JP2010111347A - 吸音構造体及び音響室 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られた空間内で吸音と送風の両立できるようにする。
【解決手段】吸音構造体1は、振動体10を車の車室側に向けて内装材とピラーとの間にできる空間内に位置する。通路形成部材30には、エアーコンディショナーからの空気を送るダクト50A,50Bが接続される。空気はダクト50A、通路形成部材30、ダクト50Bを通過するため、内装材とピラーとの間において、吸音構造体1を配置しつつ、ダクトを通して送風を行うことができる。また、吸音構造体1においては、振動体10の質量成分と空気層40および通路形成部材30の内側にある空気のバネ成分によってバネマス系の吸音メカニズムが形成され、さらに振動体10が屈曲振動をするため、屈曲系の吸音メカニズムが形成される。そして、車室側から音波が振動体10に到達すると、振動体10が振動し、音波のエネルギが消費されて音が吸音される。
【選択図】図1

Description

本発明は、音を吸音する技術に関する。
自動車の車室内の騒音を吸音する技術として特許文献1に開示された内装材がある。この内装材は、自動車のピラー部分に取り付けられるものであって車室側に向けて凹部を有している。また、多数の貫通孔を有する板状部材が凹部の開口部に配置されており、この凹部と板状部材とにより、貫通孔に進入した音を共鳴させる中空部が形成されている。そして、車室内の騒音は貫通孔から凹部内に進入し、凹部内で共鳴してエネルギーが減衰し、音が吸音される。
特開2006−142885号公報
ところで、近年の自動車においては、エアーコンディショナーからの空気を後部座席に送るため、ピラーに取り付けられる内装材とピラーとの間にエアーコンディショナーからの空気を送るダクトを通し、ダクト内を通った空気を天井付近に設けられた吹き出し口から吹き出す構造が考案されている。
ここで、この構造と共に特許文献1に開示された吸音構造を採用すれば、ダクトを通して後部座席に空気を送りつつ、車室内の静粛性を向上させることが可能となる。しかしながら、ピラーに取り付けられる内装材とピラーとの間にできる空間は限りがあるため、送風する空気の量を確保するためにダクトの断面積を確保すると、吸音構造の凹部が十分に確保できなくなって吸音が十分に行われなくなり、一方、吸音構造の凹部を確保するとダクトを通すことができなくなって送風ができなくなる。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、限られた空間内で吸音と送風の両立できる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、中空であって、外面から内面に貫通した貫通孔と、外面から内面に貫通した複数の通気孔を有する筐体と、音響透過性を備え、前記筐体外から前記通気孔を通って前記筐体内に送られた空気が前記筐体外から空気が送られた通気孔とは異なる通気孔を通って前記筐体外へ抜けるように前記筐体の中空部分を仕切る通路形成部材と、弾性を有し、板状または膜状で前記貫通孔を塞いだ振動体とを有する吸音構造体を提供する。
また、本発明は、中空であって、外面から内面に貫通した貫通孔と、外面から内面に貫通した複数の通気孔を有する筐体と、音響透過性を備え、前記筐体外から前記通気孔を通って前記筐体内に送られた空気が前記筐体外から空気が送られた通気孔とは異なる通気孔を通って前記筐体外へ抜けるように前記筐体の中空部分を仕切る通路形成部材とを有し、前記貫通孔と前記筐体内の空気によりヘルムホルツの共鳴が生じる吸音構造体を提供する。
本発明においては、前記通路形成部材は筒状の構成であってもよい。
また、本発明においては、前記通路形成部材は、板状または膜状である構成であってもよい。
また、本発明は、上記吸音構造体を有する音響室を提供する。
本発明によれば、限られた空間内で吸音と送風の両立することができる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る吸音構造体1の外観図、図2は吸音構造体1を分解した図、図3は、吸音構造体1の断面図(図1のA−A線断面矢視図)である。なお、図面においては、本実施形態の構成を分かりやすく図示するために、吸音構造体1の寸法を実際の寸法とは異ならせてある。
(各部の構成)
吸音構造体1は、自動車において車室を構成するピラーと車室内側に設けられた内装材との間に配置されて音を吸音するものであり、図に示したように、振動体10、筐体20、および通路形成部材30で構成されている。
振動体10は、弾性を有するプラスチックで形成された板状または膜状で矩形の部材であり、力(音圧)を加えると変形し、弾性により復元力を発生して振動する部材である。なお、本実施形態においては、振動体10の素材はプラスチックとしているが、素材はプラスチックに限定されず、弾性を有し屈曲振動が生じるのであれば合成樹脂、紙、ゴム、金属、繊維板など他の素材であってもよい。
通路形成部材30は、フェルトを角管の形状に形成したものであり、長手方向の長さは後述する筐体20の長手方向の長さより長くなっている。通路形成部材30は弾性を有しており、外部から力を加えられると変形する。また、通路形成部材30は音響透過性を有し、外部と中空部分との間で音が通過する。なお、通路形成部材30は、通気性が低い素材であって中空部分を通過する空気が外部へ漏れにくい素材であるのが好ましい。
筐体20は、合成樹脂を中空な長方体の形状に形成したものである。筐体20を形成する壁の一部には外側から内側へ貫通した矩形の孔21が設けられており、また、長手方向の両端面にも外側から内側に貫通した矩形の通気孔22が設けられている。なお、通気孔22の内周長は、通路形成部材30の長手方向に直交する断面の外周長より短くなっている。また、筐体20の素材は合成樹脂に限定されず金属、木質材料、繊維板など他の素材であってもよいが、振動体10よりも相対的に剛性が高く軽い素材であるのが好ましい。
(全体構成)
吸音構造体1においては、筐体20の通気孔22へ通路形成部材30が挿入されて図1に示したように通路形成部材30が筐体20を貫通している。なお、上述したように通気孔22の内周長は、通路形成部材30の長手方向に直交する断面の外周長より短くなっているため、筐体20を貫通した通路形成部材30は弾性変形して外面が通気孔22に密着する。そして、筐体20においては孔21を塞ぐようにして振動体10が固着されている。このように孔21が振動体10で塞がれると、外側から見て振動体10の背後には振動体10と筐体20を形成する壁で囲まれた空気層40が形成される。
そして、この吸音構造体1は、図4(自動車のピラーに取り付けられる内装材、ピラーおよび吸音構造体1の断面図)に示したように、振動体10を車の車室側に向けて車のピラー100に取り付けられ、複数の貫通孔201を備えた内装材200とピラー100との間にできる空間内に位置する。そして、通路形成部材30において筐体20からはみ出している部分には、車両が備えるエアーコンディショナーからの空気を送るダクト50A,50Bが接続される。
エアーコンディショナーからの空気はダクト50Aを通過して通路形成部材30の一方の端から通路形成部材30の内部へ入る。ここで、通路形成部材30は通気性が低いため、ダクト50Aから通路形成部材30の内側に送られた空気は、通路形成部材30の内側から外側に漏れにくく、ダクト50B側へ通過する。つまり、通路形成部材30は、エアーコンディショナーからの空気が通過する通路として機能する。そして、通路形成部材30を通過した空気、即ち吸音構造体1の内部を通過した空気は、ダクト50Bに接続された図示せぬ吹き出し口から車室内に吹き出す。このように、エアーコンディショナーから送られた空気は吸音構造体1内を通過するため、内装材200とピラー100との間の空間において、吸音構造体1の空気層の厚さを確保しつつ、ダクトを通して送風を行うことができる。
また、吸音構造体1においては、振動体10の質量成分と筐体20内の空気(空気層40の空気および通路形成部材30の内側にある空気)のバネ成分によってバネマス系の吸音メカニズムが形成され、さらに吸音構造体1においては振動体10が弾性を有して屈曲振動をするため、屈曲振動(固有振動)による屈曲系の吸音メカニズムが形成される。
そして、車室側から内装材200の貫通孔201を通過した音波が吸音構造体1の振動体10に到達すると、音波の音圧と吸音構造体1の空気層40および通路形成部材30内の空気の圧力との差により振動体10が振動し、音波のエネルギは、この振動により消費されて音が吸音される。
ここで、通路形成部材30は音響透過性を有しており、通路形成部材30内の空気も音響的に吸音に作用するため、ダクトを通して送風を行いつつ、吸音構造体1の空気層の厚さを厚くして吸音を行うことができる。
なお、振動体10と空気層40によるバネマス系の吸音メカニズムは空気層40の影響を受け、空気層40が厚いほうが吸音する音の周波数が低くなるが、本実施形態では、ダクトを吸音構造体1の外に配置する場合と比較して吸音構造体1の空気層40の厚さを厚くできるため、ダクトを吸音構造体1の外に配置する場合より低い音を吸音することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る吸音構造体1Aの外観図、図6は吸音構造体1Aの断面図(図5のB−B線断面矢視図)である。なお、図面においては、本実施形態の構成を分かりやすく図示するために、吸音構造体1Aの寸法を実際の寸法とは異ならせてある。また、以下の説明においては、第1実施形態と同じ構成の部材については第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細については説明を省略する。
吸音構造体1Aは、第1実施形態の吸音構造体1と同様に、振動体10と筐体20を備えており、外観については第1実施形態の吸音構造体1と同じである。吸音構造体1Aが第1実施形態の吸音構造体1と異なる点は、図に示したように、筐体20の内部を上下に区切る通路形成部材31を通路形成部材30に替えて有している点である。
通路形成部材31は、フェルトを矩形の板状に形成したものであり、筐体20内の中空部において壁面に固着され、筐体20の内部を図に示したように第1空気層41と第2空気層42に区切る。なお、筐体20内において通路形成部材31は、通気孔22より振動体10側に固着され、第2空気層42は筐体20の長手方向両端にある通気孔22から外部へ通じている。
そして、この吸音構造体1Aは、第1実施形態と同様に振動体10を車の車室側に向けて車のピラー100に取り付けられ、内装材200とピラー100との間にできる空間内に位置し、2つの通気孔22にはダクト50A,50Bが接続される。
エアーコンディショナーからの空気はダクト50Aを通過して一方の通気孔22から第2空気層42へ入る。ここで、通路形成部材31は通気性が低いため、ダクト50Aから第2空気層42に送られた空気は、第1空気層41側へ漏れにくく、ダクト50B側へ通過する。つまり、第2空気層42はエアーコンディショナーからの空気が通過する通路として機能する。そして、第2空気層42を通過した空気、即ち吸音構造体1Aの内部を通過した空気は、ダクト50Bに接続された図示せぬ吹き出し口から車室内に吹き出す。
このように、エアーコンディショナーから送られた空気は吸音構造体1A内を通過するため、内装材200とピラー100との間の空間において、吸音構造体1の空気層の厚さを確保しつつ、ダクトを通して送風を行うことができる。
また、吸音構造体1Aにおいては、振動体10の質量成分と筐体20内の空気(第1空気層41および第2空気層42にある空気)のバネ成分によってバネマス系の吸音メカニズムが形成され、また吸音構造体1Aにおいては振動体10が弾性を有して屈曲振動をするため、屈曲振動(固有振動)による屈曲系の吸音メカニズムが加わる。
そして、車室側から内装材200の貫通孔201を通過した音波が吸音構造体1Aの振動体10に到達すると、音波の音圧と第1空気層41および第2空気層42の空気の圧力との差により振動体10が振動し、音波のエネルギは、この振動により消費されて音が吸音される。
ここで、通路形成部材31は音響透過性を有しており、第2空気層42内の空気も音響的に吸音に作用するため、ダクトを通して送風を行いつつ、吸音構造体1の空気層の厚さを厚くして吸音を行うことができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上記説明では、車両の車室を構成するピラーに吸音構造体1,1Aを配置する場合を例に説明を行ったが、吸音構造体1,1Aが配置されるのは車両のピラーに限定されるものではない。吸音構造体1,1Aは、自動車において車室を構成するピラー以外の各種パネルの車室側に配置してもよい。また、車室内の椅子においてはダクトが通される椅子があるが、この椅子においても吸音構造体1,1Aを配置し、ダクトに吸音構造体1,1Aを接続してもよい。
また、一般家屋やビルなどの部屋、防音室、音楽室、ホール、劇場、音響機器のリスニングルーム、会議室等の居室など各種の音響室の境界面(壁、床、天井など)より外側に配置し、境界面の外側に配置されたダクトを接続してもよい。
上述した実施形態においては、通路形成部材30は筐体20内において筐体20に接しているが、通気孔22を筐体20の長手方向の両端面の中央部分に設け、通気孔22に挿入された通路形成部材30を筐体20の長手方向の両端面で支持し、筐体20内部で通路形成部材30が浮いた状態となるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては通路形成部材30は角管の形状となっているが、角管の形状に限定されず、円管の形状など他の形状であってもよい。
また、通路形成部材30,31の素材は、音響透過性を有していればグラスウール、合成樹脂、紙、ゴム、連続気泡体など他の素材であってもよい。
また、通路形成部材30,31は、音響透過性を有していれば連続気泡体で形成し、弾性を有していなくてもよい。
また、通路形成部材30の外周長を通気孔22の内周長より短くし、通路形成部材30を通気孔22に挿入して筐体20を貫通させた時に通気孔22の内周面と通路形成部材30との間の隙間を充填材で埋めるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、筐体20の形状は長方体となっているが、筐体20は長方体の形状に限定されず、A−A線断面の形状が台形、円形、多角形など他の形状であってもよい。
上述した実施形態においては筐体20内に通路形成部材30のみが貫通しているが、電気信号を送るケーブルも筐体20内に通すようにしてもよい。
上述した吸音構造体1,1Aにおいては、空気層にグラスウール、フェルト、発泡ポリウレタン、不織布など多孔質の吸音材を配置し、上述したバネマス系の吸音メカニズムが吸音する音をさらに広帯域に吸音するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、振動体10は筐体20の外面のうち一つの面にのみ固着されているが、筐体20において振動体10が固着されている面と直交し、通気孔22が設けられていない面にも孔21を設け、この孔21に振動体10を固着するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、振動体10が振動して吸音がなされているが、振動体10の振動を用いず、筐体20に貫通孔を設けて筐体20がヘルムホルツの吸音構造体として作用するようにしてもよい。
図7(a)は、この構成に係る吸音構造体の断面図である。図7(a)に示された貫通孔23は、筐体20を形成する壁の外側から内側へ貫通した貫通孔である。この構成においては貫通孔23部分にある空気の質量と筐体20内部の空気(空気層40の空気および通路形成部材30の内側にある空気)のバネ性によりバネマスの振動系が構成され吸音構造体はヘルムホルツの共鳴器として作用する。そして、バネマスの振動系の共振周波数の音が貫通孔23内に入ると、貫通孔23部分の空気が激しく振動し、貫通孔23部分の空気と筐体20との摩擦により音響エネルギーが熱エネルギーに変換されて消費され、吸音がなされる。
なお、図7(a)においては貫通孔23の数は一つであるが貫通孔23は複数設けられていてもよい。また、図7(b)に示したように、筐体20の厚さより長い管状部材60を貫通孔23に挿入して管状部材60を筐体20に固着してもよい。
また、第2実施形態のように筐体20内に通路形成部材31を配置する構成においても、上述したように貫通孔23を設けて筐体20がヘルムホルツの吸音構造体として作用するようにしてもよい。なお、第2実施形態の構成において筐体20をヘルムホルツの吸音構造体とする場合においても貫通孔23を複数設けてもよく、また、貫通孔23に管状部材60を挿入して固着させてもよい。
上述した実施形態においては吸音構造体1,1A内を通過するダクトからの空気は一方向へのみ流れるが、吸音構造体内部でダクトからの空気が分岐するようにしてもよい。
図8は、この構成に係る吸音構造体の分解図である。
この吸音構造体の筐体20においては、貫通孔21が設けられた壁と直交する壁に外側から内側へ貫通した矩形の通気孔22A,22Bが設けられている。また、通路形成部材30においても、通路形成部材30を形成する壁の外側から内側へ貫通する貫通孔31A,31Bが設けられている。なお、図8において通路形成部材30A,30Bは通路形成部材30と同じ素材を角管の形状に形成したものである。
図8に示した部材を備えた吸音構造体においては、第1実施形態と同様に振動体10が貫通孔21を塞ぎ、筐体20の通気孔22へ通路形成部材30が挿入されて通路形成部材30が筐体20を貫通する。また、通路形成部材30Aが通気孔22Aに挿入されて筐体20内部で通路形成部材30の貫通孔31Aに接続され、通路形成部材30Bが通気孔22Bに挿入されて筐体20内部で通路形成部材30の貫通孔31Bに接続される。
そして、この構成においては、図示しないダクト50Aから通路形成部材30の内側へ送られた空気は、筐体20内で分岐して図示しないダクト50B、及び通路形成部材30Aおよび通路形成部材30Bの方向へ送られ、通路形成部材30A及び通路形成部材30Bにそれぞれ接続される図示しないダクトに送られる。
また、この構成の吸音構造体においては、振動体10の質量成分と筐体20内の空気(空気層40および通路形成部材30,30A,30Bの内側にある空気)のバネ成分によってバネマス系の吸音メカニズムが形成され、吸音がなされる。
なお、上述した第2実施形態においても、筐体20に貫通孔31A,31Bを設け、この貫通孔31A,31Bにダクトを接続し、第2空気層42の空気が貫通孔31A,31Bに接続されたダクトへ分岐するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る吸音構造体1の外観図である。 吸音構造体1の分解図である。 吸音構造体1の断面図である。 吸音構造体1を車両のピラー部分に配置した時の図である。 第2実施形態に係る吸音構造体1Aの外観図である。 吸音構造体1Aの断面図である。 本発明の変形例に係る吸音構造体の断面図である。 本発明の変形例に係る吸音構造体の分解図である。
符号の説明
1,1A・・・吸音構造体、10・・・振動体、20・・・筐体、21・・・孔、22・・・通気孔、30,31・・・通路形成部材、40・・・空気層、50A,50B・・・ダクト、100・・・ピラー、200・・・内装材

Claims (5)

  1. 中空であって、外面から内面に貫通した貫通孔と、外面から内面に貫通した複数の通気孔を有する筐体と、
    音響透過性を備え、前記筐体外から前記通気孔を通って前記筐体内に送られた空気が前記筐体外から空気が送られた通気孔とは異なる通気孔を通って前記筐体外へ抜けるように前記筐体の中空部分を仕切る通路形成部材と、
    弾性を有し、板状または膜状で前記貫通孔を塞いだ振動体と
    を有する吸音構造体。
  2. 中空であって、外面から内面に貫通した貫通孔と、外面から内面に貫通した複数の通気孔を有する筐体と、
    音響透過性を備え、前記筐体外から前記通気孔を通って前記筐体内に送られた空気が前記筐体外から空気が送られた通気孔とは異なる通気孔を通って前記筐体外へ抜けるように前記筐体の中空部分を仕切る通路形成部材と
    を有し、
    前記貫通孔と前記筐体内の空気によりヘルムホルツの共鳴が生じる吸音構造体。
  3. 前記通路形成部材は筒状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸音構造体。
  4. 前記通路形成部材は、板状または膜状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸音構造体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の吸音構造体を有する音響室。
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