JPH06168006A - 混流生産システムおよびその運転方法 - Google Patents

混流生産システムおよびその運転方法

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JPH06168006A
JPH06168006A JP31979592A JP31979592A JPH06168006A JP H06168006 A JPH06168006 A JP H06168006A JP 31979592 A JP31979592 A JP 31979592A JP 31979592 A JP31979592 A JP 31979592A JP H06168006 A JPH06168006 A JP H06168006A
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 混流生産システムおよびその運転方法に関し
作業変更指示に対し生産ラインバランスロスを最小とし
生産効率を向上する作業指示書を自動作成する。 【構成】 単一生産ライン上の組立、試験の各作業場
と、それらの作業場の各々に少なくとも1つ設けられる
複数のライン端末機(3)と、物と情報の流れを一致さ
せるため製品または製品を載せるパレットに付加されパ
レットが搬送されるときに製品毎の製造データを前記ラ
イン端末機(3)と通信し記憶する通信記憶ユニット
(4)と、予め作業内容、作業者、時間変化、標準流し
順序、製品の構成品および設備治工具等の各ファイルを
記憶部に格納し、生産管理システムからの生産指示を受
け、タクトを最小とする作業配分の演算を実行し、所定
の作業場のライン端末機(4)を介して作業指示書を出
力するラインホスト制御部(5)と、ラインホスト管理
用端末機(6)とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多品種の製品を1本の生
産ラインで生産する混流生産システムおよびその運転方
法に関し、特に生産ラインのタクトを最小とし生産効率
を向上させる作業指示書を自動作成する混流生産システ
ムおよびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に製品の生産ラインは、製品を組
み立てるのに必要な部品を供給し、組み立て製造し、組
み立て完了後の製品の性能を試験検査し、試験検査合格
品を梱包場へ流すまでの一連の作業工程からなる。製品
毎に生産ラインを設けて生産を行うと大量生産の場合は
好適であるが、多品種少量生産の場合は工場内のスペー
スおよび生産設備が増大し、少量生産の場合には作業者
のアイドリング時間が多く工場内のスペース、生産設備
および作業者に無駄が発生するという問題があり、この
問題を解決するために本願出願人は先に出願した発明、
すなわち多品種少量生産にフレキシブルに対応し複数種
類の製品を生産するために生産ラインの各工程における
作業者に必要な作業指示および生産ラインの各上流工程
で発生した不良に関する情報を自動的に提供し、かつ梱
包場へ発送する直前の作業場に試験成績書を自動的に提
供する混流生産システムおよびその運転方法を開発し
た。
【0003】このような混流生産システムにおいて、生
産ラインの各作業場における作業者等が一斉に所定の作
業工程を実行開始し終了するのに要する時間は各作業者
により異なり、各作業場におけるこの時間の最大時間、
すなわちタクト時間後にのみ生産ラインは次の作業工程
へ移ることができる。このタクト時間毎に次の工程へ移
って生産していくことをタクトを合わせるというが、従
来このタクトを合わせるために、各作業場での作業割り
振りの指示を手計算で試行錯誤により求め作業指示書を
作成し、その作業指示書により生産が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに作成した作業指示書に基づく生産ではタクトが合わ
ないことが多く作業者によっては無駄時間を発生し生産
効率が悪く、かつ作業指示書の作成に時間と労力を要す
るという問題がある。また、生産管理システムからの作
業変更指示に対して作業割り振りした作業指示書を迅速
に作成できないという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、生産ラインの
タクトを最小時間とするタクトに合わせ、生産効率を向
上させる作業指示書を自動的に作成し、生産管理システ
ムからの作業変更指示に対して作業割り振りした作業指
示書を迅速に作成する混流生産システムおよびその運転
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の混流生産
システムの基本構成図である。前記目的を達成する本発
明の混流生産システムは、単一生産ライン上で組立順に
配送された部品を組み立て作業し複数種類の製品を一つ
づつ組み立てる組立場1と、組立完了後の製品の性能お
よび品質を試験検査する試験場2と、組立場1および試
験場2の各々に少なくとも1つ設けられる複数のライン
端末機3と、物と情報の流れを一致させるため製品また
は製品を載せるパレットに付加され、前記生産ラインに
パレットが搬送されるときに前記製品毎の製造データを
前記ライン端末機3と通信し記憶する通信記憶ユニット
4と、組立場1、試験場2の各々の作業場において通信
記憶ユニット4の記憶データをライン端末機3を介して
読み取り、読み取ったデータに基づいて組立場1および
試験場2の各々の作業者に対する作業指示書をライン端
末機3に出力させ、試験合格品に対しては試験成績書を
最終試験場のライン端末機に出力させるラインホスト制
御部5と、マスタファイルメンテナンス、作業指示管
理、進捗管理、スケジュール編集、機歴管理等に係わる
データをラインホスト制御部5に直接入出力するライン
ホスト管理用端末機6と、からなる混流生産システムに
おいて、該混流生産システム5は、予め作業内容、作業
者、時間変化、標準流し順序、製品の構成品および設備
治工具等の各ファイルをその記憶部に格納し、生産管理
システムからの生産指示を受け、タクトを最小とする作
業配分の演算を実行し、各ライン端末機4を介して前記
作業指示書を出力するように構成する。
【0007】本発明の混流生産システムは、障害のあっ
た交換すべき製品に対しては障害内容のデータを入力を
し、障害と判断された障害部品のデータを入力し、該障
害部品を交換して障害を修復したときは前記障害部品の
データを取り消す障害端末機7をさらに備える。
【0008】本発明の混流生産システムにおいて、ライ
ンホスト制御部5が、ライン端末機4を介して出力する
タクトを最小とする作業指示書は、作業の開始日、機種
コード、製品の名称、生産台数、作業順序、所定の作業
工程の作業開始時刻を記したスケジュールファイルと、
各作業工程毎に何れの製品を何日何時に作業を開始し何
れの作業を実行するかを示す工程別作業ファイルと、か
ら作成される。
【0009】本発明の混流生産システムの運転方法は、
前記タクトを最小とするように前記混流生産システムを
運転する方法であって、下記の各段階から構成される。 (1)第1段階:前記混流生産システムにより所定の製
品を生産するための各作業に要する工数の総計である全
作業工数を、作業者の数に相当する工程数で除算して平
均値(A)を求める。 (2)第2段階: 各作業者の作業効率であるレーティ
ング(R)を補正し、作業者毎の作業工数の小計に前記
レーティングを乗算した値が前記平均値(A)とほぼ等
しくなるか又は小さくなるように、各作業を各作業者に
割り振る。 (3)第3段階: 該第2段階で割り振られなかった残
りの作業を前記各作業者に割り振り、前記作業者毎の作
業工数の小計に加算して得られた作業者毎の合計作業工
数が、各作業者共ほぼ等しくなるように配分する。
【0010】
【作用】本発明の混流生産システムにおいて、ラインホ
スト制御部5は、組立場1、試験場2に搬送される通信
記憶ユニット4に書き込まれたデータをライン端末機3
を介して読み取り、読み取ったデータに基づき組立場1
および試験場2の各々の作業者に対する作業指示書をラ
イン端末機3を介してライン端末機3の表示装置等によ
り出力させる。しかるに本発明の混流生産システムにお
いて、ラインホスト制御部5は、予め作業内容、作業
者、時間変化、標準流し順序、製品の構成品および設備
治工具等の各ファイルをラインホスト制御部5の記憶部
に格納し、生産管理システムからの生産指示を受け、タ
クトを最小とし生産ラインにおけるラインバランスロス
を最小とする作業配分の演算を実行し、前記作業指示書
を所定の作業場へ自動的にそのライン端末機3を介して
出力する。
【0011】
【実施例】図2は本発明の混流生産システムの実施例を
示す図である。図において、M1〜M6は製品を組み立
て作業する組立場であり、T1〜T14は組み立て完了
後の装機を試験検査する試験場である。ここで、装機と
は製品をなす全ての部品が組み立てられ最初の試験場T
1に搬送されるまでの組み立て完了までの部品の集合体
を意味する。組立場M1からM6においては装機1から
装機6がそれぞれ組み立てられる。組立場M1〜M6に
は製品の種類に応じて必要な部品が一時部品供給ステー
ション(図示せず)に蓄えられ、搬送車によって組み立
て順に組立場M1〜M6に配送される。部品の点数によ
り使用されない組立場もある。例えば組立場M1からM
4までで組立完了するときは組立場M5とM6は使用さ
れない。本実施例においては製品を載せるパレットに通
信記憶ユニット、すなわちデータキャリアであるIDカ
ード(図示せず)を装着し、このIDカードによりライ
ン端末機を介して製品を生産するに必要な情報をライン
ホスト制御部と送受信している。
【0012】図3はIDカードとラインホスト制御部と
の間のハードウェアを示す図である。図中、符号11は
光IDユニットと称するもので本発明におけるIDカー
ドのことである。このIDカード11は製品または製品
を載せるパレットに取り付けられ、一方各組立場および
各試験場には光ターミナル12が据えつけられている。
パレットが搬送されて来ると各組立場または各試験場に
備えられた光電スイッチ等でそれを検出しシーケンサ1
4により図示しないコンベアを停止し、組立または試験
の各作業を開始するが、その前にIDカード11と光タ
ーミナル12が通信してデータの読み書きが実行され
る。これらのデータの読み書きはラインホスト制御部1
6の制御により各部のライン端末機15を介して行わ
れ、光ターミナル12の送受信信号はコントロールユニ
ット13により増幅され、コントロールユニット13は
シーケンサ14を介しまたは直接ライン端末機15とR
S−232Cのインターフェースにより接続される。
【0013】以下図2に戻り、本発明の混流生産システ
ムの実施例を詳細に説明する。組立場M1におけるライ
ン端末機である装機仕掛端末は、キーボード入力または
バーコード読み取りにより機種に相当する生産品コード
をラインホスト制御部に送信し、ラインホスト制御部は
自身に格納される生産品コード、管理NO.および工程
NO.、作業開始時刻、作業終了時刻、試験パターン等
の後述するIDカードへのデータを装機仕掛端末を介し
てIDカードへ書き込み、装機仕掛端末に備えられたC
RTモニターまたはプリンターに組立作業指示書を出力
して作業者に知らせる。組立場M1における作業者はそ
の作業指示書に従って組み立て製品をM2へ送る搬送手
段すなわちコンベア(図示せず)を駆動開始する。
【0014】組立場M2〜M6において、それぞれのラ
イン端末機である装機端末は、各々の作業場に順次搬送
されたパレットのIDカードから生産品コード、管理N
O.等を読み取り、かつ装機を構成する部品の各個の機
種、号機、版数、製造年月を例えば各部品に添付したバ
ーコードから読み取ってそれらのデータをラインホスト
制御部に送信し、ラインホスト制御部は自身に格納され
る各組立場M2〜M6に対応した組立作業指示書をそれ
ぞれの装機端末に備えられたCRTモニターまたはプリ
ンターに出力して作業者に知らせる。作業者はこのよう
にして組み立て中の装機1〜6を順次次段の組立場へ送
る搬送手段すなわちコンベア(図示せず)を駆動開始し
最終的に試験場T1に装機6を搬送する。
【0015】試験場T1におけるライン端末機である入
試端末は、搬送されたパレットのIDカードから生産品
コード、管理NO.を読み取り、かつ製品を構成する部
品の各個の機種、号機、版数、製造年月を例えば各部品
に添付したバーコードを読み取ることによりラインホス
ト制御部に送信し、ラインホスト制御部は装機6に搭載
漏れが有ったか否かを確認後、例えば搭載漏れが有り等
の作業指示を入試端末に備えられたCRTモニターまた
はプリンターに出力して作業者に知らせる。さらに入試
端末は、IDカードに試験場T1における工程NO.、
作業開始時刻、作業終了時刻、障害の有無を示す判定結
果のデータを書き込む。次に作業者は装機6を試験場T
2へ送る搬送手段すなわちコンベア(図示せず)を駆動
開始する。
【0016】試験場T2におけるライン端末機は、搬送
されたパレットのIDカードから生産品コード、管理N
O.を読み取りラインホスト制御部に送信し、ラインホ
スト制御部は、ソフトキープ、すなわち製品のハードデ
ィスクにテストプログラムを書き込むか否かをチェック
し、ライン端末に備えられたCRTモニターまたはプリ
ンターに出力して作業者に知らせ、作業者はソフトキー
プが無しのときはそのまま次段の試験場T3へ搬送開始
し、ソフトキープ有りのときはソフトキープ棚に一時プ
ールして製品のハードディスクにテストプログラムを書
き込み後次段の試験場T3へ搬送開始する。
【0017】試験場T3におけるライン端末機は、搬送
されたパレットのIDカードから生産品コード、管理N
O.を読み取りラインホスト制御部に送信し、ラインホ
スト制御部は、装機6がリタイア(返品として修復工程
へ戻すこと)されるべきか否かをチェックし、ライン端
末に備えられたCRTモニターまたはプリンターに出力
して作業者に知らせ、作業者はリタイアと確認されたと
きは装機6をリタイア置場に置き、リタイアと確認され
なかったときは高温エージング/低温エージング装置の
設定条件の設定指示を確認し、その設定指示に従ってエ
ージング装置の設定、例えば電圧VL(5V弱)で2時
間、電圧VH(5V強)で12時間等のエージング中の
設定電圧に対するエージング時間、および装機の大き
さ、特に高さに応じたエージング装置の占有段数を設定
し次段の試験場T4へ向けて高温エージング内の搬送手
段を駆動開始する。
【0018】この占有段数は、高温エージング装置およ
び後段の常温エージング装置共に6段となっており、6
段分の搬送装置が設けられ、装機の高さによって1台の
装機で2段または3段が占有される。また、高温エージ
ング装置は往路と復路の搬送装置が設けられ、常温エー
ジング装置は往路のみの搬送装置が設けられている。こ
こでリタイアは試験場T3の他に試験場T4、T5、T
7、T14に同様に設けられている。
【0019】高温エージング装置の往路を出た試験場T
4におけるライン端末機は、搬送されたパレットのID
カードから生産品コード、管理NO.を読み取りライン
ホスト制御部に送信し、ラインホスト制御部はライン端
末機に備えられたCRTモニターまたはプリンターに出
力して装機6が自動電圧可変か否かを知らせ、作業者は
装機6が自動電圧可変であると確認されたときはそのま
ま、自動電圧可変でないと確認されたときは手動で電圧
設定変更を行い、高温エージング装置の復路を次段の試
験場T5へ向けて高温エージング内の搬送手段を駆動開
始する。
【0020】次に、高温エージング装置の復路を出たと
ころの試験場T5におけるライン端末機は、搬送された
パレットのIDカードから生産品コード、管理NO.を
読み取りラインホスト制御部に送信し、ラインホスト制
御部はライン端末に備えられたCRTモニターまたはプ
リンターに、その装機に対する常温すなわち室温のエー
ジング装置に対するエージング時間および前述同様占有
段数を出力して作業者に知らせ、作業者は常温エージン
グ装置のエージング時間および占有段数を設定し、常温
エージング装置内の搬送手段を駆動開始する。
【0021】常温エージング終了後試験場T10へ搬送
されると、試験場T10におけるライン端末機は搬送さ
れたパレットのIDカードから生産品コード、管理N
O.を読み取りラインホスト制御部に送信し、ラインホ
スト制御部はライン端末機に備えられたCRTモニター
またはプリンターに出力して作業者にその製品がソフト
キープ、すなわち基本ソフト(OS)の書き込みの有無
を知らせ、作業者はソフトキープ有りのときは書き込み
処理を実行後、ソフトキープ無しのときはそのまま試験
場T14へ搬送開始するよう梱包場への搬送手段を駆動
開始する。
【0022】次に試験場T14におけるライン端末機
は、搬送されたパレットのIDカードから生産品コー
ド、管理NO.を読み取りラインホスト制御部に送信
し、ラインホスト制御部は試験場T14のライン端末機
のプリンターに試験成績書を発行させる。また試済倉入
処理、すなわちラインホスト制御部から生産管理システ
ムへ組立検査完了報告の通知を送信する。さらに、ライ
ンホスト制御部は梱包場における梱包場ホスト制御部に
LAN経由で通信し、梱包場ホスト制御部の管理端末機
のプリンターまたはCRTモニターにより梱包に必要な
段ボールの準備をする等の梱包場への梱包作業指示を作
業者に知らせる。一方、試験場T14のライン端末機
は、IDカードに試験場T14の工程NO.、作業開始
時刻、作業終了時刻、障害の有無を示す判定結果のデー
タを書き込む。最後に、作業者は製品を梱包場へ送る搬
送手段すなわちコンベア(図示せず)を駆動開始する。
【0023】さらに、障害修復用の作業場付近に障害端
末機が設けられ、その障害端末機を介して障害のあった
交換すべき製品に対する障害内容のデータを入力し、障
害と判断された障害部品のデータを入力し、その障害部
品を交換して障害を修復したときは障害部品のデータを
取り消し入力する等の各操作を実行し品質管理を行う。
ラインホスト管理用端末機(図示せず)はマスタファイ
ルメンテナンス、作業指示管理、進捗管理、スケジュー
ル編集、機歴管理等に係わるデータを生産ラインと同一
の階にあるラインホスト制御部(図示せず)に直接入出
力するときに使用する。さらに、ラインホスト制御部
は、タクトを最小とする作業指示書を各ライン端末機を
介して出力する。
【0024】図4はIDカードのフォーマットを示す図
である。実施例で使用したIDカードは2Kバイトの記
憶容量で図示するように、22の各アドレスに32バイ
ト(ここでは1バイト4ビット)のメモリが割り当てら
れ、そのメモリマップはアドレス1に、固定、製品の生
産品コード、管理NO.、障害の有無、ラインアウトフ
ラグ、ラインイン、VH/VL選択、ラインアウト工
程、パレットリターン、再投入フラグ、NO.1キープ
フラグ、NO.2キープフラグ、VN,VL,VH自動
電源可変,アドレス2に、高温VHエージング時間、高
温VLエージング時間、常温エージング時間、段数切り
換え、予備のようにライン制御に関するデータが格納さ
れる。アドレス3から8までは装機1(組立場M1)か
ら装機6(組立場M6)までの、アドレス9から20ま
では入試(試験場T1)から試済(試験場T14)まで
の、各々の工程NO.、開始時刻、判定結果、終了時
刻、予備のデータが格納される。
【0025】ここで以下に上記メモリ内容について補足
説明する。固定はメモリ先頭番地を示すもので0に設定
され、製品の生産品コード、管理NO.はそれぞれ製品
の機種、号機を意味し、障害の有無は部品の欠品または
試験結果の異常の有無を意味し、ラインアウトフラグは
障害検出後最初に到達するリタイアまで製品の組立また
は試験を何もしないようにするための識別用データであ
り、ラインインは再投入を意味しリタイアの有無と何れ
の工程でリタイア指示が有ったかを示すためのデータで
ある。例えば00はリタイア無し、01は工程1でリタイア
指示有りを示す。VH/VL選択は試験場T4に設けら
れた自動電源可変装置にVHまたはVLの何れが設定さ
れているかを示すためのものであり、ラインアウト工程
はリタイアした工程を示し、パレットリターンはパレッ
トを先頭工程に戻すときに高温エージング装置を通過ま
たはバイパスの何れのコースで戻すかを示すデータであ
り、再投入フラグはその製品が再投入品か否かを示し、
NO.1キープフラグはテストプログラムをロードする
か否かを示し、NO.2キープフラグはハードディスク
にOS(基本プログラム)をロードするか否かを示し、
VN,VL,VH自動電源可変は製品に自動電圧可変を
行う機能が有るか否かを示す。
【0026】アドレス2における、高温VHエージング
時間、高温VLエージング時間、常温エージング時間
は、例えばデータ1230と記され12時間30分間エ
ージング設定することを意味し、段数切り換えは1段、
2段または3段に設定することを意味する。アドレス3
から22における、工程NO.は組立場M1からM6ま
たは試験場T1からT14を示すデータが示され、開始
時刻、終了時刻はそれぞれ何日、何時、何分、何秒と書
かれ、判定結果は障害結果の有無を示す。
【0027】このようにIDカードには製品毎のデータ
が記憶され、装機が生産ラインを搬送されるにつれて各
組立場、および試験場において読み書きされ、これらの
データを基にup-to-date(最新)かつ的確な作業指示が
でき、品質情報システムおよび生産管理システムと通信
により共有データを有することができ、品質管理および
生産管理に対する支援を可能とする。
【0028】これより、本発明の動作について以下に説
明するが、その前にラインホスト制御部おけるディスク
に格納される各種のファイルについて説明する。これら
のファイには予め作成するホスト管理用端末機によりメ
ンテナンスできる作業内容、作業者、時間変化および標
準流し順序の各ファイルと、入出庫に関する部材管理お
よび設備治工具等のラインホスト制御部おけるディスク
にロードする各ファイルと、生産管理システムから入力
される製品台数等の作業指示に関するファイルと、本発
明の混流生産システムにより最終的に作成される混流生
産ラインの生産効率を向上させるためのスケジュールフ
ァイルと工程別ファイルとがある。
【0029】図5はラインホスト制御部に格納される作
業内容のファイルの具体例を示す図である。生産する装
置の名称αに対し機種コード10451が、生産する装
置の名称βに対し機種コード74329がそれぞれ対応
し、各装置に対し生産ライン上における種々の作業が装
置の名称αに対しては作業名X1 〜X21で、装置の名称
βに対しては作業名X22〜X24〜でそれぞれ分類され、
各作業名に対して作業内容、組付部品、段取時間、作業
工数、作業順序および注意事項(図示せず)の各データ
がラインホスト制御部のディスクに格納される。また、
組付部品には部品の名称、部品の払出元および部品の数
量のデータが格納され、段取時間には準備に要する時間
と片付けに要する時間のデータが格納される。作業順序
には例えば装置の名称αについては作業名X1 〜X21
中で効率よく組み付ける順序の1〜18の数値データが
格納されている。同一数値が2以上あればそれらの作業
内容はどちらから順に行ってもよい。なお、段取時間お
よび作業工数の時間の単位は秒または分による。注意事
項には、例えば作業名X5 については「金具は左に寄せ
て止めること」、「作業名X15については「上カバーは
隙間なきこと」のような作業上必要な注意事項の記述の
データが格納される。作業内容のファイルはこのような
データベースとなっている。
【0030】図6はラインホスト制御部に格納されるフ
ァイルの具体例を示す図であり、(A)は作業者、
(B)は時間変化、(C)は標準渡し順序の各ファイル
を示す図である。図6の(A)は作業者に関するファイ
ルであり、作業者のID(識別)NO.、氏名およびレ
ーティングのデータが格納され、図6の(B)は時間変
化に関するファイルであり、作業効率のよい時間帯のデ
ータが格納され、図6の(C)は標準渡し順序のファイ
ルであり、機種コード毎に生産の優先順位を予め決定し
その優先順位を示す順序の数値データが格納される。な
お同一番号内の機種はどの順に生産してもよい。
【0031】図7はラインホスト制御部に格納されるフ
ァイルの具体例を示す図であり、(A)は設備治工具、
(B)は構成品、(C)は生産管理システムからの生産
指示の各ファイルを示す図である。図7の(A)は設備
治工具のファイルであり、試験工程に使用される治工具
の現在の在庫数量のデータを格納し、この数量は生産ラ
インに投入されるとき減算され生産ラインから回収され
るとき加算される。図7の(B)は構成品ファイルであ
り、図7の(B)は構成品のファイルを示し、装置αに
対する部品名称または設備治工具の何れか一方と、その
部品または設備治工具の数量が示される。どの装置にど
の設備治工具が何台使用されるかが示されている。図7
の(C)は生産管理システムから送信される生産指示に
ついてのファイルであり、生産指示に関するデータが示
され、生産の開始日、機種コード、装置の名称、台数お
よび完了予定日についてのデータが格納される。
【0032】図8はラインホスト制御部に格納されるフ
ァイルの具体例を示す図であり、(A)は工程別作業、
(B)は仕掛順序(スケジュール)の各ファイルを示す
図である。図8の(A)は工程別作業のファイルであ
り、各工程M1 、M2 、M3 についての装置名称、生産
の台数、作業開始日とその時刻、タクトピッチ(単位は
秒または分)および作業内容のデータが格納され、作業
内容には作業名X1 〜X 21のデータが格納される。な
お、タクトピッチの時間の単位は秒または分による。図
8の(B)は仕掛順序(スケジュール)のファイルであ
り、各装置に対する作業開始日、機種コード、生産台
数、生産の順序である仕掛順序および第一工程M1 の作
業開始時刻の各データが格納される。
【0033】上述のように、予め作業内容、作業者、時
間変化および標準流し順序の各ファイルを作成し、入出
庫に関する部材(製品の構成品)および設備治工具の各
ファイルをロードし、次に生産管理システムからの生産
指示を入力した後、下記の各ステップの処理を実行し、
最終的に工程別作業ファイルおよびスケジュールファイ
ルを作成する。
【0034】図9は最適ラインバランスとなる作業指示
書作成用フローチャートである。図中Sに続く数字はス
テップ番号を示す。予めラインホスト制御部におけるデ
ィスクにホスト管理用端末機によりメンテナンスできる
作業内容、作業者、時間変化および標準流し順序の各フ
ァイルと、構成品および設備治工具等の各ファイルをロ
ードする。また生産管理システムから製品台数等の生産
指示を受ける。これらのファイルの内容について以下に
説明する。 (ステップS1):組立部品が全て揃ったことをチェッ
クする面揃えが完了したか否かを判別しYESのときは
ステップS3へ移行しNOのときはステップS2へ移行
する。面揃えの完了の判別は、次工程で生産する製品に
関し製品の構成品ファイル(ラインホスト制御部におけ
るディスクに記憶される)に書かれた製品を構成する部
品の各数量のデータと、部材管理としてラインホスト制
御部におけるディスクに記憶される前記各部品の在庫数
量のデータとを比較して在庫数量が次工程で必要とする
製品を構成する各部品の数量と比較して行う。在庫数量
のデータは入庫時および出庫時に必ず更新される。
【0035】(ステップS2):面揃えエラーで続行す
るか否かを判別しYESのときはステップS3へ移行し
NOのときはステップS1へ戻る。これはホスト管理用
端末機のCRTをオペレータが見ながら判断し面揃えで
不足となった部品が後に取り付け可能のときはそのまま
生産を続行するよう指示する。 (ステップS3):生産管理システムからの生産指示を
読み取る。 (ステップS4):その生産指示のファイルが終了か否
かを判別しYESのときはステップS7へ移行し、NO
のときはステップS5へ移行する。 (ステップS5):機種コードにより標準流し順序を読
み取る。 (ステップS6):作業の開始日、機種コード、装置の
名称、生産台数、作業順序、所定の作業工程の作業開始
時刻を記したスケジュールファイルを作成(書き込み)
する。 (ステップS7):スケジュールファイルを流し順序で
ソートする。 上記ステップS3からステップS6までは、生産システ
ムからの指示に対して標準流し順序が設定される段階で
ある。
【0036】図10は図9に続くフローチャートであ
る。 (ステップS11):総作業数n個、全作業工数X分、
一作業工数Xn 分、工程数m個、第1の方法において
(全作業工数/工程数=X/m)=Ai1=Ai2=…=A
im分とし、第2の方法においてAi1=全作業工数×R1
/(R1 +R2 +…+Rm )分、Ai2=全作業工数×R
2 /(R1 +R2 +…+Rm )分、…、A im=全作業工
数×Rm /(R1 +R2 +…+Rm )分とする。工程毎
の工数Am分、架空工程の工数AF 分、レーティングR
および変数L、Jをそれぞれ設定する。X、Aim
m 、AF 、Lの各初期設定値は0、Jの初期設定値は
1である。 (ステップS12):Jとmを比較しJがmより大きい
ときはステップS16へ移行し、Jがmと等しいかまた
はJがmより小さいときはステップS13へ移行する。 (ステップS13):AJ とAimを比較してAJ がAim
より大きいときはステップS15へ移行し、AJ がAim
と等しいかまたはAJ がAimより小さいときはステップ
S14へ移行する。 (ステップS14):Lに1を加算しLのデータを更新
する。AJ にXL を加算しAJ のデータを更新する。 (ステップS15):Jに1を加算しJのデータ記憶部
を更新する。
【0037】(ステップS16):変数Lと総作業数n
を比較しLがnより大きいときはステップS21へ移行
し、Lがnと等しいかまたはLがnより小さいときはス
テップS17へ移行する。 (ステップS17):Lに1を加算しLのデータを更新
する。AF にXl を加算しAF のデータ記憶部を更新す
る。
【0038】図11は図10に続くフローチャートであ
る。架空工程の工数AF の要素をX l ,Xl+1,, n
と配分し生産ラインのタクトを最適とするため、生産ラ
インの各工程における作業時間のばらつきによるロス、
すなわちラインバランスロスの最小化を下記のように行
う。次に架空工程の工数AF の要素数n’をn−l+1
により求め、下記の数式(1)を計算しレーティングを
乗算した後の総作業工数Yを求める。 Y=A1 ×100/R1 +A2 ×100/R2 +…+A
m ×100/Rm+Xl +Xl+1 +…+Xn …(1) 平均値y=Y/m…(2) を計算し、各工程における平均値との差のバラツキを下
記の数式(3)により計算する。 ΔA1 =y−( A1 ×100/R1 +Xl ×Z11+Xl+1 ×Z12+… +Xn ×Z1n' ) , ΔA2 =y−( A2 ×100/R2 +Xl ×Z21+Xl+1 ×Z22+… +Xn ×Z2n' ) , ……, ΔAm =y−( Am ×100/Rm +Xl ×Zm1+Xl+1 ×Zm2+… +Xn ×Zmn' ) ……(3) 以下下記のフローを実行する。
【0039】(ステップS21):ラインバランスを決
定するための変数Op に予め求めた平均値yを設定す
る。 (ステップS22):マトリクスZ11からZmn' を全て
0とする。ここでZ11からZmn' は0または1の変数で
ある。 (ステップS23):変数ZLOOP1,1 においてLOOP1
1からmまで、変数Z LOOP2,2 においてLOOP2 が1から
mまで、……、変数ZLOOPn',n' においてLOOP n'が1か
らmまで、それぞれステップS24、ステップS25お
よびステップS26を実行しステップS22へ戻る。 (ステップS24):ΔA1 からΔAm を計算する。 (ステップS25):ΔA1 からΔAm の最小値の絶対
値とΔA1 からΔAmの最大値の絶対値とを加算した値
をLossのデータとしてセットする。 (ステップS26):Lossの値とOp の値を比較
し、Lossの値がOpの値と等しいかまたはOp の値
より小のときはステップS27へ移行し、Lossの値
がOp の値より大のときはステップS22へ戻る。
【0040】(ステップS27):変数Op にLoss
の値をセットする。 (ステップS28):LOOP1 における1からmの何れか
求められた値を変数Z op1 に記憶し、LOOP2 における1
からmの何れか求められた値を変数Zop2 に記憶し、…
…、LOOPn'における1からmの何れか求められた値を変
数Zopn'に記憶する。これにより何れの工程でZ11から
mn' が1とセットしたか否かが判断され、すなわち何
れの工程で何れの作業を行うか決定される。換言すれば
上述のマトリクスZ11からZmn' において何れが1で何
れが0であるかが決定される。
【0041】(ステップS29):各作業工程毎に何れ
の装置を何日何時に作業を開始し、何れの作業を実行す
るかを示す工程別作業ファイルを作成する。
【0042】図12は最適ラインバランス計算の第1方
法の具体例を示す図である。これは21の作業数(n=
21)で3つの工程(m=3)M1、M2、M3におい
てそれぞれレーティングR1 =110,R2 =80,R
3 =95の作業者が作業を行うときのラインバランスロ
スを最小とする計算例を示す。各作業工数X1,2, ,
21は図示のようであり、X1 からX6 までの総和A1
は62となりX7 を更に加えると80となり(全作業工
数/工程数)=Aim=213/3=71より大となるの
でX7 以降を次の作業者の作業工程とする。次に、X7
からX9 までの総和A2 は49となりX10を更に加える
と72となりAim=71より大となるのでX10以降を次
の作業者の作業工程とする。次に、X10からX14までの
総和A3は63となりX15を更に加えると72となりA
im=71より大となるのでX15以降X21までを3人の作
業者に割り振りする。各作業工程でレーティングを乗算
した値は図示のようにそれぞれ57、62、67であ
り、ラインバンスロスを最小とする作業配分は図示のよ
うに、各作業工程共に75となりラインバンスロスが0
であることが判る。
【0043】図13は最適ラインバランス計算の第2方
法の具体例を示す図である。これは21の作業数(n=
21)で3つの工程(m=3)M1、M2、M3におい
てそれぞれレーティングR1 =110,R2 =80,R
3 =95の作業者が作業を行うときのラインバランスロ
スを最小とする計算例を示す。各作業工数X1,2, ,
21は図示のようであり、各作業に要する工数の総計で
ある全作業工数は、X=213となる。この第2方法に
おいて、全作業工数の合計を各作業者のレーティングの
合計で除算し、各作業者のレーティングを乗算して各作
業者の目標配分工数を求めると、各作業者の目標配分工
数Aim(m=1〜3)は、 Ai1=213×110/(110+80+95)=8
2.2 Ai2=213× 80/(110+80+95)=5
9.8 Ai3=213× 95/(110+80+95)=71 となる。一方、X1 からX7 までの総和A1 は80とな
り、これにレーティングを乗算すると80×100/1
10=72.7となる。X8 以降を次の作業者の作業工
程とすると、X8 からX10までの総和A2 は54とな
り、これにレーティングを乗算すると54×100/8
0=67.5となる。X11以降を次の作業者の作業工程
とすると、X11からX19までの総和A3 は70となり、
これにレーティングを乗算すると70×100/95=
73.7となる。最後に、残りの工数を3人の作業者に
割り振りする。ここでは、X20=3、X 21=6をそれぞ
れM1 、M2 に配分しA1 ’=72.7+3=75.
7、A2 ’=67.5+6=73.5、A3 ’=73.
7を求める。したがって、ラインバンスロスを最小とす
る作業配分は図示のように、各作業工程共にそれぞれ7
5.7、73.5、73.7となりラインバンスロスが
小であることが判る。
【0044】図14は作業指示書のCRT画面の具体例
を示す図である。図は装機工程1、装機端末1における
CRTの表示画面をタクトに合わせて作業内容が時刻t
0、t1、t2、…、t5毎に変化する過程を示す。図
示しないが、装機工程2の作業内容は装機工程1の作業
を追いかけて、装機工程3の作業内容は装機工程2の作
業を追いかけて、それぞれ1タクト時間分遅れて表示さ
れる。図は装機名称αとβを順に組み立てる例を示し作
業内容の他に注意事項も表示され、作業内容がないとき
は準備に関するメッセージまたは作業終了の知らせ等が
表示される。
【0045】図15は障害情報のCRT画面の具体例を
示す図であり、(A)は障害データを入力する例、
(B)は障害の現象のエラーコードを入力する例を示す
図である。図15の(A)において、作業者は表示画面
を見ながら障害端末のキーボードから試験工程が基本工
程のときは00、エージング工程のときは01、最終工
程のときは02を入力する。同様に温度条件、電圧条
件、衝撃に対しても該当するコード番号を入力する。図
15の(B)において、作業者は同様に表示画面を見な
がら障害端末のキーボードから障害現象のエラーコード
を入力する。
【0046】図16は障害情報のCRT画面の具体例を
示す図であり、(A)は製品内の障害品を示す図、
(B)は障害品を良品に交換した後の製品の部品リスト
を示す図である。図16の(A)はNO.6の装置ユニ
ット名の3.5インチのフロッピーディスクが不良と判
定された例を表示し、障害端末のキーボード入力により
06と指定入力するとNO.06のデータがラインホス
ト制御部のディスクから削除される。図16の(B)は
NO.06に新しい装機ユニットを交換し修理完了した
後に交換した装機ユニットの版数、号機を障害端末のキ
ーボードより入力したときの表示画面を示す。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の混流生産シ
ステムおよびその運転方法によれば、生産管理システム
からの作業変更指示に対して生産ラインのタクトバラン
スロスを最小時間とし生産効率を向上させる作業指示
書、すなわちスケジュールファイルおよび工程別作業フ
ァイルを迅速に自動的に作成するシステムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混流生産システムの基本構成図であ
る。
【図2】本発明の混流生産システムの実施例を示す図で
ある。
【図3】IDカードとラインホスト制御部との間のハー
ドウェアを示す図である。
【図4】IDカードのフォーマットを示す図である。
【図5】ラインホスト制御部に格納される作業内容のフ
ァイルの具体例を示す図である。
【図6】ラインホスト制御部に格納されるファイルの具
体例を示す図であり、(A)は作業者、(B)は時間変
化、(C)は標準渡し順序の各ファイルを示す図であ
る。
【図7】ラインホスト制御部に格納されるファイルの具
体例を示す図であり、(A)は設備治工具、(B)は構
成品、(C)は生産管理システムからの生産指示の各フ
ァイルを示す図である。
【図8】ラインホスト制御部に格納されるファイルの具
体例を示す図であり、(A)は工程別作業、(B)は仕
掛順序(スケジュール)各ファイルを示す図である。
【図9】最適ラインバランスとなる作業指示書作成用フ
ローチャートである。
【図10】図9に続くフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】最適ラインバランス計算の第1方法の具体例
を示す図である。
【図13】最適ラインバランス計算の第2方法の具体例
を示す図である。
【図14】作業指示書のCRT画面の具体例を示す図で
ある。
【図15】図14は障害情報のCRT画面の具体例を示
す図であり、(A)は障害データを入力する例、(B)
は障害の現象のエラーコードを入力する例を示す。
【図16】障害情報のCRT画面の具体例を示す図であ
り、(A)は製品内の障害品を示す図、(B)は障害品
を良品に交換した後の製品の部品リストを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…組立場 2…試験場 3…ライン端末機 4…通信記憶ユニット 5…ラインホスト制御部 6…ホスト管理用端末機 7…障害端末機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 和幸 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 石山 保明 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一生産ライン上で組立順に配送された
    部品を組み立て作業し複数種類の製品を一つづつ組み立
    てる組立場(1)と、組立完了後の製品の性能および品
    質を試験検査する試験場(2)と、前記組立場(1)お
    よび前記試験場(2)の各々に少なくとも1つ設けられ
    る複数のライン端末機(3)と、物と情報の流れを一致
    させるため製品または製品を載せるパレットに付加さ
    れ、前記生産ラインにパレットが搬送されるときに前記
    製品毎の製造データを前記ライン端末機(3)と通信し
    記憶する通信記憶ユニット(4)と、前記組立場
    (1)、前記試験場(2)の各々の作業場において前記
    通信記憶ユニット(4)の記憶データを前記ライン端末
    機(3)を介して読み取り、読み取ったデータに基づい
    て前記組立場(1)および前記試験場(2)の各々の作
    業者に対する作業指示書を前記ライン端末機(3)に出
    力させ、試験合格品に対しては試験成績書を最終試験場
    の前記ライン端末機(3)に出力させるラインホスト制
    御部(5)と、マスタファイルメンテナンス、作業指示
    管理、進捗管理、スケジュール編集、機歴管理等に係わ
    るデータを前記ラインホスト制御部(5)に直接入出力
    するラインホスト管理用端末機(6)と、からなる混流
    生産システムにおいて、 前記ラインホスト制御部(5)は、予め作業内容、作業
    者、時間変化、標準流し順序、製品の構成品および設備
    治工具等の各ファイルをその記憶部に格納し、生産管理
    システムからの生産指示を受け、タクトを最小とする作
    業配分の演算を実行し、各前記ライン端末機(4)を介
    して前記作業指示書を出力することを特徴とする混流生
    産システム。
  2. 【請求項2】 前記混流生産システムは、障害のあった
    交換すべき製品に対しては障害内容のデータを入力を
    し、障害と判断された障害部品のデータを入力し、該障
    害部品を交換して障害を修復したときは前記障害部品の
    データを取り消す障害端末機(7)をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の混流生産システム。
  3. 【請求項3】 前記ラインホスト制御部(5)が、前記
    ライン端末機(4)を介して出力するタクトを最小とす
    る作業指示書は、 作業の開始日、機種コード、製品の名称、生産台数、作
    業順序、所定の作業工程の作業開始時刻を記したスケジ
    ュールファイルと、 各作業工程毎に何れの製品を何日何時に作業を開始し何
    れの作業を実行するかを示す工程別作業ファイルと、か
    ら作成されることを特徴とする請求項1に記載の混流生
    産システム。
  4. 【請求項4】 前記タクトを最小とするように前記混流
    生産システムを運転する方法であって、 前記混流生産システムにより所定の製品を生産するため
    の各作業に要する工数の総計である全作業工数を、作業
    者の数に相当する工程数で除算して平均値を求める第1
    段階と、 前記平均値とほぼ等しくなるか又は小さくなるように、
    各作業を各作業者に割り振った作業者毎の作業工数の小
    計に各作業者の作業効率であるレーティング(R)を乗
    算する第2段階と、からなることを特徴とする混流生産
    システムの運転方法。
  5. 【請求項5】 前記タクトを最小とするように前記混流
    生産システムを運転する方法であって、 前記全作業工数の合計を各作業者の前記レーティングの
    合計で除算し、各作業者のレーティングを乗算し、各作
    業者の目標配分工数を求める第1’段階と、 各作業者に作業を前記目標配分工数とほぼ等しくなる
    か、または小さくなるように、割り振る第2’段階と、
    からなることを特徴とする混流生産システムの運転方
    法。
  6. 【請求項6】 前記タクトを最小とするように前記混流
    生産システムを運転する方法であって、 前記割り振られなかった残りの作業を前記各作業者に割
    り振り、前記作業者毎の作業工数の小計に加算して得ら
    れた作業者毎の合計作業工数が、各作業者共ほぼ等しく
    なるように配分する第3段階、をさらに備えることを特
    徴とする請求項4または5に記載の混流生産システムの
    運転方法。
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