JP2010117151A - 車載用ナビゲーション装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載用ナビゲーション装置は、地図データ記憶部30に記憶された地図データに基づいて設定された目的地に自車両が接近したとき(S102:YES)、所定範囲内に位置する他車両から位置情報及び設定されていた目的地情報を含む車両情報を受信する(S107)。そして、受信した車両情報と地図データとに基づいて、利用可能な駐車エリアを特定して駐車場データを作成し(S108)、当該駐車場データに基づいて利用可能な駐車場を案内する(S110)。これにより。自車両が目的地に接近したときに、他車両から送信される車両情報に基づいて、利用可能な駐車エリアを特定するので、利用可能な駐車エリアを適切に特定して案内することができ、利便性が向上する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両が目的地に接近したときに利用可能な駐車エリアを特定し、適切な駐車エリアを案内可能な車載用ナビゲーション装置を提供することにある。
請求項3に記載の車載用ナビゲーション装置の駐車エリア特定手段は、目的地設定手段により設定された目的地と同一の目的地が設定された他車両から送信されてくる位置情報に基づいて、地図データに記憶されている駐車場以外のエリアに、目的地と同一の目的地が設定された他車両が所定数以上駐車されている場合、当該エリアを利用可能な駐車エリアとして特定する。このように構成すれば、例えば、通常は駐車場として利用されていない施設が、当該目的地に対応する臨時駐車場となっている場合においても、当該施設を、「自車両が目的地付近に接近したときに利用可能な駐車エリアである」と特定することができるので、適切な駐車エリアを案内することができる。
グラムの発明として実現することもできる。
すなわち、地図データ記憶手段に記憶された地図データに基づき、目的地を設定する目的地設定手段、目的地設定手段により設定された目的地に自車両が接近したとき、目的地を中心とする所定範囲に駐車されている他車両から送信される他車両の位置情報を取得し、取得された当該位置情報と地図データとに基づいて、利用可能な駐車エリアを特定する駐車エリア特定手段、及び駐車エリア特定手段により特定された駐車エリアを案内する案内手段、としてコンピュータを機能させるプログラムである。このようなプログラムを実行することで、上記と同様の効果が奏される。
(一実施形態)
図1は、本実施形態による車載用ナビゲーション装置1の全体構成を示すブロック図である。車両2に搭載される車載用ナビゲーション装置1は、制御部10を中心に構成されており、制御部10に接続される位置検出器20、地図データ記憶部30、操作スイッチ群40、通信部50、描画部60、および音声出力部70、及び情報記憶部80を備えている。なお、車載用ナビゲーション装置1が搭載されている車両2が「自車両」に相当する。
位置検出器20は、いずれも周知の地磁気センサ21、ジャイロスコープ22、距離センサ23、および、衛星からの電波を受信するGPS(Global Positioning System)受信機24等を有している。これらのセンサ等21〜24は、各々が性質の異なる誤差を持っているため、相互に補完しながら使用される。
通信部50は、車両90に搭載される車載器91との間で無線通信を行うための構成である。このとき、車両2と車両90との間で車車間通信を可能とするのが、この通信部50である。なお、本実施形態における通信部50の通信可能範囲は、2000mであるものとする。図1では、1つの車両90を示したが、車載用ナビゲーション装置1は、実際には、複数の車両90に搭載された複数の車載器91との間で通信を行う。また、本実施形態では、車載用ナビゲーション装置1は、車載器91から情報を受信するだけでなく、車載器91への情報を送信することが可能である。通信部50により受信した情報は、情報記憶部80に蓄積される。
音声出力部70にはスピーカ71が接続されており、このスピーカ71を介して音声による案内が行われる。
車両90に搭載された車載器91は、通信部50と双方向通信可能なものである。本実施形態においては、車載用ナビゲーション装置1と同様の構成であるものとし、説明を省略する。
最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、目的地が設定されているか否かを判断する。目的地の設定は、例えば、操作スイッチ群40を介して、条件が入力されると、当該条件に合った目的地のリストがディスプレイ61に表示される。このリストの中から選択操作を行うことにより、目的地が設定され、目的地への経路を探索し、探索された経路に基づいて案内が開始される。なお、「目的地」とは、上述のようにして設定された地図データ上の施設、或いは位置座標を意味するものとする。また、本実施形態では目的地の設定に伴い、目的地に関する情報として施設ID、住所、及び中心座標を制御部10が有する図示しないRAMに記憶する。
S102では、車両2が目的地に接近したか否かを判断する。本実施形態においては、目的地を中心とする第一の所定範囲(本実施形態では、半径1kmの円内)に車両2が位置するとき、「自車両が目的地に接近した」と判断する。なお、目的地へ接近したことの判断は、半径1kmの円内に車両2が位置するか否かではなく、目的地までの残距離が、例えば1km以下となったか否かによって行ってもよい。車両2が目的地に接近していない場合(S102:NO)、S103以降の処理は行わない。車両2が目的地に接近した場合(S102:YES)、S103へ移行する。
S104では、送信開始フラグをセットする。そして、送信開始フラグがセットされると、時間の計時を開始し、S105へ移行する。なお、この送信開始フラグは、車両駐車後、イグニッションキーが再度オンになったときにリセットされるものとする。
ここで、本実施形態における車両情報の送信要求の送信方法は、上述の通り、車車間通信である。車両情報の送信要求時に車両2から送信される情報には、車両2の車両ID、目的地を中心とする所定範囲としての第二の所定範囲を特定する情報(例えば、第二の所定範囲を示す座標情報や、目的地の中心座標及び中心座標を中心とする半径500mを対象とする旨の情報、など)、第二の所定範囲に存在し、且つ駐車中である車両が対象である旨を示す情報、及び、対象車両は車両情報を車両2の車両IDを送信先として特定して送信する旨を指示する情報等が含まれる。なお、本実施形態における「第二の所定範囲」は、目的地を中心とする半径500mの円であるものとする。また、「第二の所定範囲」は「第一の所定範囲」よりも狭い範囲として設定される。
S203では、車両90が駐車中か否かを判断する。本実施形態では、イグニッションキーがオフになっている場合、駐車中であると判断する。車両90が駐車中でないと判断された場合(S203:NO)、S204の処理を行わない。車両90が駐車中であると判断された場合(S203:YES)、S204へ移行する。
なお、S202及びS203での判断処理は、車両2から送信された車両情報の送信要求の情報に基づいて、車両90が車両情報の送信要求の対象車両か否かを判断するものである。ここで、車両情報の送信要求の対象車両が「他車両」に対応する。
S107では、通信部50は、車両90から送信されてくる車両情報を受信し、受信した情報を情報記憶部80に記憶する。そして、S108へ移行する。このS107での処理は、図3中のS204において送信される車両90の車両情報を受信するものである。
具体的には、制御部10は、車両90から受信し、情報記憶部80に記憶された車両情報に含まれる目的地に関する情報(施設ID、住所、中心座標等)と、車両2の図示しないRAMに記憶された目的地に関する情報(施設ID、住所、中心座標等)とを比較し、目的地に関する情報が一致する場合、「同一の目的地が設定されていた車両の車両情報」であるものとし、当該車両情報を取得する。
次に、取得した車両情報に含まれる車両90の位置座標と、地図データ記憶部30に記憶された施設情報の「領域を示すデータ」とを比較し、車両90が駐車されている施設を特定する。そして、1つの施設に所定数以上(本実施形態においては5台以上)の車両が駐車されている場合、当該施設を利用可能な駐車エリアとして特定する。さらに、駐車エリアとして利用可能と特定された施設に位置する車両の数、及び、当該施設の面積に基づいて混雑度合いを算出する。
そして、利用可能な駐車エリアとして特定された施設情報と混雑度合いとを合わせて、駐車場データを作成する。
なお、駐車場の案内方法については、画面に表示されている地図上に駐車場の場所を重畳表示するのに加えて、音声にて目的地や現在位置に近い駐車場の名称等を案内するようにしてもよい。
車両Bは、施設Xの駐車場である駐車場Yに駐車されているので、駐車場Yは、「利用可能な駐車エリアである」と特定される。
このようにして本実施形態においては、駐車場Y及び施設Zを「施設Xと対応する利用可能な駐車エリアである」と特定され、駐車場データが作成される(S108)。
上記実施形態においては、所定範囲に駐車されている自車両と通信可能な全ての車両から送信されるデータを受信し、同一の目的地が設定されていた車両から受信した車両情報に基づいて駐車エリアを特定したが、受信した全てのデータを用いて駐車エリアを特定するように構成してもよい。また、同一の目的地が設定された車両からのみ車両情報を受信するようにしてもよい。
上記実施形態においては、取得した車両90の位置座標と、地図データ記憶部30に記憶された施設情報の「領域を示すデータ」とを比較し、車両90が駐車されている施設を特定し、1つの施設に所定数以上の車両が位置する施設を利用可能な駐車エリアとして特定した。車両の位置座標が、地図データ記憶部30に記憶されたいずれの施設にも位置していない場合、例えば、第二の所定範囲を100m四方のエリアに区切り、1つのエリアに所定数以上の車両が駐車されている場合、当該エリアを「利用可能な駐車エリア」として特定してもよい。また例えば、6番地18、といった住所に基づいてエリアを特定してもよい。
上記実施形態においては、駐車エリアに駐車されている車両数を駐車可能面積で除した車両密度を算出して比較し、車両密度が低い駐車エリアを案内した。その他に、所定の車両密度を予め設定しておき、車両密度が所定の車両密度よりも低い場合には「空いている」とし、所定の車両密度よりも高い場合には「混雑している」してもよい。言い換えると、「他車両の車両情報及び地図データに基づいて算出された駐車エリアの車両密度が、所定値よりも大きい場合、当該駐車エリアは混雑している、と判断する」ということである。また、各々の駐車エリアの混雑度合いが、「混雑」または「空」であるという案内をしてもよい。なお、車両密度の算出は、車両数を駐車可能面積で除するのではなく、駐車可能台数で除するようにしてもよい。
Claims (5)
- 地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データに基づき、目的地を設定する目的地設定手段と、
前記目的地設定手段により設定された前記目的地に自車両が接近したとき、前記目的地を中心とする所定範囲に駐車されている他車両から送信される前記他車両の位置情報を取得し、取得された当該位置情報と前記地図データとに基づいて、利用可能な駐車エリアを特定する駐車エリア特定手段と、
前記駐車エリア特定手段により特定された前記駐車エリアを案内する案内手段と、
を備えることを特徴とする車載用ナビゲーション装置。 - 前記駐車エリア特定手段は、
前記目的地設定手段により設定された前記目的地と同一の目的地が設定された前記他車両から送信されてくる前記位置情報に基づいて、前記駐車エリアを特定することを特徴とする請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置。 - 前記駐車エリア特定手段は、
前記目的地設定手段により設定された前記目的地と同一の目的地が設定された前記他車両から送信されてくる前記位置情報に基づいて、前記地図データに記憶されている駐車場以外のエリアに、前記目的地と同一の目的地が設定された前記他車両が所定数以上駐車されている場合、当該エリアを前記駐車エリアとして特定することを特徴とする請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置。 - 前記案内手段は、
前記駐車エリアの混雑度合いに基づいて前記駐車エリアを案内することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載用ナビゲーション装置。 - 地図データ記憶手段に記憶された地図データに基づき、目的地を設定する目的地設定手段、
前記目的地設定手段により設定された前記目的地に自車両が接近したとき、前記目的地を中心とする所定範囲に駐車されている他車両から送信される前記他車両の位置情報を取得し、取得された当該位置情報と前記地図データとに基づいて、利用可能な駐車エリアを特定する駐車エリア特定手段、
及び前記駐車エリア特定手段により特定された前記駐車エリアを案内する案内手段、
としてコンピュータを機能させるプログラム。
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