JP2008074376A - 自動車用ウェザーストリップ - Google Patents

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Naohisa Miyagawa
直久 宮川
Katsuhisa Kato
勝久 加藤
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Tokiwa Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

【課題】寸法の誤差や組立て時の誤差によって生じる密封性の悪化を、余分な費用をかけずに改善した自動車用ウェザーストリップを提供する。
【解決手段】ウェザーストリップ1を保持部2と中空シール部3とを長手方向に形成し、熱可塑性エラストマーよりなる該保持部の内部に芯材5を設け、該保持部の上部と該中空シール部との連接部に、長手方向の所定区間にわたって肉厚部13を一体に形成する。また、該保持部と中空シール部との間の連接部の所定区間のみの該連接部に更に肉厚部を積層したことを特徴としている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の車体における開口周縁のフランジに装着してトランク、バックドア、各種開閉ドア等の開閉パネルを密封する中空シール部を有する自動車用ウェザーストリップに関する。
自動車の車体における開口周縁のフランジに装着してトランク、バックドア、各種開閉ドア等の開閉パネルを密封する中空シール部を有する自動車用ウェザーストリップは、自動車の車体の開口周縁のフランジと開閉パネルとの隙間が、各々の寸法の誤差や組立て時の誤差によって、広がる区間が発生し、中空シール部と開閉パネルとの密封性が悪化する問題点があった。
更に、車体の開口周縁の湾曲されるコーナー部分のフランジに自動車用ウェザーストリップを装着した時に中空シール部が変形して潰れ、密封性が悪化する等の問題点があった。
このため、図9に示すように従来品は、密封性の悪い所定個所の中空シール部の内部に円筒状のスポンジゴム(21)等を挿入して、密封性を改善するための面倒な手間と、余分な費用が発生する問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するために、フランジと開閉パネルとの隙間が広がった所定区間及び湾曲されたコーナー部分の所定区間のフランジに保持部の上方頭部の外周被覆層の上側方向に連接した肉厚部に延長し変化した中空シール部や、連接部が延長し変化した中空シール部を装着することで、中空シール部と開閉パネルの密封性が改善した自動車用ウェザーストリップを提供するものである。
本発明は、上記目的を達成するために、自動車の開口周縁のフランジに装着するウェザーストリップ本体は、保持部と中空シール部とで形成され、該保持部には、長手方向に略U字状の芯材を設け、その芯材には、熱可塑性エラストマーによって内外に被覆層を形成する。該中空シール部は、該保持部の上部に熱可塑性エラストマーを以って形成する。該中空シール部には、長手方向の所定区間に該保持部の上部に連接する部分に肉厚部を変化形成することである。
また、該保持部と該中空シール部の間に熱可塑性エラストマーよりなる連接部を長手方向に形成し、且つその連接部の所定区間のみの上部に所定の厚さの肉厚部を変化形成してある。
本発明は、以上のように構成されているので、従来のこの種のウェザーストリップのように、自動車の車体の開口周縁と、フランジとの開閉パネルとの隙間が、各寸法及び組立の時の誤差によって、フランジと開閉車体の開口周縁の湾曲するコーナー部分の中空シール部の変形及び潰れによる密封性の悪化を防止する効果がある。また、従来の中空シール部の内部にスポンジゴムを挿入したもののように、面倒な手間と、容易に破損する等の憂いが無い効果がある。そして、本発明は、保持部と中空シール部により長手方向に形成すると共に、該保持部は、芯材に熱可塑性エラストマーによる外周被覆層と内周被覆層とを強固に被着し、また、中空シール部は、該保持部の上部に熱可塑性エラストマーを以って一体的に強固に成形し、且つ該中空シール部には、長手方向の所定区間の保持部の上部に一体に連接して肉厚部を形成したことにより、フランジと開閉パネル及び開口周縁の湾曲するコーナー部分の圧接による密封性を確実にする優れた効果がある。更に、保持部と中空シール部との間に熱可塑性エラストマーを以って連接部を形成し、その連接部の所定区間には、連接部の上部に肉厚部を積層したことにより、フランジと開閉パネル及び湾曲するコーナー部分を強固に圧接し、気密性と密封効果を著しく達成できる効果がある。
上記のように構成されている自動車用ウェザーストリップによれば、自動車の開口周縁のフランジに中空シール部を設けた保持部の保持片により支持固定する。該中空シール部の相手側に対して、開閉パネルとの隙間又はコーナー部分の湾曲部に対する隙間部分に対応する所定区間に該保持部と中空シール部との連接部に設けた各肉厚部を対接するよう装着することによって皺の防止及び隙間防止を達成し、安定した密封作用をするものである。
次に、本発明の実施例を図面について説明すると、図1に示すものは、請求項1のウェザーストリップ本体(1)を長手方向に押出し成形されたものであり、該ウェザーストリップ本体(1)は、取付部の保持部(2)と上部の中空シール部(3)とより長手方向に成形されている。
該保持部(2)には、内部に断面略U字状の芯材(5)を設け、該芯材(5)には、熱可塑性エラストマーよりなる外周被覆層(9)と、内周被覆層(10)とを被着又は被覆する。該中空シール部(3)は、該保持部(2)の頭部(7)の上部に図2に示すように熱可塑性エラストマーを以って内部に中空室(4)を形成する。且つ該中空シール部(3)には、長手方向の所定区間(12)に該保持部(2)の上部に連接して肉厚部(13)を一体に形成してある。
次に、図2に示すものは、図1のA−A線の縦断面を示し、図3に示すものは、図1のB−B線の断面で、保持部(2)の所定区間(12)の頭部(7)に所定の肉厚部(13)を一体的に形成したものである。
次に、図4に示す実施例のものは、請求項2に示すウェザーストリップ本体(1)であり、該保持部(2)と、上部の中空シール部(3)とより構成され、該保持部(2)には、内部の断面略U字状の芯材(5)に対し、熱可塑性エラストマーよりなる外周被覆層(9)と内周被覆層(10)とを被着又は被覆してある。且つ該保持部(2)と中空シール部(3)との間には、図4のC−C線の断面である図5に示す如く熱可塑性エラストマーよりなる連接部(6)を形成する。また、図6に示すものは、図4のD−D線の断面を示し、該連接部(6)の所定区間(12)の下部に一体的に所定の肉厚部(14)を積層して変形させたものである。符号(11)は、該保持部(2)の内部に設けた保持片を示したものである。
次に、図7に示す実施例は、本発明の製造方法を示すもので、第1押出し成形機(15)には、熱可塑性エラストマーを注入する。一方では、第1金型ダイス(17)では、該中空シール部(3)、連接部(6)及び所定区間(12)の肉厚部(14)を一体的に形成する。該第1金型ダイス(17)を通過後に、該肉厚部(14)を可変カッター(19)の上下作動によって、所定区間(12)に連接部(6)を肉厚部(14)に成形する。他方では走行する芯材(5)が第2金型ダイス(18)に進入し、第2押出し成形機(16)に注入された熱可塑性エラストマーによって第2金型ダイス(18)の内部で該芯材(5)の周囲の外周被覆層(9)と内周被覆層(10)を形成して保持部(2)を構成する。次に、第2金型ダイス(18)を通過直後に、前記第1金型ダイス(17)で成形された所定区間(12)に肉厚部(14)が形成された連接部(6)と、第2金型ダイス(18)で成形された該保持部(2)の外周被覆層(9)が各々押出し成形された直後の溶融状態で熱融着された後に、冷却水槽(20)を通過し、所望の長さに切断される。また、中空シール部(3)と連接部(6)が硬さの異なる熱可塑性エラストマーを使用する時は、押出し成形機を追加して使用成形するものである。
図8に示す実施例は、図7のE−E線の断面図を示すもので、中空シール部(3)の保持部(2)との連接部(6)を可変カッター(19)の上下動で所定区間(12)に肉厚部(14)を形成した状態を示したものである。
次に、図9に示すものは、従来例を示すもので、中空シール部(3)の所定区間(12)にスポンジゴム(21)等の弾発力の有する形成品を挿入して所期の目的を達成するものである。
本発明に使用する材料の説明をすると、断面略U字条の合成樹脂芯材は鉄等の金属または硬質合成樹脂によって形成され、硬質合成樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、またはそれらの硬質合成樹脂にタルクの粉体を20〜50重量%混合した混合合成樹脂を使用し、剛性を高め、線膨張係数を小さくし、例えばポリプロピレン樹脂100重量%の線膨張係数と比較して、ポリプロピレン樹脂60重量%とタルクの粉体を40重量%混合した混合合成樹脂は、線膨張係数を1/4以下に小さくして使用することができる。
更に被覆層及び中空シール部を形成する熱可塑性エラストマーとしては、硬さHDA80(JIS K7215)以下のオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体、スチレン系熱可塑性エラストマーまたはその発泡体が使用され、中空シール部は、被覆層より軟質の硬さHDA40(JIS K7215)以下の熱可塑性エラストマーまたはその発泡体を使用する。
そして、硬質合成樹脂の芯材と熱可塑性エラストマーは熱融着性を有するため、押出し成形時に一体的に強固に被着することができる。
本発明の中空シール部の所定区間に肉厚部を設けた一部欠除した全体斜面図である。 本発明の図1A−A線の縦断側面図である。 同じく本発明の図1B−B線の縦断側面図である。 本発明の他の中空シール部の所定区間に肉厚部を設けた一部欠除した全体斜面図である。 本発明の図4C−C線の縦断側面図である。 本発明の図4D−D線の縦断側面図である。 本発明の製造工程を示す一部欠除した側面図である。 本発明の可変カッターによる肉厚部の形成状態を示した断面図である。 従来のコーナー部分に使用される中空室に成形品を挿入した状態を示す全体斜面図である。 従来の図9E−E線の縦断側面図である。
符号の説明
1 ウェザーストリップ本体
2 保持部
3 中空シール部
4 中空室
5 芯材
6 連接部
7 頭部
9 外周被覆層
10 内周被覆層
11 保持片
12 所定区間
13、14 肉厚部
15 第1押出し成形機
16 第2押出し成形機
17 第1金型ダイス
18 第2金型ダイス
19 可変カッター
20 冷却水槽
21 スポンジゴム

Claims (2)

  1. 自動車車体の開口周縁のフランジに装着するウェザーストリップ本体(1)は、保持部(2)と中空シール部(3)とにより長手方向に形成し、該保持部(2)は、長手方向に断面略U字状の芯材(5)を有し、該芯材(5)には、熱可塑性エラストマーよりなる外周被覆層(9)と、内周被覆層(10)とから構成され、該中空シール部(3)は、該保持部(2)の上部に熱可塑性エラストマーを以って形成し、該中空シール部(3)には、長手方向の所定区間(12)に該保持部(2)の上部に連接する肉厚部(13)を形成した事を特徴とする自動車用ウェザーストリップ。
  2. 自動車車体の開口周縁のフランジに装着するウェザーストリップ本体(1)は、保持部(2)と中空シール部(3)とより構成され、該保持部(2)は、長手方向の断面略U字状の芯材(5)を有し、該芯材(5)には、熱可塑性エラストマーよりなる外周被覆層(9)と、内周被覆層(10)とから形成され、且つ該保持部(2)と該中空シール部(3)との間に熱可塑性エラストマーよりなる連接部(6)を形成し、該連接部(6)には、長手方向の所定区間(12)のみの該連接部(6)に対し、更に、肉厚部(14)を積層したことを特徴とする自動車用ウェザーストリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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