JP2010144887A - 部品の締結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡便にして且つ低コストで、スクリューを締める回転に伴う被締結部品の追従回転を阻止し、さらにはロケートピンなしでも、被締結部品の位置決めも可能な部品の締結構造を提供する。
【解決手段】 スクリュー締結用のボス3が形成され、且つ該ボスの筒壁31から延在する板状の補助リブ4が形成される第一部品1に対し、第二部品5には、前記ボス3に係る筒穴32の対向位置に通孔7が形成され、さらに裏面側に起立するストッパリブ8が設けられ、筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の第一部品1への重ね合わせで、ストッパリブ8が補助リブ3の板面42へ突き当たるように配設されて、第一部品1に第二部品5を重ね合わせ、第二部品5の上方から通孔7、筒穴32へと挿入されたスクリュー9による締結で、該スクリューの回転に伴う第二部品5の追従回転が、補助リブ4に突き当たるストッパリブ8によって制止される。
【選択図】 図2
【解決手段】 スクリュー締結用のボス3が形成され、且つ該ボスの筒壁31から延在する板状の補助リブ4が形成される第一部品1に対し、第二部品5には、前記ボス3に係る筒穴32の対向位置に通孔7が形成され、さらに裏面側に起立するストッパリブ8が設けられ、筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の第一部品1への重ね合わせで、ストッパリブ8が補助リブ3の板面42へ突き当たるように配設されて、第一部品1に第二部品5を重ね合わせ、第二部品5の上方から通孔7、筒穴32へと挿入されたスクリュー9による締結で、該スクリューの回転に伴う第二部品5の追従回転が、補助リブ4に突き当たるストッパリブ8によって制止される。
【選択図】 図2
Description
本発明は自動車部品などの二つの部品を締結する部品の締結構造に関する。
自動車には樹脂成形された部品同士を組付ける際、スクリューを用いる場合がある。例えば、図7のごとくインストルメントパネルのセンターパネル1と、ダクトやつまみ等の被締結部品mとがスクリュー9によって締結される。一方の部品1に筒形ボス3が形成され、他方の部品mには通孔qが設けられる。ボス3に通孔qを合わせ、一方の部品1に他方の部品mを重ね合わせて、スクリュー9で締め付けて両部品1,mを締結する。その際、スクリュー9の締め付けトルクにより部品相互の位置関係がずれてしまう問題が発生する。スクリュー9の締め付け回転に伴って、図7の実線矢印のように被締結部品mが追従して回転してしまうのである。
これを解消すべく、従来は回転防止と部品の位置決め用として、ロケートピンが設けられていた。ロケートピンはそれらの機能を発揮するため、必要距離を確保しなければならず、また位置決め用に用いるため精度が要求され、コストがかかっていた。さらに通孔qは部品バラツキを吸収するため、スクリュー9の軸径に対して大きく設定されており、ロケートピンは一箇所で止めることができなかった。ロケートピンは、正基準,副基準と、通常二箇所設ける必要があり、一層のスペース、一層のコストがかかるようになっていた。
そこで、上記問題に取り組み、これを解消しようとする提案もなされている(例えば特許文献1,2)。
これを解消すべく、従来は回転防止と部品の位置決め用として、ロケートピンが設けられていた。ロケートピンはそれらの機能を発揮するため、必要距離を確保しなければならず、また位置決め用に用いるため精度が要求され、コストがかかっていた。さらに通孔qは部品バラツキを吸収するため、スクリュー9の軸径に対して大きく設定されており、ロケートピンは一箇所で止めることができなかった。ロケートピンは、正基準,副基準と、通常二箇所設ける必要があり、一層のスペース、一層のコストがかかるようになっていた。
そこで、上記問題に取り組み、これを解消しようとする提案もなされている(例えば特許文献1,2)。
しかるに、特許文献1は、「ネジの挿入孔を有する一方の部材の結合面に、該ネジ挿入孔を取囲むようにして内面が漏斗状に拡開した環状のリブを一体的に突出形成する一方、他方の部材の結合面には、先端が上記環状リブの内部に嵌合するような中心にネジ孔を設けた断面台形状のボス部を一体的に突出形成したネジ結合構造」の発明提案にとどまる。ネジ挿入孔とネジ孔を合致させることができるが、スクリュー(ネジ)を締める回転で、取り付けられる部品が追従回転してしまう問題は解決できなかった。
特許文献2は「ボス破損時の補修性を可能なるようにした締結部構造」が発明の中核部分であった。解決課題で「タッピングスクリュウ104を締結しようとすると、その締結力により被締結物110が回転してしまい、被締結物110の取り付け作業がしづらく、改善が望まれている。」としながらも、その解決手段は公知のロケート部のピンに依存するものでしかなかった。
特許文献2は「ボス破損時の補修性を可能なるようにした締結部構造」が発明の中核部分であった。解決課題で「タッピングスクリュウ104を締結しようとすると、その締結力により被締結物110が回転してしまい、被締結物110の取り付け作業がしづらく、改善が望まれている。」としながらも、その解決手段は公知のロケート部のピンに依存するものでしかなかった。
本発明は、上記問題を解決するもので、簡便にして且つ低コストで、スクリューを締める回転に伴う被締結部品の追従回転を阻止し、さらにはロケートピンなしでも、被締結部品の位置決めも可能な部品の締結構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、スクリュー締結用のボスが形成され、且つ該ボスの筒壁から延在する板状の補助リブが形成される第一部品に対し、第二部品には、前記ボスに係る筒穴の対向位置に通孔が形成され、さらに、裏面側に起立するストッパリブが設けられ、該筒穴に該通孔を合わせる第二部品の第一部品への重ね合わせで、該ストッパリブが前記補助リブの板面部へ突き当たるように配設されて、第一部品に第二部品を重ね合わせ、第二部品の上方から該通孔、該筒穴へと挿入されたスクリューによる締結で、該スクリューの回転に伴う第二部品の追従回転が、前記補助リブに突き当たる前記ストッパリブによって制止されることを特徴とする部品の締結構造にある。
請求項2の発明たる部品の締結構造は、請求項1で、第二部品の裏面に、一対の前記ストッパリブが隙間を開けて起立し、前記筒穴に前記通孔を合わせる第二部品の第一部品への重ね合わせで、前記補助リブを一対の前記ストッパリブが挟み込み、該補助リブの両板面部に該ストッパリブの側端部分が突き当たることを特徴とする。請求項3の発明たる部品の締結構造は、請求項2で、ボスの筒壁から延在する前記補助リブの二つが、平面視で該ボスを接点にして直角になるよう配設され、両補助リブにそれぞれ一対の前記ストッパリブが挟み込むことを特徴とする。請求項4の発明たる部品の締結構造は、請求項2又は3で、一対の前記ストッパリブが板状にして且つ同一平面上に設けられ、さらに両者でつくる前記隙間が、ストッパリブの基端側から先端に向けてV字状に広がり、前記補助リブへの一対のストッパリブの挟み込みで、該補助リブの両板面部の上端部分に該ストッパリブの側端部分が突き当たることを特徴とする。
請求項2の発明たる部品の締結構造は、請求項1で、第二部品の裏面に、一対の前記ストッパリブが隙間を開けて起立し、前記筒穴に前記通孔を合わせる第二部品の第一部品への重ね合わせで、前記補助リブを一対の前記ストッパリブが挟み込み、該補助リブの両板面部に該ストッパリブの側端部分が突き当たることを特徴とする。請求項3の発明たる部品の締結構造は、請求項2で、ボスの筒壁から延在する前記補助リブの二つが、平面視で該ボスを接点にして直角になるよう配設され、両補助リブにそれぞれ一対の前記ストッパリブが挟み込むことを特徴とする。請求項4の発明たる部品の締結構造は、請求項2又は3で、一対の前記ストッパリブが板状にして且つ同一平面上に設けられ、さらに両者でつくる前記隙間が、ストッパリブの基端側から先端に向けてV字状に広がり、前記補助リブへの一対のストッパリブの挟み込みで、該補助リブの両板面部の上端部分に該ストッパリブの側端部分が突き当たることを特徴とする。
本発明の部品の締結構造は、ボス形成に必要な補助リブを活用して、簡単且つ低コストで、しかもスペース確保が難しく補助リブが一箇所又は二箇所しか設けられない場合であっても、スクリューを締める回転時に、被締結部品の追従回転を確実に防止でき、さらにはロケートピンなしでも、被締結部品の位置決めが可能になるなど極めて優れた効果を発揮する。
以下、本発明に係る部品の締結構造の実施形態について詳述する。図1〜図6は本発明の部品の締結構造の一形態を示したもので、図1はその説明斜視図、図2は図1の第一部品に第二部品を締結した状態の正面図、図3は図2のIV−IV線矢視図、図4は図1とは異なる他態様の部品の締結構造の説明斜視図、図5は図4の第一部品に第二部品を締結した状態の正面図、図6は図5のV−V線矢視図である。
部品の締結構造は、第一部品1と第二部品5とスクリュー9とを具備する。第一部品1に被締結用の第二部品5をスクリュー9で締結する際、その締め付ける回転に伴って第二部品5が追従回転し易いが、これを防止できる構造になっている。
第一部品1は、基材2とボス3と補助リブ4とを備える樹脂成形品である。基材2とボス3と補助リブ4は第一部品1の成形で一体に造られる。基材2は第一部品1のベース部で、ここでは、図1のごとくボス3を一体成形し易い盤状ベース部とする。図7のようなセンターパネルでは、被締結部材m(第二部品5に相当)が組み込まれる開口周囲の盤状部が基材2となる。
ボス3は前記基材2の上面2aに設けた有底筒状部で、ここでは、第二部品5の組立て,締結に用いられる円筒形突起とする。ボス3はスクリュー締結用として基材2に起立し、第二部品5が取り付けられる部位に設けられる。ボス3の筒穴32上に第二部品5の通孔7を合わせた後、スクリュー9で第一部品1に第二部品5が締結される。
補助リブ4は第一部品1に起立して、ボス3の筒壁31から延在する板状部である。円筒状で高さがある前記ボス3が単独で基材2に起立する場合、製造時に成形変形を起こし倒れる虞がある。成形変形でボス3が倒れるのを、筒壁31から延在する板状の補助リブ4がサポートし、倒れるのを防ぐ。ここでは、第一部品1の成形時にボス3と共に、平面視で該ボスを交点部分にして、十文字状に第1リブ〜第4リブ4a〜4dが設けられる。各補助リブ4a〜4dはその上端面40をボス3の上端面30よりも一段低くする(図2)。
スクリュー9はねじで、ここでは樹脂成形された部品同士(第一部品1と第二部品5)の締結に用いられるタッピングスクリューである。ねじ山を刻みながら締め込むことができる。符号91は頭部、符号92はねじ部を示す。
第二部品5は主部材6と通孔7とストッパリブ8とを備える樹脂成形品である。主部材6と通孔7とストッパリブ8は第二部品5の成形で一体に造られる。主部材6は第二部品5のベース部で、ここでは、図1のごとく通孔7が形成し易く且つストッパリブ8が一体成形し易い盤状部とする。
通孔7は、主部材6で、前記ボス3に係る筒穴32の対向位置に設けられる貫通孔7である。通孔7の大きさは、部品バラツキを吸収するため、スクリュー9の軸径、筒穴32よりも大きくしてある。
通孔7は、主部材6で、前記ボス3に係る筒穴32の対向位置に設けられる貫通孔7である。通孔7の大きさは、部品バラツキを吸収するため、スクリュー9の軸径、筒穴32よりも大きくしてある。
前記ストッパリブ8は、第一部品1に第二部品5を重ね合わせて締結する際、ボス3が在る第一部品1の上面2aに対向する主部材6の裏面6bに設けられる。
ストッパリブ8が補助リブ4の嵌め合い部として設けられる。主部材6の裏面6bに起立するストッパリブ8は、第二部品5の成形時に一体成形される。該ストッパリブは、第一部品1の筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の第一部品1への重ね合わせで、補助リブ4を挟んで、その板面部42へ突き当たる(当接する)ように配設される。そして、第一部品1に第二部品5を重ね合わせ、第二部品5の上方から通孔7、筒穴32へと挿入されたスクリュー9による締結で、該スクリューの回転に伴う第二部品5の追従回転が、ストッパリブ8によって制止される締結構造とする。
これまでは、図7のように第一部品1に被締結部品m(第二部品5に相当)を重ね合わせ、該被締結部品の上方から通孔q、筒穴32へと挿入されたスクリュー9による締結で、該スクリューの回転に伴い、被締結部品mが黒矢印のごとく追従回転した。これに対し、本部品の締結構造は、第二部品5の追従回転が、補助リブ4の板面部42に突き当たるストッパリブ8が制止し、第二部品5の追従回転を阻止する。
ストッパリブ8が補助リブ4の嵌め合い部として設けられる。主部材6の裏面6bに起立するストッパリブ8は、第二部品5の成形時に一体成形される。該ストッパリブは、第一部品1の筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の第一部品1への重ね合わせで、補助リブ4を挟んで、その板面部42へ突き当たる(当接する)ように配設される。そして、第一部品1に第二部品5を重ね合わせ、第二部品5の上方から通孔7、筒穴32へと挿入されたスクリュー9による締結で、該スクリューの回転に伴う第二部品5の追従回転が、ストッパリブ8によって制止される締結構造とする。
これまでは、図7のように第一部品1に被締結部品m(第二部品5に相当)を重ね合わせ、該被締結部品の上方から通孔q、筒穴32へと挿入されたスクリュー9による締結で、該スクリューの回転に伴い、被締結部品mが黒矢印のごとく追従回転した。これに対し、本部品の締結構造は、第二部品5の追従回転が、補助リブ4の板面部42に突き当たるストッパリブ8が制止し、第二部品5の追従回転を阻止する。
ここで、第二部品5の追従回転を単に阻止するのであれば、スクリュー9による締結回転を阻止できる側に、ストッパリブ8を一つ設けるだけで済む。例えば図2で、スクリュー9がそれを締めるときに時計方向の回転で進む右ねじであれば、図2の左側ストッパリブ8を一つ設けるだけでよい。スクリュー9で締結する右回転に伴う第二部品5の追従回転が、左側ストッパリブ8によって制止できるからである。
しかして、本実施形態は、前記第一部品1,前記第二部品5を具備し、さらに図1〜図3のごとく、第二部品5に係る主部材6の裏面6bに、隙間εを開けて起立する一対のストッパリブ8が主部材6と一体成形で設けられる。そして、筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の第一部品1への重ね合わせで、ストッパリブ8が補助リブ4のうちの第一リブ4aを挟み込み、該第一リブの両板面部42にストッパリブ8の側端部分81が突き当たる。一対のストッパリブ8が第一リブ4a(補助リブ4)を挟み込むことによって、締結時に、第二部品5の追従回転を阻止するだけでなく、第二部品5が第一部品1に固定保持されるようにし、スクリュー9で締める作業を容易にする。
さらに本実施形態は、一対のストッパリブ8が図1のごとくの方形板の板状にして同一平面上に設けられる。また、一対のストッパリブ8がつくる隙間εが、ストッパリブ8の基端側から先端80に向けてV字状に広がる。第一部品1の筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の重ね合わせで、補助リブ4の両板面部42の上端部分gに該ストッパリブ8の側端部分81が突き当たる構成とする。ここで、ストッパリブ8の厚みは補助リブ4の板厚に比べ薄く設定される。符号kは側端部分81の突き当り部分を示す。
一対のストッパリブ8にV字状の広がりを設けることによって、第一部品1へ第二部品5を取付けセットする際、V字状に広がったその斜面部分81が第二部品5の円滑な取付けセットへと導く。さらに、V字状に形成されたストッパリブ8が補助リブ4を挟み込み、その両板面部42の上端部分gに、該ストッパリブ8の側端部分81が突き当たっても、ストッパリブ8の厚みが薄いので、スクリュー9を締めれば両板面部42の上端部分gから下方へと深く挟み込んでいく。ストッパリブ8に精度がきつく要求されず、製造がし易くなるばかりか、第二部品5が第一部品1へしっかりと取付けセットされる。第一部品1に第二部品5を重ね合わせた段階で、第二部品5が第一部品1に確実に保持され、スクリュー9で締結する作業性を高め、加えて、スクリュー9の締付け回転で、第二部品5が追従回転しない構造になる。
尚、図1では一対のストッパリブ8が基端部(主部材6との接合部分)において離れるが、両ストッパリブ8は基端部で結合させることもできる。
尚、図1では一対のストッパリブ8が基端部(主部材6との接合部分)において離れるが、両ストッパリブ8は基端部で結合させることもできる。
図4〜図6は、図1〜図3の第二部品5に、さらに一対のストッパリブ8c,8dを追加した他態様の部品の締結構造を示す。
図1〜図3は、第一部品1の筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の重ね合わせで、一対のストッパリブ8a,8b(以下、「A組リブ」という。)が第一リブ4aを挟み込み、該第一リブの両板面部42の上端部分gにストッパリブ8a,8bの側端部分81が突き当たる構成であった。図4〜図6の部品の締結構造は、さらに加わった一対のストッパリブ8c,8d(以下、「B組リブ」という。)で第二リブ4bを挟み込み、第二リブ4bの両板面部42の上端部分gにB組リブ8c,8dの側端部分81が突き当たる構成とする。
図1〜図3は、第一部品1の筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の重ね合わせで、一対のストッパリブ8a,8b(以下、「A組リブ」という。)が第一リブ4aを挟み込み、該第一リブの両板面部42の上端部分gにストッパリブ8a,8bの側端部分81が突き当たる構成であった。図4〜図6の部品の締結構造は、さらに加わった一対のストッパリブ8c,8d(以下、「B組リブ」という。)で第二リブ4bを挟み込み、第二リブ4bの両板面部42の上端部分gにB組リブ8c,8dの側端部分81が突き当たる構成とする。
ここでは、ボス3の筒壁31から延在する補助リブ4の二つ(第一リブ4aと第二リブ4b)が、平面視で該ボス3を接点にして直角になるよう配設される。第一部品1への第二部品5の重ね合わせで、両補助リブ4にそれぞれA組リブ8a,8b、B組リブ8c,8dが挟み込んで、補助リブ4a,4bの両板面部42の上端部分gにストッパリブ8の側端部分81が突き当たる部品の締結構造になっている。
尚、図4〜図6では、図1〜図3のストッパリブ8bの外端面83を垂直にして、ストッパリブ8bとストッパリブ8cとを、図6に示すごとく連結してL字状に一体化する。その他の構成は、図1〜図3の部品の締結構造と同様で、その説明を省く。図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
尚、図4〜図6では、図1〜図3のストッパリブ8bの外端面83を垂直にして、ストッパリブ8bとストッパリブ8cとを、図6に示すごとく連結してL字状に一体化する。その他の構成は、図1〜図3の部品の締結構造と同様で、その説明を省く。図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成した部品の締結構造は、筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の重ね合わせで、ストッパリブ8が補助リブ4の板面部42へ突き当たるように配設される。スクリュー締結で生じる第二部品5の追従回転が、補助リブ4に突き当たるストッパリブ8によって制止されると、スクリュー9を回転させて締めても第二部品5が動かない。従って、部品の締結作業を円滑に進めることができる。
また、筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の第一部品1への重ね合わせで、補助リブ4をストッパリブ8が挟み込み、補助リブ4の両板面部42にストッパリブ8の側端部分81が突き当たると、その挟み込みによって、第二部品5は回動しなくなる。第一部品1に第二部品5を重ね合わせ,セットすると、第一部品1に対し第二部品5はスクリュー9の回転方向だけでなく、逆回転方向にも動かなくなる。スクリュー9による部品1,5の締結作業が一層円滑に進む。
さらに、部品同士を締結する場合、ボス3の成形時のへたり防止用に補強リブが通常用いられるので、本部品の締結構造においてはストッパリブ8を追加形成するだけで済み、簡便且つ低コストで実施できる。しかも、ボス3の筒壁31から延在する板状の補助リブ4は、一箇所設けられていればよく、ボス3周りにスペースが確保できないケースなどにもいかんなく上記効果を発揮できる。
さらに、部品同士を締結する場合、ボス3の成形時のへたり防止用に補強リブが通常用いられるので、本部品の締結構造においてはストッパリブ8を追加形成するだけで済み、簡便且つ低コストで実施できる。しかも、ボス3の筒壁31から延在する板状の補助リブ4は、一箇所設けられていればよく、ボス3周りにスペースが確保できないケースなどにもいかんなく上記効果を発揮できる。
また、一対のストッパリブ8が板状にして且つ同一平面上に設けられるので、両ストッパリブ8による補助リブ4の挟み込みが確実になる。一対のストッパリブ8でつくる隙間εが、ストッパリブ8の基端側から先端に向けてV字状に広がり、その挟み込みで、補助リブ4の両板面部42の上端部分gにストッパリブ8の側端部分81が突き当たると、第二部品5の第一部品1への重ね合わせ,セットが一層容易になる。V字状に広がるため、筒穴32に通孔7を合わせる第一部品1へ第二部品5を重ね合わせる時に、間口の広いストッパリブ8に補助リブ4が誘われ、スムーズにセットされる。締結する際の作業性向上に貢献する。加えて、V字状に形成されるので、ストッパリブ8が補助リブ4を挟み込んで両板面部42の上端部分gに、ストッパリブ8の側端部分81が突き当たっても、スクリュー9を締め込めばそのまま深く挟み込んでいく。多少の誤差も許容でき、第一部品1と第二部品5との組付けが楽になるばかりか、製造を容易にし、更なる低コスト化を達成できる。
加えて、補助リブ4の二つが、平面視でボス3を接点にして直角になるよう配設され、両補助リブ4にそれぞれ一対のストッパリブ8が挟み込む構成にすると、回転防止のみならず位置決め用としても機能発揮する。
図1〜図3の部品の取付け構造では、筒穴32に通孔7を合わせる第二部品5の重ね合わせで、補助リブ4をストッパリブ8が挟み込めば、第一部品1に対し第二部品5はスクリュー9の回転方向だけでなく、逆回転方向にも動かない。しかしながら、通孔7はスクリュー9の軸径に対して大きいことから、図3でいえば第二部品5はそのアソビの分で筒穴32と第一リブ4aを結ぶ線上方向で位置ズレを引き起こす。
これに対し、図4〜図6の構造は、第一部品1への第二部品5の重ね合わせで、ボス3を接点にして直角になるよう配設された第一リブ4a、第二リブ4bのそれぞれにA組リブ8a,8b、B組リブ8c,8dが挟み込んで、補助リブ4の両板面部42の上端部分gにストッパリブ8の側端部分81が突き当たる。従って、A組リブ8a,8bのアソビの分で生じる位置ズレを、B組リブ8c,8dの第二リブ4bへの挟み込みでなくしてしまう。補助リブ4の二つ(図4では第一リブ4aと第二リブ4b)が、平面視でボス3を接点にして直角になるよう配設されるので、より効果的に位置ズレをなくすことができる。第一リブ4aの形成で解消できない位置ズレ方向に対し、第二リブ4bが直交する方向で制限を加えるので、第二部品5が正規位置に配されることとなり、第二部品5の位置決め用として極めて効果的に働く。これまでのように、二箇所にロケートピンを用いずとも、回転防止にとどまらず、第二部品5の位置決め用(被締結部品の位置決め用)としても威力を発揮する。しかも、ボス成形時のへたり防止用に用いる補助リブ4のうち、平面視でボス3を接点にして直角になるよう配設される二つだけ(ここでは第一,第二リブ4a,4b)で済み、スペースが確保できない所でも有効発揮できる。さらにいえば、その効果を上げるのに、第一リブ,第二リブ4a,4b(補助リブ4)のそれぞれを挟み込むA組リブ8a,8b,B組リブ8c,8dを新たに付加するだけでよく、場所をとらず且つ簡便な構成で済む。
以上のごとく、本部品の締結構造は、ボス3の形成に必要な既存の補助リブを活用して、簡単な構造ながら、上述した数々の優れた効果を発揮でき、実に有益となる。
以上のごとく、本部品の締結構造は、ボス3の形成に必要な既存の補助リブを活用して、簡単な構造ながら、上述した数々の優れた効果を発揮でき、実に有益となる。
尚、本発明においては、上記実施例に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。第一部品1,基材2,ボス3,補助リブ4,第二部品5,主部材6,通孔7,ストッパリブ8,スクリュー9等の形状,大きさ,個数などは用途に応じて適宜選択できる。
1 第一部品
2 ボス
31 筒壁
32 筒穴
4 リブ
4a〜4d 第一リブ〜第四リブ(リブ)
42 板面部
5 第二部品
6a 第二部品の裏面(主部材の裏面)
7 通孔
8 ストッパリブ
8a,8b 一対のストッパリブ
8c,8d 一対のストッパリブ
81 側端部分(斜面部分)
9 スクリュー
ε 隙間
2 ボス
31 筒壁
32 筒穴
4 リブ
4a〜4d 第一リブ〜第四リブ(リブ)
42 板面部
5 第二部品
6a 第二部品の裏面(主部材の裏面)
7 通孔
8 ストッパリブ
8a,8b 一対のストッパリブ
8c,8d 一対のストッパリブ
81 側端部分(斜面部分)
9 スクリュー
ε 隙間
Claims (4)
- スクリュー締結用のボスが形成され、且つ該ボスの筒壁から延在する板状の補助リブが形成される第一部品に対し、第二部品には、前記ボスに係る筒穴の対向位置に通孔が形成され、さらに、裏面側に起立するストッパリブが設けられ、該筒穴に該通孔を合わせる第二部品の第一部品への重ね合わせで、該ストッパリブが前記補助リブの板面部へ突き当たるように配設されて、
第一部品に第二部品を重ね合わせ、第二部品の上方から該通孔、該筒穴へと挿入されたスクリューによる締結で、該スクリューの回転に伴う第二部品の追従回転が、前記補助リブに突き当たる前記ストッパリブによって制止されることを特徴とする部品の締結構造。 - 前記第二部品の裏面に、一対の前記ストッパリブが隙間を開けて起立し、前記筒穴に前記通孔を合わせる第二部品の第一部品への重ね合わせで、前記補助リブを一対の前記ストッパリブが挟み込み、該補助リブの両板面部に該ストッパリブの側端部分が突き当たる請求項1記載の部品の締結構造。
- 前記ボスの筒壁から延在する前記補助リブの二つが、平面視で該ボスを接点にして直角になるよう配設され、両補助リブにそれぞれ一対の前記ストッパリブが挟み込む請求項2記載の部品の締結構造。
- 一対の前記ストッパリブが板状にして且つ同一平面上に設けられ、さらに両者でつくる前記隙間が、ストッパリブの基端側から先端に向けてV字状に広がり、前記補助リブへの一対のストッパリブの挟み込みで、該補助リブの両板面部の上端部分に該ストッパリブの側端部分が突き当たる請求項2又は3に記載の部品の締結構造。
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