以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、本実施形態の表示制御装置100の構成例を示すブロック図である。尚、本実施形態の表示制御装置100は、複数のコンテンツをスクロールして表示させる表示制御装置である。また、本形態の表示制御装置100は、表示装置に組み込まれている装置であっても、表示装置に接続される単体の装置であっても良い。すなわち、本形態の表示制御装置100は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ノートブックPC、コンピュータを内蔵した各種家電製品、ゲーム機、携帯電話、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラなどの機器に組み込まれていても良い。また、本形態では、複数の動画像コンテンツの中から、視聴したい動画像コンテンツを選択する場合の例について説明する。ただし、動画像コンテンツに限らず、例えば、静止画像や、音声データ、その他のストリームデータであっても良いし、それらの組み合わせであっても良い。
図1に示すように、本形態の表示制御装置100は、属性取得部101、スクロール情報取得部102、画像生成部103、境界判定部104、表示制御部105を含む。また、本形態の表示制御装置100は、操作部120、コンテンツ格納部121、表示部122に有線又は無線で接続されている。
操作部120は、ユーザがスクロール操作や視聴したいコンテンツを指定するための、例えばリモコンである。操作部120からの入力情報は、表示制御部105に入力される。
表示部122は、表示制御部105からの出力に応じた静止画像や動画像を表示する。つまり、表示部122は、表示制御部105からの出力に応じて、動画像コンテンツの縮小動画像やサムネール画像をスクロールコンテンツとして表示する。また、表示部122は、ユーザによって選択されたスクロールコンテンツに対応する動画像コンテンツを表示する。
図2に、表示部122におけるスクロールコンテンツの表示例を示す。図2(A)に示すように、中心軸200を中心とする円201の円周上に、スクロールコンテンツA、B、C、D、E、F、Gが配置される。尚、図2には、各スクロールコンテンツA〜G内に何も表示されていないが、実際には、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツの縮小動画像、又はサムネイル画像が表示される。また、各スクロールコンテンツは、操作部120からのスクロール操作により矢印の方向(反時計回り)にスクロールして表示されている。ただし、スクロールの方向は、これに限らない。
尚、各スクロールコンテンツとコンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツは、1対1で対応する。ユーザは、表示されている複数のスクロールコンテンツから、視聴したいコンテンツに対応するスクロールコンテンツを選択することにより、視聴したい動画像コンテンツを視聴することができる。
図2(A)において、出力領域206内に配置されているスクロールコンテンツA202、G203、F204には、対応する動画像コンテンツを縮小した動画像(縮小動画像)が表示される。そして、出力領域206の外に配置されているスクロールコンテンツB、C、D、Eには、対応する動画像コンテンツの、例えば代表となる静止画像が表示される。スクロール操作により、中心軸200を中心として各スクロールコンテンツが円201の円周上を反時計回りにスクロールされると、出力領域206内で表示されるスクロールコンテンツが変化する。つまり、出力領域206内で表示されているスクロールコンテンツは、スクロールにより出力領域206の右端から出力領域206外へ移動する。ここで、スクロールにより出力領域206外へ出たスクロールコンテンツは、縮小動画像から静止画像に変化する。そして、そのスクロールコンテンツはさらにスクロールされることにより、出力領域206の左端から出力領域206内に入る。ここで、スクロールにより出力領域206内に入ったスクロールコンテンツは、静止画像から縮小動画像に変化する。つまり、本形態において、スクロールコンテンツは、出力領域206内にある間は対応する動画像コンテンツの縮小動画像として表示され、出力領域206外にある間は、静止画像として表示される。ただしこの形態に限らず、例えば出力領域206の外にあるスクロールコンテンツを、例えば黒一色で表示しても良い。
また、本形態では、出力領域206内でスクロールコンテンツが表示された回数をスクロールコンテンツの表示回数と定義する。つまり、スクロールコンテンツの表示回数は、出力領域206の外から出力領域206内に入った回数に応じた数である。つまり、スクロールの開始時において出力領域206内で表示されていたスクロールコンテンツAが、スクロールによって出力領域206外から出力領域206内に入ることが3回あった場合、そのスクロールコンテンツの表示回数は、4回となる。また、本形態の表示部122は、出力領域206に表示されたスクロールコンテンツのうちの1つが操作部120によって選択されると、そのスクロールコンテンツに対応する動画像コンテンツを表示する。つまり、スクロールの開始時において出力領域206内のスクロールコンテンツの表示回数は「1」とカウントされる。そして、さらにそのスクロールコンテンツがスクロールされて出力領域206外に出てから、再び出力領域206内に入ると、スクロールコンテンツの表示回数に「1」が加えられる。これにより、スクロールコンテンツの表示回数は「2」となる。本形態のスクロール情報取得部102は、このような処理を繰り返すことにより、スクロールコンテンツの表示回数の情報を取得する。
コンテンツ格納部121は、動画像コンテンツと、各動画像コンテンツの属性情報を格納している。そして、コンテンツ格納部121は、属性取得部101からのリクエストに応じて、各動画コンテンツの属性情報を属性取得部101に通知する。コンテンツ格納部121に格納される属性情報について、図9を用いて説明する。
図9(A)は、図2(A)に表示されているスクロールコンテンツA〜Gに対応する各コンテンツの表示順序と属性情報を示した図である。図9(A)に示されているA〜Gは、図2に表示されているスクロールコンテンツA〜Gにそれぞれ対応する。同図に示されるように、各動画像コンテンツA〜Gは、それぞれコンテンツ番号、チャネル番号、属性情報1〜4を有している。尚、属性情報1、及び2は、動画像コンテンツを番組のカテゴリによって分類するために用いる情報である。また、属性情報3は、動画像コンテンツを過去の放送年月日によって分類するために用いる情報である。また、属性情報4は、動画像コンテンツを例えば過去の放送開始時刻や、動画像コンテンツの再生時間の長さによって分類するために用いる情報である。これらの属性情報は、予め動画像コンテンツに付加されているものであっても、各ユーザが付加するものであっても良い。尚、コンテンツ番号は、各動画像コンテンツがコンテンツ格納部121に格納された順序を示している。また、チャネル番号は、各動画像コンテンツの配信元を識別するための番号である。また、コンテンツ格納部121は、複数の動画像コンテンツの縮小動画像、及びサムネイル画像を表示させるためのデータを表示制御部105に出力する。また、コンテンツ格納部121は、スクロールコンテンツが選択されると、それに対応する動画像コンテンツを表示させるためのデータを表示制御部105に出力する。
図1において、属性取得部101は、動画像コンテンツの属性情報を取得する。すなわち、属性取得部101は、コンテンツ格納部121に格納されている複数のコンテンツに対応する属性情報を取得する。
スクロール情報取得部102は、スクロール情報を取得する。すなわち、スクロール情報取得部102は、表示制御部105から、スクロールコンテンツの表示回数の情報を取得する。上述のようにスクロールコンテンツの表示回数とは、スクロールコンテンツがスクロールによって出力領域206外から出力領域206内に入った回数に応じた数である。つまり、スクロール情報取得部102は、スクロールの開始時において出力領域206内のスクロールコンテンツの表示回数を「1」としてカウントする。そして、さらにそのスクロールコンテンツがスクロールされて出力領域206外に出てから、再び出力領域206内に入ると、スクロールコンテンツの表示回数に「1」を加える。これにより、スクロールコンテンツの表示回数は「2」となる。本形態のスクロール情報取得部102は、このような処理を繰り返すことにより、スクロールコンテンツの表示回数の情報を取得する。尚、本形態のスクロール情報取得部102は、表示される複数のスクロールコンテンツの中で、最も表示回数の多いスクロールコンテンツの表示回数を取得する。つまり、スクロール情報取得部102は、スクロール表示の開始時に固定表示領域206内に配置されているスクロールコンテンツのうち、スクロールによって最も早く出力領域206外に移動するスクロールコンテンツの表示回数を取得する。スクロール情報取得部102は、取得した表示回数を境界判定部104に通知する。
境界判定部104は、スクロール情報取得部102から通知された表示回数を境界条件と比較する。すなわち、境界判定部104は、スクロール情報取得部102から通知されたスクロールコンテンツの表示回数と、予め設定された回数とを比較する。そして、境界判定部104は、その比較結果に応じて、表示するスクロールコンテンツの分類レベルを切り替えるか否かを決定する。
ここで、分類レベルとは、コンテンツを分類する場合の各分類に対応する範囲の広さを示している。つまり、低い分類レベル(小分類)で分類した場合に、複数の分類に属する各動画像コンテンツは、それよりも高い分類レベル(大分類)で分類した場合に、ある1つの分類に属することになる。言い換えると、ある分類レベルで1つの分類(例えば、スポーツ)に分類された複数の動画像コンテンツは、それより低い分類レベルでは、複数の分類(例えば、野球、サッカーなど)に分けられる。ここでは、分類レベルが上がると、複数のコンテンツが、属性に応じてより大まかに分類される。尚、本形態において、最低分類レベルは、コンテンツが分類されていない状態を示す。
分類レベルを説明するための例として、例えば複数のコンテンツを番組のカテゴリによって分類する場合を例に挙げて具体的に説明する。上述のように、番組のカテゴリによって動画像コンテンツを分類するために用いる属性情報は、例えば、図9(A)に示した属性情報1及び2である。ここで、属性情報1は、属性情報2よりも高い分類レベルに対応する属性情報である。また、最低分類レベルは、表示されているスクロールコンテンツとコンテンツ格納部121に格納されている各動画像コンテンツが1対1で対応している状態である。つまり、最低分類レベルでは、動画像コンテンツは分類されない。そして、最低分類レベルよりも1段階分類レベルを上げると、動画像コンテンツを分類するために、例えば以下のような分類情報が用いられる。すなわち、「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「トライアスロン」、「クイズ番組」、「健康番組」である。分類情報とは、複数の動画像コンテンツが有する属性情報によって動画像コンテンツを分類するために用いる情報である。つまり、あるコンテンツが、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベル(分類レベル1)の属性情報として、例えば「野球」の属性情報を有している場合、そのコンテンツは「野球」に分類される。尚、あるコンテンツが分類レベル1の属性情報として例えば「高校野球」や「2008年プロ野球」を有している場合、そのコンテンツを「野球」に分類するようにしても良い。このように、分類レベルに対応する属性情報の内容の少なくとも一部が、分類情報に対応する場合、その分類に属するようにコンテンツを分類すれば、例えばユーザが自由に属性情報を入力した場合であっても、その属性情報に応じたコンテンツの分類をすることができる。
そして、さらに1段階分類レベルを上げると、複数の動画像コンテンツを分類するための分類情報として、例えば、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」が用いられる。この例では、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」が最高分類レベルの分類情報であるとする。つまり、例えば、「野球」という属性情報を有しているコンテンツが、それよりも高い分類レベルの属性情報として「スポーツ」を有している場合、そのコンテンツは「スポーツ」に分類される。
尚、この例では、最低分類レベルより1段階高い分類レベル(分類レベル1)において「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」に分類されるコンテンツは、それより1段階高い分類レベル(分類レベル2)において「ニュース」に分類される。また、分類レベル1において「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」に分類されるコンテンツは、分類レベル2において「スポーツ」に分類される。また、分類レベル1において「クイズ番組」、「健康番組」に分類されるコンテンツは、分類レベル2において「バラエティ」に分類される。尚、この例では、分類レベル2が最高分類レベルに対応する。
このように、低い分類レベルで分類した場合に、複数の分類(例えば「野球」「サッカー」「テニス」「相撲」)に属する各動画像コンテンツは、それよりも高い分類レベルで分類した場合に、ある1つの分類(「スポーツ」)に属することになる。また、本形態では、番組のカテゴリによる分類方法において、属性情報2が分類レベル1に対応する属性情報であり、属性情報1が分類レベル2に対応する属性情報である。
また、分類レベルを説明するための別の例として、複数のコンテンツを放送開始時刻によって分類する場合について説明する。上述のように、放送開始時刻によって動画像コンテンツを分類するために用いる属性情報は、例えば、図9(A)に示した属性情報4である。ここで、最低分類レベルよりも1段階分類レベルを上げた場合、例えば、各動画像コンテンツの放送開始時刻を3時間ごとに区切って分類する。つまり、分類レベル1において、複数のコンテンツを分類するために用いる分類情報の例は、次のようになる。すなわち、「放送開始時刻0時から3時まで」、「放送開始時刻3時以降6時まで」、・・・「放送開始時刻18時以降21時まで」、「放送開始時刻21時以降24時まで」である。つまり、属性情報4として「19:00−21:00」や「20:00−22:00」を有するコンテンツは、「放送開始時刻18時以降21時まで」に分類される。そして、この状態よりもさらに1段階分類レベルを上げた場合、例えば、放送開始時刻を6時間ごとに区切って動画像コンテンツを分類する。つまり、このときの動画像コンテンツを分類するための分類情報は、「放送開始時刻0時から6時まで」、「放送開始時刻6時以降12時まで」、「放送開始時刻12時以降18時まで」、「放送開始時刻18時から24時まで」となる。つまり、この例において、例えば、放送開始時刻を3時間ごとに区切る分類レベルは、放送開始時刻を6時間ごとに区切る分類レベルよりも1段階分類レベルが高い。すなわち、この例では、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツを分類しない状態が最低分類レベルである。また、放送開始時刻を3時間ごとに区切る場合が最低分類レベルよりも1段階高い分類レベル(分類レベル1)、放送開始時刻を6時間ごとに区切る場合が最高分類レベル(分類レベル2)である。つまり、例えば、「放送開始時刻0時から3時まで」、「放送開始時刻3時以降6時まで」に属する各動画コンテンツは、それよりも高い分類レベルで分類した場合、例えば、「放送開始時刻0時から6時まで」に分類される。このように、低い分類レベルで分類した場合に、複数の分類に属する各動画像コンテンツは、それよりも高い分類レベルで分類した場合、1つの分類に属することになる。
また、分類レベルを説明するための別の例として、複数のコンテンツを放送年月日によって分類する場合について説明する。上述のように、放送年月日によって動画像コンテンツを分類するために用いる属性情報は、例えば、図9(A)に示した属性情報3である。この例では、最低分類レベルよりも1段階分類レベルを上げた場合(分類レベル1)、例えば、各動画像コンテンツの放送年月日を1週間ごとに区切って分類する。また、さらに1段階分類レベルを上げた場合(分類レベル2)、例えば、各動画像コンテンツを放送年月日を1ヶ月ごとに区切って分類する。そして、さらに1段階分類レベルを上げると(分類レベル3)、例えば各動画像コンテンツの放送年月日を1年ごとに区切って分類する。放送年月日を1年ごとに区切る場合が最高分類レベルである。
本形態では、上記のような分類レベルに従って、複数の動画像コンテンツの分類を行う。ただし、分類レベルの階層や分類するために用いる属性情報は、上記の例に限らない。本形態の境界判定部104は、各分類レベルに対応する属性情報を予め持っている。すなわち、それぞれのコンテンツは、番組のカテゴリにおける分類レベル1の属性情報として、「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」、「クイズ番組」、「健康番組」が付与されている。また、それぞれのコンテンツは、分類レベル2の属性情報として、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」などの属性情報が付与されている。つまり、どの分類レベルであるかによって、表示される分類情報が決定される。すなわち、本形態の境界判定部104は、スクロールコンテンツの表示回数に応じて、コンテンツの分類レベルを決定し、表示制御部105は、境界判定部104によって決定された分類レベルに応じた分類情報を表示させる。例えば、第1の分類レベルにおいては、第1の分類レベルの分類情報が表示される。また、第1の分類レベルよりも高い第2の分類レベルにおいては、第2の分類レベルの分類情報が表示される。本形態の境界判定部104は、スクロールコンテンツの表示回数の比較結果に応じて、コンテンツを分類するための分類情報(分類レベル)を切り替える。
また、番組のカテゴリ、過去の放送年月日、過去の放送時刻の他にも様々な分類方法が考えられる。図3に、他の分類方法の例を示す。図3(A)には、他の分類方法のうち、すべての動画像コンテンツがいずれかの分類に属するような分類方法の例を示している。同図において、黒点301は、1つの動画像コンテンツを示している。つまり、視聴の候補となる20個の動画像コンテンツのうち、春の属性情報を含むコンテンツが6つ、夏の属性情報を含むコンテンツが8つ、秋の属性情報を含むコンテンツが8つ、冬の属性情報を含むコンテンツが5つあることを示している。このように、撮影時の季節によってすべてのコンテンツを分類することができる。尚、1つの動画像コンテンツに複数の季節の属性情報が含まれている場合は、1つのコンテンツが複数の分類に属することになる。つまり、春の属性情報を含む6つの動画像コンテンツのうちの2つは夏の属性情報も含んでいるため、これら2つの動画像コンテンツは、春と夏の2つの分類に属する。ただし、図3には、時期が隣接する2つの季節の属性情報が含まれるコンテンツについて説明しているが、これに限らない。また、図3(A)に示すように、例えば、撮影された年代や、登場人物の人数や、番組のカテゴリなどの分類方法によってコンテンツを分類しても良い。
また、本形態では、設定された分類方法に従って、複数の分類レベルでコンテンツを分類する。例えば撮影された年代によってコンテンツを分類する場合の例として、図3(A)には、1940年から1990年までの年代を10年ごとに区切って6つに分類する場合について説明した。ここで、さらに分類レベルを上げると、例えば1940年から1990年までの年代を20年ごとに区切って3つに分類する。このように、分類レベルが上がると、コンテンツは、より大まかに分類される。
また、図3(B)には、視聴の候補となる動画像コンテンツのうち、少なくとも1つの動画像コンテンツが、いずれかの分類に属するような分類方法の例を示している。図3(B)には、例えば、分類方法として子供が登場するコンテンツの分類を選択した場合、視聴の候補となる20個の動画像コンテンツのうち、子供が登場するコンテンツが15個抽出されたことを示している。また、追跡シーンの有無による分類を行った場合、視聴の候補となる20個の動画像コンテンツから「追うシーン」があるコンテンツが9つ、「追われるシーン」があるコンテンツ10個抽出され、それらが分類されていることを示している。このように、ある特定の条件に合致するコンテンツのみを抽出したい場合、その条件と関係のないコンテンツは分類しないようにしても良い。
尚、図3の(A)及び(B)の右側に付された数字は、各分類に含まれる動画像コンテンツの平均値を示している。つまり、例えば「春」、「夏」、「秋」、「冬」という4つの分類情報によって20の動画像コンテンツを分類する場合、1つの動画像コンテンツが複数の分類に属する場合を考慮しないと、1つの分類に含まれる動画像コンテンツの平均値は5つとなる。
画像生成部103は、コンテンツ格納部121に格納されている複数の動画像コンテンツを分類情報により分類し、さらに分類情報を示す画像(分類情報画像)を生成する。尚、本形態の画像生成部103は、複数のコンテンツに対応する分類情報を示す静止画像を生成するが、動画像等を生成するようにしても良い。また、画像生成部103は、分類情報画像を予め生成していても良いし、境界判定部104により分類情報画像を表示させると決定されたことに応じて生成するようにしても良い。画像生成部103は、境界判定部104によりスクロールコンテンツの表示回数が所定の回数に達したと判定されると、生成した分類情報画像のデータを表示制御部105に出力する。
表示制御部105は、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツに対応する縮小動画像、及び、縮小動画像のサムネール画像をスクロールコンテンツとして表示部122に表示させる。尚、表示制御部105は、操作部120からのスクロール操作に応じて、複数のスクロールコンテンツをスクロールして表示させる。即ち、表示制御部105は、複数のコンテンツ(スクロールコンテンツ)をスクロールする。また、表示制御部105は、操作部120から受信したスクロールコンテンツの指定情報に応じて、動画像コンテンツをコンテンツ格納部121から読み出し、表示部122に表示させる。すなわち、例えば、スポーツのコンテンツ、バラエティのコンテンツ、ニュールのコンテンツが順に表示される。また、表示制御部105は、スクロールコンテンツの表示回数に応じて画像生成部103から出力される分類情報画像のデータを受信すると、分類情報画像を表示部122に表示させる。即ち、表示制御部105は、スクロールされるコンテンツ(スクロールコンテンツ)の表示回数が所定の表示回数に達すると、複数のコンテンツに対応する分類情報が表示されるように、分類情報(分類情報画像)を表示させるか否かを切り替える。
次に、本形態における表示制御装置100の処理の流れについて、図4を用いて説明する。
図4は、本形態の表示制御装置100が行う表示制御処理の流れを示すフローチャートである。尚、本形態の表示制御装置100は、図1に示した各部の処理を専用のハードウェアによって行う。ただし、これらの処理をソフトウェアによって行うことも可能である。つまり、本実施形態で説明する処理は、表示制御装置100の各部を制御するCPUが、ROM等に記憶されているプログラムを読み出し、実行することにより行うようにしても良い。
本形態において、図4の処理は、表示されるコンテンツのスクロール操作の実行とともに開始される。
S201(スクロール手順)において、表示制御部105は、複数のコンテンツに対応するスクロールコンテンツを、スクロールさせながら表示部122の表示画面上に表示させる。尚、本形態において、スクロールが開始されるまでは、複数のスクロールコンテンツが静止した状態で表示される。しかし、例えば表示部122の起動と連動してスクロールを開始させるようにしても良い。スクロールコンテンツは、図2(A)に示した固定表示領域206内においては縮小動画像として表示され、固定表示領域206外においては静止画像として表示される。また、スクロールコンテンツは、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツに1対1で対応するものである。本形態においては、縮小動画像として表示されているスクロールコンテンツを選択することにより、視聴したいコンテンツを再生させることができる。また、表示制御部105は、操作部120からのスクロール操作に応じたスクロールの速さでスクロールしてスクロールコンテンツを表示させる。また、表示制御部105によるスクロールコンテンツ或いは分類情報画像のスクロール表示は、図2の処理を実行している間、継続して行われる。
S202において、スクロール情報取得部102は、表示制御部105から、スクロールコンテンツの表示回数の情報を取得する。上述のように、スクロールコンテンツの表示回数は、スクロールコンテンツがスクロールによって出力領域206外から出力領域206内に入った回数に応じた数である。また、本形態のスクロール情報取得部102は、表示される複数のスクロールコンテンツの中で、最も表示回数の多いスクロールコンテンツの表示回数を取得する。また、本形態のスクロール情報取得部102は、表示制御部105からコンテンツの表示回数を取得する。しかし、例えば、操作部120から指示されたスクロールの速さとスクロールが行われている時間等の情報から、スクロールコンテンツの表示回数を算出するようにしても良い。S202において、スクロール情報取得部102は、取得した表示回数の情報を境界判定部104に通知すると、S203に進む。
S203において、境界判定部104は、S202でスクロール情報取得部102から通知されたスクロールコンテンツの表示回数が、所定の回数に達しているか判定する。S203において表示回数が所定の回数に達していると判定されるとS204に進む。一方、表示回数が所定の回数に達していないと判定されるとS209に進む。
S204において、境界判定部104は、現在の分類レベルが最高分類レベルであるか否かを判定する。つまり、本形態の表示制御装置100は、さらに分類レベルを上げることができるか否かを判定する。S204において、境界判定部104が最高分類レベルであると判定するとS214に進み、最高分類レベルではないと判定するとS205に進む。
S214において、表示制御部105は、操作部120からスクロール表示を終了させるための操作が行われたか否かを判定する。S214において、スクロールの停止指示や表示部122の電源が切られるなどによってスクロール表示を終了する操作が行われたと判定された場合、処理を終了する。一方、スクロール表示を終了しないと判定された場合は、S201に戻る。つまり、S204において、すでに最高分類レベルであると判定されると、表示制御部105は、これ以上分類レベルを上げることができないと判断し、スクロールの続行、又は終了処理を行う。
S205において、属性取得部101は、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツの属性情報を取得する。尚、属性情報は、例えば、番組のカテゴリに関する属性情報(例えば、スポーツ、野球、高校野球)や、放送時刻に関する属性情報(例えば、放送年月日、放送開始時刻、放送時間)などがある。このように、1つのコンテンツに対して、複数の番組のカテゴリに関する属性情報や、複数の放送時刻に関する属性情報が対応する場合がある。そして、属性取得部101は、S205において、例えば番組のカテゴリに関する属性情報などのように、分類レベルに応じた複数の属性情報が存在する場合、現在の分類レベルに応じた属性情報を取得する。分類レベルの初期値は、最低レベルである。この最低レベルでは、スクロールコンテンツが表示される。また、ある分類レベルでは、S205において属性取得部101によって取得される属性情報は例えば高校野球、プロ野球などであり、それよりも分類レベルが高い状態では、取得される属性情報は、例えば野球となる。属性取得部101は、取得した属性情報を画像生成部103に通知する。
また、S205において、画像生成部103は、属性取得部101から通知された属性情報に応じて、複数のコンテンツの分類方法の候補を示す複数の画像を生成し、そのデータを表示制御部105に出力する。また、表示制御部105は、入力されたコンテンツの分類方法の候補を示す画像を表示部122に表示させ、S206に進む。即ち、表示制御部105は、S205において、スクロール時間が所定の時間に達すると複数のコンテンツの分類方法を選択させるための分類方法情報(分類方法の候補を示す画像)が表示されるように分類方法情報の表示を制御する。尚、スクロール時間は、連続してスクロールが行われた時間を示している。コンテンツの分類方法の候補を示す画像とは、例えば、図6の「3.応答」に示す分類方法候補1101、1102、1103に示すような画像である。分類方法候補1101、1102、1103は、コンテンツが、番組のカテゴリ(スポーツ、バラエティなど)、放送年月日、放送時刻により分類可能であることを示す。尚、例えば図6に表示されているスクロールコンテンツ911、913〜918と、図2におけるスクロールコンテンツA〜Gとでは表示形態が異なるが、どちらの形態であっても本発明は実施可能である。つまり、図2のような表示形態においても、図6「3.応答」と同様に、分類方法候補1101、1102、1103を表示させることができる。また、図6〜図8のような表示形態においては、図2に示したような固定表示領域を設けない。図6〜図8では、図2の固定表示領域に入る画像のみを表示するようにしているということもできる。つまり、表示画面900上に表示されている7つのスクロールコンテンツは、すべて縮小動画像として表示される。ただし、表示画面900内に固定表示領域を設けるようにしても良い。
図6「3.応答」に示すように、分類方法候補1101には「番組のカテゴリ」、分類方法候補1102には「過去の放送年月日」、分類方法候補1103には「過去の放送時刻」という文字列が表示される。このように、本形態の表示制御装置100は、S205で取得した各コンテンツの属性情報に応じて、コンテンツの分類方法の候補を決定し、その分類方法候補の画像を表示させる。ただし、画像生成部103は、コンテンツの分類方法を示す画像を予め作成しておいても良い。
S206において、画像生成部103は、分類方法が決定したか判定する。すなわち、画像生成部103は、S205で表示されたコンテンツの分類方法を示す複数の画像(分類方法候補1101、1102、1103)のうち、ある1つの画像が選択されたことによって、複数のコンテンツの分類方法が決定したかを判定する。上述のように、コンテンツの分類方法には、例えば、番組のカテゴリ(分類方法候補1101に対応)や、番組の放送年月日(分類方法1102に対応)、番組の放送開始時刻(分類方法候補1103に対応)による分類方法がある。ただし、コンテンツの分類方法は、これらの方法に限らない。S206で分類方法が決定したと判定された場合はS207に、分類方法が決定していないと判定された場合はS214に進む。
S207において、画像生成部103は、S206で決定したコンテンツの分類方法に従って、表示部122に表示させるための分類情報画像を生成する。そして、画像生成部103は、生成した分類情報画像を表示制御部105に出力し、S208に進む。分類情報画像とは、上述のような分類情報がわかるように生成された画像である。番組のカテゴリが選択された場合、「野球」、「クイズ」、「天気予報」、「国内ニュース」、などの分類情報画像(文字列)を生成する。
S208において、表示制御部105は、画像生成部103から受信した分類情報画像を表示部122の表示画面上に表示させる。つまり、スクロールコンテンツが表示されている状態においてS203でスクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達したと判定され、S206で分類方法が決定されると、スクロールコンテンツの代わりに複数のコンテンツに対応する分類情報画像が表示される。即ち、S208において、表示制御部105は、スクロールされるコンテンツの表示回数が所定の回数に達すると複数のコンテンツの分類情報が表示されるように、分類情報の表示を制御するS208の処理により表示される分類情報画像の例を、図7の「5.応答」の分類情報画像1301、1304、1305に示す。この例では、「4.操作」の段階において分類方法候補1101が選択されたことにより、S206において番組のカテゴリによってコンテンツを分類することが決定されたため、番組のカテゴリに関する分類情報が表示されるようになる。尚、本形態では、分類情報画像は静止画であるが、動画像や音声を含む画像であっても良い。また、本形態の分類情報画像は、分類情報を文字で示した画像となっているが、イラスト等と組み合わせるなどによって分類情報を表現するようにしても良い。
また、すでに分類情報画像が表示されている場合、境界判定部104は、S202において、分類情報画像の表示回数を取得する。そして、S203において分類情報画像の表示回数が所定の表示回数に達していると判定されると、現在の分類レベルに応じた分類情報よりも高い分類レベルに応じた分類情報の分類情報画像が表示される。つまり、分類レベルが切り替わると、表示回数はリセットされ、表示回数は、分類レベルごとにカウントされる。この場合、S205、S206の処理は省略しても良い。ここで、分類レベルとそれに対応する分類情報について、具体的に説明する。例えば、現在の分類レベル(分類レベル1)に応じて表示されている分類情報画像が、例えば「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」、「クイズ番組」、「健康番組」であるとする。この場合、さらに分類レベルを高くすると(分類レベル2)、表示される分類情報は、例えば、「ニュース」、「スポーツ」、「バラエティ」となる。このように、分類レベルが高くなると、表示される分類情報の数は少なくなる。
即ち、表示制御部105は、コンテンツ(スクロールコンテンツ)の表示回数が第1の所定の回数に達すると複数のコンテンツの第1の分類情報(分類レベル1の分類情報画像)を表示させる。そして、表示制御部105は、スクロールによって第1の分類情報の表示回数が第2の所定の回数に達すると、複数のコンテンツの、第1の分類情報より少ない第2の分類情報(分類レベル2の分類情報画像)を表示させる。
このように、本形態では、スクロールコンテンツ、又は分類情報画像の表示回数が所定回数に達したことに応じて分類レベルを上げる処理を行う。これは、以下の理由による。すなわち、表示回数が多いにも関わらず、視聴したいコンテンツが選択されていないということは、ユーザが視聴したいコンテンツの選択に迷っている可能性が高い。従って、本形態の表示制御装置100は、スクロールコンテンツ、又は分類情報画像の表示回数に応じて、動画像コンテンツを分類することで、ユーザが視聴したいコンテンツを選択しやすくしている。
S208において表示制御部105が分類レベルを上げる処理を行うとS214に進む。尚、この分類レベルを上げる処理には、スクロールコンテンツの表示から分類情報画像の表示に切り替える処理も含まれる。
一方、境界判定部104は、S203においてスクロールコンテンツの表示回数が所定の回数より少ないと判定すると、S209に進み、現在の分類レベルが最低分類レベルであるか否かを判定する。尚、S209において最低分類レベルであると判定される場合の例は、上述のように、スクロールコンテンツとコンテンツ格納部121に格納されているコンテンツが1対1で対応している場合である。つまり、分類情報画像ではなく、スクロールコンテンツが表示されている場合に、最低分類レベルであると判定される。S209において、最低分類レベルではないと判定された場合はS210に進む。一方、S209において最低分類レベルであると判定された場合、S212に進む。
S210において、境界判定部104は、例えば、マウスにより、分類レベルの切り替え指示が行われたか否かを判定する。つまり、境界判定部104は、操作部120からの操作によって、分類レベルを下げる指示が行われたか否かを判定する。分類レベルを下げる指示が行われたと判定された場合はS211に、分類レベルを下げる指示が行われていないと判定された場合はS214に進む。
S211において、表示制御部105は、現在の分類レベルを下げる。つまり、例えば最高分類レベルの分類情報画像を表示させていた場合、S211の処理によって、最高分類レベルよりも1段階低い分類レベルに対応する分類情報画像を表示させる。また、例えば、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベル(分類レベル1)に対応する分類情報画像を表示させていた場合、S211の処理によって、分類情報画像の表示からスクロールコンテンツの表示に切り替える。表示制御部105が分類レベルを下げる処理を終えると、S214に進む。尚、表示制御部105は、S211において分類レベルを下げる場合、それに応じて表示されるスクロールコンテンツ、或いは分類情報画像を、これまでコンテンツの分類に用いていた分類情報に応じてソートする。つまり、S211の処理によって、例えば分類情報画像からスクロールコンテンツに表示を変化させる場合、表示される複数のスクロールコンテンツの表示順序は、同じ分類情報に対応する動画像コンテンツのスクロールコンテンツが隣接するような順序になる。すなわち、スクロールコンテンツの表示順序は、最も細かい分類情報でソートされる。
即ち、表示制御部105は、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベル1の分類情報(分類情報画像)が表示された状態で、分類レベルを下げる指示が行われると、分類情報画像の表示に替えて、分類情報に応じた順序でスクロールコンテンツを表示させる。
分類レベルを下げた場合の表示順序のソートについて具体的に説明する。まず、スクロールの開始時において、表示されるスクロールコンテンツの表示順序は、コンテンツ格納部121に格納された順序であったとする。つまり、スクロールの開始時には、各スクロールコンテンツの表示順序は、番組のカテゴリに応じたソートは行われていない。それに対し、スクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達したことに応じて、コンテンツの分類方法として、例えば番組のカテゴリが選択されたとする。このとき、表示画面上には、例えば、「国内ニュース番組」、「海外ニュース番組」、「天気予報」、「野球」、「サッカー」、「テニス」、「相撲」、「クイズ番組」、「健康番組」の各分類情報画像が表示される。ここで、S211の処理によって分類レベルが下がり、スクロールコンテンツが表示されると、各スクロールコンテンツの表示順序が、上記の番組のカテゴリに応じた順序になるようにソートされる。図5の「5.応答」では、ソートの結果、野球のカテゴリに属するコンテンツ(チャンネル12、チャンネル60)、クイズのカテゴリに属するコンテンツ(チャンネル3、チャンネル600)がまとめられたことを示している。また、図9に、ソート前とソート後におけるスクロールコンテンツに対応する動画像コンテンツの表示順序の例を示す。図9(A)には、ソート前の各動画像コンテンツの属性情報と、対応するスクロールコンテンツの表示順序を示している。ここに示されているように、各スクロールコンテンツの表示順序は、属性情報に応じたソートは行われていない。一方、図9(B)には、番組のカテゴリによるソート後の各スクロールコンテンツの表示順序を示している。図9(B)に示されているように、番組のカテゴリによってスクロールコンテンツの表示順序がソートされている。このようにすることで、ユーザは、より視聴したいコンテンツを選択しやすくなる。
一方、S210において、最低分類レベルであると判定されると、S212に進む。
S212において、表示制御部105は、操作部120からの操作によって視聴したい動画像コンテンツが指定されたか否かを判定する。視聴したい動画像コンテンツが指定されたと判定された場合はS213に進み、指定されていないと判定された場合はS214に進む。
S213において、表示制御部105は、指定された動画像コンテンツのデータをコンテンツ格納部121から読み出し、表示部122に表示させると共にスクロールに関する処理を終了する。つまり、S209において、すでに最低分類レベルであると判定されると、これ以上分類レベルを下げることができないので、視聴したいコンテンツが選択されたかを判定する処理を行う。
尚、本形態では、スクロールコンテンツが表示されているとき(最低分類レベルのとき)に視聴したいコンテンツを指定できる構成とした。しかし、例えば、表示されている分類情報画像を操作部120によって指定することで、その分類情報よりも1段階低い分類レベルに応じた分類情報画像を表示させるようにしても良い。また、操作部120によって指定された分類情報画像の分類情報に対応するスクロールコンテンツを表示させ、そのスクロールコンテンツから視聴したいコンテンツを指定できるような構成にしても良い。
即ち、操作部120は、表示された分類情報(分類情報画像)に対応するコンテンツ(スクロールコンテンツ)を表示させるための指示を入力するような構成としても良い。このようにすることにより、視聴したいと思わない動画像コンテンツに対応するスクロールコンテンツや分類情報画像の表示を除くことができるので、より効率的に視聴したいコンテンツを選択できるようになる。
次に、操作部120からの操作と、それによる表示部122の表示画面の変化の具体的な例について、図面を用いて詳細に説明する。
図5は、視聴者が行う操作と、それによる表示部122の変化の例を示した図である。
図5において、点線810内に示した各状態が、それぞれ図6、7、8の表示画面に対応する。つまり、図5の状態「1.初期状態」における表示画面の表示例が図6の「1.初期状態」に対応し、図5の状態「2.操作」における表示画面の表示例が図6の「2.操作」に対応する、といったように「7.応答」までそれぞれ対応する。尚、図6乃至図8の表示画面900は、図1の表示部122に対応する。尚、上述のように、表示部122におけるスクロールコンテンツの表示形態は、図6、7、8のような表示形態でも、図2のような形態でも良い。
本形態において、図5の処理は、表示されるコンテンツのスクロール操作の実行とともに開始される。
状態「1.初期状態」において、表示制御部105は、スクロールコンテンツを表示させる(801)。つまり、表示制御部105は、処理の開始時において、コンテンツ格納部121に格納されている動画像コンテンツに1対1で対応するスクロールコンテンツを表示させる。このときの表示画面900は、図6の「1.初期状態」のようになる。
図6の「1.初期状態」において、表示画面900に、スクロールコンテンツ911、913、914、915、916、917、918がそれぞれ表示されている。尚、本形態において、スクロールコンテンツは、複数の動画像コンテンツの縮小動画像、或いは静止画像である。上述のように、図2のような表示形態においては、固定表示領域206内に表示されているスクロールコンテンツは縮小動画像、固定表示領域206外に表示されているスクロールコンテンツは静止画像として表示させていた。しかし、図6のような表示形態においては、画面上に表示されているスクロールコンテンツが、すべて固定表示領域内にあるとみなすようにしても良い。つまり、図6のような表示形態においては、あるスクロールコンテンツが例えば右スクロールによって画面の右端から画面外に出ると、しばらくそのスクロールコンテンツの表示は中断される。そして、一定の時間が経過すると、画面の左側から画面内に現れ、表示が再開される。つまり、図2の固定表示領域206が、図6の表示画面に対応している。また、このような表示形態の場合、スクロール情報取得部102は、スクロールコンテンツが表示画面900上で表示された回数を表示回数の情報として取得する。
ただし、本形態においては、表示画面上に1度に表示可能なスクロールコンテンツの数と、表示させるスクロールコンテンツの数が一致しているため、すべてのスクロールコンテンツが常に画面上に表示されている。つまり、例えば右スクロールによって画面の右端から画面外に出るように表示されるスクロールコンテンツは、ただちに画面の左端から現れ、表示される。このような場合も、スクロール情報取得部102は、画面右端から画面左端に移動した回数に応じて、スクロールコンテンツの表示回数の情報を取得することができる。
尚、図6において、左矢印表示902は、表示画面900上に上下方向に引いた中心線919より左側にマウスポインタ907を置くことにより、スクロール速度に左向きに正の加速度を与えることを示している。また、右矢印表示903は、表示画面900上に上下方向に引いた中心線919より右側にマウスポインタ907を置くことにより、スクロールの速度に右向きに正の加速度を与えることを示す。また、下矢印表示904は、この部分を指示(例えばマウスでクリック)することにより、分類レベルを下げることを示している。例えば、現在、分類レベル1(最低分類レベルよりも1段階高い分類レベル)であった場合、下矢印表示904を指示することにより、分類情報画像からスクロールコンテンツの表示に切り替えることができる。
また、図6のスクロールコンテンツ911に示すように、スクロールコンテンツには、上部に動画像コンテンツのチャネル番号が配置されている。チャネル番号とは、動画像コンテンツの配信元を識別するための番号である。また、スクロールコンテンツには、チャネル番号の下部に、動画像コンテンツの縮小動画像912が配置される。このように、各スクロールコンテンツは、チャネル番号と動画像コンテンツの縮小動画像を有している。また、スクロール表示の開始時において、各スクロールコンテンツの表示順序は、例えばコンテンツ格納部121に格納された順序で並べられている。ただし、スクロールコンテンツの構成はこれに限らない。また、スクロールコンテンツの表示順序は、例えば、チャネル番号の順序でも良い。
また、図6のコンテンツ画像911に対応する動画像コンテンツは、図9(A)のチャネル番号「12」のコンテンツに示されているように、属性情報として、「スポーツ」、「野球」、「2006/3/3」、「12:00−15:00」を持っている。尚、「スポーツ」「野球」は、番組のカテゴリによってコンテンツを分類するために用いる属性情報である。また、「スポーツ」は、「野球」よりも1段階高い分類レベルの属性情報である。また、「2006/3/3」は、スクロールコンテンツ911に対応する動画像コンテンツの過去の放送年月日を示す属性情報であり、「12:00−15:00」は、動画像コンテンツの過去の放送時刻を示す属性情報である。これらの属性情報は、それぞれ、コンテンツを過去の放送年月日、過去の放送時刻によって分類するために用いる属性情報である。また、チャネル番号も、コンテンツを分類するための属性情報として用いることができる。つまり、図6で表示されている各スクロールコンテンツに対応する動画像コンテンツは、図8(A)に示すような属性情報をもっている。
図6の状態「1.初期状態」において、操作部120からスクロール操作(802)が行われると、スクロールが行われる。この操作を実行中における表示画面は、例えば、図6の「2.操作」のようになる。本形態において、スクロールの速さ及び方向は、表示画面900の上部に配置される矢印1001の長さ及び方向によって示される。この矢印は、スクロールコンテンツのスクロールにかかわらず、画面上部中央に固定して表示される。
また、図6の「2.操作」に示されるように、本形態の表示部122には、表示回数903、及び切り替え回数906が表示される。ここで、表示回数903は、スクロール情報取得部102によって取得された、スクロールコンテンツの表示回数を示している。上述のように、スクロールコンテンツの表示回数とは、スクロールコンテンツがスクロールによって表示画面900(出力領域)の外から表示画面900(出力領域)内に入った回数に応じた数である。図6の「2.操作」において、表示回数903は、「2」と表示されている。これは例えば、スクロールの開始時において表示画面900内に表示されていたスクロールコンテンツが、スクロールされて表示画面900外に出てから、再び表示画面900内に入った状態である。一方、切り替え回数906は、分類レベルを上げるまでに表示する回数を示している。例えば、切り替え回数906が「3」と設定されている場合、スクロールコンテンツの表示回数が3回に達すると、分類レベルを上げるための処理を行う。つまり、切り替え回数906は、S203における判定に用いる所定回数の情報に対応する。
尚、図6「1.初期状態」において、表示回数905が0回になっている。これは、まだスクロールを開始していないので、表示回数としてカウントされていないためである。この場合、スクロールが開始されると、表示回数が1回となる。ただし、表示開始時については、表示回数にカウントしないようにしても良い。
スクロールが続けられたことにより、スクロールコンテンツの表示回数が図4に示した所定回数に達したと判定されると、表示制御部105は、分類候補リストを表示させる(803)。このときの表示画面は、図6の「3.応答」のようになる。同図に示すように、本形態における分類候補リストは、「番組のカテゴリ」、「過去の放送年月日」、「過去の放送時刻」で構成される。ユーザは、マウスを用いて、表示された分類候補リストから、いずれかの項目を選択することで、複数のコンテンツの分類方法を選択することができる(804)。ここでは、図7の「4.操作」に示すように、マウスポインタ1201を用いて、分類候補リストに表示された各項目のうち、「番組のカテゴリ」が選択されたとする。このように、本形態では、スクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達したことに応じて、コンテンツの分類方法を選択できるようにしている。このように分類候補リストを表示することによって、スクロールコンテンツの表示回数に応じてユーザの好みに応じた分類方法を選択させることができる。ただし、予め分類方法を設定しておくようにしても良いし、例えば過去に用いた分類方法で分類するようにしても良い。
図5の804において分類方法が選択されると、表示制御部105は、分類レベルを切り替える。つまり、この形態においては、スクロールコンテンツから分類情報画像に表示を切り替える(805)。このときの表示画面は、図7の「5.応答」のようになる。同図に示すように、表示制御部105は、複数のコンテンツの分類方法として「番組のカテゴリ」が選択されたことに応じて、図9の属性情報2を用いて複数のコンテンツを分類し、その分類情報画像を表示させている。尚、属性情報2に示す属性情報は、上述のように、コンテンツを番組のカテゴリによって分類するために用いる属性情報である。また、属性情報1も番組のカテゴリによってコンテンツを分類するための属性情報であるが、属性情報2の属性情報よりも1段階高い分類レベルの属性情報であるため、ここでは、属性情報2の属性情報によって分類が行われる。属性情報2によると、コンテンツは、属性情報1による分類よりも更に細かく分類される。この状態からさらにスクロールが行われたことにより、分類情報画像の表示回数が所定回数に達すると、属性情報1を用いてコンテンツを分類することになるが、その説明は省略する。
また、図7の「5.応答」には、「野球」「クイズ」「天気予報」の分類情報画像が表示されているが、スクロールによって他の分類情報画像(「トライアスロン」「国内ニュース」)も適宜表示される。
また、図5の805において分類レベルを上げたあとの表示画面900は、図7の「6.操作」のようになる。同図に示すように、表示回数1401が1回になっている。これは、分類レベルを上げたことにより、分類情報画像の表示回数がリセットされたことを示している。また、切り替え回数1402が、5回になっている。尚、図6の「1.初期状態」における切り替え回数906は3回であった。上述のように、切り替え回数1402は、図2のS203においてスクロールコンテンツの表示回数との比較に用いる所定回数に対応する。このように分類レベルに応じて切り替え回数を変更するのは、以下の理由による。すなわち、分類レベルが上がると、表示される画像の数が少なくなるため、同じ速さで同じ時間だけスクロールを行っても、分類レベルが高いほうが表示回数が多くなる。従って、分類レベルが高くなったことに応じて、分類レベルを切り替えるまでのスクロールコンテンツの表示回数を多くすることによって、分類レベルが頻繁に変化してしまうことを防止できる。逆に、分類レベルが下がると、分類レベルを切り替えるまでの表示回数を少なくする。ただし、切り替え回数を分類レベルに関わらず、一定値にしても良い。また、分類方法が選択されたことにより、分類候補リストの表示がなくなっている。このように、分類方法の選択後は、分類候補リストを表示させないようにすることで、表示画面の煩雑さを低減することができる。また、ユーザの誤操作によって、新たに分類方法が選択されてしまうことを防止できる。しかし、分類情報画像が表示されている間は、分類候補リストを表示させておき、コンテンツの分類方法を変更できるようにしても良い。このようにすれば、例えばユーザが分類方法の選択を誤った場合などに、所望の分類方法に設定しなおすことができる。
図5の805において分類レベルを切り替えたあと、操作部120から分類レベルを下げる指示が行われると(806)、分類レベルを下げる処理が行われる(807)。このときの表示画面900は、図8の「7.応答」のようになる。同図に示されるように、スクロールコンテンツの表示回数1501が1回に、切り替え回数1500が3回に戻っている。また。分類情報画像からスクロールコンテンツに表示が切り替わっているが、表示されるスクロールコンテンツの表示順序は、図6の「1.初期状態」におけるスクロールコンテンツの表示順序とは異なっている。つまり、分類レベルを下げる指示によって表示されるスクロールコンテンツの表示順序は、図5の804において選択された分類方法に応じてソートされる。
図8の「7.応答」で表示されている各スクロールコンテンツの表示順序と属性情報を図9(B)に示す。同図に示す通り、図8(A)と(B)のスクロールコンテンツの表示順序は異なっている。つまり、本形態では、「番組のカテゴリ」という分類方法でコンテンツが分類されてから、分類情報画像からスクロールコンテンツの表示に切り替わったことにより、番組のカテゴリを示す属性情報2でスクロールコンテンツがソートされている。このように、選択した分類方法に応じてソートされたコンテンツ画像を表示させることによって、ユーザは、視聴したい動画像コンテンツをより効率的に選択することができるようになる。
尚、本形態においては、番組のカテゴリに従ってソートしているが、同じ番組のカテゴリを示す属性情報を有する動画像コンテンツについては、属性情報3(過去の放送年月日)が古い順序にソートしている。つまり、同じ属性情報2を持つ動画像コンテンツに対応するスクロールコンテンツ411と414の表示順序は、より過去の放送年月日が古い動画像コンテンツに対応するスクロールコンテンツ411が先に表示されるように、表示順序をソートしている。また、同じ属性情報2を持つ動画像コンテンツに対応するスクロールコンテンツ413と416の表示順序は、より過去の放送年月日が古い動画像コンテンツに対応するスクロールコンテンツ413が先に表示されるように、表示順序をソートしている。このように、他の属性情報を用いてソートすることによって、より視聴したいコンテンツの選択をしやすくすることができる。ただし、属性情報3の代わりにチャネル番号、コンテンツ格納部121に格納された時期など、ほかの属性情報を用いても良い。
以上説明したように、本実施形態の表示制御装置100は、スクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達したことに応じて、複数のコンテンツを分類するための分類方法の候補を示した分類候補リストを表示させる。そして、選択された分類方法に応じて、複数のコンテンツに対応する分類情報でコンテンツを分類し、その分類情報画像を表示させる。また、分類情報画像の表示回数が所定回数に達すると、さらに分類レベルが高い分類情報でコンテンツを分類し、その分類情報画像を表示させる。このように、本形態の表示制御装置100は、スクロールコンテンツの表示回数に応じて、分類レベルを切り替える。
また、分類情報画像が表示されているときに、分類レベルを下げる指示が行われると、分類レベルを下げる。尚、現在の分類レベルが、最低分類レベルよりも1段階高い分類レベル(分類レベル1)である場合は、分類レベルを下げる処理によって、スクロールコンテンツの表示に切り替える。また、分類レベルを下げたことによって表示される分類情報画像、又はコンテンツ画像の表示順序は、分類に用いた属性情報でソートされる。
このようにすることで、より効率良く複数のコンテンツから視聴したいコンテンツを選択することができる。つまり、スクロールコンテンツの表示回数に連動させて、分類レベルを切り替えることができる。また、スクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達した場合に、分類方法を選択するための分類方法候補リストを表示させる構成とすることで、所望の分類方法に応じた順序でスクロールコンテンツをソートすることができる。
尚、上述のように、スクロールコンテンツの表示方法は、図6、7、8に示したような形態であっても、図2に示したような形態であっても良い。また、本形態では、図3(A)に示したような、すべての動画像コンテンツがいずれかの分類に属するような分類方法によって分類する例について説明した。しかし、図3(B)に示したような、動画像コンテンツのうち少なくとも一部がいずれかの分類に属するような分類方法で分類するようにしても良い。つまり、図2に示すように、例えばスクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達したときに選択した分類方法で、「ドラマ」を指定した場合、ドラマの属性情報を持つ動画像コンテンツに対応するスクロールコンテンツ(A、D、G)のみを分類しても良い。この場合、その他の動画像コンテンツ(B、C、E、F)は分類されない。そして、分類レベルを下げる指示がユーザによって行われると、図2(C)に示されるように、スクロールコンテンツの表示順序は、ドラマの属性情報を持つ動画像コンテンツに対応するスクロールコンテンツの表示位置が隣接するようにソートされる。ここで、選択された分類方法と関係のないスクロールコンテンツの表示を削除するようにしても良い。このようにすれば、ある特定の条件に合致しないコンテンツの表示を早い段階で除くことができる。また、選択された分類方法に関係するスクロールコンテンツを分類情報画像によってまとめてしまうことによって、例えば消去法によって視聴したいコンテンツを決定する場合に、より効率良く視聴したいコンテンツを選択することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態について実施形態1との差異を中心に説明する。
実施形態1では、スクロールコンテンツの表示回数に応じて動画像コンテンツの分類レベルを切り替えていたが、本形態では、スクロールコンテンツに対するスクロール時間に応じて動画像コンテンツの分類レベルの切り替えを行う。尚、実施形態1と同様に、分類レベルを上げるということには、スクロールコンテンツの表示(最低分類レベル)から分類情報画像の表示に切り替えることも含む。
図1において、本形態のスクロール情報取得部102は、操作部120からの操作によりスクロールが開始されると、スクロール時間の計時を開始する。そして、スクロール情報取得部102は、取得したスクロール時間を境界判定部104に出力する。この処理は、図4のS202に対応する。
そして、境界判定部104は、スクロール情報取得部102により計時されたスクロール時間が所定時間に達したか否かを判定する。この処理は、図4のS203に対応する。
そして、スクロール時間が所定時間に達していると判定され、さらに現在の分類レベルが最高分類レベルではないと判定されると(S204)、属性取得部101は属性情報を取得し、表示制御部105は分類方法候補リストを表示させる(S205)。
さらに、分類方法が決定されると(S206)、画像生成部103は、現在の分類レベルに応じた分類情報画像を生成する(S207)。そして、表示制御部105は分類レベルを上げる(S208)。分類レベルを上げることにより、これまでスクロールコンテンツが表示されていた場合は、分類情報画像が表示されるようになり、これまで分類情報画像が表示されていた場合はさらにおおまかな分類による分類情報画像が表示されるようになる。即ち、表示制御部105は、スクロール時間が所定の時間に達すると複数のコンテンツの分類情報(分類情報画像)が表示されるように、分類情報を表示させるか否かを切り替える。尚、S209〜S214の処理は、実施形態1と同様である。
また、分類情報画像の表示時間が所定時間を超えた場合、さらに分類レベルを上げることは、実施形態1と同様である。即ち、表示制御部105は、スクロール時間が第1の所定の時間に達すると、複数のコンテンツを第1の個数に分類した場合に第1の個数の分類に付与される第1の分類情報(分類レベル1の分類情報画像)を表示させる。そして、スクロール時間が第1の所定時間よりも長い第2の所定の時間に達すると、複数のコンテンツを第1の個数よりも少ない第2の個数に分類した場合に第2の個数の分類に付与される第2の分類情報(分類レベル2の分類情報画像)を表示させる。
また、実施形態1の表示画面には、例えば図6に示すように、切り替え回数906及び表示回数905を表示させていたが、本形態では、これらの表示に替えて、切り替え時間、表示時間を表示させる。この切り替え時間は、図4のS202に対応する処理において、スクロール時間との比較に用いる所定時間に対応する。また、表示時間は、スクロール情報取得部102によって取得されるスクロール時間を示している。
また、本形態の切り替え時間は、現在の分類レベルに応じた値とする。つまり、境界判定部104は、現在の分類レベルが高いと、分類レベルが低い場合よりも切り替え時間が短くなるように切り替え時間を設定する。これは、以下の理由による。すなわち、分類レベルが上がると、表示される画像の数が少なくなるため、同じ速さで同じ時間だけスクロールを行った場合でも、分類レベルが高いほうが画像の表示回数は多くなる。画像の表示回数が多いにも関わらず、視聴したいコンテンツが選択されていないということは、ユーザが視聴したいコンテンツの選択に迷っている可能性が高い。そこで、本形態では、分類レベルが高い場合は、低い場合と比べて切り替え時間(所定時間)が短くなるように、切り替え時間を設定する。このようにすることにより、例えばユーザが視聴したいコンテンツの選択に迷っている場合に、より早く視聴したいコンテンツを選択しやすくすることができる。ただし、切り替え時間を現在の分類レベルに関わらず、一定の値としても良い。
以上説明したように、本実施形態では、スクロール時間が所定時間に達すると、動画像コンテンツを分類し、分類情報画像をスクロール表示させる。これは、スクロール時間が長く続けられている場合、これ以上同じスクロールを継続しても視聴したいコンテンツを選択することが困難である可能性が高いと判断できるためである。そして、分類レベルを下げる指示が行われると、これまでの分類に応じた順序に、表示させるスクロールコンテンツ、又は分類情報画像をソートする。
このようにすることで、スクロールが行われた時間を計時するという簡単な構成で、動画像コンテンツの分類レベルを切り替えることができ、ユーザが視聴したいコンテンツを効率的に選択することができる。
尚、スクロールが行われた時間と共に、スクロールの速さの情報を用いれば、より効率的に分類レベルの制御を行うことができる。つまり、スクロールが行われた時間が同じであっても、スクロールの速さが速い場合と遅い場合では、スクロールコンテンツの表示回数は異なることがある。従って、例えば、スクロールの速さが速い場合、スクロール時間が所定時間に達する前に、ユーザは分類レベルを変化させたいと考える可能性がある。そこで、スクロールの速さが速い場合は、スクロールの速さが遅い場合よりも、例えば、分類レベルを上げるためのスクロール時間の閾値を低くする。このようにすることにより、より効率的に分類レベルの制御を行うことができる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態1では、スクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達したことに応じて、分類情報画像を表示させる例について主に説明した。しかし、例えば、スクロールコンテンツの表示回数が所定回数に達したことに応じて、選択された分類方法に応じた順序でスクロールコンテンツの表示順序をソートするようにしても良い。つまり、実施形態1のように、分類情報画像を表示するのではなく、スクロールコンテンツの表示順序をソートするようにしても良い。即ち、画像生成部103は、複数のコンテンツの分類情報を用いて複数のコンテンツを分類する。ただし、この形態では、分類情報画像は生成しない。そして、表示制御部105は、表示回数が所定の回数に達すると画像生成部103による分類の結果を表示させる。このようにしても、視聴したいコンテンツをより効率的に選択できるようにすることができる。また、例えば、実施形態1のような分類情報画像の中に、その分類に属する動画像コンテンツの代表画像を表示させるようにしても良い。このようにすれば、ユーザは、分類情報画像が表示されている状態において、そこに分類されている動画像コンテンツを知ることができるため、より効率的に視聴したいコンテンツを選択することができる。
また、実施形態2では、スクロール時間が所定時間に達したことに応じて、分類情報画像を表示させる例について主に説明した。しかし、例えば、スクロール時間が所定時間に達したことに応じて、選択された分類方法に応じた順序でスクロールコンテンツの表示順序をソートするようにしても良い。つまり、実施形態2のように、分類情報画像を表示するのではなく、スクロールコンテンツの表示順序をソートするようにしても良い。即ち、画像生成部103は、複数のコンテンツの分類情報を用いて複数のコンテンツを分類する。ただし、この形態では、分類情報画像は生成しない。そして、表示制御部105は、スクロール時間が所定時間に達すると画像生成部103による分類の結果を表示させる。このようにしても、視聴したいコンテンツをより効率的に選択できるようにすることができる。また、例えば、実施形態2で表示させるような分類情報画像の中に、その分類に属する動画像コンテンツの代表画像を表示させるようにしても良い。このようにすれば、ユーザは、分類情報画像が表示されている状態において、そこに分類されている動画像コンテンツを知ることができるため、より効率的に視聴したいコンテンツを選択することができる。
また、実施形態1では、スクロールコンテンツ、或いは分類情報画像の表示回数が所定回数に達したことに応じて分類レベルを上げていた。しかし、スクロールコンテンツ、或いは分類情報画像の表示回数が、所定の時間内に所定回数に達したことに応じて分類レベルを上げるようにしても良い。つまり、表示回数のカウントアップに時間制限を設けるようにしても良い。即ち、表示制御部105は、例えば、スクロールされるコンテンツ(スクロールコンテンツ)の表示回数がスクロール開始から所定時間内に所定の回数に達した場合、複数のコンテンツの分類情報が表示されるように、分類情報(分類情報画像)を表示させるか否かを切り替える。このようにするのは、以下の理由による。すなわち、表示回数が所定回数よりも多くなっても、ゆっくりとスクロールさせている場合は、ユーザが現在表示されているスクロールコンテンツ、或いは分類情報画像の表示を変更したくないと考えている可能性が高い。そこで、スクロール開始から所定の時間が経過した場合は、これまでの表示回数をリセットする。このようにすれば、より効率的にユーザが視聴したいコンテンツを選択することができる。
また、上記の実施形態では、動画像コンテンツがそれぞれ1つの番組である場合について説明したが、各動画像コンテンツが1つの番組を複数に分割されたものであっても良い。この場合の例を図10に示す。同図において、A1、A2、A3は、図9(A)のAの野球のコンテンツが、イニングに応じて3つのコンテンツに分割されたものであることを示している。このように1つの番組が複数の動画像コンテンツに分割されている場合、その分割に用いた属性情報(この例では属性情報3)を用いて、上記の実施形態と同じように分類を行うことができる。すなわち、例えば、「野球」の「7−9回」のシーンを視聴したいが、視聴したい試合は特に決まっていない場合、属性情報3による分類を指示すれば、各野球の番組の「7−9回」のシーンの表示順序が隣り合うようにソートすることができる。このようにすれば、ユーザが視聴したいシーンだけが予め決まっている場合に、より効率的に視聴したいコンテンツを選択することができる。
また、本発明の目的は、次の形態によっても達成される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する形態である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、本発明は、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現される形態には限られない。すなわち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOperating System(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、本発明には、以下の形態も含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される形態である。