JP2010139183A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Takumi Oikawa
巧 及川
Hirotada Sasaki
宏格 笹木
Kenji Kojima
健司 小嶋
Hidehisa Ide
秀久 井手
Shigeki Matsumura
茂樹 松村
Yoshifumi Noguchi
好文 野口
Isahiro Yoshioka
功博 吉岡
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Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】冷気との調湿部材との十分な接触を確保しつつ、調湿部材と液体との接触を低減し、調湿性能の維持と衛生の確保とを両立する冷蔵庫を提供する。
【解決手段】調湿部材51と、調湿部材51を収容するケーシング52とから構成される調湿ユニット12は、冷蔵庫の野菜庫などの収納容器に取り付けられる。調湿部材51は、保湿粒子を担持するシート状の不織布と通気性フィルムとが積層されている。調湿部材51は、ケーシング52の内側に収容されているため、ケーシング52によって液状の食品との接触が回避されるとともに、開口部59を経由して流れる冷気と十分に接触する。また、調湿部材51は、ケーシング52に収容されているため、汚れや液体が付着すると容易に交換可能である。したがって、冷気との調湿部材51との十分な接触が確保されるとともに、調湿部材51と液体との接触が低減され、調湿性能の維持と衛生の確保とが両立して達成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫に関し、特に貯蔵室の湿度を調整する調湿機能を備える冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫は、冷却器で冷却した冷気を循環させることにより、冷蔵室をはじめとする複数の貯蔵室を冷却している。循環する冷気は、冷却器を通過することにより、温度が低下するとともに湿度が低下する。これは、冷気に含まれる水蒸気が冷却器において凝結し、液体の水として除去されるからである。そのため、冷蔵室をはじめとする冷蔵庫の貯蔵室は湿度が低下し、貯蔵室内に収容された食品は乾燥しやすくなる。
そこで、複数の貯蔵室のうち冷蔵室を冷却する冷却器と、冷凍室を冷却する冷却器とを個別に設け、冷蔵室の冷却器の温度を冷凍室の冷却器に比較して高い温度に設定することにより、冷蔵室の冷却器における水蒸気の凝結を低減し、冷蔵室の湿度を高めに維持することが考えられている。しかし、冷蔵室の冷却が継続することにより、冷蔵室の湿度は低下し、特に水分を多く含み表面積の大きな野菜などの食品は乾燥しやすくなる。このような冷蔵室の乾燥を低減し、冷蔵室の湿度を維持するために、シート状の調湿部材を冷蔵室に設けることが提案されている(特許文献1参照)。
特許第3563286号明細書
特許文献1に開示されている冷蔵庫の調湿部材は、冷蔵室の湿度が高いとき、空気中に含まれる水蒸気を吸収するとともに、冷蔵室の湿度が低下すると、吸収した水蒸気を放出する。これにより、冷蔵室を循環する冷気に含まれる水蒸気は、概ね一定に維持される。しかしながら、このような調湿部材は、冷蔵室の湿度の上昇にともない多くの水分を含んだまま長時間が経過すると、例えばカビなどを招く原因となる。また、冷蔵庫には、固形の食品だけでなく、例えば飲料や汁物などの液状の食品も収容される。そのため、これら液状の食品が調湿部材に付着すると、カビなどを招く原因となる。一方、調湿部材を用いて冷気の湿度を調整するためには、調湿部材と冷気とが十分に接触する、すなわち十分な表面積を確保する必要がある。しかし、冷気と調湿部材との十分な接触の確保は、調湿部材と液体との接触を招くこととなり、調湿性能の維持と衛生の確保とは相反する条件となる。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、冷気との調湿部材との十分な接触を確保しつつ、調湿部材と液体との接触を低減し、調湿性能の維持と衛生の確保とを両立する冷蔵庫を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、複数の貯蔵室を形成する本体と、複数の前記貯蔵室のうち少なくともいずれか一つに設けられ、シート状の不織布、前記不織布に担持されている保湿粒子、および前記保湿粒子が担持されている前記不織布を覆い気体の水蒸気の通過を許容し液体の水の通過を制限する通気性フィルムを有する調湿部材と、冷気が通過可能な開口部を有し、前記調湿部材を収容するケーシングと、を備えることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫によれば、保湿粒子を担持するシート状の不織布は、通気性フィルムに積層されている。これら不織布と通気性フィルムとが積層された調湿部材は、冷気が通過可能な開口部を有するケーシングの内側に収容されている。これにより、調湿部材は、ケーシングによって液状の食品との接触が回避されるとともに、開口部を経由する冷気と十分に接触する。また、調湿部材は、ケーシングに収容されているため、汚れや液体が付着すると、容易に交換可能である。さらに、保湿粒子を担持する不織布は、通気性フィルムで覆われているため、液状の食品との接触がより低減される。したがって、冷気との調湿部材との十分な接触を確保しつつ、保湿粒子および不織布と液体との接触を低減することができ、調湿性能の維持と衛生の確保とを両立して達成することができる。
以下、本発明による冷蔵庫の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による冷蔵庫を図1に示す。冷蔵庫10は、本体11および調湿ユニット12を備えている。本体11は、前方が開口した箱状であり、内部に冷蔵室13、切替室14および冷凍室15などを形成している。冷蔵庫10は、図1における左方が前方であり、右方が後方である。第1実施形態の場合、冷蔵室13は、特許請求の範囲の貯蔵室に相当する。冷蔵庫10は、本体11が形成する冷蔵室13、切替室14および冷凍室15を形成する前面を開閉する扉を備えている。具体的には、冷蔵庫10は、冷蔵室13を開閉する冷蔵扉16、切替室14を開閉する切替扉17および冷凍室15を開閉する冷凍扉18を備えている。冷蔵扉16は、図示しないヒンジ部を回転中心として冷蔵室13の前方を開閉する。切替室14および冷凍室15には、それぞれ切替容器21および冷凍容器22が収容されている。切替容器21は、切替室14を開閉する切替扉17とともに冷蔵庫10の前後へ移動する。同様に、冷凍容器22は、冷凍室15を開閉する冷凍扉18とともに冷蔵庫10の前後へ移動する。
冷蔵庫10は、冷蔵室13の内部を仕切る複数の仕切板23〜27を有している。仕切板23〜27は、冷蔵室13を複数の空間に仕切っている。また、冷蔵扉16の冷蔵室13側、すなわち冷蔵扉16の内側には、冷蔵扉16とともに移動する複数のドアポケット28が設けられている。ドアポケット28は、冷蔵扉16の内側に上下に複数設けられている。仕切板26と仕切板27との間には、卵容器29が設けられている。さらに、仕切板27の下方には、野菜容器31が設けられている。卵容器29および野菜容器31は、冷蔵庫10の前後へ移動可能である。第1実施形態における野菜容器31は、特許請求の範囲の収納容器に相当する。
冷蔵庫10は、冷気循環部40を備えている。冷気循環部40は、送風ファン41および熱交換ユニットを有している。送風ファン41は、制御装置42からの通電により回転し、冷蔵室13の内部に冷気の流れを形成する。熱交換ユニットは、コンプレッサ43、第一冷却器44および第二冷却器45を有している。送風ファン41は、冷蔵室13の上方に設けられており、第一冷却器44および冷蔵室13の各仕切板23〜27の間を経由する冷気の流れを形成する。第一冷却器44は、冷蔵室13の背面側に設けられている背面カバー46と本体11との間に形成される循環通路47に配置されている。冷気は、送風ファン41による送風および冷蔵室13における温度差による自然対流によって冷蔵室13の内部を循環する。同様に冷凍室15にも送風ファン48が設けられている。冷気は、送風ファン48による送風および冷凍室15における温度差による自然対流によって冷凍室15の内部を循環する。
制御装置42およびコンプレッサ43は、本体11の下方背面側に配置されている。制御装置42は、例えばCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されており、冷蔵庫10の各部を制御する。コンプレッサ43は、制御装置42からの通電により、冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、図示しないコンデンサで放熱された後、第一冷却器44または第二冷却器45で気化することにより温度が低下する。これにより、冷蔵室13または冷凍室15を循環する冷気は、第一冷却器44または第二冷却器45を通過することによって冷却される。
調湿ユニット12は、冷蔵室13に設けられている。調湿ユニット12は、図2から図4に示すように調湿部材51およびケーシング52を有している。調湿部材51は、図5に示すように不織布54および通気性フィルム55で構成されている。不織布54は、図示しない保湿粒子を担持している。保湿粒子は、例えば高分子などにより粉末状に形成され、不織布54に付着している。保湿粒子は、冷蔵室13の湿度が上昇すると冷蔵室13内を循環する冷気に含まれる水蒸気を吸収し、冷蔵室13の湿度が低下すると冷蔵室13内を循環する冷気に水蒸気を放出する。保湿粒子は、冷蔵室13を循環する冷気との接触する表面積を拡大するために、微粒子状に形成されている。そのため、保湿粒子は、不織布54に担持されている。
通気性フィルム55は、例えば0.01μm〜20μmの細かな孔56を有する多孔体であり、気体の水蒸気の通過を許容するのに対し、液体の水の通過を制限する。なお、図5では、説明の簡単のため孔56を拡大して描いている。微細な水滴は、一般に数10μm〜100μm程度の粒径を有している。そのため、通気性フィルム55の孔56の径を20μm以下に設定することにより、通常の1mm程度の水滴だけでなく、霧状の水滴も通気性フィルム55によって通過が制限される。一方、水蒸気は、一般に0.004μm以下である。そのため、通気性フィルム55の孔56の径を0.01μm以上に設定することにより、水蒸気を含む気体成分は通気性フィルム55の通過が許容される。これにより、不織布54への水の浸透が低減され、例えば通気性フィルム55を防カビ処置することにより、保湿粒子を担持した不織布54におけるカビの発生が低減される。また、通気性フィルム55を定期的に交換することにより、保湿粒子を担持した不織布54は交換することなく、衛生が確保される。
ケーシング52は、保湿粒子を担持する不織布54および通気性フィルム55が積層された調湿部材51を収容する。ケーシング52は、図2〜図4に示すように表カバー57および裏カバー58を有しており、表カバー57と裏カバー58との間に形成される空間に調湿部材51を収容する。表カバー57と裏カバー58とは、例えば嵌合などにより着脱可能に組み付けられている。表カバー57は、図2および図3に示すように板厚方向へ貫く開口部59を有している。これにより、冷蔵室13を循環する冷気は、開口部59を経由してケーシング52の内側と外側との間を流れる。
第1実施形態の場合、調湿ユニット12は、図1および図6に示すように野菜容器31の後壁61側に取り付けられている。図4に示すように、ケーシング52の裏カバー58は、表カバー57と反対側の端面に係止部62を有している。この係止部62を野菜容器31の後壁61に係止することにより、調湿部材51を収容するケーシング52は野菜容器31に着脱可能に取り付けられる。また、図7に示すように、調湿ユニット12は、冷蔵扉16のドアポケット28に取り付けてもよい。このように、調湿部材51を収容するケーシング52は、係止部62を利用して冷蔵室13の各部に取り付け可能である。
以上、説明した第1実施形態による冷蔵庫10では、保湿粒子を担持するシート状の不織布54は、通気性フィルム55と積層されている。これら不織布54と通気性フィルム55とが積層された調湿部材51は、冷気が通過可能な開口部59を有するケーシング52の内側に収容されている。これにより、調湿部材51は、ケーシング52によって液状の食品との接触が回避されるとともに、開口部59を経由して流れる冷気と十分に接触する。また、調湿部材51は、ケーシング52に収容されているため、汚れや液体が付着すると、容易に交換可能である。さらに、保湿粒子を担持する不織布54は、通気性フィルム55で覆われているため、液状の食品との接触がより低減される。したがって、冷気との調湿部材51との十分な接触を確保しつつ、保湿粒子および不織布54と液体との接触を低減することができ、調湿性能の維持と衛生の確保とを両立して達成することができる。
また、第1実施形態では、調湿ユニット12は、野菜容器31の後壁61側に設けられている。野菜容器31は、送風ファン41によって形成される冷蔵室13内の冷気の循環経路から外れている。これは、野菜容器31の内部を冷気が循環すると、野菜の水分がより早く失われ、野菜の鮮度の低下を招きやすいからである。この野菜容器31に調湿ユニット12を取り付けることにより、冷気が循環しにくい野菜容器31の内部は調湿ユニット12によって、より安定した湿度に維持される。したがって、野菜容器31に収容された野菜の鮮度をより長期間安定して保持することができる。
一方、第1実施形態では、調湿ユニット12は、冷蔵扉16のドアポケット28に取り付けてもよい。冷蔵室13の内部における冷気の流れは、送風ファン41によって冷蔵扉16のドアポケット28、各仕切板23〜27および循環通路47を経由して循環する。そのため、送風ファン41から送風された冷気は、冷蔵庫10のドアポケット28に向けて流れる。このドアポケット28に調湿ユニット12を取り付けることにより、冷蔵室13の内部を循環する冷気は、調湿ユニット12に当たりやすくなる。したがって、冷蔵室13における冷気の湿度を容易に安定して維持することができる。
(第2、第3実施形態)
本発明の第2実施形態および第3実施形態による冷蔵庫の要部をそれぞれ図8または図9に示す。
第2実施形態の場合、図8に示すように冷蔵庫10は、本体11の後壁を覆う背面カバー46と収納容器71との間に冷却通路72を形成している。この場合、収納容器71は、第1実施形態の野菜容器31であってもよく、他の容器であってもよい。冷蔵室13を循環する冷気のうち仕切板73と仕切板74との間を通過した冷気は、背面カバー46に沿って冷却通路72へ流入する。そして、冷気は、冷却通路72において上方から下方へ流れる。
第2実施形態の場合、収納容器71と背面カバー46との間には、調湿ユニット12のケーシング75が設けられている。ケーシング75は、表カバー76および背面カバー46から構成されている。ケーシング75は、上端に冷気が流入する流入口77を有している。また、ケーシング75は、下端に背面カバー46などに付着した水滴を排出するための水抜穴78を有している。ケーシング75の表カバー76は、板厚方向に貫く開口部としてのルーバ79を有している。ルーバ79は、ケーシング75の流入口77側から収納容器71の内側へかけて上方から下方へ向けて形成されている。調湿部材51は、ケーシング75の表カバー76と背面カバー46との間に収容され、流入口77とルーバ79との間を遮る位置に配置されている。
水抜穴78の開口面積は、ルーバ79に比較して小さい。そのため、流入口77へ流入した冷気は、調湿部材51を通過した後、ルーバ79から収納容器71へ流入する。ここで、ルーバ79を上方から下方へ向けて形成することにより、調湿ユニット12のケーシング75へ流入して調湿部材51を通過した冷気は、ルーバ79に案内されて容易に収納容器71へ流入する。これにより、収納容器71は、調湿ユニット12の調湿部材51を通過することにより湿度が調整された冷気が流入する。その結果、収納容器71を例えば野菜容器とする場合、この収納容器71の内部には比較的湿度の高い冷気が供給される。したがって、収納容器71に収容された野菜などの食品の鮮度を長期間安定して保持することができる。
第3実施形態の場合、図9に示すように調湿ユニット12のケーシング75に設けられているルーバ79の向きが第2実施形態と異なる。すなわち、第3実施形態の場合、ルーバ79は、ケーシング75の流入口77から収納容器71の内側へかけて下方から上方へ向けて形成されている。流入口77へ流入した冷気は、調湿部材51を通過した後、一旦ケーシング75の下方へ流れ、折り返しながらルーバ79を通過して収納容器71へ流入する。このように、ケーシング75の内側と外側とを接続するルーバ79を下方から上方へ向けて形成することにより、ケーシング75の内側の液体は、下方に設けられている流出口81からの流出が促され、ルーバ79を経由して収納容器71側への流出が低減される。
ケーシング75の内側には、例えば結露などによって水などの液体が流入するおそれがある。また、万が一、ユーザの不注意などによって、仕切板73、74の上側で飲料水などの液体を散乱させた場合、仕切板73、74の後端から漏れた液体は、冷気と同様にケーシング75の流入口77からケーシング75の内側へ流入する。このような場合でも、第3実施形態では、ルーバ79によって液体が流れる方向が制限され、収納容器71側への液体の流入が回避される。したがって、収納容器71に収容された食品の汚染などを低減することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による冷蔵庫の要部を図10に示す。
第4実施形態では、調湿ユニット12は、図10に示すように冷蔵庫10の送風ファン48に近接して配置されている。調湿ユニット12を通過した冷気は、送風ファン48と反対側の冷気吹出口82から冷蔵室13へ供給される。冷気吹出口82は、特許請求の範囲の吹出部に相当する。調湿ユニット12は、ケーシング83の内部に第一通路84および第二通路85を形成している。調湿ユニット12の調湿部材86は、第一通路84に配置されている。また、調湿ユニット12は、第一通路84を開閉して調湿部材86への冷気の流れを断続するダンパ87を有している。ダンパ87は、制御装置42からの指示により、第一通路84を開放または遮断する。
上述のように冷蔵庫10は、冷蔵室13を循環する冷気が通過する第一冷却器44および冷凍室15を循環する冷気が通過する第二冷却器45を有している。第一冷却器44を経由して冷気が循環しているとき、冷蔵室13の内部の冷気は第一冷却器44で水蒸気が凝縮しやすい。そのため、制御装置42は、第一冷却器44に冷媒を供給し、第一冷却器44を冷媒が流れているとき、送風ファン48を駆動するとともに、ダンパ87によって第一通路84を開放する。これにより、第一冷却器44を通過することで冷気に含まれる水蒸気の一部が除去される場合でも、冷蔵室13の内部には調湿部材86を通過することで湿度が高められた冷気が供給される。
一方、制御装置42は、第二冷却器45に冷媒を供給し、第二冷却器45を冷媒が流れているとき、すなわち第一冷却器44を冷媒が流れていないときも、送風ファン48を駆動するとともに、ダンパ87によって第一通路84を遮断する。上述のように第一冷却器44に冷媒が流れているとき、冷気が第一冷却器44を通過することにより、冷気に含まれている水蒸気は第一冷却器44で凝縮し、霜となって付着する。そこで、第一冷却器44を冷媒が流れていないとき送風ファン48を駆動することにより、第一冷却器44に付着した霜は融解する。そして、溶融した霜は水蒸気となって第一冷却器44を通過する冷気に含まれ、冷蔵室13内を循環する。そのため、冷蔵室13は、比較的高い湿度に維持される。このとき、制御装置42が第一通路84をダンパ87で遮断することにより、第一冷却器44を通過した水蒸気を含む冷気は送風ファン48によって冷蔵室13の内部を循環する。
第4実施形態では、第一冷却器44および第二冷却器45を備える冷蔵庫10において、いずれの冷却器に冷媒を供給しているかによって冷気の流れを制御している。すなわち、冷蔵室13を冷却するために第一冷却器44を冷媒が流れるとき、冷気は第一冷却器44および調湿部材86を通過した後に冷蔵室13へ供給される。一方、冷凍室15を冷却するために第二冷却器45を冷媒が流れるとき、冷蔵室13の冷気は第一冷却器44を通過した後、調湿部材86を通過することなく循環する。これにより、冷気が第一冷却器44で冷却されるとき、第一冷却器44で凝結することにより水蒸気が除去されても、調湿部材86から水蒸気が供給される。一方、冷気が第一冷却器44で冷却されないとき、第一冷却器44に付着した霜によって冷気に水蒸気が供給される。これにより、第一冷却器44で冷気を冷却していないときだけでなく、第一冷却器44で冷気を冷却しているときでも、冷気に十分な水蒸気が供給される。したがって、冷蔵室13を循環する冷気の湿度を高く維持することができ、冷蔵室13に収容された野菜などの食品の鮮度を長期間保持することができる。
(第5、第6実施形態)
本発明の第5実施形態および第6実施形態による冷蔵庫の調湿ユニットをそれぞれ図11または図12に示す。
第5実施形態では、図11に示すように調湿ユニット12のケーシング52は、内側に突起91、92を有している。これらの突起91、92は、表カバー57および裏カバー58に対し互い違いに設けられている。これにより、ケーシング52の内側は、波形状の空間となる。そのため、調湿部材51は、突起91、92によって拘束された湾曲状の波形状となってケーシング52の内側に収容される。その結果、限られたケーシング52の内側の空間に、より表面積の大きな調湿部材51が収容される。したがって、調湿ユニット12による調湿性能を高めることができる。
また、第6実施形態では、図12に示すように調湿ユニット12のケーシング52は、内側を二つ以上の空間に仕切っている。そして、調湿部材51は、ケーシング52によって仕切られた複数の空間にそれぞれ湾曲した筒状に形成されて収容されている。これにより、限られたケーシング52の内側の空間に、より表面積の大きな調湿部材51が収容される。したがって、第6実施形態でも調湿ユニット12による調湿性能を高めることができる。
なお、第5実施形態における波形状の調湿部材51の山および谷の数、ならびに第6実施形態におけるケーシング52の内側の空間および収容される調湿部材51の数は、任意に変更することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態では、調湿ユニット12を冷蔵室13に設ける例について説明した。しかし、調湿ユニット12は、冷蔵室13に限らず、切替室14または冷凍庫15に設けてもよい。
本発明の第1実施形態による冷蔵庫の概略を示す断面図 本発明の第1実施形態による冷蔵庫の調湿ユニットを示す分解斜視図 本発明の第1実施形態による冷蔵庫の調湿ユニットを前方から見た概略斜視図 本発明の第1実施形態による冷蔵庫の調湿ユニットを後方から見た概略斜視図 本発明の第1実施形態による冷蔵庫の調湿部材を示す模式的な斜視図 本発明の第1実施形態による冷蔵庫の野菜容器に取り付けた調湿ユニットを示す概略斜視図 本発明の第1実施形態による冷蔵庫のドアポケットに取り付けた調湿ユニットを示す概略斜視図 本発明の第2実施形態による冷蔵庫において調湿ユニットの近傍の概略を示す断面図 本発明の第3実施形態による冷蔵庫において調湿ユニットの近傍の概略を示す断面図 本発明の第4実施形態による冷蔵庫の調湿ユニットを示す模式図 本発明の第5実施形態による冷蔵庫の調湿ユニットの概略を示す断面図 本発明の第6実施形態による冷蔵庫の調湿ユニットの概略を示す断面図
符号の説明
図面中、10は冷蔵庫、11は本体、13は冷蔵室(貯蔵室)、15は冷凍室(貯蔵室)、16は冷蔵扉、28はドアポケット、31は野菜容器(収納容器)、41は送風ファン、44は第一冷却器、45は第二冷却器、48は送風ファン、51、86は調湿部材、52、75、83はケーシング、54は不織布、55は通気性フィルム、59は開口部、71は収納容器、72は冷却通路、79はルーバ、82は冷気吹出口(吹出部)、87はダンパを示す。

Claims (9)

  1. 複数の貯蔵室を形成する本体と、
    複数の前記貯蔵室のうち少なくともいずれか一つに設けられ、シート状の不織布、前記不織布に担持されている保湿粒子、および前記保湿粒子が担持されている前記不織布を覆い気体の水蒸気の通過を許容し液体の水の通過を制限する通気性フィルムを有する調湿部材と、
    冷気が通過可能な開口部を有し、前記調湿部材を収容するケーシングと、
    を備えることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記貯蔵室に前後へ移動可能に収容され、前記本体の後壁との間に冷気が流れる冷却通路を形成する収納容器をさらに備え、
    前記開口部は、前記収納容器側の前側に前記冷却通路と前記収納容器側とを接続するルーバであることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記ルーバは、前記冷気通路から前記収納容器側へかけて、上方から下方へ向けて形成されていることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 前記ルーバは、前記冷気通路から前記収納容器側へかけて、下方から上方へ向けて形成されていることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  5. 前記貯蔵室の前方を開閉する扉と、
    前記扉の前記貯蔵室側に設けられているドアポケットと、をさらに備え、
    前記調湿部材は、前記ドアポケットに設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  6. 前記本体は、前記貯蔵室として冷蔵室および冷凍室を形成し、
    前記冷蔵室に冷気の流れを形成する送風ファンと、
    前記冷蔵室を循環する冷気を冷却する第一冷却器と、
    前記冷凍室を循環する冷気を冷却する第二冷却器と、をさらに備え、
    前記第一冷却器に冷媒が流れているとき前記送風ファンは前記調湿部材を経由する冷気の流れを形成し、前記第二冷却器に冷媒が流れているとき前記送風ファンは前記調湿部材を経由しない冷気の流れを形成することを特徴とする請求項1または5記載の冷蔵庫。
  7. 前記貯蔵室に冷気の流れを形成する送風ファンと、
    前記送風ファンによって形成される冷気の流れが前記貯蔵室へ吹き出す吹出部と、をさらに備え、
    前記調湿部材は、前記送風ファンまたは前記吹出部のいずれかの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  8. 前記送風ファンまたは前記吹出部のいずれかを通過した冷気の流れ方向を制御するダンパをさらに備えることを特徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
  9. 前記ケーシングは、前記調湿部材を湾曲した状態で収容することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の冷蔵庫。
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