以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、本実施形態の表示制御装置100の機能構成例を示すブロック図である。尚、本実施形態の表示制御装置100は、複数のコンテンツをスクロールして表示させる表示制御装置である。また、本形態の表示制御装置100は、表示装置に組み込まれている装置であっても、表示装置に接続される単体の装置であっても良い。すなわち、本形態の表示制御装置100は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ノートブックPC、コンピュータを内蔵した各種家電製品、ゲーム機、携帯電話、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラなどの機器に組み込まれていても良い。
また、本形態では、複数の動画像コンテンツの中から、視聴したい動画像コンテンツを選択する場合の例について説明する。ただし、動画像コンテンツに限らず、例えば、静止画像や、音声データ、その他のストリームデータであっても良いし、それらの組み合わせであっても良い。
図1に示すように、本形態の表示制御装置100は、属性取得部101、スクロール情報取得部102、画像生成部103、境界判定部104、表示制御部105を含む。また、本形態の表示制御装置100は、操作部120、コンテンツ格納部121、表示部122に有線又は無線で接続されている。
操作部120は、ユーザがスクロール操作や視聴したいコンテンツを指定するための、例えばリモコンである。操作部120から入力されたスクロール操作によるスクロール情報は、スクロール情報取得部102、及び表示制御部105に出力される。また、操作部120から入力された視聴するコンテンツの指定情報は、表示制御部105に出力される。
コンテンツ格納部121には、動画像コンテンツと、各動画像コンテンツの属性情報が格納されている。そして、コンテンツ格納部121は、属性取得部101からのリクエストに応じて、各動画コンテンツの属性情報を属性取得部101に通知する。また、コンテンツ格納部121は、複数の動画像コンテンツのサムネール画像(コンテンツ画像)を表示制御部105に出力する。また、コンテンツ格納部121は、指定された動画像コンテンツのデータを表示制御部105に出力する。
表示部122は、表示制御部105からの出力に応じた静止画像、動画像などを表示させる。つまり、表示部122は、表示制御部105からの出力に応じて、動画像コンテンツを特定するための、例えばサムネール画像(コンテンツ画像)を表示する。また、表示部122は、表示制御部105からの出力に応じて、指定された動画像コンテンツを表示する。
属性取得部101は、動画像コンテンツの属性情報を取得する。すなわち、属性取得部101は、コンテンツ格納部121に格納されている複数のコンテンツに対応する属性情報を取得する。属性情報の詳細については後述する。
スクロール情報取得部102は、操作部120からのスクロール操作に応じたスクロール情報を取得する。すなわち、スクロール情報取得部102は、操作部120からスクロール操作が行われると、例えばスクロールの速さを示す情報をスクロール情報として取得する。そして、スクロール情報取得部102は、取得したスクロールの速さを境界判定部104に通知する。
境界判定部104は、スクロール情報取得部102から通知されたスクロール情報を境界条件と比較する。すなわち、境界判定部104は、スクロール情報取得部102から通知されたスクロールの速さと、予め設定された速さとを比較する。そして、境界判定部104は、その比較結果に応じて、分類レベルを切り替えるか決定する。ここで、分類レベルとは、コンテンツを分類する場合の各分類に対応する範囲の広さを示している。つまり、低い分類レベルで分類した場合に、複数の分類に属する各動画像コンテンツは、それよりも高い分類レベルで分類した場合に、ある1つの分類に属することになる。ここでは、分類レベルが上がると、複数のコンテンツが、属性に応じて、より大まかに分類される。
分類レベルを説明するための例として、例えば複数のコンテンツを番組のカテゴリによって分類する場合を例に挙げて具体的に説明する。ここで、最低分類レベルは、コンテンツ画像が表示されている状態である。ここで、コンテンツ画像は、コンテンツ格納部121に格納されている各動画像コンテンツに対応する、例えばサムネール画像である。すなわち、現在スクロール表示されている各コンテンツ画像が、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツに1対1で対応している状態が、最低分類レベルの状態である。そして、最低分類レベルよりも1段階分類レベルを上げると、動画像コンテンツを分類するための分類情報として、例えば以下のような分類情報が用いられる。すなわち、「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」、「クイズ番組」、「健康番組」などである。つまり、例えば、「国内ニュース番組」という属性情報を有しているコンテンツが同じ分類に属することになる。そして、その状態よりさらに1段階分類レベルを上げると、複数の動画像コンテンツを分類するための分類情報として、例えば、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」が用いられる。この例では、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」が最高分類レベルの分類情報であるとする。このように、各動画像コンテンツは、分類レベルに対応する分類情報と、動画像コンテンツが有する属性情報に応じて分類される。
尚、この例では、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベルにおいて「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」に分類されるコンテンツは、それよりも1段階高い分類レベルにおいて「ニュース」に分類される。また、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベルにおいて「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」に分類されるコンテンツは、それよりも1段階高い分類レベルにおいて「スポーツ」に分類される。また、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベルにおいて「クイズ番組」、「健康番組」に分類されるコンテンツは、それよりも1段階高い分類レベルにおいて「バラエティ」に分類される。
このように、低い分類レベルで分類した場合に、複数の分類(例えば「野球」「サッカー」「テニス」「相撲」)に属する各動画像コンテンツは、それよりも高い分類レベルで分類した場合に、ある1つの分類(「スポーツ」)に属することになる。
また、分類レベルを説明するための別の例として、複数のコンテンツを放送開始時刻によって分類する場合について説明する。ここで、最低分類レベルよりも1段階分類レベルを上げた場合、例えば、各動画像コンテンツの放送開始時刻を3時間ごとに区切って分類する。つまり、最低分類レベルよりも1段階分類レベルを上げた場合、複数のコンテンツを分類するために用いる分類情報の例は、次のようになる。すなわち、「放送開始時刻0時から3時まで」、「放送開始時刻3時以降6時まで」、・・・「放送開始時刻18時以降21時まで」、「放送開始時刻21時以降24時まで」、である。つまり、放送開始時刻が16時という属性情報を有しているコンテンツは、「放送開始時刻15時以降18時まで」に分類される。このように、各動画像コンテンツは、分類レベルに対応する分類情報と、動画像コンテンツが有する属性情報に応じて分類される。そして、この状態よりもさらに1段階分類レベルを上げた場合、例えば、放送開始時刻を6時間ごとに区切って動画像コンテンツを分類する。つまり、このときの動画像コンテンツを分類するための分類情報は、「放送開始時刻0時から6時まで」、「放送開始時刻6時以降12時まで」、「放送開始時刻12時以降18時まで」、「放送開始時刻18時から24時まで」となる。つまり、この例において、例えば、放送開始時刻を3時間ごとに区切る分類レベルは、放送開始時刻を6時間ごとに区切る分類レベルよりも1段階分類レベルが高い。すなわち、この例では、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツを分類しない状態が最低分類レベルである。また、放送開始時刻を3時間ごとに区切る場合が最低分類レベルよりも1段階高い分類レベル、放送開始時刻を6時間ごとに区切る場合が最高分類レベルである。つまり、例えば、「放送開始時刻0時から3時まで」、「放送開始時刻3時以降6時まで」に属する各動画コンテンツは、それよりも高い分類レベルで分類した場合、例えば、「放送開始時刻0時から6時まで」に分類される。このように、低い分類レベルで分類した場合に、複数の分類に属する各動画像コンテンツは、それよりも高い分類レベルで分類した場合、1つの分類に属することになる。
また、分類レベルを説明するための別の例として、複数のコンテンツを放送年月日によって分類する場合について説明する。この例では、最低分類レベルよりも1段階分類レベルを上げた場合、例えば、各動画像コンテンツの放送年月日を1週間ごとに区切って分類する。また、さらに1段階分類レベルを上げた場合、例えば、各動画像コンテンツを放送年月日を1ヶ月ごとに区切って分類する。そして、さらに1段階分類レベルを上げると、例えば各動画像コンテンツの放送年月日を1年ごとに区切って分類する。放送年月日を1年ごとに区切る場合が最高分類レベルである。
本形態では、上記のような分類レベルに従って、複数の動画像コンテンツの分類を行う。ただし、分類レベルの階層や分類するために用いる分類情報は、上記の例に限らない。本形態の境界判定部104は、各分類情報が対応する分類レベルの情報を予め持っている。すなわち、それぞれのコンテンツは、第1の分類レベルの分類情報として、「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」、「クイズ番組」、「健康番組」などが付与されている。また、それぞれのコンテンツは、第2の分類レベルの分類情報として、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」などが付与されている。どのレベルの分類情報を表示するかによって、表示するレベルの分類情報が表示される。例えば、第1の分類レベルの分類情報を表示する場合、選択可能なコンテンツに付与された第1の分類レベルの分類情報が表示される。また、第2の分類レベルの分類情報を表示する場合、選択可能なコンテンツに付与された第2の分類レベルの分類情報が表示される。そして、本形態の境界判定部104は、スクロールの速さの比較結果に応じて、コンテンツを分類するための分類情報(分類レベル)を切り替える。
画像生成部103は、動画像コンテンツの分類情報を示す画像(分類情報画像)を生成する。尚、本形態の画像生成部103は、複数のコンテンツに対応する分類情報を示す静止画像を生成するが、動画像等を生成するようにしても良い。また、画像生成部103は、分類情報画像を予め生成していても良いし、境界判定部104により分類情報画像を表示させると決定されたことに応じて生成するようにしても良い。また、本形態において、番組のカテゴリによってコンテンツを分類する場合は、コンテンツが有する属性情報(例えば、スポーツ、クイズ、野球)と、画面上に表示される分類情報は同じものとなる。一方、例えば、放送開始時刻によってコンテンツを分類する場合は、コンテンツが有する属性情報(例えば、13:15)と、画面上に表示される分類情報(例えば、15時以降18時まで)は異なる。このように、コンテンツが有する属性情報と、分類情報画像に示される分類情報は、同じである場合と異なる場合がある。画像生成部103は、生成した分類情報画像のデータを表示制御部105に出力する。
表示制御部105は、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツを特定するための、例えばサムネール画像(コンテンツ画像)を表示部122に表示させる。尚、表示制御部105は、操作部120からのスクロール操作に応じて、複数のコンテンツ画像をスクロールして表示させる。即ち、表示制御部105は、複数のコンテンツ(コンテンツ画像)をスクロールする。また、表示制御部105は、操作部120から受信したコンテンツ画像の指定情報に応じて、動画像コンテンツをコンテンツ格納部121から読み出し、表示部122に表示させる。また、表示制御部105は、画像生成部103から分類情報画像のデータを受信すると、分類情報画像を表示部122に表示させる。尚、分類情報画像は、スクロールの速さに応じて受信される。即ち、表示制御部105は、スクロールの速さに応じて、複数のコンテンツに対応する分類情報が表示されるように、分類情報(分類情報画像)を表示させるか否かを切り替える。
次に、本実施形態の表示制御装置100が行う処理の流れについて説明する。図2は、本形態の表示制御装置100が行う表示制御処理の流れを示すフローチャートである。尚、本形態の表示制御装置100は、図1に示した各部の処理を専用のハードウェアによって行う。ただし、これらの処理をソフトウェアによって行うことも可能である。つまり、本実施形態で説明する処理は、表示制御装置100の各部を制御するCPUが、ROM等に記憶されているプログラムを読み出し、実行することにより行うようにしても良い。
本形態において、図2の処理は、表示されるコンテンツのスクロール操作の実行とともに開始される。S201(スクロール手順)において、表示制御部105は、視聴したいコンテンツの候補となる複数のコンテンツのサムネール画像(コンテンツ画像)を、スクロールさせながら表示部122の表示画面上に表示させる。尚、本形態において、スクロールが開始されるまでは、複数のコンテンツ画像が止まった状態で表示される。しかし、例えば表示部122の起動と連動してスクロールを開始させるようにしても良い。コンテンツ画像は、コンテンツ格納部121に格納されているコンテンツに1対1で対応するものであり、コンテンツ画像を選択することによって、視聴したいコンテンツを再生させることができる。即ち、S201において、表示制御部105は、複数のコンテンツ(コンテンツ画像)をスクロールして表示させる。ただし、スクロール表示されるコンテンツ画像は、サムネールの静止画像に限らず、例えば動画像などであっても良いし、音声を含んでいても良い。また、表示制御部105は、操作部120からのスクロール操作に応じたスクロールの速さでスクロールしてコンテンツ画像を表示させる。また、表示制御部105によるコンテンツ画像或いは分類情報画像のスクロール表示は、図2の処理を実行している間、継続して行われる。
S202において、スクロール情報取得部102は、操作部120からの入力情報からスクロールの速さの情報を取得する。このスクロールの速さの情報とは、例えば、前回スクロールの速さの変化量を取得した時点からのスクロールの速さの変化量の情報である。本形態では、操作部120によって操作されるマウスポインタ404の座標位置に応じてスクロールの速さが変化するようになっている。つまり、図4の「1.start」に示すような表示画面で、表示画面401上に上下方向に引いた中心線419より左側にマウスポインタ404を置くことにより、スクロール速度に左向きに正の加速度が与えられる。一方、中心線より右側にマウスポインタ404を置くことにより、スクロール速度に右向きに正の加速度が与えられる。つまり、例えば中心線よりも左側にマウスポインタ404が置かれると、1秒ごとに、スクロールの速さが「+1」され、中心線よりも右側にマウスポインタ404が置かれると、1秒ごとに、スクロールの速さが「−1」される。尚、スクロールの速さを変化させたくない場合は、マウスポインタ404を表示画面401の外に置くようにする。そして、表示制御部105は、スクロールの速さが正の値であればそのスクロールの速さの絶対値に応じた速さで左向きにスクロールを行い、スクロールの速さの値が負の値であれば右向きにスクロールを行う。従って、スクロール情報取得部102は、操作部120から入力されるマウスポインタ404の座標情報によって、スクロールの速さの情報(前回スクロールの速さの変化量を取得した時点からのスクロールの速さの変化量の情報)を取得する。
ただし、スクロールの速さを変化させる方法は上記のような方法に限らず、例えば、マウスポインタ404が示す位置の、画面の中心からの距離に応じて、スクロール速度に与える加速度の大きさが異なるようにしても良い。
また、例えば、図4の左矢印表示402又は右矢印表示403に対してマウスボタンを押下してから離すまでの時間に比例して、左方向又は右方向のスクロールを速くするようにしても良い。このような場合、スクロール情報取得部102は、操作部120から入力されるマウスポインタの座標情報と、左矢印表示402と右矢印表示403の位置情報と、マウスボタンのアクションに関する情報とに基づいて、スクロールの速さの情報を取得する。
スクロール情報取得部102は、S202で取得したスクロールの速さの情報を境界判定部104へ出力し、S203に進む。
S203において、境界判定部104は、S202でスクロール情報取得部102から出力されたスクロールの速さの情報により、スクロールの速さについて加速、或いは減速が指示されたか判定する。
境界判定部104は、S203において、加速及び減速の指示が行われていないと判定した場合はS215に進む。また、境界判定部104がスクロールの速さについて加速が指示された判定した場合はS204に進む。また、境界判定部104がスクロールの速さについて減速が指示されたと判定した場合はS210に進む。尚、スクロール表示の開始から初めてS203の処理を行う場合は、例えばS215に進むようにすれば良い。
S204において、境界判定部104は、現在の分類レベルが最高分類レベルであるか否かを判定する。つまり、本形態の表示制御装置100は、さらに分類レベルを上げることができるか否かを判定する。
S204において、境界判定部104が最高分類レベルであると判定するとS215に進み、最高分類レベルではないと判定するとS205に進む。
S215において、表示制御部105は、操作部120からスクロール表示を終了させるための操作が行われたか否かを判定する。S215において、スクロールの停止指示や表示部122の電源が切られるなどによってスクロール表示を終了する操作が行われたと判定された場合、処理を終了する。一方、スクロール表示を終了しないと判定された場合は、S201に戻る。つまり、S204において、すでに最高分類レベルであると判定されると、表示制御部105は、これ以上分類レベルを上げることができないと判断し、スクロールの続行、又は終了処理を行う。
S205において、境界判定部104は、スクロールの速さが、第1の所定値以上であるか判定する。S205でスクロールの速さが第1の所定値以上であると判定された場合はS206に進み、第1の所定値よりも遅いと判定された場合はS215に進む。尚、第1の所定値は、一定の値でも、現在の分類レベルに応じて異なる値であっても良い。第1の所定値を現在の分類レベルに関わらず一定の値にする場合の例として、例えば、分類レベルを上げるときにスクロールの速さを下げるようにする場合がある。この処理については、後述する。
S206において、属性取得部101は、コンテンツ格納部121に格納されている複数のコンテンツに対応する属性情報を取得する。尚、属性情報は、例えば、番組のカテゴリに関する属性情報(例えば、スポーツ、野球、高校野球)や、放送時刻に関する属性情報(例えば、放送年月日、放送開始時刻、放送時間)などがある。このように、1つのコンテンツに対して、複数の番組のカテゴリに関する属性情報や、複数の放送時刻に関する属性情報が対応する場合がある。そして、属性取得部101は、S206において、現在の分類レベルに応じた属性情報を取得する。例えば、分類レベルが低い場合、S206において属性取得部101によって取得される属性情報は例えば高校野球、プロ野球などであり、それよりも分類レベルが高い状態では、S206において取得される属性情報は、例えば野球となる。属性取得部101は、取得した属性情報を画像生成部103に通知する。また、S206において、画像生成部103は、属性取得部101から通知された属性情報に応じて、複数のコンテンツの分類方法を示す複数の画像を生成する。そして、画像生成部103は、コンテンツの分類方法を示す複数の画像のデータを表示制御部105に出力する。また、表示制御部105は、入力されたコンテンツの分類方法を示す画像を表示部122に表示させ、S207に進む。コンテンツの分類方法を示す画像とは、例えば、図4の「3.応答」に示す分類方法候補601、602、603に示すような画像である。同図に示すように、分類方法候補601には「番組のカテゴリ」、分類方法候補602には「過去の放送年月日」、分類方法候補603には「過去の放送時刻」という文字列が表示される。尚、画像生成部103は、コンテンツの分類方法を示す画像を予め作成しておいても良い。分類方法候補の画像の詳細については後述する。
S207において、画像生成部103は、分類方法が決定したか判定する。すなわち、画像生成部103は、S206で表示されたコンテンツの分類方法を示す複数の画像(分類方法候補601、602、603)のうち、ある1つの画像が選択されたことによって、複数のコンテンツの分類方法が決定したかを判定する。上述のように、コンテンツの分類方法には、例えば、番組のカテゴリ(分類方法候補601に対応)や、番組の放送年月日(分類方法602に対応)、番組の放送開始時刻(分類方法候補603に対応)による分類方法がある。ただし、コンテンツの分類方法は、これらの方法に限らない。S207で分類方法が決定したと判定された場合はS208に、分類方法が決定していないと判定された場合はS215に進む。
S208において、画像生成部103は、S207で決定したコンテンツの分類方法に従って、表示部122に表示させるための分類情報画像を生成する。そして、画像生成部103は、生成した分類情報画像を表示制御部105に出力し、S209に進む。分類情報画像とは、上述のような分類情報がわかるように生成された画像である。番組のカテゴリが選択された場合、「野球」、「クイズ」、「天気予報」、「国内ニュース」、などの分類情報画像(文字列)を生成する。
S209(切替手順)において、表示制御部105は、画像生成部103から受信した分類情報画像を表示部122の表示画面上に表示させる。つまり、コンテンツ画像が表示されていた場合にS205においてスクロールの速さが第1の所定値以上であると判定され、S207で分類方法が決定されると、コンテンツ画像の代わりに複数のコンテンツに対応する分類情報の画像が表示される。即ち、S209において、表示制御部105は、スクロールの速さが所定の速さに達すると複数のコンテンツの分類情報(分類情報画像)が表示されるように、分類情報を表示させるか否かを切り替える。S209の処理により表示される分類情報画像の例を、図5の「5.応答」の分類情報画像801、804、805に示す。この例では、「4.操作」の段階において分類方法候補601が選択されたことにより、S207において番組のカテゴリによってコンテンツを分類することが決定されたため、番組のカテゴリに関する分類情報が表示されるようになる。尚、本形態では、分類情報画像は静止画であるが、動画像や音声を含む画像であっても良い。また、本形態の分類情報画像は、分類情報を文字で示した画像となっているが、イラスト等と組み合わせるなどによって分類情報を表現するようにしても良い。
また、本形態の表示制御部105は、S209において分類レベルを上げると、スクロールの速さを下げる。つまり、第1の所定値が、表示されている各画像の内容を確認できないほど速く設定されており、分類レベルを変化させてもそのスクロールの速さを保った場合、新たに表示された分類情報画像が示す分類情報を確認できない可能性がある。したがって、本形態の表示制御部105は、分類レベルを上げた場合、新たに表示される分類情報画像の内容を確認しやすいように、スクロールの速さを下げる。
即ち、表示制御部105は、分類情報を表示させるように切り替えられたことに応じて、スクロールの速さを下げる。ただし、分類レベルの変化に応じてスクロールの速さを変えないようにしても良い。
また、すでに分類情報画像が表示されていた場合に、S205においてスクロールの速さが第1の所定値以上であると判定された場合は、現在の分類レベルに応じた分類情報よりも高い分類レベルに応じた分類情報の分類情報画像が表示される。尚、第1の所定値は、そのときの分類レベルに応じて異なる値としても良い。しかし、例えば分類レベルを上げることによりスクロールの速さを遅くする場合は、第1の所定値を一定の値としても良い。
ここで、分類レベルとそれに対応する分類情報について、具体的に説明する。例えば、現在の分類レベルに応じて表示されている分類情報画像が、例えば「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」、「クイズ番組」、「健康番組」であるとする。この場合、さらに分類レベルを高くすると、表示される分類情報は、例えば、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」となる。このように、分類レベルが高くなると、表示される分類情報の数は少なくなる。
即ち、表示制御部105は、スクロールの速さが第1の速さ(第1の所定値)に達すると、複数のコンテンツに対応する第1の分類情報(分類情報画像)を表示させる。また、スクロールの速さが第1の速さ(第1の所定値)よりも速い第2の速さに達すると、複数のコンテンツに対応する、第1の分類情報より上位の分類レベルの第2の分類情報を表示させる。
尚、このように、すでに分類情報が表示されている状態で分類レベルを上げる場合は、S206及びS207の処理を省略しても良い。
S209において表示制御部105が分類情報画像を表示させるとS215に進む。
一方、境界判定部104は、S203においてスクロールの速さが遅くなっていると判定すると、S210に進み、最低分類レベルであるか否かの判定を行う。尚、最低分類レベルであると判定される場合の例は、上述のように、スクロール表示されている画像とコンテンツ格納部121に格納されているコンテンツが1対1で対応している場合である。つまり、分類情報画像ではなく、コンテンツ画像が表示されている場合に、最低分類レベルであると判定される。S210において、最低分類レベルであると判定された場合はS213に進み、最低分類レベルではないと判定された場合はS211に進む。
S211において、境界判定部104は、スクロールの速さが、第2の所定値以下であるか判定する。S211でスクロールの速さが第2の所定値以下であると判定された場合はS212に進み、第2の所定値よりも高いと判定された場合はS215に進む。尚、第2の所定値とは、分類レベルを下げるためのスクロールの速さの閾値である。また、第2の所定値は、現在の分類レベルに応じて異なる値であっても良い。
S212において、表示制御部105は、現在の分類レベルを下げる。つまり、例えば最高分類レベルの分類情報画像を表示させていた場合、S212の処理によって、最高分類レベルよりも1段階低い分類レベルに対応する分類情報画像を表示させる。また、例えば、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベルに対応する分類情報画像を表示させていた場合、S212の処理によって、分類情報画像の表示からコンテンツ画像の表示に切り替える。表示制御部105が分類レベルを下げる処理を終えると、S215に進む。尚、表示制御部105は、S212において分類レベルを下げる場合、それに応じて表示されるコンテンツ画像、或いは分類情報画像を、これまでコンテンツの分類に用いていた分類情報に応じてソートする。つまり、S212の処理によって、例えば分類情報画像からコンテンツ画像に表示する画像が変化する場合、表示される複数のコンテンツ画像の表示順序は、同じ分類情報に対応するコンテンツのコンテンツ画像が隣接するような順序になる。
即ち、表示制御部105は、分類情報(分類情報画像)が表示された状態で、スクロールの速さが所定の速さに達すると、分類情報画像が表示されないようにし、分類情報画像に応じた順序でコンテンツ(コンテンツ画像)を表示させる。尚、ここでの所定の速さは、第2の所定値以下のスクロールの速さに対応する。
分類レベルを下げた場合の表示順序のソートについて具体的に説明する。まず、スクロールの開始時において、表示されるコンテンツ画像の表示順序は、コンテンツ格納部121に格納された順序であったとする。つまり、スクロールの開始時には、各コンテンツ画像の表示順序は、番組のカテゴリに応じたソートは行われていない。それに対し、コンテンツの分類方法として、例えば番組のカテゴリが予め選択されたとする。このとき、表示画面上には、例えば、「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」、「クイズ番組」、「健康番組」の各分類情報画像が表示される。ここで、S212の処理によってコンテンツ画像が表示されることになると、各コンテンツ画像の表示順序が、上記の番組のカテゴリに応じた順序になるようにソートされる。図5の「5.応答」では、ソートの結果、野球のカテゴリに属するコンテンツ(チャンネル12、チャンネル60)、クイズのカテゴリに属するコンテンツ(チャンネル3、チャンネル600)がまとめられたことを示している。
一方、S210において、最低分類レベルであると判定されると、S213に進む。
S213において、表示制御部105は、操作部120からの操作によって視聴したい動画像コンテンツが指定されたか否かを判定する。視聴したい動画像コンテンツが指定されたと判定された場合はS214に進み、指定されていないと判定された場合はS215に進む。
S214において、表示制御部105は、指定された動画像コンテンツをコンテンツ格納部121から読み出し、表示部122に表示させると共にスクロールに関する処理を終了する。つまり、S210において、すでに最低分類レベルであると判定されると、スクロールの速さが遅くてもこれ以上分類レベルを下げることができないので、視聴したいコンテンツが選択されたかを判定する処理に進む。
尚、本形態では、コンテンツ画像が表示されているとき(最低分類レベルのとき)に視聴したいコンテンツを指定できる構成とした。しかし、例えば、表示されている分類情報画像を操作部120によって指定することで、その分類情報よりも1段階低い分類レベルに応じた分類情報画像を表示させるようにしても良い。また、操作部120によって指定された分類情報画像の分類情報に対応するコンテンツ画像を表示させ、そのコンテンツ画像から視聴したいコンテンツを指定できるような構成にしても良い。
次に、操作部120からの操作と、それによる表示部122の表示画面の変化の例について、図面を用いて詳細に説明する。
図3は、視聴者が行う操作と、それによる表示部122の変化の例を示した図である。
図3において、点線310内に示した各状態が、それぞれ図4、5、6の表示画面に対応する。つまり、図3の状態「1.start」における表示画面の表示例が図4の「1.start」に対応し、図3の状態「2.操作」における表示画面の表示例が図4の「2.操作」に対応する、といったように「8.end」までそれぞれ対応する。尚、図4乃至図6の表示部400は、図1の表示部122に対応する。
本形態において、図3の処理は、表示されるコンテンツのスクロール操作の実行とともに開始される。
状態「1.start」において、表示制御部105は、コンテンツ画像を表示させる(301)。つまり、表示制御部105は、処理の開始時において、コンテンツ画像をスクロールして表示させる。このときの表示画面401は、図4の「1.start」のようになる。
図4において、表示画面401に、コンテンツ画像411、413、414、415、416、417、418がそれぞれ表示されている。尚、本形態において、コンテンツ画像は、複数の動画像コンテンツのサムネール画像のことを示している。このコンテンツ画像は、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツと1対1で対応しており、コンテンツ画像を指示することにより、視聴したい動画像コンテンツを指定することができる。尚、上述のように、コンテンツ格納部121に格納されるコンテンツは、動画像コンテンツに限らない。
また、図4において、左矢印表示402は、表示画面401上に上下方向に引いた中心線より左側にマウスポインタ404を置くことにより、スクロール速度に左向きに正の加速度を与えることを示している。また、右矢印表示403は、表示画面401上に上下方向に引いた中心線より右側にマウスポインタ404を置くことにより、スクロールの速度に右向きに正の加速度を与えることを示す。
また、図4のコンテンツ画像411に示すように、コンテンツ画像には、上部に動画像コンテンツのチャネル番号が配置されている。チャネル番号とは、動画像コンテンツの提供元を識別するための番号である。また、コンテンツ画像には、チャネル番号の下部に、動画像コンテンツの代表画像412が配置される。このように、各コンテンツ画像は、チャネル番号と動画像コンテンツの代表画像を有している。また、スクロール表示の開始時において、各コンテンツ画像の表示順序は、例えばコンテンツ格納部121に格納された順序で並べられている。ただし、コンテンツ画像の構成はこれに限らない。また、表示されるコンテンツ画像の順序は、例えば、チャネル番号の順序でも良い。
また、図4のコンテンツ画像411に対応する動画像コンテンツは、属性情報として、「スポーツ」、「相撲」、「2006/3/3」、「12:00−15:00」を持っている。尚、「スポーツ」「相撲」は、番組のカテゴリによってコンテンツを分類するために用いる属性情報である。また、「スポーツ」は、「相撲」よりも1段階高い分類レベルの属性情報である。また、「2006/3/3」は、コンテンツ画像411に対応する動画像コンテンツの過去の放送年月日を示す属性情報であり、「12:00−15:00」は、動画像コンテンツが過去の放送時刻を示す属性情報である。これらの属性情報は、それぞれ、コンテンツを過去の放送年月日、過去の放送時刻によって分類するために用いる属性情報である。また、チャネル番号も、コンテンツを分類するための属性情報として用いることができる。図4で表示されている各コンテンツ画像に対応する動画像コンテンツが持つ属性情報の例を図8(A)に示す。つまり、本形態において、図8(A)の属性情報1、属性情報2に示す属性情報がコンテンツを番組のカテゴリによって分類するために用いる属性情報である。また、属性情報3がコンテンツを過去の放送年月日によって分類するために用いる属性情報であり、属性情報4がコンテンツを過去の放送時刻によって分類するために用いる属性情報である。各コンテンツ画像は、図8(A)のコンテンツ画像番号の順序で表示されている。
尚、本形態では、7つのコンテンツ画像がスクロールして表示されている例を示しているが、コンテンツ画像の数はこれに限らない。また、本形態では、視聴するコンテンツの候補となる7つのコンテンツのコンテンツ画像が常に表示されている例を示しているが、スクロールによって、表示されるコンテンツ画像が適宜切り替わるような構成としても良い。
図3の状態「1.start」において、操作部120からスクロールの速さを速くする操作(302)が行われると、スクロールの速さが速くなる。本実施形態においては、スクロールの速さを速くする操作により、スクロールの速さが徐々に速くなる。この操作を実行中における表示画面は、例えば、図4の「2.操作」のようになる。本形態において、スクロールの速さは、表示画面401の上部に配置される矢印の長さによって示される。すなわち、図4の「1.start」の矢印405の長さよりも「2.操作」の矢印501が長いことにより、スクロールの速さが速くなっていることがわかる。この矢印は、コンテンツ画像のスクロールにかかわらず、画面上部中央に固定して表示される。
そして、境界判定部104により、スクロールの速さが図2に示した第1の所定値を以上になったと判定されると、表示制御部105は、分類候補リストを表示させる(303)。このときの表示画面は、図4の「3.応答」のようになる。同図に示すように、本形態における分類候補リストは、「番組のカテゴリ」、「過去の放送年月日」、「過去の放送時刻」で構成される。ユーザは、マウスを用いて、表示された分類候補リストから、いずれかの項目を選択することで、複数のコンテンツの分類方法を選択することができる(304)。ここでは、図5の「4.操作」に示すように、マウスポインタ701を用いて、分類候補リストに表示された各項目のうち、「番組のカテゴリ」が選択されたとする。このように、本形態では、スクロールの速さが第1の所定値に達したことに応じて、コンテンツの分類方法を選択できるようにしている。このように分類候補リストを表示することによって、スクロールの速さに応じてユーザの好みに応じた分類方法を選択させることができる。ただし、予め分類方法を設定しておくようにしても良いし、例えば過去に用いた分類方法で分類するようにしても良い。
図3の304において分類方法が選択されると、表示制御部105は、分類レベルを切り替える。つまり、この形態においては、コンテンツ画像から分類情報画像に表示を切り替える(305)。このときの表示画面は、図4の「5.応答」のようになる。同図に示すように、表示制御部105は、複数のコンテンツの分類方法として「番組のカテゴリ」が選択されたことに応じて、図7の属性情報2を用いて複数のコンテンツを分類し、その分類情報画像を表示させている。尚、属性情報2に示す属性情報は、上述のように、コンテンツを番組のカテゴリによって分類するために用いる属性情報である。また、属性情報1も番組のカテゴリによってコンテンツを分類するための属性情報であるが、属性情報2の属性情報よりも1段階大まかな分類レベルの属性情報であるため、ここでは、属性情報2の属性情報によって分類が行われる。つまり、この状態からさらにスクロールの速さを速くする操作を行うと、属性情報1を用いてコンテンツを分類することになるが、その説明は省略する。
また、図5の「5.応答」に示されているように、スクロールの速さを示す矢印807の長さが短くなっている。これは、分類レベルを上げたことに応じて、表示制御部105がスクロールの速さを遅くしたことを示している。尚、上述のように、コンテンツ画像が表示されている状態は最低分類レベルであり、コンテンツ画像から分類情報画像へ表示を切り替えることによって、分類レベルが上がっている。このように、分類レベルを上げたことに応じてスクロールの速さを遅くした理由は、以下の通りである。すなわち、第1の所定値が、表示されている各画像の内容を確認できないほど速い速さに設定されている場合、新たに表示された分類情報画像が示す分類情報を確認できない可能性がある。したがって、本形態の表示制御部105は、分類レベルを上げた場合、新たに表示される分類情報画像の内容を確認しやすいように、スクロールの速さを下げる。尚、分類レベルを上げた場合、切り替え後に表示される分類情報画像の数は、切り替え前のコンテンツ画像の数と比較して減少する。
また、図5の「5.応答」には、「野球」「クイズ」「天気予報」の分類情報画像が表示されているが、スクロールによって他の分類情報画像(「トライアスロン」「国内ニュース」)も適宜表示される。
図3の305において分類レベルを切り替えたあと、操作部120からスクロールの速さを遅くする操作が行われると(306)、表示画面401は、図5の「6.操作」のようになる。つまり、スクロールの速さを示す矢印901が、「5.応答」の矢印807よりもさらに短くなり、スクロールの速さが遅くなっていることを示している。また、分類方法が選択されたことにより、分類候補リストの表示がなくなっている。このように、分類方法の選択後は、分類候補リストを表示させないようにすることで、表示画面の煩雑さを低減することができる。また、ユーザの誤操作によって、新たに分類方法が選択されてしまうことを防止できる。しかし、分類情報画像が表示されている間は、分類候補リストを表示させておき、コンテンツの分類方法を変更できるようにしても良い。このようにすれば、例えばユーザが分類方法の選択を誤った場合などに、所望の分類方法に設定しなおすことができる。
306においてスクロールの速さが減じられたことにより、スクロールの速さが第2の所定値に達したと判定されると、分類レベルを下げる処理が行われる(307)。このときの表示画面は、図6の「7.応答」のようになる。同図に示されるように、コンテンツ画像が表示されるが、表示されるコンテンツ画像の表示順序は、図4の「1.start」におけるコンテンツ画像の表示順序とは異なっている。つまり、スクロールの速さが遅くなったことに応じて表示されるコンテンツ画像の表示順序は、図3の304において選択された分類方法に応じてソートされる。
図6の「7.応答」で表示されている各コンテンツ画像の表示順序と属性情報を図8(B)に示す。同図に示す通り、図8(A)と(B)のコンテンツ画像の表示順序は異なっている。つまり、本形態では、「番組のカテゴリ」という分類方法でコンテンツが分類されてから、分類情報画像からコンテンツ画像の表示に切り替わったことにより、番組のカテゴリを示す属性情報2でコンテンツ画像がソートされている。
尚、本形態においては、コンテンツの分類方法として選択された番組のカテゴリに従ってソートしているが、同じ番組のカテゴリを示す属性情報を有するコンテンツについては、属性情報3(過去の放送年月日)が古い順序にソートしている。つまり、同じ属性情報2を持つコンテンツ画像411と414の表示順序は、より過去の放送年月日が早いコンテンツ画像411が先に表示されるように、表示順序をソートしている。また、同じ属性情報2を持つコンテンツ画像413と416の表示順序は、より過去の放送年月日が早いコンテンツ画像413が先に表示されるように、表示順序をソートしている。このように、他の属性情報を用いてソートすることによって、より視聴したいコンテンツの選択をしやすくすることができる。ただし、本形態においては、属性情報3の代わりにチャネル番号、コンテンツ格納部121に格納された時期などのほかの属性情報を用いても良い。
また、図6の「7.応答」に示されているように、スクロールの速さを示す矢印1001の長さが「6.操作」の矢印901よりも長くなっている。これは、分類レベルを下げたことに応じて、表示制御部105がスクロールの速さを速くしたことを示している。このようにした理由は、以下の理由による。すなわち、第2の所定値が、例えばスクロールが停止しそうなくらい遅く設定されている場合、ユーザは、新たに表示されたコンテンツ画像、或いは分類レベルが下がった分類情報画像を早く確認したい可能性がある。したがって、本形態の表示制御部105は、分類レベルを下げた場合、新たに表示されるコンテンツ画像、或いは分類情報画像の内容を早く確認できるように、スクロールの速さを上げる。
また、図3の307の状態からさらにスクロールの速さを減じる操作が行われたときの表示画面は、図6の「8.end」のようになる。同図に示すように、スクロールの速さを示す矢印1101が短くなり、スクロールの速さが遅くなっていることがわかる。このように、選択した分類方法に応じてソートされたコンテンツ画像を表示させることによって、ユーザは、視聴したい動画像コンテンツをより効率的に選択することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態の表示制御装置100は、コンテンツ画像をスクロールする速さが第1の所定値に達したことに応じて、複数のコンテンツを分類するための分類方法の候補を示した分類候補リストを表示させる。そして、選択された分類方法に応じて、複数のコンテンツに対応する分類情報でコンテンツを分類し、その分類情報画像を表示させる。また、その後、スクロールの速さをさらに速くする操作が行われ、そのスクロールの速さが所定値に達すると、すでに選択されている分類方法において、さらに分類レベルが高い分類情報でコンテンツを分類し、その分類情報画像を表示させる。尚、この所定値は、現在の分類レベルに応じて異なる値にしても良いし、一定の値(第1の所定値)であっても良い。
また、その後、スクロールの速さを遅くする操作が行われ、スクロールの速さが第2の所定値に達すると、表示されている分類情報画像の分類レベルを下げる。尚、現在の分類レベルが、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベルである場合は、分類レベルを下げる処理によって、コンテンツ画像の表示に切り替える。このように、本形態の表示制御装置100は、スクロールの速さに基づいて、分類レベルを切り替える。また、分類レベルを下げたことによって表示される分類情報画像、又はコンテンツ画像の表示順序は、分類に用いた属性情報でソートされる。
このようにすることで、より効率良く複数のコンテンツから視聴したいコンテンツを選択することができる。つまり、スクロールの速さを速くしたり遅くしたりする指示に連動させて、分類レベルを切り替えることができる。また、スクロールの速さが所定値を超えたことに応じてコンテンツの分類方法を選択させる構成とすることで、所望の分類方法に応じた順序でコンテンツ画像をソートさせることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態について、第1の実施形態との差異を中心に説明する。
実施形態1では、スクロールの速さが第1の所定値に達したことに応じて、分類候補リストを表示して分類方法を選択させる構成としたが、本形態では、予め分類方法が決められている場合について説明する。本形態では、スクロールの速さが所定値に達したことに応じて、予め決定された分類方法に従って直ちに分類レベルを切り替える。
本実施形態における、各時刻におけるスクロールの速さと分類レベルの切り替えの関係について、図7を用いて説明する。
図7は、スクロールの速さに応じて行われる分類レベルの変化を時間経過の情報と共に示した図である。図7において、縦軸1201はスクロールの速さ、横軸1211は時刻を示している。
初期状態1212は、コンテンツのスクロールが行われる直前の状態を示している。この状態では、分類されていないコンテンツ画像が表示されている。この状態で、ユーザがマウスポインタ404を例えば表示画面401の右側におくことにより、右側へのスクロールの速さが増加していく(1220)。この1220における表示画面は、例えば図4の「1.start」の状態から「2.操作」への遷移に対応する。尚、実施形態1では、スクロールの速さが第1の所定値に達すると分類候補リストを表示したが、本形態では表示しない。
表示制御部105は、スクロールの速さが所定値A(1202)に達する時刻A(1213)において、コンテンツの分類レベルとスクロールの速さを切り替える。本実施形態では、表示制御部105は、コンテンツ画像が表示されている状態(最低分類レベル)から分類情報画像が表示される状態に切り替えている。この分類情報画像は、コンテンツ画像の分類(野球、クイズ、天気予報、国内ニュースなど)を表わす。また、時刻A(1213)における表示画面は、図5の「5.応答」のようになる。ただし本形態においては分類候補リスト(分類方法候補601、602、603)は表示しない。
次に、時刻Aから時刻Bまでの間、ユーザは、例えば分類情報画像をひととおり確認するために、コンテンツのスクロールの速さを増大させる(1221)。そして、時刻Bから時刻Cの間、ユーザは、分類情報画像のスクロールの速さを減じる(1222)。その結果、時刻Cにおいて、スクロールの速さが所定値B(1205)に達する。尚、所定値B(1205)は、図2における第2の所定値に対応する。時刻C(1215)において、表示制御部105は、分類レベルとスクロールの速さを切り替える。つまり、表示制御部105は、時刻C(1215)において、分類情報画像からコンテンツ画像に表示を切り替え、スクロールの速さを速くする。このときの表示画面は、例えば、図6の「7.応答」のようになる。尚、このときに表示されるコンテンツ画像は、予め決定されていた分類方法に応じてソートされている。コンテンツ画像が表示される順番は、時刻AからCまでの間に表示された分類情報画像に対応する分類の順(図4の例では、野球、クイズ、天気予報、国内ニュースの順)である。時刻C(1215)からスクロールの速さを減じると(1223)、やがて、ソートされたコンテンツ画像のスクロールが停止する(1216)。ただし、スクロールが停止する前にコンテンツ画像が選択されれば、そのコンテンツ画像に対応するコンテンツを表示させるようにすればよい。この1223における表示画面は、例えば図6の「7.start」の状態から「8.end」への遷移に対応する。
尚、本実施形態では、予めデフォルトのコンテンツの分類方法を設定しておき、スクロールの速さが所定値を超えると、設定された分類方法に応じた分類情報でコンテンツを分類するようにしたが、別の方法で予め分類方法を決定しておいても良い。つまり、例えば、過去に用いたコンテンツの分類方法などを用いるようにすることもできる。この場合、例えば、スクロール表示が開始された当初は、チャネル番号やコンテンツ格納部121に格納された順序でコンテンツ画像が表示させる。そして、その後、スクロールの速さが所定値を超えると、予め設定された分類方法に従ってコンテンツを分類し、分類情報画像を表示させる。このようにすれば、分類方法を選択する手間を簡略化できる。
また、本形態の画像生成部103は、表示制御部105がコンテンツ画像を表示させている段階で、予め設定された分類方法に従って分類情報画像を生成しておいても良い。そして、表示制御部105は、例えばスクロールの速さが第1の所定値に達したと判定されると、予め画像生成部103によって生成されている分類情報画像を表示させるようにしても良い。このようにすれば、ユーザが分類情報画像を表示させたいと考えてから、実際に表示されるまでの時間を短縮することができる。
<その他の実施形態>
実施形態1、2では、スクロールの速さを減速させることで分類レベルを下げていき、最低分類レベルになると視聴したいコンテンツを選択できる構成とした。しかし、表示された複数の分類情報画像から選択された分類情報画像の分類情報に対応する1段階下の分類レベルの分類情報画像、或いはコンテンツ画像を表示させるようにしても良い。即ち、表示制御部105は、分類情報(分類情報画像)が表示された状態で、分類情報を決定するための入力信号を受信すると、決定された分類情報に対応するコンテンツ(コンテンツ画像)を表示させる。例えば、野球が選択されると、「野球」という分類情報に対応するコンテンツを表示させる。このようにすれば、視聴したいコンテンツの属性情報が予めわかっている場合に、より効率良く視聴したいコンテンツを選択することができる。また、その場合、選択されなかった分類情報画像は、表示画面上から削除するようにしても良い。このようにすれば、選択する可能性の高いコンテンツを表示画面上に残すことができるため、より効率良く視聴したいコンテンツを選択することができるようになる。
また、実施形態1、2では、すべてのコンテンツに対する分類レベルを切り替えているが、これに限らず、一部のコンテンツに対する分類レベルを切り替えるようにしても良い。つまり、例えば、分類候補リストから「スポーツ」を選択すると、スポーツに関係するコンテンツを分類してその分類情報画像を表示させる。つまり、例えば、最低分類レベルから1段階高い分類レベルにおいては、例えば「高校野球」「プロ野球」「高校サッカー」「プロサッカー」などを表示させ、さらに分類レベルを上げると「野球」「サッカー」を表示させる。そして、スポーツとは関係のないコンテンツは、そのコンテンツ画像を表示させるようにしても良いし、その表示を削除するようにしても良い。選択された分類方法に関係しないコンテンツを削除することにより、視聴したいコンテンツをより効率良く選択できる。
一方、選択された分類方法に関係するコンテンツに関しては分類情報画像を表示させ、関係しないコンテンツのコンテンツ画像の表示を残すようにしてもよい。このようにすれば、例えば、消去法で視聴したいコンテンツを探す場合に、視聴したくないことが決まっているコンテンツのコンテンツ画像を分類情報画像でまとめることができる。従って、視聴したいコンテンツをより効率良く選択できる。
また、実施形態1、2では、スクロールの方向が右方向と左方向の場合について説明したが、これに限らない。つまり、スクロールの方向は、上方向や下方向であっても、斜め方向であっても良い。
また、実施形態1、2では、コンテンツの分類方法として、番組のカテゴリ、放送開始時刻等の例をあげて説明したが、これらの方法に限らない。その他の分類方法として、例えば、放送局、収録地、出演者、放送時間、放送年月日、収録日の季節、コンテンツの分野(例えば、政治、経済、IT、家庭)など、又は、これらを適宜組み合わせることによりコンテンツを分類するようにしても良い。
また、実施形態1、2のスクロール情報取得部102は、操作部120から入力されるスクロール操作の情報によってスクロールの速さを取得したが、スクロールの速さを表示部122から取得するような構成であっても良い。つまり、例えば、表示制御装置100と表示部122が別体の装置である場合、スクロール情報取得部102が表示部122に対してスクロールの速さを問い合わせ、その応答によって、スクロールの速さを取得するようにしても良い。
また、実施形態1、2では、スクロールの速さに基づいて、分類レベルを切り替えることについて説明したが、これに限らない。すなわち、スクロールの速さの代わりに、スクロールの速さの変化の大きさを用いて分類レベルを切り替えるようにしても良い。(ク即ち、表示制御部105は、スクロールの速さの単位時間あたりの変化量が所定値に達すると、複数のコンテンツの分類情報(分類情報画像)を表示させるようにしても良い。また、例えば、マウスポインタ404が置かれている座標位置によってスクロールの速さの変化量が異なる場合、スクロール情報取得部102は、マウスポインタ404が示す座標情報に応じて、分類レベルを変化させるようにしても良い。このようにすれば、スクロールの速さの情報を取得しなくても、分類レベルを変化させることができる。
また、実施形態1、2では、スクロールの速さに基づいてコンテンツ画像の表示を分類情報画像の表示に切り替える例を説明したが、この例に限らない。例えば、表示制御部105は、スクロールの速さに応じてコンテンツ画像をソートした結果を表示させるようにしても良い。即ち、画像生成部103は、コンテンツ格納部121に格納されている複数のコンテンツの属性情報を属性取得部101から取得し、複数のコンテンツをソート(分類)する。そして、表示制御部105は、S209において、ソート後のコンテンツ画像(分類結果)を表示させる。
また、スクロールの速さに応じて、コンテンツ画像をソートした結果を表示させる場合、ソートされたコンテンツ画像と共に、コンテンツが分類されていることがわかるように、分類ごとに、複数のコンテンツ画像を囲う枠を表示させるようにしても良い。即ち、画像生成部103は、S208において、コンテンツ画像が分類されていることを示すための枠の画像を生成する。そして、表示制御部105は、S209において、ソート後のコンテンツ画像を表示させると共に、画像生成部103により生成されていた枠の画像を表示させる。このように、コンテンツ画像の表示を継続し、枠によってコンテンツの分類を示すようにすれば、コンテンツを分類している状態であっても、コンテンツの内容を確認することができる。