JP2010126497A - 酸化染毛剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性の懸念の低い酸化染料を組合わせることにより、従来から使用されているオルトアミノフェノールを使用しなくとも、毛髪を黄色の色相へ染色することができ、しかも染色した黄色の毛髪の色相の退色がなく、堅牢性にも優れる酸化染毛剤を提供すること。
【解決手段】炭酸塩及び重炭酸塩を除くアルカリ剤並びに酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる酸化染毛剤であって、染料前駆体としてパラメチルアミノフェノール及び/又はその塩を用い、カップラーとしてレゾルシンを用い、パラメチルアミノフェノール及び/又はその塩とレゾルシンの合計量が酸化染料全量中70〜100モルパーセントであることを特徴とする酸化染毛剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、酸化染毛剤に関する。更に詳しくは、毛髪を黄色の色相に染色することのできる酸化染毛剤に関する。尚、本発明でいう黄色とは、マンセル表色系の色相5Yから10YR、明度8以上、彩度8以上の色相を表す。
酸化染毛剤は、アルカリ剤と酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる二剤式のものが一般的である。このニ剤式の酸化染毛剤は、使用時に第1剤と第2剤とを混合することにより毛髪中のメラニン色素を酸化分解すると共に、無色低分子の酸化染料を毛髪内で酸化重合して種々の色相の色素を生成させ、毛髪を所望の色に染色する。
しかし、近年、酸化染毛剤に配合される酸化染料の安全性に対する懸念が高まってきており、一部の酸化染料では安全性の観点から、使用が控えられるようになってきている。特に欧州諸国では、安全性に懸念のある酸化染料や、安全性データが十分ではない酸化染料については、製品に配合することが禁止されるようになってきている。そのため、安全性に懸念のある酸化染料については、世界的に使用が避けられるようになってきた。
そして、従来、毛髪を黄色系の色相に染色する際に用いられていたオルトアミノフェノールも、安全性の観点から欧州諸国で使用が規制されるようになってきたため、該酸化染料の使用も避けられるようになってきた。このため、毛髪を黄色系の色相に染色する酸化染料の組合せができないという問題がある。
この問題点を解決するために、従来から、p−ニトロ−o−フェニレンジアミンなどのニトロ系の直接染料を用いることにより、毛髪を黄色の色相に染色する方法が行われている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、直接染料による染色は、毛髪の表面に染料を付着させて染色することから、日常の洗髪などにより退色が起こり易く、堅牢性に劣るという問題がある。
また、本発明に関連する技術として、パラメチルアミノフェノールとレゾルシンを使用して毛髪を染色する酸化染毛剤の報告がなされている(例えば、特許文献2〜6参照)。しかし、これらいずれの酸化染毛剤も、毛髪を黄色系の色相へ染色しようとするものではなく、単に混合される種々の染料の一部として用いられているに過ぎない。
特公平3−31191号公報 特開2005−298431号公報(段落番号〔0075〕、〔0078〕) 特開2003−40747号公報(段落番号〔0044〕) 特開2002−193772号公報(段落番号〔0039〕) 特開平6−87727号公報(段落番号〔0029〕) 特開平4−312514号公報(段落番号〔0028〕)
本発明は、前記の従来の技術に鑑みてなされたものであって、安全性の懸念の低い酸化染料を組合わせることにより、従来から使用されているオルトアミノフェノールを使用しなくとも、毛髪を黄色の色相へ染色することができ、しかも染色した黄色の毛髪の色相の退色がなく、堅牢性にも優れる酸化染毛剤を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、
(1) 炭酸塩及び重炭酸塩を除くアルカリ剤並びに酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる酸化染毛剤であって、
染料前駆体としてパラメチルアミノフェノール及び/又はその塩を用い、カップラーとしてレゾルシンを用い、
パラメチルアミノフェノール及び/又はその塩とレゾルシンの合計量が酸化染料全量中70〜100モルパーセントであることを特徴とする酸化染毛剤、
(2)パラメチルアミノフェノール(A)とレゾルシン(B)の配合比がモル比で、A:B=2:1〜1:5であることを特徴とする前記(1)に記載の酸化染毛剤、
(3)アルカリ剤が、アンモニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミンからなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の酸化染毛剤、
(4)更に、第1剤にpH調整剤を含有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の酸化染毛剤、
(5)pH調整剤が、炭酸塩、重炭酸塩、無機酸、有機酸からなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記(4)に記載の酸化染毛剤、
(6)第1剤と第2剤の混合時の系のpHが、pH9〜11であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の酸化染毛剤、
(7)染料前駆体としてオルトアミノフェノールを含有しないことを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の酸化染毛剤、
(8)直接染料を含有しないことを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の酸化染毛剤、並びに
(9)黄色に毛髪を染色することを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載の酸化染毛剤
に関する。
本発明の酸化染毛剤は、毛髪を黄色の色相へ染色することができ、しかも染色した黄色の毛髪の色相の退色がなく、堅牢性にも優れるという効果を奏する。
本発明の酸化染毛剤には、アルカリ剤及び酸化染料を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とから構成される。まず、本発明の第1剤について説明する。
本発明に用いるアルカリ剤は、炭酸塩及び重炭酸塩を除くアルカリ剤が用いられる。用い得るアルカリ剤は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、例えば、アンモニア、水酸化ナトリウム等の無機アルカリ剤;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の有機アルカリ剤を例示することができる。なかでも、黒色の毛髪を十分に脱色すると共に、毛髪を鮮明な黄色に染色する観点から、アンモニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン等を用いることが好ましい。
第1剤中のアルカリ剤の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、毛髪への染色性の観点から1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましい。また、頭皮への刺激性の観点から、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。これらのことから、第1剤中のアルカリ剤の含有量は、好ましくは1〜15質量%であり、より好ましくは3〜12質量%である。
本発明における酸化染料とは、自身の酸化重合により発色する染料前駆体、および染料前駆体との反応により種々の色相とするカップラーの双方を意味する。本発明に用いることのできる酸化染料前駆体としては、例えば、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、ジアミノピリジン類、及びそれらの塩酸塩、硫酸塩等の塩類等が挙げられる。具体的には、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、2,5−ジアミノアニソール、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、6−メトキシ−3−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−2−メチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−(ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−メチル−p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2,6−ジクロル−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−ブロム−p−フェニレンジアミン等のフェニレンジアミン類;パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、5−アミノサリチル酸、2−メチル−4−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2,6−ジメチル−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,3−ジメチル−4−アミノフェノール、2,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、3−クロロ−4−アミノフェノール等のアミノフェノール類;2,5−ジアミノピリジン等のジアミノピリジン類等及びそれらの塩類等を例示することができる。
カップラーとしては、例えば、レゾルシン、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、5−アミノ−o−クレゾール、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,6−ジアミノピリジン、カテコール、ピロガロール、没食子酸、タンニン酸等及びそれらの塩類等を例示することができる。
本発明では、これら酸化染料のうち、少なくとも染料前駆体としてパラメチルアミノフェノール及び/又はその塩を用い、カップラーとしてレゾルシンを用いる。従来、パラメチルアミノフェノールは、酸化染毛剤に多用されない酸化染料ではあるが、この両者の組合せにより、毛髪を黄色系の色相へ染色できることを見出した。
第1剤中の酸化染料の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、毛髪への染色性の観点から0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、毛髪を黄色系の色相に染色する観点および頭皮への刺激性の観点から、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。これらのことから、第1剤中の酸化染料の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは1〜5質量%である。
尚、毛髪を黄色の色相へ染色する観点から、パラメチルアミノフェノール及び/又はその塩と、レゾルシンの合計量は、第1剤の酸化染料全量中、70モルパーセント以上が好ましく、80モルパーセント以上がより好ましく、90モルパーセント以上が特に好ましい。なかでも毛髪をより鮮明な黄色に染色する場合、100モルパーセントとして用いると良い。これらのことから、パラメチルアミノフェノール及び/又はその塩とレゾルシンの合計量は、第1剤の酸化染料全量中、70〜100モルパーセントである。
また、パラメチルアミノフェノール及び/又はその塩と、レゾルシンとの配合比は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、毛髪をより鮮明な黄色に染色する観点から、パラメチルアミノフェノール(A)とレゾルシン(B)とのモル比で、A:B=2:1〜1:5とすることが好ましく、A:B=1:1〜1:4とすることがより好ましい。
本発明においては、毛髪をより鮮明な黄色に染色する観点から、使用時の系のpHを調整するために、第1剤にpH調整剤を含有させることができる。用いるpH調整剤としては、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、例えば、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩;炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の重炭酸塩;リン酸、塩酸等の無機酸;クエン酸、乳酸、シュウ酸、グリコール酸等の有機酸を例示することができる。
pH調整剤の含有量は、第1剤と第2剤の混合時(使用時)の系を目的のpHに調整できる量を含有すれば良い。
本発明にかかる第1剤には、酸化染料の製剤保存中での酸化を防止する観点から、酸化防止剤を含有させることができる。酸化防止剤としては、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸アンモニウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、クエン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル、酒石酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、アスコルビルグルコシド等のアスコルビン酸やアスコルビン酸誘導体の他、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸水素塩等を挙げることができる。
次に、本発明の第2剤について説明する。本発明に係る第2剤には、第1剤中の酸化染料を毛髪内で酸化重合させるために、必須成分として酸化剤を含有する。用いる酸化剤としては、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム等を挙げることができ、過酸化水素を用いるのが好ましい。
第2剤中の酸化剤の含有量は、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、染色性の観点から、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましい。また、皮膚刺激や毛髪の損傷を防止する観点から、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい。これらのことから、第2剤中の酸化剤の含有量は、0.01〜10質量%とすることが好ましく、より好ましくは0.1〜6質量%とするとよい。
本発明の第2剤には、酸化剤の安定剤を含有させることができる。例えば、フェナセチン、ヒドロキシエタンジホスホン酸等を例示することができる。
また、本発明に係る第1剤及び/又は第2剤には、本発明の目的の効果を損なわない範囲であれば、上記した成分のほか、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン等の炭化水素;ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソステアリル、ステアリン酸ステアリル等のエステル;アボガド油、オリーブ油、サフラワー油、硬化油等の動植物油;ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール;ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン等のノニオン性界面活性剤;高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸及びその塩等のアニオン性界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどのアルキルアミン塩;ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミドなどの脂肪酸アミドアミン等のカチオン性界面活性剤;増粘剤、抗炎症剤、紫外線吸収剤、着色剤、香料、水等を目的に応じて適宜含有させることができる。
尚、本発明に係る第1剤及び第2剤の剤型としては、液状、ジェル状、クリーム状等の種々の剤型で用いることができ、第1剤と第2剤を混合して使用する。使用時の第1剤と第2剤の混合比は、通常、質量比で1:2〜2:1程度で混合すればよい。
また、混合時の系(薬剤)のpHは、本発明の効果を発揮すれば特に限定されないが、黒色の毛髪であっても、より鮮明な黄色に染色する観点から、pH8〜11が好ましく、pH9〜10.5がより好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り、質量%である。また、「POE」は、ポリオキシエチレンの略であり、括弧内の数字は付加モル数を表す。
(試料の調製)
表1〜2に示す組成に従い、各第1剤を定法により調製し、第1剤20gに対し、下記の第2剤40gとを混合して各実施例および比較例の試験試料を調製した。各試験試料を、下記評価試験に供した。
(酸化染毛剤第2剤)
過酸化水素水(35%) 16.7
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
精製水 残 部
合 計 100.0
Figure 2010126497
Figure 2010126497
(試験例1:pHの測定)
実施例および比較例の各試験試料を、pH測定器(F−23II型,堀場製作所社製)にてpHを測定した。結果を表3〜4に記す。
(試験例2:染色性の評価)
試験毛束として、スタッフス社製毛束「人毛 黒髪(レベル4)1g10cm毛束」及び「ヤク毛 1g10cm毛束」を用いた。尚、毛束は、予め0.5gラウリル硫酸ナトリウム液に50℃,1時間つけ置き洗浄したものを使用した。
各実施例及び各比較例の試料2gを、ハケを用いて毛束全体に約1分かけて充分なじませた後、毛束を30℃,70%RHの恒温恒湿槽中に30分間放置した。その後、試験毛束を恒温恒湿槽から取り出し、35℃の水道水で約30秒間洗浄後、市販のシャンプーの適量を30秒程度なじませ洗い流した。続いて、洗浄後の毛束に市販のコンディショナーの適量を10秒程度なじませたのち、再度水道水で洗い流し風乾した。乾燥後の黒髪毛束(黒毛)並びにヤク毛毛束(白毛)への黄色の染色の程度について、下記評価基準に基づいて評価した。結果を表3〜4に記す。
<評価基準>
◎:鮮やかな黄味がある
○:淡い黄味がある
△:黄味はあるが緑味が強い
×:強い緑味があり黄味がない
(試験例3:堅牢性の評価)
上記試験例2の評価後のヤク毛毛束を、2.5%POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液中に浸漬し、40℃,10分間超音波処理を行ない風乾した。得られた毛束を分光測色計(CM−3610d型,コニカミノルタセンシング社製)を用いて測定し、浸漬前の毛束と浸漬処理後の毛束との色差(△E)を算出し、堅牢性を下記評価基準により評価した。結果を表3〜4に記す。尚、△E値が小さいほど、堅牢性がよいことを表わす。
<評価基準>
◎:△Eが5未満
○:△Eが5以上6未満
△:△Eが6以上7未満
×:△Eが7以上
(試験例4:色移りの評価)
上記試験例3の評価後の毛束をろ紙に挟み、1kgの加重を30秒間かけ、ろ紙への色移りを評価した。
<評価基準>
○:ろ紙に殆ど色移りが確認されない
△:ろ紙に色移りが確認された
×:ろ紙に濃い色移りが確認された。
Figure 2010126497
Figure 2010126497
表3〜4の結果から、本発明の酸化染毛剤は、従来から毛髪の黄色系への染色に用いられるオルトアミノフェノールを用いなくとも、毛髪を鮮やかな黄色の色相へ染色することができ、しかも染色した黄色の毛髪の色相の退色がなく、堅牢性にも優れることが分かる。
以下に、本発明の酸化染毛剤の処方例を示す。尚、配合量は質量%である。
(処方例1)
<第1剤>
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 5.0
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 3.0
30%塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 1.0
セチルアルコール 4.0
オレイルアルコール 2.0
グリセリン 2.0
28%アンモニア水 8.0
炭酸水素アンモニウム 2.0
硫酸パラメチルアミノフェノール 1.0
レゾルシン 1.0
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
L−アスコルビン酸ナトリウム 0.5
エデト酸二ナトリウム 0.2
精製水 残 部
合 計 100.0
<第2剤>
35%過酸化水素水 16.0
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 0.2
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 0.2
ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル 0.2
セチルアルコール 0.5
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残 部
合 計 100.0
(処方例1)
<第1剤>
リン酸ジセチル 1.0
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 1.0
メチルポリシロキサン 1.5
セチルアルコール 5.0
ポリエチレングリコール20000 1.0
キサンタンガム 0.1
28%アンモニア水 10.0
リン酸 4.0
硫酸パラメチルアミノフェノール 0.2
レゾルシン 0.4
硫酸トルエンー2,5−ジアミン 0.2
塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール 0.03
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
L−アスコルビン酸ナトリウム 0.5
エデト酸二ナトリウム 0.2
精製水 残 部
合 計 100.0
<第2剤>
35%過酸化水素水 16.0
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
リン酸ジセチル 0.5
セチルアルコール 0.5
精製水 残 部
合 計 100.0
(処方例1)
<第1剤>
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 3.0
ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル3.0
ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル 1.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 1.5
高重合メチルポリシロキサン 1.0
ステアリルアルコール 3.0
ジプロピレングリコール 5.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム
・アクリルアミド共重合体液 1.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム
・アクリル酸共重合体液 1.0
28%アンモニア水 6.0
80%モノエタノールアミン液 2.0
リン酸 4.0
硫酸パラメチルアミノフェノール 1.5
レゾルシン 1.0
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
L−アスコルビン酸ナトリウム 0.5
エデト酸二ナトリウム 0.2
精製水 残 部
合 計 100.0
<第2剤>
35%過酸化水素水 16.0
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油 0.2
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 0.2
ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル 0.2
セチルアルコール 0.5
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残 部
合 計 100.0

Claims (9)

  1. 炭酸塩及び重炭酸塩を除くアルカリ剤並びに酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる酸化染毛剤であって、
    染料前駆体としてパラメチルアミノフェノール及び/又はその塩を用い、カップラーとしてレゾルシンを用い、
    パラメチルアミノフェノール及び/又はその塩とレゾルシンの合計量が酸化染料全量中70〜100モルパーセントであることを特徴とする酸化染毛剤。
  2. パラメチルアミノフェノール(A)とレゾルシン(B)の配合比がモル比で、A:B=2:1〜1:5であることを特徴とする請求項1に記載の酸化染毛剤。
  3. アルカリ剤が、アンモニア、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミンからなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の酸化染毛剤。
  4. 更に、第1剤にpH調整剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸化染毛剤。
  5. pH調整剤が、炭酸塩、重炭酸塩、無機酸、有機酸からなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項4に記載の酸化染毛剤。
  6. 第1剤と第2剤の混合時の系のpHが、pH9〜11であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の酸化染毛剤。
  7. 染料前駆体としてオルトアミノフェノールを含有しないことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の酸化染毛剤。
  8. 直接染料を含有しないことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の酸化染毛剤。
  9. 黄色に毛髪を染色することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の酸化染毛剤。
JP2008304058A 2008-11-28 2008-11-28 酸化染毛剤 Active JP5464844B2 (ja)

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