JP2005288220A - 水質改質システム - Google Patents

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JP2005288220A JP2004103270A JP2004103270A JP2005288220A JP 2005288220 A JP2005288220 A JP 2005288220A JP 2004103270 A JP2004103270 A JP 2004103270A JP 2004103270 A JP2004103270 A JP 2004103270A JP 2005288220 A JP2005288220 A JP 2005288220A
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剛 米田
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Abstract

【課題】 正確な詰まり/劣化判断に寄与する水質改質システムを提供する。
【解決手段】 水質改質システム21は、水使用機器(機器)22に供給する給水の水質を改質するためのシステムであり、給水を流す給水ライン23と、給水中の不純物を除去する逆浸透膜部24と、逆浸透膜部24の逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化の判断及び他の制御を行う制御部28とを備えて構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水使用機器や熱機器等の機器に供給するための給水の水質を改質する水質改質システムに関する。
この種の水質改質システムとしては、純水を製造する純水製造装置(例えば特許文献1参照)を含むシステムが知られている。純水製造装置は、一般に逆浸透膜を利用したものが多く用いられている。逆浸透膜を利用したものは、逆浸透膜の、溶媒は通すが溶質は透過させないという性質を利用して、被処理水の浸透圧より高い圧力をかけて、溶媒としての水だけを選択的に透過採取するようにしたものである。
特開平5−220480号公報
ところで、上記逆浸透膜は、水温変動による粘性があるために濾過処理水量が大きく変化してしまうことから、次のような問題点を有している。すなわち、上記逆浸透膜にあっては、目詰まり/劣化の発生があることから、そのままにしておくと流量低下の原因が水温変動によるものなのか目詰まり/劣化よるものなのかが正確に判断できないという問題点を有している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、正確な詰まり/劣化判断に寄与する水質改質システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の水質改質システムは、機器に供給するための給水の水質を改質する水質改質システムであって、前記給水を流す給水ラインと、該給水ラインに接続され、前記給水中の不純物を除去する逆浸透膜部と、前記逆浸透膜部の上流側及び下流側に接続される各種測定機器からの検知信号に基づいて透過流束を演算するとともに、該演算した透過流束と初期透過流束との比較を行って、前記逆浸透膜部の詰まり/劣化の判断を行う詰まり/劣化判断処理手段と、を備えて構成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、給水ラインを流れる給水が例えばポンプにより送り出されて逆浸透膜部に供給される。上記ポンプは例えばインバータ制御されてその流量が調整される。逆浸透膜部に供給された給水は、その中に含まれる不純物が捕捉される。これにより、不純物を除去した給水(透過水)が生成される。一方、本発明によれば、詰まり/劣化判断処理手段が備えられ、その詰まり/劣化判断処理手段で透過流束を求める演算が行われる。また、詰まり/劣化判断処理手段では演算した透過流束と初期透過流束との比較が行われ、逆浸透膜部の詰まり/劣化の判断がなされる。本発明が適用される機器としては、水使用機器や熱機器等が挙げられる。水使用機器としては、半導体製造で用いられる部品洗浄装置、医療現場で用いられる医療器具洗浄装置などの各種洗浄装置等が挙げられ、熱機器としては、蒸気ボイラ、温水ボイラ、クーリングタワー、給湯器等が挙げられる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の本発明の水質改質システムは、機器に供給するための給水の水質を改質する水質改質システムであって、前記給水を流す給水ラインと、該給水ラインに接続され、前記給水中の不純物を除去する逆浸透膜部と、前記逆浸透膜部の上流側及び下流側に接続される圧力センサからの検知信号に基づいて圧力差を求めるとともに、該求めた圧力差と初期圧力差との比較を行って、前記逆浸透膜部の詰まり/劣化の判断を行う詰まり/劣化判断処理手段と、を備えて構成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、給水ラインを流れる給水が例えばポンプにより送り出されて逆浸透膜部に供給される。逆浸透膜部に供給された給水は、その中に含まれる不純物が捕捉される。これにより、不純物を除去した給水(透過水)が生成される。一方、本発明によれば、詰まり/劣化判断処理手段が備えられ、その詰まり/劣化判断処理手段で逆浸透膜部の上下流の圧力差を求める演算が行われる。また、詰まり/劣化判断処理手段では演算した圧力差と初期圧力差との比較が行われ、逆浸透膜部の詰まり/劣化の判断がなされる。本発明が適用される機器としては、水使用機器や熱機器等が挙げられる。水使用機器としては、半導体製造で用いられる部品洗浄装置、医療現場で用いられる医療器具洗浄装置などの各種洗浄装置等が挙げられ、熱機器としては、蒸気ボイラ、温水ボイラ、クーリングタワー、給湯器等が挙げられる。
請求項3記載の本発明の水質改質システムは、請求項1又は請求項2に記載の水質改質システムにおいて、前記詰まり/劣化の判断は、前記逆浸透膜部の下流側の前記給水の水質情報、又は、前記逆浸透膜部の上流側及び下流側の前記給水の水質情報をも用いて判断することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、詰まり/劣化の判断に給水の水質情報が用いられる。
請求項1、2に記載された本発明によれば、正確な詰まり/劣化判断に寄与する水質改質システムを提供することができるという効果を奏する。また、請求項3に記載された本発明によれば、より確実且つ正確に詰まり/劣化判断をすることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の水質改質システムの第一実施形態を示す構成図、(b)は圧力センサに関する補足説明図である。また、図2は本発明の水質改質システムの第二実施形態を示す構成図、図3はポンプの制御に係る説明図、図4は制御部の一処理(第一、第二実施形態の運転制御)を示すフローチャート、図5は制御部の一処理(第一、第二実施形態の詰まり/劣化判断)を示すフローチャート、図6は本発明の水質改質システムの第三実施形態を示す構成図、図7は本発明の水質改質システムの第四実施形態を示す構成図、図8は制御部の一処理(第三、第四実施形態の詰まり/劣化判断)を示すフローチャートである。
図1において、引用符号21で示される本発明の水質改質システムは、水使用機器(機器)22に供給する給水の水質を改質するためのシステムであって、給水を流す給水ライン23と、給水中の不純物を除去する逆浸透膜部24と、給水を逆浸透膜部24に対して供給するポンプ25と、逆浸透膜部24の上流側及び下流側に接続される各種測定機器26と、ポンプ25の回転数を出力周波数に応じて可変させるインバータ27と、インバータ27への指令信号の出力、逆浸透膜部24の後述する逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化の判断、及び他の制御を行う制御部28とを備えて構成されている。以下、各構成について説明する。
給水ライン23は、水の供給源29と水使用機器22との間にのびる、給水を流すためのラインであって、その中間には、逆浸透膜部24と、ポンプ25と、各種測定機器26としての流量センサ26a、温度センサ26b、圧力センサ26c、及び電気伝導度計26dとが各々接続されている。供給源29には、水道水、工業用水、地下水等の水源から供給される被処理水が貯留されている。その被処理水は、本発明の水質改質システム21により水質が改質され、水使用機器22に供給されるようになっている。
水使用機器22としては、半導体製造で用いられる部品洗浄装置、医療現場で用いられる医療器具洗浄装置などの各種洗浄装置等が挙げられる。尚、供給源29とポンプ25との間には、ゴミ等を除去するためのプレフィルタ(図示省略)が備えられている。
逆浸透膜部24は、給水中の不純物を除去するために、分子量が数十程度のものをろ別可能な逆浸透膜(RO膜)を多数有する筒状の逆浸透膜モジュール(図示省略)を備えて構成されている。上記逆浸透膜は、例えばポリアミド系複合合成膜を用いて形成されている。上記逆浸透膜は、各社から市販されており、容易に入手することができる。
逆浸透膜部24の一端には、ポンプ25から送り出された給水が流入するようになっている。流入した給水は、逆浸透膜部24の内部において、上記逆浸透膜モジュールにより不純物が捕捉されるようになっている。逆浸透膜部24の他端からは、透過水と濃縮水とが流出するようになっている。その透過水は、給水ライン23を流れて、給水として水使用機器22に供給されるようになっている。一方、濃縮水は、その一部が排水ライン30側へ流れるとともに、残りが循環水ライン31を流れてポンプ25の上流側に供給されるようになっている。
ポンプ25は、上記プレフィルタの下流側の給水ライン23を流れる、ゴミ等が除去された給水を逆浸透膜部24に供給するためのものであって、その回転数は、ポンプ25に接続されるインバータ27から出力される出力周波数に応じて可変するように構成されている(定流量制御がなされる。定流量制御については後述する)。インバータ27は、制御部28に接続されている。また、インバータ27は、制御部28からの指令信号により作動するように構成されている。
流量センサ26aは、給水量を検知して流量検知信号を制御部28に出力するものであって、バルーンAで示される位置、すなわち逆浸透膜部24の下流側の給水ライン23に接続されている。流量センサ26aからの流量検知信号は、上記指令信号の生成及び上記詰まり/劣化の判断に用いられるようになっている。
逆浸透膜部24の上流側の給水ライン23、逆浸透膜部24の下流側の給水ライン23、排水ライン30に接続されるバルーンBは、温度センサ26bの位置を示している。温度センサ26bは、これら三つの位置のいずれかに接続されており、給水の温度を検知して温度検知信号を制御部28に出力するように構成されている。温度センサ26bからの温度検知信号は、主に、上記詰まり/劣化の判断に用いられるようになっている。
逆浸透膜部24の上流側の給水ライン23に接続されるバルーンCは、圧力センサ(運転圧力センサ)26cの位置を示している。圧力センサ26cは、給水の圧力を検知して圧力検知信号を制御部28に出力するように構成されている。尚、圧力センサ26cは上記位置に限らないものとする。すなわち、図1(b)に示されるように、上記給水の圧力を検知する圧力センサ26cと、逆浸透膜部24を通過した濃縮水の圧力を検知する圧力センサ26c′(バルーンC′参照)とを設けてもよいものとする。そして、これらから出力される圧力検知信号に基づいて、制御部28で平均圧力[(給水の圧力+濃縮水の圧力)/2]を求めて利用してもよいものとする。また他には、逆浸透膜部24を通過した透過水の圧力を検知する圧力センサ26c″(バルーンC″参照)を、上記圧力センサ26c及び圧力センサ26c′の他に更に設けるようにしてもよいものとする。そして、上記平均圧力から透過水の圧力を差し引いて、逆浸透膜部24の上記逆浸透膜の有効圧力[{(給水の圧力+濃縮水の圧力)/2}−透過水の圧力]を求め、これを利用してもよいものとする。さらに他には、上記圧力センサ26c及び圧力センサ26c″を設け、給水の圧力から透過水の圧力を差し引いて逆浸透膜部24の上記逆浸透膜の有効圧力[給水の圧力−透過水の圧力]を求め、これを利用してもよいものとする。圧力センサ26c(26c′、26c″)からの圧力検知信号は、主に、上記詰まり/劣化の判断に用いられるようになっている。
ここで補足説明をすると、温度センサ26b及び圧力センサ26cは、流量センサ26aに異常があった場合に、その流量センサ26aに代わってバックアップ対応をする重要な役割を有している(これについては後述する)。
電気伝導度計26dは、逆浸透膜部24を通過した透過水の電気伝導度を検知してその検知信号を制御部28に出力するものであって、バルーンDで示される位置、すなわち逆浸透膜部24の下流側の給水ライン23に接続されている。電気伝導度計26dからの検知信号は、上記詰まり/劣化の判断に用いられるようになっている。電気伝導度計26dの設置は任意であるが、本例のように設置した場合には、イオン除去率の変化を検知することができるようになるため、上記詰まり/劣化の判断がより正確になるという利点を有している。尚、電気伝導度計26dに替えて、水質情報を制御部28に出力することが可能な測定機器を逆浸透膜部24の下流側、又は、逆浸透膜部24の上流及び下流側に設けることでもよいものとする。
制御部28は、所謂マイクロコンピュータであって、具体的には、特に図示しないが、CPUとROMとRAMとインターフェースとを備えて構成されている。上記ROMには、プログラムや固定データ等が格納されている。上記CPUは、中央演算処理装置であり、上記ROMに予め格納された制御プログラムに従って作動するようになっている。上記RAMは、上記CPUの処理の過程で利用する各種のデータを格納するデータエリアと、処理の際に使用するワークエリア等とを有している。その他、各種の設定値情報等が格納される電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリも備えられている。
上記インターフェースには、流量センサ26a、温度センサ26b、圧力センサ26c、電気伝導度計26d、インバータ27がそれぞれ接続されている。また、上記インターフェースには、異常を通報するための通報手段32や、警報を発する警報手段(図示省略)も接続されている。
次に、図2を参照しながら本発明の水質改質システムの第二実施形態を説明する。尚、上記と同じ構成部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図2において、引用符号41で示される本発明の水質改質システムは、水使用機器や熱機器等の機器42に供給する給水の水質を改質するためのシステムであって、給水を流す給水ライン23と、給水中の不純物を除去する逆浸透膜部24と、給水を逆浸透膜部24に対して供給するポンプ25と、ポンプ25の回転数を出力周波数に応じて可変させるインバータ27と、インバータ27への指令信号の出力、逆浸透膜部24の詰まり/劣化の判断、及び他の制御を行う制御部28と、バルーンAのいずれかの位置に接続される流量センサ26aと、バルーンBのいずれかの位置に接続される温度センサ26bと、バルーンCの位置、又は図1(b)のバルーンC〜C″のいずれかの位置に接続される圧力センサ26cと、バルーンDの位置に接続される電気伝導度計26dと、逆浸透膜部24の下流側に接続されて給水中の溶存気体を除去する溶存気体除去処理部43とを備えて構成されている。本発明の水質改質システム41は、図1の形態に対して、溶存気体除去処理部43を増やした構成になっている。
溶存気体除去処理部43は、上述の如く、給水に含まれる溶存気体を除去することができるように構成されている。もう少し詳しく説明(図示省略)すると、例えば、気体濾過膜を複数備えた筒状の部材となる脱気モジュールと、水封式真空ポンプと、脱気モジュール及び水封式真空ポンプを繋ぐ真空ラインと、逆浸透膜部24から回収した上記濃縮水を貯留する封水タンクと、水封式真空ポンプ及び封水タンクを繋ぐ封水循環ラインとを備えて構成されている。
上記脱気モジュールには、給水ライン23が接続されている。また、上記真空ラインが接続されている。上記水封式真空ポンプは、各脱気モジュールから溶存気体を吸引するためのものであって、上記真空ラインと上記封水循環ラインとが接続されている。上記封水循環ラインは、上記封水タンクから上記水封式真空ポンプに封水を供給するとともに、吸引した気体と封水との混合流体を上記封水タンクに排出することができるように構成されている。
尚、流量センサ26aは、ここでは溶存気体を除去した後の給水量を検知して流量検知信号を制御部28に出力するように構成されている(逆浸透膜部24と溶存気体除去処理部43との間に接続してもよいものとする)。
機器42としては、上述の如く、水使用機器や熱機器等が挙げられる。水使用機器としては、半導体製造で用いられる部品洗浄装置、医療現場で用いられる医療器具洗浄装置などの各種洗浄装置等が挙げられ、熱機器としては、蒸気ボイラ、温水ボイラ、クーリングタワー、給湯器等が挙げられる。
続いて、図3を参照しながら上記定流量制御(インバータ27によるPIDフィードバック制御)について説明する。本制御は、インバータ27のPID制御機能(P制御:比例制御、I制御:積分制御、D制御:微分制御)を使用し、実処理水量が目標値となるようにインバータ周波数を制御する機能である。上記逆浸透膜は、水温変動による粘性のために処理水量が大きく変化する。水温が低くなるほど処理水量は低下するため、冬場など水温が低下してしまうと、処理水量は定格時(25℃)の場合と比べ低くなる。処理水量と操作圧力はほぼ比例関係があり、水温による低下分に応じて圧力を上げることで定格処理水量を得ることが可能になる。本発明は、設定した目標処理水量となるようにPID制御にて周波数を可変することで、常に理想的な運転を行い省エネを図っている。
PID制御は、図3に示されるように、流量センサ26aからの流量検知信号を受けて制御部28が指令信号をインバータ27に出力する。インバータ27は、その指令信号をフィードバック値として目標値と比較を行い、その間に偏差があると、偏差をゼロにするように動作する。
ところで、常に理想的な運転を行うために、制御部28は次のような制御を行っている。図4において、制御部28は通常の制御を行いつつ(ステップS1)、流量センサ26aの異常有無を監視する(ステップS2)。その監視は流量センサ26aからの信号有無で判断する。流量センサ26aからの信号があれば、断線等の異常がないものと判断(ステップS2でN)し、通常制御を続ける。一方、流量センサ26aからの信号が途絶えた場合には、断線等の異常があるものと判断(ステップS2でY)し、ステップS3の処理に移行する。この時、異常があった旨を上記通報手段32を介して通報する(この時点で通報することにより復旧の作業が早まる)。ステップS3の処理では、温度センサ26bからの温度検知信号に基づき(又は圧力センサ26c及び温度センサ26bからの圧力検知信号及び温度検知信号に基づき)予め定めた、例えば温度に対応する電流値(又は温度及び圧力に対応する電流値)を指令信号として出力する。これは、流量センサ26aの故障等の異常時におけるバックアップ制御である。
制御部28は、逆浸透膜部24の上記濾過部材の詰まり/劣化を判断するために、次のような制御も行っている。図5において、流量センサ26aからの流量検知信号、温度センサ26bからの温度検知信号、圧力センサ26cからの圧力検知信号に基づいて運転中の給水に関する透過流束を演算により求める(ステップS11)。演算して求められた透過流束は、予め演算されて記憶された初期透過流束と比較される。そして、初期透過流束に対して許容値を超えるひらきがでた場合には、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じたと判断(ステップS12でY)してステップS13の処理に移行する。ステップS13の処理では、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じた旨を上記通報手段32を介して通報する(及び/又は警報する)。一方、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じてない場合には(ステップS12でN)、再度ステップS11の処理を実行する。
尚、ステップS12の処理において、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じたと判断する場合には、電気伝導度計26d(一例であるものとする。水質情報を出力可能な他の測定機器を用いてもよいものとする)からの検知信号に基づく水質情報も判断に用いるものとする。制御部28が行う上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化の判断は、例えば、上記逆浸透膜(RO膜)に対する洗浄のタイミングを予知する際に有用になる。制御部28は、特許請求の範囲に記載した詰まり/劣化判断処理手段に相当するものであり、流量センサ26a、温度センサ26b、圧力センサ26c、電気伝導度計26dは、詰まり/劣化判断処理手段に関係する各種測定機器である。
図6を参照しながら本発明の水質改質システムの第三実施形態を説明する。尚、上記と基本的に同じ構成部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6において、引用符号51で示される本発明の水質改質システムは、水使用機器や熱機器等の機器42に供給する給水の水質を改質するためのシステムであって、給水を流す給水ライン23と、給水中の不純物を除去する逆浸透膜部24と、給水を逆浸透膜部24に対して供給するポンプ25と、逆浸透膜部24の下流側に接続される定流量弁52と、逆浸透膜部24の詰まり/劣化の判断、及び他の制御を行う制御部28と、制御部28に接続される通報手段32と、バルーンCとC″、バルーンC〜C″のいずれかの位置に接続されるとともに制御部28に接続される圧力センサ26cと、バルーンDの位置に接続されるとともに制御部28に接続される電気伝導度計26dとを備えて構成されている。
図6の水質改質システム51は、図1の水質改質システム21と異なり、ポンプ25のインバータ制御ではなく、定流量弁52による定流量制御の構成となっている。定流量弁52は既知のものを用いており、ここでは説明を省略する。
続いて、図7を参照しながら本発明の水質改質システムの第四実施形態を説明する。尚、上記と基本的に同じ構成部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7において、引用符号61で示される本発明の水質改質システムは、水使用機器や熱機器等の機器42に供給する給水の水質を改質するためのシステムであって、給水を流す給水ライン23と、給水中の不純物を除去する逆浸透膜部24と、給水を逆浸透膜部24に対して供給するポンプ25と、逆浸透膜部24の下流側に接続されて給水中の溶存気体を除去する溶存気体除去処理部43と、溶存気体除去処理部43の下流側に接続される定流量弁52と、逆浸透膜部24の詰まり/劣化の判断、及び他の制御を行う制御部28と、制御部28に接続される通報手段32と、バルーンCとC″、バルーンC〜C″のいずれかの位置に接続されるとともに制御部28に接続される圧力センサ26cと、バルーンDの位置に接続されるとともに制御部28に接続される電気伝導度計26dとを備えて構成されている。
図7の水質改質システム61は、図6の水質改質システム51に対して、溶存気体除去処理部43を増やした構成になっている。
制御部28は、逆浸透膜部24の上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化を判断するために、次のような制御を行っている。図8において、圧力センサ26cと圧力センサ26c″からの圧力検知信号に基づいて、又は圧力センサ26c〜圧力センサ26c″からの圧力検知信号に基づいて逆浸透膜部24の上下流の圧力差を求める演算を行う(ステップS21)。求められた圧力差は、予め演算されて記憶された初期圧力差と比較される。そして、初期圧力差に対して許容値を超えるひらきがでた場合には、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じたと判断(ステップS22でY)してステップS23の処理に移行する。ステップS23の処理では、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じた旨を上記通報手段32を介して通報する(及び/又は警報する)。一方、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じてない場合には(ステップS22でN)、再度ステップS21の処理を実行する。尚、ステップS22の処理において、上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化が生じたと判断する場合には、電気伝導度計26d(一例であるものとする。水質情報を出力可能な他の測定機器を用いてもよいものとする)からの検知信号に基づく水質情報も判断に用いるものとする。制御部28が行う上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化の判断は、例えば、上記逆浸透膜(RO膜)に対する洗浄のタイミングを予知する際に有用になる。
以上、図1ないし図8を参照しながら説明してきたように、本発明の水質改質システム21(41、51、61)は、逆浸透膜部24の上記逆浸透膜(RO膜)の詰まり/劣化を正確に判断することができる。また、水質改質システム21(41)は、インバータ27のPID制御機能を使用して、実処理水量が目標値となるようにインバータ周波数を制御することから、省エネ運転に寄与することができる。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
(a)は本発明の水質改質システムの第一実施形態を示す構成図、(b)は圧力センサに関する補足説明図である。 本発明の水質改質システムの第二実施形態を示す構成図である。 ポンプの制御に係る説明図である。 制御部の一処理(第一、第二実施形態の運転制御)を示すフローチャートである。 制御部の一処理(第一、第二実施形態の詰まり/劣化判断)を示すフローチャートである。 本発明の水質改質システムの第三実施形態を示す構成図である。 本発明の水質改質システムの第四実施形態を示す構成図である。 制御部の一処理(第三、第四実施形態の詰まり/劣化判断)を示すフローチャートである。
符号の説明
21 水質改質システム
22 水使用機器(機器)
23 給水ライン
24 逆浸透膜部
25 ポンプ
26 各種測定機器
26a 流量センサ
26b 温度センサ
26c 圧力センサ
26d 電気伝導度計
27 インバータ
28 制御部(詰まり/劣化判断処理手段)
29 供給源
30 排水ライン
31 循環水ライン
32 通報手段
41 水質改質システム
42 機器
43 溶存気体除去処理部
51 水質改質システム
52 定流量弁
61 水質改質システム

Claims (3)

  1. 機器に供給するための給水の水質を改質する水質改質システムであって、
    前記給水を流す給水ラインと、
    該給水ラインに接続され、前記給水中の不純物を除去する逆浸透膜部と、
    前記逆浸透膜部の上流側及び下流側に接続される各種測定機器からの検知信号に基づいて透過流束を演算するとともに、該演算した透過流束と初期透過流束との比較を行って、前記逆浸透膜部の詰まり/劣化の判断を行う詰まり/劣化判断処理手段と、
    を備えて構成する
    ことを特徴とする水質改質システム。
  2. 機器に供給するための給水の水質を改質する水質改質システムであって、
    前記給水を流す給水ラインと、
    該給水ラインに接続され、前記給水中の不純物を除去する逆浸透膜部と、
    前記逆浸透膜部の上流側及び下流側に接続される圧力センサからの検知信号に基づいて圧力差を求めるとともに、該求めた圧力差と初期圧力差との比較を行って、前記逆浸透膜部の詰まり/劣化の判断を行う詰まり/劣化判断処理手段と、
    を備えて構成する
    ことを特徴とする水質改質システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の水質改質システムにおいて、
    前記詰まり/劣化の判断は、前記逆浸透膜部の下流側の前記給水の水質情報、又は、前記逆浸透膜部の上流側及び下流側の前記給水の水質情報をも用いて判断する
    ことを特徴とする水質改質システム。
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