JP2010111867A - 光触媒塗料及び塗膜構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】光触媒が励起した場合であっても塗料自身が侵されにくく、しかも、塗装面の親水度合いを適宜調整することのできる光触媒塗料を提供する。
【解決手段】光触媒粒子を分散した親水性樹脂と、同親水性樹脂に相溶性を有する疎水性樹脂とを含有する光触媒塗料であって、前記親水性樹脂は、スルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、光触媒を含有させた塗料に関する。
従来、光触媒機能を有する光触媒体を塗料中に分散させて、光触媒を含有する塗料を調製し、この塗料を建物の壁やタイルなどの表層に塗布することで、壁やタイルに光触媒機能を付与する技術が研究、開発されている。
このように光触媒機能が付与された壁やタイルは、その光触媒体の酸化還元作用による有機物分解機能に起因する殺菌、脱臭、浄化などの効果や、水との親和性が高まる超親水性効果などを生起させることができることとなる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−64583号公報
しかしながら、上記従来の光触媒塗料では、光触媒が励起した際に、塗料自身が侵されてしまうという問題があった。
また、防菌や防カビ効果を期待して壁面やタイルに塗布した場合、光触媒の超親水性効果によって、塗布面に水分が引き寄せられることとなるため、菌やカビの生育を助長してしまうという問題もあった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、光触媒が励起した場合であっても塗料自身が侵されにくく、かつ、疎水傾向の強い塗装面を形成することのできる光触媒塗料を提供する。
上記従来の課題を解決するために、本発明に係る光触媒塗料では、光触媒粒子を分散した親水性樹脂と、同親水性樹脂に相溶性を有する疎水性樹脂とを含有する光触媒塗料であって、前記親水性樹脂は、スルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂とした。
また、以下の点にも特徴を有する。
(1)前記疎水性樹脂は、フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂より選ばれるいずれか1種の樹脂、又は、前記フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂より選ばれる2種以上を組み合わせてなるエマルジョンを主成分とすること。
(2)前記光触媒は、可視光応答型の光触媒であること。
また、本発明に係る光触媒塗膜の表面構造では、請求項1〜3の光触媒塗料により形成した塗膜の表面に、シランカップリング剤を反応させて疎水化することとした。
請求項1に記載の本発明によれば、光触媒粒子を分散した親水性樹脂と、同親水性樹脂に相溶性を有する疎水性樹脂とを含有する光触媒塗料であって、前記親水性樹脂は、スルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂としたため、光触媒が励起した場合であっても光触媒活性を阻害せずしかも塗料自身が侵されにくく、かつ、ある程度の疎水傾向を持つ塗装面を形成することのできる光触媒塗料を提供することができる。
また、請求項2に記載の本発明によれば、前記疎水性樹脂は、フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂より選ばれるいずれか1種の樹脂、又は、前記フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂より選ばれる2種以上を組み合わせてなるエマルジョンを主成分としたため、屋外環境における紫外線への耐性をさらに高めることができる。
また、請求項3に記載の本発明によれば、とくに前記光触媒に可視光応答型の光触媒を用いれば屋内に配設された照明などの可視光源によっても、光触媒を励起させることができる。
また、請求項4に記載の本発明によれば、請求項1〜3の光触媒塗料により形成した塗膜の表面に、シランカップリング剤を反応させて疎水化したため、光触媒反応に必要な程度の水分は光触媒粒子に到達させながらも、微生物の生育に必要な水分としては不十分な疎水表面とすることができ、微生物汚染を可及的防止可能な光触媒塗膜の表面構造とすることができる。
従来技術の説明図である。 本発明の概念を示した説明図である。 本発明の概念を示した説明図である。 各光触媒塗料A〜Eにより施工した壁面Pの説明図である。
本発明は、光触媒粒子を分散した親水性樹脂と、同親水性樹脂に相溶性を有する疎水性樹脂とを含有する光触媒塗料であって、前記親水性樹脂は、スルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂としたことを特徴とする光触媒塗料を提供するものである。
まず、本発明の理解を容易とするために、従来の光触媒塗膜と、本実施形態に係る光触媒塗膜との構造の違いについて図1〜3を参照しながら説明する。なお、図1〜3は、構造を模式的に示すものであり、膜厚や粒子径、後述の網の目構造などの大きさの比率は必ずしも正確ではない。
図1は、塗膜形成対象である基材1に、従来の光触媒塗料を塗布して塗膜100を形成した塗膜構造103を示す説明図である。従来の光触媒塗料は、塗料ベース中に光触媒粒子2を分散させただけの構成であるため、図1(a)の塗膜構造103の断面図に示すように、光触媒粒子2が略均一に塗膜100中に存在している。
また、図1(b)に示すように、塗膜表面101にも光触媒粒子2が一部露出して存在しており、これらの光触媒粒子2に紫外線や可視光線などの励起光が照射されることにより、光触媒効果が生起することとなる。
しかしながら、従来の光触媒塗料に使用される塗料ベースの多くは、光触媒粒子2が生起する光触媒効果に対して耐性が低い有機系の樹脂であり、塗膜100の耐久性を著しく損なう原因となっていた。
また、基材1が有機系の樹脂である場合には、塗膜100のみならず基材1をも侵してしまう場合がある。そのため、基材1を守るために、図1(c)に示すように、基材1と塗膜100との間に光触媒効果で侵されにくい樹脂で保護層102を形成した塗膜構造104としていた。
しかし、この方法では、塗膜100の耐久性は改善されておらず、また、塗膜構造104を形成するためには、基材1上に一旦保護層102を形成し、さらに塗膜100を形成するという2段階の処理が必要となり工程が煩雑であった。
一方、本実施形態では、前述のようにスルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂に光触媒粒子を分散した親水性樹脂と、この親水性樹脂に相溶性を有する疎水性樹脂とを含有させた光触媒塗料とすることとしている。なお、スルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン樹脂は、一般に「ナフィオン(登録商標)」として知られている樹脂であり、以下において当該樹脂を単に「ナフィオン」ともいう。
そして、この本実施形態に係る光触媒塗料にて形成した塗膜構造10は、図2に示すような特徴的な構造を形成する。
すなわち、基材1上には、図中網掛けで示す親水性樹脂領域11中に、光触媒粒子2と、疎水性樹脂領域12とが分散された塗膜構造10が形成される。なお、図2及び後述の図3において、疎水性樹脂領域12は、真円状または球状とし、整然と並んだ状態を示しているが、これは模式的に示したものであり、実際はさらに複雑な形状や分散状態を有する。
親水性樹脂領域11は、ナフィオン及び/または加水分解性シロキサン系樹脂により形成される親水性の領域で、光触媒粒子2と疎水性樹脂領域12とが分散されている。
疎水性樹脂領域12は、フッ素樹脂及び/またはアクリルシリコン樹脂により形成される疎水性の領域であり、水をはじく性質を有している。
また、図2(b)の表層部13の平面図に示すように、塗膜構造10の表層部13は、薄く一様に親水性樹脂領域11で薄く覆われている。
また、親水性樹脂領域11や疎水性樹脂領域12は、それぞれの樹脂により非常に細かな網の目構造を有しており、液状の水は透過することはないが、分子状(例えば、気体状)の水は透過できる。
この構造について図3を参照しながら更に説明する。図3は、平面視における表層部13の拡大模式図であり、膜の厚み方向へ奥行きを持たせて表現している。なお、図3中において、親水性樹脂領域11を構成する親水性樹脂鎖(例えばナフィオン)14を黒い太線で示し、光触媒粒子2は網掛けの小さい円で示し、疎水性樹脂領域12を大きめの円で示し、同疎水性樹脂領域12を構成する疎水性樹脂鎖15を細い線で示している。
図3にも示すように、疎水性樹脂領域12や光触媒粒子2は親水性樹脂領域11中に分散した状態となっており、表層は親水性樹脂鎖(例えばナフィオン)14で覆われた状態となっている。
また、親水性樹脂鎖14の網の目中には、親水性樹脂領域11として疎水性樹脂鎖15による網の目が所々に形成されており、水の侵入を阻むよう構成している。
また、親水性樹脂鎖14(例えばナフィオン)は、光触媒粒子2が生起する光触媒効果で劣化しにくいナフィオン及び/または加水分解性シロキサン系樹脂としているため、塗膜構造10自体の劣化が防止される。
このようにして形成された塗膜は、静的接触角は疎水性を示すが、振動付与した場合の動的接触角は親水性を示すようになる。
すなわち、光触媒粒子2が励起した場合であっても塗料(塗膜構造10)自身が侵されにくく、かつ、疎水性樹脂領域12により、疎水傾向の強い塗装表面下を形成して、カビや微生物の繁殖を抑制することができる。
なお、親水性樹脂領域11中に分散する複数の疎水性樹脂領域12同士の間隙16は、分子状の水を通過させることができるため、塗膜のやや深い場所に存在する光触媒粒子2b等に対しても、光触媒反応に必要な程度の水分を供給することは可能である。
上述してきたことをまとめると、従来の塗膜構造103や塗膜構造104では、光触媒粒子2が励起した際に、その塗膜表面101が必ず強い親水性となっていたが、本実施形態に係る光触媒塗料により形成された塗膜構造によれば、励起したときでも疎水性を示す塗膜表面を作り出すことができる。また、親水性樹脂と疎水性樹脂との配合割合を適宜変化させることにより、塗装面の親水度合い(疎水度合い)を適宜調整できる。
付言すれば、従来の光触媒塗料で形成した塗膜面及び塗膜内部は、光触媒が励起すると親水性にしかならなかったため、水が過剰に来たら困る状況、例えば、防カビ効果抗菌効果を生起させたい場合などでは不都合であった。
すなわち、本願発明に係る光触媒塗料によって形成した塗膜面及び塗膜内部では、励起により親水性が進行するという現象が抑制されるので、防カビ抗菌など親水性が邪魔となる場面では、本来セルフクリーニング等では有用であった親水性がそれほど、或いは殆ど上昇しないという独特の現象が生じる。
なお、本明細書中において、光触媒は、金属酸化物系の物質であって、紫外線や可視光線などの光で励起されて、水を分解或いは過酸化物の発生を生じる顔料成分であれば特に限定されるものではなく、例えば、チタニア、酸化鉄、酸化銅、酸化タングステン、チタン酸リチウム、チタン酸ストロンチウム等、半導体になるような金属を使用することができる。また、これらの金属酸化物にはその特性に応じて適宜側鎖等を修飾するようにしても良い。
また、特徴的には、親水性樹脂をスルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂のように光触媒により生じた過酸化物に対して耐性を有する樹脂とし、このような親水性樹脂中に光触媒を分散し、この光触媒を包持する親水性樹脂の微細な液滴が疎水性樹脂中に分散していると考えられ、光触媒の酸化反応に強く、しかも、疎水性表面を形成可能な光触媒塗料を実現している。すなわち、疎水性樹脂と光触媒とが直接接触していないという点が特徴の一つである。
PTFEを基本骨格とするナフィオンは(電気)化学的安定性や柔軟性また乾燥時の高い撥水性等はPTFEそのものと全く同じと看做せるがスルホン酸基の影響で水への親和性が非常に高くまた、プロトン(水素イオン)がその固体内を自由に泳ぎまわることが可能なため良好なイオン伝導性も有している。
また、PTFEそのものはどのような溶剤にも不溶であり従って単体での成膜は300℃以上への加熱溶解しかありえないのに対しナフィオンは周知の通り水の他アルコール系溶剤にもよく溶解することを特長としている。
分子量20万の長大な高分子であるため水あるいは溶剤の揮発で膜を形成し硬化反応を伴わない。
そして最も顕著な特長として水溶性樹脂でありながら硬化成膜後に水溶性を全く示さないことが挙げられる。
一般に水溶性樹脂は硬化造膜後も水溶性が残るため再度水に溶けやすく、耐水性に乏しいがナフィオンは平均分子量が200000以上の非常に巨大な分子である。本来、非常に粘度が高い高分子であることが予期される分子量領域ではあるが、直鎖状の分子の鎖内で相互作用を生起させ、タンパク質のフォールディングの如く粒状に折り畳んで分散させているため、比較的低い粘度の溶液として安定しており、一度造膜すれば巨大な分子量のポリマー膜となるため他の樹脂ではありえないような性質が発現する。
光触媒反応は水の光電気化学分解を基本としており発生する過酸化物に対して安定であることに加えて水溶性が全くなく、しかも水を層内に含ませることができるという性質が光触媒を膜の形状で担持する樹脂として最も好ましいが、上記のナフィオンの各特性がこれにまさに相当する。
そして、このナフィオンは、光触媒が励起した場合であっても、生じた過酸化物等によって侵襲されにくい。
また、加水分解性シロキサン系樹脂もまた、励起した光触媒により生じる過酸化物によって侵襲されにくいという性質を有している。
この加水分解性シロキサン系樹脂は、化1に示す構造式を有する物質であり、親水性であり、硬化反応に伴って三次元構造を形成しガラス状となる性質を有している。
そして、これらの親水性樹脂に光触媒を分散させ、疎水性樹脂中で光触媒を包持させることにより、光触媒と疎水性樹脂との直接的な接触を可及的防止して、疎水性の塗膜を形成可能でありながら、光触媒に侵されにくい光触媒塗料とすることができるのである。
ところで、菌やカビは、水分の多い場所で良好に生育する傾向がある。近年光触媒作用により菌類やカビの生育を抑制しようとする試みがなされているが、今まで提案されている光触媒塗料の塗布面における抗菌防カビ作用は、励起した光触媒が塗装面に水分を強く引きつけてしまうため、むしろ、菌類やカビの生育を助長してしまう場合があった。
そこで、本発明に係る光触媒塗料では、親水性樹脂と疎水性樹脂との配合割合を変化させ塗装面の親水度合いを調整して、塗装面に吸着する水分をコントロールすることにより、防菌や防カビ効果をより効率的に行うことができる。
また、光触媒は、防臭効果や揮発性有害物質等の分解が可能であると考えられているが、一般に、臭気物質や揮発性の物質は、疎水度が高い物質が多い。
それゆえ、本発明に係る光触媒塗料で形成した塗膜表面では、これらの物質を効率よく誘引することができるため、消臭や分解の機能を効果的に生起させて、防臭したり揮発性有害物質等を低減させることができる。
また、前記疎水性樹脂は、フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂を主成分として好適に用いることができる。アクリルシリコン樹脂は、例えば、化2に示す基本構造を有する物質である。
このフッ素樹脂やアクリルシリコン樹脂は、前述のナフィオンと異なり、疎水性を有する樹脂であり、塗装面における光触媒の超親水性を見かけ上弱める働きを有するものである。
しかも、フッ素樹脂やアクリルシリコン樹脂は、光触媒が励起した際に発生させる過酸化物に対し比較的耐性を有していないが、光触媒自体はそれに耐性を有する親水性樹脂にまず被覆されているためにこれらの疎水性樹脂は過酸化物の直接的な分解を受けにくい。また、これらの疎水性樹脂は卓越したUV光に対する耐性を有するためこれらの組み合わせにより光触媒が発生させる過酸化物に対すると同時にUV光にも耐性の高い塗膜を形成可能な光触媒塗料とすることができる。
また、疎水性樹脂は、前記フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂より選ばれる2種以上を組み合わせてなるエマルジョンを主成分とするよう調製しても良い。これらの疎水性樹脂は、乾燥塗膜が(動的あるいは静的のいずれかの)水との接触角で95°以上を示すような高い撥水性有する撥水性樹脂あるいはその混合物であるのが望ましい。
また、前記光触媒は、可視光応答型の光触媒とすると良い。例えば、本発明の光触媒塗料を、屋内の防菌塗料や防カビ塗料として使用する場合、太陽光が無くとも、屋内照明などにより塗料中の光触媒を励起させることができる。
この可視光応答型の光触媒は、例えば硫黄ドープ型の酸化チタンや、Ptで表面の一部を修飾した酸化チタンや、窒素ドープ型の酸化チタンを好適に用いることができるが、必ずしもこれらに限定されるものではなく、屋内の照明目的で使用される照明器具等から放射される可視光線により励起可能な光触媒であれば良い。
また、上述してきた本発明に係る光触媒塗料を被塗布物に塗布し、乾燥して塗膜を形成した後に、塗膜表面にシランカップリング剤を反応させて、さらに疎水化を高めた光触媒塗膜の表面構造としても良い。
ここでシランカップリング剤は特に限定されるものではないが、例えば、オクチルトリクロロシラン(Trichloro-n-octylsilane)や、トリデカフルオロテトラヒドロオクチルトリクロロシラン(Tridecafluoro-1,1,2,2-tetrahydrooctyl trichlorosilane)や、フェネチルトリクロロシラン(Phenethyl trichlorosilane)を用いることができる。
そして、具体的には、所定の溶媒(例えば、エタノール、トルエン、イソプロパノール)等に、前記シランカップリング剤を添加して撹拌してシランカップリング反応液を調製し、本発明に係る光触媒塗料により形成した塗膜の表面に前記シランカップリング反応液を接触させて反応を行わせると良い。
シランカップリング反応液の塗膜表面への接触は、特に限定されるものではなく、刷毛や筆、ローラー等により塗布したり、噴霧器によりシランカップリング反応液をエアゾル状として噴霧するようにしても良い。
これにより、塗膜表面を構成する親水性樹脂や疎水性樹脂や光触媒とシランカップリング反応を行わせて、塗膜表面を疎水化することができるのである。
なお、このシランカップリング反応液を塗膜の表面へ反応させる際には、反応面に光触媒が励起可能な光が当たっている状態で行うのが良い。
光は紫外光であっても良く、また、光触媒が可視光にて励起可能なものであれば、可視光であっても良い。
このように光を当てた状態とすることにより、光触媒が励起して同光触媒の表面に多数のOH基が出現することとなるため、光触媒とシランカップリング剤との反応効率を向上させることができる。
また、別の観点から、光の照射量を変更することにより、シランカップリング剤と光触媒とのシランカップリング反応速度を制御しながら、疎水度を調整することもできる。
以下、本実施形態に係る光触媒塗料について詳説する。本実施形態では、本発明に包含されるA〜Dの4種類の光触媒塗料と、従来の光触媒塗料Eとを調製し、壁面に塗膜を形成させた上で防カビ試験に供することとした。そこでまず、光触媒塗料A〜Eの調製手順について説明する。
〔光触媒塗料Aの調製〕
2L容量のステンレス製容器に、0.2LのナフィオンDE2020(米国デュポン社製)を分注し、容器中に平均一次粒子粒度6nmの光触媒酸化チタンST−01(石原産業株式会社製品)を30g添加して、更にイソプロパノール0.2L、水0.2Lを加え、顔料分散用ガラスビーズと混合後攪拌機にて20℃、120分間撹拌を行なった。
次いで、酸化チタンを十分に拡散させたナフィオン中に、疎水性樹脂としてフッ素樹脂ルミフロンFE4400を(旭硝子株式会社製品)0.1L添加し、20℃にて3分間さらに撹拌を行うことで光触媒塗料Aを調製した。
なお、光触媒塗料A中における各成分の含量は、ナフィオンが33重量%、酸化チタンが25重量%、フッ素樹脂が42重量%である。
〔光触媒塗料Bの調製〕
2L容量のステンレス製容器に、0.085Lの加水分解性シロキサン系樹脂MS56(三菱化学株式会社製品)を分注し、容器中に30gの硫黄ドープ型光触媒酸化チタンPP2Y(東邦チタニウム株式会社製品)を添加して、更に溶剤としてN−プロパノールを0.3L加え、顔料分散用ガラスビーズと混合後攪拌機にて20℃、120分間撹拌を行なった。
次いで、硫黄ドープ型酸化チタンを十分に拡散させた加水分解性シロキサン系樹脂中に、疎水性樹脂として疎水性シリコーン樹脂ポリゾールAP−3900(昭和高分子株式会社製品)を0.1L添加し、20℃にて3分間さらに撹拌を行うことで光触媒塗料Bを調製した。
なお、光触媒塗料B中における各成分の含量は、加水分解性シロキサン系樹脂が約36重量%、硫黄ドープ型酸化チタンが24重量%、疎水性アクリルシリコン樹脂が40重量%である。
〔光触媒塗料Cの調製〕
2L容量のステンレス製容器に、0.1LのナフィオンDE2020(米国デュポン社製品)と、0.04Lの加水分解性シロキサン系樹脂メチルシリケートA53(コルコート株式会社製品)とを分注し、容器中に40gの硫黄ドープ型光触媒酸化チタンPP2Yを添加して、更にイソプロパノール0.2L、水0.2Lを加え、顔料分散用ガラスビーズと混合後攪拌機にて20℃、120分間撹拌を行なった。
次いで、硫黄ドープ型酸化チタンを十分に拡散させた親水性樹脂混合物中に、疎水性樹脂として、0.05Lのフッ素樹脂ルミフロンFE4300(旭硝子株式会社製品)と、0.05Lの疎水性アクリルシリコン樹脂ポリゾールAP−3900(昭和高分子株式会社製品)とを添加し、20℃にて3分間さらに撹拌を行うことで光触媒塗料Cを調製した。
なお、光触媒塗料C中における各成分の含量は、ナフィオンが15重量%、加水分解性シロキサン系樹脂が16重量%、硫黄ドープ型酸化チタンが31重量%、フッ素樹脂が19重量%、疎水性アクリルシリコン樹脂が19重量%である。
〔光触媒塗料Dの調製〕
2L容量のステンレス製容器に、0.2LのナフィオンDE2020(米国デュポン社製)を分注し、容器中に平均一次粒子粒度6nmの光触媒酸化チタンST−01(石原産業株式会社製品)を30g添加して、更にイソプロパノール0.2L、水0.2Lを加え、顔料分散用ガラスビーズと混合後攪拌機にて20℃、120分間撹拌を行なった。
次いで、酸化チタンを十分に拡散させたナフィオン中に、疎水性樹脂として水分散ポリエステル樹脂バイロナールMD−1100(東洋紡績株式会社製品)を0.125L添加し、20℃にて3分間さらに撹拌を行うことで光触媒塗料Dを調製した。
なお、光触媒塗料D中における各成分の含量は、ナフィオンが33重量%、酸化チタンが25重量%、疎水性ポリエステル樹脂が42重量%である。
〔光触媒塗料Eの調製〕
2L容量のステンレス製容器に、親水性樹脂として0.2Lの高分子アクリル酸樹脂ジュリマーAC−10H(日本純薬株式会社製品)を分注し、容器中に40gの硫黄ドープ型光触媒酸化チタンPP2Y(東邦チタニウム株式会社製品)を添加して、更にイソプロパノール0.2L、水0.2Lを加え、顔料分散用ガラスビーズと混合後攪拌機にて20℃、120分間撹拌を行なった。
次いで、硫黄ドープ型酸化チタンを十分に拡散させた高分子アクリル酸樹脂中に疎水性樹脂として水分散ポリエステル樹脂バイロナールMD−1100(東洋紡績株式会社製品)を0.125L添加し、光触媒塗料Eを調製した。
なお、光触媒塗料E中における各成分の含量は、高分子アクリル酸樹脂が33重量%、硫黄ドープ型酸化チタンが25重量%、疎水性ポリエステル樹脂が42重量%である。
上述してきた手順にて、光触媒塗料A〜Eを調製した。表1に各光触媒塗料の組成をまとめて示す。
次に、調製したA〜E光触媒塗料を用いて行った防カビ試験について、図1を用いて説明する。図1は、本試験において、各光触媒塗料A〜Eにより施工した壁面Pの説明図である。
試験は、食品加工工場の水回り近傍の壁面Pにおいて実施した。この壁面Pは、当工場にてカビの発生に悩まされている箇所である。また、この壁面Pは、左右方向においてほぼ一様にカビの発生が見られるのを確認している。
各光触媒塗料は、前述の壁面に20cm×30cmの区画を6カ所作り、そのうちの5つの区画にそれぞれA〜Eの塗料を約12mL使用して塗布し、14日間約25℃で自然乾燥させて、20μmの膜厚を形成させた。
また、光触媒塗料A〜Eにより塗膜を形成した各区画の右半分は、シラン処理を施した。このシラン処理は、乾燥させた前記A〜Eの塗料の塗膜表面に、シランカップリング反応液を、工場の照明を点灯した状態で、刷毛で塗布することにより行った。
シランカップリング反応液は、500mlのビーカーに、294mlのエタノールを分注し、このエタノール中に6mlのオクチルトリクロロシラン(Trichloro-n-octylsilane)を添加し、スターラーにて10分間撹拌して十分に溶解させることで調製を行った。
図1のP−1〜P−12の下部に記載している角度は、水との接触角(動的接触角)を示しており、疎水度(親水度)の指標である。すなわち、P−1における水との接触角は20度、P−2における水との接触角は70度、P−3における水との接触角は15度、P−4における水との接触角は60度、P−5における水との接触角は15度、P−6における水との接触角は65度、P−7における水との接触角は25度、P−8における水との接触角は80度、P−9における水との接触角は30度、P−10における水との接触角は70度、P−11における水との接触角は60度、P−12における水との接触角は90度であった。
施工後、工場を操業させた状態で8ヵ月に亘り放置し、カビの発生度合いについて検討を行った。その結果を表2に示す。
表2を見ても分かるように、コントロールでは、試験開始後1週間経過した時点で既に僅かなカビの発生が認められ、その後3ヵ月経過する時点まで顕著なカビの増殖が認められた。
次に、本発明の範囲に包含される光触媒塗料A〜Dに目を転じると、試験開始後4週目(約1ヵ月)に亘って、カビの発生が効果的に抑制されているのが示された。
特に光触媒塗料A〜Cについては、2ヵ月後においても、カビの発生が見られなかった。しかも、シラン処理を施したP−2,P−4,P−6の塗装面については、3ヵ月経過した後であっても、カビの発生を認めることはできなかった。
また、光触媒塗料A〜Cのシラン処理を施していないP−1,P−3,P−5の塗装面では、3ヵ月後において、カビか汚れかは判別不能の僅かな付着物が確認されたが、ほぼ良好な防カビ効果を生起しているのが確認された。
光触媒塗料Dについては、シラン処理を施していない塗装面P−7において、2ヵ月後に僅かな付着物を認め、3ヵ月後には僅かなカビの発生が認められたが、コントロールに比して効果的にカビを抑制していることが示された。
また、シラン処理を施した塗装面P−8では、2ヵ月後であってもカビの発生は認められず、3ヵ月後に僅かな付着物が確認されたものの、カビを効果的に抑制することが示された。
一方、本発明に包含されない光触媒塗料Eは、1週間経過した時点ではカビの発生が認められなかったものの、シラン処理を施していない塗装面P−9では2週目に、シラン処理を施した塗装面P−10では4週目にカビの発生が認められた。
特に、塗装面P−9及びP−10に共通して確認された事項として、塗装面の劣化が認められた。これは、工場内の照明によって励起した光触媒が、光触媒塗料Eの樹脂成分を侵したことにより生じたものと考えられる。
これらの結果から、本実施形態に係る光触媒塗料A〜Dは、光触媒が励起した場合であっても塗料自身が侵されにくく、しかも、塗装面の親水度合いを適宜調整してカビの増殖を効果的に抑制することのできる光触媒塗料であることが示された。
上述してきたように、本発明に係る光触媒塗料は、光触媒粒子を分散した親水性樹脂と、同親水性樹脂に相溶性を有する疎水性樹脂とを含有する光触媒塗料であって、前記親水性樹脂は、スルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂としたことにより、光触媒が励起した場合であっても塗料自身が侵されにくく、かつ、疎水傾向の強い塗装面を形成することができ、しかも、塗装面の親水度合いを適宜調整してカビの増殖を効果的に抑制することができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
前述の実施形態では、光触媒塗料A〜Eを用いて防カビの性能試験を行っているが、他の生物の繁殖についても抑制することができるのは勿論である。
本発明に係る光触媒塗料によれば、例えば、菌類や藻類、藻、アメーバなど、水中や湿気を好む生物に対して特に繁殖の抑制効果を生起することができる。
また、前述の実施形態では、本発明に係る光触媒塗料を壁面に塗布したが、塗布する場所や対象の素材は特に限定されるものではない。
例えば、タイルなどを並べた際に形成される目地部分に、コーキング剤を充填して固化させ、次いで、このコーキング剤の上から本発明に係る光触媒塗料を塗布するようにしても良い。
このような目地構造とすることにより、目地部分に顕著な防カビ効果を生起させることができ、しかも、コーキング剤を侵すことがないため、目地部分の耐久性を保つことができる。
1 基材
2 光触媒粒子
10 塗膜構造
11 親水性樹脂領域
12 疎水性樹脂領域
13 表層部
14 親水性樹脂鎖
15 疎水性樹脂鎖
16 間隙
P 壁面

Claims (4)

  1. 光触媒粒子を分散した親水性樹脂と、同親水性樹脂に相溶性を有する疎水性樹脂とを含有する光触媒塗料であって、
    前記親水性樹脂は、スルホン酸をグラフト重合させた四フッ化エチレン系樹脂及び/または加水分解性シロキサン系樹脂としたことを特徴とする光触媒塗料。
  2. 前記疎水性樹脂は、フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂より選ばれるいずれか1種の樹脂、又は、前記フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、塩化ビニル樹脂より選ばれる2種以上を組み合わせてなるエマルジョンを主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の光触媒塗料。
  3. 前記光触媒は、可視光応答型の光触媒であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光触媒塗料。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の光触媒塗料により形成した塗膜の表面に、シランカップリング剤を反応させて疎水化したことを特徴とする光触媒塗膜の表面構造。
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