JP2003328716A - 内燃機関のバルブタイミングリフト可変装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミングリフト可変装置

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JP2003328716A JP2002176422A JP2002176422A JP2003328716A JP 2003328716 A JP2003328716 A JP 2003328716A JP 2002176422 A JP2002176422 A JP 2002176422A JP 2002176422 A JP2002176422 A JP 2002176422A JP 2003328716 A JP2003328716 A JP 2003328716A
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valve
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intake valve
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低速域から高速域、あるいは加減速時でのスム
ーズな運転特性と吸排気効率の最適化により燃費、出力
を向上させる。 【解決手段】吸気バルブ又は排気バルブの少なくともい
ずれか一方の一対のバルブに、2本のカムシャフトを配
設し、各バルブごとにカムとロッカーアームをそれぞれ
配設し、カムシャフトにはカム位相角可変手段を備えた
バルブタイミング可変装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の動弁系に
おいて、吸気バルブ又は排気バルブの開閉タイミングを
運転状況に応じて変化させることにより、出力及びトル
クを向上させ内燃機関の燃費及び効率を改善するための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸気あるいは排気バルブの開閉タ
イミングを可変させる装置としては、例えば特開昭63
−106309号公報において1本のカムシャフトにカ
ムプロフィールの異なる複数のカムを並設し、運転状況
に応じ作動カムを切り替えて低速域及び高速域に適した
タイミングとリフトを可変させるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関の運転状況に
応じた最適な出力特性と燃焼効率を得るためには、負荷
や回転数に応じたバルブタイミングの可変、最適化が要
求されている。その機構として従来は低速カムと高速カ
ムを一軸に並設し付勢されたロッカーアームの作動を切
り替えることにより、開閉タイミングとリフトを可変さ
せる装置が知られていた。しかし、これらの方法は低速
カムから高速カムに切り替わる時に出力の急変、いわゆ
る段付きが発生し、スムーズな運転は困難であった。
又、個々のバルブごとの位相角可変も不可能であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の動弁装置は一対の吸気あるいは排気
バルブの少なくともいずれか一方に2本のカムシャフト
を平行に配設し、該カムシャフトには各バルブごとに対
応するようにカムが配設され、ロッカーアームを介して
バルブを駆動している。又、該2本のカムシャフトの
内、少なくともいずれか一方のカムシャフトに設けたカ
ムのプロフィールは低速域から高速域までテーパー状に
無段階に変化させたテーパーカムを設けたことを特徴と
している。さらには、該カムシャフトの端部にはカムが
前後に動くようにカムスライド手段が設けられ、テーパ
ーカムにより該バルブの開閉タイミングとバルブリフト
を無段階に変化作動させることが可能な手段で構成され
ている。
【0005】請求項2記載の動弁装置は、請求項1記載
のカムスライド手段を設けて該バルブの開閉タイミング
とバルブリフトを無段階に可変させ、かつ、該カムシャ
フト側に第1カム位相角可変手段を設けて一方のバルブ
のみを進角又は遅角させることが可能な手段で構成され
ている。
【0006】請求項3記載の動弁装置は、該2本のカム
シャフトにはそれぞれにテーパーカムとカムスライド手
段が設けられて、一対のバルブをそれぞれ独立して低速
域から高速域まで無段階に開閉タイミングとバルブリフ
トを可変させることが可能な手段で構成されている。
【0007】請求項4記載の動弁装置は、請求項3記載
のカムプーリー内に第1カム位相角可変手段を設けて、
2個のテーパーカムの位相角を同一方向に同期して進角
又は遅角を選択可変でき、かつ、カムスライド手段を備
えたテーパーカムにより一対のバルブがそれぞれ独立し
て無段階に開閉タイミングとバルブリフトを可変させる
ことが可能な手段で構成されている。
【0008】請求項5記載の動弁装置は、請求項3記載
の2個のカムギアの内、少なくともいずれか一方に第2
カム位相角可変手段を設けて、一方のカムが独立して位
相角を可変させることができ、かつ、テーパーカムによ
り一対のバルブの開閉タイミングとバルブリフトをそれ
ぞれ独立して無段階に可変させることが可能な手段で構
成されている。
【0009】請求項6記載の動弁装置は、請求項3記載
のカムプーリー内に第1カム位相角可変手段を設け、か
つ、2個のカムギアの内少なくともいずれか一方に第2
カム位相角可変手段を設けて、2つのカム位相角可変手
段により一対のバルブが連動して、又は、それぞれ独立
して位相角を可変させることができ、さらにはテーパー
カムにより一対のバルブを無段階に開閉タイミングとバ
ルブリフトを可変させることが可能な手段で構成されて
いる。
【0010】請求項7記載の動弁装置は、請求項6記載
のカムプーリーをカムシャフトから分離したアイドラー
シャフトに装着し、アイドラーシャフトに設けたアイド
ラーギアにより2個のカムギアに駆動力を伝達し、カム
プーリー内の第1カム位相角可変手段により一対のバル
ブが連動して位相角を可変させることができ、かつ、2
個のカムギアの内少なくともいずれか一方に第2カム位
相角可変手段を設けて、一方のバルブのみ位相角を可変
させることができ、さらには2個のテーパーカムにより
一対のバルブの開閉タイミングとバルブリフトをそれぞ
れ独立して無段階に可変させることが可能な手段で構成
されている。
【0011】請求項8記載の動弁装置は、請求項7記載
の2個のカムギアにそれぞれ第2カム位相角可変手段を
設けて、一対のバルブがそれぞれ独立して位相角を可変
させることができ、さらには2個のテーパーカムにより
一対のバルブの開閉タイミングとバルブリフトをそれぞ
れ独立して無段階に可変させることが可能な手段で構成
されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、ここでは吸気バルブを例に
図面を基に請求項1から説明すると、図1は内燃機関本
体の動弁駆動部分には一対の吸気バルブ1a、1bが配
設されており、それらの吸気バルブ1a、1bは機関に
同期して2分の1の減速比で回転されたカムシャフト2
a、2bと連係している。吸気バルブ1aに対応するカ
ムシャフト2aにはテーパーカム3aが設定されてい
る。又、カムシャフト2aと平行なロッカーシャフト4
aに枢支されたロッカーアーム5aがテーパーカム3a
のカムプロフィールに従って揺動し、吸気バルブ1aを
開閉駆動する。他方の吸気バルブ1bに対応するカムシ
ャフト2bには中速域設定の固定カム3cが設けられ、
ロッカーシャフト4bに枢支されたロッカーアーム5c
が固定カム3cのカムプロフィールに従って揺動し、吸
気バルブ1bを開閉駆動する。
【0013】図2において、2個のカムのカムプロフィ
ールをくわしく説明すると、テーパーカム3aの一端側
は機関の低速域運転時に適したカムプロフィール6aを
有するものであり、カムシャフト2aの半径方向に沿う
外方への突出量がカムシャフト2aの直径よりは大きい
高位部6dを有している。又、もう一端側は機関の高速
域運転時に対応したカムプロフィール8aを有するもの
であり、カムシャフト2aの半径方向に沿う突出量が低
速側高位部6dよりは大きく、かつ、6dよりも広い中
心角範囲にわたる高位部8dを有する。つまり、低速側
から高速側にかけてテーパー状を形成し、無段階にカム
プロフィールが変化する形状を特徴としている。そし
て、高位部6dと8dの中間位置に中速域運転時に適し
た高位部7dがある。又、もう一方の固定カム3cのカ
ムプロフィールは一定の固定された形状のものであり、
ここでは中速域運転時に適したものとなっていてカムプ
ロフイールは7aと同様であり、カムシャフト2bの半
径方向に沿う突出量が前記高位部6dよりは大きく、8
dよりは小さい高位部7fを有する。この固定カム3c
のカムプロフィール3eを図3に示す。
【0014】図4において、ロッカーシャフト4a、4
bはカムシャフト2a、2bよりも下方で配設される。
又、該ロッカーシャフトにはロッカーアーム5a、5c
が配設され、該ロッカーアーム端部には吸気バルブ1
a、1bの上端に当接し得るタペットねじ9a、9cが
進退可能に累着され、緩み防止用にロックナット10
a、10cで固縛されている。
【0015】吸気バルブ1a、1bの上部には、鍔部1
1a、11bが設けられており、該鍔部と機関部との間
には吸気バルブ1a、1bを閉弁方向に付勢したバルブ
スプリング12a、12bが介装される。
【0016】ここで、ロッカーアーム5aについてさら
にくわしく説明すると、図5において、該ロッカーアー
ム上面には回転自在に可動スリッパ13aが設けられ、
テーパーカム3aの摺接面に対して運転時は常に線接触
運動を行っている。つまり、該テーパーカムのバルブリ
フトゼロ時(閉弁時)はカムシャフト方向に対して平行
なカム面角度であるが、バルブリフト最大時(開弁時)
のカム面角度はカムシャフト方向に対して夾角であり、
斜めの角度となるので該スリッパにより常時追従接触し
て摺動運動を行うよう回転自在に可動させ、該スリッパ
上面の偏摩耗防止と該ロッカーアームのスムーズな揺動
運動を可能としている。
【0017】すなわち、ロッカーアーム5aの可動スリ
ッパ13aはテーパーカム3aのカム面角度の変化によ
り、該可動スリッパの中心軸を中心として右回転及び左
回転を繰り返し、該カム面と該可動スリッパ上面との接
触部は常時線接触を保持している。又、該可動スリッパ
の形状は円柱状をしており、かつ、上面は平面となって
いる。そして、運転時は脱落しないように該ロッカーア
ーム上部を肉盛りし、かつ、中心軸の両端部に支持ピン
14aを突出させ可動スリッパ13aを支持している。
これを図6に示す。
【0018】図7は第1カムシャフト2aの端部に設け
たカムスライド手段15aである。該カムシャフト端部
に凹部16aを設けボールジョイント17aが先端部の
ロッド18aを挿入して、該カムシャフトの回転トルク
が該ロッドに影響を及ぼすことは無く回転自在に結合さ
れている。又、凹部16aにはボールベアリング64a
を嵌入してボールジョイント17aとの接触を円滑にし
ている。
【0019】ロッド18aはDCモーター19aにより
スライド移動させる。つまり、該ロッド端部にはスイン
グアーム20a端部と回転自在に結合される。該スイン
グアーム20aの中心軸は機関部本体のブラケット21
aにて支持され、もう一方の端部には扇形ギア22aが
形成されている。この扇形ギア22aにはDCモーター
19aの軸から延伸されたシャフト23aのウォームギ
ア24aと噛み合わされ、DCモーター19aが時計回
り、又は反時計回りに回転することによりスイングアー
ム20aが扇動し、センターシャフト25aにて支持さ
れているのでスイングアーム20aの下部に結合された
ロッド18aが前後に移動して該カムシャフトが前後に
スライドすることによりテーパーカム3aもスライド移
動することができる。
【0020】このように、カムスライド手段15aはD
Cモーター19aによりスイングアーム20aを可動さ
せ、よって、該カムシャフトに設けた該テーパーカムを
前後にスライド移動させることにより、該テーパーカム
の無段階のカムプロフィールを利用して吸気バルブ1a
の開閉タイミングとバルブリフトを連続して無段階に可
変させることができる。
【0021】図8は、上記2本のカムシャフトの内、い
ずれか一方のカムシャフトの端部にはカムプーリー26
を設けて機関の2分の1の減速比で該カムシャフトを駆
動している。
【0022】図9は、上記2本のカムシャフトを連結す
るカムギア29、30で、ここではカムプーリー26と
カムシャフト2a、2bとの間に設けている。該カムギ
ア29、30の外径は2個とも同じであり、互いに噛み
合い回転している。テーパーカム3aを設けたカムシャ
フト2aのスライド移動を助ける手段として該カムギア
のカムシャフト側にスプロケット31aを設け、その内
周にはスプライン32を設けカムシャフト外周のスプラ
イン33と噛み合って機関の回転駆動を該カムシャフト
伝達し、同時に該カムシャフトは前後に移動することが
できる。
【0023】請求項2記載の動弁装置は、上記カムプー
リー34内に第1カム位相角可変手段35を設けて2本
のカムシャフト2a、2bが連動して位相角を可変さ
せ、かつ、該テーパーカムにより一方の吸気バルブの開
閉タイミングとバルブリフトを無段階に可変させること
ができる。つまり、第1カム位相角可変手段35をさら
にくわしく説明すると、該2本のカムシャフトの内、い
ずれか一方のカムシャフトの端部にインナーシャフト3
6を固着し、その外周にスプラインギア37を設け、そ
の外側には内周にスプラインギア38、外周にヘリカル
ギア39を設けたスリーブ40を差し込み、その外側に
は内周にヘリカルギア41を設けたカムプーリー34が
スリーブ40のヘリカルギア39と噛み合うように装着
される。スリーブ40はカムシャフト方向に前後に移動
することにより、ヘリカルギア39,41の偏角作用で
カムの位相角を可変させることができる。又、スプリン
グ42によって該カムシャフトの外側方向(図では左
側)へ常時付勢されている。又、インナーシャフト36
は連結ボルト43で該カムシャフトの端部に固定されロ
ックピン44でずれを防止している。連結ボルト43の
中心軸には油路45が設けられ、該カムシャフトの油路
46と連通している。この油路46は図示していないシ
リンダヘッドの油路を介して機関のオイルポンプに連通
している。これを図10に示す。
【0024】もう一方のカムシャフト2bには、カムプ
ロフィールが中速域設定の固定カム3cが設けられ、ロ
ッカーアーム5cを介して吸気バルブ1bを作動してい
る。これを図4に示す。
【0025】請求項3記載の動弁装置は、上記2本のカ
ムシャフト2a、2bにそれぞれテーパーカム3a、3
bとカムスライド手段15a、15bを設けて、一対の
吸気バルブ1a、1bをそれぞれ独立して開閉タイミン
グとバルブリフトを無段階にかつ、連続して可変させる
ことができる。この2個のテーパーカムを配設した平面
図を図11に示す。
【0026】請求項4記載の動弁装置は、請求項3記載
のカムプーリー34に第1カム位相角可変手段35を設
けたものである。つまり、カムプーリー34内のヘリカ
ルギア39、41の偏角作用により2本のカムシャフト
2a、2bが連動して進角又は遅角することができ、か
つ、2個のテーパーカム3a、3bにより一対の吸気バ
ルブ1a、1bをそれぞれ独立して開閉タイミングとバ
ルブリフトを無段階に可変させることができる。
【0027】請求項5記載の動弁装置は、請求項3記載
の2個のカムギア29、30の内、いずれか一方のカム
ギアに第2カム位相角可変手段47を設けたものであ
る。つまり、図12に示した実施例ではカムシャフト2
aに装着したものとして説明すると該カムシャフト端部
外周にスプラインギア48を設け、その外周には内周に
スプラインギア49、外周にヘリカルギア50を設けた
スリーブ51を差し込み、その外周には内周にヘリカル
ギア52を設けたカムギア30がスリーブ51外周のヘ
リカルギア50と噛み合うように装着される。スリーブ
51はカムシャフト方向に前後に移動が可能であり、ス
プリング53により該カムシャフトの外側方向(図では
左側方向)に付勢されている。又、スリーブ51の移動
は規制段部54により制限されている。さらには、スリ
ーブ51の前部(図では左側)には油圧室55が画成さ
れ該カムシャフトの油路56と連通している。この油路
56は図示していないシリンダーヘッドの油路を介して
図示しない機関のオイルポンプに連通している。但し、
第1カム位相角可変手段の油路45とは隔絶している。
【0028】このように、上記第2カム位相角可変手段
47は、図示しないオイルポンプの油圧によりスリーブ
51がスプリング53に抗して該カムシャフトの内側方
向(図では右側方向)に移動させることにより、ヘリカ
ルギア50、52の偏角作用により、カムシャフト2a
を遅角させ開閉タイミングを遅らせる。又、該ヘリカル
ギアの偏角方向を逆向きにすれば進角させることもでき
る。つまり、該カムギア内のヘリカルギア50、52の
偏角作用により一方のカムシャフトを進角又は遅角させ
ることができ、かつ、2つのテーパーカム3a、3bに
より一対の吸気バルブ1a、1bをそれぞれ独立して開
閉タイミングとバルブリフトを無段階に可変させること
ができる。
【0029】請求項6記載の動弁装置は、請求項3記載
に関連してカムプーリー内34に第1カム位相角可変手
段35を設けたもので、カムシャフト2a、2bが連動
して進角又は遅角させることができ、かつ、2個のカム
ギアのいずれか一方に設けられた第2カム位相角可変手
段47により、一方のカムシャフトが独立して進角又は
遅角させることができ、さらには、2個のテーパーカム
3a、3bによりそれぞれカムプロフィールを無段階に
可変させることができ、したがって、吸気バルブ1a、
1bは連動して進角か遅角、あるいは一方のバルブのみ
進角か遅角させることができ、かつ、開閉タイミングと
バルブリフトを無段階に可変させることができる。
【0030】請求項7記載の動弁装置は、請求項6記載
に関連してカムプーリー34は該カムシャフトから分離
したアイドラーシャフト57に取り付ける。アイドラー
シャフト57には同軸にアイドラーギア58を設けて2
個のカムギア29、30に均等に機関の駆動力を伝達し
ている。但し、2個の該カムギアは互いに直接噛み合う
ことは無く、アイドラーギア58はカムギア29、30
を介してカムシャフト2a、2bを回転駆動している。
又、2個の該カムギアのいずれか一方に設けられた第2
カム位相角可変手段47により、一方のカムシャフトが
独立して進角又は遅角させることができ、さらには、2
個のテーパーカム3a、3bによりそれぞれカムプロフ
ィールを無段階に可変させることができ、したがって、
吸気バルブ1a、1bは連動して進角か遅角、あるいは
一方のバルブのみ進角か遅角させることができ、かつ、
開閉タイミングとバルブリフトを無段階に可変させるこ
とができる。この配置図を図13、図14に示す。
【0031】請求項8記載の動弁装置は、請求項7記載
に関連して2個のカムギア29、30にそれぞれ第2カ
ム位相角可変手段47を設ける。但し、カムプーリー3
4内には第1カム位相角可変手段35は設けない。そし
て、カムプーリーはカムシャフトから分離したアイドラ
ーシャフト57に取り付ける。アイドラーシャフト57
には同軸にアイドラーギア58を設けて該2個のカムギ
アに均等に機関の駆動力を伝達している。但し、該2個
のカムギアは互いに直接噛み合うことは無く、アイドラ
ーギア58はカムギア29、30を介してカムシャフト
2a、2bを回転駆動している。又、該2個のカムギア
にはそれぞれに第2カム位相角可変手段47を設けてカ
ムシャフト2a、2bがそれぞれ独立して進角又は遅角
させることができ、さらには、2つのテーパーカム3
a、3bによりそれぞれカムプロフィールを無段階に可
変させることができ、したがって、吸気バルブ1a、1
bは連動して進角か遅角、あるいはそれぞれ独立して進
角か遅角させることができ、かつ、開閉タイミングとバ
ルブリフトを無段階に可変させることができる。この配
置図を図15に示す。
【0032】
【作 用】次に、この実施例の作用について、請求項
1記載の動弁装置から説明すると、機関の低速域運転時
は図7に示すように吸気バルブ1a側においてカムスラ
イド手段15aのDCモーター19aのシャフト23a
を回転させ、スイングアーム20aの扇形ギア22aを
DCモーター19a側に引き寄せ、よって、スイングア
ーム20aの下部はセンターシャフト25aを軸に回転
(図7では左回転)し、取り付けられたロッド18aに
よりカムシャフト2aを引っ張り(図7では右側に移
動)、したがって、テーパーカム3aはカムシャフト方
向の外側(図7では右側)にスライド移動し、テーパー
カム3aの低速カムプロフィール6aとロッカーアーム
5aが合わさる。この時、ロッカーアーム5aを介して
吸気バルブ1aは低速カムプロフィール6aに従ったバ
ルブタイミングで作動する。
【0033】一方の吸気バルブ1b側は、機関からの出
力をカムプーリー26とカムギア29、30を介してカ
ムシャフト2bを回転駆動させ、該カムシャフトに設け
たカムプロフィールが中速域設定の固定カム3cによ
り、ロッカーアーム5cを介して吸気バルブ1bを作動
する。
【0034】つまり、吸気バルブ1aはテーパーカム3
aの低速カムプロフィール6aに従ったバルブタイミン
グリフトで作動し、一方の吸気バルブ1bは固定カム3
cのカムプロフィール3eに従ったバルブタイミングリ
フトで作動し、互いの流量差により燃焼室内はスワール
流が発生し混合気が良くかくはんされ燃えやすくなり、
燃焼効率が向上する。よって低速トルクが上昇し燃費の
低減を図ることができる。このバルブ特性グラフを図1
6に示す。
【0035】又、中速域運転時は吸気バルブ1a側にお
いてDCモーター19aのシャフト23aを回転させ、
スイングアーム20a下部を中立状態としテーパーカム
3aが中速カムプロフィール7aの位置に設定されて、
中速域に適したバルブタイミングリフトとなり、もう一
方の吸気バルブ1b側も中速カムプロフイール3eなの
で燃焼室内は中速域運転に適した吸入混合気量となる。
このバルブ特性グラフを図17に示す。
【0036】又、高速域運転時は吸気バルブ1a側にお
いて、DCモーター19aを回転させスイングアーム2
0a下部をカムシャフト方向の内側(図11では左側)
に移動し、カムシャフト2aを押し込んでテーパーカム
3aの高速カムプロフィール8aの位置がロッカーアー
ム5aと合うように設定する。よって、吸気バルブ1a
は高速カムプロフィール8aのバルブタイミングリフト
で作動し、一方の吸気バルブ1bは常時中速カムプロフ
ィール3eのバルブタイミングリフトで作動するので、
互いの流量差によりいわゆる斜めタンブル流となり、燃
焼室内は高速域運転に適した燃焼状態となる。このバル
ブ特性グラフを図18に示す。
【0037】請求項2記載の実施例は、機関の低速域運
転時は吸気バルブ1a側において、DCモーター19a
を回転させスイングアーム20aの扇形ギア22aをD
Cモーター19a側に引き寄せ、センターシャフト25
aを軸にスイングアーム20a下部をカムシャフト方向
の外側(図7では右側)に移動し、ロッド18aを接合
したカムシャフト2aを引っ張りスライドし、したがっ
て、テーパーカム3aはカムシャフト方向の外側(図7
では右側)にスライドし、テーパーカム3aの低速カム
プロフィール6aとロッカーアーム5aとが合わさる。
よって、ロッカーアーム5aを介して吸気バルブ1aは
低速カムプロフィール6aに従ったバルブタイミングリ
フトで作動する。
【0038】一方の吸気バルブ1b側は、機関からの出
力をカムプーリー26とカムギア29、30を介してカ
ムシャフト2bを回転させ、該カムシャフトに設けた固
定カム3cによりロッカーアーム5cを介して吸気バル
ブ1bを作動する。つまり、吸気バルブ1aは低速カム
プロフィール6aに従ったバルブタイミングリフトで作
動し、一方の吸気バルブ1bは中速カムプロフィール3
eに従ったバルブタイミングリフトで作動し、互いの流
量差により燃焼室内はスワール流が発生し混合気が良く
かくはんされ燃えやすくなり、燃焼効率が向上する。よ
って低速トルクが上昇し燃費の低減を図ることができ
る。このバルブ特性グラフを図19に示す。
【0039】中速域運転時は、吸気バルブ1aはカムス
ライド手段15aにより中速カムプロフィール7aで作
動させ、一方の吸気バルブ1bは常時中速カムプロフィ
ール3eにて作動する。よって、中速域に適した吸入混
合気量となる。このバルブ特性グラフを図20に示す。
【0040】高速域運転時は、吸気バルブ1aはカムス
ライド手段15aにより高速カムプロフィール8aにて
作動し、吸気バルブ1bは常時中速カムプロフィール3
eにて作動する。さらには、第1カム位相角可変手段3
5により吸気バルブ1aと1bは連動して遅角する。よ
って、吸気慣性効果により吸入混合気量は増加し出力が
上昇する。このバルブ特性グラフを図21に示す。
【0041】請求項3記載の実施例は、機関の低速域低
負荷運転時は吸気バルブ1a側においてDCモーター1
9aを回転させ、スイングアーム20a下部をカムシャ
フト方向の外側(図7では右側)に移動し、ロッド18
aにより接合したカムシャフト2aを引っ張りスライド
(図7では右側にスライド)し、テーパーカム3aの低
速カムプロフィール6aとロッカーアーム5aが合わさ
る。よって、吸気バルブ1aは低速カムプロフィール6
aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。
【0042】一方の吸気バルブ1b側は、DCモーター
19bによりスイングアーム20bを介してカムシャフ
ト2bを押し込みスライド(図7では左側にスライド)
し、テーパーカム3bの低速カムプロフィール6bとロ
ッカーアーム5bが合わさる。よって、ロッカーアーム
5bを介して吸気バルブ1bは低速カムプロフィール6
bに従ったバルブタイミングリフトで作動する。よっ
て、2つの吸気バルブ1a、1bの吸入混合気量は低速
域に適したものとなる。このバルブ特性グラフを図22
に示す。
【0043】低速域高負荷運転時は、吸気バルブ1a側
において、DCモーター19aによりスイングアーム2
0a下部をカムシャフト方向の内側(図7では左側)に
移動し、ロッド18aにより接合されたカムシャフト2
aを押し込みスライドして(図7では左側にスライ
ド)、テーパーカム3aの中速カムプロフィール7aと
ロッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーアー
ム5aを介して吸気バルブ1aは中速カムプロフィール
7aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。
【0044】一方の吸気バルブ1b側は、低速域低負荷
運転時と同じ状態の低速カムプロフィール6bに従った
バルブタイミングリフトで作動する。よって、吸入混合
気量は吸気バルブ1aは1bよりも多く、互いの流量差
により燃焼室内はスワール流が発生し、混合気が良くか
くはんされ燃えやすくなり燃焼効率が向上するので低速
トルクが上昇し、低速域高負荷運転に適した燃焼状態と
なる。このバルブ特性グラフを図23に示す。
【0045】機関の中速域運転時は、吸気バルブ1a側
のカムスライド手段15aは前記低速域高負荷運転時の
ままとし、一方、吸気バルブ1b側はカムスライド手段
15bのDCモーター19bの回転により、スイングア
ーム20bを介してカムシャフト2bを引っ張り(図7
では右方向にスライド)テーパーカム3bの中速カムプ
ロフィール7bとロッカーアーム5bが合わさる。よっ
て、吸気バルブ1bはロッカーアーム5dを介して中速
カムプロフィール7bに従ったバルブタイミングリフト
で作動し、吸入混合気量は中速域に適した量となる。こ
のバルブ特性グラフを図24に示す。
【0046】中速域高負荷運転時は、吸気バルブ1b側
のカムスライド手段15bは前記中速域運転時のままと
し、一方、吸気バルブ1a側はカムスライド手段15a
のDCモーター19aの回転により、スイングアーム2
0aを介してカムシャフト2aをさらに押し込み(図7
では左方向)スライドさせ、テーパーカム3aが高速カ
ムプロフィール8aの作動域となるまで移動し、ロッカ
ーアーム5aを介して吸気バルブ1aを高速カムプロフ
ィール8aのバルブタイミングリフトで作動させる。よ
って、吸入混合気量は吸気バルブ1bよりも多く流入
し、互いの流量差により燃焼室内はいわゆる斜めタンブ
ル流となり、燃焼効率は向上しトルクが上昇する。この
バルブ特性グラフを図25に示す。
【0047】高速域運転時は、吸気バルブ1a側のカム
スライド手段15aは前記中速域高負荷運転時のままの
高速カムプロフィール8aで作動し、一方、吸気バルブ
1bはカムスライド手段15bのDCモーター19bに
よりスイングアーム20bを介してカムシャフト2bを
さらに引っ張り(図7では右方向にスライド)、テーパ
ーカム3bの高速カムプロフィール8bとロッカーアー
ム5bが合わさる。よって、吸気バルブ1bも高速カム
プロフィール8bで作動する。したがって、吸気バルブ
1a、1bは高速域のバルブタイミングリフトで開閉作
動して吸入混合気量は増大し出力は上昇する。このバル
ブ特性グラフを図26に示す。
【0048】請求項4記載の実施例は、機関の低速域低
負荷運転時は吸気バルブ1a側のカムスライド手段15
aのDCモーター19aにより、スイングアーム20a
を介してカムシャフト2aを引っ張りスライド(図7で
は右方向にスライド)し、テーパーカム3aの低速カム
プロフィール6aとロッカーアーム5aが合わさる。よ
って、ロッカーアーム5aを介して吸気バルブ1aは低
速カムプロフィール6aに従ったバルブタイミングリフ
トで作動する。
【0049】一方、吸気バルブ1b側もカムスライド手
段15bのDCモーター19bにより、スイングアーム
20bを介してカムシャフト2bを押し込みスライド
(図7では左方向にスライド)し、テーパーカム3bの
低速カムプロフィール6bとロッカーアーム5bが合わ
さる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バルブ
1bは低速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミ
ングリフトで作動する。よって、2つの吸気バルブ1
a、1bから流入する混合気量は低速域低負荷運転時に
適した少量のものとなり、ポンピングロスを低下させる
ことができる。このバルブ特性グラフを図27に示す。
【0050】機関の低速域高負荷運転時は吸気バルブ1
a側のカムスライド手段15aのDCモーター19aに
より、スイングアーム20aを介してカムシャフト2a
を押し込みスライド(図7では左方向にスライド)し、
テーパーカム3aの中速カムプロフィール7aとロッカ
ーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーアーム5a
を介して吸気バルブ1aは中速カムプロフィール7aに
従ったバルブタイミングリフトで作動する。
【0051】一方、吸気バルブ1b側はカムスライド手
段15bのDCモーター19bにより、スイングアーム
20bを介してカムシャフト2bを押し込みスライド
(図7では左方向にスライド)し、テーパーカム3bの
低速カムプロフィール6bとロッカーアーム5bが合わ
さる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バルブ
1bは低速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミ
ングリフトで作動する。よって、吸気バルブ1aから流
入する混合気量は1bよりも多く、互いの流量差により
燃焼室内はスワール流が発生し、混合気が良くかくはん
され燃えやすくなり燃焼効率が向上するのでトルクが上
昇し、低速域高負荷運転に適した燃焼状態となる。この
バルブ特性グラフを図28に示す。
【0052】機関の中速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aは前記低速域高負荷と
同じ中速カムプロフィール7aの作動とし、一方、吸気
バルブ1b側はカムスライド手段15bのDCモーター
19bにより、スイングアーム20bを介してカムシャ
フト2bを引っ張りスライド(図7では右方向にスライ
ド)し、テーパーカム3bの中速カムプロフィール7b
とロッカーアーム5bが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5bを介して吸気バルブ1bは中速カムプロフィー
ル7bに従ったバルブタイミングリフトで作動する。し
たがって、吸気バルブ1a、1bからの吸入混合気量は
中速域に適した量となる。このバルブ特性グラフを図2
9に示す。
【0053】機関の中速域巡航運転時は、2つの吸気バ
ルブ1a、1bは前記中速域低負荷運転時の中速カムプ
ロフィール7a、7bの作動とし、さらには、カムプー
リー34内に設けた第1カム位相角可変手段35を進角
させ、よって、吸気バルブ1a、1bは連動して進角す
る。すると、図示しない排気バルブとのオーバーラップ
が増えて内部EGR効果が期待できる。このバルブ特性
グラフを図30に示す。
【0054】この時の混合気の流れをさらにくわしく説
明すると、機関の排気行程の終わりに吸気バルブ1a、
1bが開き始める時は、吸気管内の吸気圧力は低いので
残留排気ガスが吸気管に逆流するが、すぐに新気の吸入
混合気に押し返され燃焼室内に押し戻される。よって、
正味吸入混合気量が減少するのでポンピングロスが減少
しトルク増加に寄与する。又、排気ガスを再度燃焼室内
で混合気と一緒に燃焼させるので内部EGR効果が期待
でき、未燃焼ガスが減少しクリーンな排気ガスとなり燃
費も低減できる。したがって、中速域巡航時に適した燃
焼状態となる。
【0055】機関の中速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側はカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aをさらに押し込みスライド(図7では左方向にスライ
ド)し、テーパーカム3aの高速カムプロフィール8a
とロッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5aを介して吸気バルブ1aは高速カムプロフィー
ル8aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一
方、吸気バルブ1b側は前記中速域巡航運転時の中速カ
ムプロフィール7bの作動とし、さらには、カムプーリ
ー34内に設けた第1カム位相角可変手段35は進角せ
ず不作動とし、よって、吸気バルブ1aは1bよりも吸
入混合気量は多くなり互いの流量差により燃焼室内は斜
めタンブル流となり、燃焼効率が向上しトルクが増加す
る。このバルブ特性グラフを図31に示す。
【0056】機関の高速域運転時は、吸気バルブ1a側
は前記中速域高負荷運転時の高速カムプロフィール8a
の作動とし、一方、吸気バルブ1b側はカムスライド手
段15bのDCモーター19bにより、スイングアーム
20bを介してカムシャフト2bをさらに引っ張りスラ
イド(図7では右方向にスライド)し、テーパーカム3
bの高速カムプロフィール8bとロッカーアーム5bが
合わさる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バ
ルブ1bは高速カムプロフィール8bに従ったバルブタ
イミングリフトで作動する。したがって、吸気バルブ1
a、1bは高速カムプロフィール8a、8bのバルブタ
イミングリフトで作動し、吸入混合気量は増加して出力
が上昇する。このバルブ特性グラフを図32に示す。
【0057】請求項5記載の実施例は、機関の低速域低
負荷運転時は吸気バルブ1a側のカムスライド手段15
aのDCモーター19aにより、スイングアーム20a
を介してカムシャフト2aを引っ張りスライド(図7で
は右方向にスライド)し、テーパーカム3aの低速カム
プロフィール6aとロッカーアーム5aが合わさる。よ
って、ロッカーアーム5aを介して吸気バルブ1aは低
速カムプロフィール6aに従ったバルブタイミングリフ
トで作動する。一方、吸気バルブ1b側もカムスライド
手段15bのDCモーター19bにより、スイングアー
ム20bを介してカムシャフト2bを押し込みスライド
(図7では左方向にスライド)し、テーパーカム3bの
低速カムプロフィール6bとロッカーアーム5bが合わ
さる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バルブ
1bは低速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミ
ングリフトで作動する。よって、2つの吸気バルブ1
a、1bから流入する混合気量は低速域低負荷運転時に
適したものとなり、ポンピングロスの少ない燃焼効率を
達成できるこのバルブ特性グラフ。このバルブ特性グラ
フを図33に示す。
【0058】機関の低速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aを押し込みスライド(図7では左方向にスライド)
し、テーパーカム3aの中速カムプロフィール7aとロ
ッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーアーム
5aを介して吸気バルブ1aは中速カムプロフィール7
aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一方、
吸気バルブ1b側は前記低速域低負荷運転時と同様にカ
ムスライド手段15bのDCモーター19bにより、ス
イングアーム20bを介してカムシャフト2bを押し込
みスライド(図7では左方向にスライド)し、テーパー
カム3bの低速カムプロフィール6bとロッカーアーム
5bが合わさる。よって、ロッカーアーム5bを介して
吸気バルブ1bは低速カムプロフィール6bに従ったバ
ルブタイミングリフトで作動する。よって、吸気バルブ
1aから流入する混合気量は1bよりも多く、互いの流
量差により燃焼室内はスワール流が発生し、混合気が良
くかくはんされ燃えやすくなり燃焼効率が向上するので
トルクが上昇し、低速域高負荷運転に適した燃焼状態と
なる。このバルブ特性グラフを図34に示す。
【0059】機関の中速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aは前記低速域高負荷と
同じ中速カムプロフィール7aの作動とし、一方、吸気
バルブ1b側はカムスライド手段15bのDCモーター
19bにより、スイングアーム20bを介してカムシャ
フト2bを引っ張りスライド(図7では左方向にスライ
ド)し、テーパーカム3bの中速カムプロフィール7b
とロッカーアーム5bが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5bを介して吸気バルブ1bは中速カムプロフィー
ル7bに従ったバルブタイミングリフトで作動する。し
たがって、吸気バルブ1a、1bからの吸入混合気量は
中速域運転に適した量となる。このバルブ特性グラフを
図35に示す。
【0060】機関の中速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側はカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aをさらに押し込みスライド(図7では左方向にスライ
ド)し、テーパーカム3aの高速カムプロフィール8a
とロッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5aを介して吸気バルブ1aは高速カムプロフィー
ル8aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一
方、吸気バルブ1b側は前記中速域低負荷運転時の低速
カムプロフィール6bの作動とし、さらには、カムギア
30内に設けた第2カム位相角可変手段47は不作動と
し、よって、吸気バルブ1aは1bよりも吸入混合気量
は多くなり互いの流量差により燃焼室内は斜めタンブル
流となり、燃焼効率が向上しトルクが増加する。このバ
ルブ特性グラフを図36に示す。
【0061】機関の高速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側は前記中速域高負荷運転時と同様の高速カムプロ
フィール8aの作動とし、一方、吸気バルブ1b側もカ
ムスライド手段15bのDCモーター19bにより、ス
イングアーム20bを介してカムシャフト2bをさらに
引っ張りスライド(図7では右方向にスライド)し、テ
ーパーカム3bの高速カムプロフィール8bとロッカー
アーム5bが合わさる。よって、ロッカーアーム5bを
介して吸気バルブ1bは高速カムプロフィール8bに従
ったバルブタイミングリフトで作動する。よって、吸気
バルブ1a、1bは高速カムプロフィール8a、8bで
作動し吸入混合気量が増加して出力が上昇する。このバ
ルブ特性グラフを図37に示す。
【0062】機関の高速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a、1bは前記高速域低負荷運転時と同様の高速カム
プロフィール8a、8bで作動し、かつ、第2カム位相
角可変手段47により吸気バルブ1aを遅角させること
で、バルブ閉時期の遅れにより吸気慣性による押し込み
効果が期待でき、吸入混合気量が増加して出力は大幅に
上昇する。このバルブ特性グラフを図38に示す。
【0063】又、第2カム位相角可変手段47の中速域
巡航時に適したもう一つの実施例を提供することもでき
る。つまり、第2カム位相角可変手段47のスリーブ5
1のヘリカルギア50、52の偏角方向を前記実施例と
は逆向きにすることにより、カムシャフト2aを進角さ
せることができる。よって、中速域低負荷運転時に吸気
バルブ1aを進角させれば、図示しない排気バルブとの
オーバーラップが増えて排気ガスが燃焼室内に逆流す
る。
【0064】この時の混合気の流れをさらにくわしく説
明すると、中速域で排気行程の終わりに吸気バルブ1a
が開き始める時は、吸気管内の吸気圧力は低いのでオー
バーラップにより残留排気ガスが吸気管に逆流するが、
すぐに新気の吸入混合気に押し返され燃焼室内に押し戻
される。よって、正味吸入混合気量が減少するのでポン
ピングロスが減少しトルク増加に寄与する。又、排気ガ
スを再度燃焼室内で混合気と一緒に燃焼させるので内部
EGR効果が期待でき、未燃焼ガスが減少しクリーンな
排気ガスとなり燃費も低減できる。したがって、中速域
巡航時に適した燃焼状態となる。このバルブ特性グラフ
を図39に示す。
【0065】請求項6記載の実施例は、機関の低速域低
負荷運転時は吸気バルブ1a側のカムスライド手段15
aのDCモーター19aにより、スイングアーム20a
を介してカムシャフト2aを引っ張りスライド(図7で
は右方向にスライド)し、テーパーカム3aの低速カム
プロフィール6aとロッカーアーム5aが合わさる。よ
って、ロッカーアーム5aを介して吸気バルブ1aは低
速カムプロフィール6aに従ったバルブタイミングリフ
トで作動する。一方、吸気バルブ1b側もカムスライド
手段15bのDCモーター19bにより、スイングアー
ム20bを介してカムシャフト2bを押し込みスライド
(図7では左方向にスライド)し、テーパーカム3bの
低速カムプロフィール6bとロッカーアーム5bが合わ
さる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バルブ
1bは低速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミ
ングリフトで作動する。つまり、2つの吸気バルブ1
a、1bから流入する混合気量は低速域低負荷運転時に
適したものとなり、ポンピングロスの少ない燃焼効率を
達成できる。このバルブ特性グラフを図40に示す。
【0066】機関の低速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aを押し込みスライド(図7では左方向にスライド)
し、テーパーカム3aの中速カムプロフィール7aとロ
ッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーアーム
5aを介して吸気バルブ1aは中速カムプロフィール7
aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一方、
吸気バルブ1b側は前記低速域低負荷運転時と同様にカ
ムスライド手段のDCモーター19bにより、スイング
アーム20bを介してカムシャフト2bを引っ張りスラ
イド(図7では右方向にスライド)し、テーパーカム3
bの低速カムプロフィール6bとロッカーアーム5bが
合わさる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バ
ルブ1bは低速カムプロフィール6bに従ったバルブタ
イミングリフトで作動する。よって、吸気バルブ1aか
ら流入する混合気量は1bよりも多く、互いの流量差に
より燃焼室内はスワール流が発生し、混合気が良くかく
はんされ燃えやすくなり燃焼効率が向上するのでトルク
が上昇し、低速域高負荷運転に適した燃焼状態となる。
このバルブ特性グラフを図41に示す。
【0067】機関の中速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aは前記低速域高負荷と
同じ中速カムプロフィール7aの作動とし、一方、吸気
バルブ1b側もカムスライド手段15bのDCモーター
19bにより、スイングアーム20bを介してカムシャ
フト2bを引っ張りスライド(図7では右方向にスライ
ド)し、テーパーカム3bの中速カムプロフィール7b
とロッカーアーム5bが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5bを介して吸気バルブ1bは中速カムプロフィー
ル7bに従ったバルブタイミングリフトで作動する。し
たがって、吸気バルブ1a、1bからの吸入混合気量は
中速域運転に適した量となる。このバルブ特性グラフを
図42に示す。
【0068】機関の中速域巡航運転時は、吸気バルブ1
bのみ前記中速域低負荷運転時の中速カムプロフィール
7bの作動とし、吸気バルブ1aは、カムギア30内に
設けた第2カム位相角可変手段47により進角させる。
すると、図示しない排気バルブとのオーバーラップが増
えて内部EGR効果が期待できる。
【0069】この時の混合気の流れをさらにくわしく説
明すると、機関の排気行程の終わりに吸気バルブ1aが
開き始める時は、吸気管内の吸気圧力は低いので残留排
気ガスが吸気管に逆流するが、すぐに新気の吸入混合気
に押し返され燃焼室内に押し戻される。よって、正味吸
入混合気量が減少するのでポンピングロスが減少しトル
ク増加に寄与する。又、排気ガスを再度燃焼室内で混合
気と一緒に燃焼させるので内部EGR効果が期待でき、
未燃焼ガスが減少しクリーンな排気ガスとなり燃費も低
減できる。したがって、中速域巡航時に適した燃焼状態
となる。このバルブ特性グラフを図43に示す。
【0070】機関の中速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側はカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aをさらに押し込みスライド(図7では左方向にスライ
ド)し、テーパーカム3aの高速カムプロフィール8a
とロッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5aを介して吸気バルブ1aは高速カムプロフィー
ル8aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一
方、吸気バルブ1b側は前記中速域低負荷運転時の中速
カムプロフィール7bの作動とし、よって、吸気バルブ
1aから流れる混合気量は1bよりも多くなり互いの流
量差により燃焼室内は斜めタンブル流となり、燃焼効率
が向上しトルクが増加する。このバルブ特性グラフを図
44に示す。
【0071】機関の高速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側は前記中速域高負荷運転時と同様の高速カムプロ
フィール8aの作動とし、一方、吸気バルブ1b側はカ
ムスライド手段15bのDCモーター19bにより、ス
イングアーム20bを介してカムシャフト2bをさらに
引っ張りスライド(図7では右方向にスライド)し、テ
ーパーカム3bの高速カムプロフィール8bとロッカー
アーム5bが合わさる。よって、ロッカーアーム5bを
介して吸気バルブ1bは高速カムプロフィール8bに従
ったバルブタイミングリフトで作動する。したがって、
吸気バルブ1a、1bは高速カムプロフィール8a、8
bで作動し吸入混合気量が増加して出力が上昇する。こ
のバルブ特性グラフを図45に示す。
【0072】機関の高速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a、1bは前記高速域低負荷運転時の高速カムプロフ
ィール8a、8bで作動し、かつ、第1カム位相角可変
手段35により連動して遅角させる。したがって、バル
ブ閉時期の遅れにより吸気慣性効果が期待でき、吸入混
合気量が増加して出力は上昇する。このバルブ特性グラ
フを図46に示す。
【0073】機関の最高速域高負荷運転時は、吸気バル
ブ1a、1bは前記高速域高負荷運転時と同様の高速カ
ムプロフィール8a、8bで作動し、かつ、第1カム位
相角可変手段35により吸気バルブ1bのみ遅角させ、
吸気バルブ1aは第2カム位相角可変手段47により進
角させる。よって、吸気慣性効果とバルブオーバーラッ
プの増加による掃気効果により、充填効率が向上し吸入
混合気量は大幅に増加して出力は大きく上昇する。この
バルブ特性グラフを図47に示す。
【0074】請求項7記載の実施例は、機関の低速域低
負荷運転時は吸気バルブ1a側のカムスライド手段15
aのDCモーター19aにより、スイングアーム20a
を介してカムシャフト2aを引っ張りスライド(図7で
は右方向にスライド)し、テーパーカム3aの低速カム
プロフィール6aとロッカーアーム5aが合わさる。よ
って、ロッカーアーム5aを介して吸気バルブ1aは低
速カムプロフィール6aに従ったバルブタイミングリフ
トで作動する。一方、吸気バルブ1b側もカムスライド
手段15bのDCモーター19bにより、スイングアー
ム20bを介してカムシャフト2bを押し込みスライド
(図7では左方向にスライド)し、テーパーカム3bの
低速カムプロフィール6bとロッカーアーム5bが合わ
さる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バルブ
1bは低速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミ
ングリフトで作動する。つまり、2つの吸気バルブ1
a、1bから流入する混合気量は低速域低負荷運転時に
適したものとなり、ポンピングロスの少ない燃焼効率を
達成できる。このバルブ特性グラフを図48に示す。
【0075】機関の低速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aを押し込みスライド(図7では左方向にスライド)
し、テーパーカム3aの中速カムプロフィール7aとロ
ッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーアーム
5aを介して吸気バルブ1aは中速カムプロフィール6
aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一方、
吸気バルブ1b側は前記低速域低負荷運転時と同様の低
速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミングリフ
トで作動する。よって、吸気バルブ1aから流入する混
合気量は1bよりも多く、互いの流量差により燃焼室内
はスワール流が発生し、混合気が良くかくはんされ燃え
やすくなり燃焼効率が向上するのでトルクが上昇し、低
速域高負荷運転に適した燃焼状態となる。このバルブ特
性グラフを図49に示す。
【0076】機関の中速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aは前記低速域高負荷と
同じ中速カムプロフィール7aの作動とし、一方、吸気
バルブ1b側もカムスライド手段15bのDCモーター
19bにより、スイングアーム20bを介してカムシャ
フト2bを引っ張りスライド(図7では右方向にスライ
ド)し、テーパーカム3bの中速カムプロフィール7b
とロッカーアーム5bが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5bを介して吸気バルブ1bは中速カムプロフィー
ル7bに従ったバルブタイミングリフトで作動する。し
たがって、吸気バルブ1a、1bからの吸入混合気量は
中速域運転に適した量となる。このバルブ特性グラフを
図50に示す。
【0077】機関の中速域巡航運転時は、吸気バルブ1
a、1bは前記中速域低負荷運転時と同様の中速カムプ
ロフィール7a、7bの作動とし、かつ、カムプーリー
34内の第1カム位相角可変手段35により吸気バルブ
1a、1bを連動して進角させる。すると、図示しない
排気バルブとのオーバーラップが増えて内部EGR効果
が期待できる。
【0078】この時の混合気の流れをさらにくわしく説
明すると、機関の排気行程の終わりに吸気バルブ1a、
1bが開き始める時は、吸気管内の吸気圧力は低いので
残留排気ガスが吸気管に逆流するが、すぐに新気の吸入
混合気に押し返され燃焼室内に押し戻される。よって、
正味吸入混合気量が減少するのでポンピングロスが減少
しトルク増加に寄与する。又、排気ガスを再度燃焼室内
で混合気と一緒に燃焼させるので内部EGR効果が期待
でき、未燃焼ガスが減少しクリーンな排気ガスとなり燃
費も低減できる。したがって、中速域巡航時に適した燃
焼状態となる。このバルブ特性グラフを図51に示す。
【0079】機関の中速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側はカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aをさらに押し込みスライド(図7では左方向にスライ
ド)し、テーパーカム3aの高速カムプロフィール8a
とロッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5aを介して吸気バルブ1aは高速カムプロフィー
ル8aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一
方、吸気バルブ1b側は前記中速域低負荷運転時の中速
カムプロフィール7bの作動とし、よって、吸気バルブ
1aから流れる混合気量は1bよりも多くなり互いの流
量差により燃焼室内は斜めタンブル流となり、燃焼効率
が向上しトルクが増加する。このバルブ特性グラフを図
52に示す。
【0080】機関の高速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側は前記中速域高負荷運転時と同様の高速カムプロ
フィール8aの作動とし、一方、吸気バルブ1b側もカ
ムスライド手段15bのDCモーター19bにより、ス
イングアーム20bを介してカムシャフト2bをさらに
引っ張りスライド(図7では右方向にスライド)し、テ
ーパーカム3bの高速カムプロフィール8bとロッカー
アーム5bが合わさる。よって、ロッカーアーム5bを
介して吸気バルブ1bは高速カムプロフィール8bに従
ったバルブタイミングリフトで作動する。よって、吸気
バルブ1a、1bは高速カムプロフィール8a、8bで
作動し吸入混合気量が増加して出力が上昇する。このバ
ルブ特性グラフを図53に示す。
【0081】機関の高速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a、1bは前記高速域低負荷運転時の高速カムプロフ
ィール8a、8bで作動し、かつ、第1カム位相角可変
手段35により連動して遅角させる。したがって、バル
ブ閉時期の遅れにより吸気慣性効果が期待でき、吸入混
合気量が増加して出力は上昇する。このバルブ特性グラ
フを図54に示す。
【0082】機関の最高速域高負荷運転時は、吸気バル
ブ1a、1bは前記高速域高負荷運転時と同様の高速カ
ムプロフィール8a、8bで作動し、かつ、第1カム位
相角可変手段35により吸気バルブ1bのみ遅角させ、
吸気バルブ1aは第2カム位相角可変手段47により進
角させる。よって、吸気慣性効果とバルブオーバーラッ
プの増加による掃気効果により、充填効率が向上し吸入
混合気量は大幅に増加して出力は大きく上昇する。この
バルブ特性グラフを図55に示す。
【0083】請求項8記載の実施例は、機関の低速域低
負荷運転時は吸気バルブ1a側のカムスライド手段15
aのDCモーター19aにより、スイングアーム20a
を介してカムシャフト2aを引っ張りスライド(図7で
は右方向にスライド)し、テーパーカム3aの低速カム
プロフィール6aとロッカーアーム5aが合わさる。よ
って、ロッカーアーム5aを介して吸気バルブ1aは低
速カムプロフィール6aに従ったバルブタイミングリフ
トで作動する。一方、吸気バルブ1b側もカムスライド
手段15bのDCモーター19bにより、スイングアー
ム20bを介してカムシャフト2bを押し込みスライド
(図7では左方向にスライド)し、テーパーカム3bの
低速カムプロフィール6bとロッカーアーム5bが合わ
さる。よって、ロッカーアーム5bを介して吸気バルブ
1bは低速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミ
ングリフトで作動する。つまり、2つの吸気バルブ1
a、1bから流入する混合気量は低速域低負荷運転時に
適したものとなり、ポンピングロスの少ない燃焼効率を
達成できる。このバルブ特性グラフを図56に示す。
【0084】機関の低速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aを押し込みスライド(図7では左方向にスライド)
し、テーパーカム3aの中速カムプロフィール7aとロ
ッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーアーム
5aを介して吸気バルブ1aは中速カムプロフィール6
aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一方、
吸気バルブ1b側は前記低速域低負荷運転時と同様の低
速カムプロフィール6bに従ったバルブタイミングリフ
トで作動する。よって、吸気バルブ1aから流入する混
合気量は1bよりも多く、互いの流量差により燃焼室内
はスワール流が発生し、混合気が良くかくはんされ燃え
やすくなり燃焼効率が向上するのでトルクが上昇し、低
速域高負荷運転に適した燃焼状態となる。このバルブ特
性グラフを図57に示す。
【0085】機関の中速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側のカムスライド手段15aは前記低速域高負荷と
同じ中速カムプロフィール7aの作動とし、一方、吸気
バルブ1b側もカムスライド手段15bのDCモーター
19bにより、スイングアーム20bを介してカムシャ
フト2bを引っ張りスライド(図7では右方向にスライ
ド)し、テーパーカム3bの中速カムプロフィール7b
とロッカーアーム5bが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5bを介して吸気バルブ1bは中速カムプロフィー
ル7bに従ったバルブタイミングリフトで作動する。し
たがって、吸気バルブ1a、1bからの吸入混合気量は
中速域運転に適した量となる。このバルブ特性グラフを
図58に示す。
【0086】機関の中速域巡航運転時は、カムギア2
9、30内の第2カム位相角可変手段47により吸気バ
ルブ1a、1bを連動して進角させる。すると、図示し
ない排気バルブとのオーバーラップが増えて内部EGR
効果が期待できる。
【0087】この時の混合気の流れをさらにくわしく説
明すると、機関の排気行程の終わりに吸気バルブ1a、
1bが開き始める時は、吸気管内の吸気圧力は低いので
残留排気ガスが吸気管に逆流するが、すぐに新気の吸入
混合気に押し返され燃焼室内に押し戻される。よって、
正味吸入混合気量が減少するのでポンピングロスが減少
しトルク増加に寄与する。又、排気ガスを再度燃焼室内
で混合気と一緒に燃焼させるので内部EGR効果が期待
でき、未燃焼ガスが減少しクリーンな排気ガスとなり燃
費も低減できる。したがって、中速域巡航時に適した燃
焼状態となる。このバルブ特性グラフを図59に示す。
【0088】機関の中速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a側はカムスライド手段15aのDCモーター19a
により、スイングアーム20aを介してカムシャフト2
aをさらに押し込みスライド(図7では左方向にスライ
ド)し、テーパーカム3aの高速カムプロフィール8a
とロッカーアーム5aが合わさる。よって、ロッカーア
ーム5aを介して吸気バルブ1aは高速カムプロフィー
ル8aに従ったバルブタイミングリフトで作動する。一
方、吸気バルブ1b側は前記中速域低負荷運転時の中速
カムプロフィール7bの作動とし、よって、吸気バルブ
1aから流れる混合気量は1bよりも多くなり互いの流
量差により燃焼室内は斜めタンブル流となり、燃焼効率
が向上しトルクが増加する。このバルブ特性グラフを図
60に示す。
【0089】機関の高速域低負荷運転時は、吸気バルブ
1a側は前記中速域高負荷運転時と同様の高速カムプロ
フィール8aの作動とし、一方、吸気バルブ1b側もカ
ムスライド手段15bのDCモーター19bにより、ス
イングアーム20bを介してカムシャフト2bをさらに
引っ張りスライド(図7では右方向にスライド)し、テ
ーパーカム3bの高速カムプロフィール8bとロッカー
アーム5bが合わさる。よって、ロッカーアーム5bを
介して吸気バルブ1bは高速カムプロフィール8bに従
ったバルブタイミングリフトで作動する。したがって、
吸気バルブ1a、1bは高速カムプロフィール8a、8
bで作動し吸入混合気量が増加して出力が上昇する。こ
のバルブ特性グラフを図61に示す。
【0090】機関の高速域高負荷運転時は、吸気バルブ
1a、1bは前記高速域低負荷運転時の高速カムプロフ
ィール8a、8bで作動し、かつ、カムギア29、30
内の第2カム位相角可変手段47により連動して遅角さ
せる。したがって、バルブ閉時期の遅れにより吸気慣性
効果が期待でき、吸入混合気量が増加して出力は上昇す
る。このバルブ特性グラフを図62に示す。
【0091】機関の最高速域高負荷運転時は、吸気バル
ブ1a、1bは前記高速域高負荷運転時と同様の高速カ
ムプロフィール8a、8bで作動し、かつ、カムギア2
9内の第2カム位相角可変手段47により吸気バルブ1
b遅角させ、吸気バルブ1aはカムギア30内の第2カ
ム位相角可変手段47により進角させる。よって、吸気
慣性効果とバルブオーバーラップの増加による掃気効果
により、充填効率が向上し吸入混合気量は大幅に増加し
て出力は大きく上昇する。このバルブ特性グラフを図6
3に示す。
【0092】又、第1及び第2カム位相角可変手段をヘ
リカルギアによる方法の他に、ベーン式による方法に置
き換えて実施することも可能である。これを図64に示
す。
【0093】又、カムシャフトスライド手段は、DCモ
ーターの他に油圧による方法で実施することもできる。
これを図65に示す。
【0094】又、本発明ではテーパーカムのカムプロフ
イールは低速域を最小バルブリフトとしたが、別の実施
例としてバルブリフトをほぼ0としたバルブ休止カムと
することもできる。つまり、吸気バルブ1a、1bを休
止カムプロフィールで作動させ、かつ、燃料供給を止め
ることにより気筒休止状態とすることができ、機関のア
イドリング運転時や減速時(エンジンブレーキ時)に有
効であり、バルブリフトはほぼ0なのでポンピングロス
は低減し、燃費の節約にもなる。又、吸気バルブ1a、
1bの内いずれか一方のみ休止カムとし、他方を低、中
速域カムプロフィールとすることにより一方のバルブの
みの開閉作動となるので、強いスワール流が期待でき
る。
【0095】以上、本発明によれば、内燃機関の吸気あ
るいは排気バルブの開閉タイミングとバルブリフト量及
びカム位相角を、負荷や回転数に応じ効率的に可変制御
を行うことができる。よって、内燃機関のアイドリング
及び低速域から高速域までのスムーズな運転及び出力が
上昇し、燃焼効率の向上により燃費が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2の動弁装置の平面図
【図2】テーパーカムのカムプロフィール図
【図3】固定カムのカムプロフィール図
【図4】請求項1、2の動弁装置の正面断面図
【図5】テーパーカム側ロッカーアームの断面図
【図6】テーパーカム側面図とロッカーアーム側面断面
【図7】カムスライド手段側面図とカムシャフト端部断
面図
【図8】請求項1、2のカムプーリー断面図
【図9】請求項1、2のカムギア及びスプロケット断面
【図10】カムプーリー内第1カム位相角可変手段の側
面断面図
【図11】請求項3、4、5、6、7、8の動弁装置の
平面図
【図12】カムギア内第2カム位相角可変手段とスプロ
ケット断面図
【図13】請求項7のカムギア及びアイドラーギアの正
面配置図
【図14】請求項7のカムプーリー及びアイドラーシャ
フトの側面配置図
【図15】請求項8のカムギア及びアイドラーギアの正
面配置図
【図16】請求項1の低速域運転時のバルブ特性グラフ
【図17】請求項1の中速域運転時のバルブ特性グラフ
【図18】請求項1の高速域運転時のバルブ特性グラフ
【図19】請求項2の低速域運転時のバルブ特性グラフ
【図20】請求項2の中速域運転時のバルブ特性グラフ
【図21】請求項2の高速域運転時のバルブ特性グラフ
【図22】請求項3の低速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図23】請求項3の低速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図24】請求項3の中速域運転時のバルブ特性グラフ
【図25】請求項3の中速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図26】請求項3の高速域運転時のバルブ特性グラフ
【図27】請求項4の低速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図28】請求項4の低速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図29】請求項4の中速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図30】請求項4の中速域巡航運転時のバルブ特性グ
ラフ
【図31】請求項4の中速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図32】請求項4の高速域運転時のバルブ特性グラフ
【図33】請求項5の低速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図34】請求項5の低速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図35】請求項5の中速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図36】請求項5の中速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図37】請求項5の高速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図38】請求項5の高速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図39】請求項5の中速域巡航運転時のバルブ特性グ
ラフ
【図40】請求項6の低速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図41】請求項6の低速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図42】請求項6の中速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図43】請求項6の中速域巡航運転時のバルブ特性グ
ラフ
【図44】請求項6の中速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図45】請求項6の高速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図46】請求項6の高速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図47】請求項6の最高速域高負荷運転時のバルブ特
性グラフ
【図48】請求項7の低速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図49】請求項7の低速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図50】請求項7の中速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図51】請求項7の中速域巡航運転時のバルブ特性グ
ラフ
【図52】請求項7の中速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図53】請求項7の高速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図54】請求項7の高速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図55】請求項7の最高速域高負荷運転時のバルブ特
性グラフ
【図56】請求項8の低速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図57】請求項8の低速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図58】請求項8の中速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図59】請求項8の中速域巡航運転時のバルブ特性グ
ラフ
【図60】請求項8の中速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図61】請求項8の高速域低負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図62】請求項8の高速域高負荷運転時のバルブ特性
グラフ
【図63】請求項8の最高速域高負荷運転時のバルブ特
性グラフ
【図64】ベーン式カム位相角可変手段
【図65】油圧式カムシャフトスライド手段
【符号の説明】
1a、1b・・・吸気又は排気バルブ 2a、2b
・・・カムシャフト 3a、3b・・・テーパーカム 3c・・・
・・・固定カム 3e・・・・・・固定カムプロフィール 4a、4b
・・ロッカーシャフト 5a、5b・・・ロッカーアーム 5c・・・
・・・ロッカーアーム 6a、6b・・・低速カムプロフィール 6d・・・
・低速カムプロフィール高位部 7a、7b・・・中速カムプロフィール 7d・・・
・中速カムプロフィール高位部 7f・・・・・・固定カムプロフィール高位部 8
a、8b・・高速カムプロフィール
8d・・・・高速カムプロフィール
高位部 9a、9b、9c・・タペットねじ 10a、1
0b、10c・・ロックナット 11a、11b・・鍔部 12a、1
2b・・バルブスプリング
13a、13b・・可動スリッパ 14a、14b・・・・支持ピン 15a、1
5b・・カムシャフトスライド手段 16a、16b・・・・凹部 17a、1
7b・・ボールジョイント
18a、18b・・ロッド 19a、19b・・DCモーター 20a、2
0b・・スイングアーム 21a、21b・・ブラケット 22a、22b・・扇形ギア 23a、2
3b・・シャフト 24a、24b・・ウォームギア 25a、2
5b・・センターシャフト
26・・・・・・・カムプーリー 27・・・・・・・取り付けボルト 28・・・
・・・・ロックピン 29、30・・・・カムギア 31a、3
1b・・スプロケット 32、33・・・・スプライン 34・・・
・・・・カムプーリー 35・・・・・第1カム位相角可変手段 36・・・
・・インナーシャフト 37、38・・・・・スプラインギア 39・・・
・ヘリカルギア 40・・・・スリーブ 41・・・
・ヘリカルギア 42・・・・スプリング 43・・・
・連結ボルト 44・・・・ロックピン 45、46
・・・・油路 47・・・・第2カム位相角可変手段 48、49
・・・スプラインギア 50・・・・ヘリカルギア 51・・・
・スリーブ 52・・・・ヘリカルギア 53・・・
・スプリング 54・・・・規制段部 55・・・
・油圧室 56・・・・油路 57・・・
・アイドラーシャフト 58・・・・・アイドラーギア 59・・・
・ベーン 60・・・・ロッド 61・・・
・シリンダー 62・・・・ピストン 63・・・
・Oリング 64a、64b・・ボールベアリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の気筒ごとに、吸気バルブ又は排
    気バルブの少なくともいずれか一方の一対のバルブに、
    機関の回転に同期して2分の1比で回転される2本のカ
    ムシャフトを配設し、いずれか一方のカムシャフトには
    カムプロフィールが無段階に変化するテーパー状のカム
    を連係する該バルブを駆動するように配設し、もう一方
    のカムシャフトにはカムプロフィールが一定のカムを配
    設し、それぞれの該カムに従動して揺動するロッカーア
    ームを設けた内燃機関の動弁装置に、テーパー状のカム
    を設けたカムシャフトにカムスライド手段を備えて連係
    する該バルブの開閉タイミングとバルブリフトを可変で
    きることを特徴とした動弁装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動弁装置において、該2本
    のカムシャフトの内、少なくともいずれか一方に第1カ
    ム位相角可変手段を設けて一対のバルブが同期して位相
    角も可変できることを特徴とした動弁装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の動弁装置において、該2本
    のカムシャフトにそれぞれテーパー状のカムとカムスラ
    イド手段を設けて、一対のバルブがそれぞれ独立して無
    段階に開閉タイミングとバルブリフトを可変できること
    を特徴とした動弁装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の動弁装置において、該2本
    のカムシャフトの内、少なくともいずれか一方に第1カ
    ム位相角可変手段を設けて、一対のバルブが同期して位
    相角も可変できることを特徴とした動弁装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の動弁装置において、該2個
    のカムギアの内、少なくともいずれか一方に第2カム位
    相角可変手段を設けて一方のバルブの位相角を可変でき
    ることを特徴としたバルブタイミングリフト可変装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の動弁装置において、該2個
    のカムギアの内、少なくともいずれか一方に第2カム位
    相角可変手段を設けて一対のバルブがそれぞれ独立して
    位相角も可変できることを特徴とした動弁装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の動弁装置において、カムプ
    ーリーの回転軸は該2本のカムシャフトと分離して配設
    し、該2個のカムギアに機関の駆動力を伝達することが
    可能な位置に取り付けて、該カムシャフトには第1カム
    位相角可変手段と第2カム位相角可変手段を設けて、一
    対のバルブが連動して、又は、それぞれ独立して位相角
    を可変させることができ、かつ、テーパー状のカムによ
    り一対のバルブをそれぞれ独立して無段階に開閉タイミ
    ングとバルブリフトも可変できることを特徴とした動弁
    装置。
  8. 【請求項8】請求項3記載の動弁装置において、該2個
    のカムギアにそれぞれ第2カム位相角可変手段を設け
    て、2つのカム位相角可変手段により、一対のバルブが
    連動して、又は、それぞれ独立して位相角を可変させる
    ことができ、かつ、テーパー状のカムにより一対のバル
    ブをそれぞれ無段階に開閉タイミングとバルブリフトも
    可変できることを特徴とした動弁装置。
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JP2011094628A (ja) * 2010-12-16 2011-05-12 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の可変動弁装置

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JP2010138860A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Mitsubishi Motors Corp 可変動弁装置
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