JP2010118558A - 露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光装置において投影光学系と基板の間に液体が満たされた状態で基板ステージの表面から基板ステージ内部への液体の漏洩や浸入を防ぐ。
【解決手段】投影光学系を介して原版のパターンを基板に投影して該基板を露光する露光装置は、基板を保持する基板チャックを有する基板ステージと、前記基板チャックのチャック面を保護するためのカバー基板を操作する操作機構とを備え、前記操作機構による前記カバー基板の操作は、前記カバー基板を前記基板チャックの上に配置する操作および前記カバー基板を前記基板チャックの上から除去する操作を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、投影光学系を介して原版のパターンを基板に投影して該基板を露光する露光装置、および、それを用いてデバイスを製造する方法に関する。
半導体デバイスの製造工程において使用される露光装置には、半導体デバイスにおける集積密度の向上に伴うパターンの更なる微細化や、生産性の向上に伴うスループットの向上が要求されている。
微細化に対するアプローチとして、特許文献1には、液浸露光装置が開示されている。液浸露光装置では、投影光学系の最終面と基板との間の空間を液体で満たした状態で基板が露光される。
スループットの向上に対するアプローチとして、特許文献2には、2つの基板ステージを有するツインステージ型の露光装置が開示されている。ツインステージ型の露光装置では、1つの基板ステージを使って基板の計測処理を行いながら別の基板ステージを使って基板の露光処理を行うことで、スループットの大幅な向上が図られている。
複数の基板ステージを有する露光装置では、処理に必要なユニットが複数のステーションに分散して配置される。ツインステージ型の露光装置では、計測処理を行う計測ステーションと、露光処理を行う露光ステーションとが備えられていて、基板ステージが計測ステーションと露光ステーションとの間で入れ替えられる。また、液浸露光法によって基板を露光するツインステージ型の露光装置の露光ステーションでは、投影光学系の下の空間に形成された液膜を残したままで基板ステージを入れ替えることが好ましい。これに関して、特許文献3には、"ジョイント走査移動"という方法が開示されている。
再公表特許WO99/49504号公報 特開2000−323404号公報 特開2006−332656号公報
基板を保持する基板チャックを有する基板ステージでは、基板チャックへの液体の進入を防ぐ機構が設けられるべきである。しかしながら、このような機構は、通常は、基板を保持した状態において最適状態になるように設計されていて、基板を保持しない状態では、基板チャックへの液体の進入を防ぐことが難しい。基板チャックは、基板を保持していない状態では空間に露出した状態になる。この状態で基板チャックに液体が付着した場合、安定した基板の保持ができなくなったり、基板チャックを介して基板ステージの内部構造に液体が侵入する、といった不具合が生じる。
露光装置の運用においては、基板チャック上に基板が載置されるのは、基板に対して何らかの処理がなされる場合に限られており、基板の処理を行わない場合には基板チャックの上には基板が存在しない。基板チャックの上に基板が存在しない状態で、基板ステージが移動した場合、基板チャックに液体が付着する可能性がある。
更に、投影光学系の最終面と基板との間に液膜を形成しない従来型の露光装置においても、待機時等に基板チャックのチャック面が露出状態にされると、チャック面に異物が付着したり、何らかの部材の衝突によってチャック面が損傷を受ける可能性がある。
本発明は、上記の課題認識に鑑みてなされたものであって、例えば、基板チャックのチャック面を保護することを目的とする。
本発明の第1の側面は、投影光学系を介して原版のパターンを基板に投影して該基板を露光する露光装置に係り、基板を保持する基板チャックを有する基板ステージと、前記基板チャックのチャック面を保護するためのカバー基板を操作する操作機構とを備え、前記操作機構による前記カバー基板の操作は、前記カバー基板を前記基板チャックの上に配置する操作および前記カバー基板を前記基板チャックの上から除去する操作を含む。
本発明の第2の側面は、デバイス製造方法に係り、前記デバイス製造方法は、上記の露光装置を用いて基板を露光する工程と、前記工程で露光された基板を現像する工程とを含む。
本発明によれば、例えば、基板チャックのチャック面を保護することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。この実施形態の露光装置は、ツインステージ型の液浸露光装置として構成されている。しかしながら、本発明の対象は、液浸露光装置に限定されるものではなく、投影光学系の最終面と基板との間隙に液膜を形成しないで基板を露光する露光装置にも適用されうる。本発明は、基板チャックのチャック面をカバー基板によって保護することを1つの特徴とするものであり、その特徴は、液膜を形成しない露光装置においても有用である。液膜を形成しない露光装置においても、基板チャックのチャック面を保護することにより、該チャック面への異物の付着や、該チャック面が損傷を受けることなどが防止される。また、本発明は、3以上の基板ステージを備える露光装置や、単一の基板ステージを備える露光装置にも適用されうる。
原版(レチクル又はマスクとも呼ばれる)Rは、Y方向に移動可能な原版ステージRSTによって保持される。原版ステージRSTは、ステージ制御器4により制御され、例えば6軸方向に移動可能である。原版Rのパターンは、照明系ILにより照明され、投影光学系POおよび液膜LFを介して、基板W1上に投影される。
ステージ定盤SPは、第1基板ステージWST1および第2基板ステージWST2を支持する。第1基板ステージWST1は、基板W1を保持する基板チャックWC1を有し、基板チャックWC1によって基板W1を真空吸着して保持する。第1基板ステージWST1は、ステージ定盤SPの上でエア浮上し、例えば6軸方向に移動可能である。同様に、第2基板ステージWST2は、基板W2を真空吸着して保持し、ステージ定盤SPの上でエア浮上し、例えば6軸方向に移動可能である。第1、第2基板ステージWST1、WST2を駆動する駆動部は、ステージ制御器4によって制御される。
第1、第2基板ステージWST1、WST2は、基板チャックWC1、WC2によって保持される基板W1、W2の周囲に、基板W1、W2の表面とほぼ同じ高さの表面を有する液体支持板を有する。液浸露光装置は、投影光学系POの下方の空間への液膜LFの形成および液膜LFの除去を制御する液膜ユニットLFUを備える。液膜ユニットLFUは、投影光学系POの下端部分の周辺に配置されたノズルNOZとと、液体供給回収部IMUとを含みうる。液膜ユニットLFUは、更に、液体供給管路、ポンプ、温調部、フィルタ、気液分離機等を含みうる。液膜ユニットLFUは、主制御系12により液膜ユニット制御器5を介して制御される。
液浸露光装置は、複数のステーションとして、露光ステーションMSTと計測ステーションESTとを備える。露光ステーションESTでは、図1に示す状態においては、基板W1に対する露光処理が行われる。より具体的には、照明系ILによって照明される原版Rのパターンが投影光学系POおよび液膜LFを介して基板W1に投影され、これによって基板W1が露光される。一方、計測ステーションMSTでは、図1に示す状態では、基板W2に対する計測処理が行われる。計測処理は、例えば、投影光学系POの光軸方向(Z方向)に直交する面(XY平面)内におけるアライメント用の計測、フォーカスおよびレベリング計測等を含みうる。なお、図1に示す状態において、基板ステージWST1と基板ステージWST2とが入れ替えられると、基板W2が露光対象となる。
計測ステーションMSTには、基板のアライメント用の計測を行うためのアライメントセンサWASが配置されている。アライメントセンサWASにより基板上のアライメントマークが検出され、アライメントセンサ制御器2により処理され、全体制御器1に送られる。また、計測ステーションMSTには、基板のフォーカス計測およびレベリング計測を行うための斜入射光式フォーカス・レベリングセンサFLSが構成されている。フォーカス・レベリングセンサFLSにより、基板上の表面形状が計測され、フォーカス・レベリングセンサ制御器3により処理され、全体制御器1に送られる。
露光ステーションESTでは、原版Rを保持した原版ステージRSTと基板を保持した第1基板ステージWST1とがステージ制御器4によって同期制御されながら該基板W1が露光される。
図2は、第1基板ステージWST1および第2基板ステージWST2と、液浸露光装置における基板の搬送に関連する部分の配置例を示す平面図である。メンテナンスキャリア(保持部)MCは、カバー基板CW1、CW2を保持する。カバー基板CW1、CW2は、基板チャックWC1、WC2の上に露光されるべき又は露光が終了した基板W1、W2が存在しない状態において、液膜LFから基板チャックWC1、WC2のチャック面を保護するために使用される。
カバー基板CW1、CW2の材料は、例えば、耐久性を有すること、汚染源とならないことなどを考慮して決定されうる。カバー基板CW1、CW2は、例えば、半導体基板であってもよい。なお、以下では、カバー基板との用途の区別を目的として、露光されるべき又は露光が終了した基板W1、W2を露光基板とも呼ぶことにする。露光基板は、典型的には、リソグラフィー工程で処理される基板であるが、ダミー露光用の基板も露光基板の一例として考えることができる。
搬送ハンドSCHは、基板キャリアFOUPと、メンテナンスキャリアMCと、塗布現像装置(不図示)から搬入された基板が置かれる搬入部INのいずれかにある基板(露光基板、カバー基板)をメカプリアライメント装置PAへ搬送する。メカプリアライメント装置PAは、例えば、光学的センサを用いて基板の端部を検出し、基板をその外形を基準として位置決めする。
搬入ハンド(操作機構)SHは、メカプリアライメント装置PAで位置決めされた基板を計測ステーションMSTに位置する基板ステージの基板チャックの上に配置する。ここで、図2に示す状態では、搬入ハンドSHは、基板を第2基板ステージWST2の基板チャックの上に配置する。しかしながら、第1基板ステージWST1と第2基板ステージWST2とが入れ替えられた状態では、搬入ハンドSHは、第1基板ステージWST1の基板チャックの上に基板を配置する。
搬出ハンド(操作機構)RHは、計測ステーションMSTに位置する基板ステージの基板チャックの上から基板を除去して、受け渡しステーションRCVに搬送する。図2に示す状態では、搬出ハンドRHは、第2基板ステージWST2の基板チャックの上から基板を除去する。しかしながら、第1基板ステージWST1と第2基板ステージWST2とが入れ替えられた状態では、搬出ハンドRHは、第2基板ステージWST2の基板チャックの上から基板を除去する。
搬送ハンド(搬送機構)SCHは、受け渡しステーションRCVにある基板を、基板キャリアFOUPと、メンテナンスキャリアMCと、塗布現像装置へ搬出される基板を置く搬出部OUTのいずれかに搬送する。この実施形態では、搬入ハンドSHおよび搬出ハンドRHによって、基板(露光基板、カバー基板)を基板チャックの上に配置する操作および基板(露光基板、カバー基板)を基板チャックの上から除去する操作を実行する操作機構が構成されている。しかしながら、操作機構は、1つのハンドのみを有してもよいし、より多くのハンドを有してもよい。また、操作機構は、他の操作(例えば、搬送ハンドSCHによる操作)を実行するための機構を兼ねてもよい。また、露光基板を操作する操作機構とカバー基板を操作する操作機構とが別個に設けられてもよい。
搬送ハンドSCH、メカプリアライメントPA、搬入ハンドSH、搬出ハンドRHは、全体制御器1によって基板搬送制御器6を介して制御される。
図3は、本発明の好適な実施形態としての液浸露光装置におけるリセット処理の流れを示すフローチャートである。このリセット処理は、液浸露光装置が待機状態であるときに実行され、全体制御器1によって制御される。
まず、ステップS301では、全体制御器(制御部)1は、液膜ユニット制御器5を介して液膜ユニットLFUを制御し、投影光学系POの下方の空間から液体を回収させることによって液膜LFを除去させる。
次いで、ステップS302では、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬出ハンドRHを制御し、第1、第2基板ステージWST1、WST2の基板チャックの上に存在するカバー基板CW1、CW2を除去させメンテナンスキャリアMCに搬送させる。
次いで、ステップS303では、全体制御器1は、制御器群を初期化する。ここで、該制御器群には、アライメントセンサ制御器2、フォーカス・レベリングセンサ制御器3、ステージ制御器4、液膜ユニット制御器5、基板搬送制御器6が含まれうる。
次いで、ステップ304では、全体制御器1は、ユニット群を初期化する。ここで、該ユニット群には、例えば、原版ステージRSTの駆動部、投影光学系PO、照明系IL、液膜ユニットLFU、第1基板ステージWST1および第2基板ステージWST2の駆動部の駆動部が含まれうる。該ユニット群にはまた、搬送ハンドSCH、搬入ハンドSH、搬出ハンドRH、メカプリアライメント装置PA、アライメントセンサWAS、フォーカス・レベリングセンサFLSが含まれうる。
次いで、ステップ305では、全体制御器1は、基板ステージWST1、WST2の基板チャックの上に配置可能なカバー基板の枚数が十分であるか否かを判断する。ここで、この実施形態の液浸露光装置は、第1、第2基板ステージWST1、WST2を有する。そして、例えば、全体制御器1又はステージ制御器4に問題が生じると、第1ステージWST1と第2基板ステージWST2との入れ替え動作が起こりうる。この場合には、第1、第2基板ステージWST1、WST2のいずれの基板チャックに対しても液体が付着する可能性がある。したがって、第1、第2基板ステージWST1、WST2の双方の基板チャックの上にカバー基板が載置されるべきである。以上の理由により、カバー基板の枚数が基板ステージの個数と同じかそれよりも多い場合に、カバー基板の枚数が十分であると判断されることが好ましい。
一方、例えば、リセット処理を高速化する観点においては、最小のカバー基板を基板ステージの基板チャックの上に配置するという選択肢もありうる。この場合には、露光ステーションEXTに位置する基板ステージの基板チャックの上にのみカバー基板を配置するべきであり、カバー基板は1枚で十分である。
カバー基板の枚数が不十分な場合には、ステップS308において、全体制御器1は、エラー処理を実行する。エラー処理は、典型的には、メンテナンスキャリアMCにカバー基板を補充することをオペレータに求める処理を含みうる。エラー処理は、更に、メンテナンスキャリアMCにカバー基板が補充されない場合に、リセット処理を強制終了させる処理を含みうる。この場合は、投影光学系POの下の空間に液膜が形成されないので、基板チャックに液体が付着することはない。
カバー基板の枚数が十分である場合には、全体制御器1は、ステップS306を実行する。具体的には、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬送ハンドSCHを制御し、カバー基板CW1、CW2をメンテナンスキャリアMCから順にメカプリアライメント装置PAに搬送させメカプリアライメント装置PAに位置決めを実行させる。更に、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬入ハンドSHを制御し、メカプリアライメント装置PAによって位置決めされたカバー基板CW1、CW2を第1、第2基板ステージWST1、WST2の露出した状態の基板チャックの上に搬送させ載置させる。
次いで、ステップS307において、全体制御器1は、液膜ユニット制御器5を介して液膜ユニットLFUを制御し、投影光学系POの下方の空間に液体を供給させることによって液膜LFを形成させる。
以上のようなリセット処理によれば、投影光学系POの下の空間から液膜LFが除去された後に基板チャックの上からカバー基板が除去される。よって、基板チャックのチャック面に液体又は異物が付着すること、又は、チャック面が損傷を受けることが防止される。また、基板チャックの上にカバー基板が配置された後に投影光学系POの下の空間に液膜LFが形成されるので、チャック面に液体又は異物が付着すること、又は、チャック面が損傷を受けることが防止される。
ここまでは、基板ステージの個数が2個である場合について説明したが、基板ステージの個数は3個以上であってもよい。また、露光ステーションESTおよび計測ステーションMSTのほかに、他の処理を実行する他のステーションが設けられてもよい。
図4は、本発明の好適な実施形態としての液浸露光装置における基板処理の流れを示すフローチャートである。この基板処理は、計測ステーションMSTで基板を計測する処理と露光ステーションで基板を露光する処理を含み、全体制御器1によって制御される。
ここでは、説明の便宜上、初期状態では、計測ステーションMSTに第1基板ステージWST1が位置し、露光ステーションESTに第2基板ステージWST2が位置するものと仮定する。もちろん、第1、第2基板ステージWST1、WST2の初期状態における位置は逆であってもよい。また、説明の便宜上、初期状態では、第1、第2基板ステージWST1、WST2の基板チャックの上にカバー基板CW1、CW2がそれぞれ載置されているものと仮定するが、この組み合わせについても逆であってもよい。
まず、ステップS402において、全体制御器1は、計測ステーションMSTに位置する第1基板ステージWST1の基板チャックの上に載置されている基板がカバー基板であるのか露光基板であるのかを判断する。そして、全体制御器1は、当該基板チャックの上に載置されている基板がカバー基板であればステップS403に処理を進め、露光基板であればステップS404に処理を進める。
ステップS403において、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬出ハンドRHを制御し、計測ステーションMSTに位置する第1基板ステージWST1の基板チャックの上に存在するカバー基板CW1をメンテナンスキャリアMCに搬送させる。
次いで、ステップS405において、全体制御器1は、処理すべき基板がまだ残っているかどうか判断し、処理すべき基板が残っている場合には処理をステップS407に進め、残っていない場合には処理をステップS406に進める。
ステップS407では、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬送ハンドSCHを制御し基板キャリアFOUP又は搬入部INにある基板(露光基板)をメカプリアライメント装置PAに搬送させメカプリアライメント装置PAに位置決めを実行させる。更に、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬入ハンド(操作機構)SHを制御し、メカプリアライメント装置PAによって位置決めされた基板(露光基板)を第1基板ステージWST1の基板チャックの上に搬送させ載置させる。
次いで、ステップS408において、全体制御器1は、アライメントセンサ制御器2、フォーカス・レベリングセンサ制御器3を介してアライメントセンサWAS、フォーカス・レベリングセンサFLSに計測を実行させる。
一方、露光ステーションESTに位置する第2基板ステージWST2の基板ステージは、カバー基板CW2が載置されているので、待ち状態となっている(ステップS411でYes)。
ステップS408の処理が完了すると、ステップ410において、全体制御器1は、ステージ制御器4を介して第1、第2基板ステージWST1、WST2の駆動部を制御して第1基板ステージWST1および第2基板ステージWST2を入れ替えさせる。初期状態後の最初のステップS408では、第1基板ステージWST1が露光ステーションESTに駆動され、第2基板ステージWST2が計測ステーションMSTに駆動される。
その後、ステップS411において、全体制御器1は、第1基板ステージWST1の基板チャックの上に載置されている基板がカバー基板であるのか露光基板であるのかを判断する。全体制御器1は、当該基板チャックの上に載置されている基板がカバー基板である場合には処理をステップS410に進め、露光基板である場合には処理をステップS412に進める。
当該基板チャックの上に載置されている基板が露光基板である場合、ステップS412において、全体制御器1は、露光ステーションESTにおいて基板の露光処理を行う。これと並行して、ステップS402において、全体制御器1は、計測ステーションMSTに位置する第2基板ステージWST2の基板チャックの上に載置されている基板がカバー基板であるのか露光基板であるのかを判断する。
第2基板ステージWST2の基板チャックの上に載置されている基板がカバー基板CW2であれば、全体制御器1は、ステップS403を実行する。ステップS403において、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬出ハンドRHを制御し、計測ステーションMSTに位置する第2基板ステージWST2の基板チャックの上に存在するカバー基板CW2をメンテナンスキャリアMCに搬送させる。
その後、ステップS405において、全体制御器1は、処理すべき基板がまだ残っているかどうかを判断し、処理すべき基板が残っている場合には処理をステップS407に進め、残っていない場合には処理をステップS406に進める。
ステップS407およびステップS408が実行されるとともにステップS412が実行されると、ステップS410が実行される。ステップS410において、全体制御器1は、ステージ制御器4を介して第1、第2基板ステージWST1、WST2の駆動部を制御して第1基板ステージWST1および第2基板ステージWST2を入れ替えさせる。初期状態後の2回目のステップS408では、第1基板ステージWST1が計測ステーションMSTに駆動され、第2基板ステージWST2が露光ステーションESTに駆動される。
その後、第2基板ステージWST2の基板チャックに載置された基板については、ステップS411を介してステップS412(露光)が実行される。これと並行して、第1基板ステージWST1の基板チャックに載置された基板は、ステップS402を介してステップS404において、第1基板ステージWST1の基板チャックから露光基板が除去され、基板キャリアFOUP又は搬出部OUTに搬送される。
次いで、全体制御器1は、処理すべき基板がまだ残っているかどうかを判断し、処理すべき基板が残っている場合には処理をステップS407に進め、残っていない場合には処理をステップS406に進める。以上のようにして、すべての基板の処理(計測とそれに続く露光)が終了すると、ステップS406が実行される。
ここで、ステップS406が実行される直前において、計測ステーションMSTには基板が載置されていない第1基板ステージWST1が位置し、露光ステーションESTには基板の露光中の第2基板ステージWST2が位置するものと仮定して説明を続ける。
まず、ステップS406において、計測ステーションMSTに位置する第1基板ステージWST1の基板チャックの上にカバー基板CW1が載置される。具体的には、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬送ハンドSCHを制御し、カバー基板CW1をメンテナンスキャリアMCからメカプリアライメント装置PAに搬送させメカプリアライメント装置PAに位置決めを実行させる。更に、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬入ハンドSHを制御し、メカプリアライメント装置PAによって位置決めされたカバー基板CW1を第1基板ステージWST1の基板チャックの上に搬送させ載置させる。
次いで、ステップ409において、全体制御器1は、第1、第2基板ステージWST1、WST2の双方の基板チャックがカバー基板でカバーされているかどうを判断する。全体制御器1は、双方の基板チャックがカバー基板でカバーされている場合には、処理を終了させ、そうでない場合には処理をステップS410に進める。最初に実行されるステップS409では、第1基板ステージWST1の基板チャックはカバー基板CW1でカバーされているが、第2基板ステージWST2の基板チャックには露光中の基板が載置されているので、処理はステップS410に進む。
ステップS409およびS411が完了すると、ステップS410において、全体制御器1は、ステージ制御器4を介して第1、第2基板ステージWST1、WST2の駆動部を制御し第1基板ステージWST1、第2基板ステージWST2を入れ替えさせる。ステップS409に続いて実行されるステップS410では、第1基板ステージWST1が露光ステーションESTに駆動され、第2基板ステージWST2が計測ステーションMSTに駆動される。
その後、第1基板ステージWST2の基板チャックに載置されている基板はカバー基板であるので(ステップS411においてYes)は、ステップS412はスキップされる。これと並行して、ステップS402を介してステップS404において、第2基板ステージWST2の基板チャックから露光基板が除去され、基板キャリアFOUP又は搬出部OUTに搬送される。
次いで、ステップS405において、全体制御器1により、処理すべき基板がもうなくなったことが確認されて、ステップS406において、計測ステーションMSTに位置する第2基板ステージWST2の基板チャックの上にカバー基板CW2が載置される。具体的には、ステップS406において、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬送ハンドSCHを制御し、カバー基板CW2をメンテナンスキャリアMCからメカプリアライメント装置PAに搬送させメカプリアライメント装置PAに位置決めを実行させる。更に、全体制御器1は、基板搬送制御器6を介して搬入ハンドSHを制御し、メカプリアライメント装置PAによって位置決めされたカバー基板CW2を第2基板ステージWST2の基板チャックの上に搬送させ載置させる。
なお、以上の説明では、第1基板ステージWST1のためにカバー基板CW1を使用し、第2基板ステージWST2のためにカバー基板CW2を使用しているが、このような対応関係を固定する必要はなく、動的に変更してもよい。
以上のように、基板ステージの基板チャックの上に露光基板が存在しなくなった場合には、該基板チャックの上にカバー基板が載置され、基板チャックのチャック面に液体又は異物が付着すること、或いは、チャック面が損傷を受けることが防止される。
つぎに、本発明の一実施形態のデバイス(半導体デバイス、液晶表示デバイス等)の製造方法について説明する。
半導体デバイスは、ウエハに集積回路を作る前工程と、前工程で作られたウエハ上の集積回路チップを製品として完成させる後工程とを経ることにより製造される。前工程は、前述の露光装置を使用して感光剤が塗布されたウエハを露光する工程と、ウエハを現像する工程とを含みうる。後工程は、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)と、パッケージング工程(封入)とを含みうる。また、液晶表示デバイスは、透明電極を形成する工程を経ることにより製造される。透明電極を形成する工程は、透明導電膜が蒸着されたガラス基板に感光剤を塗布する工程と、前述の露光装置を使用して、感光剤が塗布されたガラス基板を露光する工程と、ガラス基板を現像する工程とを含みうる。
本実施形態のデバイス製造方法は、デバイスの生産性および品質の少なくとも一方において従来よりも有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
本発明の好適な実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。 第1基板ステージWST1および第2基板ステージWST2と、液浸露光装置における基板の搬送に関連する部分の配置例を示す平面図である。 本発明の好適な実施形態としての液浸露光装置におけるリセット処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の好適な実施形態としての液浸露光装置における基板処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1:全体制御器
2:アライメントセンサ制御器
3:フォーカス・レベリングセンサ制御器
4:ステージ制御器
5:液膜ユニット制御器
6:基板搬送制御器
PO:投影光学系
R:原板
RST:原版ステージ
IL:照明系
NOZ:ノズル
IMU:液体供給回収部
LFU:液膜ユニット
WST1:第1基板ステージ
WST2:第2基板ステージ
W1、W2:基板
CW1、CW2:カバー基板
EST:露光ステーション
MST:計測ステーション
SP:ステージ定盤
IN:搬入部
OUT:搬出部
SCH:搬送ハンド
SH:搬入ハンド
RH:搬出ハンド
RCV:受け渡しステーション
PA:メカプリアライメント
FOUP:基板キャリア
MC:メンテナンスキャリア
WAS:アライメントセンサ
FLS:フォーカス・レベリングセンサ

Claims (11)

  1. 投影光学系を介して原版のパターンを基板に投影して該基板を露光する露光装置であって、
    基板を保持する基板チャックを有する基板ステージと、
    前記基板チャックのチャック面を保護するためのカバー基板を操作する操作機構とを備え、
    前記操作機構による前記カバー基板の操作は、前記カバー基板を前記基板チャックの上に配置する操作および前記カバー基板を前記基板チャックの上から除去する操作を含むことを特徴とする露光装置。
  2. 前記投影光学系と前記基板ステージとの間隙における液膜の形成および該液膜の除去を行う液膜ユニットを更に備え、
    原版のパターンは、前記液膜ユニットにより形成された液膜および前記投影光学系を介して基板に投影される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記操作機構は、前記液膜ユニットにより形成される液膜から前記チャック面が保護されるように前記カバー基板を操作する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記間隙に液膜が存在し、かつ、前記基板チャックの上に前記カバー基板が存在する状態において、前記液膜ユニットが前記間隙から前記液膜を除去した後に前記操作機構が前記基板チャックの上から前記カバー基板を除去する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の露光装置。
  5. 前記間隙に液膜が存在せず、かつ、前記チャック面が露出している状態において、前記操作機構が前記基板チャックの上に前記カバー基板を配置した後に前記液膜ユニットが前記間隙に液膜を形成する、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記操作機構は、露光すべき基板の全てについて露光が終了した後に前記カバー基板を前記基板チャックの上に配置する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 基板を計測する計測ステーションおよび基板を露光する露光ステーションを含む複数のステーションを有し、複数の前記基板ステージに保持された基板が前記複数のステーションで並行して処理される、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記カバー基板を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 前記カバー基板は、露光対象ではない半導体基板である、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 前記カバー基板を保持する保持部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の露光装置。
  11. デバイス製造方法であって、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光された基板を現像する工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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