JP2010134022A - 二成分現像剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 透明性に優れ、形成される画像に高い彩度が得られ、しかも、長期保存および長期使用に伴うキャリア汚染の発生が抑制されて、寿命が長くメンテナンス性に優れる二成分現像剤の提供。
【解決手段】 二成分現像剤法は、結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子よりなるトナーと、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなるキャリア粒子よりなるキャリアとからなり、前記トナー粒子の着色剤が少なくともその一部に染料を含み、かつ、前記キャリア粒子の樹脂被覆層がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば電子写真法の画像形成に用いられる二成分現像剤に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、オフィスなどで複写機・プリンタとして使用される一方、高速化および高画質化が達成されたカラー画像形成装置は、「デジタル印刷機」とも呼ばれ、ダイレクトメールや料金明細など可変情報の印刷に便利に使用されている。刷版が不要なために商業印刷の主流であったオフセット印刷機の代替機としても普及し始めている。
ところで、デジタルカメラやパーソナルコンピュータのディスプレイ上に表示された画像を忠実にプリントするニーズが高まっているが、これらのデジタル画像を表示する機器の発達により、表示される画像の色調も向上されている。
電子写真方式のフルカラー画像形成装置としては、これまで「JAPAN COLOR 2001」と呼ばれる印刷市場の標準色の色域をカバーするものが求められており、これが市場に供給されていた。然るに、上記のようなディスプレイ上に表示された画像は、透過光により表示されるものであって、その色域は国際電気標準会議(IEC;International Electrotechnical Commissions)で策定された「s−RGB」と呼ばれる規格に従っている。この規格による色域は、前述の「JAPAN COLOR 2001」の色域よりもはるかに広いため、両者の色域の解離から、ディスプレイ上に表示された画像をフルカラープリンタによって忠実に再現することは極めて難しかった。特に、ブルー、レッド領域の二次色を鮮やかに再現するのが困難であった。
このようなニーズに対して、透明性に優れ、形成される画像に高い彩度が得られるトナーを得るために、着色剤として低分子量の色素を用いる技術が提案されている(特許文献1参照。)。
しかしながら、このような低分子量の色素を用いたトナーによっては、トナーと接触するキャリアに対して、低分子量ゆえに樹脂との相溶性が高い色素が、キャリアを汚染し、その結果、現像剤の寿命が短くなる、という問題があった。
キャリアの耐汚染性を向上させる技術としては、フッ素化アルキル(メタ)アクリレート共重合体をコートする技術(特許文献2参照。)、シリコーン樹脂をコートする技術(特許文献3参照。)などが提案されているが、上記の低分子量の色素による着色剤に対しては、現像剤の寿命短縮を抑止することができなかった。
特開平10−123759号公報 特開平5−80590号公報 特開昭61−284775号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、透明性に優れ、形成される画像に高い彩度が得られ、しかも、長期保存および長期使用に伴うキャリア汚染の発生が抑制されて、寿命が長くメンテナンス性に優れる二成分現像剤を提供することにある。
本発明の二成分現像剤法は、結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子よりなるトナーと、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなるキャリア粒子よりなるキャリアとからなる二成分現像剤において、
前記トナー粒子の着色剤が少なくともその一部に染料を含み、かつ、前記キャリア粒子の樹脂被覆層がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなることを特徴とする。
本発明の二成分現像剤においては、前記樹脂被覆層が、体積基準のメジアン径が0.06〜0.3μmである、前記テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)の球状粒子を用いて、機械的衝撃力を加えることにより形成したものであることが好ましい。
また、本発明の二成分現像剤においては、前記キャリアの体積基準のメジアン径が20〜35μmであることが好ましい。
本発明の二成分現像剤によれば、基本的に、着色剤として染料を有するものが用いられているために透明性に優れて形成される画像に高い彩度が得られ、しかも、キャリアとしてテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)によって被覆されたものが用いられているために、長期保存および長期使用に伴うキャリア汚染の発生が抑制され、寿命が長く高いメンテナンス性が得られる。
以下、本発明の二成分現像剤について詳細に説明する。
本発明の二成分現像剤は、結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子よりなるトナーと、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなるキャリア粒子よりなるキャリアとからなり、トナー粒子の着色剤が少なくともその一部に染料を含み、かつ、キャリア粒子の樹脂被覆層がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなるものである。
〔トナー〕
本発明の二成分現像剤を構成するトナーは、結着樹脂および着色剤を含有するものである。
〔着色剤〕
トナーを構成する着色剤としては、高い透明性が得られて形成される画像が彩度に優れるために、少なくともその一部に染料が含有されたものが用いられる。
染料としては、特に限定されないが、下記に例示するようなものを挙げることができる。
イエローに係る染料としては、C.I.ソルベントイエロー01,02,03,04,14,16,19,29,19,44,56,77,79,81,82,83,88,93,98,103,104,112,162などが挙げられ、特にC.I.ソルベントイエロー93,162が好ましい。これらの染料は1種単独であるいは2種以上を併用して用いることができる。
マゼンタに係る染料としては、C.I.ソルベントレッド1,3,8,18,23,24,25,27,30,43,48,49,51,52,58,63,73,72,81,82,83,84:1,100,109,111,121,122,218,132;C.I.ディスパースレッド9;C.I.ソルベントバイオレット3,8,13,14,21,27;C.I.ディスパースバイオレット1などの油溶染料、C.I.ベーシックレッド1,2,9,12,13,14,15,17,18,22,23,24,27,29,32,34,35,36,37,38,39,40;C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,10,14,15,21,25,26,27,28などの塩基性染料、およびC.I.アシッドバイオレット43などが挙げられ、特にC.I.ソルベントレッド23,43,48,49、C.I.ソルベントバイオレット13、C.I.アシッドバイオレット43が好ましい。これらの染料は1種単独であるいは2種以上を併用して用いることができる。
シアンに係る染料としては、C.I.ソルベントブルー25,36,60,70,93,95,63,67,44,40,35,11,02,01;C.I.アシッドブルー9,74などが挙げられ、特にC.I.ソルベントブルー63、C.I.アシッドブルー9,74が好ましい。これらの染料は1種単独であるいは2種以上を併用して用いることができる。
また、着色剤としては、耐光性の向上を図るために、有機顔料を併用することができる。
有機顔料を併用する場合、当該有機顔料の添加量は、染料の5〜40質量%、彩度の観点から好ましくは5〜20質量%程度に抑えることが好ましい。
有機顔料としては、具体的には、下記に例示するようなものを挙げることができる。
イエロー用の有機顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー156などが挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の有機顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222などが挙げられる。
シアン用の有機顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7などが挙げられる。
有機顔料としては、表面改質されたものを使用することもできる。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用することができ、具体的にはシランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤などを好ましく用いることができる。
着色剤の添加量は、その全量がトナー全体に対して1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%の範囲とされる。
以上のような着色剤が含有されたトナーを製造する方法としては、特に限定されるものではなく、公知の種々の方法を採用することができる。具体的には、粉砕法、懸濁重合法、ミニエマルション重合凝集法、乳化重合凝集法、溶解懸濁法、ポリエステル分子伸長法などを挙げることができる。
〔結着樹脂〕
トナーを構成するトナー粒子が粉砕法、溶解懸濁法などによって製造される場合には、トナーを構成する結着樹脂として、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合体樹脂、オレフィン系樹脂などのビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテル、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスルフォン、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂などの公知の種々の樹脂を用いることができる。これらは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの結着樹脂に離型剤や着色剤などを添加し、二軸混練機などを使用して混練し、次いで粉砕および分級することにより、トナー粒子を得ることができる。
一方、トナーを構成するトナー粒子が懸濁重合法、ミニエマルション重合凝集法、乳化重合凝集法などによって製造される場合には、トナーを構成する各樹脂を得るための重合性単量体として、例えばスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンなどのスチレンあるいはスチレン誘導体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルなどのメタクリル酸エステル誘導体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル誘導体;エチレン、プロピレン、イソブチレンなどのオレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニル類;プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物類;ビニルナフタレン、ビニルピリジンなどのビニル化合物類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸またはメタクリル酸誘導体などのビニル系単量体を挙げることができる。これらのビニル系単量体は、1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、重合性単量体としてイオン性解離基を有するものを組み合わせて用いることが好ましい。イオン性解離基を有する重合性単量体は、例えばカルボキシル基、スルフォン酸基、リン酸基などの置換基を構成基として有するものであって、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマール酸、マレイン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリレートなどが挙げられる。
さらに、重合性単量体として、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレートなどの多官能性ビニル類を用いて架橋構造の結着樹脂を得ることもできる。
〔離型剤〕
トナーを構成するトナー粒子中には、必要に応じて離型剤が含有されていてもよい。離型剤としては、公知の種々のワックスを用いることができる。
トナーにおける離型剤の添加量は、結着樹脂に対して1〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは5〜20質量%である。
〔荷電制御剤〕
また、トナーを構成するトナー粒子中には、必要に応じて荷電制御剤が含有されていてもよい。荷電制御剤としては、公知の種々の化合物を用いることができる。
〔トナー粒子の粒径〕
トナー粒子の粒径は、体積基準のメジアン径で3〜8μmであることが好ましい。この粒径は、懸濁重合法によりトナー粒子を形成させる場合には、油滴の分散径を調節することによって制御することができる。
体積基準のメジアン径が3〜8μmであることにより、細線の再現性や、写真画像の高画質化が達成できると共に、トナーの消費量を大粒径トナーを用いた場合に比して削減することができる。
トナーの体積基準のメジアン径は「コールターマルチサイザー3」(ベックマン・コールター社製)に、データ処理用ソフト「Software V3.51」を搭載したコンピューターシステムを接続した測定装置を用いて測定・算出されるものである。具体的には、トナー0.02gを、界面活性剤溶液20mL(トナーの分散を目的として、例えば界面活性剤成分を含む中性洗剤を純水で10倍希釈した界面活性剤溶液)に添加して馴染ませた後、超音波分散を1分間行い、トナー分散液を調製し、このトナー分散液を、サンプルスタンド内の「ISOTONII」(ベックマン・コールター社製)の入ったビーカーに、測定装置の表示濃度が8%になるまでピペットにて注入する。ここで、この濃度範囲にすることにより、再現性のある測定値を得ることができる。そして、測定装置において、測定粒子カウント数を25000個、アパーチャ径を50μmにし、測定範囲である1〜30μmの範囲を256分割しての頻度値を算出し、体積積算分率の大きい方から50%の粒子径が体積基準のメジアン径とされる。
〔外添剤〕
上記のトナー粒子は、そのままで本発明の二成分現像剤のトナーを構成することができるが、流動性、帯電性、クリーニング性などを改良するために、当該トナー粒子に、いわゆる後処理剤である流動化剤、クリーニング助剤などの外添剤を添加して本発明に係るトナーを構成してもよい。
後処理剤としては、例えば、シリカ微粒子、アルミナ微粒子、酸化チタン微粒子などよりなる無機酸化物微粒子や、ステアリン酸アルミニウム微粒子、ステアリン酸亜鉛微粒子などの無機ステアリン酸化合物微粒子、あるいは、チタン酸ストロンチウム、チタン酸亜鉛などの無機チタン酸化合物微粒子などが挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これら無機微粒子はシランカップリング剤やチタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコーンオイルなどによって、耐熱保管性の向上、環境安定性の向上のために、表面処理が行われていることが好ましい。
これらの種々の外添剤の添加量は、その合計が、トナー100質量部に対して0.05〜5質量部、好ましくは0.1〜3質量部とされる。また、外添剤としては種々のものを組み合わせて使用してもよい。
〔キャリア〕
本発明の二成分現像剤のキャリアを構成するキャリア粒子は、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなる樹脂被覆型のものである。
〔樹脂被覆層〕
そして、本発明に係るキャリア粒子の樹脂被覆層を構成するテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)は、下記一般式(1)で表される構成単位を有する化合物とされる。
一般式(1):−(CF2 −CF2 m (Rf OCF−CF2 n
〔上記一般式(1)において、Rf は、炭素数1〜12のパーフルオロアルキル基、mおよびnは、m:n=72:28〜99:1を満たす自然数である。〕
以下、このテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を、「特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)」という。
上記一般式(1)において、基Rf としては、特に、耐汚染性および樹脂被覆層の耐磨耗性の観点から、炭素数3〜12のパーフルオロアルキル基が好ましい。
また、上記一般式(1)において、基(CF2 −CF2 )および基(Rf OCF−CF2 )の共重合比を表すm:nは、特に、上記と同様に耐汚染性および樹脂被覆層の耐磨耗性の観点から、92:8〜98:2であることが好ましい。
基(CF2 −CF2 )の共重合比が過小である場合は、樹脂被覆層の形成工程における製造の安定性に劣り、一方、基(CF2 −CF2 )の共重合比が過大である場合は、得られるキャリアに十分な耐汚染性および耐摩耗性が得られないおそれがある。
この特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)は、耐磨耗性の観点から、質量平均分子量(Mw)が20万〜100万であることが好ましく、さらに好ましくは40万〜75万である。
本発明に係るキャリア粒子の樹脂被覆層は、例えば、上記のような特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)よりなる球状粒子(以下、「PFA微粒子」ともいう。)を用いて、これに機械的衝撃力を加えることにより形成されることが好ましい。
このPFA微粒子の粒径は、体積基準のメジアン径で0.06〜0.3μmである。
このようなPFA微粒子を用いて形成された樹脂被覆層は、緻密性が高いために、得られるキャリアの帯電量分布がシャープなものとなると共に高い耐摩耗性が得られる。
PFA微粒子は、例えば、通常の乳化重合法により得ることができる。
一例を挙げると、(1)中性末端基または所望によりフッ素原子(F)に代えて1または2以上の水素原子(H),塩素原子(Cl)を含む末端基を有するパーフルオロアルキルビニルエーテルの水性微細乳化物を調製し、(2)この水性微細乳化物のパーフルオロアルキルビニルエーテル油相が、反応媒体1L当たり好ましくは2.2〜50mL、より好ましくは3〜30mLの濃度で存在するよう水性微細乳化物を重合器中へ供給し、(3)反応媒体を重合器中へ供給し、重合器中を脱気し、重合器中をテトラフロオロエチレン(TFE)ガスで加圧し、所望により界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、連鎖移動剤を加え、(4)開始剤を加えて重合反応を開始させ、所望により、重合の過程で界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、連鎖移動剤を追加しながら重合反応を継続し、その後、(5)得られた重合体球状粒子の乳化物を遠心沈降機で濃縮して界面活性剤、安定剤を除去し、乾燥させることにより、PFA微粒子が得られる。
重合体球状粒子の乳化物の融点は、200℃以上であるので、スプレードライ法、バットに移してオーブン内で容易に乾燥することができる。乾燥後は、エジェクター、ジェットミルなど解砕機を用いて解砕することが好ましい。
機械的衝撃力を用いた、PFA微粒子による樹脂被覆層の形成は、具体的には、例えば、芯材となる磁性体粒子とPFA微粒子とを高速撹拌型装置に投入し、撹拌翼の周速が6〜10m/秒となる条件で、20〜120分間混合し、磁性体粒子およびPFA微粒子間に機械的衝撃力を作用させることにより、行われる。撹拌温度は20〜120℃とされる。また、機械的衝撃力を付与した後、220〜300℃で1〜4時間焼成することが好ましい。この焼成においては、ロータリーキルンなどを用い、緩やかに撹拌しながら焼成することが好ましい。
樹脂被覆層の平均厚さは、キャリアの耐久性と低抵抗化の両立の観点から50〜4,000nmであることが好ましく、より好ましくは200〜3,000nmである。
樹脂被覆層の平均厚さは、以下の方法により算出される値である。
すなわち、集束イオンビーム試料作成装置「SM12050」(エスエスアイナノテクノロジー(株)製)を用いてキャリア粒子の薄片を作製し、その後、その薄片の断面を透過型電子顕微鏡「JEM−2010F」(日本電子(株)製)にて5,000倍の視野で観察し、その視野における最大層厚となる部分と最小層厚となる部分の平均値が、樹脂被覆層の平均厚さとされる。
〔磁性体粒子〕
本発明に係るキャリアを構成する磁性体粒子は、キャリアの芯粒子となるものであり、このような磁性体粒子としては、鉄粉、マグネタイト、各種フェライトよりなる粒子などを挙げることができる。これらの中で好ましいものはマグネタイトや各種フェライトよりなる粒子である。各種フェライトの中では、銅、亜鉛、ニッケル、マンガンなどの重金属を含有するフェライトや、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属を含有する軽金属フェライトが好ましい。特に、特開2004−4648号公報に開示されるようなマンガン−マグネシウムフェライトを用いることが好ましい。
磁性体粒子の粒径は、体積基準のメジアン径で20〜35μmであることが好ましい。
磁性体粒子の体積基準のメジアン径は、レーザー回折式粒度分布測定装置「HEROS KA」(日本レーザー株式会社製)を用いて湿式にて測定されるものである。具体的には、まず、焦点位置200mmの光学系を選択し、測定時間を5秒に設定する。そして、測定用の磁性体粒子を0.2%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液に加え、超音波洗浄機「US−1」(asone社製)を用いて3分間分散させて測定用試料分散液を作製し、これを「HEROS KA」に数滴供給し、試料濃度ゲージが測定可能領域に達した時点で測定を開始する。
磁性体粒子の磁化の強さは、得られるキャリアの磁化の強さが1kOeの磁場中において65〜80emu/gの範囲となる大きさであることが好ましい。
磁性体粒子の磁化の強さは、振動型磁力測定機「VSM−P7」(東英工業社製)を用いて測定されるものである。
〔キャリアの抵抗〕
本発明に係るキャリアの初期抵抗は、1×108 〜3×1010Ωcmであり、より好ましくは2×108 〜1×1010Ωcmである。
初期抵抗が1×108 未満である場合は、現像装置における未現像トナーの回収性が向上し、いわゆる現像ゴーストの形成の抑制に極めて有効であるが、トナーへの帯電付与性が低く、トナーを十分に帯電させることができずに形成される画像にカブリが発生することがある。一方、初期抵抗が3×1010Ωcmを超える場合は、トナーが過度に帯電されてしまうことがある。
キャリアの抵抗は、磁気ブラシによる現像条件下に動的に測定される抵抗とされる。具体的には、感光体ドラムと同寸法のアルミ製電極ドラムを感光体ドラムに置き換え、現像スリーブ上にキャリア粒子を供給して磁気ブラシを形成させ、この磁気ブラシを電極ドラムと摺擦させ、このスリーブとドラムとの間に電圧(500V)を印加して両者間に流れる電流を測定し、この測定値xを下記式(1)に当てはめることによってキャリアの抵抗が算出される。
式(1):キャリアの抵抗 DVR(Ωcm)=(V/I)×(N×L/Dsd)
(上記式(1)において、
V:現像スリーブとドラム間の電圧(V)
I:測定電流値(A)
N:現像ニップ幅(cm)
L:現像スリーブ長(cm)
Dsd:現像スリーブとドラム間距離(cm)である。)
ただし、本発明においては、V=500(V)、N=1(cm)、L=6(cm)、Dsd=0.06(cm)として測定を行うものとする。
〔キャリアの磁化の強さ〕
また、キャリアは、その磁化の強さが1kOeの磁場中において65〜80emu/gの範囲であることが好ましい。
1KOeの磁場中における磁化の強さは、振動型磁力測定機「VSM−P7」(東英工業社製)を用いて測定されるものである。
キャリアの磁化の強さが1kOeの磁場中において65emu/g未満である場合は、キャリア粒子が現像装置のマグネットロールに保持される力が小さなものとなってキャリア飛散が生じ、一方、キャリアの磁化の強さが1kOeの磁場中において80emu/gを超える場合は、形成される磁気ブラシが硬いものとなってソフトな現像ができないおそれがある。
〔キャリア粒子の粒径〕
本発明に係るキャリア粒子は、その粒径が、体積基準のメジアン径で20〜35μmであることが好ましい。
キャリア粒子の体積基準のメジアン径は、レーザー回折式粒度分布測定装置「HEROS KA」(日本レーザー株式会社製)を用いて湿式にて測定されるものである。具体的には、まず、焦点位置200mmの光学系を選択し、測定時間を5秒に設定する。そして、測定用のキャリア粒子を0.2%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液に加え、超音波洗浄機「US−1」(asone社製)を用いて3分間分散させて測定用試料分散液を作製し、これを「HEROS KA」に数滴供給し、試料濃度ゲージが測定可能領域に達した時点で測定を開始する。
〔二成分現像剤〕
以上のようなキャリアと、トナーとが混合されて本発明の二成分現像剤とされる。
本発明の二成分現像剤におけるトナーおよびキャリアの混合比率は、二成分現像剤におけるトナー濃度が3〜20質量%、好ましくは4〜15質量%であることが好ましい。
〔画像形成方法〕
本発明の二成分現像剤は、電子写真法による画像形成方法に好適に使用することができる。
以上の二成分現像剤によれば、基本的に、着色剤として染料を有するものが用いられているために透明性に優れて形成される画像に高い彩度が得られ、しかも、キャリアとしてテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)によって被覆されたものが用いられているために、長期保存および長期使用に伴うキャリア汚染の発生が抑制され、寿命が長く高いメンテナンス性が得られる。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔磁性体粒子の調製例1〕
酸化鉄55モル%、酸化マンガン40モル%、酸化マグネシウム5モル%、並びに、酸化鉄、酸化マンガンおよび酸化マグネシウムの合計総モルに対して0.8モル%の酸化ストロンチウムを添加し、さらにバインダーとしてポリビニルアルコールを上記酸化物(固形分)100質量部に対して1質量部、分散剤としてポリカルボン酸ナトリウムを1質量部、シリコーン消泡剤を1質量部添加し、固形分55%とした原料スラリーをアトライターにより湿式粉砕・分散し、スラリー〔1〕を作製した。
このスラリー〔1〕からスプレードライヤーによって平均粒径30μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により20μm以下のものを除去した。次いで、ロータリーキルンによりバインダーなどの添加物を700℃で除去した。その後、焼成雰囲気が調整可能な電気炉を用いて、酸素濃度0.05%以下、焼成温度1300℃、最高温度の焼成時間5時間、焼成雰囲気を解除する時の焼成物温度350℃である条件において焼成した。焼成物を解砕、分級した後、回転式連続炉で内部の酸素濃度21%、温度500℃で熱処理して表面処理を行うことにより、体積基準のメジアン径35μmの磁性体粒子〔1〕を得た。この磁性体粒子〔1〕の1KOeの磁場中における磁化の強さは、70emu/gであった。
〔磁性体粒子の調製例2〕
磁性体粒子の調製例1において、スラリー〔1〕をスプレードライヤーにより平均粒径25μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により15μm以下を除去したことの他は同様にして、体積基準のメジアン径30μmの磁性体粒子〔2〕を得た。
〔磁性体粒子の調製例3〕
磁性体粒子の調製例1において、スラリー〔1〕をスプレードライヤーにより平均粒径20μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により10μm以下を除去したことの他は同様にして、体積基準のメジアン径25μmの磁性体粒子〔3〕を得た。
〔磁性体粒子の調製例4〕
磁性体粒子の調製例1において、スラリー〔1〕をスプレードライヤーにより平均粒径15μmの球状造粒乾燥物を得、これを気流分級により15μm以下を除去したことの他は同様にして、体積基準のメジアン径20μmの磁性体粒子〔4〕を得た。
〔キャリアの調製例1〕
磁性体粒子〔1〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=90:10、Rf ;炭素数8のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.17μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、水平主撹拌羽根の周速を8.0m/秒に設定し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与した。次いで、ロータリーキルンに移送し、このロータリーキルンの内壁が周速2.5m/秒で回転する条件で撹拌させながら、250℃で2時間焼成することにより、本発明に係るキャリア〔1〕を得た。このキャリア〔1〕の粒径は体積基準のメジアン径で37μmであった。
〔キャリアの調製例2〕
磁性体粒子〔2〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=98:2、Rf ;炭素数6のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.06μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、本発明に係るキャリア〔2〕を得た。このキャリア〔2〕の粒径は体積基準のメジアン径で32μmであった。
〔キャリアの調製例3〕
磁性体粒子〔3〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=84:16、Rf ;炭素数4のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)75万、体積基準のメジアン径0.15μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、本発明に係るキャリア〔3〕を得た。このキャリア〔3〕の粒径は体積基準のメジアン径で27μmであった。
〔キャリアの調製例4〕
磁性体粒子〔4〕100質量部、および、特定のテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(m:n=72:28、Rf ;炭素数2のパーフルオロ基、質量平均分子量(Mw)60万、体積基準のメジアン径0.28μm)8質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、本発明に係るキャリア〔4〕を得た。このキャリア〔4〕の粒径は体積基準のメジアン径で22μmであった。
〔比較用キャリアの調製例1〕
磁性体粒子〔1〕100質量部、および、テトラフルオロエチレン重合体(質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.30μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、比較用のキャリア〔5〕を得た。この比較用のキャリア〔5〕の粒径は体積基準のメジアン径で37μmであった。
〔比較用キャリアの調製例2〕
磁性体粒子〔2〕100質量部、および、アクリル酸パーフルオロエチル重合体(質量平均分子量(Mw)70万、体積基準のメジアン径0.25μm)4質量部を、高速撹拌混合機に投入し、品温75〜85℃で20分間繰返して衝撃力を付与することにより、比較用のキャリア〔6〕を得た。この比較用のキャリア〔6〕の粒径は体積基準のメジアン径で33μmであった。
〔トナーの調製例M1〕
非晶性ポリエステル樹脂(軟化点112℃) 100質量部
C.I.ソルベントレッド49 8質量部
カルナバワックス 6質量部
をヘンシェルミキサーで予備混合した後、二軸押し出し混練機で混練し、ジェットミルと気流式分級機で粉砕、分級し、疎水性シリカ0.6質量部とヘンシェルミキサーで外添剤混合することにより、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔M1〕とする。
ここで、体積基準のメジアン径(D50)は、「コールターマルチサイザーIII 」(ベックマン・コールター社製)に、データ処理用ソフト「Software V 3.51」を搭載したコンピューターシステム(ベックマン・コールター社製)を接続した装置を用いて測定した。
〔トナーの調製例M2〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントバイオレット13を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.4μmのトナーを得た。これをトナー〔M2〕とする。
〔トナーの調製例M3〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドバイオレット43を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔M3〕とする。
〔トナーの調製例M4〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド48を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.4μmのトナーを得た。これをトナー〔M4〕とする。
〔トナーの調製例M5〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド43を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔M5〕とする。
〔トナーの調製例M6〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド43を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔M6〕とする。
〔トナーの調製例M7〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントレッド23を8質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔M7〕とする。
〔トナーの調製例C1〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントブルー63を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔C1〕とする。
〔トナーの調製例C2〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドブルー9を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔C2〕とする。
〔トナーの調製例C3〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドブルー74を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔C3〕とする。
〔トナーの調製例C4〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.アシッドブルー74を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔C4〕とする。
〔トナーの調製例Y1〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー93を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔Y1〕とする。
〔トナーの調製例Y2〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー162を7質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔Y2〕とする。
〔トナーの調製例Y3〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー162を5質量部およびC.I.ピグメントイエロー93を2質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.3μmのトナーを得た。これをトナー〔Y3〕とする。
〔トナーの調製例Y4〕
トナーの調製例M1において、C.I.ソルベントレッド49を8質量部の代わりにC.I.ソルベントイエロー93を5質量部およびC.I.ピグメントイエロー74を2質量部用いたことの他は同様にして、体積基準のメジアン径(D50)7.2μmのトナーを得た。これをトナー〔Y4〕とする。
〔二成分現像剤の作製例M1〜M8,C1〜C4,Y1〜Y4、比較用の二成分現像剤の作製例m1〜m2,c1〜c2,y1〜y2〕
各々、表1の処方に従って、上記のキャリア〔1〕〜〔4〕および比較用のキャリア〔5〕,〔6〕94質量部、並びに、上記のトナー〔M1〕〜〔M7〕,〔C1〕〜〔C4〕,〔Y1〕〜〔Y4〕6質量部を、V型混合機で20分間混合し、二成分現像剤〔M1〕〜〔M8〕,〔C1〕〜〔C4〕,〔Y1〕〜〔Y4〕および比較用の二成分現像剤〔m1〕〜〔m2〕,〔c1〕〜〔c2〕,〔y1〕〜〔y2〕を作製した。
Figure 2010134022
〔実施例1〜8,比較例1〜2〕
以上の二成分現像剤〔M1〕〜〔M8〕,〔C1〕〜〔C4〕,〔Y1〕〜〔Y4〕および比較用の二成分現像剤〔m1〕〜〔m2〕,〔c1〕〜〔c2〕,〔y1〕〜〔y2〕を用いて耐キャリア汚染性および現像剤寿命についての評価を行った。結果を表2に示す。
なお、市販の複合機「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)の改造機に、上記の現像剤を投入した現像装置を装填して画像形成を行ったところ、いずれによっても高い彩度で色再現性に優れた初期画像が得られることが確認された。
〔キャリアの耐汚染性〕
以上の二成分現像剤を、それぞれ、非磁性二成分現像方式の画像形成装置「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)の改造機に装填し、日本画像学会発行のテストチャート No.5−1のフルカラー複写画像を300万枚プリントする耐刷試験後、二成分現像剤2gをサンプリングし、0.2%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液中において、磁石を用いて洗浄し、その後、上澄みが透明になるまでイオン交換水ですすいだ後、40℃の温風で乾燥させることにより、キャリアからトナーを分離させた。このトナーを分離させたキャリア1gを、40℃で8時間、酢酸エチル20mLとアズワンシェーカーで撹拌し、樹脂被覆層を汚染した染料を抽出した。次いで、メンブレンフィルターによって磁性体粒子の破砕物などを除去した抽出溶液について透過スペクトルの測定を行い、トナーの染料の最大吸収ピーク波長における透過濃度を、使用前の二成分現像剤に係る透過濃度を100%として算出してキャリアの耐汚染性を評価した。なお、これが70%以上である場合は、帯電性の低下への影響は小さいとして合格と判断される。
〔二成分現像剤の寿命〕
以上の二成分現像剤を、表2に記載の組み合わせに従って用い、非磁性二成分現像方式の画像形成装置「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)に装填し、日本画像学会発行のテストチャート No.5−1のフルカラー複写画像を300万枚プリントする耐刷試験を行い、形成されたフルカラー画像に、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーのいずれかのトナー飛散の増加による画像汚れ、またはカブリが目視で検出された時点のプリント枚数を調査して二成分現像剤の寿命を評価した。なお、100万枚以上に画像汚れまたはカブリが検出されなければ合格と判断される。
Figure 2010134022

Claims (3)

  1. 結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子よりなるトナーと、磁性体粒子の表面に樹脂被覆層が設けられてなるキャリア粒子よりなるキャリアとからなる二成分現像剤において、
    前記トナー粒子の着色剤が少なくともその一部に染料を含み、かつ、前記キャリア粒子の樹脂被覆層がテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなることを特徴とする二成分現像剤。
  2. 前記樹脂被覆層が、体積基準のメジアン径が0.06〜0.3μmである、前記テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)の球状粒子を用いて、機械的衝撃力を加えることにより形成したものであることを特徴とする請求項1に記載の二成分現像剤。
  3. 前記キャリアの体積基準のメジアン径が20〜35μmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二成分現像剤。
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