JP2007038984A - 車両用モールディング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明により提供される長尺な車両用モールディング10は、車体のピラーパネル4と該ピラーパネルに隣接して配置される窓板3の周縁との間の隙間に沿って取り付けられる。このモールディングの突出部40の先端42は、該先端の外向き縁21B側が窓板表面側に突出し且つ該先端の内向き縁21A側が本体部側に向けて凹むように段差46が形成されており、所定位置に取り付けられたときには前記先端の突出部分44が窓板表面に接触する一方で該先端の凹み部分43および突出部の先端に形成されたクッション部48の根元部分45は窓板表面から離間する。
【選択図】 図2
Description
かかる部位に装着されたモールディング(以下「ドリップモール」ともいう。)に求められる一つの典型的な機能として、運転手の側方視界の妨げとなることを防止すべく、車両走行時にフロントウインドウパネル(窓板)に付着した水(特に雨水)が車両のサイドウインドウ側に流れるのを防止する機能(以下「バリア機能」ともいう。)が挙げられる。
従来、この種のモールディングの上記バリア機能を強化すべく種々の工夫がなされてきた。例えば、特許文献1には、モールディング本体からウインドウパネルに向かって突出する突出部分(芯部分)の先端付近に、当該突出部分よりも軟質なエラストマー材料から構成され共押出成形によってモールディング本体及び突出部分と一体に成形されるリップ部分であって、当該ウインドウパネルに弾接するリップ部分を備えたモールディング(ドリップモール)が記載されている。
しかしながら、そのような軟質部が突出部分の先端に形成されると、当該突出部分の先端が窓板に接触し又離れる際に、軟質材料(典型的には軟質エラストマー)特有の不快な異音を発生させるために好ましくない。
即ち、請求項1の発明は、本発明によって提供される一態様のモールディングであり、車体のピラーパネルと、このピラーパネルに隣接して配置される窓板の周縁との間の隙間に沿って取り付けられる長尺な車両用モールディングである。
この車両用モールディングは、長尺状の硬質で剛性を備える材料から成形され、所定の位置に取り付けられたとき、前記ピラーパネル側に位置する外向き縁と前記窓板側に位置する内向き縁とを有する所定の横断面形状の本体部を備える。
また、前記本体部の内向き縁又はその近傍の窓板に相対する面には、押出成形で成形されるとともに前記窓板の表面に向けて突出するようにして前記本体部の長手方向に沿って一体的に接合され、窓板表面側に向けて前記本体部に掛かる外力に対して前記本体部を支持するのに十分な剛性と硬度を呈する硬質のポリマー材料から成る突出部を備える。
また、前記突出部の押出成形に同期して共押出成形で成形されるとともに前記突出部の先端の内向き縁側に融着されている軟質の弾性ポリマー材料から成り、該突出先端から前記窓板表面に対して斜めに交叉する方向に突出し、前記モールディングが所定の位置に取り付けられたとき、その先端が弾性変形して窓板表面に常時接触し得るクッション部を備える。
そして、本モールディングにおいては、前記突出部が前記クッション部よりも相対的に窓板面に対して付着し難い材料から構成されていることを特徴とする。
また、本モールディングにおいて前記突出部の先端は、該先端の外向き縁側が窓板表面側に突出し且つ該先端の内向き縁側が本体部側に向けて凹むように段差が形成されており、所定位置に取り付けられたときには前記先端の突出部分が窓板表面に接触する一方で、該先端の凹み部分および前記クッション部の根元部分は窓板表面から離間することを特徴とする。
このことにより、請求項1のモールディングによると、押出成形時に突出部先端の内向き縁側に、窓板に対して付着性の高いクッション部(緩衝部)のポリマー材料が一部流れ込んだとしても窓板に接触することに起因する異音の発生を防止するという効果が得られる。
かかる構成の請求項2のモールディングによると、請求項1のモールディングの奏する効果に加えて、ピラーパネルとモールディング本体部との間隙を効果的に遮蔽し得るという効果が得られる。
かかる構成の請求項3のモールディングによると、請求項1又は2のモールディングの奏する効果に加えて、窓板の表面とピラーパネルの車体外面側表面との距離の変化に拘わらず、ピラーパネルとモールディング表面との相対位置(典型的にはピラーパネル車体外面側表面とモールディング本体部の外面の面位置)を装着部位に拘わらず維持し、美観を保持するという効果が得られる。
かかる構成のモールディングでは、前記補助リップ部が障壁となって水が本体部の外面方向へ移動することを阻むことができる。従って、請求項4のモールディングによると、請求項1〜3のいずれかのモールディングの奏する効果に加えて、窓板表面に付着した雨水等が当該モールディングの本体部を越えてピラーパネル側(典型的には車体のサイドウインドウ側)に流出することをより確実に防止し得るという効果が得られる。
このような延伸方向で補助リップ部を形成することにより、突出部と本体部裏面側(車体内面側、即ち窓板に対向する面側)と当該補助リップ部とにより、窓板表面に付着した雨水等を集めてモールディング長手方向下方に流動させる好適な樋部が形成される。従って、請求項5のモールディングによると、請求項4のモールディングの奏する効果をさらに向上させ、窓板表面に付着した雨水等が当該モールディングの本体部を越えてピラーパネル側(典型的には車体のサイドウインドウ側)に流出することをより確実に防止することができる。
かかる構成の請求項6のモールディングによると、ピラーパネル部分に加えて、車両のルーフ部分においても雨水等が当該モールディングの本体部を越えて車体側方(典型的には車体のサイドウインドウ側)に流出することを防止するという効果が得られる。
以下、本発明の好適な一実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明するが、かかる説明は本発明のモールディングを図面に示したものに限定するものではない。
図1に示すように、本モールディング10は、車両(本実施形態では箱形の自動車)1の前方に配置される窓板3(以下「フロントウインドウパネル3」という。)の周縁とその両側に配置される車体のピラーパネル4との間の隙間に沿って取り付けられる長尺なモールディング10である。また、本モールディング10は、上記ピラーパネル4とフロントウインドウパネル3周縁との間に取り付けられる部分(以下「ウインドウモールディング部12」ともいう。)と長手方向に連続して一体に成形されている部分であって車両のルーフパネル2とルーフサイドパネル6との間の溝9に沿って配置される部分(以下「ルーフモールディング部15」ともいう。)を有する。
なお、図1には、車両の進行方向を向いて左側に取り付けられるモールディング10のみを示しているが、従来の一般的なドリップモールと同様、車両の進行方向を向いて右側の同様の部位には、図示するモールディング10と左右対称形状のモールディングが取り付けられる。本発明の説明には左側装着用モールディング10の図示で十分であるため右側装着用モールディングは示していない。
図2〜図4に示すように、本モールディング10は、大まかにいって、外面(意匠面)を構成する本体部20と、当該本体部の長手方向に沿って一体的に接合された突出部40とから構成されている。
即ち、本体部20の形状を維持する芯部24は所定位置に配置された際に下方(車体表面と対向する側)が開放され且つ内部が中空となるような楕円の円弧状に形成されている。この中空部分には、後述する係止具50,60,70が配置される。なお、本実施形態に係る芯部24はスチール製(例えばステンレス鋼)である。なお、芯部24はモールディング10の形状を維持し得る芯材として機能し得る硬質で剛性を備える材質のものであればよく、スチール等の金属製の他、例えば硬質のポリマー材料を主体に構成されたプラスチック製(例えばガラス繊維入りの強化プラスチック製)でもよい。
即ち、図2、図3に示すウインドウモールディング部12においては、フロントウインドウパネル3の表面とピラーパネル4の車体外面側表面4Aとの距離の変化に対応して本体部20の長手方向に沿った突出長さが変化している。なお、図4に示すルーフモールディング部15においては、突出部40の突出長さはウインドウモールディング部12よりも短く、本体部20から僅かに下方に一定の長さで延伸しているに過ぎない。
このように突出長さが装着位置に応じて調節されていることにより、突出部40の先端42がフロントウインドウパネル3に当たってモールディング本体部20を支持しつつ、車体におけるフロントウインドウパネル3(窓板)の表面とピラーパネル4の車体外面側表面4Aとの距離の変化に拘わらず、ピラーパネル4とモールディング10表面(本体部20意匠面)との相対位置(例えば、ピラーパネル車体外面側表面4Aとモールディング本体部20の外面の面位置)を装着部位に拘わらず一定に維持し、美観を保持することができる。
このクッション部48は、軟質の弾性ポリマー材料により突出部40に一体的に成形される。後述のリップ部32,36と同様、例えばハードセグメントがポリプロピレン等のオレフィン系樹脂であり、ソフトセグメントがエチレン−プロピレン−ジエン共重合体等である比較的軟質のTPO(例えば硬度HDA50〜70程度、本実施形態では硬度が60プラスマイナス5のTPO)から形成されたものが好ましい。
従って、このような先端42の凹み部分43(ここでは切欠き部分)の形成によって、本モールディング10を押出成形で製造する際に突出部先端42の内向き縁21A側にフロントウインドウパネル3に対して付着性の高いクッション部(緩衝部)成形材料(溶融したポリマー材料)が一部流れ込んだとしても、フロントウインドウパネル3に意図しないクッション部(緩衝部)形成材料から成る部分が接触することを防止することができる。これにより、離脱異音の発生を防止することができる。尚、ルーフモールディング部15ではクッション部48及び突出部40はルーフパネル2にほとんど接触しない。
図2及び図3に示すように、この外向きリップ部36は、本モールディング10を所定位置に取り付けた際、ウインドウモールディング部12においてはピラーパネル4に弾接し、ルーフモールディング部15においてはルーフサイドパネル6に弾接する。これにより、モールディング本体部20(ウインドウモールディング部12)とピラーパネル4との間の隙間、およびモールディング本体部20(ルーフモールディング部15)とルーフサイドパネル6との間の隙間を遮蔽して内部への雨水等の浸入を防止することができる。
特に、本実施形態では、補助リップ部32は突出部40とほぼ並行となる方向に延伸している。これにより、突出部40と本体部20裏面側(車体内面側、即ちフロントウインドウパネル3に対向する面側)と当該補助リップ部32とにより、フロントウインドウパネル3表面に付着した雨水等を集めてモールディング長手方向下方に流動させる好適な樋部が形成される。従って、本モールディング10によると、フロントウインドウパネル3(窓板)の表面の雨水等が本体部20を越えてピラーパネル4側(さらにはサイドウインドウ5側)に流出することをより確実に防止することができる。
さらにまた、補助リップ部32が障壁となってルーフパネル2表面の水が本体部20の外面(意匠面)方向へ移動することを阻むことができる。即ち、ルーフパネル2表面の水がサイドルーフパネル6側(典型的には該サイドルーフパネル6を越えて車体のサイドウインドウ5,7側)に流出することを防止することができる。
図2及び図3に示すように、ウインドウモールディング部12においては、本体部20の裏面側に本モールディング10を所定の位置に固定するための係止具50,60が長手方向に所定間隔をおいて数カ所配置されている。
図示されるように、かかる係止具50,60はポリアセタール製で、本体部20の上記中空部分に嵌め込まれて固定される係止本体部52,62と該係止本体部52,62から下方に突出する軸部54,64とから構成されている。軸部54,64の長さは、上記突出部40の突出長さの変化に対応して変化している。具体的には、ピラーパネル4の車体外面側表面4Aとフロントウインドウパネル3の下方にある底面4Bとの距離の変化に対応して変化している。
軸部54,64の下端部は嵌合突起部56,66を構成しており、その一部に弾性によって変形可能な係合片57,67(ここでは表面に凹凸構造57A,67Aを有する)が形成されている。
かかる構成の係止具50,60と保持具90とを備えることによって、所望する部位に本モールディング10(ウインドウモールディング部12)を容易に取り付けることができる。
即ち、モールディング本体部裏面側に取り付けた係止具50,60の嵌合突起部56,66を保持具90の挿入口93に挿入する。そして、図に示すように、係止具50,60の係合片57,67が弾性変形しながら挿入口93内部の係合部94に弾接する。このとき、係合片57と係合部94それぞれの凹凸構造が噛み合うことによって両者の固定、即ちモールディング10の車体への固定が実現される。
このような構造の保持具90と係止具50,60の採用により、ワンタッチで容易にモールディングを所望する部位に固定することができる。
図示されるように、かかる係止具70はポリアセタール製で、本体部20の上記中空部分に嵌め込まれて固定される係止本体部72と該係止本体部72から下方に突出する軸部74とから構成されている。軸部74の下面には、係合孔76が形成されている。係合孔の周縁部は弾性変形可能に形成されており、該係合孔76の直径よりも大きい径の部材(即ち後述するTスタッドの頭部)を圧入することができる。
かかる構成の係止具70とTスタッド98とを備えることによって、所望する部位に本モールディング10(ルーフモールディング部15)を容易に取り付けることができる。
即ち、モールディング本体部裏面側に取り付けた係止具70の係合孔76にTスタッド98の先端頭部を押し当て係合孔76の周縁部を変形させながら圧入する。そしてTスタッド98の先端頭部よりも径の小さい首部が挿入された時点で周縁部の形状が復帰し、Tスタッド98の係止具70係合孔76への嵌合が実現される。
このような構造の保持具(Tスタッド)98と係止具70の採用により、ワンタッチで容易にモールディングを所望する部位に固定することができる。
例えば、本モールディング10の所定の横断面形状に対応する開口形状の押出口を有するダイを備えた押出成形機を使用し、芯部24を構成する長尺状芯材(スチール材等)を供給しつつ被覆部22、補助リップ部32、外向きリップ部36、突出部40及びクッション部48をそれぞれ形成するための成形材料をダイに供給しつつ、いわゆる共押出成形を行うことにより、これら構成部分が一体に融着・成形された押出成形体(即ち本モールディング10)を製造することができる。このとき、押出口の開口形状を押出長に応じて制御しながら変化させることにより、突出部40の突出長さを任意に変化・調節することができる。また、押し出された突出部40の先端42(更にはクッション部48の根元部分45)に切り欠きを施すことによって、上述したような異音発生防止のための先端段差を形成することができる。
例えば、上記実施形態として例示したモールディング(ドリップモール)に限られず、車体のピラーパネルと、このピラーパネルに隣接して配置される窓板の周縁との間の隙間、例えばリアピラーとリアウインドウ(窓板)周縁との間の隙間に沿って取り付けられるモールディングも好ましい実施形態であり得る。
また、本発明のモールディングには、用途・目的に応じて種々の付属品を装着することができる(例えば長手方向の両端に必要に応じて装着するキャップ部材)。
また、上述の突出部の先端段差形状は一例であり、異音発生防止を実現し得る限りにおいて種々の形状の段差(切欠き)を設けることができる。
また、上述の係止具の構造は一例であり、本発明のモールディングを所定部位に取り付けるための係止構造に限定はない。
2 ルーフパネル
3 フロントウインドウパネル(窓板)
4 ピラーパネル
5,7 サイドウインドウ
6 ルーフサイドパネル
10 モールディング(ドリップモール)
12 ウインドウモールディング部
15 ルーフモールディング部
20 本体部
22 被覆部
24 芯部
32 補助リップ部
36 外向きリップ部
40 突出部
42 先端
48 クッション部
50,60,70 係止具
90 保持具
Claims (6)
- 車体のピラーパネルと、このピラーパネルに隣接して配置される窓板の周縁との間の隙間に沿って取り付けられる長尺な車両用モールディングであって、
前記モールディングは、長尺状の硬質で剛性を備える材料から成形され、所定の位置に取り付けられたとき、前記ピラーパネル側に位置する外向き縁と前記窓板側に位置する内向き縁とを有する所定の横断面形状の本体部と、
前記本体部の内向き縁又はその近傍の窓板に相対する面には、押出成形で成形されるとともに前記窓板の表面に向けて突出するようにして前記本体部の長手方向に沿って一体的に接合され、窓板表面側に向けて前記本体部に掛かる外力に対して前記本体部を支持するのに十分な剛性と硬度を呈する硬質のポリマー材料から成る突出部と、
前記突出部の押出成形に同期して共押出成形で成形されるとともに前記突出部の先端の内向き縁側に融着されている軟質の弾性ポリマー材料から成り、該突出先端側から前記窓板表面に対して斜めに交叉する方向に突出し、前記モールディングが所定の位置に取り付けられたとき、その先端が弾性変形して窓板表面に常時接触し得るクッション部と、
を備えており、
前記突出部は、前記クッション部よりも相対的に窓板面に対して付着し難い材料から構成されており、
該突出部の先端は、該先端の外向き縁側が窓板表面側に突出し且つ該先端の内向き縁側が本体部側に向けて凹むように段差が形成されており、所定位置に取り付けられたときには前記先端の突出部分が窓板表面に接触する一方で、該先端の凹み部分および前記クッション部の根元部分は窓板表面から離間する、
ことを特徴とする、車両用モールディング。 - 前記本体部の前記ピラーパネル側に、軟質の弾性ポリマー材料により前記本体部に一体的に成形され、前記モールディングが所定の位置に取り付けられたとき、該ピラーパネルに弾接する外向きリップ部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のモールディング。
- 前記突出部は、窓板の表面とピラーパネルの車体外面側表面との距離の変化に対応して前記本体部の長手方向に沿った突出長さが変化していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のモールディング。
- 前記本体部の前記内向き縁又はその近傍に前記突出部の形成位置よりも内向き縁側に軟質の弾性ポリマー材料により前記本体部に一体的に成形された補助リップ部を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のモールディング。
- 前記補助リップ部は、前記モールディングが所定位置に取り付けられたとき前記窓板面に向く方向に突出していることを特徴とする、請求項4に記載のモールディング。
- 少なくとも前記本体部は、前記ピラーパネルと窓板周縁との間に取り付けられる部分と、車両のルーフパネルとルーフサイドパネルとの間の溝に沿って配置されるルーフモールディング部を長手方向に連続して一体に有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のモールディング。
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