JP2010138860A - 可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大掛かりな構造を用いることなく簡素な構造で吸気カムの位相を広範囲に変更する。
【解決手段】 吸気カムシャフト1に吸気カム11F、11Rを回動自在に支持し、吸気カム11F、11Rの回転位相を互いに逆方向に変更する流体流路を備え、吸気カム11F、11Rの位相を逆方向に変更することで、簡素な構造で吸気カム11F、11Rの位相を広範囲に変更する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
内燃機関の可変動弁装置の公知例として、例えば、特許文献1を挙げることができる。特許文献1に開示された可変バルブ機構は、クランクシャフトの駆動力が伝達されるカムシャフト側のスプロケットに、カムシャフトと一体のロータ部材を設け、スプロケットに対してロータ部材を油圧力により回転させることで、スプロケットに対してカムシャフトの回転方向の位相を変更し、カムの回転位相を変更するものである。
可変バルブ機構を適用することにより、内燃機関の運転状態に応じて、即ち、内燃機関の回転数毎にカムシャフトの回転方向の位相を進角側又は遅角側に変更し、吸気バルブの開閉タイミングを適宜設定できる。このため、内燃機関の回転数に吸気の圧力の状況が異なっていても、体積効率を増加して出力を向上させることができる。また、排気バルブとの間で吸気バルブの開弁時期をオーバーラップさせる量を変更することで、内部EGR量(排気ガスの戻り量)を最適化し、燃費向上やポンピングロスの低減を図り、低燃費化に寄与することができる。
可変バルブ機構の構造としては、カムシャフトの回転方向の位相を変更するものが周知の技術となっているが、内燃機関が搭載される車両の大きさや性能に応じて、位相変更の応答性能や可変機構の構造の簡素化等、様々な特徴を有する機構が求められているのが現状である。また、限られた構造やスペースの制約がある状態で、吸気カムの回転方向の位相をできるだけ広い範囲で変更できる機構が求められているのが現状である。
特開2008−25428号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、簡素な構造でカムの回転方向の位相を広い範囲で変更することができる可変バルブ動作装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の可変動弁装置は、エンジンの1つのシリンダに対し設けられた第1バルブ及び第2バルブと、前記第1バルブに対応して、前記エンジンに設けられたカムシャフトに対して回転方向に位相可変に取り付けられた第1カムと、前記第2バルブに対応して、前記カムシャフトに対して回転方向に位相可変に取り付けられた第2カムと、前記第1カム及び前記第2カムにそれぞれ形成された流体受室と、前記カムシャフト側から前記第1カム及び前記第2カムの各流体受室内にそれぞれ突出し、該各流体受室内を一方の側の第1室と他方の側の第2室とに仕切る仕切り部材と、前記カムシャフトの内部に形成され、流体供給源から給排される流体の主通路と、前記カムシャフトの内部に形成され、前記第1カムの前記第1室と前記主通路、及び、前記第2カムの前記第2室と前記主通路を連通する連通路とを有することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、主通路に流体を供給することにより、第1カムの第1室に流体が供給されると共に、第2カムの第2室に流体が供給され、第1カムと第2カムの回転位相が互いに逆方向に変更される。このため、簡素な構造でカムの回転方向の位相を広い範囲で変更することができる。
上記目的を達成するための請求項2に係る本発明の可変動弁装置は、請求項1に記載の可変動弁装置において、前記主通路は、前記カムシャフトの軸心方向に沿って個別に延びる第1主流路及び第2主流路を有しており、前記連通路は、前記第1カムの前記第1室を前記第1主通路に連通する第1連通路と、前記第1カムの前記第2室を前記第2主通路に連通する第2連通路と、前記第2カムの前記第1室を前記第2主通路に連通する第3連通路と、前記第2カムの前記第2室を前記第1主通路に連通する第4連通路とを有することを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、第1主通路もしくは第2主通路に流体を供給することにより、第1カムの第1室もしくは第2室に流体が供給されると共に、第2カムの第2室もしくは第1室に流体が供給され、第1カムの第2室もしくは第1室及び第2カムの第1室もしくは第2室の流体が第2主通路もしくは第1主通路を通って排出され、第1カムと第2カムの回転位相が互いに逆方向に変更される。このため、簡素な構造でカムの回転方向の位相を広い範囲で変更することができる。
そして、請求項3に係る本発明の可変動弁装置は、請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置において、前記流体供給源から給排される流体をコントロールする流体コントロール手段を備え、前記流体コントロール手段は、流体の給排により前記第1室と前記第2室との容積を相対的に可変にすることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、流体コントロール手段により流路を切換えることにより、カムシャフトに形成された主通路に対して流体を給排して第1、第2カムの回転位相を互いに逆向きに連続的に変更する。
また、請求項4に係る本発明の可変バルブ動作装置は、請求項2もしくは請求項3に記載の可変動弁装置において、前記流体コントロール手段は、前記第1カムの前記第1室、前記第2室の容積に対し、前記第2カムの第1室、前記第2室の容積を逆の大きさに設定するように流体を供給することで、前記第1カム及び前記第2カムの回転方向の位相を逆位相とすることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、第1カム及び第2カムの第1室及び第2室の容積を互いに逆に変更することで、例えば、カムとしての2つの吸気カムの回転位相を互いに逆方向に変更することができる。
また、例えば、第1カム及び第2カムとしての吸気カムの回転位相を一致させた状態で、第1室及び第2室の容積を同じに設定し、流体を供給する流体室を選択することで、回転位相を互いに逆方向に変更することができる。これにより、任意の向きで吸気カムの回転位相を互いに逆方向に変更することができる。
また、第1カム及び第2カムの回転位相を一致させた状態で、例えば、第1カムの第2室の容積を最小にすると共に第2カムの第1室の容積を最小に設定し、第1カムの第2室及び第2カムの第1室に流体を供給することで(第2主通路から流体を供給)、回転位相を互いに逆方向に変更することができる。これにより、最小限の容積の流体受室により吸気カムの回転位相を互いに逆方向に変更することができる。
また、請求項5に係る本発明の可変バルブ動作装置は、請求項3に記載の可変動弁装置において、前記流体コントロール手段は、前記第1室及び前記第2室の容積を同じ、または、略同じに設定するように流体を供給することで、前記第1カム及び前記第2カムの回転方向の位相を同位相とすることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、第1室及び第2室の容積を同じ、または、略同じに設定することで、例えば、カムとしての2つの吸気カムの回転位相を一致させて同位相にすることができる。
また、請求項6に係る本発明の可変バルブ動作装置は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の可変動弁装置において、前記流体コントロール手段が、前記第1主通路及び前記第2主通路内部の流体の流れ方向をプランジャーの駆動により切換える手段であることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、流体コントロール手段のプランジャーを駆動させて流路を切換えることにより、カムシャフトに形成された第1主通路及び第2主通路に対して流体を給排して第1カム及び第2カムの回転位相を互いに逆向きに連続的に変更する。流体コントロール手段としては、例えば、電磁力でプランジャーが往復駆動される電磁式の流体コントロールバルブ(オイルコントロールバルブ)が適用される。
また、請求項7に係る本発明の可変バルブ動作装置は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の可変動弁装置において、前記第1バルブ及び前記第2バルブは吸気バルブであり、前記第1カム及び前記第2カムは吸気カムであり、前記1つのシリンダには2つの排気バルブが備えられていることを特徴とする。
請求項7に係る本発明では、4バルブのシリンダを備えた内燃機関に適用することができる。
本発明の可変動弁装置は、簡素な構造でカムの回転方向の位相を広い範囲で変更することができる。
図1には本発明の一実施形態例に係る可変動弁装置を備えたカムシャフトの外観、図2には燃焼室とバルブとの関係の概念、図3にはシリンダヘッドの断面、図4には同位相時の吸気カムの断面、図5には逆位相時の吸気カムの断面、図6には吸気バルブ側の吸気カムシャフトの断面、図7にはバルブ動作のタイムチャート、図8にはシリンダ内(燃焼室内)の流動状況を示してある。
図1、図2に基づいて可変動弁装置を備えた内燃機関の要部を説明する。
図1、図2に示すように、シリンダヘッド側にはカムシャフトとしての吸気カムシャフト1及び排気カムシャフト2が気筒の配列方向に沿って互いに平行に配され、吸気カムシャフト1及び排気カムシャフト2の端部にはスプロケット3、4が設けられている。スプロケット3、4には、クランクシャフト5側のスプロケット6との間でタイミングチェーン7が巻回され、クランクシャフト5の動力がタイミングチェーン7及びスプロケット3、4を介して吸気カムシャフト1及び排気カムシャフト2に伝達される。
吸気カムシャフト1には気筒毎に第1カム、第2カムとしての吸気カム11F、11Rが設けられ、吸気カム11F、11Rに対応して第1バルブ、第2バルブとしての吸気バルブ13F、13Rが設けられている。吸気バルブ13F、13Rは、吸気カムシャフト1の回転により、バルブリフタ14を介して吸気カム11F、11Rのカム面に応じてリフト動作される。
排気カムシャフト2には気筒毎に排気カム12F、12Rが固定され、排気カム12F、12Rに対応して排気バルブ15F、15Rが設けられている。排気バルブ15F、15Rは、排気カムシャフト2の回転により、バルブリフタ16を介して排気カム12F、12Rのカム面に応じてリフト動作される。尚、排気カムシャフト2に排気カム12F、12Rを一体に形成することも可能である。
図3に基づいてシリンダヘッドの部位の構成を具体的に説明する。図3には、吸気バルブ13F及び排気バルブ15Fの部位の断面を示してあり、以下の説明及び図中の符号は吸気バルブ13、排気バルブ15としてある。
シリンダヘッド21の下面には燃焼室22の上壁を形成する面が形成され、上壁を形成する面には吸気ポート23の吸気開口部24及び排気ポート25の排気開口部26がそれぞれ2個設けられている。吸気バルブ13は吸気開口部24と燃焼室22との連通及び遮断を行うように配され、排気バルブ15は排気開口部26と燃焼室22との連通及び遮断を行うように配されている。
吸気バルブ13は吸気開口部24の開口形状に合わせて形成された傘部13aを備え、傘部13aの中心部の上部にはステム部13bが設けられている。シリンダヘッド21には筒状のステムガイド27が圧入され、吸気バルブ13のステム部13bがステムガイド27に摺動自在に支持されている。
ステム部13bの上端にはコッタ28を介して円盤状のリテーナ29が連結され、リテーナ29の下面とシリンダヘッド21側のシート30との間にスプリング31が設けられている。つまり、リテーナ29を介してステム部13bがスプリング31により上方に付勢され、吸気バルブ13が閉弁方向(吸気開口部24と燃焼室22とを遮断する方向)に付勢されている。
ステム部13bの上部には筒状のバルブリフタ14が配され、バルブリフタ14の上端面の内側がステム部13bの上部に取り付けられることで、スプリング31の外側がバルブリフタ14の筒面に覆われた状態にされている。バルブリフタ14の上端面の外側(上面)にはシム32が設けられ、シム32が吸気カム11に当接している。
排気バルブ15も同様に傘部15a及びステム部15bを備え、吸気バルブ13と同一構成によりシリンダヘッド21に支持されている。このため、支持部材に対しては同一符号を付して重複する説明は省略してある。
吸気バルブ13のバルブリフタ14の上端面に対応してシリンダヘッド21の上部には吸気カムシャフト1が配され、吸気カムシャフト1はカムキャップ41を介してシリンダヘッド21に回転自在に支持されている。排気バルブ15のバルブリフタ14の上端面に対応してシリンダヘッド21の上部には排気カムシャフト2が配され、排気カムシャフト2はカムキャップ41を介してシリンダヘッド21に回転自在に支持されている。
従って、吸気カム11及び排気カム12の回転により、カム面に応じてバルブリフタ14を介して吸気バルブ13及び排気バルブ15がスプリング31の付勢力に抗して開弁動作(リフト動作)される。
本実施形態例の可変動弁装置は、吸気カム11F、11Rが吸気カムシャフト1に対して回転方向の位相が互いに逆方向に変更自在に取り付けられている。吸気カム11F、11Rを吸気カムシャフト1に対して回転方向に逆位相に変位させることで、吸気バルブ13Fのリフト時期に対して吸気バルブ13Rのリフト時期を広範囲で変更することができる。
図4、図5に基づいて吸気カム11F、11Rの取り付き状況を説明する。図4は同位相にある状態で、図5は最大限に逆位相とされた状態であり、(a)が吸気カム11Fの状態、(b)が吸気カム11Rの状態である。
図4、図5に示すように、吸気カムシャフト1には吸気カム11F、11Rが回動自在に嵌合している。吸気カム11F、11Rの内周面には第1室(流体受室)としての第1油室35a及び第2室(流体受室)としての第2油室35bがそれぞれ形成され、第1油室35aと第2油室35bは仕切り部材としての仕切ピン36により仕切られている。
仕切ピン36は吸気カムシャフト1に固定され(吸気カムシャフト1側から突出し)、第1油室35aと第2油室35bに対して流体としての圧油の給排を行うことで第1油室35aと第2油室35bの容積が変更される。吸気カム11F、11Rが同位相の状態の時に第1油室35aと第2油室35bの容積が同じになるように仕切ピン36の位置及び第1油室35aと第2油室35bの形状が設定されている(図4参照)。吸気カムシャフト1側に固定された仕切ピン36により仕切られた第1油室35aと第2油室35bの容積を変更することで、吸気カムシャフト1に対して吸気カム11F、11Rを回動させることができる。
吸気カムシャフト1の軸部には軸方向に延びる主通路である第1主通路としての第1油通路37a及び主通路である第2主通路としての第2油通路37bが形成されている。
図4(a)、図5(a)に示すように、一方側の吸気カム11F側では、第1油通路37aは一方側第1連通路33a(連通路:第1連通路)により第1油室35aの端部に連通し、第2油通路37bは一方側第2連通路33b(連通路:第2連通路)により第2油室35bの端部に連通している。つまり、一方側第1連通路33aは、一方側の吸気カム11Fの第1油室35aを第1油通路37aに連通し、一方側第2連通路33bは、一方側の吸気カム11Fの第2油室35bを第2油通路37bに連通している。
図4(b)、図5(b)に示すように、他方側の吸気カム11R側では、第1油通路37aは他方側第2連通路34b(連通路:第4連通路)により第2油室35bの端部に連通し、第2油通路37bは他方側第1連通路34a(連通路:第3連通路)により第1油室35aの端部に連通している。つまり、他方側第1連通路34aは、他方側の吸気カム11Rの第1油室35aを第2油通路37bに連通し、他方側第2連通路34bは、他方側の吸気カム11Rの第2油室35bを第1油通路37aに連通している。
このため、第2油通路37bに圧油が供給されると、一方側の吸気カム11Fの第2油室35bに圧油が供給されると共に、第1油室35aから第1油通路37aに圧油が排出される。これにより、図5(a)に示すように、一方側の吸気カム11Fが吸気カムシャフト1に対して図中時計回り方向に回転する。
また、第2油通路37bに圧油が供給されると、他方側の吸気カム11Rの第1油室35aに圧油が供給されると共に、第2油室35bから第1油通路37aに圧油が排出される。これにより、図5(b)に示すように、他方側の吸気カム11Rが吸気カムシャフト1に対して図中反時計回り方向に回転する。
従って、第2油通路37bに圧油を供給すると共に第1油通路37aから圧油を排出することにより、一方側の吸気カム11Fと他方側の吸気カム11Rを同時に逆方向の位相に回転させることができ、簡素な構造で吸気カム11F、11Rの回転方向の位相を広い範囲で変更することができる。吸気カム11F、11Rを同位相にする場合、前述とは逆に圧油を給排することで、一方側の吸気カム11Fを図中反時計回り方向に回転させると共に、他方側の吸気カム11Rを図中時計回り方向に回転させる。
尚、図4(a)、図5(a)の状態で第1油通路37aに圧油を供給すると共に第2油通路37bから圧油を排出することにより、吸気カム11F、11Rを前述と反対方向に回転させて回転位相を互いに逆方向に変更することができる。つまり、任意の向きで吸気カム11F、11Rの回転位相を互いに逆方向に変更することができる。
図6に基づいて、第1油通路37a、第2油通路37bに対して圧油の給排をコントロールする機構を説明する。図6(a)は吸気カム11F、11Rが同位相時の状態で(図4の状態)、図6(b)は吸気カム11F、11Rが逆位相時の状態(図5の状態)を示してある。
図6に示すように、エンジンの端部側のカムキャップ41に支持される部位の吸気カムシャフト1の外周には第1周溝42a及び第2周溝42bが形成され、第1周溝42aは第1油通路37aに連通し、第2周溝42bは第2油通路37bに連通している。一方、カムキャップ41には流体コントロール手段としてのオイルコントロールバルブ(OCV)43が設けられ、OCV43の作動により第1油通路37a及び第2油通路37bに対する圧油の給排が連動して行われる。
即ち、カムキャップ41にはOCV43のバルブ部44が設けられ、バルブ部44にはプランジャー45が軸方向(図中左右方向)に駆動自在に備えられている。バルブ部44を挟んでカムキャップ41の外側には外部の圧油供給源につながる圧油流入路46が形成され、圧油流入路46はバルブ部44に連通している。
また、バルブ部44を挟んでカムキャップ41の内側(吸気カムシャフト1側)には第1流路47a及び第2流路47bが形成され、第1流路47a及び第2流路47bの基端側はバルブ部44に連通している。第1流路47aの先端側は第1周溝42aに連通し、第2流路47bの先端側は第2周溝42bに連通している。プランジャー45には流通溝部48が形成され、流通溝部48は圧油流入路46に常時連通すると共に、図示しない電磁コイルへの通電の制御による軸方向への駆動により、第1周溝42aもしくは第2周溝42bに選択的に連通する。
つまり、図6(b)に示すように、プランジャー45が図中左側に駆動した場合、圧油流入路46と第2周溝42bが流通溝部48に連通する。これにより、圧油供給源からの圧油が、第2流路47bを通り、第2油通路37b及び一方側第2連通路33bを介して吸気カム11Fの第2油室35bに供給されると共に、第2油通路37b及び他方側第1連通路34aを介して吸気カム11Rの第1油室35aに供給される。
即ち、OCV43は、プランジャー45の駆動により圧油を給排する流体通路を切換える手段となっている。
第2流路47bに圧油が供給されることにより、一方側の吸気カム11Fが吸気カムシャフト1に対して一方側(図5(a)中時計回り方向)に回転し、他方側の吸気カム11Rが吸気カムシャフト1に対して他方側(図5(b)反時計回り方向)に回転する。このため、吸気カム11F、11Rの回転位相が互いに逆向きに変更され、吸気バルブ13F、13Rからなる吸気バルブ13のリフト時期(開弁時期)を連続して広げることができる。
圧油が供給されない側の圧油は、図示しない排出側のオイルコントロールバルブ(OCV)により流通が制御され、所定の排出が終了した時点で第1油通路37a及び第2油通路37bの圧油の流通が遮断され、吸気カム11F、11Rの回転位置が固定される。吸気カム11F、11Rの回転位相を同位相状態に戻す場合、図6(a)に示すように、プランジャー45を図中右側に駆動して圧油を第1油通路37aに供給する。
上述した可変バルブ動作装置を備えた内燃機関では、クランクシャフト5の回転がスプロケット6及びスプロケット3、4、タイミングチェーン7を介して吸気カムシャフト1及び排気カムシャフト2に伝えられる。吸気カムシャフト1及び排気カムシャフト2が回転すると、吸気カム11F、11Rのカム面に応じて吸気バルブ13F、13Rがリフト動作されると共に排気カム12F、12Rのカム面に応じて排気バルブ15F、15Rがリフト動作される。
吸気カム11F、11Rが同位相にある状態から、運転状態に応じてOCV43を作動させてプランジャー45を図6中右側に駆動すると、吸気カム11Fの第2油室35b及び吸気カム11Rの第1油室35aに圧油が供給され、吸気カム11F、11Rの回転位相が逆方向に変更される。これにより、吸気カム11Fと吸気カム11Rの回転方向の位相が大きく異なる状態になり、吸気バルブ13Fと吸気バルブ13Rのリフト時期(開弁時期)を大幅にずらした状態にすることができる。また、途中の位相に固定することで吸気バルブ13Fと吸気バルブ13Rのリフト時期(開弁時期)を適宜にずらした状態にすることができる。
図7、図8に基づいてバルブ動作の状況と燃焼室内の流動状況を説明する。
図7に実線で示すように、吸気カム11F、11Rが同位相にあり吸気バルブ13F、13Rのリフト時期がずらされていない状態では、排気バルブ15F、15Rが閉じるタイミングで吸気バルブ13F、13Rが同時に開き始め、内燃機関の回転数等に応じて所望のバルブ開閉タイミングが設定される。
図7に点線で示すように、吸気カム11F、11Rが逆方向の回転位相にあり、吸気バルブ13F、13Rのリフト時期が大幅にずらされている状態では、排気バルブ15F、15Rとの間で吸気バルブ13Fの開弁時期をオーバーラップさせ、吸気バルブ13Rの閉弁時期を遅くする。
これらにより、体積効率を増加して出力を向上させたり、排気バルブ15F、15Rとの間で吸気バルブ13F、13Rの開弁時期をオーバーラップさせる量を変更して内部EGR量を最適化し、燃費向上やポンピングロスの低減を図り、低燃費化を図ることができる。
吸気カム11F、11Rの回転位相を逆方向に変更して、吸気カム11Fと吸気カム11Rの回転方向の位相が大きく異なる状態にすることができるので、吸気バルブ13Fと吸気バルブ13Rのリフト時期(開弁時期)を、同時期から大幅にずらした状態までの広い範囲で設定することができる。このため、複雑な機構を用いることなく低燃費化の設計の自由度を増すことができ、種々の条件に対して要求に対応することができる。
つまり、図8(a)に示すように、吸気バルブ13Fが開いた直後は、吸気バルブ13F側の吸気開口部24から混合気が流入し、吸気バルブ13R側の吸気開口部24は閉じられた状態にされる。燃焼室22の内部の混合気は図中左旋回状態の吸気バルブ13F側からの大きなスワール流S1を形成する。片側からの大きなスワール流S1により、排気バルブ15F、15R側で混合気の流れが干渉して弱まることがない。その後吸気バルブ13R側の吸気開口部24から混合気が流入するが、大きなスワール流S1は圧縮行程(図7参照)の後半まで維持される。
図8(b)に示すように、吸気バルブ13Fが閉じる直前(圧縮行程に移行する時期)は吸気バルブ13R側の吸気開口部24が開いているので、上流の吸気側への吹き戻しが吸気バルブ13R側の吸気開口部24で増大し、燃焼室22の内部は図中左旋回状態の吸気バルブ13R側への大きなスワール流S2を形成する。片側からの吹き戻しの大きなスワール流S2により吸気バルブ13F、13R側で混合気が干渉して弱まることがない。
図8(c)に示すように、吸気バルブ13R側の吸気開口部24が遅れて閉じられ、ピストンが上死点(点火直前)に達すると、スワール流Sは点火プラグ51の近傍で強い乱れS3に変化する。これにより、点火後の燃焼反応を促進することができる。
吸気カム11F、11Rの回転位相を逆方向に変更し、吸気バルブ13Fと吸気バルブ13Rのリフト時期(開弁時期)を広い範囲でずらすことができるので、燃焼室22の内部に大きなスワール流を形成することが可能になり、しかも、吸気バルブ13の開弁時間を長くすることができ、早い時期からスワール流が形成され遅い時期までスワール流が維持される。
これにより、点火直前まで大きなスワール流を確実に維持することができ、点火後の燃焼反応の促進に有利な状態が得られる。この結果、点火直前に強い乱れを確実に生じさせることができ、燃焼を大幅に促進して燃焼改善による低燃費化を達成することができる。
上述した可変バルブ動作装置は、吸気カムシャフト1に対して吸気カム11F、11Rの回転位相を逆方向に変更するので、簡素な構造で吸気カム11F、11Rの回転位相を大きく変更することができる。このため、限られた構造やスペースの制約がある状態で、吸気カム11F、11Rの回転方向の位相を広い範囲で変更することが可能になる。
尚、上述した実施形態例では、カムとして吸気カム11F、11Rの回転位相を逆方向に変更する例を挙げて説明したが、回転位相を逆方向に変更するカムとしては排気カム12F、12Rを適用することも可能である。
図9〜図11に基づいて上述した可変動弁装置によるバルブ動作方法の一例を説明する。
図9には可変バルブ動作方法を実施するための概略ブロック、図10には車両のトルクと内燃機関の回転数との関係で吸気カム11F、11Rの回転位相差の領域を表したマップ、図11には回転位相差の状況を説明するバルブ動作のタイムチャートを示してある。
図9に示すように、内燃機関(エンジン)10の各種センサで検出された情報に基づいて求められた負荷がバルブ制御手段52に入力され、また、エンジン10の回転数がバルブ制御手段52に入力される。バルブ制御手段52には、車両のトルクと内燃機関の回転数との関係で吸気カム11F、11Rの回転位相差の領域を表すマップ(図10参照)が記憶されている。バルブ制御手段52では、負荷とエンジン回転数との関係に基づいて吸気カム11F、11Rの回転位相差の大きさがマップから読み出され、所定の回転位相差になるようにOCV43に作動指令が出力される。
このため、車両の負荷及びエンジン10の回転数に応じて設定された吸気カム11F、11Rの回転位相差になるように、OCV43が作動して吸気カム11F、11Rの回転位相が逆方向に変更される。
図10、図11に基づいて吸気カム11F、11R(図4、図5参照)の回転位相差の領域を説明する。
エンジン10の回転数が高く車両の負荷が大きい領域(A領域)では吸気カム11F、11Rの回転位相差を位相差中とし(図11(b)参照)、車両がアイドリング運転領域にある際は、即ち、エンジン10の回転数が低く車両の負荷が小さい領域(C領域)では、A領域の吸気カム11F、11Rの回転位相差よりも位相差が小さい位相差小としている(図11(c)参照)。A領域及びC領域以外の主にエンジン10の回転数が高く車両の負荷が大きい領域(B領域)では吸気カム11F、11Rの回転位相差を最大の位相差大としている(図11(a)参照)。
つまり、エンジン10の回転数が低く車両の負荷が大きい領域(A領域:位相差中)の吸気カム11F、11Rの回転位相差を、その他の領域(B領域:位相差大)の吸気カム11F、11Rの回転位相差よりも小さくしている。そして、車両がアイドリング運転領域にある際には(C領域:位相差小)、車両が走行している状態に対して特殊な状態であるとして、A領域の回転位相差(位相差中)よりも吸気カム11F、11Rの回転位相差を小さくしている(位相差小)。
エンジン10の回転数と車両の負荷に応じて領域を分け、領域毎に吸気カム11F、11Rの回転位相差を設定しているので、運転状態に応じて吸気バルブ13F、13R(図3参照)及び排気バルブ15F、15R(図3参照)のバルブリフトの特性を最適な状態に調整することができる。
主な運転状態におけるバルブリフトの特性を図10に基づいて説明する。
図中のC領域の○印で示す状態は、低負荷・低回転のアイドリング運転にある場合であり、吸気カム11F、11Rの回転位相差が小になるように制御され、吸気バルブ13F、13Rの開弁時期が遅くなる(IC遅開)。これにより、排気バルブ15F、15Rとのオーバーラップが縮小され(VOL小)、内部EGRが低減されて燃焼安定性が向上する。
図中のB領域の△印で示す状態は、低負荷の走行状態にある場合であり、吸気カム11F、11Rの回転位相差が大になるように制御され、吸気バルブ13Rの閉弁時期が遅くなる(IC遅閉)。これにより、ポンピングロスが低減されて燃費低減を図ることができる。
図中B領域の□印で示す状態は、中負荷の走行状態にある場合であり、吸気カム11F、11Rの回転位相差が大になるように制御され、吸気バルブ13Fの開弁時期が早くなる(IC早開)。これにより、排気バルブ15F、15Rとのオーバーラップが拡大され内部EGRが増加し、ポンピングロスが低減されて燃費低減を図ることができる。
図中B領域の●印で示す状態は、中負荷の低速走行状態にある場合であり、吸気カム11F、11Rの回転位相差が大になるように制御され、吸気バルブ13Rの閉弁時期が遅くなる(IC遅閉)。これにより、実圧縮比が低減され、ノッキングが抑制されて燃費低減を図ることができる。
図中B領域の■印で示す状態は、高負荷の高速走行状態にある場合であり、吸気カム11F、11Rの回転位相差が大になるように制御され、吸気バルブ13Rの閉弁時期が遅くなる(IC遅閉)。これにより、体積効率が増加してトルクを増大することができる。
図中A領域の▲印で示す状態は、高負荷の低速走行状態にある場合であり、吸気カム11F、11Rの回転位相差が中になるように制御され、吸気バルブ13Rの閉弁時期が早くなる(IC早閉)。これにより、体積効率が増加してトルクを増大することができる。
上述したように、エンジン10の回転数と車両の負荷に応じて吸気カム11F、11Rの回転方向の位相を制御することで、吸気バルブ13F、13Rの開弁時期を連続的に最適に制御することができ、出力向上及び燃費低減を図ることができる。
上述した実施形態例では、カムシャフトとしての吸気カムシャフト1に第1油通路37a(第1主通路)及び第2油通路37b(第2主通路)を設けた構成を例に挙げて説明したが、吸気カムシャフト1に1本の主通路を設ける構成にすることも可能である。図12に基づいて1本の主通路を設けた例を説明する。
図12には同位相時の吸気カムの断面を示してある。尚、図4に示した部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図に示すように、吸気カムシャフト1には圧油が供給される1本の主通路61が形成されている。吸気カム11F、11Rの内周面には第1室62a及び第2室62bがそれぞれ形成され、第1室62aと第2室62bは仕切り部材としての仕切ピン36により仕切られている。
図12(a)に示すように、主通路61には吸気カム11Fの第2室62bに連通する連通路63が設けられ、吸気カム11Fの第1室62aには、仕切ピン36の壁面と第1室62aの壁面とにわたり弾性部材(例えば、ゴム)64が設けられている。主通路61に圧油が供給されていない状態で(第2室62bから圧油が排出された状態で)、弾性部材64の弾性力により第1室62aが広げられ、吸気カム11Fが中立状態に保持される。主通路61に圧油が供給されることで、連通路63を介して第2室62bに圧油が供給され、弾性部材64が弾性力に抗して縮められて吸気カム11Fが時計回り方向(図中矢印で示す)に回動する。
図12(b)に示すように、主通路61には吸気カム11Rの第1室62aに連通する連通路65が設けられ、吸気カム11Fの第2室62bには、仕切ピン36の壁面と第2室62bの壁面とにわたり弾性部材(例えば、ゴム)66が設けられている。主通路61に圧油が供給されていない状態で(第1室62aから圧油が排出された状態で)、弾性部材66の弾性力により第2室62bが広げられ、吸気カム11Rが中立状態に保持される。主通路61に圧油が供給されることで、連通路65を介して第1室62aに圧油が供給され、弾性部材66が弾性力に抗して縮むことで吸気カム11Rが反時計回り方向(図中矢印で示す)に回動する。
このため、主通路61に圧油を供給していない状態では、弾性部材64、66により吸気カム11F、11Rが同位相に保持される(図12の状態)。主通路61に圧油が供給されると、吸気カム11F側では連通路63を介して第2室62bに圧油が供給され、吸気カム11R側では連通路65を介して第1室62aに圧油が供給され、弾性部材64、66が弾性力に抗して縮められて吸気カム11F、11Rが互いに反対方向に回動して逆位相の状態にされる(図12中点線で示してある)。
上述したように、1本の主通路61を用いた場合でも本発明を実施することが可能である。尚、弾性部材としては、圧縮コイルばねを用いることも可能である。
本発明は、内燃機関の可変動弁装置の分野で利用できる。
本発明の一実施形態例に係る可変動弁装置を備えたカムシャフトの外観図である。 燃焼室とバルブとの関係の概念図である。 シリンダヘッドの断面図である。 同位相時の吸気カムの断面図である。 逆位相時の吸気カムの断面図である。 吸気バルブ側の吸気カムシャフトの断面図である。 バルブ動作のタイムチャートである。 シリンダ内(燃焼室内)の流動状況を表す概念図である。 可変バルブ動作方法を実施するための概略ブロック図である。 回転位相差の領域を表したマップである。 回転位相差の状況を説明するバルブ動作のタイムチャートである。 他の実施形態例による同位相時の吸気カムの断面図である。
符号の説明
1 吸気カムシャフト
2 排気カムシャフト
11 吸気カム
12 排気カム
13 吸気バルブ
15 排気バルブ
21 シリンダヘッド
22 燃焼室
33a 一方側第1連通路
33b 一方側第2連通路
34a 他方側第1連通路
34b 他方側第2連通路
35a 第1油室
35b 第2油室
36 仕切ピン
37a 第1油通路
37b 第2油通路
41 カムキャップ
43 オイルコントロールバルブ(OCV)
45 プランジャー
46 圧油流入路
47a 第1流路
47b 第2流路
61 主通路
63、65 連通路
64、66 弾性部材

Claims (7)

  1. エンジンの1つのシリンダに対し設けられた第1バルブ及び第2バルブと、
    前記第1バルブに対応して、前記エンジンに設けられたカムシャフトに対して回転方向に位相可変に取り付けられた第1カムと、
    前記第2バルブに対応して、前記カムシャフトに対して回転方向に位相可変に取り付けられた第2カムと、
    前記第1カム及び前記第2カムにそれぞれ形成された流体受室と、
    前記カムシャフト側から前記第1カム及び前記第2カムの各流体受室内にそれぞれ突出し、該各流体受室内を一方の側の第1室と他方の側の第2室とに仕切る仕切り部材と、
    前記カムシャフトの内部に形成され、流体供給源から給排される流体の主通路と、
    前記カムシャフトの内部に形成され、前記第1カムの前記第1室と前記主通路、及び、前記第2カムの前記第2室と前記主通路を連通する連通路とを有する
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  2. 請求項1に記載の可変動弁装置において、
    前記主通路は、前記カムシャフトの軸心方向に沿って個別に延びる第1主流路及び第2主流路を有しており、
    前記連通路は、
    前記第1カムの前記第1室を前記第1主通路に連通する第1連通路と、
    前記第1カムの前記第2室を前記第2主通路に連通する第2連通路と、
    前記第2カムの前記第1室を前記第2主通路に連通する第3連通路と、
    前記第2カムの前記第2室を前記第1主通路に連通する第4連通路とを有する
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置において、
    前記流体供給源から給排される流体をコントロールする流体コントロール手段を備え、
    前記流体コントロール手段は、流体の給排により前記第1室と前記第2室との容積を相対的に可変にする
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  4. 請求項2もしくは請求項3に記載の可変動弁装置において、
    前記流体コントロール手段は、
    前記第1カムの前記第1室、前記第2室の容積に対し、前記第2カムの第1室、前記第2室の容積を逆の大きさに設定するように流体を供給することで、前記第1カム及び前記第2カムの回転方向の位相を逆位相とする
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  5. 請求項3に記載の可変動弁装置において、
    前記流体コントロール手段は、
    前記第1室及び前記第2室の容積を同じ、または、略同じに設定するように流体を供給することで、前記第1カム及び前記第2カムの回転方向の位相を同位相とする
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の可変動弁装置において、
    前記流体コントロール手段が、前記第1主通路及び前記第2主通路内部の流体の流れ方向をプランジャーの駆動により切換える手段である
    ことを特徴とする可変動弁装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の可変動弁装置において、
    前記第1バルブ及び前記第2バルブは吸気バルブであり、前記第1カム及び前記第2カムは吸気カムであり、
    前記1つのシリンダには2つの排気バルブが備えられている
    ことを特徴とする可変動弁装置。
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