JP2010108024A - 医療情報システム、その情報端末、およびサーバー - Google Patents
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Abstract
【課題】医療機関ごとに扱うデータ形式の違いに関わらずに、複数の医療機関の間で患者の医療情報を共有することができる医療情報システム、その情報端末、およびサーバーを提供すること。
【解決手段】医療情報システム1は、フォーマットAに従う医療情報の情報処理を行う情報端末100aと、フォーマットBに従う医療情報の情報処理を行う情報端末100bと、情報端末100aが扱う医療情報および情報端末100bが扱う医療情報を格納して管理する医療情報管理サーバー200とを含む。情報端末100aは、医療情報管理サーバー200を介して情報端末100bから、フォーマットBに対応するアプリケーションのプログラムを取得する。取得したプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、医療情報管理サーバー200に管理されたフォーマットBに従う医療情報に対して、閲覧、修正などの情報処理を行う。
【選択図】図1
【解決手段】医療情報システム1は、フォーマットAに従う医療情報の情報処理を行う情報端末100aと、フォーマットBに従う医療情報の情報処理を行う情報端末100bと、情報端末100aが扱う医療情報および情報端末100bが扱う医療情報を格納して管理する医療情報管理サーバー200とを含む。情報端末100aは、医療情報管理サーバー200を介して情報端末100bから、フォーマットBに対応するアプリケーションのプログラムを取得する。取得したプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、医療情報管理サーバー200に管理されたフォーマットBに従う医療情報に対して、閲覧、修正などの情報処理を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、診療所や病院などの医療機関が扱う医療情報をデータベースで共有する医療情報システム、その情報端末、およびサーバーに関する。
従来、地域内にある複数の医療機関の各医療機関が扱う電子カルテの医療情報を1つのデータベースで集中管理することにより、複数の医療機関の間で、患者の医療情報を共有するようにしたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、実際には、電子カルテの医療情報を管理するために各医療機関の端末に導入されるアプリケーションは標準化されておらず、アプリケーションの種類が多岐にわたっているため、各医療機関が扱っている医療情報を1つのデータベースに格納して集中管理しただけでは、複数の医療機関の間で医療情報を共有できないことがあった。すなわち、あるアプリケーションを採用する医療機関の端末からデータベースにアクセスした場合に、異なるアプリケーションを採用している他の医療機関から登録された医療情報に対して、閲覧、修正などの情報処理を行うことができないという課題があった。このため、患者の医療情報を参照しようとする医者が、他の医療機関で患者が受けた医療に関する医療情報を知ることができないことがあり、大変不都合であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]医療機関で扱う医療情報を共有する医療情報システムであって、第1のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第1の情報端末と、第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第2の情報端末と、前記第1の情報端末が扱う医療情報および前記第2の情報端末が扱う医療情報を格納するデータベース手段と、前記第2のデータ形式に従う医療情報を扱うためのアプリケーションのプログラムを格納するプログラム格納手段とを含み、前記第1の情報端末は、前記プログラム格納手段から前記プログラムを取得して、前記取得したプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、前記データベース手段に格納された前記第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行うことを特徴とする医療情報システム。
この構成によれば、第1の情報端末は、プログラム格納手段からアプリケーションプログラムを取得して実行することにより、データベース手段に格納された第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行うことができる。これにより、第1の情報端末と第2の情報端末の間で、扱うデータ形式の違いに関わらずに医療情報を共有することができ、利便性に優れたシステムを実現することができる。
[適用例2]上記医療情報システムにおいて、前記第1の情報端末および前記第2の情報端末とデータ通信可能なサーバーをさらに備え、前記サーバーが前記データベース手段を有し、前記第2の情報端末が、前記プログラム格納手段を有することを特徴とする医療情報システム。
この構成によれば、第1の情報端末は、第2の情報端末のプログラム格納手段から取得したプログラムを実行することにより、第2の情報端末が扱う医療情報を共有できる。
[適用例3]上記医療情報システムにおいて、前記第1の情報端末および前記第2の情報端末とデータ通信可能なサーバーをさらに備え、前記サーバーが前記データベース手段および前記プログラム格納手段を有することを特徴とする医療情報システム。
この構成によれば、第1の情報端末は、サーバーのプログラム格納手段から取得したプログラムを実行することにより、第2の情報端末が扱う医療情報を共有できる。
[適用例4]第1のデータ形式に従う医療情報および第2のデータ形式に従う医療情報を格納するデータベース手段と、前記第2のデータ形式に従う医療情報を扱うためのアプリケーションのプログラムを格納するプログラム格納手段とを含む医療情報システムの情報端末であって、前記データベース手段に格納された第1のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第1の情報処理手段と、前記プログラム格納手段から前記プログラムを取得し、前記取得したプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、前記データベース手段に格納された第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第2の情報処理手段とを備えることを特徴とする情報端末。
この構成によれば、情報端末は、第1のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行うことができるとともに、プログラム格納手段からアプリケーションプログラムを取得して実行することにより、データベース手段に格納された第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行うことができる。
[適用例5]第1のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第1の情報端末と、第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第2の情報端末とを含む医療情報システムのサーバーであって、前記第1の情報端末が扱う医療情報および前記第2の情報端末が扱う医療情報を格納するデータベース手段と、前記第1の情報端末および前記第2の情報端末から前記データベース手段へのアクセスを管理する管理手段とを備え、前記管理手段は、前記第1の情報端末から前記第2の情報端末が扱う医療情報へのアクセスが要求された場合、前記第2のデータ形式に従う医療情報を扱うためのアプリケーションのプログラムを前記第1の情報端末に送信することを特徴とするサーバー。
この構成によれば、第2のデータ形式に従う医療情報を扱うためのアプリケーションのプログラムが第1の情報端末に送信される。したがって、第1の情報端末に、第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行わせることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施例)
第1の実施例では、市町村などの所定地域内にある診療所、地域中核病院、診断センターなどの複数の医療機関の間で、医療情報管理サーバー200のデータベースに患者の医療情報を共有する医療情報システムの例について説明する。図1は、第1の実施例に係る医療情報システムの構成を示す図である。図1に示すように、医療情報システム1は、互いに異なる医療機関に設置された複数の情報端末100と、データセンターに設置された医療情報管理サーバー200とを含んでいる。また、複数の情報端末100と医療情報管理サーバー200はネットワークを介して相互にデータ通信可能に接続されている。なお、以下では、複数の医療機関のうち医療機関Aに設置された端末(第1の情報端末)を「情報端末100a」、医療機関Bに設置された端末(第2の情報端末)を「情報端末100b」ともいうこととする。
第1の実施例では、市町村などの所定地域内にある診療所、地域中核病院、診断センターなどの複数の医療機関の間で、医療情報管理サーバー200のデータベースに患者の医療情報を共有する医療情報システムの例について説明する。図1は、第1の実施例に係る医療情報システムの構成を示す図である。図1に示すように、医療情報システム1は、互いに異なる医療機関に設置された複数の情報端末100と、データセンターに設置された医療情報管理サーバー200とを含んでいる。また、複数の情報端末100と医療情報管理サーバー200はネットワークを介して相互にデータ通信可能に接続されている。なお、以下では、複数の医療機関のうち医療機関Aに設置された端末(第1の情報端末)を「情報端末100a」、医療機関Bに設置された端末(第2の情報端末)を「情報端末100b」ともいうこととする。
医療機関に設置された情報端末100の構成について説明する。図2に情報端末100の構成を示す。図2に示すように、情報端末100は、カードリーダー110と、ディスプレイ120と、入力機器130と、これらの各装置が接続された情報端末本体140とを備える。
カードリーダー110は、認証カードDCから情報を読み出す装置である。認証カードDCは、患者個人に対して発行されるICカードや磁気カードなどの可搬性を有した記録媒体であり、患者に固有の識別情報(以下、「患者ID」という)が予め記憶されている。
ディスプレイ120は、液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスである。入力機器130は、医療機関の医師などの操作入力を受けるキーボードやマウスなどである。
情報端末本体140は、汎用のパーソナルコンピュータなどであり、CPU141と、ROM142と、RAM143と、ハードディスク(プログラム格納手段)144と、読取装置145と、通信I/F部146とを備える。
通信I/F部146は、ネットワークに接続するインターフェイス部であり、この通信I/F部146を介することにより、情報端末100と医療情報管理サーバー200とが通信可能になっている。
また、ハードディスク144には、オペレーションシステムのプログラムなどに加えて、さらに、アプリケーションの医療情報処理プログラムP1、および後述するアプリケーションの共有を図るためのアプリケーション共有プログラムP2が記憶されている。なお、医療情報処理プログラムP1およびアプリケーション共有プログラムP2は、可搬性を有する外部記録媒体Mに記録された形態で情報端末本体140に供給され、読取装置145によって読み取られてハードディスク144に記録される。この外部記録媒体Mの具体例としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROMなどの光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、携帯型ハードディスク、USBメモリなど、コンピュータ読み取り可能な種々の記録媒体が挙げられる。
CPU141は、所定のオペレーションシステムの下で、ハードディスク144に記憶された医療情報処理プログラムP1を実行することにより、アプリケーションが起動して医療情報処理部(第1の情報処理手段)147が機能する。また、CPU141が、ハードディスク144に記憶されたアプリケーション共有プログラムP2を実行することにより、アプリケーション共有処理部(第2の情報処理手段)148が機能する。すなわち、情報端末100は、医療情報処理部147およびアプリケーション共有処理部148のソフトウェア構成を有する。
医療情報処理部147は、患者の医療情報への情報処理を行う機能部である。具体的には、医療情報処理部147は、患者の検査情報、レントゲンやMRIの画像情報、投薬履歴の情報など、患者に関する医療情報をデータセンターに登録する処理、登録された医療情報をデータセンターに照会する処理、照会した医療情報を修正する処理などを行う。
アプリケーション共有処理部148は、医療情報処理部147のアプリケーションを他の情報端末と共有するための機能部である。なお、アプリケーション共有処理部148が行う処理についての詳細な説明は後述する。
また、図2の例では、医療情報処理部147およびアプリケーション共有処理部148は情報端末100がソフトウェアによって実現する構成としているが、情報端末100の構成としてはこれに限られない。例えば、図3に示すように、情報端末100を、情報端末本体140に外付けの通信制御装置149を接続した構成として、通信制御装置149がアプリケーション共有処理部148を有する構成としてもよい。
次に、データセンターに設置された医療情報管理サーバー200の構成について説明する。図4に示すように、医療情報管理サーバー200は、データベース部(データベース手段)210と、医療情報アクセス管理部220とを備える。
データベース部210は、診療所や地域中核病院などの各医療機関を利用する患者の情報を集中管理するデータベースである。データベース部210には、図4に示すように、医療機関ごとの専用のデータ格納領域に医療情報が格納されるとともに、患者IDとその患者の医療情報とを対応付けて管理する。すなわち、データベース部210では、患者に関する医療情報が登録元の医療機関ごとに別々に管理される。
医療情報アクセス管理部220は、情報端末100からデータベース部210へのアクセスを管理する。具体的には、医療情報アクセス管理部220は、アクセス要求元の情報端末100を認証する処理、認証した情報端末100に対して医療情報の登録、閲覧、修正などの情報操作を許可する処理などを行う。
ここで、本実施例においては、各医療機関の情報端末100に導入されたアプリケーションは種類が異なり、各情報端末100の医療情報処理部147が扱うデータ形式が異なるものとする。以下、情報端末100aの医療情報処理部147が扱う医療情報のデータ形式を「フォーマットA」、情報端末100bの医療情報処理部147が扱う医療情報のデータ形式を「フォーマットB」ということとする。
この場合、データセンターに登録される医療情報のデータ形式が、登録元の医療機関に応じて異なるため、データセンターに登録されたフォーマットBの医療情報を、情報端末100aの医療情報処理部147で扱うことができず、医療機関の間で医療情報を共有できない状況が生じうる。このことは、例えば、以前に医療機関Bで診察を受けたことがある患者が医療機関Aを訪れたとき、医療機関Aの医師は、その患者が医療機関Bで受けた診察の情報を確認できないことになってしまう。すなわち、データセンターに登録された医療情報を複数の医療機関の間で共有して有効に活用できなくなる。
そこで、本実施例の医療情報システム1では、情報端末100のアプリケーション共有処理部148が、他の情報端末100と医療情報処理部147のアプリケーションを共有することによって、端末間のフォーマットの違いを吸収して医療情報の共有を実現する。
次に、本医療情報システム1で行われる処理について、フローチャートに従って詳細に説明する。以下では、医療機関Aの情報端末100aが、データセンターが管理する医療情報に対して情報処理を行う場合の処理について説明するものとする。なお、医療情報への情報処理を要求する医療機関Aを「要求元医療機関」、要求された医療情報を登録した医療機関Bを「登録元医療機関」ともいうこととする。
図5,6は、要求元医療機関の情報端末100aから、データセンターが管理する医療情報に対して情報処理を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。例えば、医療機関を訪れた患者の認証カードDCが情報端末100aのカードリーダー110にセットされると(ステップS10)、情報端末100aは、認証カードDCから患者IDを読み出す(ステップS11)。そして、患者の医療情報を照会しようとする医師が入力機器130を操作することによって、情報端末100aは、患者IDを含む照会要求をデータセンターに送信する(ステップS12、図7の(a)参照)。
データセンター側の処理において、医療情報管理サーバー200が情報端末100aから照会要求を受信すると(ステップS20)、医療情報アクセス管理部220は、要求元の認証を行う(ステップS21)。そして、データベース部210に格納された医療情報から、照会要求に含まれる患者IDに該当する医療情報を検索する(ステップS22)。なお、ここでは、要求元医療機関のデータ管理領域に登録された情報に加えて、さらに他の医療機関のデータ管理領域に登録された情報についても検索が行われる。したがって、図4に示すように、例えば、医療機関A用のデータ管理領域Daと医療機関B用のデータ管理領域Dbとの両方に、患者Aに関する医療情報が登録されている場合、患者Aに関する医療情報として、データ管理領域DaからフォーマットAの医療情報、データ管理領域DbからフォーマットBの医療情報が検索される。
次に、医療情報アクセス管理部220は、検索結果の医療情報リストを、要求元医療機関の情報端末100aに送信する(ステップS23、図7の(b)参照)。
要求元医療機関側の処理において、情報端末100aが、医療情報リストを受信すると(ステップS13)、医療情報処理部147は、検索結果画面をディスプレイ120に表示させる(ステップS14)。図8に検索結果画面の一例を示す。図8に示すように、検索結果画面Pには、検索結果の医療情報リストに従って、診察を受けた日時や医療機関名などの情報を表したリストRが表示される。このリストRには、要求元医療機関における診療の履歴だけでなく、他の医療機関で受けた診療の履歴が含まれる。医療機関の医師などは、入力機器130を操作して、リストRから所望の医療履歴を選択する。
ここで、検索結果画面Pにて選択された医療履歴の医療情報が、要求元医療機関から登録されたものである場合、情報端末100aの医療情報処理部147は、該当する医療情報のフォーマットに対応しているので、データセンターのデータベース部210から取得した医療情報について閲覧、修正などの情報処理を行うことができる。
しかしながら、検索結果画面Pで選択された医療情報が、他の医療機関から登録されたものである場合、情報端末100aの医療情報処理部147では、この医療情報を扱うことができない。以下では、検索結果画面Pにおいて、要求元医療機関とは異なる他の医療機関による医療履歴が選択された場合の処理について説明する。
検索結果画面Pにて選択された医療情報が、要求元医療機関から登録されたものではない場合、情報端末100aの医療情報処理部147は、アプリケーションの共有依頼を送信する(ステップS15、図7の(c)参照)。
データセンター側の処理において、医療情報アクセス管理部220が、共有依頼を受信すると(ステップS24)、検索結果画面Pで選択された医療情報の登録元医療機関に共有依頼を送信する(ステップS25、図7の(d)参照)。
そして、登録元医療機関側の処理において、情報端末100bが共有依頼を受信すると(ステップS30)、情報端末100bのアプリケーション共有処理部148は、共有依頼に応じて、フォーマットBに対応するアプリケーションの医療情報処理プログラムP1をハードディスク144から読み出す(ステップS31)。そして、読み出した医療情報処理プログラムP1をデータセンターに送信する(ステップS32、図7の(e)参照)。
さらに、データセンター側の処理において、医療情報管理サーバー200が、フォーマットBに対応する医療情報処理プログラムP1を受信すると(ステップS26)、当該受信したプログラムを、要求元医療機関の情報端末100aに送信する(ステップS27、図7の(f)参照)。
要求元医療機関側の処理において、情報端末100aがプログラムを受信すると(ステップS16)、情報端末100aのアプリケーション共有処理部148は、受信した医療情報処理プログラムP1を実行してアプリケーションを起動する(ステップS17)。起動したアプリケーションにより、情報端末100aにおいて、フォーマットBのデータを扱うことが可能な医療情報処理部147が新たに機能する。すなわち、情報端末100aは、フォーマットBに対応するアプリケーションを情報端末100bと共有する。そして、アプリケーション共有処理部148は、検索結果画面Pにて選択された医療情報へのアクセスをデータセンターに要求する(ステップS18、図7の(g)参照)。
データセンター側の処理において、医療情報管理サーバー200がアクセス要求を受信すると(ステップS28)、要求された医療情報へのアクセスを許可する(ステップS29)。アクセスの許可を受けると、要求元医療機関において起動した、フォーマットBに対応する医療情報処理部147は、入力機器130を用いた医師などからの入力操作に応じて、検索結果画面Pにて選択されたフォーマットBの医療情報に対して閲覧、修正などの情報処理を行う(ステップS19、図7の(h)参照)。
以上に説明したように、第1の実施例の医療情報システム1によれば、要求元医療機関の情報端末100aは、処理しようとする医療情報の登録元医療機関の情報端末100bから医療情報処理プログラムP1を取得して実行することにより、情報端末100aの医療情報処理部147が対応しないフォーマットの医療情報に対する情報処理を行うことができる。すなわち、医療機関ごとに設置された情報端末100の間で、取り扱う医療情報のフォーマットが互いに異なったシステム環境においても、各情報端末100は、対応するフォーマットの違いに関わらずに、他の医療機関から登録された医療情報への情報処理を行うことができる。これにより、医療情報のフォーマットの違いを考慮することなく、複数の医療機関の間で医療情報を共有することができる利便性に優れたシステムが実現される。
(第2の実施例)
次に、第2の実施例について説明する。第1の実施例では、要求元医療機関の情報端末100aは、登録元医療機関の情報端末100bから医療情報処理プログラムP1を取得することにより、医療情報の共有を実現した。第2の実施例では、互いに異なるフォーマットに対応する複数の医療情報処理プログラムP1をデータセンターの医療情報管理サーバー200で一括して管理し、各情報端末100は医療情報管理サーバー200から医療情報処理プログラムP1を取得することにより、医療情報の共有を実現する。なお、以下の説明では、第1の実施例と同様の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明を省略する。
次に、第2の実施例について説明する。第1の実施例では、要求元医療機関の情報端末100aは、登録元医療機関の情報端末100bから医療情報処理プログラムP1を取得することにより、医療情報の共有を実現した。第2の実施例では、互いに異なるフォーマットに対応する複数の医療情報処理プログラムP1をデータセンターの医療情報管理サーバー200で一括して管理し、各情報端末100は医療情報管理サーバー200から医療情報処理プログラムP1を取得することにより、医療情報の共有を実現する。なお、以下の説明では、第1の実施例と同様の構成については同じ符号を付与し、詳細な説明を省略する。
図9に、第2の実施例に係る医療情報管理サーバーの構成を示す。図9に示すように、データセンターに設置される医療情報管理サーバー201は、データベース部210、医療情報アクセス管理部220、およびプログラム格納部(プログラム格納手段)230を備える。プログラム格納部230には、各医療機関の情報端末が扱うフォーマットに対応して複数の医療情報処理プログラムP1が格納される。すなわち、医療情報管理サーバー201には、複数のフォーマットに対応して複数種類の医療情報処理プログラムP1が一元管理されている。
次に、第2の実施例において、要求元医療機関の情報端末100aから、データセンターが管理する医療情報に対して情報処理を行うときの処理について、図10のフローチャートに従って説明する。なお、図10のフローチャートにおけるステップS40〜S45およびステップS50〜S54の処理については、第1の実施例におけるステップS10〜S15およびステップS20〜S24の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
データセンター側の処理において、要求元医療機関の情報端末100aから共有依頼を受信すると(ステップS54)、医療情報アクセス管理部220は、検索結果画面Pにて選択された医療情報のフォーマットに対応する医療情報処理プログラムP1を特定して、プログラム格納部230から読み出す(ステップS55)。そして、読み出したプログラムを情報端末100aに送信する(ステップS56)。
要求元医療機関側の処理において、情報端末100aがプログラムを受信すると(ステップS46)、アプリケーション共有処理部148は、受信したプログラムを実行する(ステップS47)。ステップS47以降については第1の実施例と同様にして、起動したアプケーションを用いた処理により、検索結果画面Pで選択された医療情報について、閲覧、修正などの情報処理を行う(ステップS48〜S49)。
以上に説明した第2の実施例によれば、医療情報管理サーバー201に一元管理された各種の医療情報処理プログラムP1を利用することにより、フォーマットの違いに関わらずに、情報端末100は閲覧、修正などの情報処理を行うことができる。したがって、扱うフォーマットの違いに関わらずに、複数の医療機関で医療情報を共有することができる。
(第3の実施例)
上記第1の実施例および第2の実施例では、フォーマットBに対応する医療情報処理部147のプログラムを情報端末100aに送信することにより、情報端末100aと情報端末100bとの間で医療情報の共有を図るようにする例について説明した。第3の実施例では、情報端末100bの医療情報処理部147による情報処理を遠隔操作するためのアプリケーションのプログラムを、情報端末100bまたは医療情報管理サーバー200から情報端末100aに送信することにより、医療情報の共有を実現する。
上記第1の実施例および第2の実施例では、フォーマットBに対応する医療情報処理部147のプログラムを情報端末100aに送信することにより、情報端末100aと情報端末100bとの間で医療情報の共有を図るようにする例について説明した。第3の実施例では、情報端末100bの医療情報処理部147による情報処理を遠隔操作するためのアプリケーションのプログラムを、情報端末100bまたは医療情報管理サーバー200から情報端末100aに送信することにより、医療情報の共有を実現する。
例えば、図11に示すように、情報端末100bのハードディスク144には、情報端末100bの医療情報処理部147を遠隔操作するためのアプリケーションの遠隔操作プログラムP3が格納されている。情報端末100aがデータセンターに共有依頼を出すと、情報端末100bは、遠隔操作プログラムP3をデータセンターを介して情報端末100aに送信する。情報端末100aのアプリケーション共有処理部148は、このプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、情報端末100bの医療情報処理部147をネットワークを介して遠隔操作することにより、データセンターに登録されたフォーマットBの医療情報への情報処理を行う。このとき、遠隔操作の様子は情報端末100aのディスプレイ120に表示され、医師などはディスプレイ120を確認しながら入力機器130から操作することで、フォーマットBに対応する医療情報への情報処理が行われる。すなわち、情報端末100bの医療情報処理部147のアプリケーション自体を情報端末100aと情報端末100bとが共有することにより、情報端末100aによるフォーマットBの医療情報への情報処理を可能とする。これにより、フォーマットの違いに関わらない、医療情報の共有が実現される。
また、図12に例として示すように、各情報端末の医療情報処理部147に対応して、複数の遠隔操作プログラムP3をデータセンターの医療情報管理サーバー200に格納して一元管理する構成としてもよい。この場合、情報端末100aがデータセンターに共有依頼を出すと、医療情報管理サーバー200は、対応する遠隔操作プログラムP3を情報端末100aに送信する。情報端末100aのアプリケーション共有処理部148は、このプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、情報端末100bの医療情報処理部147をネットワークを介して遠隔操作することにより、データセンターに登録されたフォーマットBの医療情報への情報処理を行う。
以上、第1の実施例ないし第3の実施例について説明したが、これに限られることなく、その趣旨に逸脱しない様々な形態としてもよい。以下、変形例について説明する。
(変形例1)上記第1の実施例ないし第3の実施例では、複数の医療機関の間で、情報を共有するようにしたが、1つの医療機関に複数の情報端末100が設置されている場合に、複数の情報端末100間においても、第1の実施例ないし第3の実施例と同様にして医療情報を共有するシステム構成としてもよい。
(変形例2)上記第1の実施例ないし第3の実施例では、複数の医療機関の間で、情報を共有するようにしたが、ある医療機関に設置された1つの情報端末に導入する医療情報処理部147のアプリケーションを切り替える場合に、切り替え前後のアプリケーション間で情報を共有するようにしてもよい。例えば、情報端末100に従来導入されていた医療情報処理部147のアプリケーションを、対応するフォーマットが異なるアプリケーションに切り替えた場合であっても、アプリケーション共有処理部148が、切り替え前のフォーマットに対応する医療情報処理部147のアプリケーションプログラムをデータセンターから取得することにより、切り替え前に対応していたフォーマットの医療情報を扱うことができる。したがって、ユーザーにとって、アプリケーションの切り替えに伴ってデータのフォーマットを変更する作業を行う必要がなくなり、医療情報処理部147の新しいアプリケーションを導入する際にかかる手間が低減する。
1…医療情報システム、100…情報端末、100a…第1の情報端末としての情報端末、100b…第2の情報端末としての情報端末、110…カードリーダー、120…ディスプレイ、130…入力機器、140…情報端末本体、141…CPU、142…ROM、143…RAM、144…ハードディスク、145…読取装置、146…通信I/F部、147…第1の情報処理手段としての医療情報処理部、148…第2の情報処理手段としてのアプリケーション共有処理部、149…通信制御装置、200…サーバーとしての医療情報管理サーバー、210…データベース手段としてのデータベース部、220…医療情報アクセス管理部、230…プログラム格納手段としてのプログラム格納部、M…外部記録媒体、P1…医療情報処理プログラム、P2…アプリケーション共有プログラム。
Claims (5)
- 医療機関で扱う医療情報を共有する医療情報システムであって、
第1のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第1の情報端末と、
第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第2の情報端末と、
前記第1の情報端末が扱う医療情報および前記第2の情報端末が扱う医療情報を格納するデータベース手段と、
前記第2のデータ形式に従う医療情報を扱うためのアプリケーションのプログラムを格納するプログラム格納手段とを含み、
前記第1の情報端末は、
前記プログラム格納手段から前記プログラムを取得して、前記取得したプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、前記データベース手段に格納された前記第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行うことを特徴とする医療情報システム。 - 請求項1に記載の医療情報システムにおいて、
前記第1の情報端末および前記第2の情報端末とデータ通信可能なサーバーをさらに備え、
前記サーバーが前記データベース手段を有し、
前記第2の情報端末が、前記プログラム格納手段を有することを特徴とする医療情報システム。 - 請求項1に記載の医療情報システムにおいて、
前記第1の情報端末および前記第2の情報端末とデータ通信可能なサーバーをさらに備え、
前記サーバーが前記データベース手段および前記プログラム格納手段を有することを特徴とする医療情報システム。 - 第1のデータ形式に従う医療情報および第2のデータ形式に従う医療情報を格納するデータベース手段と、前記第2のデータ形式に従う医療情報を扱うためのアプリケーションのプログラムを格納するプログラム格納手段とを含む医療情報システムの情報端末であって、
前記データベース手段に格納された第1のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第1の情報処理手段と、
前記プログラム格納手段から前記プログラムを取得し、前記取得したプログラムを実行することにより機能するアプリケーションを用いて、前記データベース手段に格納された第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第2の情報処理手段とを備えることを特徴とする情報端末。 - 第1のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第1の情報端末と、第2のデータ形式に従う医療情報への情報処理を行う第2の情報端末とを含む医療情報システムのサーバーであって、
前記第1の情報端末が扱う医療情報および前記第2の情報端末が扱う医療情報を格納するデータベース手段と、
前記第1の情報端末および前記第2の情報端末から前記データベース手段へのアクセスを管理する管理手段とを備え、
前記管理手段は、
前記第1の情報端末から前記第2の情報端末が扱う医療情報へのアクセスが要求された場合、前記第2のデータ形式に従う医療情報を扱うためのアプリケーションのプログラムを前記第1の情報端末に送信することを特徴とするサーバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008276433A JP2010108024A (ja) | 2008-10-28 | 2008-10-28 | 医療情報システム、その情報端末、およびサーバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008276433A JP2010108024A (ja) | 2008-10-28 | 2008-10-28 | 医療情報システム、その情報端末、およびサーバー |
Publications (1)
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JP2010108024A true JP2010108024A (ja) | 2010-05-13 |
Family
ID=42297449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008276433A Withdrawn JP2010108024A (ja) | 2008-10-28 | 2008-10-28 | 医療情報システム、その情報端末、およびサーバー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010108024A (ja) |
-
2008
- 2008-10-28 JP JP2008276433A patent/JP2010108024A/ja not_active Withdrawn
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