JP2010148267A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ループ状の巻線を持つモータの3相のインピーダンスのアンバランスを低減すること、そして、モータの効率を向上すること。
【解決手段】3相の3個のループ状巻線に対し、それぞれの位相の磁束Φu、Φv、Φwが鎖交する様な3相の磁路があり、各3相の磁路は、それぞれ各3相のステータ磁極へ接続してモータを構成する。その各3相の磁路は、電磁鋼板の折り曲げ構成等で作り、多極のステータ磁極を持つモータ構成とし、各相の磁路は2個以上の同相のステータ磁極の磁束を一つの磁路に集めることにより、他の相の磁路と相互に接近することなく、3次元形状の3相磁路を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車やトラック等に搭載されるモータおよびその制御装置に関する。
3相交流モータは従来より広く使用されている。図43はその概略的な構成を示す縦断面図の例である。511はモータ出力軸、512はロータコア、519はロータ表面に取り付けられたN極永久磁石およびS極永久磁石、513は軸受け、514はステータコア、515は巻線のコイルエンド、516はモータケースである。
図44は図43の断面AA−AAを示す横断面図である。このモータは、3相交流、4極、6スロットであり、巻線は短節巻き、集中巻きである。
TBU1、TBU2はU相のステータ磁極、TBV1、TBV2はV相のステータ磁極、TBW1、TBW2はW相のステータ磁極である。
各相のステータ磁極には巻線を巻回していて、WBU1、WBU2はU相巻線、WBV1、WBV2はV相巻線、WBW1、WBW2はW相巻線である。517はN極の永久磁石、518はS極の永久磁石である。
図43、図44に示すモータは、各ステータ磁極と永久磁石517、518との間の吸引力、反発力を各相巻線の電流を制御することにより制御し、ロータを回転させることが出来る。
図45は巻線図であり、横軸にステータの回転方向の各位置θerを電気角角度で示している。なお、このモータは4極のモータの例なので0°から720°で示している。UはU相巻線の端子でU相電流Iuが通電され、VはV相巻線の端子でV相電流Ivが通電され、WはW相巻線の端子でW相電流Iwが通電され、Nは3相Y結線の中性点である。 図43から図46に示した表面磁石型のブラシレスモータは、優れたモータとして広く活用されている。しかし、各巻線は、図44、図45に示すように、各相の歯であるステータ磁極へ個々に巻回している。比較的に単純な構成のモータであるが、さらなる簡素化も期待される。
特開平6−261513号公報(図1、図4)
次に、他のモータの縦断面図の例を図46に示す。3相、8極のモータの例である。541はロータ軸、542はロータの永久磁石、543はモータケース、544はステータコアのバックヨーク部である。549はU相のステータ磁極、54AはV相のステータ磁極、54BはW相のステータ磁極である。545は負のU相巻線で、ほぼ円周上に、ループ状に巻回している。546は正のV相巻線、547は負のV相巻線であり、同様に、ループ状の形状をしている。548は正のW相巻線である。なお、負の巻線とは、正の巻線に対して逆方向に巻回している巻線を指す。すなわち、逆向きの電流を流す巻線と言い換えることも出来る。
図46のモータの各相のステータ磁極のロータに面する形状と各巻線との関係を図47に示す。549はU相のステータ磁極のロータに面する円周方向の形状を直線展開した図である。紙面の水平方向がモータの円周方向である。モータの1周にU相ステータ磁極549を4個配置している。同様に、54AはV相のステータ磁極であり、54BはW相のステータ磁極である。
U相ステータ磁極549とV相ステータ磁極54AとW相ステータ磁極54Bとは相対的に、相互に、電気角で120°ずつ円周方向にずれている。機械角では30°ずつ円周方向にずれている。また、図47の紙面で上下方向はモータのロータ軸方向であり、図46では各相のステータ磁極が各相ごとにロータ軸方向にずれた例を示している。
ステータ磁極の配置を図47の配置とし、図43から図45に示したモータと同一の動作原理で回転トルクを発生するためには、図47の実線と破線で示す巻線とし、3相電流を通電すれば良い。
まず、U相巻線は経路(1)を通り、左端のU相ステータ磁極に所定の巻回数Nnだけ巻回する。そして、巻線の渡り線(2)を通って、左から2番目のU相ステータ磁極へ所定の巻回数Nnだけ、経路(3)、(4)、(5)、(6)に沿って巻回する。そして、巻線の渡り線(7)を通って、左から3番目のU相ステータ磁極へ所定の巻回数Nnだけ、経路(8)、(9)、(10)に沿って巻回する。最後に、左から4番目のU相ステータ磁極へ同様に巻回し、3相星形結線の中心点であるNへ接続する。
V相についても同様に、V相巻線を経路(11)を通り、左端のV相ステータ磁極に所定の巻回数Nnだけ巻回する。そして、巻線の渡り線(12)を通って、左から2番目のV相ステータ磁極へ所定の巻回数Nnだけ、経路(13)、(14)、(15)、(16)に沿って巻回する。そして、巻線の渡り線(17)を通って、左から3番目のV相ステータ磁極へ所定の巻回数Nnだけ、経路(18)、(19)、(20)に沿って巻回する。最後に、左から4番目のV相ステータ磁極へ同様に巻回し、3相星形結線の中心点であるNへ接続する。
W相についても同様に、W相巻線を経路(21)を通り、左端のW相ステータ磁極に所定の巻回数Nnだけ巻回する。そして、巻線の渡り線(22)を通って、左から2番目のW相ステータ磁極へ所定の巻回数Nnだけ、経路(23)、(24)、(25)、(26)に沿って巻回する。そして、巻線の渡り線(27)を通って、左から3番目のW相ステータ磁極へ所定の巻回数Nnだけ、経路(28)、(29)、(30)に沿って巻回する。最後に、左から4番目のW相ステータ磁極へ同様に巻回し、3相星形結線の中心点であるNへ接続する。
図47のこのような構成の時、図45と巻回数Nnが同じであるとして、また、各相ステータ磁極とロータの永久磁石とが円周方向に同一の位相であると仮定すれば、各ステータ磁極とロータの永久磁石との間に作用する円周方向のトルク生成に関する電磁力は、図45と図47は同一の関係であると言える。
次に、図47の各巻線に流れる電流の電磁気的な作用の詳細について考える。経路(1)と経路(3)へは同一の電流が逆方向に流れることになり、経路(1)と経路(3)の電流が発生する磁界の強さHはキャンセルされているので、電磁気的な作用はしておらず、両電流を通電する必要はない。経路(5)と経路(8)等についても同様である。
そして、3相の各ステータ磁極に繋がるバックヨークまでの磁路が図46のように構成しているが、経路(6)、(10)の部分は磁路の外側に配置されているので、経路(6)、(10)に流れる電流が作用する磁界の強さHは、それらの巻線の周囲の空気部と直列に接続された磁気回路に作用することになる。従って、空気部の磁気抵抗は大変大きいので、経路(6)、(10)に流れる電流がモータの磁気回路に作用する影響力はほとんど無く、経路(6)、(10)の巻線及び電流は不要であると言える。経路(6)、(10)等のコアの外部の巻線は省略することが出来る。
次に、V相について考える。経路(11)と経路(13)へは同一の電流が逆方向に流れることになり、経路(11)と経路(13)の電流が発生する磁界の強さHはキャンセルされているので、電磁気的な作用はしておらず、両電流を通電する必要はない。経路(15)と経路(18)等についても同様である。経路(16)と経路(20)および経路(14)と経路(19)については、U相の場合とは異なり、これら4つの経路がステータコアの内部に配置していて、各ステータ磁極に起磁力を作用しているので、いずれも省略することは出来ない。
次に、W相について考える。経路(21)と経路(23)へは同一の電流が逆方向に流れることになり、経路(21)と経路(23)の電流が発生する磁界の強さHはキャンセルされているので、電磁気的な作用はしておらず、両電流を通電する必要はない。経路(25)と経路(28)等についても同様である。経路(26)と経路(30)については、U相の経路(4)、(9)と同様に、ステータコアの内部に配置していて、各ステータ磁極に起磁力を作用しているので省略することは出来ない。経路(24)と経路(29)については、U相の経路(6)、(10)と同様に、コアの外部に配置しているので、これらの巻線は省略することが出来る。
以上の結果、各ステータ磁極の円周方向の間に配置された巻線は省略することが出来るので、図47に示す巻線は、6個の円周方向に巻回されたスープ状の巻線で代用することが出来る。さらに、ロータ軸方向の両端の2個のループ状巻線は、ステータの磁気回路の外側に配置されることになり、ステータ内の電磁気的作用にほとんど影響しないので、省略することが出来る。その結果、4個のループ状巻線は、図46のループ状巻線545、546、547、548の様にすることができる。これらの巻線を直線状に展開した構成を図49に示す。横軸は機械角で示し、破線はステータに対向する永久磁石542のイメージである。
次に、図50に図49の巻線を簡略化した図を示す。巻線545と546は同一空間に配置される巻線なので、一つのループ状巻線に統合し、図50のループ状巻線571とすることが出来る。巻線571へは巻線545へ流すべき電流(−Iu)と、巻線546へ流すべき電流(Iv)とを算術的に加算して電流Imを通電すれば良い。
Im=(−Iu+Iv)………………………………………………………………(1)
同様に、巻線547と548は同一空間に配置される巻線なので、一つのループ状巻線に統合し、図50のループ状巻線572とすることが出来る。巻線572へは巻線547へ流すべき電流(−Iv)と、巻線548へ流すべき電流(Iw)を算術的に加算して電流Inを通電すれば良い。
In=(−Iv+Iw)………………………………………………………………(2)
上記の結果、巻線が簡素化され、モータの製作が容易化でき、ジュール損も25%低減でき、モータ効率が向上する。
図46のモータ縦断面形状は、図51のような縦断面形状となり、巻線571、572を簡素化することが出来る。ループ状巻線の具体的な形状は、例えば、図46のループ状巻線545の例で、図48の様な形状となる。図48の左図を右側から見た形状が右図である。簡素な構成なので、従来の各歯のそれぞれに巻回する巻線に比較して、製作が容易である。
図50、図51の各巻線の電圧、電流、巻線の結線方法の例を図52に示す。3相のデルタ結線の内、一つの線が欠けた構成である。モータの端子591、592、593へ供給する電流は、Im=−Iu+Iv、Io=−Iw+Iu、In=−Iv+Iwであり、平衡3相電流である。
Io=−Iw+Iu=−Im−In…………………………………………………(3)
電圧も各巻線のインピーダンスドロップ分を除けば平衡3相電圧である。なお、小型のモータの場合、モータ電圧の内、インピーダンスドロップ分の比率が大きくなり、電圧のアンバランスの問題が発生する場合がある。
特許第4007339号(図1、図11、図13)
本発明の課題は、3相モータのステータを、高効率化、小型化、低コスト化することである。特に、小型のモータで、電磁鋼板の折り曲げ加工を活用した3次元的磁気回路の構成により、モータの簡素化、高性能化、低コスト化を実現する。
本発明は、3個のループ状巻線と各ループ状巻線に鎖交する磁路を構成するモータとする。具体的には、U相のステータ磁極Juと、このU相のステータ磁極Juを通る磁束Φuが鎖交するループ状の巻線Luと、V相のステータ磁極Jvと、このV相のステータ磁極Jvを通る磁束Φvが鎖交するループ状の巻線Lvと、W相のステータ磁極Jwと、このW相のステータ磁極Jwを通る磁束Φwが鎖交するループ状の巻線Lwとで構成するステータである。ロータは表面磁石型ロータあるいは磁石内蔵型ロータなどが使用できる。 また、ステータの主な磁気回路およびステータ磁極を、電磁鋼板を折り曲げて形成して使用することが出来る。少し具体的には、平板の電磁鋼板素材に、打ち抜き加工、成形加工、折り曲げ加工、絞り加工などを加えることが出来る。これらの加工の組み合わせにより、3次元的な磁路の形状を比較的容易に実現する。
前記ループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwをほぼ並行に配置し、これら各相のループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwが鎖交する磁束Φu、Φv、Φwの方向とが同一方向となる構成とする。言い換えると、ループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwへ3相電流Iu、Iv、Iwを通電したとき、ロータのロータ軸方向へ印加される起磁力が、3相電流の相殺作用により、零となる構成である。
前記ループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwをほぼ並行に配置し、これら各相のループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwが鎖交する磁束Φu、Φv、Φwの方向とが同一方向ではない相を含み、この同一方向ではない相の巻線について巻き始めと巻き終わりとを逆にする構成とする。そして、磁気回路を構成する上で都合の良い電流方向を選択することにより、磁気回路を簡素化できる構成とする。
板状の永久磁石の表側の磁束と裏側の磁束の両方を活用することにより、高トルクなモータを実現する。具体的には、永久磁石の表面の磁束Φkと裏面の磁束Φpとを活用できる構成のロータと、永久磁石の表面に対向したU相ステータ磁極Sukと、永久磁石の裏面に対向したU相ステータ磁極Supと、U相ステータ磁極Sukを通る磁束ΦukとU相ステータ磁極Supを通る磁束Φupとを合わせて通過させる磁路Juと、永久磁石の表面に対向したV相ステータ磁極Svkと、永久磁石の裏面に対向したV相ステータ磁極Svpと、V相ステータ磁極Svkを通る磁束ΦvkとV相ステータ磁極Svpを通る磁束Φvpとを合わせて通過させる磁路Jvと、永久磁石の表面に対向したW相ステータ磁極Swkと、永久磁石の裏面に対向したW相ステータ磁極Swpと、W相ステータ磁極Swkを通る磁束ΦwkとW相ステータ磁極Swpを通る磁束Φwpとを合わせて通過させる磁路Jwとを備える構成とする。巻線に鎖交する磁束が2倍になると、理論的にはトルクが2倍になり、見方を変えるとジュール損が1/4になると見ることもできる。磁石に作用する起磁力は、磁石の表側と裏側とで異なる場所に作用するので、磁石も有効に活用できる。
板状の永久磁石の表側の磁束と裏側の磁束の両方を活用する単相のモータユニットを2個以上組み合わせることにより、2相モータ、3相モータ等を構成することが出来る。具体的には、永久磁石PM1の表面の磁束Φ1kと裏面の磁束Φ1pとを活用できる構成のロータR1と、永久磁石PM1の表面に対向した第1相のステータ磁極S1kと、永久磁石PM1の裏面に対向した第1相のステータ磁極S1pと、第1相のステータ磁極S1kを通る磁束Φ1kと第1相のステータ磁極S1pを通る磁束Φ1pとを合わせた磁束Φ1を通過させる磁路J1と、第1相のステータ磁極S1kと電気角で180°異なる位相に配置された第2相のステータ磁極S2kと、第1相のステータ磁極S1pと電気角で180°異なる位相に配置された第2相のステータ磁極S2pと、第2相のステータ磁極S2kを通る磁束Φ2kと第2相のステータ磁極S2pを通る磁束Φ2pとを合わせた磁束Φ2を通過させる磁路J2と、第1相の磁束Φ1に鎖交するループ状の巻線と、第1相および第2相と同様の磁路とループ状巻線およびロータで構成することが出来る。なお、単相のモータユニットを内径側と外径側とに配置することも出来る。
前記の2相モータに比較して、発生トルクは減少するが、磁気回路が簡素化するモータを構成することが出来る。具体的には、永久磁石PM1の表面の磁束Φ1kと裏面の磁束Φ1pとを活用できる構成のロータR1と、永久磁石PM1の表面に対向した第1相のステータ磁極S1kと、第1相の磁束Φ1に鎖交するループ状の巻線L1と、永久磁石PM1の裏面に対向し、第1相のステータ磁極S1kと電気角で90°位相の異なる磁束Φ3を通過させる第3相のステータ磁極S3pと、第3相の磁束Φ3に鎖交するループ状の巻線L3と、永久磁石PM1の表面に対向し、第1相のステータ磁極S1kと電気角で180°異なる位相に配置された第4相のステータ磁極S4kと、永久磁石PM1の裏面に対向し、第3相のステータ磁極S3pと電気角で180°異なる位相に配置された第5相のステータ磁極S5pと、第4相のステータ磁極S4kと第5相のステータ磁極S5pとの磁束Φ4とΦ5とを合わせて通過させる磁路J45とで構成する。
ループ状巻線と電磁鋼板を折り曲げた構成の磁路とで2相モータを構成することが出来る。ロータは表面磁石ロータ、埋込磁石型ロータなどである。具体的には、ロータに対向した第6相のステータ磁極S6と、この第6相のステータ磁極S6とは位相が電気角で90°異なる第7相のステータ磁極S7と、第6相のステータ磁極S6とは位相が電気角で180°異なる第8相のステータ磁極S8と、第6相のステータ磁極S6とは位相が電気角で270°異なる第9相のステータ磁極S9と、第6相のステータ磁極S6を通る磁束Φ6と第7相のステータ磁極S7を通る磁束Φ7とに鎖交するループ状の巻線L67と、第7相のステータ磁極S7を通る磁束Φ7と第8相のステータ磁極S8を通る磁束Φ8とに鎖交するループ状の巻線L78とで構成する。このモータの駆動は、2相のインバータ以外に、3相のインバータでも駆動することが出来る。その場合には、2相の巻線を3相巻線の合成として構成することにより実現できる。
ループ状の2個の巻線と電磁鋼板の折り曲げ構成とで3相モータを実現することが出来る。具体的には、U相のステータ磁極Juと、このU相のステータ磁極Juを通る磁束Φuが鎖交するループ状の巻線Lmと、V相のステータ磁極Jvと、W相のステータ磁極Jwと、このW相のステータ磁極Jwを通る磁束Φwが鎖交するループ状の巻線Lnとを備え、V相のステータ磁極Jvを通る磁束Φvと磁束Φuおよび磁束Φwとが合成され、U相のステータ磁極Ju、V相のステータ磁極Jv、W相のステータ磁極Jwとその磁束を通過させる磁気回路が電磁鋼板を折り曲げて形成する。
電磁鋼板の折り曲げ構成でロータに対向するステータ磁極を構成する場合、その部分での渦電流及びその損失が問題となる。この対応として、スタータ磁極のロータに面する部分がスリットなどにより電気的に2方向に分離した構成とすることにより、渦電流損の小さいステータ磁極を構成することが出来る。
同様に、バックヨーク側の磁路の接続部での渦電流も問題となる。この対応として、各電磁鋼板にスリットを加えた構成とする方法、電磁鋼板を互い違いに磁路の方向へずらして突き合わせる方法、例えば4枚の電磁鋼板の磁路の場合に、交互に重ね合わせて部分的には8枚の板が積層されるような構造とする方法、例えば4枚の電磁鋼板を階段状に突き合わせて積層する方法などがある。
ステータの磁路を折り曲げた電磁鋼板を積層して構成する場合、ロータに対向するステータ磁極での渦電流損が問題となる。この具体的な対策として、ステータ磁極のロータに面する部分の各電磁鋼板が電気的に相互に分離する構成とすることにより、渦電流損の小さいステータ磁極を構成することが出来る。
さらに、ステータ磁極のロータに面する部分の各電磁鋼板がスリットなどを付加することにより、渦電流損の小さいステータ磁極を構成することが出来る。
なお、ロータに面する部分のステータ磁極の形状を簡素化する等の目的で、ステータ磁極のロータに面する部分の各電磁鋼板の側面がロータに面した構成とすることも出来る。 平板状の電磁鋼板の素材を有効に、歩留り良く活用する種々工夫が可能である。具体的には、ロータに対向するステータ磁極およびステータ磁極に繋がる磁路が電磁鋼板の部分的な曲げ加工により磁束の通過する方向の磁路断面積が大きくなった構成、あるいは、電磁鋼板が重ねられて磁路断面積が大きくなった構成とすることが出来る。
ループ状巻線を使用したモータ構成では、3次元的な構成をした磁路間の漏れ磁束の低減がピークトルクを得るために、また、力率を良くするために重要な点である。各相の磁路間の距離が小さくならないような工夫が必要である。具体的な対応策として、同相の2個以上のステータ磁極を通る磁束をまとめた統合磁路を介して他の相のステータ磁極へ磁気的に接続する構成とすることが出来る。
モータのロータ軸方向の振動、騒音を低減するためには、ステータ磁極のロータに対向する部分の形状がロータ軸方向に対称の形状とすることが効果的である。
特に、小型のモータでコスト要求の高い用途では、電磁鋼板の素材を歩留り、部品点数、製作工程数などの観点で効果的に製作する必要がある。具体的には、単一の電磁鋼板から成形加工、折り曲げ加工等によりロータに面する各相のステータ磁極と歯およびバックヨーク等のステータの大半の磁路を構成することが出来る。
特に、小型のモータでは、コスト的な視点で、モータの駆動法についても工夫が必要である。具体的な例として、正側の端子T1と負側の端子T2とを持つ正電源と、正側の端子T3と負側の端子T4とを持つ負電源と、端子T2とT3とを接続した出力端子T5と、シリーズに接続された2個のトランジスタTR1、TR2で、TR1のコレクタが端子T1に接続され、TR1のエミッタとTR2のコレクタとが相互に接続されて出力端子T6を構成し、TR2のエミッタが端子T4に接続され、シリーズに接続された2個のトランジスタTR3、TR4で、TR3のコレクタが端子T1に接続され、TR3のエミッタとTR4のコレクタとが相互に接続されて出力端子T7を構成し、TR4のエミッタが端子T4に接続され、3相モータあるいは2相モータの3端子TU、TV、TWの内、端子TUが出力端子T6に接続され、端子TVが出力端子T5に接続され、端子TUが出力端子T7に接続された構成とする。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
本発明は、ループ状の簡素な構成の巻線で、電磁鋼板の折り曲げ加工、成形加工、絞り加工などを応用した磁気回路構成を具体的に実現するモータである。特に、小型のモータの場合、その特徴を発揮しやすく、モータの簡素化、高性能化、低コスト化を実現する。 図1に本発明の実施例を示す。3相、16極のモータであり、114はロータのN極永久磁石、115はロータのS極永久磁石である。図5に横軸をロータの電気角の回転角として、ロータのN極151、S極152の円周方向を直線展開した配置構成の例を示す。 図1において、116はU相のステータ磁極、117はV相のステータ磁極、118はW相のステータ磁極であり、これらの3相のステータ磁極は、図1の反時計回転方向のCCWの同一円周上に8対、配置している。
図4に横軸をロータの電気角の回転角として、U相のステータ磁極141、V相のステータ磁極142、W相のステータ磁極143の円周方向を直線展開した配置構成の例を示す。各相のステータ磁極は、永久磁石114、115と対向していて、モータ電流により起磁力を発生することにより、電磁気的吸引力、反発力によりトルクを生成する。これらの3相のステータ磁極のバックヨーク側の磁路の接続、および、ループ状の巻線とその通電電流との関係について、以下に種々の構成を示す。これらの相対的な関係が、ロータとステータとの間の電磁気的な作用を決める。また、ロータは表面磁石型のロータを示しているが、磁石内蔵型ロータなど他の形式のロータへも適用できる。
図2は、各相のステータ磁極と通過する磁束と3相モータ電流の関係を定性的に示している。124はU相のステータ磁極、125はV相のステータ磁極、126はW相のステータ磁極であり、これらの3相のステータ磁極は、図1の116、117、118に相当するもので、モータの同一円周上に順に配置する。ロータの永久磁石は、対向する各相のステータ磁極磁束Φを供給する。121はU相の磁路であり、磁束Φuが通っている。122はV相の磁路であり、磁束Φvが通っている。123はW相の磁路であり、磁束Φwが通っている。これらの3相の磁束Φu、Φv、Φwは、例えば、磁束集合点MNで合わされ、総合計が零となる。
Φu+Φv+Φw=0…………………………………………………………………(4)
3相の磁束Φu、Φv、Φwは、図2に示すように、それぞれに相互に鎖交するように3相巻線が巻回され、3相電流Iu、Iv、Iwが通電される。例えば、磁路121と電流Iuが相互に鎖交している。平衡3相電流の場合は、総合計は零である。
Iu+Iv+Iw=0…………………………………………………………………(5)
式(4)、式(5)および図2の関係は、従来モータである図43、図44および図47についても同じである。図2の関係を構成し、ロータの磁石114、115と各相のステータ磁極124、125、126の間に電磁力を発生させる。
図6は、図1のモータの円周方向断面をイメージ的に透視した図で、概念的に表した図である。164はロータの永久磁石で、165はロータであり、紙面における165の下辺はロータの回転中心線である。161はU相のステータ磁極で、162はV相のステータ磁極で、163はW相のステータ磁極であり、この図は円周方向の断面を表すので、実際には3相のステータ磁極が重なっているのであるが、この紙面で上下に分離して161、162、163を示している。図6のように示すことにより、各相のステータ磁極とそれぞれの磁路との概念的関係を視覚的に表現することが出来る。
167はループ状のU相巻線であり、U相電流Iuが通電される。このU相電流Iuは、磁路166を通るU相磁束Φuと鎖交している。169はループ状のV相巻線であり、V相電流Ivが通電される。このV相電流Ivは、磁路16Bを通るV相磁束Φvと鎖交している。16Aはループ状のW相巻線であり、負のW相電流−Iwが通電される。この負のW相電流−Iwは、磁路16Cを通るW相磁束Φwと逆方向に鎖交している。ここで、式(4)の関係から、負のW相電流−Iwは、U相磁路166を通るU相磁束ΦuとV相磁路16Bを通るV相磁束Φvと鎖交していると考えても等価である。3相の3個のループ状巻線に対し、それぞれの位相の磁束Φu、Φv、Φwが鎖交するステータ磁極の位置と磁路を構成している。
次に、図1、図6に示す各相の磁路およびバックヨーク部の形状を図3、図7、図8、図9に示し、説明する。
図6の各相のループ状巻線167、169、16Aを図48に示すような簡素な構成のループ状巻線とするので、その結果、各相の磁路は3次元的な形状となり、複雑化する。図44に示す従来モータのステータ519の様に、同一形状の電磁鋼板をロータ軸方向に積層したような単純形状とはならない。しかし、小型のモータであれば、電磁鋼板の折り曲げ加工、成形加工、絞り加工などを応用して、量産正の良い安価なステータコアを構成することが出来る。図6に示す3相の磁路を実現する上での課題は、各相の磁路断面積を確保して磁気飽和させずに必要な磁束を通すこと、各磁路間の漏れ磁束をモータ動作上不都合の発生しない程度に低減することである。もし、各相の磁路が磁気飽和すれば、各相の電流の起磁力が磁気飽和部に印加されることとなり、モータのピークトルクが低下し、モータが大型化することになる。また、各磁路間の漏れ磁束が増加すれば、モータの力率が低下し、前記の磁気飽和を誘発することとなり、モータのピークトルクが低下し、モータが大型化する。
この問題の具体的な対策は、図1に示すように、また、図3の部分的拡大図に示すように、同相の2個のステータ磁極を一つの磁路に合わせて統合し、ステータ背部のバックヨークの部分での各相磁路の間のスペースを大きくする方法である。111はU相磁路、112はV相磁路、113はW相磁路で、それらの間の間隔131、132を大きくできていることが分かる。各磁路が接近するバックヨーク部での間隔131、132を大きく取れるので、十部な磁路断面積の確保と各相磁路間の漏れ磁束の低減とが可能となっている。なお、図1、図3では2個の同相のステータ磁極の磁束を一つの磁路に集めているが、3個以上の同相のステータ磁極の磁束を一つの磁路に集めても良い。磁路間の間隔をより大きくすることが出来る。
次に、図1のAU−AOの断面の図を図7に示す。171はロータのN極永久磁石である。161はU相のステータ磁極で、166はU相の磁路である。16DもU相の磁路で、166へ磁気的に繋がっている。168はW相のステータ磁極168とU相磁路16Dとが接続された後の磁路であり、V相の磁路でもある。これらの磁路全体の接続関係は図6に示す関係である。
次に、図1のAV−AOの断面の図を図8に示す。181はロータのS極永久磁石である。162はV相のステータ磁極で、16BはV相の磁路である。166はU相の磁路である。
次に、図1のAW−AOの断面の図を図9に示す。194はロータのS極永久磁石である。163はW相のステータ磁極で、16CはW相の磁路である。191はV相の磁路で、193と192の電磁鋼板が密着して平行に配置し相互に磁束が通過できるようにしている。図7、図8、図9は、図1の部分的な断面だけを示しているので分かりにくいが、図1および図6と組み合わせて見るとその構成が分かる。3相のループ状巻線と各磁路とが鎖交するように、また、各磁路間の間隔を大きくし、漏れ磁束が小さくなるように構成している。
次に、図1から図9に示す3個のループ状の巻線を持ち、3相の巻線電流Iu、Iv、Iwと3相の各相の磁束Φu、Φv、Φwとがそれぞれ鎖交するモータについて、その電磁気的作用および特徴について説明する。ここでは、原理的なモデルについて考えることとし、ロータは永久磁石がロータ表面に配置された表面磁石ロータの構成で、ステータ側の漏れ磁束は無いものとし、巻線抵抗は無視して零とし、軟磁性体の鉄損も零と仮定して、簡略化して説明する。
また、図51、図52に示した2個のループ状巻線を持つ従来モータについて考える。このモータの電流は、(1)式、(2)式で表され、3相電流としては、これらの電流に加え、(3)式の電流が印加される。549をステータ側からロータ側へ通過する磁束をΦu、54Bをステータ側からロータ側へ通過する磁束Φwとする。この時の入力パワー、出力パワーP2は、図51の巻線と磁路との関係から次のように書ける。
P2=−d(Φu)/dt×(−Iu+Iv)
+d(Φw)/dt×(−Iv+Iw)……………………………………(6)
=d(Φu)×Iu+(−d(Φu)/dt−d(Φw)/dt)Iv
+d(Φw)/dt×Iw
=d(Φu)/dt×Iu+d(Φv)/dt×Iv
+d(Φw)/dt×Iw……………………………………………………(7)
次に、図51、図52に示した2個のループ状巻線を持つ従来モータと比較して、図1から図9に示す3個のループ状巻線を持つモータの作用、特徴を考える。図6の原理的な入力パワー、出力パワーP3は、図6の巻線と磁路との関係から次のように書ける。
P3=d(Φu)/dt×Iu+d(Φv)/dt×Iv
+d(−Φw)/dt×(−Iw)
=d(Φu)/dt×Iu+d(Φv)/dt×Iv
+d(Φw)/dt×Iw……………………………………………………(8)
(7)式と(8)式は、同じ値となるので、入力パワー、出力パワーは原理的に同じである。
次に、両モータの銅損について比較する。図51のモータの巻線断面積をS2、巻回数をN2とし、巻線抵抗をR2とすると、このモータのジュール損J2は次式となる。
J2=(3-0.5×Io)2 ×R2×2
=6×(Io)2 ×R2…………………………………………………………(9)
ここで、2個の巻線に流れる電流は、(1)式、(2)式より、相電流実効値Ioの3-0.5倍としている。
一方、図6のモータの巻線は、合計の巻線断面積(2×S2)が同じで、巻回数N3=N2と同じであるとすると、各相巻線の抵抗値R3は、R2の3/2となる。
R3=3/2×R2…………………………………………………………………(10)
図6のモータのジュール損J3は、次式となる。
J3=(Io)2 ×R3×3
=(Io)2 ×3/2×R2×3
=9/2×(Io)2 ×R2…………………………………………………(11)
(11)式のジュール損は、(9)式のジュール損の75%であり、図6のモータは、図51のモータに比較して、ジュール損を25%低減できることになり、モータの高効率化が可能である。
ジュール損について、図43のモータ、図46のモータ、図51のモータ、図6のモータを比較する。今、モータのロータ軸方向厚みが小さい、偏平なモータに限って比較すると、図46のモータは、図43のモータに比較して、図47で説明したように巻線の簡素化および一部削除が可能であり、図46のモータの方がジュール損が小さい。
図51のモータは、図46のモータに比較して、同一巻線に合成した電流を通電できるので、ジュール損が25%小さい。先に説明したように、図6のモータは、図51のモータに比較して、ジュール損が25%小さい。
次に、図51の巻線インピーダンスのアンバランスに関する問題について説明する。
小型のモータで、低コスト要求の強い用途では、モータを駆動するインバータに簡単な構成のものを使用することがある。電圧のパルス幅変調制御(PWM制御)を行わず、矩形波電圧で駆動することがある。また、モータ電流の検出、モータの回転位置検出、速度検出を行わないで駆動することもある。その様な用途では、図51、図52に示すような3相、2線式のモータは、3相の入力端子からみたインピーダンスがアンバランスで、3相電流がアンバランスとなり、出力の低減の問題、振動と騒音の問題が発生することがある。特に小型のモータの電圧成分は、逆誘起電圧成分に比較してインピーダンス電圧降下の成分が大きくなる傾向があり、小型のモータで、インピーダンスのアンバランスの問題が顕著になる傾向がある。
この問題に対し、図6のモータは、巻線のインピーダンスのアンバランスが小さく、このアンバランス問題を解決することが出来る。先に述べたように、原理的にジュール損も25%低減できる。従って、図6に示すモータは、特に小型で偏平なモータにおいて競争力を発揮できるモータである。ただし、モータの簡素さにおいては、図51のモータを電磁鋼板の折り曲げ構成とした、後で述べる図23のモータの方が簡素な構成である。
図6の構成は、変形することも可能である。図10に図6の構成を変形した例を示す。 201はU相磁路で、202はU相巻線である。203はV相磁路で、204はV相巻線である。磁束が鎖交する方向が、U相の関係に対し逆なので、V相巻線204の巻き始めと巻き終わりを逆にする必要がある。言い換えると、電流は負のV相電流−Ivを通電することと等価である。205はW相磁路で、206はW相巻線である。V相と同様に、負のW相電流−Iwを通電する。
図11に図6の構成を変形した他の例を示す。図11に比較し、V相巻線214とW相巻線217の形状が変化している。211はU相磁路で、212はU相巻線である。213はV相磁路で、214はV相巻線である。216はW相磁路で、217はW相巻線である。218は、U相磁路とV相磁路とが合わさる場所で、219はV相磁路と他の磁路とが合わさる場所である。
次に、各相の磁束と電流とが鎖交する方向について考える。
図6、図10、図11に示した構成では、いずれかの相が負の電流であると説明した。これは巻線に鎖交する磁束の方向が逆になっているからである。各相の巻線と鎖交する磁路を、磁路構成がより容易な方向を選んだ結果、巻線との鎖交方向が逆になる相が発生している。このような構成は、トルク発生上は特に問題が無く、モータ構成もより簡素になるので、実用的である。しかし、3相の電流がロータ軸に生成する起磁力は、3個のループ電流の和が零にならないので、例えば、ロータ軸に鉄粉が付き易いなどの問題がある。このような問題が許容れない用途では、モータの構成を変更する必要がある。
この問題に対する対応策として、図12に示すモータが好ましい。図12は、図1のモータの一実施例であって、円周方向断面をイメージ的に透視した図で、概念的に表した図である。164はロータの永久磁石で、165はロータであり、紙面における165の下辺はロータの回転中心線である。161はU相のステータ磁極で、162はV相のステータ磁極で、163はW相のステータ磁極であり、この図は円周方向の断面を表すので、実際には3相のステータ磁極が重なっているのであるが、この紙面で上下に分離して161、162、163を示している。
図6のように示すことにより、各相のステータ磁極とそれぞれの磁路との概念的関係を視覚的に表現することが出来る。221はU相の磁路で222はU相巻線であり、U相電流Iuを通電する。223はV相の磁路で224はV相巻線であり、V相電流Ivを通電する。225はW相の磁路で226はW相巻線であり、W相電流Iwを通電する。各相の磁路と巻線との鎖交関係が同一である。この構成の場合、3相のループ状巻線が生成するロータへのロータ軸方向起磁力は、全電流の和なので零となる。すなわち、ロータ出力軸などへの起磁力が無く、ロータ出力軸に鉄粉が付着するなどの問題はない。但し3相の磁路構成がやや複雑になると言う問題はある。
図13のモータ構成は、図12のモータ構成を変形した例である。単に配置を変えているだけであるが、製作の容易さなどの点では、形状は設計上の重要事項である。231はU相の磁路で232はU相巻線であり、U相電流Iuを通電する。233はV相の磁路で234はV相巻線であり、V相電流Ivを通電する。235はW相の磁路で236はW相巻線であり、W相電流Iwを通電する。
次に、永久磁石の表面の磁束Φoと裏面の磁束Φsとを使用するモータの構成について、図14に示し、説明する。前記のモータに比較して、2倍の磁束がそれぞれに巻線に鎖交する構成として、2倍のトルクを発生させることが出来る。
図14は3相、16極のモータで、モータの円周方向断面をイメージ的に透視した図で、概念的に表した図である。24Eはロータの永久磁石で、24Dはロータであり、紙面における24Dの下辺はロータの回転中心線である。永久磁石24Eは、図15に示すような円盤状の永久磁石で16極に着磁している。251の表面は永久磁石のN極で、その裏面はS極である。252の表面は永久磁石のS極で、その裏面はN極である。
247はU相のステータ磁極、248はV相のステータ磁極、249はW相のステータ磁極であり、それぞれ、円周方向に電気角で120°の位相差を持って配置され、各相8個ずつのステータ磁極を円周上に配置している。247、248、249は同一円周上に配置しているので、本来の円周上の透視的な図は、それぞれの形状を重ねて書かなければならないが、記述の都合で水平方向に離して書いている。
24AはU相のステータ磁極で、247の円周方向位置に比較して電気角で180°の位相差を持って配置している。従って、U相のステータ磁極247、24Aへは同一位相の磁束が通り、U相の磁路241へ磁気的に接続している。242はループ状のU相巻線で、U相磁路241に鎖交していて、U相電流Iuを通電する。
24BはV相のステータ磁極で、248の円周方向位置に比較して電気角で180°の位相差を持って配置している。従って、V相のステータ磁極248、24Bへは同一位相の磁束が通り、V相の磁路243へ磁気的に接続している。244はループ状のV相巻線で、V相磁路243に鎖交していて、U相の磁束と磁路の関係が逆なので、V相の負の電流−Ivを通電する。
24CはW相のステータ磁極で、249の円周方向位置に比較して電気角で180°の位相差を持って配置している。従って、W相のステータ磁極249、24Cへは同一位相の磁束が通り、W相の磁路245へ磁気的に接続している。246はループ状のW相巻線で、W相磁路245に鎖交していて、U相の磁束と磁路の関係が逆なので、W相の負の電流−Iwを通電する。
図17は横軸が電気角で表したロータ回転角θerで、永久磁石の回転位置の例とステータ磁極の回転角位置とを示している。図15に示す円盤状の関係を直線状に展開した図である。前記のU相ステータ磁極247と24Aの関係は、図16の261と262の関係で、永久磁石の表側と裏側とに配置し、回転角位置は円周方向に電気角で180°ずれた回転角位置に配置している。
次に、2相モータの例を図16に示し、説明する。
図16は2相、16極のモータで、モータの円周方向断面をイメージ的に透視した図であり、概念的に表した図である。26H、26Jはロータの永久磁石で、図15に示すような円盤状の永久磁石で16極に着磁している。26Gはロータであり、紙面における26Gの下辺はロータの回転中心線である。
261はA相のステータ磁極、264はAの逆相であるA/相のステータ磁極であり、相互に、円周方向に電気角で180°の位相差を持って配置され、各相8個ずつのステータ磁極を円周上に配置している。261、264は同一円周上に配置しているので、本来の円周上の透視的な図は、それぞれの形状を重ねて書かなければならないが、記述の都合で水平方向に離して書いている。
262はA相のステータ磁極で、261の円周方向位置に比較して電気角で180°の位相差を持って配置している。従って、A相のステータ磁極261、262へは同一位相の磁束が通り、A相の磁路263へ磁気的に接続している。268はループ状のA相巻線で、A相磁路263、すなわち、A相磁束Φaに鎖交していて、A相電流Iaを通電する。図16のA相ステータ磁極261、262は、それぞれ、図17の261、262である。
265はAの逆相であるA/相のステータ磁極で、264の円周方向位置に比較して電気角で180°の位相差を持って配置している。従って、A相の逆相のステータ磁極264、265へは同一位相の磁束が通り、A/相の磁路266へ磁気的に接続している。そして、A/相の磁路266とA相の磁路263とは、それらの接続点267で接続されている。図16のA/相ステータ磁極264、265は、それぞれ、図17の264、265である。
図16の右半分のB相についても、左半分のA相と同様の構成である。
269はB相のステータ磁極、26CはBの逆相であるB/相のステータ磁極であり、相互に、円周方向に電気角で180°の位相差を持って配置され、各相8個ずつのステータ磁極を円周上に配置している。269、26Aは同一円周上に配置しているので、本来の円周上の透視的な図は、それぞれの形状を重ねて書かなければならないが、記述の都合で水平方向に離して書いている。
26AはB相のステータ磁極で、269の円周方向位置に比較して電気角で180°の位相差を持って配置している。従って、B相のステータ磁極269、26Aへは同一位相の磁束が通り、B相の磁路26Bへ磁気的に接続している。26Kはループ状のB相巻線で、B相磁路26B、すなわち、B相磁束Φbに鎖交していて、B相電流Ibを通電する。
図16のB相ステータ磁極269、26Aは、それぞれ、図17の269、26Aである。26DはBの逆相であるB/相のステータ磁極で、26Cの円周方向位置に比較して電気角で180°の位相差を持って配置している。従って、B相の逆相のステータ磁極26C、26Dへは同一位相の磁束が通り、B/相の磁路26Eへ磁気的に接続している。そして、B/相の磁路26EとB相の磁路26Bとは、それらの接続点26Fで接続されている。図16のB/相ステータ磁極26C、26Dは、それぞれ、図17の26C、26Dである。なお、図17のN極永久磁石271、S極永久磁石272は、ステータ磁極261、264の側から見た永久磁石表面である。
図16の磁路263、266、26E、26Bの具体的な構成は、図1、図3、図6で説明した構成と同様に、電磁鋼板の折り曲げ加工、成形加工、絞り加工などにより類似の構成に製作することが出来る。例えば、図16の磁路26Lと26Mとの磁気的な接近についても、図3に示したように、2個以上の同相のステータ磁極の磁束を集めた後に交差させることにより、磁路間の距離を大きくし、漏れ磁束の小さな磁路を構成することが出来る。
図16のA相とB相とは、通常の2相モータと同様に、それぞれが電気角の周期で180°で位相差が90°のトルクを発生するので、両相のトルクの和が理論的に一定値となり、トルクリップルの小さいトルクを発生することが可能である。また、図16、図17に示す2相のモータは、各ループ状巻線268、26Kに鎖交する磁束が大きく、大きなトルクを発生することが出来る。また、図14に比較して、磁路の構成が部分的にやや簡素である。これらの結果、小型化、低コスト化が可能で、生産性にも優れたモータを実現できる。
次に、より簡素な2相のモータの例を図18に示し、説明する。
図18は2相、16極のモータで、モータの円周方向断面をイメージ的に透視した図であり、概念的に表した図である。285はロータの永久磁石で、図15に示すような円盤状の永久磁石で16極に着磁している。286はロータであり、紙面における286の下辺はロータの回転中心線である。
281はA相のステータ磁極、282はAの逆相であるA/相のステータ磁極であり、相互に、円周方向に電気角で180°の位相差を持って配置され、各相8個ずつのステータ磁極を円周上に配置している。281、282は同一円周上に配置しているので、本来の円周上の透視的な図は、それぞれの形状を重ねて書かなければならないが、記述の都合で水平方向に離して書いている。
A相のステータ磁極281を通るA相磁束Φaは、A相磁路281を通り、288はA相磁路281と鎖交するループ状のA相の巻線であり、A相電流Iaを通電する。同様に、284はB相の逆相のステータ磁極で、−Φbの磁束が通る。28AはB相の巻線で、A相巻線とは逆方向の磁路289と鎖交するが、その磁束が−Φbの磁束なので、その電流はB相電流Ibを通電する。
282はAの逆相であるA/相のステータ磁極で、283はB相のステータ磁極である。両ステータ磁極282、283に、それぞれ接続した磁路28B、28Cは、磁気的に繋がっていて、図示するように、磁路287、289に磁気的に接続している。これらの4個の磁路が全て接続され、磁束の総和が零となっている。
図18の各ステータ磁極と永久磁石との相対的な位置関係を図19の直線状に展開した図に示す。永久磁石291、292は、ステータ磁極281、282の側から見た永久磁石285である。横軸は回転角位置θerを電気角で示している。図18のステータ磁極281、282、283、284は、それぞれ、図19に示すステータ磁極281、282、283、284の位置関係である。
図18に示す2相モータは、図16に示す2相モータに比較して、各巻線の鎖交磁束は小さいが、簡素な構成となっていて、生産性に優れているという特徴がある。なお、磁路287と磁路28Bだけが磁気的に接続して、その磁路には巻線288が鎖交する構成とし、磁路28Cと磁路289だけが磁気的に接続して、その磁路には巻線28Aが鎖交する構成とすることも出来る。モータ各部品の設計的自由度とも言える。
次に、他の2相モータの構成を図20に示し、説明する。
図20は2相、16極のモータで、モータの円周方向断面をイメージ的に透視した図であり、概念的に表した図である。ロータは、図6のロータと同じ構成である。
301はE相のステータ磁極、302はF相のステータ磁極、306はG相のステータ磁極、307はH相のステータ磁極である。これらのステータ磁極301、302、306、307は同一円周上に配置しているので、本来の円周上の透視的な図は、それぞれの形状を重ねて書かなければならないが、記述の都合で水平方向に離して書いている。
図20の各ステータ磁極301、302、306、307の回転位置は、図21の各ステータ磁極301、302、306、307の回転位置である。
図20の永久磁石と各相のステータ磁極との関係を、直線状に展開して図21に示す。横軸はロータ回転位置で、電気角で示している。151はN極の永久磁石で、152はS極の永久磁石である。電気角360°の間に前記の4相のステータ磁極を配置している。 図18、図19に比較すると、E相のステータ磁極301とF相のステータ磁極302の磁束を合わせるとA相の鎖交磁束に相当する。F相のステータ磁極302とG相のステータ磁極306の磁束を合わせるとB相の鎖交磁束に相当する。305はA相巻線で、磁路303と磁路304とに鎖交しており、A相の電流Iaを通電する。30AはB相巻線で、磁路304と磁路308とに鎖交しており、A相の電流Iaを通電する。図18に示した2相モータと類似した関係である。
図20の磁路303、304、308、309の具体的な構成は、図1、図3、図6でで説明した構成と同様に、電磁鋼板の折り曲げ加工、成形加工、絞り加工などにより類似の構成に製作することが出来る。やはり、各相磁路が接近する部分の漏れ磁束を低減することが課題となり、2個以上の同相の磁極の磁束を一つの磁路に集めて配置構成し、前記の各巻線と鎖交させる必要がある。図20に示すモータは、簡素な構成の2相モータで、小型化、低コスト化を実現することが出来る。
次に、2相モータの駆動方法について考える。
前記の各2相モータは、2相電流駆動の可能なインバータで駆動することが出来るが、必要なトランジスタが8個になるなどの問題もある。図22の電流ベクトルの図は、3相のインバータで2相モータを駆動する方法の例を説明する図である。
321、322、323は3相のU相電流ベクトル、V相電流ベクトル、W相電流ベクトルである。この3相のベクトルから90°の位相差を持つ2相の電流ベクトルを作図する方法は無限にあるわけであるが、その一例を示している。327はA相の電流ベクトルで、W相の電流ベクトル323と負のV相の電流ベクトル326とで合成している。325はB相の電流ベクトルで、U相の電流ベクトル321と負のV相の電流ベクトル324とで合成している。
A相電流ベクトルとB相電流ベクトルは、振幅が同じで、位相差が90°である。A相の巻線とB相の巻線は、2組の巻線を並列に巻回し、合成して作ることになる。図22の各電流ベクトルの大きさに比例した巻回数を選択して近似の電流ベクトルを作成する。巻回数は整数しか選べないので、ある程度の誤差は発生するが、3相インバータでの駆動が可能である。なお、この誤差の補正に3相電流の位相と振幅とを調整し、ある程度の補正を行うことも可能である。また、実際のモータ設計上は、各相の巻線の巻回数で電流ベクトルの大きさと位相を調整することになるので、モータ仕様が決まらないと、どのようなベクトル合成の方法がそのモータにマッチするかは一概には言えない。
次に、図51、図52に示した従来技術のモータを電磁鋼板の折り曲げ加工、成形加工、絞り加工等で磁路を構成するモータを図23に示し、説明する。
図23に示すモータは、3相、16極のモータであり、164はロータのN極永久磁石あるいはS極永久磁石である。165はロータで、その紙面における下辺はロータの回転中心線である。図5に横軸をロータの電気角の回転角として、ロータのN極151、S極152の円周方向を直線展開した配置構成の例を示す。
図23のステータは、モータの円周方向断面をイメージ的に透視した図で、概念的に表した図である。161はU相のステータ磁極で、162はV相のステータ磁極で、163はW相のステータ磁極であり、この図は円周方向の断面を表すので、実際には3相のステータ磁極が重なっているのであるが、この紙面で上下に分離して161、162、163を示している。図23のように示すことにより、各相のステータ磁極とそれぞれの磁路との概念的関係を視覚的に表現することが出来る。161、162、163のステータ磁極は、同一円周上に8対、配置している。
図4に横軸をロータの電気角の回転角として、U相のステータ磁極141、V相のステータ磁極142、W相のステータ磁極143の円周方向を直線展開した配置構成の例を示す。各相のステータ磁極は、ロータの永久磁石と対向していて、モータ電流により起磁力を発生することにより、電磁気的吸引力、反発力によりトルクを生成する。
335は、図52に示した様に、U相巻線とV相巻線とが合成されたループ状の巻線で、−Iu+Ivの電流を通電する。336は、V相巻線とW相巻線とが合成されたループ状の巻線で、−Iv+Iwの電流を通電する。331はU相の磁路、332はV相の磁路、333はW相の磁路であり、図1、図3に示したような方法で、電磁鋼板の折り曲げ加工、成形加工、絞り加工等で磁路の部品を製作し、組み合わせて構成する。
図23に示すモータは、巻線をループ状の巻線として簡素化している。ステータ磁路は、複雑な3次元形状の磁路であるが、電磁鋼板を種々プレス加工により容易に加工するものである。その結果、特に小型のモータにおいては、生産性の高い、安価なモータを実現している。
次に、他の3相モータの例を図24に示し、説明する。
このモータは、3相、16極のモータで、図14に示したロータ24D、永久磁石24E、U相ステータ磁極247、24A、V相ステータ磁極248、24B、W相ステータ磁極249、24Cを使用している。そして、図23に示したループ状巻線335、336、U相磁路331、V相磁路332、W相磁路333を使用している。すなわち、図14のモータの一部と図23のモータの一部とを組み合わせたモータである。巻線および磁路が比較的簡単で、大きなトルクの発生が可能である。
次に、本発明モータに使用する電磁鋼板の具体的な各種形状の例について説明する。
本発明モータは、電磁鋼板を折り曲げ加工、成形加工、絞り加工等で磁路の部品を製作し、ループ状巻線と組み合わせて組立、構成する。ループ状巻線は、必要に応じて波状のループ状巻線に成形することもある。いずれにしても、ループ状巻線は比較的簡単な形状である。しかし、各相のステータ磁極の形状、各相の磁路は3次元的な形状となり、さらに、組立時の各部品の干渉の関係により形状が制約される。他の課題は、電磁鋼板部品同士の磁気的な接続部で磁気抵抗を十分に小さくすること、電磁鋼板内での渦電流を小さくして渦電流損失を小さくすること、電磁鋼板内で円周上に流れる環状循環電流を低減すること、電磁鋼板の平板材料から効果的に歩留まり良く製作すること等である。
図25は、図6に示したモータのU相磁路166を具体化する電磁鋼板の円周方向断面のより具体的なイメージを示す図である。この電磁鋼板をロータ軸方向からみると、図3のように、2個以上のU相ステータ磁極に繋がった板である。円周方向に分割した電磁鋼板の構成と環状に繋がった電磁鋼板である構成との両方が実現可能である。また、図25は小型のモータであって、各磁路が1枚の電磁鋼板で構成される場合で、各相磁極の磁束の大きさが比較的小さい場合の形状である。342はU相のステータ磁極でロータに対向していて、紙面の下方からU相の磁束が通る。344はU相巻線が配置されるスペース、345はV相巻線が配置されるスペース、346はW相巻線が配置されるスペースである。もし、図6の磁路166が1個の電磁鋼板の部品で製作した場合、巻線167、16Aを組み込むことが出来ない。
上記の対応として、図25の電磁鋼板部品341と343の2つの部品に分け、破線の円で示す347の部分で密接して平行に配置し、磁束が通過できる構成としている。破線の円で示す348の部分は、図6のW相磁路168へ磁気的に接続する必要があるため、破線347で示す折り曲げ部を設けて対向面積を広げ、相互の隙間部の磁気抵抗を低減している。
電磁鋼板部品341、343は、電磁鋼板の折り曲げ加工などで比較的容易に製作することが出来る。U相ステータ磁極342の円周方向に円弧状等の微妙な形状は、折り曲げ加工の前に金型を使用した成形加工などを行い実現できる。そして、磁束が通過するための磁路の機能を実現し、それらの部品を組み立ててモータ全体を製作することが可能である。他のステータ磁極、磁路についても、同様に必要に応じて分割して製作することが出来る。
次に、図25に示したモータ例よりやや大型のモータで、各相の磁束量が大きく、複数の電磁鋼板を積層して各相の磁路を構成する場合の電磁鋼板の例を図26に示し、説明する。図26では、図25の磁路を4枚の電磁鋼板を積層した形状としている。両磁路において、1枚の電磁鋼板の厚みが同じであると仮定すると、図26の磁路801、807の部分は、4倍の磁束を通すことが出来る。しかし、U相ステータ磁極802の部分では、紙面において下方の対向するロータから磁束Φが通過し、ロータの回転と共に磁束Φが変化する。この時、U相ステータ磁極802では、電磁鋼板の面方向から磁束が通過し変化するので渦電流が発生し、渦電流損で発熱する。これは、モータの効率の点で問題である。磁路の接続部805の部分803、804についても同様であり、磁路の接続部806の部分についても渦電流が発生し易い。なお、図25に示す1枚の電磁鋼板の構成についても、同様に渦電流が発生する。
この渦電流発生の問題に対して、図27に示すように、細い溝であるスリットを加えることにより、その面351での渦電流を大幅に低減することが出来る。なお、図27の形状は、図26のU相ステータ磁極の形状であり、紙面において下面の形状である。横軸はロータ軸方向で、縦軸は円周方向である。
次に、電磁鋼板の形状例を図28に示し、説明する。
374、368、369、371はU相のステータ磁極の一部で、図26の802の部分に相当し、ロータに対向する部分の形状は、ロータ軸方向に分離した形状としている。ロータ側から見たU相のステータ磁極の表面形状は、図29の374、368、369、371の様な形状となる。377は369と371との間の隙間であって、電気的に接触しない範囲で狭い方が良い。複数の電磁鋼板を使用したステータ磁極形状をこのような構造とすることにより、ロータ側からの磁束がステータ磁極の各電磁鋼板へそれぞれ独立して通すことが出来、渦電流の小さな構成とすることが出来る。
図26の構成では、電磁鋼板間の隙間の大きさも磁気抵抗となり問題となるため、隙間を出来る限り小さくする必要がある。図28の構成の場合は、U相のステータ磁極374、368、369、371のそれぞれへロータ側からの磁束がそれぞれ直接に通るので、この部分での電磁鋼板間の隙間が多少あっても磁気的な問題となり難い。
372はV相のステータ磁極で、373はW相のステータ磁極であり、U相ステータ磁極と同様である。円周方向に相互に電気角で120°ずつ離して配置している。各ステータ磁極間のスペース375、376は、ステータ磁極間の漏れ磁束が問題とならない程度の大きさとする。
図28の破線の円363で示す電磁鋼板の接続部は、図20の破線の円805で示す部分の改良構成である。363の接続部は、相互に互い違いに配置しているので、左側の電磁鋼板と右側の電磁鋼板とが対向する面積が大きく、電磁鋼板間の隙間による磁気抵抗が小さくなる。また、電磁鋼板同士が突き合わされる場所を2個所にした例を図示しているが、3個所あるいは4個所とすることも出来、磁気的には磁気飽和を低減する観点で優れている。例えば、図31の393の部分のように、階段状に突き合わせても良い。
図28の破線の円364の部分は、図6のMNの部分に相当する場所で、図26の806に相当する部分でもあり、両側に折り曲げて構成している。また、374、368、369、371と同様の形状とすることも出来る。
次に、図29に示すステータ磁極の渦電流をさらに低減する方法を図30に示し、説明する。381はU相のステータ磁極、382はV相のステータ磁極、383はW相のステータ磁極である。387のようなスリットを付加してステータ磁極の部分的な面の大きさを小さくしている。渦電流を低減する効果がある。385、386は、各相のステータ磁極間の隙間である。
次に、他のステータ磁極の形状の例を図32に示し、説明する。401はU相の磁路であり、402、403、404、405はロータに対向するU相のステータ磁極である。各電磁鋼板の端面をロータ側へ向けていて、ロータに対向する面積はやや低減するが、それぞれの隙間406の部分から磁束が回り込んで入るので、対向面積の低減ほどに磁気抵抗は増加しない。図28の374、368、369、371に比較して、形状が単純で製作が容易であり、むしろ渦電流が低減する効果が期待できる。図32のステータ磁極の形状は、ロータ側の磁極がNd−Fe−B系の希土類磁石を使用したロータである場合に、磁束密度が高く、磁石の起磁力も大きいので好ましい形状である。
次に、電磁鋼板の平板材料からモータのステータ磁極および磁路を製作する具体的な例を図33に示し、説明する。
図33の例は、図6のモータのV相ステータ磁極162と磁路16B、あるいは、図23のV相ステータ磁極162と磁路332などを平板材料から製作する例である。413はステータの内径で、414はV相のバックヨークからV相のステータ磁極の先端へ繋がる磁路の部分である。418はV相のステータ磁極の半分であり、円413の近傍で90°に折り曲げる。412はV相の磁路で、電磁鋼板の平板材料の内径側を利用して製作する。419はV相ステータ磁極の残りの半分であり、破線416の部分で90°に折り曲げる。これらの部分の円周方向の形状である断面AX−AOを図34に示す。419、418の紙面における下辺は、ロータに対向するV相ステータ磁極である。411はV相のバックヨークであるが、ここではその詳細は記述していない。
図33のモータ例では、電磁鋼板の平板材料の内側もV相部品412を作るために利用し、平板材料の利用率を上げている。図33の417の周辺もバックヨーク側に折り返して磁路として活用するなど、種々の平板材料の利用方法が可能である。なお、415は、この環状の電磁鋼板に流れようとする循環電流を切断するスリットである。
図33、図34のモータの場合、V相のステータ磁極の形状は、418、419を合わせた形状となる。ロータ側から見たU相とW相のステータ磁極の形状も、トルクリップルを小さくするために、V相のステータ磁極の形状と同一形状にすべきである。
図35は、ロータ側から見たステータ磁極の形状の例を示している。横軸は電気角で表したロータ回転角θerであり、縦方向はロータ軸方向である。ステータ磁極を通過する磁束は、平均トルク発生の観点では磁束量Φが大きいほど有利であり、径方向振動、トルクリップルを低減する観点では磁束分布が滑らかに変化することが好ましい。
431の磁極形状は長方形の角を切り落とした形状で、磁束量の低減を比較的小さく保ちながら、高調波成分を低減する磁極形状の例である。432は台形形状の例で、433はより滑らかな形状としている。ステータにかかる径方向の吸引力が滑らかに変化し、径方向振動の低減、トルクリップル低減の観点では好ましい形状である。ここで、434はステータ磁極の中心線で、ロータ軸方向に対称の構造とすることにより、ロータ軸方向の吸引力をキャンセルし、ロータ軸方向振動を低減している。これらのステータ磁極の形状は、ロータ側から見たステータ磁極の形状を種々の形状としているが、ステータ磁極の径方向形状、あるいは、ロータ磁極の径方向形状を可変することも出来る。ロータ軸方向と径方向の両方に可変することも出来る。
図36は、図6のモータのU相ステータ磁極161と磁路166、あるいは、図6のモータのW相ステータ磁極163と磁路168、あるいは。図23のU相ステータ磁極161と磁路331、あるいは、図23のW相ステータ磁極163と磁路333などを平板材料から製作する例である。445はステータの内径で、442はバックヨークからステータ磁極の先端へ繋がる磁路の部分である。443はステータ磁極であり、後に、円445の近傍で90°に折り曲げる。448は磁路で、電磁鋼板の平板材料の内径側を利用して製作する。446はステータ磁極であり、447の部分で90°に折り曲げる。これらの具体的な折り曲げ形状として、断面AY−AOの形状を図37に示す。電磁鋼板を折り返して製作することにより、2枚の電磁鋼板のステータ磁極とバックヨークへの磁路を構成している。また、ステータ磁極の部分へスリットなどを付加することにより、渦電流を低減することも出来る。なお、441のバックヨーク側の形状は、個々に異なるため、詳細を示していない。
また、44Aは、この環状の電磁鋼板に流れようとする循環電流を切断するスリットである。このスリットを加えることにより、電磁鋼板の強度が低下するので、44Bのような電気絶縁が保たれる板をあてがい、例えば接着固定するなどにより強化することも出来る。また、複数枚の電磁鋼板を積層して磁路を構成する場合は、スリット部を円周上の異なる位置に設け、電磁鋼板を相互に固着することにより強度を得ることも出来る。また、44Aのスリット形状は、直線状であるが、相互に楔状とするなど、相互の機械的強度を保ちながら電気的な導通を絶つ工夫も可能である。
電磁鋼板を折り曲げて磁路を構成するモータにおいては、磁路構成を簡素化することと磁路断面積を大きくすることとが両立しないことがあり、磁束を通すための磁路断面積を大きくする部分的な技術が効果的である。例えば、図38の(a)に示す電磁鋼板451と452は、90°に折り曲げた形状である。この形状で451の側から452の側へ磁束が通るとき、磁路断面積を増加させるため、図38の(b)のような形状とすることも出来る。454、453、456の様な部分を付加して磁路断面積を大きくしている。
次に、小型のモータで、1枚の電磁鋼板から3相のステータの磁路を構成するモータの例を図39、図40に示し、説明する。
1枚の平板の電磁鋼板から図39に示す形状を抜き出し、破線で示す各部を90°に折り曲げて図40の3次元的な形状を作る。図40はモータの円周方向断面をイメージ的に透視した図で、概念的に表した図である。164はロータの永久磁石で、165はロータであり、紙面における165の下辺はロータの回転中心線である。161はU相のステータ磁極で、162はV相のステータ磁極で、163はW相のステータ磁極であり、この図は円周方向の断面を表すので、実際には3相のステータ磁極が重なっているのであるが、この紙面で上下に分離して161、162、163を示している。図40のように示すことにより、各相のステータ磁極とそれぞれの磁路との概念的関係を視覚的に表現することが出来る。
462はU相の磁路、463はV相の磁路、464はW相の磁路である。461はステータのバックヨーク部で、図40の形状の外径側を折り曲げることによりモータ外径を小さくすることも出来る。MNは3相の各磁路を合わせる部分である。図40のモータは、図23の構成のモータを1枚の電磁鋼板から作成する例であるが、図6に示すモータの構成のものなども同様に1枚の電磁鋼板から磁気回路を作り構成することが出来る。
471はIm=−Iu+Ivの電流を通電するループ状巻線であり、472はIn=−Iv+Iwの電流を通電するループ状巻線である。なお、ループ状の巻線471、472を組み込むためには、部品の干渉について気を付ける必要があり、折り曲げ形状を一時的に大きくし、ループ状の巻線を挿入後に磁路およびステータ磁極を最終形状に成形するなどの工夫が必要である。164、165のロータは、表面磁石ロータ、磁石内蔵ロータなど種々ロータが使用できる。
図39、図40に示す磁路構成およびループ状巻線は、主要部品が3点で構成できるステータであり、大変簡素で、低コスト化できる。また、ステータの磁路461、462、463、464は一体の構成であるが、ループ状巻線の組み込みなどの製作の容易さ、あるいは材料の歩留まり改善のため、2分割、3分割して構成することが出来る。その場合には、ステータの構成磁路は、それらを結合するために相互に重なる部分もできるが、ほぼ単一の電磁鋼板からステータ磁路を構成することが出来る。
また、図39、図40に示す磁路構成およびループ状巻線は、インナーロータ構成であるが、アウターロータ構成とするとも出来る。特にその場合は、ループ状巻線をステータ磁極の外周側から直接に巻回することが出来、巻線製作を簡単に行うことが出来、製作コスト上大変有利である。なお、アウターロータ構成のステータの場合に、ループ状巻線の巻回が容易な点は、図6、図23などの本発明の他のモータについても共通した特徴である。
また、図39の破線467の部分を折り返して重ねることにより、この相の磁束が通る磁路断面積を2倍に大きくし、モータの出力容量を大きくすることも出来る。ここで、図39の破線467の部分は、図の見やすさのため、それらの折り返し部を一部だけ書いているが、その他の歯についても同様に構成するものである。また、図39、図40の磁路構成は、数枚の類似形状の電磁鋼板を積層することにより、磁束が通る磁路断面積を大きくし、さらにモータの出力容量を大きくすることも可能である。
次に、図41に3相モータを駆動する駆動回路を示す。
841はU相巻線、842はV相巻線、843はW相巻線で、Nは3相の星形結線の中性点である。84Dは自動車のバッテリなどの直流電圧源である。841、842、843、844、845、846はトランジスタで、オンあるいはオフ制御することにより、直流電圧を各巻線へ印加し、電圧電流を制御してモータを駆動する。このようなモータ駆動システムは、コスト追求の強い用途では、トランジスタとその周辺の部品のコストの問題がある。この問題の解決策として、小型で安価なモータの場合には、図42のような4個のトランジスタで駆動することができる。直流電圧電源を495と496の2個の電源とし、それらを直列に接続して、その中性点497を3相モータの1端子として使用し、他の2端子の電圧、電流を4個のトランジスタで制御するものである。
(5)式が成り立つ3相モータの電流自由度は、2自由度なので、4個のトランジスタで制御することが可能である。3相モータの1端子の電位を固定するので、電圧利用率は図41の駆動回路に比較して低下するが、少ないトランジスタで制御でき、低コスト化できる用途も多い。
また、前記の2個の電源495、496の内、片方の電源をトランジスタとチョークコイルを使用してDC−DCコンバータを構成して作ることも出来る。部品点数が増し、コストも増加するが、その電源の複数のモータで共用して使用する場合には、トータルでのコスト負担を小さくすることが出来る。
以上の本発明の概略を次のように言える。
本発明モータのループ状巻線は、構成が簡素であることにより製作が容易であり、巻線の量も少なくて済むので材料的にも低コスト化が可能で、ジュール損も小さく高効率である。特に偏平な構造のモータに向いている。そして、ループ状巻線を使用するモータは、多極化した場合にも、各相巻線の総断面積が低下しないので、高トルク化が容易である。 ループ状巻線の形態として、3線式のモータ構成は、インピーダンスバランスが良く、簡単なインバータでの駆動が容易である。
ステータの磁束を通す磁気回路については、電磁鋼板を打ち抜き加工、成形加工、折り曲げ加工を行うことにより、3次元形状の磁路を構成することが出来る。特に、小型モータでは製作が容易であり、好適ある。この時、モータのピークトルクを大きくするための重要なポイントの一つは、磁束を集めて交差させることにより隣接する磁路との空間距離を大きくし、漏れ磁束を低減する点である。
また、永久磁石の表側磁束と裏側磁束との両方を利用することにより、トルクを向上することが出来る。モータの小型化、低コスト化に好ましい。
また、ステータの磁気回路は、折り曲げた電磁鋼板を重ねることにより磁路断面積を大きくすることが出来るので、より多くの磁束を作用させることが出来、出力容量の向上が可能である。また、電磁鋼板の歩留まりについては、効率良く平板材料を使用する種々工夫が可能である。また、安価なモータ駆動システムとして、4個のトランジスタで駆動することも出来る。
なお、本発明モータにおいては、磁気回路各部の渦電流の低減がモータ効率上必要であり、ステータの磁気回路を流れる環状電流を排除する必要があり、モータのピークトルクを大きくするためには、各部の漏れ磁束を低減する必要がある。
以上、本発明に関する種々形態の例について説明したが、本発明を種々変形も可能であり、本発明に含むものである。例えば、モータの極数についての制約はなく、ロータの種類についても表面磁石型のロータで説明したが、種々構造のロータについて適用可能である。また、ループ状の巻線は、波状のループ状巻線とするなど変形も可能である。
各種のトルクリップル低減技術を本発明モータへ適用することもできる。例えば、ステータ磁極、ロータ磁極の形状を周方向に滑らかにする方法、径方向に滑らかにする方法、円周方向に一部のロータ磁極を移動させて配置し、トルクリップル成分をキャンセルする方法などがある。
モータの形態についても種々形態が可能であり、ステータとロータとの間のエアギャップ形状で表現して、エアギャップ形状が円筒形であるインナーロータ型モータ、アウターロータ型モータ、エアギャップ形状が円盤状であるアキシャルギャップ型モータ等に変形できる。また、リニアモータにも変形できる。また、エアギャップ形状が円筒形状をややテーパ状に変形したモータ形状も可能である。
また、本発明のモータを含む複数のモータを複合して製作することが可能である。また、本発明モータの一部を省略して削除した構造も可能である。
軟磁性体としては、通常の珪素鋼板を使用する他に、アモルファス電磁鋼板、鉄粉に絶縁被膜を施しプレス成形した圧粉磁心等の使用が可能である。
モータに通電する電流については、正弦波電流で制御することを基本として説明したが、各種波形の電流で制御することも可能である。これらの種々変形したモータについても、本発明モータの主旨の変形技術は本発明に含むものである。
本発明の実施形態である3相、16極のモータの横断面図である。 3相各相の磁束と3相各相の電流との鎖交関係を示す図である。 3相のステータ磁極と3相の磁路と各磁束の統合関係を示す図である。 各ステータ磁極の円周上の電気角位置を示す図である。 表面磁石ロータのN極とS極の円周上の電気角位置を示す図である。 本発明モータの各相巻線と各相ステータ磁極と各相の磁路との円周方向断面をイメージ的に透視し、概念的に表した図である。 図1のモータの1断面形状である。 図1のモータの1断面形状である。 図1のモータの1断面形状である。 図6のモータの変形例である。 図6のモータの変形例である。 3相の巻線方向とそれぞれに鎖交する磁路の方向とを一致させたモータの例である。 図12のモータの変形例である。 永久磁石の表側磁束と裏側磁束との両方を活用する3相モータの例である。 ロータの永久磁石の形状である。 永久磁石の表側磁束と裏側磁束との両方を活用する2相モータの例である。 図16のモータのロータの永久磁石と各相のステータ磁極の円周方向位置の関係を電気角で示した図である。 永久磁石の表側磁束と裏側磁束との両方を活用する2相モータの例である。 図18のモータのロータの永久磁石と各相のステータ磁極の円周方向位置の関係を電気角で示した図である。 4種類のステータ磁極と2個のループ状巻線で構成する2相モータである。 図20のモータのロータの永久磁石と各相のステータ磁極の円周方向位置の関係を電気角で示した図である。 3相の電流ベクトルから直交2相の電流ベクトルを作成する方法の例である。 2個のループ状巻線と電磁鋼板を折り曲げて作る磁路で構成する3相モータである。 永久磁石の表側磁束と裏側磁束との両方を活用し、2個のループ状巻線と電磁鋼板を折り曲げて作る磁路で構成する3相モータである。 2個の電磁鋼板を磁気的に接続する構成の例である。 積層した複数枚の電磁鋼板で構成する2個の磁路を磁気的に接続する例である。 ロータの永久磁石に面する電磁鋼板にスリット加工を加えた形状である。 ロータの永久磁石に面し、複数枚の電磁鋼板で構成するステータ磁極の構造および複数枚の電磁鋼板で構成する磁路の接続方法例を示す円周方向の形状図である。 ロータの対向する図28のステータ磁極の形状を示す図である。 図29のステータ磁極にスリット加工を付加した形状である。 積層した複数枚の電磁鋼板で構成する2個の磁路を磁気的に接続する例である。 複数枚の電磁鋼板で構成するステータ磁極の形状例である。 3相、16極のモータのV相の電磁鋼板形状を示す図である。 図33のV相磁路の円周方向断面形状を示す図である。 ロータに対向するステータ磁極の形状例を示す図である。 3相、16極のモータのU相あるいはW相の電磁鋼板形状を示す図である。 U相あるいはW相のステータ磁極の円周方向断面形状の例である。 電磁鋼板を折り曲げて作る磁路の磁路断面積を大きくする方法の例を示す図である。 1枚の電磁鋼板材料から3相のステータ磁極および3相の磁路を製作する加工形状の例である。 図39の電磁鋼板で作るステータ磁路の円周方向断面形状を示す図である。 3相インバータの構成と3相巻線との接続を示す図である。 4個のトランジスタで3相巻線に電圧と電流を供給する駆動装置を示す図である。 従来のブラシレスモータの縦断面図である。 従来のブラシレスモータの横断面図である。 従来のブラシレスモータの巻線図である。 他の従来のブラシレスモータの縦断面図である。 ステータ磁極と巻線配置の関係を示す図である。 ループ状巻線の外形図である。 図46のモータのループ状巻線を直線展開した図である。 図51のモータのループ状巻線を直線展開した図である。 図46のモータのループ状巻線を2個に統合したモータの縦断面図である。 図51のモータの電流、電圧、接続端子、ループ状巻線の接続関係を示す図である。
符号の説明
111 U相磁路
112 V相磁路
113 W相磁路
114 ロータのN極磁極
115 ロータのS極磁極
116 U相のステータ磁極
117 V相のステータ磁極
118 W相のステータ磁極
121 模式的U相磁路
122 模式的V相磁路
123 模式的W相磁路
124 模式的なU相のステータ磁極
125 模式的なV相のステータ磁極
126 模式的なW相のステータ磁極
MN 3相の磁束が集まる場所
Φ ロータ側からステータ側へ通る磁束
Iu U相電流
Iv V相電流
Iw W相電流
131 バックヨーク部のU相磁路とW相磁路との間隔
132 バックヨーク部のU相磁路とV相磁路との間隔
161 模式的なU相のステータ磁極
162 模式的なV相のステータ磁極
163 模式的なW相のステータ磁極
164 ロータ表面の永久磁石
165 ロータ
166 161から出たU相磁路
167 U相の巻線
168 16Bの延長上のV相磁路
169 V相の巻線
16A W相の巻線
16B 162から出たV相磁路
16C 163から出たW相磁路
16D 166の延長上のU相磁路

Claims (18)

  1. U相のステータ磁極Juと、
    このU相のステータ磁極Juを通る磁束Φuが鎖交するループ状の巻線Luと、
    V相のステータ磁極Jvと、
    このV相のステータ磁極Jvを通る磁束Φvが鎖交するループ状の巻線Lvと、
    W相のステータ磁極Jwと、
    このW相のステータ磁極Jwを通る磁束Φwが鎖交するループ状の巻線Lwとを備えることを特徴とするモータ。
  2. ステータの主な磁気回路が電磁鋼板を折り曲げて形成していることを特徴とする請求項1に記載したモータ。
  3. 前記ループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwをほぼ並行に配置し、
    これらの各相のループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwが鎖交する前記磁束Φu、Φv、Φwの方向とが同一方向となる構成であることを特徴とする請求項1または2に記載したモータ。
  4. 前記ループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwをほぼ並行に配置し、
    これらの各相のループ状の3相巻線Lu、Lv、Lwが鎖交する前記磁束Φu、Φv、Φwの方向とが同一方向ではない相を含み、この同一方向ではない相の巻線について巻き始めと巻き終わりとを逆にすることを特徴とする請求項1または2に記載したモータ。
  5. 永久磁石の表面の磁束Φkと裏面の磁束Φpとを活用できる構成のロータと、
    前記永久磁石の表面に対向したU相ステータ磁極Sukと、
    前記永久磁石の裏面に対向したU相ステータ磁極Supと、
    前記U相ステータ磁極Sukを通る磁束Φukと前記U相ステータ磁極Supを通る磁束Φupとを合わせて通過させる磁路Juと、
    前記永久磁石の表面に対向したV相ステータ磁極Svkと、
    前記永久磁石の裏面に対向したV相ステータ磁極Svpと、
    前記V相ステータ磁極Svkを通る磁束Φvkと前記V相ステータ磁極Svpを通る磁束Φvpとを合わせて通過させる磁路Jvと、
    前記永久磁石の表面に対向したW相ステータ磁極Swkと、
    前記永久磁石の裏面に対向したW相ステータ磁極Swpと、
    前記W相ステータ磁極Swkを通る磁束Φwkと前記W相ステータ磁極Swpを通る磁束Φwpとを合わせて通過させる磁路Jwとを備えることを特徴とする請求項1または2に記載したモータ。
  6. 永久磁石PM1の表面の磁束Φ1kと裏面の磁束Φ1pとを活用できる構成のロータR1と、
    前記永久磁石PM1の表面に対向した第1相のステータ磁極S1kと、
    前記永久磁石PM1の裏面に対向した第1相のステータ磁極S1pと、
    前記第1相のステータ磁極S1kを通る磁束Φ1kと前記第1相のステータ磁極S1pを通る磁束Φ1pとを合わせた磁束Φ1を通過させる磁路J1と、
    前記第1相のステータ磁極S1kと電気角で180°異なる位相に配置された第2相のステータ磁極S2kと、
    前記第1相のステータ磁極S1pと電気角で180°異なる位相に配置された第2相のステータ磁極S2pと、
    前記第2相のステータ磁極S2kを通る磁束Φ2kと前記第2相のステータ磁極S2pを通る磁束Φ2pとを合わせた磁束Φ2を通過させる磁路J2と、
    第1相の磁束Φ1に鎖交するループ状の巻線と、
    前記第1相および前記第2相と同様の磁路とループ状巻線およびロータを備えることを特徴とするモータ。
  7. 永久磁石PM1の表面の磁束Φ1kと裏面の磁束Φ1pとを活用できる構成のロータR1と、
    前記永久磁石PM1の表面に対向した第1相のステータ磁極S1kと、
    第1相の磁束Φ1に鎖交するループ状の巻線L1と、
    前記永久磁石PM1の裏面に対向し、前記第1相のステータ磁極S1kと電気角で90°位相の異なる磁束Φ3を通過させる第3相のステータ磁極S3pと、
    第3相の磁束Φ3に鎖交するループ状の巻線L3と、
    前記永久磁石PM1の表面に対向し、前記第1相のステータ磁極S1kと電気角で180°異なる位相に配置された第4相のステータ磁極S4kと、
    前記永久磁石PM1の裏面に対向し、前記第3相のステータ磁極S3pと電気角で180°異なる位相に配置された第5相のステータ磁極S5pと、
    前記第4相のステータ磁極S4kと前記第5相のステータ磁極S5pとの磁束Φ4とΦ5とを合わせて通過させる磁路J45とを備えることを特徴とするモータ。
  8. ロータに対向した第6相のステータ磁極S6と、
    この第6相のステータ磁極S6とは位相が電気角で90°異なる第7相のステータ磁極S7と、
    前記第6相のステータ磁極S6とは位相が電気角で180°異なる第8相のステータ磁極S8と、
    前記第6相のステータ磁極S6とは位相が電気角で270°異なる第9相のステータ磁極S9と、
    前記第6相のステータ磁極S6を通る磁束Φ6と前記第7相のステータ磁極S7を通る磁束Φ7とに鎖交するループ状の巻線L67と、
    前記第7相のステータ磁極S7を通る磁束Φ7と前記第8相のステータ磁極S8を通る磁束Φ8とに鎖交するループ状の巻線L78とを備えることを特徴とするモータ。
  9. U相のステータ磁極Juと、
    このU相のステータ磁極Juを通る磁束Φuが鎖交するループ状の巻線Lmと、
    V相のステータ磁極Jvと、
    W相のステータ磁極Jwと、
    このW相のステータ磁極Jwを通る磁束Φwが鎖交するループ状の巻線Lnとを備え、 前記V相のステータ磁極Jvを通る磁束Φvと前記磁束Φuおよび前記磁束Φwとが合成され、
    前記U相のステータ磁極Ju、前記V相のステータ磁極Jv、前記W相のステータ磁極Jwとその磁束を通過させる磁気回路が電磁鋼板を折り曲げて形成されていることを特徴とするモータ。
  10. 前記ステータ磁極のロータに面する部分がスリットなどにより電気的に2方向に分離された構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項9に記載した何れかのモータ。
  11. 各相のステータ磁極が2枚以上の電磁鋼板で構成され、
    前記ステータ磁極のロータに面する部分の各電磁鋼板が電気的に相互に分離されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9に記載した何れかのモータ。
  12. 前記ステータ磁極のロータに面する部分の前記各電磁鋼板がスリットなどにより電気的に2方向に分離された構成であることを特徴とする請求項11に記載したモータ。
  13. 前記ステータ磁極のロータに面する部分の前記各電磁鋼板の側面が前記ロータに面した構成であることを特徴とする請求項11に記載したモータ。
  14. ロータに対向する前記ステータ磁極および前記ステータ磁極に繋がる磁路が電磁鋼板の部分的な曲げ加工により磁束の通過する方向の磁路断面積が大きくなった構成、あるいは、電磁鋼板が重ねられて磁路断面積が大きくなった構成であることをことを特徴とする請求項1乃至請求項13に記載した何れかのモータ。
  15. 同相の2個以上のステータ磁極を通る磁束をまとめた統合磁路を介して他の相のステータ磁極へ磁気的に接続する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項14に記載した何れかのモータ。
  16. 前記ステータ磁極のロータに対向する部分の形状がロータ軸方向に対称の形状であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項6乃至請求項13に記載した何れかのモータ。
  17. ほぼ単一の電磁鋼板から成形加工、折り曲げ加工等によりロータに面する各相のステータ磁極と歯およびバックヨーク等のステータの大半の磁路を構成することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項6乃至請求項13に記載した何れかのモータ。
  18. 正側の端子T1と負側の端子T2とを持つ正電源と、
    正側の端子T3と負側の端子T4とを持つ負電源と、
    前記端子T2とT3とを接続した出力端子T5と、
    シリーズに接続された2個のトランジスタTR1、TR2で、前記TR1のコレクタが前記端子T1に接続され、前記TR1のエミッタと前記TR2のコレクタとが相互に接続されて出力端子T6を構成し、前記TR2のエミッタが前記端子T4に接続され、
    シリーズに接続された2個のトランジスタTR3、TR4で、前記TR3のコレクタが前記端子T1に接続され、前記TR3のエミッタと前記TR4のコレクタとが相互に接続されて出力端子T7を構成し、前記TR4のエミッタが前記端子T4に接続され、
    3相モータあるいは2相モータの3端子TU、TV、TWの内、前記端子TUが前記出力端子T6に接続され、前記端子TVが前記出力端子T5に接続され、前記端子TWが前記出力端子T7に接続されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項6乃至請求項13に記載した何れかのモータ。
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