JP6050695B2 - オープニングトリムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オープニングトリムの製造方法に関し、詳しくは、天井材とピラーとが連続する自動車のドアの開口端に沿って装着可能とされるオープニングトリムの製造方法に関する。
従来、自動車のドアの開口端には、天井材とピラーとが連続するように配置されており、そのピラーは、ピラーガーニッシュなどにより装飾されている。また、このようなドアの開口端には、オープニングトリムが取り付けられている。
具体的には、例えば、車体のドア開口縁に沿って取付けられるトリム部と、トリム部の車室内側の側面に形成されたリップを備えたオープニングトリムを、ドア開口縁沿いに一連に形成されたフランジに覆嵌することにより取付け、そのリップによって、ルーフサイドからピラーにかけて、天井ボードおよびピラーガーニッシュの端縁を被覆する方法が、知られている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特開平11−20564号公報
上記した特許文献1においては、内装材としてピラーガーニッシュが設けられるフルトリム構造が採用されているが、近年、低コスト化の観点から、ピラーガーニッシュを設けないセミトリム構造が採用される場合がある。
このような場合には、ピラーガーニッシュが設けられないので、特許文献1に記載されるようにオープニングトリムを組み付けると、ピラー部分においてリップが浮き上がり、リップが目立つことにより、見栄えを損なうという不具合がある。そのため、例えば、ピラー部分においてリップを切除することが検討されるが、処理が煩雑であるという不具合がある。
そこで、リップを車室内側に膨らむように湾曲させながら、リップの先端部がトリム部の遊端部を超えるように延ばすことで、フルトリム構造の場合には、従来通り、リップで天井ボードおよびピラーガーニッシュの端縁を被覆することができ、セミトリム構造の場合には、ピラーのフランジにトリム部を覆嵌するとともに、そのトリム部をリップで覆い隠す構成のオープニングトリムが提案される。
このようなオープニングトリムによれば、フルトリム構造およびセミトリム構造のいずれかが採用される場合においても、簡易に優れた意匠性を確保することができる。
しかし、このようなオープニングトリムでは、車室内側には、略平面となるトリム部ではなく、車室内側に膨らむように湾曲するリップが露出されるので、見栄えを損なう場合がある。そこで、リップの車室内側への膨らみを抑えるように成形しようとすると、リップとトリム部との隙間を狭くする必要があるが、リップとトリム部との隙間を狭くすると、製造段階でリップとトリム部とが癒着してしまい、うまく隙間を形成することができないという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成で製造することができながら、フルトリム構造およびセミトリム構造のいずれかが採用される場合においても、優れた意匠性を確保することができるオープニングトリムの製造方法を提供することにある。
本発明のオープニングトリムの製造方法は、底部および底部の両端から並行に延びる1対の側部を備える断面視略U字状のトリム部と、底部と一方の側部との連続部分を基端部として一方の側部の外側に延び、先端部が一方の側部の遊端部を超えるように延びるリップ部とを備え、天井材とピラーとが連続する自動車のドアの開口端に沿って装着可能とされるオープニングトリムの製造方法である。
この製造方法は、リップ部と一方の側部との間に空間が形成されるように、リップ部の先端部と一方側の側部の遊端部とが連結され、トリム部の底部と1対の側部とが断面視略直線状となるように押出し成形し、押出成形体を製造する工程と、押出成形体を、リップ部とトリム部とが一体的に断面視略U字状となるようにロール成形し、ロール成形体を成形する工程と、ロール成形体におけるリップ部の先端部と一方側の側部の遊端部との連結を切離す工程とを備える。
このような構成によれば、押出成形体を製造する工程において、トリム部の底部と1対の側部とを断面視略直線状とし、かつ、リップ部と一方側の側部との間に空間が形成されるように先端部と遊端部とが連結された状態で、押出成形体が押出し成形される。
そのため、リップ部と一方側の側部とが癒着されることなく、リップ部と一方側の側部との間に確実に空間を形成させながら、押出成形体を製造することができる。
そして、ロール成形体を成形する工程において、押出成形体が、先端部と遊端部とが連結された状態で、リップ部が側部の外側となるように、リップ部とトリム部とを一体的に断面視略U字状となるように、ロール成形される。
これによって、リップ部の基端部が、トリム部の底部に追従して引っ張られ、リップ部が一方の側部側に向かって塑性変形することで、空間によって間隔を隔てるリップ部と一方側の側部との間の距離が狭いロール成形体を成形することができる。
次いで、ロール成形体におけるリップ部の先端部と一方側の側部の遊端部との連結を切り離すことにより、リップ部と一方側の側部との間隔の狭いオープニングトリムが製造される。
その結果、このようなオープニングトリムを用いれば、フルトリム構造が採用される場合には、オープニングトリムのリップ部によって、天井材およびピラー(ピラーガーニッシュ)が連続的に被覆されるので、優れた意匠性が確保される。
一方、セミトリム構造が採用される場合には、ピラーガーニッシュを有さないピラー部分において、リップ部がトリム部の遊端部を覆い隠すように配置されるので、リップ部の先端部やトリム部の遊端部が目立たず、車室内側には、車室内側への膨らみが低減されるように湾曲するリップ部が露出されるので、略平面となるトリム部の側部と同様の見栄えとすることができ、意匠性を確保することができる。
従って、フルトリム構造およびセミトリム構造のいずれかが採用される場合においても、優れた意匠性を確保することができるオープニングトリムを、簡易な構成で製造することができる。
本発明のオープニングトリムの製造方法によれば、簡易な構成で製造することができながら、フルトリム構造およびセミトリム構造のいずれかが採用される場合においても、優れた意匠性を確保することができる。
図1は、本発明の製造方法の一実施形態により製造されるオープニングトリムが、フルトリム構造が採用される自動車に取り付けられる形態の要部斜視図を示す。 図2は、本発明の製造方法の一実施形態により製造されるオープニングトリムが、セミトリム構造が採用される自動車に取り付けられる形態の要部斜視図を示す。 図3は、図1および図2に示すオープニングトリムを製造するための説明図であって、押出成形体の拡大断面図を示す。 図4は、図3に引き続き、オープニングトリムを製造するための説明図であって、ロール成形体の拡大断面図を示す。 図5は、図1および図2に示すオープニングトリムの非装着時における拡大断面図を示す。
1.オープニングトリムの構成
図1に示すように、自動車20、具体的には、天井材21とピラー22(およびピラーガーニッシュ23)とが連続する自動車20のドア(図示せず)の開口端25には、オープニングトリム1が備えられている。
オープニングトリム1は、後述する製造方法によって1本の紐状に形成される装飾部材であって、図示しないが、開口端25の略全周にわたって取付け可能とされている。
そして、詳しくは後述するが、オープニングトリム1が開口端25の略全周にわたって取付けられることにより、自動車20の車室内側において、天井材21とピラー22とが被覆され、意匠性が確保される。
また、オープニングトリム1にシール部12(後述)が設けられる場合には、ドア(図示せず)の閉時に、開口端25とドア(図示せず)との隙間がシールされ、防音性および耐水性が確保される。
以下において、図1に示すオープニングトリムの取付構造に用いられるオープニングトリムについて、図5を参照して詳述する。
オープニングトリム1は、図5に示すように、開口端25(図1参照)に沿って装着可能とされるトリム部2と、そのトリム部2から延設されるリップ部3とを一体的に備えている。
トリム部2は、分割された多数の芯材片からなる芯材4と、その芯材4の周囲に配置され、トリム部2の外形形状を画成するソリッドゴム5とからなり、断面視略U字状に形成されている。
具体的には、トリム部2は、底部6と、底部6の両端から並行に延びる1対の側部7とを備え、それら側部7の遊端部8間において開口する断面視略U字状に形成されている。
なお、以下において、2つの側部7を区別する場合には、一方側(紙面左側)の側部7を一方側の側部7aとし、他方側(紙面右側)の側部7を他方側の側部7bとする。また、1対の側部7のそれぞれの遊端部8には、芯材4が内在しておらず、一方側の側部7aの遊端部8(一方側の遊端部8aとする)は、底部6から離れるに従って外側(後述するリップ部3の先端部11側)へ湾曲している。他方側の側部7bの遊端部8(他方側の遊端部8bとする)は湾曲しておらず、断面視略直線状である。
また、その他の点については、トリム部2は、断面視において1対の側部7が対向する間の中央を側部7の延設方向において横切る直線を対称軸として、略線対称となるように形成されている。
また、各側部7のそれぞれには、それら側部7の対向方向内側に向かって突出する突起9が、複数(各側部7に2つ)、一体的に設けられている。
複数(2つ)の突起9は、側部7の延設方向に互いに間隔を隔てて配置されている。
突起9は、ソリッドゴム5から、先細りする形状に形成されており、やや底部6側に向かって傾斜するように、1対の側部7の対向方向における内側面から立設されている。
リップ部3は、ソリッドゴム5からなり、トリム部2の底部6から一方側の側部7aの外側に延びるように形成されている。
より具体的には、オープニングトリム1の非装着時において、リップ部3は、一方側の側部7aと底部6との連結部分を基端部10として外側に延び、一方側の側部7aに沿いながら、その一方側の遊端部8aにわずかに近づくような略平面となる外側面(一方側の側部7aと対向する内側面と反対側の外側面)を有する略平板形状に形成されている。そして、リップ部3の先端部11は、一方側の遊端部8aを、一方側の側部7aの延設方向において超えて延びている。
また、リップ部3の内側面(一方側の側部7aと対向する内側面)と、一方側の側部7aの外側面(リップ部3側と対向する外側面)との間には、例えば、その間隔が1.0mm前後の薄い空間が、形成される。
また、このようなオープニングトリム1には、図5において仮想線で示すように、必要により、シール部12を備えることができる。
シール部12は、スポンジゴムからなるシール部材であって、公知の方法により断面視略C字状に形成され、その曲部が他方側の側部7bの対向方向外側に向かって膨出するように、他方側の他方側の側部7bに設けられる。
このようなシール部12は、オープニングトリム1の装着時において、車室外側に向かって膨出するように配置される(図1参照)。そして、図示しないが、シール部12には、ドア(図示せず)の閉時において、ドア(図示せず)の外周縁が圧接され、それらの間がシールされる。これにより、防音性および耐水性の向上を図ることができる。
このようなオープニングトリム1は、図1に示すように、リップ部3が、自動車20の車室内側となるように装着され、そのリップ部3によって、天井材21とピラー22との、開口端25に臨む端部が、連続して被覆される。
より具体的には、図1に示される自動車20は、ルーフサイドレール24、ピラー22などによって、車室上部の開口端25が区画されている。
ルーフサイドレール24は、ルーフパネル(図示せず)の車幅方向両端に配置され、車両前後方向に沿って延設されている。このようなルーフサイドレール24は、車室内側に配置される内板24aと、車室外側に配置される外板24bとを備えており、それら内板24aと外板24bとが断面視略T字状となるように接合されることにより、ルーフサイドフランジ26が形成されている。
また、ピラー22は、ルーフサイドレール24から下方に延設されている。このようなピラー22は、車室内側に配置される内板22aと、車室外側に配置される外板22bとを備えており、それら内板22aと外板22bとが断面視略T字状となるように接合されることにより、ピラーフランジ27が形成されている。
そして、これらルーフサイドフランジ26と、ピラーフランジ27とは、略L字形状に一連に連なるように形成されており、それらの端部が、開口端25を形成している。
また、この自動車20において、ルーフパネル(図示せず)の車室内側面には、天井材21が設けられており、その天井材21によって、ルーフパネル(図示せず)の車室内側面が被覆されている。また、ピラー22の車室内側面には、ピラーガーニッシュ23が設けられており、そのピラーガーニッシュ23によって、ピラー22の車室内側面が被覆されている。すなわち、この自動車20では、フルトリム構造が採用されている。
このような自動車20に、オープニングトリム1を取り付けるには、まず、オープニングトリム1がルーフサイドレール24およびピラー22にわたって配置されるよう、オープニングトリム1の延びる方向において、約90°の曲げ応力を加える。これにより、自動的にリップ部3が開かれる。
そして、そのリップ部3が車室内側となるように、トリム部2を、その遊端部8間からルーフサイドフランジ26およびピラーフランジ27に挿入する。
このとき、ルーフサイドフランジ26およびピラーフランジ27が、1対の側部7に備えられる突起9により挟持され、オープニングトリム1が、ルーフサイドレール24およびピラー22に固定される。また、このときに、開口端25に臨む天井材21の端縁、および、開口端25に臨むピラーガーニッシュ23の端縁が、リップ部3により連続的に被覆される。
これにより、天井材21とピラー22とが連続する自動車20のドアの開口端25の略全周にわたって、オープニングトリム1が取付けられる。
このように、フルトリム構造が採用される場合には、オープニングトリム1のリップ部3によって、開口端25に臨む天井材21およびピラーガーニッシュ23の端縁が連続的に被覆されるので、それらの端縁が目立たず、優れた意匠性が確保される。
また、このように、オープニングトリム1が開口端25の略全周にわたって取付けられることにより、ドア(図示せず)の閉時に、開口端25とドア(図示せず)との隙間がシールされ、防音性および耐水性が確保される。
また、このようなオープニングトリム1は、図2に示すように、セミトリム構造が採用される自動車20に用いることもできる。
より具体的には、図2に示される自動車20は、上記と同様、ルーフサイドレール24、ピラー22などによって、車室上部の開口端25が区画されており、ルーフサイドレール24にはルーフサイドフランジ26が、ピラー22にはピラーフランジ27が、それぞれ一連に連なるように形成されている。
そして、この自動車20においては、ルーフパネル(図示せず)の車室内側面には、天井材21が設けられており、その天井材21によって、ルーフパネル(図示せず)の車室内側面が被覆されている。
一方、ピラー22の車室内側面には、ピラーガーニッシュ23が設けられておらず、ピラー22の車室内側面が露出されている。すなわち、この自動車20では、セミトリム構造が採用されている。
このような自動車20に、オープニングトリム1を取り付けるには、上記と同様、まず、オープニングトリム1がルーフサイドレール24およびピラー22にわたって配置されるよう、オープニングトリム1の延びる方向において、約90°の曲げ応力を加える。これにより、自動的にリップ部3が開かれる。
そして、そのリップ部3が車室内側となるように、トリム部2を、その遊端部8間からルーフサイドフランジ26およびピラーフランジ27に挿入する。
このとき、ルーフサイドフランジ26およびピラーフランジ27が、1対の側部7に備えられる突起9により挟持され、オープニングトリム1が、ルーフサイドレール24およびピラー22に固定される。また、このときに、開口端25に臨む天井材21の端縁が、リップ部3により被覆されるとともに、開口端25に臨むピラー22の端縁がトリム部2によって連続的に被覆される。なお、リップ部3の先端部11は、応力(復元力)によって、一方側の側部7aの延設方向において、トリム部2の一方側の遊端部8aを超えるように配置され、トリム部2の一方側の側部7aの一方側の遊端部8aが、リップ部3により被覆される。
このように、セミトリム構造が採用される場合には、ピラーガーニッシュ23を有さないピラー22部分において、リップ部3がトリム部2の遊端部8を覆い隠すように配置されるので、リップ部3の先端部11やトリム部2の遊端部8が目立たず、すなわち、リップ部3を備えていないオープニングトリム1と同様の見栄えとすることができ、優れた意匠性が確保される。
2.オープニングトリムの製造方法
次に本発明のオープニングトリム1の製造方法の一実施形態について、図3〜5を参照して説明する。
オープニングトリム1を製造するには、図3に示すように、まず、押出成形体17を製造する。
押出成形体17は、ソリッドゴム5からなり、トリム部2と、トリム部2から延設されるリップ部3とを一体的に備えている。
押出成形体17におけるトリム部2は、底部6と、1対の側部7とが平帯状(断面視略直線状)となるように、形成されている。1対の側部7には、複数(各側部7に2つ)の突起9が一体的に設けられている。突起9は、一方側の側部7aと他方側の側部7bのそれぞれから並行に突出するように成形されている。
押出成形体17におけるリップ部3は、基端部10(底部6と一方側の側部7aとの連続部分)から、複数の突起9とは反対側へ延び、一方側の側部7aから徐々に離間し、トリム部2の一方側の側部7aの延設方向略中央に至った後、その一方側の遊端部8aに徐々に近づくような湾曲形状に形成され、リップ部3の先端部11と一方側の遊端部8aとが連結されている。
なお、押出成形体17のトリム部2には、芯材4が平帯状(断面視略直線状)となるように、両遊端部8を除く1対の側部7と底部6とに連続して埋設されている。
このような押出成形体17を製造するには、ソリッドゴム5を公知の押出成形機により、押出成形(芯材4をインサートとするインサート成形)する。
このとき、押出成形体17において、リップ部3の先端部11と、一方側の側部7aの一方側の遊端部8aとが連結されていることにより、リップ部3と一方側の側部7aとの間に中空部13が区画される。押出成形体17におけるリップ部3の内側面(一方側の側部7aと対向する内側面)と、一方側の側部7aの外側面(リップ部3と対向する外側面)との間は、最も間隔が広い部分(一方側の側部7aの延設方向略中央)において、2.0mm〜3.0mmである。このように、中空部13を形成することによって、リップ部3と一方側の側部7aとが押出し成形時に癒着しない間隔が保たれる。
また、先端部11と一方側の遊端部8aとの連結部分には、中空部13に向かって窪む線条溝14が形成される。線条溝14が形成されることにより、先端部11と遊端部8との連結部分におけるソリッドゴム5は薄肉となる。
次いで、図4に示すように、押出された押出成形体17からロール成形体18を成形する。
押出成形体17からロール成形体18を成形するには、公知のロール成形機により、加熱された押出成形体17において、リップ部3が外側となり、突起9が内側となるように、底部6と1対の側部7との連続部分のそれぞれを湾曲させて、底部6と1対の側部7とで断面視略U字状となるように、ロール成形する。
これにより、ロール成形体18は、リップ部3の先端部11が一方側の遊端部8aに連結されながら、リップ部3の基端部10が底部6に追従して引っ張られ、リップ部3の湾曲部分が一方側の側部7a側に近づくことにより、中空部13が狭くなるように、塑性変形される。また、このとき、一方側の側部7aにおける一方側の遊端部8aには、芯材4が内在されていないので、一方側の側部7aに引っ張られ、一方側の遊端部8aが外側に向かって湾曲するように、塑性変形される。
これにより、リップ部3は、その外側面(一方側の側部7aと対向する内側面と反対側の外側面)が略平面を有する略平板形状となり、一方側の側部7aとの距離が短く保たれる。
そして、公知の裁断機により、ロール成形体18は、1本の紐状に定尺裁断される。
次いで、図5に示すように、定尺裁断されたロール成形体18からオープニングトリム1を成形する。
ロール成形体18からオープニングトリム1を形成するには、ロール成形体18を冷却させた後、公知のカッターを用いて、線条溝14から、先端部11と一方側の遊端部8aとを切り離す。
これにより、先端部11と一方側の遊端部8aとは離間され、オープニングトリム1が形成される。
3.作用効果
このようなオープニングトリム1の製造方法によれば、押出成形体17を製造する工程において、トリム部2の底部6と1対の側部7とを平帯状(断面視略直線状)とし、かつ、リップ部3と一方側の側部7aとの間に中空部13が形成されるように先端部11と一方側の遊端部8aとが連結された状態で、押出成形体17が押出し成形される。
そのため、リップ部3と一方側の側部7aとが癒着されることなく、リップ部3と一方側の側部7aとの間に確実に中空部13を形成させながら、押出成形体17を製造することができる。
そして、ロール成形体18を成形する工程において、押出成形体17が、先端部11と一方側の遊端部8aとが連結された状態で、リップ部3が側部7の外側となるように、リップ部3とトリム部2とを一体的に断面視略U字状となるように、ロール成形される。
これによって、リップ部3の基端部10が、トリム部2の底部6に追従して引っ張られ、リップ部3が一方側の側部7a側に向かって塑性変形することで、中空部13によって間隔を隔てるリップ部3と一方側の側部7aとの間の距離が狭いロール成形体18を成形することができる。
次いで、ロール成形体18におけるリップ部3の先端部11と一方側の側部7の遊端部との連結を、線条溝14から公知のカッターを用いて切り離すことにより、リップ部3と一方側の側部7aとの間隔の狭いオープニングトリム1が製造される。
その結果、このようなオープニングトリム1を用いれば、フルトリム構造が採用される場合には、オープニングトリム1のリップ部3によって、天井材21およびピラーガーニッシュ23が連続的に被覆されるので、優れた意匠性が確保される。
一方、セミトリム構造が採用される場合には、ピラーガーニッシュ23を有さないピラー22部分において、リップ部3がトリム部2の一方側の遊端部8aを覆い隠すように配置されるので、リップ部3の先端部11やトリム部2の一方側の遊端部8aが目立たず、車室内側には、車室内側への膨らみが低減されるように湾曲するリップ部3が露出されるので、略平面となるトリム部2の側部7と同様の見栄えとすることができ、意匠性を確保することができる。
従って、フルトリム構造およびセミトリム構造のいずれかが採用される場合においても、優れた意匠性を確保することができるオープニングトリム1を、簡易な構成で製造することができる。
1 オープニングトリム
2 トリム部
3 リップ部
6 底部
7 側部
7a 側部7a
8 遊端部8
8a 遊端部8a
10 基端部
11 先端部
13 中空部
17 押出成形体
18 ロール成形体
20 自動車
21 天井材
22 ピラー
25 開口端25

Claims (1)

  1. 底部および前記底部の両端から並行に延びる1対の側部を備える断面視略U字状のトリム部と、前記底部と一方の前記側部との連続部分を基端部として一方の前記側部の外側に延び、先端部が一方の前記側部の遊端部を超えるように延びるリップ部とを備え、天井材とピラーとが連続する自動車のドアの開口端に沿って装着可能とされるオープニングトリムの製造方法において、
    前記リップ部と一方の前記側部との間に空間が形成されるように、前記リップ部の前記先端部と一方側の前記側部の前記遊端部とが連結され、前記トリム部の前記底部と1対の前記側部とが断面視略直線状となるように押出し成形し、押出成形体を製造する工程と、
    前記押出成形体を、前記リップ部と前記トリム部とが一体的に断面視略U字状となるようにロール成形し、ロール成形体を成形する工程と、
    前記ロール成形体における前記リップ部の前記先端部と一方側の前記側部の前記遊端部との連結を切離す工程と
    を備えることを特徴とする、オープニングトリムの製造方法。

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