JPH0821891A - 原子炉出力制御システムおよび制御棒位置検出装置 - Google Patents

原子炉出力制御システムおよび制御棒位置検出装置

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JPH0821891A
JPH0821891A JP6157565A JP15756594A JPH0821891A JP H0821891 A JPH0821891 A JP H0821891A JP 6157565 A JP6157565 A JP 6157565A JP 15756594 A JP15756594 A JP 15756594A JP H0821891 A JPH0821891 A JP H0821891A
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rod position
signal
position detection
control
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JP6157565A
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Yuichi Tokawa
裕一 東川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子炉の炉心部の制御棒位置をモーター駆動
により制御する原子炉出力制御装置において、位置検出
精度を向上することにより、制御性を向上する。 【構成】 制御棒の位置を検出するための、性能の異な
るシンクロ発振器6a1,6a2,6bを設置する。6a
1,6a2は2個1組として使う。これらの信号を、コン
トローラ10A,10Bの比較手段12a,12bに導
き、常時は検出精度の良い信号を取りだし、制御演算手
段10a,10b匂いて、目標生成装置9a,9bから
の目標値と制御棒の現在位置とで、操作信号を生成し
て、電力制御装置11を制御し、モータ4を運転して、
制御棒の引抜/挿入を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子力発電プ
ラントの原子炉出力制御システムおよび制御棒位置検出
装置に係り、特に、電動駆動で制御棒を駆動するプラン
トにおける制御棒位置の検出装置と、それにより検出さ
れた制御棒位置を用いて制御棒を制御して、原子炉出力
を制御する制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動駆動で制御棒を駆動する沸騰水型原
子力発電プラントの原子炉出力制御は、日立評論Vol.7
2 No.10(1990年10月)に示されるように、モ
ータ軸に2個のシンクロ発振器を取り付け、これらによ
って制御棒位置を検出することにより制御していた。そ
の方法を次に述べる。
【0003】原子炉圧力容器の炉心部に設けられた制御
棒は、モータの回転方向により上下に駆動される制御棒
駆動機構によって、炉心部に対する引き抜き/挿入がで
きるようになっている。従って、制御棒を、炉心部に対
して引き抜き/挿入することによって、原子炉の出力を
制御することができる。この目的のためには、制御棒が
炉心部のどの位置にあるかを検出する必要がある。そこ
で、シンクロ発振器が2台、モータ軸に連結されてい
て、それにより位置の現在値がわかるようになってい
る。
【0004】シンクロ発振器が、2台設置されている理
由は、制御棒駆動機構が原子炉格納容器の内部にあるた
め、プラント運転中は、万一故障が発生しても点検修理
ができないことを考慮して、多重性を持たせて検出に対
する信頼性を向上させているためである。従って、シン
クロ発振器は、全く同じ性能を有するものが2台設置さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の構成による原子
炉出力制御方式では、位置を一意に定めるため、シンク
ロ発振器が、制御棒が炉心部の上端位置(全挿入位置)
から下端位置(全引抜位置)まで動く間に、1回転する
ようにモータ軸とシンクロ軸とのギア比を決めて使用す
る構成となっている。このため、位置検出性能が不十分
という問題があった。運転員が要求した目標位置に対し
てシンクロ位置との偏差を測定しながらモータを駆動制
御する場合、シンクロ位置の検出性能によって誤差を生
じ、モータの駆動制御機構が複雑になる、あるいは、あ
る程度、精度を犠牲にした制御をおこなわざるを得ない
などの問題があった。
【0006】シンクロ位置の検出性能をあげるために
は、シンクロ発振器の数を倍にするなどの手法が考えら
れるが、制御棒駆動機構の寸法が大きくなるなどの問題
があり、実用的でない。つまり、制御棒駆動機構の寸法
が大きくなると、それによって、原子炉を収容する格納
容器を大きくせざるを得なくなり、原子炉の建造コスト
を増大大させるという問題がある。しかも、シンクロ発
振器の数が増えた分、コストが増大する。従って、可能
な限りシンクロ発振器の増加を少なくして、精度を上げ
たいという要請がある。
【0007】本発明の目的は、上記したような制御棒位
置の検出性能を上げて、モータの駆動制御機構を単純化
できる原子炉出力制御システムおよび制御棒位置検出装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明の一態様によれば、原子炉の炉心部の制
御棒位置をモータ駆動により変更して出力を制御する原
子炉出力制御システム装置において、制御棒位置をモー
タ軸の回転角度から検出する、2つ以上の制御棒位置検
出機構と、それらの制御棒位置検出機構からそれぞれ出
力される位置検出信号の比較を行うことにより、常時
は、1つの位置検出信号により制御棒位置を示す信号を
得るための比較手段と、与えられた目標位置と、前記比
較手段から出力される制御棒位置を示す信号とから、モ
ータを駆動するための操作信号を生成して出力する制御
演算手段とを備え、2つ以上の制御棒位置検出機構は、
それらの制御棒位置検出機構のうち、少なくとも1つ
は、他のものより高い精度で位置の検出を行うものであ
り、前記比較手段は、各制御棒位置検出機構から出力さ
れる各々の位置検出信号の比較を行って、位置検出信号
に異常がなければ、精度の高い制御棒位置検出機構から
出力される位置検出信号を制御棒位置を示す信号として
得るものであることを特徴とする原子炉出力制御システ
ムが提供される。
【0009】また、本発明の他の態様によれば、原子炉
の炉心部の制御棒位置を検出する装置であって、制御棒
位置をモータ軸の回転角度から検出する、2つ以上の制
御棒位置検出機構と、それらの制御棒位置検出機構から
それぞれ出力される位置検出信号の比較を行うことによ
り、常時は、1つの位置検出信号により制御棒位置を示
す信号を得るための比較手段とを備え、2つ以上の制御
棒位置検出機構のうち、少なくとも1つは、他のものよ
り高い精度で位置の検出を行うものであり、前記比較手
段は、各制御棒位置検出機構から出力される各々の位置
検出信号の比較を行って、位置検出信号に異常がなけれ
ば、精度の高い制御棒位置検出機構から出力される位置
検出信号を制御棒位置を示す信号として出力するもので
あることを特徴とする制御棒位置検出装置が提供され
る。
【0010】これらの態様において、制御棒位置検出機
構は、2つ設けられ、そのうち1つは、粗な測定精度を
有する検出器と、密な測定精度を持つ検出器とで構成さ
れ、高精度の制御棒位置信号を出力するものとすること
ができる。また、他の一つは、粗な測定精度を有し、低
精度の制御棒位置信号を出力する検出器で構成されるも
のであることができる。
【0011】また、上記比較手段は、上記高精度の制御
棒位置信号をIN1とし、上記低精度の制御棒位置信号
をIN2とし、予め与えられる判定値をε0として、 ε0≧|(IN1−IN2)| が成立するとき、IN1を制御棒位置信号として出力す
る構成とすることができる。
【0012】すなわち、本発明は、性能の異なるシンク
ロ発振器を2組準備して、常時は、両方のシンクロ発振
器の信号を比較することにより異常の有無を検出して、
異常のない場合には性能の良いシンクロ発振器の信号の
みを制御に用いるようにすることにより、駆動部の単純
化を図り、あるいは精度を向上させ、かつ、小型な制御
棒駆動機構を提供するものである。
【0013】
【作用】本発明では、制御棒位置をモータ軸の回転角度
から検出する、2つ以上の制御棒位置検出機構を有する
ので、制御棒位置検出において二重系を構成することが
でき、信頼性が向上する。そして、2つ以上の制御棒位
置検出機構は、それらの制御棒位置検出機構のうち、少
なくとも1つは、他のものより高い精度で位置の検出を
行うものであるので、高精度の位置検出信号を検出すれ
ば、常時は、高い精度で制御棒の位置の検出が行える。
【0014】比較手段は、それらの制御棒位置検出機構
からそれぞれ出力される位置検出信号の比較を行うこと
により、常時は、1つの位置検出信号により制御棒位置
を示す信号を得ている。そして、比較手段は、各制御棒
位置検出機構から出力される各々の位置検出信号の比較
を行って、位置検出信号に異常がなければ、精度の高い
制御棒位置検出機構から出力される位置検出信号を制御
棒位置を示す信号として出力する。従って、異常がない
かぎり、高精度の位置検出が行える。また、仮に異常が
あっても、少なくとも低精度での制御棒位置検出が行え
るので、原子炉を停止させることを防ぐことができる。
【0015】また、本発明では、高精度の制御棒位置検
出機構を、高精度のシンクロ発振器と低精度のシンクロ
発振器とで構成し、低精度の制御棒位置検出機構を低精
度のシンクロ発振器で構成している。したがって、最低
3台のシンクロ発振器で構成することができ、スペース
メリットを確保しつつ、高精度の検出を可能とする。
【0016】
【実施例】以下、本発明の原子炉出力制御システムおよ
びこれに用いられる制御棒位置検出装置の実施例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明による原子炉出力制御シス
テム全体構成と、本制御システムが適用される原子炉の
概要を示している。
【0018】図1に示すように、原子炉は、炉心部2お
よび複数本の制御棒3と、これらを収容する圧力容器1
と、圧力容器1の外部にあって、制御棒対応に設けら
れ、それぞれの制御棒3の挿入/引抜を行なうための制
御棒駆動機構5と、各制御棒駆動機構5を駆動させるた
めの駆動力を発生させるモータ4と、制御棒3の位置を
検出するための制御棒位置検出装置6とを有する。これ
らは、原子炉格納容器7に収容されている。なお、本実
施例では、1350MWe級の原子力発電所における原
子炉を想定している。もちろん、本発明は、これに限定
されるものではない。
【0019】制御棒位置検出機構6は、性能の異なる2
種類のシンクロ発振器6a1,6a2からなる第1の機構
と、シンクロ発振器6bからなる第2の機構とが設置さ
れている。シンクロ発振器6a1および6bは、同じ性
能で、制御棒3の全引抜位置と全挿入位置との間で0°
から360°の範囲で位置を示す信号を出力する。一
方、シンクロ発振器6a2は、0°から1800°の範
囲で位置を示す信号を出力する。すなわち、精度におい
て比較すると、シンクロ発振器6a1および6bは粗
く、シンクロ発振器6a2は密であるということができ
る。シンクロ発振器6a1と6a2は、2個で1組の使い
方をする。なお、これらのシンクロ発振器6a1,6a2
と、シンクロ発振器6bとによる測定の原理について
は、後述する。
【0020】また、本実施例のシステムは、図1に示す
ように、原子炉の運転に関する指令を出力する運転指令
装置8と、それぞれの制御棒3ごとの駆動目標値を生成
する目標生成装置9a,9bと、上記目標値および上記
シンクロ発振器6a1,6a2,6bからの出力信号に基
づいて上記モータ4を制御するための操作信号を生成し
て出力する二重化されたコントローラ(A)10Aおよ
びコントローラ(B)10Bと、コントローラ(A)1
0Aおよびコントローラ(B)10Bの出力が一致した
時、操作信号を出力する出力回路20と、出力回路20
から出力された操作信号を受けて、モータ4に対する駆
動電流を制御する電力制御回路11とを有する。
【0021】ここで、運転指令装置8は、システムにお
いて1台設けられる。目標生成装置9a,9bは、互い
に同一の構成を有し、かつ、同一に機能して、二重系を
構成し、システムにおいて1組設けられる。すなわち、
1の原子炉ごとに1組設けられる。コントローラ10
A,10Bについても、同様に、構成および機能が同一
で、二重系を構成する。コントローラ10A,10Bの
二重系と、出力回路20と、電力制御回路11とは、制
御棒3ごとに設けられる。
【0022】ここで、炉心2には、1350MWe級の
原子力発電所の場合、制御棒3が205本設置されてい
る。従って、図1において、目標生成装置9a,9bを
除く、他の構成要素は、205本の制御棒3の各々の1
本に対して1組ずつ設置される。なお、図1では、表記
の便宜上、制御棒1本の代表表記としている。
【0023】運転指令装置8は、具体的には、コンピュ
ータで構成される。このコンピュータは、図8に示すよ
うに、各種処理を実行する中央処理ユニット(CPU)
81と、CPU81のプログラム等を記憶するリードオ
ンリメモリ(ROM)82と、データ等を記憶するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)83と、インタフェース
(I/F)84と、指示等の入力を受け付ける入力装置
85と、原子炉の状態、システムの状態等を表示する表
示装置86とを主たる要素として構成される。
【0024】入力装置84は、例えば、各種の操作スイ
ッチ、キー類が配置された操作パネルで構成される。ま
た、このパネルに加えて、または、パネルに代えて、キ
ーボードを設けるようにしてもよい。また、本実施例で
は、この他に、タッチパネル87が表示装置86の表示
画面の前面に設置されている。表示装置85は、例え
ば、CRTディスプレイ、パネルディスプレイ等のディ
スプレイ装置とその表示コントローラとを含む。ディス
プレイ装置は、例えば、上記操作パネルの一部に嵌め込
むようにすることができる。
【0025】運転指令装置8は、原子炉の運転に関する
指令、特に、制御棒操作指令を生成して、これを出力す
る。そして、予め作成された運転計画またはオペレータ
からの操作指示に基づいて、制御棒操作指令を生成し
て、これを出力する。また、運転指令装置8は、各制御
棒ごとに設けられるコントローラA,Bの起動、停止等
の動作を、総括的に制御する。また、運転指令装置8
は、目標生成装置9a,9bを介して、制御棒3の状態
を示す情報を収集して、表示する等の処理をも実行す
る。
【0026】目標生成装置9a,9bは、具体的には、
コンピュータで構成される。このコンピュータは、図9
に示すように、制御棒操作指令と、コントローラから取
り込んだ制御棒の現在位置の情報とに基づいて、制御棒
の駆動目標値を作成する。また、目標生成装置9aおよ
び9bは、互いに同一の構成を有し、9aはコントロー
ラ10A系に、9bはコントローラ10B系にそれぞれ
対応している。目標生成装置9a,9bは、運転指令装
置8からの制御棒操作指令と、各コントローラ10A,
10Bから取り込んだ制御棒の現在位置の情報とに基づ
いて、制御棒の駆動目標値を作成する。
【0027】コントローラ10Aおよび10Bは、共に
同じ構成を持つ、ハードウエア資源、すなわち、コンピ
ュータ、より具体的には、マイクロコンピュータで構成
される。それらのハードウエア資源構成は、例えば、図
10に示すように、各種処理を実行する中央処理ユニッ
ト(CPU)101と、CPU101のプログラム等を
記憶するリードオンリメモリ(ROM)102と、デー
タ等を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)10
3と、インタフェース(I/F)104とを主たる要素
として構成される。コントローラ10Aおよび10B
は、それぞれ上記目標値および上記シンクロ発振器6a
1,6a2,6bからの出力信号に基づいて上記モータ4
を制御するための操作信号を生成して出力する。
【0028】このコントローラ10A(10B)は、上
記シンクロ発振器6a1,6a2,6bからの出力信号を
位置信号に変換すると共に、有効な信号を選択する手段
として機能する比較手段12a(12b)と、上記比較
手段の出力信号と、目標生成装置9a,9bからの目標
値とを比較して、目標とする位置と実際の位置との偏差
がなくなるまで、電力制御装置11に対して操作信号を
出力する制御演算手段10a(10b)とを備える。
【0029】この比較手段12a(12b)は、例え
ば、図3に示すような機能を有する。すなわち、上記シ
ンクロ発振器6a1,6a2からの出力信号を受けて、制
御棒位置信号(IN1)13aを算出する信号変換手段
15と、上記シンクロ発振器6bからの出力信号を受け
て、制御棒位置信号(IN2)13bを算出する信号変
換手段16と、算出された制御棒位置信号(IN1)1
3aおよび制御棒位置信号(IN2)13bのうち一方
を選択して制御棒位置信号14として出力する選択手段
17とを有する。制御棒位置信号14は、それぞれ対応
する制御演算手段10a(10b)に送られる。
【0030】制御演算手段10aおよび10bは、それ
ぞれ独立に、非同期に動作し、制御棒位置信号14と目
標位置との偏差を求め、それに基づいて操作信号を出力
する。また、制御棒位置信号14を、RAM103に記
憶すると共に、対応する目標生成装置9aおよび9bに
送る。なお、制御演算手段10a(10b)の詳細につ
いては、動作と共に後述する。
【0031】出力回路20は、制御演算手段10aおよ
び10bからそれぞれ出力される操作信号をそれぞれ受
けて、一定の時間保持し、両者から出力される操作信号
が揃ったとき、当該操作信号を電力制御装置11に送
る。上記一定の時間は、制御演算手段10aおよび10
bが非同期で動作するため、出力の時間差を吸収するた
めの時間である。通常、100ms−300ms程度設
定される。なお、コントローラ10A,10Bと出力回
路20とは、例えば、ケーブルで接続することができ
る。また、コントローラ10A,10Bと、この出力回
路20との距離が長い場合には、図示していない通信シ
ステムを介して両者間での信号の授受を行うようにすれ
ばよい。
【0032】電力制御装置11は、例えば、遮断器で構
成され、操作信号が送られている間、図示しない遮断器
を閉じて、電力をモータ4に供給する構成とすればよ
い。同様の機能を持つ他のものとしては、例えば、スイ
ッチング素子としては、例えば、サイリスタ等が挙げら
れる。また、電力制御装置11は、インバータで構成す
ることもできる。
【0033】次に、図2を用いて、シンクロ発振器6a
1,6a2,6bからの出力信号を用いて制御棒位置を検
出する原理について説明する。
【0034】本実施例において、シンクロ発振器6
1,6bの動作は、図2(a)に示すとおりである。
すなわち、シンクロ発振器6a1,6bの出力は、制御
棒3が炉心部2の下端(全引抜)位置にある場合に0°
の出力値を出し、炉心部2の上端(全挿入)位置にある
場合に360°の出力を行うよう設定してある。これ
は、モーター軸とシンクロ軸のギヤ機構の比を調整する
ことで設定されている。従って、シンクロ発振器の出力
の角度を知ることで、制御棒位置が一意に定まる。
【0035】一方、シンクロ発振器6a2の動作は、図
2(b)に示すとおりである。すなわち、シンクロ発振
器6a2の出力は、制御棒3のフルストローク(全挿入
から全引板まで)に対して0°から1800°と、シン
クロ軸が5回転するように設定されている。従って、こ
のシンクロの設定のみでは、制御棒位置が一意に定まら
ない。すなわち、360°,720°,1080°など
は、いずれもシンクロ出力としては同位相である。しか
し、シンクロ発振器6a1の出力と組み合わせて使うこ
とにより、検出精度を向上している。
【0036】すなわち、シンクロ発振器6a1または6
b単独で用いる場合の制御棒位置は、下式により求め
る。
【0037】
【数1】 POS=K×(θ1±θε) …(1) ここで POS:制御棒位置 θ1 :6a1 または6bの位相出力 θε :6a1 または6bの位相検出誤差 K :位相角(0°〜360°)を制御棒位置に換算
する定数 また、シンクロ発振器6a1と6a2の組み合わせによる
制御棒位置は、下式により求める。
【0038】
【数2】
【0039】以上により、(1)式の右辺の誤差の項は
K・θεであり、(2)式の右辺の誤差の項はK/5・
θεであり、5倍の精度改善が得られる。
【0040】なお、本実施例では、シンクロ発振器6a
1,6bは全挿入で0°,全引抜で360°と設定して
いるが、これに限られない。例えば、全挿入で(0°+
α)、全引抜で(360°−α)と、余裕をもって設定
することが、より実用的である。また、シンクロ発振器
6a2は、5回転の設定としているが、必ずしも整数倍
する必要もなく、5回転以外に設定されても同様に演算
が可能である。
【0041】次に、本実施例の制御システムの動作の概
要について、図1を参照して説明する。
【0042】シンクロ発振器6a1,6a2,6bで検出
された制御棒位置信号は、比較手段12a,12bに入
力され、ここで、演算され比較された正常な信号が、常
時は、制御演算手段10a,10b、および、目標生成
装置9a,9bに送られる。一方、運転指令装置8によ
る制御棒操作指令は、目標生成装置9a,9bに入力さ
れる。目標生成装置9a,9bは、それぞれ独立に、こ
の制御棒操作指令と制御棒位置信号とに基づいて、制御
棒目標位置が生成する。この制御棒目標位置が、制御演
算手段10a,10bに入力される。制御演算手段10
a,10bでは、電力制御装置11に対して、目標位置
と実際の位置の偏差がなくなるまで、モーター4を駆動
させる操作信号が、それぞれ独立に生成されて、出力さ
れる。これに応じて、電力制御装置11は、モーター4
に駆動電流を供給して、これを駆動させる。
【0043】次に、本実施例の制御システムの動作の詳
細について、上記各図、および、図11および図12に
示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここで
は、運転指令装置8により、制御棒を20mm引抜く操作
指令が入力された場合の各部の作用について説明する。
【0044】この場合、この操作指令は、運転指令装置
8において、入力装置85にあるスイッチ群のうち、特
定の制御棒3を20mm引抜くように指定されたスイッチ
が運転員によって押されて生成されるか、または、予め
定められた運転計画のプログラムに従って、自動的に生
成される。生成された操作指令は、目標生成部9a,9
bに入力される。
【0045】目標生成装置9a,9bは、それぞれ対応
する比較手段12a,12bから出力される制御棒現在
位置POSの入力を監視し、入力されると、その信号を
読み込む(ステップ1001)。次に、運転指令装置8
から送られる操作指令の入力を監視する(ステップ10
02)。制御棒を20mm引抜くように指定されていれ
ば、制御棒3の現在位置から20mm引抜かれた位置(P
OSt(n):今回の目標位置)を、(POSt(n)
=POS+ε10)なる演算によって算出する(ステップ
1003)。一方、引抜要求指令がない場合、挿入要求
指令があるか否かを判定する(ステップ1004)。挿
入要求指令があると、目標位置POSt(n)を、(P
OSt(n)=POS−ε10)なる演算によって算出す
る(ステップ1005)。なお、ここで、ε10は、目標
位置演算用定数であって、通常、数ミリメートルから数
十ミリメートルの範囲で設定される。
【0046】このようにして算出された、制御棒3の目
標位置POSt(n)が、当該制御棒についてのコント
ロールを行うコントローラ10Aおよび10Bの制御演
算手段10a,10bに出力される。また、演算終了
後、および、演算を行わなかった場合の、いずれの場合
も、他の制御棒についての目標位置POSt(n)の処
理に移行する。そして、駆動が必要な全ての制御棒につ
いての目標位置設定が終了したとき、この処理を終了す
る。
【0047】次に、図3および図12を用いて、比較手
段12a,12bおよび制御演算手段10a,10bの
動作について、詳細に説明する。比較手段12a,12
bおよび制御演算手段10a,10bは、それぞれ、図
10に示すCPU101がROM102に格納されるプ
ログラムを実行することにより実現される。
【0048】図3は、比較手段12a,12bの、より
具体的な機能を示す。図3において、信号変換手段1
5,16は、各々、図2、(1)式および(2)式によ
り説明した動作原理により、シンクロ出力(角度)から
制御棒位置(POS)を算出する(ステップ110
1)。信号変換手段15は、(2)式によって制御棒位
置を演算し、16の方は(1)式により演算を行ってい
る。その結果、信号変換手段15,16の出力である制
御棒位置信号13a,13bは、精度が異なっている。
すなわち、制御棒位置信号13aの方が制御棒位置信号
13bに比べて、より正確な位置を示している。これら
両方の制微棒位置信号13a,13bは、選択手段17
に入力される。
【0049】選択手段17では、以下のような処理を
行、健全性をチェックする(ステップ1102)。
【0050】
【数3】 ε0≧|(IN1−IN2)| …(3)
【0051】
【数4】 ε0<|(IN1−IN2)| …(4) ここで、IN1 :精度の良い信号変換手段15の出力信
号13a IN2 :信号変換手段16の出力信号13b OUT:選択手段17の出力信号14 ε0 :信号比較誤差の判定値 上記(3)式が成立しているならば、正常と判定して、
OUT=IN1を出力する。そして、図示していないフ
ラグレジスタにフラグをセットする。一方、(4)式が
成立しているならば、異常と判定する。この場合、処理
は、ステップ1110に飛び、モータ4を停止させる処
理が行なわれる。なお、フラグレジスタは、RAM10
3内に設定することができる。
【0052】このように、本実施例では、シンクロ発振
器6a1,6a2,6bからの信号に基づいて、それらの
健全性についても、併せてチェックすることができる。
また、本実施例では、シンクロ発振器6a1,6a2,6
bからの信号は、それぞれ位置信号に変換された値が、
表示装置86で表示される。
【0053】ところで、異常と判定された場合、OUT
は、IN1およびIN2のうちいずれかをオペレータの指
定により出力する。この場合、オペレータは、出力信号
14と共に表示される位置信号を見て、シンクロ発振器
6a1,6a2,6bのうち、いずれが異常であるかを判
断して、いずれの位置信号を用いるかの選択を行う。こ
の選択は、運転指令装置8の入力装置85で行われ、そ
の信号が、対応するコントローラ10A,10Bに送ら
れる。
【0054】これにより、シンクロ発振器6a1,6
2,6bが正常に動作している時には、前述した図1
の制御演算手段10a,10bには、常に、位置検出精
度の良いシンクロ発振器6a1,6a2の組み合わせによ
る信号が入力されることになり、また、万一、一方のシ
ンクロ発信器が故障した場合にも、他のシンクロ発振器
を用いた制御を継続することができる。
【0055】なお、シンクロ発振器6a1,6a2,6b
のうち、いずれの発振器が異常であるのか、についての
判断は、例えば、次のようにして行う。すなわち、
【0056】
【数5】 ε0<|(IN1−IN2)| …(5) が成立している場合において、まず、シンクロ発振器6
1と、シンクロ発振器6a2の1回転分との位相差が大
きいか否かを調べる。この差が予め許容された範囲に含
まれるのであれば、これらのシンクロ発振器6a1と6
2とには、異常がないものと考える。その場合には、
シンクロ発振器6bに異常があると判断する。また、上
記差が予め許容された範囲外であれば、シンクロ発振器
6a1と6a2とのうちのいずれかに異常があると判断す
る。そこで、次に、シンクロ発振器6a1と6bの出力
を比較する。ここで、両者の出力に差があれば、シンク
ロ発振器6a1に異常があると判断する。一方、両者の
出力に差がなければ、シンクロ発振器6a2に異常があ
るものと考える。
【0057】このようにして、オペレータは、IN1
よびIN2のうち、異常がないと判断されるほうを選択
する。なお、この判断に際して、オペレータを助けるた
め、推論を自動的に行うようにしてもよい。
【0058】次に、制御演算手段10a,10bの動作
について説明する。制御演算手段10a,10bは、そ
れぞれ対応する目標生成装置9a,9bで生成された、
今回の制御棒目標位置POSt(n)を読み込み(ステ
ップ1103)、目標位置を更新するか否か、すなわ
ち、RAM103に格納されている前回値POSt(n
−1)を読みだして、これと今回値POSt(n)とが
相違するか否か調べる(ステップ1104)。相違があ
る場合には、RAM103内の前回値POSt(n−
1)を今回値POSt(n)に書き替える(ステップ1
105)。相違がない場合には、そのまま前回値を用い
る。
【0059】次に、制御演算手段10a,10bは、そ
れぞれ上記により与えられた制御棒目標位置(POSt
(n))と、現在の制御棒位置(POS)により、下式
のように位置偏差ε1を求める(ステップ1106)。
【0060】
【数6】 ε1=POSt(n)−POS …(6) そして、制御演算手段10a,10bは、それぞれ、位
置偏差ε1について、予め定めた設定値ε11と比較して
(ステップ1107)、ε1≧ε11であれば、制御棒3
を引き抜くようにモータを駆動させる操作信号を生成し
て、出力する(ステップ1111)。一方、ε1≧ε11
でなければ、位置偏差ε1と予め定めた設定値−ε11
を比較し(ステップ1108)、ε1≦−ε11であれ
ば、制御棒を挿入するようにモータを駆動させる操作信
号を生成して、出力する(ステップ1109)。ε1
−ε11でなければ、モータを停止させる操作信号を生成
して、出力する(ステップ110)。なお、ここで、ε
11は、目標位置と実際の位置が一致したとする幅を決め
るための定数である。
【0061】上記の演算によって、電力制御装置11に
よって、モーター4が制御棒3を引抜く側に回転し、そ
れに従い、制御棒の位置がシンクロ発振器6a1,6
2,6bによって検出され、最終的に制御演算手段1
0a,10bの演算によって、目標位置(当初の制御棒
位置プラス20mm)と現在位置との偏差ε1がε11以内
になったところで、制御棒の引抜きが完了する。
【0062】図4は図3を用いて示した本発明の一変形
例を示している。本例は、上記実施例のうち、比較手段
の構成を代えたものである。
【0063】本実施例の比較手段12a(12b)は、
シンクロ発振器6a1,6a2の出力から上記(2)式に
よって制御棒位置IN1を演算する信号変換手段15a
と、シンクロ発振器6b,6a2の出力から(2)式に
よって制御棒位置IN2を演算する信号変換手段15b
と、シンクロ発振器6a1の出力から上記(1)式によ
って制御棒位置IN1′を演算する信号変換手段16a
と、シンクロ発振器6bの出力から(1)式によって制
御棒位置IN2′を演算する信号変換手段16bと、I
1,IN2,IN1′,IN2′から出力信号を選択する
選択手段17とを備える。
【0064】ここで、IN1,IN2は、精度の良い制御
棒位置を得るために用いられ、IN1′,IN2′は、万
一シンクロ発振器6a2が故障した場合でも、制御棒位
置が導出できるようにするため、バックアップとして用
いられる。
【0065】以下に、図4のように構成した場合の選択
手段17の処理を示す。
【0066】
【数7】 εI≧|IN1−IN2| …(7a) εII≧|IN1−IN2′| …(7b) εII≧|IN2−IN1′| …(7c) εI :信号比較誤差の判定値 εII :信号比較誤差の判定値 選択手段17は、上記(7a)式、(7b)式および(7
c)式の全てが成立している場合には、IN1を選択し
て、出力する。
【0067】
【数8】 εI<|IN1−IN2| …(8a) εII<|IN1−IN2′| …(8b) εII<|IN2−IN1′| …(8c) 一方、上記(8a)式、(8b)式および(8c)式のう
ち、いずれかが成立している場合には、IN1、IN2
IN1′およびIN2′のいずれかをオペレータの指定に
より出力する。
【0068】以上に説明した本発明を、制御棒を駆動す
るモーターとしてステップモーターを用いる原子炉の出
力制御システムに適用した例について、図5を用いて説
明する。
【0069】ステップモーターの場合、電力制御装置1
1は、図5(A)に示すように、インバータ11a、お
よびインバータコントローラ11bとで構成される。本
例では、図5(B)に示すように、制御棒の位置制御の
ために、あらかじめ目標位置の手前からモーター速度を
減速して制御を行う。シンクロ発振器の精度を向上した
本発明によって、目標位置への制御が±1mm以内の精度
で行うことができる。これは、同図から、モータの停止
時の位置精度が、従来の技術による位置精度に比べて、
よいことが明らかである。
【0070】また、本発明を制御棒を駆動するモーター
としてインダクションモーターを用いる原子炉の出力制
御システムに適用した場合の効果について、図6を用い
て説明する。
【0071】インダクションモーターの場合、電力制御
装置11の構成は、ステップモーターと同じく、インバ
ータおよびインバータコントローラを用いて行う他、図
6(A)に示すように、しゃ断器11cと、しゃ断器の
開閉制御回路11dとで構成することができる。この場
合にも、制御棒の位置制御のために、図6(B)に示す
ように、あらかじめ目標位置の手前からモーター速度を
減速して位置決めを行う。シンクロ発振器の精度を向上
した本実施例によって、目標位置への制御が±5mm以内
の精度で行うことができる。これは、従来の技術と比べ
ると、精度が向上している。
【0072】次に、図7は、シンクロの精度向上のため
に、シンクロ発振器を4個(2組)用いた場合(b)
と、本発明の3個の場合(a)の大きさの比較を示して
いる。なお、本図において、ケーブルコネクタ18は、
シンクロ発振器の信号を外部に取り出すために必要であ
り、各シンクロ発振器に対して1個のケーブルコネクタ
の設置スペースを確保する必要がある。従って、余分の
シンクロ発振器自体の存在と、そのためのケーブルとを
収容するスペース分、大きくならざるを得ない。本実施
例により、従来技術の大きさと同等の制御棒駆動機構部
の小型化を達成される。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明よれば、あ
らかじめ目標位置の手前からモーター速度を減速して制
御を行うときに、減速開始を判断する時の信号に含まれ
る誤差が改善されるため、制御性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すシステム構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記実施例において用いられるシンクロ発振器
の動作特性を示すグラフである。
【図3】上記実施例において用いられる、シンクロ発振
器からの信号を比較して、正しい信号を出力するための
の比較手段の機能を示すブロック図である。
【図4】本発明の変形例の比較手段の機能を示す図ブロ
ック図である。
【図5】(A)は本発明の実施例のシステムをステップ
モータに適用した場合の構成の概要を示すブロック図、
(B)は、モータの停止制御と制御棒位置との関係を示
すグラフである。
【図6】(A)は本発明の実施例をインダクションモー
タに適用した場合の構成の概要を示すブロック図、
(B)は、モータの停止制御と制御棒位置との関係を示
すグラフである。
【図7】シンクロ発振器を3台用いる場合と、4台用い
る場合とのスペースメリットの比較を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の実施例に用いられる運転指令装置のハ
ードウェハシステム構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例に用いられる目標生成装置のハ
ードウェハシステム構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例に用いられるコントローラの
ハードウェハシステム構成を示すブロック図である。
【図11】目標生成部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】コントローラの動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…炉心部、3…制御棒、4…モ
ータ、5…制御棒駆動機構、6…シンクロ発振器、7…
原子炉格納容器、8…運転指令装置、9a,9b…目標
生成装置、10A,10B…コントローラ、10a,1
0b…制御演算手段、11…電力制御装置、12a,1
2b…比較手段、20…出力回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉の炉心部の制御棒位置をモータ駆動
    により変更して出力を制御する原子炉出力制御システム
    装置において、 制御棒位置をモータ軸の回転角度から検出する、2つ以
    上の制御棒位置検出機構と、 それらの制御棒位置検出機構からそれぞれ出力される位
    置検出信号の比較を行うことにより、常時は、1つの位
    置検出信号により制御棒位置を示す信号を得るための比
    較手段と、 与えられた目標位置と、前記比較手段から出力される制
    御棒位置を示す信号とから、モータを駆動するための操
    作信号を生成して出力する制御演算手段とを備え、 2つ以上の制御棒位置検出機構のうち、少なくとも1つ
    は、他のものより高い精度で位置の検出を行うものであ
    り、 前記比較手段は、各制御棒位置検出機構から出力される
    各々の位置検出信号の比較を行って、位置検出信号に異
    常がなければ、精度の高い制御棒位置検出機構から出力
    される位置検出信号を制御棒位置を示す信号として用い
    るものであることを特徴とする原子炉出力制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1において、制御棒位置検出機構
    は、2つ設けられ、 そのうち1つは、粗な測定精度を有する検出器と、密な
    測定精度を持つ検出器とで構成され、高精度の制御棒位
    置信号を出力するものであり、 他の一つは、粗な測定精度を有し、低精度の制御棒位置
    信号を出力する検出器で構成されるものであることを特
    徴とする原子炉出力制御システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、上記制御棒位置検出機
    構は、共に、制御棒位置を回転角度として検出するもの
    であり、粗な測定精度を有する検出器は、1回転以内の
    角度範囲で制御棒位置を検出し、密な測定精度を持つ検
    出器は、1回転より多い回転数の角度範囲で制御棒位置
    を検出するものであって、 精度の高い制御棒位置検出機構は、密な測定精度を持つ
    検出器の回転角度が、何回転目の回転角度であるかを、
    粗な測定度を有する検出器の回転角度から判定して、位
    置信号を検出するものであることを特徴とする原子炉出
    力制御システム。
  4. 【請求項4】請求項2または3において、上記比較手段
    は、上記高精度の制御棒位置信号をIN1とし、上記低
    精度の制御棒位置信号をIN2とし、予め与えられる判
    定値をε0として、 ε0≧|(IN1−IN2)| が成立するとき、IN1を制御棒位置信号として出力す
    るものである原子炉出力制御システム。
  5. 【請求項5】原子炉の炉心部の制御棒位置を検出する装
    置であって、 制御棒位置をモータ軸の回転角度から検出する、2つ以
    上の制御棒位置検出機構と、 それらの制御棒位置検出機構からそれぞれ出力される位
    置検出信号の比較を行うことにより、常時は、1つの位
    置検出信号により制御棒位置を示す信号を得るための比
    較手段とを備え、 2つ以上の制御棒位置検出機構のうち、少なくとも1つ
    は、他のものより高い精度で位置の検出を行うものであ
    り、 前記比較手段は、各制御棒位置検出機構から出力される
    各々の位置検出信号の比較を行って、位置検出信号に異
    常がなければ、精度の高い制御棒位置検出機構から出力
    される位置検出信号を制御棒位置を示す信号として出力
    するものであることを特徴とする制御棒位置検出装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、制御棒位置検出機構
    は、2つ設けられ、 そのうち1つは、粗な測定精度を有する検出器と、密な
    測定精度を持つ検出器とで構成され、高精度の制御棒位
    置信号を出力するものであり、 他の一つは、粗な測定精度を有し、低精度の制御棒位置
    信号を出力する検出器で構成されるものであることを特
    徴とする制御棒位置検出装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、上記制御棒位置検出機
    構は、共に、制御棒位置を回転角度として検出するもの
    であり、粗な測定精度を有する検出器は、1回転以内の
    角度範囲で制御棒位置を検出し、密な測定精度を持つ検
    出器は、1回転より多い回転数の角度範囲で制御棒位置
    を検出するものであって、 精度の高い制御棒位置検出機構は、密な測定精度を持つ
    検出器の回転角度が、何回転目の回転角度であるかを、
    粗な測定度を有する検出器の回転角度から判定して、位
    置信号を検出するものであることを特徴とする制御棒位
    置検出装置。
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