JP4239876B2 - 水処理方法 - Google Patents

水処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4239876B2
JP4239876B2 JP2004097813A JP2004097813A JP4239876B2 JP 4239876 B2 JP4239876 B2 JP 4239876B2 JP 2004097813 A JP2004097813 A JP 2004097813A JP 2004097813 A JP2004097813 A JP 2004097813A JP 4239876 B2 JP4239876 B2 JP 4239876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filtration membrane
membrane
dissolved gas
corrosion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004097813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005279462A (ja
Inventor
剛 米田
敦行 真鍋
隼人 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2004097813A priority Critical patent/JP4239876B2/ja
Publication of JP2005279462A publication Critical patent/JP2005279462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4239876B2 publication Critical patent/JP4239876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

本発明は、ボイラ等の熱機器へ供給する水を処理する水処理方法に関する。
蒸気ボイラ、温水ボイラ、クーリングタワー、給湯器等の熱機器では、一般に大量の水が消費される。かかる熱機器にあって、供給された水と接触する部位が給水の影響による腐食のために破損し、熱機器の寿命に致命的な影響を及ぼす場合がある。前記給水による熱機器の腐食は、給水中に含まれている塩化物イオンや硫酸イオンといった腐食促進成分や、給水中に溶存している酸素が主な原因となっている。従って、熱機器を長期間安定して運転し使用するためには、熱機器の腐食を効果的に抑制する必要がある。
このため、従来は、熱機器の腐食を抑制する手段として、給水中に含まれている腐食促進成分による腐食にあっては、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載されているように、給水に薬剤を添加して抑制し、また、給水中の溶存気体による腐食にあっては、熱機器に給水する給水ラインに脱気装置を備えて、給水中の溶存気体を除去するようにして抑制している。
特開平4−232286号公報 特開平4−283299号公報 特開平6−158366号公報
しかし、前記給水中に含まれている腐食促進成分による腐食を抑制するために給水に添加された薬剤は、一部が蒸気や湯中に取り込まれる可能性があり、この場合、この蒸気は、例えば、食品の調理や加工の用途において、衛生上の観点から、そのまま利用するのは困難となる。また、給水中に添加された薬剤は給水に含まれることになるが、例えば、ボイラにおいて給水の濃縮水を排出する場合、この濃縮水は、添加された薬剤を含んでいるので、薬剤を除去するための特別な処理を施さない限り、そのまま下水等へ排出すると、環境汚染を引き起こすおそれがある、といった問題があった。
そこで、本願発明者等は、給水中に含まれている腐食促進成分による腐食の抑制を、薬剤を用いずに行うことについて研究を重ねた結果、ナノ濾過膜が塩化物イオンや硫酸イオンといった腐食促進成分を効果的に捕捉し、腐食抑制成分として認められるシリカを透過させることを見出し、給水中に含まれている腐食促進成分による腐食を抑制する手段として、前記の濾過膜を用いることを考えた。更に、給水中の溶存気体を脱気する手段として、気体透過膜を通して真空引きする膜式脱気部によることを考えた。そして、給水ラインの上流側で前記濾過膜により給水中に含まれている腐食促進成分を捕捉除去し、下流側で腐食促進成分が捕捉除去された給水から溶存気体を膜式脱気部で脱気し、溶存酸素を除去することを考えた。
しかし、ここで問題があった。それは、給水中に含まれている腐食促進成分を捕捉し濾過する濾過膜と、給水中から溶存気体を脱気する膜式脱気部に使用される気体透過膜の性質に起因するものである。前記濾過膜におけるイオン除去率は有効圧力低下(水量低下)や水温上昇に伴い低下するといった性質を有している。このため、熱機器の給水要求に応じた水量を供給しようとしたとき、その給水要求が少量の場合、濾過膜への操作圧力が低く、給水中に含まれている腐食促進成分の濾過が効果的に行えない場合がある。また、前記気体透過膜における溶存気体の脱気率は水量の増加や水温の降下に伴い低下するといった性質を有している。このため、給水の温度が低くなると前記膜式脱気部の気体透過膜は、溶存気体の脱気率の低下により、腐食の抑制となる溶存気体濃度とすることができなくなる場合があるということである。
本発明の目的は、給水を効率よく処理した処理水を熱機器の給水要求に応じた水量で供給でき、また、給水の温度が低下しても溶存気体の脱気を効率よく行うことができる水処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、熱機器への給水ラインの上流側に熱機器の腐食を引き起こす腐食促進成分を捕捉する濾過膜を用いて濾過する濾過膜部を備え、その上流側には濾過膜部に給水を供給するポンプを備え、下流側には給水中の溶存気体を透過する気体透過膜を用いて脱気する膜式脱気部を備え、前記給水ラインを流れる給水を濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後、膜式脱気部で溶存気体を脱気して熱機器に供給するように構成し、前記濾過膜部が給水ラインに並列に複数接続され、前記ポンプが各濾過膜部毎に配置され、更に各濾過膜部の下流側には、それぞれ逆流阻止可能な制御弁が配置されている水処理装置を使用した水処理方法であって、給水の流量と給水の温度と、前記濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部で溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておき、前記給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、濾過膜部毎に配置されているポンプの運転・停止を選択的に行うことにより給水の流量を制御するようにしたことを特徴とする水処理方法。
かかる構成から、給水の流量と給水の温度と、前記濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部で溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておき、前記給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、濾過膜部毎に配置されているポンプの運転・停止を選択的に行うことにより給水の流量を制御するようにしたので、前記給水ラインを流れる給水の検知された温度により、前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように給水の流量が制御されるので、熱機器に供給する給水の水質を、腐食促進成分による腐食を抑制するとともに、溶存気体中の酸素による腐食を抑制する水質に改質することができる。
請求項2記載の発明は、熱機器への給水ラインの上流側に熱機器の腐食を引き起こす腐食促進成分を捕捉する濾過膜を用いて濾過する濾過膜部を備え、その上流側には濾過膜部に給水を供給するポンプを備え、下流側には給水中の溶存気体を透過する気体透過膜を用いて脱気する膜式脱気部を備え、前記給水ラインを流れる給水を濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後、膜式脱気部で溶存気体を脱気して熱機器に供給するように構成し、前記濾過膜部が給水ラインに並列に複数接続され、各濾過膜部の上流側で且つ前記ポンプの下流側には、それぞれ開閉弁が配置され、また、前記ポンプには該ポンプの回転数を出力周波数に応じて可変させるインバータが接続されている水処理装置を使用した水処理方法であって、給水の流量と給水の温度と、前記濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部で溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておき、前記給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、インバータによりポンプの回転数を可変させて給水の流量を制御するようにしたことを特徴とする。
かかる構成から、給水の流量と給水の温度と、前記濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部で溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておき、前記給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、インバータによりポンプの回転数を可変させて給水の流量を制御するようにしたので、給水の流量の制御を精度よく行うができ、熱機器に供給する給水の水質を、より確実に改質することができる。
請求項に記載された発明によれば、給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、濾過膜部毎に配置されているポンプの運転・停止を選択的に行うことにより給水の流量を制御することにより、熱機器に供給する給水の水質を、腐食促進成分による腐食を抑制するとともに、溶存気体中の酸素による腐食を抑制する水質に改質することができる。
請求項に記載された発明によれば、給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、インバータによりポンプの回転数を可変させて給水の流量を制御することにより、給水の流量の制御を精度よく行うができ、熱機器に供給する給水の水質を、より確実に改質することができる。
以下、本発明に係る水処理方法を実施するための最良の形態の一例を図面により説明する。
図1は本発明に係る水処理方法を実施する水処理装置の実施の形態の第1例を示す概略説明図である。
本例の水処理装置は、外部の水源(図示省略)から供給される水道水、工業用水、地下水等の給水を、蒸気ボイラ、温水ボイラ、クーリングタワー、給湯器等の熱機器に供給する給水ライン1上に構築されている。
前記給水ライン1には、熱機器の腐食を引き起こす腐食促進成分を捕捉する濾過膜を用いて濾過する濾過膜部2が並列に複数接続されている。この複数並列に接続された濾過膜部2の数にあっては、特に限定されるものではないが、多いほど、後に述べる給水の流量の加減を細かく調節することができるものとなる。本例では、3個の濾過膜部2a,2b、2cが並列に接続されている。
前記濾過膜部2の濾過膜としては、給水中に含まれている塩化物イオンや硫酸イオンといった腐食促進成分を捕捉し、腐食抑制成分として認められるシリカを透過させるナノ濾過膜が用いられる。このナノ濾過膜について説明すると、ナノ濾過膜は、ポリアミド系、ポリエーテル系等の合成高分子膜である。また、ナノ濾過膜は、2nm程度より小さい粒子や高分子(分子量が最大数百程度のもの)の透過を阻止できる液体分離膜である。また、ナノ濾過膜は、その濾過機能の点において、限外濾過膜(分子量が1,000〜300,000程度のものを濾別可能な膜)と、逆浸透膜(分子量が数十程度のものをろ別可能な膜)との中間に位置する機能を有する液体分離膜である。ちなみに、ナノ濾過膜は、市販されており、容易に入手することができる。
前記複数の濾過膜部2a,2b、2cを給水ライン1に並列に接続する分岐給水ライン1a,1b,1cには、各濾過膜部2a,2b、2cの上流側に、各濾過膜部2a,2b、2cに給水を供給するポンプ3a,3b,3cが配置され、更に各濾過膜部2a,2b、2cの下流側に、それぞれ逆流阻止可能な制御弁4a,4b,4cが配置されている。
この制御弁4a,4b,4cは逆流可能に制御できるものであれば特に限定されるものではなく、本例では制御弁4a,4b,4cとして逆止弁が使用されている。
また、前記制御弁4a,4b,4cの下流側の給水ライン1上には、前記各濾過膜部2a,2b、2cで濾過された濾過水中の溶存気体を透過する気体透過膜を用いて脱気する膜式脱気部5a,5b,5cが、濾過膜部2a,2b、2cと同数に並列に複数接続されている。
前記ポンプ3a,3b,3cにあっては、前記各濾過膜部2a,2b、2cの濾過膜の有効圧力に要求される一定の水量を供給するように設定されている。また、前記膜式脱気部5a,5b,5cは、前記ポンプ3a,3b,3cが全て定量運転したときの給水量で、この給水の温度が所定温度のときに、給水中の溶存気体の脱気後の溶存気体濃度が、予め定めておいた溶存気体残存許容値を超えない脱気が行えるように設定されている。
また、給水ライン1の任意の位置、本例では濾過膜部2a,2b、2cと膜式脱気部5との間の給水ライン1に、濾過膜部2a,2b、2cで濾過された濾過水の温度を測定する温度測定器6を備えている。
また、本例では前記ポンプ3a,3b,3cの上流側の給水ライン1上に、原水側から、給水中に溶存している次亜塩素酸ソーダ等の酸化剤を吸着除去する活性炭濾過部7と、給水中に含まれているカルシウム、マグネシウム等の硬度成分をイオン交換樹脂により除去する軟水処理部8と、ゴミ等による各濾過膜部2a,2b、2cの濾過膜の目詰まりを防止するためのフィルター9が配置されている。また、前記各濾過膜部2a,2b、2cには、濾過により生成した濃縮水を排水する濃縮水排水ライン10a,10b,10cが接続されている。
上記のように構成された本例の水処理装置では、各濾過膜部2a,2b、2c毎に配置されているポンプ3a,3b,3cをそれぞれ定量運転することにより、最大水量の給水を熱機器に供給することができる。そして、濾過膜部2a,2bまたは2cのいずれかに配置されているポンプ3a,3bまたは3cを停止させると、そのポンプ3a,3bまたは3cを停止した分の給水量が少なくなるが、他の濾過膜部2a,2bまたは2cにはそれぞれ運転を停止していないポンプ3a,3bまたは3cにより濾過膜2a,2bまたは2cの有効圧力に要求される一定の水量の供給が維持され、供給された給水中に含まれている腐食促進成分の効果的な濾過が維持できる。
前記のように濾過膜部2a,2bまたは2cのいずれかに配置されているポンプ3a,3bまたは3cを停止させたとき、当該濾過膜部2a,2bまたは2cの下流側に配置されている制御弁4a,4bまたは4cにより、濾過膜部2a,2bまたは2c側への逆流は阻止される。
従って、熱機器の給水要求の水量に応じて、給水ライン1に並列に複数接続されている濾過膜部2a,2b、2c毎に配置されているポンプ3a,3b,3cの運転・停止を選択的に行い、制御弁4a,4b,4cにより逆流を阻止することにより、給水中に含まれている腐食促進成分が効果的に濾過された処理水を供給することができる。
また、給水の温度が低くなり、前記ポンプ3a,3b,3cの運転により供給された給水の水量では、前記濾過膜部2a,2b、2cで濾過された濾過水の脱気後の溶存気体濃度が、予め定めておいた溶存気体残存許容値を超えるような温度となったことを温度測定器6で検知したとき、低くなった給水の温度に応じて前記濾過膜部2a,2b、2c毎に配置されているポンプ3a,3b,3cの運転を選択的に停止し制御弁4a,4b,4cにより逆流を阻止することにより、前記膜式脱気部5を通る濾過水の水量を減らし、気体透過膜における溶存気体の脱気率の低下を防ぎ、濾過水の脱気後の溶存気体濃度が、予め定めておいた溶存気体残存許容値を超えないようにする。
このようにすることにより、脱気後の処理水の溶存気体濃度を腐食の抑制となる溶存気体濃度に維持することができる。そして、この場合、給水量は減ることになるが、前記のようにポンプ3a,3bまたは3cを運転している濾過膜部2a,2bまたは2cには、ポンプ3a,3bまたは3cにより濾過膜部2a,2bまたは2cの濾過膜の有効圧力に要求される一定の水量の供給が維持されているので、給水中に含まれている腐食促進成分の濾過が低下するといった事態は生じない。
次に、前記した水処理装置の実施の形態の第1例を使用した水処理方法を説明する。
本例では、給水の流量と給水の温度と、前記濾過部2a,2b,2cで腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部5a,5b,5cで溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておく。
そして、前記給水ライン1を流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、濾過膜部2a,2b,2c毎に配置されているポンプ3a,3b,3cの運転・停止を選択的に行うことにより給水の流量を制御する。
このようにすることにより、前記給水ライン1を流れる給水の検知された温度により、前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように給水の流量が制御されるので、熱機器に供給する給水の水質を、腐食促進成分による腐食を抑制するとともに、溶存気体中の酸素による腐食を抑制する水質に改質することができる。
図2は本発明に係る水処理方法を実施する水処理装置の実施の形態の第2例を示す概略説明図である。
本例の水処理装置は、第1例と同様に、外部の水源から供給される水道水、工業用水、地下水等の給水を、蒸気ボイラ、温水ボイラ、クーリングタワー、給湯器等の熱機器に供給する給水ライン1上に構築されている。
前記給水ライン1には、第1例と同様に、熱機器の腐食を引き起こす腐食促進成分を捕捉する濾過膜を用いて濾過する濾過膜部2が並列に複数接続されている。この複数並列に接続された濾過膜部2の数にあっては、特に限定されるものではないが、多いほど、後に述べる給水の流量の加減を細かく調節することができるものとなる。本例では、3個の濾過膜部2a,2b、2cが並列に接続されている。
前記濾過膜部2の濾過膜としては、第1例と同様に、給水中に含まれている塩化物イオンや硫酸イオンといった腐食促進成分を捕捉し、腐食抑制成分として認められるシリカを透過させるナノ濾過膜が用いられる。
前記複数の濾過膜部2a,2b2cは、給水ライン1の途中で分岐して並列に接続した分岐給水ライン1a,1b,1c上にそれぞれ配置されている。そして、前記分岐給水ライン1a,1b,1cには、前記各濾過膜部2a,2b2cの上流側で且つポンプ13の下流側に、それぞれ開閉弁11a,11b,11cが配置されている。また、必ずしも必要ではないが、本例では、前記各濾過膜部2a,2b2cの下流側に、それぞれ逆流阻止可能な制御弁12a,12b,12cが配置されている。
この制御弁12a,12b,12cは逆流可能に制御できるものであれば特に限定されるものではなく、本例では制御弁12a,12b,12cとして逆止弁が使用されている。
また、前記分岐給水ライン1a,1b,1cの上流側の給水ライン1上には、分岐給水ライン1a,1b,1cから各濾過膜部2a,2b、2cに被処理水を供給するポンプ13が配置されている。このポンプ13には、該ポンプ13の回転数を出力周波数に応じて可変させるインバータ14が接続されている。
また、前記分岐給水ライン1a,1b,1cの下流側の給水ライン1上には、前記各濾過膜部2a,2b、2cで濾過された濾過水中の溶存気体を透過する気体透過膜を用いて脱気する膜式脱気部5a,5b,5cが、濾過膜部2a,2b、2cと同数に並列に複数接続されている。
また、給水ライン1の任意の位置、本例では濾過膜部2a,2b、2cと膜式脱気部5a,5b,5cとの間の給水ライン1に、濾過膜部2a,2b、2cで濾過された濾過水の温度を測定する温度測定器6を備えている。
更に本例では、温度測定器6からの温度検知信号に基づき、前記インバータ14に指令信号を出力するとともに、前記開閉弁11a,11b,11cに開閉指令信号を出力する制御部15を備えている。
前記制御部15は、給水ライン1を流れる給水の流量と給水の温度と膜式脱気部5で溶存気体を脱気した後の給水中の溶存気体残存値との関係を予め求めた数値と、予め定められた特定の熱機器で使用される給水に許容される溶存気体残存許容値を記憶した記憶部(図示せず。)を備えている。
更に、前記温度測定器6で検知した濾過膜部2a,2b2cで濾過された濾過水の温度が前記溶存気体残存許容値を超える溶存気体残存値を示す温度となったとき、温度測定器6からの温度検知信号に基づき前記インバータ14に指令信号を出力し、インバータ14によりポンプ13の回転数を、膜式脱気部5a,5b,5cに送り出す給水の流量が、溶存気体残存許容値を超えない溶存気体残存値を示す量に減量するように変更する指令信号を出力する給水減量プログラムと、濾過膜部における濾過膜の有効圧力に要求される一定の水量の供給を維持するために給水減量に応じて各濾過膜部2a,2b2cの上流側で且つポンプ13の下流側に配置されている開閉弁11a,11bまたは11cを選択的に開閉するプログラムを備えている。
また、本例では、第1例と同様に、前記ポンプ13の上流側の給水ライン1上に、活性炭濾過部7と軟水処理部8とフィルター9が配置されている。また、前記各濾過膜部2a,2b、2cには、濾過により生成した濃縮水を排水する濃縮水排水ライン10a,10b,10cが接続されている。
上記のように構成された本例の水処理装置では、熱機器の給水要求の水量に応じて、インバータ14でポンプ13の回転数を変更させることにより、給水の水量を変更することができる。そして、給水の水量に応じて給水ライン1に並列に複数接続された各濾過膜部2a,2b2cの上流側で且つポンプ13の下流側に配置されている開閉弁11a,11bまたは11cを選択的に開閉することにより、開閉弁11a,11bまたは11c及び制御弁12a,12bまたは12cが開いている濾過膜部2a,2bまたは2cにおける濾過膜の有効圧力に要求される水量の供給を維持することができ、給水中に含まれている腐食促進成分の濾過の低下は最小限に抑えられる。
従って、熱機器の給水要求の水量に応じて、インバータ14でポンプ13の回転数を変更させるとともに、給水の水量に応じて給水ライン1に並列に複数接続された各濾過膜部2a,2b2cの上流側で且つポンプ13の下流側に配置されている開閉弁11a,11bまたは11cを選択的に開閉することにより、給水中に含まれている腐食促進成分が効果的に濾過された処理水を供給することができる。
また、濾過膜部2a,2b2cで濾過された濾過水の温度が低くなったことを温度測定器6で検知したとき、低くなった濾過水の温度に応じて前記インバータ14でポンプ13の回転数を変更させることにより、前記膜式脱気部5a,5b,5cを通る濾過水の水量を減らし、気体透過膜における溶存気体の脱気率の低下を防ぎ、腐食の抑制となる溶存気体濃度を維持することができる。そして、この場合、給水量は減ることになるが、前記のように各濾過膜部2a,2b2cの上流側で且つポンプ13の下流側に配置されている開閉弁11a,11bまたは11cを選択的に開閉することにより、開閉弁11a,11bまたは11cが開いている濾過膜部2a,2bまたは2cにおける濾過膜の有効圧力に要求される水量の供給を維持することができ、給水中に含まれている腐食促進成分の濾過の低下は最小限に抑えられる。
本例では、前記温度測定器6で検知した濾過膜部2a,2b2cで濾過された濾過水の温度が前記溶存気体残存許容値を超える溶存気体残存値を示す温度となったとき、制御部15が温度測定器6からの温度検知信号に基づき前記インバータ14に指令信号を出力し、インバータ14によりポンプ13の回転数が変更され、膜式脱気部5に送り出す給水の流量が、溶存気体残存許容値を超えない溶存気体残存値を示す量に減量するように変更するとともに、この給水減量に応じて制御部15が信号を出力し、各濾過膜部2a,2b2cの上流側で且つポンプ13の下流側に配置されている開閉弁11a,11bまたは11cを選択的に開閉する。このようにして、濾過膜の有効圧力に要求される水量の供給を維持することができ、給水中に含まれている腐食促進成分の濾過の低下は最小限に抑えられる。
次に、前記した水処理装置の実施の形態の第2例を使用した水処理方法を説明する。
本例では、給水の流量と給水の温度と、前記濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部で溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておく。そして、前記給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、インバータによりポンプの回転数を可変させて給水の流量を制御する。
このようにすることにより、給水の流量の制御を精度よく行うができ、熱機器に供給する給水の水質を、より確実に改質することができる。
本発明に係る水処理方法を実施する水処理装置の実施の形態の第1例を示す概略説明図である。 本発明に係る水処理方法を実施する水処理装置の実施の形態の第2例を示す概略説明図である。
符号の説明
1 給水ライン
1a,1b,1c 分岐給水ライン
2a,2b,2c 濾過膜部
3a,3b,3c ポンプ
4a,4b,4c 制御弁
5a,5b,5c 膜式脱気部
6 温度測定器
7 活性炭濾過部
8 軟水処理部
9 フィルター
10a,10b,10c 濃縮水排水ライン
11a,11b,11c 開閉弁
12a,12b,12c 制御弁
13 ポンプ
14 インバータ
15 制御部

Claims (2)

  1. 熱機器への給水ラインの上流側に熱機器の腐食を引き起こす腐食促進成分を捕捉する濾過膜を用いて濾過する濾過膜部を備え、その上流側には濾過膜部に給水を供給するポンプを備え、下流側には給水中の溶存気体を透過する気体透過膜を用いて脱気する膜式脱気部を備え、前記給水ラインを流れる給水を濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後、膜式脱気部で溶存気体を脱気して熱機器に供給するように構成し、前記濾過膜部が給水ラインに並列に複数接続され、前記ポンプが各濾過膜部毎に配置され、更に各濾過膜部の下流側には、それぞれ逆流阻止可能な制御弁が配置されている水処理装置を使用した水処理方法であって、
    給水の流量と給水の温度と、前記濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部で溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておき、前記給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、濾過膜部毎に配置されているポンプの運転・停止を選択的に行うことにより給水の流量を制御するようにしたことを特徴とする水処理方法。
  2. 熱機器への給水ラインの上流側に熱機器の腐食を引き起こす腐食促進成分を捕捉する濾過膜を用いて濾過する濾過膜部を備え、その上流側には濾過膜部に給水を供給するポンプを備え、下流側には給水中の溶存気体を透過する気体透過膜を用いて脱気する膜式脱気部を備え、前記給水ラインを流れる給水を濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後、膜式脱気部で溶存気体を脱気して熱機器に供給するように構成し、前記濾過膜部が給水ラインに並列に複数接続され、各濾過膜部の上流側で且つ前記ポンプの下流側には、それぞれ開閉弁が配置され、また、前記ポンプには該ポンプの回転数を出力周波数に応じて可変させるインバータが接続されている水処理装置を使用した水処理方法であって、
    給水の流量と給水の温度と、前記濾過膜部で腐食促進成分を濾過した後の濾過水中の腐食促進成分残存値及び前記膜式脱気部で溶存気体を脱気した後の透過水中の溶存気体残存値との関係を予め求めておくとともに、腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値を定めておき、前記給水ラインを流れる給水の温度を検知して、給水の温度に基づいて前記腐食促進成分残存許容値と溶存気体残存許容値をともに充足するように、インバータによりポンプの回転数を可変させて給水の流量を制御するようにしたことを特徴とする水処理方法。
JP2004097813A 2004-03-30 2004-03-30 水処理方法 Expired - Lifetime JP4239876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004097813A JP4239876B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 水処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004097813A JP4239876B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 水処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005279462A JP2005279462A (ja) 2005-10-13
JP4239876B2 true JP4239876B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=35178415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004097813A Expired - Lifetime JP4239876B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 水処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4239876B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102442741A (zh) * 2010-10-09 2012-05-09 韦建敏 应用于蚀刻液循环再生设备的“1+1”保护系统

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4899635B2 (ja) * 2006-05-25 2012-03-21 三浦工業株式会社 脱酸素システム
JP4953158B2 (ja) * 2007-02-08 2012-06-13 三浦工業株式会社 脱酸素システム
JP4953159B2 (ja) * 2007-02-08 2012-06-13 三浦工業株式会社 脱酸素システム
JP4941042B2 (ja) * 2007-03-26 2012-05-30 三浦工業株式会社 水処理装置
JP5470887B2 (ja) * 2008-10-27 2014-04-16 三浦工業株式会社 水質改質システム
JP5470888B2 (ja) * 2008-10-27 2014-04-16 三浦工業株式会社 水質改質システム
JP5470864B2 (ja) * 2009-01-16 2014-04-16 三浦工業株式会社 水質改質システムおよび水質改質方法
EP2607320A4 (en) * 2010-08-17 2014-05-14 Toray Industries APPARATUS FOR PRODUCING FRESHWATER AND METHOD OF USE THEREOF
JP6114437B1 (ja) * 2016-05-09 2017-04-12 新菱冷熱工業株式会社 腐食性アニオン除去装置及びアニオン交換樹脂の再生方法
WO2020010976A1 (zh) * 2018-07-09 2020-01-16 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 阻垢装置、进水阀组件和热水器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6186903A (ja) * 1984-10-03 1986-05-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 限外ろ過装置
JPH0366697U (ja) * 1989-10-25 1991-06-28
JPH05309372A (ja) * 1992-05-12 1993-11-22 Japan Organo Co Ltd 高純度水の製造装置
JP4045658B2 (ja) * 1998-08-06 2008-02-13 栗田工業株式会社 純水製造方法
JP3598912B2 (ja) * 1999-11-16 2004-12-08 栗田工業株式会社 膜分離装置の運転方法
JP2001239134A (ja) * 2000-03-01 2001-09-04 Toray Ind Inc 逆浸透処理装置の運転方法とその制御装置および造水方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102442741A (zh) * 2010-10-09 2012-05-09 韦建敏 应用于蚀刻液循环再生设备的“1+1”保护系统
CN102442741B (zh) * 2010-10-09 2013-06-26 韦建敏 应用于蚀刻液循环再生设备的“1+1”保护系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005279462A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006305499A (ja) 膜濾過システムの運転方法
JP2008000658A (ja) 膜濾過システム
JP2010120015A (ja) 膜濾過方法
JP4239876B2 (ja) 水処理方法
JP5470887B2 (ja) 水質改質システム
JP2010162501A (ja) 水質改質システムおよび水質改質方法
JP4941042B2 (ja) 水処理装置
JP4650740B2 (ja) 水処理システムの運転方法
JP4367197B2 (ja) 水処理方法
JP2009285522A (ja) 逆浸透膜装置
JP4544020B2 (ja) 膜濾過システムの運転方法
JP5708111B2 (ja) 水処理システムのフラッシング方法、プログラム、制御器、及び水処理システム
KR19990018165A (ko) 역삼투압 순환여과방식 정수시스템
JP5146795B2 (ja) 水処理システム
JP6036808B2 (ja) 造水方法
CN115297950B (zh) 造水装置的洗涤故障判定方法和洗涤故障判定程序
JP2007175603A (ja) 膜濾過システムの運転方法
JP2010162500A (ja) 水質改質システム
JP5005165B2 (ja) 水処理方法
JP2008132400A (ja) 水処理システムの運転方法
JP5130708B2 (ja) ボイラシステム
JP4239877B2 (ja) 水処理方法
JP4348691B2 (ja) 逆浸透膜部の目詰まり防止方法
JP2008139099A (ja) 水質異常検出方法
JP2009221733A (ja) 水処理供給システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4239876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250