JP2010148335A - ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 - Google Patents
ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010148335A JP2010148335A JP2008326386A JP2008326386A JP2010148335A JP 2010148335 A JP2010148335 A JP 2010148335A JP 2008326386 A JP2008326386 A JP 2008326386A JP 2008326386 A JP2008326386 A JP 2008326386A JP 2010148335 A JP2010148335 A JP 2010148335A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- net
- sheet
- vertical
- wire
- protective material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02G—INSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
- H02G3/00—Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
- H02G3/02—Details
- H02G3/04—Protective tubing or conduits, e.g. cable ladders or cable troughs
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02G—INSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
- H02G3/00—Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
- H02G3/02—Details
- H02G3/04—Protective tubing or conduits, e.g. cable ladders or cable troughs
- H02G3/0462—Tubings, i.e. having a closed section
- H02G3/0481—Tubings, i.e. having a closed section with a circular cross-section
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R16/00—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
- B60R16/02—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R16/00—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
- B60R16/02—Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
- B60R16/0207—Wire harnesses
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R25/00—Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D1/00—Woven fabrics designed to make specified articles
- D03D1/0035—Protective fabrics
- D03D1/0043—Protective fabrics for elongated members, i.e. sleeves
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/13—Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
- Y10T428/1352—Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
- Y10T428/1362—Textile, fabric, cloth, or pile containing [e.g., web, net, woven, knitted, mesh, nonwoven, matted, etc.]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T442/00—Fabric [woven, knitted, or nonwoven textile or cloth, etc.]
- Y10T442/60—Nonwoven fabric [i.e., nonwoven strand or fiber material]
- Y10T442/69—Autogenously bonded nonwoven fabric
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Architecture (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
【課題】難燃性を有すると共に目崩れが発生しないワイヤハーネス外装用のネット状保護材を提供する。
【解決手段】断面楕円形状の難燃性樹脂線材からなる縦線2と横線3との交点4が加圧熱融着されてネット状としており、前記縦線と横線とは編まずに交点で上下に重ねられ、該縦線と横線のいずれか一方または両方が、断面積の40%〜50%が溶融されて相手方の繊維中に埋設された状態で互いに融着され、裁断端でほつれ止めされていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】断面楕円形状の難燃性樹脂線材からなる縦線2と横線3との交点4が加圧熱融着されてネット状としており、前記縦線と横線とは編まずに交点で上下に重ねられ、該縦線と横線のいずれか一方または両方が、断面積の40%〜50%が溶融されて相手方の繊維中に埋設された状態で互いに融着され、裁断端でほつれ止めされていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は車両に配索されるワイヤハーネス用のネット状保護材および該ネット状保護材の製造方法に関し、該ネット状保護材はワイヤハーネスの電線群の外周面に外装するシートまたはチューブからなるものである。
従来、車両に配索されるワイヤハーネスの電線群の結束、保護および外部干渉材による干渉防止のために、電線群に粘着テープを巻き付けたり、コルゲートチューブや丸チューブ等のチューブに電線群を通している。
これらのテープおよびチューブからなる外装材としては、従来、テープは塩化ビニルテープが汎用され、コルゲートチューブとしてはポリプロピレン等が用いられ、いずれも樹脂で形成されている。
さらに、実開平4−21119号等で提案されている樹脂糸からなるネットチューブも用いられている。
これらのテープおよびチューブからなる外装材としては、従来、テープは塩化ビニルテープが汎用され、コルゲートチューブとしてはポリプロピレン等が用いられ、いずれも樹脂で形成されている。
さらに、実開平4−21119号等で提案されている樹脂糸からなるネットチューブも用いられている。
前記ネットチューブは使用する樹脂量が少ないため軽量化が図れると共にコスト低減が図れ、かつ、伸縮性および可撓性に優れワイヤハーネスの通し作業が容易であると共にワイヤハーネスの配索経路に沿って容易に屈曲できる利点がある。
一方、ネットチューブは、コルゲートチューブや円筒状チューブ内の閉断面空間にワイヤハーネスを挿通する場合と比較して、ネットの空孔に電線群が露出するため保護機能は低下するが、外部干渉材と干渉する恐れが無い配索領域等には用いることができる。
一方、ネットチューブは、コルゲートチューブや円筒状チューブ内の閉断面空間にワイヤハーネスを挿通する場合と比較して、ネットの空孔に電線群が露出するため保護機能は低下するが、外部干渉材と干渉する恐れが無い配索領域等には用いることができる。
このように、ネットチューブは利点を有するものであるが、従来のネットチューブは、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂糸を編成してネットを形成しており、難燃性が優れないため、エンジンルームに配索するワイヤハーネスの外装材としては適さない。
さらに、従来のネットチューブは縦糸と横糸とを編んで隣接する交点と縦糸と横糸の上下を逆転してネット状に形成している。よって、交点での縦糸と横糸との結合力が弱い。該交点で縦糸と横糸とを溶着している場合もあるが、図10に示すように、縦糸100の外周面と横糸101の外周面とを線接触して溶着しているだけであるため、交点に引張力や引裂力が負荷されると、交点での剥がれ、所謂目崩れが生じて、形状保持力が低い問題がある。
さらに、従来のネットチューブは縦糸と横糸とを編んで隣接する交点と縦糸と横糸の上下を逆転してネット状に形成している。よって、交点での縦糸と横糸との結合力が弱い。該交点で縦糸と横糸とを溶着している場合もあるが、図10に示すように、縦糸100の外周面と横糸101の外周面とを線接触して溶着しているだけであるため、交点に引張力や引裂力が負荷されると、交点での剥がれ、所謂目崩れが生じて、形状保持力が低い問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、エンジンルームに配索されるワイヤハーネスの外装材としても用いることができ、切断端で交点にほつれを発生させないと共に交点で剥がれないように結合力を高めたワイヤハーネス用のシートまたはチューブからなるネット状保護材を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、断面楕円形状の難燃性樹脂線材からなる縦線と横線との交点が加圧熱融着されてネット状としており、
前記縦線と横線とは編まずに交点で上下に重ねられ、該縦線と横線のいずれか一方または両方が、断面積の40%〜50%が溶融されて相手方の繊維中に埋設された状態で互いに融着され、裁断端でほつれ止めされていることを特徴とするワイヤハーネス用のネット状保護材を提供している。
前記縦線と横線とは編まずに交点で上下に重ねられ、該縦線と横線のいずれか一方または両方が、断面積の40%〜50%が溶融されて相手方の繊維中に埋設された状態で互いに融着され、裁断端でほつれ止めされていることを特徴とするワイヤハーネス用のネット状保護材を提供している。
前記のように、本発明のシートまたはチューブからなるネット状保護材を構成する樹脂線は、断面楕円形状とした難燃性樹脂線から構成しているため、車両のエンジンルーム内に配索するワイヤハーネスに外装することができる。また、縦横線の交点では外周面が線接触で溶着されているのではなく、縦線と横線とを断面楕円形状とし、かつ、一方または両方の線材が相手方の線材中に埋設されるように互いに融着しているため、強固に固着されている。よって、ネット状保護材に引っ張り力や引き裂き力が負荷されても交点で縦横線の結合が剥がれることはなく、目崩れが発生せず、形状保持力が強くネット状保護材としての信頼性が高いものとなる。
前記難燃性樹脂線材は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、これら2種以上の混合物から選択されるノンハロゲンの樹脂成分の一種以上に、臭素系、リン酸エステル、金属水酸化物、メラミンから選択される難燃剤が配合されている
前記樹脂成分としては、加工容易性、コストの点等からポリプロピレンが最も好適に用いられる。
前記樹脂成分としては、加工容易性、コストの点等からポリプロピレンが最も好適に用いられる。
詳細には、前記難燃性樹脂線材は、前記樹脂成分100質量部に対して前記難燃剤が0.5〜100質量部配合されている。さらに、必要に応じて、酸化マグネシウムあるいは/および炭酸カルシウムからなる充填剤が前記樹脂成分100質量部に対して0〜50質量部を配合してもよい
本発明の縦横線は、隣接する交点が上下逆となるように編んだものではなく、後述するサイジング機でネット状に成形し、例えば、縦線を上側、横線を下側として重ね合わせ、前記縦横線の交点を面接触させると共に、前記のように、互いに相手方線材中に埋め込まれるように融着したものとしている。
前記縦横線からなる本発明のネット状保護材はシートまたはチューブとし、
前記シートは巾方向の両端がラップする円筒状に曲げ癖がつけられている。
チューブとする場合は、一枚のシートの巾方向の端縁を互いに熱融着してチューブとしている。
前記縦横線からなる本発明のネット状保護材はシートまたはチューブとし、
前記シートは巾方向の両端がラップする円筒状に曲げ癖がつけられている。
チューブとする場合は、一枚のシートの巾方向の端縁を互いに熱融着してチューブとしている。
また、本発明のネット状保護材の強度は、前記断面楕円形状の各縦横線の長径が0.35mm〜0.5mm、ネット状のシートの厚みが0.4〜0.8mmとされた時、縦横引張強度が15.7N以上、引き裂き強度15.7N以上、伸びが150%以上とされている。前記縦横引張強度はJIS3号ダンベルを用いた実測値である。
前記縦横線で囲まれる各空孔の形状は、正方形、長方形、ひし形、六角形、あるいは真円、楕円、長円のいずれかの円形とされている。
前記空孔の形状は、要求される伸縮性および強度によって調整される。
即ち、空孔の大きさは、伸縮性の要求度が高い場合にはネットを粗くして各空孔を大きくし、強度および耐摩耗性の要求度が高い場合にはネットを細かくして各空孔を小さくしている。空孔の形状は、伸びやすくするには菱形状とされ、伸びにくくするには正方形や長方形としている。
前記空孔の形状は、要求される伸縮性および強度によって調整される。
即ち、空孔の大きさは、伸縮性の要求度が高い場合にはネットを粗くして各空孔を大きくし、強度および耐摩耗性の要求度が高い場合にはネットを細かくして各空孔を小さくしている。空孔の形状は、伸びやすくするには菱形状とされ、伸びにくくするには正方形や長方形としている。
さらに、前記縦線と横線としてそれぞれ大径線と小径線とを設け、複数本の前記小径線を前記大径線で挟んだ状態で引き揃え、大径線で囲まれた空孔に小径線のネット状部を配置した構成としてもよい。
さらに、ネット状保護材の長さ方向の両端を空孔を設けないセルベージ付きの形状として、該ネット状保護材の長さ方向の両端とワイヤハーネスの電線群とのテープ巻きを容易な形状としてもよい。
さらに、ネット状保護材の長さ方向の両端を空孔を設けないセルベージ付きの形状として、該ネット状保護材の長さ方向の両端とワイヤハーネスの電線群とのテープ巻きを容易な形状としてもよい。
さらに、本発明は前記ネット状保護材の製造方法を提供している。
該製造方法は、前記縦線と横線とをサイジング機でネット状のシートを成形し、該成形時に加熱加圧し、縦横線の交点を加圧状態で熱融着し、
前記ネット状のシートを所要長さに裁断し、裁断されたネット状シートの巾方向の両端縁がラップして筒状になるように賦形している。
該製造方法は、前記縦線と横線とをサイジング機でネット状のシートを成形し、該成形時に加熱加圧し、縦横線の交点を加圧状態で熱融着し、
前記ネット状のシートを所要長さに裁断し、裁断されたネット状シートの巾方向の両端縁がラップして筒状になるように賦形している。
前記のように、本発明では、断面楕円形状の縦線と横線をサイジング機のダイスを通してネット状のシートを成形しており、該成形時に加熱加圧していることにより縦横線の交点で、これら縦横線が面接触すると共に、一方側線から他方側線へ、あるいは互いに相手方線中に入り込むように融着しているため、交点での結合力を高めることができ、引っ張り力や引き裂き力が負荷されても交点で剥がれが生じないようにすることができる。
前記のように、筒状に曲げ癖をつけたネット状のシートはワイヤハーネスの電線群の外周に容易に巻き付けることができ、巻き付け状態で、長さ方向の両端に粘着テープを巻き付けて電線群と固着している。
ネット状チューブとする場合は、ラップした部分を熱融着して予めチューブとしている。
ネット状チューブとする場合は、ラップした部分を熱融着して予めチューブとしている。
前述したように、本発明のワイヤハーネス用のシートまたはチューブからなるネット状保護材は、断面楕円形状とした難燃性樹脂線材からなる縦横線を交点で融着しているため、車両のエンジンルーム内に配索する難燃性が要求されるワイヤハーネスの外装材として用いることができる。かつ、縦横線の交点では外周面を線接触の状態で溶着しているのではなく、断面楕円形状の縦横線が面接触し、かつ、一方または両方が相手方の線中に埋設されるように融着されているため、強固に固定されている。よって、ネット状保護材に引っ張り力や引き裂き力が負荷されても交点で縦横線の結合が剥がれることはなく、目崩れが発生せず、形状保持力が強いネット状保護材とすることができる。
さらに、ネット状としていることにより、従来の樹脂製の丸チューブと比較して1/2以下にまで軽量化することができる。
さらに、ネット状としていることにより、従来の樹脂製の丸チューブと比較して1/2以下にまで軽量化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示す実施形態のネット状保護材はシート1としている。該シート1は断面楕円形状とした縦線2と横線3を交点4で融着し、縦横線2、3で囲まれた菱形状の空孔5を設けたネット状としている。空孔5を菱形状としているため、縦線2はシート1の長さ方向(軸線方向)Lと平行な縦方向でないと共に横線3は軸線方向Lと直交方向ではなく、縦横線2、3とも軸線方向Lに対して傾斜方向であるが、区別するために、縦線2、横線3と称する。
図1に示す実施形態のネット状保護材はシート1としている。該シート1は断面楕円形状とした縦線2と横線3を交点4で融着し、縦横線2、3で囲まれた菱形状の空孔5を設けたネット状としている。空孔5を菱形状としているため、縦線2はシート1の長さ方向(軸線方向)Lと平行な縦方向でないと共に横線3は軸線方向Lと直交方向ではなく、縦横線2、3とも軸線方向Lに対して傾斜方向であるが、区別するために、縦線2、横線3と称する。
前記縦横線2、3は同一の単体の難燃性樹脂線材10からなり、前記のように、断面楕円形状としている。
詳細には、難燃性樹脂線材10は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、これらを2種以上の混合物から選択されるノンハロゲンの樹脂成分の一種以上に、臭素系、リン酸エステル、金属水酸化物、メラミンから選択される難燃剤が配合されている。
前記樹脂成分100質量部に対して前記難燃剤が0.5〜100質量部配合されている。さらに必要に応じて、酸化マグネシウムあるいは/および炭酸カルシウムからなる充填剤が前記樹脂成分100質量部に対して0〜50質量部配合されている。
本実施形態では樹脂成分としてポリプロピレン(PP)を用い、難燃剤として「テトラフリモビスフェノール」からなる臭素系難燃剤を用いている。
詳細には、難燃性樹脂線材10は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、これらを2種以上の混合物から選択されるノンハロゲンの樹脂成分の一種以上に、臭素系、リン酸エステル、金属水酸化物、メラミンから選択される難燃剤が配合されている。
前記樹脂成分100質量部に対して前記難燃剤が0.5〜100質量部配合されている。さらに必要に応じて、酸化マグネシウムあるいは/および炭酸カルシウムからなる充填剤が前記樹脂成分100質量部に対して0〜50質量部配合されている。
本実施形態では樹脂成分としてポリプロピレン(PP)を用い、難燃剤として「テトラフリモビスフェノール」からなる臭素系難燃剤を用いている。
前記縦線2と横線3とは編まずに、図2(B)に示すように、縦線2を上側、横線3を下側に配置し、交点4で上下に重ねて融着している。
該交点4では、図2(C)に示すように、上下の断面楕円形状の縦線2と横線3とが面接触し、かつ、下側の横線3の断面積の40〜50%の部分3mを上側の縦線2中に入り込ませる状態で融着している。
該交点4では、図2(C)に示すように、上下の断面楕円形状の縦線2と横線3とが面接触し、かつ、下側の横線3の断面積の40〜50%の部分3mを上側の縦線2中に入り込ませる状態で融着している。
前記縦横線2、3の各長径は0.35mm〜0.5mmとし、該縦横線2と3より形成するネット状のシート1の厚みを0.4〜0.8mmとしている。
また、該ネット状のシート1では菱形状の空孔5を囲む縦横線3の長さは、本実施形態では1.4×1.4mmとしている。
該シート1の縦方向(軸線方向)および横方向の引張強度は15.7N以上、引き裂き強度は15.7N以上であり、引張伸びは180〜230%である。
また、該ネット状のシート1では菱形状の空孔5を囲む縦横線3の長さは、本実施形態では1.4×1.4mmとしている。
該シート1の縦方向(軸線方向)および横方向の引張強度は15.7N以上、引き裂き強度は15.7N以上であり、引張伸びは180〜230%である。
前記ネット状のシート1は、後述する方法で、図3に示すように、長さ方向の軸線方向Lと直交する巾方向の両端側が互いにラップするように曲げ癖をつけて、円筒形状となるように予め賦形されている。
該シート1をワイヤハーネス20に取り付ける工程では、ワイヤハーネス20の電線群Wの長さ方向に沿って縦沿えし、該状態で巻癖をつけたシート1を電線群Wの外周面に巻き付けている。この状態で、巾方向の両端側がラップして電線群Wの全外周面を完全に被覆することができる。その後、シート1の長さ方向の両端とシート1から引き出された電線群Wとに粘着テープTを巻き付けて固着している。
該シート1をワイヤハーネス20に取り付ける工程では、ワイヤハーネス20の電線群Wの長さ方向に沿って縦沿えし、該状態で巻癖をつけたシート1を電線群Wの外周面に巻き付けている。この状態で、巾方向の両端側がラップして電線群Wの全外周面を完全に被覆することができる。その後、シート1の長さ方向の両端とシート1から引き出された電線群Wとに粘着テープTを巻き付けて固着している。
つぎに、前記ネット状のシート1の製造方法を説明する。
図4(A)(B)に示すサイジング機30でシート1を成形している。詳細には、前記樹脂成分に難燃剤、安定剤等をホッパー25に投入し、ホッパー25で撹拌混合し、該撹拌混合した混合物をスクリューコンベヤ26で混練りしながら図4(B)に示すダイセット27へ搬送し、混練物をダイセット27で難燃性樹脂線材10からなるネット状のシートとして成形している。
図4(A)(B)に示すサイジング機30でシート1を成形している。詳細には、前記樹脂成分に難燃剤、安定剤等をホッパー25に投入し、ホッパー25で撹拌混合し、該撹拌混合した混合物をスクリューコンベヤ26で混練りしながら図4(B)に示すダイセット27へ搬送し、混練物をダイセット27で難燃性樹脂線材10からなるネット状のシートとして成形している。
前記ダイセット27は、アウトダイス27aとインダイス27bとからなる。アウトダイス27aとインダイス27bとモータ29で逆方向に回転し、アウトダイス27aの孔とインダイス27bの孔がかさなる部分27cで縦線2と横線3とが重なる交差部(交点)が形成され、アウトダイス27aの孔とインダイス27bの孔とが離れることで格子形状(本実施形態では菱目)が形成される。
前記ダイセット27から押し出し成形される際に、縦線2と横線3とは加熱加圧され、これら縦横線2、3とが溶着する。かつ、縦横線2、3の交点4では、加圧加熱されるため、交点4では前記図2(C)に示すように縦横線2、3が相手方繊維に入り込んだ状態で熱融着される。
ついで、ネット状のシート40は冷却槽31へと搬送され、延伸ローラ32で熱延伸され、延伸後、延伸槽33へ搬送され、その後、シート40はコイル41と巻回される。
ついで、ネット状のシート40は冷却槽31へと搬送され、延伸ローラ32で熱延伸され、延伸後、延伸槽33へ搬送され、その後、シート40はコイル41と巻回される。
前記ネット状のシート40は、巾方向の両側端が互いにラップして円筒状となるように曲げ癖をつけている。
図5(A)は定尺のシート1−Aとする製造方法を示し、図5(B)に連続したシート1−Bとする製造方法を示す。
図5(A)は定尺のシート1−Aとする製造方法を示し、図5(B)に連続したシート1−Bとする製造方法を示す。
図5(A)に示す方法は、前記コイル41から引き出したシート40をシートカット機(図示せず)で所定長さに切断し、カットシート42を設ける、該カットシート42を加熱ロール43に通して円弧形状に賦形したカットシート42Cとしている。
図5(B)に示す方法は、台円錐筒形状とした成形機45を用い、該成形機45の上流と下流とに引っ張りロール46A、46Bを配置している。シート40をロール46Aより成形機45に通し、該成形機45の内部で円弧状に癖ずけしていき、最終の小径部分では巾方向の端縁部がラップするようにしている。該状態でロール46Bで引き出し、連続したシート1−Bを製造している。該シート1−Bは使用条件に応じて所要長さに裁断機47で裁断している。
前記構成としたネット状のシート1は、縦横線2、3の交点4では、図2(C)に示すように、縦横線2、3が断面楕円形状に変形し、互いに相手方線中に入り込んだ状態で熱融着されている、よって、縦横線の外周面を溶着しただけの場合と比較して剥がれにくくなり、前記した引張強度および引き裂き強度を備えたものとなり、目崩れが発生せず、信頼性の高いものとなる。
また、縦横線2、3とも難燃性樹脂線材10から形成しているため、ネット状のシート1は難燃性を備え、エンジンルームに配索するワイヤハーネスの外装材として用いることができ、かつ、縦横線2、3が互いに強固に固着されているため、各縦横線2、3が裁断端でほつれが生じることはない。しかも、シート1をネット状としているため、丸チューブと比較して重量を半減できる。特に、自動車に配索する多数本のワイヤハーネスの外装材として用いると、自動車の重量軽減にも寄与でき、燃費を向上させることができる。
また、縦横線2、3とも難燃性樹脂線材10から形成しているため、ネット状のシート1は難燃性を備え、エンジンルームに配索するワイヤハーネスの外装材として用いることができ、かつ、縦横線2、3が互いに強固に固着されているため、各縦横線2、3が裁断端でほつれが生じることはない。しかも、シート1をネット状としているため、丸チューブと比較して重量を半減できる。特に、自動車に配索する多数本のワイヤハーネスの外装材として用いると、自動車の重量軽減にも寄与でき、燃費を向上させることができる。
前記構成からなるネット状のシート1は、縦横線2、3の交点4の位置を調整することで空孔5の大きさおよび空孔5の形状を任意に変更することができる。
図6は空孔5を大きくして粗いネットN−1と、空孔5を小さくした細かいネットN−2を示す。空孔5の大小関係と伸縮性、耐摩耗性および強度の関係は図示のように、粗いネットN−1は伸縮性は大であるが耐摩耗性および強度は弱くなる。細かいネットN−2は伸縮性は小であるが耐摩耗性および強度は強くなる。
このように、ネットチューブ1はワイヤハーネスの使用条件に応じて、空孔5の大小関係を調整して、要求される伸びと強度を備えたものとすることができる。
図6は空孔5を大きくして粗いネットN−1と、空孔5を小さくした細かいネットN−2を示す。空孔5の大小関係と伸縮性、耐摩耗性および強度の関係は図示のように、粗いネットN−1は伸縮性は大であるが耐摩耗性および強度は弱くなる。細かいネットN−2は伸縮性は小であるが耐摩耗性および強度は強くなる。
このように、ネットチューブ1はワイヤハーネスの使用条件に応じて、空孔5の大小関係を調整して、要求される伸びと強度を備えたものとすることができる。
また、空孔5の形状は、図7(A)〜(H)に示す形状とすることができる。
(A)は長方形状の網目とし、該形状とすると伸びにくいネットとしている。
(B)は菱形形状の網目とし、該形状とすると伸びやすいネットとしている。
(C)は六角形状の網目とし、(B)以上の強度を持つ一方、伸縮性は(B)より若干低下するネットとしている。
(D)は円形の網目とし、(C)以上の強度を持つ一方、伸縮性は無いものとしている。
(E)は縦横線2、3を延伸して細くした菱形形状の網目としており、強度は低いが、伸縮性に優れたものとしている。
(F)は縦線と横線としてそれぞれ大径線2−a、3−aと小径線2−b、3−bとを設け、複数本の前記小径線を前記大径線で挟んだ状態で引き揃え、大径線で囲まれた空孔に小径線のネット状部を配置している。該ネットは(D)以上の強度を備え、伸縮性も若干有するものとしている。
(G)長方形状の網目とし、かつ、ネットチューブ1の長さ方向の両端に無垢部NSを設けたセルベージ付きとし、ワイヤハーネスの電線群とネットチューブ1の先端とに粘着テープを巻き付けやすくしている。前記無垢部は樹脂線を加熱して溶融し、この状態で冷却槽に浸漬して固化することで形成している。
(H)は菱形形状の網目とし、セルベージ付きとしている。
このように、空孔5の形状を、伸びやすいネットチューブ、伸びにくいネットチューブと要求に応じて容易に調整することができる。
(A)は長方形状の網目とし、該形状とすると伸びにくいネットとしている。
(B)は菱形形状の網目とし、該形状とすると伸びやすいネットとしている。
(C)は六角形状の網目とし、(B)以上の強度を持つ一方、伸縮性は(B)より若干低下するネットとしている。
(D)は円形の網目とし、(C)以上の強度を持つ一方、伸縮性は無いものとしている。
(E)は縦横線2、3を延伸して細くした菱形形状の網目としており、強度は低いが、伸縮性に優れたものとしている。
(F)は縦線と横線としてそれぞれ大径線2−a、3−aと小径線2−b、3−bとを設け、複数本の前記小径線を前記大径線で挟んだ状態で引き揃え、大径線で囲まれた空孔に小径線のネット状部を配置している。該ネットは(D)以上の強度を備え、伸縮性も若干有するものとしている。
(G)長方形状の網目とし、かつ、ネットチューブ1の長さ方向の両端に無垢部NSを設けたセルベージ付きとし、ワイヤハーネスの電線群とネットチューブ1の先端とに粘着テープを巻き付けやすくしている。前記無垢部は樹脂線を加熱して溶融し、この状態で冷却槽に浸漬して固化することで形成している。
(H)は菱形形状の網目とし、セルベージ付きとしている。
このように、空孔5の形状を、伸びやすいネットチューブ、伸びにくいネットチューブと要求に応じて容易に調整することができる。
本発明の実施例と比較例との物性値の比較を以下に記載する。
「実施例」
実施例1、2、3は、ポリプロピレン100質量部に対して臭素系難燃剤を4質量部配合して、縦横線を設け、該縦横線の交点を前記実施形態に記載のように、縦線に対して横線を断面積の40〜50%を入り込ませた状態で熱融着して成形し、菱形状の網目を有するネット状のシートからなる。
実施例1、2、3は空孔の辺の長さを下記の表1に示すように変えた。
実施例1、2、3は、ポリプロピレン100質量部に対して臭素系難燃剤を4質量部配合して、縦横線を設け、該縦横線の交点を前記実施形態に記載のように、縦線に対して横線を断面積の40〜50%を入り込ませた状態で熱融着して成形し、菱形状の網目を有するネット状のシートからなる。
実施例1、2、3は空孔の辺の長さを下記の表1に示すように変えた。
「比較例」
比較例1は、断面円形の縦横線がポリプロピレン製で、交点の表面が線接触で溶着され、実施例と同様の菱形状の網目としたネットチューブからなる。
比較例2は、縦横線がポリエステル製で、縦横線が密に編成されたチューブからなる。
比較例3は、ワイヤハーネスに巻き付けるテープとして汎用されている塩化ビニルテープである。
比較例1は、断面円形の縦横線がポリプロピレン製で、交点の表面が線接触で溶着され、実施例と同様の菱形状の網目としたネットチューブからなる。
比較例2は、縦横線がポリエステル製で、縦横線が密に編成されたチューブからなる。
比較例3は、ワイヤハーネスに巻き付けるテープとして汎用されている塩化ビニルテープである。
表1中のテープ摩耗測定は、図8に示す試験装置で測定した。
試験装置は支持棒30に補助錘31を取り付けると共に下側にブラケット32を設け、該ブラケット32を片持ち支持された軸アーム33の先端に連結した。試験用テープ40を水平支持棒34に固定した。この状態で、150Aサンドペーパからなる摩耗テープ36を支持ピン35で試験用テープ40に摺接するように保持して矢印方向に移動させた。摩耗テープ36が摺接された部位の試験用テープ40の摩耗量を測定した。
試験装置は支持棒30に補助錘31を取り付けると共に下側にブラケット32を設け、該ブラケット32を片持ち支持された軸アーム33の先端に連結した。試験用テープ40を水平支持棒34に固定した。この状態で、150Aサンドペーパからなる摩耗テープ36を支持ピン35で試験用テープ40に摺接するように保持して矢印方向に移動させた。摩耗テープ36が摺接された部位の試験用テープ40の摩耗量を測定した。
表1中の引裂強度測定は、図8(B)に示すように、縦横50mmとした試験用テープ41の一辺の中央から長さ25mmのスリット41aを設け、該スリット41aを境界として左右方向に引っ張って測定した。
表1に示すように、本発明の実施例1、2、3は難燃性(OI値)に優れ、特に、実施例2、3は目標値23.5以上であった。
また、実施例1、2、3は比較例1の縦横線の交点を線接触で溶着した場合と比較して引張強度が3倍〜10倍程度であり、引き裂き強度も比較例1より大であった。さらに摩耗試験も目標値の1000以上で耐摩耗性に優れていることが立証された。
また、実施例1、2、3は比較例1の縦横線の交点を線接触で溶着した場合と比較して引張強度が3倍〜10倍程度であり、引き裂き強度も比較例1より大であった。さらに摩耗試験も目標値の1000以上で耐摩耗性に優れていることが立証された。
前記実施形態はネット状のシート1を円弧形状に賦形し、巾方向の両端側がラップするように賦形したものであるが、図9(A)に示すように、ラップさせた両端縁を熱融着してチューブ50としてもよい。
このネット状のチューブ50は図9(B)に示すように、収縮させてワイヤハーネス20を挿通し、挿通後に図9(C)に示すように引き伸ばして、ワイヤハーネス20の電線群と粘着テープTで固着している。
このネット状のチューブ50は図9(B)に示すように、収縮させてワイヤハーネス20を挿通し、挿通後に図9(C)に示すように引き伸ばして、ワイヤハーネス20の電線群と粘着テープTで固着している。
1 ネット状のシート
2 縦線
3 横線
4 交点
5 空孔
50 ネット状のチューブ
2 縦線
3 横線
4 交点
5 空孔
50 ネット状のチューブ
Claims (8)
- 断面楕円形状の難燃性樹脂線材からなる縦線と横線との交点が加圧熱融着されてネット状としており、
前記縦線と横線とは編まずに交点で上下に重ねられ、該縦線と横線のいずれか一方または両方が、断面積の40%〜50%が溶融されて相手方の繊維中に埋設された状態で互いに融着され、裁断端でほつれ止めされていることを特徴とするワイヤハーネス用のネット状保護材。 - 前記難燃性樹脂線材は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、これらを2種以上の混合物から選択されるノンハロゲンの樹脂成分の一種以上に、臭素系、リン酸エステル、金属水酸化物、メラミンから選択される難燃剤が配合されている請求項1に記載のワイヤハーネス用のネット状保護材。
- 前記難燃性樹脂線材は、前記樹脂成分100質量部に対して前記難燃剤が0.5〜100質量部配合され、さらに、酸化マグネシウムあるいは/および炭酸カルシウムからなる充填剤が前記樹脂成分100質量部に対して0〜50質量部配合されている請求項2に記載のワイヤハーネス用のネット状保護材。
- 前記断面楕円形状の縦横線の長径が0.35mm〜0.5mm、ネット状のシートの厚みを0.4〜0.8mmとした時、縦横引張強度が15.7N以上、引き裂き強度15.7N以上、伸びが150%以上とされている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のネット状保護材。
- 前記縦線と横線とで囲まれる各空孔の形状は、正方形、長方形、ひし形、六角形、あるいは真円、楕円、長円のいずれかの円形とされている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のネット状保護材。
- 前記ネット状保護材はチューブまたはシートからなり、
前記シートは巾方向の両端がラップする円筒状に曲げ癖がつけられており、また、
前記チューブは一枚のシートの巾方向の端縁を互いに熱融着してチューブとしている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のネット状保護材。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のネット状保護材の製造方法であって、
前記縦線と横線とをサイジング機でネット状のシートを成形し、該成形時に加熱加圧し、縦横線の交点を加圧状態で熱融着し、
前記ネット状のシートを所要長さに裁断し、裁断されたネット状シートの巾方向の両端縁がラップして筒状になるように賦形していることを特徴とするワイヤハーネス用のネット状保護材の製造方法。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のネット状保護材を、ワイヤハーネスの電線群の外周に巻き付け、長さ方向の両端に粘着テープを巻き付けて電線群と固着しているワイヤハーネスのネット状保護材の取付方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008326386A JP2010148335A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 |
PCT/JP2009/069552 WO2010073854A1 (ja) | 2008-12-22 | 2009-11-18 | ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 |
US13/128,985 US20110236614A1 (en) | 2008-12-22 | 2009-11-18 | Net-shaped protective material for wire harness and method of production of same |
KR1020117009272A KR20110076959A (ko) | 2008-12-22 | 2009-11-18 | 와이어 하네스용의 네트 형상 보호재 |
CN2009801491737A CN102239615A (zh) | 2008-12-22 | 2009-11-18 | 线束用的网状保护部件及制造方法 |
EP20090834658 EP2362507B1 (en) | 2008-12-22 | 2009-11-18 | Net-shaped protective material for wire harness and method of production of same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008326386A JP2010148335A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010148335A true JP2010148335A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42287474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008326386A Abandoned JP2010148335A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20110236614A1 (ja) |
EP (1) | EP2362507B1 (ja) |
JP (1) | JP2010148335A (ja) |
KR (1) | KR20110076959A (ja) |
CN (1) | CN102239615A (ja) |
WO (1) | WO2010073854A1 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011224802A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス用外装材の製造方法 |
WO2012144111A1 (ja) * | 2011-04-22 | 2012-10-26 | 住友電装株式会社 | ワイヤーハーネス用保護材及びワイヤーハーネス用保護材の製造方法 |
JP2012228107A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス用保護材、ワイヤーハーネス用保護材の製造方法及びワイヤーハーネス |
JP2016221966A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 東京インキ株式会社 | 網目状樹脂成形品、構造体および上記網目状樹脂成形品の使用方法 |
JP2018024189A (ja) * | 2016-08-11 | 2018-02-15 | 東京インキ株式会社 | 網目状樹脂成形品および上記網目状樹脂成形品の使用方法 |
WO2020071125A1 (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-09 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ保護ユニット及び光ファイバ保護方法 |
WO2020071124A1 (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-09 | 株式会社フジクラ | 網目状チューブ、光ファイバ保護ユニット、光ファイバ保護方法、及び、網目状チューブの製造方法 |
JP2020166966A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
WO2023189385A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5320355B2 (ja) * | 2010-07-28 | 2013-10-23 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 |
FR2970715B1 (fr) * | 2011-01-21 | 2014-10-17 | Snecma | Structure fibreuse tissee multicouches ayant une partie tubulaire creuse, procede de fabrication et piece composite la comportant |
CN104247187B (zh) * | 2012-04-24 | 2017-02-22 | 住友电装株式会社 | 线束用保护器 |
US9429257B2 (en) * | 2012-06-11 | 2016-08-30 | Abba Daddy Llc | Tangle-prevention sleeve for headphone/earphone wire |
JP6069727B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2017-02-01 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネスの製造方法 |
JP5884695B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-03-15 | 住友電装株式会社 | ワイヤーハーネス、ワイヤーハーネスの製造方法及び保護部材 |
JP6788975B2 (ja) | 2015-02-19 | 2020-11-25 | 東京インキ株式会社 | 網目状樹脂成形品 |
DE102015104256B4 (de) | 2015-03-20 | 2017-09-14 | Schlemmer Gmbh | Wellrohr aus Kunststoff zum Ummanteln von Leitungen |
US11268217B2 (en) | 2015-12-18 | 2022-03-08 | Federal-Mogul Powertrain Llc | Wrappable end fray resistant woven protective textile sleeve and method of construction thereof |
CN112280328B (zh) * | 2019-07-24 | 2022-07-12 | 中国航发商用航空发动机有限责任公司 | 发动机风扇包容机匣及其制备方法 |
DE102020209634B4 (de) | 2020-07-30 | 2024-07-25 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zum Herstellen eines Kabelbündels, Fertigungsanlage zur Herstellung eines Kabelbündels, sowie Kabelbündel |
US20230249433A1 (en) * | 2022-02-10 | 2023-08-10 | Sonoco Development, Inc. | Embossment Protective Feature for Core Tubes |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0724219A (ja) * | 1993-07-16 | 1995-01-27 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 水切りゴミ袋用の濾材とその製造法 |
JPH0833153A (ja) * | 1994-07-08 | 1996-02-02 | Kurabe Ind Co Ltd | 集束保護チューブ |
JP2000079948A (ja) * | 1999-10-01 | 2000-03-21 | Yamagata Gravure:Kk | 通気性包装袋 |
JP2001171443A (ja) * | 1999-12-14 | 2001-06-26 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 自動車用スライドドアのワイヤハーネス配索構造 |
JP2003157737A (ja) * | 2001-11-20 | 2003-05-30 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス保護材及びこれを用いたワイヤハーネス |
JP2006273947A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Fujikura Ltd | 架橋エチレン・プロピレン・ジエン共重合体組成物およびそれを用いた架橋絶縁電線・ケーブル |
WO2007121164A2 (en) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Federal-Mogul Corporation | Non-woven self-wrapping acoustic sleeve and method of construction thereof |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1635711A1 (de) * | 1967-01-23 | 1971-07-15 | Hercules Inc | Luftdurchlaessige,netzverstaerkte,nichtgewebte Textilien und Verfahren zu ihrer Herstellung |
US3952127A (en) * | 1971-12-07 | 1976-04-20 | Netion Limited | Extrusion of plastics netting |
JPH0421119U (ja) | 1990-06-11 | 1992-02-21 | ||
JPH0511720U (ja) * | 1991-07-29 | 1993-02-12 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネス用ネツトチユーブ |
JP2002046750A (ja) * | 2000-08-03 | 2002-02-12 | Kureha Chem Ind Co Ltd | 樹脂網状構造体及び袋部材 |
US20030217864A1 (en) * | 2001-11-20 | 2003-11-27 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Wire harness material and wire harness comprising same |
FR2838141B1 (fr) * | 2002-04-03 | 2004-09-10 | Chavanoz Ind | Grille thermo-adhesive |
JP2006060884A (ja) * | 2004-08-18 | 2006-03-02 | Takiron Co Ltd | 架空線用プロテクター |
CN2884630Y (zh) * | 2005-12-09 | 2007-03-28 | 深圳市宝安区龙华振恺五金加工店 | 开合式可伸缩编织网管 |
JP5174366B2 (ja) * | 2007-03-28 | 2013-04-03 | 矢崎総業株式会社 | 電線保護材及びワイヤーハーネス |
-
2008
- 2008-12-22 JP JP2008326386A patent/JP2010148335A/ja not_active Abandoned
-
2009
- 2009-11-18 EP EP20090834658 patent/EP2362507B1/en not_active Not-in-force
- 2009-11-18 WO PCT/JP2009/069552 patent/WO2010073854A1/ja active Application Filing
- 2009-11-18 KR KR1020117009272A patent/KR20110076959A/ko not_active Application Discontinuation
- 2009-11-18 CN CN2009801491737A patent/CN102239615A/zh active Pending
- 2009-11-18 US US13/128,985 patent/US20110236614A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0724219A (ja) * | 1993-07-16 | 1995-01-27 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 水切りゴミ袋用の濾材とその製造法 |
JPH0833153A (ja) * | 1994-07-08 | 1996-02-02 | Kurabe Ind Co Ltd | 集束保護チューブ |
JP2000079948A (ja) * | 1999-10-01 | 2000-03-21 | Yamagata Gravure:Kk | 通気性包装袋 |
JP2001171443A (ja) * | 1999-12-14 | 2001-06-26 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 自動車用スライドドアのワイヤハーネス配索構造 |
JP2003157737A (ja) * | 2001-11-20 | 2003-05-30 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス保護材及びこれを用いたワイヤハーネス |
JP2006273947A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Fujikura Ltd | 架橋エチレン・プロピレン・ジエン共重合体組成物およびそれを用いた架橋絶縁電線・ケーブル |
WO2007121164A2 (en) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Federal-Mogul Corporation | Non-woven self-wrapping acoustic sleeve and method of construction thereof |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011224802A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス用外装材の製造方法 |
JP2012228107A (ja) * | 2011-04-21 | 2012-11-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス用保護材、ワイヤーハーネス用保護材の製造方法及びワイヤーハーネス |
WO2012144111A1 (ja) * | 2011-04-22 | 2012-10-26 | 住友電装株式会社 | ワイヤーハーネス用保護材及びワイヤーハーネス用保護材の製造方法 |
JP2012228145A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス用保護材及びワイヤーハーネス用保護材の製造方法 |
CN103415967A (zh) * | 2011-04-22 | 2013-11-27 | 住友电装株式会社 | 线束用保护部件及线束用保护部件的制造方法 |
JP2016221966A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 東京インキ株式会社 | 網目状樹脂成形品、構造体および上記網目状樹脂成形品の使用方法 |
JP2020147048A (ja) * | 2015-05-27 | 2020-09-17 | 東京インキ株式会社 | 網目状樹脂成形品、構造体および上記網目状樹脂成形品の使用方法 |
JP2018024189A (ja) * | 2016-08-11 | 2018-02-15 | 東京インキ株式会社 | 網目状樹脂成形品および上記網目状樹脂成形品の使用方法 |
WO2020071124A1 (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-09 | 株式会社フジクラ | 網目状チューブ、光ファイバ保護ユニット、光ファイバ保護方法、及び、網目状チューブの製造方法 |
WO2020071125A1 (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-09 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ保護ユニット及び光ファイバ保護方法 |
JPWO2020071124A1 (ja) * | 2018-10-04 | 2021-04-30 | 株式会社フジクラ | 保護ユニット、光ファイバ保護方法、及び、保護ユニット製造方法 |
JPWO2020071125A1 (ja) * | 2018-10-04 | 2021-09-24 | 株式会社フジクラ | 光ファイバ保護ユニット及び光ファイバユニット製造方法 |
US11525972B2 (en) | 2018-10-04 | 2022-12-13 | Fujikura Ltd. | Reticulated tube, optical fiber protective unit, method for protecting optical fiber, and method for manufacturing reticulated tube |
US11579396B2 (en) | 2018-10-04 | 2023-02-14 | Fujikura Ltd. | Optical fiber protective unit and method for protecting optical fiber |
US11921336B2 (en) | 2018-10-04 | 2024-03-05 | Fujikura Ltd. | Reticulated tube, optical fiber protective unit, method for protecting optical fiber, and method for manufacturing reticulated tube |
JP2020166966A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
JP7099387B2 (ja) | 2019-03-28 | 2022-07-12 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
WO2023189385A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102239615A (zh) | 2011-11-09 |
KR20110076959A (ko) | 2011-07-06 |
US20110236614A1 (en) | 2011-09-29 |
EP2362507A4 (en) | 2012-04-25 |
WO2010073854A1 (ja) | 2010-07-01 |
EP2362507B1 (en) | 2013-09-18 |
EP2362507A1 (en) | 2011-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010148335A (ja) | ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 | |
US8663766B2 (en) | Fabric for end fray resistance and protective sleeves formed therewith and methods of construction | |
CN202430402U (zh) | 机织纺织织物、电缆用内导管以及具有其的装置 | |
JP6502918B2 (ja) | 端部のほつれに対して抵抗を有する熱収縮織物製スリーブ、これを用いたアセンブリ、およびその構築方法 | |
US20140262476A1 (en) | Self-Wrapping EMI Shielding Textile Sleeve and Method of Construction Thereof | |
CN211151396U (zh) | 多空腔内导管结构体 | |
CN211151397U (zh) | 多空腔折叠的内导管结构体 | |
WO2018221182A1 (ja) | ワイヤーハーネス | |
JP5320355B2 (ja) | ワイヤハーネス用のネット状保護材および製造方法 | |
JP5593807B2 (ja) | ワイヤハーネス用のネット状保護材 | |
JP5397302B2 (ja) | ワイヤハーネス用外装材の製造方法 | |
JP5510039B2 (ja) | ワイヤハーネス用外装材の製造方法 | |
CN113138449A (zh) | 套管系统 | |
CN215103793U (zh) | 织物内导管结构和套管系统 | |
WO2017204003A1 (ja) | 保護部材及び保護部材付電線 | |
CN213417158U (zh) | 套管系统 | |
WO2024062937A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2019140060A (ja) | ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネス用外装材 | |
WO2019159457A1 (ja) | ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネス用外装材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120703 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20120829 |