JP4071671B2 - ボイラの水位制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はボイラの水位制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボイラの水位制御は、ボイラ内部と接続している水位検出筒、水位検出筒に設置した下端位置の異なる複数本の水位電極棒、水位電極棒からの信号に基づいて水位の判断を行う判定回路等からなる水位検出装置で水位を検出し、検出した水位に基づいて給水ポンプの作動を発停することで行っている。水位検出装置では、水位電極棒の下端が液体に接触しているとオン信号を出力し、液体から離れているとオフ信号を出力することを利用して水位を検出する。水位検出装置の水位電極棒として、給水を開始する水位を検出する低位側水位電極棒と、給水を停止する水位を検出する高位側水位電極棒を設けておき、低位側水位電極棒がオフ信号を出力していれば給水を開始し、高位側水位電極棒がオン信号を出力していれば給水を停止する制御を行うことで、所定範囲内に水位を保つ制御を行う。
【0003】
水位電極棒は、表面にスケールが付着することで接液部が絶縁されたり、断線や短絡が発生するなどの異常が発生して、水位を正しく検出することができなくなることがあるため、水位電極棒の異常を検出することができるようにしておく必要がある。水位検出棒の異常を検出する手段としては、例えば特公平4−8732号公報に記載されているように、低位の水位電極棒がオフ信号を発しているのに高位の水位電極棒がオン信号を発している、つまり論理矛盾を発生している場合に異常であると判断するものがある。いずれかの水位電極棒に異常が発生し、水位を正しく検出することができなくなった場合には、水位制御を行うことができなくなるため、ボイラの運転を停止している。
【0004】
【特許文献1】
特公平4−8732号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、水位電極棒に異常が発生した場合であっても、ボイラの運転が停止することを極力避けることのできるボイラの水位制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、下端位置の異なる水位電極棒を複数本設置しておき、水位電極棒の下端が液体と接触しているとオン信号を出力し、液体から離れているとオフ信号を出力することを利用してボイラ内の水位を検出している水位検出装置と、前記水位検出装置で検出した信号を受信し、水位が低位の設定値よりも低い場合にはボイラ内への給水を行い、水位が高位の設定値よりも高くなると給水を停止する制御を行う給水制御装置からなるボイラの水位制御装置において、給水を開始するために水位を検出する低位側水位電極棒と、給水を停止するために水位を検出する高位側水位電極棒をそれぞれ複数本ずつ設けておき、通常時には、低位側水位電極棒がオフ信号を出力していると給水を開始し、高位側水位電極棒がオン信号を出力すると給水を停止する制御を行い、水位電極棒の出力に論理矛盾が発生した場合には、低位側水位電極棒のいずれかがオン信号からオフ信号へ変化の信号を出力した時に給水を開始し、高位側水位電極棒のいずれかオフ信号からオン信号へ変化の信号を出力した時に給水を停止する制御を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記の水位制御装置において、水位電極棒の出力に論理矛盾が発生した時からの経過時間を水位電極棒点検判定時間として計測しておき、計測している水位電極棒点検判定時間があらかじめ定めておいた水位電極棒点検判定用設定時間に達しても論理矛盾が解消されなかった場合、水位電極棒点検の出力を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記の水位制御装置において、低位側水位電極棒のうち少なくとも1本の水位電極棒は低水位異常検出を兼ねた水位電極棒として、ほかの水位電極棒より下端位置を低くしておき、低水位異常検出兼用の水位電極棒がオン信号からオフ信号へ変化の信号を発したときからの経過時間を低水位異常判定時間として計測し、計測している低水位異常判定時間があらかじめ定めておいた低水位異常判定用設定時間に達しても、前記のオン信号からオフ信号へ変化の信号を発した低水位異常検出兼用の水位電極棒がオフ信号からオン信号へ変化の信号を出力しなかった場合、低水位異常の出力を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置である。
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記の水位制御装置において、低水位異常を検出する水位電極棒を2本設置し、うち1本はボイラの気水分離器とボイラ内下部の缶水部に接続している第1水位検出筒に設置し、残りの1本はボイラ内上部の蒸気部とボイラ内下部の缶水部に接続している第2水位検出筒に設置していることを特徴とするボイラの水位制御装置である。
【0010】
請求項5に記載の発明は、前記ボイラの水位制御装置において、水位電極棒の出力に論理矛盾が発生した時からの経過時間を水位電極棒異常判定時間として計測しておき、計測している水位電極棒異常判定時間があらかじめ定めておいた水位電極棒異常検出用設定時間に達するまでに、低位側水位電極棒によるオン信号からオフ信号へ変化の信号と高位側水位電極棒によるオフ信号からオン信号へ変化の信号のいずれか一方でも検出することができなかった場合、水位電極棒異常の出力を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明を実施しているボイラの概要図、図2は水位電極棒Hに異常が発生した場合の水位制御状況を示したタイムチャート、図3は水位電極棒Lに異常が発生した場合の水位制御状況を示したタイムチャートである。
【0012】
ボイラ本体部1には、上部管寄せ5及び下部管寄せ6を設けており、上部管寄せ5と下部管寄せ6の間を多数の水管10で連結している。下部管寄せ6には、途中に給水ポンプ8を設けている給水配管9を接続しており、給水配管9を通じてボイラ本体部1内に給水を行う。ボイラ内の水位は水管10の半ばになるように調節しておき、水管10を加熱することで水管内の缶水を加熱して蒸気を発生する。上部管寄せ5には蒸気連絡管11を介して気水分離器4を接続しておき、ボイラ本体部1で発生した蒸気は気水分離器4で蒸気と缶水に分離して蒸気のみを取り出し、蒸気に含まれていた缶水は下部管寄せに戻す。
【0013】
ボイラ内の水位は、気水分離器4及び下部管寄せ6に接続している第1水位検出筒2と、上部管寄せ5及び下部管寄せ6に接続している第2水位検出筒3によって検出する。第1水位検出筒2には、高位側から順に水位電極棒HH、水位電極棒H、水位電極棒L、水位電極棒LL1を設け、第2水位検出筒3には水位電極棒LL2を設けており、各水位電極棒は制御装置7と接続する。水位電極棒H及び水位電極棒HHを高位側水位電極棒、水位電極棒L、水位電極棒LL1、水位電極棒LL2を低位側水位電極棒とし、水位電極棒LL1及び水位電極棒LL2は低水位異常の検出にも利用する。
【0014】
水位の検出は、各水位電極棒に所定の電圧を掛けることで、各水位電極棒における抵抗値を検出し、抵抗値に基づいて水の有無を判断することで行う。制御装置7は、水位電極棒が缶水に接触することで抵抗値が小さくなっている場合には水ありを意味するオン信号を出力し、水位電極棒が缶水から離れており抵抗値が大きくなっている場合には水なしを意味するオフ信号を出力する。制御装置7は前記水位電極棒からの信号に基づいてボイラ内の水位を判断する。
【0015】
制御装置7は給水制御装置でもあり、ボイラ内の水位が所定の水位を保つように給水ポンプ8の作動を制御する。制御装置7による水位制御は、水位電極棒Lがオフ信号を出力していると給水を開始し、水位電極棒Hがオン信号を出力していると給水を停止する通常時の水位制御と、低位側水位電極棒である水位電極棒L、水位電極棒LL1、水位電極棒LL2のいずれかがオン信号からオフ信号へ変化の信号を出力した時に給水を開始し、高位側水位電極棒である水位電極棒H又は水位電極棒HHがオフ信号からオン信号へ変化の信号を出力した時に給水を停止するバックアップモードを設定しておく。
【0016】
また、制御装置7には、各水位電極棒からの信号に基づいて水位電極棒の異常や低水位異常を判断し、異常が発生している場合の異常報知や、ボイラの運転を停止する決定などを行う回路を設けておく。
【0017】
次に図2に基づいて制御に関する説明を行う。図2は、前半は水位電極棒に異常は発生しておらず、通常の水位制御を行っていたが、途中で水位電極棒Hに異常が発生し、後半は水位電極棒Hでは缶水から離れてもオン信号を出力し続けた場合の例である。工程を示す符号A〜Kごとに説明する。
【0018】
制御装置7は通常時には、水位電極棒L及び水位電極棒Hの2本の水位電極棒で給水ポンプ8の作動を制御する。(A)水位が水位電極棒Lの下端よりも低かった場合、水位電極棒Hによる水位信号はオフ信号、水位電極棒Lによる水位信号もオフ信号となる。制御装置7は、水位電極棒Lがオフ信号を出力しているため、給水ポンプ8を作動させてボイラ本体部1への給水を行っている。(B)ボイラ内への給水を行うことによって水位が水位電極棒Lの下端より高くなると、水位電極棒Lの水位信号はオン信号を出力することとなる。しかし水位電極棒Hは依然オフ信号を出力し続けているため給水は継続する。(C)さらに上昇して水位が水位電極棒Hの下端位置以上になると、水位電極棒Hでもオン信号の出力を行う。制御装置7は水位電極棒Hによる水位信号がオン信号であることを検出すると、給水ポンプ8の作動を停止する。
【0019】
ボイラ内では缶水を加熱して蒸気を取り出しているため、給水を停止している場合にはボイラ内の水位は低下していく。(D)蒸発によって水位が低下し、水位が水位電極棒Hの下端位置と水位電極棒Lの下端位置の間となっている場合、水位電極棒Hの水位信号はオフ信号、水位電極棒Lの水位信号はオン信号となる。給水を開始するのは水位電極棒Lがオフ信号を出力している状態のときであるため、この段階では給水は行わない。(E)水位が水位電極棒Lの下端位置より低くなると、水位電極棒Lもオフ信号を出力することになる。水位電極棒Lの水位信号がオフ信号となれば、制御装置7は再び給水ポンプ8の作動を行ってボイラ本体部1への給水を行うというサイクルを繰り返す。
【0020】
なお、通常の制御を行っている場合は、水位電極棒HH、水位電極棒LL1、水位電極棒LL2の水位信号は給水制御に使用していないが、水位電極棒LL1及び水位電極棒LL2の水位信号は低水位異常の検出に使用する。もしも水位が大きく低下して水位電極棒LL1又は水位電極棒LL2の水位信号がオフ信号になると、制御装置7は水位電極棒LL1又は水位電極棒LL2のオフ信号を継続している時間を低水位異常判定時間として計測し、計測している低水位異常判定時間があらかじめ定めておいた低水位異常判定用設定時間(例えば30秒)に達してもオフ信号が継続していれば低水位異常としてボイラの運転を停止する。
【0021】
図2の後半は、水位電極棒Hに異常が発生し、実際の水位に関係なく常にオン信号を出力することになった場合のものである。(F)水位が水位電極棒Hの下端位置と水位電極棒Lの下端位置の間にある場合、水位電極棒Hはオフ信号を出力するはずであるが、水位電極棒Hは水位に関係なくオン信号を出力し続けている。しかし、この段階では水位電極棒の出力に論理矛盾は発生していないため、異常であることの認識は行えない。(G)水位が水位電極棒Lの下端位置より低くなると、水位電極棒Lはオフ信号を出力するが、この時水位電極棒Hではオン信号を出力してるため、水位信号に論理矛盾が発生することになる。制御装置7は論理矛盾の発生を検出すると、通常時の水位制御からバックアップモードによる水位制御に切り換える。
【0022】
制御装置7はバックアップモードにおいて、水位電極棒Lによる水位信号がオン信号からオフ信号へ変化の信号を検出すると、給水ポンプ8に対して作動指令を出力して給水を行う。通常時の水位制御では、水位電極棒Hがオン信号を出力していれば給水を停止するが、バックアップモードでは水位電極棒H又は水位電極棒HHのオフ信号からオン信号へ変化の信号によって給水を停止するものであるため、水位電極棒Hがオン信号を出力していても給水を行う。
【0023】
(H)給水ポンプを作動していることによってボイラ本体部1内の水位が上昇し、水位が水位電極棒Lの下端位置より高くなって水位電極棒Lではオン信号を出力し始めると、水位電極棒Hと水位電極棒Lはいずれもオン信号を出力することになり、水位電極棒Hと水位電極棒Lの間に発生していた論理矛盾は解消されることになる。論理矛盾は解消されてもバックアップモードは継続しているため、水位電極棒Hのオン信号に関係なく給水を継続する。(I)その後さらに水位が上昇して、水位電極棒HHの下端が缶水に触れると、水位電極棒HHによる水位信号はオフ信号からオン信号に切り替わる。制御装置7は水位電極棒HHによるオフ信号からオン信号へ変化の信号を検出すると、給水ポンプ8に対して作動を停止する出力を行う。(J)その後、給水を停止していれば蒸発によって水位が低下し、水位が水位電極棒HHの下端位置より低くなると水位電極棒HHはオフ信号を出力、(K)更に水位が低下して水位電極棒Lの下端位置より低くなり、水位電極棒Lがオン信号からオフ信号へ変化の信号を出力すると、給水を再開するというサイクルを繰り返すことで、水位電極棒Hに異常が発生していても水位制御を継続することができる。
【0024】
また、制御装置7は水位電極棒点検の報知と、水位電極棒異常によるボイラの運転停止の必要性を判断する。制御装置7は、水位電極棒の論理矛盾を検出すると、論理矛盾が発生した時からの経過時間を計測する。論理矛盾の検出開始から検出終了までの時間を水位電極棒点検判定時間、論理矛盾の検出開始から低位側水位電極棒によるオン信号からオフ信号へ変化の信号と高位側水位電極棒によるオフ信号からオン信号へ変化の信号のぞれぞれを検出するまでの時間を水位電極棒異常判定時間として計測する。
【0025】
計測している水位電極棒点検判定時間が、あらかじめ定めておいた水位電極棒点検判定用設定時間(例えば60秒)に達しても論理矛盾が解消されなかった場合には、水位電極棒点検の出力を行う。水位電極棒点検の出力時点ではボイラの運転を停止する必要はないが、ボイラの運転を停止しても支障のない時に点検を行うようにする。
【0026】
さらに、計測している水位電極棒異常判定時間が、あらかじめ定めておいた水位電極棒異常判定用設定時間に達するまでに、低位側水位電極棒によるオン信号からオフ信号へ変化の信号と高位側水位電極棒によるオフ信号からオン信号へ変化の信号のぞれぞれを検出できなかった場合には水位電極棒異常の出力を行う。バックアップモードによる水位制御を行うには、低位側水位電極棒でのオン信号からオフ信号へ変化の信号と高位側水位電極棒でのオフ信号からオン信号へ変化の信号の両方を検出することができなければならない。もしもすべての低位側水位電極棒またはすべての高位側水位電極棒に異常が発生しており、低位側水位電極棒のオン信号からオフ信号へ変化の信号または高位側水位電極棒のオフ信号からオン信号へ変化の信号が検出されなかった場合には、給水の制御を行うことができない。そのため、所定の時間が経過しても低位側水位電極棒によるオン信号からオフ信号へ変化の信号と高位側水位電極棒によるオフ信号からオン信号へ変化の信号のぞれぞれが検出されなかった場合には、異常な水位となる前に水位電極棒異常としてボイラの運転を停止することで安全を確保する。
【0027】
次に図3に基づいて説明する。図3は図2と同様に前半は水位電極棒に異常は発生しておらず、通常の水位制御を行っていたが、途中で水位電極棒Lに異常が発生し、後半は水位電極棒Lでは缶水に接触していてもオフ信号を出力し続けた場合の例である。図3の前半は図2と同じであるため説明を省略し、図3の後半から工程を示す符号f〜kごとに説明する。
【0028】
(f)水位が水位電極棒Hの下端位置と水位電極棒Lの下端位置の間にある場合、水位電極棒Lはオン信号を出力するはずであるが、水位電極棒Lは水位に関係なくオフ信号を出力し続けている。しかし、この段階では水位電極棒Hもオフ信号を出力しており、水位信号に論理矛盾は発生していないため、異常であることの認識は行えない。(g)給水を行うことによって水位が上昇し、水位が水位電極棒Hの下端位置より高くなると、水位電極棒Hはオン信号を出力するが、この時水位電極棒Lではオフ信号を出力しているため、水位信号に論理矛盾が発生することになる。
【0029】
制御装置7は論理矛盾の発生を検出すると、通常時の水位制御からバックアップモードによる水位制御に切り換える。制御装置7は水位電極棒Hによる水位信号がオフ信号からオン信号へ変化の信号を検出すると、給水ポンプ8に対して停止指令を出力して給水を停止する。通常時の水位制御では、水位電極棒Lがオフ信号を出力していれば給水ポンプを作動するが、バックアップモードでは水位電極棒L、水位電極棒LL1、水位電極棒LL2のいずれかがオン信号からオフ信号へ変化の信号を出力することによって給水を開始するものであるため、水位電極棒Lがオフ信号を出力していても給水を停止する。
【0030】
(h)給水ポンプの停止によってボイラ本体部1内の水位が水位電極棒Hの下端位置よりも低下し、水位電極棒Hではオフ信号を出力し始めると、水位電極棒Hと水位電極棒Lはいずれもオフ信号を出力することになり、水位電極棒Hと水位電極棒Lの間に発生していた論理矛盾は解消されることになる。論理矛盾は解消されてもバックアップモードは継続しているため、水位電極棒Lのオフ信号に関係なく給水は停止したままとする。(i)その後さらに水位が低下して、水位が水位電極棒LL1の下端よりも低くなると、水位電極棒LL1による水位信号はオン信号からオフ信号に切り替わる。制御装置7は水位電極棒LL1によるオン信号からオフ信号へ変化の信号を検出すると、給水ポンプ8に対して作動を開始する出力を行う。(j)その後、給水を行うことによって水位が上昇し、水位が水位電極棒LL1の下端位置より高くなると水位電極棒LL1はオン信号を出力、(K)更に水位が上昇して水位電極棒Hの下端位置より高くなり、水位電極棒Hがオフ信号からオン信号へ変化の信号を出力すると、給水を停止するというサイクルを繰り返すことで、水位電極棒Lに異常が発生していても水位制御を継続することができる。
【0031】
なお、この場合にも図2の場合と同様に制御装置7は、水位電極棒点検の報知と、水位電極棒異常によるボイラの運転停止の必要性を判断する。また、制御装置7は、低水位異常の検出も行う。制御装置7は水位電極棒LL1又は水位電極棒LL2のオフ信号を継続している時間を低水位異常判定時間として計測しておき、計測している低水位異常判定時間があらかじめ定めておいた低水位異常判定用設定時間に達してもオフ信号が継続していれば、低水位異常としてボイラの運転を停止する。
【0032】
水位電極棒Lによる水位検出が行えなくなっており、水位電極棒LL1又は水位電極棒LL2のオン信号からオフ信号へ変化の信号によって給水を開始している場合、ボイラ内の水位は通常の水位よりも低くなる時期がある。この場合、水位が水位電極棒LL1又は水位電極棒LL2の下端位置からどこまで低下しているのかを検出することができないため、水位電極棒LL1または水位電極棒LL2のオン信号からオフ信号へ変化の信号出力から所定時間経過しても、水位がその水位電極棒の下端位置にまで回復していなかった場合には、水位異常としてボイラの運転を停止することで安全を確保する。
【0033】
また、第1水位検出筒2及び第2水位検出筒3に現れる水位は、蒸気部と缶水部の圧力によって定まるが、気水分離器4に接続している第1水位検出筒では、蒸気が蒸気連絡管11を通過する際に発生する圧力損失の影響を受けるため、蒸気連絡管11を通過する蒸気速度が速くなるほど、ボイラ本体部1内の水位に比べて高く現れるのに対し、上部管寄せ5に直接つながっている第2水位検出筒3ではそのようにはならない。そのため、低水位検出兼用の水位電極棒である水位電極棒LL1と水位電極棒LL2は、第1水位検出筒2と第2水位検出筒3のそれぞれに設けておくことで、ボイラ本体部1内の水位が低下した場合には確実に検出するようにしておく。
【0034】
【発明の効果】
本発明を実施することによって、水位検出装置の異常によってボイラの運転が停止することを極力避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施しているボイラの概要図
【図2】 水位電極棒Hに異常が発生した例におけるタイムチャート
【図3】 水位電極棒Lに異常が発生した例におけるタイムチャート
【符号の説明】
1 ボイラ本体部
2 第1水位検出筒
3 第2水位検出筒
4 気水分離器
5 上部管寄せ
6 下部管寄せ
7 制御装置
8 給水ポンプ
9 給水配管
10 水管
11 蒸気連絡管
HH 水位電極棒HH
H 水位電極棒H
L 水位電極棒L
LL1 水位電極棒LL1
LL2 水位電極棒LL2

Claims (5)

  1. 下端位置の異なる水位電極棒を複数本設置しておき、水位電極棒の下端が液体と接触しているとオン信号を出力し、液体から離れているとオフ信号を出力することを利用してボイラ内の水位を検出している水位検出装置と、前記水位検出装置で検出した信号を受信し、水位が低位の設定値よりも低い場合にはボイラ内への給水を行い、水位が高位の設定値よりも高くなると給水を停止する制御を行う給水制御装置からなるボイラの水位制御装置において、給水を開始するために水位を検出する低位側水位電極棒と、給水を停止するために水位を検出する高位側水位電極棒をそれぞれ複数本ずつ設けておき、通常時には、低位側水位電極棒がオフ信号を出力していると給水を開始し、高位側水位電極棒がオン信号を出力すると給水を停止する制御を行い、水位電極棒の出力に論理矛盾が発生した場合には、低位側水位電極棒のいずれかがオン信号からオフ信号へ変化の信号を出力した時に給水を開始し、高位側水位電極棒のいずれかオフ信号からオン信号へ変化の信号を出力した時に給水を停止する制御を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置。
  2. 請求項1に記載のボイラの水位制御装置において、水位電極棒の出力に論理矛盾が発生した時からの経過時間を水位電極棒点検判定時間として計測しておき、計測している水位電極棒点検判定時間があらかじめ定めておいた水位電極棒点検判定用設定時間に達しても論理矛盾が解消されなかった場合、水位電極棒点検の出力を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のボイラの水位制御装置において、低位側水位電極棒のうち少なくとも1本の水位電極棒は低水位異常検出を兼ねた水位電極棒として、ほかの水位電極棒より下端位置を低くしておき、低水位異常検出兼用の水位電極棒がオン信号からオフ信号へ変化の信号を発したときからの経過時間を低水位異常判定時間として計測し、計測している低水位異常判定時間があらかじめ定めておいた低水位異常判定用設定時間に達しても、前記のオン信号からオフ信号へ変化の信号を発した低水位異常検出兼用の水位電極棒がオフ信号からオン信号へ変化の信号を出力しなかった場合、低水位異常の出力を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のボイラの水位制御装置において、低水位異常を検出する水位電極棒を2本設置し、うち1本はボイラの気水分離器とボイラ内下部の缶水部に接続している第1水位検出筒に設置し、残りの1本はボイラ内上部の蒸気部とボイラ内下部の缶水部に接続している第2水位検出筒に設置していることを特徴とするボイラの水位制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のボイラの水位制御装置において、水位電極棒の出力に論理矛盾が発生した時からの経過時間を水位電極棒異常判定時間として計測しておき、計測している水位電極棒異常判定時間があらかじめ定めておいた水位電極棒異常検出用設定時間に達するまでに、低位側水位電極棒によるオン信号からオフ信号へ変化の信号と高位側水位電極棒によるオフ信号からオン信号へ変化の信号のいずれか一方でも検出することができなかった場合、水位電極棒異常の出力を行うことを特徴とするボイラの水位制御装置。
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