JP2010142014A - 回転電機駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッド車両等の回転電機を駆動する、インバータを備えた回転電機駆動装置において、断線等により、インバータに対する遮断信号が誤って活性化した場合でも、全インバータの回路保護を可能とするインバータ制御装置を提案する。
【解決手段】インバータ制御装置4は、インバータ2,3のうちのいずれかのフェール信号FE1,FE2が活性化したときに、当該フェール信号が活性化したインバータに対する遮断信号DWN1,DWN2を活性化させるのと同時に該フェール信号が活性化したインバータ以外のインバータに対する遮断信号も活性化させ、両インバータ2,3が同時にゲート遮断されるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の回転電機を備えた車両における回転電機の制御技術に関する。
例えば、エンジンに加えて2つの回転電機を備え、これらエンジン及び回転電機を、遊星歯車機構による動力分割機構を介して互いに連結し、車輪を駆動するようにしたハイブリッド車両が知られている。この場合、2つの回転電機は、車輪の駆動やエンジン始動のための電動機として機能するモード又は通常走行時や制動時に発電機として機能するモードで動作することが可能で、蓄電装置から提供される直流電流を三相交流電流に変換するインバータを備えた回転電機駆動装置により、駆動される。
当該回転電機駆動装置のインバータは、回転電機ごとに設けられ、対応する回転電機が電動機として機能する場合には蓄電装置から提供される直流電流を交流に変換して当該回転電機へ提供する。また、これらインバータは、対応する回転電機が発電機として機能する場合には、該回転電機から提供される交流電流を直流に変換し、該直流電流が蓄電装置へ提供されるか又は他の回転電機のインバータへ提供される。
このようなインバータのそれぞれには、回路保護を目的として過電流検知回路が設けられる。そして、一方の回転電機を駆動するインバータにおいて過電流検知回路により過電流が検知されると、該過電流を検知したインバータが自身のゲート遮断を行うと共にフェール信号を活性化させ、該活性化したフェール信号に従って他方の回転電機のインバータもゲート遮断されるようになっている。これにより、回路における過電圧や過電流の発生を防止することができる。回転電機駆動装置においてこのような制御を実行するインバータ制御装置について、特許文献1又は特許文献2に記載されている。
特許文献1の図2に示されているように、各インバータのパワーモジュールにおいて、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を駆動する駆動部(Dr1〜6)に過電流検知回路が設けられており、IGBTのうちのどれか1つにでも過電流が生じると、駆動部により当該IGBTのゲート遮断が行われると共にフェール信号(FE1,2)が活性化される。このフェール信号は、特許文献1の図1に示されているように、インバータ制御装置(70)へ入力されて遮断許可信号(RG1,2)とAND演算され、その結果の遮断信号(DWN1,2)が、他方のインバータへ提供される。フェール信号の活性化により遮断信号が活性化された該他方のインバータにおける駆動部は、IGBTのゲート遮断を実行する。
特開2005−130615号公報 特開2007−202345号公報
上記のようなインバータ制御装置において、例えば、回転電機MG2のインバータ(50)からインバータ制御装置(70)へ入力されるフェール信号(FE2)の信号経路に断線が生じた場合、このフェール信号(FE2)を論理演算するANDゲート(71)の両入力信号が活性化(論理ハイ)され、回転電機MG1のインバータ(40)へ遮断信号(DWN1)が活性出力される場合がある。この場合、回転電機MG1のインバータ(40)は遮断信号に従ってゲート遮断を実行するが、一方の回転電機MG2のインバータ(50)は、実際には過電流が生じた訳ではないので、動作を継続することになる。このタイムラグについて説明する信号タイムチャートを、図7に示してある。
断線の発生で、回転電機MG2のインバータからインバータ制御装置へ入力されるフェール信号が活性化の論理ハイに遷移すると、これに応じて、回転電機MG1のインバータに対する遮断信号が直ちに論理ハイへ遷移するので、インバータのゲート遮断により回転電機MG1の制御は、この時点で抑制される。しかし、実際には断線による誤信号なので、回転電機MG2のインバータは動作を継続しており、したがって回転電機MG2による電力消費が継続する。この後に、ハイブリッドコントロールを統括するパワーマネージメントECU(Electronic Control Unit)が、フェール信号(FE2)の活性化(論理ハイ)を認識すると、該パワーマネージメントECUからインバータ制御装置へ、回転電機MG2のインバータに対する遮断指令信号が送信されるので、これに応じてインバータ制御装置は、回転電機MG2のインバータに対する遮断信号を、ANDゲートとは別経路で論理ハイへ遷移させる。該遮断信号に従い回転電機MG2のインバータがゲート遮断を行うので、この時点で回転電機MG2の制御が抑制される。
つまり、一方の回転電機MG1の停止から他方の回転電機MG2の停止までの間に、タイムラグtが存在する。このタイムラグtの間に、動作している回転電機MG2のインバータに不具合が生じ得る。例えば、発電機として機能している回転電機MG1で発電した電力を、電動機として機能している回転電機MG2で消費して走行しているといった運転条件にある場合、タイムラグtの間の回転電機MG2の動作で、過渡的に蓄電装置からの電流持ち出しが急増して過電流となり(図7のバッテリ電流参照)、ヒューズ切断に至る可能性がある。
また、これとは逆に、回転電機MG1のインバータからインバータ制御装置へ入力されるフェール信号の信号経路に断線が生じた場合にも、同様のタイムラグtが存在することになる。この場合、例えば、回転電機MG1が発電機として機能し且つ回転電機MG2が電動機として機能していたとすると、タイムラグtの間の回転電機MG1の発電で、インバータにおける過電圧や蓄電装置への過充電が生じ得る。
なお、上記のようにして両遮断信号が活性化した後、パワーマネージメントECUとの通信に基づいてインバータ制御装置が異常を確定すると、遮断許可信号が非活性化の論理ロウに遷移し、これに応じて回転電機MG1の遮断信号は非活性化されて論理ロウとなる。この時点から、断線の生じていない方の回転電機MG1の駆動が許容され、該回転電機MG1による退避走行が実行される。一方、断線を生じている方の回転電機MG2については、遮断指令信号が継続されるので、遮断信号の論理ハイが維持され、制御が抑制される。
以上の技術背景に鑑みると、断線等により遮断信号が誤って活性化した場合でも全インバータの回路保護を可能とするインバータ制御装置が、回転電機駆動装置において必要である。
本発明に関わる車両用の回転電機駆動装置は、複数の回転電機と蓄電装置との間にそれぞれ設けられて、少なくとも一部の運転条件においていずれかの前記回転電機を電動機として機能させると共に他の前記回転電機を発電機として機能させ、対応する前記回転電機が電動機として機能する場合には前記蓄電装置から提供される直流電流を交流に変換し、対応する前記回転電機が発電機として機能する場合には該回転電機から提供される交流電流を直流に変換する、複数のインバータと、該各インバータに設けられて過電流を検知する過電流検知回路と、該過電流検知回路が過電流を検知したときに活性化される前記インバータごとのフェール信号に基づいて、前記インバータをゲート遮断するための遮断信号を出力するインバータ制御装置と、を含んで構成される。
このような回転電機駆動装置のインバータ制御装置について、本発明では、前記インバータのうちのいずれかの前記フェール信号が活性化したときに、当該フェール信号が活性化したインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該フェール信号が活性化したインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、インバータ制御装置とする。
あるいは、別の態様として、前記フェール信号の信号経路における断線を検知する断線検知回路を有し、該断線検知回路がいずれかの前記フェール信号の信号経路断線を検知したときに、当該信号経路断線が検知されたインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該信号経路断線が検知されたインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、インバータ制御装置とする。
あるいは、さらに別の態様として、前記各フェール信号の電圧が所定のしきい値を越えて変化するか否か監視し、いずれかの前記フェール信号の電圧が前記しきい値を越えて変化したときに、当該フェール信号の電圧が変化したインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該フェール信号の電圧が変化したインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、インバータ制御装置とする。
本発明に係る回転電機駆動装置のインバータ制御装置によれば、複数の回転電機のうちのいずれかのインバータでフェール信号が活性化したときに、他のインバータに対する遮断信号を活性化させると共に、そのフェール信号が活性化したインバータ自身に対しても遮断信号を同時に活性化させるようにしている。あるいは、断線等に起因するフェール信号の異常を判別し、異常が発生していると判別された場合には、他のインバータに対する遮断信号を活性化させると共に、そのフェール信号に異常のあるインバータ自身に対する遮断信号も同時に活性化させるようにしている。
これにより、断線等で活性状態のフェール信号が異常発生したインバータの遮断信号も、その他のインバータの遮断信号と共に直ちに活性化させてゲート遮断することができるので、従来技術にあった上記のタイムラグtが解消され、全インバータにおいて回路保護が実行される。
図1に、回転電機駆動装置の実施形態を示す。この実施形態は、エンジンEに加えて2つの回転電機MG1,MG2を備えたハイブリッド車両に適用した例で、エンジンE及び各回転電機MG1,MG2は、遊星歯車機構による動力分割機構Tを介して互いに連結されて車輪を駆動する。
一方の回転電機MG1は、エンジンEの始動時にスタータとして使用され、このときには電動機として機能する(力行モード)。エンジン始動後は主に発電機として機能し、運転条件に応じて他方の回転電機MG2への電力供給又は蓄電装置Bの充電を担当する。他方の回転電機MG2は、エンジン始動後に主に電動機として機能し(力行モード)、運転条件に応じて車輪を駆動する。また、減速や制動の運転条件では発電機として機能し(回生モード)、蓄電装置Bを充電する。
これら回転電機MG1,MG2には、内部ヒューズを備えた蓄電装置Bから電力が供給される。この蓄電装置Bと回転電機MG1,MG2との間には、昇圧装置Cと回転電機駆動装置1とが直列に接続され、昇圧装置Cにより蓄電装置Bの電源電圧が昇圧されて回転電機駆動装置1に提供され、回転電機MG1,MG2が駆動される。昇圧装置Cは、リアクトルC1とIGBTによるコンバータC2とを備えて構成され、蓄電装置Bによる電源電圧を昇圧する。なお、このような昇圧装置Cをもたない構成も可能である。
回転電機駆動装置1は、昇圧装置Cと回転電機MG1及び回転電機MG2との間にそれぞれ設けられたMG1用のインバータ2とMG2用のインバータ3とを備えている。この回転電機MG1,MG2ごとに設けられるインバータ2,3は、対応する回転電機MG1,MG2を電動機として機能させる場合には蓄電装置Bから昇圧装置Cを介し提供される直流電流を三相交流電流に変換し、また、対応する回転電機MG1,MG2を発電機として機能させる場合には該回転電機MG1,MG2から提供される交流電流を直流電流に変換する。
各インバータ2,3は、高電位線と低電位線との間に直列接続したIGBTQ1,Q2及び該IGBTQ1,Q2に並列接続したダイオードD1,D2を、U,V,Wの各相ごとに設けた構成を有する。IGBTQ1,Q2は、それぞれ駆動部Dr1,Dr2により駆動され、この駆動部Dr1,Dr2に、上述の特許文献1にあるような過電流検知回路が設けられている。この駆動部Dr1,Dr2の回路構成を図2に示している。
図示のように駆動部Dr1,Dr2は、ドライブICのポートP1によりベース制御されるNPNトランジスタT1及びPNPトランジスタT2と、IGBTQ1,Q2のコレクタ−エミッタ電流の分流電流によりベース制御されるNPNトランジスタT3と、を備えている。ドライブICは、インバータ制御装置4によるパルス幅変調(PWM)信号及び遮断信号DWN1,DWN2をポートP4に受信し、ポートP1を通じてトランジスタT1,T2を制御する。トランジスタT1,T2は電源電圧と接地電圧との間にコレクタ−エミッタ間が直列接続されており、その相互接続ノードの電位によりIGBTQ1,Q2がゲート制御される。すなわち、トランジスタT1,T2は、ポートP1のハイ出力に応じてIGBTQ1,Q2をオンにし、ポートP1のロウ出力に応じてIGBTQ1,Q2をオフにする。トランジスタT3は、コレクタ−エミッタ間がIGBTQ1,Q2のゲートと接地電圧との間に接続されており、IGBTQ1,Q2に過電流が流れると導通してIGBTQ1,Q2のゲート電圧を降下させる。このトランジスタT3のベースはドライブICのポートP2に接続されており、分流電流が流れて該ポートP2の電圧がしきい値以上に上昇すると、ドライブICは、ポートP1をロウ出力にすると共に、ポートP3のフェール信号FE1,FE2を活性化させる。
このように、いずれかの駆動部Dr1,Dr2において過電流検知回路が過電流を検知すると、駆動部Dr1,Dr2によりIGBTQ1,Q2のゲート遮断が行われると共にフェール信号FE1,FE2(図3参照)が活性化される。なお、MG1用のインバータ2から出力されるのがフェール信号FE1で、MG2用のインバータ3から出力されるのがフェール信号FE2である。このフェール信号FE1,FE2は、インバータ制御装置4へ入力される。
インバータ制御装置4は、ECU(Electronic Control Unit)を用いて構成され、インバータ2,3ごとのフェール信号FE1,FE2に基づいて、駆動部Dr1,Dr2によりインバータ2,3をゲート遮断するための遮断信号DWN1,DWN2(図3参照)を出力する。いずれかのフェール信号FE1,FE2の活性化に従ってインバータ制御装置4が、対応する遮断信号DWN1,DWN2を活性化させることにより、過電流を検知したインバータ2,3以外のインバータ2,3がゲート遮断される。このときにはその過電流を検知したインバータ2,3自身もゲート遮断しているので、回路における過電圧や過電流の発生を防止することができる。
なお、コンバータC2のIGBTを駆動する駆動部も、インバータ2,3の駆動部Dr1,Dr2と同じ構成を有するものとし、過電流検知回路により過電流が検知されると、自身のゲート遮断を行うと共にフェール信号を活性化させる構成とすることもできる。
インバータ制御装置4は、ハイブリッドコントロールを統括するパワーマネージメントECU10と通信し、協働してインバータ2,3を制御する。パワーマネージメントECU10は、エンジンECU等と連係して、運転状況に応じた回転速度やトルク指令値をインバータ制御装置4に提供し、インバータ制御装置4は、蓄電装置Bの出力電圧値、回転電機MG1,MG2の電流値、回転速度及びトルク指令値に基づいてPWM信号をインバータ2,3へ出力して駆動する。また、パワーマネージメントECU10は、回転電機MG1,MG2の運転状況に応じて遮断指令信号をインバータ制御装置4に提供する。
図3に、インバータ制御装置4における論理回路の第1例を示す。
インバータ制御装置4は、互いに協働して制御を実行する2つのCPUをMG1用とMG2用とに備えており、インバータ2,3及びコンバータC2に対する遮断信号DWN1,DWN2,DWNCの制御は、MG2用CPUが担当している。これらCPUには、インバータ2,3からフェール信号FE1,FE2が入力される。フェール信号FE1は回転電機MG1のインバータ2から入力されるフェール信号、フェール信号FE2は回転電機MG2のインバータ3から入力されるフェール信号である。
この他に、パワーマネージメントECU10から直にインバータ2,3へ出される遮断信号DWNHもあり、該遮断信号DWNHが活性化したときには直ちに両インバータ2,3がゲート遮断される。
上記のようにインバータ2,3における過電流検知で活性化されるフェール信号FE1,FE2は、運転状況に応じてCPUにより活性化(論理ハイ)される遮断許可信号RGIとAND演算される。遮断許可信号RGIは、エンジン始動後の正常運転時には常時活性化されている信号である。この第1例では、従来と異なり、点線で示すように、遮断許可信号RGIが活性化しているときにインバータ2のフェール信号FE1が活性化すると、インバータ3の遮断信号DWN2と同時にインバータ2自身の遮断信号DWN1も活性化される。また、遮断許可信号RGIが活性化しているときにインバータ3のフェール信号FE2が活性化すると、インバータ2の遮断信号DWN1と同時にインバータ3自身の遮断信号DWN2も活性化される。すなわち、インバータ制御装置4は、いずれか一方の回転電機MG1,MG2のインバータ2,3でフェール信号FE1,FE2が活性化すると、同時に両方のインバータ2,3に対する遮断信号DWN1,DWN2を活性化させる。これにより、断線等で活性状態のフェール信号FE1,FE2が異常発生した場合であっても、すべてのインバータ2,3の遮断信号を直ちに活性化させてゲート遮断することができるので、従来技術にあった上述のタイムラグt(図7)が解消され、全インバータにおいて回路保護が実行される。これについて、図4に信号タイムチャートを示している。
図4のタイムチャートは、発電機として機能している回転電機MG1で発電した電力を、電動機として機能している回転電機MG2で消費して走行しているといった運転条件、すなわち、回転電機MG1の発電及び蓄電装置Bによる電力を利用して回転電機MG2が一定のトルクを出力しているというような運転条件において、回転電機MG2のインバータ3からインバータ制御装置4へ入力されるフェール信号FE2の信号経路に断線が生じた場合の例である。信号経路に断線が発生するとフェール信号FE2は論理ハイに遷移するので、該フェール信号FE2を論理演算するANDゲートから論理ハイが出力される。すると、これに応じて回転電機MG1のインバータ2に対する遮断信号DWN1が直ちに論理ハイへ活性化されると同時に、回転電機MG2のインバータ3に対する遮断信号DWN2も直ちに論理ハイへ活性化される。したがってこの時点で、両回転電機MG1,MG2のインバータ2,3が共にゲート遮断されるので、図7のタイムラグtが解消され、バッテリ電流の持ち出し急増が防止されている。
この後に、フェール信号FE2の活性化を認識したパワーマネージメントECU10が、インバータ制御装置4へ、回転電機MG2のインバータ3に対する遮断指令信号を送信する。これに従いインバータ制御装置4のCPUは、回転電機MG2のインバータ3に対する遮断命令信号dwn2を論理ハイに活性化させる。なお、MG2用CPUから出力されている遮断命令信号dwn1,dwn2,dwnCは、パワーマネージメントECU10から受信される遮断指令信号に従って活性化される信号で、遮断命令信号dwn1が活性化するとインバータ2に対する遮断信号DWN1がANDゲートとは別経路で活性化し、遮断命令信号dwn2が活性化するとインバータ3に対する遮断信号DWN2がANDゲートとは別経路で活性化する。また、遮断命令信号dwnCが活性化するとコンバータC2に対する遮断信号DWNCが活性化する。
以上のようにして両遮断信号DWN1,DWN2が活性化した後、パワーマネージメントECU10との通信に基づいてインバータ制御装置4が異常を確定すると、遮断許可信号RGIが非活性化の論理ロウに遷移し、これに応じて回転電機MG1の遮断信号DWN1は非活性化されて論理ロウとなる。この時点から、断線の生じていない方の回転電機MG1の駆動が許容され、該回転電機MG1による退避走行が実行される。一方、断線を生じている方の回転電機MG2については、遮断指令信号に従い遮断命令信号dwn2の活性化が継続されるので、遮断信号DWN2の活性化が維持され、制御が抑制される。
図5に、インバータ制御装置4の第2例を示す。この第2例では、インバータ制御装置4に断線検知回路41が設けられている点が、上記第1例と異なっている。ただし、第2例では、第1例のインバータ制御装置4において断線検知回路41を設ける例を示しているが、断線検知回路41を設ける場合は、第1例のように各フェール信号FE1,FE2のAND演算結果を両方のインバータ2,3へ入力する構成は、必ずしも必要ない。
第2例において第1例と異なっている断線検知回路41の部分だけ説明すると、断線検知回路41は、インバータ制御装置4において、フェール信号FE1,FE2の入力信号経路の断線を検知するべく設けられている。具体的には図6(A)に示すように、断線検知回路41は、各フェール信号FE1,FE2の信号経路において信号電圧が所定のしきい値thを越えて変化するか否か、電圧の変化量を検出する電気回路である。本例の場合のしきい値thは、フェール信号FE1,FE2の論理ハイ電圧よりも高いレベルに設定されている。すなわち、信号経路の断線で接地経路がなくなったときに論理ハイ電圧(ΔV)を超えて上昇する信号の異常電圧(断線時ΔV)を、検知するように回路が構成されている。
当該断線検知回路41がいずれかのフェール信号FE1,FE2の信号経路断線を検知すると、図5中点線で示すように、両方のインバータ2,3に対する遮断信号DWN1,DWN2が同時に活性化され、インバータ2,3がゲート遮断される。つまり、例えばフェール信号FE2の信号経路断線が検知されたとすると、インバータ制御装置4は、信号経路断線が検知されたインバータ3に対する遮断信号DWN2を活性化させるのと同時に信号経路断線が検知されたインバータ3以外のインバータ2に対する遮断信号DWN1も活性化させる。したがって、全インバータにおいて回路保護が実行される。
このような断線検知回路41と同様の制御を、CPUにおいてソフトウエアにより実行することも可能である。この第3例のインバータ制御装置4について、図6(B)にフローチャートを示す。
例えば図3に示すインバータ制御装置4において、MG1用及びMG2用のCPUは、フェール信号FE1,FE2の電圧変化、本例の場合は信号電圧が論理ハイへ活性化するか否かを監視している(ステップS1)。そして、CPUは、いずれかのフェール信号FE1,FE2が活性化したことを確認すると、その電圧変化が、図6(A)に示すしきい値thを越えて変化するか否か、電圧の変化量を判断する(ステップS2)。続いて、CPUは、当該判断で信号電圧がしきい値thを越えて変化していると判断した場合には、両方のインバータ2,3に対する遮断命令信号dwn1,dwn2を活性化させ、遮断信号DWN1,DWN2を活性化させる(ステップS3)。つまり、例えばフェール信号FE2の電圧がしきい値thを越えて変化すると、該フェール信号FE2の電圧が変化したインバータ3に対する遮断信号DWN2を活性化させるのと同時にフェール信号FE2の電圧が変化したインバータ3以外のインバータ2に対する遮断信号DWN1も活性化させる。したがって、全インバータにおいて回路保護が実行される。
なお、第3例の場合も、第1例のように各フェール信号FE1,FE2のAND演算結果を両方のインバータ2,3へ入力する構成は、必ずしも必要ない。
第1例の場合は、断線であるか否かに関係なく、いずれかのフェール信号FE1,FE2が活性化したときには常に全インバータ2,3のゲート遮断を実行する制御である。これに対し、第2例及び第3例では、フェール信号経路の断線を検知しているので、断線が生じたときにだけ全インバータ2,3のゲート遮断を実行する制御とすることができ、通常制御と断線時制御とを分けることも、場合によっては可能である。
本発明に係る回転電機駆動装置の実施形態を示した回路図。 図1に示す駆動部の詳細を示した回路図。 図1に示すインバータ制御装置の第1構成例を示した論理回路図。 図3のインバータ制御装置においてフェール信号の信号経路断線が発生したときの信号状態を示したタイムチャート。 図1に示すインバータ制御装置の第2構成例を示した論理回路図。 (A)は、図5の断線検知回路が断線を検知するしきい値について例示した説明図、(B)は、図3のCPUにおいて実行される断線検知処理について例示したフローチャート。 従来技術に係るインバータ制御装置においてフェール信号の信号経路断線が発生したときの信号状態を示したタイムチャート。
符号の説明
1 回転電機駆動装置
2 MG1用インバータ
3 MG2用インバータ
4 インバータ制御装置
41 断線検知回路
FE1,FE2 フェール信号
DWN1,DWN2 遮断信号
MG1,MG2 回転電機
B 蓄電装置
Dr1,Dr2 駆動部(過電流検知回路)

Claims (6)

  1. 複数の回転電機と蓄電装置との間にそれぞれ設けられて、少なくとも一部の運転条件においていずれかの前記回転電機を電動機として機能させると共に他の前記回転電機を発電機として機能させ、対応する前記回転電機が電動機として機能する場合には前記蓄電装置から提供される直流電流を交流に変換し、対応する前記回転電機が発電機として機能する場合には該回転電機から提供される交流電流を直流に変換する、複数のインバータと、
    該各インバータに設けられて過電流を検知する過電流検知回路と、
    該過電流検知回路が過電流を検知したときに活性化される前記インバータごとのフェール信号に基づいて、前記インバータをゲート遮断するための遮断信号を出力するインバータ制御装置と、
    を含んで構成される、車両用の回転電機駆動装置であって、
    前記インバータ制御装置は、
    前記インバータのうちのいずれかの前記フェール信号が活性化したときに、
    当該フェール信号が活性化したインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該フェール信号が活性化したインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、
    回転電機駆動装置。
  2. 前記インバータ制御装置は、
    前記各フェール信号の信号経路における断線を検知する断線検知回路を有し、
    該断線検知回路がいずれかの前記フェール信号の信号経路断線を検知したときに、
    当該信号経路断線が検知されたインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該信号経路断線が検知されたインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、
    請求項1記載の回転電機駆動装置。
  3. 前記断線検知回路は、
    前記フェール信号の電圧が所定のしきい値を越えて変化したときに断線と判断する、
    請求項2記載の回転電機駆動装置。
  4. 前記インバータ制御装置は、
    前記各フェール信号の電圧が所定のしきい値を越えて変化するか否か監視し、
    いずれかの前記フェール信号の電圧が前記しきい値を越えて変化したときに、
    当該フェール信号の電圧が変化したインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該フェール信号の電圧が変化したインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、
    請求項1記載の回転電機駆動装置。
  5. 複数の回転電機と蓄電装置との間にそれぞれ設けられて、少なくとも一部の運転条件においていずれかの前記回転電機を電動機として機能させると共に他の前記回転電機を発電機として機能させ、対応する前記回転電機が電動機として機能する場合には前記蓄電装置から提供される直流電流を交流に変換し、対応する前記回転電機が発電機として機能する場合には該回転電機から提供される交流電流を直流に変換する、複数のインバータと、
    該各インバータに設けられて過電流を検知する過電流検知回路と、
    該過電流検知回路が過電流を検知したときに活性化される前記インバータごとのフェール信号に基づいて、前記インバータをゲート遮断するための遮断信号を出力するインバータ制御装置と、
    を含んで構成される、車両用の回転電機駆動装置であって、
    前記インバータ制御装置は、
    前記フェール信号の信号経路における断線を検知する断線検知回路を有し、
    該断線検知回路がいずれかの前記フェール信号の信号経路断線を検知したときに、
    当該信号経路断線が検知されたインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該信号経路断線が検知されたインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、
    回転電機駆動装置。
  6. 複数の回転電機と蓄電装置との間にそれぞれ設けられて、少なくとも一部の運転条件においていずれかの前記回転電機を電動機として機能させると共に他の前記回転電機を発電機として機能させ、対応する前記回転電機が電動機として機能する場合には前記蓄電装置から提供される直流電流を交流に変換し、対応する前記回転電機が発電機として機能する場合には該回転電機から提供される交流電流を直流に変換する、複数のインバータと、
    該各インバータに設けられて過電流を検知する過電流検知回路と、
    該過電流検知回路が過電流を検知したときに活性化される前記インバータごとのフェール信号に基づいて、前記インバータをゲート遮断するための遮断信号を出力するインバータ制御装置と、
    を含んで構成される、車両用の回転電機駆動装置であって、
    前記インバータ制御装置は、
    前記各フェール信号の電圧が所定のしきい値を越えて変化するか否か監視し、
    いずれかの前記フェール信号の電圧が前記しきい値を越えて変化したときに、
    当該フェール信号の電圧が変化したインバータに対する前記遮断信号を活性化させるのと同時に該フェール信号の電圧が変化したインバータ以外の前記インバータに対する前記遮断信号も活性化させる、
    回転電機駆動装置。
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