JP2010116227A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙搬送方向に沿う点線状の切れ目を有する用紙を取り扱う場合に、当該用紙の切れ目と搬送部材との位置的な干渉を、搬送部材の位置をずらすことなく回避することができる仕組みを提供する。
【解決手段】本発明の用紙搬送装置は、用紙を収容する用紙収容部24と、用紙収容部24に収容された用紙を用紙搬送路に沿って搬送する搬送部材48とを有し、用紙収容部24は、用紙を支持する支持部材42と、この支持部材42に支持される用紙を用紙幅方向Xで位置決めする一対の位置決め部材43,44と、これら一対の位置決め部材43,44を支持部材42と一体に移動させる移動機構46とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の用紙搬送装置は、用紙を収容する用紙収容部24と、用紙収容部24に収容された用紙を用紙搬送路に沿って搬送する搬送部材48とを有し、用紙収容部24は、用紙を支持する支持部材42と、この支持部材42に支持される用紙を用紙幅方向Xで位置決めする一対の位置決め部材43,44と、これら一対の位置決め部材43,44を支持部材42と一体に移動させる移動機構46とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、用紙搬送装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、又はそれらの機能を併せ持つ複合機などの画像形成装置には、画像形成の対象となる用紙を搬送する用紙搬送装置が組み込まれている。この種の画像形成装置のなかには、点線状の切れ目(ミシン目)を有する用紙を取り扱うものがある(例えば、特許文献1,2を参照)。
また、非連続紙であるカット紙を画像形成用の用紙として取り扱う画像形成装置では、用紙収容部から用紙搬送路へと送り出された用紙を、ロール形状の搬送部材を用いて搬送している。その場合、顧客等から要求される仕様によっては、上記の切れ目を有する用紙を取り扱うことがある。
本発明は、用紙搬送方向に沿う点線状の切れ目を有する用紙を取り扱う場合に、当該用紙の切れ目と搬送部材との位置的な干渉を、搬送部材の位置をずらすことなく回避することができる仕組みを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙収容部に収容された用紙を用紙搬送路に沿って搬送する搬送部材とを有し、前記用紙収容部は、前記用紙を支持する支持部材と、前記支持部材に支持される用紙を用紙幅方向で位置決めする一対の位置決め部材と、前記一対の位置決め部材を前記用紙幅方向で同一方向に同量ずつ移動させる移動手段とを備えることを特徴とする用紙搬送装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の用紙搬送装置において、前記移動手段は、前記一対の位置決め部材を前記支持部材と一体に移動させるものであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の用紙搬送装置において、前記移動手段は、前記一対の位置決め部材を移動させるための駆動源を有し、前記用紙収容部に用紙搬送方向に沿う点線状の切れ目を有する用紙を収容し、かつ前記用紙幅方向で前記用紙の切れ目と前記搬送部材の位置が干渉する場合に、前記駆動源を駆動するように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3記載の用紙搬送装置において、前記用紙収容部は、前記搬送部材が前記用紙幅方向のいずれの位置に配置されているかを示す目印部を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、用紙を搬送する用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置によって搬送された用紙に画像を形成する画像形成手段とを備え、前記用紙搬送装置は、画像形成に用いられる用紙を収容する用紙収容部と、前記用紙収容部に収容された用紙を用紙搬送路に沿って搬送する搬送部材とを有し、前記用紙収容部は、前記用紙を積載状態で支持する支持部材と、前記支持部材に支持される用紙を用紙幅方向で位置決めする一対の位置決め部材と、前記一対の位置決め部材を前記用紙幅方向で同一方向に同量ずつ移動させる移動手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記移動手段による前記一対の位置決め部材の移動量に基づいて、主走査方向の画像書き込み位置を補正する手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6記載の画像形成装置において、前記移動手段による前記一対の位置決め部材の移動量に基づいて、用紙斜行補正の基準位置を補正する手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、用紙搬送方向に沿う点線状の切れ目を有する用紙を取り扱う場合に、当該用紙の切れ目と搬送部材との位置的な干渉を、搬送部材の位置をずらすことなく回避することができる。
請求項2に記載の発明によれば、一対の位置決め部材を支持部材と別個に移動させる場合に比較して、一対の位置決め部材を移動させるための負荷を軽減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、用紙の切れ目が搬送部材と干渉しないように一対の位置決め部材を自動的に移動させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、用紙搬送方向に沿う点線状の切れ目を有する用紙を取り扱う場合に、当該用紙の切れ目と搬送部材との位置的な干渉の有無を目視で確認することができる。
請求項5に記載の発明によれば、用紙搬送方向に沿う点線状の切れ目を有する用紙を取り扱う場合に、当該用紙の切れ目と搬送部材との位置的な干渉を、搬送部材の位置をずらすことなく回避することができる。また、搬送された用紙に画像を形成するにあたって、用紙の切れ目と搬送部材との位置的な干渉に伴う、用紙と画像の相対的なずれを防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、一対の位置決め部材の移動に伴う主走査方向の画像書き込み位置のずれを防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、一対の位置決め部材の移動に伴う用紙斜行補正の合わせずれを防止することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲は以下に記述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
図1は本発明が適用される電子写真方式の画像形成装置の構成例を示す概略図である。画像形成装置1は、大きくは、画像読取装置2と、画像形成部3と、用紙搬送装置4とを備えた構成となっている。なお、本発明は、電子写真方式以外の方式で用紙に画像を形成する画像形成装置に適用してもよい。
画像読取装置2は、原稿の画像を読み取るものである。画像形成部3は、画像読取装置2によって読み取られた原稿の画像データや外部の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)から送られた画像データに基づいて、記録媒体となる用紙に画像を形成(印刷)するものである。用紙搬送装置4は、画像の印刷に使用される用紙を搬送するものである。画像読取装置2は、画像形成装置本体5の上部に設けられている。画像形成部3は、画像形成装置本体5の内部に設けられている。用紙搬送装置4は、画像形成装置本体5の内部に設けられている。
画像読取装置2は、自動原稿搬送装置6を搭載する原稿押さえ部材7と、画像読取部8とを備えている。自動原稿搬送装置6は、被読取媒体となる原稿を1枚ずつ読取位置を経由するように搬送するものである。原稿押さえ部材7は、原稿台にセットされた原稿を上から押さえるもので、画像形成装置本体5の最上部に開閉自在に設けられている。画像読取部8は、原稿台にセットされた原稿の画像や自動原稿搬送装置6によって読取位置に搬送された原稿の画像を光学的に読み取るもので、例えば図示しない光源、ミラー、レンズ、撮像素子等を用いて構成される。
画像形成部3は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応する4つの感光体ドラム9,10,11,12と、各々の感光体ドラム9〜12に対応する4つの一次転写ロール13,14,15,16と、中間転写体となる無端状の中間転写ベルト17とを備えた4連タンデム式のマシン構成となっている。
各々の感光体ドラム9〜12の周囲には、帯電器、潜像形成装置、現像器、クリーナー等が配置されている。帯電器は、感光体ドラムの表面を一様に帯電するものである。潜像形成装置は、帯電器によって帯電された感光体ドラムの表面をレーザ光で露光走査することにより、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成するものである。現像器は、二成分現像剤に含まれるトナーを感光体ドラムの表面に供給することにより、静電潜像をトナー画像に現像するものである。クリーナーは、感光体ドラムに残留する不要なトナーを除去するものである。
一次転写ロール13〜16は、それぞれに対応する感光体ドラム9〜12の近傍に中間転写ベルト17を介して対向する状態に配置されている。これらの一次転写ロール13〜16は、上述のように感光体ドラム9〜12に形成されたトナー画像を中間転写ベルト17に転写(一次転写)するものである。
中間転写ベルト17は、像保持体として設けられたものである。中間転写ベルト17は、複数のベルト支持ロールによってループ状に支持されている。中間転写ベルト17のループ途中には転写部18が設けられている。中間転写ベルト17は、当該中間転写ベルト17の走行経路上で反時計回り方向に走行するものとなっている。転写部18は、中間転写ベルト17から用紙に画像の転写が行なわれる部分である。転写部18は、一方のロールを二次転写ロールとし、他方のロールをベルト支持ロールとして、中間転写ベルト17を挟み込む一対のロールを用いて構成されている。二次転写ロールは、前述のように中間転写ベルト17に形成されたトナー画像を用紙に転写(二次転写)するものである。
また、画像形成部3は定着部19を有している。定着部19は、転写部18で用紙に転写されたトナー画像を定着させるものである。定着部19は、例えば一方のロールをヒータ内蔵の加熱ロールとし、他方のロールを加圧ロールとした一対のロールを用いて構成されている。
用紙搬送装置4は、4つの用紙収容部21,22,23,24と、給紙部25と、垂直搬送部26と、レジスト部27と、バキューム搬送部28と、反転搬送部29と、再給紙搬送部30と、排出部31と、排出収容部32と、手差し供給装置33とを備えている。4つの用紙収容部21,22,23,24は、それぞれ個別に用紙を収容するものである。これら4つの用紙収容部21,22,23,24は、上下に多段に配置されている。給紙部25は、各々の用紙収容部21〜24から用紙を1枚ずつ分離して給紙するものである。垂直搬送部26は、給紙部25によって給紙された用紙を下から上に向けて垂直に搬送するものである。レジスト部27は、垂直搬送部26によって搬送された用紙を転写時刻に合わせて転写部18に送り込むものである。バキューム搬送部28は、転写部18を通過した用紙を定着部19に送り込むものである。
反転搬送部29は、定着部19から送り出された用紙をスイッチバック方式で表裏反転させるものである。再給紙搬送部30は、反転搬送部29で反転させた用紙を再び給紙するために搬送するものである。排出部31は、片面印刷又は両面印刷を終えた用紙を排出するものである。排出収容部32は、排出部31によって排出された用紙を積載状態で収容するものである。手差し供給装置33は、画像形成に使用する用紙を手差しで供給するためのものである。
次に、上記構成からなる画像形成装置1の基本的な動作について説明する。
先ず、画像読取装置2によって原稿の画像が読み取られると、これによって得られた画像データを基に画像形成部3でトナー画像が形成される。画像形成部3では、4つの感光体ドラム9〜12を回転駆動しつつ、それぞれに対応する帯電器、潜像形成装置、現像器によって各感光体ドラム9〜12の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像が形成される。このように形成された各色のトナー画像は、一次転写ロール13〜16によって順次、中間転写ベルト17に重ね転写される。これにより、中間転写ベルト17には、4色のトナーを重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー画像が形成される。このように中間転写ベルト17に形成されたトナー画像は、当該中間転写ベルト17に保持されて転写部18に送り込まれる。ここではカラー印刷の場合を想定しているが、白黒印刷の場合はブラックのトナー画像だけを中間転写ベルト17に転写することになる。
一方、画像形成装置1の操作パネル等を用いて使用者により選択された用紙や、自動選択機能によって選択された用紙、あるいは手差し供給装置33から供給された用紙は、予め設定された転写時刻に転写部18に到達するように、当該転写時刻に合わせてレジスト部27から転写部18へと送り込まれる。例えば、使用者が選択した用紙が最上段の用紙収容部21に収容された用紙であるとすると、この用紙収容部21から給紙部25によって用紙が給紙されるとともに、当該給紙された用紙が垂直搬送部26を経由してレジスト部27に送り込まれる。
レジスト部27は、転写部18よりも用紙搬送方向の上流側に配置されている。このレジスト部27においては、例えば、回転停止状態とされたレジストロールの接触部分(ニップ部)に用紙の先端を突き当てるとともに、この突き当て状態で垂直搬送部26により所定量だけ用紙を搬送してから、当該用紙の搬送を一時停止させることにより、用紙をループ状に撓ませる。これにより、用紙の先端がレジストロールの回転軸と平行になるように、用紙の姿勢(傾き)が補正される。その後、上記転写時刻に合わせてレジストロールの回転を開始することにより、レジスト部27から転写部18へと用紙を送り込む。
一方、各々の一次転写ロール13〜16によって中間転写ベルト17に転写されたトナー画像は、当該中間転写ベルト17の回転にしたがって転写部18へと送り込まれる。このとき、予め設定された転写時刻でトナー画像が転写部18に到達するように、各々の感光体ドラム9〜12に対する静電潜像の書き込み開始時刻が制御される。
中間転写ベルト17に保持されたトナー画像は、転写部18で用紙に転写(二次転写)される。その後、用紙はバキューム搬送部28によって定着部19に送られ、そこでトナー画像の定着処理が施される。以降の動作は、画像形成モードが片面印刷モードの場合と両面印刷モードの場合で異なる。
片面印刷モードとは、用紙の片面に画像を印刷する場合に適用される画像形成モードである。両面印刷モードとは、用紙の両面に画像を印刷する場合に適用される画像形成モードである。片面印刷モードで動作する場合は、上述のように定着器19でトナー画像の定着処理を行なった用紙を、排出部31から排出収容部32へと排出する。
両面印刷モードで動作する場合は、片面印刷を終えた用紙を反転搬送部29に送り込んだ後、再給紙搬送部30を経由して再びレジスト部27に用紙を送り込む。したがって、反転搬送部29及び再給紙搬送部30は、用紙の両面に画像を印刷するための搬送部となる。以降は、片面印刷の場合と同様の手順で用紙にトナー画像を転写・定着した後、用紙の排出を行なう。また、定着部19から送り出された用紙の表裏を反転して排出する場合は、定着部19から反転搬送部29を経由して排出部31へと用紙を送り出す。
図2は本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置の主要部として、特に用紙収容部の構成例を概念的に示す平面図である。ここでは前述した4つの用紙収容部21,22,23,24のうち、用紙収容部24の構成を例に挙げて説明する。ただし、その他の用紙収容部21,22,23にも、用紙収容部24と同様の構成を採用してかまわない。また、画像形成装置1に設けられたすべての用紙収容部に、以下に述べる用紙収容部24と同様の構成を採用してもよいし、一部の用紙収容部だけに同様の構成を採用してもよい。
図示した用紙収容部24は、第1トレイ部41と、第2トレイ部42と、一対のサイドガイド部材43,44と、サイドガイド移動機構45と、トレイ移動機構46とを備えた構成となっている。第1トレイ部41は、例えば、図示しない取り付けネジ等を用いて装置本体に固定状態で設けられている。この固定の第1トレイ部41には、例えば、印刷や凹凸成形、シールの貼り付けなどにより、複数の箇所にわたって帯状の目印部47が設けられている。目印部47は、用紙搬送路の途中に配置されて用紙に搬送力を付与するロール状の搬送部材48が、用紙幅方向Xにおいて、いずれの位置に配置されているかを示すものである。
ここで記述する「用紙搬送路」とは、前述した垂直搬送部26、バキューム搬送部28、反転搬送部29、再給紙搬送部30を含む一連の用紙搬送経路をいう。また、「用紙幅方向X」とは、用紙搬送方向Yと交差する方向をいう。図例の場合は、用紙幅方向Xと用紙搬送方向Yとが、それぞれ用紙搬送面と平行で、かつ互いに直交する関係となっている。因みに、用紙幅方向Xは用紙搬送路の幅方向に沿う方向となり、用紙搬送方向Yは用紙搬送路の長さ方向に沿う方向となる。
搬送部材48は、具体的に図示はしないが、回転駆動側のドライブロールと回転従動側のピンチロールとからなる一対のロール対により構成されている。搬送部材48は、ドライロールとピンチロールとの間に用紙を挟み込み、この状態でドライブロールの回転とこれに追従したピンチロールの回転により、用紙搬送方向Yに向けて用紙に搬送力を付与するものである。この搬送力を受けて用紙は用紙搬送路に沿って搬送されることになる。搬送部材48は用紙搬送方向Yに適当な間隔をあけて用紙搬送路上の複数の位置(箇所)に配置されている。また、搬送部材48は、用紙搬送路上の各々の位置で、用紙幅方向Xと平行に設けられた回転軸49に適度な間隔をあけて複数個ずつ取り付けられている。そして、各々の搬送部材48から用紙搬送方向Yの上流側に引き出された仮想線上に、それぞれ搬送部材48と1:1の対応関係で目印部47が設けられている。
なお、図2においては、説明の便宜上、第1トレイ部41の用紙搬送方向下流側の近傍に、複数の搬送部材48とこれを支持する回転軸49とを表記しているが、第1トレイ部41とこれに最も近い搬送部材48との間には、少なくとも給紙用の部材(給紙ロール等)が介在することになる。また、図示した搬送部材48は、第1トレイ部41に対して最も近い位置に配置された搬送部材であってもよいし、第1トレイ部41との間に少なくとも一つの搬送部材を介在させて用紙搬送路上に配置された搬送部材であってもよい。
第2トレイ部42は、用紙を支持する支持部材として用紙収容部24に設けられたものである。第2トレイ部42は、例えば、図示しないトレイ案内部材(例えば、案内レールなど)を用いて、用紙幅方向Xに移動自在に支持されている。この可動の第2トレイ部44は、1枚の用紙又は複数枚の用紙を積載状態で支持するものである。このため、第2トレイ部44の平面的な大きさ(縦横寸法)は、当該第2トレイ部44に載置される用紙の寸法よりも大となっている。また、前述した用紙搬送装置4は、用紙幅方向Xのセンター位置を基準に用紙を位置決めするセンターレジ方式を採用している。このため、用紙収容部24の第2トレイ部42上には、用紙のセンター位置を合わせ込むためのセンター基準位置Kが仮想的に設定されている。但し、本発明はこれに限らず、用紙幅方向Xの一方のサイド位置を基準に用紙を位置決めするサイドレジ方式を採用したものであってもよい。
また、第2トレイ部42は、図示しない昇降機構を用いて、用紙の積載方向となる上下方向(鉛直方向)に移動(昇降)自在に支持されている。第2トレイ部42の昇降動作は、当該第2トレイ部42に載置状態で支持される用紙のうち、最上位の用紙を予め設定された基準高さに維持するために行なわれる。この基準高さに配置された最上位の用紙の紙面(上面)には、図示しない呼び出しロールが予め設定された圧力で接触する。そして、この接触状態のもとで呼び出しロールが回転することにより、第2トレイ部42から第1トレイ部41側へと用紙が呼び出される。また、こうして呼び出された用紙は、送り出しロールと分離ロールにより1枚ずつ分離された状態で用紙搬送路に送り出される。この場合、呼び出しロール、送り出しロール及び分離ロールは、用紙収容部ごとに給紙部25が備える給紙用のロールとなる。
一対のサイドガイド部材43,44は、用紙幅方向Xにおいて、上記センター基準位置Kから互いに等しい距離を隔てた位置に配置されている。一対のサイドガイド部材43,44は、第2トレイ部42に支持される用紙を用紙幅方向Xで位置決めする一対の位置決め部材として用紙収容部24に設けられたものである。一対のサイドガイド部材43,44は、第2トレイ部42に支持される用紙の側端位置を規制することにより、用紙幅方向Xで用紙の位置決めを行なう。各々のサイドガイド部材43,44は、例えば、第2トレイ部42の上面から垂直に起立する板状の部材により構成されている。また、サイドガイド部材43,44は、用紙幅方向Xでは互いに対向する状態に配置され、用紙搬送方向Yではこれと平行に配置されている。
サイドガイド移動機構45は、サイドガイド部材43に取り付けられたラック部材51と、サイドガイド部材44に取り付けられたラック部材52と、ガイド移動用のピニオンギア53とを用いて構成されている。ラック部材51,52及びピニオンギア53は、それぞれ第2トレイ部42の下面側に配置されている。サイドガイド部材43とラック部材51とは、第2トレイ部42に設けられたスリット状の開口部54を介して機械的に接続(例えば、ネジ止め、接着など)されている。同様に、サイドガイド部材44とラック部材52とは、第2トレイ部42に設けられたスリット状の開口部55を介して機械的に接続されている。ピニオンギア53は、第2トレイ部42の下面に固定された軸部56に回転自在に取り付けられている。ラック部材51,52は、いずれもピニオンギア53に噛み合っている。さらに詳述すると、ラック部材51は、用紙搬送方向Yの上流側となる図の右側でピニオンギア53に噛み合っており、ラック部材52は、用紙搬送方向Yの下流側となる図の左側でピニオンギア53に噛み合っている。
上記構成からなるサイドガイド移動機構45は次のように動作する。即ち、一対のサイドガイド部材43,44の両方又は片方を互いに接近する方向に押圧操作すると、ラック部材51,52の移動に伴ってピニオンギア53が時計回り方向に回転する。また、一対のサイドガイド部材43,44の両方又は片方を互いに離間する方向に押圧操作すると、ラック部材51,52の移動に伴ってピニオンギア53が反時計回り方向に回転する。このため、一対のサイドガイド部材43,44は、センター基準位置Kを中心に、用紙幅方向Xで互いに接近離間する方向に同量ずつ移動(開閉動作)する。また、用紙幅方向Xにおいて、一対のサイドガイド部材43,44の間隔(離間距離)は、第2トレイ部42にセットされる用紙の幅に合わせて調整される。用紙の幅とは、用紙搬送面に平行でかつ用紙搬送方向Yに直交する方向の用紙寸法をいう。
トレイ移動機構46は、それぞれ位置決め部材として設けられた一対のサイドガイド部材43,44を用紙幅方向Xで同一方向に同量ずつ移動させる移動手段として用紙収容部24に設けられたものである。トレイ移動機構46は、ラック部材61とピニオンギア62とを用いて構成されている。ラック部材61とピニオンギア62は互いに噛み合っている。ラック部材61は、第2トレイ部42の前端部に、例えば、ネジ止め、接着等により固定されている。ラック部材61は、用紙幅方向Xと平行に配置されている。ピニオンギア62は回転軸63に取り付けられている。ピニオンギア62は、回転軸63と一体に回転するように、当該回転軸63に圧入、ネジ止め等により固定されている。回転軸63は、後述するトレイ移動用モータの駆動にしたがって回転するものである。トレイ移動用モータは、第2トレイ部42を用紙幅方向Xに移動させるための駆動源となるもので、例えば、パルスモータ等を用いて構成される。
上記構成からなるトレイ移動機構46は、次のように動作する。即ち、トレイ移動用モータの駆動により、ピニオンギア62を回転軸63と一体に図の時計回り方向に回転させると、その回転駆動力がピニオンギア62からラック部材61に伝達される。そうすると、第2トレイ部42は、用紙幅方向Xの一方(図の下方)に移動する。また、一対のサイドガイド部材43,44は、第2トレイ部42と一緒(一体)に、当該第2トレイ部42と同一方向に移動する。また、トレイ移動用モータの駆動により、ピニオンギア62を回転軸63と一体に図の反時計回り方向に回転させると、その回転駆動力がピニオンギア62からラック部材61に伝達される。そうすると、第2トレイ部42は、用紙幅方向Xの他方(図の上方)に移動する。また、一対のサイドガイド部材43,44は、第2トレイ部42と一緒(一体)に、当該第2トレイ部42と同一方向に移動する。
ここでは、トレイ移動機構46により第2トレイ部42を用紙幅方向Xに移動させるにあたって、一対のサイドガイド部材43,44がセンター基準位置Kから同じ距離を隔てた位置に存在する状態を第2トレイ部42の移動基点(つまり、第2トレイ部42の移動量がゼロの状態)とする。そして、当該移動基点から第2トレイ部42を用紙幅方向Xの一方(下方)に移動させたときの移動量を「マイナス(−)の移動量」とし、用紙幅方向Xの他方(上方)に移動させたときの移動量を「プラス(+)の移動量」とする。
[第1の実施の形態]
図3は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図3において、主制御部71は、画像形成装置1全体の処理動作を統括的に制御するものである。主制御部71は、例えば、コンピュータのハードウェア資源であるCPU、ROM及びRAMを用いて実現されるものである。その場合、CPUは、ROMに格納された制御プログラムにしたがって各種の制御処理を実行する。画像処理部72は、前述した画像読取装置2によって生成される画像データに対して、予め設定された画像処理(例えば、色変換、色補正、階調補正、拡大縮小、画像回転、スクリーン生成などの処理)を行なうものである。
図3は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図3において、主制御部71は、画像形成装置1全体の処理動作を統括的に制御するものである。主制御部71は、例えば、コンピュータのハードウェア資源であるCPU、ROM及びRAMを用いて実現されるものである。その場合、CPUは、ROMに格納された制御プログラムにしたがって各種の制御処理を実行する。画像処理部72は、前述した画像読取装置2によって生成される画像データに対して、予め設定された画像処理(例えば、色変換、色補正、階調補正、拡大縮小、画像回転、スクリーン生成などの処理)を行なうものである。
操作パネル73は、画像形成装置1を使用する使用者が各種の情報を入力したり、使用者に対して各種の情報を表示したりするためのインターフェースとなるものである。操作パネル73は、例えば、各種のボタン、スイッチ、キー等を有する入力部と、タッチパネル付きの液晶ディスプレイからなる表示部とによって構成されるものである。
メモリ74は、主制御部71が実行する制御処理や画像処理部72が実行する画像処理に適用される各種の情報、データ等を格納するために用いられるものである。メモリ74は、例えば、EEPROMなどの不揮発性メモリを用いて構成される。
用紙斜行検出部75は、用紙搬送路上において、当該用紙搬送路を走行する用紙の斜行量を検出するものである。用紙の斜行とは、用紙搬送路上で用紙が斜めに送られたり傾いた姿勢で送られたりすることをいう。斜行補正部76は、用紙斜行検出部75によって検出された斜行量に基づいて、用紙の斜行を補正するものである。用紙の斜行補正は、用紙幅方向Xの一方端側に設定された斜行補正基準位置に用紙の一方の側端位置を合わせ込む方式で行なわれる。具体的な合わせ込みのためのメカニカルな構成については、公知の技術を適用すればよいため、ここでは特に言及しない。
切れ目検出部77は、第2トレイ部42にセットされた用紙の切れ目の位置を検出するものである。具体的には、第2トレイ部42にセットされた用紙の幅方向Xで、いずれの位置に切れ目が存在するかを、例えば、用紙の一方の側端位置、又は用紙幅方向Xのセンター位置を基準に、当該基準位置からの距離により検出するものである。切れ目検出部77は、例えば、用紙面に光を照射するライン状のフラッシュランプとCCDラインセンサとを用いて構成される。その場合、フラッシュランプとCCDラインセンサは、用紙幅方向Xと平行な向きで配置される。そして、フラッシュランプを点灯させたときに用紙面で反射する反射光をCCDラインセンサに取り込み、そのときに得られる画素単位の信号レベルに基づいて、反射光量が相対的に少ない位置を切れ目の位置として検出する。
干渉判定部78は、用紙幅方向Xで用紙の切れ目と搬送部材48の位置が干渉するかどうかを判定するものである。具体的な判定方法については、後段で説明する。
移動量演算部79は、干渉判定部78の判定結果において、「干渉する」と判定された場合に、用紙の切れ目が搬送部材48と干渉しないように第2トレイ部42を移動させるための移動量(トレイ移動量)を算出するものである。
トレイ移動用モータ80は、第2トレイ部42を移動させるための駆動源となるものである。トレイ移動用モータ80を駆動すると、前述したピニオンギア62が回転軸63と一体に回転する仕組みになっている。トレイ移動制御部81は、干渉判定部78の判定結果とこれに基づく移動量演算部79の算出結果に基づいて、トレイ移動用モータ80の駆動を制御するものである。
画像書き込み部83は、4つの感光体ドラム9,10,11,12に1:1で対応する潜像形成装置を用いて、各々の感光体ドラム9,10,11,12に画像(潜像)を書き込むものである。画像書き込み制御部84は、画像書き込み部83による画像の書き込み動作を制御するものである。
図4は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置で行なわれる処理の一例を示すフローチャートである。まず、切れ目位置検出部77は、用紙収容部24に収容されている用紙の切れ目の位置を検出する(ステップS1)。
次に、干渉判定部78は、先のステップS1で切れ目位置検出部77が検出した切れ目の位置と、予めメモリ74に記憶(格納)されている搬送部材48の位置情報とを比較する(ステップS2)。搬送部材48の位置情報は、回転軸49に取り付けられている複数の搬送部材48が、それぞれ用紙幅方向Xでいずれの位置に配置されているかを示す情報となる。
次に、干渉判定部78は、先のステップS2の比較結果を基に、搬送部材48の幅内(ロール幅内)に位置する切れ目が存在するかどうかにより、用紙幅方向Xで用紙の切れ目が搬送部材48の位置に干渉するかどうかを判定する(ステップS3)。具体的には、搬送部材48の幅内に位置する切れ目が存在する場合は「干渉する」と判定し、搬送部材48の幅内に位置する切れ目が存在しない場合は「干渉しない」と判定する。「干渉しない」と判定した場合は、そのまま処理を抜ける。
一方、「干渉する」と判定した場合は、移動量演算部79が、用紙の切れ目が搬送部材48と干渉しないように第2トレイ部42を移動させるための移動量(オフセット量)を算出する(ステップS4)。例えば、図5に示すように、用紙搬送方向Yに沿う複数本の切れ目85A,85B,85Cを有する用紙85を取り扱う場合であって、切れ目85A,85Cの位置が搬送部材48の位置に干渉している状況では、それらの干渉を避けるために必要となる第2トレイ部42の移動量Lを移動量演算部79で算出する。この場合は、第2トレイ部42の移動方向が用紙幅方向Xで図の上方となるため、トレイ移動量Lは、プラスの移動量で算出されることになる。なお、用紙85には、上記の切れ目85A,85Cを含めて、用紙幅方向と用紙長さ方向に沿って格子状に切れ目が入っているが、上記の切れ目85A,85C以外の切れ目については、入っていても入っていなくてもかまわない。
次に、トレイ移動制御部81は、先のステップS4で移動量演算部79が算出したトレイ移動量Lに基づいてトレイ移動用モータ80を駆動することにより、図6に示すように、第2トレイ部42を用紙幅方向Xにトレイ移動量Lだけ移動させる(ステップS5)。以上の処理は、例えば、用紙収容部24が昇降式の第2トレイ部42を有する場合は、第2トレイ部42に用紙をセットして、当該第2トレイ部42の昇降動作が完了した段階で行なえばよい。但し、用紙収容部24に用紙をセットしてから、当該用紙の搬送を開始する前であれば、特に、どのタイミングで実施してもかまわない。
また、上記ステップS4で移動量演算部79が算出したトレイ移動量Lは、メモリ74に記憶される。こうしてメモリ74に記憶されたトレイ移動量Lは、斜行補正制御部76が用紙の斜行補正を開始する前に、当該斜行補正制御部76に与えられるとともに、画像書き込み部83が画像(潜像)の書き込みを開始する前に、画像書き込み制御部84に与えられる。そうすると、斜行補正制御部76は、上記トレイ移動量Lに相当する寸法だけ斜行補正の基準位置(用紙側端の合わせ込み照準位置)を補正する。具体的には、第2トレイ部42を用紙幅方向Xに移動した分だけ、斜行補正の基準位置を用紙幅方向Xにずらすように補正する。
また、画像書き込み制御部84は、上記トレイ移動量Lに相当する寸法だけ、主走査方向の画像書き込み位置を補正する。主走査方向は、感光体ドラムに潜像を書き込むためにレーザー光が露光走査される方向となり、これと交差(直交)する方向が副走査方向となる。主走査方向は、用紙幅方向Xに沿う方向となり、副走査方向は、用紙搬送方向Yに沿う方向となる。
主走査方向の画像の書き込み位置は、YMCKの各色に対応する感光体ドラムにレーザー光の照射によって潜像を書き込むときの書き込み開始時刻を、予め設定された基準時刻よりも早くしたり遅くしたりすることにより補正する。例えば、デフォルトの設定では、図7(A)に示すように、レーザー書き込み位置検知信号φSIG1の出力時刻に同期してレーザー書き込み信号φSIG2が立ち上がり、当該レーザー書き込み信号φSIG2からT時間後に画像(潜像)の書き込みを開始するものとする。そうした場合、画像書き込み制御部84は、上述のように第2トレイ部42を用紙幅方向Xの他方(プラス方向)に移動させるものとすると、図7(B)に示すように、デフォルトの設定で画像の書き込みが開始される時刻よりもα時間後に画像(潜像)の書き込みを開始するように画像書き込み部83を制御することで、主走査方向の画像書き込み位置を補正する。α時間は、トレイ移動量Lに対応した時間となる。ここでは、デフォルトの設定よりも遅い時刻に画像の書き込みを開始するとしているが、第2トレイ部42を用紙幅方向Xの一方(マイナス方向)に移動させた場合は、デフォルトの設定よりも早い時刻に画像の書き込みを開始することで、主走査方向の画像書き込み位置を補正することになる。
[第2の実施の形態]
図8は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置1においては、上記図3に示す第1の実施の形態に比較して、切れ目位置検出部77、干渉判定部78、移動量演算部79、トレイ移動用モータ80、トレイ移動制御部81の各機能部を備えておらず、それに代えてトレイ移動量検出部82を備えた構成となっている。
図8は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置1においては、上記図3に示す第1の実施の形態に比較して、切れ目位置検出部77、干渉判定部78、移動量演算部79、トレイ移動用モータ80、トレイ移動制御部81の各機能部を備えておらず、それに代えてトレイ移動量検出部82を備えた構成となっている。
トレイ移動量検出部82は、用紙幅方向Xにおける第2トレイ部42の移動量を検出するものである。トレイ移動量検出部82としては、例えば、摺動電圧器の摺動子を第2トレイ部42に固定状態で取り付け、第2トレイ部42と一体に摺動子が移動したときに、摺動電圧器から取り出される電圧の変化量に基づいてトレイ移動量を検出する仕組みを採用すればよい。またこれ以外にも、例えば、ピニオンギア62や回転軸63の回転量を検出するエンコーダ等を用いて、トレイ移動量を検出する仕組みを採用してもよい。
また、トレイ移動機構46は、トレイ移動用モータ80に代えて、図示しない回転つまみを廻すことにより、ピニオンギア62と一体に回転軸63を回転操作する仕組みとなっている。
かかる構成においては、用紙収容部24の第2トレイ部42に用紙85をセットしたときに、切れ目85A,85B,85Cと搬送部材48の位置的な干渉の有無を、使用者が目視で確認する。この目視確認では、第1トレイ部41に設けられた帯状の目印部47を利用することで、干渉の有無を判断する。さらに詳述すると、用紙85の先端は、第1トレイ部41への突き当てにより位置決めされ、用紙85の後端は、図示しないエンドガイドへの突き当てにより位置決めされる。このため、第2トレイ部42にセットされた用紙85を平面的に見ると、第1トレイ部41の目印部47と用紙85の切れ目85A,85B,85Cの位置が、用紙搬送方向Yで隣り合う関係となる。したがって、使用者は、搬送部材48の位置を目視確認できない状況でも、当該搬送部材48の位置を示す目印部47の位置を基に用紙85の切れ目85A,85B,85Cが搬送部材48の位置に干渉するかどうかを判断する。そして、「干渉する」と判断した場合は、図示しない回転つまみを廻してピニオンギア62を回転させることにより、用紙85の切れ目85A,85B,85Cが搬送部材48に干渉しない位置に第2トレイ部42を移動させる。
このとき、トレイ移動量検出部82は、上記回転つまみの操作に伴う第2トレイ部42の移動量(移動方向を含む)を検出する。例えば、上記摺動電圧器を用いた位置検出では、取り出し電圧値が基準値に一致するときにトレイ移動量をゼロと認識し、取り出し電圧値が基準値と異なるときに両者の差分(絶対値)をトレイ移動量と認識し、取り出し電圧値が基準値よりも大きいか小さいかによってトレイ移動方向を認識する。こうしてトレイ移動量検出部82で検出された第2トレイ部42の移動量はメモリ74に記憶される。こうしてメモリ74に記憶されたトレイ移動量は、上記第1の実施の形態と同様に、斜行補正制御部76が斜行補正を開始する前に、当該斜行補正制御部76に与えられて用紙の斜行補正に反映されるとともに、画像書き込み部83が画像(潜像)の書き込みを開始する前に、画像書き込み制御部84に与えられて主走査方向の画像書き込み位置の補正に反映される。
[第3の実施の形態]
図9は本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置1においては、上記図3に示す第1の実施の形態に比較して、切れ目位置検出部77を備えていない点を除き、同様の構成となっている。
図9は本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置1においては、上記図3に示す第1の実施の形態に比較して、切れ目位置検出部77を備えていない点を除き、同様の構成となっている。
かかる構成においては、用紙収容部24に用紙をセットしたときに、用紙幅方向Xで用紙の切れ目の位置を特定する情報(例えば、用紙の幅と切れ目の間隔など)を使用者自身が操作パネル73から入力する。そうすると、干渉判定部78は、操作パネル73から入力された切れ目位置情報とメモリ74に記憶されている搬送部材48の位置情報とを比較し、この比較結果に基づいて用紙の切れ目が搬送部材48の位置に干渉するかどうかを判定する。
なお、上記第3の実施の形態においては、使用者が操作パネル73を操作して切れ目位置情報を入力するものとしているが、これに限らず、例えば、切れ目を有する用紙の紙面を画像読取装置2で光学的に読み取り、その読み取り結果を基に生成された切れ目位置情報(例えば、用紙の幅と当該用紙幅内での切れ目位置など)を用いて、上記同様の干渉の有無を判定する構成としてもよい。
また、上記各実施の形態においては、一対のサイドガイド部材43,44の間隔(離間距離)を一定に維持した状態で、当該一対のサイドガイド部材43,44を用紙幅方向Xに同時に移動させるために、用紙収容部24にサイドガイド移動機構45とは別個にトレイ移動機構46を設け、当該トレイ移動機構46により、一対のサイドガイド部材43,44を第2トレイ部42と一体に移動させる構成を採用している。但し、本発明はこれに限らず、一対のサイドガイド部材43,44を用紙幅方向Xで同一方向に同量ずつ移動させるものであれば、第2トレイ部42と別個に一対のサイドガイド部材43,44を移動させる構成であってもかまわない。また、移動の方式も、自動、手動のいずれであってもよい。
また、一対のサイドガイド部材と用紙トレイは、用紙収容部21〜24だけでなく、手差し供給装置33にも設けられる。このため、手差し供給装置33を用紙収容部の一つの形態と捉え、当該手差し供給装置33に設けられた一対のサイドガイド部材を用紙トレイと一体に用紙幅方向Xに移動させる構成を採用してもよい。
また、上記実施の形態においては、理想的には用紙に形成されているすべての切れ目を搬送部材48に干渉させない条件で移動量演算部79がトレイ移動量を算出することになるが、干渉回避のために許容されるトレイ移動量(移動範囲)には自ずと限界がある。このため、第2トレイ部42の移動前と移動後で搬送部材48に干渉する切れ目の数が減る条件でトレイ移動量を算出してもよい。
1…画像形成装置、2…画像読取装置、3…画像形成部、4…用紙搬送装置、21,22,23,24…用紙収容部、第1トレイ部41、第2トレイ部42、43,44…サイドガイド部材、45…サイドガイド移動機構、46…トレイ移動機構、目印部47、48…搬送部材、回転軸49、73…操作パネル、74…メモリ、75…用紙斜行検出部、76…斜行補正制御部、77…切れ目位置検出部、78…干渉判定部、79…移動量演算部、80…トレイ移動用モータ、81…トレイ移動制御部、82…トレイ移動量検出部、83…画像書き込み部、84…画像書き込み制御部、85…用紙、85A,85B,85C…切れ目
Claims (7)
- 用紙を収容する用紙収容部と、
前記用紙収容部に収容された用紙を用紙搬送路に沿って搬送する搬送部材とを有し、
前記用紙収容部は、
前記用紙を支持する支持部材と、
前記支持部材に支持される用紙を用紙幅方向で位置決めする一対の位置決め部材と、
前記一対の位置決め部材を前記用紙幅方向で同一方向に同量ずつ移動させる移動手段と
を備えることを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記移動手段は、前記一対の位置決め部材を前記支持部材と一体に移動させるものである
ことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。 - 前記移動手段は、前記一対の位置決め部材を移動させるための駆動源を有し、
前記用紙収容部に用紙搬送方向に沿う点線状の切れ目を有する用紙を収容し、かつ前記用紙幅方向で前記用紙の切れ目と前記搬送部材の位置が干渉する場合に、前記駆動源を駆動するように制御する制御手段を備える
ことを特徴とする請求項1又は2記載の用紙搬送装置。 - 前記用紙収容部は、前記搬送部材が前記用紙幅方向のいずれの位置に配置されているかを示す目印部を有する
ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の用紙搬送装置。 - 用紙を搬送する用紙搬送装置と、
前記用紙搬送装置によって搬送された用紙に画像を形成する画像形成手段とを備え、
前記用紙搬送装置は、
画像形成に用いられる用紙を収容する用紙収容部と、
前記用紙収容部に収容された用紙を用紙搬送路に沿って搬送する搬送部材とを有し、
前記用紙収容部は、
前記用紙を積載状態で支持する支持部材と、
前記支持部材に支持される用紙を用紙幅方向で位置決めする一対の位置決め部材と、
前記一対の位置決め部材を前記用紙幅方向で同一方向に同量ずつ移動させる移動手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記移動手段による前記一対の位置決め部材の移動量に基づいて、主走査方向の画像書き込み位置を補正する手段を備える
ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。 - 前記移動手段による前記一対の位置決め部材の移動量に基づいて、用紙斜行補正の基準位置を補正する手段を備える
ことを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008289643A JP2010116227A (ja) | 2008-11-12 | 2008-11-12 | 用紙搬送装置及び画像形成装置 |
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JP2008289643A Pending JP2010116227A (ja) | 2008-11-12 | 2008-11-12 | 用紙搬送装置及び画像形成装置 |
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JP (1) | JP2010116227A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020012888A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 東芝テック株式会社 | 画像形成装置 |
US11661293B2 (en) | 2020-09-18 | 2023-05-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet storage apparatus and image forming apparatus |
-
2008
- 2008-11-12 JP JP2008289643A patent/JP2010116227A/ja active Pending
Cited By (3)
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