JP2011220416A - 継手のヨークと回転軸との結合装置及びその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置決め用治具27aの強度及び剛性を、特にコストを嵩ませる事なく十分に確保できて、回転軸19eの端部と、ヨーク12eに設けた結合筒部14eとの位置決めを確実に図れる様にする。
【解決手段】前記位置決め用治具27aは、合成樹脂製で、基板部33と、突壁部34と、前記回転軸19eの端部に設けた雄スプライン部30aを係合させるセレーション孔と、位置決め用板部36とを備える。前記位置決め用治具27aを前記回転軸19eの端部に組み付けた状態でこの回転軸19eの端部と前記結合筒部14eとが、正規の位置関係でのみ組み合わせ可能になる。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車用操舵装置を構成する回転軸同士を、トルク伝達可能に接続する為の十字軸式自在継手(カルダンジョイント)を構成するヨークの結合筒部(基部)と回転軸の端部との結合作業の容易化を図る為の結合装置及びその組立方法の改良に関する。
自動車用操舵装置は、図6に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。尚、図示の例は、電動モータ10を補助動力源として前記ステアリングホイール1を操作する為に要する力の低減を図る、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。従って、前記ステアリングシャフト5の前端部を、この電動式パワーステアリング装置の入力側に接続し、この電動式パワーステアリング装置の出力軸と前記中間シャフト8の後端部とを、前記自在継手7により、トルクの伝達を自在に接続している。
上述の様な自動車用操舵装置に組み込まれた、互いに同一直線上に存在しない回転軸である、前記ステアリングシャフト5と前記中間シャフト8と前記入力軸3とを接続する、前記両自在継手7、9は、何れも本発明の対象となる十字軸式自在継手である。この様な自在継手は、例えば特許文献1〜4に記載される等により、従来から各種構造のものが知られている。図7は、このうちの特許文献1に記載された構造の1例を示している。この図7に示した自在継手11は、1対のヨーク12a、12bを1個の十字軸13を介して、トルク伝達自在に結合して成る。これら両ヨーク12a、12bは、それぞれが鋼板等の十分な強度及び剛性を有する金属板に、プレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事により造られており、それぞれが結合筒部(基部)14a、14bと、これら両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部15a、15bとを備える。
このうちの結合筒部14a、14bはそれぞれ、第一フランジ部16a、16bと第二フランジ部17a、17bとを備える。これら各第一フランジ部16a、16bと第二フランジ部17a、17bとはそれぞれ、前記両結合筒部14a、14bの円周方向1箇所に設けられた不連続部18a、18bを挟んで設けられている。これら両結合筒部14a、14b毎に対となった第一、第二各フランジ部16a、16b、17a、17bの互いに整合する位置に、前記両結合筒部14a、14b毎に1対ずつの取付孔を、それぞれこれら両結合筒部14a、14bの軸方向に対して捩れの位置関係となる方向に形成している。
又、前記両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部15a、15bは、それぞれ当該ヨーク12a、12bの結合筒部14a、14bの先端縁のうちで、この結合筒部14a、14bに結合固定する回転軸19a、19bに関する直径方向反対側2箇所位置から、軸方向に延出している。そして、前記各結合腕部15a、15bの先端部にそれぞれ円孔20a、20bを、前記両ヨーク12a、12b毎に1対ずつの結合腕部15a、15b同士の間で、互いに同心に形成している。そして、前記各円孔20a、20bの内側に前記十字軸13に設けた4本の軸部を、それぞれがシェル型ニードル軸受である、ラジアル軸受21a、21bにより、回転自在に支持している。この様な構造により前記両ヨーク12a、12bを、それぞれの結合筒部14a、14bの中心軸同士が傾斜した状態でもトルクの伝達を可能に組み合わせている。
前述の様な自動車用操舵装置を組み立てる場合には、上述の様な自在継手11により、同一直線上に存在しない(前記ステアリングシャフト5と前記中間シャフト8と前記入力軸3とのうちの、互いに隣り合って配置される何れか2本であって、それぞれの中心軸が互いに傾斜した)1対の回転軸19a、19bを、トルクの伝達を可能に結合する。この為に、これら両回転軸19a、19bの端部を前記両ヨーク12a、12bの結合筒部14a、14bに内嵌し、更にこれら両結合筒部14a、14bに形成した前記各取付孔を挿通したボルト22a、22bとナット23a、23bとを螺合し、更に締め付ける。そして、前記両結合筒部14a、14bの内面により前記両回転軸19a、19bの端部外周面を強く抑え付ける。この状態で、これら両回転軸19a、19bが、前記自在継手11を介して、トルクの伝達を可能に結合される。
尚、図7に示した自在継手11を構成する1対のヨーク12a、12bのうち、一方(図7の左方)のヨーク12bは、前記結合筒部14bの内周面に形成した雌セレーション部と前記回転軸19bの端部外周面に形成した雄セレーションとを係合させる事により、これら結合筒部14bと回転軸19bとの間で大きなトルクを伝達可能としている。従って、これら結合筒部14bと回転軸19bとを結合する際には、これら結合筒部14bと回転軸19bとを軸方向に相対変位させる。これに対して、他方(図7の右方)のヨーク12aの結合筒部14aは、側方が開口した、断面U字形若しくは断面コ字形である、所謂横入れヨークとして、前記回転軸19aをこの結合筒部14aに、側方から挿入可能としている。
又、図8に示す様に、ヨーク12cに設けた第一、第二両フランジ部16c、17cに互いに整合する状態で形成した1対の取付孔のうち、一方の取付孔をボルト22cを緩く挿通する通孔24とし、他方の取付孔をこのボルト22cを螺合させる為のねじ孔25として、ナットを省略する構造も、例えば特許文献2、3、4、7に記載される等により、従来から広く知られている。前記ヨーク12cを構成する結合筒部14cの内周面には、不連続部18c及びその近傍部分を除き、雌セレーション部を形成している。更に、第一、第二両フランジ部16c、17cを、前記金属板を折り返す事により、この金属板2枚分の厚さ寸法としている。この様なヨーク12cの構造及び製造方法に就いても、特許文献4に記載される等により、従来から広く知られている。尚、前記結合筒部14cに結合固定する回転軸19cの端部で、この結合筒部14c内への挿入状態で前記不連続部18cに対向する部分には、前記ボルト22cとの干渉防止、並びに、このボルト22cが緩んだ状態での、前記ヨーク12cと前記回転軸19cとの分離防止の為の、凹部26を形成している。この様な凹部26の構造及び作用に関しても、前記特許文献1、5〜7に記載される等により周知である。
前述の図7〜8に示した自在継手11で、ヨーク12b、12cの結合筒部14b、14cと回転軸19b、19cの端部とを結合固定するには、この回転軸19b、19cの端部を前記結合筒部14b、14c内に所定の位相で所定長さ分挿入する。そして、この回転軸19b、19cの端部外周面に形成した雄セレーション部と、前記結合筒部14b、14cの内周面に形成した雌セレーション部とを係合させると共に、前記凹部26と、前記両取付孔(図8に記載した構造の場合には、前記通孔24及び前記ねじ孔25)とを整合させる。そして、前記両取付孔(通孔24及びねじ孔25)を挿通したボルト22b、22cとナット23b(図8に記載した構造の場合には前記ねじ孔25)とを螺合させ、更に締め付ける。この締め付けに基づいて、前記結合筒部14b、14cの直径が縮まり、この結合筒部14b、14cの内周面が前記回転軸19b、19cの端部外周面を強く抑え付けて、この回転軸19b、19cと前記ヨーク12b、12cとが不離に結合される。
この様に回転軸19b、19cとヨーク12b、12cとを結合固定する為には、この回転軸19b、19cの端部をこのヨーク12b、12cの結合筒部14b、14cに、軸方向、回転方向の両方向に関して、適正な位相で挿入する必要がある。この理由は、前記凹部26と前記ボルト22b、22cとを適切に係合させる為である。即ち、前記回転軸19b、19cと前記ヨーク12b、12cとを結合固定した状態では、前記ボルト22b、22cの中間部を前記凹部26内に位置させる事が、前記結合筒部14b、14cと前記回転軸19b、19cとの間のスプライン係合部の軸方向長さを確保し、しかも、前記ボルト22b、22cと前記凹部26との係合に基づく、前述した様な分離防止機能を発揮させる為に必要である。一方、前記結合筒部14b、14cと前記回転軸19b、19cとの結合固定作業は、自動車のエンジンルーム内等の狭い空間で行う場合が多い為、何らかの目印を設けない限り、この結合固定作業を能率良く、確実に行う事は難しい。
この為従来から、特許文献5〜7に記載されている様に、位置決め治具を介してヨークの結合筒部と回転軸の端部とを組み合わせる事により、狭い空間でも、これらヨークと回転軸との結合固定作業を能率良く行える様にする技術が考えられている。図9〜11は、このうちの特許文献6に記載された、従来技術の1例を示している。この従来技術の場合、位置決め用治具27の基端部に設けた支持環28を回転軸19dの端部の所定位置にセレーション係合させる。この状態でこの回転軸19dの端部を結合筒部14d内に挿入すると共に、前記支持環28の外周面から軸方向に延出した、先端が内径側に折れ曲がった腕部29を、結合筒部14dの不連続部18d内に挿入する。そして、この結合筒部14dの基端面に前記支持環28を突き当てた状態で、第一、第二両フランジ部16d、16eに形成した1対の通孔24a、24bを挿通したボルト22dとナット23cとを螺合し、更に締め付ける。
上述の様な位置決め用治具27を介して、自在継手を構成するヨーク12dに設けた前記結合筒部14dと前記回転軸19dの端部とを結合する従来構造の場合、この回転軸19dの端部に形成し、前記支持環28をセレーション係合させた雄セレーション部30の奥端部と、この雄セレーション部30の中間部に形成した凹部26aと、前記両通孔24a、24bとの、それぞれの軸方向位置関係を適正に規制する事で、これら両通孔24a、24bと前記凹部26aとの、軸方向に関する位相を合わせられる。尚、図9〜10に記載した構造は、この凹部26aが前記回転軸19dの全周に形成されている為、この凹部26aと前記不連続部18dとの回転方向の位相を合わせる必要はない。但し、周方向の一部に凹部を形成した構造であっても、前記支持環28を前記雄セレーション部30に係合させる際に、前記腕部29と前記凹部との位相を合わせれば、この凹部26と前記不連続部18dとの回転方向の位相を合わせる事も容易に行える。
但し、上述した図9〜11に示した従来構造の場合には、前記腕部29が前記支持環28に対し、片持ち式に支持されている(この腕部29の先端部が、何れの部分にも支持されていない自由端である)為、この腕部29の幅寸法を小さくする事が難しい。即ち、結合筒部の回転方向に関する不連続部の幅寸法が小さいヨークの結合に、図11に示す様な構造を有する位置決め用治具27を使用する事を考慮した場合、前記腕部29の厚さ寸法を小さくしなければならず、この腕部29に、必要とする強度及び剛性を持たせる事が難しくなる。
特許文献5には、上述した従来構造と類似した構造で、腕部の先端部を回転軸の先端面に突設した小径部に支持する構造が記載されている(特許文献5の図11)。但し、この様な構造では、位置決め用治具の形状が複雑になるだけでなく、回転軸の先端面に小径部を形成する必要があり、コストが嵩む事が避けられない。
更に、特許文献7には、線材を曲げ形成して成る位置決め用治具を利用して、自在継手を構成するヨークに設けた結合筒部と回転軸の端部とを結合する構造に就いて記載されている。この様な特許文献7に記載された構造は、位置決め用治具の製造コストを抑えられるが、この位置決め用治具の強度及び剛性を確保する事が難しく、又、前記回転軸の端部を前記結合筒部内に挿入する以前に、この回転軸の端部から前記位置決め用治具が脱落する可能性がある。そして、脱落した場合には、この回転軸の端部と前記結合筒部との位置決めを図れなくなる。
本発明は、上述の様な事情に鑑み、位置決め用治具の強度及び剛性を、特にコストを嵩ませる事なく十分に確保できて、回転軸の端部と、自在継手等の継手を構成するヨークに設けた結合筒部との位置決めを確実に図れる、結合装置及びその組立方法を実現すべく発明したものである。
本発明の継手のヨークと回転軸との結合装置及びその組立方法のうち、請求項1に記載した継手のヨークと回転軸との結合装置は、継手を構成するヨークと回転軸の端部とを、位置決め用治具を介して結合固定するものである。
このうちのヨークは、結合筒部と、1対のフランジ部と、1対の取付孔とを備える。又、本発明を、十字軸式の自在継手に関して実施する場合には、これに加えて、1対の結合腕部と、1対の円孔とを備える。
このうちの結合筒部は、軸方向に不連続部を形成すると共に、内周面に雌セレーション部を形成している。
又、前記両フランジ部は、前記結合筒部の基端部で、前記不連続部を挟む位置に形成されている。
又、前記両取付孔は、前記両フランジ部の互いに整合する部分に形成されたもので、これら両フランジ部同士の間隔を縮める為のボルトを挿通乃至は螺合させる為のものである。
又、必要とする場合に、前記両結合腕部は、前記結合筒部の先端部に、この結合筒部と一体に設けられている。
又、前記両円孔は、前記両結合腕部の先端部に、互いに同心に形成されている。
一方、前記回転軸は、端部外周面に前記雌セレーション部と係合する雄セレーション部を、この雄セレーション部の一部で先端面から軸方向に離隔した部分に径方向に凹んだ凹部を、それぞれ形成したものである。
以上の構成は、前述した従来から知られている継手のヨークと回転軸との結合装置と同様である。
本発明の継手のヨークと回転軸との結合装置の場合には、前記位置決め用治具は、高分子材料製で、基板部と、この基板部の長さ方向一端部からこの基板部の片面側に立ち上がった突壁部と、この突壁部の先端寄り部分に形成された、内周面を前記雄セレーション部と係合する位置決め用雌セレーション部としたセレーション孔と、前記基板部の片面の幅方向中央部から立ち上がった位置決め用板部とを備える。
このうちの位置決め用板部は、前記突壁部寄り部分に設けられた、高さ寸法が低い非阻止板部と、この突壁部から離れた部分に設けられた、高さ寸法が大きい阻止板部とから成る。
前記雄セレーション部と前記位置決め用雌セレーション部とを係合させて前記突壁部を前記回転軸の端部寄り部分に外嵌した状態でこの回転軸の端部を前記ヨークの結合筒部に挿入すると共に、前記位置決め用板部を前記不連続部内に挿入し、前記結合筒部の軸方向の位相に関し、前記非阻止板部と前記両取付孔とを一致させた状態で、この非阻止板部の先端縁がこれら両取付孔同士の間に、前記ボルトの挿通を妨げる程に突出する事はない。これに対して、同じく前記阻止板部と前記両取付孔とを一致させた状態では、この阻止板部の先端縁がこれら両取付孔同士の間に、前記ボルトの挿通を妨げる程に突出する。
そして、前記回転軸の端部と前記位置決め用治具とを、前記基板部及び前記位置決め用板部を前記突壁部よりも前記回転軸の先端面側に位置させた状態で、前記位置決め用雌セレーション部と前記雄セレーション部とを係合させる事により組み合わせている。且つ、前記位置決め用板部を前記ヨークの結合筒部の不連続部に、前記結合筒部の軸方向の位相に関し、前記非阻止板部と前記両取付孔とが一致するまで挿入している。そして、これら両取付孔に挿通若しくは螺合したボルトと、ナット若しくはねじ孔との螺合及び締め付けにより、前記両フランジ部同士の間隔を縮めて、前記結合筒部の内周面で前記回転軸の端部外周面を抑え付けている。
上述の様な本発明の継手のヨークと回転軸との結合装置を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記位置決め用雌セレーション部を前記雄セレーション部の奥端部に係合させて、位置決め用治具がそれ以上回転軸の軸方向中央側に移動不能となった状態で、この位置決め用治具の位置決め用板部を結合筒部の不連続部に挿入し、更に、この位置決め用治具の突壁部の片面をこの結合筒部の基端面に突き当てた状態で、この結合筒部の軸方向に関する、前記位置決め用板部の非阻止板部と両取付孔との位相が一致する様に、各部の位置関係を規制する。
更に、請求項3に記載した、継手のヨークと回転軸との結合装置の組立方法は、上述した構成を有する、請求項2に記載した継手のヨークと回転軸との結合装置を組み立てるべく、先ず、前記回転軸の回転方向に関する、この回転軸の凹部と前記位置決め用治具の位置決め用板部との位相を一致させた状態で、前記位置決め用雌セレーション部を前記雄セレーション部に係合させる。好ましくは、これら両セレーション部を軽い締り嵌めで係合させて、前記位置決め用治具を前記回転軸の端部に、部品工場から組立工場への輸送の際等に不用意に脱落しない様に、且つ、各部の姿勢が変化しない(前記両セレーション部の中心軸同士が傾斜せず、一致した状態のままに維持される)様にする。何れにしても、これら両セレーション部を係合させる作業は、広い空間で行える為、前記位相を合わせつつこれら両セレーション部同士を係合させる事は容易である。
次いで、前記位置決め用治具の位置決め用板部を前記結合筒部の不連続部に挿入しつつ、前記雄セレーション部を前記結合筒部の雌セレーション部内に、前記位置決め用治具の突壁部の片面がこの結合筒部の基端面に突き当たると共に、この位置決め用治具がそれ以上回転軸の軸方向中央側に移動不能となるまで挿入する。
その後、前記両取付孔にボルトを、挿通乃至は螺合させて両フランジ部同士の間隔を縮め、前記結合筒部の内周面で前記回転軸の端部外周面を抑え付ける。
上述の様に構成する本発明の継手のヨークと回転軸との結合装置及びその組立方法によれば、位置決め用治具の強度及び剛性を、特にコストを嵩ませる事なく十分に確保できて、回転軸の端部と、自在継手等の継手を構成するヨークに設けた結合筒部との位置決めを確実に図れる。
本発明の実施の形態の1例を示す、位置決め用治具の斜視図。 この位置決め用治具を、自在継手のヨーク及び回転軸と共に同心に配置して組み合わせる以前の状態を示す側面図。 前記位置決め用治具を介して、自在継手のヨークと回転軸とを組み合わせ、ボルトを組み付ける以前の状態で示す側面図。 図3のイ−イ断面図。 位置決め用治具に設けた位置決め用板部の形状の別例を示す、図2のロ矢視図に相当する平面図。 十字式自在継手を組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す、部分切断側面図。 従来から知られている十字式自在継手の第1例を示す部分切断側面図。 同第2例を、ボルトを省略した状態(A)と組み込んだ状態(B)とで示す、図7のハ−ハ断面に相当する図。 従来から知られている、位置決め用治具を使用した自在継手のヨークと回転軸との結合装置の1例を示す、図8の(B)と同様の断面図。 図9のニ−ニ断面図。 位置決め用治具を取り出して示す斜視図。
図1〜4は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の継手のヨークと回転軸との結合装置は、自在継手11aを構成するヨーク12eと回転軸19eの端部とを、位置決め用治具27aを介して結合固定するものである。
このうちのヨーク12eは、前述した従来から広く知られている自在継手用ヨークと同様に、結合筒部14eと、第一、第二両フランジ部16e、17eと、1対の取付孔である、通孔24c及びねじ孔25aと、1対の結合腕部15cと、1対の円孔20cとを備える。
このうちの結合筒部14eは、略欠円筒状に形成したもので、円周方向の1箇所に不連続部18eを、軸方向に形成すると共に、内周面に雌セレーション部31を形成している。
又、前記第一、第二両フランジ部16e、17eは、前記結合筒部14eの基端部で、前記不連続部18eを挟む位置に形成されている。
又、前記通孔24c及びねじ孔25aは、前記第一、第二両フランジ部16e、17eの互いに整合する部分に形成されている。このうちの通孔24cは、これら両フランジ部16e、17e同士の間隔を縮める為のボルト22c{図8の(B)参照}を挿通する為のものであり、前記ねじ孔25aは、このボルト22cを螺合させる為のものである。
又、前記両結合腕部15cは、前記結合筒部14eの先端部に、この結合筒部14eと一体に設けられており、更に前記両円孔20cは、前記両結合腕部15cの先端部に、互いに同心に形成されている。
一方、前記回転軸19eは、端部外周面に前記雌セレーション部31と係合する雄セレーション部30aを形成している。この雄セレーション部30aを形成する範囲、言い換えれば、前記回転軸19eの先端面からこの雄セレーション部30aの基端部までの軸方向長さLは、前記通孔24c及びねじ孔25aの設置位置、並びに、後述する各部(凹部26a、位置決め用治具27aの構成各部)の設置位置等との関係で、適正に規制している。この点に関しては、後で詳しく説明する。又、前記雄セレーション部30aの溝底径は、この雄セレーション部30aよりも前記回転軸19aの中央寄り部分に設けられた円柱部32の外径よりも小さくしている。そして、前記雄セレーション部30aの軸方向中間部に凹部26aを、この雄セレーション部30aから径方向内方に凹んだ状態で形成している。本例の場合に前記凹部26aは、断面円弧形の凹溝状で、前記回転軸19eの先端部の円周方向の一部に、この回転軸19eの中心軸の方向に対して直角方向に、この中心軸と捩れの位置関係で形成している。
又、前記位置決め用治具27aは、例えばガラス繊維等の補強材を含む合成樹脂の如き高分子材料を射出成形する事により、一体成形されたもので、基板部33と、突壁部34と、セレーション孔35と、位置決め用板部36とを備える。このうちの基板部33は、単なる平板状で、厚さが例えば1〜3mm程度である。又、前記突壁部34は、この基板部33の長さ方向一端部(図1〜3の左端)からこの基板部33の片面側(図1〜3の上面側)に、この基板部33に対し直角に立ち上がったもので、前記基板部33に比べて大きな(例えば3〜10mm程度の)厚さを有する。又、前記セレーション孔35は、前記突壁部34の先端寄り部分に形成されたもので、内周面を前記回転軸19eの先端部に形成した雄セレーション部30aと係合する、位置決め用雌セレーション部としている。この様な、前記セレーション孔35の最小内径(この位置決め用雌セレーションの山径)は、前記回転軸19eの円柱部32の外径よりも小さくしている。従って、前記突壁部34はこの回転軸19eの端部に、前記セレーション孔35の周縁部が前記雄セレーション部30aと前記円柱部32との境界に位置するまで挿入できるが、それ以上挿入する事はできない。
更に、前記位置決め用板部36は、前記基板部33の厚さと同程度かこの基板部33よりも薄く、例えば0.5〜1.5mm程度の厚さを有する平板状で、この基板部33の片面の幅方向中央部から、この基板部33及び前記突壁部34に対し直角方向に立ち上がっている。尚、前記位置決め用板部36の厚さ寸法は、前記ヨーク12eの結合筒部14eの自由状態での不連続部18eの幅寸法よりも小さい。前記ボルト22cを締め付けて、前記第一、第二両フランジ部16e、17eの間隔を縮めた状態での、前記不連続部18eの幅寸法との比較では、前記位置決め用板部36の厚さ寸法は、この不連続部18eの幅寸法と同じか、これよりも僅かに小さい。この様な位置決め用板部36は、前記突壁部34寄り(図1〜3の左寄り)部分に設けられた、高さ寸法が低い非阻止板部37と、この突壁部34から離れた(図1〜3の右側)部分に設けられた、高さ寸法が大きい阻止板部38とから成る。これら非阻止板部37と阻止板部38との高さ寸法は、前記第二フランジ部17eに対する、前記ねじ孔25aの形成位置との関係で、次の様に規制している。
先ず、前記非阻止板部37の高さ寸法H37(図1参照)は、前記セレーション孔35と前記雄セレーション部30aとを締り嵌めで係合させ、前記突壁部34をこの雄セレーション部30aの基端部に外嵌支持した状態で、前記非阻止板部37の先端縁が、前記通孔24cと前記ねじ孔25aとの間に前記ボルト22cを掛け渡す事に就いての妨げとならない様に規制している。具体的には、図4に示す様に、前記結合筒部14e(に挿入した回転軸19e)の中心Oから、前記ねじ孔25aの内周面のうちで前記第二フランジ17eの先端側部分(当該部分のねじ溝底)までの距離L1よりも、前記中心Oから前記非阻止板部37の先端縁までの距離L2が大きく(L1<L2)なる様に、前記高さ寸法H37を規制している。尚、この高さ寸法H37に関しては、あまり厳密に規制する必要はない。例えば、前記両距離L1、L2の大小関係が逆転しても(L1>L2であっても)、その差が僅か(例えば0.5mm以下)であれば、前記非阻止板部37を含む前記位置決め用治具27aを変形させつつ、前記ボルト22cの挿通作業を行える。この場合には、挿通後のボルト22cが、前記ねじ孔25aへの螺合前であっても、前記通孔24cから不用意に抜け出る事を防止できる効果を得られる。これに対して、前記阻止板部38の高さ寸法H38(図1参照)は、この阻止板部38の先端縁が、前記通孔24cと前記ねじ孔25aとの間に前記ボルト22cを掛け渡す事を阻止する様に、前記非阻止板部37の高さ寸法H37よりも十分に大きく(H38)H37)している。
前記各板部37、38の高さ寸法H38、H37を上述の様に規制している為、図3、4に示す様に、前記回転軸19eの先端部を前記結合筒部14e内に挿入すると共に、この回転軸19eの先端寄り部分に外嵌した前記位置決め用治具27aの位置決め用板部36を、前記ヨーク12eを構成する結合筒部14eに設けた不連続部18e内に位置させた状態で、前記結合筒部14eの軸方向の位相に関し、前記非阻止板部37と前記通孔24c及び前記ねじ孔25aとを一致させれば、この非阻止板部37の先端縁がこれら通孔24cとねじ孔25aとの間に、前記ボルト22cの挿通作業を阻止するほど突出する事はない。従って、この非阻止板部37をこれら両孔24c、25a同士の間に位置させた状態では、このうちの通孔24cに前記ボルト22cを挿通し、更に前記ねじ孔25aに螺合し更に締め付ける事ができる。これに対して、同じく、前記結合筒部14eの軸方向に関する、前記阻止板部38と前記通孔24c及び前記ねじ孔25aとの位相を一致させた状態では、この阻止板部38の先端縁がこれら両孔24c、25a同士の間に突出する。この結果、前記ボルト22cを前記通孔24cに挿通し、更に前記ねじ孔25aに螺合させる事ができなくなる。
尚、前記セレーション孔35と前記雄セレーション部30aとの締め代が緩く、前記回転軸19eに対して前記位置決め用治具27aが揺動変位する可能性がある場合には、前記各板部37、38の高さに関し、上述した寸法関係に加えて、次の様な関係を加える事もできる。即ち、前記揺動変位が生じると、前記基板部33が前記両フランジ部16e、17eの先端縁に当接する可能性がある。この様な場合でも、前記ボルト22cの挿通作業を可能にする為には、前記非阻止板部37の高さ寸法H37を、前記ねじ孔25aの内周面のうちで前記第二フランジ17eの先端側部分(当該部分のねじ溝底)から前記第二両フランジ部17eの先端縁までの間隔D(図4参照)以下(H37≦D)、若しくはこの間隔Dよりも僅かに大きいだけとする事が好ましい。
上述の様な位置決め用治具27aを使用して、前記自在継手11aのヨーク12eと前記回転軸19eの端部とを結合する作業は、次の様にして行う。
先ず、この回転軸19eの回転方向に関して、この回転軸19e側に形成した前記凹部26aと、前記位置決め用治具27a側の前記位置決め用板部36との位相を一致させた状態で、この位置決め用治具27aの突壁部34を、前記回転軸19eの端部に形成した雄セレーション部30aに、軽い締り嵌めで外嵌する。この外嵌作業は、図2→図3に示す様に、前記突壁部34を前記回転軸19eの奥側に向けた状態で、前記突壁部34に形成した前記セレーション孔35を、前記雄セレーション部30aに係合させる。この係合作業は、このセレーション孔35の周縁部が、この雄セレーション部30aと前記円柱部32との境界に位置するまで、前記突壁部34を前記雄セレーション部30aに外嵌する事により行って、前記セレーション孔35の中心軸と前記雄セレーション部30aの中心軸とを一致させる。この作業は、予め広い場所で行えるので、前記位相を合わせつつ、この雄セレーション部30aと前記セレーション孔35とを、容易に係合させられる。
次いで、前記位置決め用治具27aの位置決め用板部36を前記結合筒部14eの不連続部18eに挿入しつつ、前記雄セレーション部30aを前記結合筒部14eの内周面に設けた、前記雌セレーション部31内に挿入する。この挿入作業は、前記位置決め用治具27aの突壁部34の片面が、前記結合筒部14eの基端面(図2〜3の左端面)に突き当たるまで行う。この状態で、前記位置決め板部36の挿入方向前端部に存在する、前記阻止板部38が前記通孔24c及び前記ねじ孔25aの間部分を通過し切って、このうちの通孔24cを挿通したボルト22cを、このねじ孔25aに螺合し、更に締め付ける事が可能になる。そこで、前記通孔24cを挿通したボルト22cを、前記ねじ孔25aに螺合し、更に締め付ける事で、前記第一、第二両フランジ部16e、17e同士の間隔(前記不連続部18eの幅)を縮める。そして、前記結合筒部14eの内周面で前記回転軸19eの端部外周面を抑え付ける。この状態で、前記自在継手11aのヨーク12eと前記回転軸19eの端部とが、正規の状態で結合固定される。
前述の様に構成し、上述の様に組み立てる本例の結合装置及びその組立方法によれば、前記位置決め用治具27aの強度及び剛性を、特にコストを嵩ませる事なく十分に確保できる。即ち、回転方向及び軸方向の位相を合わせる為に、前記不連続部18eに挿入する位置決め板部36が、挿入方向の全長に亙って前記基板部33により支持されている。この為、前記不連続部18eの幅が狭いヨーク12eと回転軸19eとの結合を行うべく、前記位置決め板部36の厚さ寸法を小さくしても、この位置決め板部36の強度及び剛性を十分に確保できる。そして、前記ヨーク12eに設けた結合筒部14eと前記回転軸19eとを、正規の位置関係で組み合わせて結合固定する作業を容易に行える。尚、位置決め板部36aを、図5に示した様な波型形状とすれば、結合筒部の不連続部の幅が大きい場合でも、この結合筒部と回転軸との回転方向に関する位相を精度良く合わせられる。しかも、ボルトの締め付けに伴って前記不連続部の幅寸法が、位置決め板部36aの厚さT36よりも小さくなった場合でも、この位置決め板部36aの厚さを弾性的に縮めて、前記ボルト22cの締め付けによる、ヨークと回転軸との結合固定を確実に行える。
本発明は、円周方向の一部に不連続部と1対のフランジ部とを有するヨークを備えた継手であれば、十字軸式の自在継手に限らず、例えば防振継手等、他の構造及び用途を有する継手に関して実施する事もできる。又、ヨークの構造に就いても、図示の様な、金属板に打ち抜き加工や曲げ加工等のプレス加工を施して成る、所謂板金製ヨークに限らず、金属材料に塑性加工である鍛造加工を施して成る、所謂鍛造ヨークを利用して実施する事もできる。更に、ボルトを螺合させる為のねじ孔を直接フランジ部に形成した構造に限らず、前述の図7に記載した構造の様に、ボルトとナットとを螺合させる構造で実施する事もできる。この場合には、1対のフランジ部に形成する取付孔は、何れも通孔となる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5 ステアリングシャフト
6 ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 電動モータ
11、11a 自在継手
12a、12b、12c、12d、12e ヨーク
13 十字軸
14a、14b、14c、14d、14e 結合筒部
15a、15b、15c 結合腕部
16a、16b、16c、16d、16e 第一フランジ部
17a、17b、17c、17d、17e 第二フランジ部
18a、18b、18c、18d、18e 不連続部
19a、19b、19c、19d、19e 回転軸
20a、20b、20c 円孔
21a、21b ラジアル軸受
22a、22b、22c ボルト
23a、23b、23c ナット
24、24a、24b、24c 通孔
25、25a ねじ孔
26、26a 凹部
27、27a 位置決め用治具
28 支持環
29 腕部
30、30a 雄セレーション部
31 雌セレーション部
32 円柱部
33 基板部
34 突壁部
35 セレーション孔
36、36a 位置決め用板部
37 非阻止板部
38 阻止板部
特開平8−284968号公報 特開2000−320564号公報 特開2008−298267号公報 特公平7−88859号公報 特開2005−280564号公報 実願昭55−185774号(実開平57−107023号)のマイクロフィルム 実用新案登録第2526189号公報

Claims (3)

  1. 継手を構成するヨークと回転軸の端部とを、位置決め用治具を介して結合固定する、継手のヨークと回転軸との結合装置であって、
    このうちのヨークは、軸方向に不連続部を形成すると共に、内周面に雌セレーション部を形成した結合筒部と、この結合筒部の基端部でこの不連続部を挟む位置に形成された1対のフランジ部と、これら両フランジ部の互いに整合する部分に形成された、これら両フランジ部同士の間隔を縮める為のボルトを挿通乃至は螺合させる為の1対の取付孔とを備えたものであり、
    前記回転軸は、端部外周面に前記雌セレーション部と係合する雄セレーション部を、この雄セレーション部の一部で先端面から軸方向に離隔した部分に径方向に凹んだ凹部を、それぞれ形成したものであり、
    前記位置決め用治具は、高分子材料製で、基板部と、この基板部の長さ方向一端部からこの基板部の片面側に立ち上がった突壁部と、この突壁部の先端寄り部分に形成された、内周面を前記雄セレーション部と係合する位置決め用雌セレーション部としたセレーション孔と、前記基板部の片面の幅方向中央部から立ち上がった位置決め用板部とを備えたものであって、この位置決め用板部は、前記突壁部寄り部分に設けられた、高さ寸法が低い非阻止板部と、この突壁部から離れた部分に設けられた、高さ寸法が大きい阻止板部とから成るものであり、前記雄セレーション部と前記位置決め用雌セレーション部とを係合させて前記突壁部を前記回転軸の端部寄り部分に外嵌した状態でこの回転軸の端部を前記ヨークの結合筒部に挿入すると共に、前記位置決め用板部を前記不連続部内に挿入し、前記結合筒部の軸方向の位相に関し、前記非阻止板部と前記両取付孔とを一致させた状態で、この非阻止板部の先端縁がこれら両取付孔同士の間に、前記ボルトの挿通を妨げる程に突出する事はなく、同じく、前記阻止板部と前記両取付孔とを一致させた状態で、この阻止板部の先端縁がこれら両取付孔同士の間に、前記ボルトの挿通を妨げる程に突出するものであり、
    前記回転軸の端部と前記位置決め用治具とを、前記基板部及び前記位置決め用板部を前記突壁部よりも前記回転軸の先端面側に位置させた状態で、前記位置決め用雌セレーション部と前記雄セレーション部とを係合させる事により組み合わせ、且つ、前記位置決め用板部を前記ヨークの結合筒部の不連続に、前記結合筒部の軸方向の位相に関し、前記非阻止板部と前記両取付孔とが一致するまで挿入し、前記両取付孔に挿通若しくは螺合したボルトにより前記両フランジ部同士の間隔を縮めて、前記結合筒部の内周面で前記回転軸の端部外周面を抑え付けた
    継手のヨークと回転軸との結合装置。
  2. 位置決め用雌セレーション部を雄セレーション部の奥端部に係合させて、位置決め用治具がそれ以上回転軸の軸方向中央側に移動不能となった状態で、この位置決め用治具の位置決め用板部を結合筒部の不連続部に挿入し、この位置決め用治具の突壁部の片面をこの結合筒部の基端面に突き当てた状態で、この結合筒部の軸方向に関する、前記位置決め用板部の非阻止板部と両取付孔との位相が一致する、請求項1に記載した継手のヨークと回転軸との結合装置。
  3. 請求項2に記載した継手のヨークと回転軸との結合装置を組み立てるべく、先ず、回転軸の回転方向に関する、この回転軸の凹部と位置決め用治具の位置決め用板部との位相を一致させた状態で、位置決め用雌セレーション部を雄セレーション部に係合させてから、前記位置決め用治具の位置決め用板部を結合筒部の不連続部に挿入しつつ、前記雄セレーション部を結合筒部の雌セレーション部内に、前記位置決め用治具の突壁部の片面がこの結合筒部の基端面に突き当たると共に、この位置決め用治具がそれ以上前記回転軸の軸方向中央側に移動不能となるまで挿入し、その後、両取付孔にボルトを、挿通乃至は螺合させて両フランジ部同士の間隔を縮め、前記結合筒部の内周面で前記回転軸の端部外周面を抑え付ける、継手のヨークと回転軸との結合装置の組立方法。
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