JP2010133894A - 制御棒操作監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導電動機を有する制御棒駆動機構を動作制御する高信頼性の制御棒操作監視装置を提供する。
【解決手段】電磁ブレーキ11付の誘導電動機9を用いた制御棒駆動機構10は、制御棒操作監視装置110により制御される。制御棒操作監視装置110は、運転員の入力を受付け、操作指令C1を出力する制御棒操作監視盤20と、制御棒駆動機構10ごとに設けられ、操作指令C1と制御棒位置検出器15の信号とにもとづき駆動目標位置を算出し、挿入/引抜指令C2を出力する制御棒位置伝送補助盤30と、制御棒駆動機構10ごとに設けられ、挿入/引抜指令C2に応じて誘導電動機9の回転方向を切り替え、電力供給をオン・オフ制御する制御棒駆動補助盤40を含んでいる。電流値測定器44は誘導電動機9の負荷電流を測定し、電流値判定部35が前記負荷電流値と誘導電動機9の定格電流値とを比較して、制御棒駆動状態の異常低速駆動状態を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、沸騰水型原子炉の制御棒操作監視装置に係り、特に制御棒駆動機構に誘導電動機を採用し、制御棒を挿入/引抜操作することにより原子炉出力を制御する制御棒操作監視装置に関する。
改良型沸騰水型原子炉(ABWR)では、制御棒の駆動により原子炉出力を制御している。制御棒の駆動には制御棒駆動機構と、それを制御監視する制御棒操作監視装置が用いられる。制御棒操作監視装置は、インバータ、インバータ制御装置、ブレーキ励磁装置、位置検出器、制御棒操作監視盤、制御棒位置制御装置(本発明の実施形態における制御棒位置伝送補助盤に対応する)などから構成される。
制御棒駆動機構は、ステップモータ、ステップモータに連結されたボールねじ、ボールねじと噛み合うボールナット、およびボールナットに取り付けられて軸方向に伸びる連結棒を備え、ステップモータの正転または逆転により、制御棒が炉心に向かう挿入駆動、挿入方向とは逆方向に駆動する引抜き駆動が可能となっている。また制御棒駆動機構は、制御棒の位置検出用にステップモータの回転角度に対応した電圧信号を出力する回転機である位置検出器、およびステップモータの回転軸に連結された電磁ブレーキを有する。
制御棒の操作は、制御棒操作監視盤からの駆動操作指令により、制御棒操作手順に従い行われる。駆動操作指令はブレーキ励磁装置とインバータに送信され、ブレーキ励磁装置は、制御棒駆動装置の電磁ブレーキを励磁することによりブレーキを解除し、インバータはパルス電流をステップモータに印加しステップモータを回転させる。
制御棒位置制御装置は、位置検出器から入力される電圧により位置を検出し、位置信号をインバータに出力する。インバータは制御棒の駆動目標位置の手前から出力周波数を低下させ回転数を下げる。ブレーキ励磁装置は、ステップモータが完全に停止した後に電磁ブレーキの励磁を止めブレーキを動作させる。電磁ブレーキは制御棒駆動中および停止制御時に一切動作せず、ステップモータの停止後に制御棒の自重で制御棒が移動することを防止する。
ステップモータによる制御棒操作は制御棒位置制御を精度よく行える。しかし、ステップモータの回転を制御するためのインバータおよびインバータ制御装置がステップモータと同数分必要となり、設備が複雑かつ高価になる。このため、設備の簡略化を目的として、制御棒の電動駆動源に誘導電動機を用いることが検討されている。この誘導電動機をオン・オフ制御して制御棒を駆動すると、ステップモータの場合に必要であったインバータおよびインバータ制御装置が不要となり、設備を簡略化でき、コンパクトに構成することで保守性が向上し、かつ安価な設備を提供できる。誘導電動機を用いた制御棒駆動に関する技術としては、例えば、特許文献1などに記載されているものがある。
特開2001−228278号公報
誘導電動機を用いた制御棒駆動の場合、制御棒操作監視装置からの駆動操作指令により誘導電動機への電力供給を開始することで誘導電動機は回転を開始し、同時に制御棒は挿入/引抜駆動を開始する。駆動開始後、誘導電動機は定格速度に達する。その後、誘導電動機は定格速度で回転し、制御棒はこの定格速度に応じた速度で定速駆動される。制御棒位置が制御棒停止の駆動目標位置の所定距離手前の位置に達したとき、制御棒操作監視装置からの指令により誘導電動機への電力供給を停止する。電力供給停止後、制御棒の自重による制御棒位置の下降を阻止するために、電磁ブレーキをかけ、誘導電動機の回転を確実に停止させ、制御棒位置を保持する。
以上のように制御棒駆動源に誘導電動機を用いてオン・オフ制御する場合には、周波数制御によって回転数を制御できない。また、誘導電動機の製作による個体差、および、原子炉圧力容器底部に接続された制御棒駆動機構ハウジング下端部において、誘導電動機の回転軸の周囲に配された回転軸を水密に軸封するパッキンによる摩擦の個体差に起因する負荷トルクは制御棒ごとに異なる。その結果、各々の制御棒の駆動速度も異なる。さらに、各制御棒の駆動源である電源電圧および周波数の変動によっても駆動速度が異なることが考えられる。
制御棒がそれぞれ異なる速度で駆動されると、制御棒の位置に偏差が生じる。各制御棒の位置に偏差が生じると、原子炉内の出力分布の対称性が崩れ、燃料に熱的なストレスを与える可能性がある。前記した特許文献1に記載されている従来技術は、複数の制御棒を誘導電動機で駆動してグループ操作(ギャング操作)する際に、各制御棒の駆動速度偏差から制御棒位置偏差を予測し、ギャング操作される複数の制御棒の駆動と停止を判定している。しかし、この方法はあくまでギャング操作に特化したものであり、制御棒を単独操作(単一操作)する際に、制御棒の駆動速度を監視するのには有効でない。
前記したように誘導電動機の特性から製作個体差、負荷トルク差が存在するのは明らかであるが、誘導電動機の起動停止時を除く動作時において定格速度より遅い速度で駆動する場合は、誘導電動機などの故障が考えられる。特許文献1に記載されている従来技術により、制御棒の駆動速度偏差、位置偏差の監視は行われているが、短距離の制御棒駆動を繰り返すと、制御棒間の位置偏差が広がらず、誘導電動機などの故障を見逃す可能性がある。そのため、制御棒の低速駆動状態を制御棒間の駆動速度偏差や位置偏差によらずに制御棒ごとに監視することが必要である。
本発明の目的は、誘導電動機を有する制御棒駆動機構を用いて、単一あるいはギャング操作される制御棒の低速駆動状態を監視し、故障診断を行うことで、誘導電動機などの故障に対する早期発見を促し、高信頼性の制御棒操作監視装置を提供することにある。
本発明は、単一または複数の制御棒に対して駆動操作指令を出力する制御棒操作部と、制御棒駆動機構ごとに設けられ、制御棒操作部から入力された駆動操作指令と、制御棒駆動機構に設けられた制御棒位置検出器の信号にもとづき駆動目標位置を算出し、挿入/引抜指令を出力する駆動目標位置出力部と、制御棒駆動機構ごとに設けられ、挿入/引抜指令の指示する制御棒の挿入/引抜操作方向によって誘導電動機の回転方向を切り替える回転方向切替部と、挿入/引抜指令にもとづいて誘導電動機と電磁ブレーキへの電力供給をオン・オフ制御するスイッチ部と、を有する電動機駆動部と、誘導電動機の負荷電流を測定する電流値測定器と、電流値測定器により測定された誘導電動機の負荷電流値と誘導電動機の定格電流値とを比較して、制御棒の駆動状態の異常低速駆動状態を検出する電流値判定部と、電流値判定部による制御棒の異常低速駆動状態の検出結果を受信したとき、運転員に異常低速駆動状態を通知する故障診断部と、を備えることを特徴とする。
特に、駆動目標位置出力部は、制御棒位置検出器からの信号にもとづき制御棒の現在位置を判定する制御棒位置判定部と、タイマと、駆動操作指令と制御棒位置判定部からの制御棒の現在位置とにもとづいて駆動目標位置、駆動目標距離を算出し、駆動目標距離と誘導電動機の定格速度にもとづいて駆動時間を算出し、挿入/引抜指令を出力開始するとともに、タイマの計時をスタートさせ、算出された駆動時間内に、制御棒が駆動目標位置に達したか否かを判定する駆動目標位置判定部と、を有し、駆動目標位置判定部は、駆動時間内に制御棒が駆動目標位置の所定距離手前に達した場合には、電動機駆動部への前記挿入/引抜指令の出力を停止し、駆動時間内に駆動目標位置に達していない場合には、故障診断部へ制御棒挿入/引抜_未完信号を出力するとともに、電流値判定部が検出した制御棒の異常低速駆動状態の検出結果を出力する構成とすると良い。
本発明によれば、単に制御棒の駆動開始前の現在位置から駆動目標位置を算出して、駆動目標位置に達したか否かで、制御棒駆動の異常を検知するだけでなく、制御棒駆動時の誘導電動機の負荷電流値を定格電流値と比較して、制御棒の駆動状態の異常低速駆動状態を検出し、故障診断部が運転員に表示するので、単一操作およびギャング操作のいずれでも制御棒駆動機構の故障などの原因が早期に発見しやすくなる。
特に、駆動目標位置出力部はタイマと、駆動時間内に制御棒が駆動目標位置に達したか否かを判定する駆動目標位置判定部を有し、駆動目標位置判定部が、駆動時間内に駆動目標位置に達していないと判定したときに、故障診断部へ制御棒挿入/引抜_未完信号を出力するとともに、電流値判定部が検出した制御棒の異常低速駆動状態の検出結果を出力する構成としているので、一時的に誘導電動機の負荷が大きくなっても、所定の駆動時間内に制御棒が駆動目標位置に達した場合は、制御棒の異常低速駆動状態を運転員に表示出力しないので、誤検出を防止できる。
また、例えば、「ステップ」モードの操作、「連続」モードの操作の場合にも、駆動時間に応じて的確に制御棒の異常低速駆動状態を判定して運転員に表示出力できる。
本発明により、誘導電動機を有する制御棒駆動機構を用いて、単一あるいはギャング操作される制御棒の低速駆動状態を監視し、故障診断を行うことで、誘導電動機などの故障に対する早期発見を促し、高信頼性の制御棒操作監視装置を提供できる。
次に、本発明の好適な実施形態である制御操作監視装置について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
《原子炉の概略》
図1は、本発明の実施形態に係る制御棒操作監視装置と、それを適用した改良型沸騰水型原子炉の概略構成図である。
図1に示すように、改良型沸騰水型原子炉(以下、「ABWR」と称する)100の原子炉圧力容器5内には、冷却水19に浸された状態で複数の燃料集合体2が林立設置されて炉心1を構成している。そして、複数本の横断面形状が十字形の制御棒3が、4体の燃料集合体2間に挿入、引き抜き自在に設置されている(図1では、代表的に1本の制御棒3とそれに対応した1体の制御棒駆動機構10のみが表示されている)。各制御棒3は、連結棒4(中空ピストンとも称する)と、例えば、バイオネットカップリングで連結され、連結棒4が下方に延び、原子炉圧力容器5の底部に溶接固定された長尺管状の制御棒駆動機構ハウジング8内に収納された制御棒駆動機構10と接続されている。
この制御棒駆動機構10は、制御棒3ごとに個別に設けられている。130万kW級ABWR100の場合、制御棒3は205本ある。
ちなみに、図1では、原子炉のみを表示し、再循環系や、蒸気タービンによって発電する主蒸気系、給水系などは省略してある。
(制御棒駆動機構)
制御棒駆動機構10は、図1に示すように下方側から制御棒駆動機構ハウジング8の下端に取り付けられた誘導電動機9と、誘導電動機9の回転軸と連結器12を介して接続されたボールねじ13、ボールねじ13と噛み合うボールナット14、ボールナット14の上面に自重で着座した前記連結棒4を含んで構成されている。誘導電動機9は、電磁ブレーキ11を有しており、誘導電動機9の回転軸は、制御棒駆動機構ハウジング8下端部においてパッキン8aにより水密に軸封されている。そして、誘導電動機9を正転/逆転させることにより、制御棒3を炉心1内に挿入/引抜の操作が可能となっている。
また、制御棒駆動機構10は、誘導電動機9の回転軸に連結された制御棒位置検出器15を有する。制御棒位置検出器15としては、具体的例として、例えば、レゾルバが考えられる。
ちなみに、連結棒4は、中空管形状であり、制御棒3が下方に引き抜かれるとき、その中空部分に前記したボールねじ13が挿入される構造となっている。
《制御棒操作監視装置》
次に、制御棒駆動機構10を動作制御する制御棒操作監視装置110について説明する。制御棒操作監視装置110は、ABWR100の中央制御室内に設置され、運転員が制御棒3の挿入/引抜を操作したり、制御棒3の炉心1内への挿入位置を監視したりするための制御棒操作監視盤20と、制御棒操作監視盤20と通信し、制御棒操作監視盤20の後記する制御棒操作部21からの操作指令C1(駆動目標位置、動作モード、挿入/引抜)の内容と現在の制御棒位置を比較し、制御棒操作が必要な場合に後記する制御棒駆動補助盤(電動機駆動部)40に挿入/引抜指令C2を出力する制御棒位置伝送補助盤(駆動目標位置出力部)30と、誘導電動機9および電磁ブレーキ11の動作を制御するための機器を有する制御棒駆動補助盤40と、を含んで構成されている。
ここで、操作指令C1が請求項に記載の「駆動操作指令」に対応する。
ちなみに、制御棒位置伝送補助盤30および制御棒駆動補助盤40は、図1では省略して1つだけを代表的に表示してあるが、これらは制御棒駆動機構10ごとに設けられ、ユニット化して筺体の中にまとめて格納されている。
また、制御棒位置伝送補助盤30をユニット化して収めた筺体は、中央制御室に配置された各種の操作盤の背面スペースまたはその階下の部屋に配置され、制御棒駆動補助盤40をユニット化して収めた筺体は、現場盤として、原子炉建屋の原子炉格納容器の外側の部屋に配置されている。
(制御棒操作監視盤)
制御棒操作監視盤20は、運転員が操作する図示省略の入出力機器、制御棒操作部21、制御棒動作手順記憶部22、駆動監視部23、故障診断部24を有する。
前記した入出力機器には、操作対象の制御棒3を選択する制御棒座標選択ボタン、制御棒の動作モードを選択するモード選択ボタン、および駆動方向を選択する挿入/引抜ボタン、駆動監視部23および故障診断部24から出力され制御棒の炉心への挿入状態などを表示する図示しない操作モニタ表示画面、状態表示パネル25が含まれる。運転員はこれらの入出力機器より制御棒3の操作を行い、制御棒3の炉心への挿入状態の監視を行い、また、制御棒駆動時における故障を認知する。
制御棒の動作モードの選択ボタンとしては、「自動」/「手動」モードのモード切替ボタン、「手動」モードにおいて複数の制御棒を同時に操作する「ギャング操作」モードか、または、単一の制御棒を操作する「単一操作」モードを選択する選択ボタン、「手動」モードにおいて、制御棒ストローク約3658mmを100ステップに等分割した1ステップごとに制御棒3を移動させる「ステップ」モードと、複数ステップを連続的に移動させる「連続」モードを選択する選択ボタンが用意されている。
ちなみに、制御棒ストローク一杯の挿入状態は「0(ゼロ)」ステップで表わされ、制御棒ストローク一杯の引抜状態は「100」ステップで表わされる。
状態表示パネル25は、例えば、中央制御室の中央壁面部に設けられた大型の表示装置で、原子炉監視のパラメータの一つとして制御棒3の炉心1への挿入状態を常時表示する。
制御棒操作部21は、運転員が操作する前記入力機器からの挿入/引抜指令を制御棒位置伝送補助盤30に出力する機能を有する。
そして、制御棒操作部21は、「ステップ」モードで制御棒3の駆動を行うときは、後記する制御棒位置判定部31からの制御棒位置の信号を駆動監視部23経由で取得して、現在の制御棒位置よりも1ステップ分、挿入/引抜側に加算した駆動目標位置を発生させて操作指令C1の駆動目標位置として自動的に駆動目標位置を制御棒位置伝送補助盤30の後記する駆動目標位置判定部32に対して出力する。「連続」モードで制御棒3の駆動を行うときは、後記する制御棒位置判定部31からの制御棒位置の信号を駆動監視部23経由で取得して、現在の制御棒位置よりも2ステップ分、挿入/引抜側に加算した駆動目標位置を発生させて操作指令C1の駆動目標位置として自動的に駆動目標位置を制御棒位置伝送補助盤30の後記する駆動目標位置判定部32に対して出力する。
制御棒動作手順記憶部22は、単一あるいは複数の制御棒3の挿入/引抜手順、および動作量(引抜量または挿入量)が予め定められた制御棒動作手順を記憶している。
ちなみに、制御棒操作部21は、制御棒動作手順記憶部22に記憶された制御棒動作手順と、駆動監視部23を介して取得した制御棒3の炉心1への挿入状態や挿入/引抜動作をチェックして、制御棒動作手順と矛盾したとき、制御棒位置伝送補助盤30を介して制御棒駆動補助盤40に挿入/引抜操作を停止させる。
駆動監視部23は、全ての制御棒3の駆動を統括して監視し、前記した操作モニタ表示画面や状態表示パネル25に制御棒3の炉心1への挿入位置や挿入/引抜動作状態を表示する。
故障診断部24は、制御棒駆動時における故障を診断したり監視したりし、故障情報や診断結果を、前記した操作モニタ表示画面や状態表示パネル25表示させる。また、故障診断部24は、前記した操作モニタ表示画面や状態表示パネル25に、制御棒挿入/引抜_未完の表示信号や制御棒低速駆動の表示信号C6を出力する。
(制御棒位置伝送補助盤)
制御棒位置伝送補助盤30は、制御棒位置判定部31、駆動目標位置判定部32、駆動目標位置記憶部33、タイマ34、電流値判定部35を有する。制御棒位置判定部31は、制御棒位置検出器15からの信号により現在の制御棒位置を判定し、駆動目標位置判定部32に判定された制御棒位置を出力するとともに、前記した制御棒操作監視盤20の駆動監視部23にも出力する。
駆動目標位置判定部32では、制御棒操作監視盤20の制御棒操作部21からの操作指令C1を受けたとき、駆動目標位置記憶部33にその操作指令C1に含まれる駆動目標位置を記憶させ、駆動目標位置判定部32が制御棒動作の挿入/引抜指令C2を後記する電動機制御部41へ出力している間保持させるとともに、制御棒位置検出器15からの位置信号にもとづいて制御棒位置判定部31が判定した制御棒位置が、駆動目標位置に達する所定距離よりもさらに手前の場合、挿入/引抜指令C2を、制御棒駆動補助盤40の後記する電動機制御部41へ継続して出力し、駆動目標位置の所定距離手前に達した場合、挿入/引抜指令C2の出力を停止する。
また、駆動目標位置判定部32は、挿入/引抜指令C2の出力開始時に、タイマ34を起動し、その計時により所定時間以上経過しても駆動目標位置の所定距離手前に達しない場合は、制御棒操作監視盤20の故障診断部24に制御棒挿入/引抜_未完信号C3を出力したりする。
また、駆動目標位置判定部32は、タイマ34の計時により、挿入/引抜指令C2の出力開始後所定時間経過後の、例えば、誘導電動機9が通常時定格回転近くに達する時点以降後記する電流値測定器44からの負荷電流値が異常低速駆動状態か否かを電流値判定部35に判定させ、その判定結果に応じて(異常負荷電流値を示す信号C5を受けて)、異常低速駆動状態信号C4を故障診断部24に出力する。
駆動目標位置判定部32の前記した各機能については、改めて図2から図4のフローチャートの説明の中で詳細に後記する。
制御棒駆動補助盤40は、電動機制御部(スイッチ部、回転方向切替部)41、半導体スイッチング素子(スイッチ部)42、相回転切替部(回転方向切替部)43、電流値測定器44を有している。
電動機制御部41は、駆動目標位置判定部32からの制御棒3の挿入/引抜指令C2を受けているとき、半導体スイッチング素子42をオンし、挿入/引抜指令C2がないとき、半導体スイッチング素子42をオフするオン・オフ制御を行うとともに、挿入/引抜指令C2にもとづき誘導電動機9の回転方向の設定信号を相回転切替部43に出力する。
半導体スイッチング素子42は、一般商用交流電源のオン・オフ制御をするものであり、トランジスタ、サイリスタなどが用いられる。半導体スイッチング素子42でオン・オフ制御される交流電源は、誘導電動機9および電磁ブレーキ11に供給される。つまり、誘導電動機9と電磁ブレーキ11とは半導体スイッチング素子42により同時にオンされ同時にオフされる。
電流値測定器44は、誘導電動機9の負荷電流を測定し、測定した負荷電流値を電流値判定部35に出力する。
《異常低速駆動状態の診断の制御の流れ》
次に、図2から図4を参照しながら制御棒操作監視装置110における異常低速駆動状態の診断の制御の流れについて説明する。図2から図4は制御棒操作監視装置における異常低速駆動状態の判定の制御の流れのフローチャートである。この処理は、主に制御棒位置伝送補助盤30の駆動目標位置判定部32で行われる。
ABWR100の炉心1の起動は、全本数の制御棒3が制御棒ストローク一杯まで炉心1に挿入された状態(制御棒位置「0」ステップの状態)から始まり、制御棒3の引抜操作を行うことでABWR100の出力を上昇させる。制御棒3の駆動モードには、前記したように「ステップ」モードと「連続」モードの2種類があり、運転員は操作ガイドに従い、制御棒操作監視盤20の入出力機器にて、操作する制御棒3を制御棒座標選択ボタンで選択し、制御棒動作モードを選択し、駆動目標距離を設定する。そして、制御棒3を駆動させるため、引抜ボタンを押下する。
運転員の操作を受け、制御棒操作監視盤20の制御棒操作部21は、選択された制御棒3に対して、ステップS11において制御棒動作モード選択が「ステップ」または「連続」のいずれかを判定する(「制御棒動作モード選択 ステップ/連続?」)。「ステップ」のモードが選択されている場合(ステップ)は、ステップS12へ進み、「連続」のモードが選択されている場合(連続)は、結合子(A)に従って、図3のステップS31へ進む。
(「ステップ」モードの場合)
まず、「ステップ」モードの場合について説明する。
ステップS12では、制御棒操作部21が、挿入/引抜ボタンが押下されたか否かを判定する。挿入/引抜ボタンが押下されたことを検出した場合(Yes)は、ステップS13へ進み、まだ押下されていない場合はステップS12を繰り返す。
ステップS13では、制御棒操作部21が、異常低速駆動状態検出フラグを初期化し、移動ステップ数N=1と初期化する(IFLAG=0,N=1)。
ステップS14では、制御棒操作部21が、操作対象に選択された制御棒3の現在位置Lnを駆動監視部23から読み込み、ステップS15で、駆動目標位置LTを算出し、駆動目標位置LTを含む操作指令C1を制御棒位置伝送補助盤30の駆動目標位置判定部32に出力する。この操作指令C1の信号としては、「ステップ」モードの動作指令を示す信号、挿入または引抜の操作方向を示す信号、駆動目標位置LTを示す駆動目標位置信号、の他に異常低速駆動状態検出のための初期化情報IFLAG=0やN=1の信号も含まれる。
ちなみに、引抜操作の場合の駆動目標位置LTは、ステップS14で読み込まれた現在位置Lnに1ステップ当たりの移動距離(以下、「1ステップ距離」と称する)ΔLSを加算することで求まり(LT=Ln+ΔLS)、挿入操作の場合の駆動目標位置LTは、ステップS14で読み込まれた現在位置Lnから1ステップ距離ΔLSを減算することで求まる(LT=Ln−ΔLS)。
もちろん、現在位置が制御棒全ストローク挿入の状態の場合に、運転員から挿入指示の入力があった場合は、その指示をキャンセルしたり、現在位置が制御棒全ストローク引抜の状態の場合に、運転員から引抜指示の入力があった場合は、その指示をキャンセルしたりするのは、当然である。
ただし、特別の試験、例えば、制御棒3の連結棒4がボールナット14上に着座しているか否かの判定試験の場合には、追加の条件操作をして、制御棒全ストローク引抜の状態からさらに下方に引抜操作をすることが許されている。
ステップS16では、制御棒位置伝送補助盤30の駆動目標位置判定部32が、ステップS15において制御棒操作監視盤20の制御棒操作部21から送信された操作指令C1を受信して、駆動目標位置記憶部33に駆動目標位置LTを記憶させる。そして、ステップS17では、駆動目標位置判定部32が、操作指令C1に含まれる「ステップ」モードを示す信号にもとづいて、1ステップ距離ΔLSを移動するに要する通常の平均的な時間である駆動時間tnominalを算出する{「駆動時間tnominal算出 tnominal=(1ステップ距離ΔLS)/(定格速度)」}。
ここで、誘導電動機9の定格速度は、予め実験により求められた複数の誘導電動機9の誤差含む平均速度である。
ステップS18では、駆動目標位置判定部32が、挿入/引抜指令C2を制御棒駆動補助盤40の電動機制御部41に出力し、ステップS19ではタイマtをスタートさせる。
挿入/引抜指令C2は、挿入方向の動作指令または引抜方向の動作指令をまとめて表記したものである。この挿入/引抜指令C2を電動機制御部41が受けると、電動機制御部41は、挿入/引抜指令C2を駆動目標位置判定部32から受信している間、相回転切替部43に誘導電動機9の回転方向を挿入または引抜に対応した正転または逆転に設定させ、半導体スイッチング素子42をオンとする。これにより制御棒が挿入または引抜の駆動をする。
ステップS20では、電流値判定部35が、タイマtが所定時間経過して、電流値測定器44が検出した誘導電動機9の負荷電流値が定格電流範囲に入っているか否かをチェックする。誘導電動機9は、起動時には通常大きな負荷電流が流れるが、最大トルクを通り越して同期速度に近い定格回転速度に近づくと電流値は下がってくる。従って、誘導電動機9の電源(半導体スイッチング素子42を含む)や、誘導電動機9そのものが健全で、負荷が通常の範囲であれば、負荷電流は事前に試験で求め予め電流値判定部35に設定された範囲(定格電流範囲)内の負荷電流値を示す。もし、誘導電動機9の負荷が高い、例えば、前記したパッキン8a(図1参照)との摺動抵抗が大きいとか、制御棒挿入動作のときに制御棒3の周囲の燃料集合体2(図1参照)との接触抵抗が大きいときには、通常よりも大きな負荷電流値が検出されることになる。
ここで、ステップS20における電流値測定器44が検出した誘導電動機9の負荷電流値が定格電流範囲に入っているか否かをチェックすることは、請求項に記載の「前記電流値測定器により測定された前記誘導電動機の負荷電流値と前記誘導電動機の定格電流値とを比較して、前記制御棒の駆動状態の異常低速駆動状態を検出する」に対応する。
なお、前記した定格電流範囲は、制御棒挿入時の方が制御棒からの垂直荷重に抗して上方に制御棒を移動させるので制御棒引抜時よりも電流値が高い方にシフトする傾向があるので、その差を考慮して制御棒挿入時と制御棒引抜時とで値の範囲を使い分けても良い。
ステップS20において、定格電流範囲に入っている場合(Yes)は、ステップS22へ進み、入っていない場合(No)はステップS21へ進む。ステップS21では、電流値判定部35が、異常負荷電流値を示すIFLAGを立て、駆動目標位置判定部32に異常負荷電流値を示す信号C5であるIFLAG=1を出力する(「IFLAG=1」)。
ここで、駆動目標位置判定部32が、ステップS21における異常負荷電流値を示す信号C5(IFLAG=1)を受信したとき、その時点の現在位置Lnを制御棒位置判定部31から読み込み、一次記憶するようにしておくと良い。その後、ステップS22へ進む。
ステップS22では、駆動目標位置判定部32が、制御棒位置判定部31からの現在位置Lnを示す信号にもとづいて制御棒3は駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達したか否かをチェックする。駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達した場合(Yes)は、結合子(B)に従って図4のステップS24へ進む。まだ、駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達していない場合(No)は、ステップS23へ進む。
駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達したか否かをチェックするのは、誘導電動機9による制御棒駆動では、ステップモータのように回転角を精確に制御することができないので、誘導電動機9やボールねじ13(図1参照)の慣性や電磁ブレーキ11の制動特性などを考慮して、駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前で半導体スイッチング素子42をオフし、誘導電動機9やボールねじ13の回転が停止した時点で駆動目標位置LTになるように制御するためである。
なお、この所定距離ΔLDは、挿入動作時と引抜動作時で異なる値、ΔLDI,ΔLDWとし、挿入動作時の所定距離ΔLDIは、引抜動作時の所定距離ΔLDWよりも短くして設定すると良い。
ステップS23では、駆動目標位置判定部32が、タイマtがステップS17で算出された駆動時間tnominalを経過したか否かをチェックする。経過した場合(Yes)は、結合子(C)に従って、図4のステップS49へ進み、経過していない場合(No)は、ステップS20へ戻り、ステップS20からステップ22を繰り返す。
ステップS22でYesの場合は、結合子(B)に従って、図4のステップS24へ進み、駆動目標位置判定部32が、電動機制御部41への挿入/引抜指令C2を停止する。それを受けて、電動機制御部41は、半導体スイッチング素子42をオフとし、誘導電動機9および電磁ブレーキ11への給電が停止され、制御棒駆動が停止する。その後、ステップS25では、駆動目標位置判定部32が、タイマ34を停止してリセットする(「タイマt停止、リセット))。
図2のステップS23から結合子(C)に従って、図4のステップS49へ進んだ場合は、駆動目標位置判定部32が、制御棒挿入/引抜_未完信号C3を制御棒操作監視盤20の故障診断部24(図1参照)へ出力する。そして、ステップS50では、駆動目標位置判定部32が、フラグIFLAGが立っている否かをチェックする(「IFLAG>0?」)。IFLAG=1とフラグが立っている場合(Yes)は、ステップS51へ進み、IFLAG=0とフラグが立っていない場合(No)は、ステップS53へ進む。
ステップS51では、駆動目標位置判定部32が、制御棒低速駆動検出と判定し、故障診断部24へ異常低速駆動状態信号C4を出力する。ステップ52では、故障診断部24が、異常低速駆動状態信号C4を受信して、当該座標の制御棒3が異常低速駆動状態であることを操作モニタ表示画面や状態表示パネル25に表示出力する(「制御棒低速駆動表示」)。
ステップ53では、故障診断部24が、操作モニタ表示画面や状態表示パネル25に制御棒挿入/引抜_未完表示を表示出力する。
その後、ステップS54では、駆動目標位置判定部32が、タイマtが駆動時間(tnominal+N・Δt)に達したか否かをチェックする。タイマtが駆動時間(tnominal+N・Δt)に達した場合(Yes)は、ステップS24へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS54を繰り返す。つまり、ステップS54からステップS24へ進むまでの間、駆動目標位置判定部32から電動機制御部41への挿入/引抜指令C2は出力され続けている。
ここで、Δtは、軽度のトラブルにより1ステップ距離ΔLS当たりの移動に余計に時間が掛かる場合を想定して設定する時間である。今は「ステップ」モードの制御棒操作であるのでステップS13においてN=1としており、タイマtが駆動時間(tnominal+Δt)に達した場合、異常状態であると判定して、制御棒3が駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達していない場合でも、ステップS24へ移行させ、強制的に誘導電動機9への給電を停止するものである。
これにより、誘導電動機9のコイルの焼損などを防止できる。
(「連続」モードの場合)
次に、「連続」モードの場合について説明する。ここでは、「手動」モードでの「連続」モードの制御棒操作を例に、「連続」モードを選択する連続モードボタンを押下し、その後、挿入ボタンまたは引抜ボタンのいずれかを押下し続ける間、選択された制御棒が連続的に挿入または引抜され、挿入ボタンまたは引抜ボタンの押下を止めると制御棒の移動が停止される制御棒制御について説明する。
図2のステップS11において「連続」モードの選択が検出され、結合子(A)に従って、図3のステップS31へ進むと、制御棒操作部21が、挿入/引抜ボタンが押下されたか否かを判定する。挿入/引抜ボタンが押下されたことを検出した場合(Yes)は、ステップS32へ進み、まだ押下されていない場合はステップS31を繰り返す。
ステップS32では、制御棒操作部21が、異常低速駆動状態検出フラグを初期化し、移動ステップ数N=2と初期化する(IFLAG=0,N=2)。
ステップS33では、制御棒操作部21が、操作対象に選択された制御棒3の現在位置Lnを駆動監視部23から読み込み、ステップS34で、駆動目標位置LTを算出し、駆動目標位置LTを含む操作指令C1を制御棒位置伝送補助盤30の駆動目標位置判定部32に出力する。この操作指令C1の信号としては、「連続」モードの動作指令を示す信号、挿入または引抜の操作方向を示す信号、駆動目標位置LTを示す駆動目標位置信号、の他に異常低速駆動状態検出のための初期化情報であるIFLAG=0やN=2の信号も含まれる。
ちなみに、「連続」モードにおける引抜操作の場合の最初の駆動目標位置LTは、ステップS33で読み込まれた現在位置Lnに2ステップ距離(2・ΔLS)を加算することで求まり(LT=Ln+2・ΔLS)、「連続」モードにおける挿入操作の場合の最初の駆動目標位置LTは、ステップS33で読み込まれた現在位置Lnから2ステップ距離(2・ΔLS)を減算することで求まる(LT=Ln−2・ΔLS)。
ステップS35では、制御棒位置伝送補助盤30の駆動目標位置判定部32が、ステップS34において制御棒操作監視盤20の制御棒操作部21から送信された操作指令C1を受信して、駆動目標位置記憶部33に駆動目標位置LTを記憶させる。
そして、ステップS36では、駆動目標位置判定部32が、操作指令C1に含まれる「連続」モードを示す信号にもとづいて、2ステップ距離(2・ΔLS)を移動するに要する通常の平均的な時間である駆動時間tnominalを算出する{「駆動時間tnominal算出 tnominal=(2ステップ距離(2・ΔLS))/(定格速度)」}。
ステップS37では、駆動目標位置判定部32が、挿入/引抜指令C2を制御棒駆動補助盤40の電動機制御部41に出力し、ステップS38ではタイマtをスタートさせる。
挿入/引抜指令C2は、挿入方向の動作指令または引抜方向の動作指令をまとめて表記したものである。この挿入/引抜指令C2を電動機制御部41が受けると、電動機制御部41は、挿入/引抜指令C2を駆動目標位置判定部32から受信している間、相回転切替部43に誘導電動機9の回転方向を挿入または引抜に対応した正転または逆転に設定させ、半導体スイッチング素子42をオンとする。これにより制御棒が挿入または引抜の駆動をする。
ステップS39では、電流値判定部35が、タイマtが所定時間経過して、電流値測定器44が検出した誘導電動機9の負荷電流値が定格電流範囲に入っているか否かをチェックする。
ステップS39において、定格電流範囲に入っている場合(Yes)は、ステップS41へ進み、入っていない場合(No)はステップS40へ進む。
ここで、ステップS39における電流値測定器44が検出した誘導電動機9の負荷電流値が定格電流範囲に入っているか否かをチェックすることは、請求項に記載の「前記電流値測定器により測定された前記誘導電動機の負荷電流値と前記誘導電動機の定格電流値とを比較して、前記制御棒の駆動状態の異常低速駆動状態を検出する」に対応する。
なお、前記した定格電流範囲は、制御棒挿入時の方が制御棒からの垂直荷重に抗して上方に制御棒を移動させるので制御棒引抜時よりも電流値が高い方にシフトする傾向があるので、その差を考慮して制御棒挿入時と制御棒引抜時とで、値の範囲を使い分けても良い。
ステップS40では、電流値判定部35が、異常負荷電流値を示すIFLAGを立て、駆動目標位置判定部32に出力する(「IFLAG=1」)。ここで、駆動目標位置判定部32が、ステップS21における異常負荷電流値を示すIFLAG=1を受信したとき、その時点の現在位置Lnを制御棒位置判定部31から読み込み、一次記憶するようにしておくと良い。その後、ステップS41へ進む。
ステップS41では、駆動目標位置判定部32が、制御棒位置判定部31からの現在位置Lnを示す信号にもとづいて制御棒3は駆動目標位置LTの一つ手前のステップに達したか否かをチェックする。駆動目標位置LTの一つ手前のステップに達した場合(Yes)は、ステップS42へ進む。まだ、駆動目標位置LTの一つ手前のステップに達していない場合(No)は、結合子(E)に従って図4のステップS47へ進む。
ステップS42では、駆動目標位置判定部32が、挿入/引抜ボタン押下中か否かをチェックする。運転員が挿入/引抜ボタンを押下し続けている場合、操作指令C1が制御棒操作部21から駆動目標位置判定部32へ出力され続け、運転員が挿入/引抜ボタンの押下を止めると操作指令C1の出力が停止されるので、具体的には、制御棒操作部21から操作指令C1を受信しているか否かをチェックすることに対応する。
挿入/引抜ボタンが押下中の場合(Yes)は、ステップS43へ進み、押下中でない場合(No)は、結合子(E)に従って図4のステップS47へ進む。
ステップS43では、駆動目標位置判定部32が、駆動目標位置LTを更新し、更新されたLTを駆動目標位置記憶部33に記憶させる(「駆動目標位置LT更新、記憶」)。駆動目標位置LTの更新は、具体的には、挿入動作の場合は、ステップS35で駆動目標位置記憶部33に記憶させた駆動目標位置LTから1ステップ距離ΔLSを減算して新たな駆動目標位置LTとし、引抜動作の場合は、ステップS35で駆動目標位置記憶部33に記憶させた駆動目標位置LTに1ステップ距離ΔLSを加算して新たな駆動目標位置LTとする。その後、結合子(D)に従って、図4のステップS44へ進む。
ステップS44では、駆動目標位置判定部32が、新たな駆動時間tnominalを算出する{tnominal=tnominal+(1ステップ距離ΔLS)/(定格速度)}。
ステップS45では、駆動目標位置判定部32が、N=N+1とする。そして、ステップS46では、駆動目標位置判定部32が、電動機制御部41への挿入/引抜指令C2の出力を継続する。その結果、制御棒駆動が継続される。
ステップS47では、駆動目標位置判定部32が、制御棒3は駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達したか否かをチェックする。駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達した場合(Yes)は、ステップS24へ進む。まだ、駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達していない場合(No)は、ステップS48へ進む。
ステップS48では、駆動目標位置判定部32が、タイマtがステップS36またはステップS44で算出された駆動時間tnominalを経過したか否かをチェックする。経過した場合(Yes)は、ステップS49へ進み、経過していない場合(No)は、結合子(F)に従って図3のステップS39へ戻り、ステップS39からステップ47を繰り返す。
ステップS47からステップS24へ進んだ場合は、駆動目標位置判定部32が、電動機制御部41への挿入/引抜指令C2を停止する。それを受けて、電動機制御部41は、半導体スイッチング素子42をオフとし、誘導電動機9および電磁ブレーキ11への給電が停止され、制御棒駆動が停止する。その後、ステップS25では、駆動目標位置判定部32が、タイマ34を停止してリセットする(「タイマt停止、リセット))。
ステップS48からステップS49へ進んだ場合は、駆動目標位置判定部32が、制御棒挿入/引抜_未完信号C3を制御棒操作監視盤20の故障診断部24(図1参照)へ出力する。そして、ステップS50では、駆動目標位置判定部32が、フラグIFLAGが立っている否かをチェックする(「IFLAG>0?」)。IFLAG=1とフラグが立っている場合(Yes)は、ステップS51へ進み、IFLAG=0とフラグが立っていない場合(No)は、ステップS53へ進む。
ステップS51では、駆動目標位置判定部32が、制御棒低速駆動検出と判定し、故障診断部24へ異常低速駆動状態信号C4を出力する。このときステップS21,S40の説明で記載したように、駆動目標位置判定部32が、ステップS21,S40における異常負荷電流値を示すIFLAG=1を受信したとき、一次記憶した現在位置Lnの情報も異常低速駆動状態信号C4に含ませて故障診断部24へ出力すると良い。
ステップ52では、故障診断部24が、異常低速駆動状態信号C4を受信して、当該座標の制御棒3が異常低速駆動状態であることを前記した操作モニタ表示画面や状態表示パネル25に表示出力する(「制御棒低速駆動表示」)。このとき、状態表示パネル25に詳細なデータを表示可能とし、ステップS51において出力された異常負荷電流値を示したときの現在位置Lnも表示させると、「連続」モードにおいて駆動異常負荷電流値を示した制御棒ストロークにおける現在位置Lnが複数個所存在した場合も、それを的確に表示できる。
ステップ53では、故障診断部24が、前記した操作モニタ表示画面や状態表示パネル25に制御棒挿入/引抜_未完表示を表示出力する。
その後、ステップS54では、駆動目標位置判定部32が、タイマtが駆動時間(tnominal+N・Δt)に達したか否かをチェックする。タイマtが駆動時間(tnominal+N・Δt)に達した場合(Yes)は、ステップS24へ進み、そうでない場合(No)は、ステップS54を繰り返す。つまり、ステップS54からステップS24へ進むまでの間、駆動目標位置判定部32から電動機制御部41への挿入/引抜指令C2は出力され続けている。
ここで、Δtは、軽度のトラブルにより1ステップ距離ΔLS当たりの移動に余計に時間が掛かる場合を想定して設定する時間である。今は「連続」モードの制御棒操作であるのでステップS45においてN=N+1と加算されており、タイマtが駆動時間(tnominal+N・Δt)に達した場合、異常状態であると判定して、制御棒3が駆動目標位置LTの所定距離ΔLD手前に達していない場合であっても、ステップS24へ移行させ、強制的に誘導電動機9への給電を停止するものである。
これにより、誘導電動機9のコイルの焼損などを防止できる。
以上説明した本実施形態によれば、制御棒挿入/引抜_未完判定が行われる駆動目標位置判定部32を有する制御棒位置伝送補助盤30が、個々の制御棒3ごとに設けられているので、制御棒3の1本の操作(単一操作)だけでなく、ギャング操作された場合においても、異常低速駆動した制御棒3の特定が可能である。また、制御棒3の異常低速駆動状態を、特許文献1に示した従来技術のように駆動速度偏差、位置偏差により監視せず、各々の制御棒3の最初の位置から駆動目標位置LTまでの距離に応じた駆動時間tnominalで監視するため、短距離駆動を繰り返し、位置偏差が広がらなかった場合においても、異常低速駆動状態の見逃しを回避できる。
また、操作指令C1とともにタイマ34が計時するタイマtが所定の経過時間後に誘導電動機9の負荷電流を電流値判定部35で監視し、定格電流値と比較することで、起動時の低速駆動状態の誤検出も回避できる。さらに、フローチャートのステップS52に示すように、異常低速駆動状態を示す表示を状態表示パネル25を介して運転員に表示するので、運転員に制御棒3の異常低速駆動状態を容易に把握させることができる。これにより、誘導電動機9などの故障に対する原因がつかみ易くなり対策が取りやすくなる。
ちなみに、図3、図4に示したフローチャートでは、「手動」モードにおける「連続」モードで、「連続」モードを選択する連続モードボタンを押下し、その後、挿入ボタンまたは引抜ボタンのいずれかを押下し続ける間、選択された制御棒が連続的に挿入または引抜され、挿入ボタンまたは引抜ボタンの押下を止めると制御棒の移動が停止される制御棒駆動制御について説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。
制御棒操作監視盤20に駆動目標位置を入力する駆動目標位置入力手段が設けられている場合、制御棒操作部21が駆動目標位置入力手段を用いて運転員が入力した駆動目標位置のステップ番号を第2の駆動目標位置LT2として操作指令C1に含めて駆動目標位置判定部32に出力することにより、「連続」モードの制御をすることができる。
この場合、運転員が1度だけ最初に挿入/引抜ボタンを押下するだけで、その後、挿入/引抜ボタンから手を離しても連続の挿入/引抜の操作がなされる。
具体的には、図3、図4のフローチャートにおいて以下のような制御の変更をする。
ステップS34において選択された制御棒に対して、駆動目標位置LTを算出し、駆動目標位置LTを含む操作指令C1を制御棒位置伝送補助盤30の駆動目標位置判定部32に出力する。この操作指令C1の信号としては、「連続」モードの動作指令を示す信号、挿入または引抜の操作方向を示す信号、駆動目標位置LTを示す駆動目標位置信号の他に異常低速駆動状態検出のための初期化情報であるIFLAG=0やN=2の信号、運転員が入力した第2の駆動目標位置LT2も含まれている。
そして、図3のフローチャートにおいて、ステップS42は削除され、ステップS47は、「駆動目標位置判定部32が、まず、ステップS43において更新された駆動目標位置LTが操作指令C1に含まれた第2の駆動目標位置LT2と一致するか否かをチェックし、一致した場合に、さらに、制御棒3は第2の駆動目標位置LT2の所定距離ΔLD手前に達したか否かをチェックする。」と変更する。
そして、駆動目標位置LTが第2の駆動目標位置LT2と一致しない場合(No)は、ステップS48へ進む。駆動目標位置LTが第2の駆動目標位置LT2と一致した上で、所定距離ΔLD手前に達した場合(Yes)は、ステップS24へ進む。駆動目標位置LTが第2の駆動目標位置LT2と一致した上で、まだ、第2の駆動目標位置LT2の所定距離ΔLD手前に達していない場合(No)は、ステップS48へ進む。
このように変更することで、運転員が第2の駆動目標位置LT2を入力して、「手動」モードで、「連続」モードの挿入/引抜操作をしても、入力された駆動目標位置LT2の所定距離ΔLD手前に達する前に、制御棒3の異常低速駆動状態が発生し、タイマtが途中で更新される目標位置LTに対応した駆動時間tnominalを経過した場合も、ステップS52,53において、状態表示パネル25に制御棒低速駆動表示と制御棒挿入/引抜_未完表示をしてくれるので、早期に個々の制御棒3の異常低速駆動状態を運転員に知らせることができる。
なお、前記説明は「手動」モードを例に説明したが、「自動」モードにも適用できる。「自動」モードの場合は、図1に示してないが、別途用意された、例えば、プロセスコンピュータを含む制御棒自動操作装置が、制御棒操作監視盤20の制御棒操作部21、駆動監視部23、故障診断部24と通信し、制御棒操作部21に対して制御棒動作手順記憶部22に記憶された制御棒動作手順で許された制御操作の指示を出力し、駆動監視部23からの全ての制御棒3の状態監視の情報を取得し、故障診断部24から故障診断の情報を取得して、ABWR100の自動臨界接近、高温待機状態への移行、所定の%の定格出力運転までの出力増加、その逆の出力運転状態から高温待機状態まで、高温待機状態から全制御棒挿入までなど、運転員の制御棒操作入力の負担軽減を図るものである。
しかし、制御棒操作監視装置110を介して制御棒3の自動操作を行うものであるので、前記した図2から図4のフローチャートの説明は本質的にそのまま適用可能である。
本発明の実施形態に係る制御棒操作監視装置と、それを適用した改良型沸騰水型原子炉の概略構成図である。 制御棒操作監視装置における制御棒駆動機構の動作制御と異常低速駆動状態の判定の制御の流れのフローチャートである。 制御棒操作監視装置における制御棒駆動機構の動作制御と異常低速駆動状態の判定の制御の流れのフローチャートである。 制御棒操作監視装置における制御棒駆動機構の動作制御と異常低速駆動状態の判定の制御の流れのフローチャートである。
符号の説明
1 炉心
2 燃料集合体
3 制御棒
4 連結棒
5 原子炉圧力容器
8 制御棒駆動機構ハウジング
8a パッキン
9 誘導電動機
10 制御棒駆動機構
11 電磁ブレーキ
12 連結器
13 ボールねじ
14 ボールナット
15 制御棒位置検出器
19 冷却水
20 制御棒操作監視盤
21 制御棒操作部
22 制御棒動作手順記憶部
23 駆動監視部
24 故障診断部
25 状態表示パネル
30 制御棒位置伝送補助盤(駆動目標位置出力部)
31 制御棒位置判定部
32 駆動目標位置判定部
33 駆動目標位置記憶部
34 タイマ
35 電流値判定部
40 制御棒駆動補助盤(電動機駆動部)
41 電動機制御部(スイッチ部、回転方向切替部)
42 半導体スイッチング素子(スイッチ部)
43 相回転切替部(回転方向切替部)
44 電流値測定器
100 ABWR
110 制御棒操作監視装置
C1 操作指令(駆動操作指令)
C2 挿入/引抜指令
C3 制御棒挿入/引抜_未完信号
C4 異常低速駆動状態信号
C5 異常負荷電流値を示す信号
Ln 現在位置
T 駆動目標位置
nominal 駆動時間

Claims (2)

  1. 制御棒に連結され、電磁ブレーキを有した誘導電動機を駆動源として前記制御棒の挿入/引抜駆動する制御棒駆動機構の動作制御をする制御棒操作監視装置において、
    単一または複数の前記制御棒に対して駆動操作指令を出力する制御棒操作部と、
    前記制御棒駆動機構ごとに設けられ、前記制御棒操作部から入力された駆動操作指令と、前記制御棒駆動機構に設けられた制御棒位置検出器の信号にもとづき駆動目標位置を算出し、挿入/引抜指令を出力する駆動目標位置出力部と、
    前記制御棒駆動機構ごとに設けられ、前記挿入/引抜指令の指示する制御棒の挿入/引抜操作方向によって前記誘導電動機の回転方向を切り替える回転方向切替部と、前記挿入/引抜指令にもとづいて前記誘導電動機と前記電磁ブレーキへの電力供給をオン・オフ制御するスイッチ部と、を有する電動機駆動部と、
    前記誘導電動機の負荷電流を測定する電流値測定器と、
    前記電流値測定器により測定された前記誘導電動機の負荷電流値と前記誘導電動機の定格電流値とを比較して、前記制御棒の駆動状態の異常低速駆動状態を検出する電流値判定部と、
    前記電流値判定部による前記制御棒の異常低速駆動状態の検出結果を受信したとき、運転員に異常低速駆動状態を通知する故障診断部と、
    を備えることを特徴とする制御棒操作監視装置。
  2. 前記駆動目標位置出力部は、
    前記制御棒位置検出器からの信号にもとづき制御棒の現在位置を判定する制御棒位置判定部と、
    タイマと、
    前記駆動操作指令と前記制御棒位置判定部からの前記制御棒の現在位置とにもとづいて駆動目標位置、駆動目標距離を算出し、該駆動目標距離と前記誘導電動機の定格速度にもとづいて駆動時間を算出し、前記挿入/引抜指令を出力開始するとともに、前記タイマの計時をスタートさせ、前記算出された駆動時間内に、前記制御棒が駆動目標位置に達したか否かを判定する駆動目標位置判定部と、を有し、
    該駆動目標位置判定部は、
    前記駆動時間内に前記制御棒が前記駆動目標位置の所定距離手前に達した場合には、前記電動機駆動部への前記挿入/引抜指令の出力を停止し、
    前記駆動時間内に前記駆動目標位置に達していない場合には、前記故障診断部へ制御棒挿入/引抜_未完信号を出力するとともに、前記電流値判定部が検出した前記制御棒の異常低速駆動状態の検出結果を出力することを特徴とする請求項1に記載の制御棒操作監視装置。
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