JP2010143235A - グラスランおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次的不具合をもたらすことなしに軽量化を可能としたグラスランを提供する。
【解決手段】断面チャンネル状の基部4のほか、アウタリップ5,インナリップ6およびカバーリップ7を備えていて、基部4に中空状の芯材8を埋設して、その芯材8を表皮材9で被覆してある。芯材8は、長手方向に直交する断面においては相互に独立している複数の空隙部10をその断面における芯材8の周長方向に隔壁11を隔てて並設してなる中空部を有している。芯材8はポリプロピレン等のオレフィン系熱可塑性樹脂で形成され、アウタリップ5やインナリップ6を含む表皮材9はオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)で形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用ドアのグラスランおよびその製造方法に関するものである。
この種のグラスランは、周知のようにドアガラスを保持しつつそのドアガラスの昇降動作の際のガイドとなり、同時にドアガラス閉時のシール性を確保する機能を有するものである。そして、特許文献1に記載のように、グラスランの軽量化を目的として、リップ以外の基部を発泡熱可塑性エラストマー(例えば、発泡TPE)にて形成したものが提案されている。
特開2005−88718号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、その製法上の特殊性として超臨界二酸化炭素を発生・維持するための装置が不可欠であり、多額の設備投資が必要となることによって、製品のコストアップが余儀なくされるほか、いわゆる表面荒れなどの外観不良が発生するおそれがあり、なおも改善の余地を残している。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、上記のような二次的不具合をもたらすことなしに軽量化を図ることを可能としたグラスランとその製造方法を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、熱可塑性樹脂からなる中空状の芯材を熱可塑性エラストマーからなる表皮材で被覆してあるグラスランを特徴とする。
より具体的には、請求項2に記載のように、チャンネル状の基部とその基部の開口縁側に突出形成されたリップ部とを備えていて、少なくとも上記基部に中空状の芯材を埋設してあるものとする。
ここで、中空状の芯材の採用による極端な剛性低下を抑制する上では、請求項3に記載のように、芯材は、長手方向に直交する断面においては相互に独立している複数の空隙部をその断面における芯材の周長方向に並設してなる中空部を有しているものとする。
より具体的には、請求項4に記載のように、芯材の中空部を形成している複数の空隙部は隔壁を隔てて相互に隣接配置してあるものとする。
また、グラスランとしての屈曲容易性またはドアサッシュ等の相手側部材に対する形状追従性を確保する上では、請求項5に記載のように、芯材の長手方向の少なくとも一部に所定のピッチで複数のスリットを形成して、グラスランとしての屈曲容易性または相手側部材に対する形状追従性を具備させてあることが望ましい。
ここで、芯材および表皮材の材質としては、例えば請求項6に記載のように、芯材はオレフィン系熱可塑性樹脂製のものとし、表皮材はオレフィン系熱可塑性エラストマー製のものとする。
請求項7に記載の発明は、熱可塑性樹脂からなる中空状の芯材を熱可塑性エラストマーからなる表皮材で被覆してあるグラスランを製造する方法として、中空状の芯材を押出成形する工程と、上記芯材の長手方向の少なくとも一部に所定のピッチで複数のスリットを形成する工程と、上記スリットが形成された芯材の周囲に表皮層となるべき材料を押し出して、内部に中空状の芯材が埋設されたグラスランを押出成形する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、内部に容積の大きな中空部が確保されることで、グラスランの軽量化を達成することができる。また、グラスランの製造に際して特殊な設備を必要としないので、製造コストを低減することができるとともに、いわゆる表面荒れ等の二次的不具合の発生を抑制できる。
請求項7に記載の発明によれば、特殊で且つ大がかりな設備を必要とすることなしに効率良く中空状の芯材を有するグラスランを製造することができるほか、製造コストの低減とともに、いわゆる表面荒れ等の二次的不具合の発生を抑制できる。
図1〜7は本発明に係るグラスランのより具体的な第1の実施の形態を示す図であり、図1に示すように、グラスラン3は、自動車用ドア1におけるドアサッシュ2の内側に沿って嵌合保持される。なお、図1は左側フロントドアを示す。このグラスラン3は、ドアサッシュ2のルーフ側上辺部2aに相当する部分と前後の縦辺部2b,2cに相当する部分とを有していて、通常はそれぞれに押出成形されたものをコーナー部Cに相当する部分の型成形部にて相互に接続してある。
図2は図1のa−a線に沿う拡大断面図、すなわちドアサッシュ2に嵌合保持されていないグラスラン3の自由状態での拡大断面図を示しており、グラスラン3は、断面略チャンネル状の本体部たる基部4と、その基部4の開口縁側からチャンネル状空間の内方に向けて斜めに突出形成されたアウタリップ5およびインナリップ6と、インナリップ6とは反対側の外方に向けて突出形成されたカバーリップ7とを備えている。なお、ここではアウタリップ5およびインナリップ6のほかカバーリップ7を総称してリップ部と言う。そして、基部4は基底部4aのほかアウタ側およびインナ側それぞれの側壁部4b,4cを有していて、基底部4aと双方の側壁部4b,4cの三辺にて囲まれたチャンネル状空間にて図示外のドアガラスを受容するとともに、ドアガラス閉時においてはアウタリップ5およびインナリップ6の双方がドアガラスに弾接することになる。
ここで、先にも述べたように、図2はグラスラン3単体での自由状態を示していることから、当該グラスラン3をドアサッシュ2に嵌合保持させたときには、双方の側壁部4b,4cがほぼ平行となるまでそれぞれの側壁部4b,4cが起き上がることになる。
グラスラン3のうちチャンネル状の基部4には中空状の芯材8が埋設されていて、その芯材8が露出することがないようにアウタリップ5やインナリップ6さらにはカバーリップ7までも含んでなる表皮材9にて芯材8を被覆してある。
芯材8は、図3にも示すようにグラスラン3の長手方向においてその断面形状がほぼ一定していて、全体としては一体構造のものではあっても、いわゆるボックス断面形状(矩形断面形状)の芯材素片を芯材8の周長方向において並べたような形状となっている。そして、芯材8全体としての中空部は芯材8の周長方向において複数の領域であるボックス断面形状または断面多角形状の複数の空隙部10,10‥に隔壁11を介して分割されていて、それぞれの空隙部10,10‥は相互に独立している。そして、それぞれの空隙部10,10‥の総和をもって芯材8全体としての中空部が形成されている。
言い換えるならば、芯材8は、その長手方向に直交する断面においては相互に独立している複数の空隙部10,10‥をその断面における芯材8の周長方向に並設してなる中空部を有していることになり、芯材8の中空部を形成しているそれぞれの空隙部10,10‥は隔壁11を隔てて相互に隣接するように配置してある。
そして、図3から明らかなように、芯材8のうちグラスラン3そのものの基底部4aと両側の側壁部4b,4cとの境界部分に相当する部分では薄肉状のブリッジ部12のみが設定されている。これにより、芯材8が表皮材9と組み合わされてグラスラン3と化した段階では上記ブリッジ部12があたかもヒンジとして機能し、基底部4aに対する両側の側壁部4b,4cの起倒変位をスムーズに許容するようになっている。
なお、グラスラン3の機能の上で特に支障がない場合には、芯材8が表皮材9にて完全に被覆されている必要はなく、少なくとも芯材8の一部が表皮材9で被覆されることなく露出することがあっても良い。また、芯材8の中空部を形成しているそれぞれの空隙部10,10‥の形状も必ずしも図3に示したものに限らず、任意の形状とすることができる。例えば、中空円筒状の芯材素片を芯材8の周長方向において並べたような形状であっても良い。加えて、必要に応じて芯材8における隔壁11以外の部位の肉厚を部位ごとに変化させる形状としても良いほか、グラスラン3の基部4aにおいて、その基底部4aと両側の側壁部4b,4cとで中空状の芯材8が互いに独立していても良く、さらに基底部4aのみ、あるいは両側の側壁部4b,4cのみに芯材8を埋設するようにしても良い。
ここで、グラスラン3のうち図1のルーフ側上辺部2aに相当する部分については、図4に示すように芯材8に等ピッチあるいは不等ピッチにてスリットとして複数のV溝状の切欠部13を下向きに形成してある。図4の(A),(B)は共に図1のグラスラン3におけるM1部での芯材8のみの拡大図を示し、同図(A)は曲げる前の状態を、同図(B)は曲げた後の状態をそれぞれ示している。これらの図では、芯材8の長手方向に対してほぼ垂直となる複数の切欠部13を形成しているが、芯材8の長手方向に対して斜めとなるような複数の切欠部を形成するようにしても良い。
図4の(A)の状態から同図(B)のように上側が凸形状となるようにグラスラン3を曲げた場合には、芯材8における各切欠部13のV溝状空間があたかも消失するような形態で曲がり、結果としてグラスラン3のうち図1のルーフ側上辺部2aに相当する部分については所定の曲率が付与されることになる。これによって、グラスラン3のルーフ側上辺部2aに相当する部分についての屈曲容易性または相手側部材であるところのドアサッシュ2に対する形状追従性を具備させてある。
もちろん、グラスラン3のうち図1のルーフ側上辺部2aに相当する部分について、図5の(A)に示すように芯材8に等ピッチあるいは不等ピッチにてスリットとして複数の切り込み14を形成しても良い。この場合には、図4の(B)と同様に上側が凸形状となるようにグラスラン3を曲げた場合には、図5の(B)に示すように芯材8における各切り込み14がV溝状にいわゆる口開きすることから、結果としてグラスラン3のうち図1のルーフ側上辺部2aに相当する部分について図4と同様に所定の曲率が付与されることになる。これによってもまた、グラスラン3としての屈曲容易性または相手側部材であるところのドアサッシュ2に対する形状追従性を具備させてあることになる。
なお、図4,5の(B)において、芯材8に隣接してその芯材8が埋設されたグラスラン3を描いてあるのは、その芯材8が埋設されたグラスラン3の向きをわかりやすくするためである。
これらのことはグラスラン3のうち図1の縦辺部2bに相当する部分についても同様であって、グラスラン3のうち図1の縦辺部2bに相当する部分については、図6に示すように芯材8に等ピッチあるいは不等ピッチにてスリットとして複数の切り込み15を形成してある。図6の(A),(B)は共に図1のグラスラン3におけるM2部での芯材8のみの拡大図(車両前方側から見た図)を示し、同図(A)は曲げる前の状態を、同図(B)は曲げた後の状態をそれぞれ示している。
図6の(A)の状態から同図(B)のように車室外側が凸形状となるようにグラスラン3を曲げた場合には、芯材8における各切り込み15がV溝状にいわゆる口開きすることから、結果としてグラスラン3のうち図1の縦辺部2bに相当する部分については所定の曲率が付与されることになる。これによって、グラスラン3の縦辺部bに相当する部分についての屈曲容易性または相手側部材であるところのドアサッシュ2に対する形状追従性を具備させてある。
もちろん、グラスラン3のうち図1の縦辺部2bに相当する部分について、図7に示すように芯材8に等ピッチあるいは不等ピッチにてスリットとして複数のV溝状の切欠部16を形成しても良い。この場合には、図6と同様に車室側が凸形状となるようにグラスラン3を曲げた場合には、図7に示すように芯材8における各切欠部16のV溝状空間があたかも消失するような形態で曲がり、結果としてグラスラン3のうち図1の縦辺部2bに相当する部分について図6の(B)と同様に所定の曲率が付与されることになる。これによってもまた、グラスラン3のうち縦辺部2bに相当する部分についての屈曲容易性または相手側部材であるところのドアサッシュ2に対する形状追従性を具備させてあることになる。
また、上記芯材8は例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン(ポリオレフィン)系の熱可塑性樹脂材料にて形成される。オレフィン(ポリオレフィン)系の熱可塑性樹脂材料である理由は、比重の低減が可能であるほか、後述する表皮材9との密着性が良好であるからである。
もちろん上記以外にも、芯材8の材質として、例えばポリスチレン(PS)、ABS、AES、AAS等の各種スチレン誘導体樹脂材料、ポリエステル、ポリアミド、ポリオキシメチレン等の各種熱可塑性樹脂材料を用いることが可能である。この場合において、ポリスチレンを用いる場合にはブタジエン等のゴム成分を含むハイインパクトポリスチレン(HIPS)が望ましい。
ただし、物性とコストのバランスの上では、先に述べたポリエチレンやポリプロピレンを用いることが望ましい。特に熱による変形を少なくするべく、収縮率、線膨張係数(寸法安定性)、耐衝撃性、曲げ追従性等を考慮すると、充填材として例えばタルク等のフィラー分を比較的高配合(例えば、20〜50wt%程度)で含むポリプロピレンが望ましい。
その一方、リップ部5,6,7を含む表皮材9は、オレフィン系、スチレン系、ポリエステル系、ウレタン系等の各種熱可塑性エラストマー(TPE)にて形成される。特に物性とコストのバランスの上では、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)あるいはスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)が望ましい。さらに望ましくは、圧縮永久歪み特性に優れる完全架橋型のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV)を用いると良い。
結果として、充填材として例えばタルク等のフィラー分を含むポリプロピレンにて形成した中空状の芯材8をオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)からなる表皮材9にて被覆すると、両者共にオレフィン系の材料であるために芯材8と表皮材9との熱融着性に優れたものとなる。
したがって、このように構成されたグラスラン3によれば、断面形状が同一のいわゆる中実タイプのものと比較して、芯材8における中空部(各空隙部10の総和)の占有面積が大きく、相対的に断面積が小さいものとなるため、大幅な軽量化が期待できるとともに、比重の低減化も併せて達成することができる。特にグラスラン3の基部4にのみ中空状の芯材8が配置されているため、グラスラン3としての軽量化効果と耐へたり性とを両立できるようになる。
また、先に述べたように、中空状の芯材8をポリプロピレン等のオレフィン系熱可塑性樹脂製のものとし、表皮材9をオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)製のものとしてあるため、両者共にオレフィン系の材料であるために芯材8と表皮材9との熱融着性に優れ、両者の密着性が良好なものとなるとともに、グラスラン3の比重低減の上でも一層有利となる。特に、中空状の芯材8の材料であるポリプロピレン等のオレフィン系熱可塑性樹脂に充填材として例えばタルク等のフィラー分を含有させてあることによって、寸法安定性の上でも有利となる。
さらに、中空状の芯材8の長手方向の一部にスリットとして切欠部13または16あるいは切り込み14または15を形成して、グラスラン3としての屈曲容易性または相手側部材に対する形状追従性を具備させてあるため、グラスラン3を相手側のドアサッシュ2に組み付けた場合にグラスラン3がドアサッシュ2の曲率に忠実に追従し、その最適化が図れるようになる。
ここで、図2に示したグラスラン3の変形タイプとしてカバーリップ7を備えていない場合でも、図3の中空状の芯材8を用いることが可能である。
図8は本発明に係るグラスランの第2の実施の形態を示す。なお、先に図2に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態では、グラスラン23のチャンネル状の基部4に埋設した中空状の芯材18をカバーリップ7側にまで延長したものである。
この第2の実施の形態では、カバーリップ7側にまで中空状の芯材18を延長することで芯材18そのものの形状は複雑になるものの、カバーリップ7が比較的厚肉であることから、中空状の芯材18を用いたことによる軽量化の効果はより大きなものとなる。
次に、図2に示したグラスラン3の製造方法の一例を図9に基づいて説明する。この場合において、図2に示したグラスラン3と図8に示したグラスラン23とでは、カバーリップ7側にまで芯材8または18が延長されているか否かの違いだけであるので、両者ともに基本的には同じ製法で製造することが可能である。
図9は中空状の芯材8の押出成形と当該芯材8のグラスラン3への埋設とを連続的に行ういわゆるインライン方式での製造方法を示しており、製造設備として、芯材8の押出成形のための1台の押出機19とそれに付随する水槽20、引取機21およびスリット加工装置22が用意されている。さらに、グラスラン8のリップ部5,6,7を含む表皮材9の押出成形のための2台の押出機24,25とそれに付随する水槽26、および引取機と裁断機とを兼ねた引取・裁断装置27が用意されている。
押出機19の口金19aからは図3に示した断面形状を有する中空状の芯材8が引取機21にて引き取られながら連続的に押し出される。押出成形された芯材8はその後段の水槽20にて冷却されることで図3の断面形状が維持される。この場合において、押出成形された芯材8が水槽20を通過する過程では、いわゆる真空サイジング治具等を用いることにより、芯材8の中空部が潰れないように配慮するものとする。
図3に示した断面形状をもって芯材8の断面形状が確定したならば、引取機21の後段のスリット加工装置22にて図4あるいは図5に示したように芯材8にスリット加工を施して、切欠部13または切り込み14を形成する。より具体的には、例えばスリット加工装置22の近傍に成形後の芯材8の送り速度を検出するエンコーダ等のセンサを設け、そのセンサによる実送り速度に応じてスリット加工装置22のスリット加工刃の動きを制御し、もって図4,5に示したように所定のピッチでスリットとしての複数の切欠部13または切り込み14を形成する。
この場合において、図1に示すようにグラスラン3のうちルーフ側上辺部2aと縦辺部2b側とで芯材8にスリットを入れる方向が異なる場合には(図4,5と図6,7を参照)、スリット加工装置22に複数種類のスリット加工刃を用意しておき、ルーフ側上辺部2aと縦辺部2b側とでスリット加工刃を切り換えて芯材8にスリット加工を施すものとする。
こうしてスリット加工が施された芯材8はそのまま押出機24,25が共有する口金24aに送り込まれて、その周りにリップ部5,6,7を含む表皮材9が押し出されることで、内部に芯材8が埋設されたかたちでその芯材8が表皮材9にて被覆されたグラスラン3が押出成形されることになる。なお、2台の押出機24,25を用意してあるのは、例えば一方の押出機24からは表皮材9となるべき材料を供給する一方、他方の押出機25からは例えばアウタ,インナの双方のリップ5,6のうちドアガラスと摺接することになる部分に局部的に摺動特性に優れた高摺動性材料を供給していわゆる二重押出成形のかたちとするためであり、部位に応じて材料を使い分ける必要がない場合には1台の押出機24のみとすることも可能である。
こうして中空状の芯材8が埋設されたグラスラン3は、後段の水槽26を通過することで冷却され、さらに引取・裁断機27にて引き取られれながら所定長さに裁断されることで製品となる。
このように中空状の芯材8の押出成形と、その芯材8を被覆するためのリップ部5,6,7を含む表皮材9の押出成形とを連続的にインラインで行うことで、両者を別ラインで成形する場合と比べて芯材8の保管あるいは物流コストを低減することが可能となる。
本発明に係るグラスランが適用される自動車用ドアの概略説明図。 本発明に係るグラスランの第1の実施の形態を示す図で、図1のa−a線に沿う拡大断面図。 図2のグラスランに用いられる芯材単体での断面図。 スリットとしての切欠部が形成された芯材の要部を示す図で、(A)は曲げる前の状態を示す説明図、(B)は曲げた後の状態を示す説明図。 スリットとしての切り込みが形成された芯材の要部を示す図で、(A)は曲げる前の状態を示す説明図、(B)は曲げた後の状態を示す説明図。 スリットとしての切り込みが形成された芯材の要部を示す図で、(A)は曲げる前の状態を示す説明図、(B)は曲げた後の状態を示す説明図。 スリットとしての切欠部が形成された芯材の要部を示す図で、(A)は曲げる前の状態を示す説明図、(B)は曲げた後の状態を示す説明図。 本発明に係るグラスランの第2の実施の形態を示す断面図。 図2に示したグラスランを成形するための押出成形工程の概略説明図。
符号の説明
1…自動車用ドア
2…ドアサッシュ
3…グラスラン
4…基部
5…アウタリップ
6…インナリップ
7…カバーリップ
8…芯材
9…表皮材
10…空隙部
11…隔壁
13…切欠部(スリット)
14…切り込み(スリット)
15…切り込み(スリット)
16…切欠部(スリット)
18…芯材
23…グラスラン

Claims (7)

  1. 熱可塑性樹脂からなる中空状の芯材を熱可塑性エラストマーからなる表皮材で被覆してあることを特徴とするグラスラン。
  2. チャンネル状の基部とその基部の開口縁側に突出形成されたリップ部とを備えていて、
    少なくとも上記基部に中空状の芯材を埋設してあることを特徴とする請求項1に記載のグラスラン。
  3. 上記芯材は、長手方向に直交する断面においては相互に独立している複数の空隙部をその断面における芯材の周長方向に並設してなる中空部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のグラスラン。
  4. 上記芯材の中空部を形成している複数の空隙部は隔壁を隔てて相互に隣接配置してあることを特徴とする請求項3に記載のグラスラン。
  5. 上記芯材の長手方向の少なくとも一部に所定のピッチで複数のスリットを形成して、グラスランとしての屈曲容易性または相手側部材に対する形状追従性を具備させてあることを特徴とする請求項3または4に記載のグラスラン。
  6. 上記芯材がオレフィン系熱可塑性樹脂製のものであり、表皮材がオレフィン系熱可塑性エラストマー製のものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のグラスラン。
  7. 熱可塑性樹脂からなる中空状の芯材を熱可塑性エラストマーからなる表皮材で被覆してあるグラスランを製造する方法であって、
    中空状の芯材を押出成形する工程と、
    上記芯材の長手方向の少なくとも一部に所定のピッチで複数のスリットを形成する工程と、
    上記スリットが形成された芯材の周囲に表皮材となるべき材料を押し出して、内部に中空状の芯材が埋設されたグラスランを押出成形する工程と、
    を含むことを特徴とするグラスランの製造方法。
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