JP2010132212A - 車体構造 - Google Patents

車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010132212A
JP2010132212A JP2008312004A JP2008312004A JP2010132212A JP 2010132212 A JP2010132212 A JP 2010132212A JP 2008312004 A JP2008312004 A JP 2008312004A JP 2008312004 A JP2008312004 A JP 2008312004A JP 2010132212 A JP2010132212 A JP 2010132212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
panel
dash
front side
body frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008312004A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Utsunomiya
昭則 宇都宮
Tsutomu Tanaka
力 田中
Yoichiro Kitahara
陽一郎 北原
Masanori Honda
正徳 本田
Shin Sasaki
伸 佐々木
Takayuki Hashida
隆之 橋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2008312004A priority Critical patent/JP2010132212A/ja
Priority to AT09015007T priority patent/ATE530423T1/de
Priority to EP09015007A priority patent/EP2193979B1/en
Priority to US12/632,173 priority patent/US20100140978A1/en
Publication of JP2010132212A publication Critical patent/JP2010132212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/21Bonding by welding
    • B23K26/24Seam welding
    • B23K26/244Overlap seam welding

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】優れた強度を有する車体を容易かつ適正に構成できるようにする。
【解決手段】フランジレス構造の矩形閉断面を有するフロントサイドフレーム2等からなる中空の車体フレームと、ダッシュパネル1等からなる車体パネルとを溶接することにより構成される車体構造であって、上記車体フレームが溶接される車体パネルの部位に、車体フレームの設置部と反対方向に凹入する凹入部15が車体フレームの長手方向に沿って形成され、この凹入部15の側方に上記車体フレームを仮止めした仮止め部16が設けられるとともに、この仮止め部16の近傍で上記車体パネルと車体フレームとを、この車体フレームの長手方向に沿って結合する線状のレーザー溶接部17が設けられた。
【選択図】図1

Description

本発明は、中空の車体フレームと車体パネルとを溶接することにより構成される車体構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、車体前部に左右一対のフロントサイドフレーム(フロントサイドメンバ)が配設され、このロントサイドフレームには、ダッシュロアパネルに沿って車両下方後側へ向けて延設された傾斜部が設けられるとともに、この傾斜部の後端部に、車室の底部を構成するフロアパネルに沿って車両後方側へ延びる水平部が設けられた車体構造が知られている。
上記フロントサイドフレームの傾斜部および水平部の長手方向から見た断面形状は、ダッシュロアパネル側とフロアパネル側に開口部を向けたコ字状とされており、その開口端部に形成された左右のフランジがそれぞれダッシュロアパネルおよびフロアパネルに接合されるようになっている。一方、エンジンルーム内に配設された上記フロントサイドフレームの前方部は、その上端部および下端部にフランジが設けられた閉断面形状とされ、このフランジがエプロンパネル等に接合されるように構成されている。
特開平9−254818号公報
上記特許文献1に開示された車体構造では、車体のダッシュロアパネルおよびフロアパネルに沿って設置されるフロントサイドフレームの傾斜部および水平部と、エンジンルーム内に配設されるフロントサイドフレームの前方部とが、互いに異なる断面形状とされ、上記傾斜部および水平部の左右に設けられたフランジがダッシュロアパネルおよびフロアパネルに接合されるとともに、上記フロントサイドフレームの前方部がその上端部および下端部に設けられたフランジを介してエプロンパネル等に接合されるように構成されているので、上記フロントサイドフレームの傾斜部および水平部とフロントサイドフレームの前方部とを一体に形成することが困難である。したがって、上記フロントサイドフレームの傾斜部および水平部と、その前方部とをそれぞれ別体に形成した後、両部材を溶接する等により一体に連結することが一般的に行われている。
しかし、上記のようにフロントサイドフレームの傾斜部および水平部と、その前方部とを別体に形成した後、両部材を一体に連結するように構成した場合には、両部材の連結強度を充分に確保することが困難であり、車両の衝突時に車体前部からフロントサイドフレームに入力された衝撃荷重に応じて上記連結部が変形し易い傾向がある。また、上記フロントサイドフレームの前方部等を、一般的に知られているようにフランジ部が左右両側辺部等に設けられた断面ハット状部材のフランジを互いに接合してなるフランジ付閉断面体により構成した場合には、フロントサイドフレームに入力される捩り荷重に応じ、上記フランジの接合部分が剥離して強度が低下し易く、自動車の正突時又は斜突時等に上記エプロンフレームに捩れ変形が生じるのを効果的に抑制することができなくなるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、優れた強度を有する車体を容易かつ適正に構成することができる車体構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、フランジレス構造の矩形閉断面を有する中空の車体フレームと車体パネルとを溶接することにより構成される車体構造であって、上記車体フレームが溶接される車体パネルの部位に、車体フレームの設置部と反対方向に凹入する凹入部が車体フレームの長手方向に沿って形成され、この凹入部の側方に上記車体フレームを仮止めした仮止め部が設けられるとともに、この仮止め部の近傍で上記車体パネルと車体フレームとを、この車体フレームの長手方向に沿って結合する線状のレーザー溶接部が設けられたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車体構造において、車体パネルに設けられた凹入部に沿って上記仮止め部が配設されるとともに、その外方側に上記レーザー溶接部が配設されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車体構造において、上記車体フレームが、コ字状断面の第1部材および第2部材の端部同士を接合することにより閉断面形状に形成され、この接合端部が設けられた面が上記車体パネルに対する結合面となり、かつ車体パネルに設けられた凹入部が、上記接合端部に対応した大きさに形成されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体構造において、上記仮止め部が、凹入部を挟んでその両側方にそれぞれ設けられたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体構造において、上記仮止め部が、車体パネルに開穿された小穴を介してこの車体パネルと上記車体フレームとがアーク溶接されることにより形成されたものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体構造において、上記仮止め部が、車体パネル側から片側スポット溶接機を使用して車体フレームと車体パネルとをスポット溶接することにより形成されたものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体構造において、上記車体パネルに設けられた凹入部の断面形状が先窄まりの台形状に形成されたものである。
請求項1に係る発明では、フランジレス構造の矩形閉断面を有するフロントサイドフレーム等からなる車体フレームが溶接されるダッシュパネルからなる車体パネルの部位に、上記車体フレームの設置部と反対方向に凹入する凹入部を車体フレームの長手方向に亘って形成し、この凹入部の側方を車体パネルに仮止めした状態で線状にレーザー溶接するように構成したため、被溶接個所を表裏から挟持しつつ溶接を行う通常のスポット溶接機等を使用することが困難な個所であっても、上記車体パネルの一方側に配設されたレーザー溶接機を使用してレーザー溶接を適正に施すことにより、上記フランジレス構造の矩形閉断面を有する車体フレームと車体パネルとを容易かつ強固に結合することができる。また、上記車体パネルと車体フレームとをレーザー溶接する際に作用する熱応力を上記凹入部おいて吸収する等により、上記熱応力に応じて車体パネルに反りが発生するのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項2に係る発明では、車体パネルに設けられた凹入部に沿って上記仮止め部を配設するとともに、その外方側に上記レーザー溶接部を配設したため、上記車体パネルと車体フレームとの隙間が、例えば0.5mm以上となった状態で上記レーザー溶接が行われること等に起因する溶接不良の発生を効果的に防止してフランジレス構造の車体フレームと車体パネルとを容易かつ適正に接合することができる。
請求項3に係る発明では、コ字状断面を有する第1部材および第2部材の端部同士を接合することにより矩形閉断面の車体フレームを形成するとともに、上記接合端部が設けられた面を、上記車体パネルに対する結合面とし、かつ車体パネルに設けられた凹入部を、上記接合端部に対応した大きさに形成したため、この接合端部の側方部を上記車体パネルに対して当接させるとともに、上記接合端部を凹入部内に嵌入して位置決めした状態で、上記仮止め部の形成およびレーザー溶接を適正に行うことができる等の利点がある。また、上記第1部材および第2部材をプレス成形する際に、これらを所定形状に成形することにより、上記第1,第2部材の上端部同士および下端部同士を接合するだけで、例えば側面視でへ字状の屈曲形状に連続したフロントサイドフレーム等を容易に構成できるという利点がある。そして、上記フロントサイドフレーム等からなる車体フレームと、エンジンルームの後端部に設けられたダッシュパネルからなる車体パネルとを、仮止めした状態で上記レーザー溶接を施すことにより、両部材を容易かつ適正に結合することができる。
請求項4に係る発明では、上記凹入部を挟んでその両側方に上記仮止め部をそれぞれ設けたため、上記車体フレームの両側辺部に沿って配設された2列の仮止め部を互いに離間させて両者の設置間隔を充分に確保した状態で、上記車体フレームと車体パネルとを仮止めすることにより、両部材の隙間を適正に管理することが可能であり、上記仮止め部が形成されることにより両部材の隙間が適正に管理された部位の近傍において、上記レーザー溶接部を形成することによりその溶接品質を効果的に向上させることができる等の利点がある。
請求項5に係る発明では、車体パネルに開穿された小穴を介してこの車体パネルと車体フレームとをアーク溶接することにより上記仮止め部を形成したため、上記車体パネルの一方側に配設されたアーク溶接機を使用して上記中空の車体フレームと車体パネルとを仮止めすることができる。したがって、上記車体パネルが長尺かつ幅広の部材であること等に起因して、通常のスポット溶接機を使用したスポット溶接を行うことが困難な個所であっても、上記車体パネルと車体フレームとを適正に結合して、優れた強度を有する車体を容易かつ適正に形成できるという利点がある。
請求項6に係る発明では、車体パネル側から片側スポット溶接機を使用して車体フレームと車体パネルとをスポット溶接することにより上記仮止め部を形成したため、上記車体パネル側に配設された片側スポット溶接機を使用して上記中空の車体フレームと車体パネルとを仮止めすることができる。したがって、上記車体パネルが長尺かつ幅広の部材であること等に起因して、通常のスポット溶接機を使用したスポット溶接を行うことが困難な個所であっても、上記車体パネルと車体フレームとを適正に結合して、優れた強度を有する車体を容易かつ適正に形成できるという利点がある。
請求項7に係る発明では、車体パネルに設けられた凹入部の断面形状を先窄まりの台形状に形成したため、上記仮止め時またはレーザー溶接時に車体パネルを伸縮変位させようとする熱応力が作用した場合に、上記凹入部の側辺部に設けられた屈曲部を変形させることにより上記熱応力を効果的に吸収することができる。したがって、上記熱応力に応じて車体パネルが車体フレームから離間した状態となるのを、より確実に抑制できるという利点がある。
図1〜図3は、本発明に係る車体構造の実施形態を示している。この車体構造は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネル1からなる車体パネルと、その側方部から前方に延びるように設置された左右一対のフロントサイドフレーム2からなる車体フレームとを有している。上記ダッシュパネル1の車室内側に位置する壁面、つまりダッシュパネル1の背面には、その上辺部に沿って上部ダッシュクロスメンバ3が車幅方向に延びるように設置されるとともに、その下方に所定距離を隔てた位置に下部ダッシュクロスメンバ4が車幅方向に延びるように設置されている。
上記ダッシュパネル1は、図示を省略したカウルボックスに沿って車幅方向に延びるように設置されたダッシュアッパパネル5と、その下端部から下方に延びるように設置されたダッシュロアパネル6とを有し、このダッシュロアパネル6の下端部に車室の底面部を構成するフロアパネル(図示せず)の前端部が接続されるようになっている。また、上記ダッシュロアパネル6の下部中央には、上方側に膨出するトンネル部7が形成されるとともに、その左右両右側方部には、前上がりに傾斜したキックアップ部8が設けられ、このキックアップ部8の下面に上記フロントサイドフレーム2が結合されている。
上記フロントサイドフレーム2は、ダッシュロアパネル6の下部に設けられた上記キックアップ部8に沿って前上がりに傾斜しつつ、ダッシュパネル1から離間するようにその斜め前方側に向けて延びる傾斜部9と、その後端部から車体の後方側に向けて略水平に延びる水平部10と、上記傾斜部9の前端部から車体の前方側に延びる前方部11とが、側面視でへ字状をなすように屈曲した形状に連設されている。
上記フロントサイドフレーム2は、例えば図4に示すように、金属製板材をプレス成形する等の手段でコ字状の断面形状を有する左右一対の第1,第2部材12,13を成形し、この第1,第2部材12,13を接合することにより、フランジレス構造の矩形閉断面を有する中空体として構成される。上記第1,第2部材12,13の内、例えば車幅方向の外方側に位置する第1部材12には、その上壁端部および底壁端部を外方側に膨出させた段部14が形成されている。そして、上記段部14の内面に沿って第2部材13の上壁端部および底壁端部を進入させることにより、第1,第2部材12,13の上壁端部同士および底壁端部同士を重ね合わせた状態で、この重ね合わせ部を隅肉レーザー溶接して接合することにより、上記傾斜部9および水平部10と、上記前方部11との連続体からなるフロントサイドフレーム2が構成されるようになっている。
また、上記フロントサイドフレーム2の傾斜部9および水平部10が溶接されるダッシュロアパネル6のキックアップ部8には、図5および図6に示すように、上記フロントサイドフレーム2の設置部と反対方向である上方に凹入する所定幅の凹入部15がフロントサイドフレーム2の長手方向、つまり上記傾斜部9の設置方向に亘って形成されている。この凹入部15の左右両側方には、上記フロントサイドフレーム2の傾斜部9および水平部10を仮止めしてなる仮止め部16がそれぞれ設けられている。
上記仮止め部16の近傍には、ダッシュロアパネル6とフロントサイドフレーム2とを、このフロントサイドフレーム2の長手方向に沿って線状にレーザー溶接することにより結合したレーザー溶接部17が設けられている。このレーザー溶接部17は、被溶接個所にレーザー光線を照射し、そのエネルギーにより上記ダッシュロアパネル6の一部を溶融させてフロントサイドフレーム2に結合することにより形成される。また、上記被溶接個所にワイヤを供給してこれを溶融させるように構成されたワイヤレーザー溶接機により上記レーザー溶接部17を形成することも可能である。
上記ダッシュロアパネル6の凹入部15は、その断面形状が先窄まりの台形状に形成されるとともに、上記段部14からなる第1,第2部材12,13の接合端部に対応した大きさを有している。具体的には、上記凹入部15の幅寸法および上下寸法が上記接合端部の幅寸法および上下寸法よりもやや大きな値に設定されている。そして、上記第1,第2部材12,13の接合端部(段部14)がダッシュロアパネル6の凹入部15内に挿入されて上記フロントサイドフレーム2がダッシュパネル1に位置決めされた状態で、下記のようにして仮止め部16が形成された後、上記レーザー溶接部17が形成されることにより、上記キックアップ部8の下面に上記フロントサイドフレーム2が結合されている。
すなわち、上記ダッシュロアパネル6のキックアップ部8には、上記凹入部15を中心としてその左右両側辺部に5mm程度の直径を有する多数の小穴18が一定間隔で開穿され、この小穴18の周縁部が上記フロントサイドフレーム2の結合面、具体的には上記段部14からなる接合端部が設けられた傾斜部9および水平部10の上面にアーク溶接されることにより仮止めされている。このようにして上記ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とを仮止めする仮止め部16が、フロントサイドフレーム2の長手方向に沿って2列をなすように配設されている。
上記小穴18の配設間隔は、ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とをアーク溶接して仮止めする際の熱影響に応じ、ダッシュロアパネル6に反りが生じること等を防止して上記フロントサイドフレーム2の傾斜部9とダッシュロアパネル6のキックアップ部8との間に大きな隙間、例えば0.5mm以上の隙間が形成されるのを防止し得るように、一定値以上に設定されている。また、上記ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とを強固に仮止めすることにより、上記レーザー溶接時の熱影響に応じてフロントサイドフレーム2の傾斜部9とダッシュロアパネル6のキックアップ部8との隙間が増大するのを防止し得るように、上記小穴18の配設間隔が一定値以下に設定されている。
そして、上記仮止め部16を構成する小穴18の配列個所に沿ってフロントサイドフレーム2の左右両側辺部近傍がダッシュロアパネル6のキックアップ部8にそれぞれレーザー溶接されることにより、上記仮止め部16の外側、つまり上記凹入部15の設置部と反対側に位置において、フロントサイドフレーム2を構成する第1,第2部材12,13のそれぞれを上記ダッシュロアパネル6のキックアップ部8に結合した2列のレーザー溶接部17が形成されるようになっている。
図7および図8に示すように、上記ダッシュアッパパネル5に溶接される上部ダッシュクロスメンバ3および下部ダッシュクロスメンバ4からなる車体フレームは、それぞれフランジレス構造の矩形閉断面を有する角パイプ材等により中空体として構成されている。また、上記ダッシュアッパパネル5には、上部ダッシュクロスメンバ3および下部ダッシュクロスメンバ4を仮止めした仮止め部19,20が設けられるとともに、この仮止め部19,20の近傍で上記ダッシュアッパパネル5と上部ダッシュクロスメンバ3および下部ダッシュクロスメンバ4とを、その長手方向に沿って線状にレーザー溶接したレーザー溶接部21,22が設けられている。
すなわち、上記ダッシュアッパパネル5の上辺部に沿って5mm程度の直径を有する多数の小穴23が、上記上部ダッシュクロスメンバ3の長手方向に沿って一定間隔で2列をなすように開穿されるとともに、上列の小穴23と下列の小穴23とが互い違いとなった千鳥状に配列されている。そして、上記小穴23の周縁部が上部ダッシュクロスメンバ3の前面にアーク溶接されることにより、上部ダッシュクロスメンバ3が上記小穴23を介してダッシュアッパパネル5の背面上辺部に仮止めされた仮止め部19が形成されている。また、上記仮止め部19を構成する小穴23の配列個所に沿って上部ダッシュクロスメンバ3の上下両側辺部近傍がダッシュアッパパネル5の上辺部にそれぞれレーザー溶接されることにより、上記仮止め部19の外方側、つまり上方の仮止め部19よりも上方側と下方の仮止め部19よりも下方側とにおいて、上部ダッシュクロスメンバ3をダッシュアッパパネル5の上辺部に結合する2列のレーザー溶接部21が上部ダッシュクロスメンバ3の長手方向に沿って線状に形成されている。
また、上記ダッシュアッパパネル5の下方部には、多数の小穴24が上記下部ダッシュクロスメンバ4の設置方向に沿って一定間隔で開穿されるとともに、2列状態で千鳥状に配設され、上記小穴24の周縁部が下部ダッシュクロスメンバ4の前面からなる結合面にアーク溶接されることにより、上記小穴24を介して下部ダッシュクロスメンバ4がダッシュアッパパネル5の下方部に仮止めされた仮止め部20が形成されている。そして、上記仮止め部20を構成する小穴24の配列個所に沿って下部ダッシュクロスメンバ4の上下両側辺部近傍がダッシュアッパパネル5の下方部にそれぞれレーザー溶接されることにより、上記仮止め部20の外方側において下部ダッシュクロスメンバ4をダッシュアッパパネル5の下方部に結合する2列のレーザー溶接部22が下部ダッシュクロスメンバ4の長手方向に沿って線状に形成されている。
上記前部車体を製造するには、図5および図6に示すように、コ字状断面の第1部材12および第2部材13の端部同士を接合することにより、フランジレス構造の矩形閉断面を有する中空のフロントサイドフレーム2を構成する。また、このフロントサイドフレーム2が溶接されるダッシュパネル1の部位、つまり上記ダッシュロアパネル6左右両側方部に、複数の小穴18をフロントサイドフレーム2の設置方向に沿って一定間隔で形成するとともに、上記ダッシュパネル1の上辺部およびその下方部に、複数の小穴23,24を上記上部ダッシュクロスメンバ3および下部ダッシュクロスメンバ4の設置方向に沿って一定間隔で形成する。
次いで、図7および図8に示すように、角パイプ材からなる上記上部ダッシュクロスメンバ3および下部ダッシュクロスメンバ4を、小穴23,24の設置部に沿わせるようにダッシュアッパパネル5の背面に当接させて位置決めした状態で、ダッシュパネル1の前面側からアーク溶接して上記小穴23,24内に溶融金属を充填することにより、この小穴23,24を介してダッシュアッパパネル5と上部ダッシュクロスメンバ3および下部ダッシュクロスメンバ4とを仮止めする。また、図5および図6に示すように、上記第1,第2部材12,13の接合端部をダッシュロアパネル6の凹入部15内に挿入するとともに、上記ダッシュロアパネル6に形成された小穴18の設置部にフロントサイドフレーム2の傾斜部9の上面を沿わせるように位置決めした状態で、ダッシュロアパネル6の後方上部側からアーク溶接して上記小穴18内に溶融金属を充填することにより、この小穴18を介してダッシュロアパネル6とフロントサイドフレーム2とを仮止めする。
このようにしてダッシュパネル1、フロントサイドフレーム2、上部ダッシュクロスメンバ3および下部ダッシュクロスメンバ4等を有する車体を仮組立した後、この車体をレーザー溶接機が配設されたレーザー溶接部に搬送し、ダッシュロアパネル6の後方上部側から上記小穴18の配列個所に沿ってレーザー溶接することにより、上記フロントサイドフレーム2の左右両側辺部近傍をダッシュパネル1に結合する。また、上記ダッシュアッパパネル5の前方側から上記小穴23,24の配列個所に沿ってレーザー溶接することにより、上部ダッシュクロスメンバ3の上下両側辺部近傍および下部ダッシュクロスメンバ4の上下両側辺部近傍をダッシュパネル1に結合する。
上記のようにフランジレス構造の矩形閉断面を有する中空のフロントサイドフレーム2からなる車体フレームと、ダッシュパネル1からなる車体パネルとを溶接してなる車体構造において、上記フロントサイドフレーム2が溶接されるダッシュパネル1の部位に、フロントサイドフレーム2の設置部と反対方向に凹入する凹入部15をフロントサイドフレーム2の長手方向に沿って形成し、この凹入部15の側方に上記フロントサイドフレーム2を仮止めした仮止め部16を設けるとともに、この仮止め部16の近傍で上記ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とを、このフロントサイドフレーム2の長手方向に沿って結合する線状のレーザー溶接部17を設けたため、優れた強度を有する車体を容易かつ適正に形成できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、コ字状断面を有する第1,第2部材12,13の端部同士を接合することにより、側面視で上記傾斜部9および水平部10と、その前方部11とが、側面視でへ字状の屈曲形状に連続した矩形閉断面形状のフロントサイドフレーム2を一体に形成したため、このフロントサイドフレーム2の傾斜部9および水平部10と、その前方部11とを別体に形成した後、両部材を連結するように構成した従来例のように、車両の衝突時に車体前部からフロントサイドフレーム2に入力された衝撃荷重に応じて上記連結部が容易に変形するという事態を生じることがなく、この衝撃荷重を車体の後方側に伝達してこれを効果的に支持することができる。
また、上記構成によれば、例えばフランジ部が左右両側辺部等に設けられた断面ハット状部材のフランジ部を互いに接合してなるフランジ付閉断面体により上記フロントサイドフレームを構成した従来例のように、このフロントサイドフレームに入力される捩り荷重に応じて上記フランジ部の接合部分が剥離することにより強度が低下するという事態を生じることがなく、上記フロントサイドフレーム2に作用する捩り荷重に対する強度を効果的に向上させることができ、これによって上記フロントサイドフレーム2に捩れ変形が生じるのを簡単な構成で効果的に抑制できるという利点がある。
そして、上記フロントサイドフレーム2が溶接されるダッシュパネル1の部位に、フロントサイドフレーム2の設置部と反対方向(上方)に凹入する凹入部15をフロントサイドフレーム2の長手方向に亘って形成し、この凹入部15の側方において上記フロントサイドフレーム2をダッシュパネル1に仮止めした状態で、上記レーザー溶接部17を形成するように構成したため、被溶接個所を表裏から挟持しつつ溶接を行う通常のスポット溶接機等を使用することが困難な個所であっても、上記ダッシュパネル1の一方側に配設されたレーザー溶接機を使用して上記フロントサイドフレーム2とダッシュパネル1とを容易かつ強固に結合することができる。
また、上記フロントサイドフレーム2が溶接されるダッシュパネル1の部位に上記凹入部15を設けることにより、ダッシュパネル1に形成された小穴18の周縁部をフロントサイドフレーム2の上面にアーク溶接して、上記ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とを仮止めする際、またはこの仮止め部16の近傍で、上記ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とを、このフロントサイドフレーム2の長手方向に沿って線状にレーザー溶接する際に、両部材に熱影響差が生じるのを防止して、ダッシュパネル1に反りが生じるのを効果的に抑制できるという利点がある。
例えば、上記ダッシュロアパネル6に形成された小穴18の周縁部をフロントサイドフレーム2の上面にアーク溶接する際の熱に応じ、上記ダッシュロアパネル6がフロントサイドフレーム2よりも高温に加熱されて大きく伸長した状態で、両者が仮止めされた後、上記ダッシュロアパネル6とフロントサイドフレーム2とがそれぞれ室温に冷却されると、上記ダッシュロアパネル6には、フロントサイドフレーム2よりも大きな収縮力が作用することになる。したがって、図9に示すように、ダッシュロアパネル6′に上記凹入部15が設けられていない場合には、上記仮止め用のアーク溶接後に、ダッシュロアパネル6′を収縮させる方向に作用する熱応力P1と、この熱応力P1に抗してフロントサイドフレーム2′に生じる応力P2とに応じ、図9の仮想線に示すように、上記ダッシュロアパネル6′が背面視で上方に反るように変形してフロントサイドフレーム2′から離間することにより、上記ダッシュロアパネル6′とフロントサイドフレーム2′との間に大きな隙間が形成されることが避けられない。
これに対して図10に示すように、上記フロントサイドフレーム2が溶接されるダッシュパネル1の部位に上記凹入部15を設けた構造とした場合には、上記仮止め用のアーク溶接が行われた後の温度低下に応じ、上記ダッシュロアパネル6を、フロントサイドフレーム2よりも大きく収縮させようとする熱応力Pが作用すると、これに対応して上記凹入部15が弾性変形することにより上記熱応力Pが吸収されることになる。このため、上記ダッシュロアパネル6に反りを生じさせるように大きな応力が生じるのを防止して、上記ダッシュロアパネル6がフロントサイドフレーム2から離間した状態となるのを効果的に抑制することができる。
さらに、上記ダッシュロアパネル6とフロントサイドフレーム2とを線状にレーザー溶接する際の熱影響に応じ、ダッシュロアパネル6がフロントサイドフレーム2よりも高温に加熱された状態で溶接された後、これらが冷却されると、図11に示す側面視において、上記ダッシュロアパネル6をフロントサイドフレーム2よりも大きく収縮させる方向の熱応力、つまり上記ダッシュロアパネル6に形成されたキックアップ部8の前方部および後方部を上方に反らせようとする熱応力Rが作用する。しかし、この熱応力Rに対しては、上記ダッシュパネル1に設けられた凹入部15が強度部材として機能するため、上記熱応力Rに応じた反りの発生を効果的に防止できるという利点がある。
また、上記実施形態では、ダッシュロアパネル6に設けられた凹入部15に沿って配設された仮止め部16の外方側に上記レーザー溶接部17を配設したため、このレーザー溶接部17の近傍に上記仮止め部16を設けることにより、ダッシュロアパネル6とフロントサイドフレーム2との隙間が、例えば0.5mm以上となるのを防止した状態で、上記レーザー溶接部17を適正に形成することができる。したがって、上記フロントサイドフレーム2をフランジレス構造の矩形閉断面形状としたにも拘わらず、上記レーザー溶接の品質を充分に確保して優れた強度を有する車体を容易に形成することができる。
また、上記のようにコ字状断面を有する第1部材12および第2部材13の端部同士を接合することにより上記フロントサイドフレーム2からなる車体フレームを形成するとともに、上記第1部材12の段部14等からなる接合端部が設けられた面を、上記ダッシュパネル1からなる車体パネルに対する結合面とし、かつ上記凹入部15を、第1,第2部材12,13の接合端部に対応した大きさに形成した場合には、上記段部14からなる接合端部フロントサイドフレーム2に設けたにも拘わらず、その側方部をダッシュパネル1に対して当接させるとともに、上記凹入部15内に接合端部を嵌入して位置決めした状態で、上記ダッシュパネル1等からなる車体パネルの一方側に配設されたアーク溶接機およびレーザー溶接機を使用して上記仮止め部16およびレーザー溶接部17を適正に形成することができる。
上記第1部材12および第2部材13をプレス成形する際に、それぞれ側面視でへ字状に屈曲した形状に成形することにより、上記第1,第2部材12,13の上端部同士および下端部同士を接合するだけで、上記傾斜部9、水平部10および前方部11が側面視でへ字状の屈曲形状に連続した上記フロントサイドフレーム2を容易に構成できるという利点がある。そして、このフロントサイドフレーム2と、エンジンルームの後端部に設けられたダッシュパネル1からなる車体パネルとを、上記小穴18を介して仮止めした状態でレーザー溶接を施して上記レーザー溶接部17を形成することにより、両部材を容易かつ適正に結合することができる。
さらに、上記実施形態に示すように、凹入部15を挟んでその両側方に上記仮止め部16をそれぞれ設けた構造とした場合には、上記フロントサイドフレーム2の両側辺部に沿って配設された2列の仮止め部16を互いに離間させて両者の設置間隔を充分に確保した状態で、上記フロントサイドフレーム2からなる車体フレームとダッシュパネル1からなる車体パネルとを仮止めすることにより、両部材の隙間を適正に管理することができる。このようにして形成された仮止め部16により両部材の隙間が適正に管理された部位の近傍に上記レーザー溶接部17を形成した場合には、その溶接品質を効果的に向上させることができる。
しかも、一方の仮止め部16を形成する際、つまり上記ダッシュパネル1に形成された小穴18の周縁部をフロントサイドフレーム2にアーク溶接する際に生じる熱歪みを上記凹入部15により吸収して、上記アーク溶接の熱影響が他方の仮止め部16に及ぶのを抑制することができる。このため、上記両仮止め部16,16を互いに接近させた状態で配設することも可能であり、上記仮止め部16をレイアウトする際の自由度が効果的に高められるという利点がある。
また、上記実施形態では、エンジンルームの後端部に設けられたダッシュパネル1からなる車体パネルに開穿された小穴18を介して上記ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とをアーク溶接することにより上記仮止め部16を形成したため、上記ダッシュパネル1の後方上部側に配設されたアーク溶接機を使用して上記フロントサイドフレーム2からなる中空の車体フレームとダッシュパネル1とを仮止めすることができる。したがって、上記ダッシュパネル1が長尺かつ幅広の部材であること等に起因して、通常のスポット溶接機を使用したスポット溶接を行うことが困難な個所であっても、上記ダッシュパネル1とフロントサイドフレーム2とを適正に結合して、優れた強度を有する車体を容易かつ適正に形成できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、フロントサイドフレーム2からなる車体フレームの左右両側辺部近傍を、上記ダッシュパネル1からなる車体パネルに対してレーザー溶接することにより両部材を結合するように構成したため、上記フロントサイドフレーム2の両側辺部に配設された2列のレーザー溶接部17を互いに離間させて両者の設置間隔を充分に確保することにより、上記ダッシュパネル1に対してフロントサイドフレーム2を強固に結合することができる。このように両レーザー溶接部17の設置間隔を充分に確保するように構成した場合には、上記フロントサイドフレーム2に捩り荷重が作用したとしても、上記レーザー溶接部17が剥離するという事態の発生を効果的に防止することができ、かつ一方のレーザー溶接部17を形成する際に、その熱影響が他方のレーザー溶接部17に及ぶのを効果的に抑制できるという利点もある。
また、上記実施形態では、図10等に示すように、ダッシュパネル1からなる車体パネルに設けられた凹入部15の断面形状を先窄まりの台形状に形成したため、上記仮止め時またはレーザー溶接時に車体パネルを伸縮変位させようとする熱応力Pが作用した場合に、上記凹入部15の側辺部に設けられた屈曲部を変形させることにより上記熱応力Pを効果的に吸収することができる。したがって、上記熱応力Pに応じて車体パネルが車体フレームから離間した状態となるのを、より確実に抑制できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、フロントサイドフレーム2を構成する上記傾斜部9、水平部10および前方部11を一体に形成した例について説明したが、これらを必ずしも一体に形成する必要はなく、例えば上記傾斜部9および水平部10と、前方部11とを別体に形成した後、これらを溶接して連結するように構成してもよい。また、上記車体フレームが溶接される車体パネルの部位に形成された小穴18等の周縁部を上記車体フレームの結合面にアーク溶接することにより上記仮止めを行うよう構成した例について説明したが、上記アーク溶接に代え、ガス溶接、またはろう付け等の手段で、上記小穴18等の周縁部を車体フレームに仮止めするように構成してもよい。
さらに、図12および図13に示すように、上面に電極用突起部25が設けられた前後一対のアース治具26,27と、スポット用電極28およびこれに所定の圧接力を付与するコイルスプリング29が設けられたスプリング式片側スポットガン30とを有する片側スポット溶接機31を使用して、フロントサイドフレーム2等からなる車体フレームとダッシュパネル1からなる車体パネルとを、この車体パネルとをスポット溶接することにより上記仮止め部17を形成するように構成してもよい。
すなわち、前後一対のアース治具26,27上に上記フロントサイドフレーム2を載置し、このフロントサイドフレーム2の底部に形成されたアース用穴部32に上記アース治具26,27の電極用突起部25を嵌入することにより、上記フロントサイドフレーム2を位置決めした状態で支持する。そして、必要に応じて上記アース用穴部32の周面を覆う塗膜を除去した後、このアース用穴部32の周面に電極用突起部25を密着させることするによりフロントサイドフレーム2とアース治具26,27とを電気的に接続した状態で、上記ダッシュパネル1に設けられた凹入部15の側辺部に沿った部位に、上記片側スポット溶接機30のスポット用電極28をダッシュパネル1から圧接させて通電することにより、フロントサイドフレーム2等からなる車体フレームとダッシュパネル1からなる車体パネルとをスポット溶接してなる仮止め部16を一定間隔で形成するように構成してもよい。
本発明に係る車体構造の実施形態を示す斜視図である。 ダッシュパネルを正面から見た状態を示す説明図である。 図2のIII−III線断面図である。 フロンサイドフレームの具体的構成を示す分解図である。 図3のV−V線断面図である。 ダッシュパネルとフロンサイドフレームとの結合状態を示す斜視図である。 ダッシュパネルを正面から見た状態を示す説明図である。 ダッシュクロスメンバの取り付け状態を示す側面断面図である。 本発明の比較例を示す断面図である。 本発明の作用を示す断面図である。 図2のXI−XI線断面図である。 本発明に係る車体構造の別の実施形態を示す図6相当図である。 ダッシュパネルとフロンサイドフレームの結合工程を示す断面図である。
符号の説明
1 ダッシュパネル
2 フロントサイドフレーム
5 ダッシュアッパパネル
6 ダッシュロアパネル
12 第1部材
13 第2部材
15 凹入部
16 仮止め部
17 レーザー溶接部
18 小穴
30 片側スポット溶接機

Claims (7)

  1. フランジレス構造の矩形閉断面を有する中空の車体フレームと車体パネルとを溶接することにより構成される車体構造であって、上記車体フレームが溶接される車体パネルの部位に、車体フレームの設置部と反対方向に凹入する凹入部が車体フレームの長手方向に沿って形成され、この凹入部の側方に上記車体フレームを仮止めした仮止め部が設けられるとともに、この仮止め部の近傍で上記車体パネルと車体フレームとを、この車体フレームの長手方向に沿って結合する線状のレーザー溶接部が設けられたことを特徴とする車体構造。
  2. 車体パネルに設けられた凹入部に沿って上記仮止め部が配設されるとともに、その外方側に上記レーザー溶接部が配設されたことを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 上記車体フレームは、コ字状断面の第1部材および第2部材の端部同士を接合することにより閉断面形状に形成され、この接合端部が設けられた面が上記車体パネルに対する結合面となり、かつ車体パネルに設けられた凹入部が、上記接合端部に対応した大きさに形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体構造。
  4. 上記仮止め部は、凹入部を挟んでその両側方にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体構造。
  5. 上記仮止め部は、車体パネルに開穿された小穴を介してこの車体パネルと上記車体フレームとがアーク溶接されることにより形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体構造。
  6. 上記仮止め部は、車体パネル側から片側スポット溶接機を使用して車体フレームと車体パネルとをスポット溶接することにより形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体構造。
  7. 上記車体パネルに設けられた凹入部の断面形状が先窄まりの台形状に形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体構造。
JP2008312004A 2008-12-08 2008-12-08 車体構造 Pending JP2010132212A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312004A JP2010132212A (ja) 2008-12-08 2008-12-08 車体構造
AT09015007T ATE530423T1 (de) 2008-12-08 2009-12-03 Fahrzeugkarosserie und herstellungsverfahren für die fahrzeugkarosserie
EP09015007A EP2193979B1 (en) 2008-12-08 2009-12-03 Vehicle body structure and manufacturing method of vehicle body
US12/632,173 US20100140978A1 (en) 2008-12-08 2009-12-07 Vehicle body structure and manufacturing method of vehicle body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312004A JP2010132212A (ja) 2008-12-08 2008-12-08 車体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010132212A true JP2010132212A (ja) 2010-06-17

Family

ID=42343977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008312004A Pending JP2010132212A (ja) 2008-12-08 2008-12-08 車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010132212A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012061941A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Fuji Heavy Ind Ltd 車体フレーム構造
JP2013103527A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Suzuki Motor Corp ダッシュパネル部の構造

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141846A (ja) * 1982-02-19 1983-08-23 Honda Motor Co Ltd 金属部材のろう付方法
JPS6192252A (ja) * 1984-10-08 1986-05-10 清水建設株式会社 梁貫通スリ−ブ
JPS62131885A (ja) * 1985-12-03 1987-06-15 Toyota Motor Corp 車両のフロントフロアパネルとロツカ−インナとの固着方法
JPH1134914A (ja) * 1997-07-15 1999-02-09 Press Kogyo Co Ltd シャシーフレーム用メンバーおよびその製造方法
JPH1178961A (ja) * 1997-08-29 1999-03-23 Press Kogyo Co Ltd シャシーフレーム用サイドメンバーおよびその製造方法
JPH1199960A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Mazda Motor Corp 車両ボデーの強化組立体および強化組立法
JP2000233765A (ja) * 1999-02-17 2000-08-29 Suzuki Motor Corp 自動車の前部フレーム構造
JP2002337730A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Toyota Motor Corp 中空構造体
JP2005329417A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Mazda Motor Corp 接合方法
JP2007014968A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Honda Motor Co Ltd 片側スポット溶接装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141846A (ja) * 1982-02-19 1983-08-23 Honda Motor Co Ltd 金属部材のろう付方法
JPS6192252A (ja) * 1984-10-08 1986-05-10 清水建設株式会社 梁貫通スリ−ブ
JPS62131885A (ja) * 1985-12-03 1987-06-15 Toyota Motor Corp 車両のフロントフロアパネルとロツカ−インナとの固着方法
JPH1134914A (ja) * 1997-07-15 1999-02-09 Press Kogyo Co Ltd シャシーフレーム用メンバーおよびその製造方法
JPH1178961A (ja) * 1997-08-29 1999-03-23 Press Kogyo Co Ltd シャシーフレーム用サイドメンバーおよびその製造方法
JPH1199960A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Mazda Motor Corp 車両ボデーの強化組立体および強化組立法
JP2000233765A (ja) * 1999-02-17 2000-08-29 Suzuki Motor Corp 自動車の前部フレーム構造
JP2002337730A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Toyota Motor Corp 中空構造体
JP2005329417A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Mazda Motor Corp 接合方法
JP2007014968A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Honda Motor Co Ltd 片側スポット溶接装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012061941A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Fuji Heavy Ind Ltd 車体フレーム構造
JP2013103527A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Suzuki Motor Corp ダッシュパネル部の構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6202060B2 (ja) 車両の車体構造
JP6197841B2 (ja) 車両の車体構造
JP5976105B2 (ja) ダンパハウジング構造体の製造方法
KR20040087885A (ko) 자동차의 차체 후부의 결합 구조
EP2193979B1 (en) Vehicle body structure and manufacturing method of vehicle body
JP4980308B2 (ja) 自動車のフロントピラー
JP5754643B2 (ja) 車体の上部構造の製造方法
JP6022522B2 (ja) 車体構造
US10689035B2 (en) Side rail and manufacturing method of side rail
JP2012011959A (ja) 車体前部構造
WO2022249782A1 (ja) バッテリーケース構造およびバッテリーケース構造の製造方法
JP2006282106A (ja) 車体骨格の補強構造
JP2017088099A (ja) 車両骨格部材の接合構造
JP2010158983A (ja) レーザー溶接とスポット溶接を併用した車体構造、及びその製造方法
JP2010132212A (ja) 車体構造
JP2000344029A (ja) バンパー取付け構造
JP2016002840A (ja) 車両上部構造
JP4605595B2 (ja) 車体の板金接合構造
JP5052242B2 (ja) レーザ溶接継手および当該継手を用いた接合体
JP2010132211A (ja) 車体構造および車体の製造方法
JP4552622B2 (ja) 車両のピラー構造
JP4915787B2 (ja) 鉄道車両構体
JP6131970B2 (ja) 車両上部構造
JP7068375B2 (ja) 車体側部構造の製造方法
JP2013147146A (ja) 車両用ルーフ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110201