JP2011030647A - 化粧料保持具 - Google Patents

化粧料保持具 Download PDF

Info

Publication number
JP2011030647A
JP2011030647A JP2009177928A JP2009177928A JP2011030647A JP 2011030647 A JP2011030647 A JP 2011030647A JP 2009177928 A JP2009177928 A JP 2009177928A JP 2009177928 A JP2009177928 A JP 2009177928A JP 2011030647 A JP2011030647 A JP 2011030647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
rib
holder
cosmetic holder
ribs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009177928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5449907B2 (ja
Inventor
Shigeaki Nagasaka
茂明 長坂
Tomoharu Aiba
智晴 相羽
Takashi Handa
貴志 半田
Hirochika Nishimura
博睦 西村
Akira Kawakami
朗 川上
Hiroshi Sato
拓 佐藤
Yasuhiro Kanehara
康博 金原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP2009177928A priority Critical patent/JP5449907B2/ja
Publication of JP2011030647A publication Critical patent/JP2011030647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449907B2 publication Critical patent/JP5449907B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】従来と同程度のコストで製造可能であり、且つ化粧料の流れを妨げない、強度的に優れた化粧料保持具を提供することを課題とする。
【解決手段】化粧料が載置される底面部2と、底面部2に設けられ、放射状に設けられた第一底面リブ21a、21bと、底面部2に設けられ、前記放射の方向に対して交差する方向に延びるように設けられた第二底面リブ22と、を備え、第二底面リブ22は、断続的に設けられている、化粧料保持具1とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、化粧料が保持される化粧料保持具に関する。
従来、化粧料が収納される容器において、中皿容器の底面部に補強用のリブが設けられることがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11−169229号公報
従来、例えば粉体成型用の化粧料やオイルゲル溶融用の化粧料等が収容される化粧料用容器として、化粧料を保持し、化粧料用外容器(外ケース)に設置される中皿(化粧料保持具)が用いられている。このような中皿は、中皿に保持される化粧料の割れや脱落を防ぐために、中皿に対して様々な方向から掛かる衝撃や圧力に対して、中皿の形状を維持する力(形状維持力)を有することが好ましい。ここで、中皿の強度を向上させる方法としては、中皿の底面部または側面部の厚みを増す方法等があるが、このような対処は材料コストや加工コストの増加を招くこととなる。
このため、化粧料用の中皿の底面部には、中皿全体の強度を向上させる目的や、成型された化粧料と中皿との接着力(換言すると、中皿による化粧料の保持力)を高める目的から、リブが設けられることがある。従来、このような目的で設けられる中皿底面部のリブは、中皿底面部の中心を囲むリング状(図8を参照)、または、中皿底面部の中心から放射する方向に延びる放射状(図9を参照)、に設けられていた。
リング状のリブは、中皿に様々な方向からかかる力に対して、良好な強度(形状維持力)を発揮する。但し、底面部の中心を囲むように設けられたリブは、中皿の中心から外縁方向に向かう化粧料の流れを妨げるため、化粧料の圧縮固化において、固化状態を均一とすることが困難であるという問題がある。このような問題は、特に、オイルゲル溶融用の化粧料において顕著であり、また、中皿が上面視で角部を有するような形状(例えば、矩形)である場合には、角部への化粧料の流れが遅くなり、固化状態が均一となり難い。
これに対して、放射状のリブは、オイルゲル溶融用の化粧料であっても、底面部の外縁まで化粧料がスムーズに流れることを可能とする。しかし、放射状のリブは、撓みや折り曲げに対する強度(形状維持力)において、リング状のリブに比べて不利である。
本発明は、上記した問題に鑑み、従来と同程度のコストで製造可能であり、且つ化粧料の流れを妨げない、強度的に優れた化粧料保持具を提供することを課題とする。
本発明は、化粧料保持具の底面部に、放射方向に延びるリブに加えて、放射方向に交差する方向に延び、且つ断続的に設けられるリブを設けることで、従来と同程度のコストで製造可能であり、且つ化粧料の流れを妨げない、強度的に優れた化粧料保持具を提供することを可能とした。
詳細には、本発明は、化粧料が載置される底面部と、前記底面部に設けられ、放射状に設けられた第一底面リブと、前記底面部に設けられ、前記放射の方向に対して交差する方向に延びる第二底面リブと、を備え、前記第二底面リブは、断続的に設けられている、化粧料保持具である。
本発明によれば、上記構成が採用されたことで、材料コストや加工コストを増加させることなく、優れた形状維持力を有する化粧料保持具を提供することが可能となる。なお、本発明において、化粧料保持具に用いられる材料および製法には、アルミニウム等の金属板のプレス加工や、樹脂の射出成型等、様々な材料および製法が採用されてよい。
本発明では、化粧料保持具の底面部において放射状に延びる第一底面リブに加えて、この放射方向と交差する方向に延びる第二底面リブが設けられることで、化粧料保持具の強度が向上する。ここで、第二底面リブは、放射方向と交差する方向に延びていればよいが、放射方向と直交する方向に延びるように設けられることがより好ましい。
また、本発明において、第二底面リブは、断続的に(換言すると、一部非連続に)設けられる。このため、本発明によれば、化粧料の充填や圧縮固化等の際に、化粧料保持具の上に載置された化粧料がこの断続部分を通って化粧料保持具全体に広がることが可能となり、化粧料保持具に保持される化粧料の量や密度の分布を均一にすることが出来る。
また、底面部に設けられるリブは、化粧料保持具の内側方向に隆起したリブであってもよいし、化粧料保持具の外側方向に隆起したリブであってもよい。ここで、化粧料保持具の内側方向に隆起したリブが採用された場合には、充填または固化された化粧料に隆起したリブが入り込むため、化粧料保持具の強度向上という効果に加えて、化粧料保持具による化粧料の保持力を向上させるという効果を得ることが出来る。なお、化粧料保持具の外側方向に隆起したリブが採用された場合でも、プレス加工等によって設けられたリブであれば、化粧料保持具の内側に、リブが設けられた位置に対応して溝が設けられるため、化粧料が溝に入り込み、化粧料保持具による化粧料の保持力が向上するという効果を得ることが出来る。
また、本発明において、前記第二底面リブは、該第二底面リブの断続する部分に前記第一底面リブが配されるように設けられてもよい。第二底面リブがこのように設けられることで、例えば、化粧料の圧縮固化等が行われる場合に、化粧料が第二底面リブに妨げられることなく、第一底面リブに沿って化粧料保持具全体に均等に分散される。即ち、本発明によれば、化粧料保持具に保持される化粧料の量や密度の分布をより均一にすることが可能となる。
また、本発明に係る化粧料保持具は、前記底面から略直立し、上面視略矩形の枠を形成するように配される側面部を備え、前記第二底面リブの少なくとも一部は、前記側面部によって形成される矩形の対角線に交差する方向に延びていてもよい。底面から略直立し、化粧料保持具の枠を形成する側面部は、底面部の曲げに対して化粧料保持具の形状を維持する役割を果たし、化粧料保持具の強度向上に貢献する。しかし、側面部によって形成される枠が矩形である場合、矩形の辺の方向については、側面部による形状維持力が強く働くが、矩形の対角線に直交する方向については、側面部による形状維持力が働き難い。
このため本発明では、第二底面リブの少なくとも一部を、矩形の対角線に交差(例えば、直交)する方向に配することで、側面部による形状維持力が働き難い方向に対しても、化粧料保持具の曲げに対する強度を高めることとしている。
また、本発明において、前記第一底面リブおよび前記第二底面リブは、前記底面部の中
心近傍を除く位置に設けられてもよい。底面リブが底面部の中心近傍を除く位置に設けられることで(換言すると、底面部の中心近傍には底面リブが設けられないことで)、例えば、化粧料の圧縮固化の際等に、化粧料の移動が妨げられることなく、化粧料がより少ないほうへ流れ、化粧料保持具全体に均等に分散される。
また、本発明に係る化粧料保持具は、前記底面から略直立する側面部に設けられた、側面リブを更に備えてもよい。このような側面リブが設けられることで、側面部を有する化粧料保持具であっても、側面部の撓みや折り曲げの度合いを低減出来る。更に、側面リブによって側面部の撓み等が低減されるため、側面部による化粧料保持具全体の形状維持力が向上する。また、底面リブに加えて側面リブが設けられていることで、化粧料保持具に載置または充填された化粧料に対して、底面リブによる保持力および側面リブによる保持力が、略直交する2方向から作用し、化粧料がより強力に保持され、化粧料の脱落が防止される。
また、本発明において、前記側面リブは、前記側面部の一部が、内面凸状、外面凹状となるように成型されることで設けられ、前記側面部の外面に成型された凹状の部分のうちの少なくとも一部は、該化粧料保持具を化粧料用ケースに対して固定するための係止部として用いられてもよい。このような構成によれば、係止部として用いられる側面形状を、側面リブとして兼用することで、化粧料保持具の加工において、成型が困難な側面リブのためのコストをかけることなく、コスト上有利に側面リブを有する化粧料保持具を得ることが出来る。
なお、本発明に係る化粧料保持具は、化粧料の外ケースに固定されて用いられる中皿として用いることが出来るが、その用途は、中皿に限定されない。本発明に係る化粧料保持具に直接蓋等を設けて化粧料用の容器としてユーザに提供されてもよいし、その他、化粧料を保持するための装置として、様々な用途に用いることが出来る。
本発明によれば、従来と同程度のコストで製造可能であり、且つ化粧料の流れを妨げない、強度的に優れた化粧料保持具を提供することが可能となる。
実施形態に係る化粧料保持具の上面図である。 実施形態に係る化粧料保持具の側面図である。 実施形態に係る化粧料保持具のA−A断面図である。 実施形態に係る化粧料保持具のA−A断面拡大図である。 実施形態に係る化粧料保持具に粉体成型用の化粧料が充填されて圧縮固化される際の、側面リブ近傍の状態を示す拡大図である。 放射状の底面リブを有する化粧料保持具に対して、第二底面リブが追加された化粧料保持具を示す図である。 放射状の底面リブを有する化粧料保持具に対して、側面リブが追加された化粧料保持具を示す図である。 リング状の底面リブを有する、従来の化粧料保持具を示す図である。 放射状の底面リブを有する、従来の化粧料保持具を示す図である。 実施例において比較対象として用いた、従来の化粧料保持具を示す図である。
以下、本発明に係る化粧料保持具の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る化粧料保持具1を上面から見た様子を示す図である。また、図2は、本実施形態に係る化粧料保持具1を側面から見た様子を示す図であり、図3は、本実施形態に係る化粧料保持具1のA−A断面図である。本実施形態に係る化粧料保持具1は、化粧料の充填および圧縮固化等の工程を経ることによって化粧料を直接保持する中皿として用いられ、化粧料を保持した状態で外ケースに固定されて、ユーザの使用に供される。なお、外ケースの図示は省略する。
このような中皿としては、粉体成型用の化粧料の場合、成型時の圧力や落下時の衝撃等に対する強度を確保する必要性から、また、オイルゲル溶融用の化粧料の場合、充填時に内容物へ馴染ませるために充填前に中皿を加熱する必要性から、例えばアルミニウム等の金属製の中皿が用いられる。本実施形態に係る化粧料保持具1は、厚さ約0.5mmのアルミニウム板をプレス加工して成型されており、底面部2および側面部3を有する。
本実施形態に係る化粧料保持具1は、全体として上面視略矩形の形状を有しており(図1を参照)、底面部2の外縁には、底面部2から直立する側面部3が、底面部2の全体を囲むように設けられることで、略矩形の枠を形成している。なお、本実施形態において、底面部2が形成する矩形、および側面部3が形成する矩形の枠は、何れも角が丸められている。
底面部2には、所定の点を中心とする放射方向に延びる第一底面リブ21a、21bと、この放射方向に対して交差する方向に延びる第二底面リブ22が設けられている。第一底面リブ21a、21bは、化粧料保持具1の中心(ここでは、矩形の対角線の交点)から8方向に放射状に延びるように設けられている。より具体的には、第一底面リブ21a、21bは、側面部3に平行な4方向に設けられた第一底面リブ21aと、側面部3によって形成される略矩形の枠の対角線に沿って4方向に設けられた第一底面リブ21bと、を含む。なお、本実施形態では、化粧料保持具1全体が構成する矩形の対角線の交点が、放射方向の中心となる所定の点として用いられる。但し、例えば、底面部が円形である場合には、円の中心が所定の点として用いられてもよいし、その他の点が所定の点として用いられてもよい。
第二底面リブ22は、化粧料保持具1の中心を起点とする放射方向のうち、矩形の対角線と一致する放射方向(第一底面リブ21bが延びる方向)に略直交するように設けられている。このため、本実施形態では、第二底面リブ22は、矩形の対角線と一致する第一底面リブ21bのうち、交差しない方の第一底面リブ21bと略平行に設けられることとなり、第二底面リブ22は、第一底面リブ21bと共に、化粧料保持具の、対角線方向への形状維持力を向上させる。
本実施形態に係る化粧料保持具1において、矩形の辺方向への形状維持力は、主として側面部3および側面部3に平行な第一底面リブ21aによって確保される。そして、側面部3による形状維持力が働き難い矩形の対角線方向への形状維持力は、主として対角線に沿った第一底面リブ21bおよび第二底面リブ22によって確保される。本実施形態では、上記説明したように、あらゆる方向に対する強度を確保することで、化粧料保持具1が、化粧料を保持した状態で落下等した場合にも、化粧料保持具1の変形を防ぎ、保持されている化粧料の割れや脱落を防止することを可能としている。
また、第一底面リブ21a、21bは放射状に設けられているため、第一底面リブ21a、21b同士の間隔は、放射の中心から外側にかけて広がり、第一底面リブ21a、21bによって提供される形状維持力は低下する。しかし、本実施形態では、この放射方向に直交する方向に延びる第二底面リブ22が設けられているため、放射の中心から離れており、第一底面リブ21a、21b同士の間隔が広い位置であっても、第二底面リブ22
により高い形状維持力を維持することが出来る。
また、本実施形態に係る化粧料保持具1では、第一底面リブ21a、21bは、底面部2の中心近傍を除く位置に設けられる。従来の化粧料保持具では、放射状に設けられるリブが、底面部中心において互いに連結されているために、底面部を区画する結果となり、圧縮固化等の際に化粧料の移動を阻害しているものがあった(図9を参照)。これに対して、本実施形態では、底面部2の中心近傍にはリブが設けられないため、圧縮固化等の際に、化粧料が化粧料保持具1の全体に対して均等に移動する。
更に、本実施形態に係る化粧料保持具1では、第二底面リブ22と第一底面リブ21a、21bとは、互いに連続しないように設けられる。換言すると、第二底面リブ22は断続して(非連続に)設けられ、この第二底面リブ22の断続する部分に第一底面リブ21a、21bが配される。従来、リング状のリブが設けられている化粧料保持具では、リング状のリブが底面部の中心側と外縁側とを区画し、圧縮固化等の際の化粧料の移動が阻害されていた(図8を参照)。これに対して、本実施形態では、第一底面リブ21a、21bに沿って底面部2の外縁側に流れる化粧料の流れが、第二底面リブ22に阻害されないため、圧縮固化等の際に、化粧料が化粧料保持具1の全体に対して、また、化粧料保持具1の角部に至るまで、均等に移動する。
更に、側面部3には、側面リブ31a、31bが設けられている。本実施形態において、側面リブ31a、31bは、略矩形の枠を形成するために4面設けられる側面部3の夫々において、底面部2に平行な同一直線上に、直列に3つずつ設けられる。即ち、本実施形態において、側面リブ31a、31bは、側面部3の計12箇所に設けられる。なお、側面リブ31a、31bは全周に亘って設けられてもよいが、本実施形態では、化粧料保持具1の成型時に撓みが発生することを防止するため、非連続で設けることとした。
また、本実施形態では、化粧料保持具1は、アルミニウム板のプレス加工によって成型されているため、容器の外側(裏側)には、内側に隆起するリブに対応する位置に、溝(凹状部)が形成される。そして、一の側面部3に対して設けられる3つの側面リブ31a、31bのうち中央の側面リブ31aに対応する外側の溝は、係止部32として、化粧料保持具1を化粧料用ケースに対して固定するために用いられる。
図4は、本実施形態に係る化粧料保持具1のA−A断面図のうち、側面リブ31aおよび係止部32を示す拡大図である。本実施形態において、側面リブ31aは、側面リブ31aに対応する側面部3外側の溝が、化粧料保持具1(中皿)が固定される化粧料用ケース(外ケース)に設けられた爪等に係止する係止部32となるように、アンダーカット加工によって形成される。
図5は、本実施形態に係る化粧料保持具1に粉体成型用の化粧料が充填されて圧縮固化される際の、側面リブ31a近傍の状態を示す拡大図である。圧縮固化工程では、化粧料保持具1に充填された化粧料に成型用の紙91、および成型用の布92が被せられ、その上から成型用の押型93でプレスが行われる。このとき、側面リブ31a、31bが側面部3の高い位置に設けられていると、押型93と側面リブ31a、31bとの間で成型用の紙91および布92が圧縮され、化粧料保持具1内部のエアが抜けるスペースがなくなってしまう虞がある。
このため、側面リブ31a、31bは、充填される化粧料の量、成型用の紙91並びに布92の厚さ、および押型93によるプレスの圧力、圧縮後の化粧料の高さ、等に基づいて、圧縮固化の際に、化粧料保持具1内部のエアが抜けるスペースを確保可能な位置に設けられることが好ましい。なお、本実施形態では、圧縮後の化粧料の高さが側面部3上縁
から0.5〜1.2mmの高さとなるように圧縮されるため、側面リブ31a、31bは、側面リブ31a、31bの上端が側面部3上縁から1.5mmの位置となる位置に設けられる。
また、第一底面リブ21a、21b、第二底面リブ22、および側面リブ31a、31bは、化粧料保持具1による、化粧料の保持力を向上させる。本実施形態において、第一底面リブ21a、21b、第二底面リブ22、および側面リブ31a、31bは、プレス加工によって形成され、化粧料保持具1の内側方向に隆起している。このため、これらのリブは化粧料保持具1上の化粧料に食い込み、化粧料保持具1と化粧料との間の接着力および摩擦力によって化粧料の保持力を高め、化粧料の脱落を防止する。
なお、放射状のリブを有する従来の化粧料保持具(図9を参照)では、リブ同士の間隔が放射の中心から外側にかけて広がっているため、底面リブによって提供される化粧料の保持力が低下することがあった。特に、化粧料がユーザによって使用されて化粧料保持具の中央付近の化粧料が減少し、底面部の外縁側のみに化粧料が残っているような場合に、底面部の外縁側ではリブ同士の間隔が広いために保持力が低くなる。これに対して、本実施形態に係る化粧料保持具1によれば、放射方向に直交する方向に延びる第二底面リブ22が設けられているため、放射の中心から離れた位置であっても、第二底面リブ22により化粧料の保持力が提供され、ユーザによる使用の最後まで化粧料の保持力を維持することが出来る。
なお、上記説明した実施形態では、化粧料保持具1に、第二底面リブ22と側面リブ31a、31bの両方を設けた場合について説明したが、放射状の底面リブを有する化粧料保持具に対して、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bの何れか一方のみを追加して設ける事としてもよい。
図6は、放射状の底面リブを有する化粧料保持具に対して、第二底面リブ22が追加された化粧料保持具1bを示す図であり、図7は、放射状の底面リブを有する化粧料保持具に対して、側面リブ31a、31bが追加された化粧料保持具1cを示す図である。なお、化粧料保持具1b、1cの構成は、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bの有無を除いて化粧料保持具1と略同様であるため、共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。放射状の底面リブを有する化粧料保持具に対して、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bの何れか一方のみを追加して設けた場合であっても、良好な形状維持力、および充填/圧縮固化時の化粧料の流れを確保することが出来る。
以下、上記説明した化粧料保持具1、1b、1cと、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bを有さない従来の化粧料保持具と、を用いて行った落下試験について説明する。図10は、本実施例において比較対象として用いた、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bを有さない従来の化粧料保持具を示す図である。本実施例に係る落下試験では、従来の化粧料保持具および化粧料保持具1、1b、1cの夫々に、化粧料として「オルビス ツーウェイケーキ ナチュラル」を充填し、圧縮固化したものを50cmの高さから御影石へ落下させることで行った。なお、夫々の化粧料保持具につき、20kg/cm2、30kg/cm2、40kg/cm2の力で圧縮固化したものを2個ずつ用意
し、矩形の化粧料保持具の中央、左上、左下、右上、右下の計5箇所(計測位置については図10を参照)の硬度を、オルゼン硬度計を用いて計測したものを落下させた。また、本実施例に係る化粧料保持具は、ユーザの使用に供される際に、中皿として外ケースに係止されるものであるが、本実施例に係る落下試験では、化粧料保持具(中皿)は、外ケースに収納されない状態で落下させた。
表1は、本実施例に係る実験結果を示す表である。縦軸には、化粧料保持具の種類および化粧料の硬度計測位置を示し、横軸には、圧縮固化時の圧力を示した。そして、表内には、計測された化粧料の硬度と、落下試験の結果が示されている。
Figure 2011030647
上記試験結果によれば、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bを有さない従来の化粧料保持具(図10を参照)については、固化圧力20kg/cm2、30kg/
cm2、40kg/cm2の何れの場合にも化粧料の割れが発生したが、第二底面リブ22または側面リブ31a、31bの何れかが追加されている化粧料保持具1b、1cについては、固化圧力40kg/cm2の場合に割れが発生せず、第二底面リブ22および側面
リブ31a、31bが追加されている化粧料保持具1については、固化圧力30kg/cm2、40kg/cm2の場合に割れが発生しなかった。
以上実験結果より、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bが、化粧料が充填および圧縮固化された化粧料保持具が落下した場合の化粧料の割れ防止に効果を発揮することが確認できた。特に、第二底面リブ22および側面リブ31a、31bの両方を備える化粧料保持具1については、割れ防止に大きな効果が得られることが分かった。
1、1b、1c 化粧料保持具(中皿)
2 底面部
3 側面部
21a、21b 第一底面リブ
22 第二底面リブ
31a、31b 側面リブ
32 係止部

Claims (6)

  1. 化粧料が載置される底面部と、
    前記底面部に設けられ、放射状に設けられた第一底面リブと、
    前記底面部に設けられ、前記放射の方向に対して交差する方向に延びる第二底面リブと、を備え、
    前記第二底面リブは、断続的に設けられている、化粧料保持具。
  2. 前記第二底面リブは、該第二底面リブの断続する部分に前記第一底面リブが配されるように設けられる、
    請求項1に記載の化粧料保持具。
  3. 前記底面から略直立し、上面視略矩形の枠を形成するように配される側面部を備え、
    前記第二底面リブの少なくとも一部は、前記側面部によって形成される矩形の対角線に交差する方向に延びる、
    請求項1または2に記載の化粧料保持具。
  4. 前記第一底面リブおよび前記第二底面リブは、前記底面部の中心近傍を除く位置に設けられる、
    請求項1から3の何れか一項に記載の化粧料保持具。
  5. 前記底面から略直立する側面部に設けられた、側面リブを更に備える、
    請求項1から4の何れか一項に記載の化粧料保持具。
  6. 前記側面リブは、前記側面部の一部が、内面凸状、外面凹状となるように成型されることで設けられ、
    前記側面部の外面に成型された凹状の部分のうちの少なくとも一部は、該化粧料保持具を化粧料用ケースに対して固定するための係止部として用いられる、
    請求項5に記載の化粧料保持具。
JP2009177928A 2009-07-30 2009-07-30 化粧料保持具 Active JP5449907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009177928A JP5449907B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 化粧料保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009177928A JP5449907B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 化粧料保持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011030647A true JP2011030647A (ja) 2011-02-17
JP5449907B2 JP5449907B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=43760333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009177928A Active JP5449907B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 化粧料保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5449907B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018186948A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社吉野工業所 被塗布物収容容器
CN110392839A (zh) * 2017-03-24 2019-10-29 日本麦可罗尼克斯股份有限公司 电连接装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0824040A (ja) * 1994-07-15 1996-01-30 Shiseido Co Ltd 化粧料用皿状容器
JP3068474U (ja) * 1999-10-25 2000-05-12 株式会社宮内 化粧料容器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0824040A (ja) * 1994-07-15 1996-01-30 Shiseido Co Ltd 化粧料用皿状容器
JP3068474U (ja) * 1999-10-25 2000-05-12 株式会社宮内 化粧料容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110392839A (zh) * 2017-03-24 2019-10-29 日本麦可罗尼克斯股份有限公司 电连接装置
CN110392839B (zh) * 2017-03-24 2022-02-18 日本麦可罗尼克斯股份有限公司 电连接装置
JP2018186948A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社吉野工業所 被塗布物収容容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5449907B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9604409B2 (en) Method for manufacturing an object by solidifying powder using a laser beam with the insertion of a member for absorbing deformations
CN102218534B (zh) 三维造型制品的制造装置
JP5449907B2 (ja) 化粧料保持具
CN103925290A (zh) 螺栓孔孔盖
JP2010245493A (ja) ウェーハ用フレーム
JP5073574B2 (ja) 固形化粧料の製造方法
JP5073473B2 (ja) 固形粉末化粧料の成形方法
KR102222115B1 (ko) 금형 장치 및 이에 의해 제조되는 배터리용 트레이
CN202399383U (zh) 一种成型用装置
JP4217679B2 (ja) 粉末固形化粧体の充填装置及び充填方法
CN107600704A (zh) 液晶面板包装箱
CN208214252U (zh) 一种新型的浇铸模具
JP2010120082A (ja) 粉体の圧縮成型装置及び圧縮成型方法
CN107826475A (zh) 一种特殊改进的摩托车发动机用包装箱
ES2693106T3 (es) Chapa de desgaste metálica o placa de compresión metálica con superficie perfilada para prensas compactadoras, procedimiento para su fabricación y prensa compactadora
JP5437688B2 (ja) コンパクト容器
CN107380723B (zh) 一种服务器缓冲垫
JPH0199505A (ja) 固形粉体化粧料充填容器及びその製造方法
CN208715905U (zh) 一种钢结构容器
JPH0720109U (ja) 固型粉末化粧料の容器
JP5085386B2 (ja) タイルの成形金型
JP6224406B2 (ja) 保持容器および黒鉛材の製造方法
CN210942822U (zh) W型绝缘子防挤压包装结构
CN207524159U (zh) 一种改进的摩托车发动机用包装箱
CN206326522U (zh) 小磨头整体成型模具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5449907

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250