JP2010105696A - 薄型ディスプレイの搬送用治具 - Google Patents

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寛人 斉藤
Toru Watanabe
徹 渡邉
Yoshinori Motohashi
義典 本橋
Yohei Tsunami
洋平 津波
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Abstract

【課題】種々の薄型ディスプレイに対して対応可能な汎用性を有しつつ、簡便に荷造りあるいは荷解きが可能であり、搬送時あるいは搬送中の種々の荷重負荷形態に対して、十分に保護することが可能な搬送用治具を提供する。
【解決手段】薄型ディスプレイDを長手方向に沿って載置することにより、直立状態で安定して支持可能な広さを有する下台座12と、薄型ディスプレイDの下部の両隅部近傍の底面部を支持する支持面24A、24Bを備えた上台座14であって、下台座12の上方に配置される上台座と、下台座と上台座との間に介在し、両台座に固定される緩衝体16とを有し、この緩衝体は、上面に形成される上台座からの荷重受け面が、上台座の面積より小さく、薄型ディスプレイDを上台座に固定するための固定手段18と、ディスプレイ画面を覆うことにより、ディスプレイ画面を保護するための保護手段とを有する搬送用治具10。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄型ディスプレイの搬送用治具に関し、より詳細には、薄型ディスプレイを搬送する際、種々の薄型ディスプレイを簡便に荷造り、荷解き可能であるとともに、搬送中に薄型ディスプレイを十分に保護可能な薄型ディスプレイの搬送用治具に関する。
従来から、液晶テレビ等衝撃に弱く壊れやすい物品を対象に、引越の際の搬送用として、このような物品を収納して搬送する収納箱が、たとえば、特許文献1(特許第4044117号公報)に開示されている。
この収納箱は、収納箱の底に敷かれる中敷きと、断面がコの字であって、物品を直立状態で凹部内に挟み込むとともに、3側面が収納箱の内周面に密着するようにした一対の挟持体とを有する。
特に、この一対の挟持体は、互いの距離を調整可能とされており、それにより、種々の大きさの物品を対象に、収納箱内に収納可能なようにしている。
このような収納箱によれば、種々の大きさの物品に対応可能に汎用性を有するとともに、物品を収納箱内で一対の挟持体により、収納箱に対して固定した状態で収納することが可能である。
しかしながら、このような収納箱には、以下のような技術的問題点が存する。
第1に、このような収納箱は、収納する物品を収納箱に対して固定した状態で搬送することのみを企図しており、引越し作業時に誤って物品を落下した際の衝撃により破損または故障を防止することを必ずしも想定していない。そのため、中に収納される物品は、収納箱の底に敷かれる中敷きに直接載置されることから、搬送時における物品の保護に欠け、場合により物品の破損、故障等を引き起こすことがある。より詳細には、中敷きは、緩衝性を有する素材からなる厚みが一定の板状体であるが、引越しによる搬送の場合には特に、多様な荷重形態で収納される物品に負荷が及ぶ。たとえば、荷造り、あるいは荷解きの際には、収納箱を搬送用トラックに積み込んだり、搬送用トラックから運び出したりすることにより振動が物品に加わり、さらに不意の落下等により衝撃的な荷重が物品に負荷する場合がある一方、搬送用トラックによる搬送中には、収納箱内で物品を直立状態で搬送するとすれば、道路の凹凸に起因する振動あるいは繰り返し衝撃が物品に負荷される。
このような種々の荷重形態に対して、物品を中敷きに直接載置したのでは、緩衝体である中敷きの一部のみに物品の全荷重が加わり十分な緩衝性を得ることができず場合により、破損あるいは故障を招く原因となる。
第2に、時間および人手をかけずに、簡便に物品の荷造りおよび荷解きをするのが困難な点である。より詳細には、このような収納箱は、物品を箱に収納することを前提に、収納する物品を箱に対して固定させたうえで搬送することを企図しており、その分箱と物品との間に詰め物をする必要があることから、余計な手間を必要とする。特に、引越し向けの物品の搬送の場合には、新製品を工場等から搬送する場合と異なり、搬送すべき物品は、極力簡便に荷造りおよび荷解きを行えることが望まれる。
特許第4044117号
以上の技術的問題に鑑み、本発明の目的は、衝撃、振動等に弱い精密品である薄型ディスプレイを搬送するのに、種々の薄型ディスプレイに対して対応可能な汎用性を有しつつ、簡便に荷造りあるいは荷解きが可能でありながら、搬送時あるいは搬送中の種々の荷重負荷形態に対して、薄型ディスプレイを十分に保護することが可能な薄型ディスプレイの搬送用治具を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の薄型ディスプレイの搬送用治具は、
搬送すべき薄型ディスプレイを長手方向に沿って載置することにより、直立状態で安定して支持可能な広さを有する下台座と、
薄型ディスプレイの下部の両隅部近傍の底面部を支持する支持面を備えた上台座であって、下台座12の上方に配置される上台座と、
前記下台座と前記上台座との間に介在し、両台座に固定される緩衝体とを有し、この緩衝体は、上面に形成される前記上台座からの荷重受け面が、前記上台座の面積より小さく、
さらに、薄型ディスプレイを前記上台座に対して固定するための固定手段と、
薄型ディスプレイのディスプレイ画面を覆うことにより、ディスプレイ画面を保護するための保護手段とを有する、構成としている。
以上の構成を有する本発明の薄型ディスプレイの搬送用治具によれば、搬送の対象である薄型ディスプレイは固定手段により上台座に対して固定され、薄型ディスプレイの下部の両隅部近傍の底面部が上台座の支持面に対して支持される。上台座は緩衝体を介して下台座に固定されており、上台座に固定された薄型ディスプレイが直立状態で安定して支持可能な広さを有する下台座の長手方向に沿って載置される。薄型ディスプレイのディスプレイ画面は保護手段によって覆われることで接触による傷つきから保護される。これにより、搬送の際、薄型ディスプレイを保護しつつ、直立状態で安定して搬送することが可能となる。
その際、緩衝体はその荷重受け面の広さを上面に形成される上台座の面積より小さくし、下台座と上台座との間に介在するように配置され、両台座に固定される。これにより、緩衝体は荷重受け面全体で上台座に負荷される薄型ディスプレイの重さを間接的に受けるように構成されるので、種々の薄型ディスプレイの大きさ、特に下台座の長手方向に沿って配置される寸法の大小に係わらず、上台座の支持面に負荷された薄型ディスプレイの荷重は上台座の支持面を介して緩衝体全体に均等に伝わり、緩衝体全体が常時緩衝作用に寄与するように機能させることが可能となる。また逆に、下台座の底面から薄型ディスプレイに伝達される外部からの衝撃、振動に対しても緩衝体全体で緩衝作用を発揮したうえで、上台座に固定される薄型ディスプレイに伝達するようにすることが可能である。
よって、衝撃、振動等に弱い精密品である薄型ディスプレイを搬送するのに、種々の薄型ディスプレイに対して対応可能な汎用性を有しつつ、簡便に荷造りあるいは荷解きが可能でありながら、搬送時あるいは搬送中の種々の荷重負荷形態に対して、薄型ディスプレイを十分に保護することが可能となる。
また、前記上台座は、一対の支持面からなり、前記下台座の長手方向の中心位置から対称に配置されるのがよい。
さらに、前記一対の支持面は、前記下台座の長手方向に延びる連結面により互いに連結され、前記一対の支持面および該連結面により、凹部が形成され、この凹部が、薄型ディスプレイの下部に設けられた脚部の収まりスペースを形成するのがよい。
さらにまた、前記上台座は、樹脂製の板状体であり、断面L字状の受け材が配置されており、薄型ディスプレイの重さを前記支持面によって受けた場合、上表面と薄型ディスプレイの底面部との間で面接触を維持できるような上下方向の剛性を有するのがよい。
加えて、前記下台座は、ブロー成形による樹脂製の中空二重壁構造体からなり、該中空二重壁構造体は、上板部と下板部とを有し、該下板部の外表面には、複数の凹状のリブそれぞれが、その上方先端部が上板部の内面により支持されるように設けられ、該上板部の外表面は、平面状をなすのがよい。
また、薄型ディスプレイの底面部を前記上台座に配置して該上台座の支持面に対してバンド状の固定手段により固定した状態で前記薄型ディスプレイの下部に設けられた脚部が下台座に対して当接することなく宙吊り状態で保持されるのがよい。
さらに、薄型ディスプレイの長手方向長さと同様な長さを有する細長発泡体と、前記上台座の上表面に固定され、上表面より小さい広さを有する発泡薄板とをさらに有し、
薄型ディスプレイを前記上台座に対して位置決めする際、前記細長発泡体および前記発泡薄板を薄型ディスプレイと前記上台座の間に介在させて、薄型ディスプレイを前記上台座に載置するとともに、前記受け材により幅方向に位置決めするのがよい。
さらにまた、前記保護手段は、シート状の保護カバーからなり、保護カバーの一端には、一端が前記下台座に固定されたベルトが連結可能とされ、保護カバーを薄型ディスプレイの上から覆う形態で、ディスプレイ画面を保護するのがよい。
さらに、前記保護手段は、袋状であり、開口部を下に向けた状態で、薄型ディスプレイに被せることにより、ディスプレイ画面を保護するのでもよい。
加えて、前記保護手段は、箱体であり、開口部を下に向けた状態で薄型ディスプレイに被せ、箱体の開口部側の下端を下台座に対して係合させることにより、ディスプレイ画面を保護するのでもよい。
また、前記緩衝体は、前記上台座に対して複数個配置されているのがよい。
さらに、前記緩衝体は、前記上台座の各端部に4体設けられ、前記下台座の中心位置に関して、略点対称に配置されるのがよい。
加えて、前記緩衝体は、前記荷重受け面全体で前記上台座からの荷重を受けるように、前記上台座に対して配置されるのがよい。
本発明によれば、下台座と上台座との間に介在するように配置された緩衝体について、上面に形成される上台座からの荷重を受ける荷重受け面が、上台座の面積より小さいことから、その荷重受け面全体で上台座に負荷される薄型ディスプレイの重さを間接的に受けるように構成されているので、種々の薄型ディスプレイに対して対応可能な汎用性を有しつつ、簡便に荷造りあるいは荷解きが可能でありながら、搬送時あるいは搬送中の種々の荷重負荷形態に対して、薄型ディスプレイを十分に保護することが可能である。
本発明に係る薄型ディスプレイDの搬送用治具10の第1実施形態について、図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。以下では、薄型ディスプレイDとして、底面部に脚部を有する、32インチの液晶薄型テレビを対象に、荷造りをして、トラックの荷台に載せて目的地まで搬送し、目的地において荷解きをする場合を例に、説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイDの搬送用治具10の概略斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイDの搬送用治具10の上下台座12、14まわりを示す概略斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイDの搬送用治具10の緩衝体16および下台座12まわりを示す概略斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイDの搬送用治具10の下台座12の構造を示す部分概略図である。図5は、本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイDの搬送用治具10において、梱包状態を示す概略斜視図である。図6は、本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイDの搬送用治具10において、薄型ディスプレイDが上台座14により支持される状態を示す概略側面図である。
図1に示すように、薄型ディスプレイDの搬送用治具10は、下台座12と、下台座12の上に配置される上台座14と、両台座の間に介在する緩衝体16と、薄型ディスプレイDを上台座14に対して固定するための固定手段18と、図5に示すように薄型ディスプレイDのディスプレイ面を覆うことにより、ディスプレイを保護するための保護手段20とから概略構成されている。
下台座12は、搬送すべき薄型ディスプレイDを長手方向に沿って載置することにより、直立状態で安定して支持可能な広さを有する縦長形状で、四隅が斜めに切り欠かれている。下台座12は、ポリオレフィン等の樹脂をブロー成形により形成したものが好ましい。特に、下台座12は、ブロー成形により中空二重壁構造を有し、図4に示すように、適宜凹状のリブ22を長手方向に沿って複数設けることにより、剛性あるいは緩衝性に優れた台座を提供することが可能となる。より詳細には、中空二重壁構造体は、上板部13と下板部11とを有し、下板部11の外表面には、複数の凹状のリブ22それぞれが、その上方先端部が上板部13の内面により支持されるように設けられ、上板部13の外表面は、平面状をなす。下台座12は、後に説明する上台座14、緩衝体16を介して、薄型ディスプレイDの荷重を受けるとともに、たとえば、搬送中にトラックの荷台に載置して搬送する際、荷台において薄型ディスプレイDを直立状態で安定的に支持しつつ、下台座12の底面を介して荷台からの搬送中の振動等の外部荷重を受ける。この外部荷重が、後に説明する緩衝体16、上台座14を介して、保護すべき薄型ディスプレイDに伝達される。この場合、このような外部荷重に対する緩衝作用を確保するために、下台座12自体が、外部荷重に対する緩衝構造体としての役割を奏するように、リブ22を設けた中空二重壁構造とするのが好ましい。なお、リブの形状は中空二重壁構造体が剛性および緩衝性に優れ、かつ薄型ディスプレイDを直立状態で安定的に支持できるものであればよく、長手方向に沿った凹状のリブに限らず円筒形状の凹状のリブを略等間隔に複数設けるものであってもよい。また、図1に示すように、下台座12は、その周縁には盛り上がり部17が設けられ、下台座12の内部に、ごみ等異物が混入しないように後に説明する箱体等の保護手段を係合することができるようにしているが、これに限定されることなく、平面状であってもよい。また、ブロー成形により下台座14を形成することで長手方向両端に図示しない手掛け用の凹部などの機能形状を一体に設けることが可能となる。
図1に示すように、上台座14は、薄型ディスプレイDの下部の両隅部近傍の底面部Bを支持する一対の支持面24A、24Bを備え、下台座12の周縁内に収まり可能な広さを有する。一対の支持面24A、24Bは、下台座12の長手方向の中心位置Cから対称に配置される。支持面24A、24Bは、四隅が切り欠かれた略矩形状をなすが、支持面24Aと支持面24Bの間隔および支持面24Aと支持面24Bそれぞれの下台座12の長手方向に沿う辺の長さ(長辺L)は、種々の薄型ディスプレイDに対処可能とするために、想定される薄型ディスプレイDの長手方向の長さに鑑み、設定している。より詳細には、後に説明する緩衝体16への荷重負荷バランスも考慮して、薄型ディスプレイDの長手方向中心位置を下台座12の長手方向の中心位置Cに合わせて、上台座14に載置する際、支持面24Aおよび支持面24Bのそれぞれが、薄型ディスプレイDの下部の対応する隅部近傍の底面部Bを支持可能なように、支持面24A、24Bの間隔および長辺Lを設定している。具体的には、上台座14は各種の薄型ディスプレイDを安定に載置できるように以下の範囲に設定されるのが好ましい。上台座14の長手方向の長さは、1000〜1800mm、短手方向の長さは200〜800mm、支持面24A、24Bの間隔は100〜1200mm、長辺の長さは200〜800mm、連結面の幅は100〜400mmである。
一対の支持面24A、24Bは、下台座12の長手方向に延びる連結面26により互いに一体に連結され、一対の支持面24A、24Bおよび連結面26により、凹部28が形成され、この凹部28が、薄型ディスプレイDの下部に設けられた脚部Fの収まりスペースを形成するようにしている。上下台座12、14の間に設けられる後に説明する緩衝体16の高さ(厚み)を調整することにより、薄型ディスプレイDを上台座14の上表面に載置した際、薄型ディスプレイDの底面部Bに設けられる脚部Fを収まりスペースに配置することが可能となり、脚部Fが下台座12の上表面に当たることなしに宙吊り状態で保持され、脚部Fに荷重がかからないように保護しつつ、薄型ディスプレイDの底面部Bを通じて、上台座14が薄型ディスプレイDの重さを受けるようにしている。
上台座14は、下台座12と同様に、軽量性の観点から樹脂製が好ましいが、下台座12とは異なり、平面状の上表面を有する板状体であるのがよく、特にプラスチックダンボール製のものが好ましい。これは、上台座14は、薄型ディスプレイDをその上表面である支持面24に載置して、後に説明する固定手段18により薄型ディスプレイDを支持面24に対して強固に固定する必要があり、この意味において、上台座14は薄型ディスプレイDの重さに対して上下方向に過度にたわみ変形することなしに、薄型ディスプレイDの底面部Bを支持面24により安定して支持し、その荷重を均等に緩衝体16に与えるように構成することが好ましい。
上台座14の奥(薄型ディスプレイDのディスプレイ画面Pが対向する側)には、断面L字で、上台座14の長手方向略全体に亘って延びる金属製の受け材30が固定され、上台座14のたわみ変形を防止するための補強効果を与えるとともに、薄型ディスプレイDを上台座14に載置する際、上台座14の短手方向における薄型ディスプレイの配置位置を位置決めする効果を有する。さらに、薄型ディスプレイDと受け材30との間には、受け材30と同様な長さを有する細長発泡体32(図1参照)を介在させることができる。これにより、薄型ディスプレイDが直接受け材30の直立面に当接するのを防止し、薄型ディスプレイDの傷付き防止等を図ることが可能である。また、上台座14の上表面には、上表面より小さい広さを有する発泡薄板34が固定されている。この発泡薄板34によれば、薄型ディスプレイDを上台座14の上表面に対して直接あてがう場合に比べて、薄型ディスプレイDの底面部Bの傷付き等を防止することが可能であるとともに、薄型ディスプレイDに対する緩衝性を向上させることができる。さらに、上台座14の一対の支持面24A、24Bには、後に説明する薄型ディスプレイDを上台座14に固定するためのベルト上の固定手段を上台座14に固定するのに用いるベルト固定用の穴15A、15Bが設けられている。
図1及び図3に示すように、緩衝体16は、上台座14の略四隅に1つずつ、計4つ設けられ、下台座12と上台座14との間に介在し、両台座に固定される。より詳細には、4つの緩衝体は、下台座12の中心位置に関して略点対称に配置されている。
緩衝体16のそれぞれは、上面に形成される上台座14からの荷重受け面36が、矩形状をなす直方体であり、荷重受け面36は、上台座の面積より小さくさらには支持面24の広さより小さく、かつ荷重受け面36全体で上台座14からの荷重を受けるように、上台座14に対して配置される。換言すれば、真上から見たときに、図1および図2に示すように、4つの緩衝体16はいずれも、上台座14に隠れている。
緩衝体16のそれぞれの材質は、緩衝体16が薄型ディスプレイDを載置する上台座14からの荷重を受けて衝撃を吸収することができるものである限り、特に限定されるものでないが、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡ウレタン等の発泡体、ゴム、段ボール紙、軟質の熱可塑性樹脂等を採用することが可能であり、特に、耐候性および反復利用の観点から、独立気泡構造の発泡ポリエチレンが好適である。このような発泡ポリエチレンの例としては、たとえば、旭化成ケミカルズ株式会社製のサンテックフォーム(発泡倍率が25倍)が挙げられる。また、緩衝体16のそれぞれの形状は上下台座12、14の間に配置され、かつ荷重受け面36の面積が上台座14の面積、さらには支持面24の広さより小さく形成されていればよく、直方体形状に限らず、円筒状、角柱状などとすることができ、上下台座間の高さは30〜200mmの範囲が好ましく、50〜130mmの範囲がさらに好ましい。また、各緩衝体16の荷重受け面36A、36B、36C、36Dの面積合計は100〜1800cm2、さらには200〜900cm2の範囲が好ましい。ここで、荷重受け面36の面積は上台座14の下表面に当接された接触面に対応する面積であるが、同様に上台座14からの荷重方向に対する垂直断面の面積も上台座14の面積より小さくなるように形成されており、荷重受け面36の面積と同じ範囲で形成されることが好ましい。緩衝体16における荷重受け面36の面積または荷重方向に対する垂直断面の面積が上記範囲より大きくなると緩衝体16が上台座14から受ける単位面積当りの荷重が小さくなり、緩衝体16の反発力により所望の緩衝性を得ることができなくなる。また、緩衝体16における荷重受け面36の面積または荷重方向に対する垂直断面の面積が上記範囲より小さくなると薄型ディスプレイDの微妙な重心のずれによって生じる荷重の不均衡が緩衝体16によって吸収すること困難となり、荷重の偏りによって十分な緩衝性を得ることができなくなる。上台座14に複数の緩衝体16を配置する場合には、薄型ディスプレイDを上台座14に対して位置決めしたときに、薄型ディスプレイDの重心に対して、複数の緩衝体16が対称に配置され荷重が均等に負荷されるように、所定の間隔を隔てて配置されるのが好ましい。
次に、図5に示すように、固定手段18は、薄型ディスプレイDを上台座14に対して固定するために、それぞれ両端が上台座14の穴15に固定され、長さ調整可能な一対の縦ベルト38と、一対の縦ベルト38に連結され、長さ調整可能な無端状の横ベルト40とを有する。一対の縦ベルト38は、薄型ディスプレイDを上台座14に対して位置決めした際、薄型ディスプレイDの各端部に位置するように配置され、薄型ディスプレイDの上部にパッドを介在させつつそれぞれの縦ベルト38を掛けたうえで、長さ調整することにより、薄型ディスプレイDを上台座14に対して強固に固定することが可能である。一方、横ベルト40は、両端が上台座14に固定され逆U字状とされた一対の縦ベルト38の各々に対して連結され、薄型ディスプレイDを上台座14に対して位置決めした際、パッドを介在させつつ薄型ディスプレイDの側周面に掛け渡したうえで、長さ調整することにより、薄型ディスプレイDの上台座14に対する固定をより強固にすることが可能である。
保護手段20について、保護手段20は、屈曲性を有するプラスチックダンボールからなるシート状の保護カバーからなり、保護カバーの一端には、一端が下台座12に固定されたベルト21が連結可能とされ、保護カバーを薄型ディスプレイDの上から覆う形態で、ディスプレイ画面Pを保護している。
変形例として、保護手段20をたとえば布製の袋状とし、開口部を下に向けた状態で、薄型ディスプレイDに被せることにより、ディスプレイ画面Pを保護してもよい。また、さらに別の変形例として、保護手段20をたとえば段ボールの箱体とし、開口部を下に向けた状態で、薄型ディスプレイDに被せることにより、ディスプレイ画面Pを保護してもよい。
以上の構成を有する治具について、その作用を荷造りをする場合、搬送する場合、荷解きをする場合に分けて、以下に詳細に説明する。
まず、荷造りをする場合、薄型ディスプレイDを上台座14にセットする。より具体的には、薄型ディスプレイDを直立状態で、薄型ディスプレイDの脚部Fが上台座14と下台座12の間に配置されるようにディスプレイ画面Pを受け材30の方に向けて、薄型ディスプレイD全体をスライドさせて薄型ディスプレイDの底面部Bを上台座14の上表面に載置するとともに、薄型ディスプレイDの長手方向中心を下台座12の長手方向中心に合わせた状態で、細長発砲体32をかまして、受け材30にあてがって幅方向の位置決めをするとともに、一対の支持面24A、24Bに対して、薄型ディスプレイDの重さが略均等に負荷されるように長手方向の位置決めを行う。図6は、薄型ディスプレイDを上台座14にセットした状態を示す側面図である。このように薄型ディスプレイDは、脚部Fを浮かせた状態で、薄型ディスプレイDのディスプレイ画面Pの直下を支持するようにしている。なお、脚部Fは、下台座12の上表面から間隔を隔てた状態となっているが、場合により、脚部Fの先端と下台座12の上表面との間に発泡体のパッドを挟み込むことにより、不意の衝撃の際に、脚部Fを保護するようにしてもよい。
次いで、ベルトを用いて、薄型ディスプレイDを上台座14に固定する。より詳細には、まず、薄型ディスプレイDの各端部において、両端が上台座14に固定され、長さ調整可能な縦ベルト38をパッドを介在させつつ薄型ディスプレイDに掛けて、長さ調整をするとともに、横ベルト40をパッドを介在させつつ薄型ディスプレイDの側周面に掛け渡して、長さ調整をすることにより、薄型ディスプレイDを上台座14に固定する。
次いで、プラスチックダンボールからなるシート状の保護カバーを薄型ディスプレイDに掛け、一端をベルト21により固定する。これにより、ディスプレイ画面Pが露出した状態で搬送されることがないので、不意に異物がディスプレイ画面Pに当たるとしても、ディスプレイ画面Pを保護することが可能である。
次いで、収縮可能な腹巻状のマルチパッドを薄型ディスプレイDに被せる。これにより、薄型ディスプレイDの保護の十全を図ることができる。ただし、たとえば、搬送時間が短い、あるいは荷台で十分なスペースを確保することが可能な場合等には、腹巻状のマルチパッドの装着を省略してもよい。
以上で、荷造りが完了する。以上、薄型ディスプレイDを搬送用に荷造りするのに、薄型ディスプレイDをセットしてから、装着を終了するまでに、2分以下で終了することが可能である。
次いで、搬送する場合、たとえば、トラックの荷台に搭載して目的地まで搬送する場合、薄型ディスプレイDを直立状態で安定して限定された荷台スペースに収納することが可能である。
次いで、目的地において荷解きする場合、荷造りする場合と逆の手順を踏むことにより、荷造りする場合と同様な所要時間で簡便に荷解きすることが可能である。
以上の構成を有する本発明の薄型ディスプレイDの搬送用治具10によれば、搬送の対象である薄型ディスプレイDを固定手段18により上台座14に対して固定し、上台座14がその支持面24により、薄型ディスプレイDの下部の両隅部近傍の底面部を支持し、上台座14が緩衝体16を介して下台座12に固定されており、この下台座12が、薄型ディスプレイDを長手方向に沿って載置することにより、直立状態で安定して支持可能な広さを有することから、保護手段20により薄型ディスプレイDのディスプレイ画面Pを覆う形態で、ディスプレイ画面Pを保護することにより、搬送の際、薄型ディスプレイDを保護しつつ、直立状態で安定して搬送することが可能である。
その際、下台座12と上台座14との間に介在するように配置された緩衝体16について、上面に形成される上台座14からの荷重受け面36が、上台座14の支持面24の広さより小さく、かつ荷重受け面36全体で上台座14からの荷重を受けるように、上台座14に対して配置されていることから、緩衝体16全体で上台座14に負荷される薄型ディスプレイDの重さを間接的に受けるように構成されているので、種々の薄型ディスプレイDの大きさ、特に下台座12の長手方向に沿って配置される寸法の大小に係わらず、上台座14がその支持面24により、いったん薄型ディスプレイDの下部の両隅部近傍の底面部Bを支持したうえで、緩衝体16全体が常時緩衝作用に寄与するように機能することが可能であり、また逆に、下台座12の底面から薄型ディスプレイDに伝達される外部荷重について、外部荷重に対して緩衝体16全体で緩衝作用を発揮したうえで、上台座14に固定される薄型ディスプレイDに伝達するようにすることが可能である。
よって、衝撃、振動等に弱い精密品である薄型ディスプレイDを引越用に搬送するのに、種々の薄型ディスプレイDに対して対応可能な汎用性を有しつつ、簡便に荷造りあるいは荷解きが可能でありながら、搬送時あるいは搬送中の種々の荷重負荷形態に対して、薄型ディスプレイDを十分に保護することが可能となる。
なお、一度搬送用に使用した搬送用治具10は、繰り返し使用可能であり、別のタイプの薄型ディスプレイDを搬送用に荷造り、荷解きをする場合にも、たとえば上台座14あるいは緩衝体16を交換したりする必要なく、そのまま適用することが可能である。さらに、搬送用治具10が未使用の場合には、ベルトを用いて上下台座12に対して保護手段20を巻き付けておくことにより、全体をひとまとまりにした形態でコンパクトに保管することが可能である。
本発明の第2実施形態を以下に説明する。本実施形態においては、第1実施形態と同様な構成要素には、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について、説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の図2と同様な図である。図8は、本発明の第2実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の図5と同様な図である。図9は、図8において、保護カバーを取り外した状態を背後から示す図である。図10は、図8において、保護カバーを取り外した状態を正面から示す図である。
本実施形態の特徴部分は、第1に、下台座12と上台座14との大きさの関係、第2に、下台座12に作業者が把持するためのグリップ60を設けた点、第3に、下台座12とディスプレイDとの間に楔状の詰め物62を設けた点にある。
第1の特徴について、第1実施形態においては、図2に示すように、上台座14は下台座12の周縁内に収まり可能な広さを有するが、本実施形態においては、図7に示すように、両台座12、14の大きさをほぼ同じとしている。
第2の特徴について、図8ないし図10に示すように、下台座12の各側辺の前後位置それぞれに、作業者が手で把持するためのグリップ60が計4つ、下台座12に固定されている。各グリップ60には、作業者が複数の指を挿入可能な開口64を有するとともに、把持しやすいように開口64の上方に、凹部66が設けられている。このような構成によれば、ディスプレイDを梱包後、たとえば2人の作業者がディスプレイDを運搬する際、各々がグリップ60を把持することにより重量物であるディスプレイDをしっかりと安定して運搬することが可能である。
第3の特徴について、図7および図8に示すように、上台座14に載置したディスプレイDの宙吊り状態の脚部Fと下台座12との間に、三角形断面で発泡体からなる楔状の発泡詰め物62を挿入し、以て振動等によってディスプレイDにガタツキが生じないようにしている。

(梱包試験)
本発明者は、薄型ディスプレイDに対して本発明に係る搬送用治具10を装着した状態で、自由落下試験、片支持落下試験、およびランダム振動試験を行い、いずれも薄型ディスプレイDの破損を生じることなく、動作確認の点も問題がないことを確認した。
以下に、試験条件、試験結果を示す。
(1) 試験条件
(A)サンプル薄型ディスプレイD
(い)シャープ AQUOS 42インチ
(ろ)ソニー BRAVIA 32インチ
(B)緩衝体16
(い)材質:独立気泡構造を有するポリエチレン系発泡体(旭化成ケミカルズ株式会社製のサンテックフォーム25倍発泡)
(ろ)大きさ:高さ80mm、荷重受け面の面積90cm2(90mm×100mm)の直方体形状の緩衝体4つを上台座の中心位置に対して対称となるように配置した
(C)両台座の諸元:上台座はポリエチレン樹脂からなる厚さ13mmのプラスチックダンボールを打ち抜き加工により1260mm(長手方向)×460mm(短手方向)で590mm(長手方向)×300mm(短手方向)の凹部を有する形状に形成した。また、下台座はポリエチレン樹脂を用いてブロー成形により1300mm(長手方向)×500mm(短手方向)、厚さ40mmの中空二重壁構造に形成した。
(D)試験内容
自由落下試験においては、各サンプル薄型ディスプレイDを本発明にかかる搬送用治具10に装着後、JIS Z 0200(包装貨物 評価試験方法通則)の落下試験方法(自由落下試験)を参考に30cmの高さより底面方向に1回水平落下させ、その時の衝撃値を計測し、液晶テレビの外観上の破損、液晶テレビの動作、画像を確認した。また、片支持落下試験においては、同様に装着後、JIS Z 0200(包装貨物 評価試験方法通則)の落下試験方法(片支持りょう落下試験)を参考に落下高さを30cmとし、底面と左側面が接する稜を1回片支持落下させ、同様にその時の衝撃値を計測し、破損、動作の状況を確認した。さらに、振動試験においては、同様に装着後、JIS Z 0232(包装貨物 振動試験方法)の試験方法7.1.1(ランダム振動試験)に準じ、付属書Aの加速度パワースペクトル密度データを1分間のランダム振動波形に再現し、これを30回繰り返すことで合計30分の加振を与え、開始から5分間の振動データを計測し、最大発生加速度とともに、同様に破損、動作の状況を確認した。
(D)評価基準
サンプル薄型ディスプレイDに生じる最大加速度値が、20G以下である場合を合格とした。またDVDプレーヤーを用いて動作確認を行なう。
(2) 試験結果
表1に示す通り、いずれの試験においても、サンプル薄型ディスプレイDに対して生じる最大加速度を20G以下とすることができ、サンプル薄型ディスプレイDに対してなんら外観上の破損を生じることなく、動作上の問題が生じないことも確認することができた。
Figure 2010105696
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、種々の修正あるいは変更が可能である。たとえば、本実施形態では、底面部Bに脚部Fを有する自立タイプの薄型ディスプレイDを例に説明したが、それに限定されることなく、たとえば壁掛けタイプの薄型ディスプレイDに対しても本発明は適用可能である。この場合、自立タイプの薄型ディスプレイDとは異なり、底面部Bには脚部Fがないことから、上台座14には、脚部Fの収まりスペースを設ける必要がなく、また、緩衝体16の高さ(厚み)として、脚部Fが下台座12に当たらないようにするという制約条件なしに、設定することが可能である。このことから、たとえば、上台座14を下台座12と相似形状の矩形状とし、同心に配置したうえで、上台座14の各端において、幅方向全体に亘って延びる緩衝体16を設けてもよい。
また、本実施形態では、薄型ディスプレイDとして、32インチを対象に説明したが、これに限定されることなく、現状市販されている32インチないし42インチの薄型ディスプレイDのいずれに対しても適用可能なように汎用性を具備する搬送用治具10として提供可能である。
さらに、搬送用治具10は、引っ越しの際の搬送用に適用可能だけでなく、たとえば各家庭で使用後にディスプレイが故障した場合、宅配業者が各家庭に訪問し、故障したディスプレイを搬送用治具10を利用して梱包し、修理工場まで輸送するケースも想定される。
本発明は、薄型ディスプレイを搬送する際、種々の薄型ディスプレイに対して、簡便に荷造りあるいは荷解きが可能でありながら、搬送時あるいは搬送中に、薄型ディスプレイを十分に保護することが可能である点において、有用である。
本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の上下台座まわりを示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の緩衝体および下台座まわりを示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の下台座の構造を示す部分概略図である。 本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具において、梱包状態を示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具において、薄型ディスプレイが上台座により支持される状態を示す概略側面図である。 本発明の第2実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の図2と同様な図である。 本発明の第2実施形態に係る薄型ディスプレイの搬送用治具の図5と同様な図である。 図8において、保護カバーを取り外した状態を背後から示す図である。 図8において、保護カバーを取り外した状態を正面から示す図である。
符号の説明
D 薄型ディスプレイ
P ディスプレイ画面
C 下台座の長手方向中心位置
F 脚部
B 底面部
L 長辺
10 薄型ディスプレイの搬送用治具
12 下台座
14 上台座
16 緩衝体
21 ベルト
22 リブ
24 支持面
26 連結面
28 凹部
30 受け材
32 細長発泡体
34 発泡薄板
36 荷重受け面
38 縦ベルト
40 横ベルト

Claims (13)

  1. 搬送すべき薄型ディスプレイを長手方向に沿って載置することにより、直立状態で安定して支持可能な広さを有する下台座と、
    薄型ディスプレイの下部の両隅部近傍の底面部を支持する支持面を備えた上台座であって、前記下台座の上方に配置される上台座と、
    前記下台座と前記上台座との間に介在し、両台座に固定される緩衝体とを有し、この緩衝体は、上面に形成される前記上台座からの荷重受け面が、前記上台座の面積より小さく、
    さらに、薄型ディスプレイを前記上台座に対して固定するための固定手段と、
    薄型ディスプレイのディスプレイ画面を覆うことにより、ディスプレイ画面を保護するための保護手段とを有する、
    ことを特徴とする薄型ディスプレイの搬送用治具。
  2. 前記上台座は、一対の支持面からなり、前記下台座の長手方向の中心位置から対称に配置される、請求項1に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  3. 前記一対の支持面は、前記下台座の長手方向に延びる連結面により互いに連結され、前記一対の支持面および該連結面により、凹部が形成され、この凹部が、薄型ディスプレイの下部に設けられた脚部の収まりスペースを形成する、請求項1または請求項2に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  4. 前記上台座は、樹脂製の板状体であり、断面L字状の受け材が配置されており、薄型ディスプレイの重さを前記支持面によって受けた場合、上表面と薄型ディスプレイの底面部との間で面接触を維持できるような上下方向の剛性を有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  5. 前記下台座は、ブロー成形による樹脂製の中空二重壁構造体からなり、該中空二重壁構造体は、上板部と下板部とを有し、該下板部の外表面には、複数の凹状のリブそれぞれが、その上方先端部が上板部の内面により一体に溶着されるように設けられ、該上板部の外表面は、平面状をなす、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  6. 薄型ディスプレイの底面部を前記上台座に配置して該上台座の支持面に対してバンド状の固定手段により固定した状態で前記薄型ディスプレイの下部に設けられた脚部が下台座に対して当接することなく宙吊り状態で保持される、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  7. さらに、薄型ディスプレイの長手方向長さと同様な長さを有する細長発泡体と、前記上台座の上表面に固定され、上表面より小さい広さを有する発泡薄板とを有し、
    薄型ディスプレイを前記上台座に対して位置決めする際、前記細長発泡体および前記発泡薄板を薄型ディスプレイと前記上台座の間に介在させて、薄型ディスプレイを前記上台座に載置するとともに、前記受け材により幅方向に位置決めする、請求項6に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  8. 前記保護手段は、シート状の保護カバーからなり、保護カバーの一端には、一端が前記下台座に固定されたベルトが連結可能とされ、保護カバーを薄型ディスプレイの上から覆う形態で、ディスプレイ画面を保護する、請求項1に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  9. 前記保護手段は、袋状であり、開口部を下に向けた状態で、薄型ディスプレイに被せることにより、ディスプレイ画面を保護する、請求項1に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  10. 前記保護手段は、箱体であり、開口部を下に向けた状態で薄型ディスプレイに被せ、箱体の開口部側の下端を下台座に対して係合させることにより、ディスプレイ画面を保護する、請求項1に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  11. 前記緩衝体は、前記上台座に対して複数個配置されている、請求項1に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  12. 前記緩衝体は、前記上台座の各端部に4体設けられ、前記下台座の中心位置に関して、略点対称に配置される、請求項11に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
  13. 前記緩衝体は、前記荷重受け面全体で前記上台座からの荷重を受けるように、前記上台座に対して配置される、請求項1に記載の薄型ディスプレイの搬送用治具。
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