JP2010113104A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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高志 北川
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勝浩 永山
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Abstract


【課題】 適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができる画像形成装置および画像形成方法を提供する。
【解決手段】 算出部12aが、予め定める時間帯において、画像形成部1によって形成された画像の平均印字率を算出すると、判断部12bが、算出部12aによって算出された平均印字率に基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する。プロセスコントロール管理部12cは、判断部12bによる判断結果に基づいて、画像形成部1のプロセスコントロールの実施を管理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロセスコントロールを行う画像形成装置および画像形成方法に関する。
複写機等の画像形成装置には、感光体ドラムなどの像担持体と、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、像担持体を露光して潜像を形成するための露光手段と、潜像を現像するための現像手段等を備えている。これら部材や現像手段に含まれる現像剤は、温度や湿度等の環境変化による特性変化や経時による特性変化が生じる。この特性変化に伴って、像担持体を帯電、露光および現像して得られる画像の形成状態が変化する。画像の形成状態の変化を抑制するために、所定のタイミングで画像形成条件を変更する、いわゆるプロセスコントロールと呼ばれる技術が知られている。
プロセスコントロールは、通常、テストパターンの画像形成を実際に行い、形成された画像の濃度を測定し、測定値と理想値との差異をなくすように画像形成条件を変更することによって行う。また、プロセスコントロールを行っている間は、テストパターンの形成および条件変更のために画像形成装置を利用することができないユーザーに不便を強いることがある。
プロセスコントロールを行うタイミングが遅すぎると、画像形成の状態が不安定になり、プロセスコントロールを行うタイミングが早すぎると、テストパターン形成のためにトナーを無駄に消費したり、画像形成が中断、停止するためにジョブ効率を低下させたりすることになる。従って、プロセスコントロールは、適切なタイミングで実施することが重要である。
最近は、画像形成装置のカラー化が進み、色ごとの複数の画像形成手段を有している。印刷画像の画質(印刷品質)に対する要求が高いことより、電源立ち上げ時や所定印刷枚数毎にプロセスコントロールを行っているが、コストの点からみれば、プロセスコントロールは少なからずトナーを消費するため、極力その実施回数を抑えることが望ましい。
特許文献1では、モノクロ印刷ジョブ枚数とカラー印刷ジョブ枚数の比率に基づいてプロセスコントロールを実行するタイミングを決定することによって、プロセスコントロールを行うタイミングの適正化を図っている。
特許文献2では、出力画像が、テキストデータかイメージデータかを判断し、テキストデータである場合よりも、イメージデータである場合の方がプロセスコントロールの実行頻度を高くしている。
特開2003−91224号公報 特開2005−352379号公報
特許文献1が開示する技術は、所定枚数間隔におけるモノクロ印刷とカラー印刷の比率を求めて、カラー印刷が少ない場合にはカラー印刷のプロセスコントロールを行わないようにするものである。従い、所定印刷枚数毎にプロセスコントロールを行っている。
また、特許文献2が開示する技術は、テキストデータとイメージデータとで、プロセスコントロールを実行する条件を異ならせるものである。しかし、これも同じように所定印刷枚数毎にプロセスコントロールの判断を行っている。
しかしながら、印刷枚数によるプロセスコントロールの実行判断では実質的な現像剤の劣化を反映できないことがある。具体的には、同じ現像電位が確保された現像条件であっても、前回までの出力対象画像データの状況により、現像特性、印刷特性が大きく異なり、プロセスコントロールの間で印字率が低い画像データの出力が繰り返されると、ベタ部のがさつきによる画像濃度の低下が発生することがある。この原因としては、印字率が低いために、トナーの入れ替わりが少なく、現像剤のストレスが増加して流動性が悪化するからである。逆に印字率が高い画像データの出力が連続した場合には、トナー入れ替わりが多いことで、帯電量が低くなり、その結果トナー付着量が多くなり、画像濃度のばらつきが発生することがある。
上記のとおり、プロセスコントロールを実施するタイミングは、トナーの消費、ジョブ効率および印刷品質に関係するものであるから、その実施タイミングをさらに適正化することが望まれている。
本発明の目的は、適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができる画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
本発明は、像担持体と、前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、前記像担持体を露光して潜像を形成する露光手段と、前記潜像にトナーを付着させて前記潜像を現像する現像手段とからなる画像形成手段のプロセスコントロールを行う画像形成装置であって、
予め定める時間帯において、前記画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された平均印字率に基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果に基づいて、前記画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理するプロセスコントロール管理手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、前記画像形成手段によって形成される画像がカラー画像かモノクロ画像かを判定する判定手段を有し、
前記算出手段は、
予め定める時間帯において、前記画像形成手段によって形成されたカラー画像の平均印字率、および前記画像形成手段によって形成されたモノクロ画像の平均印字率をそれぞれ算出し、
前記判断手段は、
前記算出手段によって算出されたカラー画像の平均印字率に基づき、カラー画像を形成するカラー画像形成手段のプロセスコントロールの実施の要否を判断し、
前記算出手段によって算出されたモノクロ画像の平均印字率に基づき、モノクロ画像を形成するモノクロ画像形成手段のプロセスコントロールの実施の要否を判断し、
前記プロセスコントロール管理手段は、
前記判断手段による判断結果に基づいて、カラー画像形成手段のプロセスコントロールおよびモノクロ画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理することを特徴とする。
また本発明は、前記算出手段によって算出された平均印字率の時間帯別ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段を有し、
前記判断手段は、
前記時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断することを特徴とする。
また本発明は、画像形成装置は、コピーモード、プリンタモードおよびファクシミリモードで動作可能であり、
前記算出手段は、それぞれのモードごとに、前記画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出し、
前記ヒストグラム作成手段は、それぞれのモードごとに、前記算出手段によって算出された平均印字率の時間帯別ヒストグラムを作成することを特徴とする。
また本発明は、前記判断手段は、
前稼働日の平均印字率の時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断することを特徴とする。
また本発明は、前記判断手段は、
前稼働週の平均印字率の時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施要否を判断することを特徴とする。
また本発明は、前記プロセスコントロール管理手段は、プロセスコントロールの実施時刻と印刷ジョブ信号の発生時刻とが重なった場合には、プロセスコントロールの実施を優先することを特徴とする。
また本発明は、前記プロセスコントロール管理手段は、プロセスコントロールの実施時刻と印刷ジョブ信号の発生時刻とが重なった場合には、プロセスコントロールの実施を優先することをユーザーに報知することを特徴とする。
また本発明は、像担持体と、前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、前記像担持体を露光して潜像を形成する露光手段と、前記潜像にトナーを付着させて前記潜像を現像する現像手段とからなる画像形成手段のプロセスコントロールを行う画像形成方法であって、
予め定める時間帯において、前記画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された平均印字率に基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する判断工程と、
前記判断工程での判断結果に基づいて、前記画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理するプロセスコントロール管理工程と、を有することを特徴とする画像形成方法である。
本発明によれば、算出手段が、予め定める時間帯において、画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出すると、判断手段が、算出手段によって算出された平均印字率に基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する。プロセスコントロール管理手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理する。
予め定める時間帯において、形成された画像の平均印字率、つまり時間帯ごとの画像形成手段の使用実績に基づき、プロセスコンコントロールの実施の要否を判断することができるので、適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができ、最適な印刷品質を常時確保することができる。
また本発明によれば、判定手段が、画像形成手段によって形成される画像がカラー画像かモノクロ画像かを判定する。算出手段は、予め定める時間帯において、画像形成手段によって形成されたカラー画像の平均印字率、および画像形成手段によって形成されたモノクロ画像の平均印字率を算出し、判断手段は、算出手段によって算出されたカラー画像の平均印字率に基づき、カラー画像を形成するカラー画像形成手段のプロセスコントロールの実施の要否を判断し、算出手段によって算出されたモノクロ画像の平均印字率に基づき、モノクロ画像を形成するモノクロ画像形成手段のプロセスコントロールの実施の要否を判断する。プロセスコントロール管理手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、カラー画像形成手段のプロセスコントロールおよびモノクロ画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理する。
カラー画像の画像形成手段およびモノクロ画像の画像形成手段それぞれの使用実績に合わせてプロセスコントロールを行うタイミングを調整するため、カラー画像とモノクロ画像に最適な印刷品質を常時確保することができるとともに、ユーザーの無用な待ち時間を減らすことができる。
また本発明によれば、ヒストグラム作成手段が、算出手段によって算出された平均印字率の時間帯別ヒストグラムを作成し、判断手段は、時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施要否を判断する。
時間帯別ヒストグラムを用いてプロセスコントロールの実施要否を判断するので、より適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができ、最適な印刷品質を常時確保することができる。
また本発明によれば、コピーモード、プリンタモードおよびファクシミリモードで動作が可能であり、算出手段は、それぞれのモードごとに、前記画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出し、ヒストグラム作成手段は、それぞれのモードごとに、前記算出手段によって算出された平均印字率の時間帯別ヒストグラムを作成する。
モードごとの印刷品質に対する要望に応じて、プロセスコントロールの実施の要否の判断を行うので、より適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができ、最適な印刷品質を常時確保することができる。
また本発明によれば、判断手段は、前稼働日の時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する。
画像形成装置の最近の使用実績に応じたタイミングで適切にプロセスコントロールを行うことで、最適な印刷品質を常時確保することができる。
また本発明によれば、判断手段は、前稼働週の時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する。
画像形成装置の最近の使用実績に応じたタイミングで適切にプロセスコントロールを行うことで、最適な印刷品質を常時確保することができる。
また本発明によれば、プロセスコントロール管理手段は、プロセスコントロールの実施時刻と印刷ジョブ信号の発生時刻とが重なった場合には、プロセスコントロールの実施を優先する。
プロセスコントロールの実施を優先するため、最適な印刷品質を確保することができる。
また本発明によれば、プロセスコントロール管理手段は、プロセスコントロールの実施時刻と印刷ジョブ信号の発生時刻とが重なった場合には、プロセスコントロールの実施を優先することをユーザーに報知する。
このように報知することでユーザーに待ち時間の理由を提示することができる。
また本発明によれば、算出工程で、予め定める時間帯において、画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出すると、判断工程では、算出工程で算出された平均印字率に基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する。プロセスコントロール管理工程では、前記判断工程での判断結果に基づいて、画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理する。
予め定める時間帯において、形成された画像の平均印字率、つまり時間帯ごとの画像形成手段の使用実績に基づき、プロセスコンコントロールの実施の要否を判断することができるので、適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができ、最適な印刷品質を常時確保することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す内容は、例示であって、本発明の技術範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態の画像形成装置10の主要部の構成について説明する概略図である。本実施形態の画像形成装置10には、電子写真方式で画像形成を行う複写機、複合機、レーザープリンタおよびファクリミリ等の装置が含まれる。
本実施形態の画像形成装置10は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)および黒(K)の画像形成部1と、画像形成部1ごとに設けられた転写ローラ3と、画像形成部1と転写ローラ3との間に設けられた転写ベルト5と、転写ベルト5に近接して設けられた濃度測定ユニット7と、転写ベルト5を駆動するベルト駆動ローラ9と、定着装置11と、これらの制御を行う制御部12とを備える。
黒の画像形成部1は、モノクロ印刷とカラー印刷の両方に使用され、イエロー、マゼンダおよびシアンの画像形成部1は、カラー印刷に使用される。以下、黒の画像形成部1を「黒画像形成部1K」と呼び、イエロー、マゼンダおよびシアンの画像形成部1を「カラー画像形成部1C」と呼ぶ。カラー印刷の際は、カラー画像形成部1Cと黒画像形成部1Kの両方が用いられるが、モノクロ(白黒)印刷の際は、転写ベルト5とカラー画像形成部1Cの間に隙間ができるように転写ベルト5が退避し、黒画像形成部1Kのみが用いられる。
画像形成部1は、感光体ドラム13と、帯電装置15と、露光装置17と、現像装置19と、クリーニング装置21とを備えている。
帯電装置15は、感光体ドラム13を一様に帯電させることができるように構成されている。露光装置17は、レーザーダイオードを有し、感光体ドラム13に対してレーザ光を照射し、トナーを付着させるべき部分を除電して、静電潜像を形成できるように構成されている。現像装置19は、イエロートナー、マゼンダトナー、シアントナーまたは黒色トナーを収容しており、現像ローラを用いて前記静電潜像にトナーを付着させることによって前記静電潜像を現像して感光体ドラム13上にトナーパターンを形成できるように構成されている。
感光体ドラム13上のトナーパターンは、転写ローラ3によって、転写ベルト5によって搬送されている記録紙または転写ベルト5自体に転写される。クリーニング装置21は、転写後に感光体ドラム13の表面に残ったトナーを除去できるように構成されている。クリーニング装置21は、不要な場合には省いてもよい。記録紙に転写されたトナーパターンは、定着装置11において加熱溶融されて定着される。また、転写ベルト5に付着したトナーや転写ベルト5に貯まった電荷は、クリーニング部材や除電部材によって除去される。
ここでは、感光体ドラム13上のトナーパターンが記録紙に直接転写される場合を例にとって説明を進めるが、感光体ドラム13上のトナーパターンを中間転写ベルトに転写し、中間転写ベルト上のトナーパターンを記録紙に転写させるような実施形態にもここでの説明は基本的に当てはまる。
濃度測定ユニット7は、転写ベルト5に向けて光を照射する発光素子23と、転写ベルト5上に転写されたトナーパターンで正反射した光を受光し、受光した光の光量に応じた電圧を出力する正反射受光素子25と、前記トナーパターンで乱反射した光を受光し、受光した光の光量に応じた電圧を出力する乱反射受光素子26とを備えている。
ここでは、転写ベルト5上のトナーパターンに光を照射する場合を例に挙げて説明を進めるが、感光体ドラム13上のトナーパターンに光を照射するような実施形態にもここでの説明は基本的に当てはまる。
制御部12は、画像形成装置10全体の動作を制御し、特にプロセスコントロールに関する制御を実行する。制御部12は、プロセスコントロールに関連する、算出部12a、判断部12b、プロセスコントロール管理部12c、記憶部12dを含む。
算出部12aは、出力した画像データの平均印字率を算出する。判断部12bは、プロセスコントロールを実施するか否かを判断して決定する。プロセスコントロール管理部12cは、画像形成部で行うプロセスコントロールの実行を管理する。記憶部12dは、少なくともプロセスコントロールの実行、管理に必要な情報を記憶する。
以下では、本発明の特徴であるプロセスコントロール実施要否の判断方法について、説明する。
第1実施形態では、予め定める時間帯において画像形成部1によって形成された画像の平均印字率、つまり時間帯ごとの画像形成部1の使用実績に基づき、プロセスコントロールの実施要否を判断するので、適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができ、最適な印刷品質を常時確保することができる。
図2は、本発明の第1実施形態を説明するフローチャートである。
制御部12は、画像形成装置10にデータ通信可能に接続される外部機器から、画像形成の指示および画像形成の対象となる画像データを受信し(ステップS1)、1ページ分を印刷するごとに、画像データの全ページの印刷が終了したか否かを判断する(ステップS2)。全ページの印刷が終了していない場合(NO)は、全ページの印刷が終了するまで待機する。全ページの印刷が終了した場合(YES)は、ステップS3へ進む。
全ページの印刷が終了すると算出部12aは、印刷が終了した1つの印刷ジョブに対する平均印字率(以下では、「ジョブ印字率」という)を算出し、算出したジョブ印字率および印刷時刻を含む印刷情報を記憶部12dに記憶し(ステップS3)、ステップ4へ進む。次に判断部12bが、印刷情報からジョブ印字率と印刷時刻を参照し、ジョブ印字率に基づいて時間帯ごとの平均印字率(以下では、「時間帯印字率」という)を算出し、算出した時間帯印字率に基づいて、プロセスコントロールの実施要否を判断する(ステップS4)。
プロセスコントロールの実施が必要と判断した場合は、プロセスコントロール管理部12cが、予め定める実施条件に基づいて、プロセスコントロールを実施する。
図3は、本発明の第2実施形態の画像形成装置10の主要部の構成について説明する概略図である。第2実施形態における画像形成装置10の構成は、制御部12の構成のみが第1実施形態と異なるので、以下では制御部12の構成および制御部12によるプロセスコントロールの実施要否の判断処理について説明し、第1実施形態と共通する構成については、同じ参照符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、制御部12は、さらに印刷ジョブ判定部12eを含む。印刷ジョブ判定部12eは、出力対象の印刷ジョブがカラー画像データを含むかどうかの判定を行う。カラー画像データを含むかどうかを判定することで、カラー画像の形成およびモノクロ(白黒)画像の形成のそれぞれの画像形成部1C,1Kの使用実績に合わせてプロセスコントロールを行うタイミングを調整するので、最適な印刷品質を常時確保することができるとともに、ユーザーの無用な待ち時間を減らすことができる。
図4は、本発明の第2実施形態を説明するフローチャートである。
制御部12は、画像形成装置10にデータ通信可能に接続される外部機器から、画像形成の指示および画像形成の対象となる画像データを受信し(ステップS11)、印刷ジョブ判定部12eは、受信した画像データのうち、印刷しようとする1ページ分の画像データが、カラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定するとともに、1ページ分を印刷する(ステップS12)。
CCD(Charge Coupled Device)などのカラーイメージセンサで読み取られる画像データは、1画素ごとにシアン、マゼンタ、イエローの順に画素値が配列されている点順次データである。印刷ジョブ判定部12eは、1画素を構成する各シアン、マゼンタ、イエローの画素値が予め定める閾値以上であれば、受信した画像データが、カラー画像データであると判断し、閾値よりも小さければ受信した画像データが、モノクロ画像データであると判断する。
ステップS13では、画像データの全ページの印刷が終了したか否かを判断する。全ページの印刷が終了していない場合(NO)は、ステップS12に戻る。全ページの印刷が終了した場合(YES)、ステップS14へ進む。
全ページの印刷が終了すると算出部12aは、カラー画像のジョブ印字率とモノクロ画像のジョブ印字率を算出し、算出した各ジョブ印字率および印刷時刻を含む印刷情報を記憶部12dに記憶し(ステップS14)、ステップ15へ進む。次に判断部12bが、印刷情報から各ジョブ印字率および印刷時刻を参照し、算出した各ジョブ印字率に基づいてカラー画像の時間帯印字率とモノクロ画像の時間帯印字率を算出し、算出した時間帯印字率に基づいて、プロセスコントロールの実施要否を判断する(ステップS15)。
プロセスコントロールの実施が必要と判断した場合は、プロセスコントロール管理部12cが、予め定める実施条件に基づいて、プロセスコントロールを実施する。
図5は、本発明の第3実施形態の画像形成装置10の主要部の構成について説明する概略図である。第2実施形態における画像形成装置10の構成は、制御部12の構成のみが第2実施形態と異なるので、以下では制御部12の構成および制御部12によるプロセスコントロールの実施要否の判断処理について説明し、第2実施形態と共通する構成については、同じ参照符号を付して説明を省略する。
第3実施形態では、制御部12は、さらにヒストグラム作成部12fを含む。ヒストグラム作成部12fは、時間帯印字率のヒストグラムを作成する。時間帯印字率のヒストグラムを用いてプロセスコントロールの実施要否を判断するので、より適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができ、最適な印刷品質を常時確保することができる。
図6は、本発明の第3実施形態を説明するフローチャートである。
制御部12は、画像形成装置10にデータ通信可能に接続される外部機器から、画像形成の指示および画像形成の対象となる画像データを受信し(ステップS21)、印刷ジョブ判定部12eは、受信した画像データのうち、印刷しようとする1ページ分の画像データが、カラー画像であるかモノクロ画像であるかを判定するとともに、1ページ分を印刷する(ステップS22)。
ステップS23では、画像データの全ページの印刷が終了したか否かを判断する。全ページの印刷が終了していない場合(NO)は、ステップS22に戻る。全ページの印刷が終了した場合(YES)、ステップS24へ進む。
全ページの印刷が終了すると算出部12aは、カラー画像のジョブ印字率とモノクロ画像のジョブ印字率を算出し、算出した各ジョブ印字率および印刷時刻を含む印刷情報を記憶部12dに記憶し(ステップS24)、ステップ25へ進む。ヒストグラム作成部12fは、印刷情報から各ジョブ印字率および印刷時刻を参照し、算出した各ジョブ印字率に基づいてカラー画像の時間帯印字率とモノクロ画像の時間帯印字率を算出し、算出した各時間帯印字率に基づいて、時間帯を階級とし、時間帯印字率を度数とするカラー画像ヒストグラムとモノクロ画像ヒストグラムを作成する(ステップS25)。次に判断部12bが、作成された各ヒストグラムに基づいて、プロセスコントロールの実施要否を判断する(ステップS26)。
プロセスコントロールの実施が必要と判断した場合は、プロセスコントロール管理部12cが、予め定める実施条件に基づいて、プロセスコントロールを実施する。
図7は、前稼働日の平均印字率と時間帯との関係を示すヒストグラムである。横軸に時刻(時)、縦軸に平均印字率(%)を示し、1時間ごとの時間帯印字率の変化を示している。ここでの時間帯印字率は、各時間帯における1日分の時間帯印字率である。カラー画像の画像形成とモノクロ画像の画像形成とが可能な画像形成装置10において、一日の時間帯ごとに平均印字率(時間帯印字率)を時系列にプロットすると、カラー画像印刷とモノクロ画像印刷とでは、時間帯印字率の変化パターンが異なる場合がある。
具体的には、図7に示すように、カラー画像印刷では14時前後に最大値が現れるのに対し、モノクロ画像印刷では10時前後に最大値が現れている。従い、時間帯印字率の最大値が現れるような時間帯は、かなりの量のトナーが消費されており、プロセスコントロールを実施するとユーザーに待ち時間を与えてしまう。そこで、カラー画像形成部とモノクロ画像形成部のプロセスコントロールを同時に行うのではなく、ヒストグラムに応じて、最適な時刻にプロセスコントロールを行うようにすれば、ユーザーに待ち時間を与えない、フレンドリーな画像形成装置を提供することができる。
たとえばオフィスで使用される場合を想定する。画像形成装置10においては、毎日同じ原稿が印刷されるわけではないが、会議や打ち合わせなどは定期的に開催されているため、カラー画像印刷とモノクロ画像印刷の頻度や最大値が現れる時間帯には必ず差が現れてくるものと考えられる。そこで、図7に示したような例のヒストグラムに基づいた場合、カラー画像印刷が最大値となる時間帯の2時間前である12時にカラー画像形成部のプロセスコントロールを行い、モノクロ画像印刷が最大値となる時間帯の2時間前である8時にモノクロ画像形成部のプロセスコントロールを行うように、プロセスコントロールタイマーを設定して実施時刻を管理すればよい。
なお、実施時刻を、時間帯印字率の最大値が現れる時間帯の2時間前に設定した理由は、最大値が現れる時間帯の約2時間前から平均印字率が急増していることを考慮し、平均印字率が増加し始める前にプロセスコントロールを実施するためである。
このように、時間帯印字率の最大値が現れる時間帯の1〜2時間前の時刻を、プロセスコントロールの実施時刻として決定することにより、画像形成装置の使用頻度が最も高い時間帯の前にプロセスコントロールを行うため、最適な印刷品質を常時確保することができる。
画像形成装置10の使用目的や設置される環境により、カラー画像とモノクロ画像の印刷状況は同一ではないと考えるが、画像形成装置10の場所が移動されない限り前稼動日と同じ印刷状況を繰り返す可能性が高いと推察されるため、このような実施管理を行うことで、最適な印刷品質を得ることができる。画像形成装置10の最近の使用実績に適したタイミングでプロセスコントロールを行うことで、最適な印刷品質を常時確保することができる。
図8は、前稼働週の平均印字率と時間帯との関係を示すヒストグラムである。横軸に時刻(時)、縦軸に平均印字率(%)を示し、1時間ごとの平均印字率を示している。ここでの時間帯印字率は、各時間帯における1週間分の平均値である。カラー画像の画像形成とモノクロ画像の画像形成とが可能な画像形成装置10において、前稼働週の時間帯ごとに平均印字率(時間帯印字率)を時系列にプロットすると、カラー画像印刷とモノクロ画像印刷とでは、時間帯印字率の変化パターンが異なる場合がある。
具体的には、図8に示すように、カラー画像印刷では13時前後に最大値が現れるのに対し、モノクロ画像印刷では11時前後に最大値が現れている。従い、時間帯印字率の最大値が現れるような時間帯は、かなりの量のトナーが消費されており、プロセスコントロールを実施するとユーザーに待ち時間を与えてしまう。そこで、カラー画像形成部とモノクロ画像形成部のプロセスコントロールを同時に行うのではなく、ヒストグラムに応じて、最適な時刻にプロセスコントロールを行うようにすれば、ユーザーに待ち時間を与えない、フレンドリーな画像形成装置を提供することができる。
たとえばオフィスで使用される場合を想定する。画像形成装置10においては、毎日同じ原稿が印刷されるわけではないが、会議や打ち合わせなどは定期的に開催されているため、カラー画像印刷とモノクロ画像印刷の頻度や最大値が現れる時間帯には必ず差が現れてくるものと考えられる。そこで、図8に示したような例のヒストグラムに基づいた場合、カラー画像印刷が最大値となる時間帯の2時間前である11時にカラー画像形成部のプロセスコントロールを行い、モノクロ画像印刷が最大値となる時間帯の2時間前である9時にモノクロ画像形成部のプロセスコントロールを行うように、プロセスコントロールタイマーを設定して実施時刻を管理すればよい。
このように、時間帯印字率の最大値が現れる時間帯の1〜2時間前の時刻を、プロセスコントロールの実施時刻として決定することにより、画像形成装置の使用頻度が最も高い時間帯の前にプロセスコントロールを行うため、最適な印刷品質を常時確保することができる。
画像形成装置10がコピーモード、プリンタモードおよびファクシミリモードなどの複数のモードを有している複合機である場合、算出部12aは、それぞれのモードごとに、画像形成部によって形成された画像のジョブ印字率を算出し、ヒストグラム作成部12fは、それぞれのモードごとに、算出部12aによって算出されたジョブ印字率に基づいて時間帯印字率のヒストグラムを作成することが好ましい。
これにより、それぞれのモードの印刷品質に対する要望に応じて、プロセスコントロールの実施要否を判断するので、より適切なタイミングでプロセスコントロールを行うことができ、最適な印刷品質を常時確保することができる。
たとえばコピーモードおよびプリンタモードに比べて、ファクシミリモードでは印刷品質に対する要望が低いので、モードごとのヒストグラムを作成し、ヒストグラムに基づいて、ファクシミリモードの場合は、プロセスコントロールの実施頻度を少なくするなどの制御をすることが好ましい。またはヒストグラム作成部12fが、印刷品質に対する要望が低いファクシミリモードのヒストグラムを作成しなくてもよい。
プロセスコントロール管理部12cは、プロセスコントロールの実施時刻と、印刷指示の入力時刻とが重なった場合には、プロセスコントロールの実施を優先することが好ましい。プロセスコントロールの実施を優先することで、最適な印刷品質を常時確保することができる。この場合、プロセスコントロールの実施を優先することをユーザーに報知する画面表示を行う。このようにしてユーザーに待ち時間発生の理由を提示することができる。
以上の実施形態では、毎日1回のプロセスコントロールを実施することで説明したが、従来のように、電源投入時や所定枚数印刷後の定期的なプロセスコントロールとの併用により、さらに高い印刷品質を得ることができる。
図9は、画像形成装置10のプロセスコントロール実施内容について説明するフローチャートである。プロセスコントロール実行処理では、画像形成部1に関連する種々の画像形成条件が制御部12によって調整される。本実施形態では、プロセスコントロールは、高濃度補正(ステップS31〜S35)と、階調補正(ステップS37〜S40)とで構成される。またここでは、階調補正は、高濃度補正による現像バイアス電圧の変動量が閾値を超えたときにのみ実施されるが、プロセスコントロールのたびに行ってもよい。ここでは黒画像形成部1Kのプロセスコントロールを行う場合を例にとって説明を進めるが、カラー画像形成部1Cについても同様の方法で行うことができる。ここでは、プロセスコントロールを行う方法および条件の一例を示すがプロセスコントロールを行う方法および条件は、ここで示したものに限定されない。
また画像形成部1によって形成された画像の情報に基づき、プロセスコントロールの実施を管理することが好ましい。トナーを無駄に消費することや、ジョブ効率を無駄に低下させることを防ぐ。たとえば、モノクロ印刷が主の場合は、べた濃度を確保するための高濃度補正だけを実施し、カラー印刷が主の場合のみ、高濃度補正に加えて、階調性を確保するための階調補正を実施してもよい。また文字モードの場合は、べた濃度を確保するための高濃度補正だけを実施し、写真モードまたは網点モードの場合のみ、高濃度補正に加えて階調補正を実施してもよい。
<高濃度補正(ステップS31〜S35)>
高濃度補正を行う方法について説明する。まず、感光体ドラム13に対して帯電、露光および現像を行うことによって感光体ドラム13上に高濃度補正用テストパッチA〜Cを作成するためのトナーパターンを形成し、このトナーパターンを転写ベルト5に転写することによって高濃度補正用テストパッチA〜Cを作成する(ステップS31)。
感光体ドラム13の帯電は、帯電装置15のグリッド電圧をVgにして行う。グリッド電圧Vgの値は、プロセスコントロールを前回行ったときに設定されたグリッド電圧の値である。グリッド電圧の値は、初期値が−600Vであるが、後述するステップS35で変更され得る。露光は、露光装置17のレーザーダイオードのデューティ比を100%(つまり、連続駆動)にして行う。現像は、現像装置19の現像バイアス電圧を変化させながら行う。テストパッチA〜C用のトナーパターンは、それぞれ、現像バイアス電圧を(Vbp−50)(V),Vbp(V),(Vbp+50)(V)にして現像して形成する。Vbpは、プロセスコントロールを前回行ったときに設定された現像バイアス電圧の値である。現像バイアス電圧の値は、初期値が−325Vであるが、後述するステップS33で最適な値に変更される。
図10(a)は、テストパッチA〜Cの外観を示す図である。現像バイアス電圧の値が小さいもの(負方向への絶対値が大きいもの)ほど、トナーの付着量が多くなっている状態を示している。
次に、テストパッチA〜Cの反射光強度IA,IB,ICを測定する(ステップS32)。反射光強度の測定は、転写ベルト5上のテストパッチA〜Cに向けて発光素子23から光を照射し、テストパッチA〜Cで正反射又は乱反射した光を正反射受光素子25又は乱反射受光素子26で受光し、正反射受光素子25又は乱反射受光素子26で発生した電圧の大きさに基づいて行うことができる。
黒色については、正反射光強度に基づいてテストパッチA〜Cの濃度の評価を行い、その他の色については、乱反射光強度に基づいてテストパッチA〜Cの濃度の評価を行うのが一般的である。トナーの付着量が多くなるほど乱反射光の光量が増大し正反射光の光量が減少するため、正反射受光素子25または乱反射受光素子26で発生した電圧の大きさは、テストパッチA〜Cの濃度と相関している。以下、反射光強度が正反射光強度である場合を例にとって説明を進める。
図10(b)は、テストパッチA〜Cを作成する際の現像バイアス電圧の値と、反射光強度IA,IB,ICとの関係を示すグラフである。横軸に現像バイアス電圧(V)、縦軸に反射光強度(V)を示す。図10(b)には、テストパッチA〜Cに対応した3つの測定データと、これら3つの測定データのうちの隣接する2つを互いに連結する直線とが示されている。
次に、図10(b)に示すグラフより、反射光強度が基準値Ioとなる現像バイアス電圧Vboを算出する(ステップS33)。
次に、グリッド電圧VgとステップS33で算出された現像バイアス電圧Vboの差の絶対値を求め、この絶対値が150Vよりも小さいかどうかを判断する(ステップS34)。
150Vよりも小さい場合には(YES)、下地にトナーが付着すること(いわゆる「かぶり」)を防止するために、Vgを(Vbo−150)(V)に設定し(ステップS35)、ステップS16に進む。150V以上の場合には(NO)、そのままステップS36に進む。
次に、ステップS31〜S35での高濃度補正による現像バイアス電圧の変動量(|Vbp−Vbo|)が、変動量の閾値(ΔVbmax)を超えているかどうかを判断する(ステップS36)。超えている場合には(YES)、階調補正を行い、超えていない場合には(NO)、階調補正を行わずにプロセスコントロール実施処理を完了する。変動量の閾値は、色ごとに異なるものにしてもよく、例えば、黒色の閾値をその他の色の閾値よりも大きくしてもよい。一般にモノクロ印刷よりもカラー印刷の方が高精度な印刷が求められからである。
<階調補正(ステップS37〜S40)>
次に、階調補正を行う方法について説明する。まず、感光体ドラム13に対して帯電、露光および現像を行うことによって感光体ドラム13上に階調補正用テストパッチ31〜46を作成するためのトナーパターンを形成し、このトナーパターンを転写ベルト5に転写することによって階調補正用テストパッチ31〜46を作成する(ステップS37)。
感光体ドラム13の帯電は、帯電装置15のグリッド電圧をVgにして行う。ステップS5でグリッド電圧Vgの値が変更された場合は、変更後の値で行う。露光は、露光装置17のレーザーダイオードのデューティ比が入力階調数D1〜D16に対応した値になるようにデューティ比を設定して行う。D1〜D16は、一例では、それぞれ、255,239,223,207,191,175,159,143,127,111,95,79,63,47,31および15である。入力階調数に対応したレーザーデューティ比は、入力階調数とレーザーデューティ比とが対応付けされた階調補正テーブルを参照して求める。階調補正テーブルは、前回の階調補正時に作成したものを用いるが、最初の階調補正時には、出荷時に装置に組み込まれているデフォルトの階調補正テーブルを用いる。現像は、ステップS33で算出した現像バイアス電圧Vboで行う。
図11(a)は、テストパッチ31〜46の外観を示す図である。入力階調数が大きなものほど、トナーの付着量が多くなっている状態を示している。
次に、テストパッチ31〜46の反射光強度I1〜I16を測定する(ステップS38)。反射光強度I1〜I16の測定は、高濃度補正のときと同様の方法で行うことができる。
図11(b)は、テストパッチ31〜46に対応した入力階調数D1〜D16と、反射光強度I1〜I16に基づいて求められた出力階調数H1〜H16との関係を示すグラフである。横軸に入力階調数、縦軸に出力階調数を示す。図11(b)には、テストパッチ31〜46に対応した16個の測定データと、これら16個の測定データから最小二乗法等によって求められた曲線Bと、入力階調数と出力階調数との理想的な関係を示す理想曲線Aとが示されている。
入力階調数と出力階調数の関係は、理想曲線Aのようになるのが理想的であるが(従って、前回の階調補正時には入力階調数と出力階調数の関係が理想曲線Aのようになるように階調補正テーブルが作成されているが)、環境変化や経時劣化等の原因により、入力階調数と出力階調数の関係は、理想曲線Aからずれて例えば曲線Bのようになる。そこで、入力階調数と出力階調数の関係が理想曲線Aに一致するようなレーザーデューティ比を各入力階調数について求めることによって、入力階調数とレーザーデューティ比とが対応付けされた階調補正テーブルを新たに作成する(ステップS39)。
次に、現像バイアス電圧VboをVbpとして保存し(ステップS40)、階調補正処理を完了し、さらにプロセスコントロール実施処理を完了する。次回の高濃度補正時には、現像バイアス電圧(Vbp−50)(V),Vbp(V),(Vbp+50)(V)でテストパッチA〜Cが作成される(ステップS31を参照)。
本発明の第1実施形態の画像形成装置10の主要部の構成について説明する概略図である。 本発明の第1実施形態を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態の画像形成装置10の主要部の構成について説明する概略図である。 本発明の第2実施形態を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態の画像形成装置10の主要部の構成について説明する概略図である。 本発明の第3実施形態を説明するフローチャートである。 前稼働日の平均印字率と時間帯との関係を示すヒストグラムである。 前稼働週の平均印字率と時間帯との関係を示すヒストグラムである。 画像形成装置10のプロセスコントロール実施内容について説明するフローチャートである。 図10(a)は、テストパッチA〜Cの外観を示す図、図10(b)は、テストパッチA〜Cを作成する際の現像バイアス電圧の値と、反射光強度IA,IB,ICとの関係を示すグラフである。 図11(a)は、テストパッチ31〜46の外観を示す図、図11(b)は、テストパッチ31〜46に対応した入力階調数D1〜D16と、反射光強度I1〜I16に基づいて求められた出力階調数H1〜H16との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成部
3 転写ローラ
5 転写ベルト
7 濃度測定ユニット
9 駆動ローラ
10 画像形成装置
11 定着手段
12 制御部
12a 算出部
12b 判断部
12c プロセスコントロール管理部
12d 記憶部
12e 印刷ジョブ判定部
12f ヒストグラム作成部
13 感光体ドラム
15 帯電手段
17 露光手段
19 現像手段
21 クリーニング手段
23 発光素子

Claims (9)

  1. 像担持体と、前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、前記像担持体を露光して潜像を形成する露光手段と、前記潜像にトナーを付着させて前記潜像を現像する現像手段とからなる画像形成手段のプロセスコントロールを行う画像形成装置であって、
    予め定める時間帯において、前記画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された平均印字率に基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、前記画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理するプロセスコントロール管理手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段によって形成される画像がカラー画像かモノクロ画像かを判定する判定手段を有し、
    前記算出手段は、
    予め定める時間帯において、前記画像形成手段によって形成されたカラー画像の平均印字率、および前記画像形成手段によって形成されたモノクロ画像の平均印字率をそれぞれ算出し、
    前記判断手段は、
    前記算出手段によって算出されたカラー画像の平均印字率に基づき、カラー画像を形成するカラー画像形成手段のプロセスコントロールの実施の要否を判断し、
    前記算出手段によって算出されたモノクロ画像の平均印字率に基づき、モノクロ画像を形成するモノクロ画像形成手段のプロセスコントロールの実施の要否を判断し、
    前記プロセスコントロール管理手段は、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、カラー画像形成手段のプロセスコントロールおよびモノクロ画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記算出手段によって算出された平均印字率の時間帯別ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段を有し、
    前記判断手段は、
    前記時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置は、コピーモード、プリンタモードおよびファクシミリモードで動作可能であり、
    前記算出手段は、それぞれのモードごとに、前記画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出し、
    前記ヒストグラム作成手段は、それぞれのモードごとに、前記算出手段によって算出された平均印字率の時間帯別ヒストグラムを作成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記判断手段は、
    前稼働日の平均印字率の時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記判断手段は、
    前稼働週の平均印字率の時間帯別ヒストグラムに基づきプロセスコントロールの実施要否を判断することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  7. 前記プロセスコントロール管理手段は、プロセスコントロールの実施時刻と印刷ジョブ信号の発生時刻とが重なった場合には、プロセスコントロールの実施を優先することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記プロセスコントロール管理手段は、プロセスコントロールの実施時刻と印刷ジョブ信号の発生時刻とが重なった場合には、プロセスコントロールの実施を優先することをユーザーに報知することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 像担持体と、前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、前記像担持体を露光して潜像を形成する露光手段と、前記潜像にトナーを付着させて前記潜像を現像する現像手段とからなる画像形成手段のプロセスコントロールを行う画像形成方法であって、
    予め定める時間帯において、前記画像形成手段によって形成された画像の平均印字率を算出する算出工程と、
    前記算出工程で算出された平均印字率に基づきプロセスコントロールの実施の要否を判断する判断工程と、
    前記判断工程での判断結果に基づいて、前記画像形成手段のプロセスコントロールの実施を管理するプロセスコントロール管理工程と、を有することを特徴とする画像形成方法。
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