JP2010120082A - 粉体の圧縮成型装置及び圧縮成型方法 - Google Patents

粉体の圧縮成型装置及び圧縮成型方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波振動を用いた粉体の容器内での圧縮成型を円滑に行うことができ、外観が良好で密度が均一な高品質の成型体を提供し得る粉体の圧縮成型装置及び圧縮成型方法を提供すること。
【解決手段】本発明の圧縮成型装置は、容器3の収容空間として利用される貫通口10を有する臼体11と、貫通口10に鉛直方向の上方側から挿入され且つ容器3内の粉体を押圧する上杵20aと、上杵20aによる粉体の押圧時に該上杵20aと粉体との間に介在されるシート23とを備えている。上杵20aによる粉体の押圧時において、貫通口10の内壁面と該貫通口10内に収容されている容器3の壁部31の外面との間のクリアランスC1よりも、壁部31の内面と上杵20aの側面との間のクリアランスC2からシート23の厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、容器内に収容された粉体化粧料等の粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型装置及び圧縮成型方法に関する。
従来、粉体の圧縮成型法として、粉体を所定の容器等に充填し加圧プレスして成型する、いわゆるプレス成型法が知られている。プレス成型法は、粉体を圧縮することにより、該粉体自体の凝集力及び/又は粉体中に含有されている油剤等の結合剤のバインダー効果を発現させ、これにより粉体を固化・成型する成型法である。しかし、プレス成型法は、粉体自体の物性や形状、複数種の粉体を併用している場合にはその成分組成等によっては、粉体の固化・成型が困難となる場合があった。
このようなプレス成型法の問題を解消すべく、加圧プレスに加えて粉体に超音波振動を付与する方法が提案されている。例えば特許文献1には、上面に鉛直方向の上方側に向けて凹の凹部を有するパーツ(下杵)と、該凹部の上方に上下動可能に取り付けられたホーン(上杵)とを備えた圧縮成型装置を用い、粉体が収容された金皿(容器)を前記凹部の所定位置に設置した状態で、前記ホーンを下方に移動させて該粉体を押圧しつつ超音波振動を付与する方法が記載されている。特許文献1に記載の方法によれば、従来の方法では成型が困難であった粉体であっても、比較的低いプレス圧で、プレス成型後状態が均一で密な成型体が得られるとされている。
特許文献1に記載の方法においては、所定の効果を得るためには、前記金皿を前記凹部の所定位置に確実に設置する必要があり、そのためには、金皿や凹部の加工精度等を考慮すると、凹部と金皿とのクリアランスC1(凹部の内寸と金皿の外寸との差。図2の符合C1に相当)が必要となる。また、金皿内の粉体を押圧する前記ホーン(上杵)が金皿内に進入するためには、金皿と前記ホーンとのクリアランスC2(金皿の内寸とホーンの外寸との差。図2の符合C2に相当)が必要となる。
また、例えば粉体化粧料等の成型においては、ホーン(上杵)への粉体の付着防止や成型体の表面に模様を付す等の目的で、ホーン(上杵)と粉体との間に織布や紙や樹脂フィルム等のシートを介在させて圧縮成型する方法が知られている。
特開昭63−275511号公報
特許文献1に記載の方法において、前記クリアランスC2が大きすぎる場合には、超音波振動により流動化した粉体が金皿と前記ホーンとの隙間である該クリアランスC2から飛散し、これにより得られる成型体の端部の硬度が中央部に比べて低下するおそれがある。粉体の飛散を防止するために、前記クリアランスC2を小さくすると、凹部内に収容された金皿が、該凹部の内壁に接触する程度に片寄った位置にある場合には、該凹部内における該内壁の反対側では、凹部の内壁と金皿が必要以上に離れており、粉体押圧時にホーンと金皿とが互いに干渉し、金皿に傷が付いたり、成型体の品質に悪影響を及ぼしたりするおそれがある。
また、前述した、ホーンと粉体との間にシートを介在させて圧縮成型する方法において、超音波振動により流動化した粉体が金皿とホーンとの隙間から噴出することを防止するために、該隙間(前記クリアランスC2)を小さくしすぎると、該金皿上の粉体とホーンとの間に該シートを介在させることが不可能となるため、斯かる方法を採用することが困難となる。特許文献1には、このような凹部、金皿及びホーン間のクリアランスに関する技術内容については何等記載されていない。容器を所定位置に確実に設置することができ、上杵と容器との干渉が抑えられ、且つ超音波振動を用いた粉体の圧縮成型を円滑に行うことができる技術は未だ提供されていない。
従って本発明の課題は、超音波振動を用いた粉体の容器内での圧縮成型を円滑に行うことができ、外観が良好で密度が均一な高品質の成型体を提供し得る粉体の圧縮成型装置及び圧縮成型方法を提供することにある。
本発明は、皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型装置であって、鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵とを備え、前記容器は、前記圧縮成型装置とは別体であり且つ前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1と、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2との差の絶対値|C1−C2|が50μm以下である粉体の圧縮成型装置を提供することにより、前記課題を解決したものである。
また本発明は、皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型装置であって、鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵と、該上杵による該粉体の押圧時に該上杵と該粉体との間に介在されるシートとを備え、前記容器は、前記圧縮成型装置とは別体であり且つ前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1よりも、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2から前記シートの厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上である粉体の圧縮成型装置を提供することにより、前記課題を解決したものである。
また本発明は、皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型装置であって、鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵と、該上杵による該粉体の押圧時に該上杵と該粉体との間に介在されるシートとを備え、前記容器は、前記圧縮成型装置とは別体であり且つ前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1よりも、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2から前記シートの厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上であって、更にC1とC2との差の絶対値|C1−C2|が50μm以下である粉体の圧縮成型装置を提供することにより、前記課題を解決したものである。
また本発明は、皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型方法であって、鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵とを用い、前記容器は、前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、前記貫通口内に収容された前記容器の前記凹部に前記粉体を充填した後、該貫通口に鉛直方向の上方側から前記上杵を挿入して該粉体を押圧する工程を有し、前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1と、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2との差の絶対値|C1−C2|が50μm以下である粉体の圧縮成型方法を提供することにより、前記課題を解決したものである。
また本発明は、皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型方法であって、鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵と、該上杵による該粉体の押圧時に該上杵と該粉体との間に介在されるシートとを用い、前記容器は、前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、前記貫通口内に収容された前記容器の前記凹部に前記粉体を充填した後、該貫通口に鉛直方向の上方側から前記上杵を挿入して該粉体を押圧する工程を有し、前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1よりも、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2から前記シートの厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上である粉体の圧縮成型方法を提供することにより、前記課題を解決したものである。
本発明によれば、超音波振動を用いた粉体の容器内での圧縮成型を円滑に行うことができるため、超音波振動による粉体の容器からの飛散やそれに起因する成型体の硬度の低下等の不都合が発生し難く、外観が良好で密度が均一な高品質の成型体を安定して提供することができる。
図1は、本発明の粉体の圧縮成型装置の一実施形態の模式図である。 図2は、図1に示す装置の要部の拡大図である。 図3は、図1に示す装置における貫通口に容器が収容された状態における各部のクリアランスを示す概略上面図である。 図4は、図1に示す装置を用いた成型体の製造工程を示す図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図1〜図4を参照して説明する。本実施形態の粉体の圧縮成型装置(以下、圧縮成型装置ともいう)1は、皿状の容器3内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型して容器3付きの成型体50(図4(c)参照)を製造する装置である。
圧縮成型装置1は、枠体2を備えている。枠体2の高さ方向の中央部には、粉体の圧縮成型を行う圧縮成型テーブル4が水平方向に取り付けられている。圧縮成型テーブル4の中央部にはテーブル4を厚み方向に貫通する穴が設けられており、その穴に臼体11が嵌合されている。臼体11は、筒状の金属等の剛体からなり、上端部が水平方向に張り出してフランジ11aを形成しており、フランジ11aは圧縮成型テーブル4へボルト締め(図示せず)されている。
臼体11は、鉛直方向(図1の上下方向)に延び且つ容器3の収容空間として利用される貫通口10を有している。貫通口10は、臼体11の鉛直方向と直交する水平方向の中央に位置し、その開口径は該貫通口10の全長に亘って一定となっている。また貫通口10は、鉛直方向の上方から見たときに(上面視において)、四角形形状をしている。
圧縮成型装置1は、貫通口10に鉛直方向の上方側から挿入され且つ貫通口10内に収容されている容器3内の粉体を押圧する上杵20aと、貫通口10に鉛直方向の下方側から挿入され且つ容器3の下面と接触した状態で容器3を下方から支持し、且つ容器3内の粉体に超音波振動を付与する下杵20bとを備え、上杵20aと下杵20bとによって粉体を容器3ごと圧縮可能になされている。下杵20a及び上杵20bは何れも、四角柱状の金属等の剛体からなり、粉体を圧縮成型する際に、該粉体に超音波振動を付与する役割、及び該粉体を圧縮するための成型用杵としての役割を有している。貫通口10と下杵20bとによって容器3の収容空間Sが画成可能になされている。従って、収容空間Sは、上面視において貫通口10の上面視における形状(四角形形状)と同形状をしている。
上杵20aの上端には超音波振動素子21aが取り付けられており、該超音波振動素子21aはエアシリンダ22aによって支持されている。エアシリンダ22aは枠体2の天板2aに取り付けられ、そこから垂下している。このエアシリンダ22aによって、上杵20a及び素子21aはそれぞれ上下方向へ移動可能になっている。一方、下杵20bの下端には超音波振動素子21bが取り付けられており、該素子21bはエアシリンダ22bによって支持されている。エアシリンダ22bは枠体2の底板2bに取り付けられている。このエアシリンダ22bによって、下杵20b及び素子21bはそれぞれ上下方向へ移動可能になっている。尚、超音波振動素子の移動手段はエアシリンダに限定されず、他に油圧シリンダや、電動モータを用いたボールネジプレス等の機器を用いても良い。
容器3の収容空間Sを画成する貫通口10の内壁面は樹脂を含んで構成されており、図2に示すように、臼体11の一部が樹脂からなる樹脂部14とすることが好ましい。このように、貫通口10の壁面における、粉体が収容される容器3と接触する部位(内壁面)を樹脂で形成した理由は、超音波振動に起因する該部位(貫通口10の内壁面)と容器3との磨耗を緩和するためである。即ち、本実施形態においては、収容空間Sに収容された容器内の粉体に超音波振動を付与するため、該超音波振動により容器が振動する。このため、収容空間Sを構成する貫通口10の内壁面の材質によっては、該内壁面と容器との接触部分が超音波振動により磨耗して傷つきが発生したり該接触部分に磨耗痕が発生すると共に、その磨耗粉による成型品の美観の低下等を招くおそれがある。そこで、本実施形態においては、このような超音波振動に起因する磨耗の問題を解消する観点から、容器の収容空間Sを画成する貫通口10の内壁面を樹脂部14とすることが好ましい。通常、容器3はアルミ合金等の金属やポリエチレンテレフタレート等の樹脂から形成されており、このような容器3の材質と硬度が同等以下の樹脂を貫通口10の内壁面に用いることで、磨耗痕や磨耗粉の発生が特に効果的に抑制される。
樹脂部14は実質的に樹脂からなる。該樹脂としては、例えばポリアセタール、MCナイロン(登録商標)、硬質ポリエチレン、フッ素樹脂等の1種以上を用いることができる。これらの中でも特にポリアセタールは、前述した磨耗痕や磨耗粉の抑制効果が高く、本発明で好ましく用いられる。
圧縮成型装置1は、上杵20aによる粉体の押圧時に該上杵20aと該粉体との間に介在されるシート23を備えている。上杵20aによる粉体の押圧時に該上杵20aと該粉体との間にシート23を介在させることにより、上杵20aへの粉体の付着が防止され、また成型体50(図4(c)参照)の表面に模様を付けて意匠性を高めることが可能となる。シート23は、上杵20aと臼体11(圧縮成型テーブル4)との間において、繰出装置24から繰り出され、巻取装置25によって巻き取られるようになされている。
シート23としては、紙;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、アセテート等からなる布;樹脂フィルム等を用いることができる。これらは単体で、若しくは複数を重ね合わせた積層体として用い、その組み合わせ方や送り量は成型体外観や歩留まりを考慮して決定する。シート23の厚みt(単体で使用する場合は該単体のシートの厚みを意味し、複数を重ね合わせて積層体として使用する場合は該積層体の厚みを意味する)は、好ましくは50〜160μm、更に好ましくは100〜120μmである。
本実施形態で用いられる皿状の容器3は、図2に示すようにバットの如き底の浅い箱形の容器であり、粉体が収容される凹部30を有し、該凹部30は、貫通口10に挿入された上杵20aの下面と相対向する底部31と、該底部31を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部32とを有している。容器3は、その底部31と直交する方向(鉛直方向)の上方から見たときに(上面視において)、収容空間Sを画成する貫通口10の上面視における形状(四角形形状)と略同形状をしている。尚、容器3は、本実施形態の圧縮成型装置1を構成する部材ではなく、圧縮成型装置1とは別体である。
本実施形態においては、上杵20aによる粉体の押圧時において、貫通口10の内壁面と該貫通口10内に収容されている容器3の壁部32の外面との間のクリアランス(間隙)C1(図2参照)よりも、壁部32の内面と上杵20aの側面との間のクリアランスC2(図2参照)からシート23の厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上である。即ち本実施形態においては、C1−(C2−t)≧30となっている。
尚、クリアランスC1,C2に関する前記関係においては、C1,C2及びtの値は、全てμmを単位として揃える。また、C1及びC2は次のようにして求められる。即ち、図3に示すように、貫通口10の平面視において、貫通口10の重心と、容器3の平面視における重心とを一致させ、両重心の一致点Pから貫通口10の各辺(貫通口10の各内壁面)それぞれに対して仮想的な垂線L1,L2をひく。そして、一致点Pを起点として貫通口10の各辺に向かって延びる垂線L1,L2それぞれについて、当該垂線上に位置するクリアランスC1,C2を測定する。例えば図3に示す形態では、貫通口10を画成する辺(内壁面)の数は4であるので、4本の垂線L1,L2それぞれにおけるC1,C2を測定し、C1,C2それぞれについて合計4つの測定値を得る。こうして得られたC1及びC2それぞれについての複数の測定値の平均値を、前記関係におけるC1,C2として用いる。
従来の技術では、貫通口10の内壁面の内径、容器3の外径、および上杵20aの外径寸法の加工精度や、装置を構成する部材の組み付け精度、容器の収容空間Sへの設置精度、などを考慮して、容器と上杵とが干渉しないようにするために、C1<C2−tとなるようなクリアランスに設計することが常識である。しかしながら、この場合は、C2が大きくなるため、超音波振動を印加した場合は粉体が流動化し容器と上杵との隙間から粉体が飛散してしまい、得られる成型体の端部の硬度が中央部よりも小さくなってしまうことや、粉体の飛散による成型体の美観の低下が問題となる。本発明者らは、クリアランスの設定を鋭意工夫したところ、前記のようにC1−(C2−t)≧30とすることにより、粉体の飛散が防止でき、成型体の端部の硬度も中央部と略同一であると共に、驚くことに上杵20aと容器3とが干渉しないことを見出した。C1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕は、前述した効果をより確実に奏させるようにする観点と、貫通口10の内壁面と容器3との接触部の磨耗防止の観点から、好ましくは70μm以上、更に好ましくは80〜150μmである。
クリアランスC1は、容器3を貫通口10(収容空間S)の所定位置に確実に設置すること及び貫通口10の内壁面と容器3との磨耗防止の観点から、好ましくは40〜200μm、更に好ましくは100〜150μmである。
クリアランスC2は、容器3と上杵20aとの干渉防止及び容器3からの粉体の飛散防止とのバランスの観点から、好ましくは(t+85μm)以下、更に好ましくは(t+20μm)以下である。尚、tは、前述したようにシート23の厚みである。
また、本実施形態においては、前述したようにクリアランスC1よりもC2−tの方が小さく且つC1−(C2−t)≧30となっていることに加えて、更に、C1とC2との差の絶対値|C1−C2|が50μm以下となっている。これらの関係を全て満たすことにより、前述した効果がより確実に奏されようになる。|C1−C2|は、好ましくは30μm以下、更に好ましくは5〜25μmである。また、クリアランスC1とC2との大小関係は特に制限されず、C1>C2でも良く、C1<C2でも良い。
以上の構成を有する圧縮成型装置1を用いた本実施形態の粉体の圧縮成型方法(成型体の製造方法)を図1及び図4を参照しながら説明すると、先ず、貫通口10と下杵20bとによって画成されている収容空間Sに容器3を1個収容して、図1に示す如き状態とする。容器3は、底部31の外面が下杵20bの上端と接触するように収容空間Sに収容される。次いで、この容器3内に所定量の粉体40を充填し、図4(a)に示す状態とする。粉体40の容器3への充填量は、粉体40の種類等に応じて適宜調整される。
次いで、エアシリンダ22aを動作させて上杵20aを所定の待機位置から下降させて所定の押圧位置に待機させると共に、超音波振動素子21aを動作させて上杵20aを超音波振動させる。このとき、シート23は上杵20aと当接し且つ上杵20aによって押し下げられた状態となっている。また、超音波振動素子21bを動作させて下杵20bを超音波振動させ、この状態でエアシリンダ22bを動作させて下杵20b及びその上に載置されている容器3を上昇させ、上方で待機し且つ下面がシート23で被覆されている上杵20aの該下面に粉体40を押し付け、図4(b)に示す状態とする。こうして、容器3内の粉体40は、上杵20aと下杵20bとによって上下から超音波振動を付与されつつ圧縮成型され、成型体50とされる。粉体40は、超音波を受けることで振動し、それによって粉体が流動化し均一になる。従って、本実施形態によれば、低密度で且つ高強度の成型体が得られる。上杵20a及び下杵20bの振動条件は同じでも良く、あるいは異なっていても良いが、一般的には同条件としておく。
図4(b)に示す状態で粉体40を一定時間圧縮した後、超音波振動を停止し、エアシリンダ22aを動作させて上杵20aを上昇させて所定の待機位置に戻すと共に、エアシリンダ22bを動作させて下杵20bを上昇させ、容器3を貫通口10から押し出して、図4(c)に示す状態とする。上杵20aが図4(b)に示す状態から上昇すると、シート23は巻取装置25によって容器3の幅でピッチ送りされ、粉体40との接触面が更新される。こうして、目的とする成型体50が、容器3内に収容された状態で得られる。
前述した本実施形態の圧縮成型装置及びこれを用いた圧縮成型方法によれば、容器3、貫通口10の内壁面及び上杵20aが関わる特定箇所のクリアランス(間隙)C1及びC2、並びにシート23の厚みtに関し、C1−(C2−t)≧30の関係を維持し、更には|C1−C2|≦50の関係を維持しているため、超音波振動を用いた粉体の圧縮成型時において、容器と上杵の隙間から粉が飛散することを防止でき、密度の均一な成型体が得られると共に、上杵20aと容器3との干渉や貫通口10の内壁面と容器3との磨耗も抑えられ、容器に傷が付いたりすることがなく、品質の良い成型体を安定して提供することが出来る。つまり、本実施形態によれば、超音波振動を用いることによる弊害(粉の飛散や上杵と容器との干渉および容器の磨耗等)が極力抑えられ、超音波振動を用いることによる効果を最大限に発揮させることができる。
本発明の圧縮成型装置及び圧縮成型方法は、種々の粉体の圧縮成型に用いることができ、例えば粉体化粧料の圧縮成型に用いることができ、この場合高品質の固形化粧料が得られる。該固形化粧料は、例えばアイシャドウ、アイカラー、アイライナー等の目元に使用するアイメイクアップ化粧料やパウダーファンデーションやマスカラ及び白粉等の形態として好適に用いられる。粉体化粧料は、一般に光輝性顔料等の各種顔料及び油性成分を含有する。顔料の含有量は、通常、粉体化粧料中に5〜80重量%程度である。
粉体化粧料に含まれるもう一方の成分である油性成分は主に常温で液状の成分であり、バインダーとしての役割を持ち、化粧料を塗布した際の化粧膜の肌への付着性の面で重要である。油性成分の主な機能としては、製品形態での保形性、化粧膜の肌への付着、粉体粒子どうしの結合等による仕上がりや使用感等が挙げられる。油性成分としては、例えば、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等を用いることができる。油性成分の含有量は、通常、粉体化粧料中に3〜20重量%程度である。
ところで、前記実施形態では上杵20aによる粉体の押圧時に該上杵20aと該粉体との間に介在されるシート23を用いたが、本発明においてはこのようなシートを用いなくても良く、上杵20aを粉体に直接接触させてこれを押圧することができる。斯かるシートを用いない場合、上杵20aによる粉体の押圧時において、貫通口10の内壁面と該貫通口10内に収容されている容器3の壁部32の外面との間のクリアランスC1(図2参照)と、該壁部32の内面と上杵20aの側面との間のクリアランスC2(図2参照)との差の絶対値が50μm以下となるようにする、即ち|C1−C2|≦50とする必要がある。ここで、C1,C2の値は全てμmを単位として揃え、それらの求め方は前述した通りである。|C1−C2|≦50とする理由は前述した通りである。C1とC2との差(C1−C2)は、前述した効果をより確実に奏させるようにする観点から、好ましくは30μm以下である。また、クリアランスC1とC2との大小関係は特に制限されず、C1>C2でも良く、C1<C2でも良い。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態では、上杵20a及び下杵20bの両方から粉体に対して超音波振動を付与していたが、下杵20bのみから超音波振動を付与しても良い。但し、前記実施形態のように粉体の上下から超音波振動を付与した方が、より高品質の成型体が得られる。
また、前記実施形態では、貫通口10は上面視において四角形形状であったが、貫通口10の上面視における形状はこれに制限されず、例えば、円形、楕円形、多角形、その他製造する成型体の形状に合わせて任意の形状とすることができる。但し、貫通口10、上杵20a、下杵20b、容器3及び容器3の収容空間Sそれぞれの上面視における形状は互いに相似している必要があるため、貫通口10の上面視における形状を変更する場合、前記他の部位の上面視における形状は、貫通口10に対応した相似形状とする必要がある。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〜4及び比較例1〕
図1に示す装置を用い、図4に示す方法(前記実施形態と同じ方法)で、クリアランスC1,C2を適宜変更して、容器付きの成型体(固形化粧料)を製造した。貫通口10の内壁面はポリアセタール樹脂で形成した。容器3として、アルミ合金製の皿状(バット状)の容器を用いた。超音波振動素子21a,21bとして、日本ヒューチャア社製の超音波振動子及びホーン(発振周波数20kHz、最大出力1200W、最大振幅30μm)を用いた。圧縮応力は(0.36MPa)とした。シート23として、下記表2に示すものを用いた。成型体の原料粉体として、下記表1に示す各種成分を良く混合したものを用いた。
Figure 2010120082
〔評価〕
実施例及び比較例で得られた成型体(固形化粧料)の外観、並びに圧縮成型後の容器の外観をそれぞれ目視で観察し、下記評価基準に従って評価した。それらの結果を下記表2に示す。
<成型体の外観の評価基準>
成型体を目視で観察し、割れ、欠け、傷、凹み等が無い場合をA(最高評価)、極めて小さい割れ、欠け、傷、凹み等が有るが十分良好な外観を有している場合をA-、表面に小さな凹凸が有るが実用上問題無い場合をB、大きな割れ、欠け、傷、凹み、粉体の飛散による容器縁のバリ等が有る場合をC(実用不可)とした。
<圧縮成型後の容器の外観の評価基準>
圧縮成型後の容器を目視で観察し、傷付き、変形等が無い場合をA(最高評価)、極めて小さい擦り傷等が有るが十分良好な外観を有している場合をA-、小さな擦り傷等が有るが実用上問題無い場合をB、磨耗痕、凹み等が有る場合をC(実用不可)とした。
Figure 2010120082
表2から明らかなように、実施例1〜4は何れも、C1−(C2―t)が30μm以上で且つ|C1−C2|が50μm以下であり、成型体及び成型圧縮後の容器の外観が良好であった。特に、実施例2、3及び4は、C1−(C2―t)が70μm以上であり、成型体及び成型圧縮後の容器の外観が特に優れていた。これに対し、比較例1は、C1−(C2―t)が30μm未満で、更に|C1−C2|が50μmを超えており、成型体及び成型圧縮後の容器の外観が実用不可レベルとなった。以上より、上杵と成型体との間にシートを介在させる場合には、上杵による粉体の押圧時において、臼体の貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている容器の壁部の外面との間のクリアランスC1よりも、該壁部の内面と上杵の側面との間のクリアランスC2から前記シートの厚みtを差し引いた値C2−tの方を小さくし、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕を30μm以上とし、更には|C1−C2|を50μm以下とすることが、高品質の成型体を得る点及び粉体の圧縮成型による容器へのダメージを抑える点で有効であることがわかる。
また、本実施例及び比較例では、貫通口の内壁面を樹脂で形成したので、容器における該貫通口の内壁面との接触部に、磨耗痕や傷つきが発生することが無かった。
1 圧縮成型装置
3 容器
10 貫通口
11 臼体
14 樹脂部
20a 上杵
20b 下杵
23 シート
30 容器の凹部
31 容器の底部
32 容器の壁部
40 粉体
50 成型体
S 容器の収容空間

Claims (9)

  1. 皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型装置であって、
    鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵とを備え、
    前記容器は、前記圧縮成型装置とは別体であり且つ前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、
    前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1と、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2との差の絶対値|C1−C2|が50μm以下である粉体の圧縮成型装置。
  2. 皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型装置であって、
    鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵と、該上杵による該粉体の押圧時に該上杵と該粉体との間に介在されるシートとを備え、
    前記容器は、前記圧縮成型装置とは別体であり且つ前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、
    前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1よりも、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2から前記シートの厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上である粉体の圧縮成型装置。
  3. 皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型装置であって、
    鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵と、該上杵による該粉体の押圧時に該上杵と該粉体との間に介在されるシートとを備え、
    前記容器は、前記圧縮成型装置とは別体であり且つ前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、
    前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1よりも、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2から前記シートの厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上であって、更にC1とC2との差の絶対値|C1−C2|が50μm以下である粉体の圧縮成型装置。
  4. 前記シートの厚みtが50〜160μmである請求項2又は3記載の粉体の圧縮成型装置。
  5. 前記クリアランスC1が40〜200μmである請求項1〜4の何れかに記載の粉体の圧縮成型装置。
  6. 前記貫通口に鉛直方向の下方側から挿入され且つ前記容器の下面と接触した状態で該容器を下方から支持し且つ該容器内の前記粉体に超音波振動を付与する下杵を備えている請求項1〜5の何れか1項に記載の粉体の圧縮成型装置。
  7. 前記容器の収容空間を画成する前記貫通口の内壁面が、樹脂を含んで構成されている請求項1〜6の何れか1項に記載の粉体の圧縮成型装置。
  8. 皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型方法であって、
    鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵とを用い、
    前記容器は、前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、
    前記貫通口内に収容された前記容器の前記凹部に前記粉体を充填した後、該貫通口に鉛直方向の上方側から前記上杵を挿入して該粉体を押圧する工程を有し、
    前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1と、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2との差の絶対値|C1−C2|が50μm以下である粉体の圧縮成型方法。
  9. 皿状の容器内に収容された粉体に超音波振動を付与しながら該粉体を圧縮成型する粉体の圧縮成型方法であって、
    鉛直方向に延び且つ前記容器の収容空間として利用される貫通口を有する臼体と、該貫通口に鉛直方向の上方側から挿入され且つ該貫通口内に収容されている該容器内の前記粉体を押圧する上杵と、該上杵による該粉体の押圧時に該上杵と該粉体との間に介在されるシートとを用い、
    前記容器は、前記粉体が収容される凹部を有し、該凹部は、前記貫通口に挿入された前記上杵の下面と相対向する底部と、該底部を包囲し且つ鉛直方向に立設する壁部とを有し、
    前記貫通口内に収容された前記容器の前記凹部に前記粉体を充填した後、該貫通口に鉛直方向の上方側から前記上杵を挿入して該粉体を押圧する工程を有し、
    前記上杵による前記粉体の押圧時において、前記貫通口の内壁面と該貫通口内に収容されている前記容器の前記壁部の外面との間のクリアランスC1よりも、該壁部の内面と該上杵の側面との間のクリアランスC2から前記シートの厚みtを差し引いた値C2−tの方が小さく、且つC1とC2−tとの差〔C1−(C2−t)〕が30μm以上である粉体の圧縮成型方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012229171A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Kao Corp 固形粉末化粧料の製造方法
CN103395220A (zh) * 2013-07-26 2013-11-20 广东工业大学 一种双超声同步压缩纤维素生物质装置
JP2015003334A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 花王株式会社 粉体の圧縮成型装置

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