JP2010132117A - 燃料タンク用逆止弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料注入パイプを流れる燃料の流動抵抗を小さくでき、部品点数を削減してコンパクト化を図ることができる、燃料タンク用逆止弁を提供する。
【解決手段】この燃料タンク用逆止弁1は、パイプPの端面を係止する第1段部15及び第2段部16を有し、パイプPの下流側端部に連結される本体筒10と、本体筒10の下流部に設けられた弁体30と、本体筒10の内周面とパイプPの外周面とに当接する環状シール部材40と、環状シール部材40を挟むように本体筒上流に配置され、本体筒10に対する係止部55を有する挟持筒50と、本体筒10の内周から突設されて上流側に伸び、パイプPの係合孔P2に係合する係止手段とを備え、パイプPは、燃料タンクTに対して鉛直方向から傾斜して取付けられており、同パイプPに装着された状態で本体筒10の内周上部に、前記係止手段が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車等の燃料タンクの燃料注入パイプの下流側に設けられる、燃料タンク用逆止弁に関する。
例えば、自動車の燃料タンクには、給油口に連結された燃料注入パイプが接続されており、この燃料注入パイプを通って燃料タンク内に燃料が供給されるようになっている。この燃料注入パイプの下流側(出口側)には、給油時に開いて燃料をタンク内に流入させると共に、給油終了後には閉じて、燃料タンク内から燃料注入パイプへと燃料が逆流するのを防止する逆止弁が設けられている。
この種の逆止弁を、燃料注入パイプに取付けるための構造としては種々のものが考案されている。例えば、下記特許文献1には、燃料注入パイプに外挿又は内挿されて連結される本体筒と、この本体筒の下流部に設けられて、燃料の燃料タンクへの流入を許容し、燃料タンクからの流出を阻止する弁体とを備え、前記本体筒と前記燃料注入パイプとの間には、前記燃料注入パイプに対する第1係止部を有する第1筒と、前記本体筒周面と前記燃料注入パイプ周面とに当接する環状シール部材と、前記第1筒との間に前記環状シール部材を挟むように前記第1筒よりも上流側に配置され、前記本体筒に対する第2係止部を有する第2筒とが配置されており、前記燃料注入パイプを挿入すると、前記第1筒の前記第1係止部が前記燃料注入パイプに係合して連結される燃料タンク用逆止弁が開示されている。
その実施形態では、前記燃料注入パイプは燃料タンクに対して鉛直方向から傾斜して取付けられており、それに伴って本体筒も燃料タンクに対して傾斜して配置されている。また、前記第1筒部に設けられた第1係止部は、内径側に突出した後、前記燃料注入パイプを挟むように上流側に伸びる弾性係止腕からなり、これが第1筒の内周の下方側に配置されている。
特許第3886344号公報
上記特許文献1の場合、燃料注入パイプ及びその下流に連結される本体筒が燃料タンクに対し斜めに配置されているので、燃料給油時に、燃料は燃料注入パイプの傾けられた内周上方側以外の内周を主に流れることとなる。このとき、特許文献1の逆止弁では、第1筒の内周下方に第1係止部が配置され、これが燃料注入パイプの内側に出っ張っているので、燃料が燃料注入パイプ内を流れるときに第1係止部に衝突して圧損が大きくなり、燃料が流れにくいというデメリットがあった。
また、上記本体筒と第2筒との間に、燃料注入パイプに対する第1係止部を有する第1筒が配置され、この第1係止部を介して逆止弁が燃料注入パイプに連結されているので、第1筒が必須の構成部材となっている。しかし、この第1筒の分だけ、部品点数が多く構造が複雑で、また、組付け工程も多く作業性に問題が生じていた。更に、逆止弁全体の長さが長くなって大型化するので、設置スペースが小さい箇所には、逆止弁を取付けにくくなるという不都合がある。
したがって、本発明の目的は、燃料注入パイプを流れる燃料の流動抵抗を小さくできると共に、部品点数を削減してコンパクト化を図ることができる、燃料タンク用逆止弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、燃料タンクの燃料注入パイプの下流側端部に装着される逆止弁であって、
前記燃料注入パイプの端面を係止するように下流側に対して拡径した第1段部及び該第1段部よりも上流側にあって更に拡径した第2段部を有し、前記燃料注入パイプの下流側端部に外挿されて連結される本体筒と、
この本体筒の下流部に設けられて、燃料の燃料タンクへの流入を許容し、燃料タンクからの流出を阻止する弁体と、
前記本体筒の前記第2段部の上流側に隣接して配置されて、前記本体筒の内周面と前記燃料注入パイプの外周面とに当接する環状シール部材と、
前記本体筒の第2段部との間に前記環状シール部材を挟むように前記本体筒よりも上流側に配置され、前記本体筒に対する係止部を有する挟持筒と、
前記本体筒の内周から突設されて上流側に伸び、前記燃料注入パイプに形成された係合孔に係合する係止手段とを備えており、
前記燃料注入パイプは、前記燃料タンクに対して鉛直方向から傾斜して取付けられるように構成されており、前記燃料注入パイプに装着された状態で前記本体筒の内周上部に、前記係止手段が設けられていることを特徴とする燃料タンク用逆止弁を提供するものである。
上記発明によれば、本体筒の第2段部の上流側に隣接して環状シール部材を配置し、挟持筒を本体筒の上流側端部から挿入して、第2段部と挟持筒との間に環状シール部材を挟持させ、挟持筒の係止部を本体筒に係止させることにより、環状シール部材を本体筒の内周に保持させることができる。この状態で、燃料注入パイプの下流側端部に本体筒を外挿すると、燃料注入パイプの先端が第1段部に当接して係合し、本体筒の内周から突設された係止手段が燃料注入パイプの係合孔に係合するので、燃料注入パイプに逆止弁を装着することができる。
そして、燃料注入パイプは、燃料タンクに対して鉛直方向から傾斜して取付けられているので、本体筒も鉛直方向から傾斜して装着されることになるが、このとき、本体筒の内周から突設された係止手段が本体筒の内周上部に配置されているので、燃料を注入したとき、係止手段が設けられた上壁は燃料の流れが少ない部分となり、燃料が係止手段に衝突して生じる圧損をできるだけ小さくすることができる。
また、係止手段を本体筒と一体に形成することができるので、部品点数を削減して、構造を簡単にすることができ、組付け工程を簡略化して製造作業性を高めることができる。更に、逆止弁の全長を短くすることができるので、逆止弁全体のコンパクト化を図れ、設置スペースに余裕がない箇所でも確実に配置することができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記本体筒の前記第1段部よりも下流側内周には、下流側に向かって拡径するテーパ面が形成されており、このテーパ面に、前記係止手段の下流側の基端部が連結されている燃料タンク用逆止弁を提供するものである。
上記発明によれば、係止手段の基端部が本体筒内周の拡径したテーパ面に連結されているので、係止手段の本体筒内周からの立上がり部を長くとることができ、その結果、係止手段の基端部が本体筒の直管部内周に連結された場合と比べて、曲げ応力の作用点が本体筒の外径側に位置するので、係止手段が撓みやすくなり、燃料注入パイプを挿入しやすくすることができる。また、係止手段の本体筒内周からの立上がり部を長くとることができるので、軸方向長さが短くても充分な弾性力を付与することができ、本体筒の長さを短くすることができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記係止手段は、前記本体筒の内周上部から突設されて上流側に向かって延設された一対の弾性腕と、この一対の弾性腕の間に配置され、弾性腕どうしを連結して一体化させる係合爪とからなる燃料タンク用逆止弁を提供するものである。
上記発明によれば、一対の弾性腕の間に係合爪が配置されて、弾性腕どうしが一体化されているので、係合爪の幅を広く形成することができ、燃料注入パイプの係合孔に係合爪が係合したときに、係合爪が周方向に揺動するのを防止して、係合孔にしっかりと係合させることができる。
本発明の第4は、前記第1〜3のいずれか1つの発明において、前記弁体は、前記本体筒の下流側端部の外周上部に、ヒンジを介して回動可能に取付けられ、更に、弾性手段によって本体筒の下流側開口部を常時閉じる方向に付勢されている燃料タンク用逆止弁を提供するものである。
上記発明によれば、燃料が流入して弁体が開くとき、弁体の先端部下方がより大きく開口して燃料が多量に流れるのに対し、ヒンジが設けられた上方部分は弁体に遮られて燃料の流れが少なくなるのであるが、そのヒンジが設けられた上方部分に前記係止手段が配置されているので、燃料の流動抵抗をより低減させることができる。
本発明によれば、本体筒の第2段部と挟持筒との間に環状シール部材を挟持させ、挟持筒の係止部を本体筒に係止させることにより、環状シール部材を本体筒の内周に保持させて、この状態で、燃料注入パイプの下流側端部に本体筒を外挿することにより、燃料注入パイプの先端が第1段部に当接して係合すると共に、係止手段が係合孔に係合して、燃料注入パイプに逆止弁を装着することができる。
そして、本体筒の内周上部に係止手段が配置されているので、燃料を注入したとき、係止手段が設けられた上壁は燃料の流れが少ない部分となり、燃料が係止手段に衝突して生じる圧損をできるだけ小さくすることができる。また、係止手段を本体筒と一体に形成することができるので、部品点数を削減して構造を簡単にでき、組付け工程を簡略化でき、更に、逆止弁の全長を短くでき、逆止弁全体のコンパクト化を図ることができる。
以下、図1〜6を参照して、本発明の燃料タンク用逆止弁の一実施形態について説明する。
図1,6に示すように、この燃料タンク用逆止弁1(以下、「逆止弁1」という)は、燃料タンクTの燃料注入パイプP(以下、「パイプP」という)の下流側端部に装着され、パイプ上流側の給油口からパイプP内に注入された燃料を、同パイプPを通して燃料タンク内へと流入させると共に、燃料タンク内に流入した燃料を、パイプ側へ逆流するのを防止する役割を果たすものである。以下の説明中、「上流側」及び「下流側」とは燃料の流れる方向を示し、具体的にはパイプPの逆止弁1が設けられた側を下流側とし、パイプPの給油口が接続される側(逆止弁1とは反対側)を上流側として説明する。
前記パイプPは所定長さの円筒状をなしており、軸方向所定箇所には環状のフランジ部P1(図2,6参照)が外径方向に突設されている。図6に示すように、このフランジ部P1を、燃料タンクTの外壁に形成された開口部Taの周縁に、溶接や溶着等の手段によって固着することにより、燃料タンクTにパイプPが取付けられるようになっている。そして、このパイプPは、燃料タンクTに対して鉛直方向から傾斜して取付けられるように構成されている。
図6には、鉛直方向が矢印Vで示されているが、この鉛直方向Vに対して、パイプPが所定角度傾斜して燃料タンクTに取付けられている(この実施形態では、鉛直方向Vに対し60°傾斜している)。また、図2,5に示すように、燃料タンクTに斜め配置されるパイプPの下流側端部の上部には、後述する係止手段を構成する係合爪22が係合する、四角形状の係合孔P2が形成されている。なお、この係合孔P2は丸孔等であってもよいが、四角形状の場合は、係合爪22が係合孔P2の両側内周縁に係合して(図5参照)、パイプPに対して逆止弁1の回転規制を図ることができるので好ましい。
図1に示すように、本発明に係る逆止弁1は、パイプPの下流側端部に外装されて連結される本体筒10と、この本体筒10の下流部に設けられた弁体30と、本体筒10の内周面とパイプPの外周面とに当接する環状シール部材40と、この環状シール部材40を前記本体筒10とで挟み込む挟持筒50と、パイプPの係合孔P2に係合する係止手段とを備えている。
図1〜3及び図6に示すように、本体筒10は、上流側及び下流側が共に開口した筒状とされ、その上流側端部が拡径した連結部11をなし、その内周に環状シール部材40及び挟持筒50が挿入配置され、下流側端部が下流側開口に向かって次第に拡径した流出部13をなしている。そして、この本体筒10の内周には、パイプPの下流側端面を係止するように下流側に対して拡径した第1段部15と、この第1段部15よりも上流側にあって更に拡径した第2段部16とが形成されている。
具体的には、本体筒10の下流側内周には、下流側開口に向かって次第に拡径したテーパ面14が形成され、このテーパ面14の上流側端部からテーパ面14の最小内径よりも拡径した第1段部15が形成され、この第1段部15よりも所定長さ上流側であって、前記連結部11に整合する位置に、第1段部15よりも拡径した第2段部16が形成されている。また、前記テーパ面14の下流側端部からは段状に拡径した弁座17が形成され、後述する弁体30の外周が接離する部分となっている。
なお、前記第1段部15は、図4に示すように、本体筒10の内周全周に形成されておらず、燃料タンクTに斜め配置されるパイプPに本体筒10が装着された状態で、本体筒10の内周上部には形成されていない構造となっている。以下、本体筒10の上部とは、燃料タンクTに斜め配置されるパイプPに本体筒10が装着された状態での本体筒上部を意味し、同本体筒10の下部とは、その反対側を意味する。
上記本体筒10の内周上部には、パイプPの係合孔P2に係合する係止手段が設けられている。この実施形態における係止手段は、図1〜5に示すように、本体筒10内周のテーパ面14上部から突設され上流側に向かって延設された一対の弾性腕20,20と、これら一対の弾性腕20,20の間に配置され、両弾性腕20,20どうしを連結して一体化させる係合爪22とで構成されている。各弾性腕20は、テーパ面14から本体筒10の内径方向に向かって、筒軸心に対し垂設された立上がり部20aと、この立上がり部20aの突出端部から本体筒10の内周に対して所定隙間を設けて、上流側に伸びる延出部20bとからなる。図2〜4及び図6に示すように、係合爪22は、その下半部が前記延出部20b,20bの上流側端部に連結され、上半部が同延出部20bから更に本体筒内周側に突出していて、この突出部分がパイプPの係合孔P2に係合するようになっている(図3〜6参照)。また、係合爪22の本体筒内周面側の先端部には、上流側に向かって次第に高さが低くなるテーパ面22aが形成されている。
図1に示すように、本体筒10の上流側端部の周方向に対向する2箇所(本体筒10の上下方向に直交する左右2箇所)には、一対のスリット24,24がそれぞれ形成されており、このスリット24,24を介して撓み可能な係止片25が形成されている。各係止片25には、後述する挟持筒50の係止部55が係止する係止孔25aが、それぞれ設けられている。
更に、本体筒10の下流側端部の外周上部には、弁体30を回動可能に取付けるための、弁体取付部27が設けられている。この弁体取付部27には、下流側に向かって軸受部28が突設されており、この軸受部28には、上方が開口した略U字の軸受溝28aが形成されている。
これに関連して説明すると、本体筒10の下流側端部の外周上部には、燃料の燃料タンクへの流入を許容し、燃料タンクからの流出を阻止する弁体30が、ヒンジを介して回動可能に取付けられている。
図1に示すように、この弁体30は、本体筒10の下流側開口部に形成された弁座17の内径に適合する外径の略円板状をなし、その下流側の表面上部から外径方向に向かって一対の突片31,31が平行に延設されている。突片31,31の先端内側には、突片31に直交して回動軸32が連結されており、更に各突片31の外側面からは、回動軸32に対し同軸的にバネ装着軸33がそれぞれ突出している。
そして、弁体30の回動軸32を、弁体取付部27の軸受溝28aに挿入して軸支させると共に、各バネ装着軸33に、2つのコイル部を有するトーションバネSの、各コイル部をそれぞれ装着して、各コイル部を連結するコ字状連結部を弁体30の表面側に係止させ、各コイル部から延出した足部を弁体取付部27にそれぞれ係止させて、弁体30が本体筒10の下流側端部に回動可能に取付けられている。
この弁体30は、常時はトーションバネSの付勢力によって、本体筒10の下流側開口部の弁座17に当接して、同下流側開口部を閉塞すると共に、上流側から燃料が供給されたときに、その圧力によってトーションバネSの付勢力に抗して回動して弁座17から離れて、本体筒10の下流側開口部を開くようになっている(図6参照)。この実施形態では、本体筒10の軸受部28と、弁体30の回動軸32とが本発明における「ヒンジ」をなし、前記トーションバネSが本発明における「弾性手段」をなしている。
なお、前記弁体30は、ヒンジを介して開口部を開閉するいわゆるシャッター型の弁であるが、これに限定されるものではない。例えば、本体筒10の下流側をラッパ状に拡径させて環状の弁座を形成し、これに接離するように傘型の弁体を設置し、これを付勢バネで付勢して弁座に当接させ、常時は開口部を閉じるように構成させてもよい。
環状シール部材40は、本体筒10及び挟持筒50の厚さよりも厚い、ゴム、エラストマー等からなり、前記本体筒10の第2段部16の上流側に隣接して配置されて、パイプPを挟持筒50及び本体筒10内に挿入したときに、本体筒10の内周とパイプPの外周との間に挟まれて両者に圧接されて、両者の隙間を封止する役割をなしている(図3,6参照)。
本体筒10の第2段部16との間に環状シール部材40を挟むように、本体筒10よりも上流側に配置される挟持筒50は、本体筒10上流側の拡径した連結部11の内径に、ほぼ適合する外径で、本体筒10よりも短く伸びる円筒状をなし、その上流側の端部外周には、本体筒10の連結部11の上流側端面に係止する鍔状係止壁52が突設されている。この鍔状係止壁52の周方向に対向する2箇所は、所定幅で切欠かれていて、本体筒10の係止片25を受入れる挿入溝53,53が形成されている。各挿入溝53は、下流側が幅広で上流側に向けて次第に幅狭とされ、係止片25を受入れやすくなっている。
また、挟持筒50上流側端部の外周面であって、挿入溝53,53に整合する位置には、本体筒10の係止孔25aに係合する係止部55がそれぞれ突設されている。各係止部55の外面は、上流側が高く下流側に向けて次第に低くなるテーパ面55aとされ、前記係止孔25aに係止しやすくなっている。
次に、上記構成からなる本発明の逆止弁1の作用効果について説明する。
まず、図1に示すように、本体筒10の上流側端部から、連結部11の内周に環状シール部材40を挿入して、同本体筒10内周の第2段部16の上流側に隣接して配置する。その後、各係止片25に各係止部55を整合させて、本体筒10の上流側端部から挟持筒50を挿入し、第2段部16と挟持筒50の下流側端部との間に環状シール部材40を挟持すると共に、挟持筒50の係止部55を本体筒10の係止孔25aに係止させることにより、本体筒内周の所定位置に環状シール部材40を保持した状態で、本体筒10に対して挟持筒50を回り止めして装着することができる(図2参照)。
この状態で、パイプPの係合孔P2を、本体筒10の係止手段に整合させて、図2に示すように、パイプPの下流側端部に、本体筒10の上流側端部を外挿する。すると、パイプPの下流側端部が、挟持筒50及び環状シール部材40を通って本体筒10内に入り込む。そして、パイプPの下流側端部により、係合爪22のテーパ面22aが押圧されて、一対の弾性腕20,20を内方に撓ませつつ、本体筒10が外挿されていき、最大限本体筒10を押し込むと、パイプPの下流側端部が第1段部15に当接すると共に、係合爪22が係合孔P2に至り、各弾性腕20がそれぞれ弾性復帰して、係合孔P2の内周に係合爪22が係合し、パイプPの下流側端部に逆止弁1を装着することができる(図3及び図5,6参照)。
そして、この逆止弁1においては、弾性腕20及び係合爪22からなる係止手段を、本体筒10と一体に形成することができるので、引用文献1のようなパイプPに対する係止部を有する第1筒部が不要となり、部品点数を削減して、構造を簡単にすることができ、組付け工程を簡略化して製造作業性を高めることができる。更に、逆止弁1の全長を短くすることができるので、逆止弁全体のコンパクト化を図れ、設置スペースに余裕がない箇所でも確実に配置することができる。
このとき、この実施形態では、図5に示すように、パイプPの係合孔P2を四角形状としたので、本体筒10の係合爪22が、係合孔P2の両側内周縁、及び、下流側内周縁に係合し、逆止弁1をパイプPに対して回り止めして安定して装着することができるようになっている。
また、この実施形態では、係止手段を構成する弾性腕20の基端部側の立上がり部20aを、本体筒内周のテーパ面14に連結させた構造を採用したので、同立上がり部20aを長くとることができる。その結果、係止手段の基端部が、本体筒10の直管部内周に連結された場合と比べて、パイプ挿入時に弾性腕20に曲げ応力が作用したとき、この曲げ応力の作用点M(図6参照)が本体筒10の外径側に位置するので、弾性腕20が撓みやすくなり、パイプPを挿入しやすくすることができる。また、立上がり部20aを長くとることができるので、係止手段の延出部20bの軸方向長さが短くても、充分な弾性力を付与することができ、本体筒10の長さを短くすることができる。
更に、この実施形態では、一対の弾性腕20,20の間に係合爪22が配置されて、弾性腕20,20どうしが一体化されているので、係合爪22の幅を広く形成することができる。したがって、図5に示すように、パイプPの係合孔P2に係合爪22が係合したときに、係合爪22が周方向に揺動するのを防止して、係合孔22にしっかりと係合させることができる。
そして、前述したようにパイプPは、鉛直方向Vに対して所定角度傾斜して燃料タンクTに取付けられているので(ここでは60°傾斜している)、本体筒10も鉛直方向Vに対して傾斜して、パイプPに装着されることとなる。
このように逆止弁1が装着されたパイプPには、その上流側の給油口から燃料F(図6参照)が供給される。燃料FがパイプP内を通って本体筒10内に注入されると、弁体30の上流側裏面に燃料が衝突し、弁体30がトーションバネSの付勢力に抗し回動して弁座17から離れ、図6に示すように、本体筒10の下流側開口部が開口して、燃料Fが流出し燃料タンクT内に流入される。このとき、燃料Fは、パイプP及び逆止弁1の内周上方側には、それほど流れない。
そして、この逆止弁1においては、本体筒10の内周から突設された弾性腕20及び係合爪22からなる係止手段が、本体筒10の内周上部に配置されているので、上記のように燃料Fが注入されたとき、係止手段が設けられた上壁側は、燃料Fの流れが少ない部分となり、燃料Fが係止手段に衝突して生じる圧損をできるだけ小さくすることができる。その結果、燃料Fが流動するときの流動抵抗を低減させて、スムーズに流動させることができ、燃料Fの給油効率を向上させることができる。なお、燃料Fの給油が完了したときには、トーションバネSによって弁体30が付勢されて上流側へと回動して弁座17に当接し、本体筒10の下流側開口部が閉塞されて、燃料Fの逆流が防止される。
また、この実施形態では、弁体30は、本体筒10の下流側端部の外周上部に、軸受部28及び回動軸32からなるヒンジ(軸受部28及び回動軸32)を介して回動可能に取付けられた構造を採用している。そのため、上述したように、弁体30に燃料Fが衝突して、弁体30が開くとき、弁体30の先端部下方がより大きく開口して、燃料Fが多量に流れるようになっており、その一方、ヒンジが設けられた上方部分は弁体30に遮られて燃料の流れが少なくなる(図6参照)。そして、弾性腕20及び係合爪22からなる係止手段は、ヒンジが設けられた上方部分に整合する位置、すなわち、本体筒10の内周上部に配置されているので、燃料Fの係止手段への流れをより少なくして、燃料Fの流動抵抗をより低減させることができる。
本発明の燃料タンク用逆止弁の一実施形態を示す分解斜視図である。 同燃料タンク用逆止弁を、燃料注入パイプを連結させる際の要部断面斜視図である。 同燃料タンク用逆止弁を、燃料注入パイプに連結させた状態の要部断面斜視図ある。 同燃料タンク用逆止弁を構成する本体筒の正面図である。 同燃料タンク用逆止弁の係止手段が、燃料注入パイプPの係合孔に係合した状態の平面説明図である。 同燃料タンク用逆止弁の作用状態を示す断面図である。
符号の説明
1 燃料タンク用逆止弁(逆止弁)
10 本体筒
14 テーパ面
15 第1段部
16 第2段部
20 弾性腕
22 係合爪
30 弁体
40 環状シール部材
50 挟持筒
55 係止部
P 燃料注入パイプ(パイプ)
P2 係合孔
S トーションバネ(弾性手段)
T 燃料タンク

Claims (4)

  1. 燃料タンクの燃料注入パイプの下流側端部に装着される逆止弁であって、
    前記燃料注入パイプの端面を係止するように下流側に対して拡径した第1段部及び該第1段部よりも上流側にあって更に拡径した第2段部を有し、前記燃料注入パイプの下流側端部に外挿されて連結される本体筒と、
    この本体筒の下流部に設けられて、燃料の燃料タンクへの流入を許容し、燃料タンクからの流出を阻止する弁体と、
    前記本体筒の前記第2段部の上流側に隣接して配置されて、前記本体筒の内周面と前記燃料注入パイプの外周面とに当接する環状シール部材と、
    前記本体筒の第2段部との間に前記環状シール部材を挟むように前記本体筒よりも上流側に配置され、前記本体筒に対する係止部を有する挟持筒と、
    前記本体筒の内周から突設されて上流側に伸び、前記燃料注入パイプに形成された係合孔に係合する係止手段とを備えており、
    前記燃料注入パイプは、前記燃料タンクに対して鉛直方向から傾斜して取付けられるように構成されており、前記燃料注入パイプに装着された状態で前記本体筒の内周上部に、前記係止手段が設けられていることを特徴とする燃料タンク用逆止弁。
  2. 前記本体筒の前記第1段部よりも下流側内周には、下流側に向かって拡径するテーパ面が形成されており、このテーパ面に、前記係止手段の下流側の基端部が連結されている請求項1記載の燃料タンク用逆止弁。
  3. 前記係止手段は、前記本体筒の内周上部から突設されて上流側に向かって延設された一対の弾性腕と、この一対の弾性腕の間に配置され、弾性腕どうしを連結して一体化させる係合爪とからなる請求項1又は2記載の燃料タンク用逆止弁。
  4. 前記弁体は、前記本体筒の下流側端部の外周上部に、ヒンジを介して回動可能に取付けられ、更に、弾性手段によって本体筒の下流側開口部を常時閉じる方向に付勢されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料タンク用逆止弁。
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