JP2010144166A - 臭素化ジフェニルエタン混合物、その製造方法およびこれを用いた樹脂組成物 - Google Patents

臭素化ジフェニルエタン混合物、その製造方法およびこれを用いた樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】熱可塑性樹脂との相溶性に優れ、衝撃強度、流動性および熱安定性を与えることができる臭素化ジフェニルエタン混合物を提供する。
【解決手段】ジフェニルエタンを臭素化して製造され、ヘキサブロモジフェニルエタン、ヘプタブロモジフェニルエタンおよびオクタブロモジフェニルエタンを含む臭素化ジフェニルエタン混合物であって、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量が55〜85質量%であり、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が0.01〜30質量%である、臭素化ジフェニルエタン混合物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた難燃性を与えるだけでなく、向上した耐候性および熱安定性を有する臭素化ジフェニルエタン混合物、その製造方法およびこれを用いた樹脂組成物に関する。
一般的に臭素化ジフェニルエタン系難燃剤は、難燃性に優れ、熱安定性が良いため、高温で加工される熱可塑性樹脂組成物や熱硬化性樹脂組成物などに適した難燃剤として知られてきた。特に、臭素含量が高いため添加量が少量でよく、様々な製品に用いられている。
ジフェニルエタン系難燃剤のうち、臭素の置換数が10個であるデカブロモジフェニルエタンは、融解温度が高く相溶性が低いため、これを用いて調製された熱可塑性樹脂組成物の衝撃強度を下げ、流れ性を減少させる。このため、適用可能な高分子が限定されるという短所がある。
ジフェニルエタン系難燃剤のうち、部分的に臭素化した化合物は、相溶性が向上して耐衝撃強度に優れるようになり、優れた流れ性を有することができるようにする特性を有し、デカブロモジフェニルエタンが有する殆どの短所を改善する特性がある。しかしながら、部分的に臭素化したジフェニルエタン化合物は、耐候性がデカブロモジフェニルエタンに比べて非常に下がり、室内または室外で用いられる製品に難燃剤として用いる場合、黄変が生じるという問題がある。
米国特許第5,008,477号明細書 米国特許第5,302,768号明細書 米国特許第5,324,874号明細書 米国特許第5,401,890号明細書 米国特許第5,457,248号明細書 米国特許第7,129,384号明細書
本発明者らは、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物とヘキサブロモジフェニルエタンとを特定の含量に調節することによって、優れた難燃性を与えるだけでなく、向上した耐候性および熱安定性を有する、臭素化ジフェニルエタン混合物およびその製造方法、ならびにこれを用いた樹脂組成物を開発するに至った。
すなわち本発明の目的は、優れた難燃性を与えるだけでなく、耐候性および熱安定性が向上した臭素化ジフェニルエタン混合物を提供することである。
本発明の他の目的は、樹脂との相溶性に優れた臭素化ジフェニルエタン混合物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、優れた衝撃強度、流動性および熱安定性を与えることができる臭素化ジフェニルエタン混合物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量を最小化しながら、熱安定性に優れた臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、反応速度調節が容易でありながら、生産性に優れた臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、前記臭素化ジフェニルエタン混合物を難燃剤に適用した樹脂組成物を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、難燃性、耐候性および熱安定性に優れた樹脂組成物を提供することである。
本発明のまた他の目的は、前記樹脂組成物から成形された成形品を提供することである。
本発明は、臭素化ジフェニルエタン混合物に関する。前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ジフェニルエタンを臭素化して製造され、ヘキサブロモジフェニルエタン、ヘプタブロモジフェニルエタンおよびオクタブロモジフェニルエタンを含む臭素化ジフェニルエタン混合物であって、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量が55〜85質量%であり、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が0.01〜30質量%であることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ペンタブロモジフェニルエタン、ノナブロモジフェニルエタン、デカブロモジフェニルエタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される1以上をさらに含みうる。
本発明の他の実施形態によれば、前記ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して、1〜25質量%であり得る。
本発明のまた他の実施形態によれば、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量が、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して57〜85質量%でありうる。
前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ゴム平均粒子径が0.32μmであり、ポリブタジエン19.1質量%、スチレン57.8質量%およびアクリロニトリル22.4質量%を含むABS樹脂に、前記臭素化ジフェニルエタン混合物を、Br含量が樹脂組成物の総量に対して10質量%となるように混合した樹脂組成物を射出成形して得られた100mm×100mm×3.2mmの試験片をキセノンアーク灯で300時間照射した後、ASTM D4459に従ってミノルタCM−3700D測色機を用いて、照射前の試験片の色相との差として測定した色相変化(ΔE1)が15以下であり、前記樹脂組成物を240℃で10分間10oz射出機で滞留した後に射出した試験片を、滞留せずに射出成形した試験片の色相との差として測定した変色度(ΔE2)が5以下でありうる。
本発明はまた、金属塩ルイス酸触媒が添加されたジフェニルエタン溶液に臭素化剤溶液を添加して−20〜50℃で臭素化させる段階を含む、臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法を提供する。
本発明の一実施形態によれば、前記ジフェニルエタン溶液は、塩素系有機溶媒にジフェニルエタンおよび金属塩ルイス酸触媒を添加して製造することができる。
本発明の他の実施形態によれば、前記臭素化剤溶液は、塩素系有機溶媒に臭素または塩化臭素を添加して製造することができる。
本発明のさらに他の実施形態によれば、前記臭素化は、ジフェニルエタン1モル当たり5.5ないし7.7モルの臭素を導入して反応させることができる。
前記塩素系有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタンなどを用いることができる。
前記金属塩ルイス酸触媒は、Sb、SbCl、SbCl、SbBr、SbClBr、SbBrCl、Fe、FeCl、FeBr、Al、AlCl、Ti、TiCl、TiBr、Sn、SnCl、SnBr、SnCl、AlBr、Be、BeCl、Cd、CdCl、Zn、ZnCl、B、BF、BCl、BBr、Bi、BiCl、ZrおよびZrClからなる群から選択される1以上でありうる。
本発明はまた、前記臭素化ジフェニルエタン混合物を難燃剤として用いた樹脂組成物を提供する。
本発明の一実施形態によれば、前記樹脂組成物は、好ましくは高分子樹脂100質量部および前記臭素化ジフェニルエタン混合物0.1ないし50質量部を含む。
本発明の一実施形態によれば、前記高分子樹脂は、ポリオレフィン、芳香族ビニル系重合体、ゴム変性芳香族ビニル重合体、ゴム変性芳香族ビニル−シアン化ビニル共重合体、芳香族ビニル−シアン化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオキサイドおよびこれらの混合物からなる群から一つ以上選択される熱可塑性樹脂であり得る。本発明の他の具体例では、前記高分子樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、ウレタン樹脂およびフェノール樹脂からなる群から選択される1以上の熱硬化性樹脂であり得る。
前記樹脂組成物は、難燃剤、アンチモン化合物、滴下防止剤、熱安定剤、離型剤、耐候安定剤、ハロゲン安定剤、滑剤、フィラー、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、衝撃補強剤等の添加剤をさらに含むことができる。
本発明によれば、ジフェニルエタンを部分臭素化することによって、熱可塑性樹脂との相溶性に優れ、衝撃強度、流動性および熱安定性を与えることができる臭素化ジフェニルエタン混合物が提供される。さらに、反応速度調節が容易でありながら生産性に優れた臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法が提供される。また、前記臭素化ジフェニルエタン混合物を難燃剤として用いることによって、難燃性、耐候性および熱安定性に優れた樹脂組成物が得られうる。
<臭素化ジフェニルエタン混合物>
本発明の一実施形態は、臭素化ジフェニルエタン混合物に関する。
本発明の臭素化ジフェニルエタン混合物は、ジフェニルエタンを部分的に臭素化して製造され、ヘキサブロモジフェニルエタン、ヘプタブロモジフェニルエタンおよびオクタブロモジフェニルエタンを含む。
前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、GC/MS分析上の面積割合基準としてヘキサブロモジフェニルエタンを前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して55〜85質量%含む。ヘキサブロモジフェニルエタンを上記の範囲で含む場合、優れた耐候性を得ることができる。好ましくは、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量は、57〜85質量%含であり、より好ましくは60〜85質量%であり、さらに好ましくは65〜85質量%であり、最も好ましくは70〜85質量%である。
本発明の臭素化ジフェニルエタン混合物は、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量を特定の範囲に制限する。ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物は、構造的に不安定であり、熱的特性や耐候性が低下しうるため、樹脂に変色を発生させる場合があるためである。本発明においては、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が、0.01〜30質量%であることを特徴とする。好ましくは、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が0.01〜25質量%であり、より好ましくは0.01〜20質量%であり、最も好ましくは0.01〜17.5質量%である。本発明の一実施形態においては、ジフェニルエタンに奇数個に臭素が置換された化合物の含量が1〜25質量%であり得る。
前記ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物は、例えば、ペンタブロモジフェニルエタン、ヘプタブロモジフェニルエタン、ノナブロモジフェニルエタンまたはこれらの2以上の混合物でありうる。
本発明に係る臭素化ジフェニルエタン混合物は、ペンタブロモジフェニルエタン、ノナブロモジフェニルエタン、デカブロモジフェニルエタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される1以上をさらに含むことができる。
本発明の一実施形態において、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、GC/MS分析上の面積割合基準で、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して、ペンタブロモジフェニルエタン5〜15質量%、ヘキサブロモジフェニルエタン72〜85質量%、ヘプタブロモジフェニルエタン2〜10質量%およびオクタブロモジフェニルエタン0.1〜3質量%を含むことができる。
本発明の他の実施形態においては、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ヘキサブロモジフェニルエタン55〜75質量%、ヘプタブロモジフェニルエタン11〜16質量%、オクタブロモジフェニルエタン10〜20質量%およびノナブロモジフェニルエタン1〜9質量%を含むことができる。
本発明のまた他の実施形態においては、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ペンタブロモジフェニルエタン0.1〜3質量%、ヘキサブロモジフェニルエタン55〜83質量%、ヘプタブロモジフェニルエタン7〜15質量%、オクタブロモジフェニルエタン5〜20質量%およびノナブロモジフェニルエタン1〜7質量%を含むことができる。
本発明のまた他の実施形態においては、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ペンタブロモジフェニルエタン0.1〜3質量%、ヘキサブロモジフェニルエタン55〜83質量%、ヘプタブロモジフェニルエタン7〜15質量%、オクタブロモジフェニルエタン5〜20質量%、ノナブロモジフェニルエタン1〜7質量%およびデカブロモジフェニルエタン0.01〜1質量%を含むことができる。
本発明のまた他の実施形態においては、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ヘキサブロモジフェニルエタン55〜83質量%、ヘプタブロモジフェニルエタン7〜17質量%、オクタブロモジフェニルエタン5〜23質量%、ノナブロモジフェニルエタン1〜7質量%およびデカブロモジフェニルエタン0.01〜1質量%を含むことができる。
前記臭素化ジフェニルエタン混合物の置換された平均Br数は、5.5ないし7.7個が好ましく、より好ましくは6ないし7.5個である。
本発明に係る臭素化ジフェニルエタン混合物は、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量を55〜85質量%、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物を0.01〜30質量%含み、優れた耐候性を有する。好ましくは、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、ゴム平均粒子径が0.32μmであり、ポリブタジエン19.1質量%、スチレン57.8質量%およびアクリロニトリル22.4質量%を含むABS樹脂に、Br含量が樹脂組成物の総量に対して10質量%となるように混合した樹脂組成物を、射出成形して得られた100mm×100mm×3.2mmの試験片をキセノンアーク灯で300時間照射した後、ミノルタCM−3700D測色機を用いてASTM D4459に従って、照射前の試験片との色相との差として測定した色相変化(ΔE1)が15以下である。一実施形態によれば、前記色相変化(ΔE1)は、0.1ないし14でありうる。
また、本発明に係る臭素化ジフェニルエタン混合物は、従来の臭素化ジフェニルエタン混合物に比べて同一のBr含量であってもジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量を下げることができ、優れた熱安定性を有する。好ましくは、前記樹脂組成物を240℃で10分間10oz射出機で滞留した後、射出された試験片の、滞留せずに射出成形して得られた試験片の色相との差として測定された変色度(ΔE2)は5以下である。
<臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法>
本発明はまた、臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法に関する。前記方法は、金属塩ルイス酸触媒が添加されたジフェニルエタン溶液に臭素化剤溶液を添加して−20〜50℃で臭素化させる段階と、臭素化されたジフェニルエタンの総量に対して、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量を55〜85質量%、ジフェニルエタンに奇数個に臭素が置換された化合物の含量を0.01〜30質量%に調節する段階を含む。
前記ジフェニルエタン溶液は、例えば、塩素系有機溶媒にジフェニルエタンおよび金属塩ルイス酸触媒を添加して製造することができる。
本発明で用いられる有機溶媒は、塩素系有機溶媒が好ましい。臭素系有機溶媒を用いる場合、ペンタブロモジフェニルエタン、ヘプタブロモジフェニルエタンおよびノナブロモジフェニルエタンの含量の和が臭素化されたジフェニルエタンの総量に対して28質量%以上となる場合がある。また、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量も55質量%以下である臭素化ジフェニルエタン混合物を生成する場合がある。前記塩素系有機溶媒としては、ジフェニルエタンを溶解し、金属塩ルイス酸触媒、臭素および塩化臭素に対して不活性であるものであれば、いずれも用いることができる。かかる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタンなどが好ましく、前記塩素系有機溶媒は単独でまたは混合して用いても良い。但し、塩素系有機溶媒であっても、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン(o−,m−,またはp−ジクロロベンゼン)等の芳香族系溶媒は、臭素で置換されてしまう場合がある。前記塩素系有機溶媒は、実質的に水を含まないことが好ましい。前記塩素系有機溶媒に水が含まれる場合、金属塩ルイス酸触媒が水と反応して分解されて触媒の活性を低下させる場合がある。前記塩素系有機溶媒中に含まれる水分の含量は、反応条件によって異なるが、通常0.1質量%以下であることが好ましい。前記塩素系有機溶媒中に水分が含まれる場合、金属塩ルイス酸触媒を所定の量よりも過量に用いることが好ましい。
前記金属塩ルイス酸触媒としては、Friedel−Crafts反応が進行しうる金属塩ルイス酸触媒であれば、いずれの種類であっても用いることができる。前記金属塩ルイス酸触媒としては、例えば、アルミニウム、鉄、ジルコニウム、チタンもしくはアンチモン等の臭化物または塩化物、あるいはこれらの混合物を用いることができ、好ましくは、Sb、SbCl、SbCl、SbBr、SbClBr、SbBrCl、Fe、FeCl、FeBr、Al、AlCl、Ti、TiCl、TiBr、Sn、SnCl、SnBr、SnCl、AlBr、Be、BeCl、Cd、CdCl、Zn、ZnCl、B、BF、BCl、BBr、Bi、BiCl、ZrおよびZrClなどである。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。より好ましくは、Sb、SbCl、SbCl、SbBr、SbClBr、SbBrCl、Fe、FeCl、FeBr、Ti、TiCl、TiBr、Sn、SnCl、SnBr、SnCl、Be、BeCl、Cd、CdCl、Zn、ZnCl、B、BF、BCl、BBr、Bi、BiClなどである。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。特に、適切な触媒としては、鉄、チタンやアンチモン等の金属、その臭化物あるいは塩化物、またはこれらの混合物を用いることができ、最も好ましくはFe、FeCl、FeBrである。添加する金属塩ルイス酸触媒の量は、置換しようとする平均的なBr数および臭素化反応の収率によって適切に調節できるが、通常はジフェニルエタンの質量に対して10質量%以下とするのが好ましい。
前記臭素化剤溶液は、例えば、塩素系有機溶媒に臭素または塩化臭素を添加して製造することができる。
前記塩素系有機溶媒としては、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタンなどを用いることができる。
本発明で使用可能な臭素化剤としては、臭素、塩化臭素が好ましく、前記金属塩ルイス酸触媒の種類に応じて臭素または塩化臭素を選択的に用いることができる。塩化臭素は、公知の方法を利用して合成することができる。例えば、ジクロロエタンに臭素を溶解した後、10〜30℃に冷却しながら、臭素と同じモル数の塩素ガスを添加して溶解させると、塩化臭素が生成される。または、塩化臭素の沸点である5℃以下の温度に臭素を冷却した後、ジクロロエタンを添加する場合にも、非常に容易に塩化臭素が生成される。塩化臭素を生成する場合には、同一モル数の塩素を臭素のモル数対比塩素のモル数を0〜5%程度過剰に用いることが好ましい。
前記臭素化剤溶液は、金属塩ルイス酸触媒が添加されたジフェニルエタン溶液に臭素化剤溶液を添加して反応させる。本発明では、臭素化剤溶液を攪拌しながら滴下させる。臭素化剤溶液の滴下は、1〜24時間にわたって行うのが好ましい。臭素化剤の滴下時間が1時間以上であれば、反応速度が速くなりすぎず、条件を調節しやすい。また、臭素化剤の滴下時間が24時間以下であれば、現実的に生産性が高く、実際の工程への適用が容易である。
前記臭素化剤溶液の投入量は、所望の置換数に応じて適切に調節できるが、通常は反応に必要な量よりも0〜5%程度過剰に使用するのが好ましい。本発明では、ジフェニルエタン1モル当たりBrを5.5ないし7.7モル投入する。好ましくは、ジフェニルエタン1モル当たり6.0〜7.5モル、より好ましくは6.2〜7.2モル、最も好ましくは6.3〜7.0モル投入することができる。ジフェニルエタン1モル当たり投入されるBr当量が高いほど、耐熱性は上昇するが、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が増加し、耐候性が低下しうる。本発明では、特定の金属ルイス酸触媒を用い、反応温度を特定の範囲とすることで、平均置換数が同一であっても、ジフェニルエタンに奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量を下げて、得られる臭素化ジフェニルエタン混合物の熱安定性耐候性を向上させることができる。
前記臭素化の反応は、好ましくは−20〜50℃で進行する。反応温度が50℃を超えると、生成される臭素化ジフェニルエタンの色が褐色に変色する場合がある。一方、−20℃よりも低い温度で反応を行うと、反応速度が遅く、工業的な実施に適さない場合がある。反応温度は、好ましくは−20〜25℃であり、より好ましくは−15〜20℃であり、最も好ましくは−10〜15℃である。本発明の一実施形態では、−20〜10℃で臭素化反応をさせることができる。
本発明では、滴下が終わった後、反応を完了させるために、さらに1〜10時間程度熟成してもよい。熟成温度は、例えば、0〜40℃であり、好ましくは5〜30℃である。
反応器内に臭素化剤の投入が進行されるにつれて、反応条件に従って一部の反応物が沈殿状に生成され、最終的な反応調節およびスラリー状態によって溶媒の量を適切に調節する。通常、溶媒の量は、投入されたジフェニルエタンの量に対して、1〜10倍を用いるのが好ましい。
反応が終了した後、有機相中に残留する金属塩ルイス酸触媒および臭素または塩化臭素を除去するために、有機相をアルカリ水溶液で洗浄したり、アルカリ硫酸塩で清浄することができる。また、微量に残留するハロゲンが問題となる場合、洗浄した有機相を活性炭層に通すか、有機相中に粒状活性炭を添加することで未反応のハロゲンを吸着除去することができる。その後、反応物を濾過、遠心分離などの方法で沈殿物と有機相とを分離し、分離された有機相をメタノール等の大量の溶媒中に投入して沈殿物を分離し、それぞれの段階で分離された沈殿物を乾燥させて、臭素化ジメチルエタンを回収することができる。回収方法は、上記の方法に限定されるのではなく、公知の他の方法を利用することもできる。
回収された臭素化ジフェニルエタン混合物は、さらに精製工程を行ってもよく、収得した状態で使用してもよい。
上記の方法で得られた臭素化ジフェニルエタン混合物の臭素含量は、ルイス酸触媒や反応させた臭素または塩化臭素の添加量を調節して制御することができる。製造された化合物の臭素含量は、元素分析、蛍光X線分析等の公知の方法を利用して求めることができる。
<樹脂組成物>
本発明はまた、前記臭素化ジフェニルエタン混合物を難燃剤として用いた樹脂組成物に関する。前記樹脂組成物は、好ましくは、高分子樹脂100質量部および前記臭素化ジフェニルエタン混合物0.1ないし50質量部を含む。上記の範囲であれば、最適な物性バランスを得ることができる。より好ましくは、前記臭素化ジフェニルエタン混合物は、高分子樹脂100質量部に対して1ないし50質量部で用いられ、さらに好ましくは、5ないし45質量部である。
前記高分子樹脂は、例えば、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であり得る。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン、芳香族ビニル系重合体、ゴム変性芳香族ビニル重合体、ゴム変性芳香族ビニル−シアン化ビニル共重合体、芳香族ビニル−シアン化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオキサイドなどが挙げられるが、これらに制限されるものではない。本発明において、前記熱可塑性樹脂は、構造材として用いられ、好ましくは15000ダルトン以上の高分子を含む。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、改質されたポリエチレン、ポリプロピレン、改質されたポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ABS/スチレン−アクリロニトリル(SAN)混合物、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリオキサイドなどを用いてもよい。
前記熱可塑性樹脂として、ゴム、スチレン系単量体、アルキルエステル単量体および/または不飽和ニトリル系単量体を混合したスチレン系樹脂を用いてもよい。または、スチレン系単量体と不飽和ニトリル系単量体とが重合されたスチレン系共重合体樹脂を用いてもよい。本発明の具体例では、汎用ポリスチレン(GPPS)、シンジオスタチックポリスチレン(SPS)、HIPS、ABS、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート樹脂(ASA)、SAN、α−メチルスチレン−アクリロニトリル樹脂(MSAN)、メチルメタクリレート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(MABS)のような樹脂などを用いることができ、これらの2種以上の混合物も用いることができる。
または、前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂を用いることができる。前記ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いることができ、グリシジル基や(メタ)アクリレート基に変性された変性ポリオレフィンも用いられうる。前記ポリエチレンは、HDPE、LDPE、LLDPEなどのいずれの形態も可能であり、アタクチック、シンジオタクチック、イソタクチックなどのいずれの構造も用いることができる。また、ポリオレフィンと他のエチレン性不飽和基を有するモノマーとの共重合形態にも用いることができる。
または、前記熱可塑性樹脂として、例えば、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルとポリ(2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレン)エーテルの共重合体、およびポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルとポリ(2,3,5−トリエチル−1,4−フェニレン)エーテルの共重合体などを用いることができ、これらの混合物も適用することができる。
また、前記熱可塑性樹脂として、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のテレフタル酸エステル樹脂も用いることができる。または、PETG等の変性ポリエステルも用いることができる。
前記熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、ウレタン樹脂、フェノール樹脂などを用いることができ、これらを2種以上混合して用いることができる。
本発明の樹脂組成物は、必要に応じて、例えば、難燃剤、アンチモン化合物、滴下防止剤、熱安定剤、離型剤、耐候安定剤、ハロゲン安定剤、滑剤、フィラー、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、衝撃補強剤等の添加剤をさらに含むことができる。前記添加剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。前記難燃剤としては、他のハロゲン系難燃剤を用いてもよく、臭素系難燃剤を用いてもよい。また、リン系難燃剤も併せて用いることができる。また、前記難燃補助剤としては、酸化アンチモンを用いてもよい。前記酸化アンチモンは、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモンまたはこれらの混合物でありうる。
本発明の樹脂組成物は、前記構成成分とその他の添加剤とを同時に混合した後、押出機内で溶融押出してペレットの形態に製造することができる。前記製造されたペレットは、射出成形、押出成形、真空成形、キャスティング成形などの多様な成形方法を通じて様々な成形品として製造されることができる。
本発明はまた、前記樹脂組成物を成形した成形品を提供する。前記成形品は、前記組成物を押出したペレットを硬化段階を経ないで成形した材料であり得る。前記成形品は、耐衝撃性、流動性、難燃性などがすべて優れていて、電化製品および電子機器の外装材、コンピューターのハウジングまたはその他の事務用機器のハウジングなどに広範囲に適用することができる。
本発明において、前記成形品は、前記高分子樹脂がブタジエン−スチレン−アクリロニトリル共重合体(ABS)である場合、キセノンアーク灯で300時間照射した後、ASTM D4459に従って、照射前の色相との差として測定された色相変化(ΔE1)が15以下であり、樹脂組成物を240℃で10分間10oz射出機で滞留した後、射出した試験片の、滞留をせずに射出成形した試験片の色相との差として測定された変色度(ΔE2)が5以下でありうる。
本発明を、下記実施例によってさらに説明するが、本発明の技術的範囲は下記実施例に制限されない。
<実施例1〜6および比較例1〜4:臭素化ジフェニルエタン混合物の製造>
実施例1:DPE−6の製造
温度計、攪拌機および冷却管を備えた500mlの4つ口フラスコに塩素系有機溶媒であるジクロロエタン111gおよび臭素195.6g(1.22モル)を投入し攪拌しながら、温度を−5℃まで冷却し、臭素化剤溶液を得た。次いで、1Lの4つ口フラスコに塩素系有機溶媒であるジクロロエタン156g、ジフェニルエタン36.4g(0.2モル)、および金属塩ルイス酸触媒である塩化第二鉄0.91gを投入し攪拌して溶解させてジフェニルエタン溶液を得た。このジフェニルエタン溶液に先に調製した臭素化剤溶液を10℃で4時間かけて滴下し、その後、昇温して25℃で2時間熟成させた。臭素化剤溶液を約75%滴下した時、結晶が析出し始め、反応液は最終的にスラリー状態となった。
反応完了後、反応器に水280g、ヒドラジン0.8gを投入し、残存する臭素を除去し昇温させて、溶媒を留去した。溶媒をすべて留去し濾過した後、水で洗浄し100℃で4時間乾燥させて、乳白色の臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−6)124.6gを得た。収率は、投入されたジフェニルエタンに対して95%の高収率で得られた。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物のGC/MSおよび元素分析結果を表1に示した。臭素の平均置換数は、6であった。
実施例2:DPE−6.4の製造
ジクロロエタン111gに臭素208.6g(1.30モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−6.4)は、130.6gであった。
実施例3:DPE−6.75の製造
ジクロロエタン111gに臭素220g(1.38モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−6.75)は、135.8gであった。
実施例4:DPE−7の製造
ジクロロエタン111gに臭素228.2g(1.43モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−7)は、139.5gであった。
実施例5:DPE−7.35の製造
ジクロロエタン111gに臭素239.6g(1.50モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−7.35)は、144.8gであった。
実施例6: DPE−7.7の製造
ジクロロエタン111gに臭素251g(1.57モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−7.7)は、150.1gであった。
比較例1:DPE−5の製造
ジクロロエタン111gに臭素163g(1.02モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−5)は、117.1gであった。
比較例2:DPE−8の製造
ジクロロエタン111gに臭素260.8g(1.63モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−8)は、154.51gであった。
比較例3:DPE−8.5の製造
ジクロロエタン111gに臭素277.1g(1.73モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−8)は、162gであった。
比較例4:DPE−9の製造
ジクロロエタン111gに臭素293.4g(1.83モル)を投入して調製された臭素化剤溶液を用いたことを除いては、実施例1と同様に実施した。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物(DPE−9)は、169.5gであった。
比較例5:DPE−AlClの製造
ジフェニルエタンの7個の水素原子をBrに置換するために、温度計、攪拌機および冷却管を備えた500mlフラスコ(4ネック付)中に臭化メチレン100mLにジフェニルエタン36.4gを添加して溶解させて6℃に冷却し、AlClを1.74g添加した。この溶液に臭素224gを1時間かけて、反応温度を6〜8℃に維持しながら滴下した。約61%のBrが滴下された時に固体生成物が沈殿し始めた。黄色の反応混合物を0.3時間18℃に加熱して褐色のスラリーを得た。加熱を1.2時間続けて最大54℃まで加熱した。その後、65℃でメタノールを0.4時間かけて200mL滴下した。メタノールが数滴添加されると、スラリー状の反応物が白色に変色した。粘度が高くて白色であるスラリー状の反応物を、冷却し濾過した後、メタノールで洗浄して空気中で乾燥させた。得られた反応生成物は、138.6gであって94.3%の収率であった。得られた臭素化ジフェニルエタン混合物のGC/MSおよび元素分析結果を表1に示した。
比較例6:DPE−FeBrの製造
ジフェニルエタンの7個の水素原子をBrに置換するために、温度計、攪拌機および冷却管を備えた500mLフラスコ(4ネック付)中に臭化メチレン100mLにジフェニルエタン36.4gを添加して溶解させて8℃に冷却し、FeBrを2.08g添加した。この溶液に臭素224gを0.8時間かけて、反応温度を8〜15℃に維持しながら滴下した。約81%のBrが滴下された時に固体生成物が沈殿され始めた。黄色の反応混合物を1.8時間89℃に加熱して褐色のスラリーを得た。この時、コンデンサで損失された臭素量を補充するために、6.2gの臭素をさらに滴下した。反応物は、さらに1.0時間の間87〜95℃まで加熱し、トラップで測定した理論的HBr回収量は97.1%であった。
得られた混合物を、70℃まで冷却し、メタノール200mLを0.3時間かけて滴下しながら還流した。溶媒の色は維持されたが、反応器内部に小さい白色の粒子等が反応器の壁を通じて観察された。冷却が終わった後、反応物を濾過し、濾過された反応物を7〜8回洗浄過程を通じて洗浄液が色を有しなくなるまで洗浄した。乾燥後、144.4gの反応物を収得し、収率は98.2%であった。
各実施例および比較例で合成された臭素化ジフェニルエタン混合物のGC/MSを利用した組成分析を行なった。試料を希釈係数=2000(0.5mg/mL)でトルエンに完全に溶解させた後、GCバイアルに1mLを満たした。測定機器は、Agilent 7683インジェクタ、Agilent 7890Nガスクロマトグラフィー(GC)およびAgilent 5975C質量分析検出器(MSD)を用いた。測定条件は、入口温度は320℃、split ratioはsplitlessであり、カラムはDB−5HT、カラム流速は1.0ml/min、オーブン温度プログラムは40℃(2min)−40℃/min→200℃−10℃/min→260℃−20℃/min→340℃(2min)であり、MS界面温度は280℃であった。オートサンプラーを利用してGC/MSDに1μlの試料を注入して定性分析を行った。それぞれの測定された組成は、面積を基準として用いた。Br含量分析は、イオンクロマトグラフィー(IC)を利用し、試料を過量の酸素を注入して燃焼させた後、IC−500を用いて検量線を作成した後に測定した。結果を下記表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜6の臭素化ジフェニルエタン混合物は、ヘキサブロモジフェニルエタンとジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物とを特定範囲で含有する。一方、比較例1〜6の混合物は、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が30質量%を超過し、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量が55〜85質量%の範囲を外れることが分かる。
<実施例7〜12および比較例7〜12:樹脂組成物の製造>
樹脂組成物の製造のために用いられた各成分の仕様は、次のとおりである。
(A)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂
平均粒子径が0.32μmであるポリブタジエン19.1質量%、スチレン57.8質量%およびアクリロニトリル22.4質量%を有するABS樹脂であるSD−0160(第一毛織株式会社製)を用いた。
(B)臭素化ジフェニルエタン混合物
前記実施例1〜6および比較例1〜6で製造された臭素化ジフェニルエタン混合物をそれぞれ用いた。
(C)三酸化アンチモン
韓国のILSUNG ANTIMONY CO.,LTD.で製造された三酸化アンチモンを用いた。
(D)スズマレイン酸塩系化合物
韓国のSongwon Industrial Co., Ltd.で製造されたジブチルスズマレイン酸塩重合体であるTM−600Pを用いた。
(E)塩素系化合物
米国のDDE社で製造された塩素化ポリエチレン(CPE)Tyrin 3245Pを用いた。
(F)滴下防止剤
DuPont−Mitsui Chemicals Co., Ltd.のTEFLON 7A−Jを用いた。
実施例7〜12および比較例7〜12
前記各構成成分を下記表2に示したものと同様の含量で添加し、酸化防止剤として韓国のSongwon Industrial Co., Ltd.で製造されたヒンダードフェノール系酸化防止剤であるIrganox1076を0.3質量部、ステアリン酸系金属滑剤であるSongwon Industrial Co., Ltd.で製造されたSONGSTAB Ca−STを0.4質量部およびワックスを1質量部添加して、ミキサーで均一に混合した後、二軸押出機で押出して、ペレットの形態に製造した。製造されたペレットを80℃で3時間の間乾燥後、6oz射出機で成形温度180〜280℃、金型温度40〜80℃の条件で射出して、10cm×10cm×3.2mmの試験片を製造した。
射出された試験片は、ASTM D4459の試験方法によって顔料や染料などが添加されていない本来の色相の試験片とキセノンアーク灯で300時間の間照射した試験片との色差を測定して、その色相変化をΔE1で表示した。色相は、ミノルタ CM−3700D測色器を用いて測色し、国際照明委員会の色差式1976 CIELabを基準として色差を決めた。
また、熱安定性評価のために、10oz容量のLS Industrial System Co., Ltd.のIDE140ENII射出機を用いて、200mm×50mm×2mmの試験片を製造した。具体的には、240℃で成形して連続的に試験片を成形した後、10分間樹脂を射出機内に滞留するようにした後に再び射出を行って、試験片を成形した。滞留前に射出成形した試験片と滞留後に射出成形された試験片間との色相変化を測定して、その差をΔE2で表示した。色相は、ミノルタ CM−3700D測色器を用いて測色し、国際照明委員会の色差式1976 CIELabを基準として色差を決定した。
前記表2に示すように、本発明に係る臭素化ジフェニルエタン混合物を用いた実施例7〜12は、優れた耐候性および熱安定性を有する。一方、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量およびジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が本発明の範囲を外れる臭素化ジフェニルエタン混合物を用いた比較例7〜12では、耐候性と熱安定性とが急激に低下したことが分かる。

Claims (16)

  1. ジフェニルエタンを臭素化して製造され、ヘキサブロモジフェニルエタン、ヘプタブロモジフェニルエタンおよびオクタブロモジフェニルエタンを含む臭素化ジフェニルエタン混合物であって、
    前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して、ヘキサブロモジフェニルエタンの含量が55〜85質量%であり、ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が0.01〜30質量%である、臭素化ジフェニルエタン混合物。
  2. ペンタブロモジフェニルエタン、ノナブロモジフェニルエタン、デカブロモジフェニルエタンおよびこれらの混合物からなる群から選択される1以上をさらに含む、請求項1に記載の臭素化ジフェニルエタン混合物。
  3. 前記ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物の含量が、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して1〜25質量%である、請求項1または2に記載の臭素化ジフェニルエタン混合物。
  4. ヘキサブロモジフェニルエタンの含量が、前記臭素化ジフェニルエタン混合物の総量に対して57〜85質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の臭素化ジフェニルエタン混合物。
  5. 前記ジフェニルエタンの奇数個の水素原子が臭素で置換された化合物は、ペンタブロモジフェニルエタン、ヘプタブロモジフェニルエタンまたはノナブロモジフェニルエタンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の臭素化ジフェニルエタン混合物。
  6. ゴム平均粒子径が0.32μmであり、ポリブタジエン19.1質量%、スチレン57.8質量%およびアクリロニトリル22.4質量%を含むABS樹脂に、前記臭素化ジフェニルエタン混合物を、Br含量が樹脂組成物の総量に対して10質量%となるように混合した樹脂組成物を射出成形して得られた試験片をキセノンアーク灯で300時間照射した後、ASTM D4459に従って、照射前の試験片の色相との差として測定した色相変化(ΔE1)が15以下であり、
    前記樹脂組成物を240℃で10分間10oz射出機で滞留した後に射出した試験片を、滞留せずに射出成形した試験片の色相との差として測定した変色度(ΔE2)が5以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の臭素化ジフェニルエタン混合物。
  7. 金属塩ルイス酸触媒が添加されたジフェニルエタン溶液に臭素化剤溶液を添加して−20〜50℃で臭素化させる段階を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の臭素化ジフェニルエタン混合物の製造方法。
  8. 前記ジフェニルエタン溶液は、塩素系有機溶媒にジフェニルエタンおよび金属塩ルイス酸触媒を添加して調製される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記臭素化剤溶液は、塩素系有機溶媒に臭素または塩化臭素を添加して調製される、請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記臭素化させる段階は、ジフェニルエタン1モル当たり5.5ないし7.7モルの臭素を導入する、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記塩素系有機溶媒は、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタンおよび1,1,2,2−テトラクロロエタンからなる群から選択される1以上である、請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記金属塩ルイス酸触媒は、Sb、SbCl、SbCl、SbBr、SbClBr、SbBrCl、Fe、FeCl、FeBr、Al、AlCl、Ti、TiCl、TiBr、Sn、SnCl、SnBr、SnCl、AlBr、Be、BeCl、Cd、CdCl、Zn、ZnCl、B、BF、BCl、BBr、BiCl、ZrおよびZrClからなる群から選択される1以上である、請求項7〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の臭素化ジフェニルエタン混合物を難燃剤として用いた樹脂組成物。
  14. 高分子樹脂100質量部および前記臭素化ジフェニルエタン混合物0.1ないし50質量部を含む、請求項13に記載の樹脂組成物。
  15. 前記高分子樹脂は、ポリオレフィン、芳香族ビニル系重合体、ゴム変性芳香族ビニル重合体、ゴム変性芳香族ビニル−シアン化ビニル共重合体、芳香族ビニル−シアン化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオキサイドおよびこれらの混合物からなる群から選択される1以上の熱可塑性樹脂、またはエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、ウレタン樹脂、フェノール樹脂およびこれらの混合物からなる群から選択される1以上の熱硬化性樹脂である、請求項14に記載の樹脂組成物。
  16. 難燃剤、アンチモン化合物、滴下防止剤、熱安定剤、離型剤、耐候安定剤、ハロゲン安定剤、滑剤、フィラー、光安定剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤および衝撃補強剤からなる群から選択される1以上の添加剤をさらに含む、請求項13〜15のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
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