JP2010148314A - 回転電機 - Google Patents
回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010148314A JP2010148314A JP2008325538A JP2008325538A JP2010148314A JP 2010148314 A JP2010148314 A JP 2010148314A JP 2008325538 A JP2008325538 A JP 2008325538A JP 2008325538 A JP2008325538 A JP 2008325538A JP 2010148314 A JP2010148314 A JP 2010148314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- poles
- phases
- following
- composite current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Landscapes
- Windings For Motors And Generators (AREA)
Abstract
【課題】複数のコイルが巻線されたステータと、ステータと同軸に配置され、複合電流を流すことによって駆動される複数のロータとを備える回転電機において、巻線係数を向上させる。
【解決手段】巻線係数を考慮して理想とする出力トルクが得られるスロットコンビネーションを定式化する。これにより、巻線係数を向上させることができると共に、最適な相数に調整することによりコストを調整することができる。
【選択図】なし
【解決手段】巻線係数を考慮して理想とする出力トルクが得られるスロットコンビネーションを定式化する。これにより、巻線係数を向上させることができると共に、最適な相数に調整することによりコストを調整することができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、複合電流で駆動される複数のロータを備える回転電機に関する。
従来より、複数のコイルが巻線されたステータと、ステータと同軸に配置され、複合電流を流すことによって駆動される複数のロータとを備える回転電機が知られている(特許文献1参照)
特許第3671884号公報
従来の電動機によれば、巻線係数が低下することによって理想とする出力トルクが得られないことがあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、巻線係数を向上させた回転電機を提供することにある。
本発明に係る回転電機では、巻線係数を考慮してスロットコンビネーションが定式化されている。
本発明に係る回転電機によれば、巻線係数を考慮してスロットコンビネーションが定式化されているので、巻線係数を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る電動機の構成について説明する。
〔コンベモータにおけるスロットコンビネーション〕
始めに、巻線係数を最も大きく設定することができるコンベモータのスロットコンビネーションについて説明する。なお本明細書中において“巻線係数”とは、集中巻きにおける巻線係数のことを意味し、分布巻きにおける巻線係数を意味するものではない。また3相だけでなく9相等の多相化にも対応するべく、複合電流の相数mを変数として扱う。
始めに、巻線係数を最も大きく設定することができるコンベモータのスロットコンビネーションについて説明する。なお本明細書中において“巻線係数”とは、集中巻きにおける巻線係数のことを意味し、分布巻きにおける巻線係数を意味するものではない。また3相だけでなく9相等の多相化にも対応するべく、複合電流の相数mを変数として扱う。
上記数式22は、m番目のスロットまでにおける電流位相パターンがkSL回繰り返されることを示す。ここで、上記数式22に示す誘起電圧による電圧位相が上記数式19に示す電流位相により表現することができれば、分布係数が1であるスロットコンビネーションが成立する。但し、極数とスロット数が同一である場合は、トルクリップルが大きくなったり、始動時に問題が生じたりするので、除外する必要がある。いま上記数式19と上記数式22が一致するならば、下記数式23の成立性を証明する必要がある。
上記数式23において、右辺は2πをm等分した時のm個の電気角を表している。従って、上記数式23の左辺においてもm個の電気角を表現可能な極数Pの条件を導けばよい。なおkimとk’emfは同じである必要はない。まず上記数式23の右辺を下記数式24に示すように自然数倍した場合を考える。この場合、任意の2つのkimが必ず異なることを証明する。すなわちこの場合、任意の2つのについて算出された下記数式24の差が0でなければよいので、下記数式25,26が成立する。
従って、下記数式27に示す条件において成立することがわかる。この結果から、下記数式27に示す条件を満たしていれば、上記数式24を自然数倍したとしても、上記数式24で表現している電流位相を必ず全て表現できることがわかる。このことから、上記数式23の条件を考えると、下記数式28,29が条件となり、極数Pの条件が明らかになった。
次に、巻線係数が最大になる条件を導出する。ここでは分布係数が1となる条件であるため、短節係数が最大になる条件を求めればよい。短節係数は極数Pとスロット数SLができるだけ等しい値をとる必要があるため、下記数式32に示す数式31を変形した極数Pとスロット数SLの関係式を併せて考えると、2nはmに最も近い偶数であればよい。
この結果から、偶数相より奇数相である方が巻線係数が向上することが明らかになった。以上をまとめると、分布係数が1である場合において巻線係数が最大になるスロットコンビネーション成立条件は下記数式35〜38に示すようになる。すなわち相数が奇数である場合、成立条件は下記数式35,37,38に示す条件となり、相数が偶数である場合には、成立条件は下記数式36,37,38に示す条件となる。
〔Sモータにおけるスロットコンビネーション〕
次に、巻線係数を最も大きく設定することができるSモータのスロットコンビネーションについて説明する。なお以下では、Sモータは、2つのロータA,Bを駆動し、それぞれが独立駆動可能であり、且つ、結線が可能である相数の組み合わせであるものとする。また分布係数は1(並列接続が可能)とする。
次に、巻線係数を最も大きく設定することができるSモータのスロットコンビネーションについて説明する。なお以下では、Sモータは、2つのロータA,Bを駆動し、それぞれが独立駆動可能であり、且つ、結線が可能である相数の組み合わせであるものとする。また分布係数は1(並列接続が可能)とする。
いまロータAとロータBは同じ相数である必要がないので、ロータAの相数をmA、ロータBの相数をmB(但しmA、mBは自然数)すると、結線が可能であるためには相数mA,mBは下記数式39、又はmA>mBとすると下記数式40に示す条件を満たす必要がある。
ここで独立駆動が可能になるためには、各スロットにおける一方のロータによる誘起電圧位相と他方のロータを駆動するための電流位相において、双方によるトルク成分の全スロット和が0になればよいから、下記数式47に示す条件を満足させる必要がある。
以上をまとめると、相数mA,mBが数式40に示す条件を満たす場合、ロータAの単独成立条件は下記数式64,65、ロータBの単独成立条件は下記数式66,67、独立駆動条件は下記数式68,69,70,71、ロータAの相数mAとロータBの相数mBが共にmである場合の成立条件は上記数式60〜63に示すようになる。
次に、この成立条件に基づいて、巻線係数を最も大きく設定することができるSモータのスロットコンビネーションについて説明する。
(a)相数が奇数である場合
相数が奇数である場合は、相数が偶数である場合よりも高い巻線係数を得ることができる。この理由としては、短節係数を1に近づけるためにはスロット数SLと極数Pをできるだけ等しくする必要があるため、極数Pを偶数とする必要性と併せて考えると、上記数式33,34に示したように奇数相ではαを1にすることができるが、偶数相ではαが2になるためである。従って相数が奇数である場合、上記数式48,49に示す条件を成立させ、且つ、αとβができるだけ小さな数の組み合わせが良いことになる。このことから、以下に示す独立駆動成立条件を満足するロータA,Bの極数PA,PBが最も近くなるα,βを算出すればよい。
相数が奇数である場合は、相数が偶数である場合よりも高い巻線係数を得ることができる。この理由としては、短節係数を1に近づけるためにはスロット数SLと極数Pをできるだけ等しくする必要があるため、極数Pを偶数とする必要性と併せて考えると、上記数式33,34に示したように奇数相ではαを1にすることができるが、偶数相ではαが2になるためである。従って相数が奇数である場合、上記数式48,49に示す条件を成立させ、且つ、αとβができるだけ小さな数の組み合わせが良いことになる。このことから、以下に示す独立駆動成立条件を満足するロータA,Bの極数PA,PBが最も近くなるα,βを算出すればよい。
従ってα,βの組み合わせがα=±1,β=±3/lである時に巻線係数が最も大きくなることが明らかになった。従って、奇数相における巻線係数が最大になるスロットコンビネーションは、ロータAについては下記数式94に示す条件、ロータBについては下記数式95、すなわち下記数式96に示す条件となる。
(b)相数が偶数である場合
相数が偶数である場合における巻線係数が最大になるスロットコンビネーションは、相数が奇数である場合と同様に考えることにより、ロータAについては下記数式97に示す条件、ロータBについては下記数式98に示す条件となる。
相数が偶数である場合における巻線係数が最大になるスロットコンビネーションは、相数が奇数である場合と同様に考えることにより、ロータAについては下記数式97に示す条件、ロータBについては下記数式98に示す条件となる。
以上のように、巻線係数が最大になるスロットコンビネーションは4種類存在することになる。しかしながら実際には、巻線係数が同じであるが極数の差異があるため、モータ特性(トルク,効率等)には違いが生じる。そこでまず、鉄損の減少が見込まれるスロットコンビネーションについて説明する。いま上述の説明により求められたスロットコンビネーションのうち、極数が少ないものを抽出すると、相数が奇数である場合、ロータAについては下記数式99に示す条件、ロータBについては下記数式100に示す条件が成立する。また相数が偶数である場合には、ロータAについては下記数式101に示す条件、ロータBについては下記数式102に示す条件が成立する。
次に、高トルクを出力可能なスロットコンビネーションについて説明する。いま上述の説明により求められたスロットコンビネーションのうち、極数が多いものを抽出すると、相数が奇数である場合、ロータAについては下記数式103に示す条件、ロータBについては下記数式104に示す条件が成立する。また相数が偶数である場合には、ロータAについては下記数式105に示す条件、ロータBについては下記数式106に示す条件が成立する。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
Claims (6)
- 複数のコイルが巻線されたステータと、前記ステータと同軸に配置され、複合電流を流すことによって駆動される第1及び第2のロータとを備える回転電機において、
ロータAの相数mA≧ロータBの相数mB,ロータAの相数mA/ロータAの相数mB∈Z(但しmA,mBは自然数)とした時、
前記複合電流の相数が奇数である場合、第1のロータの極数PA、第2のロータの極数PB、及びスロット数SLが以下の数式1,2に示す条件を満たし、
- 請求項1に記載の回転電機において、前記複合電流の相数が奇数であることを特徴とする回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008325538A JP2010148314A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008325538A JP2010148314A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010148314A true JP2010148314A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42568143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008325538A Abandoned JP2010148314A (ja) | 2008-12-22 | 2008-12-22 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010148314A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019187124A (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-24 | 株式会社デンソー | 電動モータ |
US10753031B2 (en) | 2015-07-21 | 2020-08-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Washing machine motor and washing machine having same |
-
2008
- 2008-12-22 JP JP2008325538A patent/JP2010148314A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10753031B2 (en) | 2015-07-21 | 2020-08-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Washing machine motor and washing machine having same |
JP2019187124A (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-24 | 株式会社デンソー | 電動モータ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6117740B2 (ja) | トルクリップルの低減構造を備える3相交流電動機 | |
US8232700B2 (en) | Multi-rotor electric machine | |
DK2149964T3 (en) | Synchronous Generator synchronous generator system | |
WO2017101637A1 (zh) | 电机定子、永磁发电机 | |
JP5895168B2 (ja) | モータの固定子およびモータ | |
JPWO2014091609A1 (ja) | 回転電機 | |
EP3404803A1 (en) | Permanent magnet rotating device having minimized cogging torque, permanent magnet generator using same, and permanent magnet motor | |
US9000648B2 (en) | Asymmetrical reluctance machine | |
JPWO2012147310A1 (ja) | モータの固定子およびモータ | |
JP5066820B2 (ja) | 磁石構造 | |
JP2012135133A (ja) | 電動機 | |
TWI601363B (zh) | 具有八極定子的電機及該定子之繞線結構 | |
JP5466742B2 (ja) | 発電機の巻き線 | |
JP6424729B2 (ja) | 回転電機 | |
CN110337772B (zh) | 分段定子电机 | |
JP2010148314A (ja) | 回転電機 | |
JP2010088271A (ja) | 永久磁石式同期電動機 | |
JP2006109611A (ja) | 複合3相ハイブリッド型回転電機 | |
JP5335927B2 (ja) | 風力発電機および風力発電システム | |
JP2007166797A (ja) | 回転電機及びその制御方法、圧縮機、送風機、並びに空気調和機 | |
JP5516045B2 (ja) | 多相モータ | |
JP5337382B2 (ja) | 永久磁石式同期モータ | |
CN209982291U (zh) | 无刷发电机的直流定子绕组 | |
JP4039074B2 (ja) | 同期型モータ | |
Virlan et al. | Analysis of a three phase induction motor with outer rotor for multi-speed applications |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111128 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20130910 |