JP2010131824A - インサート内蔵の発泡成形品及びその成形方法 - Google Patents

インサート内蔵の発泡成形品及びその成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010131824A
JP2010131824A JP2008308940A JP2008308940A JP2010131824A JP 2010131824 A JP2010131824 A JP 2010131824A JP 2008308940 A JP2008308940 A JP 2008308940A JP 2008308940 A JP2008308940 A JP 2008308940A JP 2010131824 A JP2010131824 A JP 2010131824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
foam
built
delay member
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008308940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5325552B2 (ja
Inventor
Chinatsu Sakai
千夏 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP2008308940A priority Critical patent/JP5325552B2/ja
Publication of JP2010131824A publication Critical patent/JP2010131824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5325552B2 publication Critical patent/JP5325552B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、発泡成長するポリウレタン原料がインサートの一部で分流されても、その上部にエア溜りが形成されることを未然に防止し、外観の優れたインサート内蔵の発泡成形品を提供することにある。
【解決手段】インサート20の板状体からなる基部54に遅延部材10を装着し、そのインサート20を発泡成形型の下型にセットして発泡成形し、インサート内蔵の発泡成形品を得た。
【選択図】図1

Description

本発明は、インサート内蔵の発泡成形品及びその成形方法に係り、特には、発泡成長するポリウレタン原料がインサートで分流されることによるエア溜りの形成を未然に防止したインサート内蔵の発泡成形品及びその成形方法に関する。
一般に、ポリウレタンの発泡成形品の発泡成形型による成形においては、発泡成長するポリウレタン原料から発生するガスや発泡成形型内の空気が、ポリウレタン原料により上型のキャビティ面に閉じ込められてエア溜りとなり易く、そのエア溜りにより発泡成形品の表面に窪みが形成されることがある。
特に、インサートを内蔵する発泡成形品においては、下型に注入されたポリウレタン原料が発泡成長して上昇するとき、ポリウレタン原料は、インサートにより阻害されて、一様に上昇することが難しくなる。特に、インサートの一部が板状体で形成され、その板状体がポリウレタン原料の発泡成長による上昇を阻害する向きに配置されている場合は、ポリウレタン原料は一様に上昇することができない。
そのポリウレタン原料が発泡成長する状況を、図7を用いて説明する。発泡成形型の下型51のキャビティ面に注入されたポリウレタン原料Pは、発泡成長して、その上面がインサートを構成する基部54の平面部54aの下面に接した位置P1から、上方の位置P2、P3、P4へと上昇して行く。このとき、上昇するポリウレタン原料Pが平面部54aで分流されて、平面部54aの上方で合流するが、その合流部分は、平面部54aの上方へ回りこむ分、その他の部分よりも遅れて上昇する。すると、その合流部分はガスや空気を巻き込み易く、エア溜り53を上型52のキャビティ面52aに形成し易くなる。このエア溜り53は、ポリウレタン原料Pの発泡圧により縮小するが、発泡体の表面に窪みとして残ることになる。このような窪みの形成を未然に防止する方法として、インサートを内蔵する発泡成形品の成形方法に係る種々提案がなされている。
特許文献1に開示されている「インサート内蔵発泡成形品の製造方法および発泡成形型」においては、インサートを構成する板状体を、その左右方向が上下方向となるように配置して、板状体の面部が、発泡原料の発泡上昇を阻害しないようにしている。そして、リアセンターアームレストのように、表裏両面の外観及び手触りの感触の品質が求められる成形品においても、良好な成形ができるようになっている。
また、特許文献2に開示されている「シート用パッドの成形型及び製造方法」においては、発泡成形型の上型のキャビティ面近くに線状部材が配置されて、その線状部材により欠肉が発生することを未然に防止するために、上型のキャビティ面に線状部材を横断して延びる凹溝を線状部材の長手方向に複数並設している。この凹溝により、発泡原料の液流れが改善されるので、欠肉の発生が未然にお防止されるようになっている。
特開平8−300374号公報([要約]を参照) 特開2007−98776号公報([要約]を参照)
ところが、特許文献1の製造方法では、板状体が延在する方向が上下方向を向くように配置する必要があるため、発泡成形品の形状によっては、例えば、カップホルダーを有するリアセンターアームレストの場合において、脱型に問題がある。即ち、リアセンターアームレストにおいては、インサートの板状体が延在する向きと同じ方向に、アームレストを回動自在に支持するための支持軸が板状体の左右両端に設けられている。従って、板状体の左右両端部分を、上下方向を向くように配置することは、カップホルダーのための凹部が上下方向ではなく水平方向を向くように配置されることとなり、凹部を形成する成形型の凸部を、水平方向を向くように設けなければならない。すると、その凸部が発泡成形品の脱型におけるアンダーカット部分となり、アンダーカットを避けるために複雑な成形型構造を採用しなければならない問題が発生する。また、アームレストの左右が上下方向となる状態で発泡成形されるので、成形品は左右の発泡密度が異なるものとなる。上下或いは前後方向において、発泡密度が異なることは許容されても、左右方向において密度が異なることは違和感を伴うものとなり、受け入れ難い。
また、特許文献2の製造方法では、上型のキャビティ面近くに配置された線状部材により損なわれる液流れの改善には効果を発揮するとしても、線状部材とは異なる板状体が配置された場合においても同様の効果があるか不明である。仮に、効果があるものであっても、上型の凹溝により発泡成形品の表面に複数の突条部が形成されるので、リアセンターアームレストの場合のように、表裏の外観及び感触が良好であることが必要な発泡成形品においては、その突条部が欠肉部に替わる新たな問題となってしまう。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、インサートの上方にエア溜りが形成されることを未然に防止したインサート内蔵の発泡成形品及びその成形方法を提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載のインサート内蔵の発泡成形品の発明は、インサートを内蔵したポリウレタンの発泡成形品において、前記インサートには、発泡成長するポリウレタン原料が分流して合流するまでのタイミングを遅らせる遅延部材が装着されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインサート内蔵の発泡成形品において、前記遅延部材は、ポリウレタン原料が発泡成長する方向の前記インサートの裏側に装着されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインサート内蔵の発泡成形品において、前記インサートは、少なくとも一部が板状体で形成され、その板状体の一面に前記遅延部材が装着されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載のインサート内蔵の発泡成形品において、前記遅延部材は、前記ポリウレタン原料が発泡成長する方向に向かって先細となる断面を有することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載のインサート内蔵の発泡成形品において、前記遅延部材は、通気性を有することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載のインサート内蔵の発泡成形品において、車両のセンターアームレストであることを特徴とする。
請求項7に記載のインサート内蔵の発泡成形品の成形方法の発明は、インサート内蔵の発泡成形品の成形方法において、前記インサートは少なくとも一部が板状体で形成され、その板状体の上面に遅延部材を装着したインサートを発泡成形型内にセットすることにより、前記板状体の下面で分流されて発泡成長するポリウレタン原料が、前記遅延部材で合流することを遅延されて、その遅延部材の上方で合流するようにしたことを特徴とするものである。
(作用)
本発明のインサート内蔵の発泡成形品によれば、発泡成長するポリウレタン原料がインサートにより分流された後に合流するタイミングを遅延する遅延部材がインサートに装着されて、インサートと遅延部材とが共に内蔵されている。そのため、発泡成形品の表面にエア溜りによる窪みが形成されず、外観が良好な発泡成形品を提供することができる。
また、本発明によるインサート内蔵の発泡成形品の成形方法においては、インサートは少なくとも一部が板状体で形成され、その板状体の上面に遅延部材を装着したインサートを発泡成形型内にセットする。そして、その板状体の下面で分流されて発泡成長するポリウレタン原料が、遅延部材により合流することを遅延されて、その遅延部材の上方で合流するようにした。そのため、一部が板状体で構成されたインサートを用いても、エアの巻き込みが防止され、エア溜りの形成を未然に防止することが可能なインサートを内蔵する発泡成形品の成形方法を提供することができる。
本発明によれば、インサートの一部を構成する板状体で分流されて発泡成長するポリウレタン原料は、遅延部材によりその合流が遅延されて、エアを巻き込むことなく合流するので、板状体の上方にエア溜りが形成されることを未然に防止したインサート内蔵の発泡成形品及びその成形方法を提供することができる。
(実施形態)
以下、本発明を具体化したインサート内蔵の発泡成形品及びその成形方法の実施形態を、図1〜5を用いて説明する。なお、従来技術と同一の構成については、その説明において用いた同一の符号を用いるものとする。
図1に示すように、インサート内蔵の発泡成形品としての本実施形態のセンターアームレスト1は、軟質ポリウレタンを発泡成形した発泡体2の内部にインサート20が内蔵され、インサート20における左右一対の側面部54bの外面と、側面部54bに固着された取付軸55とが、外部に露出している。この取付軸55が、例えばリアシートセンターの凹部に設けられた支持部に回動自在に支持されることにより、センターアームレスト1が使用位置又は格納位置に配置されている。本実施形態のセンターアームレスト1はカップホルダーを有するので、使用状態における上面1aにはカップホルダー用の凹部3が形成されている。なお、センターアームレスト1は表皮材で被覆されるが、図1においては、この表皮材を取り除いてある。
図2に示すように、インサート20はプレス成形された鋼製の板状体からなる基部54と、その基部54に端部が溶接付けされ、全体が略コ字状の鋼製の線材56とで形成されている。基部54は、平面部54aの両端に斜面部54dが形成され、斜面部54dのそれぞれの端部に側平面部54cが形成されている。更にそれぞれの側平面部54cの端部において、側平面部54cに対して直交する向きに延在する側面部54bが形成されている。上記の通り、それぞれの側面部54bの外面には一対の取付軸55が固着されている。線材56には、線材56の剛性を補強するために3本の補強材56aが溶接付けされている。
また、基部54の上面に装着される遅延部材10は、放物線状に先細となった断面を有する軟質ポリウレタンの発泡体であり、その幅は基部54と等しく、高さはセンターアームレスト1の上面1aより低く形成されている。遅延部材10の下部は、凹部10bと、その両側の脚部10cとにより形成されている。脚部10cが、基部54の側平面部54cに載置されたとき、凹部10bが斜面部54d及び平面部54aを収容すると共に、凹部10bの下面が平面部54aに当接するようになっている。また、遅延部材10の全長は、基部54の一対の側面部54bの内面間の長さよりもわずかに長くなっている。そのため、基部54に遅延部材10を装着したとき、遅延部材10の両端の端部10aが側面部54bの内面に密着して、遅延部材10はわずかに弾性圧縮状態となる。従って、遅延部材10は基部54から容易には脱落しない。なお、遅延部材10の底面を、両面テープの粘着剤や接着剤を用いて基部54の上面に接着するようにしてもよい。
次に、発泡成形型50を用いてインサート20を内蔵する発泡体2の成形において、インサート20がセットされた下型51にポリウレタン原料Pが注入され、下型51に対して上型52が型閉めされた状態を図3、4を用いて説明する。
先ず、本実施形態の発泡成形型50を簡単に説明する。発泡成形型50は、下型51と上型52とが図示しないヒンジ部で開閉可能に連結されている。上型52には、カップホルダー用の凹部3を形成するための凸部52cが形成されている。また、下型51と上型52とは、下型51のパーティング面PL51と上型52のパーティング面PL52とにより閉合するようになっている。そして、パーティング面PL51の一部に凹状のパーティング面51bが形成され、パーティング面PL52の一部に凸状のパーティング面52bが形成され、パーティング面51b、52bのそれぞれにおいて、インサート20の取付軸55を収容し位置決めするための凹部(図示せず)が形成されている。また、インサート20の線材56の端部を支持する支持用突起51aが下型51に突設されている。
インサート20の下型51に対するセットは、型開き状態の下型51において、パーティング面51bの前記凹部にインサート20の取付軸55を位置決めすると共に、線材56の端部を支持用突起51aに支持させることにより行われる。この時、予めインサート20の基部54に遅延部材10を装着しておく。すると、遅延部材10が基部54の上面に配置されているので、後述するように、基部54の上面にポリウレタン原料Pが流れ込むことが防止される。
次に、図5を用いて遅延部材10が、ポリウレタン原料Pが分流して合流するタイミングを遅延する状況を説明する。図5に示すように、発泡成長して上昇するポリウレタン原料Pの上面が平面部54a等の下面に当接する位置P1に到達すると、ポリウレタン原料Pは基部54の左右に分流される。更に、ポリウレタン原料Pは成長を続け、その上面が位置P1から位置P2、位置P3へと上昇する。このとき、ポリウレタン原料Pは、遅延部材10の側面を伝って上昇するので、基部54により流れを乱されて合流部においてガスや空気を巻き込むことが未然に防止される。そして、遅延部材10の頂部付近の位置P3において、左右に分離していたポリウレタン原料Pは合流して位置P4に到達する。このように、合流が遅延されたポリウレタン原料Pから発生されるガスの量は少なくなっている。また、ポリウレタン原料Pの上面には、ガス等を巻き込む凹部が形成されていない。そのため、ポリウレタン原料Pの上面が上型52のキャビティ面52aに当接するまでの間に、ガス等は、パーティング面から排出される等して、均一に分散されるようになる。
従って、センターアームレスト1の上面1aに凹部が形成されないようにするためには、遅延部材10は、その高さが上型52のキャビティ面52aに達する程度がよい。しかし、このようにすると、センターアームレスト1の上面1aにおける感触が、遅延部材10による感触とその他の部分の感触との間で異なることになり、好ましくない。よって、遅延部材10は、センターアームレスト1の上面1aから1〜3cm程度下がった高さがよい。
なお、本実施形態の遅延部材10は通気性を有する軟質ポリウレタンの発泡体により形成されているので、ポリウレタン原料Pが遅延部材10の側面を伝って上昇する際、ガス等の一部が遅延部材10の表面から内部へ吸収される。そして、内部へ吸収されたガス等により、遅延部材10内にあった空気が押されて上方へ排出される。即ち、遅延部材10の側面から内部へ入り込んだガス等が、置換されて上方へ排出されることと同等の作用が現れる。従って、ポリウレタン原料Pが遅延部材10の側面を伝って上昇するとき、ポリウレタン原料Pの先端部においてガス等を巻き込むことがないので、遅延部材10の上方でポリウレタン原料Pが合流する合流部にガス等が巻き込まれることが未然に防止される。
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、インサート20板状体からなる基部54において、ポリウレタン原料Pが発泡成長する方向の裏側に遅延部材10を装着し、そのインサート20が内蔵された発泡体2によりセンターアームレスト1を形成した。そのため、遅延部材10によりポリウレタン原料Pが分流して合流するタイミングが遅延され、合流部におけるエアの巻き込みが回避されるので、インサート20に起因するエア溜りの形成が未然に防止された外観に優れたインサートを内蔵する発泡成形品を提供することができる。
(2)上記実施形態では、遅延部材10の断面をポリウレタン原料Pが発泡成長する方向に先細となる放物線状とした。そのため、分流されたポリウレタン原料Pが遅延部材10を伝って上昇し、遅延部材10の上方で合流するとき、その合流がぶつかり合う合流とはならず、上昇しながらゆるやかに合流するものとなる。従って、その合流部にエア溜りによる窪みが形成されないので、外観に優れたインサートを内蔵する発泡成形品を提供することができる。
(3)上記実施形態では、遅延部材10を、通気性を有する軟質ポリウレタンの発泡体により形成した。そのため、遅延部材10の側面を伝ってポリウレタン原料Pが上昇するとき、ガス等の一部が遅延部材10に吸収されて、ポリウレタン原料Pの先端部においてガス等を巻き込むことがない。従って、遅延部材10の上方でポリウレタン原料Pが合流する合流部にガス等が巻き込まれることが未然に防止され、エア溜りのない外観に優れたインサートを内蔵する発泡成形品を提供することができる。
(4)上記実施形態では、インサート20の板状板からなる基部54に遅延部材10を装着し、そのインサート20を下型51にセットする際、一対の取付軸55の軸方向が水平方向を向くように配置した。このとき、発泡成長するポリウレタン原料Pは板状体からなる基部54により分流されて上昇するが、ポリウレタン原料Pが、遅延部材10の上方において、ガス等を巻き込むことなく合流できるようにした。従って、インサート20によるエア溜りの形成が未然に防止されるので、従来技術とは異なり、カップホルダー用の凹部3を形成するための凸部52cをアンダーカットとはならないように配置できるインサート内蔵の発泡成形品の成形方法を提供することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 遅延部材10の断面形状を放物線状としたが、図6(a)〜(c)に示すように、三角形、台形又は方形等、或いはそれらの角部を丸めたもの、図6(d)に示すように、楕円の半体等とすること。更には、図6(e)(f)に示すように、基部54と遅延部材10との幅を異ならせること。
・ 遅延部材10を通気性を有する軟質ポリウレタンの発泡体で形成したが、不織布又はウレタン発泡体のチップをバインダーで結合して形成すること。
・ 遅延部材10を通気性を有するものとしたが、通気性を有さない表面層で覆われたものとすること。或いは、内部が通気を可能とする多孔質となっていないものとすること。
・ 遅延部材10を軟質ポリウレタンの発泡体で形成したが、硬質ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリスチレン等の発泡体で形成すること。
・ インサート内蔵の発泡成形品を車両のセンターアームレストとしたが、座席の背凭れの側部に回動可能に支持されたアームレストとすること。
本発明の実施形態のセンターアームレストを示す斜視図。 実施形態におけるインサート及び遅延部材を示す斜視図。 実施形態においてインサートがセットされた発泡成形型を示す一部断面図。 図3におけるAA矢視の一部断面図。 本実施形態における遅延部材に遅延されるポリウレタン原料の流れを模式的に示す一部断面図。 (a)〜(f)は遅延部材の変形例を示す断面図。 従来技術において、インサートによりポリウレタン原料の流れが乱される状態を模式的に示す一部断面図。
符号の説明
P…ポリウレタン原料、1…センターアームレスト、10…遅延部材、20…インサート、50…発泡成形型。

Claims (7)

  1. インサートを内蔵したポリウレタンの発泡成形品において、前記インサートには、発泡成長するポリウレタン原料が分流して合流するまでのタイミングを遅らせる遅延部材が装着されていることを特徴とするインサート内蔵の発泡成形品。
  2. 前記遅延部材は、ポリウレタン原料が発泡成長する方向の前記インサートの裏側に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のインサート内蔵の発泡成形品。
  3. 前記インサートは、少なくとも一部が板状体で形成され、その板状体の一面に前記遅延部材が装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインサート内蔵の発泡成形品。
  4. 前記遅延部材は、前記ポリウレタン原料が発泡成長する方向に向かって先細となる断面を有することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載のインサート内蔵の発泡成形品。
  5. 前記遅延部材は、通気性を有することを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載のインサート内蔵の発泡成形品。
  6. 車両のセンターアームレストであることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載のインサート内蔵の発泡成形品。
  7. インサート内蔵の発泡成形品の成形方法において、前記インサートは少なくとも一部が板状体で形成され、その板状体の上面に遅延部材を装着したインサートを発泡成形型内にセットすることにより、前記板状体の下面で分流されて発泡成長するポリウレタン原料が、前記遅延部材で合流することを遅延されて、その遅延部材の上方で合流するようにしたことを特徴とするインサート内蔵の発泡成形品の成形方法。
JP2008308940A 2008-12-03 2008-12-03 インサート内蔵の車両のセンターアームレスト及びその成形方法 Expired - Fee Related JP5325552B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008308940A JP5325552B2 (ja) 2008-12-03 2008-12-03 インサート内蔵の車両のセンターアームレスト及びその成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008308940A JP5325552B2 (ja) 2008-12-03 2008-12-03 インサート内蔵の車両のセンターアームレスト及びその成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010131824A true JP2010131824A (ja) 2010-06-17
JP5325552B2 JP5325552B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=42343658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008308940A Expired - Fee Related JP5325552B2 (ja) 2008-12-03 2008-12-03 インサート内蔵の車両のセンターアームレスト及びその成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5325552B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5890936A (ja) * 1981-11-27 1983-05-30 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 家具等用素材板の製造法
JPH02142016U (ja) * 1989-05-01 1990-11-30
JPH05309669A (ja) * 1992-05-08 1993-11-22 Inoac Corp 発泡成形用の金型構造
JPH08150627A (ja) * 1994-11-27 1996-06-11 Inoac Corp 発泡成形品の製造方法及びその成形用金型
JP2006123205A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Nishikawa Kasei Co Ltd 表皮一体成形品
JP2007085909A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Nissan Motor Co Ltd 他車両位置検出装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5890936A (ja) * 1981-11-27 1983-05-30 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 家具等用素材板の製造法
JPH02142016U (ja) * 1989-05-01 1990-11-30
JPH05309669A (ja) * 1992-05-08 1993-11-22 Inoac Corp 発泡成形用の金型構造
JPH08150627A (ja) * 1994-11-27 1996-06-11 Inoac Corp 発泡成形品の製造方法及びその成形用金型
JP2006123205A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Nishikawa Kasei Co Ltd 表皮一体成形品
JP2007085909A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Nissan Motor Co Ltd 他車両位置検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5325552B2 (ja) 2013-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009291537A (ja) クッションパッド
JP5951439B2 (ja) シート用バックパッド及びその製造方法
JP5649392B2 (ja) シートクッション構造
JP5325552B2 (ja) インサート内蔵の車両のセンターアームレスト及びその成形方法
JP2014069532A (ja) シートパッド及びそのための発泡成形型
JP5816419B2 (ja) 発泡成形体の製造方法、発泡成形体の製造装置
JP4745781B2 (ja) シート用パッド、並びにその成形型及び製造方法
JP2018089092A (ja) シートパッドの成形型
JP5386727B2 (ja) 発泡樹脂成形品及びその成形方法
JP2007020636A (ja) シートパッド及びクッション材
JP2009220359A (ja) 発泡成形品
JP6859879B2 (ja) シートクッション材の製造方法及びその製造用発泡型
JP2007098776A5 (ja)
JP4917451B2 (ja) シート用バックパッドの製造方法
JP2011115354A (ja) ヘッドレスト
JP2010017241A (ja) 車両用シートパッド及びその成形方法
JP5320882B2 (ja) 車両用シートパッド及びその成形方法
JP2006347127A (ja) 車両用シートパッドの製造方法
JP5973298B2 (ja) シート用バックパッドの製造方法及びその成形型
JP6252743B2 (ja) シートバックの構造
JP3910188B2 (ja) ヘッドレストの表皮一体発泡成形型構造
JP7321039B2 (ja) 車両用シートパッド及びその製造方法
JP2009233263A (ja) クッション体及びそのクッション体を用いた自動車用シートバックの製造方法
JP2006346348A (ja) 車両用シートパッドの製造方法
JP5316060B2 (ja) 中空状のヘッドレストケースの構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees