JP4059573B2 - 二つの水位検出筒を持った給水制御装置 - Google Patents
二つの水位検出筒を持った給水制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4059573B2 JP4059573B2 JP23001398A JP23001398A JP4059573B2 JP 4059573 B2 JP4059573 B2 JP 4059573B2 JP 23001398 A JP23001398 A JP 23001398A JP 23001398 A JP23001398 A JP 23001398A JP 4059573 B2 JP4059573 B2 JP 4059573B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- water level
- water supply
- electrode rod
- level detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は二つの水位検出筒を持った給水制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多管式貫流ボイラの上部の蒸気部と下部の缶水部のそれぞれに接続された水位検出筒を二つ設け、二つの水位検出筒内に設けた水位電極棒によって水位を検出し、給水を制御することが行われている。特開平1−266404の場合、最適水位が起動時と連続燃焼時では異なる多管式貫流ボイラであっても、第一の水位検出筒は気水分離器と下部管寄せを接続し、第二の水位検出筒は上部管寄せと下部管寄せを接続しておき、二つの水位検出筒によって水位を検出して給水を制御することで、最適な水位とすることができ、水面のおどりによる缶水異常も防止できる。また、特開平4−24402のように上部管寄せと下部管寄せに接続した水位検出筒内に設けた水位電極棒が水無しを検出した場合には、一定時間の給水を行うことで低水位異常を防止することも行われていた。
【0003】
しかし、例えば水位検出筒と下部管寄せを接続する連絡管に詰まりが発生した場合には、缶内水位が変動しても水位検出筒内の水位は変動しないため、正常な給水制御を行うことができなくなる。水位検出筒内の水位電極棒に異常が発生した場合には異常の報知が行われているが、水位検出筒自体に異常が発生した場合には異常の発生を判断することは行われていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、水位検出筒自体の異常を検出し、正常な給水制御を行えるようにした給水制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上下の管寄せと管寄せ間に多数の水管を設置し、上部管寄せに接続した気水分離器を通して蒸気を取り出している多管式貫流ボイラにおいて、気水分離器と下部管寄せのそれぞれに連絡管で接続した第一水位検出筒、上部管寄せと下部管寄せのそれぞれに連絡管で接続した第二水位検出筒、第一水位検出筒内に水位E1での水の有無を検出する水位電極棒E1と水位E1よりも低位である水位E2での水の有無を検出する水位電極棒E2、第二水位検出筒内に第一水位検出筒の水位E2よりも低位である水位EKでの水の有無を検出する水位電極棒EKをそれぞれ設け、各水位電極棒はボイラの給水を制御する給水制御装置に電気的に接続しておき、給水制御装置は、水位電極棒E2が水無しを検出すると給水開始の出力を行い、給水によって水位電極棒E1が水有りを検出すると給水停止の出力を行うことと、水位電極棒EKが水無しを検出した場合にも給水開始の出力を行い、給水によって水位電極棒E1が水有りを検出すると給水停止の出力を行うものであり、給水制御装置による給水は、通常は水位電極棒E2が水無しを検出すると給水を開始するようにすることによって、水位を水位E1と水位E2の間に保つが、水位電極棒EKが水無しを検出することによって給水を開始した場合には、給水を開始してからの経過時間を検出し、経過時間が予め定めておいた所定時間に達しても水位電極棒E1が水有りを検出しなかった場合には、第一水位検出筒を異常と判断する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。ボイラ1は上部管寄せ2と下部管寄せ3の間に多数の水管4を持ち、上部管寄せ2には蒸気連絡管を通じて気水分離器5が接続され、下部管寄せ3には給水配管6が接続されている。ボイラは水管4を加熱することで水管4内の水を蒸発させるものであり、蒸気は上部管寄せ2から気水分離器5に送られて気液分離され、分離された蒸気は蒸気使用機器(図示せず)へ、蒸気に含まれていた水分は下部管寄せ3へ戻される。給水は下部管寄せ3に接続された給水配管6を通して行われ、給水配管6途中には給水ポンプ7を設けておく。
【0007】
ボイラの水位は、気水分離器5および下部管寄せ3に接続された第一水位検出筒8と、上部管寄せ2および下部管寄せ3に接続された第二水位検出筒9によって検出される。第一水位検出筒8には、水位E1での水の有無を検出する水位電極棒E1、水位E1よりも低位である水位E2での水の有無を検出する水位電極棒E2を設け、第二水位検出筒9には第一水位検出筒8の水位E2よりも低位である水位EKでの水の有無を検出する水位電極棒EK、水位EKよりも低位である水位E3での水の有無を検出する水位電極棒E3を設ける。
【0008】
各水位電極棒は、水位を判断し給水を制御する給水制御装置10に電気的に接続しておき、給水制御装置10は、水位電極棒によって検出される水有りまたは水無しの信号によって水位を求め、水位に応じて給水ポンプ7の稼動を制御する。
給水制御装置10は、水位電極棒E2より水無し検出の信号が入力されると、給水ポンプ7に対して稼動開始の出力を行い、給水を行う。給水を行うことによって水位が上昇し、水位電極棒E1より給水制御装置10へ水有り検出の信号が入力されると、給水制御装置10は給水ポンプ7に対して稼動停止の出力を行い、給水を停止する。
【0009】
通常は水位が水位E2未満となると給水が開始されるため、水位は水位E1と水位E2の間に保たれるが、給水制御装置10は、水位電極棒EKより水無し検出の信号が入力された場合も、給水ポンプに対して稼動開始の出力を行い、給水を行う。水位電極棒EKによって給水を開始した場合も給水の停止は水位電極棒E1からの信号に基づいて行われ、水位電極棒E1より水有り検出の信号が入力されると給水ポンプに対して稼動停止の出力を行う。また、給水制御装置10は水位電極棒EKの水無し検出により給水を開始した場合には、給水を開始してからの経過時間を計測する。通常は水位電極棒EKよりも高い位置に設置している水位電極棒E2での水無し検出に基づいて給水を開始するようにしているのに、水位電極棒E2よりも低位である水位電極棒EKでの水無し検出に基づいて給水を開始することになり、さらに水位電極棒EKの水無し検出による給水を開始してからの経過時間が予め定めておいた所定時間に達しても水位電極棒E1が水有りを検出しなかった場合には、給水制御装置10は第一水位検出筒8に異常が発生したと判断して異常の出力を行う。この異常の原因としては、第一水位検出筒8と下部管寄せ3を結ぶ連絡管の詰まりなどがある。
【0010】
第一水位検出筒8と下部管寄せ3を結ぶ連絡管が詰まり、流体が流れなくなった場合、ボイラ内の水位が変動しても第一水位検出筒8内の水位は変動せず、第一水位検出筒8では正常な水位を検出することができなくなる。その場合には水位電極棒EKによる水無し検出にて給水が行われる。第一水位検出筒8に異常が発生しており、水位電極棒E1が水有りを検出できない場合には、給水制御装置10は水位電極棒EKの水無し検出による給水開始より所定時間経過後に、給水ポンプに対して稼動停止の出力を行い給水を停止させる。
【0011】
なお、水位電極棒E3は低水位異常検出用の電極棒であり、水位電極棒E3が水無しを検出した場合にはボイラの燃焼を停止する。
【0012】
【発明の効果】
本発明を実施することにより、水位検出筒自体の異常を判断することができるので水位調節の信頼性を向上させることができ、水位検出筒に異常が発生しても所定の水位に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概要図
【符号の説明】
1 ボイラ
2 上部管寄せ
3 下部管寄せ
4 水管
5 気水分離器
6 給水配管
7 給水ポンプ
8 第一水位検出筒
9 第二水位検出筒
10 給水制御装置
E1 給水停止水位
E2 給水開始水位
E3 燃焼停止水位
EK 給水開始水位
Claims (2)
- 上下の管寄せと管寄せ間に多数の水管を設置し、上部管寄せに接続した気水分離器を通して蒸気を取り出している多管式貫流ボイラにおいて、気水分離器と下部管寄せのそれぞれに連絡管で接続した第一水位検出筒、上部管寄せと下部管寄せのそれぞれに連絡管で接続した第二水位検出筒、第一水位検出筒内に水位E1での水の有無を検出する水位電極棒E1と水位E1よりも低位である水位E2での水の有無を検出する水位電極棒E2、第二水位検出筒内に第一水位検出筒の水位E2よりも低位である水位EKでの水の有無を検出する水位電極棒EKをそれぞれ設け、各水位電極棒はボイラの給水を制御する給水制御装置に電気的に接続しておき、給水制御装置は、水位電極棒E2が水無しを検出すると給水開始の出力を行い、給水によって水位電極棒E1が水有りを検出すると給水停止の出力を行うことと、水位電極棒EKが水無しを検出した場合にも給水開始の出力を行い、給水によって水位電極棒E1が水有りを検出すると給水停止の出力を行うものであり、給水制御装置による給水は、通常は水位電極棒E2が水無しを検出すると給水を開始するようにすることによって、水位を水位E1と水位E2の間に保つが、水位電極棒EKが水無しを検出することによって給水を開始した場合には、給水を開始してからの経過時間を検出し、経過時間が予め定めておいた所定時間に達しても水位電極棒E1が水有りを検出しなかった場合には、第一水位検出筒を異常と判断するものであることを特徴とする二つの水位検出筒を持った給水制御装置。
- 請求項1に記載の二つの水位検出筒を持った給水制御装置において、第一水位検出筒を異常と判断した場合には、給水制御装置は水位電極棒EKの水無し検出による給水開始より所定時間経過後に給水停止の出力を行うものであることを特徴とする二つの水位検出筒を持った給水制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23001398A JP4059573B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 二つの水位検出筒を持った給水制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23001398A JP4059573B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 二つの水位検出筒を持った給水制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000055305A JP2000055305A (ja) | 2000-02-22 |
JP4059573B2 true JP4059573B2 (ja) | 2008-03-12 |
Family
ID=16901227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23001398A Expired - Fee Related JP4059573B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 二つの水位検出筒を持った給水制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4059573B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016090158A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 株式会社寺田製作所 | 製茶ボイラーの給水制御方法と製茶ボイラー |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP23001398A patent/JP4059573B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000055305A (ja) | 2000-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6031945B2 (ja) | 蒸気回収システム | |
WO2010032406A1 (ja) | 給水制御装置 | |
JP4059573B2 (ja) | 二つの水位検出筒を持った給水制御装置 | |
JP2005288220A (ja) | 水質改質システム | |
JP5668393B2 (ja) | ボイラ | |
JP2871446B2 (ja) | ボイラの水位制御装置を用いたブロー時期判定装置 | |
JP4071671B2 (ja) | ボイラの水位制御装置 | |
JP5671915B2 (ja) | ボイラ装置 | |
JP4471459B2 (ja) | ボイラの給水制御装置 | |
JP3669638B2 (ja) | ボイラの濃縮ブロー制御方法 | |
JP2001033005A (ja) | 多管式貫流ボイラにおける気水分離器の水位制御方法及び装置 | |
JP2012087510A (ja) | 給水システム | |
JPH07233907A (ja) | 蒸気ボイラの水位制御方法及びその装置 | |
JP2580068Y2 (ja) | 多管式貫流ボイラの給水異常検出装置 | |
JPH0882404A (ja) | ボイラ起動時における水位制御筒の詰まり検出方法 | |
JP2725250B2 (ja) | ボイラの水位制御装置 | |
JP2016183609A (ja) | ポンプシステム | |
JPH0134055Y2 (ja) | ||
JP2853097B2 (ja) | 給水中の電気伝導度を利用したボイラーの濃縮ブロー装置 | |
JPH08159405A (ja) | ボイラ半ブロー装置 | |
JPH05149504A (ja) | ボイラの水位制御方法および水位制御装置 | |
JP3107945B2 (ja) | 水位電極棒の異常判定方法 | |
JP2610600B2 (ja) | 多管式貫流ボイラーの水位制御方法 | |
JP2972101B2 (ja) | ボイラーの水位制御方法 | |
JPH07217812A (ja) | 気水分離器の水位制御 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050506 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070910 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071031 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071218 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |