JP2011112232A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的高温の食品を冷却するときに、効率よく急速に冷却することが可能であって、冷蔵庫に収容されている他の食品への影響を抑えることが可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷凍冷蔵庫1は、冷蔵室103と、吹出し冷気経路150と、急速冷却室200と、供給部250と、排気筒240とを備える。吹出し冷気経路150は、冷蔵室103に冷気を供給するためのものである。急速冷却室200は冷蔵室103の内部に着脱可能に取り付けられて被冷却対象物300を収容するためのものであり、断熱材によって形成されている。供給部250は吹出し冷気経路150から冷蔵室103内に供給された冷気を急速冷却室200内に供給するものである。排気筒240は急速冷却室200内の空気を冷蔵室103の外部に排出するためのものである。
【選択図】図1

Description

この発明は冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫には、冷蔵庫内に貯蔵されている食品と比較して温度が高い食品を急速冷却するための急速冷却室を備えるものがある。
特開2004−144365号公報(特許文献1)には、冷蔵室、冷凍室、製氷室とは別に、食品の急速冷却や解凍を行なう冷却調理室を備える冷蔵庫が記載されている。この冷蔵庫は、冷蔵室を冷却するための冷蔵室蒸発器と、冷蔵室蒸発器と直列に接続し、冷凍室と製氷室と冷却調理室を冷却するための冷凍室蒸発器と、冷却調理室の下部に設置され、固体熱伝導で食品を冷却する冷凍プレートを備える。冷却調理室内の食品は、空冷と、固体熱伝導による冷却とによって、上下両面から同時に冷却される。また、この冷蔵庫では、急速冷却を行う冷却調理室の下部に冷却プレートを備え、急速冷却運転時には冷却プレートに冷媒を集中的に流して冷却能力を集中させることで急速冷却性能を高めている。
また、特開2004−77088号公報(特許文献2)には、冷凍室内において、冷気ビームを食品に向けて噴出することによって冷却速度の向上を図る食品冷却装置が記載されている。
特開2004−144365号公報 特開2004−77088号公報
しかしながら、特開2004−144365号公報(特許文献1)に記載の冷蔵庫では、冷却調理室内に、急速冷却させるための食品と、通常の冷却速度で冷蔵する食品とを同時に収容することができない。相対的に温度が高い食品を、すでに冷却されて低温に保たれている食品とを同時に冷却調理室内に収容すると、冷却調理室内において相対的に温度が低い食品が、相対的に温度の高い食品によって温められてしまうためである。このような、相対的に温度の高い食品が相対的に温度の低い食品に与える影響を抑えるためには、例えば、冷却プレートの温度を下げることが考えられる。しかし、冷却プレートの温度を下げると、消費電力が増大してしまう。
特開2004−77088号公報(特許文献2)に記載の食品冷却装置でも、相対的に温度が高い食品を、低温に保たれている他の食品が収容されている冷凍室内に新たに収容すると、低温に保たれている他の食品の温度が上昇してしまう。また、温かいものを急速冷却するためだけに冷凍室内を低温に保っておくことは、電力の無駄になる。また、冷蔵庫内に急速冷却するためだけの冷却装置を備えると、冷蔵庫内の空間を効率よく使用できなくなる。
そこで、この発明の目的は、比較的高温の食品を冷却するときに、効率よく急速に冷却することが可能であって、冷蔵庫に収容されている他の食品への影響を抑えることが可能な冷蔵庫を提供することである。
この発明に従った冷蔵庫は、貯蔵室と、冷気経路と、容器と、供給部と、排出部とを備える。
冷気経路は、貯蔵室に冷気を供給するためのものである。容器は貯蔵室の内部に着脱可能に取り付けられて被冷却対象物を収容するためのものであり、断熱材によって形成されている。供給部は冷気経路から貯蔵室内に供給された冷気を容器内に供給するものである。排出部は容器内の空気を貯蔵室の外部に排出するためのものである。
被冷却対象物を収容する容器は、冷蔵庫の貯蔵室の内部に着脱可能に取り付けられている。そのため、急速冷却する被冷却対象物がないときには、容器を冷蔵庫から取り外すことができる。このようにすることにより、冷蔵庫の貯蔵室内の空間を効率よく使用して、容積効率を高めることができる。また、容器を使用しないときには容器を冷蔵庫から取り外すことによって、容器内を常に冷却する必要がないので、消費電力の無駄を低減することができる。
また、被冷却対象物を収容する容器は、断熱材によって形成されている。このようにすることにより、被冷却対象物の温度が、貯蔵室内の他の食品と比較して相対的に高くても、他の食品を温めてしまうような悪影響を及ぼしにくい。
また、被冷却対象物を収容する容器内には、供給部によって、冷気経路から貯蔵室内に供給された冷気が供給される。このようにすることにより、被冷却対象物を収容する容器を冷却するために蒸発器や冷却装置を別に備える必要がなくなる。
また、被冷却対象物を収容する容器内の空気は、排出部によって、貯蔵室の外部に排出される。このようにすることにより、相対的に温度が高い被冷却対象物によって温められた空気が貯蔵室内に排出されて貯蔵室内の相対的に温度が低い食品が温められることを防ぐことができる。
このようにすることにより、比較的高温の食品を冷却するときに、効率よく急速に冷却することが可能であって、冷蔵庫に収容されている他の食品への影響を抑えることが可能な冷蔵庫を提供することができる。
この発明に従った冷蔵庫においては、供給部は、貯蔵室から容器の内部に冷気を送出するための送風部を含むことが好ましい。
このようにすることにより、貯蔵室内の冷気を効果的に容器内に供給して、容器内の被冷却対象物を効率よく冷却することができる。
この発明に従った冷蔵庫は、容器内に着脱可能に配置される除湿部を備えることが好ましい。
相対的に高温の被冷却対象物が冷却されると、被冷却対象物に含まれる水分と、周囲の空気に含まれる水分が結露することがある。そこで、容器内に着脱可能に配置される除湿部を備えることにより、容器内の結露を防止することができる。
この発明に従った冷蔵庫においては、供給部は、貯蔵室から容器内に冷気を供給するための供給口を含むことが好ましい。また、排出部は、容器から貯蔵室の外部に空気を排出するための排出口を含むことが好ましい。供給口と排出口には、それぞれ、抗菌フィルタが着脱可能に配置されていることが好ましい。
容器内には、貯蔵室内に貯蔵されている食品と比較して比較的高温の被冷却対象物が収容される。貯蔵室内の冷気が供給部から容器内に供給されるとき、もし、貯蔵室内の菌が冷気とともに容器内に流入すると、相対的に暖かい容器内で菌が急速に繁殖することがある。そこで、供給部の供給口と排出部の排出口に、それぞれ、抗菌フィルタを配置することによって、菌が容器内に流入して、繁殖することを防ぐことができる。
この発明に従った冷蔵庫は、温度検知部と報知部とを備えることが好ましい。温度検知部は、容器内の温度を検知するためのものである。報知部は、温度検知部によって検知される温度と貯蔵室内の温度との差が所定の温度差であることを使用者に報知するためのものである。
相対的に温度が高い被冷却対象物が容器内に収容されるとき、温度検知部によって検知される容器内の温度と貯蔵室内の温度との差は時間の経過とともに小さくなる。報知部が、容器内の温度と貯蔵室内の温度との差が所定の温度差であることを使用者に報知することによって、被冷却対象物を容器内で不必要に長時間、冷却することを防ぐことができる。
以上のように、この発明によれば、比較的高温の食品を冷却するときに、効率よく急速に冷却することが可能であって、冷蔵庫に収容されている他の食品への影響を抑えることが可能な冷蔵庫を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫の全体を概略的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫の急速冷却室の正面を示す図(A)と、急速冷却室の引き出しが閉じられているときの側断面を示す図(B)と、急速冷却室の引き出しが開けられているときの側断面を示す図(C)である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫の急速冷却室の内部を上から見た状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫の急速冷却室の上排気口が閉塞されているときの急速冷却室と排気経路の側断面図(A)と、背面側排気口が閉塞されているときの急速冷却室と排気経路の側断面図(B)である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫の制御関連の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫において急速冷却運転をするときの制御処理を順に示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る冷凍冷蔵庫の急速冷却室の別の形状を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る冷凍冷蔵庫の内部を正面から見たときの図である。 本発明の第2実施形態に係る冷凍冷蔵庫を図9に示すX−X線の方向から見た図である。 供給部の吸気送風ファンも衝突送風ファンも駆動させずに供給口から自然に流入する冷気だけを用いて冷却した場合の急速冷却室内のこんにゃくと空気と吸気の温度の時間変化を示す図である。 供給部の吸気送風ファンだけを駆動させて衝突送風ファンを駆動させなかった場合の急速冷却室内のこんにゃくと空気と吸気の温度の時間変化を示す図である。 吸気送風ファンと衝突送風ファンの両方を駆動させた場合の急速冷却室内のこんにゃくと空気と吸気の温度の時間変化を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態の冷蔵庫として冷凍冷蔵庫1は、全体が、外箱101と内箱102との間に断熱材が充填された断熱箱体によって形成される筺体100で覆われている。筺体100が断熱箱体で形成されることによって、筺体100の内部は、外気の影響を受けにくいようにされている。図1において左側が冷凍冷蔵庫1の正面側であり、右側が冷凍冷蔵庫1の背面側である。
筺体100の内部において冷凍冷蔵庫1の正面側には、複数の貯蔵室として冷蔵室103と製氷室104と冷凍室105と野菜室106とが形成されている。野菜室106の内部には、野菜を収容する箱体が収容されている。これらの複数の貯蔵室の背面側には、冷凍サイクルユニット130が配置されている。
貯蔵室と冷凍サイクルユニット130が配置されている空間とは、貯蔵室の背面側に配置される断熱背面壁110によって仕切られている。断熱背面壁110には、複数の背面開口部111が形成されている。各貯蔵室は、背面開口部111によって冷凍サイクルユニット130が配置されている空間と連通されている。また、複数の貯蔵室は、断熱仕切板120によって互いに仕切られている。断熱仕切板120の正面側には、前面開口部121が形成されている。断熱仕切板120の内部には、前面開口部121と、冷凍サイクルユニット130が配置される空間とを連通する通路122が形成されている。
冷蔵室103内の上部には、被冷却対象物300を収容する容器として急速冷却室200が取り付けられている。急速冷却室200が取り付けられている冷蔵室103内の天面を構成する筺体100の外箱101と内箱102との間には、排気経路170が形成されている。排気経路170の入口171は冷蔵室103内に形成され、排気経路170の出口172は筐体100の外周面上に形成されている。
急速冷却室200は、冷蔵室103に着脱可能であるように構成されている。この実施形態においては、急速冷却室200は、冷蔵室103内の天面と側壁面上に取り付けられたレール(図示しない)に沿って引き出しのようにスライドさせて、冷蔵室103に着脱される。
急速冷却室200には吸気口251と排気筒240とが形成されている。急速冷却室200の内部は、吸気口251によって冷蔵室103の内部と連通されている。また、急速冷却室200の内部は、排気筒240に接続される排気経路170によって冷凍冷蔵庫1の筺体100の外部に連通されている。
排気経路170には、ダンパ173が配置されている。排気経路170の出口172には電磁弁174と排気フィルタ175が配置されている。電磁弁174と排気フィルタ175は、冷凍冷蔵庫1の外部から虫や埃などの異物が侵入することを防ぐためのものである。
冷凍サイクルユニット130は、冷媒パイプ(冷媒管)131と、圧縮器132と、補助凝縮器133と、凝縮器134と、コールドガス用キャピラリーチューブ(C用キャピラリーチューブ、減圧器)135と、蒸発器136によって構成されている。
圧縮器132は、冷凍サイクルユニット130の作動媒体である冷媒を高温、高圧下にて圧縮し、気化させるものである。なお、圧縮器132は作動熱を生じるために密閉度の高い空間に収容される。作動熱は廃熱放出経路を通って排気される。
補助凝縮器133は、蒸発器136が除霜(霜取り)するときに生じる水(除霜水)を蒸発させるものである。また、補助凝縮器133は、除霜水によって、圧縮器132からの高温気化した冷媒の一部を冷却し、凝縮させる機能も有している。
凝縮器134は、補助凝縮器133によって冷却凝縮された冷媒をさらに凝縮させ、液化させるものである。なお、このような凝縮器134は、自然対流を利用して外気に熱を放出させることで、冷媒を凝縮して液化している。
C用キャピラリーチューブ135は、蒸発器136に流入する冷媒(具体的には液化した冷媒)の圧力を低下させる減圧装置である。
蒸発器136は、補助凝縮器133、凝縮器134、C用キャピラリーチューブ135を経ることで低温、低圧となり液化した冷媒(冷媒液)を気化させるものである。なお、このような蒸発器136は、冷凍冷蔵庫1の内部の熱を奪って、冷媒液を蒸発(ガス化)させるようになっている。蒸発器136に用いられる冷媒の気化の方式としては各種知られているが、例えば、フィンチューブ型の熱交換器が一例として挙げられる。
冷媒パイプ131は、各部材を圧縮器132、補助凝縮器133、凝縮器134、C用キャピラリーチューブ135、蒸発器136の順に冷媒を循環させるように連結して、冷媒回路を構成している。
なお、冷媒が、圧縮器132、補助凝縮器133、凝縮器134、C用キャピラリーチューブ135、蒸発器136、圧縮器132の順に流れるサイクルをコールドガスサイクルと表す。
冷凍サイクルユニット130の蒸発器136近傍には、冷気送風ファン140が設けられている。冷気送風ファン140は、蒸発器136によって冷却された空気を冷気経路として吹出し冷気経路150へ送り出し、冷蔵室103他の各貯蔵室内に送出するためのものである。
図2に示すように、冷凍冷蔵庫1の正面には、報知部として前面パネル181が配置されている。前面パネル181は、押しボタンや液晶表示のタッチパネルを含む。使用者は、ボタンやタッチパネルを操作することによって、冷凍冷蔵庫1の貯蔵室の温度や急速冷却運転を行なうかどうかなどの指示をすることができる。また、前面パネル181には、各貯蔵室内の温度などが表示される表示部が含まれる。
各貯蔵室の扉と筺体100との間には、ドアロック182が設置されている。ドアロック182は、貯蔵室の扉を筺体100に固定するためのものである。使用者は、前面パネル181を操作して、ドアロック182を解除することができる。
次に、急速冷却室200の構成について説明する。
図3の(A)と(B)と図4に示すように、急速冷却室200は外枠210と、外枠210の内側に収容される引き出し220とによって構成される。図3の(B)と図4に示す急速冷却室200の左側が正面側であり、右側が背面側である。外枠210と引き出し220は、それぞれ、断熱材が充填された筺体100によって構成されている。
引き出し220の正面の正面壁部221の中央には、取っ手280が彫りこまれて形成されている。取っ手280は、引き出し220とは別の部材によって形成され、正面壁部221の中央に内蔵されていてもよい。
急速冷却室200の左右側と背面側において外枠210の内側には、内枠211が形成されている。引き出し220の正面壁部221の内側には、内壁部222が形成されている。外枠210と引き出し220の正面壁部221とによって急速冷却室200の外側の箱体231が形成され、内枠211と内壁部222とによって急速冷却室200の内側の箱体232が形成されている。このように、急速冷却室200は外側の箱体231と内側の箱体232とによって二重に形成されている。
急速冷却室200の外枠210の天面には、排出部として排気筒240が取り付けられている。排気筒240には上排気口241と背面側排気口242とが形成されている。上排気口241と背面側排気口242は排出口の一例である。排気筒240の近傍には、温度検知部として排気口温度センサ261が設置されている。
外枠210の背面側の壁面には、吸気口251が形成されている。吸気口251の近傍には、吸気口温度センサ262が設置されている。内枠211の背面側の壁面には、吸気口251に対向する位置に、背面吸気口252が開口されている。内枠211の左右の壁面には、側面吸気口253が開口されている。背面吸気口252の近傍には、吸気送風ファン254が配置されている。側面吸気口253の近傍には、衝突送風ファン255が配置されている。
吸気口251と背面吸気口252と側面吸気口253と吸気送風ファン254と衝突送風ファン255とは、供給部を構成する。吸気送風ファン254と衝突送風ファン255は、送風部の一例である。吸気口251と背面吸気口252と側面吸気口253は供給口の一例である。
吸気口251と排気筒240には、それぞれ、抗菌フィルタ271が配置されている。抗菌フィルタ271は、冷蔵室103内から急速冷却室200内に雑菌が侵入することを防ぐためのものである。抗菌フィルタ271は、抗菌性や防かび性を有する銀などの材料が表面に担持もしくは塗布されたものが望ましい。例えば神戸製鋼所の開発された特殊ニッケル合金めっき等(KENIFINE(ケニファイン)(登録商標):ステンレス・アルミニウム・チタン・鋼・真鍮などの金属製品ならびに一部の樹脂製品に抗菌性や防かび性、防藻性を付与する目的で開発した特殊合金めっき)は、優れた抗菌性・防かび性を持ち、毒性及び刺激性において安全性が認められているため、抗菌フィルタ271として用いるのに適していると考えられる。
引き出し220の内壁222の内側の底面上には、除湿部として吸湿フィルタ272が配置されている。吸湿フィルタ272は、比較的高温の被冷却対象物300が急速冷却室200内に収容されたときに、被冷却対象物300やその周囲の空気が冷却されて結露水が生じ、急速冷却室200内に溜まることを防ぐためのものである。吸湿フィルタ272は、吸湿剤を塗布または練り込んだ不織布によって構成されていてもよいし、シリカゲルのようなものを用いて構成されていてもよい。吸湿フィルタ272としては、吸湿フィルタ272が吸湿することによって高温になるものは適さない。
吸湿フィルタ272は、引き出し220の底面に着脱可能に取り付けられている。吸湿フィルタ272は、突起を含み、引き出し220の底面は、吸湿フィルタ272の突起に係合する凹部を含み、吸湿フィルタ272の突起を引き出し220の凹部に押し込むことによって吸湿フィルタ272が引き出し220の底面に取り付けられるように構成されていることが望ましい。また、引き出し220の凹部には弾性部材が配置され、吸湿フィルタ272の突起は、弾性部材によって、凹部から外れる方向に付勢されていることが好ましい。このようにすることにより、引き出し220の底面の凹部に取り付けられている突起の近傍を押すと、突起が弾性部材によってさらに凹部から外れる方向に付勢されて、簡単に吸湿フィルタ272を引き出し220から取り外すことができる。
図3の(A)と(B)に示すように引き出し220を閉じた状態では、急速冷却室200の内部は、吸気口251と上排気口241または背面側排気口242によって急速冷却室200の外部と連通する。
相対的に温度が高い食品などの被冷却対象物300は、内側の箱体232の内部に収容される。図3の(C)に示すように、使用者が引き出し220の取っ手280を引くと、引き出し220が外枠210から引き出される。使用者は、このように引き出し220を引いて外枠210から引き出して、被冷却対象物300を急速冷却室200内に収容したり、急速冷却室200内から取り出したりすることができる。
図4に示すように、急速冷却室200を冷蔵室103に取り付けると、排気筒240が冷蔵室103の内側天面に形成される排気経路170の入口171に接続される。排気経路170の入口171には、ダンパ173が配置されている。
図5の(A)に示すように、ダンパ173が排気経路170の入口171を閉塞すると、急速冷却室200の内部は排気経路170と連通せずに、背面側排気口242を通して冷蔵室103内と連通する。一方、図5の(B)に示すように、ダンパ173が排気経路170の入口171を開放すると、急速冷却室200の内部が上排気口241を通して排気経路170と連通する。このとき背面側排気口242は、ダンパ173によって完全に塞がれる。
このように、排気筒240の上排気口241と背面側排気口242においては、ダンパ173によって一方が閉塞されるときには、他方が開放される。
図6に示すように、冷凍冷蔵庫1は制御関連の構成として、制御部190と、冷凍サイクルユニット130と、冷気送風ファン140と、吸気送風ファン254と、衝突送風ファン255と、ダンパ173と、電磁弁174と、吸気口温度センサ262と、排気口温度センサ261と、前面パネル181とドアロック182とを備える。
急速冷却室200の吸気送風ファン254と衝突送風ファン255と吸気口温度センサ262と排気口温度センサ261とは、急速冷却室200の天面に取り付けられているコネクタ(図示しない)を介して制御部190に接続される。吸気送風ファン254と衝突送風ファン255と吸気口温度センサ262と排気口温度センサ261とは、コネクタに着脱可能に取り付けられている。
吸気口温度センサ262と排気口温度センサ261は、温度を検知して制御部190に信号を送信する。
前面パネル181は、使用者によってされた操作に基づいて、制御部190に信号を送信する。
ダンパ173は、冷蔵室103に急速冷却室200が装着されると、制御部190に信号を送信する。使用者が冷凍冷蔵庫1から取り外された急速冷却室200内に被冷却対象物300を収容し、急速冷却室200を冷蔵室103に取り付けると、ダンパ173が制御部190に信号を送信する。ダンパ173から信号を受信した制御部190は、急速冷却室200が冷蔵室103に取り付けられて、急速冷却運転を行なうことが可能であると判断する。
制御部190は、吸気口温度センサ262と排気口温度センサ261によって検知された温度と、前面パネル181を通して使用者によって指示された運転モードや温度などに基づいて、冷凍サイクルと冷気送風ファン140と吸気送風ファン254と衝突送風ファン255とダンパ173と電磁弁174とドアロック182を制御する。
第1実施形態の冷凍冷蔵庫1は、このように構成されている。
次に、冷凍サイクルが運転されるときの冷凍冷蔵庫1内の冷気の流れについて説明する。
冷凍サイクルユニット130で生成された冷気は、冷気送風ファン140によって、冷凍冷蔵庫1の正面側に送出される。冷気送風ファン140によって送出された冷気は、吹出し冷気経路150を通って、断熱背面壁110の背面開口部111から冷蔵室103、製氷室104、冷凍室105、野菜室106の内部に流入する。それぞれの貯蔵室内に流入した冷気は、各貯蔵室の内部を冷却して、断熱仕切板120の前面に形成されている前面開口部121から断熱仕切板120の内部に流入する。野菜室106は、筺体100と野菜を収容する箱体とで二重の構造になっているので、野菜室106に流入した冷気は、野菜を収容する箱体と筺体100との間を通って、野菜室106の上部において断熱仕切板120の前面に形成されている前面開口部121から断熱仕切板120の内部に流入する。
冷気は、断熱仕切板120の内部の通路122を通って、冷凍冷蔵庫1の背面側に向かって流れて、貯蔵室の背面側に配置される戻り冷気経路160に流れ込む。戻り冷気経路160内の冷気は、冷凍サイクルによって冷却されて、再び吹出し冷気経路150に送出される。このように、冷凍冷蔵庫1内の冷気は冷気循環経路を形成している。
次に、急速冷却室200による急速冷却を行なう場合の冷凍冷蔵庫1の運転について、図1から図7に基づいて説明する。
図7に示すように、ステップS001で、制御部190は、急速冷却室200が冷蔵室103に取り付けられているかどうかを判断するために、ダンパ173から送信された信号を受信したかどうかを確認する。ダンパ173から送信された信号を受信していれば、ステップS002に進む。ダンパ173から送信された信号を受信していなければ、ステップS001に戻る。
ステップS002では、制御部190は、図5の(B)に示すように、排気経路170の入口171と上排気口241を開放するようにダンパ173を制御する。また、吸気送風ファン254と衝突送風ファン255とを駆動するように制御する。また、電磁弁174が排気経路170を開放するように制御する。
ステップS002で上排気口241が開放され、吸気送風ファン254と衝突送風ファン255とが駆動されると、図4と図5に矢印で示すように、冷蔵室103内の冷気が吸気口251から急速冷却室200内に流入する。急速冷却室200内に流入した冷気の一部は、吸気口251に対向する背面吸気口252から内側の箱体232の内部に流入する。また、冷気の他の一部は、吸気口251から外側の箱体231の内側に流入した後、外側の箱体231と内側の箱体232との間を通って、側面吸気口253から内側の箱体232の内部に流入する。
このように、内側の箱体232には、背面吸気口252と、左右の側面吸気口253の3つの吸気口251から冷気が流入する。背面吸気口252と、左右の側面吸気口253から内側の箱体232の内部に流入した冷気は、内側の箱体232の内部に収容されている被冷却対象物300に衝突して、被冷却対象物300を冷却する。
このように、供給部が衝突送風ファン255を含むことによって、吸気送風ファン254のみを備える場合と比較して、被冷却対象物300の冷却速度を高めることができる。
被冷却対象物300に衝突した冷気は、相対的に温度が高い被冷却対象物300によって温められる。温められた冷気は、上排気口241から排気経路170内に流出する。排気経路170内の空気は、排気フィルタ175を通過して、冷凍冷蔵庫1の外部に排出される。このとき、被冷却対象物300によって温められた空気は、冷蔵室103内には排出されない。
ステップS003では、制御部190は、吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が所定の値以下であるかどうかを判断する。この実施形態においては、所定の値は5℃であるとする。吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が5℃以下であれば、ステップS004に進む。吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が5℃以下でなければ、ステップS003に戻る。
このように、吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が所定の温度より大きい場合には、ダンパ173を開放したままにして、急速冷却室200内の暖気を排気経路170から冷凍冷蔵庫1の外部に放出させる。
ステップS004では、制御部190は、図5の(A)に示すように、ダンパ173が排気経路170の入口171と上排気口241を閉塞するように制御する。また同時に、電磁弁174が排気経路170を閉塞するように制御する。上排気口241が閉塞されると、急速冷却室200内の空気は、背面側排気口242を通って冷蔵室103内に排出される。このとき、急速冷却室200内の空気の温度は所定の温度以下であるので、急速冷却室200内の空気が冷蔵室103内に排出されても、冷蔵室103内の食品が温められることを防ぐことができる。
また、急速冷却運転は、上述のように急速冷却室200が冷蔵室103に装着されたことをダンパ173が検知したときに自動的に開始されてもよいし、使用者が前面パネル181を操作して、急速冷却運転の開始を選択したときに開始されてもよい。
ステップS005では、制御部190は、吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が所定の値以下であるかどうかを判断する。このときの所定の値は、例えば、冷凍冷蔵庫1の庫内温度のハンチング幅に基づいて予め定められる。この実施形態においては、所定の値は、庫内ハンチング幅に近い3℃であるとする。
吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が3℃以下であれば、ステップS006に進む。吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が3℃以下でなければ、ステップS005に戻る。
ステップS006では、吸気送風ファン254と衝突送風ファン155を間欠運転させる。その後、ステップS007に進む。
ステップS007では、制御部190は、吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が所定の値以下であるかどうかを判断する。このときの所定の値は、例えば、冷蔵室103内の温度とする。この実施形態においては、所定の値は、庫内ハンチング幅よりも小さい温度として、1℃であるとする。
吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が1℃以下であれば、ステップS007に進む。吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が1℃以下でなければ、ステップS007に戻る。
ステップS008では、制御部190は前面パネル181に制御信号を送信して、使用者に急速冷却運転の終了を報知するように前面パネル181を制御する。
ステップS009では、使用者が急速冷却室200を冷蔵室103から取り外したかどうか判断するために、ダンパ173から送信された信号を受信していないかどうかを確認する。ダンパ173から送信された信号を受信していなければ、急速冷却室200が冷蔵室103から取り外されたと判断して、ステップS010に進む。ダンパ173から送信された信号を受信していれば、ステップS009に戻る。
ステップS0010では、吸気送風ファン254と衝突送風ファン255との駆動が停止される。このようにすることにより、使用者が急速冷却室200を冷蔵室103から取り外すまでは、吸気送風ファン254と衝突送風ファン255とが駆動される。
なお、冷蔵室103に対して行われる温度制御において、冷蔵室103と急速冷却室200内との温度差を小さくする必要があれば、ステップS003において、吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が、4℃以下のときにステップS004に進むように制御したり、3℃以下のときにステップS004に進むようにしたりすることによって、冷蔵庫内の他の食品に及ぼす悪影響をより抑えることができる。
また、ステップS005において、吸気口温度センサ262によって検知される温度と、排気口温度センサ261によって検知される温度との差が、冷蔵室103内の反リング幅と同じであるときにステップS006に進むように制御することによって、冷蔵庫内の他の食品に及ぼす悪影響をより抑えることができる。
以上のように、第1実施形態の冷凍冷蔵庫1は、冷蔵室103と、吹出し冷気経路150と、急速冷却室200と、供給部250と、排気筒240とを備える。
吹出し冷気経路150は、冷蔵室103に冷気を供給するためのものである。急速冷却室200は冷蔵室103の内部に着脱可能に取り付けられて被冷却対象物300を収容するためのものであり、断熱材によって形成されている。供給部250は吹出し冷気経路150から冷蔵室103内に供給された冷気を急速冷却室200内に供給するものである。排気筒240は急速冷却室200内の空気を冷蔵室103の外部に排出するためのものである。
被冷却対象物300を収容する急速冷却室200は、冷凍冷蔵庫1の冷蔵室103の内部に着脱可能に取り付けられている。そのため、急速冷却する被冷却対象物300がないときには、急速冷却室200を冷凍冷蔵庫1から取り外すことができる。このようにすることにより、冷凍冷蔵庫1の冷蔵室103内の空間を効率よく使用して、容積効率を高めることができる。また、急速冷却室200を使用しないときには急速冷却室200を冷凍冷蔵庫1から取り外すことによって、急速冷却室200内を常に冷却する必要がないので、消費電力の無駄を低減することができる。
また、被冷却対象物300を収容する急速冷却室200は、断熱材によって形成されている。このようにすることにより、被冷却対象物300の温度が、冷蔵室103内の他の食品と比較して相対的に高くても、他の食品を温めてしまうような悪影響を及ぼしにくい。
また、被冷却対象物300を収容する急速冷却室200内には、供給部250によって、吹出し冷気経路150から冷蔵室103内に供給された冷気が供給される。このようにすることにより、被冷却対象物300を収容する急速冷却室200を冷却するために蒸発器136や冷却装置を別に備える必要がなくなる。
また、被冷却対象物300を収容する急速冷却室200内の空気は、排気筒240によって、冷蔵室103の外部に排出される。このようにすることにより、相対的に温度が高い被冷却対象物300によって温められた空気が冷蔵室103内に排出されて冷蔵室103内の相対的に温度が低い食品が温められることを防ぐことができる。
このようにすることにより、比較的高温の食品を冷却するときに、効率よく急速に冷却することが可能であって、冷凍冷蔵庫1に収容されている他の食品への影響を抑えることが可能な冷凍冷蔵庫1を提供することができる。
また、第1実施形態の冷凍冷蔵庫1においては、供給部250は、冷蔵室103から急速冷却室200の内部に冷気を送出するための吸気送風ファン254と衝突送風ファン255とを含む。
このようにすることにより、冷蔵室103内の冷気を効果的に急速冷却室200内に供給して、急速冷却室200内の被冷却対象物300を効率よく冷却することができる。
また、第1実施形態の冷凍冷蔵庫1は、急速冷却室200内に着脱可能に配置される吸湿フィルタ272を備える。
相対的に高温の被冷却対象物300が冷却されると、被冷却対象物300に含まれる水分と、周囲の空気に含まれる水分が結露することがある。そこで、急速冷却室200内に着脱可能に配置される吸湿フィルタ272を備えることにより、急速冷却室200内の結露を防止することができる。
また、第1実施形態の冷凍冷蔵庫1においては、供給部250は、冷蔵室103から急速冷却室200内に冷気を供給するための吸気口251を含む。また、排気筒240は、急速冷却室200から冷蔵室103の外部に空気を排出するための排気筒240を含む。吸気口251と排気筒240には、それぞれ、抗菌フィルタ271が着脱可能に配置されている。
急速冷却室200内には、冷蔵室103内に貯蔵されている食品と比較して比較的高温の被冷却対象物300が収容される。冷蔵室103内の冷気が供給部250から急速冷却室200内に供給されるとき、もし、冷蔵室103内の菌が冷気とともに急速冷却室200内に流入すると、相対的に暖かい急速冷却室200内で菌が急速に繁殖することがある。そこで、供給部250の吸気口251と排気筒240に、それぞれ、抗菌フィルタ271を配置することによって、菌が急速冷却室200内に流入して、繁殖することを防ぐことができる。
また、第1実施形態の冷凍冷蔵庫1は、排気口温度センサ261と前面パネル181とを備える。排気口温度センサ261は、急速冷却室200内の温度を検知するためのものである。前面パネル181は、排気口温度センサ261によって検知される温度と冷蔵室103内の温度との差が所定の温度差であることを使用者に報知するためのものである。
相対的に温度が高い被冷却対象物300が急速冷却室200内に収容されるとき、排気口温度センサ261によって検知される急速冷却室200内の温度と冷蔵室103内の温度との差は時間の経過とともに小さくなる。前面パネル181が、急速冷却室200内の温度と冷蔵室103内の温度との差が所定の温度差であることを使用者に報知することによって、被冷却対象物300を急速冷却室200内で不必要に長時間、冷却することを防ぐことができる。
なお、第1実施形態においては、急速冷却室200は冷蔵室103に取り付けられるが、急速冷却室200は、他の貯蔵室内に取り付けられてもよい。
また、第1実施形態の別の例の急速冷却室201は、図8に示すように、排気筒240が引き出し220の背面側に形成されていてもよい。急速冷却室201がこのように構成される場合には、排気筒240に接続される排気経路170の入口171は断熱背面壁110に形成され、排気経路170は、断熱背面壁110の内部を通って、筺体100の外部に連通するように形成される。
(第2実施形態)
図9と図10に示すように、第2実施形態の冷凍冷蔵庫2は、第1実施形態の冷凍冷蔵庫1と同様に、全体が筺体100に覆われている。第2実施形態の冷凍冷蔵庫2の内部は、第1実施形態の冷凍冷蔵庫1とほぼ同様に構成されている。第2実施形態の冷凍冷蔵庫2が第1実施形態の冷凍冷蔵庫1と異なる点としては、第2実施形態の冷凍冷蔵庫2は、2つの急速冷却室として第1急速冷却室202と第2急速冷却室203とを備える。
第2実施形態の冷凍冷蔵庫2においては、第1急速冷却室202が冷蔵室103に取り付けられ、第2急速冷却室203が野菜室106に取り付けられている。
第1急速冷却室202に接続される第1排気経路176と第2急速冷却室203に接続される第2排気経路177は、排気経路178に接続され、筺体100の側壁の内部を通って、圧縮器132が配置される空間内に導かれている。排気経路178の出口179には、電磁弁174と排気フィルタ175が配置されている。電磁弁174と排気フィルタ175によって、筺体100の外部の虫やほこりが排気経路178内に侵入することを防ぐ。圧縮器132が配置されている空間は、廃熱排出口107によって筺体100の外部と連通している。
第1急速冷却室202は、冷蔵室103内の棚108上に配置されている。このようにすることにより、第1急速冷却室202は被冷却対象物の加重に耐えやすくなる。
第2実施形態の冷凍冷蔵庫2では、第1急速冷却室202と第2急速冷却室203内の空気は、第1排気経路176と第2排気経路177と排気経路178を通って、圧縮器132が配置されている空間内に排出されてから、廃熱排出口107を通って筺体100の外部に排出される。このように、急速冷却室200内の空気は、直接、筺体100の外部に排出されなくてもよく、一旦、冷凍冷蔵庫2内の貯蔵室以外の空間内に排出されてもよい。
第2急速冷却室203は、引き出し式の野菜室106内に配置されている。第2急速冷却室203が野菜室106に取り付けられているときには、制御部190がドアロック182に信号を送信して、野菜室106の扉を閉塞された状態にロックする。また、制御部190から前面パネル181に信号が送信されて、前面パネル181に、急速冷却室200が野菜室106に取り付けられていることと、野菜室106の扉がロックされていることを表示させる。
使用者が前面パネル181を操作してドアロック182を解除することを選択すると、制御部190はダンパ173に信号を送信して、ダンパ173が排気経路170の入口171を閉塞するように制御する。同時に、吸気送風ファン254と衝突送風ファン255の駆動を停止させて、急速冷却運転を停止させる。その後、制御部190は、ドアロック182を解除するように制御し、また、前面パネル181に、ドアロック182が解除されたことを表示させる。
使用者は、前面パネル181にドアロック182の解除が表示されると、野菜室106の扉を開けて急速冷却室200を取り出し、被冷却対象物の投入または取り出しを行う。その後、再び、急速冷却室200を野菜室106に取り付けて、野菜室106の扉を閉める。
急速冷却室200が取り付けられて野菜室106の扉が閉められると、制御部190は、ダンパ173と吸気送風ファン254と衝突送風ファン255に制御信号を送信し、急速冷却運転を再開させる。
急速冷却室200が引き出し式の冷凍室105内に取り付けられる場合にも、同様である。
第2実施形態の冷凍冷蔵庫2のその他の構成と効果は第1実施形態の冷凍冷蔵庫1と同様である。
この発明に従った冷凍冷蔵庫の一つの効果として、供給部が送風部を含むことによって、急速冷却室に収容される被冷却対象物を効率よく冷却できるという効果がある。この効果を確認するために、以下の実験を行なった。
まず、被冷却対象物として温めたこんにゃくを器に入れて、第1実施形態の急速冷却室に収容した。急速冷却室に収容されるときのこんにゃくの温度は、80℃〜90℃であった。次に、急速冷却室内を冷却した。急速冷却室内の冷却として、供給部の吸気送風ファンも衝突送風ファンも駆動させずに供給口から自然に流入する冷気だけを用いて冷却した場合(A)と、供給部の吸気送風ファンだけを駆動させて衝突送風ファンを駆動させなかった場合(B)と、吸気送風ファンと衝突送風ファンの両方を駆動させた場合(C)の3通りで冷却を行なった。
上述の冷却を開始した後の、こんにゃくと、急速冷却室内の空気の温度と、冷蔵室内から急速冷却室内に流入する冷気(吸気)の温度との時間変化を測定した。急速冷却室内の温度と、冷蔵室内から急速冷却室内に流入する冷気の温度は、(A)〜(C)のいずれの場合にも、0℃〜5℃で、ほぼ一定であった。
図11に示すように、吸気送風ファンも衝突送風ファンも駆動させなかった場合(A)には、こんにゃくの温度は冷却開始後約30分で15℃、40分で10℃、50分で7℃になった。こんにゃくの温度が0℃になったのは、冷却開始から約90分後であった。
図12に示すように、供給部の吸気送風ファンだけを駆動させて衝突送風ファンを駆動させなかった場合(B)には、こんにゃくの温度は冷却開始後10分で30℃、30分で8℃になり、冷却開始後50分後には2℃になった。こんにゃくの温度が0℃になったのは、冷却開始から55分後であった。
図13に示すように、吸気送風ファンと衝突送風ファンの両方を駆動させた場合(C)には、こんにゃくの温度は冷却開始後10分で30℃、30分で4℃になり、冷却開始後45分で0℃になった。
このように、供給部が送風部を含むことによって、被冷却対象物を効率よく冷却することができることがわかった。特に、吸気送風ファンと衝突送風ファンの両方を用いて送風することによって、被冷却対象物をより効率的に冷却することができた。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
1,2:冷凍冷蔵庫、103:冷蔵室、106:野菜室、150:吹出し冷気経路、181:前面パネル、200,201:急速冷却室、202:第1急速冷却室、203:第2急速冷却室、240:排気筒、241:上排気口、242:背面側排気口、250:供給部、251:吸気口、252:背面吸気口、253:側面吸気口、254:吸気送風ファン、255:衝突送風ファン、261:排気口温度センサ、262:吸気口温度センサ、271:抗菌フィルタ、272:吸湿フィルタ、300:被冷却対象物。

Claims (5)

  1. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室に冷気を供給するための冷気経路と、
    前記貯蔵室の内部に着脱可能に取り付けられて被冷却対象物を収容するための容器と、
    前記冷気経路から前記貯蔵室内に供給された冷気を前記容器内に供給する供給部と、
    前記容器内の空気を前記貯蔵室の外部に排出するための排出部とを備え、
    前記容器は断熱材によって形成されている、冷蔵庫。
  2. 前記供給部は、前記貯蔵室から前記容器の内部に冷気を送出するための送風部を含む、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記容器内に着脱可能に配置される除湿部を備える、請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記供給部は、前記貯蔵室から前記容器内に冷気を供給するための供給口を含み、
    前記排出部は、前記容器から前記貯蔵室の外部に空気を排出するための排出口を含み、
    前記供給口と前記排出口には、それぞれ、抗菌フィルタが着脱可能に配置されている、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記容器内の温度を検知するための温度検知部と、
    前記温度検知部によって検知される温度と前記貯蔵室内の温度との差が所定の温度差であることを使用者に報知するための報知部とを備える、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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