JP2010110992A - 記録装置、記録制御方法、及び記録制御プログラム - Google Patents

記録装置、記録制御方法、及び記録制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】双方向記録時における各方向へ搬送される記録ヘッドの搬送方向の位置ズレに起因する画質劣化を防止し得る記録装置、記録制御方法、及び記録制御プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明によれば、記憶手段には、記録ヘッドをフォワード方向に搬送しながら記録する場合における記録位置と、記録ヘッドをリバース方向に搬送しながら記録する場合における記録位置との、記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量が記憶されている。記録ヘッドを一方の搬送方向に搬送させながら今回の記録を行う場合にのみ、記録条件に応じた記録位置を記憶手段に記憶された値によって補正した搬送量で記録媒体を搬送する。よって、記録ヘッドが一方の搬送方向に搬送される場合の記録位置に対する、他方の搬送方向に搬送される場合の記録位置が理想的な位置となるよう補正できるので、その結果として画質劣化を防止し得る。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録装置、記録制御方法、及び記録制御プログラムに関するものである。
従来の記録装置の一例としてインクジェット方式のプリンタが知られている。かかるインクジェット方式のプリンタは、複数のノズル(記録素子)が副走査方向に形成されたインクヘッド(記録ヘッド)を有しており、このインクヘッドを主走査方向へ移動(搬送)させつつ、ノズルから記録用紙(記録媒体)に順次インクを吐出する主走査と、主走査の後に主走査方向とは交差(一般的には直交)する副走査方向へ記録用紙を搬送させる副走査とを繰り返し行うことによって記録用紙への印刷(記録)を行う。
近年、プリンタには記録の高速化が望まれている。高速な記録を行う1つの手法として主走査方向に往復移動されるインクヘッドがフォワード方向(往路)及びリバース方向(復路)のそれぞれにおいて印刷を行う双方向印刷(双方向記録)がある。かかる双方向印刷では、主走査方向におけるフォワード方向及びリバース方向において、印刷位置(ドットの形成位置)が主走査方向にズレることがあるため、フォワード方向及びリバース方向における印刷位置を合わせるための制御が多く提案されている。
例えば、特許文献1には、プリントヘッド(インクヘッド)の主走査方向に垂直な方向(即ち、記録用紙の搬送方向)に縦罫線を形成する場合に、往路(フォワード方向)での印刷により形成される罫線の位置と、復路(リバース方向)での印刷により形成される罫線の位置が主走査方向にズレる現象(所謂「罫線ズレ」)に対し、往路と復路とで最も位置が合っている位置の印字位置パラメータを求め、かかる印字パラメータに基づき、復路の印刷開始タイミングを設定し、罫線ズレの発生を改善するプリント位置合わせ方法が提案されている。
特開平11−290470号公報
ところで、市場では低価格なプリンタも望まれているが、かかる低価格プリンタでは、メカ構成が安価に抑えられていることが多い。しかし、メカ構成を安価に抑えたことにより、双方向印刷時に、インクヘッドをフォワード方向への搬送する場合とリバース方向へ搬送する場合とで、該インクヘッドの位置が記録用紙の搬送方向(副走査方向)にズレてしまい、その結果として、印刷位置が副走査方向にズレてしまうことがある。
図9(a)及び図9(b)は、インクヘッドのフォワード方向(矢印F方向)又はリバース方向(矢印R方向)への1パスにより、該インクヘッドの副走査方向に形成されたノズル解像度R(例えば、600dpi)に等しい印刷解像度の印刷を行った場合の印刷結果を示す模式図である。
即ち、図9(a)及び図9(b)は、インクヘッドをフォワード方向に搬送しながら印刷(以下、かかる印刷を「フォワード印刷」と称することがある)を行った後、記録用紙を矢印B方向へ(副走査方向に並ぶノズル数N)×(ノズル解像度R)だけ搬送させ、インクヘッドをリバース方向に搬送しながら印刷(以下、かかる印刷を「リバース印刷」と称することがある)を行うという動作を繰り返すことにより得られる印刷結果である。
より具体的には、図9(a)は、フォワード印刷時とリバース印刷時とでインクヘッドの位置に副走査方向のズレのない理想的な印刷結果を示す模式図であり、図9(b)は、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、記録用紙の搬送方向(矢印B方向)上流側に位置ズレを起こしている場合の印刷結果を示す模式図である。
図9(a)に示すように、フォワード印刷時とリバース印刷時におけるインクヘッドの位置に副走査方向のズレがない場合には、フォワード印刷によるPパス目の印刷領域501と、リバース印刷による(P+1)パス目の印刷領域502との間、及び、(P+1)パス目の印刷領域502と(P+2)パス目の印刷領域503との間には隙間が生じない。同様に、どの印刷領域間にも隙間は生じない。
一方、図9(b)に示すように、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、記録用紙の搬送方向の上流側にズレている場合には、フォワード印刷によるPパス目の印刷領域501と、リバース印刷による(P+1)パス目の印刷領域502との間には、記録用紙の搬送方向にズレているインクヘッドのズレ量に相当する幅Gの隙間が生じる。また、(P+1)パス目の印刷領域502と(P+2)パス目の印刷領域503とには、幅Gに亘って重なった重なり部分が生じる。また、(P+2)パス目の印刷領域503と(P+3)パス目の印刷領域504との間には幅Gの隙間が生じる。その結果、隙間はホワイトラインとなり、重なり部分だけ印刷濃度が高くなるため、画質の劣化が生じる。
図9(c)及び図9(d)は、1回あたりの記録用紙の搬送量を、搬送調整量α(α>0)を用いて調整することにより、かかる問題を解決しようとした場合における印刷結果である。より具体的には、図9(c)は、1回あたりの記録用紙の搬送量を[(ノズル数N)×(ノズル解像度R)−(搬送調整量α)]とした場合、即ち、搬送量を少なくした場合における印刷結果である。また、図9(d)は、1回あたりの記録用紙の搬送量を[(ノズル数N)×(ノズル解像度R)+(搬送調整量α)]とした場合、即ち、搬送量を大きくした場合における印刷結果である。
図9(c)に示すように、1回あたりの記録用紙の搬送量を小さくした場合には、印刷領域501と印刷領域502との間、及び、印刷領域503と印刷領域504との間に生じていた隙間は消失するが、その代わりに、印刷領域502と印刷領域503との間に生じていた重なり部分の幅が2倍に広くなる。即ち、印刷濃度が高くなる領域の幅が2倍に増大してしまう。
一方、図9(d)に示すように、1回あたりの記録用紙の搬送量を大きくした場合には、印刷領域502と印刷領域503とに生じていた重なり部分は消失するが、その代わりに、印刷領域501と印刷領域502との間、及び、印刷領域503と印刷領域504との間に生じていた隙間の幅が2倍に広くなる。即ち、ホワイトラインの幅が2倍に増大してしまう。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、双方向記録時における各方向へ搬送される記録ヘッドの搬送方向の位置ズレに起因する画質劣化を防止し得る記録装置、記録制御方法、及び記録制御プログラムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の記録装置は、記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを初期設置位置から離れる方向であるフォワード方向又はその反対方向であるリバース方向へ往復搬送するヘッド搬送手段と、記録媒体を前記記録ヘッドが搬送される方向と交差する媒体搬送方向に搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を制御する媒体搬送量制御手段とを備えたものであって、前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量を記憶する記憶手段を備え、前記媒体搬送量制御手段は、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、記録条件に応じた搬送量とする一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前記記録条件に応じた搬送量に対して前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量により補正を施した搬送量とするものである。
請求項2記載の記録装置は、請求項1記載の記録装置において、前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量は、前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドにおける所定の記録素子による記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドにおける前記所定の記録素子による記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量に従う量である。
請求項3記載の記録装置は、請求項1又は2に記載の記録装置において、前記記録ヘッドによる今回の記録位置を記録開始位置に基づいて設定する記録位置設定手段を備え、前記搬送量制御手段は、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前回の記録位置と前記記録位置設定手段により設定された今回の記録位置とに基づいて制御するものであり、前記記録位置設定手段は、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、記録条件に応じて予定される記録位置を今回の記録位置として設定する一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記予定される記録位置となるように前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量に応じて補正された記録位置を今回の記録位置として設定するものである。
請求項4記載の記録装置は、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置において、前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量に基づいて、前記記録ヘッドが前記フォワード方向に搬送されるときの該記録ヘッドによる記録位置と、前記記録ヘッドが前記リバース方向に搬送されるときの該記録ヘッドによる記録位置とでどちらが、前記媒体搬送方向のより下流側に位置するかを判定する判定手段と、前記ヘッド搬送手段による前記記録ヘッドの往復搬送により前記記録媒体上への実質的に同じ記録位置に対して重ね記録を行う場合に、前記判定手段による判定により、前記記録媒体の搬送方向におけるより下流側に記録位置が位置すると判定された方の記録ヘッドの搬送方向を、該重ね記録を行う記録位置における最初の搬送方向に設定する開始方向設定手段とを備えている。
請求項5記載の記録制御方法は、記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを初期設置位置から離れる方向であるフォワード方向又はその反対方向であるリバース方向へ往復搬送するヘッド搬送手段と、記録媒体を前記記録ヘッドが搬送される方向と交差する媒体搬送方向に搬送する記録媒体搬送手段とを備えた記録装置にて、前記記録素子による前記媒体上への記録を制御する方法であって、前記記録装置は、前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量を記憶する記憶手段を有しており、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を制御する媒体搬送量制御工程を含み、前記媒体搬送量制御工程は、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、記録条件に応じた搬送量とする一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前記記録条件に応じた搬送量に対して前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量により補正を施した搬送量とするものである。
請求項6記載の記録制御プログラムは、記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを初期設置位置から離れる方向であるフォワード方向又はその反対方向であるリバース方向へ往復搬送するヘッド搬送手段と、記録媒体を前記記録ヘッドが搬送される方向と交差する媒体搬送方向に搬送する記録媒体搬送手段とを備え、前記記録素子による前記記録媒体への記録が可能な記録装置を機能させるためのプログラムであって、前記記録装置は、前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量を記憶する記憶手段を有しており、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を制御する媒体搬送量制御ステップを含み、前記媒体搬送量制御ステップは、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、記録条件に応じた搬送量とする一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前記記録条件に応じた搬送量に対して前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量により補正を施した搬送量とするものである。
請求項1記載の記録装置によれば、記憶手段には、記録ヘッドをフォワード方向に搬送しながら記録する場合における記録位置と、記録ヘッドをリバース方向に搬送しながら記録する場合における記録位置との、記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量が記憶されており、今回の記録位置での記録が、記録ヘッドを一方の搬送方向(フォワード方向又はリバース方向)に搬送させながら行われる場合には、ズレ量又は該ズレ量に応じた補正量を適用することなく記録条件に応じた搬送量で搬送されるが、他方の搬送方向に搬送させながら行われる場合には、記録条件に応じた記録位置をズレ量又は該ズレ量に応じた補正量により補正した搬送量で搬送される。
よって、記録ヘッドが一方の搬送方向に搬送される場合の記録位置に対する、該記録ヘッドが他方の搬送方向に搬送される場合の記録位置が理想的な位置となるよう補正することができ、双方向記録時における各方向へ搬送される記録ヘッドの搬送方向の位置ズレに起因する画質劣化を防止し得るという効果がある。
特に、例えば、フォワード方向とリバース方向とで記録領域を重ねることなく1パス毎に画像を形成する双方向印刷を行う場合に、フォワード方向に搬送しながら記録する場合における記録ヘッドによる記録位置と、リバース方向に搬送しながら記録する場合における記録ヘッドによる記録位置とのズレにより生じる隙間(ホワイトライン)や、重なり領域による画質劣化を防止することができる。
また、記録ヘッドの往復搬送によって実質的に同じ位置に重ね記録を行う双方向記録時に、フォワード方向による記録領域とリバース方向による記録領域とを同じ位置に合わせることができるので、高品質な画質を提供することができる。
なお、請求項1において、「記録条件に応じた搬送量」とは、毎回(各パス)が同じ搬送量であることに限らず、各パス毎に搬送量が異なる記録条件である場合には、各パス毎に該記録条件に応じた搬送量を適用することも含まれる。また、搬送量がゼロである場合も含まれる。例えば、記録ヘッドの往復搬送によって実質的に同じ位置に重ね記録を行う双方向記録時には、重ね記録位置にて、記録ヘッドを往路の方向(例えば、フォワード方向)に搬送させて記録を行った後の搬送量がゼロである場合には、その搬送量が適用される。
請求項2記載の記録装置によれば、請求項1記載の記録装置の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。記憶手段に記憶されるズレ量又は該ズレ量に従う補正量は、記録ヘッドにおける所定の記録素子が記録する記録位置が、該記録ヘッドをフォワード方向とリバース方向とで記録媒体の搬送方向にどれだけズレているかに従う値であるので、簡易にズレ量又は該ズレ量に従う補正量を得ることができるという効果がある。
請求項3記載の記録装置によれば、請求項1又は2に記載の記録装置の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。今回の記録位置は、記録開始位置を初期値とし、該記録開始位置に基づいて設定することができる。ここで、今回の記録方向が補正を行う記録方向である場合には、今回の記録位置は、記録条件に応じて予定される記録位置となるように、記憶手段に記憶されるズレ量又は該ズレ量に従う補正量に応じて補正された位置とされる。よって、記録ヘッドが一方の搬送方向に搬送される場合の記録位置に対する、該記録ヘッドが他方の搬送方向に搬送される場合の記録位置を、今回の記録方向が補正を行う記録方向となる毎に簡易に補正することができるという効果がある。
請求項4記載の記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の記録装置の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。記録ヘッドの往復搬送によって実質的に同じ位置に重ね記録を行う双方向記録時には、記録媒体の搬送方向におけるより下流側に記録位置が位置する記録ヘッドの搬送方向を、最初の搬送方向に設定する。よって、重ね記録時に、記録媒体を下流から上流へ戻す動作を要することなく、重ね記録を行うことができる。よって、記録媒体の搬送方向を一定方向(上流から下流へ)にすることができ、記録媒体の停止精度を安定にすることができ、より高画質な画像を得ることができるという効果がある。
請求項5記載の記録制御方法によれば、請求項1記載の記録装置と同様の効果を奏することができる。
請求項6記載の記録制御プログラムによれば、請求項1記載の記録装置と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の一実施形態における記録装置としてのプリンタ1について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のプリンタ1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。プリンタ1は、複数色のインクを記録媒体に吐出することによりカラー画像を形成するインクジェット方式のものである。
プリンタ1を制御するための制御装置は、本体側制御基板12と、キャリッジ基板13とを含んで構成される。本体側制御基板12には、CPU2と、そのCPU2により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM3と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM4と、フラッシュメモリ5と、イメージメモリ7と、ゲートアレイ(G/A)6等が搭載されている。図1に示すように、ROM3、RAM4、フラッシュメモリ5及びゲートアレイ6は、バスライン47を介してCPU2に接続されている。
演算装置であるCPU2は、ROM3に予め記憶された制御プログラムに従い、入力された画像データを処理してイメージメモリ7に記憶したり、印字タイミング信号等を生成し、各信号を後述するゲートアレイ6へ転送する。
また、CPU2には、ユーザが印刷の指示などを行うための操作パネル45と、CRモータ駆動回路39と、CR用エンコーダ17と、LFモータ駆動回路41と、LF用エンコーダ18とが接続され、接続された各デバイスはこのCPU2により制御される。
CRモータ駆動回路39は、インクヘッド190が搭載された図示されないキャリッジ(特許請求の範囲におけるヘッド搬送手段の一例)を、副走査方向と交差(直交)する方向である主走査方向へ動作させるCRモータ16を駆動するための回路である。また、LFモータ駆動回路41は、記録用紙(記録媒体)を副走査方向へ搬送する搬送ローラ20a(図2参照)を回転させるLFモータ42を駆動するための回路である。
CR用エンコーダ17は、キャリッジの搬送量(移動量)を検出するリニアエンコーダであり、このCR用エンコーダ17により検出される搬送量に応じて、主走査方向、即ち、フォワード方向又はリバース方向へのキャリッジの往復搬送が制御される。
LF用エンコーダ18は、搬送ローラ20a(図2参照)の回転量を検出するロータリエンコーダであり、このLF用エンコーダ18により検出された回転量に応じて搬送ローラ20aが制御される。
詳細は後述するが、本実施形態のプリンタ1は、搬送方向がフォワード方向であるかリバース方向であるかに応じて生じるインクヘッド190の副走査方向(用紙搬送方向)のズレがある場合に、インクヘッド190(図示されないキャリッジ)がリバース方向(復路方向)に搬送されるときの搬送ローラ20aの回転量、即ち、記録用紙の搬送量(用紙搬送量)を、該ズレの量に応じた量となるように制御する。
ROM3には、記録用紙へ画像を印刷する印刷処理を実行する印刷制御プログラム3aが格納されている。フラッシュメモリ5は、補正値メモリ5aを有している。この補正値メモリ5aは、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレ量に応じた搬送補正量を格納するメモリである。
なお、本実施形態のプリンタ1は、製品出荷前に、後述する調整パターン印刷処理(図3(a)参照)を実行して、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレ量(調整量)を求めた後、リバース印刷位置補正値取得処理(図3(b)参照)を実行し、得られた調整量から補正量を求める。その結果として得られた補正量(リバース印刷位置補正値)が補正値メモリ5aに格納される。
G/A6は、CPU2から転送されるタイミング信号と、イメージメモリ7に記憶されている画像データとに基づいて、その画像データを記録用紙に記録するための記録データ(駆動信号)と、その記録データと同期する転送クロック等の信号をキャリッジ基板13へ転送する。また、ゲートアレイ6は、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどからUSBなどのインターフェース(I/F)44を介して転送される画像データをイメージメモリ7に記憶させる。
キャリッジ基板13は、インクヘッド190に形成された吐出口の圧電アクチュエータに駆動電圧を印加するものである。このキャリッジ基板13は、各吐出口の圧電アクチュエータに駆動電圧を供給する図示されないヘッドドライバ(駆動回路)を有している。
この図示されないヘッドドライバは、本体側制御基板12に実装されたG/A6を介して制御され、必要に応じた駆動電圧を、インクヘッド190に形成された複数個の吐出口の各圧電アクチュエータに印加するものである。これにより、インクがインクヘッド190から所定量だけ吐出される。ヘッドドライバは、厚さ50〜150μmのポリイミドフィルムに銅箔配線パターンを形成したフレキシブル配線板19により、インクヘッド190に形成された各吐出口の圧電アクチュエータに接続されている。
また、記録ヘッドとしてのインクヘッド190は、その下面(即ち、記録用紙に対向する側の面)に記録素子としての吐出口が、各色のインク(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブルー、ブラックなど)毎に、所定のピッチ(例えば、600dpi)で記録用紙の搬送方向(副走査方向)に列設されている。なお、各色のインクにそれぞれ対応する吐出口の列は、直線配列であっても、千鳥配列であってもよい。また、各色のインクにそれぞれ対応する吐出口の列数は、1列であっても複数列であっても、各色に対する必要に応じて適宜設定することができる。
このインクヘッド190は、図示されないキャリッジに搭載されて、CRモータ16の駆動によるキャリッジの搬送(移動)により、記録用紙における搬送方向とは垂直な方向(主走査方向)、即ち、フォワード方向又はリバース方向に往復搬送される。また、インクヘッド190の各吐出口には、各色のインクを貯留する各インクカートリッジ(図示せず)が図示されないインク流路を介して接続されており、各インクカートリッジからインクが供給される。
ここで、図2を参照して、プリンタ1に設けられ、記録用紙を搬送する搬送ユニットについて説明する。図2(a)は、搬送ユニットの斜視図であり、図2(b)は、搬送ユニットの側面図である。
図2に示すように、搬送ユニットは、主な構成として、搬送ローラ20aと、排紙ローラ21aと、LFモータ42と、LFモータの回転駆動力を搬送ローラ20aおよび排紙ローラ21aに伝達するためのギヤやベルトで構成される動力伝達機構43とを備える。
動力伝達機構43は、正逆回転可能なLFモータ42の駆動軸に取付けられたピニオン43aと、これに噛み合う伝動ギヤ43bと、伝動ギヤ43bに噛み合う中間ギヤ43cと、この中間ギヤ43cと排紙ギヤ43dとの間に架け渡された伝達ベルト43eとからなり、伝動ギヤ43bは搬送ローラ20aの一側(左端部)に取り付けられている。他方の排紙ギヤ43dは排紙ローラ21aの一端(左端部)に取付けられている。
搬送ローラ20aは対向する押さえローラ(図示せず)との間で記録用紙を挟持し、排紙ローラ21aは対向する押さえローラ(図示せず)との間で記録用紙を挟持する。そして、LFモータ42が正回転して搬送ローラ20aと排紙ローラ21aとを回転駆動すると、記録用紙が搬送方向(図2(b)における矢印B方向)の下流側へ搬送される。
また、図2(b)には、LF用エンコーダ18の回転スリット板18aの貼り付け位置を破線で図示する。回転スリット板18aには、円周に沿って所定間隔毎にスリットが形成されている。LF用エンコーダ18は、光センサ18bを通過する回転スリット板18aのスリット数(搬送ローラ20aの回転量に相当)を検出し、搬送ローラ20aの回転量に応じたパルス信号を出力するように構成されている。なお、本実施形態においては、図2(b)に示すように、この回転スリット板18aは、搬送ローラ20aと同軸回転するものである。
LF用エンコーダ18によって検出される搬送ローラ20aの回転量と目標回転量との偏差に基づいて生成される制御信号に基づいて、LFモータ42をフィードバック制御することにより、搬送ローラ20aを目標回転量の分だけ回転し、それによって、記録用紙を目的とする搬送量で目的とする位置まで搬送する。
次に、図3を参照して、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレ量を求め、そのズレ量に基づいて、インクヘッド190がリバース方向に搬送される場合における記録用紙の搬送量(用紙搬送量)を補正するための搬送補正量を求める方法について説明する。
図3(a)は、プリンタ1のCPU2により実行される調整パターン印刷処理を示すフローチャートであり、図3(b)は、プリンタ1のCPU2により実行されるリバース位置補正値取得処理を示すフローチャートである。
図3(a)に示す調整パターン印刷処理は、製品出荷前に、担当者が所定の操作を行うことにより起動される処理である。この調整パターン印刷処理は、起動されると、まず、印刷位置を示す変数nを、−2に初期化する(S11)。
次いで、変数nの値に応じたリバース位置を算出し(S12)、算出されたリバース位置へ記録用紙を搬送し(S13)、その位置で、インクヘッド190に形成されたノズルの1つ(例えば、ブラックを吐出する副走査方向に並ぶノズルのうち、略中央に位置するノズル)を用いてリバース印刷(即ち、インクヘッド190をリバース方向へ搬送させながらの印刷)による調整パターンRP(図4参照)の印刷を行う(S14)。
なお、S14において、n=+1である場合の印刷時以外は、インクヘッド190(図示されないキャリッジ)をリバース方向の印刷開始位置へ搬送(移動)させてから、リバース印刷による調整パターンRPの印刷を行う。また、変数nの値に応じた位置に調整パターンRP(RP1〜RP5)を印刷する(図4参照)。
S14の処理後、変数nの値が0であるかを確認し(S15)、変数nの値が0でなければ(S15:Yes)、S16の処理へ以降する。一方、S15の処理により確認した結果、変数nの値が0であれば、(S15:No)、リバース印刷に引き続き、リバース印刷と同じノズルを用いてフォワード印刷(即ち、インクヘッド190をフォワード方向へ搬送させながらの印刷)による調整パターンFP(図4参照)の印刷を行い(S18)、その後、S16の処理へ移行する。
S16では、変数nに1を加算する(S16)。S16の処理後、変数nが2を越えたかを確認し(S17)、変数nが2を超えていなければ(S17:No)、S12の処理へ移行し、S12〜S18の処理を繰り返す。
一方、S17の処理により確認した結果、変数nが2を超えた場合には(S17:Yes)、調整パターン印刷処理を終了する。この調整パターン印刷処理が実行された結果、例えば、後述する図4(a)又は図4(b)に示すような印刷結果が得られる。詳細は後述するが、得られた印刷結果に基づいて、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレのズレ量を調整値として求める。
図3(b)に示すリバース位置補正値取得処理は、製品出荷前であって、上述した調整パターン印刷処理の実行後に、担当者が所定の操作を行うことにより起動される処理である。このリバース位置補正値取得処理は、起動されると、まず、上述した調整パターン印刷処理による印刷結果から得られた調整値の入力を行う(S21)。なお、本実施形態では、S21において、調整値の入力は、担当者による数値の手入力によるものとしている。
S21の処理後、入力された調整値に基づいて、リバース印刷位置補正値を算出し(S22)、算出された値を補正値メモリ5aへ格納し(S23)、リバース位置補正値取得処理を終了する。
ここで、図4を参照して、調整パターン印刷処理(図3(a)参照)により得られた印刷結果と、その印刷結果から、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレのズレ量(調整値)を得る方法について説明する。
なお、図4(a)は、搬送方向が異なってもインクヘッド190の副走査方向にズレのない理想的な場合(即ち、ズレ量がゼロの場合)の印刷結果を示す模式図であり、図4(b)は、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレがある場合の印刷結果の一例を示す模式図である。
図面の理解を容易にする目的で、変数nの値に応じたリバース印刷時の印刷位置を点線の補助線として図示している。また、リバース印刷により印刷される調整パターンRPとフォワード印刷により印刷される調整パターンFPとを視覚的に区別できるように、前者を実線により表し、後者を、実線を模したハッチング入りの矩形により表している。
上述した通り、調整パターン印刷処理(図3(a)参照)によれば、変数nが初期値である−2から+2まで1ずつ変化する毎に、即ち、記録用紙が矢印B方向に1単位(本実施形態では、1/2400インチ)ずつ搬送される毎に、リバース印刷により調整パターンRPが1つずつ印刷される。より具体的には、図4(a)及び図4(b)に示すように、n=−2からn=+2に対応する各印刷位置に、調整パターンRP1から調整パターンRP5が順次形成される。
調整パターン印刷処理(図3(a)参照)によれば、変数nが0である場合には、フォワード印刷により調整パターンFPが印刷される。よって、搬送方向が異なってもインクヘッド190の副走査方向にズレのない理想的な場合には、図4(a)に示すように、フォワード印刷により印刷された調整パターンFPが、変数nが0のときにリバース印刷により印刷された調整パターンRP3と同じ位置に印刷される。
これに対し、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレがある場合には、図4(b)に示すように、フォワード印刷により印刷された調整パターンFPが、変数nが0のときにリバース印刷により印刷された調整パターンRP3と同じ位置とならない。
図4(b)に示す例では、フォワード印刷により印刷された調整パターンFPが、変数nが−2のときにリバース印刷により印刷された調整パターンRP1と同じ位置になった場合を示している。この場合、リバース印刷(即ち、インクヘッド190をリバース方向に搬送させながら行う印刷)時におけるインクヘッド190の位置は、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置に比べて、用紙搬送方向(矢印B方向)の上流側に位置していることを示す。
印刷は、一般的に記録用紙の上部から印刷するので、リバース印刷位置が、フォワード印刷位置と比べて上流側に位置した場合は、記録用紙を搬送し過ぎた場合と同等の状態である。よって、かかる場合には、用紙搬送量を少なく(マイナス)にする必要がある。そのため、調整値は、調整パターンFPと同じ位置に印刷された調整パターンRPに対応する変数nの値として求められる。図4(b)に示す例では、調整値は−2であると求められる。
この調整値は、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置とリバース印刷時におけるインクヘッド190とのズレ量を示している。調整パターンRP1〜RP5の用紙搬送方向の各間隔は、上述した通り1/2400インチであるので、図4(b)に示す例では、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置とリバース印刷時におけるインクヘッド190とが、(1/2400インチ)×(−2)=−1/1200インチだけズレていることを示している。従って、リバース印刷時に、用紙搬送量を−1/1200インチだけ補正すれば、本来の印刷位置に合わせることができる。
なお、上述したリバース位置印刷位置補正値取得処理(図3(b)参照)のS22の処理により求められ、S23の処理によって補正値メモリ5aに格納される値は、図4(b)の例であれば、上述の通り算出される−1/1200である。また、例えば、調整値が+2である場合には、(1/2400)×(+2)から得られた+1/1200が補正値メモリ5aに格納されることになる。
ここで、本実施形態では、フォワード印刷を行った変数nの値を0(ゼロ)とするので、リバース印刷時におけるインクヘッド190の位置が、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置に比べて、用紙搬送方向の上流側に位置している場合に、調整値及び補正値メモリ5aに格納される値が負の値となる。その一方で、リバース印刷時におけるインクヘッド190の位置が、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置に比べて、用紙搬送方向の下流側に位置している場合に、調整値及び補正値メモリ5aに格納される値が正の値となる。
従って、本実施形態では、調整値及び補正値メモリ5aに格納される値の正負により、リバース印刷時におけるインクヘッド190の位置が、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置に対し、上流側にズレているか、下流側にズレているかを判別することができる。
なお、本実施形態では、調整パターン印刷処理(図3(a)参照)による印刷結果から、上述の調整値を得る場合には、担当者が目視により調整パターンFPと調整パターンRP(RP1〜RP5)とが一致する位置を判別し、両者が一致する位置に基づいて調整値を得る。
あるいは、印刷結果をスキャナやCCDカメラなどの画像読取装置によって読み込んで画像データとし、画像センサによって調整パターンFPと調整パターンRPとが一致する位置を判別させ、一致する位置に基づいて得られる調整値を出力する構成としてもよい。この場合、調整値の出力先は、モニタであってもよいし、ケーブルを介してプリンタ1へ出力する構成であってもよい。ケーブルを介してプリンタ1へ調整値が出力される場合には、プリンタ1が、調整値の入力に伴ってリバース位置印刷位置補正値取得処理(図3(b)参照)を起動する構成としてもよい。なお、調整パターンFPと調整パターンRPとが一致する位置に基づいて調整値を得る装置は、プリンタ1に内蔵されていても、外部装置であってもよい。
次に、図5を参照して、本実施形態のプリンタ1により実行される印刷処理について説明する。図5は、ROM3に格納される印刷制御プログラム3bに基づいてCPU2により実行される印刷処理を示すフローチャートである。
図5に示す処理は、ユーザが通常の双方向印刷(フォワード印刷とリバース印刷とで印刷位置が異なる印刷)を選択した状態で印刷指示を行った場合に起動する処理であり、起動されると、まず、印刷すべき画像データ(PCから入力された画像データなど)から印刷データを生成する(S31)。
次いで、今回印刷の印刷位置を取得する(S32)。印刷開始位置をS0、印刷モードに応じて規定される1パスあたりの搬送量をM、パス数をPとした場合、S32において、今回印刷の印刷位置Sは、(印刷開始位置S0)+(搬送量M)×(パス数P−1)により算出される。
ここで、特に、フォワード印刷又はリバース印刷の1パスにより、インクヘッド190の副走査方向に形成されたノズル解像度Rに等しい印刷解像度の印刷を行う場合には、副走査方向に並ぶノズル数をNとすると、M=N×Rとなるので、(今回印刷の印刷位置S)=(印刷開始位置S0)+(N×R)×(P−1)となる。なお、理解を容易にする目的で、以下では、フォワード印刷又はリバース印刷の1パスにより、インクヘッド190の副走査方向に形成されたノズル解像度Rに等しい印刷解像度の印刷を行う場合について説明する。
S32の処理後、今回印刷がリバース印刷であるかを確認する(S33)。S33の処理により確認した結果、今回印刷がフォワード印刷であれば(S33:No)、S32で取得した印刷位置へ記録用紙を搬送し(S34)、その位置でフォワード印刷を行い(S35)、S36の処理へ移行する。
なお、S34では、S32の処理により算出された今回印刷の印刷位置と前回印刷位置との差を用紙搬送量(搬送ローラ20aの目標回転量)とし、LF用エンコーダ18により検出される搬送ローラ20aの回転量を検出しながら、搬送ローラ20aを目標回転量の分だけ回転させ、記録用紙を今回印刷の印刷位置まで搬送させる。
なお、Pパス目のフォワード印刷を今回印刷とするとき、1パス目のフォワード印刷である場合を除き、前回印刷はリバース印刷となる。上述した通り、Pパス目(P>1)におけるフォワード印刷の印刷位置は、(印刷開始位置S0)+(N×R)×(P−1)で表される。一方、(P−1)パス目におけるリバース印刷の印刷位置は、後述する通り、(印刷開始位置S0)+(N×R)×(P−2)+γで表される。よって、Pパス目(P>1)におけるフォワード印刷を行う場合の用紙搬送量は、[S0+(N×R)×(P−1)]−[S0+(N×R)×(P−2)+γ]=(N×R)−γとなる。
一方、S33の処理により確認した結果、今回印刷がリバース印刷であれば(S33:Yes)、S32で取得した印刷位置を、補正値メモリ5aに格納されている値で補正し、得られた値を今回印刷の印刷位置とする(S37)。
具体的には、補正値メモリ5aに格納されている値をγとした場合、補正後の今回印刷の印刷位置S’は、S’=(今回印刷の印刷位置S)+γの式から得ることができる。あるいは、今回印刷の印刷位置Sは、(印刷開始位置S0)+(N×R)であるので、S’=(印刷開始位置S0)+(N×R)×(P−1)+γと表すこともできる。
例えば、調整パターン印刷処理(図3(a)参照)による印刷結果が、図4(b)に示す結果となった場合、上述した通り、補正値メモリ5aには、−1/1200が格納されるので、補正後の今回印刷の印刷位置S’は、「(今回印刷の印刷位置S)+(−1/1200)」となる。
S37の処理後、S37で取得した印刷位置、即ち、補正後の今回印刷の印刷位置へ記録用紙を搬送し(S38)、その位置でリバース印刷を行い(S39)、S36の処理へ移行する。
なお、S36では、S37の処理により算出された今回印刷の印刷位置と前回印刷位置との差を用紙搬送量(搬送ローラ20aの目標回転量)とし、LF用エンコーダ18により検出される搬送ローラ20aの回転量を検出しながら、搬送ローラ20aを目標回転量の分だけ回転させ、記録用紙を今回印刷の印刷位置まで搬送させる。
ここで、Pパス目のリバース印刷を今回印刷とするとき、前回印刷はフォワード印刷となる。上述した通り、Pパス目(本実施形態では、復路をリバース印刷とするので、P≧2)におけるリバース印刷の印刷位置は、(印刷開始位置S0)+(N×R)×(P−1)+γで表される。また、(P−1)パス目におけるフォワード印刷の印刷位置は、(印刷開始位置S0)+(N×R)×(P−2)で表される。よって、Pパス目(P≧2)のリバース印刷を行う際の用紙搬送量は、[S0+(N×R)×(P−1)+γ]−[S0+(N×R)×(P−2)]=(N×R)+γとなる。
S36では、印刷データの最後であるかを確認する(S36)。S36の処理により確認した結果、未だ印刷されていない印刷データが残っていれば(S36:No)、S32の処理へ戻り、未だ印刷されていない印刷データに対する印刷を実行する。一方、S36の処理により確認した結果、印刷データの最後であれば(S36:Yes)、印刷処理を終了する。
ここで、図6を参照して、上述した図5の印刷処理の実行によって生じる効果について説明する。図6(a)は、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向(矢印B方向)の上流側に位置ズレを起こしている場合の印刷結果を示す模式図である。一方、図6(b)は、上述した図5の印刷処理を実行した場合の印刷結果を示す模式図である。
図6(a)に示すように、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向の上流側にズレている場合には、フォワード印刷によるPパス目の印刷領域101と、リバース印刷による(P+1)パス目の印刷領域102との間、及び、フォワード印刷による(P+2)パス目の印刷領域103と、リバース印刷による(P+4)パス目の印刷領域104との間には、用紙搬送方向(副走査方向)にズレているインクヘッド190のズレ量に相当する幅γの隙間が生じる。また、(P+1)パス目の印刷領域102と(P+2)パス目の印刷領域103とには、幅γに亘って重なった重なり部分が生じる。
上述した通り、本実施形態のプリンタ1により実行される図5の印刷処理では、リバース印刷時にのみ、印刷モードに応じて規定される今回印刷の印刷位置に対し、幅γの分だけ補正した位置を今回印刷の印刷位置とするので、図6(b)に示すように、リバース印刷による印刷領域102,104が、補正前の印刷位置(図6(a)参照)より搬送方向の下流側へ移動する。
その結果、図6(a)と図6(b)との比較から明らかな通り、補正前の印刷領域101と補正前の印刷領域102との間に生じていた隙間、補正前の印刷領域102と補正前の印刷領域103との間に生じていた重なり部分、及び、補正前の印刷領域101と補正前の印刷領域102との間に生じていた隙間はいずれも解消され、フォワード印刷時とリバース印刷時とでインクヘッドの位置に副走査方向のズレのない理想的な印刷結果と同じ印刷結果を得ることができる。
従って、本実施形態のプリンタ1によれば、フォワード印刷又はリバース印刷の1パスにより、インクヘッド190の副走査方向に形成されたノズル解像度Rに等しい印刷解像度の印刷を行う場合において、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置との位置ズレに起因して生じ得る画質劣化を抑制することができる。
なお、フォワード印刷又はリバース印刷の1パスにより、インクヘッド190の副走査方向に形成されたノズル解像度Rに等しい印刷解像度の印刷を行う場合について、図5の印刷処理を説明したが、図5の印刷処理は、複数パスによってノズル解像度Rより高い印刷解像度を得る場合においても適用することができる。搬送方向に応じてインクヘッド190の副走査方向にズレが生じていると、複数パスによってノズル解像度Rより高い印刷解像度を得る場合にも、ノズル間隔に対する周期の小さなバンディングが生じることがあり、画質劣化の原因となる。
しかし、本実施形態のプリンタ1によれば、リバース印刷時にズレに応じた補正を行うことにより、フォワード印刷の印刷位置に対するリバース印刷の印刷位置が理想的な位置で行われるので、ノズル間隔に対する周期の小さなバンディングの発生が抑制されて、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置との位置ズレに起因して生じ得る画質劣化を抑制することができる。
次に、図7を参照して、本実施形態のプリンタ1により実行される別の印刷処理について説明する。より具体的には、フォワード印刷を行った後、フォワード印刷による印刷結果に重ねるリバース印刷を行う重ね印刷を行う場合の印刷処理について説明する。
図7は、ROM3に格納される印刷制御プログラム3bに基づいてCPU2により実行される印刷処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、ユーザが重ね印刷を選択した状態で印刷指示を行った場合に起動する処理であり、起動されると、まず、印刷すべき画像データ(PCから入力された画像データなど)から印刷データを生成し(S41)、生成された印刷データを分割する(S42)。
次いで、今回印刷の印刷位置を取得する(S43)。このS43において、今回印刷の印刷位置Sは、(印刷開始位置S0)+{(副走査方向に並ぶノズル数N×ノズル解像度R}×([(パス数P−1)/2])により算出される。なお、演算記号[]はガウス記号である。
S43の処理後、補正値メモリに格納されている値を確認する(S44)。S44の処理により確認した結果、補正値メモリ5aに格納されている値が正の値である場合、即ち、リバース印刷時におけるインクヘッド190の位置が、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置に比べて、用紙搬送方向の上流側に位置している場合には(S44:正)、S43で取得した印刷位置、即ち、補正されない今回印刷の印刷位置へ記録用紙を搬送し(S45)、その位置でフォワード印刷を行う(S46)。
なお、S45では、S43の処理により算出された今回印刷の印刷位置と前回印刷位置との差を用紙搬送量(搬送ローラ20aの目標回転量)とし、LF用エンコーダ18により検出される搬送ローラ20aの回転量を検出しながら、搬送ローラ20aを目標回転量の分だけ回転させ、記録用紙を今回印刷の印刷位置まで搬送させる。
S46の処理後、S43で取得した印刷位置を、補正値メモリ5aに格納されている値で補正し、得られた値を今回印刷の印刷位置とする(S47)。具体的には、補正値メモリ5aに格納されている値をγとした場合、補正後の今回印刷の印刷位置S’は、S’=(今回印刷の印刷位置S)+γの式から得ることができる。
S47の処理後、S47で取得した印刷位置、即ち、補正後の今回印刷の印刷位置へ記録用紙を搬送し(S48)、その位置でリバース印刷を行い(S49)、S50の処理へ移行する。
なお、S48では、S47の処理により算出された今回印刷の印刷位置と前回印刷位置との差を用紙搬送量(搬送ローラ20aの目標回転量)とし、LF用エンコーダ18により検出される搬送ローラ20aの回転量を検出しながら、搬送ローラ20aを目標回転量の分だけ回転させ、記録用紙を今回印刷の印刷位置まで搬送させる。
一方で、S44の処理により確認した結果、補正値メモリに格納されている値が負の値である場合、即ち、リバース印刷時におけるインクヘッド190の位置が、フォワード印刷時におけるインクヘッド190の位置に比べて、用紙搬送方向の下流側に位置している場合には(S44:負)、S47と同様の方法により、S43で取得した印刷位置を、補正値メモリ5aに格納されている値で補正し、得られた値を今回印刷の印刷位置とする(S51)。なお、S51において、初回の印刷時には、インクヘッド190(図示されないキャリッジ)をリバース方向の印刷開始位置へ搬送(移動)させてから、リバース印刷を行う。
S51の処理後、S51で取得した印刷位置、即ち、補正後の今回印刷の印刷位置へ記録用紙を搬送し(S52)、その位置でリバース印刷を行う(S53)。S53の処理後、S43で取得した印刷位置へ記録用紙を搬送し(S54)、その位置でフォワード印刷を行い(S55)、S50の処理へ移行する。
なお、S52及びS54では、それぞれ、S51及びS43の処理により算出された今回印刷の印刷位置と前回印刷位置との差を用紙搬送量(搬送ローラ20aの目標回転量)とし、LF用エンコーダ18により検出される搬送ローラ20aの回転量を検出しながら、搬送ローラ20aを目標回転量の分だけ回転させ、記録用紙を今回印刷の印刷位置まで搬送させる。
また、S44の処理により確認した結果、補正値メモリに格納されている値がゼロの値である場合には(S44:ゼロ)、今回印刷がリバース印刷であるかを確認し(S56)、今回印刷がフォワード印刷であれば(S56:No)、S45の処理へ移行し、その一方で、今回印刷がリバース印刷であれば(S56:Yes)、S51の処理へ移行する。
S50では、印刷データの最後であるかを確認する(S50)。S50の処理により確認した結果、未だ印刷されていない印刷データが残っていれば(S50:No)、S43の処理へ戻り、未だ印刷されていない印刷データに対する印刷を実行する。一方、S50の処理により確認した結果、印刷データの最後であれば(S50:Yes)、印刷処理を終了する。
ここで、図8を参照して、上述した図7の印刷処理の実行によって生じる効果について説明する。図8(a)は、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向(矢印B方向)下流側に位置ズレを起こしている場合(即ち、補正値メモリ5aに格納されている値が負の値である場合)における重ね印刷の印刷結果を示す模式図である。なお、図8(a)では、1回のフォワード印刷と1回のリバース印刷により形成される印刷領域201のみを図示している。
図8(a)に示すように、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向(矢印B方向)の下流側に位置ズレを起こしている場合には、フォワード印刷を先に行うと、リバース印刷時に、記録用紙を逆方向に(即ち、矢印Bとは反対方向)に搬送する必要が生じる。
しかし、本実施形態のプリンタ1により実行される図7の印刷処理によれば、補正値メモリ5aに格納されている値が負の値である場合には、リバース印刷の印刷位置を補正後の今回印刷の印刷位置S’として先に行うことにより、記録用紙を逆方向に搬送することなく重ね印刷を行うことができる。
一方、図8(b)は、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、記録用紙の搬送方向の下流側に位置ズレを起こしている場合(即ち、補正値メモリ5aに格納されている値が負の値である場合)における重ね印刷の印刷結果を示す模式図である。
図8(b)に示すように、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向(矢印B方向)の上流側に位置ズレを起こしている場合には、リバース印刷を先に行うと、フォワード印刷時に、記録用紙を逆方向に(即ち、矢印Bとは反対方向)に搬送する必要が生じる。なお、図8(b)においても、図8(a)と同様に、1回のフォワード印刷と1回のリバース印刷により形成される印刷領域201のみを図示している。
しかし、本実施形態のプリンタ1により実行される図7の印刷処理によれば、補正値メモリ5aに格納されている値が正の値である場合には、補正されない今回印刷の印刷位置Sにてフォワード印刷を先に行った後、リバース印刷の印刷位置を補正後の今回印刷の印刷位置S’として行うことにより、記録用紙を逆方向に搬送することなく重ね印刷を行うことができる。
また、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、記録用紙の搬送方向にズレている場合には、重ね印刷を行った場合に、図8(a)及び図8(b)に示すように、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置とがズレるために、画質劣化が生じる。
しかし、本実施形態のプリンタ1によれば、リバース印刷時にズレに応じた補正を行うことにより、リバース印刷の印刷位置とフォワード印刷の印刷位置とを重ねることができるので、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置との位置ズレに起因して生じ得る画質劣化を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1によれば、フォワード方向とリバース方向との双方向印刷を行う場合に、一方の印刷方向(本実施形態では、フォワード方向)に対しては、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置との用紙搬送方向の位置ズレにかかわらず、印刷位置を、記録条件(例えば、1パス印刷、重ね印刷)に応じた規定の印刷位置とする一方で、他方の印刷方向(本実施形態では、リバース方向)に対しては、印刷位置を、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置との用紙搬送方向の位置ズレに応じた補正した位置とする。よって、一方の印刷方向による印刷位置に対する他方の印刷方向による印刷位置を理想的な位置とすることができ、双方向印刷時に、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置との位置ズレに起因して生じ得る画質劣化を抑制することができる。
また、フォワード印刷の印刷位置とリバース印刷の印刷位置との用紙搬送方向の位置ズレのズレ量(調整値)を、インクヘッド190に形成されたノズルの1つを使用した調整パターンFP及び調整パターンRP(共に、図4参照)に基づいて得るので、該ズレ量を簡易に得ることができる。
また、本実施形態のプリンタ1によれば、フォワード印刷を行った後に、フォワード印刷による印刷結果に重ねるリバース印刷を行う重ね印刷を行う場合には、用紙搬送方向におけるより下流側に印刷位置が位置する印刷方向(インクヘッド190の搬送方向)が、最初の印刷方向(搬送方向)に設定される。よって、記録用紙を用紙搬送方向と逆方向に搬送することなく重ね印刷を行うことができる。
以上実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、フォワード印刷時には印刷位置の補正を行わず、リバース印刷時に印刷位置を補正する構成としたが、リバース印刷時には印刷位置の補正を行わず、フォワード印刷時に印刷位置を補正する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、1パス印刷を行う場合に、今回印刷の印刷位置Sを、(今回印刷の印刷位置S)=(印刷開始位置S0)+(N×R)×(P−1)として求めたが、搬送誤差を考慮して、(今回印刷の印刷位置S)=(印刷開始位置S0)+(N×R+α)×(P−1)と算出する構成であってもよい。なお、αは、搬送誤差に対する搬送調整量である。重ね印刷時も同様に、搬送誤差を考慮する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、補正値メモリ5aには、S22(図3参照)の処理により得られた印刷位置補正値を格納する構成としたが、S21の処理により入力された調整値(ズレ量を示す値)を補正値メモリ5aに格納する構成としてもよい。補正値メモリ5aに調整値が格納される構成である場合には、S37(図5参照)や、S47,S51(図7参照)において、調整値から印刷位置補正値を算出するようにする。
また、上記実施形態では、調整パターン印刷処理(図3(a)参照)及びリバース印刷補正値取得処理(図3(b)参照)を製品出荷前に実行する構成としたが、ユーザが所定の操作を行った場合に、調整パターン印刷処理及びリバース印刷補正値取得処理を実行し、得られたリバース印刷位置補正値を補正値メモリ5aに格納する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、調整パターン印刷処理(図3(a)参照)において、フォワード印刷による調整パターンFPを1の行に打ち、リバース印刷による調整パターンRP1〜RP5を印刷する行を順次変化させる構成としたが、リバース印刷による調整パターンを1の行に打ち、フォワード印刷による調整パターンを印刷する行を順次変化させる構成としてもよい。
本発明の一実施形態におけるプリンタの電気回路構成の概略を示すブロック図である。 (a)は、搬送ユニットの斜視図であり、(b)は、搬送ユニットの側面図である。 (a)は、調整パターン印刷処理を示すフローチャートであり、(b)は、リバース位置補正値取得処理を示すフローチャートである。 (a)は、搬送方向が異なってもインクヘッドの副走査方向にズレのない理想的な場合の印刷結果を示す模式図であり、(b)は、搬送方向によって生じるインクヘッド190の副走査方向のズレがある場合の印刷結果の一例を示す模式図である。 通常の双方向印刷を行う場合における印刷処理を示すフローチャートである。 (a)は、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向の上流側に位置ズレを起こしている場合の印刷結果を示す模式図であり、(b)は、上述した図5の印刷処理を実行した場合の印刷結果を示す模式図である。 重ね印刷を行う場合における印刷処理を示すフローチャートである。 (a)は、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向下流側に位置ズレを起こしている場合における重ね印刷の印刷結果を示す模式図であり、(b)は、フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、記録用紙の搬送方向の下流側に位置ズレを起こしている場合における重ね印刷の印刷結果を示す模式図である。 フォワード印刷時におけるインクヘッドの位置に対し、リバース印刷時におけるインクヘッドの位置が、用紙搬送方向に位置ズレを起こしている場合に生じる問題点を説明するための模式図である。
符号の説明
1 プリンタ(記録装置の一例)
5a 補正値メモリ(記憶手段の一例)
18 LF用エンコーダ(媒体搬送量制御手段の一部の一例)
20a 搬送ローラ(記録媒体搬送手段の一例)
190 インクヘッド(記録ヘッドの一例)
S34,S37 媒体搬送量制御手段の一例、媒体搬送量制御工程の一例、媒体搬送量制御ステップの一例
S45,S48 媒体搬送量制御手段の一例、媒体搬送量制御工程の一例、媒体搬送量制御ステップの一例
S51,S54 媒体搬送量制御手段の一例、媒体搬送量制御工程の一例、媒体搬送量制御ステップの一例
S44 判定手段の一例
S44:正,S45 開始方向設定手段の一例
S44:負,S51 開始方向設定手段の一例

Claims (6)

  1. 記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを初期設置位置から離れる方向であるフォワード方向又はその反対方向であるリバース方向へ往復搬送するヘッド搬送手段と、記録媒体を前記記録ヘッドが搬送される方向と交差する媒体搬送方向に搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を制御する媒体搬送量制御手段とを備えた記録装置であって、
    前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量を記憶する記憶手段を備え、
    前記媒体搬送量制御手段は、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、記録条件に応じた搬送量とする一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前記記録条件に応じた搬送量に対して前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量により補正を施した搬送量とするものであることを特徴とする記録装置。
  2. 前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量は、前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドにおける所定の記録素子による記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドにおける前記所定の記録素子による記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量に従う量であることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記記録ヘッドによる今回の記録位置を記録開始位置に基づいて設定する記録位置設定手段を備え、
    前記搬送量制御手段は、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前回の記録位置と前記記録位置設定手段により設定された今回の記録位置とに基づいて制御するものであり、
    前記記録位置設定手段は、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、記録条件に応じて予定される記録位置を今回の記録位置として設定する一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記予定される記録位置となるように前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量に応じて補正された記録位置を今回の記録位置として設定するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量に基づいて、前記記録ヘッドが前記フォワード方向に搬送されるときの該記録ヘッドによる記録位置と、前記記録ヘッドが前記リバース方向に搬送されるときの該記録ヘッドによる記録位置とでどちらが、前記媒体搬送方向のより下流側に位置するかを判定する判定手段と、
    前記ヘッド搬送手段による前記記録ヘッドの往復搬送により前記記録媒体上への実質的に同じ記録位置に対して重ね記録を行う場合に、前記判定手段による判定により、前記記録媒体の搬送方向におけるより下流側に記録位置が位置すると判定された方の記録ヘッドの搬送方向を、該重ね記録を行う記録位置における最初の搬送方向に設定する開始方向設定手段とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを初期設置位置から離れる方向であるフォワード方向又はその反対方向であるリバース方向へ往復搬送するヘッド搬送手段と、記録媒体を前記記録ヘッドが搬送される方向と交差する媒体搬送方向に搬送する記録媒体搬送手段とを備えた記録装置にて、前記記録素子による前記媒体上への記録を制御する記録制御方法であって、
    前記記録装置は、前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量を記憶する記憶手段を有しており、
    前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を制御する媒体搬送量制御工程を含み、
    前記媒体搬送量制御工程は、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、記録条件に応じた搬送量とする一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前記記録条件に応じた搬送量に対して前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量により補正を施した搬送量とするものであることを特徴とする記録制御方法。
  6. 記録素子を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを初期設置位置から離れる方向であるフォワード方向又はその反対方向であるリバース方向へ往復搬送するヘッド搬送手段と、記録媒体を前記記録ヘッドが搬送される方向と交差する媒体搬送方向に搬送する記録媒体搬送手段とを備え、前記記録素子による前記記録媒体への記録が可能な記録装置を機能させる記録制御プログラムであって、
    前記記録装置は、前記ヘッド搬送手段によって前記フォワード方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置と、前記ヘッド搬送手段により前記リバース方向に搬送される前記記録ヘッドによる記録位置との、前記記録媒体の搬送方向におけるズレ量又は該ズレ量に応じた補正量を記憶する記憶手段を有しており、
    前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を制御する媒体搬送量制御ステップを含み、
    前記媒体搬送量制御ステップは、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により前記フォワード方向又は前記リバース方向のいずれか一方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、記録条件に応じた搬送量とする一方で、今回の記録位置での記録が前記ヘッド搬送手段により他方の搬送方向に搬送される前記記録ヘッドによって行われる場合には、前記記録媒体搬送手段による前記記録媒体の搬送量を、前記記録条件に応じた搬送量に対して前記記憶手段に記憶される前記ズレ量又は前記補正量により補正を施した搬送量とするものであることを特徴とする記録制御プログラム。


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