JP2010112071A - ドアの静音構造 - Google Patents

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Kazuo Nakamura
一男 中村
Hirotada Konishi
宏直 小西
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Abstract

【課題】 ドアを閉じる際の静音化を図る。
【解決手段】 ドア1の自由端側と該自由端側に対向するドア枠3との間に配置されるブレーキ部材2を有し、このブレーキ部材2はドア枠3側に固定される基部壁8と、該基部壁8からドア開閉方向A閉じ側A2に向けて延出されると共に延出端部側が自由端とされた弾性片9とを備え、ドア1を閉じる際に、前記弾性片9が、ドア1の自由端側に押圧されて前記基部壁8側に接近するように弾性変形することにより、ドア1が制動されるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドアの静音構造に関するものである。
従来、ドアを閉じた際において、該ドアの開閉方向閉じ側の面をドア枠に設けた戸当たりに接当させることにより、ドア開閉方向閉じ側への移動を規制するようにしている(特許文献1参照)。
実開昭63−21399号公報
ドアを閉じた際におけるドアの開閉方向閉じ側への移動規制をするために、ドアの開閉方向閉じ側の面を戸当たりに接当させる構造であると、勢いよくドアを閉じたときに、該ドアが戸当たりに接当する際に接当音が発生する。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、ドアを閉じた際の静音化を企図することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、ドアの自由端側と該自由端側に対向するドア枠との間に配置されるブレーキ部材を有し、このブレーキ部材はドア枠側に固定される基部壁と、該基部壁からドア開閉方向閉じ側に向けて延出されると共に延出端部側が自由端とされた弾性片とを備え、
ドアを閉じる際に、前記弾性片が、ドアの自由端側に押圧されて前記基部壁側に接近するように弾性変形することにより、ドアが制動されるよう構成されていることを特徴とする。
また、ドアを閉じ位置にした際に、ブレーキ部材がドアの自由端側とドア枠との間に咬み込むことにより、ドアの開閉方向閉じ側への移動が規制されるよう構成されているのがよい。
また、ドアを閉じ位置にした際に、ドアの開閉方向閉じ側の面に接当してドアの開閉方向閉じ側への移動を規制する接当部材を備え、この接当部材は、ドア枠側に固定されるベース部と、該ベース部からドアの開閉方向閉じ側の面に向けて延出していて該面が接当し且つ弾性材で形成された複数の突起を備えているのがよい。
本発明によれば、ドアを閉じる際において、ドアの自由端側がブレーキ部材の弾性片に接当すると共にドアの自由端側が弾性片を押圧することで該弾性片が基部壁側に接近するように弾性変形する。これによってドアが制動されて(ドアの閉じ速度が減速されて)閉じられるので、ドアを閉じた際の静音化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図3において、1はドアであり、2はドア1を閉じる際に該ドア1を制動するブレーキ部材であり、3は前記ドア1で開閉自在に閉塞される出入口を形成するドア枠であり、4は戸当たりである。
ドア1の自由端側にはラッチボルト5が設けられ、ドア枠3にはラッチボルト5が係合するストライク6が取り付けられている。
ラッチボルト5は、ドア1を閉じる際にストライク6のラッチ接当部分に接当して後退し、ドア1を閉じ位置にしたときに突出してラッチボルト5の頭部がストライク6の受け孔7に挿入され、ラッチボルト5の頭部が受け孔7に挿入されると、ドア1の開閉方向A開き側A1への移動が規制される。
ブレーキ部材2は、樹脂等の弾性材によって形成され、ドア1の自由端側(可動端側)の端面1aと、該端面1aにドア1を閉じたときに対向するドア枠3との間に配置される。
ブレーキ部材2は、ドア枠3に取付固定される基部壁8と、この基部壁8のドア開閉方向A開き側A1の端部側からドア1開閉方向A閉じ側A2に向けて延出されていて延出端側が自由端とされた弾性片9とから構成されている。
基部壁8は矩形状に形成され、ネジ挿通孔10がドア開閉方向Aに一対形成され、該ネジ挿通孔10を通してドア枠3にねじ込まれるネジ11によって該基部壁8がドア枠3に取付固定されている。
基部壁8は、本実施形態では、ドア枠3に形成された彫り込み穴12に挿入状とされている。
弾性片9は基部壁8と同じ上下幅に形成されていて該基部壁8と対向状とされていると共に、基部壁8と弾性片9との間には隙間13が形成されていて弾性片9が基部壁8に接近するように弾性変形可能とされている。
また、弾性片9には、基部壁8に形成された前記一対のネジ挿通孔10に対向し且つ両者にわたるように、ドア開閉方向Aに長い長孔に形成された取付孔14が形成され、この取付孔14を通してネジ11が前記ネジ挿通孔10に挿通可能とされている。
また、弾性片9の、ドア1の自由端側端面1aとの対向面9a(基部壁8との反対向側の面)は、弾性片9が自然状態のときに(弾性変形していないときに)、ドア開閉方向A閉じ側A2に行くに従って基部壁8の取付面3aに直交し且つ該取付面3aから離れる方向に移行する傾斜面とされている。
ドア1の自由端側の端面1aと、ドア1の開閉方向A閉じ側A2の面1bとのコーナー部の、弾性片9に接当する部分には、金属製板材等からなる補強部材15が設けられている。
前記構造のものにあっては、ドア1を閉じる際において、ドア1の自由端側は、弾性片9にドア開閉方向A開き側A1から接当していくと共にドア1が閉じ位置に到達するまでに弾性片9を押圧し、該弾性片9はドア1の自由端側で押圧されることにより基部壁8に接近するように弾性変形する。これによってドア1が制動されて閉じ位置で停止される。
ドア1が閉じ位置にきてラッチボルト5の頭部が受け孔7に挿入した後は、ドア1の開閉方向A閉じ側A2への移動を規制するように、ブレーキ部材2がドア1とドア枠3との間に咬み込まれ、このブレーキ部材2によるドア1の開閉方向A閉じ側A2への移動規制と、ラッチボルト5の頭部の受け孔7に対するかかりによるドア1の開閉方向A開き側A1への移動規制とによって、ドア1のガタツキが防止される。
この形態のものにあっては、ドア1を閉じる際に、当り音が発生しないので、大きな静音効果が期待できる。
図4はドア1の静音構造の他の形態を示しており、図1〜図3にかかる形態では、ブレーキ部材2がドア1とドア枠3との間に咬み込まれてドア1の開閉方向A閉じ側A2への移動規制がなされるのに対して、この図4の形態にあっては、ブレーキ部材2を有するのは前記図1〜図3にかかる形態のものと同様であるが、ドア1を閉じ位置にしたときに、ドア1の開閉方向A閉じ側A2への移動を規制すべくドア1に接当する接当部材16を戸当たり4に接着等によって固定したものである。
したがって、このこの図4の形態のものにあっては、ドア1を閉じる際において、ブレーキ部材2はドア1を制動するだけで、ドア1は接当部材16に接当することで停止し、接当部材16によるドア1の開閉方向A閉じ側A2への移動規制と、ラッチボルト5の頭部の受け孔7に対するかかりによるドア1の開閉方向A開き側A1への移動規制とによって、ドア1のガタツキが防止される。
前記接当部材16は、戸当たり4の上下に設けられ、戸当たり4のドア開閉方向A開き側A1の面4aに固定されるベース部17と、該ベース部17からドア1の開閉方向A閉じ側A2の面1bに向けて延出していて該面1bが接当する複数(多数)の突起18とから構成されている。
前記ベース部17は、本実施形態では、戸当たり4のドア開閉方向A開き側A1の面4aに接着固定された取付板20に接着固定されている。
この接当部材16は軟質樹脂等の弾性材から形成され、突起18は、戸当たり4のドア開閉方向A開き側A1の面4aに直交する方向の軸芯を有する円柱状に形成され、ドア1の開閉方向A閉じ側A2との当たり面19が球状に形成されている。
前記構成の形態のものにあっては、ドア1を閉じる際にブレーキ部材2によってドア1が制動されドア1の閉じ速度が減速されること、各突起18がドア1に対して点当たりとされること、各突起18が弾性材によって形成されていること、によって静音効果を得る。
ブレーキ部材の構造及び作用状態を示す平面断面図である。 ドア枠を内側から見た図及びブレーキ部材の正面図である。 ドアの静音構造の平面図である。 他の形態のドアの静音構造にかかり、(a)はドア枠を内側から見た図、(b)は接当部材取付部分の平面断面図、(c)は接当部材の正面、(d)は接当部材の側面図である。
符号の説明
1 ドア
1b ドアの開閉方向閉じ側の面
2 ブレーキ部材
3 ドア枠
8 基部壁
9 弾性片
16 接当部材
17 ベース部
18 突起
A ドア開閉方向
A1 ドア開閉方向開き側
A2 ドア開閉方向閉じ側

Claims (3)

  1. ドア(1)の自由端側と該自由端側に対向するドア枠(3)との間に配置されるブレーキ部材(2)を有し、このブレーキ部材(2)はドア枠(3)側に固定される基部壁(8)と、該基部壁(8)からドア開閉方向(A)閉じ側(A2)に向けて延出されると共に延出端部側が自由端とされた弾性片(9)とを備え、
    ドア(1)を閉じる際に、前記弾性片(9)が、ドア(1)の自由端側に押圧されて前記基部壁(8)側に接近するように弾性変形することにより、ドア(1)が制動されるよう構成されていることを特徴とするドアの静音構造。
  2. ドア(1)を閉じ位置にした際に、ブレーキ部材(2)がドア(1)の自由端側とドア枠(3)との間に咬み込むことにより、ドア(1)の開閉方向(A)閉じ側(A2)への移動が規制されるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアの静音構造。
  3. ドア(1)を閉じ位置にした際に、ドア(1)の開閉方向(A)閉じ側(A2)の面(1b)に接当してドア(1)の開閉方向(A)閉じ側(A2)への移動を規制する接当部材(16)を備え、この接当部材(16)は、ドア枠(3)側に固定されるベース部(17)と、該ベース部(17)からドア(1)の開閉方向(A)閉じ側(A2)の面(1b)に向けて延出していて該面(1b)が接当し且つ弾性材で形成された複数の突起(18)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のドアの静音構造。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS458604Y1 (ja) * 1964-09-22 1970-04-22
JPS53135150A (en) * 1977-04-27 1978-11-25 Nobuo Usui Door brake
JPH10220118A (ja) * 1997-01-31 1998-08-18 Juken Sangyo Co Ltd 換気機能のあるドア枠材

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