JP2010121121A - セルロース誘導体、樹脂組成物、セルロース誘導体からなる成型体、及びこの成型体から構成される電気電子機器用筺体 - Google Patents
セルロース誘導体、樹脂組成物、セルロース誘導体からなる成型体、及びこの成型体から構成される電気電子機器用筺体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010121121A JP2010121121A JP2009242638A JP2009242638A JP2010121121A JP 2010121121 A JP2010121121 A JP 2010121121A JP 2009242638 A JP2009242638 A JP 2009242638A JP 2009242638 A JP2009242638 A JP 2009242638A JP 2010121121 A JP2010121121 A JP 2010121121A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- cellulose derivative
- acyl group
- chain acyl
- cellulose
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B3/00—Preparation of cellulose esters of organic acids
- C08B3/16—Preparation of mixed organic cellulose esters, e.g. cellulose aceto-formate or cellulose aceto-propionate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/08—Cellulose derivatives
- C08L1/10—Esters of organic acids, i.e. acylates
- C08L1/14—Mixed esters, e.g. cellulose acetate-butyrate
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
【解決手段】セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、短鎖アシル基および長鎖アシル基によって置換されたセルロース誘導体。
【選択図】なし
Description
そこで、本発明の目的は、吸水率が低く、良好な熱可塑性、強度及び破断伸度を有し、成形加工に適したセルロース誘導体及び樹脂組成物を提供することである。
すなわち、上記課題は以下の手段により達成することができる。
2. 前記短鎖アシル基が炭素数2〜4の脂肪族アシル基であり、かつ前記長鎖アシル基が炭素数5〜20の脂肪族鎖状アシル基である上記1に記載のセルロース誘導体。
3. 前記炭素数5〜20の脂肪族鎖状アシル基が分岐構造を有する上記2に記載のセルロース誘導体。
4. 前記短鎖アシル基がプロピオニル基である上記1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
5. 前記短鎖アシル基がアセチル基である上記1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
6. 上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体を含有する樹脂組成物。
7. 上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体又は上記6に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
8. 上記7に記載の成形体から構成される電気電子機器用筺体。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のセルロース誘導体は、セルロース((C6H10O5)n)に含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、短鎖アシル基と長鎖アシル基に置換されている。
すなわち、本発明のセルロース誘導体は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する。
短鎖アシル基と長鎖アシル基による置換は、複数存在するR2、R3及びR6の一部でよいため、短鎖アシル基や長鎖アシル基でないR2、R3及びR6は水素原子でも他の置換基であってもよい。
長鎖アシル基とは、短鎖アシル基よりも炭素数が多く、鎖中に酸素、硫黄などのヘテロ原子を含んでよいアシル基を意味する。長鎖アシル基としては、耐衝撃性、及び破断伸度の観点から、炭素数5〜20の脂肪族鎖状アシル基(直鎖又は分岐構造を有する脂肪族アシル基)が好ましく、炭素数5〜20の分岐構造を有する脂肪族鎖状アシル基がより好ましい。長鎖アシル基の炭素数は、耐衝撃性、及び吸湿抑制の観点から8以上が特に好ましい。
長鎖アシル基は、具体的には2−メチルブチリル基、3−メチルブチリル基、n−ヘキサノイル基、2−メチルバレリル基、2−エチルブチリル基、2−メチルヘキサノイル基、n−オクタノイル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンタノイル基、n−ドデカノイル基、n−ラウロイル基、2−ブチルオクタノイル基、n−ミリストイル基、n−パルミトイル基、2−ヘキシルデカノイル基、n−ステアロイル基、イソステアロイル基、n−アラキノイル基、などが挙げられ、好ましくは2−エチルブチリル基、3−メチルブチリル基、2−エチルブチリル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンタノイル基、2−ヘキシルデカノイル基、イソステアロイル基であり、より好ましくは2−エチルブチリル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンタノイル基である。
本発明のセルロース誘導体は、短鎖アシル基が炭素数2〜4の脂肪族アシル基であり、かつ長鎖アシル基が炭素数5〜20の脂肪族鎖状アシル基であることが好ましい。
また、「セルロースに含まれる水酸基」とは、セルロースのグルコース環における2位、3位、6位の炭素原子に結合している水酸基を指す。
例えば、(1)R2、R3及びR6の一部が短鎖アシル基で置換されている単量体と、R2、R3及びR6の一部が長鎖アシル基で置換されている単量体とから構成される重合体であってよいし、(2)ひとつの繰り返し単位のR2、R3及びR6に短鎖アシル基及び長鎖アシル基の両方が置換されている単一の単量体から構成される重合体であってもよい。更には、(3)一般式(1)で表される繰り返し単位であって異なる種類の繰り返し単位が、ランダムに重合されている重合体であってもよい。
なお、重合体の一部には、無置換の繰り返し単位(すなわち、前記一般式(1)において、R2、R3及びR6すべてが水素原子である繰り返し単位)を含んでいてもよいし、R2、R3及びR6の一部が炭化水素基などで置換されていてもよい。
従来、セルロースに長鎖アシル基を置換すると、Tgが著しく下がると考えられていたが、本発明では剛直なグルコピラノース環を主鎖骨格として有しているため、従来考えられていたようなTgの大きな低下は見られなかった。
分岐の脂肪族部位を有する長鎖アシル基としては、2−エチルブチリル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンタノイル基等が特に好ましい。
例えば、短鎖アシル基の置換度DSA(繰り返し単位中、β−グルコース環の2位、3位及び6位の水酸基に対する短鎖アシル基の数)は、通常1.0程度以上、好ましくは1.5〜2.5程度とすればよい。
長鎖アシル基の置換度DSB(繰り返し単位中、β−グルコース環のセルロース構造の2位、3位及び6位の水酸基に対する長鎖アシル基の数)は通常0.1程度以上、好ましくは0.3〜1.5程度とすればよい。このような範囲の置換基とすることにより、破断伸度、脆性等を向上させることができる。
水素原子の置換度DSC(繰り返し単位中、2位、3位及び6位の水酸基が無置換である割合)は通常0.01〜1.5程度、好ましくは0.05〜1.2程度とすればよい。DSCを0.01以上とすることにより、樹脂組成物の流動性を向上させることができる。また、DSCを1.5以下とすることにより、樹脂組成物の流動性を向上させたり、熱分解の加速・成形時の樹脂組成物の吸水による発泡等を抑制させたりできる。
なお、各置換度の総和(DSA+DSB+DSC)は3である。
本発明における、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)の測定は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を用いて行うことができる。具体的には、テトラヒドロフランを溶媒とし、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレンの構成曲線から予め求められた換算分子量較正曲線を用いて求めることができる。
本発明のセルロース誘導体の製造方法は特に限定されず、セルロースを原料とし、セルロースの水酸基の水素原子を短鎖アシル基及び長鎖アシル基によって置換することにより製造することができる。セルロースの原料としては特に制限はなく、例えば、綿、リンター、パルプ等を用いることができる。
好ましい製造方法の態様は、セルロースエーテル(β−グルコース環の2位、3位及び6位の水酸基の水素原子の少なくとも一部が炭化水素基に置換されたセルロース誘導体)に、塩化アシルを、必要に応じて塩基存在下で、反応させる工程を含むものである。
長鎖アシル基で置換する場合に使用する塩化アシルとしては、例えば、2−メチルブチリルクロライド、3−メチルブチリルクロライド、n−ヘキサノイルクロライド、2−メチルバレリルクロライド、2−エチルブチリルクロライド、2−メチルヘキサノイルクロライド、n−オクタノイルクロライド、2−エチルヘキシルクロライド、2−プロピルペンタノイルクロライド、n−ラウロイルクロライド、2−ブチルオクタノイルクロライド、n−ミリストイルクロライド、n−パルミトイルクロライド、2−ヘキシルデカノイルクロライド、n−ステアロイルクロライド、イソステアロイルクロライド、n−アラキノイルクロライド、などが挙げられ、好ましくは2−エチルブチリルクロライド、3−メチルブチリルクロライド、2−エチルブチリルクロライド、2−エチルヘキシルクロライド、2−プロピルペンタノイルクロライド、2−ヘキシルデカノイルクロライド、イソステアロイルクロライド、より好ましくは2−エチルブチリルクロライド、2−エチルヘキシルクロライド、2−プロピルペンタノイルクロライドである。
また、塩化アシルは市販のものを用いても良いし、カルボン酸よりハロゲン化したものを用いてもよい。カルボン酸よりハロゲン化する場合、ハロゲン化の手段としては第4版実験化学講座22巻に記載の方法を参考にすることができる。
本発明の樹脂組成物は、本発明のセルロース誘導体を含有しており、必要に応じてその他の添加剤を含有することができる。
樹脂組成物に含まれる成分の含有割合は、特に限定されない。好ましくはセルロース誘導体を75質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは80〜100質量%含有する。
本発明の樹脂組成物は、本発明のセルロース誘導体のほか、必要に応じて、フィラー、難燃剤等の種々の添加剤を含有していてもよい。
具体的には、無機フィラーとしては、ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、マグネシウム系ウイスカー、珪素系ウイスカー、ワラステナイト、セピオライト、スラグ繊維、ゾノライト、エレスタダイト、石膏繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維及び硼素繊維等の繊維状の無機フィラーや;ガラスフレーク、非膨潤性雲母、カーボンブラック、グラファイト、金属箔、セラミックビーズ、タルク、クレー、マイカ、セリサイト、ゼオライト、ベントナイト、ドロマイト、カオリン、微粉ケイ酸、長石粉、チタン酸カリウム、シラスバルーン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、石膏、ノバキュライト、ドーソナイト、白土等の板状や粒状の無機フィラーが挙げられる。
難燃剤は、特に限定されず、常用のものを用いることができる。例えば、臭素系難燃剤、塩素系難燃剤、リン含有難燃剤、ケイ素含有難燃剤、窒素化合物系難燃剤、無機系難燃剤等が挙げられる。これらの中でも、樹脂との複合時や成形加工時に熱分解してハロゲン化水素が発生して加工機械や金型を腐食させたり、作業環境を悪化させたりすることがなく、また、焼却廃棄時にハロゲンが気散したり、分解してダイオキシン類等の有害物質の発生等によって環境に悪影響を与える可能性が少ないことから、リン含有難燃剤及びケイ素含有難燃剤が好ましい。
これらのリン含有難燃剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのケイ素含有難燃剤は1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
他の成分としては、例えば、前記セルロース誘導体以外のポリマー、可塑剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、離型剤(脂肪酸、脂肪酸金属塩、オキシ脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族部分鹸化エステル、パラフィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド、脂肪族ケトン、脂肪酸低級アルコールエステル、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル、変成シリコーン)等が挙げられる。更に、染料や顔料を含む着色剤などを添加することもできる。
また、各種アクリルゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体及びそのアルカリ金属塩(いわゆるアイオノマー)、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体(例えば、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体)、ジエン系ゴム(例えば、1,4−ポリブタジエン、1,2−ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン)、ジエンとビニル単量体との共重合体(例えば、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレンランダム共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリブタジエンにスチレンをグラフト共重合させたもの、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体)、ポリイソブチレン、イソブチレンとブタジエン又はイソプレンとの共重合体、ブチルゴム、天然ゴム、チオコールゴム、多硫化ゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、ポリエーテルゴム、エピクロロヒドリンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、その他ポリウレタン系やポリエステル系、ポリアミド系などの熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
これらのポリマーは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
成形方法としては、例えば、射出成形、押し出し成形、ブロー成形等が挙げられる。
加熱温度は、通常160〜260℃であり、好ましくは180〜240℃である。
下記合成例により、実施例及び比較例に使用するセルロース誘導体を合成した。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにセルロース(日本製紙製:KCフロックW400)50g、ジメチルアセトアミド1800mLを量り取り120℃で2時間攪拌した。次いでリチウムクロライド150gを添加し更に1時間撹拌した。反応液を室温まで戻した後、室温下でプロピオニルクロリド73g滴下し、更に90℃で2時間撹拌した。反応溶液を水/メタノール(1/1=v/v)10Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のプロピオニルセルロース(プロピオニル置換度2.0)を白色粉体として得た(71.8g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにセルロース(日本製紙製:KCフロックW400)50g、ジメチルアセトアミド1800mLを量り取り120℃で2時間攪拌した。次いでリチウムクロライド150gを添加し更に1時間撹拌した。反応液を室温まで戻した後、室温下でブチリルクロリド84g滴下し、更に90℃で2時間撹拌した。反応溶液を水/メタノール(1/1=v/v)10Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のブチリルセルロース(ブチリル置換度1.80)を白色粉体として得た(77.3g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにアセチルセルロース(ダイセル社製ジアセチルセルロースA:アセチル置換度2.15)80g、ピリジン1000mlを量り取り、室温で攪拌した。ここに2−エチルヘキサノイルクロリド87.6gをゆっくりと滴下し、3時間還流した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール15Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−1)を白色粉体として得た(86.9g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにアセチルセルロース(ダイセル社製ジアセチルセルロースB:アセチル置換度2.45)80g、ピリジン1000mlを量り取り、室温で攪拌した。ここにドデカノイルクロリド72.4gをゆっくりと滴下し、更に60℃で6時間攪拌した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール15Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノール溶媒で3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−2)を白色粉体として得た(107.0g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにアセチルセルロース(ダイセル社製ジアセチルセルロースA:アセチル置換度2.15)80g、ピリジン1000mlを量り取り、室温で攪拌した。ここに2−オクチルウンデカノイルクロリド163.2gをゆっくりと滴下し、更に60℃で6時間攪拌した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール15Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノール溶媒で3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−3)を白色粉体として得た(98.4g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにプロピオニルセルロース(合成例1:プロピオニル置換度2.00)70g、ピリジン1000mlを量り取り、室温で攪拌した。ここに2−エチルブチリルクロリド70gをゆっくりと滴下し、更に60℃で6時間攪拌した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール15Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノール溶媒で3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−4)を白色粉体として得た(81.9g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにブチリルセルロース(合成例2:ブチリル置換度1.80)70g、ピリジン1000mlを量り取り、室温で攪拌した。ここに3−メチルブチリルクロリド91.4gをゆっくりと滴下し、更に60℃で6時間攪拌した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール15Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノール溶媒で3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−5)を白色粉体として得た(83.2g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにアセチルセルロース(ダイセル社製ジアセチルセルロースA:アセチル置換度2.15)80g、ピリジン1000mlを量り取り、室温で攪拌した。ここにn−オクタノイルクロリド87.6gをゆっくりと滴下し、3時間還流した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール15Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−6)を白色粉体として得た(88.1g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにセルロース(日本製紙製:KCフロックW400)50g、ジメチルアセトアミド1800mLを量り取り120℃で2時間攪拌した。次いでリチウムクロライド150gを添加し更に1時間撹拌した。反応液を室温まで戻した後、室温下で2−エチルヘキシルクロリド130g滴下し、更に90℃で2時間撹拌した。反応溶液を水/メタノール(1/1=v/v)10Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することによりセルロース誘導体(H−5)(2−エチルヘキシル置換度2.12)を白色粉体として得た(113.5g)。
また、得られたセルロース誘導体について、短鎖アシル基の置換度DSA、長鎖アシル基の置換度DSB、及び水素原子の置換度DSCは、Cellulose Communication 6,73−79(1999)に記載の方法を利用して、1H−NMRにより決定した。結果は表2に記載した。
[試験片作製]
上記で得られたセルロース誘導体(P−1)を射出成型機((株)井元製作所製、半自動射出成型機)に供給してシリンダー温度190℃、金型温度30℃、射出圧力1.5kgf/cm2にて4×10×80mmの多目的試験片(衝撃試験片)及び全長80mm、端部幅20mm、つかみ具間距離50mm、つかみ具間幅10mm、厚み2mmのダンベル状試験片(引っ張り試験片)を成型した。
同様にセルロース誘導体(P−2)〜(P−5)、比較例としてH−1(特開2002−293802号公報の実施例1に記載のアダマンチルカルボニル基を有するセルロースアセテート)、H−2(ダイセル社製ジアセチルセルロースA:アセチル置換度2.15)、H−3(ダイセル社製ジアセチルセルロースB:アセチル置換度2.45)、H−4(イーストマンケミカル社製:セルロースアセテートプロピオネート480−20)、及び前記H−5を表2の成型条件に従って成型し、多目的試験片(衝撃試験片)及びダンベル状試験片(引っ張り試験片)を作製した。
各ポリマー成型におけるシリンダー温度はメルトフローレートが6〜9g/10minの範囲となる温度に設定、金型温度は30℃とした。
各試験片について下記方法により評価した。結果は表2に示した。
ISO1133に準拠してMELTINDEXER(東洋精機製)において荷重2kgにて測定した。
得られた試験片について、下記の方法にしたがってシャルピー衝撃強度、破断伸度、及び平衡含水率を測定した。結果を表2に示す。
ISO179に準拠して、射出成型にて成型した上記多目的試験片(衝撃試験片)に入射角45±0.5°、先端0.25±0.05mmのノッチを形成し、23℃±2℃、50%±5%RHで48時間以上保存した後、シャルピー衝撃試験機(東洋精機製)によってエッジワイズにて衝撃強度を測定した。
ISO527に準拠して、射出成型にて成型した上記ダンベル状試験片を23℃±2℃、50%±5%RHで48時間以上調整した後、テンシロン(エー・アンド・デイ社製)で引っ張り速度5mm/minで引っ張り試験を実施し、破断点での伸び(%)を計測した。
ASTM−D570に準拠して、上記多目的試験片の23℃、65%RHでの平衡含水率をカールフィシャーにて測定した。
平衡含水率(%)=100×(Ww−Wd)/Ww
Ww=23℃、65%RHでの多目的試験片の平衡質量、Wd=多目的試験片の乾燥質量
Claims (8)
- セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、短鎖アシル基および長鎖アシル基によって置換されたセルロース誘導体。
- 前記短鎖アシル基が炭素数2〜4の脂肪族アシル基であり、かつ前記長鎖アシル基が炭素数5〜20の脂肪族鎖状アシル基である請求項1に記載のセルロース誘導体。
- 前記炭素数5〜20の脂肪族鎖状アシル基が分岐構造を有する請求項2に記載のセルロース誘導体。
- 前記短鎖アシル基がプロピオニル基である請求項1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
- 前記短鎖アシル基がアセチル基である請求項1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体を含有する樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体又は請求項6に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
- 請求項7に記載の成形体から構成される電気電子機器用筺体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009242638A JP2010121121A (ja) | 2008-10-22 | 2009-10-21 | セルロース誘導体、樹脂組成物、セルロース誘導体からなる成型体、及びこの成型体から構成される電気電子機器用筺体 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008271958 | 2008-10-22 | ||
JP2009242638A JP2010121121A (ja) | 2008-10-22 | 2009-10-21 | セルロース誘導体、樹脂組成物、セルロース誘導体からなる成型体、及びこの成型体から構成される電気電子機器用筺体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010121121A true JP2010121121A (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=42119388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009242638A Pending JP2010121121A (ja) | 2008-10-22 | 2009-10-21 | セルロース誘導体、樹脂組成物、セルロース誘導体からなる成型体、及びこの成型体から構成される電気電子機器用筺体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010121121A (ja) |
WO (1) | WO2010047351A1 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015060122A1 (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 日本電気株式会社 | セルロース誘導体の製造方法およびセルロース誘導体 |
JP2016003320A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 株式会社小糸製作所 | 樹脂成型体およびそれを用いた車両用灯具 |
US9382335B2 (en) | 2012-05-31 | 2016-07-05 | Nec Corporation | Process for producing cellulose derivative and cellulose derivative |
WO2017115634A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
JPWO2016067662A1 (ja) * | 2014-10-30 | 2017-08-31 | 日本電気株式会社 | セルロース誘導体及び成形用樹脂組成物 |
WO2017195583A1 (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 富士フイルム株式会社 | セルロースアシレートフィルム、光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
WO2018221663A1 (ja) * | 2017-06-01 | 2018-12-06 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
WO2019117316A1 (ja) | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品 |
WO2019117315A1 (ja) | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品、並びにセルロース系樹脂組成物の製造方法 |
WO2020251026A1 (ja) | 2019-06-14 | 2020-12-17 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品 |
WO2020251025A1 (ja) | 2019-06-14 | 2020-12-17 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品 |
US10982009B2 (en) | 2015-10-09 | 2021-04-20 | Nec Corporation | Cellulose derivative and use thereof |
US11028186B2 (en) | 2016-06-17 | 2021-06-08 | Nec Corporation | Cellulose derivative, cellulose resin composition, molded body and product using same |
US11149133B2 (en) | 2016-06-17 | 2021-10-19 | Nec Corporation | Cellulose resin composition, molded body and product using same |
US11161917B2 (en) | 2013-08-23 | 2021-11-02 | Nec Corporation | Method for producing cellulose derivative, and cellulose derivative |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017217504A1 (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品 |
WO2019049196A1 (ja) * | 2017-09-05 | 2019-03-14 | 株式会社ダイセル | 混合脂肪酸セルロースエステル及び混合脂肪酸セルロースエステルの製造方法 |
WO2020045510A1 (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | 国立大学法人金沢大学 | リグノセルロース系バイオマス由来の複合材料及びその製造方法 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51119089A (en) * | 1975-04-11 | 1976-10-19 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Method for preparing a low molecular weight cellulose mixed ester |
JP2005194302A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Daicel Chem Ind Ltd | セルロースエステル系樹脂組成物 |
JP2006111797A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Konica Minolta Opto Inc | 光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
JP2006249221A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Konica Minolta Opto Inc | セルロースエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
JP2006249418A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-09-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | セルロースアシレートフィルム、ならびにこれを用いた偏光板、位相差フィルム、光学補償フィルム、反射防止フィルムおよび画像表示装置 |
WO2006126592A1 (ja) * | 2005-05-24 | 2006-11-30 | Fujifilm Corporation | セルロースアシレートフィルム、並びに、これを用いた偏光板、光学補償フィルムおよび液晶表示装置 |
JP2007217838A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Toray Ind Inc | ポリマーブレンド繊維 |
JP2007308722A (ja) * | 1994-12-30 | 2007-11-29 | Eastman Chem Co | スルホン酸樹脂触媒を用いて製造されるセルロースエステル |
JP2008513480A (ja) * | 2004-09-16 | 2008-05-01 | イーストマン ケミカル カンパニー | セルロース脂肪酸エステルを含むパーソナルケア製品 |
JP2008248020A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | セルロース体組成物、セルロース体フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、偏光板および画像表示装置 |
JP2008248208A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | セルロース体フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、偏光板および画像表示装置 |
-
2009
- 2009-10-21 WO PCT/JP2009/068139 patent/WO2010047351A1/ja active Application Filing
- 2009-10-21 JP JP2009242638A patent/JP2010121121A/ja active Pending
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51119089A (en) * | 1975-04-11 | 1976-10-19 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Method for preparing a low molecular weight cellulose mixed ester |
JP2007308722A (ja) * | 1994-12-30 | 2007-11-29 | Eastman Chem Co | スルホン酸樹脂触媒を用いて製造されるセルロースエステル |
JP2005194302A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Daicel Chem Ind Ltd | セルロースエステル系樹脂組成物 |
JP2008513480A (ja) * | 2004-09-16 | 2008-05-01 | イーストマン ケミカル カンパニー | セルロース脂肪酸エステルを含むパーソナルケア製品 |
JP2006111797A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Konica Minolta Opto Inc | 光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
JP2006249418A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-09-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | セルロースアシレートフィルム、ならびにこれを用いた偏光板、位相差フィルム、光学補償フィルム、反射防止フィルムおよび画像表示装置 |
JP2006249221A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Konica Minolta Opto Inc | セルロースエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
WO2006126592A1 (ja) * | 2005-05-24 | 2006-11-30 | Fujifilm Corporation | セルロースアシレートフィルム、並びに、これを用いた偏光板、光学補償フィルムおよび液晶表示装置 |
JP2007217838A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Toray Ind Inc | ポリマーブレンド繊維 |
JP2008248020A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | セルロース体組成物、セルロース体フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、偏光板および画像表示装置 |
JP2008248208A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | セルロース体フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム、偏光板および画像表示装置 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6009060227; セルロースの事典 , 20001110, p.478-479, 株式会社朝倉書店 * |
Cited By (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9382335B2 (en) | 2012-05-31 | 2016-07-05 | Nec Corporation | Process for producing cellulose derivative and cellulose derivative |
US11161917B2 (en) | 2013-08-23 | 2021-11-02 | Nec Corporation | Method for producing cellulose derivative, and cellulose derivative |
JPWO2015060122A1 (ja) * | 2013-10-25 | 2017-03-09 | 日本電気株式会社 | セルロース誘導体の製造方法およびセルロース誘導体 |
WO2015060122A1 (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 日本電気株式会社 | セルロース誘導体の製造方法およびセルロース誘導体 |
US10005849B2 (en) | 2013-10-25 | 2018-06-26 | Nec Corporation | Process for producing cellulose derivative and cellulose derivative |
JP2016003320A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | 株式会社小糸製作所 | 樹脂成型体およびそれを用いた車両用灯具 |
US11591410B2 (en) | 2014-10-07 | 2023-02-28 | Nec Corporation | Cellulose derivative and resin composition for molding |
JPWO2016067662A1 (ja) * | 2014-10-30 | 2017-08-31 | 日本電気株式会社 | セルロース誘導体及び成形用樹脂組成物 |
US10982009B2 (en) | 2015-10-09 | 2021-04-20 | Nec Corporation | Cellulose derivative and use thereof |
JP7435563B2 (ja) | 2015-12-28 | 2024-02-21 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
JPWO2017115634A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2018-10-18 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
JP2021193192A (ja) * | 2015-12-28 | 2021-12-23 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
US10934368B2 (en) | 2015-12-28 | 2021-03-02 | Nec Corporation | Cellulose resin, material for molding, molded body and process for producing cellulose resin |
WO2017115634A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
JP2017203056A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 富士フイルム株式会社 | セルロースアシレートフィルム、光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
WO2017195583A1 (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 富士フイルム株式会社 | セルロースアシレートフィルム、光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
US11028186B2 (en) | 2016-06-17 | 2021-06-08 | Nec Corporation | Cellulose derivative, cellulose resin composition, molded body and product using same |
US11149133B2 (en) | 2016-06-17 | 2021-10-19 | Nec Corporation | Cellulose resin composition, molded body and product using same |
US11572416B2 (en) | 2017-06-01 | 2023-02-07 | Nec Corporation | Cellulose resin, molding material, molded body, and method for producing cellulose resin |
WO2018221663A1 (ja) * | 2017-06-01 | 2018-12-06 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
JPWO2018221663A1 (ja) * | 2017-06-01 | 2020-04-02 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂、成形用材料、成形体及びセルロース系樹脂の製造方法 |
WO2019117315A1 (ja) | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品、並びにセルロース系樹脂組成物の製造方法 |
WO2019117316A1 (ja) | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品 |
US11434350B2 (en) | 2017-12-15 | 2022-09-06 | Nec Corporation | Cellulose resin composition, molded body and product using same, and a method for producing cellulose resin composition |
JP7143860B2 (ja) | 2017-12-15 | 2022-09-29 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品、並びにセルロース系樹脂組成物の製造方法 |
US11505681B2 (en) | 2017-12-15 | 2022-11-22 | Nec Corporation | Cellulose resin composition, molded body and product using same |
JPWO2019117315A1 (ja) * | 2017-12-15 | 2020-12-03 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品、並びにセルロース系樹脂組成物の製造方法 |
WO2020251026A1 (ja) | 2019-06-14 | 2020-12-17 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品 |
WO2020251025A1 (ja) | 2019-06-14 | 2020-12-17 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物、成形体及びこれを用いた製品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010047351A1 (ja) | 2010-04-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010121121A (ja) | セルロース誘導体、樹脂組成物、セルロース誘導体からなる成型体、及びこの成型体から構成される電気電子機器用筺体 | |
JP5639863B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2010235905A (ja) | セルロース樹脂組成物、成形体および電気電子機器用筺体 | |
JP2011006643A (ja) | セルロース樹脂組成物、成形体および電気電子機器用筐体 | |
JP2010241848A (ja) | セルロース樹脂組成物、成形体及び電気電子機器用筺体 | |
JP2011132445A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2010090311A (ja) | セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 | |
JP5470031B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
WO2011078273A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP5470030B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2011132443A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP5486918B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
WO2011078283A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2011149005A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2010084028A (ja) | セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 | |
JP5486917B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP5639862B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2011132438A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2011132431A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2010235904A (ja) | 溶融成形用セルロース樹脂組成物、成形体および電気電子機器用筺体 | |
JP2011132456A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
WO2011078276A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
WO2011078281A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2011132452A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
JP2011132468A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20111216 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20120620 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120914 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20121004 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20140114 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140305 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140325 |