JP2010123387A - 高周波誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル寿命の向上を図ることができ、しかも、焼入れ品質を低下させることなく、高品質の硬化層を形成することが可能な高周波誘導加熱装置を提供する。
【解決手段】軸部33を有する金属部品に対して、軸部33の外径面に硬化層Sを形成する高周波誘導加熱装置である。高周波電流が印加される四角形断面の角パイプからなる加熱コイル40を備える。加熱コイル40は、四半弧円状の第1上わたり部41と、第1上わたり部から軸部33の軸方向に下方に延びる第1柱部43と、第1柱部43から延びる半弧円状の下わたり部45と、下わたり部45から軸部33の軸方向に上方に延びる第2柱部44と、第2柱部44から延びる四半弧円状の第2上わたり部42とを有する。第1上わたり部41と第2上わたり部42とにおいて、下面41a、42aと内径面41b、42bとのコーナ部に面取り部50を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波誘導加熱装置に関し、特に車輪用軸受装置のハブ輪や等速自在継手の外側継手部材等の外径面に径が異なる円筒面または円柱面を有するワークに硬化層を形成するための高周波誘導加熱装置に関する。
外径面に径が異なる円筒面を有するワークとしては、図8に示すような等速自在継手の外側継手部材(外輪)1や図9に示すような車輪用軸受装置に用いられるハブ輪10等がある。これらにおいては、小径部の外径面に大径部との間の段付部乃至段付部近傍に至る硬化層が形成されることになる。硬化層は、焼入れ・焼戻しの熱処理を行うことによって形成する。ここで、焼入れとは、鋼をオーステナイト組織の状態に加熱した後、水又は水溶性冷却材、油などで急冷することによって、マルテンサイト組織の状態に変化させる熱処理である。このように、焼入れは鋼の硬さを増大させる目的で行われるが、靭性が低下するので、粘り強さを得るために、焼入れ後には焼戻しを行う。焼戻しは、マルテンサイト組織の状態から鋼を再加熱し、一定時間保持した後に徐冷する作業をいう。
図8に示す外輪1は、内面2aにトラック溝(図示省略)が形成されたマウス部2と、このマウス部2の底壁から突設されるステム部3とからなる。ステム部3は、大径の基部3aと、基部3aに連設される中径の本体部3bと、本体部3bに連設される先端部3cとからなる。そして、熱硬化処理層Sが基部3aから先端部3cにわたって形成される。
また基部3aから先端部3cの径の大きさは異なっていたり、全て同じ場合もある。
また、図9に示すように、車輪用軸受装置に用いられるハブ輪10においても熱硬化処理層を形成することになる。すなわち、ハブ輪10は、軸部11と、この軸部11の一端側において外径側へと突出するフランジ部12とを備える。軸部11の外表面に熱硬化処理層Sが形成される。なお、軸部11のフランジ部12側端面にはホイールおよびブレーキロータが装着される短筒状のパイロット部13が突設されている。
軸部11は、フランジ部12側のボス部11aと、ボス部11aに連設される小径の本体部11bとを備える。そして、ボス部11aから本体部11bにわたって熱硬化処理層Sが形成されている。なお、ボス部11aの中径部16は、軸受装置の転動体(ボール)18の転走面(転走溝)を構成する。
前記のような熱硬化処理層は、一般的には高周波加熱コイルを備えた加熱装置が用いられている(特許文献1及び特許文献2)。図5と図6に示すように、高周波加熱コイル20は、一対のリード導体21、22と、リード導体21、22に連設される四半円弧状の加熱導体部23、24と、加熱導体部23、24から軸方向に延びる直線状導体部25,26と、直線状導体部25,26を連結する半円弧部27とを備える。
この場合、高周波加熱コイル20は、図5に示すように、その断面が四角形の角パイプ材を使用している。例えば、図8に示す等速自在継手の外輪のステム部(軸部)の外径面に硬化層Sを形成する場合、このステム部(軸部)3に高周波加熱コイル20を外嵌する。そして、高周波加熱コイル20に高周波電流を流す。このように、高周波加熱コイルに高周波電流を流すことによって、電磁誘導が起こり軸部の表面に高周波磁束による誘導電流が流れる。軸部3のもつ電気抵抗によってエネルギーを損失して熱が発生する。そして、軸部3の表面が所定温度に上昇したところで、その加熱を停止して、高周波焼入装置内にある冷却装置に移動し急冷することにより焼入処理が終了する。
このように、自己発熱や加熱された製品からの輻射熱の影響を低減させるために、コイルは管状に作られ、使用時には常時管内に冷却水を通水している。また、コイルは形状により局所的に電流が多く流れる箇所が発生し、その箇所が発熱や応力の発生によって破損に至る場合がある。
すなわち、図5に示すように、四角形状のパイプ材(管材)を用いた場合、コイルを流れる電流はコイル内側の最短距離を通る。この場合、加熱導体部23、24と直線状導体部25,26とのコーナ部分に局所的な電流集中が起こり破損原因となる。
そこで、コイル寿命改善方法として、図7に示すように、加熱導体部23、24を、頂点23a、24aが下方を向くように配置される断面五角形のパイプ材にて構成したものがある(特許文献3)。このような断面五角形のパイプ材を用いることによって、コーナ部の局所的な電流集中を下げるようにしている。
実開昭58−164196号公報 特許第2614167号公報 特開2006−302683号公報
ところが、図7に示すように、断面五角形のパイプ材を用いると、電流分布(密度)が断面四角のパイプ材を用いた場合に比べて少なくなる。このため、従来得られていた焼入れ品質が得られなくなったり、得られたとしても調整に長時間要したりする問題があった。また形状が複雑であるためコイル作製時でのロウ付け作業が難しく、ロウ付け部がコイル水漏れ箇所となる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、コイル寿命の向上を図ることができ、しかも、焼入れ品質を低下させることなく、高品質の硬化層を形成することが可能な高周波誘導加熱装置を提供する。
本発明の高周波誘導加熱装置は、軸部を有する金属部品に対して、前記軸部の外径面に硬化層を形成する高周波誘導加熱装置であって、高周波電流が印加される四角形断面の角パイプからなる加熱コイルを備え、前記加熱コイルは、軸部の外径側に周方向に沿って配設される四半弧円状の第1上わたり部と、第1上わたり部の端部から軸部の軸方向に沿って下方に延びる第1柱部と、第1柱部の下端部から軸部の外径側に周方向に沿って延びる半弧円状の下わたり部と、下わたり部の端部から軸部の軸方向に沿って上方に延びる第2柱部と、第2柱部の上端部から外径側に周方向に沿って延びる四半弧円状の第2上わたり部とを有し、前記第1上わたり部と第2上わたり部とにおいて、下面と内径面とのコーナ部に面取り部を設けたものである。
本発明の高周波誘導加熱装置によれば、第1上わたり部と第2上わたり部とにおいて、下面と内径面とのコーナ部に面取り部を設けたことによって、第1上わたり部と第2上わたり部における柱部とのコーナ部に局所的な電流集中を抑えることができる。
前記面取り部はC1からC3程度のC面取りにて構成することができる。C面取りとは、交差する面部分を45度でカットする加工である。例えばそれぞれ1mmづつの場所で45°カットの場合が、C1となり、2mmづつの場所で45°カットの場合、C2となり、3mmづつの場所で45°カットの場合、C3となる。
また、前記面取り部はR1からR3程度のR面取りにて構成することができる。R取りとは、交差する面部分を丸形状にする加工である。曲率半径1mmであればR1となり、曲率半径2mmであればR2となり、曲率半径3mmであればR3となる。
前記金属部品は、車輪用軸受装置に用いられるハブ輪であっても、等速自在継手の外側継手部材であっても、プロペラシャフト用スタブシャフトであっても、アクスルシャフトであってもよい。
本発明では、第1上わたり部と第2上わたり部における柱部とのコーナ部に局所的な電流集中を抑えることができる。このため、コイル寿命を延ばすことができる。しかも、断面形状においても断面四角形状の従来品とあまり差異がない。このため、焼入れ品質としても劣ることはなく、従来の焼入コイルから変更しても調整時間が従来と同程度で済む。
面取り部はC面取りであっても、R面取りであってもよく、それらの加工は従来の技術で安定して加工でき、局所的な電流集中を抑える機能を安定して発揮させることができる。C面取りとして、C1よりも小さければ、C面取りが小さすぎて電流分散の効果が発揮されず、逆にC3よりも大きければ、断面形状において、断面四角形状の従来品と差が生じ、焼入れ品質の低下を招くことになる。また、R面取りとして、R1よりも小さければ、R面取りが小さすぎて電流分散の効果発揮されず、逆にR3よりも大きければ、断面形状において、断面四角形状の従来品と差が生じ、焼入れ品質の低下を招くことになる。
本発明にかかる高周波誘導加熱装置では、硬化層を形成する金属部品が、ハブ輪、等速自在継手の外側継手部材、プロペラシャフト用スタブシャフト、アクスルシャフト等であり、種々の部品に対応して高品質の硬化層を形成することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。ワーク(金属部品)としての等速自在継手の外側継手部材(外輪)31に高周波誘導加熱を行う高周波誘導加熱装置を示している。外輪31は、内面にトラック溝(図示省略)が形成されたマウス部32と、このマウス部32の肩部34から突設されるステム部(軸部)33とからなる。そして、ステム部33の外径面に熱硬化処理層(硬化層)Sが形成される。なお、この硬化層Sは、ステム部33の端部を省いてステム部33の略全長乃至マウス部32の肩部34にわたって形成される。
高周波誘導加熱装置は誘導加熱コイル40を備える。この誘導加熱コイル40は、図3に示すように、ステム部33の外周側に周方向に沿って配設される四半円弧状の第1・第2上わたり部41、42と、ステム部33の外周側に軸方向に沿って配設される第1・第2柱部43、44と、ステム部33の外周側に周方向に沿って配設されて第1柱部43の下端部と第2柱部44の下端部を連結する下わたり部45とを備える。
また、第1上わたり部41には第1リード部46が接続され、第2上わたり部42には第2リード部47が接続されている。この誘導加熱コイル40には高周波電流が流れる。このため、第1上わたり部41は、その端部に第1リード部46が接続され、もう一方の端部に第1柱部43の上部(上端)が接続されている。また、第2のわたり部42が、その端部に第2柱部44の上部(上端)が接続され、その下端に第2リード部47が接続されている。下わたり部45は、その端部が第1柱部43に接続され、もう一方の端部が第2柱部44の端部に接続されている。
誘導加熱コイル40は、断面四角のパイプ材(管材)からなる。このため、第1リード部46から第2リード部47まで冷却水流通用の通路48が形成される。
第1上わたり部41と第2わたり部42とにおいて、下面41a、42aと内径面41b、42bとのコーナ部に面取り部50を設けている。この面取り部50は、C1からC3程度のC面取りにて構成されている。C面取りとは、交差する面部分を45度でカットする加工である。例えばそれぞれ1mmづつの場所で45°カットの場合が、C1となり、2mmづつの場所で45°カットの場合、C2となり、3mmづつの場所で45°カットの場合、C3となる。
次に、前記誘導加熱コイル40を有する高周波誘導加熱装置を用いて、外輪31のステム部33の外径面に硬化層Sを形成する方法を説明する。この場合、図1と図3に示すように、誘導加熱コイル40を外輪31のステム部33の外周側に配置する。この状態で、第1リード部46に高周波電流を印加して、高周波電流を流す。この際、通路48には冷却水が流される。なお、冷却水の流れ方向としては特に決まりはない。
このように、誘導加熱コイル40に高周波電流を流すと、交流磁界が発生することになる。このように、誘導加熱コイル40に交流磁界が発生すれば、この誘導加熱コイル40に包囲されている範囲においてそのワーク外表面(ステム軸の外表面)を誘導加熱することができる。これによって、硬化層Sに準じた加熱領域が形成される。なお、この場合、金属部品である外輪31をその軸心廻りに回転させることで径方向にバラツキの少ない硬化層が形成される。
ところで、このような誘導加熱によって、Ac3点又はAc1点以上の適切な温度に加熱した後、冷却し(焼入れ)、さらに硬さを調節し、じん性(靱性)を増すために、Ac1点以下の適切な温度で加熱した後、冷却する(焼戻し)処理を行う。このため、本発明における高周波誘導加熱装置は、高周波焼入焼戻しを行える装置または高周波焼入を行える装置である。
本発明の高周波誘導加熱装置によれば、第1上わたり部41と第2上わたり部42とにおいて、下面41a、42aと内径面41b、42bとのコーナ部に面取り部50を設けたことによって、第1上わたり部41と第2上わたり部42における柱部43,44とのコーナ部に局所的な電流集中を抑えることができる。このため、コイル寿命を延ばすことができる。しかも、断面形状においても断面四角形状の従来品とあまり差異がない。このため、焼入れ品質としても劣ることはなく、従来と同程度の品質を得ることができる。
ところで、前記実施形態では、面取り部50をC面取りにて構成していたが、図4に示すように、R1からR3程度のR面取りにて構成してもよい。R取りとは、交差する面部分を丸形状にする加工である。半径1mmであればR1となり、半径2mmであればR2となり、半径3mmであればR3となる。
このようなR面取りにて面取り部50を構成しても、第1上わたり部41と第2上わたり部42における柱部43、44とのコーナ部に局所的な電流集中を抑えることができ、C面取りにて面取り部50を構成したものと同様の作用効果を奏する。
面取り部50はC面取りであっても、R面取りであってもよく、それらの加工は従来の技術で安定して加工でき、局所的な電流集中を抑える機能を安定して発揮させることができる。C面取りとして、C1よりも小さければ、C面取りが小さすぎて電流分散の効果発揮されず、逆にC3よりも大きければ、断面形状において、断面四角形状の従来品と差が生じ、焼入れ品質の低下を招くことになる。また、R面取りとして、R1よりも小さければ、R面取りが小さすぎて電流分散の効果発揮されず、逆にR3よりも大きければ、断面形状において、断面四角形状の従来品と差が生じ、焼入れ品質の低下を招くことになる。
ところで、前記実施形態では、金属部品としての等速自在継手の外側継手部材(外輪)31であったが、金属部品としては、車輪用軸受装置に用いられるハブ輪であってもプロペラシャフト用スタブシャフトであっても、アクスルシャフトであってもよい。
このように、本発明にかかる高周波誘導加熱装置では、硬化層Sを形成する金属部品が、ハブ輪、等速自在継手の外側継手部材、プロペラシャフト用スタブシャフト、アクスルシャフト等であり、種々の部品に対応して高品質の硬化層を形成することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、コイル40の材質としては、高周波加熱コイルに一般的に用いられている導電材料を使用することができる。また、コイル40の大きさとしても、硬化層Sを形成する金属部品に応じたものとすることができる。金属部品としては炭素鋼・合金鋼の高周波焼入用材料から構成されるものである。
実施例として、図1に示すように、C面取りが施された誘導加熱コイルと、図5に示す断面四角形の誘導加熱コイルと、図7に示すように断面が五角形の誘導加熱コイルとに、高周波電流を流したときの電流分布を調べた。
実施例(本発明品)では、誘導加熱コイルの寸法として、図1に示すように、寸法Aを12mmとし、高さBを12mmとし、肉厚Tを1.5mmとし、面取り部50をC1.5のC面取りとした。断面が四角の誘導加熱コイル(従来品1)の寸法としては、図5に示すように、寸法Aを12mmとし、高さBを12mmとし、肉厚Tを1.5mmとした。断面が五角形の誘導加熱コイル(従来品2)の寸法としては、図7に示すように、幅寸法Aを12mmとし、高さB1を12mmとし、高さB2を12mmとし、肉厚Tを1.5mmとし、傾斜角度θ1を45°とし、傾斜角度θ2を45°とした。
また、各誘導加熱コイルの材質としては、銅を用い、高周波電流として10000A、周波数を10kHzとした。電流密度分布は、有限要素法による汎用解析シミュレータを用いて数値解析した。本発明品を図10に示し、従来品1を図11に示し、従来品2を図12に示す。
図11に示す従来品1では、コーナ部の電流密度が大となっているのが分かる。図12に示す従来品2では、図11に示す従来品1より電流密度が小さくなっていることがわかる。しかしながら、従来品2では前記したように、従来得られていた焼入れ品質が得られなくなったり、得られたとしても調整に長時間要したりする。これに対して、本発明品では、コーナ部での局所的な電流集中を減少させることができ、しかも、焼入れ品質も従来と同等のものが得られる。なお、図10と図11と図12の原本(カラー画像)を、別途、物件提出書により提出する。
本発明の実施形態を示す高周波誘導加熱装置を用いた焼入れ状態を示す簡略図である。 前記高周波誘導加熱装置の要部拡大断面図である。 前記高周波誘導加熱装置を用いた焼入れ状態を示す簡略斜視図である。 前記高周波誘導加熱装置の加熱コイルの変形例を示す要部拡大断面図である。 従来の高周波誘導加熱装置を用いた焼入れ状態を示す簡略図である。 前記従来の加熱コイルの簡略斜視図である。 従来の他の高周波誘導加熱装置を用いた焼入れ状態を示す簡略図である。 等速自在継手の外輪を示す断面図である。 車輪用軸受装置のハブ輪の断面図である。 本発明品の電流分布を示す解析シミュレータの画像を示す図である。 従来品1の電流分布を示す解析シミュレータの画像を示す図である。 従来品2の電流分布を示す解析シミュレータの画像を示す図である。
符号の説明
33 ステム部
40 誘導加熱コイル
41 第1上わたり部
42 第2上わたり部部
43 柱部
44 柱部
45 下わたり部

Claims (7)

  1. 軸部を有する金属部品に対して、前記軸部の外径面に硬化層を形成する高周波誘導加熱装置であって、
    高周波電流が印加される四角形断面の角パイプからなる加熱コイルを備え、前記加熱コイルは、軸部の外径側に周方向に沿って配設される四半弧円状の第1上わたり部と、第1上わたり部の端部から軸部の軸方向に沿って下方に延びる第1柱部と、第1柱部の下端部から軸部の外径側に周方向に沿って延びる半弧円状の下わたり部と、下わたり部の端部から軸部の軸方向に沿って上方に延びる第2柱部と、第2柱部の上端部から外径側に周方向に沿って延びる四半弧円状の第2上わたり部とを有し、少なくとも、前記第1上わたり部と第2上わたり部とにおいて、下面と内径面とのコーナ部に面取り部を設けたことを特徴とする高周波誘導加熱装置。
  2. 前記面取り部は、C1からC3程度のC面取りにて構成したことを特徴とする請求項1に記載の高周波誘導加熱装置。
  3. 前記面取り部は、R1からR3程度のR面取りにて構成したことを特徴とする請求項1に記載の高周波誘導加熱装置。
  4. 前記金属部品は、車輪用軸受装置に用いられるハブ輪であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の高周波誘導加熱装置。
  5. 前記金属部品は、等速自在継手の外側継手部材であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の高周波誘導加熱装置。
  6. 前記金属部品は、プロペラシャフト用スタブシャフトであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の高周波誘導加熱装置。
  7. 前記金属部品は、アクスルシャフトであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の高周波誘導加熱装置。
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