JP2010134022A - 二成分現像剤 - Google Patents
二成分現像剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010134022A JP2010134022A JP2008307357A JP2008307357A JP2010134022A JP 2010134022 A JP2010134022 A JP 2010134022A JP 2008307357 A JP2008307357 A JP 2008307357A JP 2008307357 A JP2008307357 A JP 2008307357A JP 2010134022 A JP2010134022 A JP 2010134022A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- carrier
- particles
- component developer
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】 二成分現像剤法は、結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子よりなるトナーと、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなるキャリア粒子よりなるキャリアとからなり、前記トナー粒子の着色剤が少なくともその一部に染料を含み、かつ、前記キャリア粒子の樹脂被覆層がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
電子写真方式のフルカラー画像形成装置としては、これまで「JAPAN COLOR 2001」と呼ばれる印刷市場の標準色の色域をカバーするものが求められており、これが市場に供給されていた。然るに、上記のようなディスプレイ上に表示された画像は、透過光により表示されるものであって、その色域は国際電気標準会議(IEC;International Electrotechnical Commissions)で策定された「s−RGB」と呼ばれる規格に従っている。この規格による色域は、前述の「JAPAN COLOR 2001」の色域よりもはるかに広いため、両者の色域の解離から、ディスプレイ上に表示された画像をフルカラープリンタによって忠実に再現することは極めて難しかった。特に、ブルー、レッド領域の二次色を鮮やかに再現するのが困難であった。
このようなニーズに対して、透明性に優れ、形成される画像に高い彩度が得られるトナーを得るために、着色剤として低分子量の色素を用いる技術が提案されている(特許文献1参照。)。
前記トナー粒子の着色剤が少なくともその一部に染料を含み、かつ、前記キャリア粒子の樹脂被覆層がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなることを特徴とする。
本発明の二成分現像剤を構成するトナーは、結着樹脂および着色剤を含有するものである。
トナーを構成する着色剤としては、高い透明性が得られて形成される画像が彩度に優れるために、少なくともその一部に染料が含有されたものが用いられる。
染料としては、特に限定されないが、下記に例示するようなものを挙げることができる。
イエローに係る染料としては、C.I.ソルベントイエロー01,02,03,04,14,16,19,29,19,44,56,77,79,81,82,83,88,93,98,103,104,112,162などが挙げられ、特にC.I.ソルベントイエロー93,162が好ましい。これらの染料は1種単独であるいは2種以上を併用して用いることができる。
マゼンタに係る染料としては、C.I.ソルベントレッド1,3,8,18,23,24,25,27,30,43,48,49,51,52,58,63,73,72,81,82,83,84:1,100,109,111,121,122,218,132;C.I.ディスパースレッド9;C.I.ソルベントバイオレット3,8,13,14,21,27;C.I.ディスパースバイオレット1などの油溶染料、C.I.ベーシックレッド1,2,9,12,13,14,15,17,18,22,23,24,27,29,32,34,35,36,37,38,39,40;C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,10,14,15,21,25,26,27,28などの塩基性染料、およびC.I.アシッドバイオレット43などが挙げられ、特にC.I.ソルベントレッド23,43,48,49、C.I.ソルベントバイオレット13、C.I.アシッドバイオレット43が好ましい。これらの染料は1種単独であるいは2種以上を併用して用いることができる。
シアンに係る染料としては、C.I.ソルベントブルー25,36,60,70,93,95,63,67,44,40,35,11,02,01;C.I.アシッドブルー9,74などが挙げられ、特にC.I.ソルベントブルー63、C.I.アシッドブルー9,74が好ましい。これらの染料は1種単独であるいは2種以上を併用して用いることができる。
有機顔料を併用する場合、当該有機顔料の添加量は、染料の5〜40質量%、彩度の観点から好ましくは5〜20質量%程度に抑えることが好ましい。
イエロー用の有機顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー156などが挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の有機顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222などが挙げられる。
シアン用の有機顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7などが挙げられる。
トナーを構成するトナー粒子が粉砕法、溶解懸濁法などによって製造される場合には、トナーを構成する結着樹脂として、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、オレフィン系樹脂などのビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテル、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスルフォン、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂などの公知の種々の樹脂を用いることができる。これらは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの結着樹脂に離型剤や着色剤などを添加し、二軸混練機などを使用して混練し、次いで粉砕および分級することにより、トナー粒子を得ることができる。
さらに、重合性単量体として、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレートなどの多官能性ビニル類を用いて架橋構造の結着樹脂を得ることもできる。
トナーを構成するトナー粒子中には、必要に応じて離型剤が含有されていてもよい。離型剤としては、公知の種々のワックスを用いることができる。
トナーにおける離型剤の添加量は、結着樹脂に対して1〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは5〜20質量%である。
また、トナーを構成するトナー粒子中には、必要に応じて荷電制御剤が含有されていてもよい。荷電制御剤としては、公知の種々の化合物を用いることができる。
トナー粒子の粒径は、体積基準のメジアン径で3〜8μmであることが好ましい。この粒径は、懸濁重合法によりトナー粒子を形成させる場合には、油滴の分散径を調節することによって制御することができる。
体積基準のメジアン径が3〜8μmであることにより、細線の再現性や、写真画像の高画質化が達成できると共に、トナーの消費量を大粒径トナーを用いた場合に比して削減することができる。
上記のトナー粒子は、そのままで本発明の二成分現像剤のトナーを構成することができるが、流動性、帯電性、クリーニング性などを改良するために、当該トナー粒子に、いわゆる後処理剤である流動化剤、クリーニング助剤などの外添剤を添加して本発明に係るトナーを構成してもよい。
これら無機微粒子はシランカップリング剤やチタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコーンオイルなどによって、耐熱保管性の向上、環境安定性の向上のために、表面処理が行われていることが好ましい。
本発明の二成分現像剤のキャリアを構成するキャリア粒子は、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなる樹脂被覆型のものである。
そして、本発明に係るキャリア粒子の樹脂被覆層を構成するテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)は、下記一般式(1)で表される構成単位を有する化合物とされる。
一般式(1):−(CF2 −CF2 )m (Rf OCF−CF2 )n −
〔上記一般式(1)において、Rf は、炭素数1〜12のパーフルオロアルキル基、mおよびnは、m:n=72:28〜99:1を満たす自然数である。〕
以下、このテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を、「特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)」という。
基(CF2 −CF2 )の共重合比が過小である場合は、樹脂被覆層の形成工程における製造の安定性に劣り、一方、基(CF2 −CF2 )の共重合比が過大である場合は、得られるキャリアに十分な耐汚染性および耐摩耗性が得られないおそれがある。
このPFA微粒子の粒径は、体積基準のメジアン径で0.06〜0.3μmである。
このようなPFA微粒子を用いて形成された樹脂被覆層は、緻密性が高いために、得られるキャリアの帯電量分布がシャープなものとなると共に高い耐摩耗性が得られる。
一例を挙げると、(1)中性末端基または所望によりフッ素原子(F)に代えて1または2以上の水素原子(H),塩素原子(Cl)を含む末端基を有するパーフルオロアルキルビニルエーテルの水性微細乳化物を調製し、(2)この水性微細乳化物のパーフルオロアルキルビニルエーテル油相が、反応媒体1L当たり好ましくは2.2〜50mL、より好ましくは3〜30mLの濃度で存在するよう水性微細乳化物を重合器中へ供給し、(3)反応媒体を重合器中へ供給し、重合器中を脱気し、重合器中をテトラフロオロエチレン(TFE)ガスで加圧し、所望により界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、連鎖移動剤を加え、(4)開始剤を加えて重合反応を開始させ、所望により、重合の過程で界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、連鎖移動剤を追加しながら重合反応を継続し、その後、(5)得られた重合体球状粒子の乳化物を遠心沈降機で濃縮して界面活性剤、安定剤を除去し、乾燥させることにより、PFA微粒子が得られる。
重合体球状粒子の乳化物の融点は、200℃以上であるので、スプレードライ法、バットに移してオーブン内で容易に乾燥することができる。乾燥後は、エジェクター、ジェットミルなど解砕機を用いて解砕することが好ましい。
すなわち、集束イオンビーム試料作成装置「SM12050」(エスエスアイナノテクノロジー(株)製)を用いてキャリア粒子の薄片を作製し、その後、その薄片の断面を透過型電子顕微鏡「JEM−2010F」(日本電子(株)製)にて5,000倍の視野で観察し、その視野における最大層厚となる部分と最小層厚となる部分の平均値が、樹脂被覆層の平均厚さとされる。
本発明に係るキャリアを構成する磁性体粒子は、キャリアの芯粒子となるものであり、このような磁性体粒子としては、鉄粉、マグネタイト、各種フェライトよりなる粒子などを挙げることができる。これらの中で好ましいものはマグネタイトや各種フェライトよりなる粒子である。各種フェライトの中では、銅、亜鉛、ニッケル、マンガンなどの重金属を含有するフェライトや、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属を含有する軽金属フェライトが好ましい。特に、特開2004−4648号公報に開示されるようなマンガン−マグネシウムフェライトを用いることが好ましい。
磁性体粒子の体積基準のメジアン径は、レーザー回折式粒度分布測定装置「HEROS KA」(日本レーザー株式会社製)を用いて湿式にて測定されるものである。具体的には、まず、焦点位置200mmの光学系を選択し、測定時間を5秒に設定する。そして、測定用の磁性体粒子を0.2%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液に加え、超音波洗浄機「US−1」(asone社製)を用いて3分間分散させて測定用試料分散液を作製し、これを「HEROS KA」に数滴供給し、試料濃度ゲージが測定可能領域に達した時点で測定を開始する。
磁性体粒子の磁化の強さは、振動型磁力測定機「VSM−P7」(東英工業社製)を用いて測定されるものである。
本発明に係るキャリアの初期抵抗は、1×108 〜3×1010Ωcmであり、より好ましくは2×108 〜1×1010Ωcmである。
初期抵抗が1×108 未満である場合は、現像装置における未現像トナーの回収性が向上し、いわゆる現像ゴーストの形成の抑制に極めて有効であるが、トナーへの帯電付与性が低く、トナーを十分に帯電させることができずに形成される画像にカブリが発生することがある。一方、初期抵抗が3×1010Ωcmを超える場合は、トナーが過度に帯電されてしまうことがある。
(上記式(1)において、
V:現像スリーブとドラム間の電圧(V)
I:測定電流値(A)
N:現像ニップ幅(cm)
L:現像スリーブ長(cm)
Dsd:現像スリーブとドラム間距離(cm)である。)
ただし、本発明においては、V=500(V)、N=1(cm)、L=6(cm)、Dsd=0.06(cm)として測定を行うものとする。
また、キャリアは、その磁化の強さが1kOeの磁場中において65〜80emu/gの範囲であることが好ましい。
1KOeの磁場中における磁化の強さは、振動型磁力測定機「VSM−P7」(東英工業社製)を用いて測定されるものである。
キャリアの磁化の強さが1kOeの磁場中において65emu/g未満である場合は、キャリア粒子が現像装置のマグネットロールに保持される力が小さなものとなってキャリア飛散が生じ、一方、キャリアの磁化の強さが1kOeの磁場中において80emu/gを超える場合は、形成される磁気ブラシが硬いものとなってソフトな現像ができないおそれがある。
本発明に係るキャリア粒子は、その粒径が、体積基準のメジアン径で20〜35μmであることが好ましい。
キャリア粒子の体積基準のメジアン径は、レーザー回折式粒度分布測定装置「HEROS KA」(日本レーザー株式会社製)を用いて湿式にて測定されるものである。具体的には、まず、焦点位置200mmの光学系を選択し、測定時間を5秒に設定する。そして、測定用のキャリア粒子を0.2%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液に加え、超音波洗浄機「US−1」(asone社製)を用いて3分間分散させて測定用試料分散液を作製し、これを「HEROS KA」に数滴供給し、試料濃度ゲージが測定可能領域に達した時点で測定を開始する。
以上のようなキャリアと、トナーとが混合されて本発明の二成分現像剤とされる。
本発明の二成分現像剤は、電子写真法による画像形成方法に好適に使用することができる。
酸化鉄55モル%、酸化マンガン40モル%、酸化マグネシウム5モル%、並びに、酸化鉄、酸化マンガンおよび酸化マグネシウムの合計総モルに対して0.8モル%の酸化ストロンチウムを添加し、さらにバインダーとしてポリビニルアルコールを上記酸化物(固形分)100質量部に対して1質量部、分散剤としてポリカルボン酸ナトリウムを1質量部、シリコーン消泡剤を1質量部添加し、固形分55%とした原料スラリーをアトライターにより湿式粉砕・分散し、スラリー〔1〕を作製した。
このスラリー〔1〕からスプレードライヤーによって平均粒径30μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により20μm以下のものを除去した。次いで、ロータリーキルンによりバインダーなどの添加物を700℃で除去した。その後、焼成雰囲気が調整可能な電気炉を用いて、酸素濃度0.05%以下、焼成温度1300℃、最高温度の焼成時間5時間、焼成雰囲気を解除する時の焼成物温度350℃である条件において焼成した。焼成物を解砕、分級した後、回転式連続炉で内部の酸素濃度21%、温度500℃で熱処理して表面処理を行うことにより、体積基準のメジアン径35μmの磁性体粒子〔1〕を得た。この磁性体粒子〔1〕の1KOeの磁場中における磁化の強さは、70emu/gであった。
磁性体粒子の調製例1において、スラリー〔1〕をスプレードライヤーにより平均粒径25μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により15μm以下を除去したことの他は同様にして、体積基準のメジアン径30μmの磁性体粒子〔2〕を得た。
磁性体粒子の調製例1において、スラリー〔1〕をスプレードライヤーにより平均粒径20μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により10μm以下を除去したことの他は同様にして、体積基準のメジアン径25μmの磁性体粒子〔3〕を得た。
磁性体粒子の調製例1において、スラリー〔1〕をスプレードライヤーにより平均粒径15μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により15μm以下を除去したことの他は同様にして、体積基準のメジアン径20μmの磁性体粒子〔4〕を得た。
磁性体粒子〔1〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=90:10、Rf ;炭素数8のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.17μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、水平主撹拌羽根の周速を8.0m/秒に設定し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与した。次いで、ロータリーキルンに移送し、このロータリーキルンの内壁が周速2.5m/秒で回転する条件で撹拌させながら、250℃で2時間焼成することにより、本発明に係るキャリア〔1〕を得た。このキャリア〔1〕の粒径は体積基準のメジアン径で37μmであった。
磁性体粒子〔2〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=98:2、Rf ;炭素数6のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.06μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、本発明に係るキャリア〔2〕を得た。このキャリア〔2〕の粒径は体積基準のメジアン径で32μmであった。
磁性体粒子〔3〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=84:16、Rf ;炭素数4のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)75万、体積基準のメジアン径0.15μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、本発明に係るキャリア〔3〕を得た。このキャリア〔3〕の粒径は体積基準のメジアン径で27μmであった。
磁性体粒子〔4〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=72:28、Rf ;炭素数2のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)60万、体積基準のメジアン径0.28μm)8質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、本発明に係るキャリア〔4〕を得た。このキャリア〔4〕の粒径は体積基準のメジアン径で22μmであった。
磁性体粒子〔1〕100質量部、および、テトラフルオロエチレン重合体(質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.30μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、比較用のキャリア〔5〕を得た。この比較用のキャリア〔5〕の粒径は体積基準のメジアン径で37μmであった。
磁性体粒子〔2〕100質量部、および、アクリル酸パーフルオロエチル重合体(質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.25μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、比較用のキャリア〔6〕を得た。この比較用のキャリア〔6〕の粒径は体積基準のメジアン径で33μmであった。
非晶性ポリエステル樹脂(軟化点112℃) 100質量部
C.I.ソルベントレッド49 8質量部
カルナバワックス 6質量部
をヘンシェルミキサーで予備混合した後、二軸押し出し混練機で混練し、ジェットミルと気流式分級機で粉砕、分級し、疎水性シリカ0.6質量部とヘンシェルミキサーで外添剤混合することにより、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔M1〕とする。
ここで、体積基準のメジアン径(D50)は、「コールターマルチサイザーIII 」(ベックマン・コールター社製)に、データ処理用ソフト「Software V 3.51」を搭載したコンピューターシステム(ベックマン・コールター社製)を接続した装置を用いて測定した。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントバイオレット13を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.4μmのトナーを得た。これをトナー〔M2〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドバイオレット43を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔M3〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド48を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.4μmのトナーを得た。これをトナー〔M4〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド43を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔M5〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド43を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔M6〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド23を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔M7〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントブルー63を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔C1〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドブルー9を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔C2〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドブルー74を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔C3〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドブルー74を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔C4〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー93を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔Y1〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー162を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔Y2〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー162を5質量部およびC.I.ピグメントイエロー93を2質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔Y3〕とする。
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー93を5質量部およびC.I.ピグメントイエロー74を2質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔Y4〕とする。
各々、表1の処方に従って、上記のキャリア〔1〕〜〔4〕および比較用のキャリア〔5〕,〔6〕94質量部、並びに、上記のトナー〔M1〕〜〔M7〕,〔C1〕〜〔C4〕,〔Y1〕〜〔Y4〕6質量部を、V型混合機で20分間混合し、二成分現像剤〔M1〕〜〔M8〕,〔C1〕〜〔C4〕,〔Y1〕〜〔Y4〕および比較用の二成分現像剤〔m1〕〜〔m2〕,〔c1〕〜〔c2〕,〔y1〕〜〔y2〕を作製した。
以上の二成分現像剤〔M1〕〜〔M8〕,〔C1〕〜〔C4〕,〔Y1〕〜〔Y4〕および比較用の二成分現像剤〔m1〕〜〔m2〕,〔c1〕〜〔c2〕,〔y1〕〜〔y2〕を用いて耐キャリア汚染性および現像剤寿命についての評価を行った。結果を表2に示す。
なお、市販の複合機「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)の改造機に、上記の現像剤を投入した現像装置を装填して画像形成を行ったところ、いずれによっても高い彩度で色再現性に優れた初期画像が得られることが確認された。
以上の二成分現像剤を、それぞれ、非磁性二成分現像方式の画像形成装置「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)の改造機に装填し、日本画像学会発行のテストチャート No.5−1のフルカラー複写画像を300万枚プリントする耐刷試験後、二成分現像剤2gをサンプリングし、0.2%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液中において、磁石を用いて洗浄し、その後、上澄みが透明になるまでイオン交換水ですすいだ後、40℃の温風で乾燥させることにより、キャリアからトナーを分離させた。このトナーを分離させたキャリア1gを、40℃で8時間、酢酸エチル20mLとアズワンシェーカーで撹拌し、樹脂被覆層を汚染した染料を抽出した。次いで、メンブレンフィルターによって磁性体粒子の破砕物などを除去した抽出溶液について透過スペクトルの測定を行い、トナーの染料の最大吸収ピーク波長における透過濃度を、使用前の二成分現像剤に係る透過濃度を100%として算出してキャリアの耐汚染性を評価した。なお、これが70%以上である場合は、帯電性の低下への影響は小さいとして合格と判断される。
以上の二成分現像剤を、表2に記載の組み合わせに従って用い、非磁性二成分現像方式の画像形成装置「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)に装填し、日本画像学会発行のテストチャート No.5−1のフルカラー複写画像を300万枚プリントする耐刷試験を行い、形成されたフルカラー画像に、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーのいずれかのトナー飛散の増加による画像汚れ、またはカブリが目視で検出された時点のプリント枚数を調査して二成分現像剤の寿命を評価した。なお、100万枚以上に画像汚れまたはカブリが検出されなければ合格と判断される。
Claims (3)
- 結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子よりなるトナーと、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなるキャリア粒子よりなるキャリアとからなる二成分現像剤において、
前記トナー粒子の着色剤が少なくともその一部に染料を含み、かつ、前記キャリア粒子の樹脂被覆層がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなることを特徴とする二成分現像剤。 - 前記樹脂被覆層が、体積基準のメジアン径が0.06〜0.3μmである、前記テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)の球状粒子を用いて、機械的衝撃力を加えることにより形成したものであることを特徴とする請求項1に記載の二成分現像剤。
- 前記キャリアの体積基準のメジアン径が20〜35μmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二成分現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008307357A JP5195361B2 (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 二成分現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008307357A JP5195361B2 (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 二成分現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010134022A true JP2010134022A (ja) | 2010-06-17 |
JP5195361B2 JP5195361B2 (ja) | 2013-05-08 |
Family
ID=42345395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008307357A Expired - Fee Related JP5195361B2 (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 二成分現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5195361B2 (ja) |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61126567A (ja) * | 1984-11-26 | 1986-06-14 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 画像形成方法 |
JPS63235964A (ja) * | 1987-03-24 | 1988-09-30 | Konica Corp | 静電像現像用キヤリア |
JPH02124582A (ja) * | 1988-11-02 | 1990-05-11 | Kao Corp | 正帯電性乾式現像剤 |
JPH03276161A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-06 | Kao Corp | イエロー現像剤 |
JP2005077582A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Canon Inc | トナー、画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP2006163373A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-22 | Powdertech Co Ltd | 電子写真現像剤用樹脂被覆フェライトキャリア及びその製造方法、並びに該樹脂被覆フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤 |
JP2008040211A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | フルカラー画像形成方法 |
JP2008096883A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Kyocera Mita Corp | トナー、現像剤および画像形成方法 |
JP2008233333A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 二成分現像剤 |
-
2008
- 2008-12-02 JP JP2008307357A patent/JP5195361B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61126567A (ja) * | 1984-11-26 | 1986-06-14 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 画像形成方法 |
JPS63235964A (ja) * | 1987-03-24 | 1988-09-30 | Konica Corp | 静電像現像用キヤリア |
JPH02124582A (ja) * | 1988-11-02 | 1990-05-11 | Kao Corp | 正帯電性乾式現像剤 |
JPH03276161A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-06 | Kao Corp | イエロー現像剤 |
JP2005077582A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Canon Inc | トナー、画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP2006163373A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-22 | Powdertech Co Ltd | 電子写真現像剤用樹脂被覆フェライトキャリア及びその製造方法、並びに該樹脂被覆フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤 |
JP2008040211A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | フルカラー画像形成方法 |
JP2008096883A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Kyocera Mita Corp | トナー、現像剤および画像形成方法 |
JP2008233333A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 二成分現像剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5195361B2 (ja) | 2013-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5453203B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、及び画像形成装置 | |
US10175594B2 (en) | Toner set | |
JP2011128406A (ja) | 静電潜像現像用トナー及び画像形成方法 | |
US20080299475A1 (en) | Developer for Development of Electrostatic Image and Production Process Thereof | |
JP2006030760A (ja) | 静電像現像用トナー | |
JP2010224054A (ja) | 電子写真現像剤用フェライトキャリア及び該フェライトキャリアを用いた電子写真現像剤 | |
JP3854854B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JP5561286B2 (ja) | 二成分現像剤 | |
JP5195361B2 (ja) | 二成分現像剤 | |
JP2010181773A (ja) | 静電荷像現像用トナーおよび画像形成方法 | |
JP2007322687A (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
JP4479576B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、画像形成装置、画像形成方法 | |
JP2012083639A (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2003241417A (ja) | 静電荷潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP5516120B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2012008439A (ja) | フルカラー画像形成方法およびフルカラー画像形成装置 | |
JP4115495B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JP2012173665A (ja) | トナー | |
JP2009251484A (ja) | トナー | |
JP6988810B2 (ja) | イエロートナー | |
JPWO2007061142A1 (ja) | イエロートナー | |
JP3988380B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー、2成分現像剤、その製造方法 | |
JP2010271617A (ja) | 二成分現像剤と画像形成方法 | |
JP5621694B2 (ja) | 静電荷像現像用グリーントナー及びフルカラー画像形成方法 | |
JP2012103686A (ja) | 静電潜像現像用トナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110520 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130121 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5195361 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |