JP2010122183A - 物体検出装置および情報取得装置 - Google Patents

物体検出装置および情報取得装置 Download PDF

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Abstract


【課題】目標領域に投射された光を適正に受光でき、よって、目標領域の情報を精度よく取得できる情報取得装置およびこれを搭載する物体検出装置を提供する。
【解決手段】情報取得装置1は、所定波長帯域の光を出射するレーザ光源11と、レーザ光源11からの光を目標領域に向けて投射する投射レンズ12と、目標領域から反射された反射光を受光して信号を出力するCMOSイメージセンサ16と、反射光をCMOSイメージセンサ16へと導く撮像レンズ14と、レーザ光源11からの光を透過させるためのフィルタ15を具備し、さらに、フィルタ15を傾けるアクチュエータ50を有する。フィルタ制御回路26は、透過波長帯域がレーザ光源11からの光の波長帯域に近づくよう、フィルタ15を傾ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、目標領域に光を投写したときの反射光の状態に基づいて目標領域内の物体を検出する物体検出装置およびこれに用い好適な情報取得装置に関する。
従来、光を用いた物体検出装置が種々の分野で開発されている。たとえば、車載用のレーザレーダでは、車両前方からレーザ光が投射され、そのときの反射光の有無に基づいて車両前方に物体が存在するかが判別される。また、レーザ光の投射タイミングと反射光の受光タイミングに基づいて、物体までの距離が検出される。この他、業務用ゲーム機やセキュリティシステム等においても、赤外光を用いた物体検出装置が搭載され、人またはそのジェスチャ等の検出が行われる。
特開2008−70157号公報
かかる物体検出装置では、レーザ光源やLED(Light Emitting Device)から、予め決められた波長帯域の光が目標領域に投射される。この場合、当該波長帯域の光のみをPSD(Position Sensitive Detector)やCMOSイメージセンサ等の受光素子に導くフィルタを配することにより、物体検出の精度が高められる。
特に、物体検出装置が屋外で用いられる場合には、太陽光による検出精度の劣化が起こり得る。図17は、太陽光の周波数スペクトルを示す図である。地上における太陽光の約4割が赤外波長帯域となっている。よって、物体検出に赤外光を用いる場合にも、太陽光を適正にカットする必要がある。
この場合、たとえば、光源として狭帯域のレーザ光源を用い、フィルタとして当該帯域を透過帯域とする狭帯域フィルタを用いることができる。しかし、こうしても、出射波長帯域にはレーザ光源毎に公差があるため、フィルタの透過帯域をレーザ光源の透過帯域に完全に整合させることはできない。また、レーザ光の出射波長帯域は発光部の温度変化に伴って変化するため、使用状況に応じて、レーザ光の出射波長帯域とフィルタの透過帯域との間にずれが起こり得る。
本発明は、かかる問題を解消するためになされたものであり、目標領域に投射された光を適正に受光でき、よって、目標領域の情報を精度よく取得できる情報取得装置およびこれを搭載する物体検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、物体検出装置に関する。本態様に係る物体検出装置は、光を用いて目標領域の情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部にて取得された情報をもとに目標領域の物体を検出する検出部とを有する。ここで、前記情報取得部は、所定波長帯域の光を出射する光源と、前記光源からの光を目標領域に向けて投射する投射光学系と、前記目標領域から反射された反射光を受光して信号を出力する受光素子と、前記反射光を前記受光素子へと導く受光光学系とを備える。そして、前記受光光学系は、前記光源からの光を透過させるためのフィルタを具備し、このフィルタは、透過波長帯域が前記光源からの光の前記波長帯域に近づくよう、前記反射光の進行方向に対して傾けられている。
本態様に係る物体検出装置によれば、フィルタの透過波長帯域を光源からの光の波長帯域に近づけることができ、よって、目標領域からの反射光を適正に受光素子に導くことができる。光束に対してフィルタを傾けると、その傾き角に応じてフィルタの透過波長帯域が変化する。本発明は、かかるフィルタの特性・作用を利用して為されたものである。本発明によれば、光源からの光の波長帯域に公差が生じても、反射光の進行方向に対するフィルタの傾きを調整するとの簡易な構成により、フィルタの透過波長帯域を光源からの光の波長帯域に近づけることができ、これにより、目標領域からの反射光を受光素子に適正に導くことができる。
本態様に係る物体検出装置において、前記情報取得部は、前記反射光に対する前記フィルタの傾きを変化させるフィルタアクチュエータを備える構成とされ得る。こうすると、フィルタの傾き角を容易に調節することができる。
この場合、物体検出装置は、前記受光素子からの信号が最良となるよう前記フィルタアクチュエータを介して前記フィルタの傾きを制御するフィルタ制御部を備える構成とされ得る。こうすると、温度変化によって光源からの光の波長帯域が変化しても、フィルタの透過波長帯域が適正となるように、フィルタの傾きを動的に調節することができる。
なお、この構成において、「前記受光素子からの信号が最良となるよう…制御する」とは、受光素子からの信号を直接モニタしてフィルタの傾きを制御する方法の他、たとえば、光源の温度を検出し、検出した温度に対する最良の傾き(受光素子からの信号が最良となる傾き)を予測して、この傾きにフィルタを設定する方法等を広く含むものである。
なお、このようにフィルタの傾き角が変化すると、これに伴い、反射光に対するフィルタの屈折作用が変化するため、フィルタを透過した後の反射光の光路が変化する。このように反射光の光路が変化すると、これに伴い、受光素子上における反射光の受光位置が変化し、このために物体の検出精度が低下するとの問題が起こり得る。
よって、このようにフィルタの傾きを動的に変化させる場合には、受光素子上における反射光の位置ずれを補償する補償部をさらに備える構成とするのが好ましい。
ここで、この補償部は、前記反射光の光路変化を補正するための光学部材と、前記フィルタの傾きに応じて前記光学部材を駆動する部材駆動部とを備える構成とされ得る。
あるいは、この補償部は、前記受光光学系に含まれたレンズを当該レンズの光軸に垂直な方向に変位させるレンズアクチュエータと、前記フィルタの傾きに応じて前記レンズアクチュエータを駆動するレンズ駆動部とを備える構成とされ得る。
さらには、この前記補償部は、前記受光素子を受光面に平行な方向に変位させる受光素子アクチュエータと、前記フィルタの傾きに応じて前記受光素子アクチュエータを駆動する受光素子駆動部とを備える構成とされ得る。
なお、これら補償部の構成例は、何れも、反射光の光路と受光素子との間の相対的な位置ずれを物理的に補正しようとするものである。この他、前記補償部は、前記受光素子からの信号により検出される前記反射光の受光位置を前記フィルタの傾きに応じて補正する補正回路を備える構成とすることもできる。こうすると、部品点数の増加を抑制でき、物体検出装置の構成を簡素化することができる。
本発明の第2の態様は、情報取得装置に関する。この態様に係る情報取得装置は、上記第1の態様に係る情報取得部を有する。よって、上記第1の態様と同様の効果を奏することができる。
以上のとおり本発明によれば、目標領域に投射された光を適正に受光素子に導くことができ、よって、目標領域の情報を精度よく取得できる情報取得装置およびこれを搭載する物体検出装置を提供することができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
<実施形態1>
まず、図1に本実施の形態に係る物体検出装置の概略構成を示す。図示の如く、物体検出装置は、情報取得装置1と、情報処理装置2とを備えている。テレビ3は、情報処理装置2からの信号によって制御される。
情報取得装置1は、目標領域全体に赤外光を投射し、その反射光をCMOSイメージセンサにて受光することにより、目標領域にある物体各部の距離(以下、「3次元距離情報」という)を取得する。取得された3次元距離情報は、ケーブル4を介して情報処理装置2に送られる。
情報処理装置2は、たとえば、テレビ制御用のコントローラやゲーム機、パーソナルコンピュータ等である。情報処理装置2は、情報取得装置1から受信した3次元距離情報に基づき、目標領域における物体を検出し、検出結果に基づきテレビ3を制御する。
たとえば、情報処理装置2は、受信した3次元距離情報に基づき人を検出するとともに、3次元距離情報の変化から、その人の動きを検出する。たとえば、情報処理装置2がテレビ制御用のコントローラである場合、情報処理装置2には、受信した3次元距離情報からその人のジャスチャーを検出するとともに、ジェスチャに応じてテレビ3に制御信号を出力するアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、ユーザは、テレビ3を見ながら所定のジェスチャをすることにより、チャンネル切り替えやボリュームのUp/Down等、所定の機能をテレビ3に実行させることができる。
また、たとえば、情報処理装置2がゲーム機である場合、情報処理装置2には、受信した3次元距離情報からその人の動きを検出するとともに、検出した動きに応じてテレビ画面上のキャラクタを動作させ、ゲームの対戦状況を変化させるアプリケーションプログラムがインストールされている。この場合、ユーザは、テレビ3を見ながら所定の動きをすることにより、自身がテレビ画面上のキャラクタとしてゲームの対戦を行う臨場感を味わうことができる。
図2は、情報取得装置1と情報処理装置2の構成を示す図である。
情報取得装置1は、光学部の構成として、レーザ光源11と、投射レンズ12と、アパーチャ13と、撮像レンズ14と、フィルタ15と、CMOSイメージセンサ16とを備えている。また、回路部の構成として、CPU(Central Processing Unit)21と、レーザ駆動回路22と、撮像信号処理回路23と、入出力回路24と、メモリ25を備えている。
レーザ光源11は、波長800nm程度の狭波長帯域のレーザ光を出力する。投射レンズ12は、レーザ光源11から出射されたレーザ光を目標領域全体に広げて投射する。目標領域からにより反射されたレーザ光は、アパーチャ13を介して撮像レンズ14に入射する。アパーチャ13は、撮像レンズ14のFナンバーに合うように、外部からの光に絞りを掛ける。撮像レンズ14は、アパーチャ13を介して入射された光をCMOSイメージセンサ16上に集光する。
フィルタ15は、レーザ光源11の出射波長帯域に略整合する波長帯域の光を透過しその他の波長帯域をカットするバンドパスフィルタである。フィルタ15は、ファブリペローフィルタ等の誘電体膜干渉型フィルタからなっている。フィルタ15は、後述の如く、同図Z軸に垂直な方向からY−Z平面に平行な方向に所定角度だけ傾けられて配置されている。なお、フィルタ15の形状は、所定の厚みを有する平行平板形状となっている。
CMOSイメージセンサ16は、撮像レンズ14にて集光された光を受光して、画素毎に、受光光量に応じた信号(電荷)を撮像信号処理回路23に出力する。ここで、CMOSイメージセンサ16は、各画素における受光から高レスポンスでその画素の信号(電荷)を撮像信号処理回路23に出力できるよう、信号の出力速度が高速化されている。
CPU21は、メモリ25に格納された制御プログラムに従って各部を制御する。かかる制御プログラムによって、CPU21には、3次元距離情報を生成するための3次元距離演算部21aの機能が付与される。
レーザ駆動回路22は、CPU21からの制御信号に応じてレーザ光源11を駆動する。ここで、レーザ駆動回路22は、所定の変調方式に従ってレーザ光源11を駆動する。これにより、レーザ光源11からは、固有の変調パターンを持つレーザ光が出射される。
撮像信号処理回路23は、CMOSイメージセンサ16を制御して、CMOSイメージセンサ16で生成された各画素の信号(電荷)をライン毎に順次取り込む。そして、取り込んだ電荷を順次信号としてCPU21に出力する。CPU21は、撮像信号処理回路23から供給される信号をもとに、情報取得装置1から各画素位置までの距離を、3次元距離演算部21aによる処理によって算出する。このとき、CPU21は、各画素位置の信号が、レーザ駆動回路22におけるレーザ光の変調方式と同様に変調されているかを判定し、同様に変調されている場合にのみ、この信号を、3次元距離の算出に用いる。
入出力回路24は、情報処理装置2とのデータ通信を制御する。
情報処理装置2は、CPU31と、入出力回路32と、メモリ33を備えている。なお、情報処理装置2には、同図に示す構成の他、テレビ3との通信を行うための構成や、CD−ROM等の外部メモリに格納された情報を読み取ってメモリ33にインストールするためのドライブ装置等が配されるが、便宜上、これら周辺回路の構成は図示省略されている。
CPU31は、メモリ33に格納された制御プログラム(アプリケーションプログラム)に従って各部を制御する。かかる制御プログラムによって、CPU31には、画像中の物体を検出するための物体検出部31aの機能が付与される。かかる制御プログラムは、たとえば、図示しないドライブ装置によってCD−ROMから読み取られ、メモリ33にインストールされる。
たとえば、制御プログラムがゲームプログラムである場合、物体検出部31aは、情報取得装置1から供給される3次元距離情報から画像中の人およびその動きを検出する。そして、検出された動きに応じてテレビ画面上のキャラクタを動作させるための処理が制御プログラムにより実行される。
また、制御プログラムがテレビ3の機能を制御するためのプログラムである場合、物体検出部31aは、情報取得装置1から供給される3次元距離情報から画像中の人およびその動き(ジェスチャ)を検出する。そして、検出された動き(ジェスチャ)に応じて、テレビ1の機能(チャンネル切り替えやボリューム調整、等)を制御するための処理が制御プログラムにより実行される。
入出力回路32は、情報取得装置1とのデータ通信を制御する。
図3は、3次元距離演算部21aにおける処理を説明する図である。
情報処理装置2からの指令に応じて情報取得装置1における情報取得処理が起動されると、レーザ光源11から目標領域に向かって固有の変調パターンでレーザ光が投射される。このとき、同図にように目標領域に人(M)がいると、レーザ光は人(M)により反射され、撮像レンズ14を介してCMOSイメージセンサ16に入射される。こうして、人(M)の像がCMOSイメージセンサ16に投影される。
このとき、レーザ光源11からのレーザ光のうち、人(M)の位置Poに当たった光は、CMOSイメージセンサ16上の画素Ppの位置に入射する。したがって、レーザ光源11における変調レーザ光の出射タイミングと、画素Ppにおける当該変調レーザ光の受光タイミングの時間差をΔtとすると、情報取得装置1から人(M)の位置Poまでの距離Dpは、
Dp=C×Δt(C:光速) …(1)
で求められる。人(M)のその他の位置の距離も同様に求められる。
3次元距離演算部21aは、レーザ駆動回路22に変調レーザ光の発光指令を行ってから、各画素における変調レーザ光の受光信号が撮像信号処理回路23から入力されるまでの時間差ΔTをもとに、各回路部におけるタイムラグおよびレーザ光源11とCMOSイメージセンサ16のレスポンスを考慮して、上記式(1)における時間差Δtを画素毎に求め、求めたΔtをもとに式(1)の演算を行って、情報取得装置1から人(M)の各位置までの距離を求める。このとき、目標領域内に人(M)以外に物や壁等があれば、これらについても同様に距離が求められる。
3次元距離演算部21aは、こうして求めた、目標領域内の各位置の距離を3次元距離情報として情報処理装置2に出力する。この場合、たとえば、人(M)が前後にまっすぐ手を動かすと、手の位置の距離が変化する3次元距離情報が順次情報処理装置2に出力される。情報処理装置2の物体検出部31aは、このように変化する3次元距離情報をもとに、人(M)の検出と、この人(M)が手を前後に動かす動作を行っていることの検出を行う。そして、CPU31は、この検出結果に基づいて、制御プログラムに規定された制御動作を行う。
次に、フィルタ15の傾き調整について説明する。図4は、フィルタを図2のY−Z平面に平行な方向に傾けたときに、図2のZ軸方向に進む光の透過率と波長との関係を示す図(シミュレーション結果)である。同図には、11個の関係曲線が示されている。図中、最も右の曲線は図2のZ軸に垂直となるようにフィルタを配置したときの関係曲線であり、最も左の曲線は図2のZ軸に垂直となる状態から図2のY−Z平面に平行な方向に20度傾けたときの関係曲線である。最も右の曲線から左に一つずつ移行する毎に、傾きが2度ずつ大きくなっている。
図示の如く、誘電体膜干渉型フィルタにおいては、光束に対するフィルタの傾き角を変化させることにより、フィルタの透過帯域を変化させることができる。よって、図2の構成において、レーザ光源11の出射波長帯域が所期の帯域からずれているような場合には、レーザ光源11の出射波長帯域に最も近づくように、フィルタ15の傾きを調整することで、目標領域からの変調レーザ光を適正にCMOSイメージセンサ16に導くことができる。
なお、フィルタ15の傾き角が20度程度であれば、フィルタ15の傾き方向をどのように設定しても、略同様に透過帯域を変化させることができる。図2の構成では、Y−Z平面に平行な方向にフィルタ15を傾けたが、X−Z平面に平行な方向にフィルタ15を傾けてもよく、あるいは、その他の方向にフィルタを傾けても良い。
図5は、アパーチャ13、撮像レンズ14、フィルタ15およびCMOSイメージセンサ16の部分のより詳細な構成を示す図である。
図5(a)において、41は、アパーチャ13と撮像レンズ14を保持する保持筒である。図示の如く、保持筒41は、底部が開放された中空の箱形状を有しており、内部に複数枚のレンズ群からなる撮像レンズ14を収容している。保持筒41の上部には、円形状の開口が形成され、この開口から外部に臨むようにアパーチャ13が保持筒41の上部に装着されている。
42は、フィルタ15を保持する保持枠である。保持枠15には中央に光を通過させるための開口が形成され、この開口を覆うようにして、保持枠42の上面にフィルタ15が装着される。保持枠42の上面には、フィルタ15が嵌め込まれる段部が形成されており、この段部が図5(a)のA−A’平面方向(同図矢印方向)に傾いている。よって、この段部に嵌め込まれてフィルタ15が保持枠42に装着されると、フィルタ15は保持枠42に対しA−A’平面方向に傾く。
43は、CMOSイメージセンサ16が装着された回路基板である。回路基板43には、CMOSイメージセンサ16の他、CMOSイメージセンサ16に関連する回路が配されている。
組み立て時には、同図(a)に示す如く、フィルタ15を保持する保持枠42が、CMOSイメージセンサ16を覆うようにして回路基板43に重ねられる。さらに、保持枠42の上に保持筒41が載せられる。同図(b)は、保持筒41、保持枠42および回路基板43が組み立てられた状態を示す図である。
本実施の形態では、段部の傾き角が異なる複数の保持枠42が予め準備される。そして、準備された保持枠42bの中から、レーザ光源11の出射波長帯域に最も近い透過波長帯域を与える傾き角の保持枠42が、フィルタ15を装着するための保持枠42として選択される。具体的には、レーザ光源11を点灯させて、レーザ光の波長帯域を計測器で計測する。そして、計測された波長帯域にもっとも適した傾きを与える保持枠42を選択する。
以上、本実施の形態によれば、フィルタ15の透過波長帯域をレーザ光源11の出射波長帯域に近づけることができるため、目標領域からの反射光を適正にCMOSイメージセンサ16に導くことができる。すなわち、レーザ光源11の出射波長帯域が所期の波長帯域からずれている場合にも、フィルタ15の傾きを調整することにより目標領域からの反射光をCMOSイメージセンサ16に適正に導くことができる。よって、本実施の形態によれば、3次元距離演算部21aにおいて3次元距離情報を精度よく求めることができ、結果、物体検出部31aにおける検出精度を高めることができる。
<実施形態2>
上記実施形態1では、複数の保持枠42の中からレーザ光源11の出射波長帯域に最も適した傾きを与える保持枠42を選択することにより、フィルタ15の傾きを調整するようにした。これに対し、本実施の形態は、フィルタ15の傾き状態を変化させるためのアクチュエータを別途配置し、このアクチュエータを駆動することにより、フィルタ15の傾きを調整するものである。
図6に、本実施の形態に係る情報取得装置1の構成を示す。本実施の形態では、図2の構成に比べ、フィルタ15をY−Z平面に平行な方向に傾斜させるためのアクチュエータ50と、このアクチュエータ50を駆動するためのフィルタ制御回路26が配されている。
図7は、アクチュエータ50の構成を示す図である。図7(a)を参照して、アクチュエータ50は、ベース51と、マグネット52a、52bと、ホルダ53と、コイル54と、軸55、56を備えている。
ベース51には、左右に壁部51a、51cが形成され、これら壁部51a、51cの内側の凹部51b、51dに、それぞれマグネット52a、52bが装着される。また、壁部51a、51cには、それぞれ、軸穴51e、51fが形成され、これら軸穴51e、51fに端部に抜け止めを有する軸55、56が回動可能に挿入される。さらに、ベース51の底部には、光を通すための開口51gが形成されている。
ホルダ53は、中央に光を通すための開口53aが形成された枠部材からなっており、左右の壁に、軸55、56と嵌合する孔(図示せず)が形成されている。ホルダ53の外周には、軸55、56が孔に嵌合された状態で、一方向にコイル54が巻回されている。ホルダ53の上面には、段部53bが形成され、この段部53bにフィルタ15が嵌め込まれて装着される。
組み立て時には、まず、マグネット52a、52bが軸穴51e、51fを塞がないよう、凹部51b、51dに装着される。次に、軸55、56をホルダ53から外し、ホルダ53を壁部51a、51cの間に収容する。そして、軸55、56を軸穴51e、51fに挿入しつつ、ホルダ53の孔(図示せず)に嵌合させる。これにより、アクチュエータ50の組み立てが完了する。
図7(b)は、アクチュエータ50の組み立て状態を示す図である。この状態で、ホルダ53の段部53bにフィルタ15が嵌め込まれて装着される。同図(c)は、フィルタ15をアクチュエータ50に装着した状態を示す図である。
図8は、マグネット52a、52bの極性を示す図である。マグネット52a、52bはこの極性の状態で、凹部51b、51dに装着される。したがって、コイル54に同図の矢印B方向に電流が流れると、ホルダには、矢印C方向に回動する力が働き、矢印Bと逆方向に電流が流れると、矢印Cと逆方向に回動する力が働く。よって、図7(c)に示す組み立て状態において、コイル54に電流が流れると、その電流によってホルダ53に働く力と重力とが釣り合う回転位置にホルダ53が位置づけられ、そのときのホルダ53の回転位置に応じた傾き角で、フィルタ15が傾く。
図9は、アパーチャ13、撮像レンズ14、フィルタ15、アクチュエータ50およびCMOSイメージセンサ16の部分の詳細な構成を示す図である。ここでは、図5の構成に比べアクチュエータ50が追加されている。また、フィルタ15は、保持枠42に代わってアクチュエータ50に装着される。
この構成では、図9(a)に示す如く、保持枠42が回路基板43上に重ねられ、その上に、フィルタ15が装着されたアクチュエータ50が重ねられる。さらに、アクチュエータ50のマグネット52a、52bの上に、保持筒41が載せられる。同図(b)は、組み立て状態を示す図である。
図6に戻り、本実施の形態おいて、フィルタ制御回路26は、CMOSイメージセンサ16にて受光される1画面分の光の総光量が最大となるように、アクチュエータ50にサーボを掛ける。ここで、総光量の検出は、撮像信号処理回路23から出力される1画面分の信号を加算することにより行われる。このようにサーボを掛けることにより、フィルタ15は、その時々のレーザ光源11の出射波長帯域に最も適した傾きに追従するようになる。
したがって、本実施の形態によれば、レーザ光源11の出射波長帯域が所期の波長帯域からずれている場合のみならず、その後の温度変化等によってレーザ光源11の出射波長帯域が時々刻々と変化しても、その波長帯域にフィルタ15の透過波長帯域を合わせることができる。よって、本実施の形態によれば、3次元距離演算部21aにおいて3次元距離情報をより精度よく求めることができ、結果、物体検出部31aにおける検出精度を一層高めることができる。
なお、図7ないし図9の構成例では、コイルとマグネットによる駆動力を用いたアクチュエータを示したが、この構成からコイル54とマグネット52a、52bを省略し、軸55、56の一方をギアとして、ステッピングモータによる駆動力をホルダ53に供給する構成することもできる。
<実施形態3>
上記実施形態2の構成では、フィルタ15の傾きの変化によって、透過光に対するフィルタ15の屈折作用が変化する。よって、フィルタ15の傾きの変化によって、フィルタ15を透過した後の光の光路が図6のY軸に平行な方向に変化し、これにより、CMOSイメージセンサ16上における光の照射領域がY軸に平行な方向に変化する。このように、光の照射領域が変化すると、3次元距離情報の精度が劣化し、結果、物体検出部31aにおける検出精度が低下する。本実施の形態は、かかる問題を解消するものである。
図10は、本実施の形態に係る情報取得装置1の構成を示す図である。ここでは、図6に比べ、調整板17と、調整板17を駆動するアクチュエータ50と、調整板17の駆動を制御する調整板制御回路27が配されている。なお、調整板17を駆動するアクチュエータ50は、上記実施の形態2におけるアクチュエータ50がそのまま用いられている。また、調整板17は、フィルタ15と同じ形状で同じ屈折作用を持つ透明な板からなっている。
図11は、アパーチャ13、撮像レンズ14、フィルタ15、調整板17およびCMOSイメージセンサ16の部分の詳細な構成を示す図である。ここでは、図9の構成に比べ、調整板17と、調整板17を駆動するためのアクチュエータ50が追加されている。また、保持筒41の上下方向の寸法が、調整板17用のアクチュエータ50が配される分だけ短くなっている。
この構成では、図11(a)に示す如く、保持枠42が回路基板43上に重ねられ、その上に、調整板17が装着されたアクチュエータ50と、フィルタ15が装着されたアクチュエータ50が順番に重ねられる。さらに、アクチュエータ50のマグネット52a、52bの上に、保持筒41が載せられる。同図(b)は、組み立て状態を示す図である。
図10に戻り、調整板制御回路27は、フィルタ制御回路26からフィルタ15のアクチュエータ50に供給される電流と逆極性の電流を、調整板17のアクチュエータ50に供給する。これにより、調整板17は、フィルタ15と同じ角度だけフィルタ15の傾き方向と反対の方向に傾く。よって、フィルタ15の傾きによるY軸方向の光束の変化は、調整板17を通ることにより打ち消される。これにより、CMOSイメージセンサ16には、常に同じ領域に光が導かれる。
なお、本実施の形態では、調整板17とフィルタ15とをそれぞれ個別に駆動するようにしたが、図12の構成のようにアクチュエータ50の駆動力をギアにより調整板17側に伝達するようにすることもできる。ここでは、調整板17のアクチュエータ60に、コイルとマグネットが配されていない。また、アクチュエータ60の軸64にはギア64aが装着され、また、アクチュエータ50の軸57にもギア57aが装着されている。アクチュエータ60のその他の構成はアクチュエータ50と同じである。
この構成においても、図11の場合と同様、アクチュエータ60の上にアクチュエータ50が重ねられる。このとき、図12(b)に示すように、2つのギア57a、64aが互いに噛合する。同図(b)の状態において、フィルタ15と調整板17は互いに平行(水平)となっている。よって、コイル54に電流が流れてフィルタ15が所定角度だけ傾くと、これに伴って、調整板17が同じ角度だけ反対方向に傾く。
なお、この構成においても、ステッピングモータを用いて駆動することもできる。この場合、フィルタ15を駆動するアクチュエータがアクチュエータ60と同様の構成とされ、ギア57a、64aの何れか一方にステッピングモータの駆動力が付与される。
<実施形態4>
上記実施の形態3では、調整板17を用いて、フィルタ15の傾きの変化によるCMOSイメージセンサ16上における照射領域の変動を抑制するようにしたが、たとえば、図13のように、撮像レンズ14を同図Y軸方向に変化させるためのアクチュエータ70を配置し、フィルタ15の傾き変化による光束のシフトを、レンズ14をY軸方向に変位させることにより打ち消すようにすることもできる。
この場合、アクチュエータ50には、フィルタ15の傾き角度を検出するためのセンサ(ポジションセンサ等)58が配される。撮像レンズ制御回路28は、センサ58からの信号をもとにフィルタ15の傾き角度を検出し、検出した角度に対応する駆動信号をアクチュエータ70に供給する。アクチュエータ70は、たとえば、ステッピングモータや圧電素子等を駆動源とした機構によって構成され得る。
また、このように撮像レンズ14を駆動するに替えて、図14のように、CMOSイメージセンサ16を同図Y軸方向に変化させるための駆動部80を配置し、CMOSイメージセンサ16をY軸方向に変位させることによって、フィルタ15の傾き変化による光束のシフトに追従させるようにすることもできる。
この場合も、アクチュエータ50には、フィルタ15の傾き角度を検出するためのセンサ(ポジションセンサ等)58が配される。CMOS制御回路29は、センサ58からの信号をもとにフィルタ15の傾き角度を検出し、検出した角度に対応する駆動信号を駆動部80に供給する。駆動部80は、たとえば、圧電素子を駆動源とした機構によって構成され得る。
この他、上記では、フィルタ15の傾き変化による光束のシフトを光学部の構成によって補正するようにしたが、たとえば図15のように、かかる光束シフトによる影響を回路的に補正するようにしても良い。
この場合も、アクチュエータ50には、フィルタ15の傾き角度を検出するためのセンサ(ポジションセンサ等)58が配される。傾き測定回路30は、センサ58からの信号をもとにフィルタ15の傾き角度を測定し、測定した角度をCPU21に供給する。CPU21は、供給された傾き角度に基づき、CMOSイメージセンサ16上における照射領域のずれ量(フィルタ15がZ軸に垂直な状態のときからの照射領域のずれ量)を判定し、演算により求めた各画素位置の物体との距離を、照射領域のずれ量に相当する画素数分離れた画素位置の距離に変更する。
たとえば、図16に示すように適正な照射領域から2画素だけ照射領域が左にずれた場合には、画素領域A’において求めた物体との距離は、これより2画素だけ右の画素領域Aにおける各画素位置における距離であるとされる。かかる補正処理により、フィルタ15の傾きの変化によりCMOSイメージセンサ16上における光の照射領域がシフトしても、常に、適正な照射領域における各画素位置の距離を取得することができる。
<物体検出装置の使用形態>
以上、情報取得装置1と情報処理装置2からなる物体検出装置について説明したが、本発明に係る物体検出装置は、物体およびその動きを3次元に検出可能であるため、制御プログラム(アプリケーションプログラム)を変更することにより、テレビの機能制御やゲーム機の他にも種々の場面で用いられ得る。
(1)本発明に係る物体検出装置は、セキュリティシステムに用いることができる。たとえば、外部からの監視ルートに情報取得装置1を設置することにより、監視ルートへの人の侵入を検出でき、それに応じて、警戒システムを作動させることができる。また、上部から展示品等にレーザ光が投射されるよう情報取得装置1を設置すれば、展示品を含む空間の状況を検出することができる。たとえば、展示品に手を伸ばす等の行為を検出でき、それに応じて、警戒システム作動させることができる。
(2)本発明の物体検出装置は、歩行ロボットに用いることができる。この場合、情報取得装置1は、ロボットの目として機能し、ロボットの前方領域にレーザ光を投射するよう設置される。ロボットは、情報取得装置1によって取得された3次元距離情報をもとに、前方領域の状況(物体の有無および動き等)を検出する。
(3)本発明の物体検出装置は、来客数のカウントに用いることができる。たとえば、施設の入り口にレーザ光を投射するよう情報取得装置1を設置することにより、入口を出入りする人を検出でき、これにより、来場者数を検出することができる。
(4)本発明の物体検出装置は、FA(Factory Automation)システムの監視装置として用いることができる。たとえば、危険領域にレーザ光を投射するよう情報取得装置1を設置すれば、危険領域への人や人の部位の侵入を検出することができ、それに応じて安全装置を作動させることができる。
(5)本発明の物体検出装置は、自動車等の乗り物の制御に用いることができる。たとえば、自動車の後方領域にレーザ光を投射するよう情報取得装置1を設置すれば、後方に存在する物体の各位置までの距離を検出することができ、これに応じて、駐車アシスト制御を作動させることができる。また、情報取得装置1により運転者の3次元距離情報を取得することにより、運転者の動作や状況を検出することができ、たとえば、ジェスチャによる運転制御やアクセサリ(オーディオ機器、等)の制御を行うことができる。さらに、運転者や同乗者の体型を検出して、シート位置の自動調整やエアバックのエア注入量およびエア注入速度の制御等を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記の他に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態には、目標領域にレーザ光を広げて投写するようにしたが、目標領域をレーザ光が走査するように構成しても良い。この場合、レーザ光の走査手段として、ミラーを用いたスキャン機構(たとえば、特開2008−102026号公報)やレンズを用いたスキャン機構(たとえば、特開2006−308558号公報)を用いることができる。また、レーザ光の走査位置が検出可能であれば、CMOSイメージセンサに替えて、受光光量を検出可能な光検出器を用いることができる。
また、上記図6ないし図14の構成例では、CMOSイメージセンサ16の総受光光量をモニタし、これが最大となるようにフィルタ15の傾きを制御したが、たとえば、レーザ光源11の温度を検出する温度センサを配置し、検出された温度をもとに、フィルタの傾き角を制御するようにしても良い。この場合、フィルタ制御回路26は、たとえば、温度と傾き角(その温度のときに最適であると想定される傾き角)との関係を規定するテーブルを保持しており、このテーブルを参照して、フィルタ15の傾き角を設定する。なお、テーブルには、温度とアクチュエータ50(コイル54)への印加電流とが対応づけられていても良い。あるいは、アクチュエータ50をステッピングモータにより駆動する場合、テーブルには、温度と、中立位置からのステッピングモータのステップ数とが対応づけられていても良い。この場合、磁石とホール素子による検出手段等、中立位置を検出するための構成が別途アクチュエータ50に必要となる。
さらに、上記図6ないし図14の構成例では、フィルタ15の傾き角を、情報取得装置1が作動される全期間において動的に制御したが、情報取得装置1の作動時と、その後、一定期間毎あるいはレーザ光源11の温度上昇が所定の温度幅を超える毎に、フィルタ15の傾き角を調整するようにしても良い。この場合には、アクチュエータ50の駆動源をステッピングモータとするのが望ましい。駆動源としてステッピングモータを用いる場合、フィルタ制御回路26は、傾き角の調整タイミングにおいて、フィルタ15を中立位置から所定の角度範囲(ステッピングモータのステップ数で規定される)で回動させ、各角度位置におけるCMOSイメージセンサ16の総受光光量を取得する。そして、取得した全ての総受光光量のうち最大の受光光量を与える角度(ステップ数)だけ中立位置からフィルタ15を傾ける。この場合も、磁石とホール素子による検出手段等、中立位置を検出するための構成が別途アクチュエータ50に必要となる。
また、上記図10の構成例では、調整板17をフィルタ15と反対方向に傾けることにより光路補正を行うようにしたが、制御信号により回折作用が変化する回折素子等、他の光路補正素子を用いることもできる。さらに、上記実施の形態では、光源としてレーザ光源を用いたが、これに替えて狭帯域LEDを用いることもでき、また、CMOSイメージセンサ16に替えて、高速応答性のCCDイメージセンサを用いることもできる。さらに、情報取得装置1と情報処理装置2は一体化されても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施形態1に係る物体検出装置の構成を示す図 実施形態1に係る情報取得装置と情報処理装置の構成を示す図 実施形態1に係る3次元距離演算部の処理を説明する図 実施形態1に係るフィルタの傾き角と透過率の関係を示す図 実施形態1に係る情報取得装置の受光部の構成を詳細に示す図 実施形態2に係る情報取得装置の構成を示す図 実施形態2に係るアクチュエータの構成を示す図 実施形態2に係るアクチュエータの構成を示す図 実施形態2に係る情報取得装置の受光部の構成を詳細に示す図 実施形態3に係る情報取得装置の構成を示す図 実施形態3に係る情報取得装置の受光部の構成を詳細に示す図 実施形態3に係る情報取得装置の受光部の変更例を示す図 実施形態4に係る情報取得装置の構成を示す図 実施形態4に係る情報取得装置の変更例の構成を示す図 実施形態4に係る情報取得装置の他の変更例の構成を示す図 図15の構成における補正処理を説明するための図 太陽光の波長スペクトルを示す図
符号の説明
1 情報取得装置(情報取得部)
2 情報処理装置(検出部)
11 レーザ光源(光源)
12 投射レンズ
14 撮像レンズ(導光光学系)
15 フィルタ
16 CMOSイメージセンサ(受光素子)
17 調整板(光学部材)
21 CPU(補正回路)
26 フィルタ制御回路(フィルタ制御部)
27 調整板制御回路(部材駆動部)
28 撮像レンズ制御回路(レンズ駆動部)
29 CMOS制御回路(受光素子駆動部)
50 アクチュエータ(フィルタアクチュエータ、部材駆動部)
60 アクチュエータ(部材駆動部)
70 アクチュエータ(レンズアクチュエータ)
80 駆動部(受光素子アクチュエータ)

Claims (6)

  1. 光を用いて目標領域の情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部にて取得された情報をもとに目標領域の物体を検出する検出部と、
    を有し、
    前記情報取得部は、
    所定波長帯域の光を出射する光源と、
    前記光源からの光を目標領域に向けて投射する投射光学系と、
    前記目標領域から反射された反射光を受光して信号を出力する受光素子と、
    前記反射光を前記受光素子へと導く受光光学系と、を備え、
    前記受光光学系は、前記光源からの光を透過させるためのフィルタを具備し、
    前記フィルタは、透過波長帯域が前記光源からの光の前記波長帯域に近づくよう、前記反射光の進行方向に対して傾けられている、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  2. 請求項1に記載の物体検出装置において、
    前記情報取得部は、前記反射光に対する前記フィルタの傾きを変化させるフィルタアクチュエータを備える、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  3. 請求項2に記載の物体検出装置において、
    前記情報取得部は、
    前記受光素子からの信号が最良となるよう前記フィルタアクチュエータを介して前記フィルタの傾きを制御するフィルタ制御部を備える、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  4. 請求項3に記載の物体検出装置において、
    前記情報取得部は、
    前記フィルタの傾きの変化に応じた前記反射光の光路変化による前記受光素子上の前記反射光の位置ずれを補償する補償部を備える、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  5. 請求項4に記載の物体検出装置において、
    前記補償部は、
    前記反射光の光路変化を補正するための光学部材と、
    前記フィルタの傾きに応じて前記光学部材を駆動する部材駆動部と、を備える、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の情報取得部を有する情報取得装置。
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