JP2010120550A - 弾性クローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】幅方向端部の亀裂の発生が抑制された弾性クローラを提供する。
【解決手段】クローラ式走行車両に装着されるときにその循環方向Cdが指定される弾性クローラ1であって、ゴムにより無端帯状に形成されたクローラ本体4と、クローラ本体の幅方向内方から端縁に向けて延びた複数のラグ6と、周方向に間隔をおいてクローラ本体内に埋め込まれた複数の芯金2と、で形成され、芯金は、その長手方向の両端のその幅方向同一の側の角近傍に、クローラ本体の内周側に肉厚に盛り上がった緩衝部29を有し、循環方向に循環するときに緩衝部が循環方向の側に位置するようにクローラ本体内に配されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クローラ式走行車両に装着される、芯金が埋め込まれた弾性クローラに関する。
コンバイン、クローラ式トラクタ等の自走式農機およびミニショベル等の土木工事用クローラ式走行車両は、ゴム等の弾性体内に芯金が埋め込まれた弾性クローラが装着されて、走行時の振動の低減および一般舗装道路走行時の路面の損傷防止が図られている。
しかし、弾性クローラは鉄製のクローラに比べて強度が弱く、縁石等に弾性クローラの端が乗り上げると乗り上げた端が折れ曲がり、これが繰り返されると疲労により内部に微細な亀裂が生じ易い。そして、さらに端の折れ曲がり等が繰り返されると、この微細な亀裂は応力集中により成長して芯金との境界にまで達し、場合によっては弾性クローラの端の欠損を引き起こすことが、従来問題となっていた。
この問題に対して、例えば、その長手方向両端が走行路面側に曲げられた芯金を弾性体内に埋め込むことにより、幅方向端部における亀裂の発生を抑制し耳切れを防止した弾性クローラが提案されている(特許文献1)。
特開2006−151140号公報
特許文献1に記載された弾性クローラは、その幅方向端部が接地面側(クローラ式走行車両に装着された状態で外周側)に繰り返し折れ曲がるときの不具合の防止に着目したものである(特許文献1の段落0014および図3)。特許文献1には、開示された弾性クローラが、例えば弾性クローラが縁石等に乗り上げる等の、その幅方向端部が接地面側とは反対側に繰り返し折れ曲がるような場合にも、これと同様に耳切れが防止されると記載されているが、開示されたその構造から、幅方向端部が接地面側とは反対側に繰り返し折れ曲がる場合の亀裂防止効果に若干の問題があると推測される。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、幅方向端部の亀裂の発生が抑制された弾性クローラを提供することを目的とする。
本発明に係る弾性クローラは、クローラ式走行車両に装着されるときにその循環方向が指定される弾性クローラであって、ゴムにより無端帯状に形成されたクローラ本体と、前記クローラ本体の周方向に間隔をおいて配され前記クローラ本体の外周側の面から突出し前記クローラ本体の幅方向の内方から前記幅方向の端縁に向けて延びた複数のラグと、前記周方向に間隔をおいて前記クローラ本体内に埋め込まれた複数の芯金と、で形成され、前記芯金は、その長手方向の両端のその幅方向の同一の側の角近傍に、前記クローラ本体の内周側に肉厚に盛り上がった緩衝部または前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部を有し、前記循環方向に循環するときに前記緩衝部が前記循環方向の側に位置するよう前記クローラ本体内に配されている。
本発明に係る他の弾性クローラは、クローラ式走行車両に装着されるときにその循環方向が指定される弾性クローラであって、ゴムにより無端帯状に形成されたクローラ本体と、前記クローラ本体の周方向に間隔をおいて配され前記クローラ本体の外周側の面から突出し前記クローラ本体の幅方向の内方から前記幅方向の端縁に向けて延びた複数のラグと、前記周方向に間隔をおいて前記クローラ本体内に埋め込まれた複数の芯金と、で形成され、前記芯金は、その長手方向の両端のその幅方向の同一の側の角近傍に、前記クローラ本体の内周側に肉厚に盛り上がった緩衝部または前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部と、その長手方向の両端のその幅方向における前記緩衝部が設けられた側とは反対側の角近傍に、前記クローラ本体の外周側に肉厚に盛り上がった第2の緩衝部または当該角が前記クローラ本体の外周側に折れ曲がった第2の緩衝部と、を有し、前記循環方向に循環するときに前記緩衝部が前記循環方向の側に位置するよう前記クローラ本体内に配されている。
ここで「循環方向」とは、クローラ式走行車両がその目的のために走行するときに弾性クローラが循環する方向である。
前記第2の緩衝部は、2つの面が交わって形成される交線をその表面に含まないように肉厚に盛り上げられ、または折り曲げられ傾斜したその角近傍の側面が交差する面による角を有さず曲面であるのが好ましい。
前記緩衝部は、2つの面が交わって形成される交線をその表面に含まないように肉厚に盛り上げられ、または折り曲げられ傾斜したその角近傍の側面が交差する面による角を有さず曲面であるのが好ましい。
前記芯金は、長手方向の両端の前記緩衝部が前記ラグのいずれかに前記周方向において重なるように配される。
好ましくは、前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部は、前記芯金をその長手方向外方から見たときに曲げられた側の表面の最大傾斜角度θが15度以上45度以下である。
好ましくは、前記芯金の長手方向の両端の周囲に前記クローラ本体における他の部分に比べて硬度の高いゴムが使用される。
前記芯金は、長手方向の両端の前記第2の緩衝部が前記ラグのいずれかに前記周方向において重なるように配される。
前記ラグは、前記幅方向の内方から前記循環方向の側に傾斜して前記幅方向の端縁に向けて延びている。
本発明に係る他の弾性クローラは、ゴムにより無端帯状に形成されたクローラ本体と、前記クローラ本体の周方向に間隔をおいて前記クローラ本体内に埋め込まれた複数の芯金と、前記周方向に間隔をおいて配され前記クローラ本体の外周側の面から突出し前記クローラ本体の幅方向の両側でそれぞれ前記幅方向の内方から前記周方向に略直交して前記幅方向の端縁に向けて延びた複数のラグと、で形成され、前記芯金は、その長手方向の両端のその幅方向のいずれかの側の角近傍に、前記クローラ本体の内周側に肉厚に盛り上がった緩衝部または前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部を有し、前記周方向に隣り合う前記芯金のそれぞれの一部が前記周方向において前記ラグの1つと重なり、かつ1つの前記ラグと重なる隣り合う前記芯金のそれぞれの前記緩衝部が互いに遠い位置となるように配されて形成される。
上記において「(前記芯金は、)その長手方向の両端のその幅方向」における長手方向および幅方向は、いずれも芯金におけるものである。なお、この芯金における「幅方向」とは、弾性クローラにおける周方向と同義である。
本発明によると、幅方向端部の亀裂の発生が抑制された弾性クローラを提供することができる。
図1は弾性クローラ1を内周側から見た図、図2は図1におけるA−A矢視断面図、図3は芯金2の平面図、図4は芯金2の側面図、図5は図4における右側面図である。なお、図5は図4における芯金2を右側から見た図である。
以下の説明において、クローラ式走行車両に装着されたときにおける弾性クローラ1の接地側を「外周側」といい、接地側の反対側を「内周側」という。また、クローラ式走行車両が走行するときに弾性クローラ1が循環する方向を「周方向」、このときの周方向に直交し、かつクローラ式走行車両の転輪等の回転軸に平行な方向を「幅方向」というものとする。
図1および図2において、弾性クローラ1は、芯金2,2,2、クローラ本体4、ラグ6,…,6、および1対の抗張体8,8等からなる。
芯金2は、金属等の硬質材料によって形成される。芯金2は、図3ないし図5を参照して、全体として略長い形状を有し、その中央の突起付設部21、突起付設部21に対して長手方向両側に配された翼部22,22、ならびに突起付設部21と翼部22,22とが連続する部分に配されたいずれも1対の第1側部突起23,23および第2側部突起24,24で構成される。
突起付設部21は、長手方向に直交する断面が半円形をしており、その長手方向両側の翼部22,22に連続する直近に、半円の湾曲面25側に突出する1対の突起部26,26を備えている。
突起部26は、その突出する端が略平面である転輪走行面34となっており(図5参照)、転輪走行面34は、平面視(図3)において全体として周方向のいずれか一方に延びている。そして、1対の突起部26,26は、芯金2においてその各転輪走行面34,34が周方向の互いに異なる一方の側に延びるように形成されている。転輪走行面34,34は、弾性クローラ1が装着されたクローラ式走行車両が走行するときに、転輪から弾性クローラ1が脱落しないように転輪を案内するためのものである。
翼部22は、主たる部分が平板状であり、平板状の部分27は長手方向に延びたリブ28により補強されている。突起部26が突出する側(内周側)の翼部22の表面における長手方向の端には、端縁から長手方向内方に向けて10〜20mmの範囲に肉厚に盛り上げられた緩衝部29が設けられている。なお、以下で「緩衝部29」というときは、盛り上げられた部分と、この盛り上がり部分のベースとなる平板状の部分27の一部とを含むもの(肉厚部分)とする。
両側の翼部22,22に設けられた緩衝部29,29は、いずれも芯金2の幅方向(ここでは芯金2における長手方向に直交する方向をいう)における同じ一方の側の端縁に連続する。両側の緩衝部29,29は、芯金2の幅方向に対してこの一方の側に偏って配されており、芯金2の幅方向の他方の側の端縁に至る前で消滅する。緩衝部29の盛り上がり部分における表面30は、2つの面が交わって形成される交線を含まないものである。また、翼部22は、少なくともその幅方向の端面、外周側の表面および緩衝部29以外の内周側の表面が、2つの面が交わって形成される交線を含まない曲面で連続している(図2〜5参照)。したがって、緩衝部29の表面は、連続する曲面で形成されている。
緩衝部29は、弾性クローラ1において内周側となる翼部22の表面に、その幅方向一方の端縁から他方の端縁に向けて翼部22の幅の3分の1以上3分の2以下の範囲で設けられる。緩衝部29の盛り上がりの程度は、平板状の部分27に対して3〜10mmとするのが好ましい。
第1側部突起23,23は、それぞれが突起付設部21と翼部22,22とが連続する部分における互いに異なる一方の、いずれも芯金2の幅方向の緩衝部29,29が配された側の側面から突出している。
第2側部突起24,24は、突起付設部21と翼部22,22とが連続する部分における互いに異なる一方の、いずれも芯金2の幅方向の緩衝部29,29が配された側とは反対側の側面から突出している。第2側部突起24,24の間は、第1側部突起23,23のそれぞれの芯金2における長手方向外側間の距離よりも若干長くなっている。
芯金2は、クローラ本体4に、突起部26,26が内周側になり、緩衝部29,29が、クローラ式走行車両が通常の走行をするときに循環方向Cdの側に位置するようにして、周方向に略等間隔に埋め込まれる。弾性クローラ1において、芯金2に設けられた緩衝部29,29は、内周側に盛り上がる。ここで「循環方向Cd」とは、クローラ式走行車両がその目的のために走行するときに弾性クローラ1が循環する方向であり、周方向のうちの一方の方向をいう。通常の「循環方向Cd」は、クローラ式走行車両が前進するときの弾性クローラ1が循環する方向である。
芯金2が、弾性クローラ1の循環方向Cdを考慮してクローラ本体4内に埋設されており、このように芯金2が埋設された弾性クローラ1は、その目的のために走行するときの循環方向が循環方向Cdとなるように、クローラ式走行車両に装着される。
クローラ本体4は、肉厚帯状のゴムの両端が接合されて無端帯状に形成されたものである。クローラ本体4は、埋め込まれた隣り合う芯金2,2の間における幅方向の中央に、内周側と外周側とを貫通する係合孔41,…,41を備えている。係合孔41は、弾性クローラ1が装着されるクローラ式走行車両の駆動輪の爪に係合されて、駆動輪の回転により弾性クローラ1を循環運動させるためのものである。
クローラ本体4における芯金2の翼部22の長手方向端部の周囲AR(図2参照)には、クローラ本体4における他の部分に比べて硬度の高いゴムが使用される。「翼部22の長手方向端部の周囲A」とは、翼部22の長手方向端部、ならびに端部近傍における外周側および内周側の少なくともクローラ本体4幅方向における緩衝部29の幅相当範囲を覆う範囲である。クローラ本体4における、芯金2よりも内周側の部分にその他の部分に比べて硬度の高いゴムを使用してもよい。
ここでいう硬度の高いゴムとは、「JIS K 6253」に準拠したデュロメータによる計測値(デュロメータ硬さ)が70度以上90度以下のゴムをいう。なお、クローラ本体4の他の部分およびラグ6,…,6のデュロメータ硬さは、翼部22の長手方向端部の周囲ARに使用されるゴムの硬度よりも低い硬度であることを前提として、硬度が65度以上80度以下のゴムが選択される。
クローラ本体4の外周側の表面からは、幅方向の両側に別個に、それぞれ係合孔41,41,41の横から幅方向の端に向けて延びるラグ6,6,6が突出している。
ラグ6は、幅方向内方の端の根元(ねもと)が周方向において、1つの係合孔41(41a)を中心としてこの係合孔41に隣り合う2つの係合孔41(41b),41(41c)の略端まで至っている。幅方向におけるラグ6(6a)の、走行時に地面に接する接地端面61の端は、係合孔41(41a)を周方向において略中央として、この係合孔41(41a)の周方向の両側に配された芯金2,2のそれぞれの幅の略中央まで達する、それ自体の幅が広いものである。
接地端面61は、循環方向Cd側に傾きながら幅方向の端に向けて延びている。接地端面61における、循環方向Cdの側で幅方向の内方からクローラ本体4の幅方向端側に続く端縁62は、芯金2(2a)とその幅略中央で重なる位置を起点として、循環方向Cdの側に凸となる曲線となって延び、芯金2(2a)の翼部22の長手方向略中央で、芯金2(2a)との重なりを外れる。その後、端縁62は、循環方向Cdと反対の側に配された芯金2(2b)の長手方向の端から内方に翼部22の略3分の1の位置で、この芯金2(2b)に重なる。端縁62は、さらに翼部22を斜めに横切りながら、その長手方向端における循環方向Cdと反対の側の角(かど)で芯金2(2b)との重なりを外れ、その直後に、周方向に延びる幅方向の外方の端縁63と交差する。
ここで「重なる」および「重なり」とは、弾性クローラ1を内周側から外周側に透かして見たときに重なることをいい、弾性クローラ1を内周側から外周側に透かして見たときは、具体的には図1に示される。
ラグ6(6a)における、端縁62に対応する根元(ねもと)64は、端縁62に類似する形状で幅方向内方から端縁に延びている。その幅方向内方起点近傍では、根元64は、芯金2(2a)における循環方向Cdの側の端に略重なり、重なった状態で循環方向Cdの側に凸となる曲線で循環方向Cdと反対の側に傾きながら、長手方向の端から内方に翼部22の略3分の1の位置で芯金2(2a)との重なりを外れる。根元64は、その後、循環方向Cdと反対の側に傾いたまま、循環方向Cdと反対の側に隣り合う芯金2(2b)の長手方向の端近くでこの芯金2(2b)に重なり、直ぐに重なりを外れてクローラ本体4の端に達する。
ここで、「端縁62に対応する根元64」とは、ラグ6(6a)における略循環方向Cdの側を向く側面が、クローラ本体4の外周側表面と交わる部分(線)をいう。
接地端面61における、循環方向Cdと反対の側の幅方向の内方からクローラ本体4の幅方向端側に続く端縁65は、芯金2(2b)とその幅略中央で重なる位置を起点として、循環方向Cdの側に凸となる曲線となって循環方向Cdと反対の側に傾いて延び、芯金2(2b)の翼部22の端から略3分の2の位置で、芯金2(2b)との重なりを外れる。端縁65は、芯金2(2b)と循環方向Cdと反対の側で隣り合う芯金2(2c)の長手方向の端から内方に翼部22の略3分の1の位置で、芯金2(2c)に重なる。端縁65は、さらに翼部22を斜めに横切りながら、その長手方向端における循環方向Cdと反対の側の端で芯金2(2c)との重なりを外れ、周方向に延びる幅方向の外方の端縁63と交差する。
端縁65に対応する根元66は、端縁65に類似する形状で幅方向内方から端縁に延びている。その幅方向内方起点近傍では、根元66は、芯金2(2b)における循環方向Cdと反対の側の端に略重なり、翼部22の内方端近傍から、循環方向Cdの側に凸となる曲線で循環方向Cdと反対の側に傾きながら幅方向端に向けて延びている。根元66は、循環方向Cdと反対の側で隣り合う芯金2(2c)における翼部22の長手方向略中央でこの芯金2(2c)に重なり、芯金2(2c)の緩衝部29全体に重なってクローラ本体4の幅方向の端に達している。
このように、芯金2(2c)の緩衝部29は、周方向においてラグ6(6a)と重なる。弾性クローラ1は、芯金2の長手方向端部に設けられた緩衝部29,29が、いずれかのラグ6と周方向において重なるように形成される。
ラグ6,…,6は、弾性クローラ1において、幅方向両側に対称に配され、または各係合孔41,…,41について幅方向一方の側に交互に千鳥状となるように配される。
抗張体8は、複数のスチールコード等の抗張力コードが幅方向に1列に並べられて形成されている。各抗張体8は、それぞれが芯金2における翼部22の外周側を周方向全体にわたり巻回された状態で、クローラ本体4に埋め込まれている。
上記したように、弾性クローラ1においては、各ラグ6,…,6は、クローラ本体4内に埋め込まれ周方向に並ぶ3つの芯金2(2a),2(2b),2(2c)に重なるように設けられており、クローラ式走行車両が走行するときにラグ6が走行面から受ける外力を、3つの芯金2,2,2が分散して支持することができる。そのため、弾性クローラ1は、不整地を走行するときに生ずる変形が小さくなり、幅方向端部の亀裂の発生が抑制される。また、弾性クローラ1が装着されたクローラ式走行車両は、走行時の振動および騒音が減少する。
また、弾性クローラ1は、芯金2の長手方向端の内周側表面における循環方向Cd側、つまり走行路面に最初に接地する側に、その表面30が2つの面が交わって形成される交線を含まない緩衝部29を備え、かつ翼部22の端近傍の端面、外周側の表面および緩衝部29以外の内周側の表面が、2つの面が交わって形成される交線を含まない曲面で連続するように形成されて、翼部22の端部に密着するゴムの境界面に応力集中が生じないように配慮されていることによって、芯金2の長手方向端部に生じやすいゴムの亀裂を防止している。
また、弾性クローラ1は、翼部22の長手方向端部が硬度の高いゴムで覆われていることにより、クローラ本体4におけるこの部分の変形が抑制され、ゴムの亀裂の生ずるおそれが減少する。
図6は他の弾性クローラに使用される芯金2Bの平面図、図7は芯金2Bの翼部22Bにおける長手方向端部近傍の斜視図、図8は図6における右側面図である。
芯金2Bにおいて、先に説明した弾性クローラ1における芯金2と同一の構成を有する部分については説明を省略し、図6ないし図8において芯金2と同一の符合を付す。
芯金2Bは、緩衝部29Bの形状が芯金2と異なる。つまり、芯金2Bおける緩衝部29Bは、翼部22Bの長手方向端における翼部22Bの幅方向一方の側の角(かど)近傍が、突起部26が突出する側に折り曲げられて形成される。折り曲げられ傾斜した角近傍の側面Sfは、端面が直交する面により形成される角を有しない曲面(R状)となっている。
なお、芯金2Bおける緩衝部29B,29Bは、芯金2おける緩衝部29,29と同様に、翼部22Bの幅方向における同じ一方の側に偏って設けられている。緩衝部29Bは、その突起部26が突出する側の表面30Bおよびその反対側の表面のいずれも、翼部22Bにおける平板状の部分27と曲面で連続している。翼部22Bは、少なくともその幅方向の端面が内周側の表面および外周側の表面と曲面で連続しており、そのため、緩衝部29Bの表面は、連続する曲面で形成されている。
緩衝部29Bは、芯金2Bにおける長手方向の端から内方に向けて10〜20mmの範囲で、かつその幅方向一方の端縁から他方の端縁に向けて翼部22Bの幅の3分の1以上3分の2以下の範囲で設けられる。芯金2Bは、その折り曲げの程度が、図8に示される側面において、曲げられた側の表面の最大傾斜角度θが15度以上45度以下となるように設計される。
緩衝部29Bがその内周側の循環方向Cd側(走行路面に最初に接地する側)になるように芯金2Bが埋め込まれて形成された弾性クローラは、弾性クローラ1と同様に、芯金2Bの長手方向端部に生じやすいゴムの亀裂の発生が防止される。
また、弾性クローラにおいて翼部22Bの長手方向端部を硬度の高いゴムで覆うことによっても、ゴムの亀裂の発生を抑制することができる。
図9は他の弾性クローラに使用される芯金2Cの正面図、図10は芯金2Cの裏面図、図11は図9における右側面図である。
芯金2Cにおいて、先に説明した弾性クローラ1における芯金2と同一の構成を有する部分については説明を省略し、図9ないし図11において芯金2と同一の符合を付す。
芯金2Cは、突起部26,26が突出する側に設けられた緩衝部29,29の他に、平板状の部分27,27の緩衝部29,29とは反対側に、第2緩衝部31C,31Cを有する点で、先に説明した芯金2と異なる。
第2緩衝部31C,31Cは、翼部22C,22Cの外周側表面における長手方向の端縁から、長手方向内方に向けて10〜20mmの範囲に肉厚となって盛り上がる。長手方向両側の第2緩衝部31C,31Cは、芯金2の幅方向における緩衝部29,29が設けられた側とは反対側の端縁に連続し、芯金2の幅方向に対して一方の側に偏って配されている。以下の説明において、「第2緩衝部31C」というときは、盛り上がる部分と、この盛り上がる部分が位置する平板状の部分27の一部とを含むものとする。
第2緩衝部31Cの盛り上がる側における表面32Cは、2つの面が交わって形成される交線を含まないものである。第2緩衝部31Cの表面は、連続する曲面で形成されている。
第2緩衝部31Cは、弾性クローラ1において外周側となる翼部22の表面に、その幅方向一方の端縁から他方の端縁に向けて翼部22の幅の3分の1以上3分の2以下の範囲で設けられる。
芯金2Cは、クローラ本体4に、突起部26,26が内周側になり、緩衝部29C,29Cがクローラ式走行車両が走行するときの循環方向Cdになるようにして、周方向に略等間隔に埋め込まれる。
例えば、芯金2Cが上記のように埋め込まれて形成され、図1に示されるラグ6,…,6パターン(ラグ6の形状と配置形態)を有する弾性クローラでは、装着されたクローラ式走行車両が後進(通常の走行と逆方向への走行)する時(弾性クローラが循環方向Cdと反対側に循環する時)に、ラグ6は、幅方向の端側においてより変形しやすい。一方、図1等に示される前述した弾性クローラ1では、幅方向における芯金2の端の外周側のゴム厚は、ラグ6と周方向において重なるために大きくなっており、そのため応力緩和が大きい。
図12は他の弾性クローラに使用される芯金2Dの平面図、図13は図12における右側面図である。
芯金2Dにおいて、先に説明した弾性クローラ1における芯金2と同一の構成を有する部分については説明を省略し、図12および図13において芯金2と同一の符合を付す。
芯金2Dは、緩衝部29D,29Dの盛り上がる部分が球体の一部で形成されている。すなわち、緩衝部29Dの盛り上がる側における表面30Dは、そのいずれの部分における法線も同じ1つの点を通過する。また、芯金2Dは、芯金2Cと同様に、緩衝部29Dに対して翼部22Dの幅方向の反対側に配されて外周側に盛り上がる第2緩衝部31D,31Dを有する。第2緩衝部31Dは、緩衝部29Dと同一の形状、つまり盛り上がる部分が球体の一部で形成されている。
表面30Dおよび第2緩衝部31Dの表面32Dは、平面視(図12)において、その大きさが、翼部22Dの幅の3分の1以上3分の2以下になるように設けられる。
芯金2Dは、クローラ本体4に、突起部26,26が内周側になり、緩衝部29D,29Dがクローラ式走行車両が走行するときの循環方向Cdになるようにして、周方向に略等間隔に埋め込まれる。
芯金2Dを、第2緩衝部31D,31Dを有しない形態としてもよい。
図14は他の弾性クローラに使用される芯金2Eの平面図、図15は図14における右側面図である。
芯金2Eにおいて、先に説明した弾性クローラ1における芯金2と同一の構成を有する部分については説明を省略し、図14および図15において芯金2と同一の符合を付す。
芯金2Eは、翼部22E,22Eの長手方向端の略中央から幅方向の一方の端に、その端縁に沿った一定範囲で肉厚に盛り上がる緩衝部29E,29Eを有する。ここで「一定範囲」とは、翼部22Eの端縁から長手方向内方に向けて10〜20mmの範囲であって、翼部22Eの幅方向においてその幅の3分の1以上3分の2以下の範囲である。各緩衝部29E,29Eの表面30E,30Eは、その最も高い位置から翼部22Eの幅方向端縁に向けた面33E,33Eが、なだらかな裾野状となっている。
芯金2Eは、それぞれの緩衝部29E,29Eに対して翼部22E,22Eの幅方向の反対側に配されて外周側に盛り上がる第2緩衝部31E,31Eを有する。第2緩衝部31Eは、緩衝部29Eと同一の形状に形成されている。
芯金を、芯金2Eにおける第2緩衝部31E,31Eを有しないものとして形成することができる。芯金2Eは、緩衝部29E,29Eの裾野状の面33E,33Eをクローラ式走行車両が走行するときの循環方向Cdになるようにして、クローラ本体4に、周方向に略等間隔に埋め込まれる。
図16は他の弾性クローラに使用される芯金2Fにおける図5に対応する図(右側面図)である。
芯金2Fにおいて、先に説明した芯金2Bと同一の構成を有する部分については説明を省略し、図16において芯金2Bと同一の符合を付す。
芯金2Fは、芯金2Bが有する緩衝部29B,29Bのほかに、緩衝部29Bと全く同じ形状の第2緩衝部31Fを翼部22F,22Fのそれぞれの長手方向端部近傍に有する。第2緩衝部31Fは、緩衝部29Fに対して翼部22Fの幅方向の反対側に配されて外周側に折れ曲がっている。第2緩衝部31Fにおける折り曲げられ傾斜した角近傍の側面は、端面が直交する角を有しない曲面(R状)となっている。
図17は弾性クローラ1Gを内周側から見た図である。
図17において、弾性クローラ1Gは、それぞれ複数の2種類の芯金2Ga,2Gb、クローラ本体4、ラグ6G,…,6G、および1対の抗張体等からなる。
それぞれの芯金2Ga,2Gbは、金属等の硬質材料によって形成され、全体として略長い形状を有する。また、芯金2Ga,2Gbは、その中央の突起付設部21、突起付設部21に対して長手方向両側に配された翼部22,22、突起付設部21と翼部22,22とが連続する部分に配されたいずれも1対の第1側部突起および第2側部突起で構成される。芯金2Ga,2Gbにおける突起付設部21、翼部22,22、第1側部突起および第2側部突起は、弾性クローラ1の芯金2におけるものと同一の構成を有する。これらについては、以下の説明および図17において芯金2におけるものと同一の符合を付し、説明を省略する。
芯金2Ga,2Gbは、いずれもその翼部22,22の長手方向の端における突起部26,26が突出する側(内周側)に、緩衝部29Ga,29Gaまたは緩衝部29Gb,29Gbが設けられている。
さて、芯金2Gaと芯金2Gbとは、それぞれの緩衝部29Ga,29Gbの位置に相違がある。
芯金2Gaにおける緩衝部29Ga,29Gaは、翼部22の端において、より近い方の突起部26における転輪走行面34が延びた周方向の一方の側に偏って設けられ、他方の側の端縁に至る途中で隆起が終了している。一方、芯金2Gbにおける緩衝部29Gb,29Gbは、翼部22の端において、より近い方の突起部26における転輪走行面34が延びた周方向の一方の側とは反対の側に偏って設けられ、この転輪走行面34が延びた一方の周方向の側の端縁に至る途中で隆起が終了している。
1対の突起部26,26における転輪走行面34,34が周方向の異なる方向に延びているために、芯金2Gaにおける2つの緩衝部29Ga,29Gaは、互いに周方向において異なる側に偏って配されている。同様に、芯金2Gbにおける緩衝部29Gb,29Gbも、芯金2Gaにおける2つの緩衝部29Ga,29Gaとは周方向に異なる側で、かつ互いに周方向において異なる側に偏って配されている。
各緩衝部29Ga,29Ga,29Gb,29Gbは、芯金2における緩衝部29と同じく、翼部22の幅方向一方の端縁から他方の端縁に向けて翼部22の幅の3分の1以上3分の2以下の範囲で設けられる。また、緩衝部29の盛り上がりの程度は、平板状の部分27に対して3〜10mmとするのが好ましい。
なお、各緩衝部を、芯金2Bにおける緩衝部29Bのように、芯金の長手方向端部におけるその幅方向一方の端(角:かど)近傍を、突起部が突出する側(内周側)に折り曲げて形成してもよい。
2種類の芯金2Ga,2Gbは、その長手方向がクローラ本体4の幅方向となるようにして、クローラ本体4内に周方向に交互に並べて埋設されている。
クローラ本体4は、上述した弾性クローラ1におけるクローラ本体4と本質的に同じである。したがって、クローラ本体4は、埋め込まれた隣り合う芯金2Ga,2Gbの間における幅方向の中央に、内周側と外周側とを貫通する係合孔41,…,41を備えている。また、クローラ本体4における芯金2Ga,2Gbの各翼部22,22の長手方向端部の周囲には、他の部分に比べて硬度の高いゴムが使用される。
各ラグ6G,…,6Gは、クローラ本体4の外周側の表面から突出し、係合孔41の幅方向のいずれかの側において幅方向の端に向けて延びたブロックとして形成されている。幅方向両側のラグ6G,…,6Gは、周方向に並ぶ係合孔41,…,41に対して幅方向一方の側および他方の側に交互に千鳥状に並んでいる。
次に、ラグ6Gの形状を説明する。
ラグ6Gは、1つの係合孔41の幅方向横において、周方向両側でこの係合孔41に並ぶ係合孔41,41の近傍までの幅(周方向の大きさ)を有し、クローラ本体4の幅方向の端まで、全体として周方向に直交して延びている。ラグ6Gは、幅方向の端まで略周方向に直交して延びている点で、周方向の一方に傾斜しながら幅方向の内方から幅方向の端まで延びる弾性クローラ1のラグ6(図1参照)と異なっている。
ラグ6Gの走行時に地面に接する接地端面61Gは、その幅方向横の係合孔41側で最もその幅(周方向の幅)が大きく、クローラ本体4の端に近づくに伴い、幅が小さくなっている。ラグ6Gは、周方向に隣り合う芯金2Ga,2Gbに周方向において重なっている。
このような形状を有するラグ6Gは、周方向中央を幅方向に分断する面に対して略面対称である。
弾性クローラ1Gは、周方向に隣り合う芯金2Ga,2Gbとラグ6Gとの周方向における重なり方が留意されている。すなわち、芯金2Ga,2Gbは、これらの緩衝部29Ga,29Gbが、周方向においていずれもラグ6Gの接地端面61から離れた側に偏るように配されている。つまり、弾性クローラ1Gにおいては、幅方向一方の側で特定のラグ6Gと周方向に重なる芯金2Ga,2Gbのそれぞれの緩衝部29Ga,29Gbは、隣り合う翼部22,22の先端における互いに近い側の角(かど)に位置するのではなく、それぞれ互いに離れた側の角に位置するように考慮されている。
弾性クローラ1Gは、周方向に並ぶラグ6G,…,6Gが幅方向において千鳥状に設けられていること、およびそれぞれの緩衝部29Ga,29Gbが互いに周方向において異なる側に偏って配されている2種類の芯金2Ga,2Gbが周方向に交互に埋設されていることにより、前述したラグ6Gと2つの芯金2Ga,2Gbとの特異な周方向における重なり合いを可能としている。
弾性クローラ1Gは、ラグ6Gの形状およびこのラグ6Gに周方向において重なる2つの芯金2G,2Gの各緩衝部29Ga,29Gbが、図17に示されるように、ラグ6Gの周方向中央を幅方向に分断する面に対して略面対称である。このことから、弾性クローラ1Gは、その循環方向を考慮することなくクローラ式走行車両に装着される。
弾性クローラを、弾性クローラ1Gのようにラグ6G,…,6Gを幅方向に千鳥状となるように周方向にずらして配するのではなく、幅方向両側のラグを周方向に同じ位置で並ぶように配してもよい。その場合、芯金は、翼部の端で周方向に同じ一方の側に偏って緩衝部が設けられたものが、隣り合う芯金のそれぞれの緩衝部の側を対向させ、その周方向両側に隣り合う芯金とは緩衝部と反対側の端を対向させ、これを周方向に交互に繰り返してクローラ本体に埋設される。
このように形成された弾性クローラは、弾性クローラ1Gと同様に、幅方向一方の側で特定のラグと隣り合う芯金2Ga,2Gbとを周方向において重ならせ、それぞれの芯金の緩衝部を、隣り合う翼部22,22の先端におけるそれぞれ互いに離れた側の角に位置するように形成することができる。
一般に、クローラ式走行車両が縁石等に乗り上げて生じる弾性クローラの耳切れ亀裂は、接地側から始まる場合と、内周側から接地側に折れ曲がって内面側から亀裂が始まる場合とがある。接地側および内周側の芯金端上の厚みを考慮すると、ラグ内に近い芯金端は接地側に肉盛りするのが好ましい。芯金端両方共に内周側へ曲げると、内面側の逆曲がりに対し応力集中点となり、損傷し易くなるためである。
上述の実施形態において、芯金2,2B〜2F,2Ga,2Gbが埋め込まれた弾性クローラ1,1Gの構成を、組み合わせの異なる他の芯金2,2B〜2F,2Ga,2Gbが埋め込まれた弾性クローラとすることができる。例えば、芯金2B〜2Fを、周方向におけるラグ6,…,6との位置関係について、図1の弾性クローラ1に示されるようにクローラ本体4内に配することができる。また、弾性クローラ内において、芯金2B〜2Fの翼部22B〜22Eの長手方向端部の周囲(図2におけるAR相当部分参照)に、クローラ本体における他の部分に比べて硬度の高いゴムを使用してもよい。
本発明は、抗張体8,8を有しない弾性クローラにも実施することができ、上記弾性クローラ1と同様の効果を得ることができる。
弾性クローラ1,1Gにおいて、係合孔41は内周側と外周側とを貫通するものとして形成されたが、係合孔を、内周側と外周側とを貫通させず単に凹状の穴として形成してもよい。
その他、弾性クローラ1,1Bおよび芯金2,2B〜2F,2Ga,2Gbの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、クローラ式走行車両に装着される、芯金が埋め込まれた弾性クローラに利用することができる。
図1は弾性クローラを内周側から見た図である。 図2は図1におけるA−A矢視断面図である。 図3は芯金の平面図である。 図4は芯金の側面図である。 図5は図4における右側面図である。 図6は他の弾性クローラに使用される芯金の平面図である。 図7は芯金の翼部における長手方向端部近傍の斜視図である。 図8は図6における右側面図である。 図9は他の弾性クローラに使用される芯金の正面図である。 図10は芯金の裏面図である。 図11は図9における右側面図である。 図12は他の弾性クローラに使用される芯金の平面図である。 図13は図12における右側面図である。 図14は他の弾性クローラに使用される芯金の平面図である。 図15は図14における右側面図である。 図16は他の弾性クローラに使用される芯金における図5に対応する図である。 図17は他の弾性クローラを内周側から見た図である。
符号の説明
1,1G 弾性クローラ
2,2B〜2F,2Ga,2Gb 芯金
4 クローラ本体
6,6G ラグ
29,29B〜29F,29Ga,29Gb 緩衝部
30,30B〜30F (緩衝部の)表面
31C〜31F 第2の緩衝部(第2緩衝部)
Cd 循環方向
Sf (緩衝部の)側面

Claims (10)

  1. クローラ式走行車両に装着されるときにその循環方向が指定される弾性クローラであって、
    ゴムにより無端帯状に形成されたクローラ本体と、
    前記クローラ本体の周方向に間隔をおいて配され前記クローラ本体の外周側の面から突出し前記クローラ本体の幅方向の内方から前記幅方向の端縁に向けて延びた複数のラグと、
    前記周方向に間隔をおいて前記クローラ本体内に埋め込まれた複数の芯金と、で形成され、
    前記芯金は、
    その長手方向の両端のその幅方向の同一の側の角近傍に、前記クローラ本体の内周側に肉厚に盛り上がった緩衝部または前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部を有し、
    前記循環方向に循環するときに前記緩衝部が前記循環方向の側に位置するよう前記クローラ本体内に配されている
    ことを特徴とする弾性クローラ。
  2. クローラ式走行車両に装着されるときにその循環方向が指定される弾性クローラであって、
    ゴムにより無端帯状に形成されたクローラ本体と、
    前記クローラ本体の周方向に間隔をおいて配され前記クローラ本体の外周側の面から突出し前記クローラ本体の幅方向の内方から前記幅方向の端縁に向けて延びた複数のラグと、
    前記周方向に間隔をおいて前記クローラ本体内に埋め込まれた複数の芯金と、で形成され、
    前記芯金は、
    その長手方向の両端のその幅方向の同一の側の角近傍に、前記クローラ本体の内周側に肉厚に盛り上がった緩衝部または前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部と、
    その長手方向の両端のその幅方向における前記緩衝部が設けられた側とは反対側の角近傍に、前記クローラ本体の外周側に肉厚に盛り上がった第2の緩衝部または当該角が前記クローラ本体の外周側に折れ曲がった第2の緩衝部と、を有し、
    前記循環方向に循環するときに前記緩衝部が前記循環方向の側に位置するよう前記クローラ本体内に配されている
    ことを特徴とする弾性クローラ。
  3. 前記第2の緩衝部は、
    2つの面が交わって形成される交線をその表面に含まないように肉厚に盛り上げられ、
    または折り曲げられ傾斜したその角近傍の側面が交差する面による角を有さず曲面である
    請求項2に記載された弾性クローラ。
  4. 前記緩衝部は、
    2つの面が交わって形成される交線をその表面に含まないように肉厚に盛り上げられ、
    または折り曲げられ傾斜したその角近傍の側面が交差する面による角を有さず曲面である
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された弾性クローラ。
  5. 前記芯金は、
    長手方向の両端の前記緩衝部が前記ラグのいずれかに前記周方向において重なるように配されている
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載された弾性クローラ。
  6. 前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部は、
    前記芯金をその長手方向外方から見たときに曲げられた側の表面の最大傾斜角度θが15度以上45度以下である
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された弾性クローラ。
  7. 前記芯金の長手方向の両端の周囲に前記クローラ本体における他の部分に比べて硬度の高いゴムが使用されている
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載された弾性クローラ。
  8. 前記芯金は、
    長手方向の両端の前記第2の緩衝部が前記ラグのいずれかに前記周方向において重なるように配されている
    請求項2または請求項3に記載された弾性クローラ。
  9. 前記ラグは、前記幅方向の内方から前記循環方向の側に傾斜して前記幅方向の端縁に向けて延びている
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載された弾性クローラ。
  10. ゴムにより無端帯状に形成されたクローラ本体と、
    前記クローラ本体の周方向に間隔をおいて前記クローラ本体内に埋め込まれた複数の芯金と、
    前記周方向に間隔をおいて配され前記クローラ本体の外周側の面から突出し前記クローラ本体の幅方向の両側でそれぞれ前記幅方向の内方から前記周方向に略直交して前記幅方向の端縁に向けて延びた複数のラグと、で形成され、
    前記芯金は、
    その長手方向の両端のその幅方向のいずれかの側の角近傍に、前記クローラ本体の内周側に肉厚に盛り上がった緩衝部または前記角が前記クローラ本体の内周側に折り曲げられて形成された緩衝部を有し、
    前記周方向に隣り合う前記芯金のそれぞれの一部が前記周方向において前記ラグの1つと重なり、かつ1つの前記ラグと重なる隣り合う前記芯金のそれぞれの前記緩衝部が互いに遠い位置となるように配されて形成された
    ことを特徴とする弾性クローラ。
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