JP2010114154A - 太陽電池用裏面封止材及びそれを用いた太陽電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池モジュールの裏面側の充填材であるエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性に優れ、耐熱性、耐水性にも優れ、さらには、水蒸気に対するガスバリア性を付与することにより、ポリブチレンテレフタレートの耐加水分解性にも優れた太陽電池用裏面封止材及びそれを用いた太陽電池を提供する。
【解決手段】本発明の太陽電池用裏面封止材1は、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂等のシート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材2と、この基材2上に形成されポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有する接着層3とから構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の太陽電池用裏面封止材1は、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂等のシート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材2と、この基材2上に形成されポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有する接着層3とから構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池用裏面封止材及びそれを用いた太陽電池に関し、更に詳しくは、太陽電池モジュールの裏面側に配置されて、この裏面側の充填材であるエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性に優れ、耐熱性、耐水性にも優れ、さらには、水蒸気に対するガスバリア性を付与することにより、ポリブチレンテレフタレートの耐加水分解性にも優れた太陽電池用裏面封止材、及びそれを用いた太陽電池に関するものである。
近年、地球温暖化問題に対する内外各方面の関心が高まる中、二酸化炭素の排出抑制のために様々な努力が続けられている。特に、化石燃料の消費量の増大は大気中の二酸化炭素の増加をもたらし、その温室効果により地球の気温が上昇し、地球環境に重大な影響を及ぼす。この地球規模の問題を解決するために様々な検討が行われており、特に太陽光発電については、そのクリーン性や無公害性という点から期待が高まっている。
太陽電池は、太陽光のエネルギーを直接電気に換える太陽光発電システムの心臓部を構成するものであり、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン等の半導体材料からできている。太陽電池の構造としては、太陽電池素子単体(セル)をそのままの状態で使用することはなく、一般に数枚〜数十枚の太陽電池素子を直列、並列に配線し、長期間(約20年)に亘ってセルを保護するために種々パッケージングが行われ、ユニット化されている。このパッケージに組み込まれたユニットを「太陽電池モジュール」と呼んでいる。
一般に、太陽電池モジュールは、太陽光が当たる面をガラス面で覆い、熱可塑性プラスチック、特にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)からなる充填材で間隙を埋め、裏面が耐熱、耐候性プラスチック材料などからなる白色の裏面封止用シートで保護された構造となっている。なお、白色の裏面封止用シートを使用するのは、光を反射させて発電効果を上げるためである。
ところで、太陽電池モジュールは、屋外で使用されるため、使用される材料及びその構成などにおいて、十分な耐久性、耐候性が要求される。特に、裏面封止用シートは、白色で耐熱性等の耐候性と共に、水蒸気に対するバリア性(耐水性)が高いことが要求される。その理由は、水蒸気に対するバリア性が低い場合、水蒸気が進入してユニット内の充填材が剥離したり、あるいは変色したり、さらには配線の腐蝕を生じさせる虞があり、引いてはモジュールの出力そのものに悪影響を及ぼす虞があるからである。
この太陽電池モジュールはバッチ式のラインで製造されており、ラミネーターと称される装置で熱圧着させることでモジュールが製造される。この製造工程を簡素化するために、太陽電池モジュールの充填材側からのアプローチとして、従来のスタンダードタイプと比べて熱架橋反応効率を格段に向上させたファストキュアタイプといわれるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いるケースが増えてきた。このファストキュアタイプは、熱架橋反応を促進させるために、熱に対して敏感な添加剤を含有している。
このような太陽電池用裏面封止用シートとしては、酸化チタンを含有したポリブチレンテレフタレートフィルム、またはポリブチレンテレフタレートフィルムを積層体としたもの(特許文献1)、フッ素系樹脂層と、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)からなる合成樹脂層と、接着層とからなるもの(特許文献2)、ポリエステルフィルムにエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)との接着性に優れたポリウレタン系の塗布層を形成したもの(特許文献3)等が提案されている。
しかしながら、上述したファストキュアタイプの太陽電池用裏面封止用シートでは、スタンダードタイプの太陽電池用裏面封止用シートと比較して太陽電池用裏面封止材との密着性が劣るという問題点があった。
さらには、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いることで、脱酢酸反応による影響も顕著である。
このように、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の種類に制限されることがなく、脱酢酸反応による影響もなく、さらには充填剤との密着性に優れた太陽電池用裏面封止用シートが求められているが、未だに提案されていないのが現状である。
特開2007−129204号公報
特開平10−190023号公報
特開2006−175764号公報
さらには、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いることで、脱酢酸反応による影響も顕著である。
このように、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の種類に制限されることがなく、脱酢酸反応による影響もなく、さらには充填剤との密着性に優れた太陽電池用裏面封止用シートが求められているが、未だに提案されていないのが現状である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、太陽電池モジュールの裏面側の充填材であるエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性に優れ、耐熱性、耐水性にも優れ、さらには、水蒸気に対するガスバリア性を付与することにより、ポリブチレンテレフタレートの耐加水分解性にも優れた太陽電池用裏面封止材及びそれを用いた太陽電池を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するために、以下の太陽電池用裏面封止材及びそれを用いた太陽電池を提供した。
[1] シート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材と、この基材上に形成された接着層とを備えてなる太陽電池用裏面封止材であって、
前記接着層はポリブチレンテレフタレートを含有してなることを特徴とする太陽電池用裏面封止材。
[2] 前記基材と前記接着層との間にポリエステル系樹脂を含む樹脂層を設けてなることを特徴とする上記[1]記載の太陽電池用裏面封止材。
[3] 前記樹脂層上に蒸着薄膜層を積層してなることを特徴とする上記[2]記載の太陽電池用裏面封止材。
[1] シート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材と、この基材上に形成された接着層とを備えてなる太陽電池用裏面封止材であって、
前記接着層はポリブチレンテレフタレートを含有してなることを特徴とする太陽電池用裏面封止材。
[2] 前記基材と前記接着層との間にポリエステル系樹脂を含む樹脂層を設けてなることを特徴とする上記[1]記載の太陽電池用裏面封止材。
[3] 前記樹脂層上に蒸着薄膜層を積層してなることを特徴とする上記[2]記載の太陽電池用裏面封止材。
[4] 前記蒸着薄膜層は、金属薄膜、金属酸化物薄膜及び無機酸化物薄膜のうちいずれか1種の単層膜または積層膜であることを特徴とする上記[3]記載の太陽電池用裏面封止材。
[5] 前記樹脂層と前記蒸着薄膜層との間に、前記樹脂層と前記蒸着薄膜層との間の接着性を向上させるためのアンカーコート層を設け、前記蒸着薄膜層と前記接着層との間にガスバリア層を設け、このガスバリア層は、水溶性高分子と、金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分解物、金属アルコキシド及びその加水分解物、ケイ素アルコキシド、ケイ素アルコキシドの加水分解物、ケイ素アルコキシド及びその加水分解物の群から選択される1種または2種以上とを含有してなることを特徴とする上記[3]または[4]記載の太陽電池用裏面封止材。
[5] 前記樹脂層と前記蒸着薄膜層との間に、前記樹脂層と前記蒸着薄膜層との間の接着性を向上させるためのアンカーコート層を設け、前記蒸着薄膜層と前記接着層との間にガスバリア層を設け、このガスバリア層は、水溶性高分子と、金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分解物、金属アルコキシド及びその加水分解物、ケイ素アルコキシド、ケイ素アルコキシドの加水分解物、ケイ素アルコキシド及びその加水分解物の群から選択される1種または2種以上とを含有してなることを特徴とする上記[3]または[4]記載の太陽電池用裏面封止材。
[6] ガラス板と、このガラス板に対向して配置された上記[1]ないし[5]のいずれか1項記載の太陽電池用裏面封止材と、前記ガラス板と前記太陽電池用裏面封止材との間に配置された太陽電池モジュールと、前記ガラス板及び前記太陽電池用裏面封止材と前記太陽電池モジュールとの間に充填された充填材とを備えてなることを特徴とする太陽電池。
本発明の太陽電池用裏面封止材によれば、耐候性樹脂からなる基材と、この基材上に形成された接着層とを備え、接着層がポリブチレンテレフタレートを含有したので、耐熱性及び耐水性はもちろんのこと、裏面側の充填材であるエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性を向上させることができる。
また、蒸着薄膜層と接着層との間にガスバリア層を設けることとすれば、水蒸気に対するガスバリア性が付与されることで、ポリブチレンテレフタレートの耐加水分解性を向上させることができる。
また、蒸着薄膜層と接着層との間にガスバリア層を設けることとすれば、水蒸気に対するガスバリア性が付与されることで、ポリブチレンテレフタレートの耐加水分解性を向上させることができる。
本発明の太陽電池用裏面封止材及びそれを用いた太陽電池を実施するための最良の形態について、図面に基づき説明する。
なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
以下の説明で用いる図面は、特徴を分かり易くするために、各構成要素の寸法比率を実際の寸法比率と異ならせている。
なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
以下の説明で用いる図面は、特徴を分かり易くするために、各構成要素の寸法比率を実際の寸法比率と異ならせている。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材1は、シート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材2と、この基材2上に形成された接着層3とから概略構成されており、接着層3はポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有している。
図1は、本発明の第1の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材1は、シート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材2と、この基材2上に形成された接着層3とから概略構成されており、接着層3はポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有している。
基材2は、厚みが10〜400μm、好ましくは12〜200μmのシート状またはフィルム状の耐候性樹脂により構成されている。
耐候性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンジメタノールーテレフタレート(PCT)の群から選択される1種が好適に用いられ、例えば、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂が挙げられる。
また、これらの樹脂に限定されず、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂等も、耐熱性、強度、電気絶縁性等を考慮して適宜選択することが可能である。
耐候性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンジメタノールーテレフタレート(PCT)の群から選択される1種が好適に用いられ、例えば、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂が挙げられる。
また、これらの樹脂に限定されず、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂等も、耐熱性、強度、電気絶縁性等を考慮して適宜選択することが可能である。
これらの中でも、特にポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましく、さらに、数平均分子量が18000〜40000の範囲で、環状オリゴマーの濃度が1.5質量%以下、固有粘度が0.5dl/g以上の耐加水分解性を有するポリエステル樹脂が好ましい。
このようなポリエステル樹脂を合成する場合、例えば、分子末端がカルボン酸基の場合、熱、水、さらには酸触媒としての作用が働き、加水分解に最も影響を受けるため、この末端カルボン酸量を上昇させることなく数平均分子量を増加させることが可能な固相重合法を用いる。
このようなポリエステル樹脂では、分子末端のカルボン酸基をカルボジイミド系化合物、エポキシ系化合物、オキサゾリン系化合物により封止してもよい。
このようなポリエステル樹脂では、分子末端のカルボン酸基をカルボジイミド系化合物、エポキシ系化合物、オキサゾリン系化合物により封止してもよい。
接着層3は、その厚みが太陽電池用裏面封止材として適正な腰の強さ、加工性、軽量性を考慮して、10μm〜1000μmの範囲、好ましくは50μm〜250μmの範囲とされている。
接着層3としては、太陽電池モジュールの充填材であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性を向上させるために、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有していることが重要である。ここで、ポリブチレンテレフタレート(PBT)とは、テレフタル酸またはそのエステル形成誘導体と、1,4プタンジオールまたはそのエステル形成誘導体とを主成分とし、通常の重縮合重合法などによって得られる重合体である。このポリブチレンテレフタレート(PBT)は、特性を損なわない範囲で他の共重合成分を含んでいてもよい。
接着層3としては、太陽電池モジュールの充填材であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性を向上させるために、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有していることが重要である。ここで、ポリブチレンテレフタレート(PBT)とは、テレフタル酸またはそのエステル形成誘導体と、1,4プタンジオールまたはそのエステル形成誘導体とを主成分とし、通常の重縮合重合法などによって得られる重合体である。このポリブチレンテレフタレート(PBT)は、特性を損なわない範囲で他の共重合成分を含んでいてもよい。
この接着層3は、接着性を阻害しない範囲で、充填剤、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、難燃剤などの添加剤、あるいはポリカーボネート樹脂、ナイロン樹脂、PPS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ABS樹脂等のポリマーを添加してもよい。
本実施形態の裏面封止材1によれば、シート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材2と、この基材2上に形成されポリブチレンテレフタレートを含有してなる接着層3とを備えているので、耐熱性及び耐水性はもちろんのこと、太陽電池モジュールの裏面側の充填材であるエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性を向上させることができる。
また、接着層3にポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有したので、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の種類に制限されることなく、接着性を向上させることができ、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の脱酢酸反応による影響もない。
また、接着層3にポリブチレンテレフタレート(PBT)を含有したので、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の種類に制限されることなく、接着性を向上させることができ、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の脱酢酸反応による影響もない。
図2は、本実施形態の裏面封止材1を用いた太陽電池を示す断面図であり、この太陽電池11は、ガラス板12と、このガラス板12に対向して配置された裏面封止材1と、ガラス板12と裏面封止材1との間に配置され配線等を有する光起電力素子としての太陽電池モジュール13と、ガラス板12及び裏面封止材1と太陽電池モジュール13との間に充填されエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等からなる充填材14とにより概略構成されている。
この太陽電池11によれば、本実施形態の裏面封止材1を用いたので、耐熱性及び耐水性はもちろんのこと、充填材14のエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)等との接着性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材21は、基材2と接着層3との間にポリエステル系樹脂を含む樹脂層22を設けた点が第1の実施形態の裏面封止材1と異なる。
図3は、本発明の第2の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材21は、基材2と接着層3との間にポリエステル系樹脂を含む樹脂層22を設けた点が第1の実施形態の裏面封止材1と異なる。
樹脂層22は、耐水性、防水性、耐電圧性等を付与するために設けられたもので、厚みが6〜50μm、好ましくは10〜30μmであり、バリア性を確保するためにポリエステル系樹脂を含むことが重要である。
ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンジメタノール−テレフタレート(PCT)の群から選択される1種が好適に用いられる。
ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンジメタノール−テレフタレート(PCT)の群から選択される1種が好適に用いられる。
このポリエステル系樹脂としては、製造コストの点から考えるとポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。
このポリエステル系樹脂の耐侯性を向上させるためには、例えば、分子末端がカルボン酸基の場合、熱、水、さらには酸触媒としての作用が働き、加水分解に最も影響を受けるため、この末端カルボン酸量を上昇させることなく数平均分子量を増加させることが可能な固相重合法を用いる。
このようなポリエステル系樹脂では、分子末端のカルボン酸基をカルボジイミド系化合物、エポキシ系化合物、オキサゾリン系化合物により封止してもよい。
このポリエステル系樹脂の耐侯性を向上させるためには、例えば、分子末端がカルボン酸基の場合、熱、水、さらには酸触媒としての作用が働き、加水分解に最も影響を受けるため、この末端カルボン酸量を上昇させることなく数平均分子量を増加させることが可能な固相重合法を用いる。
このようなポリエステル系樹脂では、分子末端のカルボン酸基をカルボジイミド系化合物、エポキシ系化合物、オキサゾリン系化合物により封止してもよい。
本実施形態の裏面封止材21においても、第1の実施形態の裏面封止材1と同様の効果を奏することができる。
しかも、基材2と接着層3との間にポリエステル系樹脂を含む樹脂層22を設けたので、耐水性、防水性、耐電圧性等をさらに向上させることができる。
しかも、基材2と接着層3との間にポリエステル系樹脂を含む樹脂層22を設けたので、耐水性、防水性、耐電圧性等をさらに向上させることができる。
本実施形態の裏面封止材21を用いることにより、第1の実施形態と同様に本実施形態の太陽電池を得ることができる。
この太陽電池を製造する際の熱により樹脂層22に収縮の影響が懸念される場合には、樹脂層22に予めアニール処理を施すことにより、樹脂層22の熱収縮率を1%以下、好ましくは0.5%以下にすることができる。
この太陽電池を製造する際の熱により樹脂層22に収縮の影響が懸念される場合には、樹脂層22に予めアニール処理を施すことにより、樹脂層22の熱収縮率を1%以下、好ましくは0.5%以下にすることができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材31は、樹脂層22の接着層3側の面に蒸着薄膜層32を積層した点が第2の実施形態の裏面封止材21と異なる。
図4は、本発明の第3の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材31は、樹脂層22の接着層3側の面に蒸着薄膜層32を積層した点が第2の実施形態の裏面封止材21と異なる。
この蒸着薄膜層32は、第2の実施形態の裏面封止材21の樹脂層22のガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性を改善するためのもので、樹脂層22の接着層3側の面に蒸着薄膜層32を積層することにより、水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性が改善され、太陽電池としての電気出力特性を維持し向上させることが可能である。
この蒸着薄膜層32は、透明で、かつ、酸素ガス、水蒸気等のガスバリア性を有するものであればよく、金属薄膜、金属酸化物薄膜及び無機酸化物薄膜のうちいずれか1種の単層膜または積層膜により概略構成されている。
金属薄膜としては、アルミニウム蒸着膜が好適である。
金属酸化物薄膜としては、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化マグネシウム、酸化インジウム、あるいはこれらの複合酸化物等からなる蒸着膜が好適である。
無機酸化物薄膜としては、酸化ケイ素等からなる蒸着膜が好適である。
これら中でも、特に、酸化アルミニウム薄膜、酸化ケイ素薄膜が好ましい。
金属薄膜としては、アルミニウム蒸着膜が好適である。
金属酸化物薄膜としては、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化マグネシウム、酸化インジウム、あるいはこれらの複合酸化物等からなる蒸着膜が好適である。
無機酸化物薄膜としては、酸化ケイ素等からなる蒸着膜が好適である。
これら中でも、特に、酸化アルミニウム薄膜、酸化ケイ素薄膜が好ましい。
この蒸着薄膜層32の膜厚は、用いられる薄膜の材料組成及び構成により異なり、その値は適宜選択されるが、通常、5nm〜300nmの範囲内が好ましく、より好ましくは10nm〜150nmの範囲内である。
ここで、膜厚が5nmより薄いと、均一な膜が得られず、かつ、バリア機能を発現させるための十分な膜厚にならない。一方、膜厚が300nmより厚いと、薄膜の柔軟性に欠けることとなり、その結果、外的応力により亀裂が生じる虞がある。
ここで、膜厚が5nmより薄いと、均一な膜が得られず、かつ、バリア機能を発現させるための十分な膜厚にならない。一方、膜厚が300nmより厚いと、薄膜の柔軟性に欠けることとなり、その結果、外的応力により亀裂が生じる虞がある。
この蒸着薄膜層32を形成する方法としては、通常の真空蒸着法により形成することができるが、その他の薄膜形成方法であるスパッタリング法、イオンプレーティング法、化学的気相成長法(CVD)、プラズマ化学的気相成長法(プラズマCVD)などを用いることも可能である。
本実施形態の裏面封止材31においても、第2の実施形態の裏面封止材21と同様の効果を奏することができる。
しかも、樹脂層22の接着層3側の面に蒸着薄膜層32を積層したので、樹脂層22のガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性を改善することができる。
しかも、樹脂層22の接着層3側の面に蒸着薄膜層32を積層したので、樹脂層22のガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性を改善することができる。
本実施形態の裏面封止材31を用いることにより、第1の実施形態と同様に本実施形態の太陽電池を得ることができる。
しかも、樹脂層22の接着層3側の面に蒸着薄膜層32を積層したので、樹脂層22のガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性を改善することができ、太陽電池としての電気出力特性を維持し向上させることができる。
しかも、樹脂層22の接着層3側の面に蒸着薄膜層32を積層したので、樹脂層22のガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性を改善することができ、太陽電池としての電気出力特性を維持し向上させることができる。
[第4の実施形態]
図5は、本発明の第4の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材41は、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間に、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性を向上させるためのアンカーコート層42を設け、蒸着薄膜層32と接着層3との間にガスバリア層43を設け、このガスバリア層43が、水溶性高分子と、金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分解物、金属アルコキシド及びその加水分解物、ケイ素アルコキシド、ケイ素アルコキシドの加水分解物、ケイ素アルコキシド及びその加水分解物の群から選択される1種または2種以上とを含有した点が第3の実施形態の裏面封止材31と異なる。
図5は、本発明の第4の実施形態の太陽電池用裏面封止材(以下、単に裏面封止シートとも称する)を示す断面図であり、この裏面封止材41は、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間に、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性を向上させるためのアンカーコート層42を設け、蒸着薄膜層32と接着層3との間にガスバリア層43を設け、このガスバリア層43が、水溶性高分子と、金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分解物、金属アルコキシド及びその加水分解物、ケイ素アルコキシド、ケイ素アルコキシドの加水分解物、ケイ素アルコキシド及びその加水分解物の群から選択される1種または2種以上とを含有した点が第3の実施形態の裏面封止材31と異なる。
アンカーコート層42は、樹脂層22の蒸着薄膜層32に対する接着性を向上させるために、この樹脂層22の蒸着薄膜層32側の表面に形成した膜である。
このアンカーコート層42は、樹脂層22の蒸着薄膜層32側の表面に、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガスもしくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、酸化剤等を用いた酸化処理等を施すことにより形成することができ、また、樹脂層22の表面にプライマーコート剤、アンダーコート剤、接着剤、アンカーコート剤等を塗布して膜を形成した後、表面処理を行うことにより、形成することもできる。
このアンカーコート層42は、樹脂層22の蒸着薄膜層32側の表面に、例えば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガスもしくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、酸化剤等を用いた酸化処理等を施すことにより形成することができ、また、樹脂層22の表面にプライマーコート剤、アンダーコート剤、接着剤、アンカーコート剤等を塗布して膜を形成した後、表面処理を行うことにより、形成することもできる。
このアンカーコート剤としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、あるいはポリオレフィン系樹脂の共重合体ないしは変性樹脂、セルロース系樹脂をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。
また、このアンカーコート剤を用いてアンカーコート層42を形成する方法としては、例えば、溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型等のアンカーコート剤を使用し、ロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法等のコート法を用いて塗布し、その後硬化することで、形成することができる。
ガスバリア層43は、樹脂層22及びアンカーコート層42のガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性をさらに改善するためのものであり、ガスバリア層43を蒸着薄膜層32と接着層3との間に設けることにより、水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性がさらに改善され、太陽電池としての電気出力特性をさらに維持しかつ向上させることが可能である。
このガスバリア層43に含まれる水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。
特に、ポリビニルアルコール(PVA)は、ガスバリア性が最も優れているので好ましい。このポリビニルアルコール(PVA)としては、ポリ酢酸ビニルを鹸化して得られる酢酸基が数十%残存している部分鹸化PVAから、酢酸基が数%以下しか残存していない完全鹸化PVAまでを含み、特に限定されない。
特に、ポリビニルアルコール(PVA)は、ガスバリア性が最も優れているので好ましい。このポリビニルアルコール(PVA)としては、ポリ酢酸ビニルを鹸化して得られる酢酸基が数十%残存している部分鹸化PVAから、酢酸基が数%以下しか残存していない完全鹸化PVAまでを含み、特に限定されない。
上述したアルコキシドやアルコキシドの加水分解物、すなわち、金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分解物、金属アルコキシド及びその加水分解物、ケイ素アルコキシド、ケイ素アルコキシドの加水分解物、ケイ素アルコキシド及びその加水分解物としては、トリイソプロポキシアルミニウム等のアルミニウムアルコキシド、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン等のケイ素アルコキシド等、様々な種類のものが挙げられるが、中でも反応制御がし易く、安価なテトラエトキシシランが最も好ましい。
このガスバリア層43を形成する方法としては、上記の水溶性高分子と、アルコキシドやその加水分解物とを含む塗料を、グラビアコート法、ロールコート法、スプレー法などの従来公知の塗布方法を用いて塗布して塗膜を形成し、この塗膜を乾燥・硬化させる方法が挙げられる。
このガスバリア層43の厚みは0.01μm以上あればよいが、厚みが50μmを超えると、膜にクラックが生じ易くなるので、0.01μm〜50μmの範囲が好ましい。
このガスバリア層43の厚みは0.01μm以上あればよいが、厚みが50μmを超えると、膜にクラックが生じ易くなるので、0.01μm〜50μmの範囲が好ましい。
本実施形態の裏面封止材41においても、第3の実施形態の裏面封止材31と同様の効果を奏することができる。
しかも、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間に、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性を向上させるためのアンカーコート層42を設け、蒸着薄膜層32と接着層3との間に、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性を向上させるガスバリア層43を設けたので、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性を向上させるとともに、ガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性をさらに改善することができる。
しかも、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間に、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性を向上させるためのアンカーコート層42を設け、蒸着薄膜層32と接着層3との間に、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性を向上させるガスバリア層43を設けたので、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性を向上させるとともに、ガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性をさらに改善することができる。
本実施形態の裏面封止材41を用いることにより、第1の実施形態と同様に本実施形態の太陽電池を得ることができる。
しかも、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間にアンカーコート層42を設け、蒸着薄膜層32と接着層3との間にガスバリア層43を設けたので、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性、及びガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性をさらに改善することができる。
しかも、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間にアンカーコート層42を設け、蒸着薄膜層32と接着層3との間にガスバリア層43を設けたので、樹脂層22と蒸着薄膜層32との間の接着性、及びガスバリア性、特に水蒸気や酸素ガス等に対するバリア性をさらに改善することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
「実施例1」
基材として、厚み50μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 50μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、接着剤(商品名・型番:AD76P1、東洋モートン社製)をグラビア加工にて4g/m2ドライラミネート法にて塗布し、この上に厚み75μmのPETフィルム(商品名・型番:PET S10 75μm、東レ社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPETフィルム上に、押し出し成形により厚み100μmのPBT層を形成し、実施例1の裏面封止材を得た。
「実施例1」
基材として、厚み50μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 50μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、接着剤(商品名・型番:AD76P1、東洋モートン社製)をグラビア加工にて4g/m2ドライラミネート法にて塗布し、この上に厚み75μmのPETフィルム(商品名・型番:PET S10 75μm、東レ社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPETフィルム上に、押し出し成形により厚み100μmのPBT層を形成し、実施例1の裏面封止材を得た。
次いで、この裏面封止材を、EVA(商品名・型番:ファストキュアタイプEVA RC02B、三井ファブロ社製)を用いて、強化ガラス上にラミネート加工を行い、実施例1の促進試験用の試料を作製した。ラミネート加工は、150℃にて3分間、真空引きした後、圧力1気圧にて10分間圧着を行った。
次いで、この試料について、作製直後(初期)から、85℃−85%RH環境下にて、2500時間の促進試験を行い、この試料における裏面封止材とEVAとの間の接着強度を、測定幅を15mmとして測定した。
また、促進試験後の試料について、水蒸気バリア性を測定した。
測定は、日本工業規格JIS K 7129 B法「水蒸気透過度試験方法(機器測定法)」に基づき行った。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
測定は、日本工業規格JIS K 7129 B法「水蒸気透過度試験方法(機器測定法)」に基づき行った。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
「実施例2」
基材として、厚み125μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 125μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、厚み12μmのPET蒸着膜(商品名・型番:テックバリアL 12μm、三菱樹脂社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPET蒸着膜上に、押し出し成形により厚み100μmのPBT層を形成し、実施例2の裏面封止材を得た。
基材として、厚み125μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 125μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、厚み12μmのPET蒸着膜(商品名・型番:テックバリアL 12μm、三菱樹脂社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPET蒸着膜上に、押し出し成形により厚み100μmのPBT層を形成し、実施例2の裏面封止材を得た。
次いで、この裏面封止材を、実施例1に準じて強化ガラス上にラミネート加工を行い、実施例2の促進試験用の試料を作製した。
次いで、この試料について、実施例1に準じて促進試験を行い、さらに水蒸気バリア性を測定した。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
次いで、この試料について、実施例1に準じて促進試験を行い、さらに水蒸気バリア性を測定した。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
「比較例1」
基材として、厚み50μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 50μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、接着剤(商品名・型番:AD76P1、東洋モートン社製)をグラビア加工にて4g/m2ドライラミネート法にて塗布し、この上に厚み75μmのPETフィルム(商品名・型番:PET S10 75μm、東レ社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPETフィルム上に、EVA(三井化学社製)を用いた押し出し成形により厚み100μmのEVA層を形成し、比較例1の裏面封止材を得た。
基材として、厚み50μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 50μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、接着剤(商品名・型番:AD76P1、東洋モートン社製)をグラビア加工にて4g/m2ドライラミネート法にて塗布し、この上に厚み75μmのPETフィルム(商品名・型番:PET S10 75μm、東レ社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPETフィルム上に、EVA(三井化学社製)を用いた押し出し成形により厚み100μmのEVA層を形成し、比較例1の裏面封止材を得た。
次いで、この裏面封止材を、実施例1に準じて強化ガラス上にラミネート加工を行い、比較例1の促進試験用の試料を作製した。
次いで、この試料について、実施例1に準じて促進試験を行い、さらに水蒸気バリア性を測定した。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
次いで、この試料について、実施例1に準じて促進試験を行い、さらに水蒸気バリア性を測定した。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
「比較例2」
基材として、厚み50μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 50μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、接着剤(商品名・型番:AD76P1、東洋モートン社製)をグラビア加工にて4g/m2ドライラミネート法にて塗布し、この上に厚み188μmのPETフィルム(商品名・型番:PET S10 188μm、東レ社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPETフィルム上に、厚み30μmのポリフッ化ビニリデン(PVF)フィルム(デュポン社製)を貼り合わせ、比較例2の裏面封止材を得た。
基材として、厚み50μmのPETフィルム(商品名・型番:PET X10S 50μm、東レ社製)を用い、このPETフィルム上に、接着剤(商品名・型番:AD76P1、東洋モートン社製)をグラビア加工にて4g/m2ドライラミネート法にて塗布し、この上に厚み188μmのPETフィルム(商品名・型番:PET S10 188μm、東レ社製)を重ね合わせ、一体化した。
次いで、このPETフィルム上に、厚み30μmのポリフッ化ビニリデン(PVF)フィルム(デュポン社製)を貼り合わせ、比較例2の裏面封止材を得た。
次いで、この裏面封止材を、実施例1に準じて強化ガラス上にラミネート加工を行い、比較例2の促進試験用の試料を作製した。
次いで、この試料について、実施例1に準じて促進試験を行い、さらに水蒸気バリア性を測定した。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
次いで、この試料について、実施例1に準じて促進試験を行い、さらに水蒸気バリア性を測定した。
測定結果及び評価結果を表1に示す。
表1によれば、実施例1、2の試料は、促進試験後のEVAとの接着強度も高く、水蒸気バリア性も良好であった。特に、実施例2の試料は、水蒸気バリア性に優れたものであった。
比較例1の試料は、促進試験後、EVAの材料が破壊してしまっていた。
比較例2の試料は、促進試験後のEVAとの接着強度も高く、水蒸気バリア性も良好であったが、製造コストが高く、実用に供し得ないものであった。
比較例1の試料は、促進試験後、EVAの材料が破壊してしまっていた。
比較例2の試料は、促進試験後のEVAとの接着強度も高く、水蒸気バリア性も良好であったが、製造コストが高く、実用に供し得ないものであった。
1…裏面封止材、2…基材、3…接着層、11…太陽電池、12…ガラス板、13…太陽電池モジュール、14…充填材、21…裏面封止材、22…樹脂層、31…裏面封止材、32…蒸着薄膜層、41…裏面封止材、42…アンカーコート層、43…ガスバリア層。
Claims (6)
- シート状またはフィルム状の耐候性樹脂からなる基材と、この基材上に形成された接着層とを備えてなる太陽電池用裏面封止材であって、
前記接着層はポリブチレンテレフタレートを含有してなることを特徴とする太陽電池用裏面封止材。 - 前記基材と前記接着層との間にポリエステル系樹脂を含む樹脂層を設けてなることを特徴とする請求項1記載の太陽電池用裏面封止材。
- 前記樹脂層上に蒸着薄膜層を積層してなることを特徴とする請求項2記載の太陽電池用裏面封止材。
- 前記蒸着薄膜層は、金属薄膜、金属酸化物薄膜及び無機酸化物薄膜のうちいずれか1種の単層膜または積層膜であることを特徴とする請求項3記載の太陽電池用裏面封止材。
- 前記樹脂層と前記蒸着薄膜層との間に、前記樹脂層と前記蒸着薄膜層との間の接着性を向上させるためのアンカーコート層を設け、前記蒸着薄膜層と前記接着層との間にガスバリア層を設け、
このガスバリア層は、水溶性高分子と、金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分解物、金属アルコキシド及びその加水分解物、ケイ素アルコキシド、ケイ素アルコキシドの加水分解物、ケイ素アルコキシド及びその加水分解物の群から選択される1種または2種以上とを含有してなることを特徴とする請求項3または4記載の太陽電池用裏面封止材。 - ガラス板と、このガラス板に対向して配置された請求項1ないし5のいずれか1項記載の太陽電池用裏面封止材と、前記ガラス板と前記太陽電池用裏面封止材との間に配置された太陽電池モジュールと、前記ガラス板及び前記太陽電池用裏面封止材と前記太陽電池モジュールとの間に充填された充填材とを備えてなることを特徴とする太陽電池。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012004962A1 (ja) | 2010-07-07 | 2012-01-12 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 太陽電池裏面保護シート用易接着剤、及び太陽電池裏面保護シート、ならびに太陽電池モジュール |
JP2014072323A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Mitsui Chemicals Inc | 太陽電池モジュール |
KR20140123947A (ko) | 2012-01-10 | 2014-10-23 | 토요잉크Sc홀딩스주식회사 | 태양 전지 보호 시트용 용이 접착제, 태양 전지 보호 시트 및 태양 전지 모듈 |
US9293610B2 (en) | 2010-07-07 | 2016-03-22 | Toyo Ink Sc Holdings Co., Ltd. | Easy-adhesive for solar cell rear surface protection sheet, solar cell rear surface protection sheet, and solar cell module |
WO2023054673A1 (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池モジュール用バリア性積層体および太陽電池モジュール |
-
2008
- 2008-11-04 JP JP2008283555A patent/JP2010114154A/ja active Pending
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