JP2010137165A - 電解水生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路部を衛生的に保つことのできる電解水生成装置を提供する。
【解決手段】ポンプ13は、浄水貯留部1bから導入路切替弁15を介して電解槽6へ浄水を供給する。陰極8には負電圧、陽極9には正電圧が供給され、電解槽6は電気分解をう。陰極室6bで生成されたアルカリイオン水は、吐水路11a、吐水路切替弁12,吐水路11bを介して、浄水貯留部1bへ戻る。陽極室6bで生成された酸性イオン水は、排水路10から排水タンク21へ排出される。所定時間の電気分解後、導入路切替弁15を排出路14側へ、吐水路切替弁12を排水路10側へ切り替えるとともに、ポンプ13を停止させ、極性切替部20により、陰極8、陽極9に供給する極性を逆転させる。これにより、陰極室6aで次亜塩素酸を含む水を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は原水を電気分解して電解水を生成する電解水生成装置に係り、特に、電解水生成後に本体を放置した場合に発生する一般細菌等の増加を抑え、また、発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路部を衛生的に保ち得る電解水生成装置に関する。
近年の安全な水や健康に対する関心の高まりに伴って、水道水等の原水を電解槽内で電気分解することでアルカリイオン水と酸性イオン水を生成すると共に、このアルカリイオン水と酸性イオン水の一方を吐水管から利用可能に吐出し、他方を排水管から排出する構成の電解水生成装置が一般家庭にも広く普及するに至っている。
特に最近では、電解水生成装置を直接水道の蛇口に接続せずに、水道水等の原水を満たした給水タンクから、装置内蔵の送水ポンプにて電解槽に原水を送り込む貯水式の物も多くなってきた。
このような貯水式の装置の使用状況に関しては、利用の都度、原水を入れた給水タンクを本体にセットし、手動で電解水生成を指示するため、処理水量、使用時間が蛇口直結タイプのものよりもはるかに少ない。従って、使用時間以外の殆どの時間は、未使用放置状態であり、その未使用時に一般細菌等が繁殖する虞がある。このため、本体内の滞留水の排出と共に繁殖した一般細菌等を排出する構造とした貯水式の電解水生成装置がある(例えば、特許文献1)。
特開2004−223310号公報
しかしながら上記背景技術の構成では、繁殖した一般細菌等を本体内の滞留水の排出と共に排出するだけであり、排出のスピードや一般細菌等の水通路部壁面への付着力の違いによっては、一般細菌等が排出され難い場合もあるという事情があった。例えば使用後の放置時間が長く、一般細菌等が増殖し更に水通路部壁面への付着力が増している状態では、滞留水の排出程度では一般細菌等が残留してしまい、更なる増殖と付着力の上昇が起こってしまう可能性がある。また、滞留水の排出スピードが使用状態等の条件により遅くなった場合においても同様に一般細菌等の増殖と付着力の上昇が起こってしまう可能性があるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路部を衛生的に保つことのできる電解水生成装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、原水が貯留される原水貯留部と、隔膜により第1の電極室と第2の電極室とに2分され原水を電気分解して電解水を生成する電解槽と、原水貯留部に貯留された原水を電解槽に導入する導入路と、導入路に設けられ原水を電解槽に供給する供給手段と、を備えた電解水生成装置において、第1の電極室より吐出された電解水を原水貯留部に還流する吐水路と、第2の電極室より吐出された電解水を排水する排水路と、供給手段の下流側の導入路に接続され電解槽内の滞留水を排出する排出路と、排水路と排出路とから流出される排水を貯留する排水貯留部と、電解槽または供給手段を制御する制御部と、前記導入路と排出路との接続部に設けられ、供給手段と電解槽とが連通する流路または排出路と電解槽とが連通する流路のいずれかに切替可能な第1の切替弁とを備える。
そして、前記制御部は、電解水の生成が開始されてから所定の時間が経過した際に、第1の切替弁を排出路と電解槽とが連通する流路に切替えるとともに、第1の電極室に配置された第1の電極と第2の電極室に配置された第2の電極とに印加される電圧の極性を逆転させる制御モードを備える。
また本発明においては、排水路の下流側端部に設けられた排水口と排出路の下流側端部に設けられた排出口の高さを略同一とすることができる。
また本発明においては、前記吐水路と排水路とに接続され第1の電極室より吐水された電解水を排水路へ流出させる流出路と、吐水路と流出路との接続部に設けられ、第1の電極室と原水貯留部とが連通する流路または第1の電極室と流出路とが連通する流路のいずれかに切替可能な第2の切替弁を備え、前記制御部は、電解水の生成が開始されてから所定の時間が経過した際に、供給手段の駆動を維持して第2の切替弁を第1の電極室と流出路とが連通する流路に切替るとともに、第1の電極と第2の電極とに印加される電圧の極性を逆転させる制御モードを備えることができる。
また本発明においては、前記制御部は、供給手段の駆動を維持して、第1の電極と第2の電極とに印加される電圧の極性を逆転させる制御モードを備えることができる。
また本発明においては、前記原水に殺菌作用を有する薬剤を添加する薬剤添加手段を備えることができる。
また本発明においては、前記第1の電極と第2の電極とは、少なくともルテニウム、パラジウム、イリジウム、ロジウム、または白金のいずれかを含むことができる。
本発明によれば、電解水生成後、電解槽内の第1の電極および第2の電極への印加電圧を所定時間逆転させることにより次亜塩素酸を発生させ、次回の機器動作までの間、通水路内に次亜塩素酸を含む水を滞留させることにより、一般細菌等が増殖した場合でも発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路内を衛生的に保つことができるという効果がある。
次に、図面を参照して、本発明に係る電解水生成装置の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電解水生成装置の実施例1の概略構造図である。同図において、電解水生成装置は、水道水等の飲用可能な原水を貯留する給水タンク1と、給水タンク1を着脱可能に載置する本体部5とを備える。
給水タンク1は、その内部を原水貯留部1aと浄水貯留部1bとの上下に仕切る隔壁2を備え、隔壁2の中央部には孔2aが設けられている。孔2aには、浄水カートリッジ3が水密に嵌め込まれている。浄水カートリッジ3は、原水中の残留塩素、トリハロメタン、カビ臭等を吸着する活性炭、及び一般細菌や固形不純物を除去する中空糸膜等を内部に備える。また、浄水カートリッジ3は、上部及び下部に図示しない通水口を備え、上部の通水口から供給された原水を浄化して下部の通水口から自然流下させる。従って、給水タンク1の原水貯留部1aに供給された原水は、浄水カートリッジ3により浄化されて、浄水となり、給水タンク1の浄水貯留部1bに溜まる。
本体部5は、給水タンク1から供給される浄水を電解槽6へ導入する導入路4a,4b4c,4dを備える。導入路4aは、給水タンク1から供給手段であるポンプ13までを接続し、導入路4bは、ポンプ13から第1の切替弁である導入路切替弁15までを接続し、導入路4c、4dは、導入路切替弁15から電解槽6までを接続する。
電解槽6は、隔膜7により陰極室(第1の電極室)6aと陽極室(第2の電極室)6bとに2分されている。陰極室6aは陰極板(第1の電極)8、陽極室6bは陽極板9(第2の電極)を備えている。電解槽6は、通常運転時には、後述する制御部19から、陰極板8に負の直流電圧が供給され、陽極板9に正の直流電圧が供給され、水の電気分解を行う電解部である。この結果、陰極室6a内にアルカリイオン水、陽極室6b内に酸性イオン水がそれぞれ電解水として生成される。
導入路4cは導入路切替弁15から陰極室6aまでを接続し、導入路4dは、導入路4cから分岐して、導入路4cと陽極室6bとを接続する。また導入路切替弁15には、排水タンク21に至る排出路14が接続されている。
導入路切替弁15は、給水路4bと給水路4cとを連通させ且つ排出路14を閉止した状態(以下、導入路切替弁をポンプ側へ切替とする)と、給水路4bを閉止して且つ給水路4cと排出路14とを連通させた状態(以下、導入路切替弁を排出路側へ切替とする)とを切り替える電磁切替弁である。従って、ポンプ13が作動して、導入路切替弁15がポンプ側へ切替のとき、給水タンク1から原水が電解槽6に供給され、導入路切替弁15が排出路側へ切替のとき、電解槽6の陰極室6a及び陽極室6b中の水が排出路14を介して排水タンク21へ排出される。
また陰極室6aの出口は、吐水路11aを介して吐水路切替弁12に接続し、吐水路切替弁12は、吐水路11bを介して浄水貯留部1bに接続している。また吐水路切替弁12は、、排水タンク21に排水する排水路10に接続している。また、陽極室6bの出口は、排水路10bを介して排水路10に接続している。
吐水路切替弁12は、吐水路11aと吐水路11bとを連通させ且つ排水路10を閉止した状態(以下、吐水路切替弁を給水タンク側へ切替とする)と、吐水路11bを閉止して且つ吐水路11aと排水路10とを連通させた状態(以下、吐水路切替弁を排水側へ切替とする)とを切り替える電磁切替弁である。
浄水貯留部1bの水をアルカリイオン水とするアルカリイオン水生成時には、制御部19は、ポンプ13を作動させ、導入路切替弁15をポンプ13側へ切替え、吐水路切替弁12を給水タンク1側へ切替え、陰極板8に負電圧、陽極板9に正電圧をそれぞれ印加する。これにより、浄水貯留部1bの水が導入路4a、ポンプ13、導入路4b、導入路切替弁15、導入路4c、4dを経て電解槽6に供給され、電気分解される。陰極室6aではアルカリイオン水が生成され、陽極室6bでは、酸性イオン水が生成される。以下の説明では、陰極板8に負電圧、陽極板9に正電圧を印加する場合を電解槽6に正電圧を供給するとし、逆に、陰極板8に正電圧、陽極板9に負電圧を印加する場合を電解槽6に逆電圧を供給するという。
陰極室6aで生成されたアルカリイオン水は、吐水路11a、吐水路切替弁12、吐水路11bを経て、給水タンク1の浄水貯留部1bへ戻る循環を行う。これにより、時間経過とともに、浄水貯留部1bの水のアルカリ度が高まりpH値が上昇する。陽極室6bで生成された酸性イオン水は、排水路10を介して排水タンク21へ排出される。
制御部19は、電解水生成装置全体を制御すると共に、陰極板8,陽極板9へ印加する直流の極性及び電圧電流を制御して、電解槽6によるアルカリイオン水生成、及び電解槽6の洗浄を制御する。制御部19中には、極性切替部20が設けられ、極性切替部20は、陰極板8,陽極板9へ印加する直流の極性を切り替えて、電解槽6に正電圧または逆電圧を供給する。
また制御部19は、ポンプ13、導入路切替弁15、吐水路切替弁12を制御して、給水タンク1の浄水貯留部1bから電解槽6への水の供給、電解槽6から排水タンク21への排水を制御する。また制御部19は、操作表示部18から使用者の操作を入力するとともに、操作表示部18の各種表示ランプで電解水生成装置の動作状態を表示する。また制御部19は、電源部17から直流の供給を受ける。電源部17は、電源プラグ16から供給される交流商用電源のAC100Vから電解槽6へ供給するための直流電圧、及び制御部19が動作するための直流電圧を生成する。
また制御部19は、ポンプ13び導入路切替弁15を制御して電解槽6へ原水を供給するとともに、吐水路切替弁12を制御して電解槽6内の水を排出させながら、アルカリイオン水生成時とは極性を逆転させた電圧(逆電圧)を電解槽6に印加した洗浄運転を行うことができる。
尚、制御部19は、特に限定されないが、本実施例では、CPUとプログラムROMと作業用RAMと入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサを備えている。そして制御部19の主要な制御は、CPUがプログラムROMに格納されたプログラムを実行することにより実現されている。
図2は、操作表示部18の外観例を示す図である。図2に示すように、操作表示部18は、電解水生成装置の状態を示す8個の表示ランプ31〜38と、電解水生成装置に対する操作を入力する4個のスイッチ40〜43を備えている。
図2において、「排水タンク確認/満水」ランプ31は、排水タンク21が正しくセットされていないこと、或いは排水タンク21が満水になったことを点灯して表示する。
「浄水ポット確認」ランプ32は、本体部5に着脱可能な給水タンク1が正しくセットされていないことを点灯して表示する。「洗浄中」ランプ38は、洗浄処理中であることを点灯して表示する。
「弱」ランプ33は、弱アルカリイオン水生成モードであることを点灯して表示する。「中」ランプ34は、中アルカリイオン水生成モードであることを点灯して表示する。「強」ランプ35は、強アルカリイオン水生成モードであることを点灯して表示する。
「生成中」ランプ36は、アルカリイオン水生成中であることを点灯して表示する。「生成完了」ランプ37は、アルカリイオン水生成が完了したことを点灯して表示する。
また図2において、「洗浄」スイッチ40は、使用者が洗浄のための所定の準備操作を完了した後に、電解水生成装置に洗浄処理を開始させるスイッチである。
「アルカリ」スイッチ41は、弱アルカリイオン水を生成するか、中アルカリイオン水を生成するか、強アルカリイオン水を生成するか、生成するアルカリイオン水のアルカリ強度、言い換えればアルカリイオン水のpHを選択するためのスイッチである。制御部19は、「アルカリ」スイッチ41が押下される毎に、「弱」ランプ33と、「中」ランプ34と、「強」ランプ35とを代わる代わる点灯させて、弱、中、強いずれのアルカリイオン水を生成するモードであるかを表示する。
「生成開始」スイッチ42は、弱または中または強アルカリイオン水の生成を開始させるスイッチである。「取り消し」スイッチ43は、「洗浄」スイッチ40または「生成開始」スイッチ42による操作入力を取り消すためのスイッチである。
以上の構成において本実施例1における電解水生成装置について、アルカリイオン水を生成する際の動作を説明する。
利用者は、最初に水道水等の原水を給水タンク1の原水貯留部1aへ規定量投入する。投入された原水は自重により浄水カートリッジ3を通過して原水中の残留塩素やトリハロメタン、カビ臭、一般細菌等の不純物が取り除かれ、浄水貯留部1bに一時的に貯水される。その後、利用者は、生成するアルカリイオン水の強度を「アルカリ」スイッチ41を押下する回数で選択し、次いで「生成開始」スイッチ42を押下することにより、電解水生成装置にアルカリイオン水の生成を開始させる。
次に、フローチャートを参照して、本実施例における制御部19の動作を説明する。図3は、本実施例の電解水生成装置における制御部19の動作を説明する概略フローチャートである。電源プラグ16がコンセントに接続され、AC100Vの供給が開始されると、制御部19は初期化されて、操作表示部18からの入力待ちの状態となる。この初期状態では、制御部19が使用する制御フラグである「弱フラグ」、「中フラグ」、「強フラグ」の値は全て0とする。
まず、図3のステップS10において、制御部19は、「アルカリ」スイッチ41から入力が有るか否かを判定する。入力がなければ、制御部19は、ステップS12へ進み、「生成開始」スイッチ42から入力が有るか否かを判定する。入力がなければ、制御部19は、ステップS14へ進み、「洗浄」スイッチ40から入力が有るか否かを判定する。入力がなければ、制御部19は、ステップS10へ戻る。このステップS10、S12,S14の循環が入力待ち状態である。
ステップS10の判定で、「アルカリ」スイッチ41から入力が有れば、制御部19は、ステップS16へ進み、「弱フラグ」の値が1であるか否かを判定する。「弱フラグ」の値が1であれば、制御部19は、ステップS18で「弱フラグ」の値を0に設定し、「中フラグ」の値を1に設定し、「強フラグ」の値を0に設定する。次いで制御部19は、ステップS20で「中」ランプ34を点灯させるとともに「弱」ランプ33及び「強」ランプ35を消灯させて、ステップS10へ戻る。
ステップS16の判定で「弱フラグ」の値が1でなければ、制御部19はステップS22へ進み、「中フラグ」の値が1であるか否かを判定する。「中フラグ」の値が1であれば、制御部19は、ステップS24で「弱フラグ」の値を0に設定し、「中フラグ」の値を0に設定し、「強フラグ」の値を1に設定する。次いで制御部19は、ステップS26で「強」ランプ35を点灯させるとともに「弱」ランプ33及び「中」ランプ34を消灯させて、ステップS10へ戻る。
ステップS22の判定で「中フラグ」の値が1でなければ、制御部19はステップS28へ進み、「弱フラグ」の値を1に設定し、「中フラグ」の値を0に設定し、「強フラグ」の値を0に設定する。次いで制御部19は、ステップS30で「弱」ランプ33を点灯させるとともに「中」ランプ34及び「強」ランプ35を消灯させて、ステップS10へ戻る。
以上のステップS10、S16〜S30により、「アルカリ」スイッチ41が押下される毎に、アルカリ強度を示す「弱」ランプ33、「中」ランプ34、「強」ランプ35が代わる代わる点灯して、生成するアルカリイオン水のアルカリ強度(pH値)を選択可能とするとともに、対応する制御フラグに1が設定される。
ステップS12の判定において、「生成開始」スイッチ42から入力が有れば、制御部19は、ステップS100へ進み、アルカリイオン水生成処理を行い、アルカリイオン水生成処理が完了すると、ステップS10へ戻る。
ステップS14の判定で、「洗浄」スイッチ40から入力が有れば、制御部19は、ステップS300へ進み、洗浄処理を行い、洗浄処理が完了すると、ステップS10へ戻る。尚、実施例1において、図3のステップS14及びS300は、必須ではなく、ステップS12において、「生成開始」入力でなければ、S10へ戻るようにしてもよい。
図4は、図3のステップS100におけるアルカリイオン水生成処理の詳細を説明する詳細フローチャートである。ステップS100において、アルカリイオン水の生成処理が開始されると、まずステップS102において、制御部19は、「生成中」ランプ36を点灯する。次いでステップS104において、制御部19は、導入路切替弁15をポンプ13側へ切り替え、吐水路切替弁12を給水タンク1側へ切り替え、ポンプ13をオン(駆動)し、電解槽6に正電圧を供給して電気分解を開始させる。このとき、制御部19から電解槽6へ供給する電圧は、「強フラグ」、「中フラグ」、「弱フラグ」のうち、何れか一つの1に設定されているフラグの合わせて、フラグが示すアルカリ度が高いほど、高い所定電圧に設定する。
制御部19によるステップS104の操作により、浄水貯留部1bの水が導入路切替弁15を介して電解槽6に送り込まれると共に、すでに選択されているアルカリイオン水生成モードのpH強度に応じた電気分解条件のもとで電気分解に必要な電力が電解槽6の陰極板8及び陽極板9に給電される。
アルカリイオン水生成モード時においては、陰極板8を備えた陰極室6aで生成されたアルカリイオン水が吐水路11aに吐出され、吐水路切替弁12を介して浄水貯留部1bに戻され、ここでアルカリイオン水の循環経路が形成される。一方、陽極板9を備える陽極室6bで生成された酸性イオン水は、排水路10に吐出され、排水タンク21に貯水される。
次いで、ステップS106では、制御部19は、所定時間Aが経過するまで待機する。この所定時間Aは、浄水貯留部1bの水が所定のアルカリ度(pH値)に達するのに必要な時間であり、浄水貯留部1bの容積と、電解槽6の通電能力によって定められる値である。
ステップS106で所定時間Aが経過すると、制御部19は、所望のアルカリ度(pH値)まで電気分解が進んだと判断して、ステップS108へ進む。
ステップS108では、制御部19は、導入路切替弁15を排出路14側へ切り替え、吐水路切替弁12を排水路10側へ切り替え、ポンプ13をオフ(停止)し、電解槽6に供給する正電圧を停止し、極性切替部20により電解槽6へ供給する電圧の極性を切り替え、電解槽6に逆電圧の供給を開始する。これにより陰極板8には正電圧、陽極板9には負電圧が供給され、アルカリイオン水生成時とは逆向きの電気分解が開始する。
次いで、ステップS110で、制御部19は、「生成中」ランプ36を消灯するとともに、「生成完了」ランプ37を点灯する。
ステップS108の操作により、ポンプ13の駆動が停止するとともに、導入路切替弁15により電解槽6と排出路14が連通し、吐水路切替弁12により吐水路11aと排水路10が連通するので、浄水貯留部1bから電解槽6への水の供給が停止する。さらに電解槽6に逆電圧が印加されているので、陰極板8の近傍に次亜塩素酸が生成されると共に陰極板8に付着したカルシウム等のスケールを洗浄除去する。ここで発生した次亜塩素酸を含む水は、排水路10および排出路14を経由して排水タンク21に貯水されるが、排水路10の排出口10aと排出路14の排出口14aが同じ高さであるため、排水時間が長くなる。これにより陰極8及び陽極9に逆電圧を給電できる時間も長くすることができ、より濃度の高い次亜塩素酸を含む水を生成し、次回の機器動作までの間、より長く滞留させることができることにより、一般細菌等の除去、増殖防止をすることができる。
次いで、ステップS112で、制御部19は、所定時間Bが経過するまで待機する。所定時間Bは、電解槽6の内部、すなわち陰極室6aと陽極室6bとの内部の滞留水が排出路14及び排水路10を介して排水タンク21へ全て排出される時間である。ステップS112で所定時間が経過すると、制御部19は、ステップS114へ進み、電解槽6への逆電圧の供給を停止して、メインルーチンのS10へ戻る。
図7は、実施例1における電解水生成装置の陰極および陽極への印加電圧を所定時間逆転させた時の電圧印加時間と発生する次亜塩素酸の濃度変化を表した特性図である。この特性図から、逆電圧印加時間が長くなるに従って、次亜塩素酸の濃度が徐々に高くなっていくのが分かる。
以上のように本実施例1によれば、電解水生成装置のアルカリイオン水生成動作終了時に、電解槽内の陰極および陽極への印加電圧を所定時間逆転させ、発生した次亜塩素酸を次回の生成動作までの間、通水路内により長く滞留させるため、発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路部を衛生的に保つことのできる電解水生成装置を提供することができるという効果がある。
次に、本発明に係る電解水生成装置の実施例2を説明する。実施例2の全体構成及び操作表示部の外観及び概略フローチャートは、実施例1の図1、図2、図3と同様である。本実施例2において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例2が実施例1と異なる部分は、図3の概略フローチャートにおけるステップS100のアルカリイオン水生成処理に代えて、図5のステップS200以下のアルカリイオン水生成処理が実行される点である。
本実施例2におけるアリカリイオン水生成処理の要点は、アルカリイオン水の生成が終了した後に、ポンプ13の駆動を継続して浄水貯留部1bから水を供給しながら電解槽6内の陰極板8および陽極板9へ逆電圧を供給し、発生した次亜塩素酸を含む水を排水タンク21へ貯水する制御モードを備えた点である。
図5は、実施例2におけるアルカリイオン水生成処理の内容を説明する詳細フローチャートであり、実施例1の図4の代わりに実施例2で実行されるものである。
ステップS200において、アルカリイオン水の生成処理が開始されると、まずステップS202において、制御部19は、「生成中」ランプ36を点灯する。次いでステップS204において、制御部19は、導入路切替弁15をポンプ13側へ切り替え、吐水路切替弁12を給水タンク1側へ切り替え、ポンプ13をオン(駆動)し、電解槽6に正電圧を供給して電気分解を開始させる。このとき、制御部19から電解槽6へ供給する電圧は、「強フラグ」、「中フラグ」、「弱フラグ」のうち、何れか一つの1に設定されているフラグの合わせて、フラグが示すアルカリ度が高いほど、高い所定電圧に設定する。
制御部19によるステップS204の操作により、浄水貯留部1bの水が導入路切替弁15を介して電解槽6に送り込まれると共に、すでに選択されているアルカリイオン水生成モードのpH強度に応じた電気分解条件のもとで電気分解に必要な電力が電解槽6の陰極板8及び陽極板9に給電される。
アルカリイオン水生成モード時においては、陰極板8を備えた陰極室6aで生成されたアルカリイオン水が吐水路11aに吐出され、吐水路切替弁12を介して浄水貯留部1bに戻され、ここでアルカリイオン水の循環経路が形成される。一方、陽極板9を備える陽極室6bで生成された酸性イオン水は、排水路10に吐出され、排水タンク21に貯水される。
次いで、ステップS206では、制御部19は、所定時間Aが経過するまで待機する。この所定時間Aは、浄水貯留部1bの水が所定のアルカリ度(pH値)に達するのに必要な時間であり、浄水貯留部1bの容積と、電解槽6の通電能力によって定められる値である。
ステップS206で所定時間Aが経過すると、制御部19は、所望のアルカリ度(pH値)まで電気分解が進んだと判断して、ステップS208へ進む。
ステップS208では、制御部19は、ポンプ13のオン(駆動)を保持し、導入路切替弁15をポンプ側に保持したまま、吐水路切替弁12を排水路10側へ切り替え、電解槽6に供給する正電圧を停止し、極性切替部20により電解槽6へ供給する電圧の極性を切り替え、電解槽6に逆電圧の供給を開始して、アルカリイオン水生成時とは逆向きの電気分解を開始させる。
制御部19のステップS208の操作により、浄水貯留部1bから電解槽6への水の供給が継続しながら、電解槽6に逆電圧が印加されているので、正電圧が印加された陰極板8の近傍に次亜塩素酸が生成されると共に陰極板8に付着したカルシウム等のスケールを洗浄除去することができる。そして、吐水路切替弁12により吐水路11aと排水路10が連通しているので、陰極室6aで発生した次亜塩素酸を含む水は、吐水路11a、排水路10を経由して排水タンク21に貯水される。
次いで、ステップS210で、制御部19は、所定時間Cが経過するまで待機する。所定時間Cは、例えば、電解槽6の内部すなわち陰極室6aと陽極室6bとの内部の水が排水路10を介して排水タンク21へ全て排出される時間である。ステップS210で所定時間Cが経過すると、制御部19は、ステップS212へ進む。
ステップS212では、制御部19は、ポンプ13をオフ(駆動停止)して、電解槽6への逆電圧の供給を停止し、さらに導入路切替弁15を排出路14側に切り替える。これにより浄水貯留部1bから電解槽6への水供給が停止するとともに、電解槽6から排出路14を介して滞留水が排水タンク21へ排水される。ここで、排水路10の排出口10aと排出路14の排出口14aが同じ高さであるため、排水時間が長くなる。このため次回の機器動作までの間、次亜塩素酸を含む水をより長く滞留させることができることにより、一般細菌等の除去、増殖防止をすることができる。
次いで、ステップS214で、制御部19は、「生成中」ランプ36を消灯するとともに、「生成完了」ランプ37を点灯して、メインルーチンのS10へ戻る。
実施例1に対して、実施例2では、ポンプ13を停止するタイミングを遅らせているので、ランプ表示もポンプ13を停止してから、「生成中」ランプ36から「生成完了」ランプ37へ点灯状態を切り替えることにより、ポンプ駆動音の継続中に「生成完了」ランプ37が点灯して使用者が異常と感じることを避けることができる。
以上のように本実施例2によれば、アルカリイオン水生成終了後に、浄水貯留部から水の供給を継続しながら、電解槽内の陰極および陽極への印加電圧を逆転させ、発生した次亜塩素酸を含む水を排水タンクに排水するため、発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路部を衛生的に保つことのできる電解水生成装置を提供することができるという効果がある。
次に、本発明に係る電解水生成装置の実施例3を説明する。実施例3の全体構成及び操作表示部の外観及び概略フローチャートは、実施例1の図1、図2、図3と同様である。本実施例3において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例3が実施例1と異なる部分は、図3の概略フローチャートにおけるステップS14における「洗浄」入力の判定、及びステップS300の洗浄処理が必須であることである。ステップS300の洗浄処理は、電解槽に逆電圧を印加して、次亜塩素酸を含む水を連続的に発生させ、通水路全体に循環させる処理である。
利用者は定期的な装置全体の洗浄を目的とし、あらかじめ浄水貯留部1bに水を供給しておき、操作表示部18の「洗浄」スイッチ40を操作することにより洗浄モードを選択して装置全体の洗浄を行うことができる。尚、洗浄を効果的に行うためには、残留塩素分の濃度が高い方が好ましく、例えば、給水タンク1から浄水カートリッジ3を取り外して、水道水等の原水を原水貯留部1aに供給する。これにより、原水中の残留塩素分は浄水カートリッジ3に吸着されることなく、原水が孔2aを通過して、浄水貯留部1bへ移動する。
図6は、洗浄処理の内容を説明する詳細フローチャートである。ステップS300で洗浄処理が開始されると、制御部19は、まずステップS302で、「洗浄中」ランプ38を点灯させる。次いでステップS304で、制御部19は、導入路切替弁15をポンプ13側へ切り替え、吐水路切替弁12を給水タンク1側へ切り替え、ポンプ13をオン(駆動)し、極性切替部20により電解槽6へ供給する電圧の極性をアルカリイオン水生成時とは逆電圧として電解槽6に電気分解を開始させる。
制御部19によるステップS304の操作により、浄水貯留部1bの水が導入路切替弁15を介して電解槽6に送り込まれると共に、電解槽6には逆電圧が印加されているので、正電圧が供給された陰極板8を備えた陰極室6aで生成された次亜塩素酸を含む酸性イオン水が吐水路11aに吐出され、吐水路切替弁12を介して浄水貯留部1bに戻され、ここで酸性イオン水の循環経路が形成される。一方、負電圧が供給された陽極板9を備える陽極室6bで生成されたアルカリイオン水は、排水路10に吐出され、排水タンク21に貯水される。
次いで、ステップS306では、制御部19は、所定時間Dが経過するまで待機する。この所定時間Dは、時間経過とともに濃度が高まる次亜塩素酸を含む酸性イオン水により、浄水貯留部1bから始まって、導入路4a,ポンプ13,導入路4b,導入路切替弁15,導入路4c,4d、陰極室6a及び陽極室6b、吐水路11a、吐水路切替弁12,及び吐水路11bを経て浄水貯留部1bに戻る通水路の内部が十分洗浄されるのに必要な時間である。
図8は、本実施例3における電解水生成装置の洗浄運転時間(所定時間D)とその時に発生する循環水の次亜塩素酸の濃度変化を表した特性図である。この特性図から、運転時間の経過と共に次亜塩素酸の濃度が徐々に高くなっているのが分かる。
ステップS306で所定時間Dが経過すると、制御部19は、通水路の洗浄が完了したと判断して、ステップS308へ進む。
ステップS308では、制御部19は、導入路切替弁15を排出路14側へ切り替え、吐水路切替弁12を排水路10側へ切り替え、ポンプ13をオフ(停止)し、電解槽6に供給する逆電圧を停止する。
制御部19によるステップS308の操作により、浄水貯留部1bから電解槽6への水の供給が停止するとともに、電解槽6への逆電圧供給が停止して、電気分解が停止する。同時に、導入路切替弁15により電解槽6と排出路14とが連通し、吐水路切替弁12により吐水路11aと排水路10とが連通しているので、電解槽6内の滞留水が排水路10および排出路14を経由して排水タンク21に貯水される。このとき、排水路10の排出口10aと排出路14の排出口14aが同じ高さであるため、排水時間が長くなる。これにより次回の機器動作までの間、次亜塩素酸を多く含む水を長く滞留させることができることにより、一般細菌等の除去、増殖防止をすることができる。
次いでステップS310で、制御部19は、所定時間Eが経過するまで待機する。この所定時間Eは、電解槽6から排水路10及び排出路14を介した排水タンク21への排水が完了する時間である。
ステップS310で所定時間Eが経過すると、制御部19は、ステップS312へ進み、「洗浄中」ランプ38を消灯して、メインルーチンのステップS10へ戻る。
以上のように本実施例3によれば、電解槽内の陰極および陽極への印加電圧を連続的に逆転させ、発生した次亜塩素酸をポンプにて全水通路に循環させるため、発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路部を衛生的に保つことのできる電解水生成装置を提供することができるという効果がある。
次に、本発明に係る電解水生成装置の実施例4を説明する。実施例4の操作表示部の外観及び概略フローチャートは、実施例1の図2、図3と同様である。本実施例4において、実施例1及び実施例3と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1及び実施例3と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1及び実施例3の説明を援用する。
本実施例4が実施例1および実施例3と異なる部分は、浄水貯留部1bに、次亜塩素酸を含む薬剤を添加する薬剤投入部(薬剤添加手段)22を備え、溶解した薬剤をポンプ13にて全水通路に循環させるモードを備えた点である。
図9は、本実施例4の電解水生成装置の概略構造図である。同図において、浄水貯留部1a内に、次亜塩素酸カルシウム等殺菌性のある薬剤を添加することのできる薬剤投入部22が設けられている。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には、同じ符号を付与して、重複する説明を省略する。
利用者は定期的な装置全体の洗浄を目的とし、あらかじめ浄水貯留部1bに水を供給すると共に薬剤投入部22に殺菌作用の高い次亜塩素酸カルシウム等の薬剤を投入して溶解させておき、操作表示部18の「洗浄」スイッチ40を操作することにより洗浄モードを選択して装置全体の洗浄を行うことができる。
洗浄処理における制御部19の制御内容は、図6で説明した実施例3における洗浄処理の内容と同一であるので説明を省略する。
図10は、本実施例における電解水生成装置の洗浄処理時間と、その時に発生する循環水の次亜塩素酸の濃度変化を表した特性図である。この特性図から、初期的に次亜塩素酸の濃度が高い状態から、さらに運転時間の経過と共に次亜塩素酸の濃度が徐々に高くなっているのが分かる。
以上のように本実施例4によれば、浄水貯留部に次亜塩素酸を含む薬剤を投入する薬剤投入部を備え、溶解した薬剤をポンプにて全水通路に循環させるため、発生増加した一般細菌等をより確実に除去し、通水路部を衛生的に保つことのできる電解水生成装置を提供することができるという効果がある。
次に、本発明に係る電解水生成装置の実施例5を説明する。実施例5の全体構成及び操作表示部の外観及び概略フローチャートは、実施例1の図1、図2、図3と同様である。本実施例5において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例5が実施例1と異なる部分は、陰極板8及び陽極板9がルテニウム、パラジウム、イリジウム、ロジウム、白金等の耐腐食性材質であり、且つ電気分解時の塩素過電圧の低い材質であるところである。実際の長期使用に際しては、原水中の溶存酸素や塩素イオン等の腐食性のある成分により陰極板8及び陽極板9は腐食されていく。この腐食により電気分解時の次亜塩素酸発生効率が低下することになるが、耐腐食性且つ塩素過電圧の低い材質であるため、次亜塩素酸発生効率の低下を防ぐことができる。
以上のように本実施例5によれば、原水中に腐食性のある成分が多く含まれている場合でも次亜塩素酸発生効率が低下しないため、発生増加した一般細菌等を確実に除去し、通水路部を衛生的に保つことのできる電解水生成装置を提供することができるという効果がある。
本発明に係る電解水生成装置の実施例1の概略構造図である。 操作表示部の外観例を示す図である。 実施例1における制御部の制御内容を説明する概略フローチャートである。 実施例1におけるアルカリイオン水生成処理を説明する詳細フローチャートである。 実施例2におけるアルカリイオン水生成処理を説明する詳細フローチャートである。 実施例3における洗浄処理を説明する詳細フローチャートである。 実施例1における逆電圧印加時間に対する次亜塩素酸濃度の関係を示す図である。 実施例3における洗浄運転時間に対する次亜塩素酸濃度の関係を示す図である。 本発明に係る電解水生成装置の実施例4の概略構造図である。 実施例4における洗浄運転時間に対する次亜塩素酸濃度の関係を示す図である。
符号の説明
1…給水タンク
1a…原水貯留部
1b…浄水貯留部
2…隔壁
2a…孔
3…浄水カートリッジ
4a,4b,4c.4d…導入路
5…本体部
6…電解槽
6a…陰極室(第1の電極室)
6b…陽極室(第2の電極室)
7…隔膜
8…陰極板(第1の電極)
9…陽極板(第2の電極)
10…排水路
11a、11b…吐水路
12…吐水路切替弁
13…ポンプ(供給手段)
14…排出路
15…導入路切替弁
16…電源プラグ
17…電源部
18…操作表示部
19…制御部
20…極性切替部
21…排水タンク(排水貯留部)
22…薬剤投入部(薬剤添加手段)

Claims (6)

  1. 原水が貯留される原水貯留部と、隔膜により第1の電極室と第2の電極室とに2分され原水を電気分解して電解水を生成する電解槽と、原水貯留部に貯留された原水を電解槽に導入する導入路と、導入路に設けられ原水を電解槽に供給する供給手段と、を備えた電解水生成装置において、
    第1の電極室より吐出された電解水を原水貯留部に還流する吐水路と、第2の電極室より吐出された電解水を排水する排水路と、供給手段の下流側の導入路に接続され電解槽内の滞留水を排出する排出路と、排水路と排出路とから流出される排水を貯留する排水貯留部と、電解槽または供給手段を制御する制御部と、
    前記導入路と排出路との接続部に設けられ、供給手段と電解槽とが連通する流路または排出路と電解槽とが連通する流路のいずれかに切替可能な第1の切替弁と、
    を備え、
    前記制御部は、電解水の生成が開始されてから所定の時間が経過した際に、第1の切替弁を排出路と電解槽とが連通する流路に切替えるとともに、第1の電極室に配置された第1の電極と第2の電極室に配置された第2の電極とに印加される電圧の極性を逆転させる制御モードを備えたことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 排水路の下流側端部に設けられた排水口と排出路の下流側端部に設けられた排出口の高さを略同一としたことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 前記吐水路と排水路とに接続され第1の電極室より吐水された電解水を排水路へ流出させる流出路と、吐水路と流出路との接続部に設けられ、第1の電極室と原水貯留部とが連通する流路または第1の電極室と流出路とが連通する流路のいずれかに切替可能な第2の切替弁を備え、
    前記制御部は、電解水の生成が開始されてから所定の時間が経過した際に、供給手段の駆動を維持して第2の切替弁を第1の電極室と流出路とが連通する流路に切替るとともに、第1の電極と第2の電極とに印加される電圧の極性を逆転させる制御モードを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  4. 前記制御部は、供給手段の駆動を維持して、第1の電極と第2の電極とに印加される電圧の極性を逆転させる制御モードを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  5. 前記原水に殺菌作用を有する薬剤を添加する薬剤添加手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  6. 前記第1の電極と第2の電極とは、少なくともルテニウム、パラジウム、イリジウム、ロジウム、または白金のいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
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