JP2010123105A - 作業順序自動生成方法及び作業指示書自動生成システム - Google Patents

作業順序自動生成方法及び作業指示書自動生成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010123105A
JP2010123105A JP2009172944A JP2009172944A JP2010123105A JP 2010123105 A JP2010123105 A JP 2010123105A JP 2009172944 A JP2009172944 A JP 2009172944A JP 2009172944 A JP2009172944 A JP 2009172944A JP 2010123105 A JP2010123105 A JP 2010123105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
work
work instruction
format
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009172944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5449902B2 (ja
Inventor
Qiqige Bayasi
其其格 巴雅斯
Atsuko Enomoto
敦子 榎本
Yumiko Ueno
裕美子 上野
Noriaki Yamamoto
典明 山本
Kenji Okita
憲士 沖田
Toshiaki Shibata
敏彰 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2009172944A priority Critical patent/JP5449902B2/ja
Publication of JP2010123105A publication Critical patent/JP2010123105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449902B2 publication Critical patent/JP5449902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

【課題】製品設計のCAD情報から、製品の製造工程の作業順序を自動生成し、その作業順序に従った工程別作業指示書を自動生成する装置であり、工程別作業指示書の作成工数を低減できるようにする手段を提供する。
【解決手段】作業指示書自動生成システムに対して製造対象製品のCADデータを投入する。作業指示書自動生成システムはCADデータから製品情報を抽出する。製品情報に含まれる工程種類の判断条件、工程種類に関する情報、工程の従属関係、書式の引当条件を作業指示書自動生成システム内の諸データから付加していく。付加後のデータから各工程の書式のレイアウトに従って、各工程の作業指示書データを出力形式に従って作成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、製品の製造現場で用いる作業指示書の自動生成技術に係り、どの部品がどの工程において作業が行われるべきかを表わす工程内容に対して、製造工程の作業順序に従った工程別作業指示書を自動生成する方法および装置に関する。
製造現場では、非熟練者でも効率よく作業を行うために、機種毎に、工程別、部品別に作業指示書を作成する必要がある。
従来、作業指示書は、工程設計者が製品の設計情報からどの部品がどの工程において作業が行われるべきかを判断し、工程内容を作成し、製造現場のライン構成に応じて工程順序と部品のソート条件の両方を考慮した製品全体の作業順序を決定していた。また、近年の3D−CADの普及により、3D−CAD情報などの設計情報から作業指示書を容易に作成する方法やシステムが開発されている。
例えば、一般的にデジタルモックアップツールと呼ばれる3次元モデルをパーソナルコンピュータ上の仮想空間に表示し、組立時の干渉チェックや組立アニメーションを表現するツールがある。このツールでは、ユーザが入力した組立アニメーションを用いて、3次元モデルと工程内容を作業指示書に自動生成する機能がある。この方法により、設計段階で組立性を検証したデータを用いることで、作業指示書作成工数が削減される。また、3D−CADモデルの軽量化技術分野でも、3D−CAD情報を独自データ形式に変換した後、3次元モデルを用いた作業指示書の作成を支援するツールなどが開発されている。
しかし、作業順序は工程設計者の人手による入力を必要としていたため、工数を要するという問題があった。
特開2002−259500号公報(特許文献1)に記載された方法では、部品の組立順を記憶する組立部品表のデータベースと部品に関する情報を記憶するマスタデータベースと対象部品を撮影した画像ファイルのデータベースを入力情報として、組立順に従って撮影した画像ファイルを表示図面の雛形データベースに置き換える方法により工程別作業指示書を自動出力する。この方法により、組立順と部品情報と画像ファイルのデータベースを事前に備えれば、製造工程の作業順序に従った作業対象となる部品の部品情報と作業指示文言と作業指示モデル図を含んだ工程別作業指示書を自動生成できる。
また、特開2007−233762号公報(特許文献2)に記載された方法では、各部品の基準工順テーブルと、各基準工順が発生するか否かの条件判断式のテーブルを予め入力しておき、少なくても3D−CAD情報、部品情報、作業情報から作業要因となるファクタを抽出する。そして、基準工順のテーブルから読み込んだ基準工順と抽出ファクタとの比較により工程内容を決定し、基準工順を配列し、各基準工順が分かれる基準工順判断部に条件判断テーブルを読み込み、その条件判断式により基準工順発生の有無を判断して作業順序を設定する。この方法により、金型部品の部品毎の工程内容・順序を決定する時間が短縮される。
特開2002−259500号公報 特開2007−233762号公報
このように、従来、工程別作業指示書を作成する場合、製品の製造工程の作業順序は、製造現場の工程設計者の暗黙知によって決められており、製造工程の作業順序に従った、作業対象となる部品の部品情報と作業指示文言と作業指示モデル図を含んだ工程別作業指示書を人手で作成しており、作業指示書作成工数が多大となる問題があった。
特許文献1の作業指示書生成は、入力情報となる製品の組立順序と部品情報と対象部品を撮影した画像ファイルのデータベースを作成すれば、作業指示書を自動生成できる。しかし、製品の組み立て順序と部品情報と作業指示の画像は製品の機種の変化によって変わるものであり、機種毎にこれら入力情報のデータベースを作成する必要があり、相当の工数を要する。
また、特許文献2の作業順序設定は、部品毎の材料等の条件により基準工順を選択し、部品毎に基準工順を自動生成するが、製品全体の製造工程に対応した作業順序、例えば複数部品から構成される製品の作業順序の自動生成など、には対応できない。
これらの方法の様に、従来の公知例では、作業順序の生成において、部品毎に作業順序を自動生成する方式しかなく、製造現場の工程設計者の暗黙知に頼っていた。また、作業指示図の生成においても、人手での撮影もしくは、CADの操作が必要であった。
本発明の目的は、製品設計のCAD情報から、製品の製造工程の作業順序を自動生成し、その作業順序に従った工程別作業指示書を自動生成する装置であり、工程別作業指示書の作成工数を低減できるようにする手段を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の代表的な実施の形態に関わる作業順序自動生成方法は、製作対象製品のCAD情報を入力する入力部と、出力手段に対して工程別作業指示書を出力するための出力部と、を有する作業指示書自動生成システムで動作するものであって、入力されたCAD情報から作業要因となる製品情報を抽出する製品情報抽出ステップと、製品情報を、工程種類の判断条件で工程毎に分類し工程内容情報を生成する工程種類判断ステップと、工程内容情報を工程順序計算条件に従って作業順序情報を生成する作業順序生成ステップと、書式の引当条件及び書式の表示内容に従って作業順序情報内の各作業の表示内容を統合し統合表示内容情報を生成する作業指示書式判断制御ステップと、CAD情報から統合表示内容情報に関連する作業指示情報を抽出する作業指示情報抽出ステップと、書式レイアウトに基づき、作業指示情報及び統合表示内容情報から出力手段に対応した工程別作業指示書データを生成する作業指示書データ生成ステップと、出力部を介して工程別作業指示書データを出力手段に出力する作業指示書出力ステップと、を有することを特徴とする。
この作業順序自動生成方法において、製品情報には製品に含まれる個々の部品に関わる3DCADモデルへのアクセス情報及び工程種類を判断する際に用いられる情報が含まれることを特徴としても良い。
この作業順序自動生成方法において、工程内容情報は製品情報に含まれる情報に加え、工程種類を判断する際に用いられる情報を元に導出された工程種類に関する情報が含まれることを特徴としても良い。
この作業順序自動生成方法において、作業順序情報は工程内容情報に含まれる情報に加え、親工程、子階層、前工程、後工程に関する情報が含まれることを特徴としても良い。
この作業順序自動生成方法において、統合表示内容情報は書式の引当条件に関する情報を含むことを特徴としても良い。
この作業順序自動生成方法において、作業指示情報は部品名、規格、モデル図などの情報であることを特徴としても良い。
本発明の代表的な実施の形態に関わる作業指示書自動生成システムは、製作対象製品のCAD情報を入力する入力部と、出力手段に対して工程別作業指示書を出力するための出力部と、を有し、入力部から入力されたCAD情報から作業要因となる製品情報を抽出する製品情報抽出部と、製品情報を工程種類の判断条件で工程毎に分類し工程内容情報を生成する工程種類判断部と、工程内容情報を工程順序計算条件に従って作業順序情報を生成する作業順序生成部と、書式の引当条件及び書式の表示内容に従って作業順序情報内の各作業の表示内容を統合し統合表示内容情報を生成する作業指示書式判断制御部と、CAD情報から統合表示内容情報に関連する作業指示情報を抽出する作業指示情報抽出部と、書式レイアウトに基づき、作業指示情報及び統合表示内容情報から出力手段に対応した工程別作業指示書データを生成する作業指示書データ生成部と、出力部を介して工程別作業指示書データを出力手段に出力する作業指示書出力部と、を有することを特徴とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
本発明の代表的な実施の形態に関わる作業順序自動生成方法により、作業対象となる部品の部品情報と作業指示文言と作業指示モデル図を含んだ作業指示書の自動生成が可能となる。これにより、作業指示書の作成工数を低減することができる。
また、短時間で現場の作業者に理解し易い作業指示書を提供することができ、作業不良率を削減し、作業の効率を向上する効果がある。
本発明に関わる工程別作業指示書自動作成システムのソフトウェアの機能構成図である。 工程別作業指示書自動作成システムの生成処理の流れを示すフローチャートである。 設計対象の製品のCAD情報の説明を行うための概念図である。 「製品情報」の一例を表すテーブルである。 CAD情報と工程種類の対応関係を示す表である。 「工程内容」の一例を表すテーブルである。 作業順序を自動生成するために参照、使用される工程順序計算条件の一例を示す概念図である。 作業順序自動生成部における作業順序の自動生成手順を示すフローチャートである。 ステップS301とステップS302を経て統合した「工程内容」の一例を表すテーブルである。 ステップS315で生成された「作業順序」の一例のテーブルである。 「工程順序計算条件」において、工程順序と各工程の部品ソート条件と、各工程の作業部品数と、工程間の階層関係を編集する画面の一例を示す図である。 作業指示情報を自動生成するために、使用される「引当条件」と「表示内容」の一例を示すテーブルである。 作業指示書式判断制御部による作業指示書の自動生成に関するフローチャートである。 作業指示書式判断制御部における「統合表示内容」を表すテーブルである。 図14に示す作業順序情報と、各作業の書式とその表示内容で、製品設計のCAD情報から抽出した分解図と組立図の例を示す。 図14に示す作業順序情報と各作業の書式、表示内容によって、製品設計のCAD情報から作業指示情報を抽出し、統合した結果を示すテーブルである。 作業指示書書式のレイアウトの例を示す図である。 図16に示す作業指示情報と、図17に示す書式レイアウトを使って生成した工程別作業指示書の例を示す図である。 図16に示す作業指示情報と、図17に示す書式レイアウトを使って生成した工程別作業指示書の別の例を示す図である。 読み込んだ作業順序が作業毎に含まれる場合に、生成する作業指示書の例を示す図である。
以下、図を用いて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に関わる作業指示書自動生成システム100のソフトウェアの機能構成図である。なお、ハードウェアとしては一般的なパーソナルコンピュータでの使用を考慮しているため、特段に記載する事項は無い。なお、作業指示書自動生成システム100に特化したハードウェアを用いても良い。
この作業指示書自動生成システム100は、入力部110、製品情報抽出部120、工程種類判断制御部130、作業順序生成部140、作業指示書式判断制御部150、作業指示情報抽出部160、作業指示書生成部170、出力部180を含んで構成される。
入力部110は、各構成部品の属性情報と形状情報を含む製品設計のCAD情報101の入力機能を有するソフトウェアモジュールである。実際には図示しないキーボードや外部ディスクドライブ、ネットワーク等のハードウェアインターフェースを介して入力部110に入力される。
入力部110からは、入力されたCAD情報101、もしくはそれを由来とするデータが製品情報抽出部120及び作業指示情報抽出部160に対して出力される。データの受け側に都合がいいデータにするために、製品情報抽出部120及び作業指示情報抽出部160に対して送信するデータ形式は同じものであっても、異なるものであっても問題は無い。
製品情報抽出部120は、入力部110から入力されたCAD情報101から作業要因となる製品情報を抽出するソフトウェアモジュールである。この製品情報が、工程種類判断制御部130に出力されることとなる。製品情報抽出部120からは工程種類判断制御部130に対して、この「製品情報」が抽出され、出力される。
工程種類判断制御部130は、製品情報抽出部120から送信される製品情報及び製品情報と該製品の製造工程の関係により各部品の工程種類を判断するソフトウェアモジュールである。この製造工程の情報は、工程種類判断制御部130に論理的に接続されている工程種類判断条件記憶部131から工程種類判断制御部130が読み出し利用する。工程種類判断制御部130からは、各部品の工程種類の情報である「工程内容」が作業順序生成部140に送出される。
作業順序生成部140は、「各部品の工程種類の情報」および工程順序計算条件により製品全体の作業順序に関する情報である「生成順序」を生成するソフトウェアモジュールである。作業順序生成部140に論理的に接続された工程順序計算条件記憶部141からこの工程順序計算条件を作業順序生成部140が読み出す。作業順序生成部140からは「生成順序」が作業指示書式判断制御部150に対して出力される。
作業指示書式判断制御部150は、「生成順序」、書式の引当条件及び書式表示内容により、工程別作業指示書の書式を判断し、「生成順序」及びそれらの各作業での表示内容を統合した情報である「統合表示内容」を生成するソフトウェアモジュールである。作業指示書式判断制御部150には、書式引当条件記憶部151及び書式表示内容記憶部152が論理的に接続されている。
また、作業指示書式判断制御部150には、作業指示情報抽出部160から「統合表示内容」を送信することで部品名、規格、モデル図などの情報も送信される。この際、作業指示書式判断制御部150からリクエストを出して、そのレスポンスとして作業指示情報抽出部160から部品名、規格、モデル図などの情報が送信されるのか、それとも作業指示情報抽出部160が動作トリガーとなって部品名、規格、モデル図などの情報を送出するのかは設計事項である。
書式引当条件記憶部151には書式の引当条件が複数記憶されている。作業指示書式判断制御部150は、「製品全体の作業順序」に含まれる検索キーを用いて適宜必要な書式の引当条件を読み出す。
書式表示内容記憶部152には複数の書式表示内容が記憶されている。作業指示書式判断制御部150は、「製品全体の作業順序」に含まれる検索キーを用いて適宜必要な書式表示内容を読み出す。
作業指示書式判断制御部150は「統合表示内容」(これには「製品全体の作業順序」の内容も反映される)を作成し、これを作業指示書生成部170に対して出力する。
作業指示情報抽出部160は、入力部110から送信されるCAD情報101(もしくはそれ由来のデータ)から、「統合表示内容」に対する作業指示情報となる「部品名、規格、モデル図などの情報(作業指示情報)」を抽出するソフトウェアモジュールである。
既述の通り、作業指示情報抽出部160からは作業指示書式判断制御部150に対して部品名、規格、モデル図などの情報を送出するだけでなく、作業指示書生成部170に対しても、「作業指示情報」を送出する。
作業指示書生成部170は、作業指示書式判断制御部150から受信した「統合表示内容」、作業指示情報抽出部160から受信した「作業指示情報」及び「書式のレイアウト」から、出力データ形式である「工程別作業指示書」データを作成する。この「書式のレイアウト」は、作業指示書生成部170に論理的に接続された書式レイアウト記憶部171から作業指示書生成部170が読み出す。
作業指示書生成部170が作成した「工程別作業指示書」データは出力部180に送信されることで「工程別作業指示書」が出力される。出力部180は図示しないハードウェアのインターフェースを介してプリンタ、ディスプレイなどの出力機器に出力するソフトウェアモジュールである。この出力機器に出力・表示された作業指示書102を見て作業者は工程作業を理解することとなる。
図2は、作業指示書自動生成システム100の生成処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは入力部110からCAD情報101が入力されたところから始まる。
一般に、製品設計のCAD情報は、ユーザにより個々の部品の形状情報が与えられる。この個々の部品の形状情報は、3次元空間内に個々の部品がモデリングされ、ユーザにより個々の部品の属性情報が定義されることにより与えられる情報である。また、作業指示書自動生成システム100のユーザにより、個々の部品間の相対位置関係が与えられることにより、3次元空間内に複数部品が配置され、製品がモデリングされる。この製品のCAD情報から作業要因となる形状情報、部品情報、相対位置関係を取得することで、最終的には作業指示書を作成する。以下に全体の流れを説明する。
まず、製品情報抽出部120は入力部110から入力されたCAD情報101から、作業要因となる「製品情報」を抽出する(ステップS100)。この「製品情報」には、部品名称、形状、隣接関係などが含まれる。
その後、工程種類判断制御部130が製品設計のCAD情報から抽出した作業要因となる製品情報を、工程種類の判断条件で工程毎に分類し、「工程内容」を生成する(ステップS200)。
次に、こうして工程種類で分類した製品情報(工程内容)を工程順序計算条件に従って、作業順序生成部140が「作業順序」を生成する(ステップS300)。
ステップS300が終了すると、書式の引当条件及び表示内容に従って、作業指示書式判断制御部150が「作業順序」内の各作業の表示内容を統合し、「統合表示内容」を生成する(ステップS400)。
その後作業指示情報抽出部160が、ステップS400で統合された各作業の表示内容(統合表示内容)から「部品名、規格、モデル図などの情報」である「作業指示情報」を抽出する(ステップS500)。
作業指示書生成部170はステップS500の後、作業指示書式判断制御部150により統合された統合表示内容と、作業指示情報抽出部160により抽出された各作業の画面イメージを保存した画像ファイルとを、書式の表示内容の項目名を検索キーに、書式レイアウト記憶部171に記憶されている書式レイアウトとの照合を行い、作業別に作業順序に従って「工程別作業指示書」を一枚ずつ生成する(ステップS600)。
最後に、出力部180は、作業指示書生成部170が生成した「工程別作業指示書」を出力する(ステップS700)。具体的にはステップS600で作成された工程別作業指示書をディスプレイ、紙などに出力する。
以下、この図2の各工程でどのようなことが行われているかを説明する。なお、ステップS700については省略する。
(ステップS100)
製品情報抽出部120は入力部110から入力されたCAD情報101を作業の対象とする。ここでCAD情報101がどのようなものかを説明する。
図3は、この設計対象の製品のCAD情報の説明を行うための概念図である。図3(a)は製品Asm1の全体図である。また、図3(b)は製品Asm1を構成する部品Part1のCAD情報であり、図3(c)は製品Asm1を構成する部品Part2のCAD情報であり、図3(d)は製品Asm1を構成する部品Part3のCAD情報である。
製品Asm1のCAD情報には、図3(b)ないし(d)で表す各部品のCAD情報が含まれている。これにより、製品Asm1のCAD情報からは各部品間の相対位置関係及び各部品の形状情報と、部品情報を抽出できる。
製品情報抽出部120により抽出の対象となる製品設計のCAD情報は以下の情報から構成される。
1)図3(a)に、製品名={Asm1};
相対位置関係の情報={Part1(x1、y1、z1)
、Part2(x2、y2、z2)、Part3<1>(x3、y3、z3)
、Part3<2>(x4、y4、z4)}など;
2)図3(b)に、部品名={Part1};
形状情報={ベンド1、ベンド2、ベンド3、ベンド4、丸穴1、丸穴2};
3)図3(c)に、部品名={Part2};形状情報={丸穴1、丸穴2};
4)図3(d)に、部品名={Part3};部署={A};
すなわち、1)が製品情報であり、2)ないし4)が製品を構成する各部品の部品情報となる。各部品には形状情報が含まれる。ここで形状情報とは、三次元空間内に部品をモデリングする幾何学上の特徴である。相対位置の情報とは、製品を構成する複数部品の重心点の位置と、モデルを構成する各部品のフィチャー間の合致情報を示す情報である。
図4は、「製品情報」の一例を表すテーブルである。
この図では、最初に読み出すCAD情報Asm1についての3DCAD情報のモデル名(ファイル名)が“Asm1.sldasm”である。これは製造対象である製品自身であり、これが部品になることは無い。したがって部品番号としては一意の“0”が割り当てられる。
図3のCAD情報からも分かるとおり、この製品には3種4品の部品が必要になる。
この部品4つに対してそれぞれ一意の部品番号1ないし4が割り当てられる。
各部品を完成するのにも製造工程が必要となる。例えば図3(a)のPart1には4つのベンド及び2つの丸穴が設けられているが、これらを設けるのにもそれぞれに工程を要する。そこで、Part1の3DCAD情報である“Part1.sldprt”を6つの工程毎にデータベースの正規化を行う。これをPart2ないしPart3<1>、Part3<2>それぞれに対して行い工程の重複を排除する。
これらの個々の部品の情報には関連する3DCAD情報を格納するファイル名を格納する「3DCADモデル名」データフィールド及び個々の工程種類を判断する際に用いられる「3DCAD情報」データフィールドが含まれる。
このようにして製品情報抽出部120によって「製品情報」が抽出される。工程種類判断制御部130に送られ、ステップS200の処理に供される。
(ステップS200)
工程種類判断制御部130が、作業要因となる「製品情報」を工程種類の判断条件で工程毎に分類する。具体的には以下の通りである。
図5は、CAD情報と工程種類の対応関係を示す表である。この表は工程種類判断条件記憶部131に格納されている。
ここで、「工程種類」は製造現場の工程と対応しており、作業の種類である。また、「判断条件」とは「製品情報」の「3DCAD情報」に含まれる形状情報である。この「3DCAD情報」をキーとして「工程種類」を判断する。
例えば、穴あけ工程において、判断条件は丸穴であり、CAD情報に丸穴が含まれる部品が対象となるため、部品Part1とPart2を引き当てる。同じく、曲げ工程において、判断条件はベンド情報が有るか無いかであり、CAD情報にベンドが含まれる部品が対象となるため、部品Part1を引き当てる。組立工程において、全部品が対象となるため、Part1、Part2、Part3<1>、Part3<2>を引当てる。
この一連の処理を工程種類判断制御部130が実行する。
図4に示すCAD情報を図5に示す判断条件で工程種類に分類した結果の例を図6に示す。図6は工程種類判断制御部130が工程種別をキーとして図4の製品情報を工程種類で分類した「工程内容」を表すテーブルである。
この「工程内容」は図5で述べた「工程種類」ごとに図4の製品情報を分類したものである。この工程種類は図4の「3DCAD情報」をキーとして用いて導出されることは既に述べた。
工程種類判断制御部130が、この「工程内容」を作業順序生成部140に出力することでステップS200の処理が終了する。
(ステップS300)
工程種類判断制御部130から送られてきた「工程内容」に基づき作業順序生成部140が作業順序を生成する。
図7は、作業順序を自動生成するために参照、使用される工程順序計算条件の一例を示す概念図である。図7(a)は工程順序計算条件のテンプレートを、図7(b)は工程順序計算条件に対応したテーブルをそれぞれ表す。これらを使って工程順序計算条件について説明する。
工程順序計算条件は、「組立」「穴あけ」などの工程種類201、各工程で1回当りに作業する作業部品数202、各工程種類間の順序関係を矢印で表す工程順序203、各工程内の作業順序を決める部品ソート条件206、同じ階層に含まれる1つ以上の工程を枠で囲んだ階層204、階層関係において親工程と子階層207を矢印で表す階層接続205、で表す。工程間の階層関係とは、親工程の中に子階層の各工程が含まれることを意味する。工程順序計算条件で、一連の工程群を上位概念の親工程で代表させてまとめて扱うことが可能となる。
図7(b)は図7(a)のテンプレートを作業指示書自動生成システム100で処理可能なようにテーブル形式にしたものである。
ここで親工程とは現在の処理の対象を指し示す工程を含む一段上位階層の工程種類である。具体的には、工程が属する階層と階層接続で接続された接続もとの工程を表す。図に従って説明すると、「穴あけ」「曲げ」の属する子階層207は階層接続205によって、「組立」と関連付けされている。この「組立」が親工程に当たる。したがって「穴あけ」「曲げ」の双方の「親工程」に「組立」が入力されることとなる。
また子階層とは現在の処理の対象を指し示す工程に含まれる一段下位階層の工程種類の序列である。図7では、「穴あけ」「曲げ」の双方とも子階層は存在しない。したがって、「子階層」には「無し」が入力されている。一方、「組立」には階層接続205によって子階層207が関連付けられている。この子階層207の最上流工程である「穴あけ」が「組立」の「子階層」に入力される。
前工程とは同一階層内で現在の処理の対象を指し示す工程種類より順序が一つ前の工程である。図7では、「組立」「穴あけ」には同一階層内(階層204ならその階層内、子階層207ならその階層内)に上位の工程を有しない「最上流工程」である。したがって、これらの「前工程」には「無し」が入力される。一方「検査」「曲げ」は同一階層内に上位の工程を有する。したがって「検査」「曲げ」の「前工程」項目には、「組立」「穴あけ」がそれぞれ入力される。
次工程とは同一階層内で現在の処理の対象を指し示す工程種類より順序が一つ後の工程である。「前工程」の裏返しの意味であり、同一階層内に次の工程がある場合に、この項目が入力される。従って図7(b)では、「組立」「穴あけ」の「次工程」項目には「検査」「曲げ」がそれぞれ入る。一方「検査」「曲げ」の「次工程」項目には両者とも「無し」が入力されている。
工程順序とは同一階層内で製品を製造過程における、各作業の行う順序である。図7(b)の表上では階層接続205を有する場合には1)子階層を有する工程、2)子階層の最上位工程、3)子階層の最上位工程の「次工程」記載の工程…、n)子階層を有する工程の「次工程」、という形で「工程順序No.」が振られていくこととなる。
図8は、作業順序生成部140における作業順序の自動生成手順を示すフローチャートである。この図8を用いて、作業順序の自動生成の処理フローを説明する。
最初に、作業順序生成部140が工程種類判断制御部130で制御した「工程内容」の情報と工程順序計算条件記憶部141に記憶されている「工程順序計算条件」を読み込む。工程内容の工程名と工程順序計算条件の工程名を検索キーとして、同一の工程名を持つ工程内容のデータレコードと順序計算条件の設定条件のデータレコードとを統合したデータレコードを作成する(ステップS301)。
次に、この統合した各データレコードを工程順序計算条件の工程別に分類し、同一工程内の各データレコードを部品のソート条件で並べ替える(ステップS302)。
図9は、ステップS301とステップS302を経て統合した「工程内容」の一例を表すテーブルである。
この「工程内容」の統合の後に、「工程内容」から「初期設定」を検索する。「初期設定」は、工程順序計算条件情報から親工程がない最上階層を検索することで得られる。この最上階層の前工程が無い工程を検索する。
ここで「最上階層」とは最上位の階層であり、階層に含まれるすべての工程種類に親工程がない工程種類の序列である。図7で用いた「最上流工程」(同一階層内の最上流の工程)とは意味を異とする。
検索後、最上階層を工程(p)と設定する。なお、この「工程(p)」は現在の処理の対象を指し示すポインタである。この全ての工程(p)別の累積処理部品数x(p)を0、作業順序No.用のカウンタ(以下作業順序用カウンタ)iを0に初期化する(ステップS303)。
ステップS303における最上階層の検索後、工程(p)に子階層があるかの判断を行う(ステップS304)。工程(p)に子階層がある場合には(ステップS304:Yes)、工程(p)を子階層の最上流工程に更新する(ステップS305)。作業順序生成部140は、子階層がなくなるまでステップS304及びS305を繰り返す。
逆に工程(p)に子階層がない場合(ステップS304:No)、工程(p)の作業部品数n(p)を取得し、工程内の複数の工程内容に対して、部品のソート条件順に、作業部品数n(p)分の工程内容を検索し、作業順序用カウンタiを1増分する(ステップS306)。
ステップS307で工程(p)に次工程があるか否かの判断を行う(ステップS307)。
工程(p)に次工程がある場合(ステップS307:Yes)、工程(p)を次工程に更新し(ステップS308)、ステップS304に戻る。戻ったステップS304で工程(p)に子階層があるかの判断を行い、工程(p)に子階層がある場合には(ステップS304:Yes)、工程(p)を子階層の最上流工程に更新し、子階層がなくなるまでステップS304及びS305を繰り返す。
戻ったステップS304で工程(p)に子階層がないと判断した場合には(ステップS304:No)、工程(p)の作業部品数n(p)を取得し、工程内の複数の工程内容に対して、部品のソート条件順に、作業部品数n(p)分の工程内容を検索し、作業順序用カウンタiを1増分する(ステップS306)。このように、次工程に子階層が無くなるまで、ステップS304、S305、S306、S307を繰り返す。
工程(p)に次工程がない場合(ステップS307:No)、現在の工程(p)に作業順序を生成していない工程内容が残っているかの判断を行う(ステップS309)。残っている場合には(ステップS309:Yes)、工程(p)を維持したまま累積処理部品数x(p)に工程(p)の作業部品数n(p)を加算する(ステップS310)。
工程(p)の全ての工程内容に対して、作業順序を付けるまで、ステップS304、S305、S306、S307、S308、S309、S310を繰り返す。
工程内容が残っていない場合には(ステップS309:No)、作業順序生成部140はこの工程(p)が当該階層の最上流工程かを判断する(ステップS311)。
工程(p)が最上流工程ではない場合(ステップS311:No)、工程(p)を一つ前の工程に更新する(ステップS312)。その後ステップS309に戻り、工程(p)が最上流工程になるまで繰り返す。
工程(p)が最上流工程の場合(ステップS311:Yes)、作業順序生成部140は工程(p)に親工程があるかの判断を行う(ステップS313)。この判断は、作業順序生成部140が図7(b)のテーブルの「親工程」データフィールドを確認することで行う。
親工程がある場合(ステップS313:Yes)、工程(p)を親工程に更新する(ステップS314)。その後、作業順序生成部140は処理をステップS306に戻すこととなる。
親工程がない場合(ステップS313:No)、作業順序生成部140は「工程内容」を自動生成した「作業順序」で並べ替えて作業順序生成を終了する(ステップS315)。
図10は、このステップS315で生成された「作業順序」の一例のテーブルである。
なお、ステップS301で読み込まれる工程順序計算条件記憶部141に記憶されている「工程順序計算条件」は編集可能なようにするのが望ましい。図11は「工程順序計算条件」において、工程順序と各工程の部品ソート条件と、各工程の作業部品数と、工程間の階層関係を編集する画面の一例を示す図である。工程順序計算条件は、各製造現場のライン構成や各工程の製造能力を考慮して設定しており、製造現場によって異なる条件設定を行うことが必要となるため、このようなユーザによる編集画面を設けることが望ましい。
(ステップS400)
作業指示書式判断制御部150が「引当条件」及び「表示内容」に従って、各作業の表示内容を制御するのがステップS400である。まず、この「引当条件」及び「表示内容」について説明する。
図12は作業指示情報を自動生成するために、使用される「引当条件」と「表示内容」の一例を示すテーブルである。図12(a)は「引当条件」を、図12(b)は「表示内容」をそれぞれ示す。
「引当条件」は穴あけや曲げなどの工程情報と、対象となる「部署がA」などの属性情報で表す。書式の引当条件で、同一工程種類の書式を工程名で代表させてまとめて扱うことが可能となる。また、同じ工程種類において、工程番号などの工程情報と、部署などの部品属性情報によって、書式を区別して扱うことが可能となる。
次に、ステップS400の処理について説明する。図13は、作業指示書式判断制御部150による作業指示書の自動生成に関するフローチャートである。これを用いて、作業指示書式判断制御部150の処理を説明する。
まず、作業順序生成部140から送られた「作業順序」及び書式の引当条件を読み込む(ステップS601)。この際、作業順序生成部140から送られた「作業順序」に変えてあらためて用意した「作業順序」(過去使用したものをリユースしたもの等)を使用しても良い。
読み込み後、読み込んだ作業順序情報の「最初の作業」(「作業順序No.」が1であるもの)を検索する。作業順序現在の処理の対象を指し示すポインタW(i)を、この「最初の作業」に設定する。また作業順序指示用のカウンタ値iを1に初期化する(ステップS602)。なお、このiはステップS303のものとは別個独立のカウンタである。
その後、書式の初期設定として、ステップS601で読み込んだ書式の引当条件の「最初の書式」(「書式番号No.」が1であるもの)を検索する。そして現在の書式の引当条件を指し示すポインタF(f)をこの「最初の書式」を示すように設定する。合わせて書式の引当条件と組み合わせて書式の引当条件のポインタG(f)(g)を「最初の書式」の条件1に設定する。この際、書式番号のカウンタ値fと、引当条件のカウンタ値gを1に初期化する(ステップS603)。
初期化終了後、現在の書式の引当条件のポインタG(f)(g)で現在の作業ポインタW(i)に対応する書式F(f)の判断を行い対応する書式を抽出する(ステップS604)。この抽出した書式F(f)が最終書式であるかを判断する(ステップS605)。
最終書式で無い場合には(ステップS605:No)、書式番号のカウンタ値fを次の書式番号に更新すべくfに1を加算する。またこの加算後の書式番号のカウンタ値fを用いて書式の引当条件のポインタG(f)(g)を更新し(ステップS606)、ステップS604に戻る。最終書式になるまで、作業指示書式判断制御部150はステップS604、ステップS605、ステップS606を繰り返す。
最終書式の場合(ステップS605:Yes)、作業W(i)においてステップS604で抽出した書式が一つであるかの判断を行う(ステップS607)。対応する書式が一つで無い場合には(ステップS607:No)、引当条件のカウンタ値gを次の番号に更新すべく1加算する。これに伴いこの加算後の引当条件のカウンタ値gをもちいて書式の引当条件のポインタG(f)(g)を更新し(ステップS608)、ステップS604に戻る。対応する書式が一つだけになるまで、ステップS604、ステップS605、ステップS606、ステップS607、ステップS608を繰り返す。
対応する書式が一つの場合には(ステップS607:Yes)、引当てた書式の表示内容を読み込み、製品設計のCAD情報から抽出する作業指示情報の項目、表示内容を決定する(ステップS609)。
その後、作業W(i)が最終作業であるかの判断を行う(ステップS610)。最終作業で無い場合には(ステップS610:No)、作業順序指示用のカウンタ値iを1加算すると共に、加算後の作業順序指示用のカウンタ値iを用いて作業W(i)を更新する(ステップS611)。その後、作業指示書式判断制御部150はステップS603まで処理を戻す。
最終作業の場合には(ステップS610:Yes)、作業指示書式判断制御部150における全ての処理が終了する。
図14は作業指示書式判断制御部150における「統合表示内容」を表すテーブルである。図12(a)に示す「書式A」において、書式番号No.1の引当条件が「工程種類=穴あけ」である。したがって、「穴あけ」を検索キーとして図10に示す「作業順序」の書式判断を行うと、作業順序No.1とNo.3の書式が「書式A」となる。そこで、作業指示書式判断制御部150は図12(b)に示す書式Aの表示内容をCAD情報から抽出することとなる。
ここで図14の「作業順序」とは製品の製造過程における、各作業の行う順序である。全作業の通しの順序を振っているという点で図14の「作業順序No.」は図7の「工程順序No.」に対応している点注意すべきである。また、図14の「工程順序」とは上述した同一階層内の工程種類の順序関係である。
(ステップS500)
ステップS400において作成された「統合表示内容」は作業指示情報抽出部160に送られる。この作業指示情報抽出部160での処理を説明する。
「統合表示内容」を受けた作業指示情報抽出部160は、製品設計のCAD情報から作業指示情報となる部品情報の抽出を行い、各作業の作業対象となる部品のモデル名を検索キーとし、CAD情報での表示内容をコントロールする。ここで、まず製品を構成する全部品を非表示状態にする。次に、作業順序に従って、部品を表示し、作業指示用の斜視図を保存する。
図15に、図14に示す作業順序情報と、各作業の書式とその表示内容で、製品設計のCAD情報から抽出した分解図と組立図の例を示す。
図15(a)に作業順序No.5となる作業の分解図と組立図に対応するCAD情報の斜視図の例を示す。
図15(b)に作業順序No.6となる作業の分解図と組立図に対応するCAD情報の斜視図の例を示す。
図15(c)に作業順序No.7となる作業の分解図と組立図に対応するCAD情報の斜視図の例を示す。
図16は、図14に示す作業順序情報と各作業の書式、表示内容によって、製品設計のCAD情報から作業指示情報を抽出し、統合した結果を示すテーブルである。これを見ても分かるとおり、図14で「○」と表現されていた箇所について、具体的な項目(図15の各図面のファイル名、規格名など)を埋めていく作業となる。
(ステップS600)
作業指示書生成部170は、作業指示書式判断制御部150により制御した各作業の作業指示書式の表示内容と、作業指示情報抽出部160により各作業の画面イメージを保存した画像ファイルとを、書式の表示内容の項目名を検索キーに、書式レイアウト記憶部171に記憶されている書式レイアウトとの照合を行い、作業別に作業順序に従って作業指示書を一枚ずつ生成する。
図17は、作業指示書書式のレイアウトの例を示す図である。図17(a)に示す書式のレイアウトでは、工程名、作業指示文言、組立図、部品名称、材質表から構成する。ここで、シート3とする。図17(b)に示す書式のレイアウトは、上記工程名と、作業指示文言と、分解図と、組立図と、材質表とから構成する。ここで、シート2とする。
図18及び図19は、図16に示す作業指示情報と、図17に示す書式レイアウトを使って生成した工程別作業指示書の例を示す図である。
図18は作業順序No.5となる作業指示情報の作業指示書の一例を示す図である。
図19は作業順序No.6となる作業指示情報の作業指示書の一例を示す図である。
ここまで、各作業の作業対象が一部品の場合で説明したが、一作業に複数の部品が含まれている場合、各部品の属性情報により、部品の表示位置、内容を区別して出力することも可能である。
図20は、読み込んだ作業順序が作業毎に含まれる場合に、生成する作業指示書の例を示す図である。
図20(a)に、部品の属性で主部品と関連部品とを区別して出力した一例を示す。
図20(b)に、材質表の員数をキーに材質表の行を統合した一例を示す。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは言うまでもない。たとえば、本発明の実施の形態では、工程種類判断条件記憶部131、工程順序計算条件記憶部141、書式引当条件記憶部151、書式表示内容記憶部152、書式レイアウト記憶部171は別個独立の記載となっているが、これらは単一の記憶モジュール(例えばハ−ドディスクドライブ)であっても良い。また、作業指示書自動生成システム外に、この単一の記憶モジュールを設けることが可能なように外部インターフェースを有する形にしても良い。
本発明の説明に際しては、金属加工的な工作を要する3次元的な構造物の作成を例として説明した。しかし、それだけにはとどまらず、木工製品、皮革製品、被服といった労働集約的工程を通して作成されるものであって、部品及び作業内容の平準化が要求される他の分野への適用ももちろん可能である。
100…作業指示書自動生成システム、101…製品設計のCAD情報、
102…作業指示書、110…入力部、
120…製品情報抽出部、130…工程種類判断制御部、
131…工程種類の判断条件記憶部、140…作業順序生成部、
141…工程順序計算条件記憶部、150…作業指示書式判断制御部、
151…書式引当条件記憶部、152…書式表示内容記憶部、
160…作業指示情報抽出部、170…作業指示書生成部、
171…書式レイアウト記憶部、180…出力部。

Claims (7)

  1. 製作対象製品のCAD情報を入力する入力部と、出力手段に対して工程別作業指示書を出力するための出力部と、を有する作業指示書自動生成システムで動作する作業順序自動生成方法であって、
    作業指示書自動生成システムが入力されたCAD情報から作業要因となる製品情報を抽出する製品情報抽出ステップと、
    作業指示書自動生成システムが前記製品情報を、工程種類の判断条件で工程毎に分類し工程内容情報を生成する工程種類判断ステップと、
    作業指示書自動生成システムが前記工程内容情報を工程順序計算条件に従って作業順序情報を生成する作業順序生成ステップと、
    作業指示書自動生成システムが書式の引当条件及び書式の表示内容に従って前記作業順序情報内の各作業の表示内容を統合し統合表示内容情報を生成する作業指示書式判断制御ステップと、
    作業指示書自動生成システムが前記CAD情報から前記統合表示内容情報に関連する作業指示情報を抽出する作業指示情報抽出ステップと、
    作業指示書自動生成システムが書式レイアウトに基づき、前記作業指示情報及び前記統合表示内容情報から前記出力手段に対応した工程別作業指示書データを生成する作業指示書データ生成ステップと、
    前記出力部を介して前記工程別作業指示書データを前記出力手段に出力する作業指示書出力ステップと、を有することを特徴とする作業順序自動生成方法。
  2. 請求項1に記載の作業順序自動生成方法において、前記製品情報には製品に含まれる個々の部品に関わる3DCADモデルへのアクセス情報及び工程種類を判断する際に用いられる情報が含まれることを特徴とする作業順序自動生成方法。
  3. 請求項2に記載の作業順序自動生成方法において、前記工程内容情報は前記製品情報に含まれる情報に加え、前記工程種類を判断する際に用いられる情報を元に導出された工程種類に関する情報が含まれることを特徴とする作業順序自動生成方法。
  4. 請求項3に記載の作業順序自動生成方法において、前記作業順序情報は前記工程内容情報に含まれる情報に加え、親工程、子階層、前工程、後工程に関する情報が含まれることを特徴とする作業順序自動生成方法。
  5. 請求項1に記載の作業順序自動生成方法において、前記統合表示内容情報は書式の引当条件に関する情報を含むことを特徴とする作業順序自動生成方法。
  6. 請求項1に記載の作業順序自動生成方法において、前記作業指示情報は部品名、規格、モデル図などの情報であることを特徴とする作業順序自動生成方法。
  7. 製作対象製品のCAD情報を入力する入力部と、出力手段に対して工程別作業指示書を出力するための出力部と、を有する作業指示書自動生成システムであって、
    前記入力部から入力されたCAD情報から作業要因となる製品情報を抽出する製品情報抽出部と、
    前記製品情報を、工程種類の判断条件で工程毎に分類し工程内容情報を生成する工程種類判断部と、
    前記工程内容情報を工程順序計算条件に従って作業順序情報を生成する作業順序生成部と、
    書式の引当条件及び書式の表示内容に従って前記作業順序情報内の各作業の表示内容を統合し統合表示内容情報を生成する作業指示書式判断制御部と、
    前記CAD情報から前記統合表示内容情報に関連する作業指示情報を抽出する作業指示情報抽出部と、
    書式レイアウトに基づき、前記作業指示情報及び前記統合表示内容情報から前記出力手段に対応した工程別作業指示書データを生成する作業指示書データ生成部と、
    前記出力部を介して前記工程別作業指示書データを前記出力手段に出力する作業指示書出力部と、を有することを特徴とする作業指示書自動生成システム。
JP2009172944A 2008-10-21 2009-07-24 作業順序自動生成方法及び作業指示書自動生成システム Active JP5449902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172944A JP5449902B2 (ja) 2008-10-21 2009-07-24 作業順序自動生成方法及び作業指示書自動生成システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008270443 2008-10-21
JP2008270443 2008-10-21
JP2009172944A JP5449902B2 (ja) 2008-10-21 2009-07-24 作業順序自動生成方法及び作業指示書自動生成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010123105A true JP2010123105A (ja) 2010-06-03
JP5449902B2 JP5449902B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=42324363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009172944A Active JP5449902B2 (ja) 2008-10-21 2009-07-24 作業順序自動生成方法及び作業指示書自動生成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5449902B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090649A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Toshiba Corp 製造履歴記録システムおよび製造履歴記録方法
JP2012014569A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Hitachi Ltd 組立シーケンス生成システム、プログラム及び方法
WO2018088470A1 (ja) 2016-11-11 2018-05-17 日本電気株式会社 工程設計支援装置、工程設計支援方法、および、プログラム
JP2021140327A (ja) * 2020-03-03 2021-09-16 株式会社オービック 加工指示データ生成装置、加工指示データ生成方法および加工指示データ生成プログラム
JP7489941B2 (ja) 2021-05-12 2024-05-24 株式会社日立製作所 作業指示システム及び作業指示方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109685790A (zh) * 2018-12-24 2019-04-26 杭州澳星科技有限公司 一种基于gpu运算的真皮快速排料算法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06168006A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Pfu Ltd 混流生産システムおよびその運転方法
JPH06187402A (ja) * 1992-12-15 1994-07-08 Hitachi Ltd プリント板組立の作業指示画面定義方法
JP2002259500A (ja) * 2001-03-06 2002-09-13 Omron Corp 指図書作成装置及び作業支援システム
JP2002328716A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Komatsu Ltd 作業管理システム
JP2004005275A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Fujitsu Ltd 製造支援プログラム
WO2007091324A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Fujitsu Limited 作業指示書作成装置,作業指示書作成方法および作業指示書作成プログラム
JP2007233762A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Nissan Motor Co Ltd 金型製作工程の自動設定方法および自動設定装置
JP2009265710A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Hitachi Ltd 作業分割方法およびそのシステム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06168006A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Pfu Ltd 混流生産システムおよびその運転方法
JPH06187402A (ja) * 1992-12-15 1994-07-08 Hitachi Ltd プリント板組立の作業指示画面定義方法
JP2002259500A (ja) * 2001-03-06 2002-09-13 Omron Corp 指図書作成装置及び作業支援システム
JP2002328716A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Komatsu Ltd 作業管理システム
JP2004005275A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Fujitsu Ltd 製造支援プログラム
WO2007091324A1 (ja) * 2006-02-09 2007-08-16 Fujitsu Limited 作業指示書作成装置,作業指示書作成方法および作業指示書作成プログラム
JP2007233762A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Nissan Motor Co Ltd 金型製作工程の自動設定方法および自動設定装置
JP2009265710A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Hitachi Ltd 作業分割方法およびそのシステム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090649A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Toshiba Corp 製造履歴記録システムおよび製造履歴記録方法
JP2012014569A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Hitachi Ltd 組立シーケンス生成システム、プログラム及び方法
WO2018088470A1 (ja) 2016-11-11 2018-05-17 日本電気株式会社 工程設計支援装置、工程設計支援方法、および、プログラム
JP2021140327A (ja) * 2020-03-03 2021-09-16 株式会社オービック 加工指示データ生成装置、加工指示データ生成方法および加工指示データ生成プログラム
JP7348862B2 (ja) 2020-03-03 2023-09-21 株式会社オービック 加工指示データ生成装置、加工指示データ生成方法および加工指示データ生成プログラム
JP7489941B2 (ja) 2021-05-12 2024-05-24 株式会社日立製作所 作業指示システム及び作業指示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5449902B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4759580B2 (ja) プラント建設シミュレーションデータ作成方法及びそのシステム
JP5231946B2 (ja) 製造情報管理方法及び製造情報管理システム
JP5449902B2 (ja) 作業順序自動生成方法及び作業指示書自動生成システム
JP3241266B2 (ja) 3次元cadシステム
JP3458728B2 (ja) 構成部品データ管理装置および構成部品データ管理プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
CN106774170B (zh) 一种三维机加工艺的生成系统
JP2020095724A (ja) 機械加工製品をカスタマイズするシステムおよび方法
EP2216740A2 (en) Three-dimensional process planning
JP5866072B1 (ja) 共通パラメータインタフェース生成プログラムおよびパラメータ読込プログラム
JP2007280327A (ja) 部品構成表作成システムおよび部品構成表の作成・管理方法
JP3009134B2 (ja) 薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置と方法
CN111819564B (zh) 用于自动工作指令创建的方法和系统
JPWO2020053991A1 (ja) 製造システム設計支援装置
JP4084229B2 (ja) 製品データ管理システム及びプログラム
JP2004062707A (ja) 作業支援装置
JP6520029B2 (ja) 情報処理システム、生産ラインモデル生成方法、及びそのためのプログラム
JP4653344B2 (ja) プレハブ式建物用cadシステム
JP2004164585A (ja) 三次元配置調整cadの物量集計装置、物量集計プログラムおよび物量集計方法
JP4032306B2 (ja) 設計作業支援装置
JP3954412B2 (ja) 監視制御装置製作用データベース、監視制御装置のシステム構築方法及び監視制御装置のエンジニアリング方法
JP3695410B2 (ja) 生産技術の管理方法及びそのための装置
JPH04205169A (ja) 生産計画方法及び装置
JP4961640B2 (ja) 資材所要量計画処理方法,資材所要量計画処理システム,資材所要量計画処理プログラムおよびそのプログラムの記録媒体
JP4540386B2 (ja) 設計業務支援システム
JP3567784B2 (ja) 図面データ自動合成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5449902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150