JP2010119528A - ミシンのテープ案内装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 縫い目の開始位置と終了位置との間の未縫製区間の距離を短縮して、煩雑な後処理作業を簡素化し、生産性の向上を図ることができるミシンのテープ案内装置を提供する。
【解決手段】 テープTを三つ折りする第1〜第3案内部材25〜27を第1開閉手段28によって開閉可能する際に、第2開閉手段30および捩りばね29によって、案内ローラ49を案内して第3案内部材27を開放時には第2案内部材26から離反する方向に案内し、閉鎖時には第3案内部材27を第2案内部材26の内側に角変位するように案内し、第1〜第3案内部材25〜27を針落ち位置からできるだけ離さずに配置してテープTを安定に保持し、第1〜第3案内部材25〜27を全開可能として、縫い目の位置を視認し易くする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、縁取りテープまたはラップテープとも称されるテープを三つ折りにして生地とともに針落ち位置へ案内するミシンのテープ案内装置に関する。
Tシャツ、ランニングシャツなどの衣類の首回り部や袖口部などの開口部には、生地の縁端部にラッパテープとも称されるテープが設けられる。このようなテープは、生地の縁端部に縫着するに際して、テープの案内装置によって二つ折りされ、前記生地とともに針落ち位置へ供給され、そのようなミシンのテープ案内装置は、たとえば特許文献1に開示されている。
この従来技術のミシンのテープ案内装置は、上ラッパテープ用のテープ生地を幅方向に二つ折りした状態で針落ち位置へ送り出す第1ガイドと、下ラッパテープ用のテープ生地を幅方向に二つ折りした状態で針落ち位置へ送り出す第2ガイドとを有し、これらの第1および第2ガイドが並設されるとともに、第1ガイドの生地送出口部と第2ガイドの生地送出口部とが互いに上下に並び、かつ左右に偏心して設けられ、第1および第2ガイドから送り出される上ラッパテープおよび下ラッパテープの互いの折り山側を左右に位置ずれさせた重ね状態で保持し、第1および第2ガイドから送り出された上ラッパテープと下ラッパテープとは、互いの折り山側が左右に位置ずれした重ね状態に保持され、上ラッパテープと下ラッパテープとの双方を、針落ち位置へ送り出すことができ、縫製作業を容易にかつ高能率で行うことができるミシンのテープ案内装置が提案されている。
特開2003−113515号公報
前記従来技術のミシンのテープ案内装置は、生地を針落ち位置へ安定に支持して案内するための部材がなく、第1および第2ガイドによって断面U字状に二つ折りされた上ラップテープと下ラップテープとを重ね、第1ラップテープ内へ生地が挿入された状態で針落ち位置へそれぞれ案内するため、第1および第2ガイドの生地送出口部は針落ち位置に近接して配置され、作業者から針落ち位置の直上の縫い目およびその近傍が見え難く、縫い目の開始位置および終了位置を正確に案内して、縫い目の開始位置の直前で縫製を停止することが困難である。このことは、上下2本のラップテープを生地に縫着する場合だけでなく、1本のラップテープを三つ折りにして、図8(1)〜図8(3)に示すように生地の開口部に縫着する場合においても、同様である。
前記従来技術のように、形状が固定した構造のガイドによってラップテープを案内する構成では、図8(1)に示すように、縫製作業者は、縫い目1の開始位置S1から離れた位置S2で縫いを停止し、ラップテープ2を切断し、図8(2)に示すように、ラップテープ2の両端部3a,3bを手で開いて合わせ縫いし、これによって縫い目4が形成される。その後、縫い目4から延びる余分な生地を切断し、未縫着部分5を手指で三つ折りにして、本縫いで生地6に縫い付け、最後に偏平縫いを掛けるという煩雑な後処理作業が要求され、生産性が低いという問題がある。
本発明の目的は、作業者が針落ち位置の直上の縫い目およびその近傍を容易に視認することができ、縫い目の開始位置と終了位置との間の未縫製区間の距離を短縮して、煩雑な後処理作業を簡素化し、生産性の向上を図ることができるミシンのテープ案内装置を提供することである。
本発明は、ミシンベッドに、ミシンベッドに設けられる針板の針落ち位置よりも生地の送り方向上流側に固定される板状の基台と、
基台上に間隔をあけてほぼ平行に配置され、基台に前記送り方向に垂直な方向に移動自在に設けられ、生地の端部およびその近傍を乗載して針落ち位置へ案内する生地案内部材と、
基台と生地案内部材との間に配置され、テープをこのテープの長手方向に垂直な幅方向一側部およびその近傍を針落ち位置に向けて案内する第1案内部材と、
第1案内部材の前記送り方向に垂直な幅方向一側部に、前記送り方向に垂直な幅方向一側部が前記生地案内部材の生地送り経路側の側部近傍で、前記送り方向に沿う第1軸線まわりに回動自在に連結される第2案内部材と、
第2案内部材の前記送り方向に垂直な幅方向他側部に、前記送り方向に垂直な幅方向一側部が前記生地案内部材の送り方向に沿う第2軸線まわりに回動自在に連結される第3案内部材と、
第2案内部材を、第1軸線まわりに第1案内部材に近接および離反する方向に角変位させて開閉する第1開閉手段と、
第3案内部材を、第2案内部材に対して閉鎖方向へばね付勢するばね部材と、
第2案内部材が第1案内部材に対して開放すると、前記第3案内部材を前記第2軸線まわりに開放方向へ角変位させ、かつ第2案内部材が開放状態から閉鎖方向へ角変位を開始すると、前記第3案内部材を閉鎖させる第2開閉手段とを含むことを特徴とするミシンのテープ案内装置である。
本発明に従えば、ミシンベッドに設けられる針板の針落ち位置よりも生地の送り方向上流側には、板状の基台が固定され、この基台には基台から上方に間隔をあけてほぼ平行に生地案内部材が設けられる。生地案内部材は、前記基台に対して生地送り方向に対して垂直な方向に移動自在に設けられており、身頃の首まわりおよび袖まわりなどの生地の端部およびその近傍を支持し、針落ち位置に向けて送られる生地の端部およびその近傍を高さ位置で案内することができる。
基台と生地案内部材との間には、第1案内部材が配置され、第1案内部材には第2案内部材が送り方向に沿う第1軸線まわりに回動自在に連結される。第2案内部材には、第3案内部材が送り方向に沿う第2軸線まわりに回動自在に連結される。第2案内部材は、第1開閉手段によって、第1軸線まわりに前記第1案内部材に近接および離反する方向に角変位させることができるように構成される。第3案内部材は、ばね部材によって第2案内部材に対して閉鎖方向にばね付勢される。
第2案内部材が第1開閉手段によって第1案内部材に対して離反する方向に角変位すると、第2案内部材は第1案内部材に対して開放した状態になり、この開放状態において、第3案内部材は、ばね部材のばね力によって第2案内部材に対してばね付勢されているので、閉鎖したままであり、第2案内部材とともに第1案内部材から離反する方向、すなわち第1案内部材に対して開放する方向へ角変位する。
前記第2案内部材が閉鎖状態からさらに開放方向へ角変位すると、第3案内部材は第2開閉手段によって第2軸線まわりに第2案内部材に対して開放する方向に角変位し、こうして第1〜第3案内部材を全開状態とすることができる。
また、第1〜第3案内部材が全開状態から第2案内部材が第1開閉手段によって、前述のように第1案内部材に対して開放する方向とは逆の閉鎖する方向に第1軸線まわりに角変位すると、第2案内部材は第1案内部材に対して閉鎖する方向に角変位しながら、第3案内部材は第2開閉手段によって、第2案内部材に対して第2軸線まわりに閉鎖する方向に角変位し、やがて第3案内部材が第2案内部材に対して閉鎖状態となり、さらに第2案内部材が第1開閉手段によって前記閉鎖する方向に角変位することによって、第1〜第3案内部材は全閉状態となる。
このように第1〜第3案内部材は、第1開閉手段および第2開閉手段によって全開状態および全閉状態に切り換えることができるとともに、生地案内部材を全閉状態にある第1案内部材と第3案内部材との間に配置することができる。
したがって、生地案内部材上に生地の端部を乗載し、第1〜第3案内部材を全閉状態として挿入されたテープを三つ折りし、縫製を開始すると、三つ折りされたテープに生地の端部が挿入された状態で、これらの生地の端部と三つ折りテープとを針落ち位置へ重ねた状態で案内し、生地の端部に三つ折りテープを縫着し、所期の縫着終了位置の直前で、第1〜第3案内部材を、前述したように第1開放手段および第2開閉手段によって開放すると、針落ち位置およびその近傍を作業者が視認することができるので、針落ち位置に縫着終了位置が到達したことを容易に確認して、縫製を正確に縫製終了位置で停止させることができる。特に、身頃の端部が首まわりおよび袖まわりなどの環状の部位にテープを三つ折りで縫い付ける場合には、縫い目の開始位置が一巡して、生地案内部材の送り方向上流側の端部の直前に到達したとき、第1〜第3案内部材を全開状態とすることによって、作業者からテープの縫い目の開始位置が針落ち位置の直前に到達したことを容易に視認することができ、縫製を停止させるタイミングを縫い目の開始位置の移動を確認しながら正確に認識して、最適な位置で縫製を停止させることができる。これによって、縫い目の開始位置と終了位置との間の未縫製区間の距離を短縮して、さらには縫い目の開始位置を越えた位置まで縫製して正確に所要長さだけ重ね縫いし、煩雑な後処理作業を簡素化し、高い品質の縫い目を形成して、生産性の向上を図ることができる。
また本発明は、前記基台には、生地案内部材の前記生地の端部の送り経路に挿入された前進位置を規制する移動規制部が設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、基台には生地案内部材の前進位置を規制する移動規制部が設けられるので、生地案内部材を生地の端部の送り経路から離間した退避位置から前記送り経路内に挿入された前進位置に移動させたとき、生地案内部材の移動規制部を越える移動が阻止され、生地案内部材の前進位置における位置決め、特に生地の端部が乗載される部位の針落ち位置に対する位置決めを、容易にかつ正確に行うことができる。これによって、生地案内部材を頻繁に移動させても、生地案内部材を最適な前進位置に容易にかつ正確に復帰させることができ、縫い目が形成されるべき位置に生地の端部を正確に案内することができる。
本発明によれば、第1〜第3案内部材を第1および第2開閉手段によって全開状態とすることができるので、針落ち位置およびその近傍を容易に視認し、容易にかつ正確に縫い目の開始位置が針落ち位置近傍に到達したことを確認することができ、所要の縫い終わり位置まで正確に縫い付けて停止させることができる。したがって、縫い目の開始位置と終了位置との未縫製区間の距離を少なくすることができ、未縫製区間の後処理作業を簡素化し、縫製作業の効率を向上することができる。また、第1〜第3案内部材を全開状態として針落ち位置およびその近傍の視界を確保することがきるので、第1〜第3案内部材を針落ち位置に近接して配置することができ、針落ち位置から第1〜第3案内部材までのテープが保持されない不安定な区間の距離をできるだけ短くして、縫い目にずれが発生することを防止することができる。
また本発明によれば、移動規制部によって前進位置において生地案内部材を正確に位置決めすることができるので、生地の端部を針落ち位置に対して容易にかつ正確に位置決めすることができ、煩雑な位置決め作業を簡素化し、縫製時の作業性を改善して、生産性を向上することができる。
図1は本発明の一実施形態のミシンのテープ案内装置20の簡略化した断面図であり、図2はミシンのテープ案内装置20の具体的構成を示す斜視図である。本実施の形態のミシンのテープ案内装置(以下、単に「テープ案内装置」と記す場合がある)20は、ミシンベッド21に、ミシンベッド21に設けられる針板22の針落ち位置C1,C2よりも生地Sの送り方向A上流側に固定される板状の基台23と、基台23上に間隔ΔL1をあけてほぼ平行に配置され、基台23に前記送り方向Aに垂直な方向B1,B2に移動自在に設けられ、生地Sの端部S1およびその近傍を乗載して針落ち位置C1,C2へ案内する生地案内部材である生地ガイド板24と、基台23と生地ガイド板24との間に配置され、テープTの長手方向に垂直な幅方向一側部およびその近傍を針落ち位置C1,C2に向けて案内する第1案内部材25と、第1案内部材25の前記送り方向Aに垂直な幅方向一側部に、前記送り方向Aに垂直な幅方向一側部が前記生地ガイド板24の生地送り経路側の側部近傍で、前記送り方向Aに沿う第1軸線L1まわりに回動自在に連結される第2案内部材26と、第2案内部材26の前記送り方向Aに垂直な幅方向他側部に、前記送り方向Aに垂直な幅方向一側部が前記生地ガイド板24の送り方向Aに沿う第2軸線L2まわりに回動自在に連結される第3案内部材27と、第2案内部材26を、第1軸線L1まわりに第1案内部材25に近接および離反する方向に角変位させて開閉する第1開閉手段28と、第3案内部材27を、第2案内部材26に対して閉鎖方向へばね付勢するばね部材29と、第2案内部材26が第1案内部材25に対して開放すると、前記第3案内部材27を前記第2軸線L2まわりに開放方向へ角変位させ、かつ第2案内部材26が開放状態から閉鎖方向へ角変位を開始すると、前記第3案内部材27を閉鎖させる第2開閉手段30とを含む。
前記基台23には、生地ガイド板24の前記生地Sの端部S1の送り経路に挿入された前進位置を規制する移動規制部31が設けられる。
図3はテープ案内手段33の分解斜視図である。テープ案内手段33は、前記第1案内部材25と、前記第2案内部材26と、前記第3案内部材27と、前記ばね部材29と、第1案内部材25と第2案内部材26とを連結する第1ヒンジピン34と、第2案内部材26と第3案内部材27とを連結する第2ヒンジピン35とを含む。
第1案内部材25は、略円筒状に湾曲した基部36と、基部36の幅方向(図3の左右方向)一側部に一体的に形成される断面が略C字状の第1ガイド部37と、基部36の幅方向他側部に一体的に形成される一対のブラケット38a,38bと、基部36の幅方向他側部に一体的に形成される断面が円筒状の一対のヒンジ片39a,39bとを有する。第1ガイド部37は、挿入されたテープTの一側部を一定位置に案内する。各ブラケット38a,38bは、ボルト60a,60b(図2参照)によって基台23に固定される。したがって第1案内部材25は、基台23に固定されている。
第2案内部材26は、略円筒状に湾曲した基部40と、基部40の幅方向一側部に一体的に形成される断面が円筒状の一対のヒンジ片41a,41bと、基部40の幅方向他側部に一体的に形成される第2のヒンジ片42と、基部40のほぼ中央に湾曲方向外方(図3では上方)に突出して一体的に形成されるブラケット43とを有する。
第3案内部材27は、略円筒状に湾曲した基部45と、基部45の幅方向一側部に一体的に形成される断面が略C字状の第2ガイド部46と、基部45の幅方向他側部に一体的に形成される断面が円筒状のヒンジ片47と、基部45の幅方向他側部に基端部が一体的に形成されるレバー部48と、レバー部48の遊端部にヒンジ片47の軸線と平行な軸線まわりに回転自在に設けられる案内ローラ49と、レバー部48の長手方向中間部から前記ヒンジ片47の軸線と平行な軸線方向に突出するばね受け軸55とを有する。
第1ヒンジピン34は、第1案内部材25の一方のヒンジ片39aを挿通し、第2案内部材26のヒンジ片42を挿通し、さらに第1案内部材25の他方のヒンジ片39bを挿通してヒンジを構成し、第1案内部材25と第2案内部材26とを第1軸線L1まわりに回転自在に連結する。また、第2ヒンジピン35は、第2案内部材26の一方のヒンジ片41aを挿通し、第3案内部材27のヒンジ片47を挿通し、さらに第2案内部材26の他方のヒンジ片41bを挿通してヒンジを構成し、第2案内部材26と第3案内部材27とを第2軸線L2まわりに回転自在に連結する。
前記ばね部材29は、捩りばねであって、そのコイル部は前記ばね受け軸55に装着され、一端部は第3案内部材27に外方(図3では上方)から弾発的に当接し、他端部は第2案内部材26に内方(図3では下方)から弾発的に当接し、第3案内部材27が第2案内部材26に対して閉鎖方向にばね付勢されるように構成される。
図4は移動部材50の平面図である。図1および図2をも参照して、前記生地ガイド板24を基台23に対して送り方向Aに垂直な方向B1,B2への移動を案内するために、前記生地ガイド板24には平面視で略L字状の移動部材50が固定される。この移動部材50は、移動方向B1,B2に沿って長尺である板状の嵌合案内片51と、長手方向一端部が嵌合案内片51の退避方向下流側の長手方向一端部に固定され、送り方向Aに長尺である板状の取付け片52とを有する。取付け片52には、その長手方向に間隔をあけて一対のねじ孔53a,53bが形成される。
図5は生地ガイド板24の平面図である。前記生地ガイド板24は、図5の上方から見た平面視で送り方向Aを長辺とする大略的に長方形の板状体から成り、送り方向A下流側寄りに一対のねじ軸挿通孔61a,61bが形成され、図示しない小ねじの軸部を挿通し、前記移動部材50のねじ孔53a,53bに螺着することによって、生地ガイド板24が移動部材50に固定される。各ねじ軸62a,62bは、移動方向B1,B2に平行に延びる長孔であって、前述のテープ案内手段33に対する挿入位置を微調整することができるように構成される。
図6は基台23の平面図である。前記基台23は、前述したように板状であって、前記移動部材50の嵌合案内片51が移動方向B1,B2に移動自在に嵌合する嵌合孔63が形成され、複数(本実施形態では2)のボルト64a,64b(図2参照)が共通に挿通するボルト挿通孔65を挿通し、図示しないブラケットに螺着される。このブラケットはミシンベッド21に固定される。このような基台23には、前記嵌合孔63に臨む内周部から垂直に起立する前記移動規制部31が一体的に形成される。
第1開閉手段28は、移動部材50の嵌合案内片51に固定される保持部材70と、保持部材70にピン71によって基端部が矢符D1,D2方向に回転自在に連結される操作レバー72と、ピン71の軸線方向一端部にピンボルト73によって長手方向一端部が回転自在に連結される第1リンク部材74と、第1リンク部材74の長手方他端部に長手方向一端部がピンボルト75によって回転自在に連結され、かつ長手方向他端部がピンボルト76によって第2案内部材26のブラケット43に回転自在に連結される第2リンク部材77と、操作レバー72の一側部に螺着されたばね受けボルト78に一端部が係止され、保持部材70の一側部に螺着されたばね受けボルト79に他端部が係止される2位置安定ばね80とを有する。
2位置安定ばね80は、圧縮コイルばねによって実現され、操作レバー72が基台23に対して垂直な中立位置から閉鎖方向D1および開放方向D2にばね付勢して、各傾転位置にばね力によって保持することができるように構成される。
このような第1開閉手段28によって、操作レバー72を矢符D2方向へ操作すると、第2案内部材26が第1案内部材25に対して開放し、前記第3案内部材27を前記第2軸線L2まわりに開放方向へ角変位させ、かつ第2案内部材26が開放状態から閉鎖方向へ角変位を開始すると、前記第3案内部材27を閉鎖させることができる。また、操作レバー72を矢符D1方向へ操作すると、第1および第2リンク部材74,77によって第2案内部材26が第1軸線L2まわりに閉鎖方向へ角変位して、このとき第3案内部材27は捩りばね29のばね力によって第1軸線まわりに内側へ角変位し、全体としてテープ案内手段33を閉鎖することができる。
前記第2開閉手段30は、図1および図2に示すように、保持部材70に基端部が固定され、テープ案内手段33に臨んで凹の略円弧状に湾曲した補助案内部材81と、前述のレバー部48と、案内ローラ49とを含む。
このようなテープ案内装置20によれば、ミシンベッド21に設けられる針板22の針落ち位置C1,C2よりも生地Sの送り方向A上流側に、板状の基台23が固定され、この基台23には基台23から上方に間隔ΔL1をあけてほぼ平行に生地ガイド板24が設けられる。生地ガイド板24は、前記基台23に対して生地送り方向Aに対して垂直な方向B1,B2に移動自在に設けられており、身頃の首まわりおよび袖まわりなどの生地Sの端部S1およびその近傍を支持し、針落ち位置C1,C2に向けて送られる生地Sの端部S1およびその近傍を高さ位置で案内することができる。
基台23と生地ガイド板24との間には、第1案内部材25が配置され、第1案内部材25には第2案内部材26が送り方向Aに沿う第1軸線L1まわりに回動自在に連結される。第2案内部材26には、第3案内部材27が送り方向Aに沿う第2軸線L2まわりに回動自在に連結される。第2案内部材26は、第1開閉手段28によって、第1軸線L1まわりに前記第1案内部材25に近接および離反する方向に角変位させることができるように構成される。第3案内部材27は、ばね部材29によって第2案内部材26に対して閉鎖方向にばね付勢される。
第2案内部材26が第1開閉手段28によって第1案内部材25に対して離反する方向に角変位すると、第2案内部材26は第1案内部材25に対して開放した状態になり、この開放状態において、第3案内部材27は、ばね部材29のばね力によって第2案内部材26に対してばね付勢されているので、閉鎖したままであり、第2案内部材26とともに第1案内部材25から離反する方向、すなわち第1案内部材25に対して開放する方向へ角変位する。
前記第2案内部材26が閉鎖状態からさらに開放方向へ角変位すると、第3案内部材27は第2開閉手段30の補助案内部材81によって、第2軸線L2まわりに第2案内部材26に対して開放する方向に角変位し、こうして第1〜第3案内部材27を全開状態とすることができる。
また、第1〜第3案内部材27が全開状態から第2案内部材26が第1開閉手段28によって、前述のように第1案内部材25に対して開放する方向とは逆の閉鎖する方向に第1軸線L1まわりに角変位すると、第2案内部材26は第1案内部材25に対して閉鎖する方向に角変位しながら、第3案内部材27は第2開閉手段30によって、第2案内部材26に対して第2軸線L2まわりに閉鎖する方向に角変位し、やがて第3案内部材27が第2案内部材26に対して閉鎖状態となり、さらに第2案内部材26が第1開閉手段28によって前記閉鎖する方向に角変位することによって、第1〜第3案内部材27は全閉状態となる。
このように第1〜第3案内部材27は、第1開閉手段28および第2開閉手段30によって全開状態および全閉状態に切り換えることができるとともに、生地ガイド板24を全閉状態にある第1案内部材25と第3案内部材27との間に配置することができる。
したがって、生地ガイド板24上に生地Sの端部S1を乗載し、第1〜第3案内部材27を全閉状態として挿入されたテープTを三つ折りし、縫製を開始すると、三つ折りされたテープTに生地Sの端部S1が挿入された状態で、これらの生地Sの端部S1と三つ折りテープTとを針落ち位置C1,C2へ重ねた状態で案内し、生地Sの端部S1に三つ折りテープTを縫着し、所期の縫着終了位置の直前で、第1〜第3案内部材27を、前述したように第1開放手段および第2開閉手段30によって開放すると、針落ち位置C1,C2およびその近傍を作業者が視認することができるので、針落ち位置C1,C2に縫着終了位置が到達したことを容易に確認して、縫製を正確に縫製終了位置で停止させることができる。
特に、身頃の端部S1が首まわりおよび袖まわりなどの環状の部位にテープTを三つ折りで縫い付ける場合には、縫い目の開始位置が一巡して、生地ガイド板24の送り方向A上流側の端部S1の直前に到達したとき、第1〜第3案内部材27を全開状態とすることによって、作業者からテープTの縫い目の開始位置が針落ち位置C1,C2の直前に到達したことを容易に視認することができ、縫製を停止させるタイミングを縫い目の開始位置の移動を確認しながら正確に認識して、最適な位置で縫製を停止させることができる。
これによって、縫い目の開始位置と終了位置との間の未縫製区間の距離を短縮して、さらには縫い目の開始位置を越えた位置まで縫製して正確に所要長さだけ重ね縫いし、煩雑な後処理作業を簡素化し、高い品質の縫い目を形成して、生産性の向上を図ることができる。
また、基台23には生地ガイド板24の前進位置を規制する移動規制部31が設けられるので、生地ガイド板24を生地Sの端部S1の送り経路から離間した退避位置から前記送り経路内に挿入された前進位置に移動させたとき、生地ガイド板24の移動規制部31を越える移動が阻止され、生地ガイド板24の前進位置における位置決め、特に生地Sの端部S1が乗載される部位の針落ち位置C1,C2に対する位置決めを、容易にかつ正確に行うことができる。これによって、生地ガイド板24を頻繁に移動させても、生地ガイド板24を最適な前進位置に容易にかつ正確に復帰させることができ、縫い目が形成されるべき位置に生地Sの端部S1を正確に案内することができる。
本発明の一実施形態のミシンのテープ案内装置20の簡略化した断面図である。 ミシンのテープ案内装置20の具体的構成を示す斜視図である。 テープ案内手段33の分解斜視図である。 移動部材50の平面図である。 生地ガイド板24の平面図である。 基台23の平面図である。 第1開閉手段28の分解斜視図である。 従来技術のテープ案内装置によるテープの縫付け手順を示す図である。
符号の説明
20 ミシンのテープ案内装置
21 ミシンベッド
22 針板
23 基台
24 生地ガイド板
25 第1案内部材
26 第2案内部材
27 第3案内部材
28 第1開閉手段
29 ばね部材
30 第2開閉手段
A 送り方向
B1,B2 移動方向
C1,C2 針落ち位置
S 生地
S1 生地Sの端部

Claims (2)

  1. ミシンベッドに、ミシンベッドに設けられる針板の針落ち位置よりも生地の送り方向上流側に固定される板状の基台と、
    基台上に間隔をあけてほぼ平行に配置され、基台に前記送り方向に垂直な方向に移動自在に設けられ、生地の端部およびその近傍を乗載して針落ち位置へ案内する生地案内部材と、
    基台と生地案内部材との間に配置され、テープをこのテープの長手方向に垂直な幅方向一側部およびその近傍を針落ち位置に向けて案内する第1案内部材と、
    第1案内部材の前記送り方向に垂直な幅方向一側部に、前記送り方向に垂直な幅方向一側部が前記生地案内部材の生地送り経路側の側部近傍で、前記送り方向に沿う第1軸線まわりに回動自在に連結される第2案内部材と、
    第2案内部材の前記送り方向に垂直な幅方向他側部に、前記送り方向に垂直な幅方向一側部が前記生地案内部材の送り方向に沿う第2軸線まわりに回動自在に連結される第3案内部材と、
    第2案内部材を、第1軸線まわりに第1案内部材に近接および離反する方向に角変位させて開閉する第1開閉手段と、
    第3案内部材を、第2案内部材に対して閉鎖方向へばね付勢するばね部材と、
    第2案内部材が第1案内部材に対して開放すると、前記第3案内部材を前記第2軸線まわりに開放方向へ角変位させ、かつ第2案内部材が開放状態から閉鎖方向へ角変位を開始すると、前記第3案内部材を閉鎖させる第2開閉手段とを含むことを特徴とするミシンのテープ案内装置。
  2. 前記基台には、生地案内部材の前記生地の端部の送り経路に挿入された前進位置を規制する移動規制部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のミシンのテープ案内装置。
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