JP2010139190A - 空調機の外気導入装置 - Google Patents

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Tomoyoshi Ashikaga
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Teppei Seguchi
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Abstract

【課題】フィルタの長寿命化を図ることができると共に、所定物質の含有率の低い外気を利用して空調運転を行うことが可能な空調機の外気導入装置を提供する。
【解決手段】外気導入装置100は、給気加湿ホース6c、取得部116、第1フィルタ111、第2フィルタ112、及び切り換え制御部117を備える。給気加湿ホース6cは、室内機ケーシング21内部に外気を導入する。取得部116は、外気に含まれる所定物質に関する物質情報を取得する。第2フィルタ112は、第1フィルタ111よりも所定物質の除去能力が高い。切り換え制御部117は、取得部116が取得した物質情報に基づいて、第1状態と第2状態とを切り換える切り換え制御を行う。第1状態は、給気加湿ホース6cに流入された外気が、第1フィルタ111を介して室内機ケーシング21の内部に導入される状態である。第2状態は、外気が、第2フィルタ112を介して室内機ケーシング21の内部に導入される状態である。
【選択図】図5

Description

本発明は、空調機の外気導入装置、特に、外気を利用する空調運転を行うことが可能な空調機の外気導入装置に関する。
従来より、建物外から外気を導入するための外気導入流路を有し、導入した外気を建物内の空気調和に用いる空調運転を行うことが可能な空調機が知られている。しかしながら、外気には、花粉、黄砂、大気汚染物質等の所定物質が含まれている場合があり、このような外気がそのままの状態で空調機の本体内部に導入されると、所定物質を含んだ状態の外気が空調機を介して室内に供給されてしまう恐れがある。
これに対し、特許文献1に開示されているように、所定物質除去用のフィルタを外気導入流路に取り付け、フィルタ通過後の外気を空調機の本体内部に取り込む技術が知られている。
特開平11−6643号公報
特許文献1に係る技術では、フィルタは、取り替え可能であるものの、外気導入流路に常に取り付けられた状態にある。そのため、空調機の本体内部には、常にこのフィルタを通過し所定物質が除去された後の外気が導入される。しかしながらその反面、フィルタは、使用回数が多くなるため目詰まりをおこし易く、フィルタ寿命が短くなってしまう。また、所定物質を除去するフィルタは、比較的目の細かい高性能なものであり、高価であるため、フィルタの取り替え回数が多い程ランニングコストがかかってしまう。
そこで、本発明は、フィルタの長寿命化を図ることができると共に、例えば所定物質の含有率の低い外気を利用して空調運転を行うことが可能な空調機の外気導入装置を提供することを目的とする。
発明1に係る空調機の外気導入装置は、外気を利用する空調運転を行うことが可能な空調機の外気導入用の装置である。この外気導入装置は、外気導入流路、取得部、第1フィルタ、第2フィルタ、及び切り換え制御部を備える。外気導入流路は、空調機の本体内部に外気を導入する。取得部は、外気に含まれる所定物質に関する物質情報を取得する。第2フィルタは、第1フィルタよりも所定物質の除去能力が高い。切り換え制御部は、取得部が取得した物質情報に基づいて、第1状態と第2状態とを切り換える。第1状態は、外気導入流路に流入された外気が、第1フィルタを介して空調機の本体内部に導入される状態である。第2状態は、外気が、第2フィルタを介して空調機の本体内部に導入される状態である。
外気に含まれる所定物質としては、花粉や黄砂の他、硫黄酸化物等の大気汚染物質が挙げられ、物質情報としては、所定物質の種類や含有量等が挙げられる。この外気導入装置によると、外気導入流路に流入された外気は、物質情報に基づいて、第1フィルタまたは第1フィルタよりも所定物質の除去能力の高い第2フィルタを通過し、その後空調機の本体内部に導入される。つまり、外気に含まれる所定物質の種類や含有量に応じて、外気は第1フィルタまたは第2フィルタを通過する。従って、外気が所定物質の除去能力の高い第2フィルタを常に通過する場合に比して第2フィルタの長寿命化を図ることができ、フィルタの取り替えによるランニングコストを抑えることができると共に、室内機内部には、所定物質の含有率が低い、または所定物質を含まない外気が導入されるようになる。
発明2に係る空調機の外気導入装置は、発明1に係る空調機の外気導入装置であって、物質情報は、外気における所定物質の含有率である。切り換え制御部は、所定物質の含有率が第1所定値よりも大きい場合、第2状態に切り換える制御を行う。また、切り換え制御部は、所定物質の含有率が第1所定値よりも小さい場合、第1状態に切り換える制御を行う。
この外気導入装置によると、外気は、所定物質の含有率が高い場合には第2フィルタを通過し(第2状態)、低い場合には第1フィルタを通過する(第1状態)。即ち、外気導入流路に流入された外気は、所定物質の含有率に対し対応可能なフィルタを通過した後、空調機の本体内部に導入されるようになる。
発明3に係る空調機の外気導入装置は、発明1または2に係る空調機の外気導入装置であって、フィルタ駆動部を更に備える。フィルタ駆動部は、第1フィルタ及び第2フィルタを移動させることができる。切り換え制御部は、物質情報に基づいて、外気導入流路に第1フィルタ及び第2フィルタのいずれかが配置されるように、フィルタ駆動部を制御する。
この外気導入装置によると、例えば外気導入流路に第1フィルタが取り付けられている状態において、外気中の所定物質の含有率が高くなった場合、外気導入流路には第1フィルタに代えて第2フィルタが自動で配置される。このように、上記外気導入装置では、物質情報に基づいて、外気導入流路におけるフィルタが適宜自動で切り替えられる。従って、空調機の本体内部には、常に適切なフィルタで所定物質が除去された外気が導入されるようになる。
発明4に係る空調機の外気導入装置は、発明1または2に係る空調機の外気導入装置であって、外気導入流路は、第1流路と第2流路とを有する。第1流路には、第1フィルタが配置されており、第2流路には、第2フィルタが配置されている。切り換え制御部は、物質情報に基づいて、外気が第1流路及び第2流路のいずれかを介して空調機の本体内部に導入されるように、流路切換制御を行う。
この外気導入装置によると、例えば所定物質の含有率が高い場合、外気は、第2流路上の第2フィルタを通過した後、室内機内部に導入される。逆に、所定物質の含有率が低い場合、外気は、第1流路上の第1フィルタを通過した後、室内機内部に導入される。このように、上記外気導入装置では、物質情報に基づいて、別々のフィルタが配置された流路が外気の経路として適宜自動で切り換えられるため、空調機の本体内部には、常に適切なフィルタによって所定物質が除去された後の外気が導入されるようになる。
発明5に係る空調機の外気導入装置は、発明1〜4のいずれかに係る空調機の外気導入装置であって、物質情報は、外気における所定物質の含有率である。切り換え制御部は、第1条件及び第2条件の少なくとも1つが満たされた場合、空調機の本体内部への外気の導入を停止させる。第1条件は、所定物質の含有率が第2所定値よりも大きいという条件であって、第2条件は、外気の湿度が第3所定値以上であるという条件である。
第2所定値としては、例えば第1所定値よりも高い値が挙げられる。この外気導入装置によると、外気における所定物質の含有率が第2所定値よりも大きく、もはや第2フィルタでも除去しきれない程である場合や(第1条件)、外気の湿度が第3所定量以上である場合(第2条件)には、空調機の本体内部への外気の導入が停止する。これにより、例えば第2フィルタでも除去しきれず外気中に残留した所定物質が空調機を介して室内に供給されることを防ぐことができる。
発明6に係る空調機の外気導入装置は、発明1〜5のいずれかに係る空調機の外気導入装置であって、検知部を更に備える。検知部は、外気導入流路上に設けられており、物質情報を検知する。取得部は、検知部から物質情報を取得する。
これにより、外気導入装置は、外気導入装置付近における外気についての物質情報を例えばリアルタイムで容易に把握することができ、該物質情報を用いて第1状態及び第2状態の切り換え制御を行うことができる。また、検知部は、外気導入装置付近における外気についての物質情報を検知することから、外気導入装置は、精度の高い物質情報を用いて切り換え制御を行うことができる。
発明7に係る空調機の外気導入装置は、発明1〜5のいずれかに係る空調機の外気導入装置であって、取得部は、通信ネットワークと接続されている。そして、取得部は、通信ネットワークを介して、外部装置から物質情報を取得する。
これにより、外気導入装置は、通信ネットワーク経由で詳細な物質情報を取得することができ、該物質情報を用いて第1状態及び第2状態の切り換え制御を行うことができる。従って、物質情報を検知するためのセンサを別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
発明8に係る空調機の外気導入装置は、発明1〜7のいずれかに係る空調機の外気導入装置であって、空調運転は、外気冷房運転または換気運転である。外気冷房運転は、外気を主として利用して冷房運転を行う運転である。換気運転は、外気を室内へと吹き出させる運転である。
これにより、所定物質の含有率の低い外気が、空調機の外気冷房運転や換気運転に利用されるようになる。
発明1に係る空調機の外気導入装置によると、外気が所定物質の除去能力の高い第2フィルタを常に通過する場合に比して第2フィルタの長寿命化を図ることができ、フィルタの取り替えによるランニングコストを抑えることができると共に、室内機内部には、所定物質の含有率が低い、または所定物質を含まない外気が導入されるようになる。
発明2に係る空調機の外気導入装置によると、外気導入流路に流入された外気は、所定物質の含有率に対し対応可能なフィルタを通過した後、空調機の本体内部に導入されるようになる。
発明3に係る空調機の外気導入装置によると、空調機の本体内部には、常に適切なフィルタで所定物質が除去された外気が導入されるようになる。
発明4に係る空調機の外気導入装置によると、物質情報に基づいて、別々のフィルタが配置された流路が外気の経路として適宜自動で切り換えられるため、空調機の本体内部には、常に適切なフィルタによって所定物質が除去された後の外気が導入されるようになる。
発明5に係る空調機の外気導入装置によると、例えば第2フィルタでも除去しきれず外気中に残留した所定物質が空調機を介して室内に供給されることを防ぐことができる。
発明6に係る空調機の外気導入装置は、外気導入装置付近における外気についての物質情報を例えばリアルタイムで容易に把握することができ、該物質情報を用いて第1状態及び第2状態の切り換え制御を行うことができる。また、検知部は、外気導入装置付近における外気についての物質情報を検知することから、外気導入装置は、精度の高い物質情報を用いて切り換え制御を行うことができる。
発明7に係る空調機の外気導入装置によると、物質情報を検知するためのセンサを別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
発明8に係る空調機の外気導入装置によると、所定物質の含有率の低い外気が、空調機の外気冷房運転や換気運転に利用されるようになる。
以下、本発明に係る空調機の外気導入装置について、図面を用いて詳細に説明する。
<第1実施形態>
(1)空調機の全体構成
図1は、本実施形態に係る外気導入装置100が搭載された空調機1の外観図である。図1の空調機1は、室内の天井に埋め込まれるようにして設置された天井埋め込み型の室内機2と、建物外や建物の屋上等の室外に設置されている室外機3とで構成される。更に、室外機3は、冷暖房運転を行う際に用いられる室外熱交換器44(図3)等を有する室外空調ユニット4と、外部から吸い込んだ空気をそのままの状態又は加湿して室内に供給する給気・加湿ユニット5とを有している。そして、室内機2及び室外機3の各熱交換器23,44等は、冷媒配管6a,6bで接続されており、これによって図3に示されるような冷媒回路7が構成されている。更に、室外機3における給気・加湿ユニット5と室内機2における室内機ケーシング21(空調機の本体に相当)とは、給気加湿ホース6c(外気導入流路に相当)によって連結されている。
このような空調機1は、外気を利用しない通常の冷房運転、暖房運転、除湿運転の他、外気を利用する空調運転として加湿運転、外気冷房運転、換気運転を行うことができる。ここで、外気冷房運転は、外気を主に利用して冷房を行う運転であって、室内の温度よりも外気の温度の方が低い場合に利用される。換気運転は、外気を室内へと吹き出させる運転である。加湿運転時には、給気・加湿ユニット5で加湿された外気が利用され、外気冷房運転及び換気運転では、加湿されずそのままの状態の外気が利用される。
(1−1)室内機
室内機2は、図1〜図3に示すように、主として、室内機ケーシング21、室内ファン22及び室内熱交換器23を有している。
室内機ケーシング21は、図1のW方向に長い箱状の形状を有している。このような室内機ケーシング21の内部には、図2に示すように、室内ファン22、室内熱交換器23、フィルタ26等が収納されている。
室内機ケーシング21の下面21aには、吸込口21bと吹出口21cとが1つずつ形成されており、室内機ケーシング21のうち図1における後ろ側の側面21dには、給気口21eが1つ形成されている(図2)。吸込口21bからは、室内の空気が吸い込まれ、吹出口21cからは、室内熱交換器23により熱交換された後の空気や、換気運転時の外気、加湿された外気が室内へ吹き出される。給気口21eには、給気加湿ホース6cが接続されている。また、吸込口21bの上方かつ給気口21eの側方には、空気が吸い込まれる吸込空間SPが設けられている。この吸込空間SPには、吸込口21bから吸い込まれた室内の空気の他に、給気・加湿ユニット5からの外気(具体的には、加湿された外気または加湿されずそのままの状態の外気)が送られてくるようになっている。
また、吸込口21b付近には、吸込口21bを開閉するためのフラットパネル24が設けられており、吸込口21bの上方には、吸込口21bを通過した空気中の塵埃を捕集するためのフィルタ26が配置されている。吹出口21c付近には、吹出口21cを開閉するための水平フラップ25が設けられている。更に、給気口21e付近には、第1フィルタ111、第2フィルタ112、遮蔽板113、及びフィルタ駆動部114が配置されているが、これらについては、「(2)外気導入装置の構成」で説明する。
室内ファン22は、熱交換後の空気や給気・加湿ユニット5からの外気を室内に供給するためのものであって、吸込口21bから吹出口21cへの空気の流れを生成する。室内ファン22は、ファンモータ22a(図3)に接続されており、ファンモータ22aによって回転駆動される。
室内熱交換器23は、図2に示すように、室内ファン22に対し、室内ファン22により生成される空気流(具体的には、吸込口21bから吹出口21cへ流れる空気流)の上流側に位置している。室内熱交換器23は、冷媒回路7内を流れる冷媒を蒸発または凝縮させて吸込空間SPから流れてきた空気を冷却または加熱させるための機器である。つまり、室内熱交換器23は、室内ファン22によって室内に供給される前の空気と熱交換を行う。尚、図2においては図示されていないが、室内機2内部は、吸込空間SPに送られてきた給気・加湿ユニット5からの外気が、外気冷房運転時には室内熱交換器23によって熱交換された後に室内に送られ、また加湿運転時及び換気運転時には熱交換されることなくそのまま室内に送られるような構成になっている。
また、室内機2は、図示していないが、室内の温度及び湿度を検知するサーミスタや、リモートコントローラからの各種運転指示等を受信する受信部、ファンモータ22aの駆動制御等を行う室内機用制御部等を有している。
(1−2)室外空調ユニット
室外空調ユニット4は、図3に示すように、主として、圧縮機41、四路切換弁42、室外熱交換器44、電動弁45、液側閉鎖弁46、ガス側閉鎖弁47及び室外ファン48を有している。
圧縮機41は、冷媒回路7内を流れる冷媒(具体的には、ガス冷媒)を吸入して圧縮するための機器であって、図示しない圧縮機用モータにより駆動される。四路切換弁42は、外気冷房運転及び通常冷房運転を含む冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒回路7内における冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。この四路切換弁42は、冷房運転時には、圧縮機41の吐出側と室外熱交換器44(具体的には、室外熱交換器44のガス側)とを接続すると共に、圧縮機41の吸入側とガス側閉鎖弁47とを、アキュムレータ43を介して接続する(図3の実線)。また、暖房運転時には、四路切換弁42は、圧縮機41の吐出側とガス側閉鎖弁47とを接続すると共に、圧縮機41の吸入側と室外熱交換器44(具体的には、室外熱交換器44のガス側)とを、アキュムレータ43を介して接続する(図3の点線)。室外熱交換器44は、冷媒回路7内を流れる冷媒を蒸発または凝縮させるための機器である。
電動弁45は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うための弁であって、室外熱交換器44の液側と液側閉鎖弁46との間に接続されている。液側閉鎖弁46は、冷媒配管6aを介して室内熱交換器23の一端部と接続されており、ガス側閉鎖弁47は、冷媒配管6bを介して室内熱交換器23の他端部に接続されている。室外ファン48は、室外熱交換器44において熱交換された後の空気が室外に放出されるように、空気流を生成する。室外ファン48は、室外ファンモータ48aと接続されており、室外ファンモータ48aによって回転駆動される。
また、室外空調ユニット4は、図示していないが、外気の温度及び湿度を検知するサーミスタや、室外ファンモータ48aの駆動制御等を行う室外空調ユニット用制御部を有している。
(1−3)給気・加湿ユニット
給気・加湿ユニット5は、図3に示すように、主として、吸加湿ロータ51、ヒータ52、加湿ファン53及び吸着用ファン54を有している。
吸加湿ロータ51は、概ね円形の形状を有するハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。この吸加湿ロータ51は、ロータ駆動モータ51aにより回転駆動される。また、吸加湿ロータ51には、ゼオライト、シリカゲルあるいはアルミナ等の吸着剤が担持されている。このゼオライトの吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着可能であると共に、加熱されることにより水分を離脱する性質を有している。
ヒータ52は、給気・加湿ユニット5が加湿運転を行う時に、室外から取り込まれて吸加湿ロータ51へ送られる空気を加熱する。
加湿ファン53は、吸加湿ロータ51の側方に配置されており、加湿ファンモータ53aにより駆動される。加湿ファン53は、外気を導入するための給気口50aから吸加湿ロータ51を経て室内へと到る空気の流れ(図3のA1)を生成し、外気を給気加湿ホース6cを介して室内機2における吸込空間SPへと送る役割を担う。即ち、加湿ファン53は、室内機ケーシング21内部に加湿を伴わない外気及び加湿された外気のいずれかが導入されるような空気流を生成する。
吸着用ファン54は、吸着用ファンモータ54aにより回転駆動される。吸着用ファン54は、吸着用空気吸入口50bから吸い込まれた空気が吸着用空気吹出口50cを経て外へ排出されるように、空気の流れを生成する(図3のA2)。ここで、吸着用空気吸入口50bは、吸加湿ロータ51に水分を吸着させるために給気・加湿ユニット5外部から取り込まれる空気が通る開口であって、吸着用空気吹出口50cは、吸加湿ロータ51により水分が吸着された空気を外に排出するための開口である。
このような給気・加湿ユニット5によると、加湿運転時には、ヒータ52がオンし、給気口50aから取り込まれた外気はヒータ52により熱せられ、吸加湿ロータ51から離脱した水分を含んだ状態で給気加湿ホース6cへと送られる。また、加湿を伴わない運転(具体的には、外気冷房運転及び換気運転)時には、ヒータ52はオフし、給気口50aから取り込まれた外気はそのままの状態で給気加湿ホース6cへと送られる。
また、給気・加湿ユニット5は、図示していないが、ヒータ52、ロータ駆動モータ51a、加湿ファンモータ53a、及び吸着用ファンモータ54aの駆動制御等を行う給気・加湿ユニット用制御部を有している。
(2)外気導入装置の構成
次に、本実施形態に係る外気導入装置100の構成について説明する。上述した空調機1では、給気・加湿ユニット5及び給気加湿ホース6cにより、給気口50aから取り込まれた外気が加湿された状態または加湿を伴わないそのままの状態で室内機ケーシング21内部に導入されるが、この外気には、花粉や黄砂の他、例えば硫黄酸化物等の大気汚染物質が所定物質として含まれている場合がある。従って、換気運転や外気冷房運転等においては、このような所定物質を含む外気が利用され、室内に供給されてしまう恐れがある。そこで、外気導入装置100は、室内機ケーシング21内に導入される前の外気から上述したような所定物質を除去し、所定物質を含まない外気を室内機ケーシング21に導入させることで、所定物質を含む外気が室内に供給されるのを防ぐ装置である。
本実施形態に係る外気導入装置100は、図4に示すように、給気加湿ホース6cの他、物質検知用センサ110(検知部に相当)、第1フィルタ111、第2フィルタ112、遮蔽板113、フィルタ駆動部114、及び制御部115を備える。尚、給気加湿ホース6cは、既に述べたように、室内機2と室外機3における給気・加湿ユニット5とを接続するように延びており、室内機ケーシング21内部に外気を導入するためのものである。以下では、給気加湿ホース6cを除く外気導入装置100の各構成要素について説明する。
〔物質検知用センサ〕
物質検知用センサ110は、外気に含まれる所定物質に関する物質情報を検知するためのセンサであり、給気加湿ホース6c内に設けられている。より具体的には、物質検知用センサ110は、図5に示すように、給気加湿ホース6c内のうち、給気・加湿ユニット5付近に設けられている。物質検知用センサ110は、給気・加湿ユニット5から室内機ケーシング21内へと送られる空気の流れ(A1)に対し、第1フィルタ111及び第2フィルタ112よりも上流側に位置しており、第1フィルタ111及び第2フィルタ112を通過する前の外気の物質情報を検知する。
ここで、所定物質に関する物質情報としては、所定物質の種類や含有率が挙げられる。即ち、物質情報とは、外気中にどのような種類の所定物質が含まれているかといった情報や、外気中に所定物質がどのくらいの割合含まれているか(即ち、所定物質の含有量)といった情報である。ここで、所定物質の種類としては、既に述べた通り、花粉や黄砂、硫黄酸化物等が挙げられる。
尚、本実施形態では、物質検知用センサ110が、外気中における所定物質の含有率xを物質情報として検知する場合を例に取る。
〔フィルタ及び遮蔽板〕
第1フィルタ111、第2フィルタ112及び遮蔽板113は、図2及び図5に示すように、室内機ケーシング21における給気口21e付近に縦方向に並んで設けられている。第1フィルタ111は、例えば外気中に含まれる塵埃や、外気中に含まれる微量の所定物質を除去することができる程度の能力を有するフィルタであるが、第2フィルタ112は、第1フィルタよりも所定物質の除去能力が高いフィルタである。従って、第2フィルタ112は、第1フィルタ111よりも網目が細かく、高性能なフィルタとなっている。遮蔽板113は、例えば板金で形成され、室内機ケーシング21内への外気の流れを完全に遮断することができる。第1フィルタ111,第2フィルタ112及び遮蔽板113は、いずれも給気加湿ホース6cの端部に配置されて当該ホース6cを塞ぐことが可能な大きさを有している。
また、第1フィルタ111、第2フィルタ112及び遮蔽板113は、いずれもフィルタ駆動部114(図2,図4)により上下方向に移動可能となっている(図5の矢印B)。本実施形態では、各フィルタ111,112及び遮蔽板113は、各フィルタ111,112及び遮蔽板113のうちいずれか1つが上下方向に移動するのではなく、一体となって上下方向に移動する。従って、例えば両フィルタ111,112が共に給気加湿ホース6cを塞ぐように(つまり、給気口21eを塞ぐように)給気加湿ホース6cの端部に位置したり、第1フィルタ111と遮蔽板113とが共に給気加湿ホース6cを塞ぐように給気加湿ホース6cの端部に位置したりすることはなく、常に、第1フィルタ111、第2フィルタ112及び遮蔽板113のいずれか一つが給気加湿ホース6cを塞ぐように、外気導入流路である給気加湿ホース6cの端部(給気口21e付近)に位置することになる。
〔フィルタ駆動部〕
フィルタ駆動部114は、既に述べたように、各フィルタ111,112及び遮蔽板113を上下方向に移動させるためのものであって、各フィルタ111,112及び遮蔽板113付近に位置している(図2)。
ここで、第1及び第2フィルタ111,112、遮蔽板113が移動するための機構の一例としては、例えば以下の方法が挙げられる。先ず、各フィルタ111,112、遮蔽板113は、全て矩形状の形状を有しており、その左右端部それぞれにはラックが設けられているとする。室内機ケーシング21側には、各フィルタ111,112及び遮蔽板113の左右端部に対応する位置に駆動ギア及びモータを、フィルタ駆動部114として配置させておく。また、各フィルタ111,112及び遮蔽板113の左右端部に対応する室内機ケーシング21の位置には、各フィルタ111,112及び遮蔽板113が支持されるフレームを配置しておく。これにより、モータの回転によって駆動ギアを回転させることで、駆動ギアと各フィルタ111,112及び遮蔽板113のラックとが噛み合い、各フィルタ111,112及び遮蔽板113はフレームに沿って上下方向に移動するようになる。尚、各フィルタ111,112及び遮蔽板113が上方向または下方向のどちらに移動するかは、モータの回転方向の調節によって実現可能である。
〔制御部〕
制御部115は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータで構成されており、図示してはいないが、室内機ケーシング21内部のフィルタ駆動部114付近に配置されている。制御部115は、図2に示すように、物質検知用センサ110及びフィルタ駆動部114と接続されている。制御部115は、空調機1において加湿運転、外気冷房運転及び換気運転のように、外気を利用する空調運転が行われる場合、外気に含まれる所定物質に関する物質情報に基づいて、給気加湿ホース6cを塞ぐもの(具体的には、第1フィルタ111、第2フィルタ112及び遮蔽板113のいずれか1つ)を切り換える制御を行う。このような動作を行うため、制御部115は、取得部116及び切り換え制御部117として機能する。
取得部116は、所定物質に関する物質情報を、物質検知用センサ110から取得する。本実施形態に係る取得部116は、外気中における所定物質の含有率xを、物質情報として取得する。尚、取得部116は、例えば10分毎のように所定時間毎に物質情報を取得してもよく、または物質情報をリアルタイムで取得してもよい。
切り換え制御部117は、取得部116が取得した物質情報に基づいて、給気加湿ホース6cに流入された外気が第1フィルタ111を介して室内機ケーシング21内に導入されるか、第2フィルタ112を介して室内機ケーシング21内に導入されるかを切り換える制御を行う。更に、切り換え制御部117は、取得部116が取得した物質情報に基づいて、室内機ケーシング21内部への外気の導入を停止させるか否かを判断する。以下では、説明の便宜上、給気加湿ホース6cに流入された外気が第1フィルタ111を介して室内機ケーシング21内部に導入される状態を「第1状態」(図5(b))、外気が第2フィルタ112を介して室内機ケーシング21内部に導入される状態を「第2状態」(図5(a))、遮蔽板113により給気加湿ホース6cが遮断され外気の導入が停止する状態を「第3状態」という。
ここで、具体的に物質情報がどのような時に、切り換え制御部117が第1〜第3状態のうちどの状態に切り換えるかについて説明する。図6は、所定物質の含有率xである物質情報と第1〜第3状態との関係を表したグラフである。図6に示すように、取得部116から取得した物質情報である所定物質の含有率xが第1所定値α未満である場合(x<α)、切り換え制御部117は、所定物質の含有率xが比較的低いことから、給気加湿ホース6cを塞ぐフィルタを第1フィルタ111と決定する。そして、切り換え制御部117は、第1フィルタ111が給気加湿ホース6cの端部に来るようにフィルタ駆動部114を制御することで各フィルタ111,112及び遮蔽板113を移動させ、第1状態に切り換える(図5(b))。これにより、給気加湿ホース6cに流入してきた外気は、第1フィルタ111を通過し、外気中の微量の所定物質及び塵埃等が除去された状態で室内機ケーシング21内に導入される。
一方、所定物質の含有率xが第1所定値α以上であって、かつ第2所定値β未満である場合(α≦x<β)、切り換え制御部117は、所定物質の含有率xが比較的高いことから、給気加湿ホース6cを塞ぐフィルタを第2フィルタ112と決定する。そして、切り換え制御部117は、第2フィルタ112が給気加湿ホース6cの端部に来るようにフィルタ駆動部114を制御することで各フィルタ111,112及び遮蔽板113を移動させ、第2状態に切り換える(図5(a))。これにより、給気加湿ホース6cに流入してきた外気は、第2フィルタ112を通過し、比較的多く含まれている外気中の所定物質は、第2フィルタ112で除去される。
更に、所定物質の含有率xが第2所定値β以上である場合(β≦x、第1条件に相当)、切り換え制御部117は、外気中の所定物質の含有量が非常に多く、もはや第1フィルタ111及び第2フィルタ112では対応不可能であるため、給気加湿ホース6cを塞ぐものを遮蔽板113と決定する。そして、切り換え制御部117は、遮蔽板113が給気加湿ホース6cの端部に来るようにフィルタ駆動部114を制御することで各フィルタ111,112及び遮蔽板113を移動させ、第3状態に切り換える。これにより、給気加湿ホース6cに流入してきた外気は、遮蔽板113によって遮断され、室内機ケーシング21内部に導入されることはない。
尚、上記第1所定値α及び第2所定値βの値については、人体に影響を及ぼすと公表されている所定物質の規定量のデータによって適宜決定される。例えば、人体に何らかの影響を及ぼし始めるであろう所定物質の量が第1所定値αとして決定され、人体に悪影響を及ぼすとされる所定物質の値が、第2所定値βとして決定される。
また、切り換え制御部117は、上記第1条件が満たされた場合だけではなく、外気の湿度yが第3所定値γ以上であるという第2条件が満たされた場合にも(γ≦y)、給気加湿ホース6cが遮蔽板113によって塞がれることで第3状態となるように、フィルタ駆動部114を制御する。尚、第2条件が満たされているか否かの判断の際に用いられる外気の湿度yとしては、例えば室外空調ユニット4が有する外気の湿度検知用サーミスタ(図示せず)の検知結果が用いられるものとする。また、第2条件に係る第3所定値γは、上記第1所定値α及び第2所定値βと同様、人体に影響を及ぼすと公表されている所定物質の規定量のデータ等に基づいて、適宜決定される。
(3)外気導入装置の動作
次に、本実施形態に係る外気導入装置100の一連の動作について、図7を用いて説明する。はじめに、空調機1の電源がオンであるとする。また、給気加湿ホース6cの端部には、第1及び第2フィルタ111,112、遮蔽板113のいずれかが配置されている状態であるとする。
ステップS1〜S2:空調機1において、リモートコントローラ等を介して外気を利用する空調運転の開始指示がなされた場合(S1のYes)、物質検知用センサ110は、外気中の所定物質の含有率xを物質情報として検知する動作を開始する(S2)。物質検知用センサ110が物質情報(つまり、所定物質の含有率x)を検知すると(S2のYes)、切り換え制御部117は、この物質情報の値と各所定値α,βとの大小を比較する。
ステップS3〜S4:物質情報の値(所定物質の含有率x)が第1所定値α未満である場合(S3のYes)、切り換え制御部117は、第1フィルタ111が給気加湿ホース6cを塞ぐ第1状態となるように、フィルタ駆動部114を制御する(S4)。これにより、現在第1フィルタ111が給気加湿ホース6cを塞いでいない状態であれば、フィルタ駆動部114は、第1フィルタ111が給気加湿ホース6cの端部に来るように、各フィルタ111,112及び遮蔽板113を移動させる。この場合、給気加湿ホース6cに流入された外気は、第1フィルタ111を介して室内機ケーシング21内部に導入される。
ステップS5〜S6:物質情報の値(所定物質の含有率x)が第1所定値α以上かつ第2所定値β未満である場合(S5のYes)、切り換え制御部117は、第2フィルタ112が給気加湿ホース6cを塞ぐ第2状態となるように、フィルタ駆動部114を制御する(S6)。これにより、現在第2フィルタ112が給気加湿ホース6cを塞いでいない状態であれば、フィルタ駆動部114は、第2フィルタ112が給気加湿ホース6cの端部に来るように、各フィルタ111,112及び遮蔽板113を移動させる。この場合、給気加湿ホース6cに流入された外気は、第1フィルタ111よりも所定物質の除去能力が高い第2フィルタ112を介して室内機ケーシング21内部に導入される。
ステップS7〜S8:物質情報の値(所定物質の含有率x)が第2所定値β以上であるという第1条件が満たされる場合(S5のNo)、または物質情報の検知は行われていないが(S2のNo)、外気の湿度yが第3所定値γ以上であるという第2条件が満たされる場合(S7のYes)、切り換え制御部117は、遮蔽板113が給気加湿ホース6cを塞ぐ第3状態となるように、フィルタ駆動部114を制御する(S8)。これにより、現在遮蔽板113が給気加湿ホース6cを塞いでいない状態であれば、フィルタ駆動部114は、遮蔽板113が給気加湿ホース6cの端部に来るように、各フィルタ111,112及び遮蔽板113を移動させる。この場合、外気は、室内機ケーシング21内部に導入されることはない。
ステップS9:空調機1が外気を利用する空調運転を終了するまで(S9のNo)、外気導入装置100は、ステップS2以降の動作を繰り返す。空調機1が外気を利用する空調運転を終了した場合(ステップS9のYes)、外気導入装置100は、一連の動作を終了する。
(4)効果
(A)
この外気導入装置100によると、給気加湿ホース6cに流入された外気は、花粉や黄砂、大気汚染物質等の所定物質に関する物質情報に基づいて、第1フィルタ111または第1フィルタ111よりも所定物質の除去能力の高い第2フィルタ112を通過し、その後室内機ケーシング21内部に導入される。つまり、外気における所定物質の含有率xに応じて、外気は、第1フィルタ111または第2フィルタ112を通過する。従って、外気が所定物質の除去能力の高い第2フィルタ112を常に通過する場合に比して第2フィルタ112の長寿命化を図ることができ、フィルタの取り替えによるランニングコストを抑えることができると共に、室内機ケーシング21内部には、所定物質の含有率が低い外気が導入されるようになる。
(B)
また、本実施形態に係る外気導入装置100によると、外気は、所定物質の含有率xが高い場合には第2フィルタ112を通過し(第2状態)、低い場合には第1フィルタ111を通過する(第1状態)。即ち、給気加湿ホース6cに流入された外気は、所定物質の含有率xに対し対応可能なフィルタ111,112を通過した後、室内機ケーシング21内部に導入されるようになる。
(C)
また、本実施形態に係る外気導入装置100によると、給気加湿ホース6cの端部に第1フィルタ111が位置している状態において、例えば外気中の所定物質の含有率xが高くなった場合、第1フィルタ111に代えて第2フィルタ112が自動で給気加湿ホース6cの端部に配置されるこのように、この外気導入装置100では、物質情報に基づいて、給気加湿ホース6cにおけるフィルタ111,112が適宜自動で切り替えられる。従って、室内機ケーシング21内部には、常に適切なフィルタ111,112で所定物質が除去された外気が導入されるようになる。
(D)
また、本実施形態に係る外気導入装置100によると、外気における所定物質の含有率xが第2所定値βよりも大きく、もはや第2フィルタ112でも除去しきれない程である場合(第1条件)や、外気の湿度が第3所定量γ以上である場合(第2条件)には、遮断板113によって給気加湿ホース6cが遮断される。これにより、例えば第2フィルタ112でも除去しきれず外気中に残留した所定物質が室内機2を介して室内に供給されることを防ぐことができる。
(E)
また、本実施形態に係る外気導入装置100によると、物質情報は、給気加湿ホース6c上に設けられた物質検知用センサ110によって検知されるため、外気導入装置100は、自装置付近における外気についての物質情報を容易に把握することができ、該物質情報を用いて第1状態及び第2状態の切り換え制御を行うことができる。また、物質検知用センサ110は、外気導入装置100付近における外気についての物質情報を検知することから、外気導入装置100は、精度の高い物質情報を用いて切り換え制御を行うことができる。
(F)
また、本実施形態に係る外気導入装置100が、外気冷房運転または換気運転を行う空調機1に搭載されることで、所定物質の含有率xの低い外気が、空調機1の外気冷房運転や換気運転に利用されるようになる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、第1フィルタ111及び第2フィルタ112が移動可能である場合について説明したが、本実施形態では、第1フィルタ及び第2フィルタが移動可能ではなく、固定されている場合について説明する。
尚、本実施形態に係る外気導入装置200が搭載される空調機については、第1実施形態に係る空調機1と同様の構成を有しているため、以下では、空調機1の構成の説明を省略すると共に、空調機1における符号については、第1実施形態と同様の符号を用いることとする。以下、本実施形態の一特徴である外気導入装置200について説明する。
(1)外気導入装置の構成
外気導入装置200は、図8及び図9に示すように、給気加湿ホース206c、通信部210、第1フィルタ211、第2フィルタ212、第1切換ダンパ214a、第2切換ダンパ214b及び制御部215を備える。
〔給気加湿ホース〕
給気加湿ホース206cは、上記第1実施形態と同様、給気・加湿ユニット5から室内機ケーシング21内部へと外気を導入するためのものであるが(図8のA1)、本実施形態に係る給気加湿ホース206cは、図8及び図9に示すように、第1流路206caと第2流路206cbとを有している。第1流路206ca及び第2流路206cbは、いずれも室内機2の室内機ケーシング21における給気口21eから室外機3における給気・加湿ユニット5の加湿ファン53付近へと延びているが、各流路206ca,206cb内には、互いに異なるフィルタ211,212が1つずつ配置されている。また、第1流路206ca及び第2流路206cbそれぞれは独立した流路であり、第1流路206ca内と第2流路206cb内とを外気が行き来することはない。つまり、第1流路206ca内を通過する外気が第2流路206cb内に流入することはなく、逆に第2流路206cb内を通過する外気が第1流路206ca内に流入することはない。
〔通信部〕
通信部210は、例えばインターネット等である通信ネットワーク220と接続されており、通信ネットワーク220に接続された外部装置221と通信することにより、所定物質に関する物質情報を外部装置221から取得する。
ここで、外部装置221とは、外気導入装置200が搭載されている空調機1が設置された建物周辺の外気についての物質情報等を保持しているセンターなどである。つまり、本実施形態に係る外気導入装置200は、第1実施形態に係る外気導入装置100のように、装置自らが物質情報を取得するのではなく、当該建物周辺の外気についての物質情報を保持しているセンター(即ち、外部装置221)から、最新の物質情報を取得する。尚、通信部210は、自らが外部装置221にアクセスすることで最新の物質情報を取得してもよいし、外部装置221から定期的に最新の物質情報が配信されてくる場合は、配信されてきた物質情報を取得してもよい。
また、本実施形態では、上記第1実施形態と同様、物質情報が、外気中における所定物質の含有率xである場合を例に取る。
〔フィルタ〕
第1フィルタ211及び第2フィルタ212は、図9に示すように、室内機ケーシング21における給気口21e付近であって、かつ給気加湿ホース206c内に配置されている。具体的に、第1フィルタ211は、給気加湿ホース206cの第1流路206ca内に、第1流路206caを塞ぐようにして配置されている。第2フィルタ212は、給気加湿ホース206cの第2流路206cb内に、第2流路206cbを塞ぐようにして配置されている。これらのフィルタ211,212は、いずれも各流路206ca,206cbに対し着脱可能に取り付けられてはいるが、第1実施形態に係るフィルタ111,112のように移動可能ではなく、各流路206ca,206cb内に固定されている。
また、第1実施形態と同様、第1フィルタ211は、例えば外気中に含まれる塵埃や、外気中に含まれる微量の所定物質を除去することができる程度の能力を有するフィルタであって、第2フィルタ212は、第1フィルタ211よりも所定物質の除去能力が高いフィルタである。従って、第2フィルタ212は、第1フィルタ211よりも網目が細かく、高性能なフィルタとなっている。
〔切換ダンパ〕
第1切換ダンパ214aは、第1流路206ca内であって、第1フィルタ211よりも外気の流れる方向(A1)に対し下流側に配置されている。第2切換ダンパ214bは、第2流路206cb内であって、第2フィルタ212よりも外気の流れる方向(A1)に対し下流側に配置されている。このような第1及び第2切換ダンパ214a,214bは、給気・加湿ユニット5から室内機ケーシング21へと導入される外気の流路切換手段であって、それぞれ開状態及び閉状態に切り替わる。
開状態においては、切換ダンパ214a,214bは流路206ca,206cbの長手方向に沿うように位置する状態となるため(例えば、図9(a)の切換ダンパ214b)、当該流路206ca,206cbが開放される。従って、給気・加湿ユニット5からの外気は、開放された流路206ca,206cb上のフィルタ211,212を介して室内機ケーシング21内に導入される。一方、閉状態においては、切換ダンパ214a,214bは流路206ca,206cbを塞ぐように位置する状態となるため(例えば、図9(a)の切換ダンパ214a)、当該流路206ca,206cbが遮断される。従って、給気・加湿ユニット5からの外気は、遮断された流路206ca,206cbを介して室内機ケーシング21内には導入されなくなる。
〔制御部〕
制御部215は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータで構成されており、図示してはいないが、室内機ケーシング21内部に配置されている。制御部215は、図8に示すように、通信部210、第1及び第2切換ダンパ214a,214bと接続されており、通信部210の通信制御や、各切換ダンパ214a,214bの切り換え制御を行う。特に、空調機1において加湿運転、外気冷房運転及び換気運転のように、外気を利用する空調運転が行われる場合、制御部215は、通信部210が取得した物質情報に基づいて、流路切り換え制御を行う。このような動作を行うため、制御部215は、通信制御部216及び切り換え制御部217として機能する。
通信制御部216は、空調機1において加湿運転、外気冷房運転及び換気運転のように、外気を利用する空調運転が行われる場合、通信部210が外部装置221から物質情報を取得するように、通信部210の通信制御を行う。
切り換え制御部217は、通信部210が取得した物質情報に基づいて、第1流路206ca及び第2流路206cbのいずれかを介して外気が室内機ケーシング21内に導入されるように、流路切換制御を行う。つまり、切り換え制御部217は、物質情報に基づいて第1及び第2切換ダンパ214a,214bの状態を制御することにより、外気を第1フィルタ211を介して室内機ケーシング21内に導入させるか、または第2フィルタ212を介して室内機ケーシング21内に導入させる。
具体的には、図6に示すように、取得部116から取得した物質情報である所定物質の含有率xが第1所定値α未満である場合(x<α)、切り換え制御部217は、所定物質の含有率xが比較的低いことから、第1切換ダンパ214aが開状態、第2切換ダンパ214bが閉状態となるように、各切換ダンパ214a,214bの状態を切り換える(図9(b))。これにより、給気・加湿ユニット5からの外気は、第1流路206ca内を通って第1フィルタ211を通過し、外気中の微量の所定物質及び塵埃等が除去された状態で室内機ケーシング21内に導入される(第1実施形態に係る「第1状態」に相当)。
一方、所定物質の含有率xが第1所定値α以上であって、かつ第2所定値β以下である場合(α≦x<β)、切り換え制御部217は、所定物質の含有率xが比較的高いことから、第1切換ダンパ214aが閉状態、第2切換ダンパ214bが開状態となるように、各切換ダンパ214a,214bの状態を切り換える(図9(a))。これにより、給気・加湿ユニット5からの外気は、第2流路206cb内を通って第2フィルタ212を通過し、比較的多く含まれている所定物質が第2フィルタ212で除去されてから室内機ケーシング21内に導入される(第1実施形態に係る「第2状態」に相当)。
また、切り換え制御部217は、通信部210が取得した物質情報に基づいて、両流路206ca,206cbを遮断するか否かについても判断する。具体的には、所定物質の含有率xが第2所定値βよりも大きい場合(β≦x、第1条件に相当)、切り換え制御部217は、外気中の所定物質の含有量が非常に多く、もはや第1及び第2フィルタ211,212では対応不可能であるため、第1切換ダンパ214a及び第2切換ダンパ214bが共に閉状態となるように、各切換ダンパ214a,214bの状態を切り換える。これにより、各流路206ca,206cbに流入してきた外気は、各切換ダンパ214a,214bによって遮断され、室内機ケーシング21内部に導入されることはない(第1実施形態に係る「第3状態」に相当)。更に、切り換え制御部217は、第1実施形態と同様、外気の湿度yが第3所定値γ以上であるという第2条件が満たされた場合にも(γ<y)、第1及び切換ダンパ214a,214bが共に閉状態となるように、各切換ダンパ214a,214bの状態を切り換える。
尚、上記制御で用いられる外気の湿度としては、物質情報と同様、通信部210が外部装置221から取得した建物周辺における外気の湿度が用いられてもよく、または室外空調ユニット4が有する外気の湿度検知用サーミスタ(図示せず)の検知結果が用いられても良い。また、第1所定値α、第2所定値β及び第3所定値γは、第1実施形態と同様、人体に影響を及ぼすと公表されている所定物質の規定量のデータ等に基づいて、適宜決定される。
(2)外気導入装置の動作
次に、本実施形態に係る外気導入装置200の一連の動作について、図10を用いて説明する。はじめに、空調機1の電源がオンであるとする。
ステップS21〜S2:空調機1において、リモートコントローラ等を介して外気を利用する空調運転の開始指示がなされた場合(S21のYes)、通信部210は、外気中の所定物質の含有率xである物質情報を外部装置221から取得する動作を開始する(S22)。通信部210が物質情報(つまり、所定物質の含有率x)を取得すると(S22のYes)、切り換え制御部217は、この物質情報の値と各所定値α,βとの大小を比較する。
ステップS23〜S24:物質情報(所定物質の含有率x)が第1所定値α未満である場合(S23のYes)、切り換え制御部217は、第1切換ダンパ214aを開状態、第2切換ダンパ214bを閉状態にする(S24)。これにより、第2流路206cbのみが第2切換ダンパ214bによって遮断された第1状態となるため、給気・加湿ユニット5からの外気は、第1流路206caを通過し、第1フィルタ211を介して室内機ケーシング21内部に導入される。
ステップS25〜S26:物質情報(所定物質の含有率x)が第1所定値α以上かつ第2所定値β未満である場合(S25のYes)、切り換え制御部217は、第1切換ダンパ214aを閉状態、第2切換ダンパ214bを開状態にする(S26)。これにより、第1流路206caのみが第1切換ダンパ214aによって遮断された第2状態となるため、給気・加湿ユニット5からの外気は、第2流路206cbを通過し、第1フィルタ211よりも所定物質の除去能力が高い第2フィルタ212を介して室内機ケーシング21内部に導入される。
ステップS27〜S28:物質情報(所定物質の含有率x)が第2所定値β以上であるという第1条件が満たされる場合(S25のNo)、または外気の湿度yが第3所定値γ以上であるという第2条件が満たされる場合(S27のYes)、切り換え制御部217は、第1切換ダンパ214a及び第2切換ダンパ214bを共に閉状態にする(S28)。これにより、両流路206ca,206cbは遮断され(第3状態)、給気・加湿ユニット5からの外気は、室内機ケーシング21内部に導入されることはない。
ステップS29:空調機1が外気を利用する空調運転を終了するまで(S29のNo)、外気導入装置200は、ステップS22以降の動作を繰り返す。空調機1が外気を利用する空調運転を終了した場合(ステップS29のYes)、外気導入装置200は、一連の動作を終了する。
(3)効果
(A)
本実施形態に係る外気導入装置200によると、所定物質の含有率xが第1所定値αよりも高い場合、外気は、第2流路206cb上の第2フィルタ212を通過した後、室内機ケーシング21内部に導入される。逆に、所定物質の含有率xが第1所定値αよりも低い場合、外気は、第1流路206ca上の第1フィルタ211を通過した後、室内機ケーシング21内部に導入される。このように、本実施形態に係る外気導入装置200では、物質情報に基づいて、別々のフィルタ211,212が配置された各流路206ca,206cbが、外気の経路として適宜選択されるため、室内機ケーシング21内部には、常に適切なフィルタ211,212によって所定物質が除去された後の外気が導入されるようになる。
(B)
また、本実施形態に係る外気導入装置200は、通信ネットワーク220経由で詳細な物質情報を外部装置221から取得することができ、該物質情報を用いて第1状態及び第2状態の切り換え制御を行うことができる。従って、物質情報を検知するためのセンサを別途設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
<その他の実施形態>
(a)
上記第1及び第2実施形態では、図6〜7、図10に示すように、外気中の所定物質の含有率xが第1所定値αよりも高い第2所定値β以上である場合に、外気の室内機ケーシング21内への導入が中止されると説明した。しかし、外気導入装置は、外気がどのフィルタを介して室内機ケーシング21内に導入されるかといった状態切り換えを行うのではなく、所定物質の含有率xが第1所定値α以上である場合には、外気の室内機ケーシング21内への導入を中止してもよい。この場合、高価な第2フィルタを外気導入装置に設ける必要がないため、低コスト化を図ることができると共に、室内の衛生が守られる。
(b)
上記第1実施形態では、物質情報である所定物質の含有率xが、第2所定値β以上であるという第1条件、及び外気の湿度yが第3所定値γ以上であるという第2条件、の少なくとも1つが満たされた場合には、給気加湿ホース6cの端部に遮蔽板113が配置されることで(第3状態)、外気の室内機ケーシング21内への導入が中止される場合について説明した。また、上記第2実施形態では、第1条件及び第2条件の少なくとも1つが満たされた場合には、第1及び第2切換ダンパ214a,214bによって両流路206ca,206cbが遮断されると説明した。しかし、上記第1条件または第2条件のいずれか1つが満たされた場合に外気の室内機ケーシング21内への導入を中止する方法は、これに限定されない。外気の室内機ケーシング21内への導入を中止する他の方法としては、給気・加湿ユニット5において、給気加湿ホース6cを介して室内機ケーシング21へと流れる外気の流れ(図3,図9のA1)を生成する加湿ファン53自体の駆動を停止させる方法が挙げられる。
(c)
上記第1及び第2実施形態では、室内機2付近に第1及び第2フィルタ111,112,211,212が配置されている場合について説明した。しかし、第1及び第2フィルタ111,112,211,212の位置はこれに限定されず、第1及び第2フィルタ111,112,211,212は室外機3側に配置されてもよい。
また、上記第1実施形態における遮断板113の位置についても、室内機2側ではなく、室外機3側(更には、室外機3の内部)に設けられていても良い。同様に、上記第2実施形態における第1及び第2切り換えダンパ214a,214bの位置についても、各流路206ca,206cbのうち室外機3側に配置されていてもよい。
更に、上記第1実施形態に係る物質検知用センサ110の位置についても、図5に示す位置に限定されるのではなく、外気が各フィルタ111,112を通過する前に検知できるのであれば、どの位置に設けられていても良い。
(d)
上記第1実施形態では、物質検知用センサ110が物質情報を検知する場合について説明したが、物質情報は、第2実施形態に示すように、通信ネットワークを介して外部装置から取得されてもよい。
同様に、第2実施形態では、通信部210が通信ネットワーク220を介して外部装置221から物質情報を取得する場合について説明したが、物質情報は、第1実施形態に示すように、物質検知用センサが検知することによって取得されてもよい。
(e)
上記第1及び第2実施形態では、物質情報が所定物質の含有率xである場合を例に取り説明した。しかし、物質情報は、所定物質の含有率xではなく、所定物質の種類であってもよい。この場合、第1実施形態に係る物質検知用センサ110は、外気にどのような種類の物質が含まれているのかを検知し、切り換え制御部117は、センサ110によって検知された所定物質の種類に基づいて、第1及び第2フィルタ111,112の切り換え制御を行う。また、第2実施形態では、通信部210が、通信ネットワーク220を介して外部装置221から外気中における所定物質の種類を物質情報として取得すると、切り換え制御部217は、該種類に基づいて流路切換制御を行う。これにより、例えば、外気に含まれる物質が“花粉”であれば、外気は、花粉を除去できる程度の能力を有するフィルタ(第1フィルタ)を通過し、外気に含まれる物質が“大気汚染物質”であれば、外気は、花粉だけではなく大気汚染物質をも除去可能な比較的高い能力を有するフィルタ(第2フィルタ)を通過することになる。従って、外気は、外気中の所定物質の種類に応じたフィルタを通過することができるため、外気が所定物質の除去能力の高い第2フィルタを常に通過する場合に比して第2フィルタの長寿命化を図ることができ、フィルタの取り替えによるランニングコストを抑えることができる。また、室内機内部には、所定物質を含まない外気が導入されるようになる。
本発明に係る空調機の外気導入装置は、外気が所定物質の除去能力の高い第2フィルタを常に通過する場合に比して第2フィルタの長寿命化を図ることができ、フィルタの取り替えによるランニングコストを抑えることができるという効果を有する。従って、本発明に係る外気導入装置は、空気調和装置や換気装置などの、外気を利用した空調運転を行うことができる空調機の外気導入装置として適用することができる。
第1実施形態に係る空調機の外観図。 第1実施形態に係る室内機の内部の構造を模式的に示す図。 第1実施形態に係る冷媒回路及び給気・加湿ユニットの構成と、空気の流れとを示す図。 第1実施形態に係る外気導入装置の構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係る給気加湿ホースの内部、接続状態、及びフィルタの配置状態の概念図。 外気中の所定物質の含有率と切り換え制御部によって切り換えられる状態との関係を表すグラフ。 第1実施形態に係る外気導入装置の一連の動作の流れを示すフロー図。 第2実施形態に係る外気導入装置の構成を模式的に示す図。 第2実施形態に係る給気加湿ホースの内部、接続状態、及びフィルタの配置状態の概念図。 第2実施形態に係る外気導入装置の一連の動作の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 空調機
2 室内機
3 室外機
4 室外空調ユニット
5 給気・加湿ユニット
6a,6b 冷媒配管
6c 給気加湿ホース
21 室内機ケーシング
100 外気導入装置
110 物質検知用センサ
111 第1フィルタ
112 第2フィルタ
113 遮断板
114 フィルタ駆動部
115 制御部
116 取得部
117 切り換え制御部
206ca 第1流路
206cb 第2流路
210 通信部
214a 第1切換ダンパ
214b 第2切換ダンパ
220 通信ネットワーク
221 外部装置

Claims (8)

  1. 外気を利用する空調運転を行うことが可能な空調機の外気導入装置(100,200)であって、
    前記空調機の本体(21)内部に外気を導入する外気導入流路(6c,206c)と、
    外気に含まれる所定物質に関する物質情報を取得する取得部(116,210)と、
    第1フィルタ(111,211)と、
    前記第1フィルタ(111,211)よりも前記所定物質の除去能力の高い第2フィルタ(112,212)と、
    前記取得部(116,210)が取得した前記物質情報に基づいて、前記外気導入流路(6c,206c)に流入された外気が前記第1フィルタ(111,211)を介して前記空調機の本体(21)内部に導入される第1状態と、外気が前記第2フィルタ(112,212)を介して前記空調機の本体(21)内部に導入される第2状態とを切り換える切り換え制御部(117,217)と、
    を備える、空調機の外気導入装置(100,200)。
  2. 前記物質情報は、外気における前記所定物質の含有率(x)であって、
    前記切り換え制御部(117,217)は、
    前記所定物質の含有率(x)が第1所定値(α)よりも大きい場合、前記第2状態に切り換える制御を行い、
    前記所定物質の含有率(x)が前記第1所定値(α)よりも小さい場合、前記第1状態に切り換える制御を行う、
    請求項1に記載の空調機の外気導入装置(100,200)。
  3. 前記第1フィルタ(111)及び前記第2フィルタ(112)を移動させることが可能なフィルタ駆動部(114)、
    を更に備え、
    前記切り換え制御部(117)は、前記物質情報に基づいて、前記外気導入流路(6c)に前記第1フィルタ(111)及び前記第2フィルタ(112)のいずれかが配置されるように、前記フィルタ駆動部(114)を制御する、
    請求項1または2に記載の空調機の外気導入装置(100)。
  4. 前記外気導入流路(206c)は、前記第1フィルタ(211)が配置された第1流路(206ca)と前記第2フィルタ(212)が配置された第2流路(206cb)とを有し、
    前記切り換え制御部(217)は、前記物質情報に基づいて、外気が前記第1流路(206ca)及び前記第2流路(206cb)のいずれかを介して前記空調機の本体(21)内部に導入されるように、流路切換制御を行う、
    請求項1または2に記載の空調機の外気導入装置(200)。
  5. 前記物質情報は、外気における前記所定物質の含有率(x)であって、
    前記切り換え制御部(117,217)は、前記所定物質の含有率(x)が第2所定値(β)よりも大きい第1条件、及び外気の湿度(y)が第3所定値(γ)以上である第2条件、の少なくとも1つが満たされた場合、前記空調機の本体内部への外気の導入を停止させる、
    請求項1〜4のいずれかに記載の空調機の外気導入装置(100,200)。
  6. 前記外気導入流路(6c)上に設けられ、前記物質情報を検知する検知部(110)、
    を更に備え、
    前記取得部(116)は、前記検知部(110)から前記物質情報を取得する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空調機の外気導入装置(100)。
  7. 前記取得部(210)は、
    通信ネットワーク(220)と接続されており、
    前記通信ネットワーク(220)を介して外部装置(221)から前記物質情報を取得する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空調機の外気導入装置(200)。
  8. 前記空調運転は、外気を主として利用して冷房運転を行う外気冷房運転、または外気を室内へと吹き出させる換気運転である、
    請求項1〜7のいずれかに記載の空調機の外気導入装置(100,200)。
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